JP2005159397A - 回線設計支援装置および無線装置 - Google Patents

回線設計支援装置および無線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005159397A
JP2005159397A JP2003390415A JP2003390415A JP2005159397A JP 2005159397 A JP2005159397 A JP 2005159397A JP 2003390415 A JP2003390415 A JP 2003390415A JP 2003390415 A JP2003390415 A JP 2003390415A JP 2005159397 A JP2005159397 A JP 2005159397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
margin
wireless
transmission
station
radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003390415A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Akimoto
守 秋元
Kazuji Watanabe
和二 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2003390415A priority Critical patent/JP2005159397A/ja
Publication of JP2005159397A publication Critical patent/JP2005159397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 本発明は、無線伝送路を介して端末に伝送サービスが提供される無線伝送システムにおいて、その無線伝送路に適用されるべき適正な伝送方式を特定する回線設計支援装置と、その回線設計支援装置が組み込まれた無線基地局あるいは端末に相当する無線装置とに関し、構成が大幅に変更されることなく安価に、全ての端末の伝送品質が公平に保証されることを目的とする。
【解決手段】 無線伝送路を介して対向する無線局と自局との双方もしくは何れか一方のの置局条件に基づいて、その無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求めるマージン算出手段と、システムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差が応じて無線伝送路に生じる伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を無線伝送路の伝送方式として選択する伝送方式選択手段とを備えて構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線伝送路を介して端末に伝送サービスが提供される無線伝送システムにおいて、その無線伝送路に適用されるべき適正な伝送方式を特定する回線設計支援装置と、その回線設計支援装置が組み込まれた無線基地局あるいは端末に相当する無線装置とに関する。
FWA(Fixed Wireless Access) システムは、準ミリ波帯の無線周波数帯が適用されることによって、回線の敷設に要するコスト(工事に所要する期間を含む。)の増加や技術的な制約に妨げられることなく、10メガビット/秒程度の速度によるデータ伝送がP−MP(Point to Multiple Point)で可能であるため、近年、ブロードバンドサービスの提供を受ける多数の加入者が収容されるアクセスネットワークに積極的に適用されている。
図5は、FWAシステムの構成例を示す図である。
図において、基地局(AP:Access Point)20は無線ゾーン21を形成し、その無線ゾーン21には、加入者の宅内に個別に設置された端末(WT)22-1〜22-n、22-x、22-yが位置する。
このようなFWAシステムでは、基地局20は、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの内、呼が生起した端末(以下、符号「22-c」を付して示す。)に対して、時分割多重方式(TDM)に基づいて形成される無線チャネル(ここでは、時分割複信方式が適用されると仮定する。)方式の無線チャネルを所定の呼設定およびチャネル制御の手順に基づいて割り付ける。
また、生起した呼が並行して存続する複数の端末に対して無線基地局20によって個別に割り付けられた無線チャネルの下りのリンクの送信電力は、一般に、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの内、無線基地局20に対する相対距離が最大であり、あるいは下りのリンクの伝搬損失が最大である端末(ここでは、端末22-yであると仮定する。)に対しても規定の伝送品質による通信サービスの提供が実現される程度に大きい共通の値に設定される。
なお、このような共通の値は、上述した準ミリ波帯において減衰量が降雨に応じて広範に変化しても規定の伝送品質の確保に必要なマージン(以下、「降雨マージン」という。)が確保される値に設定され、その降雨マージンは、アンテナ利得、送信電力、装置の受信特性および伝搬損失等に基づいて定まるシステムゲインと、端末が設置され得る地点において規定の伝送品質が達成されるための所要降雨マージンとの差分として算出される。
さらに、上述したように割り付けられた無線チャネルを介する端末22-c宛の伝送情報の伝送には、高い伝送品質および信頼性の確保を目的として、例えば、下記の二通りの符号化誤り制御方式の何れかが適用される。
・ 無線チャネルの伝送品質その他の状況に応じて伝送路符号化方式やその伝送路符号化方式の符号化率が適応的に変更される「第一の符号化誤り制御方式」
・ 無線チャネルの伝送品質その他の状況の如何にかかわらず、伝送情報に所定の冗長な情報が付加されて伝送されることにより、誤り訂正能力が共通である規定の伝送路符号化方式が適用される「第二の符号化誤り制御方式」
なお、上記の「第一の符号化誤り制御方式」は、例えば、後述する特許文献1に掲載されるように、既述の状況の把握に供される回線状況信号が送信端から受信端宛に送信され、その回線状況信号に生じたビット誤りの程度(有無)に応じて、適用されるべき伝送路符号化方式が選定されると共に、その符号化方式を示す「切り替え情報信号」が受信端から送信端に通知されることによって実現される。
さらに、このような「第一の符号化誤り制御方式」は、例えば、後述する非特許文献1に掲載されるように、符号化率が可変されることによっても実現される。
特開昭63−124633号公報(要約) 電子情報通信学会技術報告SAT−84−8「符号化率可変誤り訂正方式とその適用効果」
ところで、上述した従来例では、並行して呼が存続する全ての端末宛に個別に割り付けられた無線チャネルの全ての下りのリンクの送信電力が共通であるために、これらの端末の内、基地局20に対する相対距離が短い端末と、その相対距離が長い端末とにそれぞれ割り付けられた無線チャネルの下りのリンクの回線マージンが異なる。
すなわち、基地局20に近い端末ほど無用に大きな回線マージンが確保される。
したがって、基地局20では、このような端末の数と、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの総数との比が大きいほど、無用に電力が消費され、ランニングコストの増加に併せて総合的な信頼性が低下する可能性が高かった。
また、既述の「第一の符号化誤り制御方式」が適用された場合は、高い伝送品質および信頼性が確保されても、例えば、下りのリンクのスループットが実行的に低下する可能性があった。
さらに、「第二の符号化誤り制御方式」が適用された場合には、構成が複雑となることなく高い伝送品質および信頼性が確保されるが、端末22-1〜22-n、22-x、22-yには、基地局20との相対距離の相違に起因して、同じ伝送品質による通信サービスが公平には提供され難かった。
本発明は、構成が大幅に変更されることなく安価に、全ての端末に公平に伝送品質が保証される回線設計支援装置および無線装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明では、マージン算出手段は、無線伝送路を介して対向する無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求める。伝送方式選択手段は、システムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じて無線伝送路に生じる伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を無線伝送路の伝送方式として選択する。
すなわち、無線伝送路を介して対向する無線局と自局との間では、伝搬損失の平均値とその伝搬損失の分布とが上述した置局条件に応じて広範に異なる場合であっても、システムマージンと所要降雨マージンとの差として評価される伝搬損失に起因する伝送品質の劣化が軽減される。
したがって、上記の無線伝送路を介して対向する無線局が多様な置局条件の下で多数設置される場合であっても、これらの無線局には、良好な伝送品質が公平に保証される。
請求項2に記載の発明では、無線伝送手段は、多元接続方式に基づいて複数の無線局との間に個別の無線伝送路を形成する。マージン算出手段は、複数の無線局毎に、該当する無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求める。制御手段は、複数の無線局との間に個別に形成される無線伝送路に、マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を適用する。
すなわち、個別の無線伝送路を介して対向する複数の無線局と自局との間では、伝搬損失の平均値とその伝搬損失の分布とが上述した置局条件に応じて広範に異なる場合であっても、システムマージンと所要降雨マージンとがこの置局条件に応じて自立的に求められ、これらのシステムマージンと所要降雨マージンとの差として評価される伝搬損失に起因する伝送品質の劣化が確度高く軽減される。
したがって、上記の複数の無線局には、これらの無線局の置局条件が多様に異なり、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、良好な伝送品質が確度高く公平に保証される。
請求項3に記載の発明では、無線伝送手段は、多元接続方式に基づいて複数の無線局との間に個別の無線伝送路を形成する。マージン算出手段は、複数の無線局毎に、該当する無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求める。伝送方式選択手段は、複数の無線局との間に個別に形成される無線伝送路に、マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を選択する。無線伝送手段は、複数の無線局の内、伝送方式選択手段によって伝送方式が選択された無線局との間に形成される無線伝送路を介してその無線局宛に、この伝送方式を通知する。
すなわち、個別の無線伝送路を介して対向する複数の無線局と自局との間では、伝搬損失の平均値とその伝搬損失の分布とが上述した置局条件に応じて広範に異なる場合であっても、システムマージンと所要降雨マージンとがこの置局条件に応じて自立的に求められ、かつこれらの複数の無線局と自局との連係の下で、既述の差として評価される伝搬損失に起因する伝送品質の劣化が確度高く軽減される。
したがって、上記の複数の無線局には、これらの無線局の置局条件が多様に異なり、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、良好な伝送品質が本発明にかかわる無線装置との間における所望の機能分散の下で確度高く公平に保証される。
請求項4に記載の発明では、無線伝送手段は、無線局との間に無線伝送路を形成する。マージン算出手段は、無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求める。制御手段は、無線伝送路に、マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を適用する。
すなわち、無線伝送路を介して対向する無線局と自局との間では、伝搬損失の平均値とその伝搬損失の分布とが上述した置局条件に応じて広範に異なる場合であっても、システムマージンと所要降雨マージンとがこの置局条件に応じて自立的に求められ、これらのシステムマージンと所要降雨マージンとの差として評価される伝搬損失に起因する伝送品質の劣化が確度高く軽減される。
したがって、上記の無線伝送路を介して対向する無線局が多様な置局条件の下で多数設置され、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、これらの無線局には、良好な伝送品質が確度高く公平に保証される。
請求項5に記載の発明では、無線伝送手段は、無線局との間に無線伝送路を形成する。マージン算出手段は、無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求める。伝送方式選択手段は、無線伝送路に、マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を選択する。無線伝送手段は、無線伝送路を介して無線局宛に、伝送方式を通知する。
すなわち、無線伝送路を介して対向する無線局と自局との間では、伝搬損失の平均値とその伝搬損失の分布とが上述した置局条件に応じて広範に異なる場合であっても、システムマージンと所要降雨マージンとがこの置局条件に応じて自立的に求められ、かつこれらの無線局と自局との連係の下で、既述の差として評価される伝搬損失に起因する伝送品質の劣化が確度高く軽減される。
したがって、上記の無線伝送路を介して対向する無線局が多様な置局条件の下で多数設置され、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、これらの無線局には、良好な伝送品質が本発明にかかわる無線装置との間における所望の機能分散の下で確度高く公平に保証される。
上述したように請求項1に記載の発明では、無線伝送路を介して対向する無線局が多様な置局条件の下で多数設置される場合であっても、これらの無線局には、良好な伝送品質が公平に保証される。
また、請求項2に記載の発明では、個別の無線伝送路を介して対向する複数の無線局には、これらの無線局の置局条件が多様に異なり、このような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、良好な伝送品質が確度高く公平に保証される。
さらに、請求項3に記載の発明では、個別の無線伝送路を介して対向する複数の無線局には、これらの無線局の置局条件が多様に異なり、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、良好な伝送品質が本発明にかかわる無線装置との所望の機能分散の下で確度高く公平に保証される。
また、請求項4に記載の発明では、無線伝送路を介して対向する無線局が多様な置局条件の下で多数設置され、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、これらの無線局には、良好な伝送品質が確度高く公平に保証される。
さらに、請求項5に記載の発明では、無線伝送路を介して対向する無線局が多様な置局条件の下で多数設置され、あるいはこのような置局条件が移設、改修その他に応じて変更され得る場合であっても、これらの無線局には、良好な伝送品質が本発明にかかわる無線装置との間における所望の機能分散の下で確度高く公平に保証される。
したがって、これらの発明が適用された無線伝送系や無線通信系では、基本的な構成が大幅に変更されることなく、多様な構成に対する柔軟な適応が図られ、かつサービス品質や総合的な信頼性が高められる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す図である。
図において、入出力部11には、図示されない情報端末が接続され、その入出力部11の入出力ポートは主計算部12の第一のポートに接続される。主計算部12の第二および第三のポートには、誤り制御最適化計算部13のポートと、所要降雨マージン計算部14の第一のポートとがそれぞれ接続される。主計算部12の第四のポートはノード情報データベース15の第一のポートに接続され、かつ所要降雨マージン計算部14の第二および第三のポートは所要降雨マージン計算用データベース16のポートと、ノード情報データベース15の第二のポートとにそれぞれ接続される。入出力部11の第一および第二の出力は、ノード情報データベース15および所要降雨マージン計算用データベース16の制御入力にそれぞれ接続される。
なお、本実施形態では、請求項1〜5に記載された各要素は、下記の通りに対応する。
・ マージン算出手段は、入出力部11、主計算部12、所要降雨マージン計算部14、ノード情報データベース15および所要降雨マージン計算用データベースに対応する。
・ 伝送方式選択手段は、入出力部11、主計算部12および誤り制御最適化計算部13に対応する。
・ 無線伝送手段および制御手段は、基地局20あるいは端末22-1〜22-n、22-x、22-yに備えられた送受信部(チャネル制御が行われる場合には、そのチャネル制御を行う制御部を含む。)に対応する。
図2は、本実施形態の動作フローチャートである。
図3は、本実施形態の動作を説明する図(1)である。
図4は、本実施形態の動作を説明する図(2)である。
以下、図1〜図4および図5を参照して、本実施形態の動作を説明する。
入出力部11は、上述した情報端末から与えられる下記のシステム緒元およびノード情報を取り込み、ノード情報データベース15に保存する(図2(1))。
・ 後述する「システムマージン」の算出に際して参照されるべきシステム諸元
・ 端末22-1〜22-n、22-x、22-yの位置(ここでは、簡単のため、基地局20との相対距離Dで示されると仮定する。)その他を含む情報(以下、「ノード情報」という。)
なお、以下では、端末22-1〜22-nは、符号化誤り訂正方式(ここでは、前方誤り訂正(FEC)であると仮定する。)が適用されるが、適用されなくても所望の伝送品質Pが達成される十分なシステムマージンが確保される程度に基地局20に近く、かつ符号「22」に付加された添え番号「1」〜「n」の順に基地局20との相対距離Dが大きい地点に設置されると共に、端末22-x、22-yは、基地局20に対してこれらの端末22-1〜22-nより遠い地点に設置されると仮定する。
また、入出力部11は、同様に情報端末から与えられ、かつ後述する「所要降雨マージン」の算出に際して参照されるべき情報(以下、「所要降雨マージン計算用情報」と称し、かつ端末22-1〜22-n、22-x、22-yが設置され、あるいは設置され得る地域毎の降雨特性の特徴を示す係数Rpを含むと仮定する。)を取り込み、これらの情報を所要降雨マージン計算用データベース16に保存する(図2(2))。
さらに、入出力部11は、端末22-1〜22-n、22-x、22-y毎に保証されるべき伝送品質P(ここでは、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの全てに共通であると仮定する。)と、これらの端末22-1〜22-n、22-x、22-yに割り付けられる無線チャネルの周波数帯とを含む情報を取り込み、上記の情報端末からこれらの情報を主計算部12に引き渡す(図2(3))。
主計算部12は、端末22-1〜22-n、22-x、22-yのそれぞれ(以下、符号「22-obj」を伏して示す。)について、下記の処理を行う。
・ ノード情報デ一タベース15から端末22-objのノード情報を読み出す(図2(4))。
・ そのノード情報に基づいて、端末22-objのシステムマージン(ここでは、「既述の第一および「第二の符号化誤り訂正方式」が適用されていない場合に、端末22-objに所望の伝送品質が保証される範囲において下りのリンクの損失が増加することが許容される値」であると仮定する。)を算出する(図2(5))。
・ 端末の22-objのノード情報に併せて、既述の伝送品質Pおよび周波数帯を所要降雨マージン計算部14に通知する(図2(6))。
所要降雨マージン計算部14は、個々の端末22-objについて下記の処理を行う。
・ 所要降雨マージン計算用データベース16から端末22-objの「所要降雨マージン計算用情報」を読み出す(図2(7))。
・ 既述の通りに主計算部12によって通知されたノード情報(基地局20との相対距離Dを含む。)と、伝送品質Pおよび周波数帯と、この「所要降雨マージン計算用情報(既述の係数Rpを含む。)」とに基づいて、下式(1) で示される算術演算を行うことによって、端末22-objの所要降雨マージンZを算出する(図2(8))。
Z∝Rp・D・F(P) ・・・(1)
ここに、F(P)は、既述の伝送品質Pの関数として一義的に定まる値である。
・ 主計算部12に、その所要降雨マージンZを引き渡す(図2(9))。
主計算部12は、このように引き渡された所要降雨マージンZに併せて、端末22-objについて先行して求められたシステムマージンを誤り制御最適化計算部13に引き渡す(図2(10))。
誤り制御最適化計算部13は、下記の処理を行う。
・ これらの引き渡されたシステムマージンと所要降雨マージンZとを比較し、そのシステムマージンと所要降雨マージンZとの差δが大きいほど大きく、その差δと所定の閾値Thとの大小関係に応じて定まる複数通りの値(ただし、δ≦Thである場合には、「0」であると仮定する。)として、端末22-objに要求される誤り訂正能力(ここでは、既述の複数通りの値の内、「0」は、符号化誤り訂正方式の適用が無用であることを意味すると仮定する。)を評価する(図2(11)。なお、ここでは、閾値Thについては、「0」であると仮定する。
・ さらに、端末22-objに割り付けられた無線チャネルに適用可能な符号化誤り訂正方式と符号化率との内、このようにして評価された誤り訂正能力が達成される符号化誤り訂正方式と符号化率との双方もしくは何れか一方を特定する。
・ これらの特定された符号化誤り訂正方式や符号化率を主計算部12に通知する(図2(12))。
主計算部12は、入出力部11を介して既述の情報端末宛に、これらの符号化誤り訂正方式や符号化率を引き渡す(図2(13))。
基地局20は、このようにして端末22-1〜22-n、22-x、22-yについて個別に求められた符号化誤り訂正方式および符号化率を局情報として有し、これらの端末22-1〜22-n、22-x、22-yの何れについても、呼設定やチャネル制御の手順に基づいて割り付けられた無線チャネルに対する送信に際して、該当する端末22-objに対応した符号化誤り訂正方式および符号化率を適用する。
すなわち、基地局20によって端末22-1〜22-nにそれぞれ割り付けられる無線チャネルの下りのリンクの伝送品質は、相対距離Dが大きいほどシステムマージンが減少しても(図3(a)(1))、例えば、「そのシステムマージンと所要降雨マージンZとの差δ」が閾値Thより小さい領域では、既述の前方誤り訂正が適用されることなく(図3(b)(1)) 所望の伝送品質P以上に維持される。
また、残りの端末22-x、22-yにそれぞれ割り付けられる無線チャネルの下りのリンクの伝送品質は、相対距離Dがさらに大きい(図3(a)(2)) ことに起因するシステムマージンの減少分が符号化誤り訂正方式の適用に応じて補われる(図3(b)(2))ために、同様に所望の伝送品質P以上に維持される。
なお、図3(a) において、相対距離に対する勾配が負である細線は従来例におけるシステムマージンを示し、その細線に平行な太線および破線は本実施形態において符号化誤り訂正方式が適用されない場合におけるシステムマージンを示し、これらの太線と点線との連結点と原点とを通過し、かつ勾配が正である直線(連結された細線および点線から構成される。)は、所要降雨マージンを示す。
さらに、基地局20と端末22-1〜22-n、22-x、22-yとの間に個別に形成された下りのリンクを介して伝送される情報は、例えば、既述の時分割多重化方式の下で時系列の順に隣接するタイムスロットがそれぞれ端末22-1〜22-n、22-x、22-yに割り付けられた場合には、図4に網掛けされるように、「符号化誤り訂正方式(前方誤り訂正)が適用された端末22-x、22-y」が宛先に該当するタイムスロットに限って、冗長な情報が配置されたFEC領域が含まれる。
したがって、本実施形態によれば、端末22-1〜22-n、22-x、22-yに個別に割り付けられる無線チャネルの送信電力が変更されず、かつこれらの端末22-1〜22-n、22-x、22-yと基地局20との双方の基本的な構成の変更と、ランニングコストの無用な増加を伴うことなく、何れの端末にも共通の良好な伝送品質が公平に保証される。
また、本実施形態によれば、ランニングコストの増加にかかわる制約に阻まれることなく、実効的なサービスエリア(無線ゾーン21)の拡大に併せて、端末の多様な置局条件(該当する端末が設置される地域の降雨特性を含む。)に対する柔軟な適応と、収容可能な加入者の数の増加とが図られる。
さらに、本実施形態では、本発明は、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの置局条件に応じて、下りのリンクのみについて基地局20に局情報として与えられるべき符号化誤り訂正方式と誤り訂正能力とを求めるために適用されている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの置局条件に応じて、上りのリンクと下りリンクとの双方または何れか一方に適用されるべき符号化誤り訂正方式と誤り訂正能力とを求めるために適用されてもよい。
また、本実施形態では、システムマージンと所要降雨マージンとの何れも、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの置局条件に応じて定まる一定の値として求められ、かつ更新されていない。
しかし、これらのシステムマージンと所要降雨マージンとは、例えば、基地局20と端末22-1〜22-n、22-x、22-yとの双方もしくは何れか一方の置局条件が気象条件、時間、季節その他の環境条件に応じて変化し得る場合には、これらの環境条件の変化が検出され、あるいは所定のマンマシンインタフェースの下で指定される度に適宜更新されてもよい。
さらに、本実施形態では、端末22-x、22-yの下りのリンクの伝送品質は、符号化誤り訂正方式の適用と、その符号化誤り訂正方式によって実現される誤り訂正能力とに基づいて所望の値P以上に維持されている。
しかし、このような伝送品質は、符号化誤り訂正方式の適用や誤り訂正能力の変更ではなく、例えば、これらの符号化誤り訂正方式の適用および誤り訂正能力の変更に併せて、または、これらに代えて、変調方式、送信電力その他の伝送方式の変更が適宜図られることによって実現されてもよい。
また、本実施形態では、基地局20と端末22-1〜22-n、22-x、22-yとの間には、時分割多重化方式に基づいて並行して無線チャネルが形成されている。
しかし、本発明は、このような時分割多重化方式に限定されず、例えば、FDMA方式やCSMA方式のような多元接続方式が適用された多様な無線伝送系(FWAシステムに限定されない。)にも同様に適用可能である。
さらに、本実施形態では、端末22-1〜22-nについては、符号化誤り訂正制御方式が適用されず、かつ誤り訂正能力が「0」に設定されている。
しかし、本発明は、これらの端末22-1〜22-nの全てまたは一部に「所望の誤り訂正能力を実現可能な符号化誤り訂正方式」が適用される場合であっても、同様に適用可能である。
また、本実施形態は、基地局20に局情報として設定されるべき下記の項目を求めるが、これらの基地局20と端末22-1〜22-n、22-x、22-yとの何れとも異なる装置として構成されている。
・ 端末22-1〜22-n、22-x、22-yの下りのリンクに個別に設定されるべき符号化誤り訂正方式
・ その符号化誤り訂正方式の誤り訂正能力
しかし、本発明は、例えば、端末22-1〜22-n、22-x、22-yの全てまたは一部と、基地局20との双方もしくは何れか一方に備えられた装置(これらの端末22-1〜22-n、22-x、22-yや基地局20に備えられた既存のプロセッサが余剰の処理量の範囲で実行するソフトウエアを含む。)として構成されてもよい。
さらに、このようにして端末22-1〜22-n、22-x、22-yや基地局20に備えられる装置は、その装置によって求められ符号化誤り訂正方式と誤り訂正能力との双方もしくは何れか一方を該当する装置で直接参照せず、例えば、所定の通信リンク(本来的に形成される無線伝送路を含む。)を介して対向する他の装置宛に、これらの求められた符号化誤り訂正制御方式や誤り訂正能力を通知することも可能である。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において多様な実施形態が可能であり、構成装置の一部もしくは全てに如何なる改良が施されてもよい。
本発明の実施形態を示す図である。 本実施形態の動作フローチャートである。 本実施形態の動作を説明する図(1)である。 本実施形態の動作を説明する図(2)である。 FWAシステムの構成例を示す図である。
符号の説明
11 入出力部
12 主計算部
13 誤り制御最適化計算部
14 所要降雨マージン計算部
15 ノード情報データベース
16 所要降雨マージン計算用データベース
20 基地局(AP)
21 無線ゾーン
22 端末(WT)

Claims (5)

  1. 無線伝送路を介して対向する無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求めるマージン算出手段と、
    前記システムマージンと前記所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じて前記無線伝送路に生じる伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を前記無線伝送路の伝送方式として選択する伝送方式選択手段と
    を備えたことを特徴とする回線設計支援装置。
  2. 多元接続方式に基づいて複数の無線局との間に個別の無線伝送路を形成する無線伝送手段と、
    前記複数の無線局毎に、該当する無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求めるマージン算出手段と、
    前記複数の無線局との間に個別に形成される無線伝送路に、前記マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を適用する制御手段と
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  3. 多元接続方式に基づいて複数の無線局との間に個別の無線伝送路を形成する無線伝送手段と、
    前記複数の無線局毎に、該当する無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求めるマージン算出手段と、
    前記複数の無線局との間に個別に形成される無線伝送路に、前記マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を選択する伝送方式選択手段とを備え、
    前記無線伝送手段は、
    前記複数の無線局の内、前記伝送方式選択手段によって伝送方式が選択された無線局との間に形成される無線伝送路を介してその無線局宛に、この伝送方式を通知する
    ことを特徴とする無線装置。
  4. 無線局との間に無線伝送路を形成する無線伝送手段と、
    前記無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求めるマージン算出手段と、
    前記無線伝送路に、前記マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を適用する制御手段と
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  5. 無線局との間に無線伝送路を形成する無線伝送手段と、
    前記無線局と自局との双方もしくは何れか一方の置局条件に基づいて、その無線局との間に形成される無線伝送路のシステムマージンと所要降雨マージンとを求めるマージン算出手段と、
    前記無線伝送路に、前記マージン算出手段によって求められたシステムマージンと所要降雨マージンとの差に基づいて、その差に応じた伝送品質の劣化が軽減され、あるいは補償される伝送方式を選択する伝送方式選択手段とを備え、
    前記無線伝送手段は、
    前記無線伝送路を介して前記無線局宛に、前記伝送方式を通知する
    を備えたことを特徴とする無線装置。
JP2003390415A 2003-11-20 2003-11-20 回線設計支援装置および無線装置 Pending JP2005159397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003390415A JP2005159397A (ja) 2003-11-20 2003-11-20 回線設計支援装置および無線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003390415A JP2005159397A (ja) 2003-11-20 2003-11-20 回線設計支援装置および無線装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005159397A true JP2005159397A (ja) 2005-06-16

Family

ID=34717801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003390415A Pending JP2005159397A (ja) 2003-11-20 2003-11-20 回線設計支援装置および無線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005159397A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3793312B2 (ja) 無線チャネルを介して受信機へ信号を伝送する方法と無線通信チャネルを介して受信機へ信号を伝送する移動無線送信機装置
US20170118721A1 (en) Adaptive data rate control for narrowcast networks
US7203508B2 (en) Mobile communication systems, mobile communication methods, base stations, mobile stations, and signal transmission methods in the mobile communication systems
KR100999823B1 (ko) Mmr 확장된 802.16e 시스템을 위한 중앙집중식 스케줄러 중계국
US7436794B2 (en) Transmission power control method and apparatus for mobile communication system
KR100819405B1 (ko) 적응부호 변조를 이용하는 릴레이를 가지는 이동통신 장치및 방법
US7555305B2 (en) Method for direct link in wireless communication system
EP1734705A2 (en) Routing apparatus and method in a multi-hop relay cellular network
KR101030365B1 (ko) 통신 시스템에서 채널 상태 정보 송수신 장치 및 방법
US8711813B2 (en) Base station device and wireless communication method
US20030036361A1 (en) Method and device for transmitting burst signal in mobile communication system, information distribution method, and information distribution controller
US20100238895A1 (en) Scheduling Method, Wireless Base Station, And Wireless Terminal
KR20060124401A (ko) 무선 통신 시스템에서 중계국을 이용한 스케줄링 방법 및그 시스템
US8761079B2 (en) Method and apparatus for selecting appropriate coding scheme and transmission rate for transmitting a frame across a communication network
US20040204099A1 (en) Method and apparatus in a telecommunications system
JP2001358651A (ja) 移動通信システム、基地局装置および送信電力制御方法
KR20040084852A (ko) 이동 통신 시스템, 무선 기지국 장치 및 그에 이용하는전력 제어 방법
JPH1013937A (ja) 移動通信の呼受付制御方法
JP2005159397A (ja) 回線設計支援装置および無線装置
KR20050076560A (ko) 이동통신망의 데이터 전송방법