JP2005155590A - ガスタービン制御装置、ガスタービンシステム、ガスタービンの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の周波数帯域で燃焼振動が発生した場合にも、有効に燃焼振動を抑制できるガスタービン制御装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の周波数帯域で燃焼振動が発生している場合、予め決めた優先度に応じ、優先度の高い周波数帯域の燃焼振動が抑制されるよう、調整を行うようにした。また、補正を行った後、ガスタービンの状態の変化があった場合には、それをデータベース30に反映するようにした。さらに、ガスタービンを設置した直後、十分にデータベース30にデータが蓄積されていない状態では、基礎データベース31に格納された、他の同型ガスタービンのデータに基づく対策データ、知識データベース32に格納された、熟練調整員の経験に基づく対策データに基づき、補正を行うようにした。また、安定した運転状態にあるときに、運転条件を変動させ、最適な運転条件を自動的に探索するようにしても良い。
【選択図】図3
Description
本発明は、燃焼振動を抑制する制御を行うガスタービンの制御装置及びそれを有するシステムに関する。
従来のガスタービンでは、発電機出力、大気温度・湿度等に基づいて、燃焼器へ送る空気流量、燃料流量を予め決定し、その値を用いて運転を行っている。しかし、圧縮機の性能劣化やフィルターの目詰まり等の経年変化により、実際の流量は計画時や試運転調整時とずれる可能性がある。その場合、燃焼安定性が低下したり、燃焼振動が発生する恐れがある。燃焼振動が発生すると、ガスタービンの運転に大きな支障をきたす。すなわち、燃焼振動をできる限り抑制し、回避することは、プラントの設備保護上及び稼働率向上の観点から強く求められる。従って、燃焼安定性を保ち、燃焼振動を避けるために、年に数回の制御系の調整を熟練調整員により実施して、燃焼安定性を確認・維持しており、それが保守コストアップ、稼働率低下の原因となっている。
特許文献1に、燃焼器の燃焼振動抑制装置およびその抑制方法が開示されている。
この燃焼器の燃焼振動抑制装置は、燃焼振動抑制部を備える。燃焼振動抑制部は、燃焼器内の圧力センサーによって検出された、燃焼ガスの圧力変動を周波数分析する周波数分析装置と、この周波数分析装置によって分析された圧力変動の周波数帯域に基づき振動安定性を処理する中央演算処理装置と、この中央演算処理装置の出力信号を増幅する電圧増幅器と、増幅された出力信号を弁開閉信号として燃料弁に与えて制御するコントローラ部とをそれぞれ備える。
この燃焼器の燃焼振動抑制装置は、燃焼振動抑制部を備える。燃焼振動抑制部は、燃焼器内の圧力センサーによって検出された、燃焼ガスの圧力変動を周波数分析する周波数分析装置と、この周波数分析装置によって分析された圧力変動の周波数帯域に基づき振動安定性を処理する中央演算処理装置と、この中央演算処理装置の出力信号を増幅する電圧増幅器と、増幅された出力信号を弁開閉信号として燃料弁に与えて制御するコントローラ部とをそれぞれ備える。
この抑制方法は、低周波数の燃焼振動に着目している。燃焼振動が起きた時の燃空比から、燃焼振動の周波数を予測する。そして、低周波数の燃焼振動の場合、燃空比を変化させて、低周波の燃焼振動の発生を抑制することができる。低周波の燃焼振動は、機器に影響を与えやすいので、それを抑制することで、機器の損傷を抑制する。
しかしながら、特許文献1に開示された燃焼振動の抑制方法は、前記したように低周波の燃焼振動を対象としたものである。実際には、ガスタービンで生じる燃焼振動は、様々な要因によって、低周波から数千Hzといった高周波までの広い帯域で生じ得るものであり、しかも複数の周波数帯域で、燃焼振動が同時に発生することもある。これに対し、低周波域の燃焼振動だけに基づき燃空比を変化させると、他の周波数帯域での燃焼振動が悪化することもある。
このように、低周波の燃焼振動だけを単純に抑えるという方法では、燃焼の安定化を有効に図るのは困難である。
このように、低周波の燃焼振動だけを単純に抑えるという方法では、燃焼の安定化を有効に図るのは困難である。
ところで、燃焼振動抑制手法は、あくまでも燃焼振動が生じたときにこれを回避するよう制御するものであるため、様々な燃焼振動抑制手法を駆使することで、燃焼振動が生じていない定常運転を行っている状態であっても、燃焼振動が生じる限界に近い状態であったりすることもある。
また、季節変動による気温や湿度の変化、さらには経年変化によるガスタービン各部の劣化や変形等に応じ、気温や湿度といった外部条件が同じであっても、燃焼状態が必ずしも同じになるとは限らない。
さらに、燃焼振動が生じない安定して運転している状態は、経済性等の観点からすると、必ずしもベストではないこともある。例えば、特許文献2では、燃焼器から排出される窒素酸化物エミッションを目標レベルに抑制するため、複数の燃焼器それぞれに対する燃料供給を制御することを行っている。このように、燃焼振動の抑制だけでなく、エミッションの抑制等、様々な観点からバランスの良い条件でガスタービンの運転を制御するのが好ましい。
このようにして、ガスタービンの運転制御には、安定性、経済性、環境保護性等の面で、依然として向上の余地があるのが現状である。
また、季節変動による気温や湿度の変化、さらには経年変化によるガスタービン各部の劣化や変形等に応じ、気温や湿度といった外部条件が同じであっても、燃焼状態が必ずしも同じになるとは限らない。
さらに、燃焼振動が生じない安定して運転している状態は、経済性等の観点からすると、必ずしもベストではないこともある。例えば、特許文献2では、燃焼器から排出される窒素酸化物エミッションを目標レベルに抑制するため、複数の燃焼器それぞれに対する燃料供給を制御することを行っている。このように、燃焼振動の抑制だけでなく、エミッションの抑制等、様々な観点からバランスの良い条件でガスタービンの運転を制御するのが好ましい。
このようにして、ガスタービンの運転制御には、安定性、経済性、環境保護性等の面で、依然として向上の余地があるのが現状である。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、複数の周波数帯域で燃焼振動が発生した場合にも、有効に燃焼振動を抑制できるガスタービン制御装置等を提供することを目的とする。
また、他の目的は、燃焼振動を抑制しつつ、より安定度が高く、経済性、環境保護性の良好な運転を行うことのできるガスタービン制御装置等を提供することにある。
また、他の目的は、燃焼振動を抑制しつつ、より安定度が高く、経済性、環境保護性の良好な運転を行うことのできるガスタービン制御装置等を提供することにある。
このような目的に対し、本発明者等は鋭意検討を行い、特許文献3〜5をはじめとして、既に複数の提案をなしている。
これらの提案では、ガスタービンの燃焼器内での圧力の振動を周波数解析し、その結果を複数の周波数帯に分割し、しきい値以上の燃焼振動が生じている周波数帯において、燃焼振動を抑制すべく燃空比調整を行ったり、得られたデータから数式モデルを構築し、燃焼振動の発生しやすい領域を予測したりして、燃焼の安定化を図ろうとしている。
これらの提案では、ガスタービンの燃焼器内での圧力の振動を周波数解析し、その結果を複数の周波数帯に分割し、しきい値以上の燃焼振動が生じている周波数帯において、燃焼振動を抑制すべく燃空比調整を行ったり、得られたデータから数式モデルを構築し、燃焼振動の発生しやすい領域を予測したりして、燃焼の安定化を図ろうとしている。
本発明は、上記したような提案を踏まえ、さらに改善を図ろうというものである。
本発明のガスタービン制御装置は、ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、複数の周波数帯に対して設定された優先度の情報を格納する優先度情報格納部と、周波数帯別分析結果と、ガスタービンのプロセス量に基づいて、ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、複数の周波数帯で燃焼振動が発生していることを燃焼特性把握部で把握したときに、優先度情報格納部に格納された優先度の情報に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
このように、複数の周波数帯で燃焼振動が発生しているときに、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう調整を行うことで、危険度、障害の発生度の高い燃焼振動を有効に抑制できる。
そして、制御部では、調整を行ったとき、その調整内容と、調整を行ったことによる燃焼器内における燃焼状態の変化とを関連付けた情報をデータベースに蓄積するのが好ましい。そして、この蓄積したデータを、制御部での調整内容に反映すれば、このガスタービン制御装置は学習機能を備えたものとなる。
また、他のガスタービンにおいてデータベースに蓄積された情報に基づいて解析して得られた標準的な燃焼特性を示す数式モデルや、ガスタービンを運転する上での制約情報を算出した場合、本発明のガスタービン制御装置に、その数式モデルや制約情報が格納された基礎データベースをさらに備えることもできる。この場合、制御部は、基礎データベースに格納された数式モデルや制約情報に基づき、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する。また、熟練調整者の経験に基づき、「このような状態の時にはこのような調整をする」といった情報を含むテーブルあるいはデータベースを予め設け、その情報に基づいて制御を行うことも非常に有効である。そして、熟練調整者の経験に基づく情報は、前記したように、これらに基づいて調整を行ったときの燃焼器内における燃焼状態の変化をデータベースに蓄積するのが好ましい。これにより、熟練調整者の経験に基づく情報をさらに蓄積し、より信頼性の高いものとすることができる。
本発明のガスタービン制御装置は、ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、複数の周波数帯に対して設定された優先度の情報を格納する優先度情報格納部と、周波数帯別分析結果と、ガスタービンのプロセス量に基づいて、ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、複数の周波数帯で燃焼振動が発生していることを燃焼特性把握部で把握したときに、優先度情報格納部に格納された優先度の情報に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
このように、複数の周波数帯で燃焼振動が発生しているときに、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう調整を行うことで、危険度、障害の発生度の高い燃焼振動を有効に抑制できる。
そして、制御部では、調整を行ったとき、その調整内容と、調整を行ったことによる燃焼器内における燃焼状態の変化とを関連付けた情報をデータベースに蓄積するのが好ましい。そして、この蓄積したデータを、制御部での調整内容に反映すれば、このガスタービン制御装置は学習機能を備えたものとなる。
また、他のガスタービンにおいてデータベースに蓄積された情報に基づいて解析して得られた標準的な燃焼特性を示す数式モデルや、ガスタービンを運転する上での制約情報を算出した場合、本発明のガスタービン制御装置に、その数式モデルや制約情報が格納された基礎データベースをさらに備えることもできる。この場合、制御部は、基礎データベースに格納された数式モデルや制約情報に基づき、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する。また、熟練調整者の経験に基づき、「このような状態の時にはこのような調整をする」といった情報を含むテーブルあるいはデータベースを予め設け、その情報に基づいて制御を行うことも非常に有効である。そして、熟練調整者の経験に基づく情報は、前記したように、これらに基づいて調整を行ったときの燃焼器内における燃焼状態の変化をデータベースに蓄積するのが好ましい。これにより、熟練調整者の経験に基づく情報をさらに蓄積し、より信頼性の高いものとすることができる。
ガスタービン自体に異常が生じている場合は、燃焼振動を検出しても、その振動はガスタービン自体の異常に起因したものであることもある。このような場合、燃焼振動を抑えるよりも、ガスタービンの異常に対処する方が重要である。このため、ガスタービンの異常を検出するタービン異常検出部をさらに備え、制御部は、タービン異常検出部でガスタービンの異常を検出したとき、調整を実行せず、異常が発生していることを外部に報知することもできる。
また、燃焼器内での圧力または加速度の振動を検出するセンサに異常が生じ、実際には燃焼振動が生じていないにもかかわらず、燃焼振動が生じている、と判断してしまうこともある。このため、制御部は、センサ異常検出部でセンサの異常を検出したとき、調整を実行せず、異常が発生していることを外部に報知してもよい。この他、複数組のセンサを設けることで、異常が発生しているセンサの検出結果を無視するようにすることも可能である。
また、燃焼器内での圧力または加速度の振動を検出するセンサに異常が生じ、実際には燃焼振動が生じていないにもかかわらず、燃焼振動が生じている、と判断してしまうこともある。このため、制御部は、センサ異常検出部でセンサの異常を検出したとき、調整を実行せず、異常が発生していることを外部に報知してもよい。この他、複数組のセンサを設けることで、異常が発生しているセンサの検出結果を無視するようにすることも可能である。
また、燃焼器に供給される燃料の組成は、タンク内で燃料を構成する物質の比重に応じ、タンク上部と下部とで組成が異なることもある。そこで、制御部は、燃焼器に供給される燃料の組成に基づき、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方に対する調整内容を補正するのが好ましい。
本発明は、上記したようなガスタービン制御装置を備えたガスタービンシステムとすることもできる。すなわち、本発明のガスタービンシステムは、燃焼器を有するガスタービンと、燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、複数の周波数帯に対して設定された優先度の情報を格納する優先度情報格納部と、周波数帯別分析結果と、ガスタービンのプロセス量に基づいて、ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、複数の周波数帯で燃焼振動が発生していることを燃焼特性把握部で把握したときに、優先度情報格納部に格納された優先度の情報に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部とを備えることを特徴とすることができる。
また、本発明は、ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力するステップと、周波数帯別分析結果と、ガスタービンのプロセス量に基づいて、ガスタービンの燃焼振動の特性を把握するステップと、複数の周波数帯で燃焼振動が発生しているときに、予め設定された優先度に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整するステップと、を備えることを特徴とするガスタービンの制御方法として捉えることもできる。
また、本発明のガスタービン制御装置は、ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、周波数帯別分析結果と、ガスタービンのプロセス量に基づいて、ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、燃焼振動が発生していることを燃焼特性把握部で把握したときに、燃焼振動が抑制されるよう、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部と、制御部にて、燃焼振動を抑制させるための調整を行っていない状態で、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させて最適な運転条件を探索し、得られた最適な運転条件に応じ、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する探索制御部と、を備えることを特徴とすることもできる。
このようにして、燃焼振動を抑制させるための調整を行っていない状態、つまり安定な状態にあるときに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させることによって、最適な運転条件を探索することができる。そして、得られた最適な運転条件に応じ、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整することで、単に安定した運転条件ではなく、より良い運転条件とすることができる。このとき、探索制御部は、燃焼振動に対する安定度が最も高い運転条件を、最適な運転条件とすることができるだけでなく、燃焼振動に対する安定度に加えてガスタービンの熱効率を評価し、最適な運転条件を探索することもできる。
探索制御部では、予め決められたプロファイルに基づき、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させることができる。また、プロファイルに基づいて燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させたときに燃焼振動が生じるか否かを予測し、燃焼振動が生じると予測されたときに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方の変動を中止することもできる。さらに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させた結果、燃焼振動が生じたときに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方の変動を中止しても良い。
燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させた結果、燃焼振動が生じることもある。このようなとき、制御部で、燃焼振動が抑制されるように、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整するのが好ましい。
このようにして、燃焼振動を抑制させるための調整を行っていない状態、つまり安定な状態にあるときに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させることによって、最適な運転条件を探索することができる。そして、得られた最適な運転条件に応じ、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整することで、単に安定した運転条件ではなく、より良い運転条件とすることができる。このとき、探索制御部は、燃焼振動に対する安定度が最も高い運転条件を、最適な運転条件とすることができるだけでなく、燃焼振動に対する安定度に加えてガスタービンの熱効率を評価し、最適な運転条件を探索することもできる。
探索制御部では、予め決められたプロファイルに基づき、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させることができる。また、プロファイルに基づいて燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させたときに燃焼振動が生じるか否かを予測し、燃焼振動が生じると予測されたときに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方の変動を中止することもできる。さらに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させた結果、燃焼振動が生じたときに、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方の変動を中止しても良い。
燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させた結果、燃焼振動が生じることもある。このようなとき、制御部で、燃焼振動が抑制されるように、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整するのが好ましい。
本発明のガスタービンシステムは、燃焼器を有するガスタービンと、ガスタービンで燃焼振動が生じていない状態で、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させて最適な運転条件を探索し、得られた最適な運転条件に応じ、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する探索制御部と、を備えることを特徴とする。
探索制御部では、ガスタービンを起動または停止させる毎に、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させ、複数回の起動または停止を行い、起動または停止時における最適な運転条件を探索することもできる。
探索制御部では、ガスタービンを起動または停止させる毎に、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させ、複数回の起動または停止を行い、起動または停止時における最適な運転条件を探索することもできる。
本発明は、ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、その分析結果を出力する結果出力ステップと、分析結果とガスタービンのプロセス量に基づいて、ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する特性把握ステップと、特性把握ステップでガスタービンの燃焼特性を把握した結果、燃焼振動が発生しているときに、燃焼振動が抑制されるよう燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する振動抑制ステップと、振動抑制ステップを実行していない状態で、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させて最適な運転条件を探索し、得られた最適な運転条件に応じ、燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する条件探索ステップと、を備えることを特徴とするガスタービンの制御方法として捉えることもできる。
本発明によれば、複数の周波数帯域で燃焼振動が生じている場合等においても、燃焼振動を有効に抑制し、常に良好な燃焼状態を維持することが可能となる。
また、本発明によれば、安定した状態にあるときに運転条件の探索を自動的に行うことで、より安定度が高く、経済性、環境保護性の良好な運転を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、安定した状態にあるときに運転条件の探索を自動的に行うことで、より安定度が高く、経済性、環境保護性の良好な運転を行うことが可能となる。
以下、本発明であるガスタービン制御装置及びガスタービンシステムの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
本実施形態において、ガスタービンに使用される制御装置を例に示して説明するが、他の燃焼振動が発生する燃焼装置の制御においても、適用可能である。
本実施形態において、ガスタービンに使用される制御装置を例に示して説明するが、他の燃焼振動が発生する燃焼装置の制御においても、適用可能である。
図1を参照して、本発明であるガスタービン制御装置及びガスタービンシステムに関わるガスタービン2について説明する。
図1は、ガスタービン2の構成を示す概略図である。ガスタービン2は、ガスタービン本体部100と燃焼部110とを具備する。
図1は、ガスタービン2の構成を示す概略図である。ガスタービン2は、ガスタービン本体部100と燃焼部110とを具備する。
ガスタービン本体部100は、入口案内翼102を有する圧縮機101、回転軸103、タービン104を具備し、タービン104には、発電機121が接続している。
タービン104は、燃焼ガス導入管120と燃焼ガスを外部に排出する配管とに接続している。また、回転軸103を介して圧縮機101及び発電機121に結合している。そして、燃焼ガス導入管120経由で、燃焼器111から燃焼ガスの供給を受ける。その燃焼ガスの有するエネルギーを回転エネルギーに変換して回転する。その回転により、発電機121や圧縮機101を回転する。発電に使用した燃焼ガスは、外部に排出する。
圧縮機101は、外部から空気を導入する配管と圧縮空気導入部112とに接続している。
また、回転軸103を介してタービン104及び発電機121に結合しており、タービン104の回転が伝達されて回転し、その回転により、外部から空気を導入する。そして導入した空気を、圧縮して、燃焼器111へ送出する。
また、回転軸103を介してタービン104及び発電機121に結合しており、タービン104の回転が伝達されて回転し、その回転により、外部から空気を導入する。そして導入した空気を、圧縮して、燃焼器111へ送出する。
入口案内翼102は、圧縮機101の空気導入側の回転翼である。入口案内翼102の回転翼の角度を制御することにより、回転数一定でも、圧縮機101へ導入する空気の流量を調整することが可能である。回転翼の制御は、後述のガスタービン制御部(制御部)3により行われる。
回転軸103には、圧縮機101、タービン104、発電機121が接続され、タービン104の回転力を圧縮機101及び発電機121に伝達する。
発電機121は、回転軸103によりタービン104と接続しており、タービン104の回転エネルギーを電力エネルギーに変換する。
発電機121は、回転軸103によりタービン104と接続しており、タービン104の回転エネルギーを電力エネルギーに変換する。
燃焼部110は、圧縮空気導入部112、バイパス空気導入管117、バイパス弁118、バイパス空気混合管119、燃焼ガス導入管120、燃焼器111、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、メイン燃料供給弁115、パイロット燃料供給弁116とを具備する。
圧縮空気導入部112は、圧縮機101に接続された導入管や燃焼部110のケーシング(車室)内の空気を導く空間等である。圧縮機101で圧縮された圧縮機吐出空気を燃焼器111へ導く。
バイパス空気導入管117は、圧縮空気導入部112内に一端部が開放されて接続され、他端部はバイパス弁118に接続している。バイパス空気導入管117は、圧縮機吐出空気の内、燃焼器111に供給しない分を、タービン104へバイパスする管である。
バイパス弁118は、一方をバイパス空気導入管117に接続し、他方をバイパス空気混合管119に接続している。バイパス弁118は、バイパス空気導入管117を通過する空気の流量を制御する弁である。空気流量の制御は、後述のガスタービン制御部3により行われる。
バイパス空気混合管119は、一端部をバイパス弁118に、他端部を燃焼ガス導入管120に接続している。バイパス空気混合管119は、バイパス弁118を通過した空気を、燃焼器111で生成した燃焼ガスと混合するために燃焼ガス導入管120に供給する。
メイン燃料流量制御弁113は、一方を外部から燃料を供給する配管に、他方を複数のメイン燃料供給弁115に接続した配管に接続している。メイン燃料流量制御弁113は、外部から供給される燃料の燃焼器111への流量を制御する。燃料流量の制御は、後述のガスタービン制御部3により行われる。メイン燃料流量制御弁113を経由する燃料は、燃焼器111のメインバーナーで使用される。
メイン燃料供給弁115は、一方をメイン燃料流量制御弁113につながる配管に、他方を燃焼器111のメインバーナーにつながる配管に接続している。燃焼器111のメインバーナーに供給する燃料を制御する弁である。
燃料流量の制御は、後述のガスタービン制御部3により行われる。
燃料流量の制御は、後述のガスタービン制御部3により行われる。
パイロット燃料流量制御弁114は、一方を外部から燃料を供給する配管に、他方を複数のパイロット燃料供給弁116に接続した配管に接続している。パイロット燃料流量制御弁114は、外部から供給される燃料の燃焼器111への流量を制御する。燃料流量の制御は、後述のガスタービン制御部3により行われる。パイロット燃料流量制御弁114を経由する燃料は、燃焼器111のパイロットバーナーで使用される。
パイロット燃料供給弁116は、一方をパイロット燃料流量制御弁114につながる配管に、他方を燃焼器111のパイロットバーナーにつながる配管に接続している。燃焼器111のパイロットバーナーに供給する燃料を制御する弁である。燃料流量の制御は、後述のガスタービン制御部3により行われる。
燃焼器111は、空気を供給する圧縮空気導入部112と、燃料を供給するメイン燃料供給弁115につながる配管と、燃料を供給するパイロット燃料供給弁116とにつながる配管と、燃焼ガスを送出する燃焼ガス導入管120に接続している。そして、空気と燃料との供給を受け、それらを燃焼し、高温高圧の燃焼ガスを生成する。生成された燃焼ガスは、タービン104に向けて送出する。
燃焼ガス導入管120は、一端部を燃焼器111に、他端部をタービン104に接続している。また、途中にバイパス空気混合管119が接合している。燃焼ガス及びバイパス空気をタービン104に供給する配管である。
上記したような燃焼部110は、複数(m基)の燃焼器を有している。ここでは、複数の燃焼器111−1〜mの全てに共通の説明の場合には、燃焼器111とし、個別の燃焼器についての説明の場合には、例えば、燃焼器111−1(1番目の燃焼器の意味)と記す。燃焼器111に付属の構成であるバイパス空気導入管117、バイパス弁118、バイパス空気混合管119、燃焼ガス導入管120、メイン燃料供給弁115及びパイロット燃料供給弁116についても、同様である。
このような構成のガスタービン2において、外部から導入された空気は、圧縮機101で圧縮され、各燃焼器111へ供給される。一方、燃料の一部は、パイロット燃料流量制御弁114経由で、各燃焼器111のパイロット燃料供給弁116に達する。そして、そこから各燃焼器111へ導入される。また、残りの燃料は、メイン燃料流量制御弁113経由で、各燃焼器111のメイン燃料供給弁115に達する。そして、そこから各燃焼器111へ導入される。導入された空気及び燃料は、各燃焼器111において燃焼する。燃焼により発生した燃焼ガスは、タービン104に導入され、タービン104を回転させる。その回転エネルギーにより、発電機121が発電する。
本実施形態のガスタービンシステム1は、ガスタービン2と、ガスタービン2を制御するガスタービン制御部3とを具備する。
図2は、ガスタービン2をガスタービン制御部3で制御するための機能的構成を示すためのブロック図である。
ここで、ガスタービン制御部3でガスタービン2を制御するため、ガスタービン2には、プロセス量計測部4、圧力変動測定部(センサ)5、加速度測定部(センサ)6、操作機構7を有する。
図2は、ガスタービン2をガスタービン制御部3で制御するための機能的構成を示すためのブロック図である。
ここで、ガスタービン制御部3でガスタービン2を制御するため、ガスタービン2には、プロセス量計測部4、圧力変動測定部(センサ)5、加速度測定部(センサ)6、操作機構7を有する。
プロセス量計測部4は、ガスタービン2の運転中における、運転条件や運転状態を示すプロセス量を計測する各種計測機器である。プロセス量計測部4は、ガスタービン2上の然るべき部位に設置され、測定結果は、予め定められた時刻t1、t2…毎に、ガスタービン制御部3の制御器10(後述)へ出力する。ここで、プロセス量(プラント状態量)は、例えば、発電電力(発電電流、発電電圧)、大気温度、湿度、各部での燃料流量及び圧力、各部での空気流量及び圧力、燃焼器111での燃焼ガス温度、燃焼ガス流量、燃焼ガス圧力、圧縮機やタービンの回転数、タービン104からの排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)等をはじめとする排出物濃度等である。ここでプロセス量計測部4は、ガスタービン2に供給される燃料や空気の量等の操作可能な「操作量(プラントデータ)」の他に、例えば、大気温度といった気象データ、要求によって決定される発電機の負荷の大きさ(MW)等の「操作できない状態量」を計測している。なお、本実施形態において、「プロセス量」とは、「操作量(プラントデータ)」及び「操作できない状態量」を含む。
圧力変動測定部5は、燃焼器111−1〜mのそれぞれに取り付けられた圧力測定器である。圧力変動測定部5は、制御器10からの指令により、予め定められた時刻t1、t2…毎に、燃焼により発生する各燃焼器111−1〜m内の圧力変動測定値を、ガスタービン制御部3へ出力する。
加速度測定部6は、各燃焼器111−1〜mに取り付けられた加速度測定器である。この加速度測定部6は、制御器10からの指令により、予め定められた時刻t1、t2…毎に、燃焼により発生する各燃焼器111−1〜mの加速度(位置の2階微分)を計測し、その測定値を、ガスタービン制御部3へ出力する。
操作機構7は、制御器10からの指令により、メイン燃料流量制御弁113及びメイン燃料供給弁115−1〜mの開度を操作する機構であり、これによりメイン燃料の流量制御を行う。全体のメイン燃料の流量制御を、メイン燃料流量制御弁113の調整により行い、各燃焼器111−1〜mのメイン燃料の流量制御を、各メイン燃料供給弁115−1〜mの調整により行う。
また、操作機構7は、制御器10からの指令により、パイロット燃料流量制御弁114及びパイロット燃料供給弁116−1〜mの開度を操作し、パイロット燃料の流量制御を行う。全体のパイロット燃料の流量制御を、パイロット燃料流量制御弁114の調整により行い、各燃焼器111−1〜mのパイロット燃料の流量制御を、各パイロット燃料供給弁116−1〜mの調整により行う。
さらに、操作機構7は、制御器10からの指令により、バイパス弁118−1〜mの開度を操作し、各燃焼器111−1〜mへ供給する空気の流量制御を行う。具体的には、各燃焼器111−1〜mにおいて、バイパス弁118−1〜mの開度を大きく(あるいは小さく)し、バイパス側に流れる空気流量を増加(あるいは減少)することにより、燃焼器111−1〜mに供給される空気の流量を制御する。
また、操作機構7は、制御器10からの指令により、入口案内翼102の回転翼の角度を操作し、圧縮機101に導入される空気の流量制御を行う。
また、操作機構7は、制御器10からの指令により、パイロット燃料流量制御弁114及びパイロット燃料供給弁116−1〜mの開度を操作し、パイロット燃料の流量制御を行う。全体のパイロット燃料の流量制御を、パイロット燃料流量制御弁114の調整により行い、各燃焼器111−1〜mのパイロット燃料の流量制御を、各パイロット燃料供給弁116−1〜mの調整により行う。
さらに、操作機構7は、制御器10からの指令により、バイパス弁118−1〜mの開度を操作し、各燃焼器111−1〜mへ供給する空気の流量制御を行う。具体的には、各燃焼器111−1〜mにおいて、バイパス弁118−1〜mの開度を大きく(あるいは小さく)し、バイパス側に流れる空気流量を増加(あるいは減少)することにより、燃焼器111−1〜mに供給される空気の流量を制御する。
また、操作機構7は、制御器10からの指令により、入口案内翼102の回転翼の角度を操作し、圧縮機101に導入される空気の流量制御を行う。
ガスタービン制御部3は、制御器10と、自動調整部(探索制御部)20とを備える。
制御器10は、プロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力される測定値を受け取り、これを自動調整部20に転送する。また、この制御器10は、自動調整部20からの指令に基づき、メイン燃料流量制御弁113及びメイン燃料供給弁115、パイロット燃料流量制御弁114及びパイロット燃料供給弁116、バイパス弁118、入口案内翼102を、操作機構7で操作するための信号を出力する。
制御器10は、プロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力される測定値を受け取り、これを自動調整部20に転送する。また、この制御器10は、自動調整部20からの指令に基づき、メイン燃料流量制御弁113及びメイン燃料供給弁115、パイロット燃料流量制御弁114及びパイロット燃料供給弁116、バイパス弁118、入口案内翼102を、操作機構7で操作するための信号を出力する。
図3に示すように、自動調整部20は、入力部21、状態把握部22、対策決定部23、出力部24、周波数解析・センサ異常診断部(周波数解析部、センサ異常検出部)25、ガスタービン異常診断部(タービン異常検出部)26、燃料特性把握部27、燃焼特性把握部28、データベース30、基礎データベース(優先度情報格納部)31、知識データベース32、を機能的に備えた構成となっている。
自動調整部20では、燃焼振動が発生したときに、振動を抑制するのに最も効果的な方向に操作量(プロセス量)を変化させる制御を行う。
この自動調整部20では、入力部21にて、制御器10から転送されたプロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力される、プロセス量や圧力、加速度のデータを受け取る。そして、状態把握部22にて、ガスタービン2の状態等を把握、燃焼特性把握部28で各燃焼器111−1〜mの燃焼特性を把握する。対策決定部23では、状態把握部22および燃焼特性把握部28で把握した内容に基づき、ガスタービン2で、燃焼振動が発生しないような対策、つまりメイン燃料流量制御弁113及びメイン燃料供給弁115、パイロット燃料流量制御弁114及びパイロット燃料供給弁116、バイパス弁118、入口案内翼102を調整するか否か、および、調整する場合にはその調整部位と調整量、を決定する。出力部24では、対策決定部23での決定に応じた信号を、制御器10に出力するのである。
自動調整部20では、燃焼振動が発生したときに、振動を抑制するのに最も効果的な方向に操作量(プロセス量)を変化させる制御を行う。
この自動調整部20では、入力部21にて、制御器10から転送されたプロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力される、プロセス量や圧力、加速度のデータを受け取る。そして、状態把握部22にて、ガスタービン2の状態等を把握、燃焼特性把握部28で各燃焼器111−1〜mの燃焼特性を把握する。対策決定部23では、状態把握部22および燃焼特性把握部28で把握した内容に基づき、ガスタービン2で、燃焼振動が発生しないような対策、つまりメイン燃料流量制御弁113及びメイン燃料供給弁115、パイロット燃料流量制御弁114及びパイロット燃料供給弁116、バイパス弁118、入口案内翼102を調整するか否か、および、調整する場合にはその調整部位と調整量、を決定する。出力部24では、対策決定部23での決定に応じた信号を、制御器10に出力するのである。
以下、自動調整部20についての上記したような機能について、実際に行われる処理の流れに沿って説明する。
図4に示すものは、予めガスタービン制御部3に導入されたプログラムに基づいて実行されることで、自動調整部20としての機能を発現するための処理の流れを示すものである。この処理は、ガスタービン2を稼働させるためのプログラムの一部として組み込まれるものであり、ガスタービン2が稼働している間、所定時間毎に一連の処理を実行する。
まず、プロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力され、制御器10から転送されたプロセス量や圧力、加速度のデータの入力を、入力部21で受ける(ステップS101)。すると入力部21は、そのデータを、状態把握部22、周波数解析・センサ異常診断部25、ガスタービン異常診断部26、燃料特性把握部27に受け渡す。
図4に示すものは、予めガスタービン制御部3に導入されたプログラムに基づいて実行されることで、自動調整部20としての機能を発現するための処理の流れを示すものである。この処理は、ガスタービン2を稼働させるためのプログラムの一部として組み込まれるものであり、ガスタービン2が稼働している間、所定時間毎に一連の処理を実行する。
まず、プロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力され、制御器10から転送されたプロセス量や圧力、加速度のデータの入力を、入力部21で受ける(ステップS101)。すると入力部21は、そのデータを、状態把握部22、周波数解析・センサ異常診断部25、ガスタービン異常診断部26、燃料特性把握部27に受け渡す。
燃料特性把握部27では、プロセス量計測部4で計測された、ガスタービン2に供給される燃料の特性を把握する(ステップS102)。ガスタービン2に供給される燃料は、例えば図示しないタンク内に貯えられているわけであるが、タンク内においては、時間の経過とともに、タンク内で燃料を構成する成分のうち、重い分子が下降し、軽い分子が上昇する。その結果、ガスタービン2に供給される燃料成分(カロリー)が、タンク内の燃料残量等に応じて変動する。このため、対策決定部23で対策(燃空比の増減)を決定するに際し、そのときガスタービン2に供給されている燃料成分に応じ、調整を加えるのが好ましい。
これには、プロセス量計測部4として、タンクからガスタービン2に至る燃料系統に、カロリーメータや、燃料の組成を測る測定器を設ける。そして、燃料特性把握部27は、これによって得られる燃料のカロリーや組成のデータに基づき、燃空比を増減する際の調整量を決定し、これを状態把握部22に出力するのである。
また、プロセス量計測部4で燃料のカロリーや組成をリアルタイムで計測するのではなく、予め、タンク内の燃料の残量と、燃料成分の変化との関係を計測し、これに基づいて調整量を決定するためのテーブルやチャートを作成しておくようにしてもよい。その場合、プロセス量計測部4では、タンク内の燃料の残量を計測し、燃料特性把握部27では、計測された燃料の残量に基づいて、燃空比を増減する際の調整量を決定する。また、タンクからの供給に限らず、パイプラインにより燃料を供給される場合も同様である。
これには、プロセス量計測部4として、タンクからガスタービン2に至る燃料系統に、カロリーメータや、燃料の組成を測る測定器を設ける。そして、燃料特性把握部27は、これによって得られる燃料のカロリーや組成のデータに基づき、燃空比を増減する際の調整量を決定し、これを状態把握部22に出力するのである。
また、プロセス量計測部4で燃料のカロリーや組成をリアルタイムで計測するのではなく、予め、タンク内の燃料の残量と、燃料成分の変化との関係を計測し、これに基づいて調整量を決定するためのテーブルやチャートを作成しておくようにしてもよい。その場合、プロセス量計測部4では、タンク内の燃料の残量を計測し、燃料特性把握部27では、計測された燃料の残量に基づいて、燃空比を増減する際の調整量を決定する。また、タンクからの供給に限らず、パイプラインにより燃料を供給される場合も同様である。
続いて、ガスタービン異常診断部26にて、ガスタービン2に異常がないかどうかを診断する(ステップS103)。
これには、プロセス量計測部4で計測されたガスタービン2の各部の温度や流量のデータを入力部21から受け取り、これに基づき、ガスタービン2の異常の有無を判断する。例えば、ガスタービン2の特定部分の温度が、予め設定したしきい値以上に上昇していたり、特定部分の流量がしきい値以下に低下していた場合等に、ガスタービン2自体に異常が発生している、と判断するのである。
ガスタービン異常診断部26では、その診断結果、つまりガスタービン2に異常があるか否かの結果を状態把握部22に転送する。
これには、プロセス量計測部4で計測されたガスタービン2の各部の温度や流量のデータを入力部21から受け取り、これに基づき、ガスタービン2の異常の有無を判断する。例えば、ガスタービン2の特定部分の温度が、予め設定したしきい値以上に上昇していたり、特定部分の流量がしきい値以下に低下していた場合等に、ガスタービン2自体に異常が発生している、と判断するのである。
ガスタービン異常診断部26では、その診断結果、つまりガスタービン2に異常があるか否かの結果を状態把握部22に転送する。
ここで、ガスタービン異常診断部26から、ガスタービン2に異常がある、との診断結果が転送された場合、ガスタービン制御部3は、アラームや警告ランプ等の報知手段により、ガスタービン2に異常が生じていることをオペレータ等に向けて報知し(ステップS104)、燃空比等の調整処理には進まない。
ガスタービン2に異常が認められなかった場合は、続いて、周波数解析・センサ異常診断部25にて、内圧変動や加速度の周波数解析、およびセンサの異常診断を行う(ステップS105)。
周波数解析・センサ異常診断部25は、各燃焼器111−1〜mにおいて、圧力変動測定部5で計測された圧力変動測定値に基づいて、圧力の変動(振動)の周波数分析(高速フーリエ変換:FFT)を行う。
図5は、圧力変動測定部5により測定された圧力変動測定値に基づいて、周波数解析・センサ異常診断部25にて周波数分析を行った結果の一例である。横軸は周波数、縦軸は振動の強度(レベル)を示している。図5に示すように、燃焼器111において発生する燃焼振動(圧力振動及び加速度振動)は、複数の振動の周波数を有する。
各周波数の振動は、それぞれ複雑な要因により発生しているために、画一的な制御、あるいは、一つのパラメータを制御することだけでは、振動を抑えることは難しい。また、振動数により、ガスタービン2に与える影響が異なる。従って、同じ振動強度でも、ある周波数では許容範囲であっても、他の周波数においては致命的である場合もありうる。以上の点から、ガスタービン2の運転条件の制御は、振動の周波数に応じて、複数のパラメータに対して行う必要がある。
周波数解析・センサ異常診断部25は、各燃焼器111−1〜mにおいて、圧力変動測定部5で計測された圧力変動測定値に基づいて、圧力の変動(振動)の周波数分析(高速フーリエ変換:FFT)を行う。
図5は、圧力変動測定部5により測定された圧力変動測定値に基づいて、周波数解析・センサ異常診断部25にて周波数分析を行った結果の一例である。横軸は周波数、縦軸は振動の強度(レベル)を示している。図5に示すように、燃焼器111において発生する燃焼振動(圧力振動及び加速度振動)は、複数の振動の周波数を有する。
各周波数の振動は、それぞれ複雑な要因により発生しているために、画一的な制御、あるいは、一つのパラメータを制御することだけでは、振動を抑えることは難しい。また、振動数により、ガスタービン2に与える影響が異なる。従って、同じ振動強度でも、ある周波数では許容範囲であっても、他の周波数においては致命的である場合もありうる。以上の点から、ガスタービン2の運転条件の制御は、振動の周波数に応じて、複数のパラメータに対して行う必要がある。
そこで、周波数解析・センサ異常診断部25は、図6に示すように、内圧変動や加速度の周波数解析結果を、複数(n)の周波数帯に区切って、周波数帯別分析結果として出力する。なお、周波数解析・センサ異常診断部25は、加速度測定部6で計測された加速度測定値に基づいて、加速度の周波数分析を行うこともできる。
ここで、周波数帯とは、周波数解析・センサ異常診断部25が周波数分析を行った結果に基づいて、対応を行う最小単位となる周波数領域である。まず、圧力及び加速度の変動を調べる周波数範囲を決定する。例えば、図5においては、振動は、主に0〜5000Hzで発生していることから、周波数範囲を0〜5000Hzとする。そして、その周波数範囲を、適当な大きさの周波数帯に区切り、n個に分割する。例えば、50Hz毎に区切るとすると、n=100となる。
なお、この周波数帯は、必ずしも一定の大きさである必要はない。
周波数解析・センサ異常診断部25は、上記のようにして得た、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、状態把握部22に出力する。
ここで、周波数帯とは、周波数解析・センサ異常診断部25が周波数分析を行った結果に基づいて、対応を行う最小単位となる周波数領域である。まず、圧力及び加速度の変動を調べる周波数範囲を決定する。例えば、図5においては、振動は、主に0〜5000Hzで発生していることから、周波数範囲を0〜5000Hzとする。そして、その周波数範囲を、適当な大きさの周波数帯に区切り、n個に分割する。例えば、50Hz毎に区切るとすると、n=100となる。
なお、この周波数帯は、必ずしも一定の大きさである必要はない。
周波数解析・センサ異常診断部25は、上記のようにして得た、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、状態把握部22に出力する。
また、周波数解析・センサ異常診断部25では、圧力変動測定部5、加速度測定部6において、圧力測定器や加速度測定器自体、あるいは圧力測定器や加速度測定器から出力されるデータが入力部21に入力されるまでのデータ転送系統に異常がないか否かを診断する。
ここで、図7(a)、(b)、(c)は、圧力測定器や加速度測定器あるいはデータ転送系統に異常がある場合に、周波数解析・センサ異常診断部25で周波数分析を行うことで出力される分析結果の例である。
図7(a)では、図中符号(A)で示した箇所に、電源周波数成分(例えば60Hz)のノイズが現れている。また、図7(b)では、全周波数帯域にわたって、ランダム状のノイズが乗り、本来のレベル(図5参照)に比較し、レベルが全体に上昇している。また図7(c)では、符号(B)で示した、数十Hz未満の領域、特に直流成分でパルス状ノズルが乗っており、これによってレベルが上昇している。この他、圧力測定器や加速度測定器自体が劣化した場合には、全周波数帯域にわたって、レベルが下がる。
周波数解析・センサ異常診断部25において、振動レベルが予め設定した範囲から外れるか否かを判断し、範囲から外れた場合には、圧力測定器や加速度測定器あるいはデータ転送系統に異常があると判定し、その判定結果を状態把握部22に出力する。周波数解析・センサ異常診断部25では、上記したようなパターンの分析結果が得られた場合に、これを検出できるようなしきい値を設定しておくことで、圧力測定器や加速度測定器自体、あるいは圧力測定器や加速度測定器から出力されるデータが入力部21に入力されるまでのデータ転送系統に異常がないか否かを診断し、その結果を、状態把握部22に出力する。
ここで、図7(a)、(b)、(c)は、圧力測定器や加速度測定器あるいはデータ転送系統に異常がある場合に、周波数解析・センサ異常診断部25で周波数分析を行うことで出力される分析結果の例である。
図7(a)では、図中符号(A)で示した箇所に、電源周波数成分(例えば60Hz)のノイズが現れている。また、図7(b)では、全周波数帯域にわたって、ランダム状のノイズが乗り、本来のレベル(図5参照)に比較し、レベルが全体に上昇している。また図7(c)では、符号(B)で示した、数十Hz未満の領域、特に直流成分でパルス状ノズルが乗っており、これによってレベルが上昇している。この他、圧力測定器や加速度測定器自体が劣化した場合には、全周波数帯域にわたって、レベルが下がる。
周波数解析・センサ異常診断部25において、振動レベルが予め設定した範囲から外れるか否かを判断し、範囲から外れた場合には、圧力測定器や加速度測定器あるいはデータ転送系統に異常があると判定し、その判定結果を状態把握部22に出力する。周波数解析・センサ異常診断部25では、上記したようなパターンの分析結果が得られた場合に、これを検出できるようなしきい値を設定しておくことで、圧力測定器や加速度測定器自体、あるいは圧力測定器や加速度測定器から出力されるデータが入力部21に入力されるまでのデータ転送系統に異常がないか否かを診断し、その結果を、状態把握部22に出力する。
なおここで、周波数解析・センサ異常診断部25では、圧力測定器や加速度測定器を複数組設けておき、これら複数組の圧力測定器や加速度測定器での測定結果を比較することで、これら複数組の圧力測定器や加速度測定器、あるいは圧力測定器や加速度測定器から出力されるデータのデータ転送系統に異常が発生したか否かを判定することもできる。例えば、圧力測定器や加速度測定器を奇数組設け、異なる分析結果が得られた場合、多数決で最も多い分析結果を採用することができる。
また、加速度測定部6は、燃焼器111自体の振動を加速度として検出するため、1つの加速度測定部6で複数の燃焼器111で発生する燃焼振動を監視することができる。したがって、一つの燃焼器111に設けられた圧力変動測定部5がセンサ異常と判断されても、加速度測定部6によって燃焼振動を検知することができる。加速度測定部6を複数設けた場合には、圧力変動測定部5で燃焼振動を検知していなくとも、少なくとも二つの加速度測定部6で燃焼振動を検知した場合に、燃焼振動が発生していると判定すれば、信頼性を高めることができる。また、圧力変動測定部5、加速度測定部6の両方で検知した場合に、燃焼振動が発生していると判定しても、同様に信頼性を高めることができる。
さて次に、この一連の処理が2サイクル目以降である場合、それ以前の処理サイクルで何らかの調整を行った場合、その調整を行ったことによる効果の評価を開始する(ステップS106)。
これにはまず、状態把握部22で、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、予め設定したしきい値と比較する(ステップS107)。
ここで、しきい値については、各周波数帯(周波数帯1〜n)の各々について、一つである必要はない。すなわち、複数のしきい値を用意することもできる。一般には、生じている燃焼振動が直ちに調整の必要な状態であるか否かを判定するためのしきい値(これを管理値と称する)を用いるわけであるが、これに加え、燃焼振動が生じているものの直ちに調整は必要の無い、燃焼振動の予兆が生じている状態であるか否かを判定するためのしきい値を用いることもできる。
しきい値との比較の結果、管理値を逸脱しておらず、しかも燃焼振動の予兆が無い場合、プロセス量計測部4で計測したプロセス量に基づき、前回の処理サイクル時とのガスタービン2の稼働状態の変化の有無を判定する(ステップS108)。その結果、稼働状態に変化がなければステップS101に戻り、次の処理サイクルに入る。その一方、稼働状態が変化していれば、前回の処理サイクルで行った調整内容と、その結果変化した稼働状態のデータをデータベース30に追加・更新して蓄積する(ステップS109)。
これにはまず、状態把握部22で、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、予め設定したしきい値と比較する(ステップS107)。
ここで、しきい値については、各周波数帯(周波数帯1〜n)の各々について、一つである必要はない。すなわち、複数のしきい値を用意することもできる。一般には、生じている燃焼振動が直ちに調整の必要な状態であるか否かを判定するためのしきい値(これを管理値と称する)を用いるわけであるが、これに加え、燃焼振動が生じているものの直ちに調整は必要の無い、燃焼振動の予兆が生じている状態であるか否かを判定するためのしきい値を用いることもできる。
しきい値との比較の結果、管理値を逸脱しておらず、しかも燃焼振動の予兆が無い場合、プロセス量計測部4で計測したプロセス量に基づき、前回の処理サイクル時とのガスタービン2の稼働状態の変化の有無を判定する(ステップS108)。その結果、稼働状態に変化がなければステップS101に戻り、次の処理サイクルに入る。その一方、稼働状態が変化していれば、前回の処理サイクルで行った調整内容と、その結果変化した稼働状態のデータをデータベース30に追加・更新して蓄積する(ステップS109)。
また、ステップS107でしきい値との比較の結果、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定された場合も、そのときの前回の処理サイクルで行った調整内容と、その結果変化した稼働状態のデータをデータベース30に蓄積する(ステップS110)。
ステップS109あるいはS110において、データベース30に蓄積されるデータは、例えば図8のような形式で格納される。データベース30は、プロセス量及び各周波数帯での振動強度の最大値Yinを時系列に格納する。即ち、データベース30では、プロセス量及び各周波数帯での振動強度の最大値Yinが時刻t1、t2…毎に整理されて格納されており、制御器10及び周波数解析・センサ異常診断部25からこれらのデータが時々刻々とデータベース30に送信されてくると、それらのデータがデータベース30に追加記憶される。データベース30に蓄積される振動強度のデータは、圧力振動のみでもよいし、加速度振動のみでもよいし、圧力振動及び加速度振動の両方でもよい。
図8は、時刻t1のときに、バイパス弁118の弁開度がX11−1、パイロット比がX12−1、大気温度がX21−1、発電機の負荷(MW)がX22−1であり、第1周波数帯での振動強度の最大値がY11−1、第2周波数帯での振動強度の最大値がY12−1、第n周波数帯での振動強度の最大値がYin−1であることを示している。
同様に、図8は、時刻t2のときに、バイパス弁118の弁開度がX11−2、パイロット比がX12−2、大気温度がX21−2、発電機の負荷がX22−2であり、第1周波数帯での振動強度の最大値がY11−2、第2周波数帯での振動強度の最大値がY12−2、第n周波数帯での振動強度の最大値がYin−2であることを示し、また、時刻tnのときに、バイパス弁118の弁開度がX11−n、パイロット比がX12−n、大気温度がX21−n、発電機の負荷がX22−nであり、第1周波数帯での振動強度の最大値がY11−n、第2周波数帯での振動強度の最大値がY12−n、第n周波数帯での振動強度の最大値がYin−nであることを示している。
上記のように、図8におけるX11−1、X11−2、X11−n等の枝番号は、時刻t1、t2、tnに対応している。本実施形態においては、時刻t1、t2、tnによって異なる扱いはせず、共通の説明で済むため、以下では、その枝番号を省略して説明する。
図8は、時刻t1のときに、バイパス弁118の弁開度がX11−1、パイロット比がX12−1、大気温度がX21−1、発電機の負荷(MW)がX22−1であり、第1周波数帯での振動強度の最大値がY11−1、第2周波数帯での振動強度の最大値がY12−1、第n周波数帯での振動強度の最大値がYin−1であることを示している。
同様に、図8は、時刻t2のときに、バイパス弁118の弁開度がX11−2、パイロット比がX12−2、大気温度がX21−2、発電機の負荷がX22−2であり、第1周波数帯での振動強度の最大値がY11−2、第2周波数帯での振動強度の最大値がY12−2、第n周波数帯での振動強度の最大値がYin−2であることを示し、また、時刻tnのときに、バイパス弁118の弁開度がX11−n、パイロット比がX12−n、大気温度がX21−n、発電機の負荷がX22−nであり、第1周波数帯での振動強度の最大値がY11−n、第2周波数帯での振動強度の最大値がY12−n、第n周波数帯での振動強度の最大値がYin−nであることを示している。
上記のように、図8におけるX11−1、X11−2、X11−n等の枝番号は、時刻t1、t2、tnに対応している。本実施形態においては、時刻t1、t2、tnによって異なる扱いはせず、共通の説明で済むため、以下では、その枝番号を省略して説明する。
さて、前記したように、ステップS107でしきい値との比較の結果、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定された場合は、続いて、発生している燃焼振動の特性を算出する(ステップS111)。
これには、燃焼特性把握部28において、データベース30に格納された、周波数解析・センサ異常診断部25からの圧力又は加速度の周波数帯別分析結果と、プロセス量計測部4からのプロセス量とに基づいて、燃焼特性をモデル化するための数式モデルを構築する。なお、以下に説明する燃焼特性把握部28の基本的な機能は、本出願の出願人による出願である特開2002−47945号にも記載されている。
これには、燃焼特性把握部28において、データベース30に格納された、周波数解析・センサ異常診断部25からの圧力又は加速度の周波数帯別分析結果と、プロセス量計測部4からのプロセス量とに基づいて、燃焼特性をモデル化するための数式モデルを構築する。なお、以下に説明する燃焼特性把握部28の基本的な機能は、本出願の出願人による出願である特開2002−47945号にも記載されている。
例えば、燃焼器数をm、モデル化すべき周波数帯数をnとすると、例えば次式(1)のような重回帰モデルで内圧変動をモデル化する。
Yij=aij,0+aij,1×X11+aij,2×X12+aij,3×X21+aij,4×X22・・・(1)
Yij=aij,0+aij,1×X11+aij,2×X12+aij,3×X21+aij,4×X22・・・(1)
ここで、
Yij:第i燃焼器(i=1、2、・・・、m)の第j周波数帯(j=1、2、・・・、n)の最大振幅値
X11:操作量1の値(本例では、バイパス弁118の弁開度)
X12:操作量2の値(本例では、パイロット比)
X21:操作量できない状態量1の値(本例では、気象データ)
X22:操作できない状態量2の値(本例では、発電機の負荷(MW))
aij,0、aij,1、aij,2、aij,3、aij,4:係数パラメータ
である。
Yij:第i燃焼器(i=1、2、・・・、m)の第j周波数帯(j=1、2、・・・、n)の最大振幅値
X11:操作量1の値(本例では、バイパス弁118の弁開度)
X12:操作量2の値(本例では、パイロット比)
X21:操作量できない状態量1の値(本例では、気象データ)
X22:操作できない状態量2の値(本例では、発電機の負荷(MW))
aij,0、aij,1、aij,2、aij,3、aij,4:係数パラメータ
である。
燃焼特性把握部28は、データベース30に時刻(t1、t2…)ごとに整理して格納された最大振幅値Yij、操作量X11、X12、操作できない状態量X21、X22を用いて、上記(1)式の係数パラメータaij,0、aij,1、aij,2、aij,3、aij,4を求める。係数パラメータaij,0、aij,1、aij,2、aij,3、aij,4の解法には、例えば最小二乗法が用いられる。
ここで、最大振幅値Yijとは、圧力変動測定部5及び加速度測定部6により測定された測定結果のデータを周波数解析・センサ異常診断部25にてA/D変換し、周波数解析した結果をn個の周波数帯に区切り、夫々の周波数帯においてある時間(t1、t2…)内に得られた最大振幅値である。
図6においては、第1周波数帯の最大振幅値がYi1、第2周波数帯の最大振幅値がYi2、第n周波数帯の最大振幅値がYinであることが示されている。
図6においては、第1周波数帯の最大振幅値がYi1、第2周波数帯の最大振幅値がYi2、第n周波数帯の最大振幅値がYinであることが示されている。
なお、上記では、説明の都合上、操作量を2変数、操作できない状態量を2変数としてモデル式を記述しているが、特に2変数に限るものではない。また、モデル構造として、線形の一次式として記述しているが、2次以上の高次モデルやニューラルネットワーク等の非線形モデルとしてもよい。また、ガスタービン2から入力された操作量や操作できない状態量を用いたモデル式として記述しているが、質量収支等の法則に基づいて変換した値を用いてもよい。
燃焼特性把握部28は、時刻t1、t2…毎に得られる上記数式モデル(1)を用いて燃焼振動の発生し易い領域を求める。
例えば、操作量1、操作量2、操作できない状態量1、操作できない状態量2が、それぞれX’11、X’12、X’21及びX’22である時の、第i燃焼器の第j周波数帯の内圧変動予測値Y’ijは次式(2)で求める。
Y’ij=aij,0+aij,1×X’11+aij,2×X’12+aij,3×X’21+aij,4×X22・・・(2)
Y’ij=aij,0+aij,1×X’11+aij,2×X’12+aij,3×X’21+aij,4×X22・・・(2)
上記のように、係数パラメータaij,0、aij,1、aij,2、aij,3、aij,4は、例えば最小二乗法により求められている。
図6に示すように、第i燃焼器の第j周波数帯(周波数帯1〜n)の最大振幅値には、燃焼器や周囲の設備の構造面からしきい値Zi1、Zi2、…Zinが設けられている。そのしきい値Zi1、Zi2、…Zinは、周波数解析・センサ異常診断部25に格納されている。ここで、しきい値Zi1、Zi2、…Zinとは、各周波数帯において、許容できる最高の振動強度を示す値である。このしきい値Zi1、Zi2、…Zinは、例えば、その周波数の振動により、共振する部材や構造があるか、損傷を受け易い部材や構造があるか、どのくらいの強度の振動まで許容できるか等により決定される。
周波数解析・センサ異常診断部25から送られてきた第i燃焼器の第j周波数帯の最大振幅値のしきい値をZijとすると、
Zij=aij,0+aij,1×X’11+aij,2×X’12+aij,3×X’21+aij,4×X22・・・(3)
となるX’11、X’12、X’21及びX’22が存在することになる。
Zij=aij,0+aij,1×X’11+aij,2×X’12+aij,3×X’21+aij,4×X22・・・(3)
となるX’11、X’12、X’21及びX’22が存在することになる。
今、制御器10において操作できない状態量1及び操作できない状態量2の値が燃焼特性把握部28に入力されたとすると、(3)式のうち、X’11及びX’12以外は定数となり、(3)式を満たす(X’11、X’12)を容易に求めることができる。
制御器10から与えられたαk(k=1、2、・・・、p)なるゲインにより、
αkZij=aij,0+aij,1×X’11+aij,2×X’12+aij,3×X’21+aij,4×X22・・・(4)
として(X’11、X’12)を求めれば、各燃焼器の各周波数帯域毎にp本の線を求めることができる。図9は、これを示したものである。ここで、係数パラメータaij,2が正であれば、直線の上側が燃焼振動の発生し易い領域、下側が発生しにくい領域となる。逆に、係数パラメータaij,2が負であれば、直線の下側が燃焼振動の発生し易い領域、上側が発生しにくい領域となる。
αkZij=aij,0+aij,1×X’11+aij,2×X’12+aij,3×X’21+aij,4×X22・・・(4)
として(X’11、X’12)を求めれば、各燃焼器の各周波数帯域毎にp本の線を求めることができる。図9は、これを示したものである。ここで、係数パラメータaij,2が正であれば、直線の上側が燃焼振動の発生し易い領域、下側が発生しにくい領域となる。逆に、係数パラメータaij,2が負であれば、直線の下側が燃焼振動の発生し易い領域、上側が発生しにくい領域となる。
燃焼特性把握部28は、制御器10から与えられる第i燃焼器の第j周波数帯の最大振幅値のしきい値Zij(i=1、2、・・・m、j=1、2、・・・、n)、ゲインαk(k=1、2、・・・p)及び特定の2つ(運転実績である各時刻t1、t2…での操作できない状態量X21、X22)を除く変数の値(運転実績である各時刻t1、t2…でのX11、X12)と、最小2乗法等により求めた係数パラメータaij,0、aij,1、aij,2、aij,3、及びaij,4から、全ての燃焼器の全ての周波数帯について上記の直線を求め、線形計画法の手順に基づき、最終的に燃焼振動の発生し易い領域、発生しにくい領域を求める。図10は、燃焼特性把握部28により求められた、横軸をX11、縦軸をX12とする燃焼振動領域の例を示している。この例では、ゲインαkごとに等高線のように燃焼振動領域を表現しており、中央部が燃焼振動の発生しにくい領域、周辺部ほど発生し易い領域である。
なお、図10は、上記の通り、説明の都合上、操作量を2変数としたことに伴い、2次元座標に示されているが、操作量をN変数とすれば、N次元座標空間に示される。
さて、対策決定部23は、状態把握部22から調整命令を入力したときには、その調整命令に応答して、現在の運転状態(X11=xa、X12=xb)を調整するための対策内容(対策箇所と調整量)を決定する(ステップS112)。
このとき、複数の周波数帯域において、最大振幅値Yijがしきい値Zi1、Zi2、…Zinを超えている場合、予め設定され、基礎データベース31に記憶された優先順位(優先度)に基づき、優先順位の高い周波数帯域に対し、調整を施す。ここでは、最も低い周波数帯域の優先度を最も高くし、次は、高周波側の周波数帯域から優先度を順次高く設定している。これは、最も低い周波数帯域で燃焼振動が生じる場合には、ガスタービン2の火が消えやすい状況になっている可能性が高いこと、また高い周波数帯域では燃焼振動によるエネルギーが大きいため、損傷などを及ぼす影響力が強いからである。
このとき、複数の周波数帯域において、最大振幅値Yijがしきい値Zi1、Zi2、…Zinを超えている場合、予め設定され、基礎データベース31に記憶された優先順位(優先度)に基づき、優先順位の高い周波数帯域に対し、調整を施す。ここでは、最も低い周波数帯域の優先度を最も高くし、次は、高周波側の周波数帯域から優先度を順次高く設定している。これは、最も低い周波数帯域で燃焼振動が生じる場合には、ガスタービン2の火が消えやすい状況になっている可能性が高いこと、また高い周波数帯域では燃焼振動によるエネルギーが大きいため、損傷などを及ぼす影響力が強いからである。
調整を施す周波数帯域を選択した後、調整量を決定する。これには、対策決定部23で、現在の運転状態(X11=xa、X12=xb)を調整すべき方向を最適化手法により決定する。以下では、最適化手法として、最急降下法を用いる例について説明する。但し、その最適化手法は、最急降下法に限定されるものではない。
即ち、対策決定部23は、燃焼特性把握部28により求めた図10を参照し、現在の運転状態(X11=xa、X12=xb)を示す点Q1よりも、図10における、より中央部側の線(α2=0.8)に対して、垂直に仮想線Lを引き、そのままα2の線で囲まれた領域内まで延ばし、さらにその仮想線Lがα2の線に当たる位置Q2(X11=xc、X12=xd)まで延ばす。次に、点Q2から、図10における、より中央部側の線(α3=0.6)に対して、垂直に仮想線Lを延ばす。対策決定部23が点Q1から点Q2を経てその仮想線Lを延ばす方向が、対策決定部23により決定される調整の方向である。
このとき、対策決定部23では、燃焼特性把握部28において、燃焼特性が十分に把握できない場合、知識データベース32に蓄積された、過去に施した調整と、その調整を施すことで生じたガスタービン2の稼働状態の変化とを関連付けた情報に基づき、調整の方向を決定することができる。
また、ガスタービン2を設置した直後等、データベース30に十分なデータが蓄積されていない場合、基礎データベース31および知識データベース32に蓄積されたデータを用い、調整の方向を決定することができる。
ここで、基礎データベース31には、既に設置・稼働が行われている他の同型のガスタービン2において採取されたデータにより解析して得られた標準的な燃焼特性を示す数式モデルやガスタービン2を運転する上での制約情報が格納されている。制約情報とは、例えば失火や逆火が発生しないための燃空比の制限値等である。また、知識データベース32には、熟練した調整員の経験(ノウハウ)に基づいて設定された、「症状」と、そのような症状のときに有効な対策とを関連付けた経験情報が格納されている。対策決定部23では、これら基礎データベース31、知識データベース32に格納された標準的な燃焼特性を示す数式モデル、制約情報、経験情報に基づき、調整の内容を決定することができるのである。
例えば、図11では、第1周波数帯に対して調整を行うと決定された場合、まずはバイパス弁118を開くことを第1優先の対策とする。複数回の処理サイクルを経てなおも燃焼振動が収まらない場合や、運転する上での制約にかかり、対策を行うことができない場合には、第2優先の対策である、パイロット比の増加を実行するのである。もちろん、燃焼特性把握部28において、燃焼特性が十分に把握できているときであっても、基礎データベース31に格納された制約情報を用いて、調整の方向・量を決定することができる。
また、ガスタービン2を設置した直後等、データベース30に十分なデータが蓄積されていない場合、基礎データベース31および知識データベース32に蓄積されたデータを用い、調整の方向を決定することができる。
ここで、基礎データベース31には、既に設置・稼働が行われている他の同型のガスタービン2において採取されたデータにより解析して得られた標準的な燃焼特性を示す数式モデルやガスタービン2を運転する上での制約情報が格納されている。制約情報とは、例えば失火や逆火が発生しないための燃空比の制限値等である。また、知識データベース32には、熟練した調整員の経験(ノウハウ)に基づいて設定された、「症状」と、そのような症状のときに有効な対策とを関連付けた経験情報が格納されている。対策決定部23では、これら基礎データベース31、知識データベース32に格納された標準的な燃焼特性を示す数式モデル、制約情報、経験情報に基づき、調整の内容を決定することができるのである。
例えば、図11では、第1周波数帯に対して調整を行うと決定された場合、まずはバイパス弁118を開くことを第1優先の対策とする。複数回の処理サイクルを経てなおも燃焼振動が収まらない場合や、運転する上での制約にかかり、対策を行うことができない場合には、第2優先の対策である、パイロット比の増加を実行するのである。もちろん、燃焼特性把握部28において、燃焼特性が十分に把握できているときであっても、基礎データベース31に格納された制約情報を用いて、調整の方向・量を決定することができる。
なお、上記したような調整を行うに際し、対策決定部23では、状態把握部22が燃料特性把握部27から得た燃料特性のデータに基づき、その時点での燃料特性に応じた補正を加味することができる。
これら基礎データベース31、知識データベース32に格納された情報に基づいて施した調整の内容と、それに応じてその後に生じたガスタービン2の状態の変化は、次の処理サイクルでステップS107〜S110にて評価され、データベース30に蓄積(反映)され、また、知識データベース32の経験情報と異なる場合にはその更新に用いられる。
これら基礎データベース31、知識データベース32に格納された情報に基づいて施した調整の内容と、それに応じてその後に生じたガスタービン2の状態の変化は、次の処理サイクルでステップS107〜S110にて評価され、データベース30に蓄積(反映)され、また、知識データベース32の経験情報と異なる場合にはその更新に用いられる。
続いて、出力部24は、対策決定部23により決定された、調整の方向を示すデータを、制御器10に出力する(ステップS113)。
これを受けた制御器10は、出力部24から入力した、上記調整の方向を示すデータに基づいて、操作機構7を制御し、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102を操作し、バイパス弁開度X11、パイロット比X12をそれぞれ変化させる。即ち、制御器10は、出力部24から入力した、点Q1から点Q2に移行するような調整指示に対しては、バイパス弁開度X11をxaからxcまで変化させ、パイロット比X12をxbからxdまで変化させるように、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102の少なくともいずれか一つを制御する。更に、点Q2から先に仮想線Lが延びる方向への調整指示に対しても、同様に、バイパス弁開度X11、パイロット比X12をそれぞれ変化させる。
ここで、パイロット比X12とは、パイロット燃料流量/全燃料流量である。全燃料流量とは、メイン燃料流量とパイロット燃料流量の和である。よって、制御器10は、パイロット比X12を上げる場合、パイロット燃料流量を変えずに全燃料流量を下げるように調整することも可能であるし、もしくは全燃料流量を変えずにパイロット燃料流量を上げるように調整することも可能である。
これを受けた制御器10は、出力部24から入力した、上記調整の方向を示すデータに基づいて、操作機構7を制御し、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102を操作し、バイパス弁開度X11、パイロット比X12をそれぞれ変化させる。即ち、制御器10は、出力部24から入力した、点Q1から点Q2に移行するような調整指示に対しては、バイパス弁開度X11をxaからxcまで変化させ、パイロット比X12をxbからxdまで変化させるように、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102の少なくともいずれか一つを制御する。更に、点Q2から先に仮想線Lが延びる方向への調整指示に対しても、同様に、バイパス弁開度X11、パイロット比X12をそれぞれ変化させる。
ここで、パイロット比X12とは、パイロット燃料流量/全燃料流量である。全燃料流量とは、メイン燃料流量とパイロット燃料流量の和である。よって、制御器10は、パイロット比X12を上げる場合、パイロット燃料流量を変えずに全燃料流量を下げるように調整することも可能であるし、もしくは全燃料流量を変えずにパイロット燃料流量を上げるように調整することも可能である。
上記に示したステップS101〜S113の一連の動作は、ガスタービン2の運転中、予め設定した時刻t1,t2…毎に繰り返し行われる。
上記実施形態によれば、ガスタービン2の運転を制御し、燃焼振動を抑制することができる。このとき、複数の周波数帯域で燃焼振動が発生している場合、予め決めた優先度に応じ、優先度の高い周波数帯域の燃焼振動が抑制されるよう、調整を行うようにした。これにより、緊急度の高い周波数帯域の燃焼振動を有効に抑制し、良好な燃焼状態を維持することが可能となる。
また、調整を行った後、ガスタービン2の状態の変化があった場合には、それをデータベース30に反映するようにした。これにより、時間の経過とともに、どのような調整をすればガスタービン2がどのような反応をするのか、という情報を蓄積することができ、より確実な対策を取ることが可能となる。さらに、ガスタービン2を設置した直後、十分にデータベース30にデータが蓄積されていない状態では、基礎データベース31に格納された、他の同型ガスタービン2にて採取されたデータにより解析して得られた標準的な燃焼特性を示す数式モデルや制約情報、知識データベース32に格納された、熟練調整員の経験に基づく経験情報のデータに基づき、調整を行うようにした。これにより、ガスタービン2の設置直後から、確実性の高い制御を行うことができる。しかも、知識データベース32に格納された、制約情報や熟練調整員の経験に基づく経験情報のデータを、調整の内容と、それに応じてその後に生じたガスタービン2の状態の変化に基づいて更新すれば、過去に例が少なく不確実であった制約情報や経験情報を修正することができ、より確実な制御を行うことができる。これらの制約情報や経験情報は、これらに基づいて調整を行ったときのガスタービン2の反応をデータベース30に蓄積することにより、これらの制約情報や経験情報を、より信頼性の高いものとすることができる。
また、調整を行った後、ガスタービン2の状態の変化があった場合には、それをデータベース30に反映するようにした。これにより、時間の経過とともに、どのような調整をすればガスタービン2がどのような反応をするのか、という情報を蓄積することができ、より確実な対策を取ることが可能となる。さらに、ガスタービン2を設置した直後、十分にデータベース30にデータが蓄積されていない状態では、基礎データベース31に格納された、他の同型ガスタービン2にて採取されたデータにより解析して得られた標準的な燃焼特性を示す数式モデルや制約情報、知識データベース32に格納された、熟練調整員の経験に基づく経験情報のデータに基づき、調整を行うようにした。これにより、ガスタービン2の設置直後から、確実性の高い制御を行うことができる。しかも、知識データベース32に格納された、制約情報や熟練調整員の経験に基づく経験情報のデータを、調整の内容と、それに応じてその後に生じたガスタービン2の状態の変化に基づいて更新すれば、過去に例が少なく不確実であった制約情報や経験情報を修正することができ、より確実な制御を行うことができる。これらの制約情報や経験情報は、これらに基づいて調整を行ったときのガスタービン2の反応をデータベース30に蓄積することにより、これらの制約情報や経験情報を、より信頼性の高いものとすることができる。
また、ガスタービン2自体や、圧力変動測定部5、加速度測定部6に異常が発生している場合には、これを検出し、調整を行わないようにした。これにより、異常に早期に対処ができるうえ、誤った方向に調整するのを防止できる。また、データベース30に、ガスタービン2自体や、圧力変動測定部5、加速度測定部6に異常が発生している場合の調整情報を蓄積することも無い。
加えて、燃料組成の変動に応じ、調整を加えることにより、燃焼状態をより安定したものとすることができる。
加えて、燃料組成の変動に応じ、調整を加えることにより、燃焼状態をより安定したものとすることができる。
さて、このようなガスタービンシステム1は、自動調整部20に、以下に示すような最適運転条件探索機能を備える構成とすることもできる。
ここでは、自動調整部20では、燃焼振動が生じておらず、安定してガスタービン2が運転している定常状態にあるときに、運転条件を変動させ、より良い運転条件、好ましくは最適な運転条件を自動的に探索する。
このとき、より良い運転条件、最適な運転条件とするには、燃焼振動が生じないようにする安定度を重視するわけであるが、安定度だけでなく、経済性、環境保護性や、システム各部の寿命等を配慮し、運転条件を求めるのが好ましい。
また、運転条件を変動させるに際しては、過去に蓄積したデータに基づき、運転条件を変動させた場合の燃焼状態の変化を予測し、変動後も燃焼振動が生じないと判断できる場合のみ、運転条件を変動させる。
さらに、運転条件を変動させた結果、燃焼振動が生じてしまった場合には、燃焼振動を収束させる。その後、運転条件の変動範囲を変更し、再度運転条件の探索を行うこともできる。また、運転条件を変動させるのが好ましくない状況にあるときには、外部から、運転条件の探索を中止させることもできる。
加えて、この自動調整部20では、ガスタービンシステム1の起動時や停止時についても、同様に運転条件を探索し、最適な運転条件を求めることもできる。
ここでは、自動調整部20では、燃焼振動が生じておらず、安定してガスタービン2が運転している定常状態にあるときに、運転条件を変動させ、より良い運転条件、好ましくは最適な運転条件を自動的に探索する。
このとき、より良い運転条件、最適な運転条件とするには、燃焼振動が生じないようにする安定度を重視するわけであるが、安定度だけでなく、経済性、環境保護性や、システム各部の寿命等を配慮し、運転条件を求めるのが好ましい。
また、運転条件を変動させるに際しては、過去に蓄積したデータに基づき、運転条件を変動させた場合の燃焼状態の変化を予測し、変動後も燃焼振動が生じないと判断できる場合のみ、運転条件を変動させる。
さらに、運転条件を変動させた結果、燃焼振動が生じてしまった場合には、燃焼振動を収束させる。その後、運転条件の変動範囲を変更し、再度運転条件の探索を行うこともできる。また、運転条件を変動させるのが好ましくない状況にあるときには、外部から、運転条件の探索を中止させることもできる。
加えて、この自動調整部20では、ガスタービンシステム1の起動時や停止時についても、同様に運転条件を探索し、最適な運転条件を求めることもできる。
図12は、このような機能を実現するための自動調整部20の構成を示す図である。
この図12に示すように、自動調整部20は、探索機能を実現するための構成として、図3に示した構成と共通する、入力部21、状態把握部22、出力部24、燃焼特性把握部28、データベース30、知識データベース32の他、燃焼条件を変動させて探索を行うため、燃焼器111に供給する燃料または空気の少なくとも一方の流量を調整するための補正量を算出する補正量算出部40、図6に示したように、内圧変動や加速度の周波数解析結果を複数(n)の周波数帯に区切って、周波数帯別分析結果として出力する周波数解析部41、プロセス量計測部4で計測されたプロセス量に基づいて各部の性能を評価するとともに、各部の寿命を評価する性能・寿命評価部42、外部から入力された中止指令に基づき、運転条件の変動を停止させる中止指令入力部43を機能的に備えた構成となっている。
この図12に示すように、自動調整部20は、探索機能を実現するための構成として、図3に示した構成と共通する、入力部21、状態把握部22、出力部24、燃焼特性把握部28、データベース30、知識データベース32の他、燃焼条件を変動させて探索を行うため、燃焼器111に供給する燃料または空気の少なくとも一方の流量を調整するための補正量を算出する補正量算出部40、図6に示したように、内圧変動や加速度の周波数解析結果を複数(n)の周波数帯に区切って、周波数帯別分析結果として出力する周波数解析部41、プロセス量計測部4で計測されたプロセス量に基づいて各部の性能を評価するとともに、各部の寿命を評価する性能・寿命評価部42、外部から入力された中止指令に基づき、運転条件の変動を停止させる中止指令入力部43を機能的に備えた構成となっている。
以下、自動調整部20についての上記したような探索機能について、実際に行われる処理の流れに沿って説明する。
図13に示すものは、予めガスタービン制御部3に導入されたプログラムに基づいて実行されることで、自動調整部20としての機能を発現するための処理の流れを示すものである。この処理は、ガスタービン2を稼働させるためのプログラムの一部として組み込まれるものであり、ガスタービン2が所定の条件を満たして稼働しているとき、一連の探索処理を実行する。
所定の条件とは、例えば、
条件1:発電機121における出力が、予め設定されたしきい値の範囲内に所定時間継続している負荷整定中にあること、
条件2:燃焼振動が所定時間出ていないこと。つまり、ステップS107において、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定されていない状態が所定時間以上継続していること、
条件3:吸気温度が、予め設定されたしきい値の範囲内に所定時間継続して留まっていること、
条件4:オペレータが、探索に移行することを許可する、探索許可モードを選択していること、
等がある。
図13に示すものは、予めガスタービン制御部3に導入されたプログラムに基づいて実行されることで、自動調整部20としての機能を発現するための処理の流れを示すものである。この処理は、ガスタービン2を稼働させるためのプログラムの一部として組み込まれるものであり、ガスタービン2が所定の条件を満たして稼働しているとき、一連の探索処理を実行する。
所定の条件とは、例えば、
条件1:発電機121における出力が、予め設定されたしきい値の範囲内に所定時間継続している負荷整定中にあること、
条件2:燃焼振動が所定時間出ていないこと。つまり、ステップS107において、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定されていない状態が所定時間以上継続していること、
条件3:吸気温度が、予め設定されたしきい値の範囲内に所定時間継続して留まっていること、
条件4:オペレータが、探索に移行することを許可する、探索許可モードを選択していること、
等がある。
探索処理に移行すると、まず、プロセス量計測部4、圧力変動測定部5、加速度測定部6から出力され、制御器10から転送されたプロセス量や圧力、加速度のデータの入力を、入力部21で受ける(ステップS201)。すると入力部21は、そのデータを、状態把握部22、周波数解析部41に受け渡す。
続いて、周波数解析部41にて、内圧変動や加速度の周波数解析を行う(ステップS202)。
周波数解析部41は、図4のステップS105と同様、各燃焼器111−1〜mにおいて、圧力変動測定部5で計測された圧力変動測定値に基づいて、圧力の変動(振動)の周波数分析(FFT)を行う。周波数解析部41は、分析の結果として得た、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、状態把握部22に出力する。
周波数解析部41は、図4のステップS105と同様、各燃焼器111−1〜mにおいて、圧力変動測定部5で計測された圧力変動測定値に基づいて、圧力の変動(振動)の周波数分析(FFT)を行う。周波数解析部41は、分析の結果として得た、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、状態把握部22に出力する。
状態把握部22は、入力部21から受け取ったプロセス量や圧力、加速度のデータを性能・寿命評価部42に受け渡す。性能・寿命評価部42では、これらに基づき、燃料の供給量と発電機121の発電量との比から熱効率を算出するとともに、圧縮機101における断熱効率等、ガスタービンシステム1の各要素の効率(要素効率)を、ガスタービンシステム1の性能の評価のために算出し、算出結果を状態把握部22に返す(ステップS203)。
また、性能・寿命評価部42では、ガスタービンシステム1のトータル運転時間、負荷履歴等に基づき、ガスタービンシステム1の各要素の消費寿命を算出するとともに、運転条件を変動することで予測される負荷に基づき、各要素の予寿命を算出することができる(ステップS204)。性能・寿命評価部42は、算出された寿命情報を、状態把握部22に返す。
また、性能・寿命評価部42では、ガスタービンシステム1のトータル運転時間、負荷履歴等に基づき、ガスタービンシステム1の各要素の消費寿命を算出するとともに、運転条件を変動することで予測される負荷に基づき、各要素の予寿命を算出することができる(ステップS204)。性能・寿命評価部42は、算出された寿命情報を、状態把握部22に返す。
この後、2サイクル目以降の処理の場合は、その時点での、入力部21から受け取ったプロセス量や圧力、加速度のデータ、周波数解析部41による圧力または加速度の周波数帯別分析結果を、プロセス量に含まれる運転条件を示すデータ、つまり「操作量(プラントデータ)」に関連付けてデータベース30に追加して蓄積する(ステップS205)。
データベース30にデータを追加する際、所定の基準を満たすときに、過去のデータを消去する。具体的には、図14に示すように、運転条件をグラフ化したときに、パラメータ(プロセス量)毎に複数のセクションに区切り、グラフエリアを複数のグリッド領域に区分する。そして、データを追加するグリッド領域に、予め設定した数のデータが蓄積されている場合、一番古いデータを削除し、これに変えて新たなデータを追加するのである。これにより、似たような運転条件のデータばかりが数多く蓄積されるのを抑止できる。また、データを削除する際には、一番古いデータを削除するので、経時変化の影響の少ない、新しいデータを蓄積・活用できる。このため、データをデータベースに蓄積する際には、データに時刻情報を関連付けておくのが好ましい。
データベース30にデータを追加する際、所定の基準を満たすときに、過去のデータを消去する。具体的には、図14に示すように、運転条件をグラフ化したときに、パラメータ(プロセス量)毎に複数のセクションに区切り、グラフエリアを複数のグリッド領域に区分する。そして、データを追加するグリッド領域に、予め設定した数のデータが蓄積されている場合、一番古いデータを削除し、これに変えて新たなデータを追加するのである。これにより、似たような運転条件のデータばかりが数多く蓄積されるのを抑止できる。また、データを削除する際には、一番古いデータを削除するので、経時変化の影響の少ない、新しいデータを蓄積・活用できる。このため、データをデータベースに蓄積する際には、データに時刻情報を関連付けておくのが好ましい。
さて、状態把握部22では、圧力又は加速度の周波数帯別分析結果を、予め設定したしきい値と比較する。このとき、燃焼振動が生じているものの直ちに調整は必要の無い、燃焼振動の予兆が生じている状態であるか否か、あるいは、生じている燃焼振動が直ちに調整の必要な状態であるか否かを判定するため管理値から逸脱していないか、をしきい値との比較で判定する(ステップS206)。
ステップS206でしきい値との比較の結果、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定された場合は、続いて、図4に示した処理のステップS111、S112に移行する。すなわち、燃焼特性把握部28で、発生している燃焼振動の特性を算出し、燃焼振動の発生し易い領域、発生しにくい領域を求め、図3に示した、対策決定部23で、現在の運転状態(X11=xa、X12=xb)を調整すべき方向(対策)を決定し(ステップS111)、さらに出力部24で、対策決定部23により決定された、調整の方向を示す補正量のデータを、制御器10に出力する(ステップS112)。
これを受けた制御器10は、出力部24から入力した、上記調整の方向を示すデータに基づいて、操作機構7を制御し、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102を操作し、バイパス弁開度X11、パイロット比X12をそれぞれ変化させる。
これを受けた制御器10は、出力部24から入力した、上記調整の方向を示すデータに基づいて、操作機構7を制御し、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102を操作し、バイパス弁開度X11、パイロット比X12をそれぞれ変化させる。
このとき、対策決定部23では、燃焼特性把握部28において、燃焼特性が十分に把握できない場合、基礎データベース31、知識データベース32に格納された標準的な燃焼特性を示す数式モデル、制約情報、熟練した調整員の経験(ノウハウ)に基づいて設定された、「症状」と、そのような症状のときに有効な対策とを関連付けた経験情報に基づき、調整の内容を決定することができる。
ここで、この一連の探索処理に移行する際には、前記条件2の通り、燃焼振動が生じていないことを前提条件としている。したがって、このように、ステップS206でしきい値との比較の結果、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定されるのは、運転条件を変動させた後、つまり2サイクル目以降である。これにより、最適な運転条件を探索するために運転条件を変動させたことで、燃焼安定性が維持できなくなった場合であっても、適切に振動を修正することができる。
ここで、この一連の探索処理に移行する際には、前記条件2の通り、燃焼振動が生じていないことを前提条件としている。したがって、このように、ステップS206でしきい値との比較の結果、管理値を逸脱、または燃焼振動の予兆があると判定されるのは、運転条件を変動させた後、つまり2サイクル目以降である。これにより、最適な運転条件を探索するために運転条件を変動させたことで、燃焼安定性が維持できなくなった場合であっても、適切に振動を修正することができる。
一方、しきい値との比較の結果、管理値を逸脱しておらず、しかも燃焼振動の予兆が無い場合は、中止指令入力部43によって外部から探索処理を中止するための指令が入力されていないことを確認した後、探索を行うための条件1〜4を満たしているか否かを判定する(ステップS207、S208)。特に、条件1〜4を満たした状態で処理を開始している1サイクル目はともかく、条件を変動させた2サイクル目以降は、ステップS208の確認が必要である。
中止指令入力部43によって外部から探索処理を中止するための指令が入力されている場合は、既に運転条件を変動させているのであればこれを変動開始前の運転条件(標準運転ポイント)に戻すため、出力部24で、補正量のデータを制御部10に出力する(ステップS209、S212)。このような探索処理を中止するための指令は、例えば、負荷変動や燃料切替、あるいはガスタービンシステム1の停止処理が行なわれた時点で入力される。探索処理を中止するための指令は、運転条件の変動を停止させるだけでなく、変動開始前の運転条件に戻すのである。
また、ステップS208で条件1〜4を満たしていなければ、ステップS201に戻り、条件1〜4を満たさない限り、ステップS210以降の条件探索には進まない。
また、ステップS208で条件1〜4を満たしていなければ、ステップS201に戻り、条件1〜4を満たさない限り、ステップS210以降の条件探索には進まない。
中止指令入力部43によって外部から探索処理を中止するための指令が入力されておらず、しかも探索を行うための条件1〜4を満たしている場合は、所定の領域の探索が完了したか否かを確認し、探索が完了していない限りは、探索を行うため、変更すべき運転条件(これを試行点と称する)を補正量算出部40で決定し(ステップS211)、その運転条件に対応した補正量のデータを出力部24から出力する(ステップS212)。
このとき、図13の処理を複数サイクル繰り返し、ステップS211で決定する試行点を変動させることで、所定の領域内で運転条件の各パラメータを順次変動させる。具体的には、燃焼器111に供給する燃料または空気の流量の少なくとも一方を所定量ずつ変動させる。これには、例えば図15(a)に示すように、時刻の経過とともに、パイロット比を上下複数段階に変動させるシーケンスに基づき、メイン燃料流量制御弁113、パイロット燃料流量制御弁114、バイパス弁118及び入口案内翼102を制御するための補正量を、出力部24で出力する。これ以外にも、バイパス弁118の開度等を、同様にして、時刻の経過とともに変動させる。これにより、図13の処理を所定サイクル繰り返すことで、図16(a)に示すように、ガスタービンシステム1の運転条件を所定の範囲内で振ることになり、これによって条件探索を行うことができる。なお、図16(a)ではバイパス弁開度とパイロット比の二次元平面で、水平、垂直方向に運転条件を変動させているが、水平、垂直方向に限るものではなく、バイパス弁開度とパイロット比を同時に変動させても良いし、条件探索エリア境界線上を回るように探索しても良い。また、制御要因としてバイパス弁開度とパイロット比を挙げているが、これに限るものではない。
また、ステップS211で試行点を決定する際、補正量算出部40にて、補正量を出力し、運転条件を変動させた場合の燃焼振動レベルを、実際に補正量を出力する前に予測し、その結果、安定燃焼が維持できると判断された場合のみ、補正量を出力するようにすることもできる。これには、データベース30、知識データベース32に蓄積された過去のデータ、経験情報に基づき、同様に運転条件を変動させた結果を得て、予測を行う。
これにより、運転条件の探索途中に、燃焼振動レベルがしきい値を逸脱する可能性を低減できる。
これにより、運転条件の探索途中に、燃焼振動レベルがしきい値を逸脱する可能性を低減できる。
さて、補正量を出力部24から出力し、運転条件が変動する毎に、次のサイクルのステップS205で、運転条件を変動させた結果のプロセス量がデータベース30に蓄積される。そして、ステップS210にて、所定の領域の探索が完了したと判定された時点で、最適な運転条件(最適点)を決定する(ステップS213)。
これには、探索完了時点で、データベース30に蓄積された各試行点のデータの中から、最適点(最適な運転条件)を決定する。最適な運転条件とは、燃焼安定性が最も高いものであってもよいし、これに加え、熱効率や、ガスタービンシステム1の各要素の効率を加味し、最適な運転条件を決定しても良い。また、環境保護性を加味しても良いし、ガスタービンシステム1が複合サイクル発電システム(ガスタービンコンバインドサイクルプラント)を構成するものである場合、複合サイクル発電システムのプラント効率を加味しても良い。さらに、最適点は各試行点のデータの中で決定するに留まらず、各試行点での結果を例えば非線形重回帰式や多項式に当てはめ最も最適と推定される条件探索エリア内の別の点でも良い。
このようにして、当初、例えば図15(b)に示すようであった運転条件を、図15(c)に示すような運転条件に変更することができる。
これには、探索完了時点で、データベース30に蓄積された各試行点のデータの中から、最適点(最適な運転条件)を決定する。最適な運転条件とは、燃焼安定性が最も高いものであってもよいし、これに加え、熱効率や、ガスタービンシステム1の各要素の効率を加味し、最適な運転条件を決定しても良い。また、環境保護性を加味しても良いし、ガスタービンシステム1が複合サイクル発電システム(ガスタービンコンバインドサイクルプラント)を構成するものである場合、複合サイクル発電システムのプラント効率を加味しても良い。さらに、最適点は各試行点のデータの中で決定するに留まらず、各試行点での結果を例えば非線形重回帰式や多項式に当てはめ最も最適と推定される条件探索エリア内の別の点でも良い。
このようにして、当初、例えば図15(b)に示すようであった運転条件を、図15(c)に示すような運転条件に変更することができる。
ところで、上記のようにして、定常状態から運転状態を安定な領域内で変動させ、最適な運転条件を見出すわけであるが、それ以前の段階でも、例えば図15(b)に示したような、基準となる運転条件を示す運転スケジュールは必要である。
これは、もちろん、設計段階で、計算やシミュレーション等によって設定することもできるが、ガスタービンシステム1の試運転時に、図17に示すように、負荷を段階に変化させていきつつ、各段階で図15(a)に示すように運転条件を複数段階に変動させ、負荷の各段階で、最も評価の高い運転条件を決め、これらを繋ぐことで、基準となる運転条件を示す運転スケジュールを生成することができる。
これは、もちろん、設計段階で、計算やシミュレーション等によって設定することもできるが、ガスタービンシステム1の試運転時に、図17に示すように、負荷を段階に変化させていきつつ、各段階で図15(a)に示すように運転条件を複数段階に変動させ、負荷の各段階で、最も評価の高い運転条件を決め、これらを繋ぐことで、基準となる運転条件を示す運転スケジュールを生成することができる。
上記は、負荷がほぼ一定な定常状態にあるときの制御であるが、ガスタービンシステム1の起動時や停止時についても、運転条件を自動的に変動させることもできる。これには、図12に示したように、自動調整部20に備えたスケジュール計画部44に基づき、起動や停止を行う毎に、異なる運転条件(のスケジュール)を用いるのである。これにより、複数回起動や停止を行うことで、異なる運転条件としたときのデータが蓄積され、これに基づいて、起動や停止時に最適な運転条件を設定することができる。
図18は、このような、起動や停止時に最適な運転条件(運転スケジュール)を設定するための条件探索処理の流れを示すものである。ここで、図13の処理と同様の処理ステップについては同符号を付し、その説明を省略する。
図18に示す条件探索処理は、起動または停止を行うたびに実行される。起動または停止を行うたびに、ステップS211で試行点を決定し、決定した試行点の運転条件でガスタービンシステム1を起動または停止させ、そのとき運転条件でのプロセス量をデータベース30に蓄積していく。そして、所定回数の起動または停止を行った時点で、ステップS220にて、それまでに蓄積したデータベース30から最適な運転条件(運転スケジュール)を算出するのである。
つまり、図19に示すように、起動または停止を行うたびに、異なる運転条件で、ガスタービンシステム1の起動または停止を行い、条件探索を行うのである。
図18は、このような、起動や停止時に最適な運転条件(運転スケジュール)を設定するための条件探索処理の流れを示すものである。ここで、図13の処理と同様の処理ステップについては同符号を付し、その説明を省略する。
図18に示す条件探索処理は、起動または停止を行うたびに実行される。起動または停止を行うたびに、ステップS211で試行点を決定し、決定した試行点の運転条件でガスタービンシステム1を起動または停止させ、そのとき運転条件でのプロセス量をデータベース30に蓄積していく。そして、所定回数の起動または停止を行った時点で、ステップS220にて、それまでに蓄積したデータベース30から最適な運転条件(運転スケジュール)を算出するのである。
つまり、図19に示すように、起動または停止を行うたびに、異なる運転条件で、ガスタービンシステム1の起動または停止を行い、条件探索を行うのである。
このようにして、安定状態にあるときや、起動時、停止時にも、安定度の高い、あるいはより経済的な運転条件を探索して自動的に求めることができ、安定かつ経済的な稼働を可能とすることができる。
ところで、上記一連の処理において、燃焼振動の予兆が認められたり、管理値を逸脱した場合には、燃焼振動を抑制する処理を行っているが、これに加え、その後の条件探索範囲を、図16(b)に示すようにスライドさせることも可能である。これにより、より最適な運転条件を見出せる可能性が生じる。
なお、これ以外にも、上記実施の形態では、様々な制御要因を挙げたが、これらは、本発明の主旨を逸脱しない限り、取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
なお、これ以外にも、上記実施の形態では、様々な制御要因を挙げたが、これらは、本発明の主旨を逸脱しない限り、取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1…ガスタービンシステム、2…ガスタービン、3…ガスタービン制御部(制御部)、4…プロセス量計測部、5…圧力変動測定部(センサ)、6…加速度測定部(センサ)、7…操作機構、10…制御器、20…自動調整部(探索制御部)、22…状態把握部、23…対策決定部、25…周波数解析・センサ異常診断部(周波数解析部、センサ異常検出部)、26…ガスタービン異常診断部(タービン異常検出部)、27…燃料特性把握部、28…燃焼特性把握部、30…データベース、31…基礎データベース(優先度情報格納部)、32…知識データベース、111…燃焼器
Claims (18)
- ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、前記周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、
前記複数の周波数帯に対して設定された優先度の情報を格納する優先度情報格納部と、
前記周波数帯別分析結果と、前記ガスタービンのプロセス量に基づいて、前記ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、
複数の周波数帯で燃焼振動が発生していることを前記燃焼特性把握部で把握したときに、前記優先度情報格納部に格納された前記優先度の情報に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - 前記制御部は、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整したとき、その調整内容と、調整を行ったことによる前記燃焼器内における燃焼状態の変化とを関連付けた情報をデータベースに蓄積することを特徴とする請求項1に記載のガスタービン制御装置。
- 他のガスタービンにおいて前記データベースに蓄積された前記情報に基づいて解析して得られた情報が格納された基礎データベースをさらに備え、
前記制御部は、前記基礎データベースに格納された前記解析して得られた情報に基づき、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項2に記載のガスタービン制御装置。 - 前記ガスタービンの異常を検出するタービン異常検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記タービン異常検出部で前記ガスタービンの異常を検出したとき、調整を実行せず、異常が発生していることを外部に報知することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガスタービン制御装置。 - 前記燃焼器内での圧力または加速度の振動を検出するセンサと、
前記センサの異常を検出するセンサ異常検出部とをさらに備え、
前記制御部は、前記センサ異常検出部で前記センサの異常を検出したとき、調整を実行せず、異常が発生していることを外部に報知することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のガスタービン制御装置。 - 前記制御部は、前記燃焼器に供給される燃料の組成に基づき、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方に対する調整内容を補正することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のガスタービン制御装置。
- 燃焼器を有するガスタービンと、
前記燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、前記周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、
前記複数の周波数帯に対して設定された優先度の情報を格納する優先度情報格納部と、
前記周波数帯別分析結果と、前記ガスタービンのプロセス量に基づいて、前記ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、
複数の周波数帯で燃焼振動が発生していることを前記燃焼特性把握部で把握したときに、前記優先度情報格納部に格納された前記優先度の情報に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部と
を備えることを特徴とするガスタービンシステム。 - ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、前記周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力するステップと、
前記周波数帯別分析結果と、前記ガスタービンのプロセス量に基づいて、前記ガスタービンの燃焼振動の特性を把握するステップと、
複数の周波数帯で燃焼振動が発生しているときに、予め設定された優先度に基づき、優先度の高い周波数帯の燃焼振動が抑制されるよう、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整するステップと、
を備えることを特徴とするガスタービンの制御方法。 - ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、前記周波数分析の結果を複数の周波数帯に分割した周波数帯別分析結果を出力する周波数解析部と、
前記周波数帯別分析結果と、前記ガスタービンのプロセス量に基づいて、前記ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する燃焼特性把握部と、
燃焼振動が発生していることを前記燃焼特性把握部で把握したときに、燃焼振動が抑制されるよう、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する制御部と、
前記制御部にて、燃焼振動を抑制させるための調整を行っていない状態で、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させて最適な運転条件を探索し、得られた前記最適な運転条件に応じ、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する探索制御部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - 前記探索制御部は、燃焼振動に対する安定度が最も高い運転条件を、前記最適な運転条件とすることを特徴とする請求項9に記載のガスタービン制御装置。
- 前記探索制御部は、燃焼振動に対する安定度に加えて前記ガスタービンの熱効率を評価し、前記最適な運転条件を探索することを特徴とする請求項9に記載のガスタービン制御装置。
- 前記探索制御部は、予め決められたプロファイルに基づき、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載のガスタービン制御装置。
- 前記探索制御部は、前記プロファイルに基づいて前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させたときに燃焼振動が生じるか否かを予測し、燃焼振動が生じると予測されたときに、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方の変動を中止することを特徴とする請求項12に記載のガスタービン制御装置。
- 前記探索制御部は、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させた結果、燃焼振動が生じたときに、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方の変動を中止することを特徴とする請求項9から13のいずれかに記載のガスタービン制御装置。
- 前記探索制御部は、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させた結果、燃焼振動が生じたときに、前記制御部で、燃焼振動が抑制されるように、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項14に記載のガスタービン制御装置。
- 燃焼器を有するガスタービンと、
前記ガスタービンで燃焼振動が生じていない状態で、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させて最適な運転条件を探索し、得られた前記最適な運転条件に応じ、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する探索制御部と、
を備えることを特徴とするガスタービンシステム。 - 前記探索制御部は、前記ガスタービンを起動または停止させる毎に、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させ、複数回の起動または停止を行い、起動または停止時における最適な運転条件を探索することを特徴とする請求項16に記載のガスタービンシステム。
- ガスタービンの燃焼器内での圧力または加速度の振動を周波数分析し、その分析結果を出力する結果出力ステップと、
前記分析結果と、前記ガスタービンのプロセス量に基づいて、前記ガスタービンの燃焼振動の特性を把握する特性把握ステップと、
前記特性把握ステップで前記ガスタービンの燃焼特性を把握した結果、燃焼振動が発生しているときに、燃焼振動が抑制されるよう前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する振動抑制ステップと、
前記振動抑制ステップを実行していない状態で、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を変動させて最適な運転条件を探索し、得られた前記最適な運転条件に応じ、前記燃焼器に供給する燃料の流量又は空気の流量の少なくとも一方を調整する条件探索ステップと、
を備えることを特徴とするガスタービンの制御方法。
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