JP2005164334A - 核医学診断装置 - Google Patents

核医学診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005164334A
JP2005164334A JP2003402085A JP2003402085A JP2005164334A JP 2005164334 A JP2005164334 A JP 2005164334A JP 2003402085 A JP2003402085 A JP 2003402085A JP 2003402085 A JP2003402085 A JP 2003402085A JP 2005164334 A JP2005164334 A JP 2005164334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
body axis
projection data
axis direction
profile curve
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003402085A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Kaneda
明義 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003402085A priority Critical patent/JP2005164334A/ja
Publication of JP2005164334A publication Critical patent/JP2005164334A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Nuclear Medicine (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】核医学診断において、被検体の頭部における投影データの再構成領域の設定の際、初期値を適切に自動設定することが可能な核医学診断装置である。
【解決手段】核医学診断装置20は、被検体28の頭部29の各断面における投影データの画素値に基いて被検体28の体軸Z方向の領域を閾値に基いて求める体軸方向閾値検出手段46と、この体軸方向閾値検出手段46により求められた体軸Z方向の領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段47とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検体に取り込まれた放射性同位元素から放射された放射線を検出することにより投影データを収集して被検体の三次元画像情報を再構成する核医学診断装置に係り、特に、被検体の頭部における投影データの再構成領域を自動的に設定することが可能な核医学診断装置に関する。
従来、放射性同位元素(RI:Radio Isotope)を含む薬品が生体内において特定の臓器や器官に選択的に取り込まれる性質を利用した核医学診断装置として、PET(Positron Emission Tomography)装置やSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置が利用される。
核医学診断装置のうちSPECT装置1は、図8に示すような構成であり、被検体2である生体内の臓器や器官に取り込まれたRIから放射されるγ線を検出し、γ線の線量分布を画像化することにより臓器や器官の機能を検査するSPECT検査に用いられる装置である。
SPECT装置1には、単一あるいは複数の、例えば2個のガンマカメラ3とコンソール4とが設けられる。各ガンマカメラ3にはγ線を測定するための二次元検出器5がそれぞれ内蔵される。そして、各ガンマカメラ3の二次元検出器5が被検体2に向けられ、被検体2の身長方向の軸である体軸Z方向の軸を中心として回転可能に設けられる。
さらに、各ガンマカメラ3の二次元検出器5には、コリメータ6が設けられる。コリメータ6には、生体内からのγ線を扇形のファンビームに成形するファンビームコリメータと生体内からのγ線を平行のパラレルビームに成形するパラレルビームコリメータとがあり、用途に応じて使い分けられる。
一方、コンソール4には、ファン−パラレル変換手段7、再構成処理範囲設定手段8、再構成処理手段9、モニタ10、入力装置11およびメモリ12が設けられる。
そして、ガンマカメラ3の二次元検出器5が回転し、被検体2の各断面から放射されたγ線が所要の角度で検出される。二次元検出器5において検出されたγ線は、再構成処理範囲設定手段8にSPECT投影データとして読込まれる。
このとき、二次元検出器5でコリメータ6をファンビームコリメータとしてγ線を検出した場合において、パラレルビームデータをSPECT投影データとして再構成処理範囲設定手段8に読込ませる必要がある場合には、ファン−パラレル変換手段7によりファンビームデータがパラレルビームデータに変換されてSPECT投影データとして再構成処理範囲設定手段8に与えられる。
さらに、再構成処理範囲設定手段8において、被検体2の各断面におけるSPECT投影データを再構成させて被検体2の三次元画像情報を得る際の再構成領域が設定される。特に、被検体2の頭部におけるSPECT検査の場合には、体軸Z方向の範囲の設定が重要である。このため、再構成処理範囲設定手段8からSPECT投影データがモニタ10に与えられてラインカーソルとともに表示され、入力装置11から体軸Zに対して垂直方向のラインカーソルの位置の指定情報を再構成処理範囲設定手段8に入力することにより被検体2のSPECT投影データを再構成させる領域が設定される。
すなわち、図9に示すように、モニタ10には、被検体2の頭部臨床データ13である頭部のSPECT投影データとともに体軸Zに対して垂直方向の上限カーソル14と下限カーソル15とが表示される。そして、入力装置11から上限カーソル14と下限カーソル15の位置の指定情報を再構成処理範囲設定手段8に入力することにより、SPECT投影データを三次元画像情報に再構成させるための領域としてスライスの上限と下限とが設定される。
そして、再構成処理範囲設定手段8により設定されたSPECT投影データの再構成領域に含まれるSPECT投影データが再構成処理手段9に与えられ、再構成処理手段9により所要の三次元画像情報が再構成されて得られる。さらに、再構成処理手段9により得られた三次元画像情報はモニタ10に表示される。
また、一旦、再構成処理範囲設定手段8により設定された被検体2の頭部におけるSPECT投影データの再構成領域は、メモリ12に保存することができる。そして、再度被検体2の頭部における三次元画像情報の領域を設定する際には、メモリ12に保存された領域を初期設定範囲として利用することにより、容易に領域を設定することができる。
一方、X線CT(Computed Tomography)装置等の医用画像診断装置では、モニタに被検体のスキャノ像を表示させ、被検体のスキャノ像を参照して入力装置により三次元画像情報の領域を設定する方法が提案される(例えば特許文献1参照)。
特開2003−116842号公報(第15頁−第16頁、図13参照)
従来、SPECT検査において、SPECT投影データの再構成領域の設定を自動化することにより、SPECT投影データを自動的に再構成して三次元画像情報を取得するSPECT装置1の開発が望まれる。
しかし、従来の被検体2の頭部におけるSPECT検査では、心臓等の他の臓器や器官におけるSPECT検査に比べて、複雑なSPECT投影データの再構成領域の設定を伴わないにも関わらずラインカーソル等による再構成領域の微調整が必要である。その理由として、被検体2である患者の位置、RIの核種、患者の脳内のRI分布のバラツキや違いにより、SPECT投影データを再構成させるべき領域にもバラツキが生じるということが挙げられる。
また、過去の被検体2におけるSPECT投影データの再構成領域を保存して、次回からの再構成領域を設定する際の初期設定範囲として利用する場合であっても、再構成領域の微調整量は少なくなるものの、依然微調整は必要である。このため、ラインカーソルによる設定を伴わないで、再構成領域の設定および三次元画像情報の取得を自動化するまでには到っていない。
さらに、SPECT装置のみならず、PET装置等の核医学診断装置を用いて核医学診断を行う場合においても、同様に投影データの再構成領域を自動的に設定することが望まれる。
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、核医学診断において、被検体の頭部における投影データの再構成領域の設定の際、初期値を適切に自動設定することが可能な核医学診断装置を提供することを目的とする。
本発明に係る核医学診断装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、被検体の頭部の各断面における投影データの画素値に基いて前記被検体の体軸方向の領域を閾値に基いて求める体軸方向閾値検出手段と、この体軸方向閾値検出手段により求められた体軸方向の領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段とを有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る核医学診断装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、被検体の頭部の各断面における投影データを加算して前記投影データの加算データを得る頭部投影データ加算手段と、この頭部投影データ加算手段から受けた前記投影データの加算データにおける画素値を前記被検体の体軸方向に対して垂直方向に加算することによりプロファイルカーブを作成する体軸方向プロファイルカーブ作成手段と、この体軸方向プロファイルカーブ作成手段から受けたプロファイルカーブの体軸方向の領域を閾値に基いて求める体軸方向閾値検出手段と、この体軸方向閾値検出手段により求められた体軸方向の領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段とを有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る核医学診断装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、被検体の頭部の各断面における投影データの画素値に基いて前記被検体の体軸方向の領域を閾値に基いて順次求める体軸方向閾値検出手段と、この体軸方向閾値検出手段から受けたある断面における体軸方向の領域を最大領域として仮定するとともに、仮定した最大領域と他の断面における体軸方向の領域とを比較することにより、γ線検出器の回転とともに前記最大領域を更新して体軸方向の各領域の全てを含む最大領域を検出する最大領域検出手段と、この最大領域検出手段により検出された領域である体軸方向の最大領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る核医学診断装置においては、核医学診断において、被検体の頭部における投影データの再構成領域の設定の際、初期値を適切に自動設定することができる。
本発明に係る核医学診断装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る核医学診断装置の一例であるSPECT装置の第1の実施形態を示す構成図である。
核医学診断装置の一例であるSPECT装置20は、SPECT収集装置21とコンソール22とを備える。SPECT収集装置21は、例えば、2検出器システムとされ、寝台23、γ線を測定するための2個のガンマカメラ24およびガンマカメラ駆動機構25で構成される。さらに、SPECT収集装置21の各ガンマカメラ24には、コリメータ26を設けたγ線検出器として二次元検出器27が備えられる。二次元検出器27に設けられるコリメータ26には、生体内からのγ線を扇形のファンビームに成形するファンビームコリメータと生体内からのγ線を平行のパラレルビームに成形するパラレルビームコリメータとがあり、用途に応じて使い分けられる。
SPECT収集装置21の寝台23には、予めRI含む薬品である脳血流シンチグラフィを頭部29に取り込ませた被検体28がSPECT検査の対象としてセットされる。そして、SPECT収集装置21のガンマカメラ駆動機構25を駆動させることにより、寝台23にセットされた被検体28の身長方向の軸である体軸Z方向と平行な回転軸Z’を中心として各ガンマカメラ24を回転移動あるいは回転軸Z’方向に平行移動させて、被検体28の頭部29の任意の角度における各断面から放射されたγ線を検出することができるように構成される。
一方、コンソール22には、入力装置30、モニタ31、メモリ32および図示しないCPUを備えたコンピュータが設けられ、メモリ32に記憶された再構成処理範囲自動設定プログラムやその他の各種プログラムがそれぞれCPUに読込まれることにより、コンピュータは、前処理部33、ファン−パラレル変換手段34、再構成処理範囲設定手段35、再構成処理範囲自動設定部36、再構成処理手段37として機能する。ただし、これらの各構成要素をプログラムをコンピュータに読込ませるのみならず所要の回路で構成してもよい。
また、コンソール22に備えられた前処理部33は、回転中心補正手段38、均一性補正手段39、散乱線補正手段40およびフィルタ手段41を有する一方、再構成処理範囲自動設定部36は、頭部投影データ加算手段42、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43、計算領域用閾値検出手段44、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45、体軸方向閾値検出手段46、再構成範囲計算手段47、閾値設定手段48、画素値加算幅設定手段49、最大値走査範囲制限手段50、パラメータテーブル化手段51、パラメータパターン抽出手段52、パラメータテーブル53、パラメータ抽出条件データベース54を有する。
コンソール22の前処理部33は、ガンマカメラ24の各二次元検出器27から頭部29の各断面におけるファンビームデータまたはパラレルビームデータを受けて前処理を行う機能を有する。すなわち、前処理部33の回転中心補正手段38、均一性補正手段39、散乱線補正手段40およびフィルタ手段41は、それぞれ二次元検出器27からファンビームデータまたはパラレルビームデータを受けて、ガンマカメラ24の回転中心の補正、均一性の補正、散乱線の補正、ノイズのフィルタリングによる信号の平滑化処理を実行する機能を有する。
また、前処理部33は、前処理を行ったファンビームデータのうちパラレルビームデータに変換する必要があるファンビームデータをファン−パラレル変換手段34に与える一方、パラレルビームデータに変換する必要がないファンビームデータとパラレルビームデータとを投影データの一例であるSPECT投影データとして再構成処理手段37および再構成処理範囲自動設定部36の頭部投影データ加算手段42に与えるように構成される。
ファン−パラレル変換手段34は、前処理部33から頭部29の各断面におけるそれぞれのファンビームデータを受けてパラレルビームデータにファン−パラレル変換する機能と、変換したパラレルビームデータをSPECT投影データとして再構成処理手段37および再構成処理範囲自動設定部36の頭部投影データ加算手段42に与える機能を有する。
再構成処理範囲自動設定部36の頭部投影データ加算手段42は、前処理部33およびファン−パラレル変換手段34から被検体28の頭部29の各断面における各SPECT投影データを受けて、各断面におけるSPECT投影データを加算することにより、SPECT投影データの加算データとともにSPECT投影データの加算像を得る機能を有する。
また、頭部投影データ加算手段42は、SPECT投影データの加算データを計算領域用プロファイルカーブ作成手段43および計算領域用プロファイルカーブ作成手段43に与えるとともに、SPECT投影データの加算像をモニタ31に与えて表示させる機能を有する。
再構成処理範囲自動設定部36の計算領域用プロファイルカーブ作成手段43は、頭部投影データ加算手段42からSPECT投影データの加算データを受けて、加算データの画素値を体軸Z方向に加算することにより、体軸Zに対して垂直方向に分布を有する画素値のプロファイルカーブを作成する機能と、作成したプロファイルカーブを計算領域用閾値検出手段44に与える機能とを有する。
さらに、必要に応じて計算領域用プロファイルカーブ作成手段43は、体軸Zに対して垂直方向に分布を有するプロファイルカーブを作成する際、加算データの画素値が最大となるピクセル位置を含み、パラメータパターン抽出手段52から受けた体軸Z方向の幅を有する領域を求め、この領域に含まれる加算データの画素値のみ加算してプロファイルカーブを作成するように構成することもできる。
再構成処理範囲自動設定部36の計算領域用閾値検出手段44は、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43から体軸Zに対して垂直方向に分布を有するプロファイルカーブを受けて、パラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となるプロファイルカーブの領域、すなわち、体軸Zに対して垂直方向の領域を求める機能と、求めた領域を体軸Z方向プロファイルカーブ作成手段および再構成範囲計算手段47に与える機能とを有する。
計算領域用閾値検出手段44がパラメータパターン抽出手段52から受ける閾値は、例えば、プロファイルカーブの最大値に対する割合や、直接プロファイルカーブの値とすることができる。さらに、計算領域用閾値検出手段44は、パラメータパターン抽出手段52から受ける閾値がプロファイルカーブの最大値に対する割合である場合には、閾値とともにプロファイルカーブの最大値の走査範囲をパラメータパターン抽出手段52から受けて、プロファイルカーブの最大値の走査範囲についてプロファイルカーブの最大値を求めるように構成してもよい。
再構成処理範囲自動設定部36の体軸方向プロファイルカーブ作成手段45は、頭部投影データ加算手段42からSPECT投影データの加算データを受けて、加算データの画素値を体軸Z方向に対して垂直方向に加算することにより、体軸Z方向に分布を有する画素値のプロファイルカーブを作成する機能と、作成したプロファイルカーブを体軸方向閾値検出手段46に与える機能とを有する。
また、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45は、体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブを作成する際、計算領域用閾値検出手段44から受けた体軸Zに対して垂直方向の領域に含まれる加算データの画素値のみをプロファイルカーブの作成のために加算するように構成される。
再構成処理範囲自動設定部36の体軸方向閾値検出手段46は、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45から体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブを受けて、パラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となるプロファイルカーブの領域、すなわち、体軸Z方向の領域を求める機能と、求めた体軸Z方向の領域を再構成範囲計算手段47に与える機能とを有する。
体軸方向閾値検出手段46がパラメータパターン抽出手段52から受ける閾値は、例えば、プロファイルカーブの最大値に対する割合や、直接プロファイルカーブの値とすることができる。さらに、体軸方向閾値検出手段46は、パラメータパターン抽出手段52から受ける閾値がプロファイルカーブの最大値に対する割合である場合には、閾値とともにプロファイルカーブの最大値の走査範囲をパラメータパターン抽出手段52から受けて、プロファイルカーブの最大値の走査範囲についてプロファイルカーブの最大値を求めるように構成してもよい。
再構成処理範囲自動設定部36の再構成範囲計算手段47は、計算領域用閾値検出手段44および体軸方向閾値検出手段46からそれぞれ受けた、体軸Zに対して垂直方向の領域および体軸Z方向の領域に基いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算する機能と、得られたSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理範囲設定手段35および再構成処理手段37に与える機能とを有する。すなわち、再構成範囲計算手段47は、体軸Zに対して垂直方向の領域および体軸Z方向の領域に必要に応じて所要のオーバーラップを加算するとともに、再構成させるために予め定められたスライス厚等の再構成条件を用いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算することができるように構成される。
再構成処理範囲自動設定部36の閾値設定手段48は、体軸Z方向の領域および体軸Zに対して垂直方向の領域を求める際に必要な閾値を設定してパラメータテーブル化手段51に与える機能を有する。この際、閾値設定手段48は、体軸Z方向の領域を求めるための閾値と体軸Zに対して垂直方向の領域を求めるための閾値との組合せを複数パターン設定する必要がある場合には、閾値を組合せてパラメータテーブル化手段51に与えるように構成される。
再構成処理範囲自動設定部36の画素値加算幅設定手段49は、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43がプロファイルカーブを作成する際、画素値を加算させる体軸Z方向の幅を設定してパラメータテーブル化手段51に与える機能を有する。
再構成処理範囲自動設定部36の最大値走査範囲制限手段50は、体軸Z方向の領域および体軸Zに対して垂直方向の領域を求める際に、プロファイルカーブの最大値を求める必要がある場合には、プロファイルカーブの最大値の走査範囲を設定してパラメータテーブル化手段51に与える機能を有する。
再構成処理範囲自動設定部36のパラメータテーブル化手段51は、閾値設定手段48から受けた各閾値、画素値加算幅設定手段49から受けた画素値を加算させる体軸Z方向の幅および最大値走査範囲制限手段50から受けたプロファイルカーブの最大値の走査範囲と組合せてパラメータパターンとして設定してパラメータテーブル53に登録する機能を有する。ただし、プロファイルカーブの最大値の走査範囲を設定しない場合や、プロファイルカーブを作成する際に画素値を加算させる体軸Z方向の幅を設定しない場合には、閾値設定手段48から受けた各閾値のみを組合せてパラメータパターンとして設定してもよい。
このため、再構成処理範囲自動設定部36のパラメータテーブル53には、パラメータテーブル化手段51により設定された閾値等のパラメータパターンが記録される。
再構成処理範囲自動設定部36のパラメータ抽出条件データベース54には、ガンマカメラ24の機種、RIの核種、有効視野情報、前処理条件、マトリクスサイズ、収集拡大率等のSPECT投影データ取得条件とパラメータテーブル53に記録されたパラメータパターンとが予め関連付けられてパラメータ抽出条件情報として保存される。
再構成処理範囲自動設定部36のパラメータパターン抽出手段52は、パラメータ抽出条件データベース54に保存されたパラメータ抽出条件情報に基づいて、SPECT投影データ取得条件に応じた適切なパラメータパターンをパラメータテーブル53から抽出し、抽出したパラメータパターンに含まれる閾値等の所要の情報を計算領域用プロファイルカーブ作成手段43、計算領域用閾値検出手段44および体軸方向閾値検出手段46に与える機能を有する。
再構成処理範囲設定手段35は、入力装置30から受け取ったSPECT投影データの再構成範囲の指定情報に基づいて、SPECT投影データの再構成範囲を設定する機能と、設定したSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理手段37に与える機能とを有する。ここで、再構成処理範囲設定手段35は、再構成処理範囲自動設定部36の再構成範囲計算手段47から受けたSPECT投影データの再構成範囲を初期値としてモニタ31に与えて表示させることができるように構成される。
また、再構成処理手段37は、前処理部33またはファン−パラレル変換手段34から受けた被検体28の頭部29におけるSPECT投影データを再構成範囲計算手段47または再構成処理範囲設定手段35から受けたSPECT投影データの再構成範囲について再構成させることにより、被検体28の頭部29における三次元画像情報を得る機能を有する。
次にSPECT装置20の作用について説明する。
図2は、図1に示すSPECT装置20により被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの再構成処理範囲を設定するとともに三次元画像情報を再構成する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS1において、SPECT収集装置21のガンマカメラ駆動機構25で各ガンマカメラ24を回転ないし平行移動せしめられ、被検体28の頭部29の所要の角度における各断面から放射されたγ線のSPECT投影データ、すなわち1ローテーション分のSPECT投影データがそれぞれファンビームデータあるいはパラレルビームデータとして各ガンマカメラ24の二次元検出器27により検出される。ただし、複数ローテーション分のSPECT投影データを二次元検出器27により検出してもよい。
そして、SPECT収集装置21において検出されたファンビームデータおよびパラレルビームデータは、前処理部33に与えられる。
次に、ステップS2において、前処理部33は、ガンマカメラ24の各二次元検出器27から頭部29の各断面におけるファンビームデータおよびパラレルビームデータを受けて、ファンビームデータおよびパラレルビームデータに対して前処理を行う。すなわち、前処理部33の回転中心補正手段38、均一性補正手段39、散乱線補正手段40およびフィルタ手段41により、ファンビームデータおよびパラレルビームデータについて、ガンマカメラ24の回転中心の補正、均一性の補正、散乱線の補正、ノイズのフィルタリングによる信号の平滑化処理が実行される。
尚、ガンマカメラ24の回転中心の補正、均一性の補正、散乱線の補正、ノイズのフィルタリングによる信号の平滑化処理の実行順序は任意である。また、ファンビームデータおよびパラレルビームデータの前処理を実行することが望ましいが、必ずしも実行する必要はない。
また、ファンビームデータを使用していわゆる直接法により三次元画像情報を再構成する場合を除いて、ファンビームデータをファン−パラレル変換する必要がある。
このため、前処理部33は、前処理を行ったファンビームデータのうちパラレルビームデータに変換する必要があるファンビームデータをファン−パラレル変換手段34に与える一方、パラレルビームデータに変換する必要がないファンビームデータとパラレルビームデータとをSPECT投影データとして再構成処理手段37および再構成処理範囲自動設定部36の頭部投影データ加算手段42に与える。
次に、ステップS3において、ファン−パラレル変換手段34は、前処理部33から頭部29の各断面におけるそれぞれのファンビームデータを受けてパラレルビームデータにファン−パラレル変換し、変換したパラレルビームデータをSPECT投影データとして再構成処理手段37および再構成処理範囲自動設定部36の頭部投影データ加算手段42に与える。
次に、ステップS4において、頭部投影データ加算手段42は、前処理部33およびファン−パラレル変換手段34から頭部29の各断面における各SPECT投影データを受けて、各断面におけるSPECT投影データを加算することにより、SPECT投影データの加算データとともにSPECT投影データの加算像を得る。さらに、頭部投影データ加算手段42は、SPECT投影データの加算データを計算領域用プロファイルカーブ作成手段43および計算領域用プロファイルカーブ作成手段43に与えるとともに、SPECT投影データの加算像をモニタ31に与えて表示させる。
次に、ステップS5において、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43は、頭部投影データ加算手段42からSPECT投影データの加算データを受けて、加算データの画素値を体軸Z方向に加算することにより、体軸Zに対して垂直方向に分布を有する画素値のプロファイルカーブを作成する。
図3は、図1に示すSPECT装置20により得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸Z方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸Zに対して垂直方向の領域の一例を示す図である。
図3において(a)は、脳血流シンチグラフィを99mTc-HM-PAO(99mTc-d,l-hexamethyl-propyleneamine oxime)としてA機種のガンマカメラ24で被検体28からのγ線を検出し、散乱線の補正を前処理として実行して得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸Z方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸Zに対して垂直方向の領域を示す図である。
また、図3において(b)は、脳血流シンチグラフィを123I-IMP(N-isopropyl-123I-p-iodoamphetamine)としてB機種のガンマカメラ24で被検体28からのγ線を検出し、散乱線の補正を前処理として実行せずに得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸Z方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸Zに対して垂直方向の領域を示す図である。
図3(a)(b)において、上部の画像は、SPECT投影データの加算像を示し、下部の曲線は、加算データの画素値を体軸Z方向に加算して得られたプロファイルカーブを示す。このため、図3(a)(b)下部の縦軸は、SPECT投影データの加算データにおける画素値を体軸Z方向に加算して得られたプロファイルカーブの値を示し、横軸Xは、体軸Zに対して垂直方向のピクセルの位置を示す。
図3(a)(b)に示すように、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43は、体軸Zに対して垂直方向に分布を有するプロファイルカーブを作成する際、加算データの画素値が最大となるピクセル位置PMAXを求めるとともに、ピクセル位置PMAXから体軸Z方向に幅ΔZを有する領域を求め、求めた領域に含まれる加算データの画素値のみを加算してプロファイルカーブを作成する。
この結果、図3(a)(b)の下部に示すようなピクセル位置PMAXにおいて最大値をとり、上に凸形状となるプロファイルカーブが得られる。また、図3(a)(b)によれば、フィルタ手段41により予めフィルタリングによるSPECT投影データ信号の平滑化処理を実行することにより、被検体28の頭部29の稜線がより明確に得られて精度よくプロファイルカーブを作成できるということが分かる。
そして、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43は、作成したプロファイルカーブを計算領域用閾値検出手段44に与える。
ここで、加算データの加算領域を設定するための体軸Z方向の幅ΔZは、画素値加算幅設定手段49により予めガンマカメラ24の機種等のSPECT投影データ取得条件に応じて設定され、パラメータテーブル化手段51によりパラメータパターンとしてパラメータテーブル53に登録される。
体軸Z方向の幅ΔZは、例えば予め標準的な被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの加算データにおいて、プロファイルカーブの作成に適切な幅ΔZの値を調べることにより、画素値加算幅設定手段49で任意に設定することができる。さらに、このときの体軸Z方向の幅ΔZとSPECT投影データ取得条件との関連付け情報は、パラメータ抽出条件情報としてパラメータ抽出条件データベース54に保存される。
そして、パラメータパターン抽出手段52が、パラメータ抽出条件データベース54を参照することにより、ガンマカメラ24の機種等のSPECT投影データ取得条件に応じた体軸Z方向の幅ΔZをパラメータテーブル53から抽出して計算領域用プロファイルカーブ作成手段43に与える。
次に、ステップS6において、計算領域用閾値検出手段44は、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43から体軸Zに対して垂直方向に分布を有するプロファイルカーブを受けて、パラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となるプロファイルカーブの領域、すなわち、体軸Zに対して垂直方向の領域を計算領域として求める。
すなわち、計算領域用閾値検出手段44には、パラメータパターン抽出手段52から例えば体軸Zに対して垂直な方向に分布を有するプロファイルカーブの最大値PXMAXのA%としてプロファイルカーブの閾値が与えられる。プロファイルカーブの閾値は、閾値設定手段48により予めガンマカメラ24の機種等のSPECT投影データ取得条件に応じて設定され、パラメータテーブル化手段51によりパラメータパターンとしてパラメータテーブル53に登録される。
プロファイルカーブの閾値は、例えば予め標準的な被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの加算データをモニタ31に表示させ、左限カーソルと右限カーソルの位置を設定し、このときの左限カーソルと右限カーソルがプロファイルカーブの最大値の何%になるのかを調べることにより、閾値設定手段48で設定することができる。また、一旦設定したプロファイルカーブの閾値を閾値設定手段48で任意に変更することもできる。このため、プロファイルカーブの閾値を上限と下限とで異なる値に設定してもよい。
さらに、プロファイルカーブの閾値とSPECT投影データ取得条件との関連付け情報は、パラメータ抽出条件情報としてパラメータ抽出条件データベース54に保存される。そして、パラメータパターン抽出手段52が、パラメータ抽出条件データベース54を参照することにより、ガンマカメラ24の機種等のSPECT投影データ取得条件に応じたプロファイルカーブの閾値をパラメータテーブル53から抽出して計算領域用閾値検出手段44に与える。
このため、計算領域用閾値検出手段44は、まず体軸Zに対して垂直な方向をX軸として、プロファイルカーブの最大値PXMAXを求める。さらに、計算領域用閾値検出手段44は、プロファイルカーブの最大値PXMAXのA%の値となるプロファイルカーブのX座標X1、X2を求める。そして、計算領域用閾値検出手段44は、求めた2点X1、X2の間の領域を体軸Zに対して垂直方向の計算領域として体軸方向プロファイルカーブ作成手段45および再構成範囲計算手段47に与える。
次に、ステップS7において、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45は、頭部投影データ加算手段42からSPECT投影データの加算データを受けて、加算データの画素値を体軸Zに対して垂直な方向に加算することにより、体軸Z方向に分布を有する画素値のプロファイルカーブを作成する。
図4は、図1に示すSPECT装置20により得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸Zに対して垂直な方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸Z方向の領域の一例を示す図である。
図4において(a)は、脳血流シンチグラフィを99mTc-HM-PAO(99mTc-d,l-hexamethyl-propyleneamine oxime)としてA機種のガンマカメラ24で被検体28からのγ線を検出し、散乱線の補正を前処理として実行して得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸Zに対して垂直な方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸Z方向の領域の例を示す図である。
また、図4において(b)は、脳血流シンチグラフィを123I-IMP(N-isopropyl-123I-p-iodoamphetamine)としてB機種のガンマカメラ24で被検体28からのγ線を検出し、散乱線の補正を前処理として実行せずに得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸Zに対して垂直な方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸Z方向の領域の例を示す図である。
図4(a)(b)において、左部の画像は、SPECT投影データの加算像を示し、右部の曲線は、加算データの画素値を体軸Zに対して垂直な方向に加算して得られたプロファイルカーブを示す。このため、図4(a)(b)右部の横軸は、SPECT投影データの加算データにおける画素値を体軸Zと垂直な方向に加算して得られたプロファイルカーブの値を示し、縦軸Yは、体軸Z方向のピクセルの位置を示す。
図4(a)(b)に示すように、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45は、体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブを作成する際、計算領域用閾値検出手段44から受けたX1、X2の間の領域、すなわち体軸Zに対して垂直方向の計算領域に含まれる加算データの画素値のみを体軸Zに対して垂直方向に加算してプロファイルカーブを作成する。
この結果、図4(a)(b)の右部に示すような凹凸を有するプロファイルカーブが得られる。また、図4(a)(b)によれば、フィルタ手段41により予めフィルタリングによるSPECT投影データ信号の平滑化処理を実行することにより、被検体28の頭部29の稜線がより明確に得られて精度よくプロファイルカーブを作成できるということが分かる。
そして、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45は、作成したプロファイルカーブを体軸方向閾値検出手段46に与える。
次に、ステップS8において、体軸方向閾値検出手段46は、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45から体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブを受けて、パラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となるプロファイルカーブの領域、すなわち、体軸Z方向の領域を求める。
すなわち、体軸方向閾値検出手段46には、パラメータパターン抽出手段52から例えば体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブの最大値PYMAXのB1%として被検体28の頭部29側、すなわちY軸の正側におけるプロファイルカーブの閾値が与えられるとともに、プロファイルカーブの最大値PYMAXのB2%として被検体28の頭部29と逆側、すなわちY軸の負側におけるプロファイルカーブの閾値が与えられる。
ここで、プロファイルカーブの閾値であるB1、B2の値は、閾値設定手段48により予めガンマカメラ24の機種等のSPECT投影データ取得条件に応じて設定され、パラメータテーブル化手段51によりパラメータパターンとしてパラメータテーブル53に登録される。
体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブの閾値B1、B2は、体軸Zに対して垂直方向に分布を有するプロファイルカーブの閾値Aと同様に、例えば予め標準的な被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの加算データをモニタ31に表示させ、下限カーソルと上限カーソルの位置を設定し、このときの下限カーソルと上限カーソルがそれぞれプロファイルカーブの最大値の何%になるのかを調べることにより、閾値設定手段48で変更可能に任意に設定することができる。
さらに、プロファイルカーブの閾値とSPECT投影データ取得条件との関連付け情報は、パラメータ抽出条件情報としてパラメータ抽出条件データベース54に保存される。そして、パラメータパターン抽出手段52が、パラメータ抽出条件データベース54を参照することにより、ガンマカメラ24の機種等のSPECT投影データ取得条件に応じたプロファイルカーブの閾値をパラメータテーブル53から抽出して体軸方向閾値検出手段46に与える。
このため、体軸方向閾値検出手段46は、まず体軸Z方向をY軸として、プロファイルカーブの最大値PYMAXを求める。この際、最大値PYMAXの走査範囲は、パラメータパターン抽出手段52から体軸方向閾値検出手段46に与えられる。最大値PYMAXの走査範囲は、予め最大値走査範囲制限手段50により閾値と同様にSPECT投影データ取得条件に応じて設定され、パラメータテーブル化手段51によりパラメータパターンとしてパラメータテーブル53に登録される。
そして、パラメータパターン抽出手段52が、パラメータ抽出条件データベース54を参照することにより、SPECT投影データ取得条件に応じた最大値PYMAXの走査範囲をパラメータテーブル53から抽出して体軸方向閾値検出手段46に与える。このため、最大値PYMAXの走査範囲が制限され、被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの視野内に他の部位が撮像されている場合であっても最大値PYMAXの走査への影響を回避させることができる。
さらに、体軸方向閾値検出手段46は、プロファイルカーブの最大値PYMAXを求めると、プロファイルカーブの値が最大値PYMAXのB1%の値となり、かつプロファイルカーブの最大値PYMAXからY軸の正側における最初の点におけるY座標Y1を求めるとともに、プロファイルカーブの値が最大値PYMAXのB2%の値となり、かつプロファイルカーブの最大値PYMAXからY軸の負側の最初の点におけるY座標Y2を求める。
そして、体軸方向閾値検出手段46は、求めた2点Y1、Y2の間の領域を体軸Z方向の領域として再構成範囲計算手段47に与える。
次に、ステップS9において、再構成範囲計算手段47は、計算領域用閾値検出手段44および体軸方向閾値検出手段46からそれぞれ受けた、体軸Zに対して垂直方向の領域および体軸Z方向の領域に基いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算する。すなわち、再構成範囲計算手段47は、体軸Zに対して垂直方向の領域および体軸Z方向の領域に必要に応じて所要のオーバーラップを加算するとともに、再構成させるために予め定められたスライス厚等の再構成条件を用いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算する。
さらに、再構成範囲計算手段47は、得られたSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理範囲設定手段35および再構成処理手段37に与える。
次に、ステップS10において、SPECT投影データの再構成範囲を微調整する必要がある場合には、再構成処理範囲設定手段35が、再構成範囲計算手段47から受けたSPECT投影データの再構成範囲を初期値としてモニタ31に与えて表示させ、入力装置30から受け取ったSPECT投影データの再構成範囲の指定情報に基づいて、SPECT投影データの再構成範囲を設定する。
このため、再構成処理範囲設定手段35により容易にSPECT投影データの再構成範囲を微調整することができる。さらに、再構成処理範囲設定手段35は、微調整後におけるSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理手段37に与える。
また、再構成範囲計算手段47から受けたSPECT投影データの再構成範囲や再構成処理範囲設定手段35による微調整後のSPECT投影データの再構成範囲は、適宜メモリ32に記憶され利用することができる。
次に、ステップS11において、再構成処理手段37は、前処理部33またはファン−パラレル変換手段34から受けた被検体28の頭部29におけるSPECT投影データを再構成範囲計算手段47または再構成処理範囲設定手段35から受けたSPECT投影データの再構成範囲について再構成させることにより、被検体28の頭部29における三次元画像情報を得る。そして、再構成処理手段37は、得られた三次元画像情報をモニタ31に与えて表示させる。
この結果、モニタ31により被検体28の頭部29における三次元画像情報を確認することができる。
以上のような、SPECT装置20によれば、核医学診断において、被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの再構成領域を設定する際、初期値を適切に自動設定することができる。すなわち、SPECT装置20によれば、SPECT投影データの再構成領域を設定する際の初期値の精度を向上させて、微調整量を低減させることができる。
さらに、SPECT装置20によれば、SPECT投影データの再構成領域の設定精度を向上させることにより、SPECT投影データの再構成領域の設定を自動化することにより、三次元画像情報を自動的に得ることができる。
また、SPECT装置20によれば、SPECT投影データの再構成領域を設定する際、全てのSPECT投影データを加算して再構成領域を計算するため、RI分布が不均一な場合や被検体28の位置にばらつきが生じる場合であっても、これらの再構成領域の設定に対する影響や誤差を低減させることができる。
また、SPECT装置20によれば、SPECT投影データの再構成処理とは直接関係のない再構成領域の設定処理を実行する構成であるため、既に設置された従来のSPECT装置20に容易に再構成領域の設定機能を組み込むことができる。
さらに、SPECT装置20によれば、既にSPECT投影データの再構成処理の条件を設定した後であっても、SPECT投影データの再構成処理の条件を変更することなく、より少ない操作で再構成領域の設定を行うのみで、適切な再構成領域のSPECT投影データを再構成させることができる。
また、SPECT装置20によれば、フィルタ手段41により予めフィルタリングによるSPECT投影データ信号の平滑化処理を実行することにより、被検体28の頭部29の稜線がより明確に得られて適切な再構成処理範囲を設定できることできる。
尚、SPECT装置20の構成要素の一部を省略して構成してもよい。例えば、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43および計算領域用閾値検出手段44を設けずに、体軸方向プロファイルカーブ作成手段45が、体軸Z方向に分布を有するプロファイルカーブを作成する際、全ての領域に含まれる加算データの画素値を体軸Zに対して垂直方向に加算してプロファイルカーブを作成するように構成してもよい。
また、計算領域用プロファイルカーブ作成手段43および体軸方向プロファイルカーブ作成手段45の一方あるいは双方を設けない構成として、プロファイルカーブを作成せずにSPECT投影データから直接閾値に基づいて体軸Z方向あるいは体軸Zに垂直な方向の領域を求めるように構成してもよい。
さらに、SPECT装置20において、例えば前処理部33、ファン−パラレル変換手段34、再構成処理範囲設定手段35、画素値加算幅設定手段49、最大値走査範囲制限手段50、パラメータテーブル化手段51、パラメータパターン抽出手段52、パラメータテーブル53、パラメータ抽出条件データベース54の全部あるいは一部を省略してもよい。
図5は本発明に係る核医学診断装置の一例であるSPECT装置の第2の実施形態を示す構成図である。
図5に示された、SPECT装置20Aでは、再構成処理範囲自動設定部36Aの構成が図1に示すSPECT装置20と相違する。他の構成および作用については図1に示すSPECT装置20と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
SPECT装置20Aの再構成処理範囲自動設定部36Aは、体軸方向閾値検出手段46、垂直方向閾値検出手段60、最大領域検出手段61、再構成範囲計算手段47、閾値設定手段48、パラメータテーブル化手段51、パラメータパターン抽出手段52、パラメータテーブル53、パラメータ抽出条件データベース54を有する。
再構成処理範囲自動設定部36Aの体軸方向閾値検出手段46は、前処理部33およびファン−パラレル変換手段34から頭部29の各断面における各SPECT投影データを順次受けて、SPECT投影データの画素値がパラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となる体軸Z方向の領域を求める機能と、求めた体軸Z方向の領域を最大領域検出手段61に与える機能とを有する。
体軸方向閾値検出手段46がパラメータパターン抽出手段52から受ける閾値は、例えば、ある画素値の値やSPECT投影データの画素値の最大値に対する割合とすることができる。
再構成処理範囲自動設定部36Aの垂直方向閾値検出手段60は、前処理部33およびファン−パラレル変換手段34から頭部29の各断面における各SPECT投影データを順次受けて、SPECT投影データの画素値がパラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となる体軸Zに垂直な方向の領域を求める機能と、得られた体軸Zに対して垂直な方向の領域を最大領域検出手段61に与える機能とを有する。
垂直方向閾値検出手段60がパラメータパターン抽出手段52から受ける閾値は、例えば、ある画素値の値やSPECT投影データの画素値の最大値に対する割合とすることができる。
再構成処理範囲自動設定部36Aの最大領域検出手段61は、体軸方向閾値検出手段46から体軸Z方向の各領域を順次受けて、体軸Z方向の各領域の全てを含む最大領域を検出する機能と、検出した体軸Z方向の最大領域を再構成範囲計算手段47に与える機能とを有する。また、最大領域検出手段61は、垂直方向閾値検出手段60から体軸Zに対して垂直方向の各領域を順次受けて、体軸Zに対して垂直な方向の各領域の全てを含む最大領域を検出する機能と、検出した体軸Zに垂直な方向の最大領域を再構成範囲計算手段47に与える機能とを有する。
尚、最大領域検出手段61が体軸Z方向の最大領域を検出する方法としては、例えば頭部29のある断面におけるSPECT投影データから得られた体軸Z方向の領域と、SPECT収集装置21のガンマカメラ24を回転させて得られた別の断面におけるSPECT投影データから得られた体軸Z方向の領域とをそれぞれ比較して、より大きい範囲を体軸Z方向の最大領域として一旦仮定し、仮定した体軸Z方向の最大領域をガンマカメラ24の回転とともに更新する方法が挙げられる。同様な方法により最大領域検出手段61により体軸に垂直な方向の最大領域も検出することができる。
再構成処理範囲自動設定部36Aの再構成範囲計算手段47は、最大領域検出手段61から受けた、体軸Z方向および体軸Zに対して垂直方向の各最大領域に基いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算する機能と、得られたSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理範囲設定手段35および再構成処理手段37に与える機能とを有する。すなわち、再構成範囲計算手段47は、体軸Zに対して垂直方向および体軸Z方向の最大領域に必要に応じて所要のオーバーラップを加算するとともに、再構成させるために予め定められたスライス厚等の再構成条件を用いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算することができるように構成される。
再構成処理範囲自動設定部36Aの閾値設定手段48、パラメータテーブル化手段51、パラメータパターン抽出手段52は、それぞれ図1に示す再構成処理範囲自動設定部36の閾値設定手段48、パラメータテーブル化手段51、パラメータパターン抽出手段52と同様な機能を有する。このため、再構成処理範囲自動設定部36Aのパラメータテーブル53およびパラメータ抽出条件データベース54には、それぞれ図1に示す再構成処理範囲自動設定部36のパラメータテーブル53およびパラメータ抽出条件データベース54と同様な情報が保存される。
次にSPECT装置20Aの作用について説明する。
図6は、図5に示すSPECT装置20Aにより被検体28の頭部29におけるSPECT投影データの再構成処理範囲を設定するとともに三次元画像情報を再構成する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS20において、SPECT収集装置21のガンマカメラ24が所要の速度、例えば1〜2(分/回転)程度の速度で回転し、被検体28の頭部29における各断面の連続撮影が開始される。そして、ガンマカメラ24により被検体28の頭部29における所定の角度、例えば0度位置におけるファンビームデータおよびパラレルビームデータが検出されて前処理部33に与えられる。
次に、ステップS21において、前処理部33は、ファンビームデータおよびパラレルビームデータの前処理を実行する。そして、ファン−パラレル変換が必要な場合には、ファンビームデータがファン−パラレル変換手段34に与えられる一方、ファン−パラレル変換が不要なファンビームデータおよびパラレルビームデータがSPECT投影データとして体軸方向閾値検出手段46および垂直方向閾値検出手段60に与えられる。
次に、ステップS22において、ファン−パラレル変換手段34は、前処理部33から頭部29の0度位置におけるファンビームデータをファン−パラレル変換して、パラレルビームデータをSPECT投影データとして体軸方向閾値検出手段46および垂直方向閾値検出手段60に与える。
次に、ステップS23において、体軸方向閾値検出手段46は、前処理部33およびファン−パラレル変換手段34から頭部29の0度位置におけるSPECT投影データを受けて、SPECT投影データの画素値がパラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となる体軸Z方向の領域を求める。同様に、垂直方向閾値検出手段60が、前処理部33およびファン−パラレル変換手段34から頭部29の0度位置におけるSPECT投影データを受けて、SPECT投影データの画素値がパラメータパターン抽出手段52から受けた閾値の範囲内となる体軸Zに垂直な方向の領域を求める。
図7は、図5に示すSPECT装置20Aによる体軸Z方向の領域および体軸Zに垂直な方向の領域の検出方法の説明図である。
図7に示すように、体軸方向閾値検出手段46は、頭部29の0度位置におけるSPECT投影データにおいて、体軸Z方向にY軸を設定し、0度位置におけるSPECT投影データの画素値がパラメータパターン抽出手段52から受けた閾値を超える画素値となるY座標の範囲、すなわちY座標(Y1、Y2)を検出する。同様に、垂直方向閾値検出手段60は、頭部29の0度位置におけるSPECT投影データにおいて、体軸Zに垂直な方向にX軸を設定し、0度位置におけるSPECT投影データの画素値がパラメータパターン抽出手段52から受けた閾値を超える画素値となるX座標の範囲、すなわちY座標(X1、X2)を検出する。
そして、体軸方向閾値検出手段46および垂直方向閾値検出手段60は、それぞれ体軸Z方向の領域(Y1、Y2)および体軸Zに対して垂直方向の領域(X1、X2)を最大領域検出手段61に与える。
次に、ステップS24において、最大領域検出手段61は、体軸方向閾値検出手段46および垂直方向閾値検出手段60から受けた体軸Z方向の領域(Y11、Y12)および体軸Zに対して垂直方向の領域(X11、X12)が初期データである場合には、領域(Y11、Y12)および領域(X11、X12)を最大領域として仮定する。
次に、ステップS25において、最大領域検出手段61は、ガンマカメラ24の回転が完了したか否かを判定する。そして、ガンマカメラ24が回転中であり、次の角度、例えば90度位置に達すると、再びステップS20において、90度位置におけるファンビームデータおよびパラレルビームデータが検出されて前処理部33に与えられる。
このため、ステップS21からステップS23において頭部29の90度位置におけるSPECT投影データから体軸Z方向の領域(Y21、Y22)および体軸Zに対して垂直方向の領域(X21、X22)が検出されて最大領域検出手段61に与えられる。
さらに、最大領域検出手段61は、予め最大領域として仮定した領域(Y11、Y12)および領域(X11、X12)と新たに得られた領域(Y21、Y22)および領域(X21、X22)とを比較して、最大領域をより大きい範囲に更新する。
そして、再びステップS20において、SPECT収集装置21のガンマカメラ24が回転せしめられてN回繰り返し領域(Y11、Y12)、(Y21、Y22)、…、(Yi1,Yi2)、…、(YN1、YN2)および領域(X11、X12)、(X21、X22)、…、(Xi1,Xi2)、…、(XN1、XN2)が検出され、ガンマカメラ24の回転に伴って順次最大領域が更新される。さらに、N番目の最終角度位置におけるSPECT投影データから得られた領域(YN1、YN2)および領域(XN1、XN2)との比較による最大領域の更新が完了すると、そのときの値を最大領域として検出する。
すなわち、最大領域検出手段61は、結果的にN個のSPECT投影データから得られた領域(X11、X12)、(X21、X22)、…、(Xi1,Xi2)、…、(XN1、XN2)および領域(Y11、Y12)、(Y21、Y22)、…、(Yi1,Yi2)、…、(YN1、YN2)からXi1の最小値MIN(Xi1)、Xi2の最大値MAX(Xi2)、Yi1の最小値MIN(Yi1)およびYi2の最大値MAX(Yi2)をそれぞれ求めて、(MIN(Xi1),MAX(Xi2))を体軸Z方向に対して垂直方向の最大領域、(MIN(Yi1),MAX(Yi2))を体軸Z方向の最大領域として検出する。
尚、ここでは、ガンマカメラ24の回転とともに順次最大領域を仮定して更新する方法により体軸Z方向に対して垂直方向の最大領域と体軸Z方向の最大領域とを検出したが、一旦全ての領域(X11、X12)、(X21、X22)、…、(Xi1,Xi2)、…、(XN1、XN2)および領域(Y11、Y12)、(Y21、Y22)、…、(Yi1,Yi2)、…、(YN1、YN2)を記憶して、Xi1の最小値MIN(Xi1)、Xi2の最大値MAX(Xi2)、Yi1の最小値MIN(Yi1)およびYi2の最大値MAX(Yi2)を一度に検出するようにしてもよい。
さらに、ステップS25において、最大領域検出手段61は、ガンマカメラ24の回転が完了したと判定すると、検出した体軸Z方向および体軸Zに対して垂直方向の各最大領域(MIN(Xi1),MAX(Xi2))、(MIN(Yi1),MAX(Yi2))を再構成範囲計算手段47に与える。
次に、ステップS26において、再構成範囲計算手段47は、最大領域検出手段61から受けた、体軸Zに対して垂直方向の最大領域および体軸Z方向の最大領域に、必要に応じて所要のオーバーラップを加算するとともに、再構成させるために予め定められたスライス厚等の再構成条件を用いてSPECT投影データを再構成させる範囲を計算する。さらに、再構成範囲計算手段47は、得られたSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理範囲設定手段35および再構成処理手段37に与える。
次に、ステップS27において、SPECT投影データの再構成範囲を微調整する必要がある場合には、再構成処理範囲設定手段35が、再構成範囲計算手段47から受けたSPECT投影データの再構成範囲を初期値としてモニタ31に与えて表示させ、入力装置30から受け取ったSPECT投影データの再構成範囲の指定情報に基づいて、SPECT投影データの再構成範囲を設定する。さらに、再構成処理範囲設定手段35は、微調整後におけるSPECT投影データの再構成範囲を再構成処理手段37に与える。
次に、ステップS28において、再構成処理手段37は、前処理部33またはファン−パラレル変換手段34から受けた被検体28の頭部29におけるSPECT投影データを再構成範囲計算手段47または再構成処理範囲設定手段35から受けたSPECT投影データの再構成範囲について再構成させることにより、被検体28の頭部29における三次元画像情報を得る。そして、再構成処理手段37は、得られた三次元画像情報をモニタ31に与えて表示させる。
この結果、モニタ31により被検体28の頭部29における三次元画像情報を確認することができる。
以上のようなSPECT装置20Aによれば、図1に示すSPECT装置20と同様な効果を得ることができるのみならずデータの加算処理を省略できる。さらに、ガンマカメラ24の回転中においても計算処理が行われるため、リアルタイム性を向上することができる。
尚、各実施形態におけるSPECT装置20、20Aを複合的に構成してもよい。例えば、被検体28の頭部29断面における各SPECT投影データの一部を加算して複数の加算データを作成し、各加算データのプロファイルカーブに対して体軸Z方向および体軸Zに対して垂直方向に最大領域を求めるように構成してもよい。また、各SPECT投影データの加算データに対して体軸Z方向および体軸Zに対して垂直方向の最大領域を仮定して更新するように構成してもよい。
また、核医学診断装置は、SPECT装置20に限らずPET装置であってもよい。
本発明に係る核医学診断装置の一例であるSPECT装置の第1の実施形態を示す構成図。 図1に示すSPECT装置により被検体の頭部におけるSPECT投影データの再構成処理範囲を設定するとともに三次元画像情報を再構成する際の流れを示すフローチャート。 図1に示すSPECT装置により得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸に対して垂直方向の領域の一例を示す図。 図1に示すSPECT装置により得られたSPECT投影データの加算像、加算データの画素値を体軸に対して垂直な方向に加算して得られたプロファイルカーブおよびプロファイルカーブから求められた体軸方向の領域の一例を示す図。 本発明に係る核医学診断装置の一例であるSPECT装置の第2の実施形態を示す構成図。 図5に示すSPECT装置により被検体の頭部におけるSPECT投影データの再構成処理範囲を設定するとともに三次元画像情報を再構成する際の流れを示すフローチャート。 図5に示すSPECT装置20Aによる体軸Z方向の領域および体軸Zに垂直な方向の領域の検出方法の説明図。 従来のSPECT装置の構成図。 図8に示すSPECT装置における三次元画像情報の再構成領域の設定方法を説明する図。
符号の説明
20、20A SPECT装置
21 SPECT収集装置(2検出器システム)
22 コンソール
23 寝台
24 ガンマカメラ
25 ガンマカメラ駆動機構
26 コリメータ
27 二次元検出器
28 被検体
29 頭部
30 入力装置
31 モニタ
32 メモリ
33 前処理部
34 ファン−パラレル変換手段
35 再構成処理範囲設定手段
36、36A 再構成処理範囲自動設定部
37 再構成処理手段
38 回転中心補正手段
39 均一性補正手段
40 散乱線補正手段
41 フィルタ手段
42 頭部投影データ加算手段
43 計算領域用プロファイルカーブ作成手段
44 計算領域用閾値検出手段
45 体軸方向プロファイルカーブ作成手段
46 体軸方向閾値検出手段
47 再構成範囲計算手段
48 閾値設定手段
49 画素値加算幅設定手段
50 最大値走査範囲制限手段
51 パラメータテーブル化手段
52 パラメータパターン抽出手段
53 パラメータテーブル
54 パラメータ抽出条件データベース
60 垂直方向閾値検出手段
61 最大領域検出手段

Claims (10)

  1. 被検体の頭部の各断面における投影データの画素値に基いて前記被検体の体軸方向の領域を閾値に基いて求める体軸方向閾値検出手段と、この体軸方向閾値検出手段により求められた体軸方向の領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段とを有することを特徴とする核医学診断装置。
  2. 被検体の頭部の各断面における投影データを加算して前記投影データの加算データを得る頭部投影データ加算手段と、この頭部投影データ加算手段から受けた前記投影データの加算データにおける画素値を前記被検体の体軸方向に対して垂直方向に加算することによりプロファイルカーブを作成する体軸方向プロファイルカーブ作成手段と、この体軸方向プロファイルカーブ作成手段から受けたプロファイルカーブの体軸方向の領域を閾値に基いて求める体軸方向閾値検出手段と、この体軸方向閾値検出手段により求められた体軸方向の領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段とを有することを特徴とする核医学診断装置。
  3. 被検体の頭部の各断面における投影データの画素値に基いて前記被検体の体軸方向の領域を閾値に基いて順次求める体軸方向閾値検出手段と、この体軸方向閾値検出手段から受けたある断面における体軸方向の領域を最大領域として仮定するとともに、仮定した最大領域と他の断面における体軸方向の領域とを比較することにより、γ線検出器の回転とともに前記最大領域を更新して体軸方向の各領域の全てを含む最大領域を検出する最大領域検出手段と、この最大領域検出手段により検出された領域である体軸方向の最大領域に基いて前記投影データを再構成させる範囲を計算する再構成範囲計算手段とを有することを特徴とする核医学診断装置。
  4. 前処理として前記投影データのノイズをフィルタリングすることにより平滑化処理を実行するフィルタ手段を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
  5. 前記閾値を設定する閾値設定手段と、この閾値設定手段により設定された閾値をパラメータパターンとしてパラメータテーブルに登録するパラメータテーブル化手段とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
  6. 前記閾値を設定する閾値設定手段と、この閾値設定手段により設定された閾値をパラメータパターンとしてパラメータテーブルに登録するパラメータテーブル化手段と、投影データ取得条件と前記パラメータパターンとを関連付けたパラメータ抽出条件情報を保存するパラメータ抽出条件データベースと、前記パラメータ抽出条件情報に基づいて投影データ取得条件に応じたパラメータパターンに含まれる閾値を前記パラメータ抽出条件データベースから抽出して前記体軸方向閾値検出手段に与えるパラメータパターン抽出手段とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
  7. 前記投影データあるいは前記投影データの加算データの画素値を前記被検体の体軸方向に加算することによりプロファイルカーブを作成する計算領域用プロファイルカーブ作成手段と、この計算領域用プロファイルカーブ作成手段から受けた前記プロファイルカーブにおいて、体軸に対して垂直な方向の領域を閾値に基いて求める計算領域用閾値検出手段とを備え、前記体軸方向プロファイルカーブ作成手段は、前記計算領域用閾値検出手段により求められた体軸に対して垂直な方向の領域に含まれる投影データあるいは投影データの加算データを体軸方向に対して垂直方向に加算することによりプロファイルカーブを作成するように構成したことを特徴とする請求項2記載の核医学診断装置。
  8. 前記投影データあるいは前記投影データの加算データの画素値が最大となるピクセル位置を含み前記被検体の体軸方向に幅を有する領域において前記投影データあるいは前記投影データの加算データの画素値を前記被検体の体軸方向に加算することによりプロファイルカーブを作成する計算領域用プロファイルカーブ作成手段と、この計算領域用プロファイルカーブ作成手段から受けた前記プロファイルカーブにおいて、体軸に対して垂直な方向の領域を閾値に基いて求める計算領域用閾値検出手段と、前記体軸方向の幅を設定する画素値加算幅設定手段とを備え、前記体軸方向プロファイルカーブ作成手段は、前記計算領域用閾値検出手段により求められた体軸に対して垂直な方向の領域に含まれる投影データあるいは投影データの加算データを体軸方向に対して垂直方向に加算することによりプロファイルカーブを作成するように構成したことを特徴とする請求項2記載の核医学診断装置。
  9. 前記体軸方向プロファイルカーブ作成手段により得られたプロファイルカーブの最大値の走査範囲を設定する最大値走査範囲制限手段を備え、前記体軸方向閾値検出手段は、前記最大値走査範囲制限手段により設定された最大値の走査範囲について前記体軸方向プロファイルカーブ作成手段から受けたプロファイルカーブの最大値を求め、求めたプロファイルカーブの最大値と閾値とに基づいて前記被検体の体軸方向の領域を求めるように構成したことを特徴とする請求項2記載の核医学診断装置。
  10. 前記被検体の体軸方向に分布を有するプロファイルカーブを作成する体軸方向プロファイルカーブ作成手段を設け、前記体軸方向閾値検出手段は、閾値に基いて前記体軸方向プロファイルカーブ作成手段から受けたプロファイルカーブから前記被検体の体軸方向の領域を求めるように構成したことを特徴とする請求項1または3記載の核医学診断装置。
JP2003402085A 2003-12-01 2003-12-01 核医学診断装置 Withdrawn JP2005164334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003402085A JP2005164334A (ja) 2003-12-01 2003-12-01 核医学診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003402085A JP2005164334A (ja) 2003-12-01 2003-12-01 核医学診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005164334A true JP2005164334A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34725803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003402085A Withdrawn JP2005164334A (ja) 2003-12-01 2003-12-01 核医学診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005164334A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519437A (ja) * 2005-11-10 2009-05-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 解剖学的リストモードマスクを用いるpetイメージング
WO2009059312A3 (en) * 2007-11-02 2009-06-18 Univ Washington Data acquisition for positron emission tomography
JP2010169481A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Toshiba Corp Spect投影データ作成方法及びその装置並びにファンビームspect処理装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519437A (ja) * 2005-11-10 2009-05-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 解剖学的リストモードマスクを用いるpetイメージング
WO2009059312A3 (en) * 2007-11-02 2009-06-18 Univ Washington Data acquisition for positron emission tomography
US8003948B2 (en) 2007-11-02 2011-08-23 University Of Washington Data acquisition for positron emission tomography
EA016862B1 (ru) * 2007-11-02 2012-08-30 Юниверсити Оф Вашингтон Способ и устройство для оценки начального момента времени электронного импульса, предназначенного для использования в позитронно-эмиссионной томографии
US8309932B2 (en) 2007-11-02 2012-11-13 University Of Washington Data acquisition for positron emission tomography
JP2010169481A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Toshiba Corp Spect投影データ作成方法及びその装置並びにファンビームspect処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102302529B1 (ko) 환자 스캔 셋업을 위한 방법들 및 시스템들
US7813783B2 (en) Methods and systems for attenuation correction in medical imaging
US8107695B2 (en) Methods and systems for assessing patient movement in diagnostic imaging
JP4965433B2 (ja) トランケートされた投影と事前に取得した3次元ct画像を用いる円錐ビームct装置
US7729467B2 (en) Methods and systems for attentuation correction in medical imaging
US20150297157A1 (en) X-ray computed-tomography apparatus and imaging-condition-setting support apparatus
US10098602B2 (en) Apparatus and method for processing a medical image of a body lumen
US10540764B2 (en) Medical image capturing apparatus and method
US11497459B2 (en) Methods and system for optimizing an imaging scan based on a prior scan
CN105989621B (zh) 用于在图像重构中执行联合估计技术的方法和系统
JP4317412B2 (ja) 画像処理方法
JP2007181623A (ja) X線ct装置
JPH10137231A (ja) 医用画像処理装置
KR101775556B1 (ko) 단층 촬영 장치 및 그에 따른 단층 영상 처리 방법
KR20170060698A (ko) 컴퓨터 단층 촬영장치 및 그 제어방법
US9905044B1 (en) Systems and methods for functional imaging
CN109419526A (zh) 用于数字乳房断层合成中的运动评估和校正的方法和系统
US8391573B2 (en) Method and apparatus for motion correcting medical images
JP2017202311A (ja) 医用画像診断装置及び管理装置
JP2006102353A (ja) 関節動作解析装置、関節動作解析方法及び関節動作解析プログラム
JP5179788B2 (ja) 医用画像診断装置、その制御方法及びプログラム
WO2015040547A1 (en) Method and system for spine position detection
EP3047455A1 (en) Method and system for spine position detection
CN115311191A (zh) 使用深度学习估计的扫描方案遮罩来生成三维解剖结构扫描的重新格式化视图
KR20170078180A (ko) 단층 촬영을 위한 관심 영역 설정 방법 및 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206