JP2005165987A - 医療情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】医療従事者が医療情報を効率よく参照できる医療情報提供システムを提供する。
【解決手段】携帯端末1と医療情報提供クライアント2の画面表示を連動させ、携帯用端末1を操作して医療情報提供クライアント2で医療情報の大画面表示、詳細表示等を行うことで、携帯性を確保しつつ視認性及や操作性を向上させる。また、携帯端末1にプロジェクタと、赤外線照射器と、赤外線検出器とを備えることにより、医療情報を端末外部に投影して大きな表示領域を確保すると共に、赤外線の反射により入力デバイスの位置及びその変化を検出して、投影画面上でユーザが端末を操作できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯端末1と医療情報提供クライアント2の画面表示を連動させ、携帯用端末1を操作して医療情報提供クライアント2で医療情報の大画面表示、詳細表示等を行うことで、携帯性を確保しつつ視認性及や操作性を向上させる。また、携帯端末1にプロジェクタと、赤外線照射器と、赤外線検出器とを備えることにより、医療情報を端末外部に投影して大きな表示領域を確保すると共に、赤外線の反射により入力デバイスの位置及びその変化を検出して、投影画面上でユーザが端末を操作できるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は病院等の医療機関で用いられ、電子カルテやレポート等を医療従事者に提供する医療情報提供システムに係り、特に携帯端末を用いた医療情報提供システムに関するものである。
1999年の厚生省(当時)通達以来、医療情報の電子化が進んでいる。すなわち、医師の診療行為を記述する診療録(カルテ)や、画像診断医(読影医)が画像所見をまとめた読影レポートなどの電子化である。医療情報の電子化により、過去の診療録や読影レポートの記録、保存、検索、転送、及び共有化を容易化し、医療従事者が本来なすべき診療行為にかけられる時間が長くなり、医療の質の向上を促せる。
このような電子化された医療情報を医療従事者が携帯する携帯用端末に表示し、患者の行動状態などの把握を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、医療従事者および患者の身に着けたIDタグを医療従事者の携帯した携帯用端末が識別することで、患者毎の医療情報の管理を迅速になし得ると共に、患者の行動状態などの把握が可能な医療支援システムを提供する旨記載されている。
また、看護師にPDA(Personal Digital Assistance)等の携帯端末を携行させ、入院病棟のいたるところにおいても、電子化された医療情報システム(電子カルテシステム等)にアクセス可能とする看護支援システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2で提案されるシステムによれば、病棟内の限定された場所(例えば、ナースステーション)でしか電子化された医療情報にアクセスできなかったものが、病棟内のいたるところ(例えば、情報端末の設置されてない病室)においても、医療情報の参照、若しくは新たな情報の入力が可能となるため、適切な看護処置の効率化を図れ、医療の質の向上を促せることになる。
特開平10−049604号公報
特開平11−155822号公報
しかしながら、上記従来技術では、医療従事者の携帯する携帯用端末の表示画面サイズは小さく、多量の医療情報を一度に表示させるのは困難であった。文字データを無理に小さなフォントで表示したり、画像データを縮小して表示させたとしても、文字や画像が非常に識別しにくく、視認性が著しく低下してしまう。
また、視認性を優先するために、大画面の表示画面サイズを持つ携帯用端末を医療スタッフが携帯するとしても、携帯性が著しく低下するため、医療スタッフが携帯用端末を携帯しなくなる恐れがある。このため、携帯性を損なわずに視認性を確保する技術が求められている。
また、上記従来技術に用いられるPDA等の携帯端末は、携行性を良くするためにその大きさが例えば看護師の白衣のポケットに入る程度に限定されており、情報を表示する画面の大きさも、例えば、PDAの場合では4インチ弱と大きくない。このような限定された表示画面では、患者の治療計画を示すクリニカルパスを一画面に示すことは困難である。また、情報の入力を実施する際も、画面が小さいがために操作性の面で必ずしも優れているといえない。
以上述べたように、携帯端末を通じて入出力できる医療情報は限定されており、場合によっては、ナースステーションに設置された端末の画面上でクリニカルパスの内容を確認する必要を生じ、適切な看護処置の効率化を図れているとは言い切れない。
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、医療従事者が医療情報を効率よく参照できる医療情報提供システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る医療情報提供システムは、電子カルテシステムや医事会計システムなどの医療情報システムから医療情報を取得しクライアント装置及び携帯端末に対して該取得した医療情報を提供するサーバ装置と、サーバ装置から提供された医療情報を表示するクライアント装置と、サーバ装置及びクライアント装置と無線接続されサーバ装置から提供された医療情報を表示する携帯端末とを含んで構成される医療情報提供システムであって、前記クライアント装置は、前記携帯端末の操作に連動して前記携帯端末に表示可能な医療情報を超える医療情報を表示する手段を備えたことを特徴としている。
請求項1に係る医療情報提供システムでは、医療従事者は携帯端末を持ち歩いて自由な場所で医療情報を参照できるだけでなく、クライアント装置が設置されている場所では携帯端末の操作によりクライアント装置の画面に多くの情報を表示させることができる。すなわち、携帯性を確保しつつ視認性を向上させることができ、医療従事者は効率的に医療情報を参照できる。なお、クライアント装置は一つでも良いし、様々な場所に複数設置するようにしても良い。
上記目的を達成するために、請求項2に係る医療情報提供システムは、医療情報が記憶された記憶手段及び該記憶された医療情報を端末装置からの要求に応じて送信する手段を備えるサーバ装置と、サーバ装置と無線接続されユーザの操作に応じて前記サーバ装置から取得した医療情報を表示する携帯端末とを含む医療情報提供システムであって、前記携帯端末は、操作画面を携帯端末の外部に投影する手段と、前記投影された操作画面上でユーザが情報及び命令を入力するための入力手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に係る医療情報提供システムでは、医療従事者は携帯端末を持ち歩いて自由な場所で医療情報を参照できるだけでなく、操作画面を壁面等、携帯端末の外部に投影することで大きな表示画面を確保でき、さらに投影された操作画面上で入力を行うことができる。すなわち、携帯性を確保しつつ視認性、操作性を向上させることができ、医療従事者は効率的に医療情報を参照できる。
請求項3に係る医療情報提供システムは、請求項2に係る医療情報提供システムにおいて、前記携帯端末は前記投影された操作画面上でのポインティングデバイスの位置及びその変化を検出する検出手段を有し、前記入力手段は該検出した位置及びその変化に応じた情報及び命令を入力することを特徴としている。
請求項3に係る医療情報提供システムでは、ポインティングデバイスとしてPDA等の携帯端末で使用されるペンやスタイラス等を用いることができる。
請求項4に係る医療情報提供システムは、請求項2または請求項3に係る医療情報提供システムにおいて、前記検出手段は可視光線または近赤外線を端末装置の外部に照射し、該照射した可視光線または近赤外線の前記ポインティングデバイスによる反射を検知することにより該ポインティングデバイスの位置及びその変化を検出することを特徴としている。
本発明に係る医療情報提供システムによれば、医療従事者は医療情報を効率的に参照することができる。
(第一の実施形態)
以下、添付図面に従って、本発明に係る医療情報提供システムの好ましい実施の形態について詳説する。図1に、本実施形態に係る医療情報提供システム100の構成を示す。
以下、添付図面に従って、本発明に係る医療情報提供システムの好ましい実施の形態について詳説する。図1に、本実施形態に係る医療情報提供システム100の構成を示す。
医療情報提供システム100は携帯用端末1と、医療情報提供クライアント2と、医療情報提供サーバ3とから構成される。携帯用端末1と、医療情報提供クライアント2と、医療情報提供サーバ3は、通信網71を介してデータ通信を行うことができる。ここで、通信網71は、病院内のネットワークを例としている。しかし、病院内のネットワークのほか、患者個人にとって最高機密に当たる医療情報をデータ転送するものであるから、セキュリティが確立されたもとでのインターネットなど、ローカルだけでなくワールドワイドなネットワークであってもよい。また、携帯電話システム、PHSシステムなどの公衆通信網や、無線LANシステムなどの無線による通信網や、専用回線および有線LANシステムなどの有線による通信網などを組み合わせたものであってもよい。
また、携帯用端末1と医療情報提供クライアント2はそれぞれ複数台用意し、通信網71を介して医療情報提供サーバ3と接続することが望ましい。携帯用端末1は、病院内で種々の業務を行う複数人の医療スタッフが携帯して使用する。また、医療情報提供クライアント2は、病院案内板や、待ち合い表示板、病棟および病室内のベッドサイド端末、ナースステーションおよび診察室内の電子カルテ端末、病院受付け窓口の受付け端末、会計処理端末など、病院内のあらゆる場所に設置されたコンピュータにソフトウエアをインストールすることで医療情報提供クライアントとして使用することができる。
[携帯用端末]
携帯用端末1は、携帯電話や、PHS、携帯情報端末(PDA)などの無線通信機能を有する情報通信機器と、その上で動作するソフトウエアから構成され、文字データおよび画像データによって、診療録や、看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報を提供する。
携帯用端末1は、携帯電話や、PHS、携帯情報端末(PDA)などの無線通信機能を有する情報通信機器と、その上で動作するソフトウエアから構成され、文字データおよび画像データによって、診療録や、看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報を提供する。
また携帯用端末1は、赤外線や電波などの無線通信72によるデータ伝達手段を有するとともに、医療情報などを表示するディスプレイ41を備えた構成をとることが望ましい。
すなわち、携帯用端末1は、ユーザ操作入力手段31と、ディスプレイ32と、第1の無線通信手段33と、データ格納手段34と、制御手段35と、第2の無線通信手段36とを有している。ユーザ操作入力手段31は、ユーザの操作を受付けるための、カーソルキー、ボタン、スイッチ、タッチパネルなどの操作用機器から構成される。また、ユーザ操作を受付ける方法としては、音声入力と音声認識技術を利用し、ユーザの発声により受付けるようにしてもよい。
ディスプレイ32は、液晶パネルなどから構成されるもので、携帯用端末1内に格納された医療情報や画面構成情報等のデータ、あるいはユーザの操作を促すためのメニューやガイダンスなどの操作支援情報を表示する手段である。
第1の無線通信手段33は、アンテナ、送受信信号の変復調装置、通信網71に接続するための通信インターフェースなどから構成されるものであり、医療情報提供サーバ3から、通信網71を介して、医療情報および画面構成情報を受信し、データ格納手段34に渡す働きを有している。また、ユーザ認証時に必要となるユーザ名、パスワードなどのユーザ認証情報を通信網71を介して医療情報提供サーバ3に送信し、所定のユーザ認証処理を行ってもよい。
データ格納手段34は、データ記憶用のメモリや、外部記憶装置から構成されるものであり、第1の無線通信手段33から渡された医療情報および画面構成情報を格納するとともに、制御手段35からの要求に基づき、格納してある医療情報および画面構成情報を制御手段35へと渡す働きを有している。
制御手段35は、CPUやDSPなどとして知られる一般的なコンピュータの演算装置から構成されるものであり、データ格納手段34から読出した医療情報および画面構成情報に基づき、ディスプレイ32に表示する画面を作成する。また、ユーザ操作入力手段31からユーザ操作を受付け、ユーザ操作結果や医療情報要求などの出力結果を第2の無線通信手段36へ渡す働きを有している。
第2の無線通信手段36は、赤外線の送受信装置や無線電波の送受信装置、送受信信号の変復調装置から構成されるもので、制御手段35から渡されたユーザ操作結果や医療情報要求などの出力結果や、文字データや画像データなどから構成される医療情報および画面構成情報を、赤外線や電波などの無線通信72により、医療情報提供クライアント2へと送信する働きを有している。また、医療情報提供クライアント2から、赤外線や電波などの無線通信72により、医療情報および画面構成情報を受信し、データ格納手段34へ渡す働きを有している。
[医療情報提供クライアント]
医療情報提供クライアント2は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどと、その上で動作するソフトウエアから構成され、文字データおよび画像データによって、診療録や、看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報を提供する。また医療情報提供クライアント2は、赤外線や電波などの無線通信72によるデータ伝達手段を有するとともに、医療情報などを表示するディスプレイ41を備えた構成をとることが望ましい。
医療情報提供クライアント2は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどと、その上で動作するソフトウエアから構成され、文字データおよび画像データによって、診療録や、看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報を提供する。また医療情報提供クライアント2は、赤外線や電波などの無線通信72によるデータ伝達手段を有するとともに、医療情報などを表示するディスプレイ41を備えた構成をとることが望ましい。
すなわち、医療情報提供クライアント2は、ディスプレイ41と、通信手段42と、データ格納手段43と、制御手段44と、無線通信手段45とを有して構成される。
ディスプレイ41は、待ち合い表示板や、患者へのインフォームドコンセント用の説明画面、医師および看護師などの医療スタッフのカンファレンス用の説明および連絡画面、医療情報などを表示する機能を有している。このディスプレイ41には、携帯用端末1よりも多くの情報を見やすく表示できる大型のディスプレイを用いることが望ましい。
通信手段42は、アンテナ、送受信信号の変復調装置、通信網71に接続するための通信インターフェースなどから構成されるものであり、医療情報提供サーバ3から、通信網71を介して、医療情報および画面構成情報を受信し、データ格納手段43に渡す働きを有している。
データ格納手段43は、データ記憶用のメモリや、外部記憶装置から構成されるものであり、通信手段42から渡された医療情報および画面構成情報を格納するとともに、制御手段44からの要求に基づき、格納してある医療情報および画面構成情報を制御手段44へと渡す働きを有している。
制御手段44は、CPUやDSPなどとして知られる一般的なコンピュータの演算装置から構成されるものであり、データ格納手段43から読出した医療情報および画面構成情報に基づき、ディスプレイ41に表示する画面を作成する。また、携帯用端末1から無線通信72を介して受信した医療情報要求などの出力結果に応じて、データ格納手段43および医療情報提供サーバ3の医療情報データベース52からどの医療情報を取得するかを選択する働きを有している。
無線通信手段45は、携帯用端末1との間で、赤外線や電波などの無線通信72を介して、医療情報要求や、医療情報および画面構成情報を受信し、医療情報および画面構成情報を送出する働きを有している。
医療情報提供クライアント2における医療情報の提供方法としては、ディスプレイ41に表示しても良いし、赤外線や電波などの無線通信72により、携帯端末1に送信しても良い。
また、医療情報提供クライアント2は、提供する医療情報を装置内部のデータ格納手段43にあらかじめ格納しておいても良いし、医療情報提供サーバ3から通信網71を経由して受信し、取得することもできる。
[医療情報提供サーバ]
医療情報提供サーバ3は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどと、その上で動作するソフトウエアから構成され、医療情報提供クライアント2に提供する文字データおよび画像データによって、診療録や看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報を格納する医療情報データベース52を有するとともに、電子カルテシステム4、医事会計システム5、HIS(病院情報システム)6、RIS(放射線情報システム)7、PACS(医療画像サーバ)8、CT、MRI、超音波装置などのモダリティ9、看護システム10、レポートシステム11など病院内の医療情報システムから所望する医療情報を取得する働きを有する。
医療情報提供サーバ3は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどと、その上で動作するソフトウエアから構成され、医療情報提供クライアント2に提供する文字データおよび画像データによって、診療録や看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報を格納する医療情報データベース52を有するとともに、電子カルテシステム4、医事会計システム5、HIS(病院情報システム)6、RIS(放射線情報システム)7、PACS(医療画像サーバ)8、CT、MRI、超音波装置などのモダリティ9、看護システム10、レポートシステム11など病院内の医療情報システムから所望する医療情報を取得する働きを有する。
すなわち、医療情報提供サーバ3は、ユーザ認証手段51と、医療情報データベース52と、通信手段53と、制御手段54と、医療情報取得手段55とを有している。
ユーザ認証手段51は、携帯用端末1から通信網71を介して受信したユーザ名、パスワードなどのユーザを特定するユーザ認証情報を用いてユーザを認証する働きを有している。医療情報データベース52は、文字データや画像データによって構成された診療録や、看護記録、医用画像など医療現場で発生する医療情報と、携帯用端末1および医療情報提供クライアント2のディスプレイへの表示画面を構成する画面構成情報とを格納している。また、医療情報取得手段55により電子カルテシステム4、医事会計システム5、HIS(病院情報システム)6、RIS(放射線情報システム)7、PACS(医療画像サーバ)8、CT、MRI、超音波装置などのモダリティ9、看護システム10、レポートシステム11など病院内の医療情報システムから受信した医療情報を格納することもできる。
通信手段53は、通信網71を介して、携帯用端末1および医療情報提供クライアント2との間で、ユーザ操作結果や医療情報要求などの出力結果を受信し、要求された医療情報および画面構成情報を送出する通信機能を有している。
制御手段54は、CPUやDSPなどとして知られる一般的なコンピュータの演算装置から構成されるものであり、携帯用端末1から通信網71を介して受信したユーザ操作結果や医療情報要求などの出力結果に基づいて、医療情報データベース52から要求に対応した所定の医療情報を選択する働きを有している。
医療情報取得手段55は、電子カルテシステム4、医事会計システム5、HIS(病院情報システム)6、RIS(放射線情報システム)7、PACS(医療画像サーバ)8、CT、MRI、超音波装置などのモダリティ9、看護システム10、レポートシステム11など病院内の医療情報システムから通信網71を介して所望する医療情報を取得する働きを有する。また、取得した医療情報を医療情報データベース52に格納する。
以上の構成に基づき、医療情報提供システム100において実現される処理例を、図2〜図5のシーケンス図を用いて説明する。
[ログイン操作]
図2のシーケンス図では、ユーザのログイン操作について説明する。携帯用端末1に表示するログイン画面例を図6に示す。
[ログイン操作]
図2のシーケンス図では、ユーザのログイン操作について説明する。携帯用端末1に表示するログイン画面例を図6に示す。
図6のログイン画面において、ユーザは、携帯用端末1のユーザ操作入力手段31を操作し、ユーザ名、パスワードなどのユーザ認証情報を入力する(Sl0l)。携帯用端末1の制御手段35は、ユーザ認証情報をデータ格納手段34に格納し(Sl02)、第1の無線通信手段33にユーザ認証情報を渡す。携帯用端末1の第1の無線通信手段33は、通信網71を介して医療情報提供サーバ3に送信する(Sl03)。
医療情報提供サーバ3の通信手段53はユーザ認証情報を受信する(Sl04)。医療情報提供サーバ3の制御手段54は、ユーザ認証手段51にユーザ認証情報を渡し、ユーザ認証情報が正しいかを判断する(Sl05)。
ユーザ認証情報が正しい場合、医療情報提供サーバ3の制御手段54は、メニュー画面の画面構成情報を作成する(Sl06)。ここで、医療情報提供サーバ3上で動作するソフトウエアが携帯用端末1のWebブラウザに医療情報を提供するWebアプリケーションであれば、htmlやJavaScriptなどのスクリプト言語を用いて画面構成情報を作成する。また、医療情報提供サーバ3上で動作するソフトウエアが上記以外のアプリケーションであれば、単にユーザ認証が成功したか、失敗したかの回答を画面構成情報の代りに作成してもよい。
医療情報提供サーバ3の通信手段53は、医療情報提供サーバ3の制御手段54で作成した画面構成情報を携帯用端末1に送信する(Sl07)。
携帯用端末1の第1の無線通信手段33は、医療情報提供サーバ3から送信された画面構成情報を受信する(Sl08)。携帯用端末1の制御手段35は、受信した画面構成情報をデータ格納手段34に格納し(Sl09)、画面構成情報に基づき、携帯用端末1のディスプレイ32に表示する画面を作成する(S110)。なお、医療情報提供サーバ3から受信した画面構成情報が、単にユーザ認証が成功したとの回答であれば、携帯用端末1上で動作するソフトウエアのメニュー作成ルーチンに従いメニュー画面を作成すればよい。
携帯用端末1のディスプレイ32は、携帯用端末1の制御手段35で作成したメニュー画面を表示する(Slll)。
以上がログイン操作の処理例であるが、ユーザ認証情報が誤っている場合、以下に示す処理を行う。医療情報提供サーバ3の制御手段54はユーザ認証情報が誤っていることをユーザに知らせるエラー画面の画面構成情報を作成し、医療情報提供サーバ3の通信手段53で携帯用端末1に送信する。携帯用端末1の第1の無線通信手段33は、医療情報提供サーバ3から送信された画面構成情報を受信する。携帯用端末1の制御手段35は、受信した画面構成情報をデータ格納手段34に格納し、画面構成情報に基づきディスプレイ32に表示する画面を作成する。携帯用端末1のディスプレイ32は、携帯用端末1の制御手段35で作成したエラー画面を表示する。
[メニュー選択操作]
図3のシーケンス図では、ユーザのメニュー選択操作について説明する。ユーザがログイン操作を行うと、携帯用端末1に図7に示すメニュー画面を表示する。ユーザは、携帯用端末1のユーザ操作入力手段31を操作し、表示されたメニューから項目レポートを選択するとする(S201)。
図3のシーケンス図では、ユーザのメニュー選択操作について説明する。ユーザがログイン操作を行うと、携帯用端末1に図7に示すメニュー画面を表示する。ユーザは、携帯用端末1のユーザ操作入力手段31を操作し、表示されたメニューから項目レポートを選択するとする(S201)。
携帯用端末1の制御手段35は、選択した項目レポートの識別情報を作成し(S202)、データ格納手段34に格納する(S203)。携帯用端末1の第1の無線通信手段33は、項目レポートの識別情報を通信網71を介して医療情報提供サーバ3に送信する(S204)。
医療情報提供サーバ3の通信手段53は、項目レポートの識別情報を受信する(S205)。医療情報提供サーバ3の制御手段54は、項目レポートの識別情報からレポート画面の画面構成情報を作成する(S206)。また、医療情報提供サーバ3の制御手段54は、レポート画面に必要な医療情報を医療情報データベースから読み出し、作成したレポート画面の画面構成情報に追加する(S207)。
この時、医療情報提供サーバ3の医療情報取得手段55は、必要とあれば通信網71を介して電子カルテシステム4から患者ID、患者名、性別、年齢などの患者情報を、RIS(放射線情報システム)7から検査ID、検査モダリティ名、検査部位、造影剤の種類などの検査情報を、PACS(医療画像サーバ)8から検査したモダリティから格納した医療画像を、レポートシステム11から所見、診断名、コメントなどのレポート情報を取得し、ステップS207と同様に作成したレポート画面の画面構成情報に追加することもできる。
医療情報提供サーバ3の通信手段53は、医療情報提供サーバ3の制御手段54で作成した画面構成情報を携帯用端末1に送信する(S208)。
携帯用端末1の第1の無線通信手段33は、医療情報提供サーバ3から送信された画面構成情報を受信する(S209)。携帯用端末1の制御手段35は、受信した画面構成情報をデータ格納手段34に格納し(S210)、画面構成情報に基づき、携帯用端末1のディスプレイ32に表示する画面を作成する(S211)。携帯用端末1のディスプレイ32は、携帯用端末1の制御手段35で作成したレポート画面を表示する(S212)。
[画面連動操作]
図4のシーケンス図では、ユーザの画面連動操作について説明する。ユーザがメニュー画面からレポート項目を選択すると、携帯用端末1に図8に示すレポート画面を表示する。ユーザは、表示されたレポート情報について詳細な情報を入手するため、携帯用端末1のユーザ操作入力手段31を操作しレポート画面上の[画面連動]ボタンを選択することで、医療情報提供クライアント2に大画面表示する画面連動操作を行うとする(S301)。
図4のシーケンス図では、ユーザの画面連動操作について説明する。ユーザがメニュー画面からレポート項目を選択すると、携帯用端末1に図8に示すレポート画面を表示する。ユーザは、表示されたレポート情報について詳細な情報を入手するため、携帯用端末1のユーザ操作入力手段31を操作しレポート画面上の[画面連動]ボタンを選択することで、医療情報提供クライアント2に大画面表示する画面連動操作を行うとする(S301)。
携帯用端末1の制御手段35は、[画面連動]ボタンを選択した場合の識別情報を作成する(S302)。この識別情報は、ユーザを特定するためのユーザ名、ユーザIDなどのユーザの識別情報、携帯用端末2を特定するための端末IDなどの携帯用端末2の識別情報、携帯用端末2に表示しているレポート画面を特定する画面構成情報などからなる。
ここで、携帯用端末1の第2の無線通信手段36は、識別情報を無線通信72を介して医療情報提供クライアント2に送信する(S303)。
医療情報提供クライアント2の無線通信手段45は、識別情報を受信する(S304)。医療情報提供クライアント2の制御手段44は、受信した識別情報に医療情報提供クライアント2を特定するクライアントIDなどの識別情報を追加する(S305)。医療情報提供クライアント2の通信手段42は、識別情報を通信網71を介して医療情報提供サーバ3に送信する(S306)。
医療情報提供サーバ3の通信手段53は、識別情報を受信する(S307)。医療情報提供サーバ3の制御手段54は、識別情報から携帯用端末1に表示する画面連動画面の画面構成情報を作成する(S308)。医療情報提供サーバ3の通信手段53は、医療情報提供サーバ3の制御手段54で作成した画面構成情報を携帯用端末1に送信する(S309)。
携帯用端末1の第1の無線通信手段33は、医療情報提供サーバ3から送信された画面構成情報を受信する(S310)。携帯用端末1の制御手段35は、受信した画面構成情報をデータ格納手段34に格納し(S311)、画面構成情報に基づき、携帯用端末1のディスプレイ32に表示する画面を作成する(S312)。携帯用端末1のディスプレイ32は、携帯用端末1の制御手段35で作成した画面連動画面を表示する(S313)。
ところで、ステップS309で医療情報提供サーバ3の制御手段54で作成した画面構成情報を携帯用端末1に送信後、医療情報提供サーバ3の制御手段54は、識別情報から医療情報提供クライアント2に表示するレポート画面の画面構成情報を作成する(S314)。また、医療情報提供サーバ3の制御手段54は、レポート画面に必要な医療情報を医療情報データベースから読み出し、作成したレポート画面の画面構成情報に追加する(S315)。
この時、医療情報提供サーバ3の医療情報取得手段55は、必要とあれば通信網71を介して電子カルテシステム4から患者ID、患者名、性別、年齢などの患者情報を、RIS(放射線情報システム)7から検査ID、検査モダリティ名、検査部位、造影剤の種類などの検査情報を、PACS(医療画像サーバ)8から検査したモダリティから格納した医療画像を、レポートシステム11から所見、診断名、コメントなどのレポート情報を取得し、ステップS315と同様に作成したレポート画面の画面構成情報に追加することもできる。
医療情報提供サーバ3の通信手段53は、医療情報提供サーバ3の制御手段54で作成したレポート画面の画面構成情報を医療情報提供クライアント2に送信する(S316)。
医療情報提供クライアント2の通信手段42は、医療情報提供サーバ3から送信された画面構成情報を受信する(S317)。医療情報提供クライアント2の制御手段44は、受信した画面構成情報をデータ格納手段34に格納し(S318)、画面構成情報に基づき、医療情報提供クライアント2のディスプレイ41に表示する画面を作成する(S319)。医療情報提供クライアント2のディスプレイ41は、制御手段44で作成したレポート画面を表示する(S320)。
[画面連動画面]
図5のシーケンス図では、携帯用端末1のディスプレイ32に表示された画面連動画面の操作方法について説明する。
図5のシーケンス図では、携帯用端末1のディスプレイ32に表示された画面連動画面の操作方法について説明する。
画面連動画面は、図10に示す様に、医療情報提供クライアント2のディスプレイ41に表示されたレポート画面上に存在するマウスカーソルの操作説明画面である。
ユーザは、操作説明画面に従い、携帯用端末1のカーソルキーや、ボタンなどのユーザ操作入力手段31を操作する(S401)。携帯用端末1の制御手段35は、マウスカーソルの移動ベクトルと、操作されたボタンの種類などのマウスカーソル情報を作成する(S402)。携帯用端末1の第2の無線通信手段36は、識別情報を無線通信72を介して医療情報提供クライアント2にマウスカーソル情報を送信する(S403)。
医療情報提供クライアント2の無線通信手段45は、マウスカーソル情報を受信する(S404)。
医療情報提供クライアント2の制御手段44は、受信したマウスカーソル情報に従い、マウスカーソル操作処理を行う(S405)。医療情報提供クライアント2のディスプレイ41にはマウスカーソル操作処理実施後の画面が表示される(S406)。
この時、例えば、医療情報提供クライアント2のディスプレイ41に表示されたレポート画面上のマウスカーソルが、患者リストから所望する患者を選択した場合には、選択した患者に関する患者情報、検査情報、医療画像、レポート情報などを表示する。
また、医療情報提供クライアント2のディスプレイ41に表示されたレポート画面上のマウスカーソルが、過去レポートリストから所望するするレポートを選択した場合には、選択したレポートを関する検査情報、医療画像、レポート情報などを表示する。
この時、必要とあれば通信網71を介して医療情報提供サーバ3から上記患者情報、検査情報、医療画像、レポート情報などを取得することができる。また、医療情報提供サーバ3は通信網71を介して電子カルテシステム4から患者情報を、RIS(放射線情報システム)7から検査情報を、PACS(医療画像サーバ)8から医療画像を、レポートシステム11からレポート情報を取得することもできる。
ところで、上記例では、携帯用端末1のディスプレイ32に画面連動画面としてマウスカーソルの操作説明画面を表示したが、図11に示す様に、患者リスト画面を表示してもよい。この場合、ユーザが携帯用端末1のカーソルキーを上下に操作することで、選択した患者に関する患者情報、検査情報、医療画像、レポート情報を医療情報提供クライアント2のディスプレイ41に表示できる。
このように、本実施の形態に係る医療情報提供システム100では、携帯用端末1で医療情報を参照できると共に、携帯用端末1から医療情報提供クライアント2を操作し、必要な情報を大画面表示、詳細表示することができる。このように携帯性を確保しつつ視認性を確保できるので、医療従事者は医療情報を効率的に参照することができる。
(第二の実施形態)
以下、添付図面に従って、本発明に係る医療情報提供システムの他の好ましい実施の形態について詳説する。図12に本実施の形態に係る看護支援システム200の構成図を示す。
以下、添付図面に従って、本発明に係る医療情報提供システムの他の好ましい実施の形態について詳説する。図12に本実施の形態に係る看護支援システム200の構成図を示す。
看護支援システム200は、電子化された医療情報を保管する電子カルテサーバ210と、電子カルテサーバ内の医療情報を表示、または新たな看護情報を入力するための、PDA等を用いた看護支援端末230及びナースステーションや診療室に設置する電子カルテ端末220と、電子カルテサーバ210と看護支援端末230及び電子カルテ端末220との情報通信を可能とする院内LAN(Local Area Network)250及び無線LANアクセスポイント240と、から構成される。
電子カルテサーバ210には、外来患者、及び入院患者の基本情報(名前、連絡先等)や、各患者の医療情報(診療録、看護録、薬歴等)等が保管されている。またプライバシー保護及び医療情報の改竄防止の目的から、入退室を制限しているサーバ室等に設置し、患者の基本情報や医療情報に容易にアクセスできないようにする。
電子カルテサーバ210内の医療情報にアクセスするには、看護支援端末230及び電子カルテ端末220から、院内LAN250及び無線LANアクセスポイント240を通じてアクセスすることになる。この際、不正利用者からのアクセスを防止するため、IDパスワード方式や、ICカード方式、若しくは生体認証(指紋、虹彩、顔、静脈パターン、サイン、声紋等)方式のユーザ認証手段により、正式な利用者であるか否かを識別する。また、サーバと端末間の通信情報の盗聴を防止するため、通信情報の暗号化を行う。さらに、電子カルテサーバ210内の情報にどのようなアクセスがあったかを逐次記録し(ログを取り)、不正なアクセスの有無を後で検証する。また、突発的な事故等により、サーバのディスクの破損によるデータ消失の被害を最小限にするため、サーバを2重化して常にバックアップをとっておく。
以上述べた院内LAN250及び無線LANアクセスポイント240を通じて、看護師は、看護支援端末230及び電子カルテ端末220から、電子カルテサーバ210内の情報にアクセスする。電子カルテ端末220には多くの場合、PC(Personal Computer)を用いており、少なくとも13インチのモニタ(198×264mm)で情報を表示するため、電子カルテシステムの根幹ともいえるクリニカルパスを表示するに際しても、一画面内で閲覧することが可能である。
クリニカルパスとは、患者の治療計画表のようなものであり、横軸には日付を、縦軸には患者に施される各種処置(注射、検査、処方等)をとり、A3紙(297×420mm)程度の大きさにまとめられる。各疾患に対応するクリニカルパスが決められており、同じ疾患には同じ処置が施されるため、医療業務の均一化を図ることができる。ただし、患者の経過に応じてパス内容を書き換える場合もあり、同じ疾患であっても病院によって異なるパスを用いることが多く、現段階では、医療業務の均一化といっても病院単位に留まっているようである。
クリニカルパスを使用することにより、1)インフォームドコンセントの充実、2)医療業務の均一化・効率化、3)在院日数の短縮、4)医療行為の見直しと改善、5)パスを中心とした連携の構築、6)コメディカルスタッフのより密接な関与、といった効果が得られるといわれており、多くの電子カルテシステムにおいてクリニカルパス機能を搭載している。
さて、PCを用いた電子カルテ端末220に対し、PDA等の携帯端末を用いる看護支援端末230では、その携行性を優先するため、端末の大きさは、例えば、白衣のポケットに入る程度に制限される。それにともない、表示画面の大きさも4インチ(61×81mm)弱程度に制限され、電子カルテシステムの根幹ともいえるクリニカルパスを一画面内で閲覧することはできず、一部分を切り分けて閲覧するに留まる。この場合、クリニカルパスの全体を把握しづらくなり、必ずしも適切な看護を施すことができるとは限らない。
本実施の形態に係る看護支援システム200では、看護支援端末230に超小型のプロジェクタを搭載することにより、携行性を損なうことなく、クリニカルパスを一画面に表示可能にすることができる。プロジェクタの投影サイズは、少なくとも13インチ(198×264mm)以上で、A3紙(297×420mm)程度あることが望ましい。さらに、本実施の形態に係る看護システム200では、プロジェクタの投影画面上でデータ入力を可能とするため、看護支援端末230に、赤外線照射器及び赤外線検出器を搭載する。赤外線照射器から照射する光はプロジェクタの投影画面上でフォーカスされるように集光され、操作者が投影画面上で操作するスタイラスに反射した赤外線を赤外線検出器で検知することにより、スタイラスの動作を認識する。
看護支援端末230の例を図13に示す。この例では、看護支援端末230を病室内にある机やテーブルの上に縦置きし、その机上にプロジェクタからの画面を投影する。看護支援端末230には、プロジェクタと、赤外線照射器と、赤外線検出器が搭載される。図13では、プロジェクタを看護支援端末230前面の上部に、赤外線照射器と赤外線検出器を看護支援端末230前面の下部に取り付けるようにしたが、本目的を達成するのであれば、この限りではない。
看護支援端末230は無線LAN等を介して電子カルテシステムから医療情報を得るが、クリニカルパス等の大画面表示を要する場合、プロジェクタからの投影画面上で医療情報を閲覧する。プロジェクタを机上に縦置きしたときに、投影画面が机上にフォーカスされるようにあらかじめ設定しておき、操作者の手を煩わせないようにする。
赤外線照射器からは波長800nm程度の赤外線を、プロジェクタからの投影画面をカバーする範囲に照射する。照射する赤外線は、レンズ等により机上にフォーカスしておくことが望ましいが、照射光の強度を十分大きくできるのであればその限りではない。
操作者は、机上に投影された画面に対し、看護支援端末230に付属のスタイラスを用いて、看護支援端末230のモニタ上で情報入力を行う場合と同様に看護情報の入力を行うが、このときのスタイラスの動きを検知するために、赤外線検出器を用いる。
赤外線検出器は、複数のチャンネル、例えば120×90の配列で構成される。赤外線検出器の各チャンネルは投影画面上の異なる領域に対応し、各領域から反射された赤外線を検出する。赤外線検出器の前段にはレンズが付いており、各領域から反射された赤外線を、その領域に対応するチャンネルにフォーカスさせる。投影画面上の任意の位置に物体が存在するとき、投影画面上に照射された赤外線は、存在する物体の表面上で反射し、物体が存在する領域に対応する赤外線検出器のチャンネルで検出される。
物体の赤外線反射率は、物体の材質により異なる。そこで、本発明において検出したいスタイラスの位置を正確に検出するために、スタイラスの先端に赤外線反射率の高い物質を塗布、または貼り付けておき、赤外線検出器の各チャンネルの出力が、あらかじめ設定した闘値よりも高い場合に、スタイラスがその領域に存在することとする。スタイラスが、投影画面上に存在しない場合は、設定した閾値よりも高い検出信号を得られないため、スタイラスが投影画面上に存在しないことを認識する。
スタイラスの閾値の設定に際しては、赤外線検出器のチャンネルが対応する領域と看護支援端末230との距離に応じて、重み付けを必要とする場合もある。すなわち、対応する領域が看護支援端末230から遠い場合は閾値を低くし、近い場合は高くする。スタイラスの位置検出を動的に行うことにより、スタイラスの動きを認識することが可能となる。以上のプロセスを図14に示した。認識したスタイラスの動き、例えば、投影画面上の同じ場所でのダブルクリックに応じて看護支援端末230に搭載したアプリケーションを動作されれば、看護支援端末230の画面上における操作と同じユーザインターフェースを実現できる。
看護支援端末の他の例を図15に示す。この例では、看護支援端末230’を病室内の任意の場所に置き、病室の壁にプロジェクタからの画面を投影する。この実施例の場合の、プロジェクタと、赤外線照射器、赤外線検出器の搭載位置の例を図16に示す。プロジェクタには、投影画面を壁面上にフォーカスするための焦点調節機構(図示せず)が備えられており、操作者は焦点調節機構を調節することにより、投影画面を壁面上にフォーカスさせる。焦点調節機構は、赤外線照射器、及び赤外線検出器にも備えられ、プロジェクタの焦点調節機構と連動する。
すなわち、操作者がプロジェクタの焦点調節機構を調節することにより、投影画面が壁面上にフォーカスされると同時に、赤外線照射器から照射される赤外線も投影画面が投影される壁面上にフォーカスされ、また、投影画面側から反射する赤外線も、赤外線検出器にフォーカスされる。この例においても、図14に示したプロセスにそって、操作者が操作するスタイラスの動きを認識する。
このように、本実施の形態に係る看護支援システム200では、ユーザは看護支援端末230の表示画面で医療情報を参照できるだけでなく、看護支援端末230の外部に医療情報を画面投影し、その画面上で操作入力を行うことができる。すなわち、医療従事者は大きな画面で多くの医療情報を効率的に参照することができ、また情報入力の際の操作性も確保される。
1・・・携帯用端末、2・・・医療情報提供クライアント、3・・・医療情報提供サーバ、4・・・電子カルテシステム、5・・・医療会計システム、6・・・HIS(病院情報システム)、7・・・RIS(放射線情報システム)、8・・・PACS(医療画像サーバ)、9・・・モダリティ(CT,MRIなど)、10・・・看護システム、11・・・レポートシステム、31・・・ユーザ操作入力手段、32・・・ディスプレイ、33・・・第1の無線通信手段、34・・・データ格納手段、35・・・制御手段、36・・・第2の無線通信手段、41・・・ディスプレイ、42・・・通信手段、43・・・データ格納断段、44・・・制御手段、45・・・無線通信手段、51・・・ユーザ認証手段、52・・・医療情報データベース、53・・・通信手段、54・・・制御手段、55・・・医療情報取得手段、100・・・医療情報提供システム、200・・・看護支援システム、210・・・電子カルテサーバ、220・・・電子カルテ端末、230、230’・・・看護支援端末、240・・・無線LANアクセスポイント、250・・・院内LAN
Claims (4)
- 電子カルテシステムや医事会計システムなどの医療情報システムから医療情報を取得しクライアント装置及び携帯端末に対して該取得した医療情報を提供するサーバ装置と、サーバ装置から提供された医療情報を表示するクライアント装置と、サーバ装置及びクライアント装置と無線接続されサーバ装置から提供された医療情報を表示する携帯端末とを含んで構成される医療情報提供システムであって、
前記クライアント装置は、前記携帯端末の操作に連動して前記携帯端末に表示可能な医療情報を超える医療情報を表示する手段を備えたことを特徴とする医療情報提供システム。 - 医療情報が記憶された記憶手段及び該記憶された医療情報を端末装置からの要求に応じて送信する手段を備えるサーバ装置と、サーバ装置と無線接続されユーザの操作に応じて前記サーバ装置から取得した医療情報を表示する携帯端末とを含む医療情報提供システムであって、
前記携帯端末は、
操作画面を携帯端末の外部に投影する手段と、
前記投影された操作画面上でユーザが情報及び命令を入力するための入力手段と、
を備えたことを特徴とする医療情報提供システム。 - 前記携帯端末は前記投影された操作画面上でのポインティングデバイスの位置及びその変化を検出する検出手段を有し、前記入力手段は該検出した位置及びその変化に応じた情報及び命令を入力することを特徴とする請求項2に記載の医療情報提供システム。
- 前記検出手段は可視光線または近赤外線を端末装置の外部に照射し、該照射した可視光線または近赤外線の前記ポインティングデバイスによる反射を検知することにより該ポインティングデバイスの位置及びその変化を検出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の医療情報提供システム。
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