JP2005156094A - 液戻し装置および冷熱生成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンパクト、安価、高い成績係数(COP)で安定した冷熱生成システムおよびそのシステムにおいて用いる液戻し装置を提供する。
【解決手段】 冷凍回路に、圧縮機1、油分離器2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5、および液分離器6を含む冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧側容器(凝縮器)に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用した液戻し装置14を備える。また、エジェクタ33を用いた冷熱生成システムにおいても同様に、ポンプ式とダンプトラップ式の併用により、凝縮液冷媒を蒸気発生器31に移送する。
【選択図】 図1
【解決手段】 冷凍回路に、圧縮機1、油分離器2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5、および液分離器6を含む冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧側容器(凝縮器)に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用した液戻し装置14を備える。また、エジェクタ33を用いた冷熱生成システムにおいても同様に、ポンプ式とダンプトラップ式の併用により、凝縮液冷媒を蒸気発生器31に移送する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、冷熱生成システムの液戻し装置およびその冷熱生成システムに関する。
冷凍機において、一般に低圧側容器内の冷媒液を高圧側容器に移送する方法として、ポンプ式、ダンプトラップ式のいずれかの方式が従来から行われている。
一般的な圧縮機を用いた冷熱生成システムにおいて、ポンプ式のフローを図4、ダンプトラップ式のフローを図5に示す。なお、ポンプ式あるいはダンプトラップ式による液戻し方法については、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2003−90633号公報
一般的な圧縮機を用いた冷熱生成システムにおいて、ポンプ式のフローを図4、ダンプトラップ式のフローを図5に示す。なお、ポンプ式あるいはダンプトラップ式による液戻し方法については、例えば、特許文献1に開示されている。
従来のポンプ式液戻し装置10は、図4に示すように、冷凍回路に、圧縮機1、油分離器2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5、および液分離器6を含む冷熱生成システムにおいて、この蒸発器5と液分離器6を接続する液戻し配管11にポンプ12および逆止弁13を設けた構成となっている。
また、従来のダンプトラップ式液戻し装置20は、図5に示すように、冷凍回路に、圧縮機1、油分離器2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5、および液分離器6を含む冷熱生成システムにおいて、この液分離器6と凝縮器3を接続する液戻し配管21に逆止弁22、レベル計24を備え凝縮液冷媒を貯留する受液器23、逆止弁25を設けるとともに、受液器23にそれぞれ高圧側冷媒配管より電磁弁26を設けた冷媒配管27および低圧側冷媒配管より電磁弁28を設けた冷媒配管29を分岐接続する構成となっている。
また、従来のダンプトラップ式液戻し装置20は、図5に示すように、冷凍回路に、圧縮機1、油分離器2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5、および液分離器6を含む冷熱生成システムにおいて、この液分離器6と凝縮器3を接続する液戻し配管21に逆止弁22、レベル計24を備え凝縮液冷媒を貯留する受液器23、逆止弁25を設けるとともに、受液器23にそれぞれ高圧側冷媒配管より電磁弁26を設けた冷媒配管27および低圧側冷媒配管より電磁弁28を設けた冷媒配管29を分岐接続する構成となっている。
図4、図5に示す圧縮機1を用いた冷凍機では、蒸発器5で蒸発した冷媒中に含まれる冷媒液が圧縮機1に混入するのを防止する目的で液分離器6が設けられる。このため液分離器6で分離した冷媒液を冷凍サイクルに戻す必要がある。ポンプ式の場合は液分離器6で分離した冷媒液をポンプ12で逆止弁13を経由して蒸発器5に移送するが、冷凍に必要とする圧縮機1の動力のほかにポンプ12を用いることで補助的な動力を必要とし、冷凍機の効率を表す成績係数(COP)が低下する要因となる。一方、ダンプトラップ式の場合は液分離器6で分離した冷媒液を高圧受液器である凝縮器3に補助的な動力なしに移送できるが、その原理は重力を利用したものであるため、液戻し装置20と凝縮器3(高圧受液器)との間に一定のレベル差が必要となり、機器の配置上の制約が生じる。
一方、エジェクタを用いた冷熱生成システムにおいては、ポンプ式のフローが図6、ダンプトラップ式のフローが図7のようになる。なお、図7中の電磁弁42、45は逆止弁でもよい。
図6、図7において、エジェクタを用いた冷熱生成システムは、冷凍回路に、一次蒸気(駆動蒸気)を発生する蒸気発生器31、冷熱を生成し二次蒸気(被駆動蒸気)を発生する蒸発器32、この一次蒸気により二次蒸気を吸引圧縮し、両流体を混合して噴出するエジェクタ33、混合蒸気を凝縮させ凝縮液冷媒を発生する凝縮器34、および蒸発器32での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁35を含む構成となっている。そして、ポンプ式液戻し装置30は、図6に示すように、凝縮器34と蒸気発生器31を接続する液戻し配管36に凝縮ポンプ37を設けたものであり、この凝縮ポンプ37により、凝縮器34にて発生する凝縮液冷媒を高圧の蒸気発生器31に移送するようになっている。
図6、図7において、エジェクタを用いた冷熱生成システムは、冷凍回路に、一次蒸気(駆動蒸気)を発生する蒸気発生器31、冷熱を生成し二次蒸気(被駆動蒸気)を発生する蒸発器32、この一次蒸気により二次蒸気を吸引圧縮し、両流体を混合して噴出するエジェクタ33、混合蒸気を凝縮させ凝縮液冷媒を発生する凝縮器34、および蒸発器32での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁35を含む構成となっている。そして、ポンプ式液戻し装置30は、図6に示すように、凝縮器34と蒸気発生器31を接続する液戻し配管36に凝縮ポンプ37を設けたものであり、この凝縮ポンプ37により、凝縮器34にて発生する凝縮液冷媒を高圧の蒸気発生器31に移送するようになっている。
また、ダンプトラップ式液戻し装置40は、図7に示すように、冷凍回路に、蒸気発生器31、蒸発器32、エジェクタ33、凝縮器34、および膨張弁35を含むエジェクタを用いた冷熱生成システムにおいて、凝縮器34と蒸気発生器31を接続する液戻し配管41に、電磁弁42、レベル計44を備え凝縮液冷媒を貯留する受液器43、および電磁弁45を設けるとともに、凝縮器34と蒸気発生器31を接続する冷媒ガス配管46に受液器43を分岐配管47で接続し、冷媒ガス配管46と分岐配管47の接続部の上下に電磁弁48、49を設けたものである。
上記のように、エジェクタ33を用いた冷熱生成システムにおいて、フロン冷媒、代替フロン冷媒、炭化水素系冷媒、アンモニア冷媒を用いた場合、システムの系は大気圧よりも高い加圧系となる場合が多い。上記のような冷媒では、通常凝縮器と蒸気発生器の圧力差は大きい。このため、凝縮液冷媒を蒸気発生器31にポンプ式で搬送するには、ポンプ動力が大きくなるため冷凍機の効率を表す成績係数(COP)が低下する要因となる。また、ダンプトラップ式では圧縮機を用いた冷凍機と同様重力のみを搬送源とするため、各機器の配置上の制約が生じる。
また、上記のような冷媒でダンプトラップ式を用いて冷媒を搬送する場合、凝縮器は耐圧性に優れ、受液器の機能も兼ねるシェル&チューブ式熱交換器が一般的に用いられる。しかし、シェル&チューブ式熱交換器は、必要な交換熱量に応じて設計を変更する必要があるため汎用性に欠け、かつ高価であり、また、単位容積当たりの伝熱面積が小さいため熱交換器が大型化し、冷熱生成システムが大きくなるなどの欠点がある。
近年、シェル&チューブ式熱交換器に代わってプレート式熱交換器のような容積が小さい熱交換器が凝縮器に用いられるようになった。これはプレート式熱交換器の耐圧性が著しく向上したためである。プレート式熱交換器のような容積が小さい熱交換器を用いて従来のダンプトラップ式を受液器一つで行うことも原理的には可能である。しかし、受液器42を蒸気発生器31からの蒸気で加圧し液戻しを行っている間はプレート式熱交換器の内部に凝縮液冷媒が貯まって冷媒ガスを凝縮するための伝熱面積が小さくなり、冷却水で十分な凝縮が得られず冷凍能力、成績係数(COP)が低下し、安定して冷熱を供給することができなくなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コンパクト、安価、高い成績係数(COP)で安定した冷熱生成システムおよびそのシステムにおいて用いる液戻し装置を提供することを目的としている。
本発明に係る液戻し装置は、冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧側容器に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用したことを特徴とする。
また、エジェクタを用いた冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧の蒸気発生器に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用したことを特徴とする。
さらに、凝縮用熱交換器をシェル&チューブ式熱交換器に代えてプレート式熱交換器のような容積が小さく汎用性の高い熱交換器とし、凝縮液冷媒を一時的に蓄える複数個の受液器と組合わせて、ポンプ式とダンプトラップ式の併用により液戻しを行うものである。そして、上記の液戻し装置を備えた冷熱生成システムである。
また、エジェクタを用いた冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧の蒸気発生器に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用したことを特徴とする。
さらに、凝縮用熱交換器をシェル&チューブ式熱交換器に代えてプレート式熱交換器のような容積が小さく汎用性の高い熱交換器とし、凝縮液冷媒を一時的に蓄える複数個の受液器と組合わせて、ポンプ式とダンプトラップ式の併用により液戻しを行うものである。そして、上記の液戻し装置を備えた冷熱生成システムである。
本発明は、凝縮液冷媒の液戻しをポンプ式とダンプトラップ式の併用により行うので、冷熱生成システムを構成する機器の配置上の制約が緩和され、さらに補助的に必要なポンプ動力の低減が可能となるため、冷熱生成システムのコンパクト化、高効率化を図ることができる。
また、エジェクタを用いた冷熱システムにおいて、シェル&チューブ式熱交換器に比べて伝熱面積が大きい割には容積が小さく、熱交換能力の変更が容易で汎用性が高いプレート式熱交換器を凝縮器に用い、さらに受液器を複数個設けてポンプ式とダンプトラップ式を併用することによって、冷熱生成システムのコンパクト化、高効率化、低コスト化を図ることができる。
また、エジェクタを用いた冷熱システムにおいて、シェル&チューブ式熱交換器に比べて伝熱面積が大きい割には容積が小さく、熱交換能力の変更が容易で汎用性が高いプレート式熱交換器を凝縮器に用い、さらに受液器を複数個設けてポンプ式とダンプトラップ式を併用することによって、冷熱生成システムのコンパクト化、高効率化、低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、請求項1に関する本発明の一実施形態例を示す構成図である。
この冷熱生成システムは、冷凍回路に、冷媒ガスを昇温昇圧する圧縮機1、冷媒ガス中に溶けている圧縮機用潤滑油を分離する油分離器2、冷媒ガスを凝縮させる凝縮器3、蒸発器5での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁4、冷熱を生成する蒸発器5、および圧縮機1への冷媒液の混入を防止する液分離器6を含み、さらに、液分離器6で気液分離された冷媒液を高圧側容器である凝縮器3に移送するための液戻し装置14を有する。
この冷熱生成システムは、冷凍回路に、冷媒ガスを昇温昇圧する圧縮機1、冷媒ガス中に溶けている圧縮機用潤滑油を分離する油分離器2、冷媒ガスを凝縮させる凝縮器3、蒸発器5での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁4、冷熱を生成する蒸発器5、および圧縮機1への冷媒液の混入を防止する液分離器6を含み、さらに、液分離器6で気液分離された冷媒液を高圧側容器である凝縮器3に移送するための液戻し装置14を有する。
この液戻し装置14は、ダンプトラップ式とポンプ式を併用する形式で構成されている。すなわち、液分離器6と凝縮器3を接続する液戻し配管21に、逆止弁22、レベル計24を備え凝縮液冷媒を蓄える受液器23、ポンプ12、逆止弁25を設け、さらに、受液器23と高圧側冷媒配管7aとを電磁弁26を設けた冷媒配管27で接続し、また受液器23と低圧側冷媒配管7bとを電磁弁28を設けた冷媒配管29で接続してなるものである。
このように構成された冷熱生成システムの運転について説明すると、冷媒は蒸発器5において冷水との熱交換によって蒸発し、液分離器6で気液に分離されたあと、冷媒ガスが圧縮機1で圧縮され高温高圧になり、凝縮器3で冷却水との熱交換によって冷却され凝縮する。この凝縮液冷媒は膨張弁4で冷熱生成に必要な状態まで減圧され、再び蒸発器5にて蒸発するとともに、冷熱を生成する。
一方、液分離器6で分離された冷媒液は、液戻し配管21を通ってダンプトラップ式で受液器23に流入し、レベル計24により設定された液レベルに達するまで受液器23に貯められる。レベル計24で設定された液レベルに達すると、ポンプ12によって、受液器23内の冷媒液が凝縮器3に移送される。具体的には、電磁弁26を開けて圧縮機1で昇圧された冷媒ガスの一部を冷媒配管27を通じて受液器23に導き、受液器23内の圧力をポンプ12で冷媒液を凝縮器3に移送できる圧力まで加圧する。この制御にはタイマーあるいは圧力計などを使用して判定すればよい。冷媒液を移送したあと、加圧された受液器23を減圧するには電磁弁26を閉、電磁弁28を開にして、受液器3内の冷媒ガスを冷媒配管29、液分離器6を介して圧縮機1の吸入口に導く。なお、ダンプトラップ式においては逆止弁25の代わりに電磁弁を用い、バルブの開閉によりダンプトラップ式を行っても良い。
このように冷熱生成システムの運転において、凝縮液冷媒の液戻しの方法としてダンプトラップ式とポンプ式を併用することにより、それぞれ単独で用いられていた従来式に比べて機器配置上の制約やポンプ動力が緩和され、冷凍機のコンパクト化や成績係数(COP)の向上が可能となる。
図2は、請求項2に関する本発明の別の実施形態例を示す構成図である。
図2に示すエジェクタを用いた冷熱生成システムは、冷凍回路に、一次蒸気(駆動蒸気)を発生する蒸気発生器31、冷熱を生成し二次蒸気(被駆動蒸気)を発生する蒸発器32、この一次蒸気により二次蒸気を吸引圧縮し、両流体を混合して噴出するエジェクタ33、混合蒸気を凝縮させ凝縮液冷媒を発生する凝縮器34、および蒸発器32での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁35を含み、さらに、凝縮器34で発生した凝縮液冷媒をダンプトラップ式とポンプ式の併用により高圧側容器である蒸気発生器31に移送する液戻し装置16を有する。
図2に示すエジェクタを用いた冷熱生成システムは、冷凍回路に、一次蒸気(駆動蒸気)を発生する蒸気発生器31、冷熱を生成し二次蒸気(被駆動蒸気)を発生する蒸発器32、この一次蒸気により二次蒸気を吸引圧縮し、両流体を混合して噴出するエジェクタ33、混合蒸気を凝縮させ凝縮液冷媒を発生する凝縮器34、および蒸発器32での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁35を含み、さらに、凝縮器34で発生した凝縮液冷媒をダンプトラップ式とポンプ式の併用により高圧側容器である蒸気発生器31に移送する液戻し装置16を有する。
この液戻し装置16は、凝縮器34と蒸気発生器31を接続する液戻し配管41に、電磁弁42、レベル計44を備え凝縮液冷媒を蓄える受液器43、ポンプ12、電磁弁45を設け、さらに、蒸気発生器31と凝縮器34を接続する冷媒ガス配管46に受液器43を分岐配管47で接続し、冷媒ガス配管46の分岐配管接続部の上下に電磁弁48、49を設けてなるものである。
上記のように構成されたエジェクタ33を用いた冷熱生成システムの運転について説明する。冷媒は蒸気発生器31で温水などにより加熱され一次蒸気(駆動蒸気)となる。なお、この蒸気発生器31はシェル&チューブ式熱交換器でもプレート式熱交換器でも機能するが、プレート式熱交換器を用いる場合は冷媒容器を用いて所謂ボイラーのように構成してもよい。蒸気発生器31の圧力は凝縮器34の圧力より高く、一次蒸気はエジェクタ33に導かれる。エジェクタ33では蒸発器32で蒸発した冷媒ガス(二次蒸気)を一次蒸気のノズルからの噴射によって吸引し混合する。なお、この蒸発器32はシェル&チューブ式熱交換器でもプレート式熱交換器でも機能するが、冷熱生成システムのコンパクト化の点ではプレート式熱交換器が望ましい。エジェクタ33では混合ガスが昇圧され凝縮器34の冷却水によって凝縮液冷媒となり、凝縮液冷媒の一部は受液器43にダンプトラップ式により貯まる。凝縮液冷媒の残部は膨張弁35で冷熱生成に必要な状態まで減圧され、再び蒸発器32にて蒸発するとともに、冷熱を生成する。
この冷熱生成システムの液戻し方法について説明する。
まず、電磁弁は液戻しを行う前は、電磁弁45、49が閉、電磁弁42、48が開の状態になっている。凝縮器34で凝縮した凝縮液冷媒の一部は膨張弁35から蒸発器32へ導かれるが、残りは受液器43にダンプトラップ式により蓄えられる。受液器43内の冷媒液がレベル計44により設定された液レベルに達すると、ダンプトラップ式とポンプ式の併用によって、受液器43の冷媒液が蒸気発生器31に移送される。具体的には、電磁弁42、48を閉、電磁弁49を開にして、蒸気発生器31内にある高温高圧の一次蒸気の一部を冷媒ガス配管46、分岐配管47を経て受液器43に導き、受液器43内の冷媒液をポンプ12で蒸気発生器31に移送できる圧力まで加圧する。この制御にはタイマーあるいは圧力計などを使用して判定すればよい。続いて電磁弁45を開け、ポンプ37を運転して冷媒液を移送する。冷媒液を移送したあと加圧された受液器43を減圧するには電磁弁45、49を閉、電磁弁42、48を開にして、受液器43内の冷媒ガスを凝縮器34に導く。なお、ダンプトラップ式においては電磁弁42、45の代わりに逆止弁を用いても良い。
まず、電磁弁は液戻しを行う前は、電磁弁45、49が閉、電磁弁42、48が開の状態になっている。凝縮器34で凝縮した凝縮液冷媒の一部は膨張弁35から蒸発器32へ導かれるが、残りは受液器43にダンプトラップ式により蓄えられる。受液器43内の冷媒液がレベル計44により設定された液レベルに達すると、ダンプトラップ式とポンプ式の併用によって、受液器43の冷媒液が蒸気発生器31に移送される。具体的には、電磁弁42、48を閉、電磁弁49を開にして、蒸気発生器31内にある高温高圧の一次蒸気の一部を冷媒ガス配管46、分岐配管47を経て受液器43に導き、受液器43内の冷媒液をポンプ12で蒸気発生器31に移送できる圧力まで加圧する。この制御にはタイマーあるいは圧力計などを使用して判定すればよい。続いて電磁弁45を開け、ポンプ37を運転して冷媒液を移送する。冷媒液を移送したあと加圧された受液器43を減圧するには電磁弁45、49を閉、電磁弁42、48を開にして、受液器43内の冷媒ガスを凝縮器34に導く。なお、ダンプトラップ式においては電磁弁42、45の代わりに逆止弁を用いても良い。
このようにエジェクタを用いた冷熱生成システムの運転において、ダンプトラップ式とポンプ式を併用することにより、それぞれ単独で用いられていた従来式に比べて機器配置上の制約やポンプ動力が緩和され、冷凍機のコンパクト化や成績係数(COP)の向上が可能となる。
図3は、請求項3に関する本発明のさらに別の実施形態例を示す構成図である。
図3に示すエジェクタを用いた冷熱生成システムは、冷凍回路に、一次蒸気(駆動蒸気)を発生する蒸気発生器31、冷熱を生成し二次蒸気(被駆動蒸気)を発生する蒸発器32、この一次蒸気により二次蒸気を吸引圧縮し、両流体を混合して噴射するエジェクタ33、混合蒸気を凝縮させ凝縮液冷媒を発生する凝縮器34、および蒸発器32での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁35を含み、さらに、凝縮器34で発生した凝縮液冷媒をダンプトラップ式とポンプ式の併用により高圧側容器である蒸気発生器31に移送する液戻し装置18を有する。
ここで、本実施形態は、凝縮器34にプレート式熱交換器のような冷媒の保有量が小さい熱交換器を用いた場合の液戻し装置18を示すものであり、この液戻し装置18は、第1の受液器43aと第2の受液器43bを有する。すなわち、第1の受液器43aが、例えばプレート式熱交換器を用いた凝縮器34と膨張弁35を接続する冷媒配管7に設けられる。そして、この第1の受液器43aに、図2に示した受液器43(ここでは第2の受液器43b)を設けた液戻し配管41と蒸気発生器31からの冷媒ガス配管46とをそれぞれ接続する構成となっている。以下に、この液戻し装置18による液戻し方法について説明する。
図3に示すエジェクタを用いた冷熱生成システムは、冷凍回路に、一次蒸気(駆動蒸気)を発生する蒸気発生器31、冷熱を生成し二次蒸気(被駆動蒸気)を発生する蒸発器32、この一次蒸気により二次蒸気を吸引圧縮し、両流体を混合して噴射するエジェクタ33、混合蒸気を凝縮させ凝縮液冷媒を発生する凝縮器34、および蒸発器32での冷媒の蒸発温度を調節する膨張弁35を含み、さらに、凝縮器34で発生した凝縮液冷媒をダンプトラップ式とポンプ式の併用により高圧側容器である蒸気発生器31に移送する液戻し装置18を有する。
ここで、本実施形態は、凝縮器34にプレート式熱交換器のような冷媒の保有量が小さい熱交換器を用いた場合の液戻し装置18を示すものであり、この液戻し装置18は、第1の受液器43aと第2の受液器43bを有する。すなわち、第1の受液器43aが、例えばプレート式熱交換器を用いた凝縮器34と膨張弁35を接続する冷媒配管7に設けられる。そして、この第1の受液器43aに、図2に示した受液器43(ここでは第2の受液器43b)を設けた液戻し配管41と蒸気発生器31からの冷媒ガス配管46とをそれぞれ接続する構成となっている。以下に、この液戻し装置18による液戻し方法について説明する。
まず、電磁弁は液戻しを行う前は、電磁弁45、49が閉、電磁弁42、48が開の状態になっている。凝縮器34で凝縮した凝縮液冷媒はまず第1の受液器43aに蓄えられ、一部は膨張弁35から蒸発器32へ冷媒が凝縮器34と蒸発器32の圧力差によって導かれる。この流量は冷熱負荷に応じて膨張弁35で制御されることが多い。凝縮液冷媒は、図示のように、第1の受液器43aと第2の受液器43bをある高さレベルで配管接続することで、このレベルよりも高い位置にある凝縮液冷媒は第2の受液器43bへ重力の作用により流れる。第2の受液器43bのレベル計44でその受液器43b内の凝縮液冷媒の液レベルを計測し、ある液レベルに達すると液戻し運転を実施する。
液戻しを行う場合は、まず電磁弁42、48が閉となり、第1の受液器43aと第2の受液器43bの配管接続(連通状態)を遮断する。次に電磁弁49が開き、蒸気発生器31の一次蒸気を第2の受液器43bに導き、受液器43bを加圧する。加圧の程度は受液器43bから凝縮液冷媒が重力もしくは凝縮ポンプ37で凝縮液冷媒が蒸気発生器31に戻すことができる程度でよい。次いで電磁弁45を開き、第2の受液器43bから凝縮液冷媒が重力および/または凝縮ポンプ37により蒸気発生器31に戻る。第2の受液器43bのレベル計44により、ある液レベル以下に達すると液戻しは終了させる。このときは電磁弁45、49を閉にする。なお液戻しを行っている間、第1の受液器43aは凝縮器34からの凝縮液冷媒を第2の受液器43bの圧力とは無関係に定圧で蓄え、蒸発器32へ冷媒を供給している。
液戻しが完了した時点では第2の受液器43bは加圧された状態であるが、電磁弁42、48を開にすることで、第2の受液器43bより低圧の第1の受液器43aを介して凝縮器34に冷媒が蒸気の形で流れ、凝縮器34で冷却されて凝縮し、液戻しを行う前の状態と同じになる。この蒸気は直ちに凝縮器34で冷却されることと、第1の受液器43aには凝縮液冷媒を保有していることから、第1の受液器43a内の圧力の変化は小さく短時間であり、冷熱生成温度の不安定化は極めて軽微である。
上記の液戻し運転の起動・停止を繰り返し行い、エジェクタ33によって冷熱が供給される。
液戻しが完了した時点では第2の受液器43bは加圧された状態であるが、電磁弁42、48を開にすることで、第2の受液器43bより低圧の第1の受液器43aを介して凝縮器34に冷媒が蒸気の形で流れ、凝縮器34で冷却されて凝縮し、液戻しを行う前の状態と同じになる。この蒸気は直ちに凝縮器34で冷却されることと、第1の受液器43aには凝縮液冷媒を保有していることから、第1の受液器43a内の圧力の変化は小さく短時間であり、冷熱生成温度の不安定化は極めて軽微である。
上記の液戻し運転の起動・停止を繰り返し行い、エジェクタ33によって冷熱が供給される。
なお、図3に示した2個の受液器は内部に仕切りを設けた1つの受液器でも構わない。このように冷熱生成システムの運転において、ダンプトラップ式とポンプ式を併用することにより、それぞれ単独で用いられていた従来式に比べて機器配置上の制約やポンプ動力が緩和され、冷凍機のコンパクト化や成績係数(COP)の向上が可能となる。さらにプレート式熱交換器は、シェル&チューブ式熱交換器に比べて伝熱面積が大きい割には容積が小さく、また、プレート枚数を増減することで熱交換能力の変更が可能で汎用性が高いため、本発明のエジェクタを用いた冷熱生成システムはコンパクト化・低コスト化を図ることができる。
1 圧縮機、2 油分離器、3 凝縮器、4 膨張弁、5 蒸発器、6 液分離器、7 冷媒配管、12 ポンプ、14、16、18 液戻し装置、21 液戻し配管、22、25 逆止弁、23 受液器、26、28 電磁弁、27、29 冷媒配管、31 蒸気発生器、32 蒸発器、33 エジェクタ、34 凝縮器、35 膨張弁、37 凝縮ポンプ、41 液戻し配管、42、45,48、49 電磁弁、43 受液器、44 レベル計、46 冷媒ガス配管、47 分岐配管
Claims (4)
- 冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧側容器に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用したことを特徴とする液戻し装置。
- エジェクタを用いた冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を高圧の蒸気発生器に搬送するのにポンプ式とダンプトラップ式を併用したことを特徴とする液戻し装置。
- エジェクタを用いた冷熱生成システムにおいて、凝縮液冷媒を一時的に蓄える複数個の受液器を設けたことを特徴とする液戻し装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の液戻し装置を備えたことを特徴とする冷熱生成システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003398751A JP2005156094A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 液戻し装置および冷熱生成システム |
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JP2003398751A JP2005156094A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 液戻し装置および冷熱生成システム |
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Family Applications (1)
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JP2003398751A Pending JP2005156094A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 液戻し装置および冷熱生成システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032275A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Daikin Industries, Ltd. | 受液器ユニット |
CN102538295A (zh) * | 2012-03-08 | 2012-07-04 | 北京建筑工程学院 | 一种太阳能驱动的冷热源供应系统 |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398751A patent/JP2005156094A/ja active Pending
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WO2007032275A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Daikin Industries, Ltd. | 受液器ユニット |
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