JP2005150854A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 映像音声信号を共同受信する家屋を複数具える建築物に適した通信システムを提供する。
【解決手段】 映像音声信号を共同受信する家屋200、210を複数具える建築物90に布設される通信線110を信号伝送路とする通信システムである。建築物90には、信号配信側からの映像音声信号を各家屋に分配する分配器(第一分配器)102と、分配器102に接続されて、各家屋に映像音声信号を伝送する複数の分岐通信線111〜114を具える。そして、通信信号を映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調可能な通信装置(親モデム10)により、分岐通信線111〜114のそれぞれに通信信号の注入/抽出を行う。アンプ101や分配器102を介在せずに通信信号の注入/抽出を行うことで、アンプ101や分配器102による減衰を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像音声信号を共同受信する家屋を複数具える建築物に適した通信システムに関するものである。特に、通信信号の減衰を小さくすることができる通信システムに関する。
従来、複数の家屋を具える集合住宅や商業用ビルなどの建築物において、TV信号やCATV信号などの映像音声信号の受信形態として、共同受信と呼ばれる形態が利用されている。この形態は、一般に、TV局などの信号配信側から伝送されてきた映像音声信号を分配器により分配し、複数の家屋が受信する形態である。図5は、TV信号の共同受信形態の概略を示す説明図である。以下、図において同一符号は同一物を示す。図5に示す形態では、映像音声信号の配信を行うTV局などの局舎500からのTV信号を無線にて受信するアンテナ100と、TV信号を増幅するアンプ101と、TV信号を各家屋200に分配する分配器102と、各家屋200にTV信号を伝送する通信線110とを建築物90に具える。通信線110は、分配器102を介して複数の分岐通信線111〜114に分岐され、複数の家屋が一つの分岐通信線を共有する。例えば、家屋200は、分岐通信線111に具える端末部120にテレビなどの受像機300を接続することで、TV信号の受信が可能である。なお、図5では、信号受信側の建築物90にアンテナ100を具える構成を示したが、CATV信号などでは、通常、信号配信側に有する配信装置からケーブルを介して建築物に配信され、ケーブルから分配器により分配されて各家屋に伝送される。
一方、近年、電力線を利用する通信、例えば、低圧配電線などに通信信号を伝送して高速通信を行う電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。この通信方式では、通常、通信信号の周波数を数10MHz以下で変復調するPLCモデムを具え、PLCモデムにより通信信号を適宜変復調することで、電力線を信号伝送路とした高速通信を可能にしている。
江藤潔、「電力線搬送(PLC:Power Line Communication)の現状」、Interface、CQ出版社、2000年9月、p.70-81
近年、更なる大容量、高速通信が要望されており、より低コストで実現するには、既存の通信インフラの利用が効果的である。通信インフラには、光ファイバケーブル、ペアケーブル、同軸ケーブルなどが挙げられる。このうち、光ファイバケーブルは、大容量、高速通信が可能であるが、現在のところ普及が十分でなく、場所によっては新たに布設する必要がある。これに対し、集合住宅などにおいては、同軸ケーブルの普及率は非常に高いため、同軸ケーブルを信号伝送路とする場合、追加の設備投資が少ない、或いは不要とすることができる。そこで、本発明者らは、同軸ケーブルを信号伝送路とし、PLCモデムを利用して高速通信を行う通信システムを構築することを検討した。しかし、この通信システムでは、PLCモデムにて変復調された通信信号がアンプや分配器により大きく減衰される恐れがあるという問題がある。
そこで、本発明の主目的は、映像音声信号の共同受信を行う建築物に布設される通信線を信号伝送路とする場合に、通信装置により変復調された通信信号の減衰が小さい通信システムを提供することにある。
本発明は、通信信号を映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調可能な通信装置を利用すると共に、通信信号を通信線に注入してから分岐させるのではなく、分岐通信線のそれぞれに通信信号を注入させることで上記目的を達成する。
即ち、本発明は、映像音声信号を共同受信する家屋を複数具える建築物における通信システムであって、前記映像音声信号を各家屋に分配する第一分配器と、前記第一分配器に接続されて、各家屋に映像音声信号を伝送する複数の分岐通信線とを具える。更に、通信信号を前記映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調する第一通信装置と、前記各家屋に具える分岐通信線の端末部に接続されて、分岐通信線に伝送される通信信号の抽出/分岐通信線に通信信号の注入が可能な第二通信装置とを具える。そして、第一通信装置は、各分岐通信線のそれぞれに通信信号の注入/抽出を行うことを特徴とする。以下、本発明を詳しく説明する。
本発明は、複数の家屋を有する建築物、例えば、集合住宅や、オフィスビル、雑居ビルなどといった商業用ビルなどであって、上記複数の家屋が映像音声信号の共同受信を行う建築物を対象とする。即ち、映像音声信号を各家屋に分配する第一分配器と、この第一分配器に接続されて、各家屋に映像音声信号を伝送する複数の分岐通信線とを具える建築物を利用する。そして、本発明は、建築物に配置される上記分岐通信線を信号伝送路として利用する。
映像音声信号としては、TV信号やCATV(Community Antenna TV)信号が挙げられる。第一分配器としては、TV信号やCATV信号の分配に一般的に用いられている分配器が挙げられる。また、分岐通信線は、TV信号やCATV信号の伝送に一般的に用いられている同軸ケーブルが挙げられる。分岐通信線の配置状態は、各分岐通信線の一端側をそれぞれ上記第一分配器に接続させた状態、即ち、各分岐通信線が第一分配器から枝分かれするいわゆるツリー状の配置形態が挙げられる。また、複数の家屋が一つの分岐通信線を共有する形態が一般的である。このとき、一つの分岐通信線に複数の端末部を設け、これら端末部を各家屋にそれぞれ配置することで、TV信号などの映像音声信号の受信を可能とする。
上記のような映像音声信号の共同受信形態が構築された建築物において、本発明は、通信信号の注入/抽出に、通信信号を映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調可能な第一通信装置を利用する。第一通信装置は、通信信号を分岐通信線に注入/分岐通信線からの通信信号を抽出可能な構成を具えるもの、例えば、通信信号を送受信するための送受信部、送受信部などの各構成部を動作させる動力を得るための電源回路からなる電源部、外部との通信に必要なインターフェースなどを具えるものが挙げられる。
特に、第一通信装置は、通信信号を、映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調可能な構成のものとする。映像音声信号の使用周波数帯域は、一般に高周波であるため、第一通信装置の変復調の周波数帯域として、例えば、上記高周波数帯域と重なり合わない低周波数帯域とすることが挙げられる。具体的には、例えば、TV信号の周波数帯域は、VHF帯域が90MHz〜222MHz、UHF帯域が470MHz〜770MHz、CATV信号の周波数帯域は、配信信号が70〜770MHzである。従って、第一通信装置が変復調を行う周波数帯域としては、70MHz未満が挙げられる。特に、50MHz以下にすると映像音声信号との干渉が生じにくく、特に、1.7MHz〜50MHzとすると、AMラジオ放送などとの干渉を避けることができるので好ましい。また、CATV信号では、返信信号の周波数帯域を10〜50MHzとし、40MHz程度がよく利用されている。従って、10〜50MHzで変復調を行う場合、第一通信装置は、通信信号の周波数帯域が映像音声信号で使用されている周波数帯域と異なるように、映像音声信号で使用されている周波数帯域をマスキングするなどして、変復調するとよい。
変復調方式としては、例えば、通信信号を50MHz以下のキャリア周波数で、単一周波数、複数周波数、及び連続周波数のいずれかで変復調する方式が挙げられる。具体的には、単一周波数の正弦波を広い周波数に分散して送信し、受信時に元の単一周波数の正弦波に復元するSS(Spread Spectrum;周波数拡散)方式、通信信号を直交する多数の周波数の正弦波に分割し、分割した波データを密に重畳するOFDM(Orthogonal Frequency Domain Multiplex;直交化周波数多重)方式、その他FSK(Frequency shift keying;周波数変調)方式、PSK(Phase Shift Keying;位相変調)方式などが挙げられる。
上記通信信号の注入/抽出及び変復調機能を有する第一通信装置は、いわゆる親モデムとして利用されている公知のPLCモデムを用いてもよい。PLCモデムを用いることで、高速通信を可能にする。このような第一通信装置の配置場所は、通信信号の注入/抽出が行い易いように、複数の分岐通信線が集められている第一分配器の近傍が挙げられる。
TV信号やCATV信号などの映像音声信号の分配に通常用いられている分配器は、同信号の周波数帯域を除く周波数帯域の損失について、考慮されていない場合がある。これに対し、本発明では、第一分配器から分岐された各分岐通信線のそれぞれに通信信号の注入を行うと共に、分岐通信線のそれぞれから通信信号の抽出を行うため、第一分配器による通信信号の減衰を防止することができる。
第一通信装置が各分岐通信線に対して、それぞれ通信信号の注入/抽出を行うことで、異なる分岐通信線同士が第一通信装置を介して接続されることになる。ここで、映像音声信号の伝送特性が良好な状態になるように、各分岐通信線のインピーダンスの整合をとるといった調整がなされていることが多い。そのため、第一通信装置により、異なる複数の分岐通信線が接続されることで、映像音声信号の伝送特性が劣化する恐れがある。そこで、映像音声信号の伝送特性の劣化を効果的に防止するべく、第一分配器と第一通信装置との間には、映像音声信号の周波数帯域にある信号を遮断するフィルタを具えることが好ましい。このフィルタは、例えば、映像音声信号が高周波数帯域である場合、映像音声信号を遮断するローパスフィルタ、特定の周波数帯域(映像音声信号の周波数帯域を除く)以外の信号を遮断するバンドパスフィルタが挙げられる。
また、本発明では、各家屋に具える分岐通信線の端末部に接続されて上記第一通信装置と通信信号による通信が可能な第二通信装置を具える。即ち、第二通信装置は、上記第一通信装置から分岐通信線に伝送される通信信号を抽出する/分岐通信線に通信信号を注入することが可能なものとする。例えば、通信信号を送受信するための送受信部、送受信部などの各構成部を動作させる動力を得るための電源回路からなる電源部などを具えるものが挙げられる。いわゆる子モデムとして利用されている公知のPLCモデムを用いてもよい。PLCモデムを用いることで、高速通信を可能にする。
上記第二通信装置を具える家屋は、建築物内に複数存在してもよい。このとき、第一通信装置は、複数の第二通信装置に対して通信信号の伝送が可能な構成、具体的には、例えば、各第二通信装置のタイムシェアリングを制御して、各第二通信装置のそれぞれに通信信号の伝送を行う構成を具えるものを利用するとよい。なお、本発明において家屋とは、必ずしも一般的住居のみを意味するものではなく、建築物内を複数の空間に区切り、この区切られた小空間とする。具体的には、例えば、通信を必要とする個々に独立した家、会社、オフィス、部屋などが挙げられる。
上記第二通信装置は、各家屋に具える分岐通信線の端末部、例えば、TV信号やCATV信号などの映像音声信号を分岐する分岐器に接続する。TV信号やCATV信号などの分岐に使用される分岐器は、通常、同信号の使用周波数帯域に対してインピーダンスの整合をとるなどの調整を行っており、同信号以外の周波数帯域にある信号は、損失が大きくなる恐れがある。そこで、分岐器などの端末部をバイパスすることが好ましい。具体的には、分岐通信線と第二通信装置とを第一バイパス線にて接続することが挙げられる。但し、第一バイパス線に映像音声信号が伝送されると、端末部に伝送される映像音声信号とインピーダンスの整合がとれなくなるなどの恐れがある。従って、第一バイパス線には、映像音声信号の周波数帯域にある信号を遮断可能なフィルタを具えることが好ましい。このフィルタは、例えば、映像音声信号が高周波数帯域である場合、映像音声信号を遮断するローパスフィルタ、特定の周波数帯域(映像音声信号の周波数帯域を除く)以外の信号を遮断するバンドパスフィルタが挙げられる。
上記第一通信装置、及び第二通信装置は、信号伝送路となる分岐通信線のインピーダンスに適合するように、それぞれインピーダンスの整合をとっておく。
第一分配器に接続される分岐通信線(以下、主分岐通信線と呼ぶ)のいずれかの分岐通信線が更に複数の副分岐通信線に分岐される場合がある。即ち、第一分配器に加えて、主分岐通信線のいずれかに接続されて、映像音声信号を更に分配する第二分配器を具えることがある。第二分配器が上記第一分配器と同様にTV信号やCATV信号の分配に一般的に使用されているものの場合、同信号の周波数帯域を除く周波数帯域にある信号の損失が考慮されていないことがある。そこで、主分岐通信線から第二分配器を介して副分岐通信線に通信信号の伝送を行うのではなく、第二分配器をバイパスすることが好ましい。具体的には、主分岐通信線と副分岐通信線とを接続する第二バイパス線を具えて、この第二バイパス線により通信信号の伝送を行うことが好ましい。ここで、上記と同様に各副分岐通信線もそれぞれインピーダンスの整合をとるなどの調整が行われていることが多く、第二バイパス線により異なる複数の副分岐通信線が接続されることで、映像音声信号の伝送特性が劣化する恐れがある。この劣化を効果的に防止するべく、映像音声信号の周波数帯域にある信号を遮断するフィルタを具えることが好ましい。このフィルタは、例えば、ローパスフィルタやバンドパスフィルタが挙げられる。
上記のように第一分配器に加えて、第二分配器など複数の分配器を多段に具えるような共同受信形態の場合、第一通信装置の通信信号の信号注入/抽出点と第二通信装置の通信信号の信号抽出/注入点とが離れていることがある。このとき、通信信号の減衰量が多くなるなどして、第一通信装置と第二通信装置との間で通信信号による通信が行えない恐れがある。そこで、第一通信装置における信号注入/抽出点と第二通信装置における信号抽出/注入点とが離れているような場合であっても、良好な通信を行うことができるように、第二バイパス線には、リピータを具えることが好ましい。リピータは、第一通信装置により注入されて主分岐通信線に伝送される通信信号を抽出し第二バイパス線に通信信号を注入/第二バイパス線に伝送される通信信号を抽出し主分岐通信線に通信信号を注入可能であり、伝送中に歪んだ波形を正規の状態に再生可能なものが挙げられる。公知のリピータを利用してもよい。
本発明は、同軸ケーブルなどの通信線を信号伝送路とすると共に、PLCモデムといった通信装置を利用することで、低コストで高速通信を行うことができるという優れた効果を奏し得る。特に、本発明では、分岐通信線のそれぞれに対して通信信号の注入/抽出を行う構成であるため、分岐通信線が接続される分配器により通信信号が減衰することがなく、良好な通信状態を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明通信システムの概要を示す模式図である。本発明システムは、映像音声信号を共同受信する家屋(200、210)を複数具える建築物90において、映像音声信号の伝送に用いられる通信線110を通信信号の信号伝送路とし、通信信号を映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調可能なモデム(親モデム10)を利用して通信信号による通信を行う構成である。特に、本発明では、各家屋に分岐されて配置される分岐通信線111〜114のそれぞれに対して、親モデム10により通信信号の注入/抽出を行う。以下、詳しく説明する。
建築物90は、映像音声信号の共同受信を行う家屋200、210を複数具えるもので、信号配信側から伝送される映像音声信号を受信して増幅するアンプ101と、映像音声信号を各家屋200、210に分配する分配器(第一分配器)102と、各家屋200、210に映像音声信号を伝送する通信線110とを具える。通信線110は、分配器102を介して複数の分岐通信線111〜114に分岐され、複数の家屋が一つの分岐通信線を共有する配置である。各分岐通信線111〜114には、複数の端末部120を具えており、各端末部120がそれぞれ各家屋に配置されている。従って、家屋200は、分岐通信線111に具える端末部120にテレビなどの受像機300を接続することで、映像音声信号の受信が可能である。なお、本例において分配器102は、TV信号及びCATV信号を分配可能な公知のものである。また、分岐通信線111〜114はTV信号及びCATV信号の伝送に用いられている公知の同軸ケーブルである。
このような映像音声信号の共同受信を行う建築物90において、分岐通信線111〜114を通信信号の信号伝送路として利用するべく、分岐通信線111〜114のそれぞれに通信信号の注入を行う/分岐通信線111〜114のそれぞれから通信信号の抽出を行う親モデム10を具える。また、通信信号による通信を行う家屋210には、親モデム10から分岐通信線114に伝送される通信信号を抽出可能/分岐通信線114に通信信号を注入可能な子モデム20を具える。
本例では、通信信号の信号伝送路として、TV信号及びCATV信号が伝送される同軸ケーブルを利用する。従って、分岐通信線111〜114には、通常、TV信号及びCATV信号が伝送される。そのため、本例において親モデム10は、親モデム10から分岐通信線111〜114のそれぞれに注入する通信信号をTV信号やCATV信号の使用周波数帯域以外の周波数帯域に変調可能であると共に、分岐通信線111〜114に伝送される通信信号をTV信号やCATV信号の使用周波数帯域以外の周波数帯域に復調可能なPLCモデムを用いた。また、本例において親モデム10の変復調方式は、OFDM方式とした。
上記親モデム10は、配線111'、112'、113'、114'を介して分岐通信線111、112、113、114のそれぞれと接続され、これら配線111'〜114'を介して、各分岐通信線111〜114に通信信号の注入/抽出を行う。即ち、親モデム10は、TV信号やCATV信号の配信側からみてアンプ101や分配器102の下流側で通信信号の注入/抽出を行う。このように本発明では、分配器102をバイパスして分岐通信線111〜114のそれぞれに通信信号の注入/抽出を行うため、アンプ101や分配器102がTV信号、CATV信号の周波数帯域以外の周波数帯域にある信号について考慮されていない場合であっても、アンプ101や分配器102により通信信号が減衰することを防止することができる。なお、本例において親モデム10は、通信信号の注入/抽出が行い易いように、分岐通信線111〜114が集められる分配器102の近傍に配置した。
一方、子モデム20も上記親モデムと同様に、分岐通信線111〜114に伝送される通信信号をTV信号やCATV信号の使用周波数帯域以外の周波数帯域に復調可能/分岐通信線111〜114に注入する通信信号をTV信号やCATV信号の使用周波数帯域以外の周波数帯域に変調可能なPLCモデムを用いた。また、本例において子モデム20の変復調方式は、OFDM方式とした。
上記子モデム20は、家屋210に配置される分岐通信線114の端末部121に接続されて分岐通信線114に対して通信信号の注入/抽出を行う。本例において端末部121は、TV信号、CATV信号の分岐が可能な公知の分岐器である。なお、親モデム10及び子モデム20は、いずれも分岐通信線のインピーダンスに適合するようにインピーダンスを整合させている。
上記構成により、家屋210の通信ユーザが上位のネットワーク600から通信信号を受信する場合、通信信号は、上位のネットワーク600に接続される光ファイバケーブル150を介して親モデム10に伝送され、TV信号及びCATV信号の周波数帯域以外の周波数に変調される。本例では、50MHz以下のキャリア周波数でOFDM方式にて変調を行う。変調された通信信号は、配線111'〜114'を介して各分岐通信線111〜114のそれぞれに伝送される。分岐通信線114に伝送された通信信号は、家屋210に具える端末部121を介して子モデム20にて抽出されて復調され、パソコンなどの端末機器400により抽出することで受信される。なお、本例では、50MHz以下のキャリア周波数でOFDM方式にて復調を行う。
一方、家屋210の通信ユーザが上位のネットワーク600に通信信号を送信する場合、パソコンなどの端末機器400からの通信信号は、子モデム20にてTV信号及びCATV信号の周波数帯域以外の周波数に変調されて端末部121に注入される。本例では、50MHz以下のキャリア周波数でOFDM方式にて変調を行う。端末部121に注入された通信信号は、分岐通信線114に伝送されて、配線114'を介して親モデム10にて抽出されて復調され光ファイバケーブル150を介して上位のネットワーク600に伝送される。なお、本例では、50MHz以下のキャリア周波数でOFDM方式にて復調を行う。また、親モデム10には、光信号/電気信号の変換が可能なメディアコンバータ(MC)を具えているが、MCを別個に具えていてもよい。
上記構成を具える本発明は、映像音声信号の共同受信を行う建築物に布設される通信線を信号伝送路とすると共に、PLCモデムといった通信信号を同信号の周波数帯域以外の周波数帯域に変復調可能な通信装置を利用して通信信号の注入/抽出を行うことで、低コストで高速通信を実現することができる。特に、本発明では、映像音声信号を分配する分配器や同信号を増幅するアンプを介在させて通信信号の注入/抽出を行わないため、通信信号が分配器やアンプにより減衰されることがなく、良好な通信状態を提供することができる。また、本発明では、伝送する通信信号の周波数帯域を映像音声信号の使用周波数帯域以外とするため、映像音声信号と通信信号とが干渉するなどの不具合が生じにくく、上記いずれの信号に対しても、良好な通信状態とすることができる。
なお、図1に示す例では、通信信号による通信を行う家屋を建築物内に一つ具える例を示したが、複数具えていてもよい。このとき、各家屋には、子モデムを具えて、各家屋に具える分岐通信線の端末部に接続するとよく、親モデムは、各子モデムのタイムシェアリングを制御可能な構成のものを用いるとよい。また、本例では、変復調方式として、OFDM方式を採用したが、SS方式、FSK方式、PSK方式など適宜利用できる。更に、通信信号の周波数帯域が映像音声信号の使用周波数帯域と重なるところがある場合、その周波数帯域はマスキングするなどして、映像音声信号の周波数帯域と異なるように変復調するとよい。
(フィルタを具える例)
上記の例では、親モデム10(配線111'〜114')により異なる分岐通信線111〜114同士が接続される。このため、各分岐通信線111〜114においてTV信号やCATV信号の伝送特性が劣化される恐れがある。この伝送特性の劣化を効果的に防止するために、図2に示すように配線111'〜114'には、TV信号やCATV信号を遮断可能なフィルタ30を配置することが好ましい。フィルタ30は、TV信号やCATV信号などの高周波信号を遮断可能なローパスフィルタや、TV信号やCATV信号の使用周波数帯域を除く特定の周波数帯域にある信号が通過可能なバンドパスフィルタとするとよい。このフィルタ30は、少なくとも通信信号の信号伝送路として使用される分岐通信線(本例では、分岐通信線114)に接続される配線(同配線114')にあればよく、全ての配線111'〜114'に配置していてもよい。
一方、上記の例では、子モデム20を分岐器121に接続して通信信号の注入/抽出を行う構成としているが、分岐器121によっては通信信号の損失が大きくなる恐れがある。このような分岐器121の場合、分岐器121をバイパスするバイパス線(第一バイパス線)130を配置し、子モデム20と分岐通信線114とを接続するとよい。このとき、バイパス線130に伝送されたTV信号やCATV信号は、分岐器121に伝送されるTV信号やCATV信号とインピーダンスの整合がとれない、といった不具合が生じる恐れがある。そこで、バイパス線130には、TV信号やCATV信号を遮断可能なフィルタ40を配置することが好ましい。フィルタ40は、フィルタ30と同様にローパスフィルタ、バンドパスフィルタとするとよい。
上記実施例1では、建築物内に分配器を一つ具える例について説明したが、大きな建築物などでは、複数の分配器を多段に具えることもある。この例では、複数の分配器を具える場合を説明する。図3は、本発明システムにおいて信号伝送路の概略を示す説明図であって、分岐通信線に接続されて更に映像音声信号を分岐する別の分配器を具える例を示す。本例に示す建築物の共同受信形態の基本的構成は上記実施例1と同様であり、異なる点は、分配器102に接続される分岐通信線111〜114のそれぞれに接続されて、TV信号やCATV信号を更に分配する分配器(第二分配器)103〜106を具え、分配器103〜106のそれぞれに副分岐通信線111A〜114Aが接続される点にある。分配器103〜106は、上記分配器102と同様にTV信号、CATV信号の分配が可能な公知の分配器とした。
このように分配器が多段に配置されている場合、分配器102と同様に分配器103〜106もTV信号やCATV信号の周波数帯域以外の周波数帯域にある信号について考慮されていない恐れがある。そこで、本例では、分配器102だけでなく分配器103〜106をもバイパスさせる構成とする。図3に示す例では、分配器103をバイパスして分岐通信線111と副分岐通信線111Aとを接続するバイパス線160を具える。本例では、分配器103に接続されて分岐される副分岐通信線111a〜111dのそれぞれに対し、分岐通信線111と接続するバイパス線161〜164を配置している。
この構成により、分岐通信線111に伝送される通信信号は、バイパス線161〜164を介して副分岐通信線111a〜111dに伝送されるため、分配器103による減衰が生じることがなく、良好な通信状態とすることができる。また、副分岐通信線111a〜111dに伝送される通信信号は、バイパス線161〜164を介して分岐通信線111に伝送されるため、同様に分配器103により減衰されることがない。
更に、図4に示すように親モデム10の通信信号の注入/抽出点から子モデム20の通信信号の注入/抽出点が離れている場合、通信信号の減衰が多くなって、親モデム10と子モデム20との間において通信信号による通信が行えない、或いは困難となることがある。このような不具合を解消するべく、バイパス線160には、リピータ60を具えることが好ましい。リピータ60は、伝送中に歪んだ波形を正規の状態に再生可能な公知のものを用いた。
上記リピータ60を具えることで、副分岐通信線111cの端末部122に接続される子モデム20であっても、親モデム10との間で通信信号による通信を良好に行うことができる。
本発明システムは、共同受信を行う家屋を複数具える建築物において高速通信を行う際に最適である。特に、本発明では、上記建築物に布設される通信線を信号伝送路として利用することで、システムの構築コストを低減することができる。
本発明通信システムの概要を示す模式図である。 本発明通信システムの信号伝送路の概略を示す模式図であって、親モデムと分配器との間にフィルタを具える例を示す。 本発明通信システムの信号伝送路の概略を示す模式図であって、分配器を多段に具える例を示す。 図3に示す本発明通信システムに更に、リピータを具える例を示す。 複数の家屋を具える建築物において、TV信号の共同受信形態の概略を示す説明図である。
符号の説明
10 親モデム 20 子モデム 30,40,50 フィルタ 60 リピータ 90 建築物
100 アンテナ 101 アンプ 102〜106 分配器 110 通信線
111〜114 分岐通信線 111'〜114' 配線
111A,112A,113A,114A,111a〜111d 副分岐通信線
120〜122 端末部 130,160〜164 バイパス線 150 光ファイバケーブル
200、210 家屋 300 受像機 400 端末機器 500 局舎
600 上位のネットワーク

Claims (6)

  1. 映像音声信号を共同受信する家屋を複数具える建築物における通信システムであって、
    前記映像音声信号を各家屋に分配する第一分配器と、
    前記第一分配器に接続されて、各家屋に映像音声信号を伝送する複数の分岐通信線と、
    通信信号を前記映像音声信号の周波数帯域を除く周波数帯域に変復調する第一通信装置と、
    前記各家屋に具える分岐通信線の端末部に接続されて、分岐通信線に伝送される通信信号の抽出/分岐通信線に通信信号の注入が可能な第二通信装置とを具え、
    前記第一通信装置は、各分岐通信線のそれぞれに通信信号の注入/抽出を行うことを特徴とする通信システム。
  2. 第一分配器と第一通信装置との間に、映像音声信号の周波数帯域にある信号を遮断するフィルタを具えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 更に、分岐通信線と第二通信装置とを接続して、分岐通信線の端末部をバイパスする第一バイパス線を具え、
    前記第一バイパス線には、映像音声信号の周波数帯域にある信号を遮断するフィルタを具えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 第一通信装置は、通信信号を50MHz以下のキャリア周波数で、単一周波数、複数周波数、及び連続周波数のいずれかに変復調することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 第一分配器に接続される分岐通信線のいずれかに接続されて、映像音声信号を更に分配する第二分配器と、
    前記第一分配器に接続される分岐通信線と前記第二分配器に接続される副分岐通信線とを接続して、第二分配器をバイパスする第二バイパス線とを具え、
    前記第二バイパス線には、映像音声信号の周波数帯域にある信号を遮断するフィルタを具えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 更に、第二バイパス線には、リピータを具えることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010273052A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 同軸線通信装置とそのレベル調整方法及び同軸線通信システム

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