JP2005153105A - 燃焼式動力工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃焼効率の低下に基づく出力低下を低減した燃焼式動力工具を提供する。
【解決手段】 燃料が点火される燃焼室26A内で乱流度の高い地点X付近の燃焼室枠11Aを広くして、回転軸16Aから、燃焼室枠11Aまでの距離を遠くすることにより、地点X付近で発生する乱流燃焼が燃焼室26A内に拡大する際に乱流燃焼の火炎伝播面が燃焼室枠11A及びリブ27Aへの到達が遅れる。よって、乱流燃焼が充分に拡大した後に燃焼室枠11A及びリブ27Aへ到達することになり、乱流燃焼発生初期の段階で燃焼室枠11A及びリブ27Aに到達することが無くなるため、乱流燃焼発生初期の段階で燃焼熱が奪われることなく燃焼が拡大し、燃焼効率が低下することなく燃料を動力に転換することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は燃焼式動力工具に関し、特に燃焼効率の低下を低減した燃焼式動力工具に関する。
従来、ガス釘打機等の燃焼式動力工具においては、燃焼室内にガス等の燃料を噴射してこれに点火し、この時の燃焼室内気体の膨張をピストンによる一軸方向への運動量に変え、このピストンの運動量により、釘を打ち付ける構造となっている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特公平3−25307号公報 米国特許第5197646号明細書
しかし、従来の燃焼式動力工具では、燃料が燃焼室内で燃焼する際に、その燃焼過程で熱が燃焼室内面より奪われ、燃料が燃焼し終える前に燃焼が抑制され、燃焼効率の低下に基づく打撃力等の出力低下が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、燃焼効率の低下に基づく出力低下を低減した燃焼式動力工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ハウジングと、該ハウジングの一端を塞ぎ、燃料通路が形成されたヘッド部と、該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、該ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能であり、該シリンダをシリンダ内ピストン下室とピストン上室とに画成するピストンと、該ハウジング内において移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ内ピストン上室と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、該ヘッド部に設けられたモータと、該燃焼室内に回転可能に設けられ該モータにより回転駆動されるファンと、該ヘッド部に該燃焼室に臨んで設けられる点火プラグと、を備えた燃焼式動力工具において、該ファン回転軸の軸方向直交平面上で、該ファン回転軸から該燃焼室枠内面までの距離を、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該点火プラグの位置より−30度〜150度の範囲内の箇所で、他の範囲より長くしたことを特徴とする燃焼式動力工具を提供している。
このような構成によると、燃焼室内に噴射された燃料が点火されて燃焼する際、燃焼速度の速い乱流燃焼の火炎伝播面が、早期に燃焼室枠内面に到達するのを遅らせることができ、燃焼熱が燃焼の早期より奪われることによる出力低下を抑えることができる。
また、該ファン回転軸の軸方向直交平面上で、該ファン回転軸から該燃焼室枠内面までの距離を、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該点火プラグの位置より30度〜70度の範囲内の箇所で、他の範囲より長くしてもよい。
このような構成によると、燃料が燃焼する際に、燃焼状態が乱流燃焼となり、燃焼が最も早期に進む位置で発生する火炎伝播面が燃焼室枠内面に到達するのを遅らせることができ、燃焼熱が燃焼の早期より奪われることによる出力低下を抑えることができる。
また、該燃焼室枠内面には該ファン回転軸方向に延びる複数の互いに離間したリブが設けられ、該リブは該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該点火プラグ位置より150度〜330度の範囲内のみの箇所に設置されてもよい。
このような構成によると、燃料が燃焼する際に、燃焼状態が乱流燃焼となり、発生する火炎伝播面が早期に進んでいく方向に吸熱材となるリブが無くなり、燃焼熱が燃焼の早期より奪われることによる出力低下を抑えることができる。
また、該リブは該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該点火プラグ位置より0度〜30度及び70度〜360度の範囲内のみの箇所に設置されてもよい。
このような構成によると、燃料が燃焼する際に、燃焼状態が乱流燃焼となり、燃焼が進む位置で発生する火炎伝播面が最も早期に進んでいく方向に吸熱材となるリブが無くなり、燃焼熱が燃焼の早期より奪われることによる出力低下を抑えることができる。
また、該リブの該ファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該点火プラグ位置より−30度〜150度の範囲内の箇所で他の範囲より狭くてもよい。
このような構成によると、燃料が燃焼する際に、燃焼状態が乱流燃焼となり、発生する火炎伝播面が早期に進んでいく方向に吸熱材となるリブの吸熱面である表面積が狭くなるため、燃焼熱の燃焼の早期より奪われる熱量を低減し、出力低下を抑えることができる。
また、該リブの該ファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該点火プラグ位置より30度〜70度の範囲内の箇所で他の範囲より狭くてもよい。
このような構成によると、燃料が燃焼する際に、燃焼状態が乱流燃焼となり、燃焼が進む位置で発生する火炎伝播面が最も早期に進んでいく方向に吸熱材となるリブの吸熱面である表面積が狭くなるため、燃焼熱の燃焼の早期より奪われる熱量を低減し、出力低下を抑えることができる。
また、本発明は、ハウジングと、該ハウジングの一端を塞ぎ、燃料通路が形成されたヘッド部と、該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、該ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能であり、該シリンダをシリンダ内ピストン下室とピストン上室とに画成するピストンと、該ハウジング内において移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ内ピストン上室と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、該ヘッド部に設けられたモータと、該燃焼室内に回転可能に設けられ該モータにより回転駆動されるファンと、該ヘッド部に該燃焼室に臨んで設けられる点火プラグと、を備えた燃焼式動力工具において、該燃焼室枠内面には、該ファン回転軸方向に延びる複数の互いに離間したリブが、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に点火プラグ位置より0度〜30度及び70度〜360度の範囲内のみの箇所に設けられることを特徴とする燃焼式動力工具を提供している。
また、該リブは、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に点火プラグ位置より150度〜330度の範囲内のみの箇所に設けられてもよい。
また、本発明は、ハウジングと、該ハウジングの一端を塞ぎ、燃料通路が形成されたヘッド部と、該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、該ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能であり、該シリンダをシリンダ内ピストン下室とピストン上室とに画成するピストンと、該ハウジング内において移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ内ピストン上室と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、該ヘッド部に設けられたモータと、該燃焼室内に回転可能に設けられ該モータにより回転駆動されるファンと、該ヘッド部に該燃焼室に臨んで設けられる点火プラグと、を備えた燃焼式動力工具において、該燃焼室枠内面には該ファン回転軸方向に延びる複数の互いに離間したリブが設けられ、該リブのファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、ファン回転軸を中心にファンの回転方向に点火プラグ位置より−30度〜150度の範囲内の箇所で他の範囲より狭いことを特徴とする燃焼式動力工具を提供している。
また、該リブのファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、ファン回転軸を中心にファンの回転方向に点火プラグ位置より30度〜70度の範囲内の箇所で他の範囲より狭くてもよい。
請求項1記載の燃焼式動力工具によれば、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、乱流燃焼開始点から燃焼室枠内面までの距離が遠いことにより、燃焼中の燃焼ガスが熱膨張している最中に冷却されることを遅らせることができる。よって、燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。
請求項2に記載の燃焼式動力工具によれば、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、最も乱流燃焼が開始し易い位置で乱流燃焼開始位置から燃焼室枠内面までの距離が遠いことにより、燃焼中の燃焼ガスが熱膨張している最中に冷却されることを遅らせることができる。よって、少なくとも最も乱流燃焼が開始し易い位置で、燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。
請求項3記載の燃焼式動力工具によれば、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、その火炎が早期に伝播する方向に燃焼ガスの熱量を吸収するリブが無いため、火炎が燃焼室枠内面に到達する迄は燃焼ガスの熱量がリブにより吸収されず、燃焼中の燃焼ガスが冷却されることを遅らせることができる。よって、乱流燃焼がリブに到達して燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。
請求項4記載の燃焼式動力工具によれば、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、その火炎が早期に伝播する方向で最も乱流燃焼が進み易い位置に燃焼ガスの熱量を吸収するリブが無いため、火炎が燃焼室枠内面に到達する迄は燃焼ガスの熱量がリブにより吸収されず、燃焼中の燃焼ガスが冷却されることを遅らせることができる。よって、少なくとも最も乱流燃焼が開始し易い位置で、火炎伝播面がリブに到達し燃焼ガスが冷却されて燃焼が抑制されず、効率よい燃焼が可能となる。
請求項5記載の燃焼式動力工具によれば、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、その火炎が早期に伝播する方向にリブが存在するが、そのリブの表面積が小さいため、火炎がリブに到達しても、燃焼中の燃焼ガスがリブに奪われる熱量は少なくて過度に冷却されることはない。よって、乱流燃焼がリブに到達しても、燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。ここで、リブの表面積を小さくするためには、例えば、隣り合うリブの間隔を広げること、またはリブの延設部分の長さを短くすること、またはリブの突出量を小さくすることにより達成される。
請求項6記載の燃焼式動力工具によれば、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が早期に伝播する際に、最も乱流燃焼が進み易い位置でその火炎が伝播する方向にリブが存在するが、そのリブの表面積が小さいため、火炎がリブに到達しても、燃焼中の燃焼ガスがリブに奪われる熱量は少なくて過度に冷却されることはない。よって、少なくとも最も乱流燃焼が開始し易い位置で乱流燃焼がリブに到達しても、燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。
請求項7記載の燃焼式動力工具によれば、構造上燃焼室を拡大できない燃焼式動力工具でも、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、最も乱流燃焼が進み易い位置でリブがないため、火炎が燃焼室枠内面に到達する迄は燃焼ガスの熱量がリブにより吸収されず、燃焼中の燃焼ガスが冷却されることを遅らせることができる。よって、最も乱流燃焼が開始し易い位置で乱流燃焼がリブに到達して燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。
請求項8記載の燃焼式動力工具によれば、構造上燃焼室を拡大できない燃焼式動力工具でも、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、その火炎が伝播する方向にリブが無いため、火炎が燃焼室枠内面に到達する迄は燃焼ガスの熱量がリブにより吸収されず、燃焼中の燃焼ガスが冷却されることを遅らせることができる。よって、乱流燃焼がリブに到達して燃焼中の燃焼ガスが冷却され燃焼効率が低下することを抑制することが可能となる。
請求項9記載の燃焼式動力工具によれば、構造上燃焼室を拡大できず、かつ燃焼室内に設置されるリブを削除できない燃焼式動力工具でも、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が伝播する際に、その火炎が伝播する方向にリブが存在するが、そのリブの表面積が小さいため、火炎がリブに到達しても、燃焼中の燃焼ガスがリブに奪われる熱量は少なくて過度に冷却されることはない。よって、火炎伝播面がリブに到達しても燃料が過度に冷却されて燃焼が抑制されず、効率よい燃焼が可能となる。
請求項10記載の燃焼式動力工具によれば、構造上燃焼室を拡大できず、かつ燃焼室内に設置されるリブを削除できない動力工具でも、噴射された燃料からなる燃焼ガスに点火プラグによって点火された後にファンにより、燃焼速度の速い乱流燃焼となり、回転方向に火炎が早期に伝播する際に、最も乱流燃焼が進み易い位置にその火炎が伝播する方向にリブが存在するが、そのリブの表面積が小さいため、火炎がリブに到達しても、燃焼中の燃焼ガスがリブに奪われる熱量は少なくて過度に冷却されることはない。よって、火炎伝播面がリブに到達しても燃料が過度に冷却されて燃焼が抑制されず、効率よい燃料の燃焼が可能となる。
燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第1の実施の形態について図1〜図3を参照して説明する。図1の断面詳細図に示す燃焼式打込み工具1Aは、外枠体を構成するハウジング2Aを有し、ハウジング2Aは主ハウジング部2aと、主ハウジング部2aの長手方向に沿って主ハウジング部2aに並設されたボンベ室部2bとを有する。
主ハウジング部2aの上部には、吸気口が形成されたヘッドカバー4が取付けられており、ボンベ室部2b内には可燃焼液化ガスを内含するガスボンベ5Aが着脱自在に収容される。ボンベ室部2bからはハンドル7が延設される。ハンドル7は、トリガスイッチ6を備え、図示せぬ電池を内蔵する。また主ハウジング部2aとボンベ室部2bの下方には、図示しない釘を装填したマガジン8と、マガジン8内の釘を給送案内し所定位置にセットするためのテールカバー9が設けられている。
主ハウジング部2aの下端には、テールカバー9の釘セット位置に対応してプッシュレバー10が移動可能に支持され後述する燃焼室枠11Aに固定された連結部材12と連接されている。連結部材12の上端部とシリンダ20との間には、圧縮コイルスプリング30が介装されて燃焼室枠11Aをヘッドキャップ13方向に付勢している。プッシュレバー10の先端が工作物28に当接し圧縮コイルスプリング30の付勢力に抗してハウジング2A全体を工作物方向に押圧したとき、プッシュレバー10の上部が主ハウジング部2a内に後退可能である。
主ハウジング部2aの上端にはその上端開口を塞ぐためのヘッド部たるヘッドキャップ13が固定され、ヘッドキャップ13にはファン14Aを回転軸16Aで固定したモータ3が支持されると共に、トリガスイッチ6の操作により点火される点火プラグ15Aが収納把持される。また主ハウジング部2a内には工具が工作物28に押し付けられて燃焼室枠11Aがストローク上端にあることを検出するための図示せぬヘッドスイッチが設けられている。プッシュレバー10が所定位置まで上昇したときに、ヘッドスイッチがオン動作して、モータ3の回転が開始されファン14Aの回転を開始するように構成される。
ヘッドキャップ13のボンベ室部2b側内には燃料通路たる噴射通路17が形成され、噴射通路17の一端はヘッドキャップ13の下端面に開口する噴射口18Aをなし、他端側はガスボンベ5Aと接続されるガスボンベ接続部を形成する。
主ハウジング部2a内には、主ハウジング部2aの長手方向に移動可能で、上端がヘッドキャップ13の下端面に当接可能な燃焼室枠11Aが設けられる。上述したように、燃焼室枠11Aの下端部には上述した連結部材12が固定されてプッシュレバー10に連接されているので、プッシュレバー10の移動に伴って燃焼室枠11Aも移動する。そして燃焼室枠11Aの内周面に当接して燃焼室枠11Aの移動を案内するシリンダ20が、主ハウジング部2aに固定されている。シリンダ20の軸方向中央部付近には排気穴21が形成されている。この排気穴21には図示せぬ逆止弁が選択的に塞ぐように設けられる。更に、シリンダ20の底部にはバンパ22が設けられている。
シリンダ20内には、シリンダ20に対して往復摺動可能なピストン23が設けられ、ピストン23はシリンダ20をシリンダ内ピストン上室とシリンダ内ピストン下室に画成する。そして燃焼室枠11Aの上端がヘッドキャップ13に当接したとき、ヘッドキャップ13、燃焼室枠11A、シリンダ内ピストン上室、とにより燃焼室26Aが画成される。そして燃焼室枠11Aがヘッドキャップ13から離間したときは、ヘッドキャップ13と燃焼室枠11Aの上端との間に外気と通じる第1流路24が生じ、また燃焼室枠11Aの下端部とシリンダ20の上端部との間に第1流路24に続く第2流路25が生じる。この第2流路25は、シリンダ20の外周面側に燃焼ガスや新たな空気を通過させ、主ハウジング部2aの図示せぬ排出口から排出される。また、上述した吸気口は燃焼室26A内に空気を供給するために形成され、排気穴21からは、燃焼室26Aの燃焼ガスを排出する。
図2に示すように、燃焼室枠11Aの燃焼室26Aを画成する部分には、複数のリブ27Aが燃焼室枠11Aの軸方向に延び、半径方向内方に突出して設けられる。また、この燃焼室26Aは、回転軸16Aを中心として点火プラグ15A位置より回転方向に約−30度の範囲及び、同じく回転方向に約150度の範囲で他の範囲より回転軸16Aから燃焼室枠11A内面までの距離が遠くなるように成形される。このリブ27Aはファン14の回転と相まって、燃焼室26A内での空気と可燃性ガスとの攪拌混合を促進させる。
ファン14A、点火プラグ15A、噴射口18Aは全て燃焼室26A内に配置又は開口している。ファン14Aはその回転により、燃焼室枠11Aがヘッドキャップ13と当接位置にあるときに空気と可燃性ガスとを攪拌混合させ、点火後に乱流燃焼を生じせしめて燃焼を促進させ、燃焼室枠11Aがヘッドキャップ13から離間して、第1流路24、第2流路25が生じたとき、燃焼室26A内の燃焼ガスを掃気すると共にシリンダ20を冷却するという3つの機能を果たす。
ドライバブレード29がピストン23のピストン下室側の面から主ハウジング部2aの下端部方向に延びて設けられる。ドライバブレード29はテールカバー9内の釘に衝接可能な同軸位置にあり、ピストン23が下降したとき、ドライバブレード29の先端で釘を工作物に打込み、ピストン23は上述したバンパ22に突き当たって余剰エネルギーが吸収され停止する。
次に本実施の形態による燃焼式打込み工具1Aの動作について説明する。非作動の状態では、圧縮コイルスプリング30の付勢力により、プッシュレバー10は下方に付勢されてテールカバー9下端より突出している。このとき燃焼室枠11Aは連結部材12を介してプッシュレバー10に連接されているので、燃焼室枠11Aの上端はヘッドキャップ13と離間し、また燃焼室枠11Aの燃焼室26Aを画成する部分と、シリンダ20の上端部とも離間して、第1流路24、第2流路25が提供される。このときピストン23は、シリンダ20内の上死点位置に停止している。
この状態でハンドル7を把持し、図3に示すようにプッシュレバー10を工作物28に押し付けると、プッシュレバー10が圧縮コイルスプリング30の付勢力に抗して、上昇し、同様にプッシュレバー10と連接した燃焼室枠11Aも上昇し、上述した流路が閉じられて、燃焼室26Aが密封される。
またプッシュレバー10の移動に伴って、図示しないカムによりガスボンベ5A全体をヘッドキャップ13方向に傾斜させ、ガスボンベ5Aの図示せぬ噴射ロッドがヘッドキャップ13のガスボンベ接続部に押し付けられて燃焼室26A内にガスボンベ5Aの液化ガスが噴射口18Aより1回だけ噴射される。
更に、プッシュレバー10の移動に伴って燃焼室枠11Aがストローク端まで上昇すると、ヘッドスイッチがオンとなり、その結果ファン14Aの回転が開始する。ファン14Aが密封空間となった燃焼室26A内で回転することにより、燃焼室26A内に突出したリブ27Aと相まって、噴射された可燃性ガスが燃焼室26A内の空気と攪拌混合される。
かかる状態でハンドル7のトリガスイッチ6をオンすると、点火プラグ15Aがスパークし、燃焼ガスに着火する。
この燃焼ガスは燃焼室26A内でファン14Aが回転しているためファン14Aの外周近傍で特に強い乱流状態となっており、また燃焼ガスの燃焼は乱流度の強い個所において燃焼速度が速くなる。この燃焼は点火プラグ15Aでスパークし発生した発熱・膨張のほとんどない層流燃焼の火種がファン14Aの回転方向に従って移動し、図2に示す乱流度の高い地点X付近に到達した後、地点Xを中心として発熱・膨張を伴う爆発的な乱流燃焼が開始する。乱流燃焼が開始する地点Xは燃焼の度によってある程度ばらつくが、回転軸16Aに対しファン14Aの回転方向に点火プラグ15Aと約50度の位置である。地点Xはファン14Aが燃焼室のほぼ中心に位置しているため、燃焼室枠11Aの内面及びリブ27A近くで乱流燃焼が開始する。燃焼ガスが燃焼を開始したすぐ後に、この燃焼部分の先端部分である火炎伝播面が燃焼室枠11Aの内面及びリブ27Aに到達すると、これらの表面より燃焼により発生する熱が奪われるため、熱膨張した気体が冷却されて収縮する。
よって、この地点Xから発生する乱流燃焼を抑制しないよう、図2に示したように、燃焼室枠内面を上述の範囲である回転軸16Aを中心に、点火プラグ15A位置より回転方向に約−30度〜150度の範囲で、その他の範囲より遠くする。これにより、地点Xで乱流燃焼が発生した直後は燃焼室枠11A内面に乱流燃焼の火炎伝播面が接触しない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Aへの熱の伝達が発生しないため、乱流燃焼の発達は阻害されない。
この燃焼・膨張したガスはピストン23を下方へ移動させ、ピストン23がバンパ22に衝接するまでテールカバー9内の釘はドライバブレード29を介して工作物に打ち込まれる。
打ち込み後、ピストン23はバンパ22と接し、燃焼ガスは排気穴21よりシリンダ20外部へ放出される。排気穴21には逆止弁(図示せず)が付随しており、燃焼ガスがシリンダ20外部へ放出され、シリンダ20及び燃焼室内部が大気圧になった時点で逆止弁は閉じられる。シリンダ20及び燃焼室26A内部に残った燃焼ガスは燃焼後であるため高温であり、その熱がシリンダ20の内壁、燃焼室枠11Aの内壁から吸収されることで、燃焼ガスが急冷されて、ピストン23上部の閉じられた空間の圧力が低下し大気圧以下になり(熱真空という)、ピストン23を初期の上死点位置に引き戻す。
その後、トリガスイッチ6をOFFし、本体を持ち上げ、プッシュレバー10を工作物28から離すと、プッシュレバー10と燃焼室枠11Aが圧縮コイルスプリング30の付勢により下方へ戻り図1の形態に戻る。この時、ファン14Aはトリガスイッチ6をOFFしても、制御部(図示せず)により一定時間、回転を継続している。図1に示す状態では燃焼室枠11Aの上下に第1流路24、第2流路25を生じさせ、ファン14により流れを発生させることでハウジング吸気口(図示せず)からきれいな空気を取り込み、ハウジング排気口(図示せず)から燃焼後の空気を吐き出すことで、燃焼室内の空気を掃気する。その後ファン14Aが停止し初期の静止状態となる。静止状態になった後、上記過程を再度繰り返すことにより、再び釘を打ち込むことが可能となる。
上述のように、この燃焼式打込み工具1Aは、燃焼室26A内気体の膨張を動力と変えて、釘を打ち込む。よって、当該第1の実施の形態によると該気体が効率よく発熱・膨張するので、その動力性能も向上し、作業性も向上する。
次に第2の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Bについて図2、図4に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Bは、その構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Bと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
燃焼式打ち込み工具1Aでは回転軸16Aを中心に、点火プラグ15A位置より回転方向に約−30度〜150度の範囲で回転軸16Aから燃焼室枠11A内面までの距離を遠くしている。これに対して乱流燃焼が開始する地点Xが点火プラグ15A位置より回転方向に約50度の位置を中心としていることから、乱流燃焼が発生して、燃焼が最も発達する位置は図2に示した地点X’の位置となり、この地点X’の位置を含む範囲は、回転軸16Aを中心に点火プラグ15Aの位置から回転方向に30度〜70度の範囲となる。
よって、構造上等の理由から、図4に示すように、点火プラグ15Bの位置から回転方向に約−30度〜150度の範囲で回転軸16Bから燃焼室枠11B内面までの距離を遠くすることができない場合であっても、少なくとも点火プラグ15Bの位置から回転方向に約30度〜70度の範囲で回転軸16Bから燃焼室枠11B内面までの距離を他の範囲より遠くする。
これにより、地点Xで乱流燃焼が発生した直後は燃焼室枠11B内面に乱流燃焼の火炎伝播面が接触しない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Bへの熱の伝達が発生しないため、乱流燃焼の発達は阻害されない。よって燃焼室26B内での燃焼ガスの燃焼が過度に抑制されることが無く、燃焼室26B内の気体が効率よく発熱・膨張して、燃焼式打込み工具1Bの動力性能も向上し、作業性も向上する。
次に第3の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Cについて図5に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Cは、その構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第1の実施の形態においては、燃焼室枠内面全面に略均等な間隔でリブを設置しているが、図5に示すように、回転軸16Cを中心に、点火プラグ15C位置より回転方向に約150度〜330度の範囲のみリブ27Cを設置し、約−30度〜150度の範囲でリブ27Cを設置しない。
これにより、乱流燃焼が発生した後、この燃焼に係る火炎伝播面が燃焼室枠11Cに到達するまでは乱流燃焼する燃焼ガスの熱量を奪う物がないため乱流燃焼の発達は阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Cへの熱の伝達が発生しないため、乱流燃焼の発達は阻害されない。
次に第4の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Dについて図6に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Dは、その構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第2の実施の形態で述べたように、燃焼が最も発達する位置は、回転軸を中心に点火プラグの位置から回転方向に30度〜70度である。よって、図6に示すように、少なくとも回転軸16Dを中心に点火プラグ15Dの位置から回転方向に約0度〜30度、70度〜360度の範囲でリブ27Dを設置し、30度〜70度の範囲でリブ27Dを設置しない。
これにより、乱流燃焼が発生した後、乱流燃焼が最も発達する位置からの火炎伝播面が燃焼室枠11Dに到達するまでは乱流燃焼する燃焼ガスの熱量を奪う物がないため乱流燃焼の発達は阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、乱流燃焼が最も発達する位置でこの乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Dへの熱の伝達が発生しないため、乱流燃焼の発達は阻害されない。
次に第5の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Eについて図7に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Eは、その構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第1の実施の形態においては、燃焼室枠内面にリブを設置しているが、燃焼室枠の強度等の理由によりリブを撤去することができない場合でも、図7に示すように、回転軸16Eを中心に、点火プラグ15E位置より回転方向に約−30度〜150度の範囲でリブ27Eの設置される間隔を広くし、この範囲のリブ27Eの表面積を小さくする。
よって乱流燃焼になった後、火炎伝播面が燃焼室枠11E内面まで到達した場合に接触するリブの表面積が小さくなり、燃焼している燃焼ガスからリブ27Eへ受け渡される熱量を少なくすることが可能となる。
これにより、乱流燃焼が発生した後、この燃焼に係る火炎伝播面が燃焼室枠11E内面まで到達しても、その到達付近ではリブ27Eによる熱の受け渡しは少ないため乱流燃焼の発達はあまり阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Eへの熱の伝達は少なく、乱流燃焼の発達は過度に阻害されない。
次に第6の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Fについて図8に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Fは、その構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第2の実施の形態で述べたように、燃焼が最も発達する位置は、回転軸を中心に点火プラグの位置から回転方向に30度〜70度である。よって、図8に示すように、少なくとも、回転軸16Fを中心に点火プラグ15Fの位置から回転方向に30度〜70度の範囲でリブ27Fの燃焼室枠11Fよりの突出量を小さくし、この範囲のリブ27Fの表面積を小さくする。
よって乱流燃焼になった後、火炎伝播面が燃焼室枠11F内面まで到達した場合に接触するリブの表面積が小さくなり、燃焼している燃焼ガスからリブ27Fへ受け渡される熱量を少なくすることが可能となる。
これにより、乱流燃焼が発生した後、乱流燃焼が最も発達する位置からの火炎伝播面が燃焼室枠11F内面まで到達しても、その到達付近ではリブ27Fによる熱の受け渡しは少ないため乱流燃焼の発達はあまり阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Fへの熱の伝達は少なく、乱流燃焼の発達は過度に阻害されない。
該第6の実施の形態では、リブ27Fの燃焼室枠11F内面よりの突出量を小さくしたが、他にも、リブ27の延設部分を短くする等により乱流燃焼の火炎伝播面が到達するリブの表面積を小さくすることが可能となる。
次に第7の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Gについて図9に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Gは、その構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第7の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Gでは、そのハウジング2Gとの位置関係上、燃焼室枠11Gの外径を大きくすることができない。よって回転軸16Gから燃焼室枠11G内面までの距離が全周で略同寸法となるように燃焼室枠11Gが形成されている。
この燃焼式打ち込み工具1Gでも、燃焼室26G内に燃焼ガスを吸入し、ファン14Gで渦流を形成して燃焼ガスを燃焼室26G内の空気と混合した後に点火プラグ15Gで点火し、燃焼ガスを燃焼させる。この時に、第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1と同様に、点火プラグ15Gでスパークし発生した発熱・膨張のほとんどない層流燃焼の火種がファン14Gの回転方向に従って移動し、乱流度の高い地点X付近に到達した後、地点Xを中心として発熱・膨張を伴う爆発的な乱流燃焼が開始する。よって、第7の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Gでもその燃焼を促進するために、燃焼室枠11G内面に、ファン回転軸16Gを中心に、点火プラグ15G位置より回転方向に約150度〜330度の範囲のみリブ27Gを設置し、約−30度〜150度の範囲でリブ27Gを設置しない。
これにより、乱流燃焼が発生した後、この燃焼に係る火炎伝播面が燃焼室枠11Gに到達するまでは乱流燃焼する燃焼ガスの熱量を奪う物がないため乱流燃焼の発達は阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Gへの熱の伝達が発生しないため、乱流燃焼の発達は阻害されない。また、乱流燃焼発生初期に乱流燃焼の火炎伝播面が燃焼室枠11Gに到達したとしても、その到達付近にリブ27Gが無いため、リブによる熱の受け渡しが発生しない。よって、乱流燃焼発生初期に乱流燃焼の火炎伝播面が燃焼室枠11Gに到達したとしても、乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Gへの熱の伝達は少なく、乱流燃焼の発達は過度に阻害されない。
次に第8の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Hについて図10に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Hは、第7の実施の形態と同様に、ハウジング2Hとの位置関係上、燃焼室枠11Hの外径を大きくすることができない。よって回転軸16Hから燃焼室枠11H内面までの距離が全周で略同寸法となるように燃焼室枠11Hが形成されている。またその構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第2の実施の形態で述べたように、燃焼が最も発達する位置は、回転軸を中心に点火プラグの位置から回転方向に30度〜70度である。よって、図10に示すように、少なくとも回転軸16Hを中心に点火プラグ15Hの位置から回転方向に約0度〜30度、70度〜360度の範囲でリブ27Hを設置し、30度〜70度の範囲でリブ27Hを設置しない。
これにより、乱流燃焼が発生した後、乱流燃焼が最も発達する位置からの火炎伝播面が燃焼室枠11Hに到達するまでは乱流燃焼する燃焼ガスの熱量を奪う物がないため乱流燃焼の発達は阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Hへの熱の伝達が発生しないため、乱流燃焼の発達は阻害されない。また、乱流燃焼発生初期に乱流燃焼が最も発達する位置からの火炎伝播面が燃焼室枠11Hに到達したとしても、その到達付近にリブ27Hが無いため、リブによる熱の受け渡しが発生しない。よって、乱流燃焼発生初期に乱流燃焼の火炎伝播面が燃焼室枠11Hに到達したとしても、乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Hへの熱の伝達は少なく、乱流燃焼の発達は過度に阻害されない。
次に第9の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Iについて図11に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Iは、第7の実施の形態と同様に、ハウジング2Iとの位置関係上、燃焼室枠11Iの外径を大きくすることができない。よって回転軸16Iから燃焼室枠11I内面までの距離が全周で略同寸法となるように燃焼室枠11Iが形成されている。またその構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
燃焼室枠の強度特性上等の問題から、リブ27Iを設置しなければならない場合においては、図11に示すように燃焼室枠11I内面に、ファン回転軸16Iを中心に、点火プラグ15I位置より回転方向に約−30度〜150度の範囲でリブ27Iの燃焼室枠11I内面よりの突出量を少なくする。リブ27Iの突出量が少なくなることによりリブの表面積が小さくなる。
よって乱流燃焼になった後、火炎伝播面が燃焼室枠11I内面まで到達した場合に接触するリブの表面積が小さくなり、燃焼している燃焼ガスからリブ27Iへ受け渡される熱量を少なくすることが可能となる。
これにより、乱流燃焼が発生した後、この燃焼に係る火炎伝播面が燃焼室枠11Iまで到達しても、その到達付近ではリブ27Iによる熱の受け渡しは少ないため乱流燃焼の発達はあまり阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Iへの熱の伝達は少なく、乱流燃焼の発達は過度に阻害されない。
次に第10の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Jについて図12に基づき説明する。燃焼式打ち込み工具1Jは、第7の実施の形態と同様に、ハウジング2Jとの位置関係上、燃焼室枠11Jの外径を大きくすることができない。よって回転軸16Jから燃焼室枠11J内面までの距離が全周で略同寸法となるように燃焼室枠11Jが形成されている。またその構成及び作動等が第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具1Aと同様であるため、構成及び作動についての説明は省略する。
第2の実施の形態で述べたように、燃焼が最も発達する位置は、回転軸を中心に点火プラグの位置から回転方向に30度〜70度である。よって、燃焼室枠の強度特性上等の問題から、リブ27Jを設置しなければならない場合に、少なくとも回転軸を中心に点火プラグの位置から回転方向に30度〜70度の範囲でリブ27Jの燃焼室枠11J内面よりの突出量を少なくする。リブ27Jの突出量が少なくなることによりリブの表面積が小さくなる。
よって乱流燃焼になった後、火炎伝播面が燃焼室枠11J内面まで到達した場合に接触するリブの表面積が小さくなり、燃焼している燃焼ガスからリブ27Jへ受け渡される熱量を少なくすることが可能となる。
これにより、乱流燃焼が発生した後、燃焼が最も発達する位置からの火炎伝播面が燃焼室枠11Jまで到達しても、その到達付近ではリブ27Jによる熱の受け渡しは少ないため乱流燃焼の発達はあまり阻害されない。よって、乱流燃焼発生初期では、この燃焼が最も発達する位置からの乱流燃焼を形成する燃焼ガスから燃焼室枠11Jへの熱の伝達は少なく、乱流燃焼の発達は過度に阻害されない。
第9及び第10の実施の形態では、リブの燃焼室枠内面よりの突出量を小さくすることによりリブ表面積を小さくし、リブ表面より吸収される熱量を少なくしたが、これに限られず、例えば所定の範囲のリブの間隔を広くすることや、リブの延設部分を短くする等によりリブの表面積を小さくし、リブ表面より吸収される熱量を少なくしてもよい。
本実施の形態においては、燃焼式打込み工具について説明したが、これに限定されず、燃焼室及びピストン等を備え、この燃焼室で燃料を燃焼した時の燃焼室内気体の膨張をピストンの往復運動に変えてこれを動力とする工具であるならば、当該実施の形態と同様に当該発明を適応することが可能となる。
第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面方向断面詳細図。 第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第1の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の打ち込み時の側面方向断面詳細図。 第2の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第3の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第4の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第5の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第6の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第7の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第8の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第9の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。 第10の実施の形態に係る燃焼式打ち込み工具の側面垂直方向断面図。
符号の説明
1A〜J 燃焼式打ち込み工具 2A〜J ハウジング 2b ボンベ室部
2a 主ハウジング部 3 モータ 4 ヘッドカバー 5A〜J ガスボンベ
6 トリガスイッチ 7 ハンドル 8 マガジン 9 テールカバー
10 プッシュレバー 11A〜J 燃焼室枠 12 連結部材
13 ヘッドキャップ 14A〜J ファン 15A〜J 点火プラグ
16A〜J 回転軸 17 噴射通路 18A〜J 噴射口 20 シリンダ
21 排気穴 22 バンパ 23 ピストン 24 第1流路
25 第2流路 26A〜J 燃焼室 27A〜J リブ 28 工作物
29 ドライバブレード 30 圧縮コイルスプリング

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    該ハウジングの一端を塞ぎ、燃料通路が形成されたヘッド部と、
    該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、
    該ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、
    該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能であり、該シリンダをシリンダ内ピストン下室とピストン上室とに画成するピストンと、
    該ハウジング内において移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ内ピストン上室と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、
    該ヘッド部に設けられたモータと、
    該燃焼室内に回転可能に設けられ該モータにより回転駆動されるファンと、
    該ヘッド部に該燃焼室に臨んで設けられる点火プラグと、を備えた燃焼式動力工具において、
    該ファン回転軸の軸方向直交平面上で、該ファン回転軸から該燃焼室枠内面までの距離を、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該プラグの位置より−30度〜150度の範囲で、他の範囲より長くした箇所が設けられることを特徴とする燃焼式動力工具。
  2. 該ファン回転軸の軸方向直交平面上で、該ファン回転軸から該燃焼室枠内面までの距離を、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該プラグの位置より30度〜70度の範囲で、他の範囲より長くした箇所が設けられることを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
  3. 該燃焼室枠内面には該ファン回転軸方向に延びる複数の互いに離間したリブが設けられ、該リブは該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該プラグ位置より150度〜330度の範囲内のみの箇所に設置されることを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載の燃焼式動力工具。
  4. 該リブは該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該プラグ位置より0度〜30度及び70度〜360度の範囲内のみの箇所に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の燃焼式動力工具。
  5. 該リブの該ファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該プラグ位置より−30度〜150度の範囲内の箇所で他の範囲より狭いことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃焼式動力工具。
  6. 該リブの該ファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向に該プラグ位置より30度〜70度の範囲内の箇所で他の範囲より狭いことを特徴とする請求項1または請求項2もしくは請求項5のいずれか一に記載の燃焼式動力工具。
  7. ハウジングと、
    該ハウジングの一端を塞ぎ、燃料通路が形成されたヘッド部と、
    該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、
    該ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、
    該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能であり、該シリンダをシリンダ内ピストン下室とピストン上室とに画成するピストンと、
    該ハウジング内において移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ内ピストン上室と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、
    該ヘッド部に設けられたモータと、
    該燃焼室内に回転可能に設けられ該モータにより回転駆動されるファンと、
    該ヘッド部に該燃焼室に臨んで設けられる点火プラグと、を備えた燃焼式動力工具において、
    該燃焼室枠内面には、該ファン回転軸方向に延びる複数の互いに離間したリブが、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向にプラグ位置より0度〜30度及び70度〜360度の範囲内のみの箇所に設けられることを特徴とする燃焼式動力工具。
  8. 該リブは、該ファン回転軸を中心に該ファンの回転方向にプラグ位置より150度〜330度の範囲内のみの箇所に設けられることを特徴とする請求項7記載の燃焼式動力工具。
  9. ハウジングと、
    該ハウジングの一端を塞ぎ、燃料通路が形成されたヘッド部と、
    該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、
    該ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、
    該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能であり、該シリンダをシリンダ内ピストン下室とピストン上室とに画成するピストンと、
    該ハウジング内において移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ内ピストン上室と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、
    該ヘッド部に設けられたモータと、
    該燃焼室内に回転可能に設けられ該モータにより回転駆動されるファンと、
    該ヘッド部に該燃焼室に臨んで設けられる点火プラグと、を備えた燃焼式動力工具において、
    該燃焼室枠内面には該ファン回転軸方向に延びる複数の互いに離間したリブが設けられ、該リブのファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、ファン回転軸を中心にファンの回転方向にプラグ位置より−30度〜150度の範囲内の箇所で他の範囲より狭いことを特徴とする燃焼式動力工具。
  10. 該リブのファン回転軸を中心とした単位角あたりの表面積は、ファン回転軸を中心にファンの回転方向にプラグ位置より30度〜70度の範囲内の箇所で他の範囲より狭いことを特徴とする請求項9に記載の燃焼式動力工具。
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