JP2005159196A - 半導体レーザ素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザ共振器内部領域でのフォトルミネッセンスのピーク波長の変動を抑制し、且つ、長期信頼性に優れた半導体レーザ素子及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 半導体基板上方に、第一導電型の第一クラッド層、活性層、第二導電型の第二クラッド層を有し、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長が、レーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくされている、AlGaAs系材料からなる半導体レーザ素子であって、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にはP原子が含まれていることを特徴とする半導体レーザ素子及びその製造方法。
【選択図】図1a


Description

本発明は、光ディスク用などに用いられる半導体レーザ素子及びその製造方法に関するものであり、特に高出力動作の特性に優れた窓構造半導体レーザ素子及びその製造方法に関する。
近年、光ディスク装置用光源として、各種の半導体レーザが広汎に利用されている。とりわけ、高出力半導体レーザは、CD−R/RWドライブ等のディスクへの書き込み用光源として用いられており、さらなる高出力化が強く求められている。
半導体レーザの高出力化を制限している要因の一つは、レーザ共振器端面近傍の活性層領域での光出力密度の増加に伴い発生する光学損傷(COD;Catastrophic Optical Damage)である。
前記CODの発生原因は、レーザ共振器端面近傍の活性層領域がレーザ光に対する吸収領域になっているためである。レーザ共振器端面では、表面準位または界面準位といわれる非発光再結合中心が多く存在する。レーザ共振器端面近傍の活性層に注入されたキャリアはこの非発光再結合によって失われるので、レーザ共振器端面近傍の活性層の注入キャリア密度は中央部に比べて少ない。その結果、中央部の高い注入キャリア密度によって作られるレーザ光の波長に対して、レーザ共振器端面近傍の活性層領域は吸収領域になる。
光出力密度が高くなると吸収領域での局所的発熱が大きくなり、温度が上がってバンドギャップエネルギー(禁制帯幅)が縮小する。その結果、更に吸収係数が大きくなって温度上昇する、という正帰還がかかり、レーザ共振器端面近傍の吸収領域の温度はついに融点にまで達し、CODが発生する。
前記CODレベルの向上のために、半導体レーザの高出力化の一つの方法として、特許文献1に記載されている、多重量子井戸構造活性層の無秩序化による窓構造を利用する手法がとられてきた。
この窓構造を有する半導体レーザの従来技術として、特許文献1に記載されている半導体レーザ素子の構造図を図6に示す。
図6において、図6aはレーザ共振器端面を含む斜視図、図6(b)は図6(a)のIa−Ia’線における導波路の断面図、図6c は図6aのIb−Ib’線における層厚方向の断面図である。図6a〜cにおいて、1001はn型GaAs基板、1002はn型AlGaAs第1クラッド層、1003はバリア層及びウェル層が交互に積層された多重量子井戸構造を光ガイド層で挟んでなる活性層(MQW活性層)、1004はp型AlGaAs第2クラッド層、1005はp型エッチングストップ層、1006は共振器方向にリッジストライプからなるp型AlGaAs第3クラッド層、1007はp型GaAs保護層、1008はリッジストライプからなるp型AlGaAs第3クラッド層の側面を埋め込む様に形成されたn型AlGaAs電流ブロック層、1009はp型GaAs平坦化層、1010はp型GaAsコンタクト層、1011はp側電極、1012はn側電極である。また、1013はSixOyNz(x,y,zは1以上;以下省略)膜直下のMQW活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長が共振器内部のMQW活性層1003のフォトルミネッセンスのピーク波長よりも小さい領域(窓領域)、1014はp型GaAs保護層1007上に形成されたn型AlGaAs電流ブロック層とp型GaAs平坦化層からなる電流非注入領域、1015はp型AlGaAs第3クラッド層1006とp型GaAs保護層1007からなるストライプ状のリッジである。
次に従来の半導体レーザ素子の製造方法を図7に示す工程図を参照して説明する。
n型GaAs基板1001上に順次、有機金属気相成長(MOCVD)法にてn型AlGaAs第1クラッド層1002、MQW活性層1003、p型AlGaAs第2クラッド層1004、p型エッチングストップ層1005、p型AlGaAs第3クラッド層1006、p型GaAs保護層1007をエピタキシャル成長させる。
光出射端面部近傍となるp型GaAs保護層1007の表面に、プラズマCVD法とフォトリソグラフィー法によって、リッジストライプと直交する方向に幅40μmストライプ状に、SixOyNz膜1016を形成する。なお、ストライプのピッチは共振器長と同じ800μmである(図7a)。
次に、ラピッドサーマルアニール(RTA)法によるアニールによって、SixOyNz膜1016直下のMQW活性層(窓領域)1013のフォトルミネッセンスのピーク波長を共振器内部のMQW活性層(活性領域)1003のフォトルミネッセンスのピーク波長よりも小さくさせる。この時のアニール条件は温度950℃、昇温速度100℃/秒、保持時間20秒で行っている。
光出射端面部近傍となるp型GaAs保護層1007の表面に形成されたSi膜1016を除去し、公知のフォトリソグラフィー技術を用いてp型GaAs保護層1007上にストライプ状のレジストマスク1017を形成し、公知のエッチング技術を用いて、p型エッチングストップ層1005に到達するようにp型GaAs保護層1007とp型AlGaAs第3クラッド層1006を約3μm幅のストライプ状のリッジ15に加工する(図7b)。
p型GaAs保護層1007上に形成されたストライプ状のレジストマスク1017を除去し、2回目のMOCVD法によって、p型GaAs保護層1007とp型AlGaAs第3クラッド層1006からなるリッジ1015の側面をn型AlGaAs電流ブロック層1008とp型GaAs平坦化層1009で埋め込む。
公知のフォトリソグラフィー技術を用いて、リッジ1015の側面に形成されたp型GaAs平坦化層1009、及び、リッジ1015上に形成されたp型GaAs平坦化層1009の光出射端面部近傍にレジストマスク1018を形成し、公知のエッチング技術を用いて、レジストマスク1018開口部のn型AlGaAs電流ブロック層1008とp型GaAs平坦化層1009を選択的に除去する(図7c)。
p型GaAs平坦化層1009上に形成されたレジストマスク1018を除去し、3回目のMOCVD法でp型GaAsコンタクト層1010を形成する。さらに、上面にはp電極1011、下面にはn電極1012を形成する。
40μm幅の窓領域のほぼ中央にスクライブラインをいれて、共振器の長さにバー状に分割し、共振器を形成する。最後にバーの両側の光出射に反射膜をコーティングし、さらにチップに分割して、図6の半導体レーザ素子を得る。
特開2001−230491号公報
従来の窓構造半導体レーザ素子では、Si膜1016直下のMQW活性層(窓領域)1013のフォトルミネッセンスのピーク波長を共振器内部のMQW活性層(活性領域)1003のフォトルミネッセンスのピーク波長よりも小さくなるように、光出射端面部近傍となるp型GaAs保護層1007の表面にSi膜1016を形成し、前記Si膜1016が接するp型GaAs保護層1007へのGa空孔の生成、及び、MQW活性層(窓領域)1013へのGa空孔の拡散を行っている。
しかしながら、Si膜を用いた上記従来方法では、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域でのフォトルミネッセンスのピーク波長よりも小さくなるようにするためには、高温でのアニール(RTA)を実施する必要がある。
その結果、p型導電性を有する各層に存在するZn原子等の不純物が、MQW活性層(活性領域)へ大量に拡散するので、高出力時の駆動電流の上昇と長期信頼性の低下を招いてしまう。
また、アニール温度を低くすれば、MQW活性層(活性領域)へのZn原子等の不純物拡散を抑制できるが、空孔原子の生成、及び、MQW活性層(窓領域)1013への空孔原子の拡散が不十分となり、共振器端面近傍領域において、レーザ光を吸収してしまう。その結果、光出射端面近傍の活性層領域でCODが発生しやすくなり、高出力駆動時の最大光出力の低下を引き起こし、十分な長期信頼性が得られない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、レーザ共振器内部領域でのフォトルミネッセンスのピーク波長の変動を抑制し、且つ、長期信頼性に優れた半導体レーザ素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体レーザ素子では、
半導体基板上方に、第一導電型の第一クラッド層、活性層、第二導電型の第二クラッド層を有し、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長が、レーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくされている、AlGaAs系材料からなる半導体レーザ素子であって、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にはP原子が含まれている構成としている。
上記構成とすることにより、レーザ共振器内部領域の第二導電性を有する不純物原子が活性層へ拡散しないように、ウエハへの加熱温度の低温化を行っても、レーザ共振器端面近傍領域において、第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を加速的に拡散させることができるので、レーザ共振器端面近傍領域の活性層の無秩序化が可能となり、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層(活性領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さく出来る。その結果、レーザ光の波長に対する吸収領域がレーザ共振器端面近傍には形成されないので、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子が得られる。
なお本発明においては、「ウエハ」は、基板を含めその上に形成される各層製造工程を経て形成された積層構成体全体を意味するものとして使用している。
本発明において、AlGaAs系材料とは、AlGaAs(x、yは0以上1以下)、GaAs(yは0以上1以下)を意味するものである。そして本発明のクラッド層、活性層は、AlGaAs系材料を適宜使用して構成されている。
本発明レーザー素子に使用される半導体基板は、GaAs等のIII−V族化合物半導体基板であり、AlGaAs系材料との格子整合のし易さからGaAsが好ましい。
また、本明細書において、第一導電型とは、上記基板と活性層との間に形成されるn型またはp型の導電型を意味している。第二導電型とは、活性層上基板とは反対側に形成されるn型またはp型の導電型を意味している。第一導電型がn型である場合は、第二導電型はp型となる。本発明においては、(活性層の上方での電流狭窄(電流ブロック))の観点から第一導電型がn型で、第二導電型がp型である構成の素子に好適に適用できる。
また、本発明においてレーザ共振器端面近傍領域とは、レーザ光が出射されるレーザ共振器端面の近傍の半導体基板及び半導体基板の上方に形成された各層を指し、レーザ共振器内部領域とは、レーザ共振器端面近傍領域以外の半導体基板及び半導体基板の上方に形成された各層を指しており、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長と、レーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長との大小はフォトルミネッセンス法(PL法)に基づいて比較される。
本発明の半導体レーザ素子では、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層でのP原子濃度が、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層でのP原子濃度より高濃度存在する構成とすることが好ましい。
上記構成とすることにより、レーザ共振器端面近傍領域の活性層を無秩序化する工程において、レーザ共振器端面近傍領域に比べて、レーザ共振器内部領域の活性層への第二導電性を有する不純物原子の拡散を抑制することができるので、高出力時の駆動電流が低減された半導体レーザ素子が得られる。
本発明の半導体レーザ素子では、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層でのP原子濃度が、1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下、好ましくは5×1018cm−3以上5×1019cm−3以下である構成とすることが好ましい。
上記構成とすることにより、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子の拡散促進が可能となり、且つ、フォトルミネッセンスのピーク波長が非常に大きいAlGaAsP系MQW活性層への変質を阻止できるので、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層(活性領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さく出来る。その結果、レーザ光の波長に対する吸収領域がレーザ共振器端面近傍には形成されないので、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子が得られる。
本発明の半導体レーザ素子では、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子が、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子である構成とすることが好ましい。第二導電性を有する不純物は、p型の場合、Be、Zn、Mg等のII族原子、好ましくはZn原子であり、n型の場合、Si、Se原子が使用可能である。
上記構成とすることにより、活性層への拡散制御を行う必要がある第二導電性を有する不純物原子が、1種類だけとなるので、第二導電性を有する不純物原子のレーザ共振器内部領域の活性層への拡散抑制と、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長の制御を行いやすくすることができる。その結果、高出力駆動における長期信頼性の向上と駆動電流の低電流化を行いやすくなっている。
本発明の半導体レーザ素子では、
レーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子は、P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子である構成とすることが好ましい。
P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子の拡散定数は、AlGaAs系材料にP原子を含ませることにより、飛躍的に拡散定数が大きくすることができるので、上記構成とすることにより、ウエハへの加熱温度の低温化を行っても、レーザ共振器端面近傍領域の活性層の無秩序化が可能となり、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層(活性領域)のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さく出来る。その結果、レーザ光の波長に対する吸収領域がレーザ共振器端面近傍には形成されないので、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子が得られる。
本発明の半導体レーザ素子では、
P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子は、Zn原子である構成とすることが好ましい。
P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子が、AlGaAs系材料での拡散定数が小さく、P原子が含まれるAlGaAs系材料での拡散定数が大きいZn原子である構成としているので、レーザ共振器端面近傍領域の活性層の無秩序化と同時に、Zn原子のレーザ共振器内部領域の活性層への拡散抑制が可能となり、高出力時の駆動電流が低減され、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子を得られる。
本発明の半導体レーザ素子では、
レーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子濃度が、5×1017cm−3以上2×1018cm−3以下である構成とすることが好ましい。
上記構成とすることにより、レーザ共振器端面近傍領域において、第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ十分拡散させることができ、且つ、レーザ共振器内部領域において、第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子の活性層への拡散を抑制することができるので、高出力時の駆動電流が低減され、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子を得られる。
本発明の半導体レーザ素子は、
半導体基板上方に、第一導電型の第一クラッド層、活性層、第二導電型の第二クラッド層を含む、AlGaAs系材料からなる積層構造を成長させる工程、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にP原子を拡散させる工程と、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくする工程を経て製造される。
上記製法を採ることにより、レーザ共振器端面近傍領域の活性層に、第二導電性を有する不純物原子を加速的に拡散させることができ、ウエハへの加熱温度の低温化が可能となる。その結果、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さくでき、且つ、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に存在する、第二導電性を有する不純物原子の活性層への拡散を抑制できるので、高出力時の駆動電流が低減され、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子を得ることができる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にP原子を拡散させる工程が、
該ウエハのレーザ共振器端面近傍領域にイオン化されたP原子を照射する工程と、
該ウエハを加熱する工程を含む構成とすることが好ましい。
上記製法を採ることにより、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にP原子を含有させることができ、ウエハへの加熱温度の低温化を行っても、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さくできるので、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子を得られる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、
ウエハを加熱する工程が、第一導電型の電流ブロック層を形成する工程を兼ねていることが好ましい。
上記製法とすることにより、半導体レーザ素子のリッジの側面を第一導電型の電流ブロック層で埋を採ることにより、同時に、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にP原子を含有させることができるので、製造工程の簡略化が可能である。また、レーザ共振器端面近傍領域の前記活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さくできるので、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子が得られる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、
ウエハのレーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくする工程が、
第二導電型のGaAsコンタクト層を形成する工程を兼ねていることが好ましい。
上記製法を採ることにより、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子(例えば、Zn原子)を、レーザ共振器端面近傍領域の活性層に拡散することができ、レーザ共振器端面近傍領域の前記活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さくできるので、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子が得られる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、
ウエハのレーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくする工程は、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いることが好ましい。
上記製法を採ることにより、第二導電型のGaAsコンタクト層を形成する工程において、ウエハのレーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくすることが可能となり、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子を得られる効果がある。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に関する半導体レーザ素子の構造の説明図である。図1において、図1aは光出射端面を含む斜視図、図1bは図1aのIa−Ia'線における導波路の断面図、図1cは図1aのIb−Ib'線における層厚方向の断面図である。また、101はn型GaAs基板、102はn型AlGaAs(x、yは0以上1以下;以下省略)第1クラッド層、103はバリア層及びウェル層が交互に積層された多重量子井戸構造を光ガイド層で挟んでなる活性層(MQW活性層)、104はp型AlGaAs第2クラッド層、105はp型GaAsエッチングストップ層、106は共振器方向にリッジストライプからなるp型AlGaAs第3クラッド層、107はp型GaAs保護層、108はリッジストライプからなるp型AlGaAs第3クラッド層の側面を埋め込む様に形成されたn型AlGaAs電流ブロック(狭窄)層、109はp型GaAs平坦化層、110はp型GaAsコンタクト層、111はp側電極、112はn側電極である。
図1において、103Aはレーザ共振器内部のMQW活性層(活性領域)、103Bはレーザ共振器端面近傍のMQW活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長がレーザ共振器内部のMQW活性層103Aのフォトルミネッセンスのピーク波長よりも小さい領域(窓領域)、113はp型GaAs保護層107上に形成されたn型AlGaAs電流ブロック層108 からなる電流非注入領域、114はp型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107からなるストライプ状のリッジである。
次に製造方法について図2に基づいて説明する。n型GaAs基板101(キャリア濃度2×1018cm−3)上に順次、分有機金属気相成長(MOCVD)法にてn型AlGaAs第1クラッド層102(キャリア濃度5×1017cm−3)(X=0.5、Y=0.5)(膜厚約2μm)、MQW活性層103、p型AlGaAs第2クラッド層104(キャリア濃度8×1017cm−3)(X=0.5、Y=0.5)(膜厚約0.1μm)、p型GaAsエッチングストップ層105(キャリア濃度1×1018cm−3)(膜厚約0.03μm)、p型AlGaAs第3クラッド層106(キャリア濃度2×1018cm−3)(X=0.5、Y=0.5)(膜厚約1μm)、p型GaAs保護層107(キャリア濃度3×1018cm−3)(膜厚約0.75μm)をエピタキシャル成長させる(図2a)。この時、101、102の各層にはSi原子が、104〜107の各層にはp型導電性を有するII族原子であるZn原子が含まれている。(なお、MQW活性層103は、AlGaAs井戸層(X=0.1、Y=0.9)(膜厚80Å)及びAlGaAs障壁層(x=0.3、Y=0.7)(膜厚50Å)が交互に積層された井戸層数2層、障壁層数1層の多重量子井戸構造をAlGaAs光ガイド層(x=0.3、Y=0.7)(膜厚500Å)で挟まれた構成からなる。
公知のフォトリソグラフィー技術を用いて、レーザ共振器内部領域のp型GaAs保護層107の表面に、リッジストライプと直交する方向に幅760μmのストライプ状のSiOマスク115を形成する(図2b)。前記SiOマスク115は、レーザ共振器内部領域に、イオン化されたP原子が照射されないために形成されたものである。
その後、レーザ共振器端面近傍領域となるp型GaAs保護層107の表面に、イオン化されたP原子の照射を行う。これにより、レーザ共振器端面近傍領域のウエハ表面近傍にP原子の拡散源が形成される。
レーザ共振器内部領域のp型GaAs保護層107の表面に形成された、SiOマスク115(膜厚約2000Å)を除去し、その後、公知のフォトリソグラフィー技術を用いて、p型GaAs保護層107の上に、レーザ共振器端面に垂直方向へ伸びたストライプ状のレジストマスク116を形成し、公知のエッチング技術を用いて、p型GaAsエッチングストップ層105に到達するように、p型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107を約3μm幅のストライプ状のリッジ114に加工する(図2c)。
p型GaAs保護層107の上に形成されたストライプ状のレジストマスク116を除去し、その後、成長温度700℃、成長時間1時間の条件下で、2回目のMOCVD法によって、p型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107からなるリッジ114の側面を、n型AlGaAs電流ブロック層108とp型GaAs平坦化層109で埋め込む。また、この時、P原子の拡散源が形成されたレーザ共振器端面近傍領域において、P原子をp型AlGaAs第2クラッド層104まで拡散させる。(図2d)
上記ウエハのp型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107からなるリッジ114内部のレーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域でのP原子の深さ方向分布を2次イオン質量分析装置(SIMS)で測定した。その結果を図3に示す。図3の縦軸はP原子濃度(cm−3)、横軸はp型GaAs保護層107からの深さ(μm)である。また、図3において、破線がレーザ共振器内部領域、実線がレーザ共振器端面近傍領域におけるP原子の深さ方向分布を示している。
図3から判るように、レーザ共振器端面近傍領域の104〜107の各層にはP原子が存在しており、且つ、レーザ共振器端面近傍領域の104〜107の各層でのP原子濃度は、レーザ共振器内部領域の104〜107の各層に比べて高濃度になっている。
レーザ共振器端面近傍領域となるp型GaAs保護層107の表面に、イオン化されたP原子の照射を行い、その後、リッジ114の側面をn型AlGaAs電流ブロック層108とp型GaAs平坦化層109で埋め込む、2回目のMOCVD成長を行う、上記製造方法を用いることにより、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104及びp型AlGaAs第3クラッド層106にP原子を拡散させることが可能であることが明らかである。
上記製造方法を用いることにより、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104及びp型AlGaAs第3クラッド層106でのP原子濃度を、レーザ共振器内部領域でのP原子濃度より高濃度にすることが可能であることが明らかである。
上記2回目のMOCVD成長後のウエハの一部を、PL法にてレーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bとレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのそれぞれの波長を測定した。その結果、この時点では、窓領域103Bからの発光スペクトルは、活性領域103Aからの発光スペクトルに対して波長シフトしていなかった。
公知のフォトリソグラフィー技術を用いて、リッジ114の側面に形成されたp型GaAs平坦化層109、及び、リッジ114上に形成されたp型GaAs平坦化層109の幅60μmのストライプ状のレーザ共振器端面近傍領域にレジストマスク117を形成し、公知のエッチング技術を用いて、レジストマスク117開口部のn型AlGaAs電流ブロック層108とp型GaAs平坦化層109を選択的に除去する(図2e)。これにより、電流非注入領域113が形成される。また、前記プロセスによって形成された電流非注入領域113が、窓領域103Bの直上になっているので、窓領域への電流注入を防ぎ、発光に寄与しない無効電流が低減される。
レーザ共振器内部領域に形成されたレジストマスク117を除去し、成長温度600℃、成長時間2時間の条件下で、3回目のMOCVD法によって、p型GaAsコンタクト層110を形成する(図2f)。
上記製造方法によって得られた本実施の形態の半導体レーザ素子のリッジ114内部のレーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域でのZn原子の深さ方向分布を図4に示す。
図4に示されたZn原子の深さ方向分布は、2次イオン質量分析装置(SIMS)で測定した結果であり、図4の縦軸はZn原子濃度(cm−3)、横軸はp型GaAs保護層107からの深さ(μm)である。また、図4において、実線がレーザ共振器内部領域、破線がレーザ共振器端面近傍領域におけるZn原子の深さ方向分布を示している。
図4から判るように、レーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)へのZn原子の拡散は見られない。また、レーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bには、104〜107の各層から拡散させたZn原子が存在している。
次に、上記の本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法を用いた、3回目のMOCVD成長後のウエハの一部を、PL法にてレーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bとレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのそれぞれの波長を測定した。
その結果、本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法を用いた場合、窓領域103Bからの発光スペクトルは、活性領域103Aからの発光スペクトルよりも30nm短波長側に波長シフトしていた。
これは、レーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104及びp型AlGaAs第3クラッド層106に含まれる第二導電性を有する不純物原子が、P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子であるので、第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104及びp型AlGaAs第3クラッド層106にP原子を含ませることにより、P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子の拡散定数を飛躍的に大きくすることができ、3回目のMOCVD成長時のウエハ加熱により、レーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bのフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さく出来るのである。
その後、上面にはp電極111、下面にはn電極112を形成する。
次に、40μm幅のレーザ共振器端面近傍領域のほぼ中央にスクライブラインを入れて、共振器の長さにバー状に分割し、最後にバーの両側の光出射に反射膜をコーティングし、さらにチップに分割して、長さ800μmの共振器のレーザ共振器端面部に約20μmの窓領域及び電流非注入領域を有した半導体レーザ素子が作製される。
上記の本実施の形態の製造方法によって得られた半導体レーザ素子の特性測定を行った。比較のために、上記の本実施の形態の製造方法において、レーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bのフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのフォトルミネッセンスのピーク波長よりも小さくなるように、p型GaAs保護層107表面上にSiNz膜を形成し、その後、ラピッドサーマルアニール(RTA)法によるアニールによって、MQW活性層(窓領域)103BへGa空孔の拡散を行った、従来技術の半導体レーザ素子も同時に特性測定も同時に行った。
その結果、本実施の形態の半導体レーザ素子及び従来技術の半導体レーザ素子のCW100mWでの発振波長(λ)は785nm、本実施の形態の半導体レーザ素子のCW100mWでの駆動電流(Iop)は110mA、従来技術の半導体レーザ素子のCW100mWでの駆動電流(Iop)は140mAであった。
また、最大光出力試験の結果は、本実施の形態及び従来技術の半導体レーザ素子は300mW以上の光出力においてもCODフリーであった。これらを70℃100mWの信頼性試験を行ったところ、従来技術の半導体レーザ素子の平均寿命は2000時間であるのに対し、本実施の形態の半導体レーザ素子では約5000時間と平均寿命が向上した。
本実施の形態の半導体レーザ素子では、駆動電流の低電流化と長期信頼性の向上が実現されていることが明らかである。
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層(p型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106)にP原子が含まれている、本実施の形態の半導体レーザ素子では、レーザ共振器内部領域の第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)が活性層へ拡散しないように、ウエハへの加熱温度(アニール温度)の低温化を行っても、レーザ共振器端面近傍領域において、第二導電型の第二クラッド層(p型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106)に含まれる第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)を加速的に拡散させることができるので、レーザ共振器端面近傍領域の活性層の無秩序化が可能となり、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域103B)のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層(活性領域103A)のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さく出来る。その結果、レーザ光の波長に対する吸収領域がレーザ共振器端面近傍には形成されないので、CODフリーである半導体レーザ素子を得られ、高出力駆動における長期信頼性の向上が可能となっている。
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層(p型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106)でのP原子濃度が、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層105,107でのP原子濃度より高濃度存在する、本実施の形態の半導体レーザ素子では、レーザ共振器端面近傍領域の活性層を無秩序化する工程において、レーザ共振器端面近傍領域に比べて、レーザ共振器内部領域の活性層(活性領域103A)への第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)の拡散を抑制することができるので、高出力時の駆動電流の低電流化が可能となっている。
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層(p型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106)に含まれる第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)が、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層(p型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106)に含まれる第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)である、本実施の形態の半導体レーザ素子では、活性層103A、103Bへの拡散制御を行う必要がある第二導電性を有する不純物原子が、1種類だけとなるので、第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)のレーザ共振器内部領域の活性層103Aへの拡散抑制と、前記レーザ共振器端面近傍領域の前記活性層103Bのフォトルミネッセンスのピーク波長の制御を行いやすくすることができる。その結果、高出力駆動における長期信頼性の向上と駆動電流の低電流化を行いやすくなっている。
本実施の形態の半導体レーザ素子では、レーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層(p型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106)に含まれる第二導電性を有する不純物原子として、AlGaAs系材料での拡散定数が小さく、P原子が含まれるAlGaAs系材料での拡散定数が大きい、P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子であるZn原子を用いているので、レーザ共振器端面近傍領域の活性層の無秩序化と同時に、Zn原子のレーザ共振器内部領域の活性層への拡散抑制が可能となり、その結果、高出力時の駆動電流の低電流化が可能となっている。
本実施の形態では、レーザ共振器内部領域に、イオン化されたP原子が照射されないように、SiOマスク115を形成しているが、Si、Si(x、y、zは1以上)等の誘電体膜であれば、上記と同様の効果が得られる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、第1の実施の形態に記載の本発明の半導体レーザ素子における、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度と活性領域の波長に対する窓領域の波長シフト量の関係について検討する。
第1の実施の形態に記載の製造方法において、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が、1×1017cm−3、5×1017cm−3、1×1018cm−3、5×1018cm−3、1×1019cm−3、5×1019cm−3、1×1020cm−3、5×1020cm−3、1×1021cm−3となるように、イオン化されたP原子の照射量(ドーズ量)を変化させて、9枚のウエハのレーザ共振器端面近傍領域となるp型GaAs保護層107の表面に、前記9条件でのイオン化されたP原子の照射を行った。
公知のフォトリソグラフィー技術とエッチング技術を用いて、9枚のウエハのp型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107を約3μm幅のストライプ状のリッジ114に加工する。
前記9枚のウエハを、成長温度700℃、成長時間1時間の条件下で、2回目のMOCVD法によって、p型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107からなるリッジ114の側面を、n型AlGaAs電流ブロック層108とp型GaAs平坦化層109で埋めむ。また、この時、P原子の拡散源が形成されたレーザ共振器端面近傍領域において、P原子をp型AlGaInP第2クラッド層105まで拡散させる。
上記2回目のMOCVD成長後の9枚のウエハの一部を、PL法にてレーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bとレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのそれぞれの波長を測定した。その結果、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が1×1017cm−3以上1×1020cm−3以下の範囲では、活性領域103Aからの発光スペクトルに対して波長シフトしていなかったが、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlxGayAs第2クラッド層104でのP原子濃度が5×1020cm−3、1×1021cm−3となっているウエハでは、窓領域103Bからの発光スペクトルは、活性領域103Aからの発光スペクトルに対して、短波長側に波長シフトしていた。
成長温度600℃、成長時間2時間の条件下で、3回目のMOCVD法によって、p型GaAsコンタクト層110を形成した。
上記3回目のMOCVD成長後の9枚のウエハの一部を用いて、PL法にてレーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bとレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのそれぞれの波長を測定した。
前記レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度と活性領域の波長に対する窓領域の波長シフト量の関係を図5に示す。この時の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106に含まれる第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度をそれぞれ8×1017cm−3、2×1018cm−3としており、また、活性領域の波長に対して窓領域の波長は全て短波長側へシフトしていた。図5の縦軸は活性領域の波長に対する窓領域の波長シフト量(nm)、横軸はp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度(cm−3)である。
図5から判るように、p型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が1×1018cm−3以上では、活性領域の波長に対して窓領域の波長が20nm以上短波長側へシフトしていた。
AlGaAs系材料で形成されている半導体膜へのP原子の混入量の増加に伴い、P原子より質量数が大きいII族原子であるZn原子の拡散速度も速くなるのだが、p型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が1×1018cm−3以下である場合、急激にII族原子であるZn原子の拡散速度が低下することにより、II族原子であるZn原子の拡散が促進されないので、Zn原子がレーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)103Bまで到達していないのである。
第1の実施の形態に記載の製造方法を用い、レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が、1×1017cm−3、5×1017cm−3、1×1018cm−3、5×1018cm−3、1×1019cm−3、5×1019cm−3、1×1020cm−3、5×1020cm−3、1×1021cm−3となるように製造された、9種類の半導体レーザ素子の最大光出力試験を行った。
その結果、活性領域の波長に対して窓領域の波長が20nm以上短波長側へシフトしていた、1×1018cm−3以上の範囲で製造された7種類の半導体レーザ素子では、300mW以上の光出力においてもCODフリーであったが、5×1017cm−3以下となるように製造された、2種類の半導体レーザ素子では150mW以下の光出力において、共振器端面にてCODが発生した。
70℃100mWの信頼性試験を行ったところ、5×1017cm−3以下及び5×1020cm−3以上となるように製造された、4種類の半導体レーザ素子の平均寿命は2000時間以下であるのに対し、1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下の範囲で製造された5種類の半導体レーザ素子では約5000時間以であった。
p型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が5×1017cm−3以下である場合、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域103B)での波長シフト量が小さいので、共振器端面近傍においてレーザ光の吸収が発生し、CODが発生しやすいためである。また、p型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が5×1020cm−3以上である場合、レーザ共振器端面近傍のMQW活性層(窓領域)103BへのP原子の混入量が急激に増加するために、窓領域から活性領域への結晶欠陥の増殖が発生しているためである。
レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度が、1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下の範囲である、上記半導体レーザ素子にすることにより、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域103B)のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層(活性領域103A)のフォトルミネッセンスのピーク波長より十分小さくでき、長期信頼性に優れたCODフリーである半導体レーザ素子を得られることが明らかである。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、第1の実施の形態に記載の本発明の半導体レーザ素子における、第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104に含まれる第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度について検討する。
第1の実施の形態に記載の製造方法において、第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が、2.0×1017cm−3、5.0×1017cm−3、8.0×1017cm−3、1×1018cm−3、2.0×1018cm−3、5×1018cm−3、8×1018cm−3となるように、7枚のn型GaAs基板101上に順次、MOCVD法にて102〜107の各層を前記7条件でのエピタキシャル成長を行った。
前記7枚のウエハのレーザ共振器内部領域に、イオン化されたP原子が照射されないように、ストライプ状のSiOマスク115を形成し、その後、レーザ共振器端面近傍領域にイオン化されたP原子の照射を行う。
公知のフォトリソグラフィー技術とエッチング技術を用いて、7枚のウエハのp型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107を約3μm幅のストライプ状のリッジ114に加工する。
前記7枚のウエハを、成長温度700℃、成長時間1時間の条件下で、2回目のMOCVD法によって、p型AlGaAs第3クラッド層106とp型GaAs保護層107からなるリッジ114の側面をn型AlGaAs電流ブロック層108とp型GaAs平坦化層109で埋めむ。また、この時、P原子の拡散源が形成されたレーザ共振器端面近傍領域において、P原子をp型AlxGayAs第2クラッド層104まで拡散させる。
上記7枚のウエハの一部を、PL法にてレーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bとレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのそれぞれの波長を測定した。その結果、この時点では、窓領域103Bからの発光スペクトルは、活性領域103Aからの発光スペクトルに対して波長シフトしていなかった。
上記7枚のウエハに、成長温度600℃、成長時間2時間の条件下で、3回目のMOCVD法によって、p型GaAsコンタクト層110を形成する。
上記3回目のMOCVD成長後の7枚のウエハの一部を用いて、PL法にてレーザ共振器端面近傍領域のMQW活性層(窓領域)103Bとレーザ共振器内部領域のMQW活性層(活性領域)103Aのそれぞれの波長を測定した。
その結果、第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が5×1017cm−3以上である5種類のウエハにおいて、活性領域の波長に対して窓領域の波長が20nm以上短波長側へシフトしていた。
第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が、5×1017cm−3以上である場合、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)103BにZn原子が十分に拡散して、前記活性層を無秩序化するので、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)103Bのフォトルミネッセンスのピーク波長はレーザ共振器内部領域の活性層(活性領域)103Aのフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくなるのである。
第1の実施の形態に記載の製造方法を用いて、第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が、2.0×1017cm−3、5.0×1017cm−3、8.0×1017cm−3、1×1018cm−3、2.0×1018cm−3、5×1018cm−3、8×1018cm−3となっている、7種類の半導体レーザ素子の特性測定を行った。
第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104、p型AlGaAs第3クラッド層106での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が2×1018cm−3以下である5種類の半導体レーザ素子において、CW100mWでの駆動電流(Iop)が120mA以下であった。また、最大光出力試験を行ったところ、活性領域の波長に対して窓領域の波長が20nm以上短波長側へシフトしていた、第二導電型の第二クラッド層104、106での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が5×1017cm−3以上である5種類の半導体レーザ素子では、300mW以上の光出力においてもCODフリーであった。
第二導電型の第二クラッド層であるp型AlGaAs第2クラッド層104での第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)濃度が5×1017cm−3以上2×1018cm−3以下である、上記半導体レーザ素子にすることにより、レーザ共振器端面近傍領域の活性層(窓領域)103Bへの第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)拡散による無秩序化と、レーザ共振器内部領域の活性層(活性領域)103Aへの第二導電性を有する不純物原子(Zn原子)の拡散抑制が両立することができるので、高出力時の駆動電流が低減され、長期信頼性に優れたCODフリーである半導体レーザ素子を得られる。
(発明の効果)
本発明によれば、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくすることができ、高出力駆動における長期信頼性に優れた、CODフリーである半導体レーザ素子(AlGaAs系)とすることができる。
本発明の第1の実施の形態に関する半導体レーザ素子構造の光出射端面を含む斜視図。 図1aのIa−Ia'線における導波路の断面図。 図1(a)のIb−Ib'線における層厚方向の断面図。 〜[図2f] 本発明の第1の実施の形態に関する半導体レーザ素子の製造方法の説明図。 本発明の第1の実施の形態の半導体レーザ素子のレーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域でのP原子の深さ方向の分布を示す図。 本発明の第1の実施の形態の半導体レーザ素子のリッジ内部のレーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域でのZn原子の深さ方向の分布を示す図。 本発明の第2の実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法における、レーザ共振器端面近傍領域のp型AlGaAs第2クラッド層104でのP原子濃度と活性領域の波長に対する窓領域の波長シフト量の関係を示す図。 従来の半導体レーザ素子構造のレーザ共振器端面を含む斜視図。 図6aのIa−Ia’線における導波路の断面図。 図6aのIb−Ib’線における層厚方向の断面図。 〜[図7c] 従来技術の半導体レーザ素子の製造方法の説明図。
符号の説明
101,1001…n型GaAs基板
102,1002…n型AlGaAs第1クラッド層
103,1003…MQW活性層
103A…活性領域
103B,1013…窓領域
104,1004…p型AlGaAs第2クラッド層
105,1005…p型GaAsエッチングストップ層
106,1006…p型AlGaAs第3クラッド層
107,1007…p型GaAs保護層
108,1008…n型AlGaAs電流ブロック層
109,1009…p型GaAs平坦化層
110,1010…p型GaAsコンタクト層
111,1011…p側電極
112,1012…n側電極
113,1014…電流非注入領域
114,1015…ストライプ状のリッジ
115…SiOマスク
116,117,1017,1018…レジストマスク
1016…Si

Claims (12)

  1. 半導体基板上方に、第一導電型の第一クラッド層、活性層、第二導電型の第二クラッド層を有し、レーザ共振器端面近傍領域の前記活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長が、レーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくされている、AlGaAs系材料からなる半導体レーザ素子であって、
    該レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にはP原子が含まれていることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層でのP原子濃度が、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層でのP原子濃度より高濃度存在することを特徴とする、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層でのP原子濃度が、1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子が、レーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
  5. レーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子が、P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
  6. P原子の質量数より大きい質量数となるII族原子が、Zn原子であることを特徴とする、請求項5に記載の半導体レーザ素子。
  7. レーザ共振器端面近傍領域及びレーザ共振器内部領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子濃度が、5×1017cm−3以上2×1018cm−3以下であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
  8. 半導体基板上方に、第一導電型の第一クラッド層、活性層、第二導電型の第二クラッド層を含む、AlGaAs系材料からなる積層構造を成長させる工程、
    レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にP原子を拡散させる工程、および
    レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくする工程とを備えたことを特徴とする、半導体レーザ素子の製造方法。
  9. レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層にP原子を拡散させる工程が、レーザ共振器端面近傍領域にイオン化されたP原子を照射する工程とウエハを加熱する工程を含むことを特徴とする、請求項8に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  10. 該ウエハを加熱する工程が、第一導電型の電流ブロック層を形成する工程を兼ねていることを特徴とする、請求項9に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  11. レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくする工程が、
    第二導電型のGaAsコンタクト層を形成する工程を兼ねていることを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  12. レーザ共振器端面近傍領域の第二導電型の第二クラッド層に含まれる第二導電性を有する不純物原子を活性層へ拡散させ、レーザ共振器端面近傍領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長をレーザ共振器内部領域の活性層のフォトルミネッセンスのピーク波長より小さくする工程が、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いることを特徴とする、請求項8又は請求項11に記載の半導体レーザ素子の製造方法。


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