以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための原理図である。以下、この図1を用いて本発明の概要について説明する。
図1は、ページアドレスの変更を通知するページアドレス変更通知サーバ1に、本発明を適用した場合について示している。
ページアドレス変更通知サーバ1は、コンピュータ上で閲覧するページに設定されたページアドレスの変更を通知する機能を有している。ページアドレス変更通知サーバ1には、図示していないネットワークを介して、他のコンピュータなどが接続されているものとする。
ここでページとは、ハイパーテキストにより、他のページの位置情報を指定することのできる文書を示す。上記ページに対しては、ハイパーテキストが構築されるネットワーク上で一意に識別するためのページアドレスが設定される。複数のページが階層構造によって1つにまとまっている場合は、上記ページアドレスを用いて、階層構造での上位や下位を指定することもできる。他のページの位置情報を指定する際には、そのページのページアドレスを指定する。このようにすることで、ページ同士の関連付け(リンク)がなされる。
また、ページアドレス変更通知サーバ1は、上記ページを外部に公開するサーバの機能を有している。ここでは、ページアドレスとしてアドレスA1が設定されたページ5を公開しているものとする。ページ5には、ページアドレスとしてアドレスA2が設定されたページ6からリンクが張られている。端末装置を用いてページ6を閲覧しているユーザは、ページ6のリンクを参照することで、ページ5を閲覧することができる。
端末装置からページアドレス変更通知サーバ1には、ページ5に設定されたページアドレスA1へのアクセスを要求するアクセス要求情報3が送信される。アクセス要求情報3には、直前にアクセスされたページのページアドレスを示す参照元ページアドレス3aが含まれている。ページアドレス変更通知サーバ1は、受信したアクセス要求情報3をアクセスログ2に記録する。なお実際には、複数のアクセス要求情報がアクセスログ2に記録される。
ここで、アクセス要求情報3は、ユーザがページ6のリンクを参照した際、ページアドレス変更通知サーバ1に対して送信されるものとする。このとき、参照元ページアドレス3aには、ページ6のページアドレスが設定される。
ページアドレス変更通知サーバ1は、ページ5のページアドレスがアドレスA1からアドレスB1に変更されたとき、ページアドレス変更前のページ5へのリンクが張られているページ6から電子メールアドレスを特定する。そして、特定された電子メールアドレス宛てに、ページ5の変更前ページアドレス及び変更後ページアドレスを通知する。以下、この処理内容について、ステップ番号に沿って説明する。
[ステップS1]ページアドレス変更通知サーバ1は、アクセス要求情報3を、アクセスログ2に記録する。
[ステップS2]ここで、ページ5のページアドレスが上記のように変更されたものとする。このような変更を行うと、ページ6は、ページ5へのリンクとしてアドレスA1を設定しているため、ページ5へのリンクが切れてしまう。
このとき、ページアドレス変更通知サーバ1は、アクセスログ2に記録されたアクセス要求情報3から参照元ページアドレス3aを抽出し、ステップS3に処理を進める。
[ステップS3]ページアドレス変更通知サーバ1は、参照元ページアドレス3aの示すページアドレス(アドレスA2)にアクセスする。そして、参照元ページアドレス3aの示す参照元ページとしてページ6を読み出し、このページ6から電子メールアドレスを特定する。例えば、ページ6に「mailto:xxx@mail.aa.jp」との記述がある場合、ページアドレス変更通知サーバ1は、「mailto:」に続く文字列を電子メールアドレス「xxx@mail.aa.jp」として特定する。
[ステップS4]ページアドレス変更通知サーバ1は、特定された電子メールアドレス「xxx@mail.aa.jp」宛てに、ページ5の変更前ページアドレス(アドレスA1)及び変更後ページアドレス(アドレスB1)を記述した電子メール4を送信する。
このように、ページアドレス変更前のページ5へのリンクが張られているページ6から電子メールアドレスを特定することで、ページ5の変更前ページアドレス及び変更後ページアドレスを記述した電子メール4を送信することができる。ページ6から特定された電子メールアドレスは、ページ6を更新することのできる管理者のものである可能性が高い。特定された電子メールアドレスがページ6の管理者のものである場合、電子メール4を受信した管理者は、その内容に基づいて、ページ6のリンクに設定されたページ5の変更前ページアドレスを変更後ページアドレスに修正し、切れたリンクを張り直すことができる。
なお、上記の説明では、参照元ページのページ6から電子メールアドレスを特定したが、ページ6に電子メールアドレスが含まれていない場合は、順次階層構造の上位に位置するページを対象として、電子メールアドレスを特定するようにしてもよい。
また、上記の説明では、電子メール4に変更前ページアドレス及び変更後ページアドレスを記述するとしたが、変更前ページアドレス及び変更後ページアドレスを記述したページを別に用意し、電子メール4には、そのページのページアドレスを記述するようにしてもよい。
また、上記の説明では、1つの参照元ページアドレス3aを抽出したが、複数の参照元ページアドレスが抽出された場合でも、それぞれの参照元ページアドレスに対して同様の処理を行うことで、複数の管理者に対してページアドレスの変更内容を通知することができる。
次に、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図2は、本発明を適用したURL変更通知サーバが接続されたネットワークの構成例である。
本実施の形態のネットワーク構成では、URL変更通知サーバ100には、インターネット901が接続されている。インターネット901には、URL変更通知サーバ100の他、WWWサーバ200、WWWサーバ300、端末装置50、端末装置60、及びその他様々なネットワーク機器が接続されている。
インターネットを通じて構築されたWWWでは、リンク機能を有するWebページがWWWサーバによって公開されている。Webページには、インターネット上でWebページを一意に識別するためのページアドレスとして、URLやURI(Uniform Resource Identifiers)が設定されている。リンク機能により、あるWebページに対して他のWebページの位置情報、即ちURLやURIを指定することで、Webページ同士を相互に関連付けすることが可能となる。なお、本実施の形態では、Webページを一意に識別するためのページアドレスをURLとして説明するが、URLをURIとして解釈してもよい。
Webページの記述に際しては、HTML(Hyper Text Markup Language)の他、XML(eXtensible Markup Language)、CHTML(Compact HTML)、MML(Mobile Markup Language)、WML(Wireless Markup Language)などのマークアップ言語を用いる。このような言語を用いて記述することで、Webページにリンク機能を設けることができる。
URL変更通知サーバ100は、WebページのURLが変更された際、URL変更前のWebページのリンク元となるWebページから電子メールアドレスを特定する。そして、その電子メールアドレス宛てに電子メールを送信し、Webページの変更前URL及び変更後URLを通知する。
また、URL変更通知サーバ100は、WWWサーバ機能を有しており、WebサイトAを外部に公開している。公開されるWebサイトAには、WebページP1が含まれている。なお、WebサイトAを構成する各Webページのデータは、HDD(HDD:Hard Disk Drive)などの記憶装置に記憶されており、外部からの取得要求に応じて、対応するWebページのデータが上記記憶装置から引き出される。
WWWサーバ200は、WebサイトBを外部に公開している。WebサイトBには、WebページP2が含まれている。WebページP2には、WebページP1へのリンクが張られている。また、WebページP2には、文字列「mailto:xxx@aa-web.jp」が含まれている。
WWWサーバ300は、WebサイトCを外部に公開している。WebサイトCには、WebページP3とWebページP4とが含まれている。WebページP3及びWebページP4には、共にWebページP1へのリンクが張られている。また、WebページP3及びWebページP4には、共に文字列「mailto:xxx@zz-web.com」が含まれている。
本実施の形態では、WebページP1に張られているリンクは上記の3つとする。
端末装置50は、WebサイトBを管理する管理者が使用するコンピュータである。この管理者の電子メールアドレスは「xxx@aa-web.jp」であり、端末装置50には、この電子メールアカウントが設定されている。
端末装置60は、WebサイトCを管理する管理者が使用するコンピュータである。この管理者の電子メールアドレスは「xxx@zz-web.com」であり、端末装置60には、この電子メールアカウントが設定されている。
ここで、Webページのデータ転送について説明する。
Webページを要求する端末装置とWWWサーバとの間では、データ転送用プロトコルとして、一般にHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)が用いられている。HTTPを用いた通信は、概略以下の通りである。
まず、Webページを要求する端末装置からWWWサーバに対して、HTTPリクエストが送信される。HTTPリクエストは、Webページに設定されたURLへのアクセスを要求するための情報であり、アクセスを要求するURL(リクエストURLあるいはリクエストURI、以下リクエストURLと称す)や、HTTPリクエストの送信先となるWWWサーバのドメイン名(ホスト名)や、HTTPのバージョンなどが記録されている。リクエストURLは、通常「/index.html」などのパス名のみで指定されるが、スキーム名やドメイン名なども含めて指定される場合もある。リクエストURLがパス名のみで指定されていても、ホスト名を参照することで、要求されるURLを特定することができる。
そして、HTTPリクエストを受信したWWWサーバからは、端末装置に対して、HTTPレスポンスが送信される。HTTPレスポンスには、リクエストURLに対応するWebページのデータが含まれている。
このような通信を行うことで、Webページを要求する端末装置は、所望のURLへのアクセスを行い、WWWサーバから該当Webページのデータを受信する。ユーザは、端末装置にインストールされたブラウザを用いることで、受信したWebページを閲覧することができる。
ところで、HTTPリクエストには、「Referer」を含めることができる。「Referer」には、HTTPリクエストで要求されるURLの直前にアクセスされたURLを示す参照元URLが記録されている。この参照元URLの示すWebページは、HTTPリクエストで要求されるWebページの直前に参照された参照元Webページとなる。
例えば、WebページP2を閲覧しているユーザが、WebページP1へのリンクを参照したとする。このとき、WebページP1を公開するURL変更通知サーバ100には、WebページP1のURLへのアクセスを要求するHTTPリクエストが送信される。このHTTPリクエストの「Referer」には、WebページP1のURLの直前にアクセスされたURL、即ちWebページP2のURLが参照元URLとして記録されている。また、WebページP1の直前に参照されたWebページP2が、参照元Webページとなる。
上記説明のように、WebサイトAを公開しているURL変更通知サーバ100には、WebサイトAを構成する各WebページのURLへのアクセスを要求するHTTPリクエストが、随時送信されている。URL変更通知サーバ100は、これらのHTTPリクエスト140a,140b,...などをアクセスログ140に記録している。
このようなネットワークが構成されているとき、URL変更通知サーバ100が公開するWebページのURLが変更された場合、URL変更通知サーバ100で以下の処理が行われる。本実施の形態では、WebページP1のURLが、「http://www.dummy-web.com/syokai1.html」から「http://www.dummy-web.com/catalog1.html」に変更されたものとする。
URLの変更内容を操作入力などによって受け取ったURL変更通知サーバ100は、アクセスログ140に記録されたHTTPリクエスト140a,140b,...から、WebページP1の変更前URLへのアクセスを要求するHTTPリクエストを抽出する。そして、それらのHTTPリクエストに含まれる「Referer」に記録された参照元URLを取得する。このようにして、URL変更通知サーバ100は、アクセスログ140から、Webページの変更前URLへのアクセスを要求したHTTPリクエストに含まれる参照元URLを抽出する。本実施の形態では、WebページP2〜P4の各URLを含む複数のURLが、アクセスログ140から抽出される。
次に、URL変更通知サーバ100は、抽出された各参照元URLが示すWebページ内を検索する。そして、URL変更前のWebページP1へのリンクが張られているWebページのURLを、リンク元URLとする。即ち、参照元URLが示すWebページの中で、実際にURL変更前のWebページへのリンクが張られているWebページを絞り込み、それらのWebページのURLをリンク元URLとする。本実施の形態では、WebページP2〜P4の各URLが、それぞれリンク元URLとなる。
そして、URL変更通知サーバ100は、リンク元URLの示すWebページから電子メールアドレスを特定する。本実施の形態では、WebページP2から電子メールアドレス「xxx@aa-web.jp」が特定され、WebページP3及びWebページP4から、それぞれ電子メールアドレス「xxx@zz-web.com」が特定される。
その後、URL変更通知サーバ100は、特定された各電子メール宛てに、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メールを送信する。本実施の形態では、端末装置50に対して、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール91が送信される。また、端末装置60に対しても、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール92が送信される。
このようにして、WebページのURLを変更した際、リンク元のWebページの管理者に対して、Webページの変更前URL及び変更後URLを通知することができる。
以下、図2に示した処理の実現方法について具体的に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に用いるURL変更通知サーバのハードウェア構成例を示す図である。
URL変更通知サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス109を介して、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)104、グラフィック処理装置105、入力インターフェース106、及び通信インターフェース107が接続されている。
ROM102には、CPU101が実行する基本的なプログラムやデータが格納される。RAM103には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM103には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD104には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置105には、表示装置21が接続されている。グラフィック処理装置105は、CPU101からの命令に従って、画像を表示装置21の画面に表示させる。入力インターフェース106は、マウス22やキーボード23から送られてくる信号を、バス109を介してCPU101に送信する。通信インターフェース107は、インターネット901を介して、他の装置とのデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。次に、本実施の形態を実施するためにURL変更通知サーバ100が備える機能について説明する。
図4は、URL変更通知サーバの機能を示す機能ブロック図である。
URL変更通知サーバ100は、変更URL情報ファイル111、参照元URL情報ファイル112、送信用ファイル113、フリーメールドメインDB(データベース)114、逆リンク検索エンジン利用DB115、通信処理部120、アクセスログ作成部130、アクセスログ140、参照元URL抽出部150、リンク検索部160、電子メールアドレス特定部170、電子メール作成部180、逆リンク検索部190を有している。
変更URL情報ファイル111には、URLを変更したWebページの変更前URLと変更後URLとが組になって登録されている。これらのデータは、例えばURL変更通知サーバ100に対して操作入力を行うことで登録される。
参照元URL情報ファイル112には、参照元URL抽出部150によって抽出された参照元URLが登録される。
送信用ファイル113には、電子メールアドレス特定部170によって特定された電子メールアドレスや、URL変更前のWebページへのリンクが張られているWebページのURLや、Webページの変更後URLを示す新URLなど、URL変更を通知する電子メールの記述に必要な情報が登録される。
フリーメールドメインDB114には、フリーメールのドメイン情報が登録されている。この情報は、例えばURL変更通知サーバ100に対して操作入力を行うことで登録される。
アクセスログ140には、URL変更通知サーバ100に随時送信されるHTTPリクエスト140a,140b,...の他、これらのHTTPリクエスト140a,140b,...に対応するHTTPレスポンスなどが記録される。WebサイトAに対するアクセス状況を解析する際には、これらの情報が用いられる。
逆リンク検索エンジン利用DB115には、逆リンク検索を行う際に使用する検索エンジンや、検索エンジンに指定する文字列などが登録される。
通信処理部120は、URL変更通知サーバ100内部から受け取ったデータを所定のプロトコルを用いて変換し、インターネット901に送出する。また、インターネット901を介して受信したデータから所望のデータを取り出して、URL変更通知サーバ100内部に渡す。
アクセスログ作成部130は、URL変更通知サーバ100に随時送信されるHTTPリクエスト140a,140b,...を通信処理部120から受け取り、アクセスログ140に記録する。
参照元URL抽出部150は、変更URL情報ファイル111から変更前URLを読み出し、アクセスログ140から参照元URLを抽出する。
リンク検索部160は、参照元URL情報ファイル112の参照元URLが示すWebページを、通信処理部120を介して取得する。そして、変更URL情報ファイル111から変更前URLを読み出し、取得したWebページのリンクに変更前URLが指定されているかどうか調べる。その後、変更前URLを指定したリンクが張られているWebページのURLをリンク元URL、その変更前URLをリンク先URLとして、送信用ファイル113にそれぞれ登録する。
電子メールアドレス特定部170は、送信用ファイル113からリンク元URLを読み出す。そして、通信処理部120を介して、読み込んだリンク元URLの示すWebページを取得する。そして、取得したWebページのソースデータから、電子メールアドレスを検索する。検索の結果、1つの電子メールアドレスが得られた場合は、それを管理者メールアドレスとして特定する。また、複数の電子メールアドレスが得られた場合は、その中から管理者のものと思われる1つの電子メールアドレスを、フリーメールドメインDB114を参照するなどして特定する。
また、電子メールアドレス特定部170は、特定した電子メールアドレスが管理者のものであるかどうかを判断するためのフラグとして、管理者判定フラグを有している。管理者判定フラグは、「断定」あるいは「推定」のいずれかの設定値を持つ。管理者判定フラグの設定値の記憶には、例えばCPU101に設けられたレジスタなどを用いる。なお、管理者判定フラグの設定については後述する。
電子メール作成部180は、送信用ファイル113のリンク先URLをキーにして、変更URL情報ファイル111を検索する。そして、検索キーに用いたリンク先URLと一致する変更前URLに対応する変更後URLを取得する。その後、送信用ファイル113の内容に基づいて電子メールを作成し、通信処理部120に渡す。
逆リンク検索部190は、変更URL情報ファイル111から変更前URLを読み出す。そして、URL変更前のWebページへのリンクが張られているWebページを、逆リンク検索エンジン利用DB115の内容を利用して調べ、通信処理部120を介して該当Webページを取得する。
次に、URL変更通知サーバ100が有する各ファイル及び各DBについて、それぞれのデータ構成例を説明する。
図5は、変更URL情報ファイルのデータ構成例を示す図である。
図5に示すように、変更URL情報ファイル111は、「変更前URL」の項目111aと「変更後URL」の項目111bとによって構成される。「変更前URL」の項目111aには、URLを変更するWebページの変更前URLが登録され、「変更後URL」の項目111bには、そのWebページの変更後URLが登録される。本実施の形態では、最初のレコードにWebページP1の変更前URLと変更後URLとが登録される。なお、複数のWebページのURLを変更した場合、変更URL情報ファイル111には、URLを変更するWebページの数に応じた複数の変更前URL及び変更後URLが登録される。
図6は、参照元URL情報ファイルのデータ構成例を示す図である。
図6に示すように、参照元URL情報ファイル112は、「参照元URL」の項目112aによって構成される。「参照元URL」の項目112aには、参照元URL抽出部150によってアクセスログ140から抽出された参照元URLが登録される。
図7は、送信用ファイル113のデータ構成例を示す図である。
図7に示すように、送信用ファイル113は、「リンク元URL」の項目113aと、「リンク先URL」の項目113bと、「管理者メールアドレス」の項目113cと、「管理者判定フラグ」の項目113dと、「新URL」の項目113eとによって構成される。
「リンク元URL」の項目113aには、リンク検索部160によって、Webページの変更前URLを指定したリンクが張られているWebページのURLが登録される。
「リンク先URL」の項目113bには、「リンク元URL」の項目113aに登録されたURLが示すWebページのリンク指定された変更前URLが登録される。
「管理者メールアドレス」の項目113cには、電子メールアドレス特定部170によって管理者のものと特定された電子メールアドレスが登録される。
「管理者判定フラグ」の項目113dには、電子メールアドレス特定部170が設定した管理者判定フラグの設定値が登録される。この項目の設定値は、電子メール作成部180によって作成される電子メールの文面に反映される。
「新URL」の項目113eには、上記リンク先URLを検索キーにすることで、電子メール作成部180が変更URL情報ファイル111から取得した変更後URLが登録される。
図8は、フリーメールドメインDBのデータ構成例を示す図である。
図8に示すように、フリーメールドメインDB114は、「フリーメールドメイン」の項目114aによって構成される。この項目には、メールアカウントを無料で提供するドメインが登録される。
図9は、逆リンク検索エンジン利用DBのデータ構成例を示す図である。
図9に示すように、逆リンク検索エンジン利用DB115は、「逆リンク検索エンジン」の項目115aと、「指定文字列」の項目115bと、「チェック」の項目115cとによって構成される。
「逆リンク検索エンジン」の項目115aには、逆リンク検索を行うことのできる検索エンジンのドメイン名が登録される。
「指定文字列」の項目115bには、「逆リンク検索エンジン」の項目115aに登録された検索エンジンに指定する文字列、例えば「link:」や「http://」などが登録される。
「チェック」の項目115cには、逆リンク検索を行ったかどうかのチェックが登録される。逆リンク検索が行われた場合、この項目には「チェック済」と登録される。
以上のような構成のURL変更通知サーバ100によって、WebページP1のURLが変更された際、URL変更前のWebページP1へのリンクが張られているWebページP2〜P4のそれぞれから、電子メールアドレスが特定される。そして、端末装置50には、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール91が送信される。また、端末装置60にも、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール92が送信される。以下、URL変更通知サーバ100の処理手順を説明する。
図10は、URL変更通知サーバの処理手順を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理を、ステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]参照元URL抽出部150は、アクセスログ140から参照元URLを抽出する。この処理の詳細は、図11で説明する。
[ステップS12]リンク検索部160は、参照元URLが示すWebページのリンクに、変更前URLが指定されているかどうか調べる。この処理の詳細は、図12で説明する。
[ステップS13]逆リンク検索部190は、変更URL情報ファイル111の変更前URLを読み出し、URL変更前のWebページへのリンクが張られているWebページを調べる。この処理の詳細は、図13で説明する。
[ステップS14]電子メールアドレス特定部170は、送信用ファイル113のリンク元URLを読み出し、リンク元URLが示すWebページから電子メールアドレスを検索する。そして、管理者の電子メールアドレスを特定する。この処理の詳細は、図14で説明する。
[ステップS15]電子メール作成部180は、送信用ファイル113の内容に基づいて電子メールを作成し、通信処理部120に渡す。通信処理部120は、電子メール作成部180が作成した電子メールを送信する。この処理の詳細は、図15で説明する。
次に、図10に示したフローチャートの各処理について、順番に説明する。
まず、参照元URL抽出処理(図10のステップS11)について説明する。
図11は、参照元URL抽出処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理を、ステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートの各ステップは、特に断らない限り、参照元URL抽出部150によって行われる。
[ステップS21]変更URL情報ファイル111から1つの変更前URLを読み出し、ステップS22に処理を進める。
[ステップS22]アクセスログ140を参照し、ステップS21で読み出した変更前URLへのアクセスを要求したHTTPリクエストを抽出する。そして、ステップS23に処理を進める。上記抽出の際には、HTTPリクエストに記録されたリクエストURLやホスト名などの情報を参照する。例えば、パス名で指定されたリクエストURLとホスト名に記録されたWWWサーバのドメイン名とを組み合わせて、変更前URLとの比較を行うことで、変更前URLへのアクセスを要求したHTTPリクエストを抽出する。
[ステップS23]ステップS22で抽出したHTTPリクエストの中で、1つのHTTPリクエストを対象とする。そして、対象になったHTTPリクエストの「Referer」に記録された参照元URLを取得し、ステップS24に処理を進める。
[ステップS24]ステップS23で取得した参照元URLが、既に参照元URL情報ファイル112に登録済みの情報かどうか調べる。登録済みであれば、ステップS23に処理を進める。登録済みでなければ、ステップS25に処理を進める。
[ステップS25]ステップS23で取得した参照元URLを、参照元URL情報ファイル112の「参照元URL」の項目112aに登録する。
[ステップS26]ステップS22で抽出した全てのHTTPリクエストに対して処理したかどうか調べる。全てのHTTPリクエストに対して処理していれば、ステップS27に処理を進める。全てのHTTPリクエストに対して処理していなければ、ステップS23に処理を進める。
[ステップS27]変更URL情報ファイル112に登録された全ての変更前URLに対して処理したかどうか調べる。全ての変更前URLに対して処理していれば、参照元URL抽出処理を終了する。全ての変更前URLに対して処理していなければ、ステップS21に処理を進める。
以上が、参照元URL抽出処理の処理内容である。この参照元URL抽出処理を行うことで、本実施の形態では、WebページP1の変更前URLを要求するHTTPリクエストから、WebページP2〜P4の各URLなどが参照元URLとして抽出される。
従って、図6に示すように、参照元URL情報ファイルの「参照元URL」の項目112aに対して、参照元URL抽出処理によって抽出された参照元URLが登録される。
例えば、最初のレコードには、WebページP2のURLが登録される。同様に、2番目のレコードにはWebページP3のURLが登録され、3番目のレコードにはWebページP4のURLが登録される。
次に、リンク検索処理(図10のステップS12)について説明する。
図12は、リンク検索処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図12に示す処理を、ステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートの各ステップは、特に断らない限り、リンク検索部160によって行われる。
[ステップS31]参照元URL情報ファイル112から1つの参照元URLを読み出し、ステップS32に処理を進める。
[ステップS32]変更URL情報ファイル111から1つの変更前URLを読み出し、ステップS33に処理を進める。
[ステップS33]ステップS31で読み出した参照元URLの示すWebページを、通信処理部120を介して取得する。そして、取得したWebページのソースデータに記述されたリンクを検索し、そのリンクに指定されたURLを取得する。
[ステップS34]ステップS33で行った検索の結果、WebページのリンクにステップS32で読み出した変更前URLが指定されているかどうか調べる。具体的には、例えばステップS33で取得したURLとステップS32で読み出した変更前URLとが一致するかどうか調べる。変更前URLが指定されていれば、ステップS35に処理を進める。変更前URLが指定されていなければ、ステップS36に処理を進める。
[ステップS35]ステップS31で読み出した参照元URLとステップS32で読み出した変更前URLとを、送信用ファイル113の「リンク元URL」の項目113aと「リンク先URL」の項目113bとに、それぞれ同一レコードで登録する。
[ステップS36]変更URL情報ファイル111に登録された全ての変更前URLに対して処理したかどうか調べる。全ての変更前URLに対して処理していれば、ステップS37に処理を進める。全ての変更前URLに対して処理していなければ、ステップS32に処理を進める。
[ステップS37]参照元URLファイル112に登録された全ての参照元URLに対して処理したかどうか調べる。全ての参照元URLに対して処理していれば、リンク検索処理を終了する。全ての参照元URLに対して処理していなければ、ステップS31に処理を進める。
以上が、リンク検索処理の処理内容である。このリンク検索処理を行うことで、本実施の形態では、WebページP2及びWebページP3から、それぞれWebページP1の変更前URLが取得される。
従って、図7に示すように、送信用ファイル113の「リンク元URL」の項目113a及び「リンク先URL」の項目113bに対して、リンク検索処理によって処理されたデータがそれぞれ登録される。
例えば、最初のレコードには、WebページP2のURLが「リンク元URL」の項目113aに登録され、WebページP1の変更前URLが「リンク先URL」の項目113bに登録される。2番目のレコードには、WebページP3のURL及びWebページP1の変更前URLが、それぞれ同様に登録される。3番目のレコードには、WebページP4のURL及びWebページP1の変更前URLが、それぞれ同様に登録される。
次に、逆リンク検索処理(図10のステップS13)について説明する。
図13は、逆リンク検索処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートの各ステップは、特に断らない限り、逆リンク検索部190によって行われる。
[ステップS41]変更URL情報ファイル111から1つの変更前URLを読み出し、ステップS42に処理を進める。
[ステップS42]逆リンク検索エンジン利用DB115から1つの逆リンク検索エンジンを選択し、ステップS43に処理を進める。
[ステップS43]ステップS42で選択した逆リンク検索エンジンを利用し、以下のようにして、ステップS41で読み出した変更前URLが示すWebページへのリンクが張られているWebページがあるかどうか検索する。
まず、通信処理部120を介して、ステップS42で選択した逆リンク検索エンジンが示す検索エンジンにアクセスする。
そして、ステップS42で選択した逆リンク検索エンジンと同一レコードの指定文字列を読み出す。その後、アクセスした検索エンジンに対して、読み出した指定文字列と共にステップS41で読み出した変更前URLを指定し、逆リンク検索を指示する。その後、逆リンク検索エンジン利用DB115の「チェック」の項目115cに、「チェック済」と登録する。また、上記と同一の逆リンク検索エンジンで、異なる指定文字列が登録されたレコードがあれば、その指定文字列を用いて上記と同様の処理を行う。
このような逆リンク検索の後、ステップS44に処理を進める。
[ステップS44]ステップS43で行った逆リンク検索の結果、逆リンクが張られているWebページがあれば、ステップS45に処理を進める。逆リンクが張られているWebページがなければ、ステップS47に処理を進める。
[ステップS45]逆リンクが張られているWebページのURLと変更前URLとの組み合わせが、既に送信用ファイル113に登録されているかどうか調べる。登録されていれば、ステップS47に処理を進める。登録されていなければ、ステップS46に処理を進める。
[ステップS46]逆リンクが張られているWebページのURLと変更前URLとを、送信用ファイル113の「リンク元URL」の項目113aと「リンク先URL」の項目113bとにそれぞれ追加する。そして、ステップS47に処理を進める。
[ステップS47]逆リンク検索エンジン利用DBに登録された全ての逆リンク検索エンジンを使用したかどうか調べる。全て使用していれば、ステップS48に処理を進める。全て使用していなければ、ステップS42に処理を進める。
[ステップS48]変更URL情報ファイル111に登録された全ての変更前URLに対して処理したかどうか調べる。全ての変更前URLに対して処理していれば、逆リンク検索処理を終了する。全ての変更前URLに対して処理していなければ、ステップS41に処理を進める。
以上が、逆リンク検索処理の処理内容である。この処理を行うことで、アクセスログ140には記録されていなくても、URL変更前のWebページへのリンクが張られているWebページを見つけることができる。
次に、電子メールアドレス特定処理(図10のステップS14)について説明する。
図14は、電子メールアドレス特定処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートの各ステップは、特に断らない限り、電子メールアドレス特定部170によって行われる。
[ステップS51]送信用ファイル113から1つのリンク元URLを読み出し、そのURLが示すWebページを対象Webページとする。そして、ステップS52に処理を進める。
[ステップS52]通信処理部120を介して、対象Webページを取得する。そして、取得した対象Webページのソースデータを検索し、対象Webページに含まれる電子メールアドレスを検出する。ソースデータ検索の際には、例えば文字列「mailto」に続く文字列に電子メールアドレスが記述されているかどうか調べる。
[ステップS53]ステップS52で検出した電子メールアドレスが1つのみであれば、ステップS54に処理を進める。1つでなければ、ステップS55に処理を進める。
[ステップS54]ステップS52で検出した1つの電子メールアドレスを、管理者の電子メールアドレスとして特定する。加えて、管理者判定フラグを「断定」に設定し、ステップS60に処理を進める。
[ステップS55]ステップS52の検索の結果、対象Webページに電子メールアドレスが1つも含まれなかった場合は、ステップS56に処理を進める。そうでなかった場合(電子メールアドレスが複数含まれる場合)は、ステップS59に処理を進める。
[ステップS56]対象WebページのURLが、階層構造の最上位かどうか調べる。最上位であれば、ステップS57に処理を進める。最上位でなければ、ステップS58に処理を進める。
[ステップS57]対象Webページのトップページを管理するドメインの管理者の電子メールアドレスを取得し、ステップS60に処理を進める。この電子メールアドレスの取得は、例えば「whois」コマンドと上記ドメインとを、URL変更通知サーバ100に対して操作入力することで行う。
[ステップS58]対象WebページのURLの最後部に示されるディレクトリを削除して、さらに1階層上のURLとする。そして、その1階層上のURLの示すWebページを新たに対象Webページとして、ステップS52に処理を進める。このように、対象Webページに電子メールアドレスが含まれない場合は、1階層上のWebページを対象Webページとすることで、電子メールアドレスを効率良く検索していくことができる。
[ステップS59]管理者メールアドレス判定処理を起動し、1つの電子メールアドレスを特定する。そして、ステップS60に処理を進める。なお、管理者メールアドレス判定処理の詳細は、図15で説明する。
[ステップS60]特定した電子メールアドレス及び管理者判定フラグの設定値を、送信用ファイル113の該当項目に登録する。登録するレコードは、ステップS51で読み出したリンク元URLと同一レコードとし、そのレコードの「管理者メールアドレス」の項目113cに特定した電子メールアドレスを登録する。また、同レコードの「管理者判定フラグ」の項目113dに、管理者判定フラグの設定値を登録する。
[ステップS61]送信用ファイル113に登録された全てのリンク元URLに対して処理したかどうか調べる。全てのリンク元URLに対して処理していれば、電子メールアドレス特定処理を終了する。全てのリンク元URLに対して処理していなければ、ステップS51に処理を進める。
続いて、管理者メールアドレス判定処理(図14のステップS59)について説明する。
図15は、管理者メールアドレス判定処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートの各ステップは、特に断らない限り、電子メールアドレス特定部170によって行われる。
[ステップS71]対象Webページのソースデータを検索し、文字列「問合せ先」が含まれているかどうか調べる。文字列「問合せ先」が含まれていれば、ステップS72に処理を進める。文字列「問合せ先」が含まれていなければ、ステップS74に処理を進める。
[ステップS72]文字列「問合せ先」と同じ行に、電子メールアドレスが記述されているかどうか調べる。電子メールアドレスが記述されていれば、ステップS73に処理を進める。電子メールアドレスが記述されていなければ、ステップS74に処理を進める。
[ステップS73]文字列「問合せ先」と同じ行に記述されている電子メールアドレスを、管理者の電子メールアドレスと特定する。加えて、管理者判定フラグを「断定」に設定する。そして、管理者メールアドレス判定処理を終了する。
[ステップS74]対象Webページの一番下側に表示されている電子メールアドレスを抽出し、ステップS75に処理を進める。
[ステップS75]ステップS74で抽出した電子メールアドレスが、1つかどうか調べる。電子メールアドレスが1つであれば、その電子メールアドレスを取得し、ステップS79に処理を進める。電子メールアドレスが1つでなければ、ステップS76に処理を進める。
[ステップS76]ステップS74で抽出した電子メールアドレスのドメインを参照する。そして、フリーメールドメインDB114に登録されているフリーメールドメインのいずれかと一致するドメインを持つ電子メールアドレスを除外する。その後、ステップS77に処理を進める。
[ステップS77]ステップS76で行った除外の結果、残りの電子メールアドレスが1つかどうか調べる。残りの電子メールアドレスが1つであれば、その電子メールアドレスを取得し、ステップS79に処理を進める。残りの電子メールアドレスが1つでなければ、ステップS78に処理を進める。
[ステップS78]ステップS74で抽出した電子メールアドレスのドメインを参照する。そして、対象Webページと同一ドメインを持つ電子メールアドレスは1つかどうか調べる。同一ドメインを持つ電子メールアドレスが1つであれば、その電子メールアドレスを取得し、ステップS79に処理を進める。同一ドメインを持つ電子メールアドレスが1つでなければ、ステップS80に処理を進める。
[ステップS79]ステップS75,S77及びS78に示す各処理によって取得した1つの電子メールアドレスを、管理者の電子メールアドレスと特定する。加えて、管理者判定フラグを「推定」に設定する。そして、管理者メールアドレス判定処理を終了する。
[ステップS80]ステップS74で抽出した電子メールアドレスのうち、一番右側に表示されている電子メールアドレスを、管理者の電子メールアドレスと特定する。加えて、管理者判定フラグを「推定」に設定する。そして、管理者メールアドレス判定処理を終了する。
以上が、電子メールアドレス特定処理、及び電子メールアドレス特定処理内で起動する管理者メールアドレス判定処理の処理内容である。本実施の形態では、この電子メールアドレス特定処理を行うことで、WebページP2より電子メールアドレス「xxx@aa-web.jp」が管理者の電子メールアドレスとして特定される。この電子メールアドレスに対する管理者判定フラグの設定は「断定」となる。また、WebページP3及びWebページP4より、電子メールアドレス「xxx@zz-web.com」がそれぞれ管理者の電子メールアドレスとして特定される。これらの電子メールアドレスに対する管理者判定フラグの設定も、それぞれ「断定」となる。
従って、図7に示すように、送信用ファイル113の「管理者メールアドレス」の項目113c及び「管理者判定フラグ」の項目113dに対して、電子メールアドレス特定処理によって処理されたデータがそれぞれ登録される。
例えば、最初のレコードには、WebページP2から特定された電子メールアドレス「xxx@aa-web.jp」が「管理者メールアドレス」の項目113cに登録され、管理者判定フラグの設定値「断定」が「管理者判定フラグ」の項目113dに登録される。2番目のレコードには、WebページP3から特定された電子メールアドレス「xxx@zz-web.com」及び管理者判定フラグの設定値「断定」が、それぞれ同様に登録される。3番目のレコードには、WebページP4から特定された電子メールアドレス「xxx@zz-web.com」及び管理者判定フラグの設定値「断定」が、それぞれ同様に登録される。
次に、電子メール作成/送信処理(図10のステップS15)について説明する。
図16は、電子メール作成/送信処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートの各ステップは、特に断らない限り、電子メール作成部180によって行われる。
[ステップS91]送信用ファイル113をソートし、ステップS92に処理を進める。このとき、ソート優先項目は、「管理者メールアドレス」の項目113c、「管理者判定フラグ」の項目113dの順とする。これにより、送信用ファイル113は、同一の管理者メールアドレスが連続し、さらに、同一の管理者メールアドレスの中で同一の管理者判定フラグが連続するようにソートされる。
[ステップS92]ステップS91でソートされた送信用ファイル113から、1つのリンク先URLを読み出す。
そして、読み出したリンク先URLをキーにして、変更URL情報ファイル111を検索する。検索キーに用いたリンク先URLと一致する変更前URLが検索されれば、その変更前URLに対応する変更後URLを取得する。
そして、取得した変更後URLを、送信用ファイル113の上記検索キーに用いたリンク先URLと同一レコードの「新URL」の項目113eに登録する。
以上の処理を、送信用ファイルの全てのリンク先URLについて行い、ステップS93に処理を進める。
[ステップS93]ステップS92の処理がなされた送信用ファイル113から、1つの管理者メールアドレスを読み出す。なお、読み出す管理者メールアドレスは、以前に読み出された管理者メールアドレスがあれば、その管理者メールアドレスとは異なる管理者メールアドレスとする。これにより、このステップS93では、常に以前と異なる管理者メールアドレスが読み出される。
そして、読み出した管理者メールアドレスを宛て先にして、電子メールを新規作成する。件名は、例えば「リンク先変更のお願い」などとする。そして、ステップS94に処理を進める。
「ステップS94」ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一レコードの管理者判定フラグが、「断定」であるかどうか調べる。管理者判定フラグが「断定」であれば、ステップS95に処理を進める。管理者判定フラグが「断定」でなければ、ステップS99に処理を進める。
[ステップS95]ステップS93で新規作成した電子メールの本文を記述する。例えば、まず「貴方が管理されている次のWebページにあるリンク先は変更されておりますので、修正をお願いします。修正情報は、次の通り。」のように記述する。
続いて所定回数の改行を行い、「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」の各文字列を適度な間隔を置いて記述し、再び所定回数の改行を行う。その後、送信用ファイル113から、ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一レコードのリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを読み出す。
そして、上記各文字列(「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」)の下に、上記読み出したリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを、対応する各位置にそれぞれ記述する。このような記述後、ステップS96に処理を進める。
[ステップS96]送信用ファイル113を参照する。そして、ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一の管理者メールアドレスで、管理者判定フラグが「断定」であるレコードがあれば、そのレコードのリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを読み出す。
その後、ステップS95で行った記述の下に、上記読み出したリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを追記する。同様のレコードがさらに存在する場合は、その全てのレコードについて同様の処理を行い、ステップS97に処理を進める。
[ステップS97]送信用ファイル113を参照する。そして、ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一の管理者メールアドレスで、管理者判定フラグが「推定」のレコードがあるかどうか調べる。そのようなレコードがあれば、ステップS98に処理を進める。そのようなレコードがなければ、ステップS101に処理を進める。
[ステップS98]ステップS96で行った記述の後に改行などを加え、続けて電子メールの本文を次のように記述する。例えば、まず「貴方が管理されていると思われる次のWebページにあるリンク先は変更されておりますので、修正をお願いします。修正情報は、次の通り。」のように記述する。
続いて所定回数の改行を行い、ステップS95と同様に、「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」の各文字列を適度な間隔を置いて記述し、再び所定回数の改行を行う。その後、送信用ファイル113から、ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一の管理者メールアドレスで、管理者判定フラグが「推定」であるレコードのリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを読み出す。
そして、上記各文字列(「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」)の下に、上記読み出したリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを、対応する各位置にそれぞれ記述する。
再び、送信用ファイル113を参照する。同様のレコードがさらに存在する場合は、それら各レコードから、リンク元URL、リンク先URL、及び新URLを順次読み出し、上記記述の下に追記する。
このような記述後、ステップS101に処理を進める。
[ステップS99]ステップS93で新規作成した電子メールの本文を記述する。例えば、まず「貴方が管理されていると思われる次のWebページにあるリンク先は変更されておりますので、修正をお願いします。修正情報は、以下の通り。」のように記述する。
続いて所定回数の改行を行い、「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」の各文字列を適度な間隔を置いて記述し、再び所定回数の改行を行う。その後、送信用ファイル113から、ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一レコードのリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを読み出す。
そして、上記各文字列(「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」)の下に、上記読み出したリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを、対応する各位置にそれぞれ記述する。このような記述後、ステップS100に処理を進める。
[ステップS100]送信用ファイル113を参照する。そして、ステップS93で読み出した管理者メールアドレスと同一の管理者メールアドレスで、管理者判定フラグが「推定」であるレコードがあれば、そのレコードのリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを読み出す。
その後、ステップS99で行った記述の下に、上記読み出したリンク元URL、リンク先URL、及び新URLを追記する。同様のレコードがさらに存在する場合は、その全てのレコードについて同様の処理を行い、ステップS101に処理を進める。
[ステップS101]送信用ファイル113に登録された全ての管理者メールアドレスに対して処理したかどうか調べる。全ての管理者メールアドレスに対して処理していれば、ステップS102に処理を進める。全ての管理者メールアドレスに対して処理していなければ、ステップS93に処理を進める。
[ステップS102]各電子メールのデータを通信処理部120に渡す。通信処理部120は、電子メール作成部180から受け取った各電子メールのデータを、所定のプロトコルを用いて変換し、インターネット901に送出する。これにより、電子メール作成部180によって作成された各電子メールが、指定された宛て先に送信される。
以上が、電子メール作成/送信処理の処理内容である。この電子メール作成/送信処理によって、本実施の形態では、WebサイトBの管理者には電子メール91が送信され、また、WebサイトCの管理者には電子メール92が送信される。以下、これらの電子メールの文面について説明する。
図17は、WebサイトBの管理者宛てに送信される電子メールの文面の一例を示す図である。
図17に示すように、WebサイトBの管理者宛てに送信される電子メール91には、WebページP2のリンクに関する情報が記述される。
即ち、文字列「リンク元URL」の下には、WebページP2のURL「http://www.aa-web.jp/link.html」が記述される。また、文字列「リンク先URL」の下には、WebページP1の変更前URLが記述される。また、文字列「新URL」の下には、WebページP1の変更後URLが記述される。
このような文面が記述された電子メール91が送信されることで、WebサイトBの管理者は、その内容に基づいて、WebページP2に張られているWebページP1へのリンクを修正することができる。
図18は、WebサイトCの管理者宛てに送信される電子メールの文面の一例を示す図である。
図18に示すように、WebサイトCの管理者宛てに送信される電子メール92には、WebページP3及びWebページP4のリンクに関する情報が記述される。
即ち、各文字列「リンク元URL」、「リンク先URL」、及び「新URL」の下に、まずWebページP3に関する情報として、WebページP3のURL「http://www.zz-web.com/gijutsu.html」、WebページP1の変更前URL、WebページP1の変更後URLが順番に記述される。そして、その次の行にWebページP4に関する情報として、WebページP4のURL「http://www.zz-web.com/link.html」、WebページP1の変更前URL、WebページP1の変更後URLが順番に記述される。
このような文面が記述された電子メール92が送信されることで、WebサイトCの管理者は、その内容に基づいて、WebページP3及びWebページP4にそれぞれ張られているWebページP1へのリンクを修正することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、WebサイトBを管理する管理者に対しては、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール91を送信し、WebページP1のURL変更の内容を通知することができる。また、WebサイトCを管理する管理者に対しても、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール92を送信し、WebページP1のURL変更の内容を通知することができる。即ち、変更URL情報ファイル111にWebページの変更前URL及び変更後URLを登録しておくだけで、URL変更を通知する電子メールが自動的に送信されるので、URL変更の内容を正確に、かつ相手を漏らすことなく通知することができる。従って、Webサイトに対して、Webページの移動などで多数のURL変更を行うような場合でも、URL変更の通知に伴う作業を大幅に軽減することが可能となる。
また、WebページP3及びWebページP4からそれぞれ特定された電子メールアドレスが同一のため、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを、1通の電子メール92に記述して通知することができる。即ち、複数のWebページから同一の電子メールアドレスが特定された場合には、単一の電子メールでURL変更の内容を通知することができ、リンクを多数張っている管理者に対しても、煩雑な確認作業を要求することなく、容易に把握可能な内容でURL変更を通知することができる。
なお、上記の説明では、URL変更通知サーバ100自体がWWWサーバ機能を有するものとしたが、WWWサーバとは別の装置で処理することもできる。このとき、URL変更通知サーバ100は、他のWWWサーバに記録されたアクセスログを、例えばインターネット901を介して取得することで、上記と同様の処理を行うことができる。
また、上記の説明では、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述した電子メール91及び電子メール92を送信したが、WebページP1の変更前URL及び変更後URLを記述したWebページを別に用意し、そのWebページのURLを記述した各電子メールを送信するようにしてもよい。
また、上記の説明では、送信用ファイル113のリンク元URLの示すWebページを検索して電子メール特定処理を行うとしたが、予めリンク元URLの示すWebページを含むWebサイトの階層構造を取得することで、そのWebサイト全体に対して電子メールアドレス特定処理を行うこともできる。
なお、URL変更通知サーバ100の処理機能は、サーバコンピュータによって実現することができる。その場合、URL変更通知サーバ100が有すべき機能の処理内容を記述したURL変更通知プログラムが提供される。サーバコンピュータは、クライアントコンピュータからの要求に応答して、URL変更通知プログラムを実行する。これにより、上記処理機能がサーバコンピュータ上で実現され、処理結果がクライアントコンピュータに提供される。
処理内容を記述したURL変更通知プログラムは、サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
URL変更通知プログラムを流通させる場合には、例えば、URL変更通知プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。
URL変更通知を実行するサーバコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたURL変更通知プログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュータは、自己の記憶装置からURL変更通知プログラムを読み取り、URL変更通知プログラムに従った処理を実行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接URL変更通知プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) コンピュータ上で閲覧するページに設定されたページアドレスの変更を通知するページアドレス変更通知方法において、
前記ページアドレスへのアクセスを要求する情報であって、該ページアドレスの直前にアクセスされたページアドレスを示す参照元ページアドレスを含むアクセス要求情報をアクセスログに記録するアクセスログ作成ステップと、
前記ページアドレスが変更されたとき、記録された前記参照元ページアドレスを前記アクセスログから抽出する参照元ページアドレス抽出ステップと、
前記参照元ページアドレスにアクセスし、該参照元ページアドレスが示す参照元ページから電子メールアドレスを特定する電子メールアドレス特定ステップと、
特定された前記電子メールアドレス宛てに、電子メールで前記ページアドレスの変更を通知する変更通知ステップと、
を有することを特徴とするページアドレス変更通知方法。
(付記2) 前記参照元ページに電子メールアドレスが含まれていない場合は、順次上の階層の上位層ページを参照して前記電子メールアドレスを特定することを特徴とする付記1記載のページアドレス変更通知方法。
(付記3) 複数の前記参照元ページアドレスに基づいて特定された複数の前記電子メールアドレスにおいて、同一電子メールアドレスが存在する場合は、前記同一電子メールアドレスには単一の電子メールで前記ページアドレス変更とともに、該電子メールアドレスに対応づけられる複数の参照元ページアドレスを通知することを特徴とする付記1記載のページアドレス変更通知方法。
(付記4) 前記電子メールには、変更前の前記ページアドレス及び変更後の前記ページアドレスを記述することを特徴とする付記1記載のページアドレス変更通知方法。
(付記5) 前記参照元ページアドレスが示す参照元ページに複数の前記電子メールアドレスが存在する場合は、前記参照元ページを管理する管理者の前記電子メールアドレスとして、1つの前記電子メールアドレスを特定することを特徴とする付記1記載のページアドレス変更通知方法。
(付記6) 複数の前記ページアドレスを変更した場合は、各々の変更前の前記ページアドレス毎に、前記参照元ページアドレスを前記アクセスログから抽出することを特徴とする付記1記載のページアドレス変更通知方法。
(付記7) 前記上位層ページが最上位階層に達した場合は、前記最上位階層を管理するドメインの管理者の前記電子メールアドレスを、所定のコマンドによって取得することを特徴とする付記2記載のページアドレス変更通知方法。
(付記8) コンピュータ上で閲覧するページに設定されたページアドレスの変更を通知するページアドレス変更通知装置において、
前記ページアドレスへのアクセスを要求する情報であって、該ページアドレスの直前にアクセスされたページアドレスを示す参照元ページアドレスを含むアクセス要求情報をアクセスログに記録するアクセスログ作成手段と、
前記ページアドレスが変更されたとき、記録された前記参照元ページアドレスを前記アクセスログから抽出する参照元ページアドレス抽出手段と、
前記参照元ページアドレスにアクセスし、該参照元ページアドレスが示す参照元ページから電子メールアドレスを特定する電子メールアドレス特定手段と、
特定された前記電子メールアドレス宛てに、電子メールで前記ページアドレスの変更を通知する変更通知手段と、
を有することを特徴とするページアドレス変更通知装置。
(付記9) コンピュータ上で閲覧するページに設定されたページアドレスの変更を通知するページアドレス変更通知プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記ページアドレスへのアクセスを要求する情報であって、該ページアドレスの直前にアクセスされたページアドレスを示す参照元ページアドレスを含むアクセス要求情報をアクセスログに記録するアクセスログ作成手段、
前記ページアドレスが変更されたとき、記録された前記参照元ページアドレスを前記アクセスログから抽出する参照元ページアドレス抽出手段、
前記参照元ページアドレスにアクセスし、該参照元ページアドレスが示す参照元ページから電子メールアドレスを特定する電子メールアドレス特定手段、
特定された前記電子メールアドレス宛てに、電子メールで前記ページアドレスの変更を通知する変更通知手段、
として機能させることを特徴とするページアドレス変更通知プログラム。
(付記10) コンピュータ上で閲覧するページに設定されたページアドレスの変更を通知する処理をコンピュータに記録させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
コンピュータを、
前記ページアドレスへのアクセスを要求する情報であって、該ページアドレスの直前にアクセスされたページアドレスを示す参照元ページアドレスを含むアクセス要求情報をアクセスログに記録するアクセスログ作成手段、
前記ページアドレスが変更されたとき、記録された前記参照元ページアドレスを前記アクセスログから抽出する参照元ページアドレス抽出手段、
前記参照元ページアドレスにアクセスし、該参照元ページアドレスが示す参照元ページから電子メールアドレスを特定する電子メールアドレス特定手段、
特定された前記電子メールアドレス宛てに、電子メールで前記ページアドレスの変更を通知する変更通知手段、
として機能させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。