JP2005156021A - 加湿器におけるタンク倒れ防止構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】加湿器本体の嵌合凹部に載置する給水タンクの倒れ防止構造を提供する。
【解決手段】この加湿器は、ヒータ等の加熱機器類を組み込んだ加湿器本体1と、この加湿器本体に着脱可能に装着される給水タンク2とにより構成され、この給水タンク2は、底面側中央に把手3を設けると共に、底面側部には、バルブ機構を備えたキャップ4を介して開閉する給水口5が形成されている。給水タンク2は透明樹脂材から成る断面凹状の外郭部材2a,2bと、把手3及び給水口5を設けた底面部材2cとにより中空箱状に形成され、この中空箱状の外郭部材2a,2bの厚さ方向の中央内部には、表裏面を鏡面に形成した鏡仕切り板21が鉛直向きに配設され、この鏡仕切り板を介して外郭部材内を連通可能な複数のタンク室を区画形成した。
【選択図】図2
【解決手段】この加湿器は、ヒータ等の加熱機器類を組み込んだ加湿器本体1と、この加湿器本体に着脱可能に装着される給水タンク2とにより構成され、この給水タンク2は、底面側中央に把手3を設けると共に、底面側部には、バルブ機構を備えたキャップ4を介して開閉する給水口5が形成されている。給水タンク2は透明樹脂材から成る断面凹状の外郭部材2a,2bと、把手3及び給水口5を設けた底面部材2cとにより中空箱状に形成され、この中空箱状の外郭部材2a,2bの厚さ方向の中央内部には、表裏面を鏡面に形成した鏡仕切り板21が鉛直向きに配設され、この鏡仕切り板を介して外郭部材内を連通可能な複数のタンク室を区画形成した。
【選択図】図2
Description
この発明は、加湿器におけるタンク倒れ防止構造に係わり、更に詳しくは家庭や会社等において、卓上や机上に載置する加湿器の給水タンクが倒れたり、傾くのを有効に防止するように構成した加湿器におけるタンク倒れ防止構造に関するものである。
一般に冬の乾燥している時期等に家庭や会社内等の室内で使用される加湿器は、風邪等の予防や健康維持のために室内の空気に湿気をもたらすために使用され、その種類としては、超音波式の加湿器や、水を加熱して霧状にして放出させる電気スチーム式の加湿器が知られている。
電気スチーム式の加湿器の一般的な構成としては、ヒータ等の加熱機器類やスイッチ機器類を組み込んだ加湿器本体と、この加湿器本体に着脱可能に装着される給水タンクとにより構成され、給水タンクに収容した水を加湿器本体に順次供給して加熱することで霧状になった蒸気を大気中に放出させるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記のような加湿器は、加湿器本体の嵌合凹部に、水を入れた給水タンクを載置する構成であったため、地震等の横揺れや、誤ってぶっかった場合には、簡単に倒れたり、傾くことがあり、この場合に給水タンク内の水が飛び散って周囲を汚したり、また樹脂製の給水タンクの場合には、損傷したり、ひび割れを起こす等の問題があった。
そこで、給水タンクが簡単に倒れないように加湿器本体の嵌合凹部の嵌合深さを大きくすることが考えられるが、加湿器全体は、嵌合深さを大きくすればする程大きくなってしまうため、実用的ではない上に、外観を向上させることが難しいと言う問題があった。
特開平4−268144号公報
この発明はかかる従来の問題点に着目し、加湿器本体の嵌合凹部に載置する給水タンクが弱い横揺れや、ぶつかっても簡単に倒れないように構成した加湿器におけるタンク倒れ防止構造を提供することを目的とするものである。
この発明は上記目的を達成するため、加湿器本体と、該加湿器本体の嵌合凹部内に設けた倒れ防止手段を介して着脱可能に装着される給水タンクとで構成して成る加湿器であって、前記給水タンクの底面部材に、キャップを着脱可能に取付ける給水口と把手とを突出させて形成し、前記加湿器本体に設けた倒れ防止手段と、前記給水タンクの給水口に取付けたキャップと把手との少なくとも一方を着脱可能に係合させたことを要旨とするものである。
ここで、前記倒れ防止手段は、加湿器本体に設けた係合部、または仕切りプレートに形成したキャップと把手との少なくとも一方が嵌合する切欠部である。また、前記加湿器本体の嵌合凹部に、フード及び仕切りプレートを着脱可能に装着し、前記仕切りプレートに、前記嵌合凹部に装着する給水タンクのキャップと把手との少なくとも一方が嵌合すると共に係合する切欠部及びフランジを形成したものである。
更に、前記加湿器本体の嵌合凹部に装着する給水タンクを、透明樹脂材から成る外郭部材により中空箱状に形成し、この中空箱状の内部に、表裏面を鏡面に形成した鏡仕切り板を配設した構成にすることも可能である。
このように、給水タンクの底面部材に、キャップを着脱可能に取付ける給水口と把手とを突出させて形成し、前記加湿器本体に設けた倒れ防止手段と、前記給水タンクの給水口に取付けたキャップと把手との少なくとも一方を着脱可能に係合させるようにしたので、弱い横揺れや、ぶつかっても給水タンクが簡単に倒れないようにすることが出来る。
この発明は、上記のように加湿器本体と、該加湿器本体の嵌合凹部内に設けた倒れ防止手段を介して着脱可能に装着される給水タンクとで構成して成る加湿器であって、前記給水タンクの底面部材に、キャップを着脱可能に取付ける給水口と把手とを突出させて形成し、前記加湿器本体に設けた倒れ防止手段と、前記給水タンクの給水口に取付けたキャップと把手との少なくとも一方を着脱可能に係合させるように構成したので、加湿器本体の嵌合凹部に載置する給水タンクが弱い横揺れや、ぶつかっても簡単に倒れず、従って給水タンクが損傷したり、ひび割れすることが少なく、耐久性を向上させることが出来る効果がある。
また、加湿器本体の嵌合凹部に装着する給水タンクを、透明樹脂材から成る外郭部材により中空箱状に形成し、この中空箱状の内部に、表裏面を鏡面に形成した鏡仕切り板を配設したので、卓上や机上に載置して加湿器として使用している時には、加湿器本来の機能と、加湿本来の機能に加えて、間仕切りや化粧見等の家具として利用出来、更にタンクの外郭部材が透明であるので、タンク内の水の量を鏡に反射して目視出来、また水槽としてや、給水時の泡等が装飾用としても利用することが出来、従って、加湿器を使用しない時でも、他の家具類や置物類として、また装飾デザイン機能を十分に使用することが出来る効果がある。
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明を実施した電気スチーム式の加湿器全体の斜視図を示し、この加湿器は、図示しないヒータ等の加熱機器類やスイッチ機器類を組み込んだ加湿器本体1と、この加湿器本体1に着脱可能に装着される給水タンク2とにより構成され、この給水タンク2は、図2及び図3に示すように、底面側中央に把手3を設けると共に、底面側部には、バルブ機構4aを備えたキャップ4を介して開閉する給水口5が形成されている。
また、前記加湿器本体1は、給水タンク2の設置側の嵌合凹部14に、フード6及び仕切りプレート7が着脱可能に取付けられ、加湿器本体1の前面側には、蒸気吹き出し口8と、イオン吹き出し口9及び加湿量切り換えスイッチ10と、イオンスイッチ11とが設けられ、更に上面側部には、電源用スイッチ12が設けられている。
なお、13は運転/給水ランプ、15はイオン運転ランプ、16は加湿器本体1の嵌合凹部14内に設けた加熱皿17内に配設するクリーニングフィルターを示し、更に18は加湿器使用時に点灯する着色されたLEDランプ、19はフロート、20は水路を示している。
前記給水タンク2は、図2〜図4に示すように、ポリスチレン(PS),ポリカーボネート等の透明樹脂材から成る断面凹状の外郭部材2a,2bと、前記把手3及び給水口5を設けた底面部材2cとにより中空箱状に形成され、この中空箱状の外郭部材2a,2bの厚さ方向の中央内部には、表裏面を鏡面Xに形成した鏡仕切り板21が鉛直向きに配設され、そしてこの鏡仕切り板21を介して外郭部材2a,2b内を連通可能な複数のタンク室21a,21b(この実施形態では鏡仕切り板21を介して前後2室であるが、特に区画する室の数は限定されない)に区画形成してある。
なお、タンク室21a,21bの連通部は、鏡仕切り板21の下部側と加湿器本体1の嵌合凹部14に形成してある。
前記鏡仕切り板21は、図4の断面図に示すように、ABS(アクリロ ニトリルブタジエンスチレン)樹脂等の樹脂板22の表裏面に公知の電気メッキ法により、鏡面Xが形成してあり、このようなABS樹脂の電気メッキ法は、一般に前処理工程,無電解メッキ工程,電気メッキ工程の3工程からなっている。
また、このような鏡仕切り板21の外周縁部と、上記の透明な樹脂材料から成る外郭部材2a,2bとの接合部の接着方法としては、接着部が白濁化して外観を損なわなく、確実に接着出来るように、この発明の実施形態では、紫外線硬化型接着剤を使用している。なお、その他に、超音波接着法により接着することも可能である。
また、前記鏡仕切り板21の鏡面Xの一部に、図1に示すように、外郭部材2a,2bの外部から視認できる時計や温度計,カレンダー等の情報表示手段23を設けることも可能であり、またその他としては、図形,文字表示手段を設けることも可能である。
次に、給水タンク2の底面側と加湿器本体1の嵌合凹部14との具体的な構成を、図5〜図8及び図9〜図13を参照しながら説明する。
この発明の実施形態では、加湿器本体1の嵌合凹部14に着脱可能に設置する給水タンク2は、上述したように、立方体状に形成されたものを着脱可能に設置するため、加湿器本体1に対して給水タンク2が簡単に倒れたり、傾くのを防止するために、倒れ防止手段が設けてある。
即ち、この倒れ防止手段としては、給水タンク2を構成する底面部材2cの略中央に給水タンク2を持ち運ぶための把手3と、給水口5とが一体的に形成してあり、一方、加湿器本体1の嵌合凹部14に設けた前記仕切りプレート7には、把手3及びバルブ機構4aを備えたキャップ4が嵌合すると共に係合する連続した切欠部24a,24bが形成してある。
この連続した切欠部24a,24bは、断面凹状に形成された仕切りプレート7の底面に、把手3とキャップ4との形状が一致する貫通部と、把手3とキャップ4とが係合するようなフランジ部25が下方に向かって形成してあり、給水タンク2を構成する底面部材2cを下向きに嵌合した際に、この給水タンク2を垂直向きに保持すると共に、倒れを防止するようになっている。
特に、給水タンク2を積極的に外観意匠として見せる加湿器においては、給水タンク2は加湿器本体1の嵌合凹部14に載置するだけの構造となるため、給水タンク2を容易に倒れない支持構造とする必要がある。また給水タンク2と加湿器本体1の嵌合凹部14との嵌合深さを大きくとれば、給水タンク2は倒れ難くなるが、加湿器全体の大きさは、前記嵌合深さを大きくすればする程大きくなってしまうため、上記のような構造にすることが望ましいのである。
なお、上述した倒れ防止手段は、仕切りプレート7に設けた切欠部24a,24bに対して把手3及びキャップ4の両方が必ず係合する必要はなく、係合状態が強固のものであれば、把手3とキャップ4との一方が係合すれば良い。また、把手3及びキャップ4が係合する部位としては、上記の実施形態のように仕切りプレート7に切欠部24a,24bを設ける必要はなく、加湿器本体1から把手3及びキャップ4が係合するような係合部を一体的に設けることも可能である。
このように、給水タンク2の底面部材2cに、キャップ4を着脱可能に取付ける給水口5と把手3とを突出させて形成し、前記仕切りプレート7に、給水タンク2の給水口5に取付けたキャップ4と把手3とが嵌合する切欠部24a,24b及びフランジ25とから成る倒れ防止手段を設けたことで、弱い横揺れや、ぶつかっても給水タンクが簡単に倒れないようにすることが出来る。
また、給水タンク2は、透明樹脂材から成る外郭部材2a,2bにより中空箱状に形成し、この中空箱状の内部に、表裏面を鏡面Xに形成した鏡仕切り板21を介して連通可能な複数のタンク室21a,21bを区画形成したので、加湿器を使用している時には、加湿器の本来の機能と他の機能とを併用して使用することは勿論のこと、加湿器を使用しない時でも、他の家具や置物として、またデザイン機能を十分に使用することが出来る。
1 加湿器本体 2 給水タンク
2a,2b 外郭部材 2c 底面部材
3 把手 4 キャップ
4a バルブ機構 5 給水口
6 フード 7 仕切りプレート
8 蒸気吹き出し口 9 イオン吹き出し口
10 加湿量切り換えスイッチ 11 イオンスイッチ
12 電源用スイッチ 13 運転/給水ランプ
14 嵌合凹部 15 イオン運転ランプ
16 クリーニングフィルター 17 加熱皿
18 LEDランプ 19 フロート
20 水路 21 鏡仕切り板
22 樹脂板 23 情報表示手段
24a,24b 切欠部 25 フランジ部
X 鏡面 G 接合部
2a,2b 外郭部材 2c 底面部材
3 把手 4 キャップ
4a バルブ機構 5 給水口
6 フード 7 仕切りプレート
8 蒸気吹き出し口 9 イオン吹き出し口
10 加湿量切り換えスイッチ 11 イオンスイッチ
12 電源用スイッチ 13 運転/給水ランプ
14 嵌合凹部 15 イオン運転ランプ
16 クリーニングフィルター 17 加熱皿
18 LEDランプ 19 フロート
20 水路 21 鏡仕切り板
22 樹脂板 23 情報表示手段
24a,24b 切欠部 25 フランジ部
X 鏡面 G 接合部
Claims (4)
- 加湿器本体と、該加湿器本体の嵌合凹部内に設けた倒れ防止手段を介して着脱可能に装着される給水タンクとで構成して成る加湿器であって、
前記給水タンクの底面部材に、キャップを着脱可能に取付ける給水口と把手とを突出させて形成し、前記加湿器本体に設けた倒れ防止手段と、前記給水タンクの給水口に取付けたキャップと把手との少なくとも一方を着脱可能に係合させたことを特徴とする加湿器におけるタンク倒れ防止構造。 - 前記倒れ防止手段は、加湿器本体に設けた係合部、または仕切りプレートに形成したキャップと把手との少なくとも一方が嵌合する切欠部である請求項1に記載のタンク倒れ防止構造。
- 前記加湿器本体の嵌合凹部に、フード及び仕切りプレートを着脱可能に装着し、前記仕切りプレートに、前記嵌合凹部に装着する給水タンクのキャップと把手との少なくとも一方が嵌合すると共に係合する切欠部及びフランジを形成した請求項1または2に記載の加湿器におけるタンク倒れ防止構造。
- 前記加湿器本体の嵌合凹部に装着する給水タンクを、透明樹脂材から成る外郭部材により中空箱状に形成し、この中空箱状の内部に、表裏面を鏡面に形成した鏡仕切り板を配設した請求項1,2または3に記載の加湿器におけるタンク倒れ防止構造。
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---|---|---|---|
JP2003394991A JP2005156021A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | 加湿器におけるタンク倒れ防止構造 |
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