JP2005157127A - ファイバーレーザー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザー光パワーを変えることができ、変えられたレーザー光パワーが変動しないファイバーレーザー装置を提供すること。
【解決手段】レーザー光を発生するファイバーレーザー1と、該ファイバーレーザー1からの該レーザー光が伝搬する光ファイバー2と、該光ファイバー2を曲げる曲げ手段3と、を有するファイバーレーザー装置。曲げ手段で光ファイバーを許容曲げ半径(伝搬する光が漏れ出さない最小曲げ半径)以下の曲げ半径になるように曲げることで出射するレーザー光パワーを変えることができる。また、ファイバーレーザーの出射端と光ファイバーの入射端を融着するかあるいはコネクタで接続することができ、レーザー光を空中伝搬させないようにして、レーザー光パワーを安定化することができる。
【選択図】図1
【解決手段】レーザー光を発生するファイバーレーザー1と、該ファイバーレーザー1からの該レーザー光が伝搬する光ファイバー2と、該光ファイバー2を曲げる曲げ手段3と、を有するファイバーレーザー装置。曲げ手段で光ファイバーを許容曲げ半径(伝搬する光が漏れ出さない最小曲げ半径)以下の曲げ半径になるように曲げることで出射するレーザー光パワーを変えることができる。また、ファイバーレーザーの出射端と光ファイバーの入射端を融着するかあるいはコネクタで接続することができ、レーザー光を空中伝搬させないようにして、レーザー光パワーを安定化することができる。
【選択図】図1
Description
レーザーは、情報通信、計測、医療、加工など幅広い技術分野で応用されているが、その場合、レーザーから発生されるレーザー光パワーや、波長を変えることができると、益々応用範囲が広がることが期待されている。波長を変えるためには一般的に非線形光学効果が利用されるが、非線形性は光強度に依存するので、非線形性を制御するために光パワーを変えることができるファイバーレーザー装置が知られている。本発明は、パワーを変えることができるファイバーレーザー装置及び可変パワーで非線形性を制御するファイバーレーザー装置に関する。
レーザー光パワーを変えることができ、その可変レーザー光パワーで非線形性を制御するファイバーレーザー装置として、ファイバーレーザーから発生されたレーザー光パワーを音響光学変調器等の強度調整器で変えて非線形性を制御する短パルス光生成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、レーザー光パワーを可変する手段がバルクの強度調整器であるため、ファイバーレーザーから発生されたレーザー光を空中伝搬させてレンズ等のバルクの光学系で集光する必要がある。レーザー光を空中伝搬させると、空気の揺らぎや温度の影響を受けてレーザー光パワーが変動してしまう。さらに、バルクの光学系を使用すると光学系の傾きや位置の調整が必要であるばかりでなく、折角調整した光学系が振動や熱膨張等で変動してしまう。そのため、安定してレーザー光パワーを制御するには、耐環境性を向上させるための構造が別途必要となる。
特開2002−372691号公報
本発明は、かかる問題を解決するために創出されたものである。すなわち、本発明の目的は、レーザー光パワーを変えることができ、変えられたレーザー光パワーが変動しないファイバーレーザー装置を提供することである。また、別の目的は、レーザー光を空中伝搬させずに、レーザー光パワーを変化させることができるファイバーレーザー装置を提供することである。さらに、本発明の別の目的は、可変されたレーザー光パワーで非線形性を制御することができ、非線形制御された非線形応答光が変動しないファイバーレーザー装置を提供することである。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、レーザー光を発生するファイバーレーザーと、該ファイバーレーザーからの該レーザー光が伝搬する光ファイバーと、該光ファイバーを曲げる曲げ手段とを有し、該曲げ手段で該光ファイバーを曲げることで該伝搬するレーザー光のパワーを変えることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明のファイバーレーザー装置では、曲げ手段で光ファイバーを許容曲げ半径(伝搬する光が漏れ出さない最小曲げ半径)以下の曲げ半径になるように曲げることで、光ファイバー中を伝搬するレーザー光の一部が曲げ部分から漏れ出し、光ファイバーから出射するレーザー光パワーが変化する。曲げ半径を変えるかあるいは曲げ半径を一定にして曲げる光ファイバーの長さを変えることで、出射するレーザー光パワーを変えることができる。また、ファイバーレーザーの出射端と光ファイバーの入射端を融着するかあるいはコネクタで接続することで、レーザー光を空中伝搬させないようにして、レーザー光パワーを安定化することができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載するファイバーレーザー装置であって、前記レーザー光は超短パルス光であり、前記光ファイバーは光学非線形性を示す非線形性光ファイバーであり、前記パワーが変えられた該超短パルス光で該光学非線形性を制御して非線形応答光を出力することを特徴としている。
超短パルス光を発生するファイバーレーザーを用いることで、レーザ光のピークパワーを桁違いに高くすることができる。また、曲げ手段で光ファイバーの前段を許容曲げ半径以下の曲げ半径になるように曲げることで、光ファイバーの後段にはパワーの変化したレーザー光が伝搬し、変化したレーザー光パワーに応じて非線形性が制御され非線形応答光(例えば、波長がシフトしたレーザー光)を出力することができる。曲げ半径を変えるか曲げる光ファイバーの長さを変えることで、光ファイバーの後段に伝搬するレーザー光パワーを変えることができ、それによって、例えば波長可変すなわち、波長シフト量を変えることができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載するファイバーレーザー装置であって、前記レーザー光は超短パルス光であり、前記パワーが変えられた該超短パルス光が伝搬する光学非線形性を示す非線形性光ファイバーをさらに有し、該パワーが変えられた該超短パルス光で該光学非線形性を制御して非線形応答光を出力することを特徴としている。
曲げ手段で光ファイバーを許容曲げ半径以下の曲げ半径になるように曲げることで、非線形性光ファイバーにパワーの変化したレーザー光を入射させ、変化したレーザー光パワーに応じて非線形性を制御し例えば波長をシフトさせることができる。レーザー光パワーを可変にする光ファイバーの出射端と非線形性光ファイバーの入射端を融着するかあるいはコネクタで接続することで、レーザー光を空中伝搬させないようにして、非線形応答光を安定化することができる。
また、請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3に記載の発明であって、前記パワーが変えられた前記超短パルス光を検出するパワー検出手段を有し、該パワー検出手段からの検出パワーに基づいて前記曲げ手段を制御することを特徴としている。
光ファイバーから出射されるレーザ光パワーを所定の値に高精度に調節することができる。さらに、レーザ光パワーに応じて出力される非線形応答光、例えば波長シフト量を所定の量に高精度に調節することができる。
請求項5に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明であって、前記非線形応答光を検出する応答光検出手段を有し、該応答光検出手段からの応答光に基づいて前記曲げ手段を制御することを特徴としている。
非線形応答光、例えば波長シフト量を所定の量に高精度に調節することができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5に記載の発明であって、前記レーザー光は、1.5μm帯の波長を有することを特徴としている。
レーザー光が1.5μm帯の波長を有するので、通信用の量産された光ファイバーを用いることができ、ファイバーレーザー装置を低コスト化できる。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし請求項6に記載の発明であって、前記光ファイバーは、偏波面保存ファイバーを有することを特徴としている。
出射光の偏光が光ファイバーの屈曲によって変わらないので、曲げ手段による曲げや環境の影響を受けにくくなり、レーザー光パワーを安定化することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし請求項7に記載の発明であって、前記光ファイバーは、希土類元素添加のファイバー増幅器を有することを特徴としている。
ファイバーレーザーからのレーザー光パワーを増幅することで、レーザ光パワーの(可変)範囲が広がり、非線形性光ファイバーの非線形性をその範囲の広いパワーで制御することで、例えば波長可変範囲を広げることができる。
請求項9に係る発明は、請求項1ないし請求項8に記載の発明であって、前記曲げ手段は、リニアステージを有することを特徴としている。
例えば、ループ状の光ファイバーの所定部位をリニアステージに固定してステージを移動させることでループの曲率半径を連続して変えることができ、出射するレーザー光パワーを連続して変えることができる。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし請求項9に記載の発明であって、前記曲げ手段は、曲げガイドを有することを特徴としている。
光ファイバーのループ形状が曲げガイドに倣って変わるので、レーザー光パワーを精度良く連続して変えることができる。
本発明のファイバーレーザー装置では、曲げ手段で光ファイバーを許容曲げ半径以下の曲げ半径になるように曲げることで、光ファイバー中を伝搬するレーザー光の一部を曲げ部分から漏れ出させ、光ファイバーから出射するレーザー光パワーを変えることができる。また、ファイバーレーザーの出射端と光ファイバーの入射端を融着するかあるいはコネクタで接続することができ、レーザー光を空中伝搬させないようにして、レーザー光パワーを安定化させることができる。
また、本発明のファイバーレーザー装置では、超短パルス光を発生するファイバーレーザーを用い、光ファイバーが非線形性光ファイバーを有するようにすることで、レーザ光のピークパワーを桁違いに高くすることができ、曲げ手段で光ファイバーの前段を許容曲げ半径以下の曲げ半径になるように曲げることで、光ファイバーの後段にはその桁違いに高いパワーの変化したレーザー光が伝搬し、変化したレーザー光パワーに応じて非線形性が制御され、例えば、波長がシフトしたレーザー光を出射することができる。曲げ半径を変えるか曲げる光ファイバーの長さを変えることで、光ファイバーの後段に伝搬するレーザー光パワーを変えることができ、それによって、波長可変、すなわち波長シフト量を変えることができる。
本発明のファイバーレーザー装置では、パワー検出手段を有するようにすることで、光ファイバーから出射されるレーザ光パワーを所定の値に高精度に調節することができる。さらに、レーザ光パワーに応じて出力される非線形応答光、例えば波長シフト量を所定の量に高精度に調節することができる。
また、本発明のファイバーレーザー装置では、非線形応答光を検出する応答光検出手段を有するようにすることで、非線形応答光、例えば波長シフト量を所定の量に高精度に調節することができる。
さらに、本発明のファイバーレーザー装置では、レーザー光が1.5μm帯の波長を有するようにすることで、通信用の量産された光ファイバーを用いることができ、低コスト化できる。
また、本発明のファイバーレーザー装置では、光ファイバーが偏波面保存ファイバーを有するようにすることで、曲げによって生じる偏波面の回転を防ぐことができる。
さらに、本発明のファイバーレーザー装置では、曲げ手段がリニアステージを有しており、光ファイバーの曲率半径を連続して変えることができ、出射するレーザー光パワーを連続して変えることができる。
以下に本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態を示すファイバーレーザー装置Aの概略図である。この図に示すように、ファイバーレーザー装置Aは、ファイバーレーザー1、光ファイバー2、曲げ手段3、及びパワー検出手段4を備えている。
ファイバーレーザー1は、レーザー発振器を含むレーザー本体11とレーザー光を出射する出射ファイバー12を有している。レーザー本体11がモードロックファイバーレーザー発振器やファイバー増幅器及びファイバー圧縮器などを含むようにすることが望ましい。そうすれば、出射ファイバー12から出射されるレーザー光は高ピークパワーの超短パルス光になり、非線形光学効果による非線形応答光を発生させることができる。出射ファイバー12から出射されるレーザー光の波長は限定されないが、1.5μm帯の波長を有することが望ましい。レーザー本体11、出射ファイバー12、光ファイバー2に通信用の量産された光ファイバーを用いることができ、ファイバーレーザー装置を低コスト化することができる。出射ファイバー12の途中にアイソレータを挿入することが望ましい。レーザー本体11の中のレーザー発振器に悪影響を与える戻り光をなくすることができる。
光ファイバー2は許容曲げ半径をもつ曲げ部21を有している。光ファイバー2は偏波面保存ファイバーが望ましい。光ファイバー2から出射されるレーザー光の偏光が光ファイバー2の屈曲によって変わらないので、曲げ手段3による曲げや環境の変化による屈曲の影響を受けにくくなり、レーザー光パワーを安定化することができる。
光ファイバー2は非線形性光ファイバーとすることもできる。光ファイバー2自身を非線形性の大きな光ファイバーにするか、非線形性が小さいファイバーの場合はファイバーの長さを長くすることで、レーザー光がピークパワーの高い超短パルス光の場合、非線形応答光を発生させることができる。非線形応答光として、例えば、非線形性ファイバー内を伝搬するレーザー光(信号光パルス)のパワーが十分に大きいとき誘導ラマン散乱によって信号光パルスより長波長側に新たな光パルスが生成され、この生成した光パルスがファイバー中を伝播するのに伴いラマン散乱効果によってスペクトルの中心が長波長側にシフトしていくことが知られている。その波長シフト量は、信号光パルスのパワーに依存するため、後述のように曲げ手段3で信号光パルスのパワーを変えることで、波長シフト量を変えることができる。すなわち、波長の異なる光パルスを発生することができる。非線形性光ファイバーはシングルモードファイバーが望ましい。シングルモードファイバーの場合、コア径が小さく、中を伝搬するレーザー光のパワー密度が必然的に増大し、非線形光学効果を発生させやすい。
光ファイバー2は、希土類元素添加のファイバー増幅器を有するようにすることもできる。光ファイバー2自身を希土類元素添加ファイバーにし、例えば励起(ポンプ)手段として図示しない波長分割多重合波器と半導体レーザー等を用いて増幅器を構成することができる。そうすれば、ファイバーレーザー1からのレーザー光が光ファイバー2を伝搬する間に増幅され、光ファイバー2からは増幅されてパワーの増大したレーザー光が出射される。光ファイバー2の入射端と出射ファイバー12の出射端は融着(図1に斜線で示す)で結合されている。結合損失を最小化するためには融着することが望ましい。しかし、融着すると着脱ができないため、市販のコネクターで結合してもよい。
曲げ手段3は固定ステージ31と移動ステージ32を有するリニアステージが望ましい。移動ステージ32は図示しない電磁駆動手段で矢印(図1の←→)方向に1軸移動されるので、光ファイバー2の曲げ部21の一端を固定ステージ31に接着剤等で固定し、他端を移動ステージ32に固定することで、移動ステージ32を移動させて曲げ部21の曲率半径を連続的に変えることができる。曲げ部21の曲率半径が許容曲率半径以下になると、中を伝搬するレーザー光の一部がコアからクラッドに漏れ出し、曲げ部21の前後でレーザー光パワーが変化する。
曲げ手段3は図2或いは図3に示すような曲げガイド33を有することが望ましい。図2の曲げガイド33は、ブックカバー状のガイドで、曲げ部21をガイド33でカバーすることで、一面内で曲げることができ、安定して曲げ部21の曲率半径を変えることができる。
図3の曲げガイド33は十字状ローラ式曲げガイドで、十字状のばねガイド331、4個のばね332、及び4個のガイドローラ333からなる。各ガイドローラ333は、ばね332を介してばねガイド331に沿って移動できるように付勢支持されているので、ガイドローラ332に内向きの力がかかるとガイドローラ333は中心に向かって移動する。従って、光ファイバー2の曲げ部21は、曲げガイド33に倣って変わるので、レーザー光パワーを精度良く連続して変えることができる。
パワー検出手段4は、ファイバーカップラー41とInGaAsやGeのようなフォトダイオード等の光センサーを備えた検出ユニット42を有し、カップラー41で光ファイバー2を伝搬するレーザー光を一部取り出して、パワー或いは波長を測定する。測定されたパワー或いは波長が所定の値と異なる場合は、検出ユニット42にからの信号に基づいて曲げ手段3を制御する。ファイバーカップラー41を光ファイバー2の出射端近傍に設ける代わりに、出射端の後にビームスプリッタを挿入してレーザ光の一部を取り出すようにしてもよい。
図1のファイバーレーザー装置Aの光ファイバー2の出射端に非線形性光ファイバーを接続(融着或いはコネクタを使用して)することで、非線形応答光を出力することもできる。曲げ部21の曲率半径を曲げ手段3で変えることで、非線形性光ファイバーに入射する超短パルス光のパワーを変化させ、非線形応答光の波長を変化させることができる。
上述した図1は、本発明の実施例1のファイバーレーザー装置Aの構成例である。すなわち、ファイバーレーザー1からのレーザー光が伝播する光ファイバー2の曲げ部21を曲げ手段3で曲げることで、光ファイバー2から出射されるレーザー光パワーを変えることができる。光ファイバー2の出射端近傍にパワー検出手段4を備えており、パワー検出手段4で光ファイバー2から出射されるレーザー光パワーを測定し、測定されたパワーが所定の値と異なる場合は、検出手段4からの信号に基づいて曲げ手段3を制御するようになっている。
ファイバーレーザー1は、シングルモードで波長が1.56μm帯、パルス幅300fs、繰返し50MHz、平均パワー5mWのレーザー光を出力するフェムト秒ファイバーレーザーであり、1パルスのピークパワーは0.3KWである。
光ファイバー2は、1.56μmの波長に対してモードフィールド径が9.8μmのシングルモードファイバーで、一端がファイバーレーザー1の出射ファイバー12に融着されている。光ファイバー2の一部に許容曲げ半径Rc=20mmの曲げ部21をもち、曲げ部21の一端が後述の固定ステージ31に固定され、他端が移動ステージ32に固定されている。
曲げ手段3はリニアステージで、固定ステージ31と移動ステージ32とからなる。
パワー検出手段4は、光ファイバー2の出射端近傍に取り付けられたファイバーカップラー41とシリコンフォトダイオードを備えた検出ユニット42からなり、検出ユニット42は図示しないパソコンで制御されるようになっている。
図4が実施例1のファイバーレーザー装置Aの平均パワースペクトルと曲げ半径の関係を示すグラフで、光ファイバー2の出射端から出射されるレーザー光をスペクトルアナライザーで測定したものである。曲げ半径Rを11mm、8mm、7mmと小さくすると平均パワーが小さくなることがわかる。
図4の関係を予めパソコンに入力しておくことで、検出ユニット42でレーザー光パワーを測定しリニアステージ3を制御して所定のレーザ光パワーを得る事ができる。
また、ファイバーレーザー1として、シングルモードで波長が1.56μm帯、パルス幅100fs、繰返し50MHz、平均パワー50mWの高出力のレーザー光を出力するフェムト秒ファイバーレーザーを使用し、光ファイバー2として非線形性光ファイバーを採用することができる。なお、上記のような高出力のレーザー光を出力するファイバーレーザー1は、レーザー発振器、レーザー増幅器、及びレーザー圧縮器を含むものとすることで実現することができる。このような構成によれば、ファイバーレーザー1から高出力の超短パルス光を出射することができ、光ファイバー2内を伝搬する超短パルス光による非線形光学効果により、光ファイバー2から出射される当該超短パルス光の波長を変えることができる。
この場合、パワー検出手段4を光ファイバー2の出射端から出射される超短パルス光の波長を検出するものとすることで、検出される波長が所定の値と異なる場合には、検出手段4からの信号に基づいて曲げ手段3を制御することができる。
図5は、実施例2のファイバーレーザー装置Bの構成例である。実施例2のファイバーレーザー装置Bは、大きくファイバーレーザー1、光ファイバー20、曲げ手段3、及び応答光検出手段5からなる。ファイバーレーザー1と光ファイバー20の間にはアイソレータ6が装着されており、戻り光がレーザー本体11に戻らないようになっている。なお、ファイバーレーザー1と曲げ手段3とは実施例1と同じである。
光ファイバー20は曲げ部21をもつ光ファイバー2、希土類元素添加のファイバー増幅器22、及び非線形性光ファイバー23からなり、それぞれは互いに融着(図5に斜線で示す)されている。ファイバー増幅器22はエルビウム添加ファイバー221が、上流部に装着された波長分割多重合波器223を介して、半導体レーザー222からのポンプ光でポンプされるようになっている。半導体レーザー222は、波長1.48μm、cw出力200mWのピッグテール型である。非線形性光ファイバー23は、1.56μmの波長に対してモードフィールド径6μm、長さ110mのシングルモード偏波面保存ファイバーである。
応答光検出手段5は、非線形性光ファイバー23から出射されるレーザー光をコリメートするためのレンズ51とビームスプリッタ52とスペクトルアナライザーを備えた検出ユニット53からなり、検出ユニット53は図示しないパソコンで制御されるようになっている。
図6が実施例2のファイバーレーザー装置Bの非線形応答光スペクトルと曲げ半径の関係を示すグラフである。曲げ半径Rを11mm、8mm、7mmと小さすると波長シフト量が小さくなることがわかる。
図6の関係を予めパソコンに入力しておくことで、検出ユニット53で応答光スペクトルを測定しリニアステージ3を制御して所定の量シフトしたレーザ光を得る事ができる。
1 ファイバーレーザー
2、20 光ファイバー
3 曲げ手段
4 パワー検出手段
5 応答光検出手段
22 ファイバー増幅器
23 非線形性光ファイバー
33 曲げガイド
2、20 光ファイバー
3 曲げ手段
4 パワー検出手段
5 応答光検出手段
22 ファイバー増幅器
23 非線形性光ファイバー
33 曲げガイド
Claims (10)
- レーザー光を発生するファイバーレーザーと、
該ファイバーレーザーからの該レーザー光が伝搬する光ファイバーと、
該光ファイバーを曲げる曲げ手段と、
を有し、
該曲げ手段で該光ファイバーを曲げることで該伝搬するレーザー光のパワーを変えることを特徴とするファイバーレーザー装置。 - 前記レーザー光は超短パルス光であり、前記光ファイバーは光学非線形性を示す非線形性光ファイバーであり、
前記パワーが変えられた該超短パルス光で該光学非線形性を制御して非線形応答光を出力することを特徴とする請求項1に記載のファイバーレーザー装置。 - 前記レーザー光は超短パルス光であり、前記パワーが変えられた該超短パルス光が伝搬する光学非線形性を示す非線形性光ファイバーをさらに有し、
該パワーが変えられた該超短パルス光で該光学非線形性を制御して非線形応答光を出力することを特徴とする請求項1に記載のファイバーレーザー装置。 - 前記パワーが変えられた前記レーザー光を検出するパワー検出手段を有し、該パワー検出手段からの検出パワーに基づいて該曲げ手段を制御することを特徴とする請求項1ないし3に記載のファイバーレーザー装置。
- 前記非線形応答光を検出する応答光検出手段を有し、該応答光検出手段からの応答光に基づいて前記曲げ手段を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載のファイバーレーザー装置。
- 前記レーザー光は、1.5μm帯の波長を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載のファイバーレーザー装置。
- 前記光ファイバーは、偏波面保存ファイバーを有することを特徴とする請求項1ないし請求項6に記載のファイバーレーザー装置。
- 前記光ファイバーは、希土類元素添加のファイバー増幅器を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載のファイバーレーザー装置。
- 前記曲げ手段は、リニアステージを有することを特徴とする請求項1ないし請求項8に記載のファイバーレーザー装置。
- 前記曲げ手段は、曲げガイドを有することを特徴とする請求項1ないし請求項9に記載のファイバーレーザー装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003397890A JP2005157127A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | ファイバーレーザー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7700463B2 (en) | 2005-09-02 | 2010-04-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing semiconductor device |
CN106061672A (zh) * | 2013-12-12 | 2016-10-26 | 梅塞尔切割系统有限责任公司 | 带有具有配合的偏转单元的线缆引导系统的用于热处理工件的激光束机器 |
CN115981016A (zh) * | 2022-12-28 | 2023-04-18 | 北京索斯克科技开发有限公司 | 一种激光匀化装置 |
-
2003
- 2003-11-27 JP JP2003397890A patent/JP2005157127A/ja active Pending
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US7700463B2 (en) | 2005-09-02 | 2010-04-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing semiconductor device |
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