JP2005139647A - バリアフリー住宅 - Google Patents
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Abstract
【課題】木造一戸建て住宅と同等の住宅において、広くはない敷地でも車椅子で住宅の内外移動が容易で、健康的なバリアフリー住宅を提供する。
【解決手段】 住宅の主要構造部であり骨組みをなす主柱1、主柱を連結する梁2に鉄骨を採用し、住宅の最下階の床の高さHを床の直下の地面GLから床の上面FLまで20cm以下とし、住宅の開口部4の外にスロープ5を設け、住宅の居住者が住宅の内外を車椅子で移動可能とした。スロープは傾斜が5パーセント以下であり、床の直下の地面に、砕石を敷き、砕石の上にコンクリートを流し固め、コンクリートの上に備長炭を敷き、備長炭の上に床を構成する床材を張って最下階の床を構築する。
【選択図】図1
【解決手段】 住宅の主要構造部であり骨組みをなす主柱1、主柱を連結する梁2に鉄骨を採用し、住宅の最下階の床の高さHを床の直下の地面GLから床の上面FLまで20cm以下とし、住宅の開口部4の外にスロープ5を設け、住宅の居住者が住宅の内外を車椅子で移動可能とした。スロープは傾斜が5パーセント以下であり、床の直下の地面に、砕石を敷き、砕石の上にコンクリートを流し固め、コンクリートの上に備長炭を敷き、備長炭の上に床を構成する床材を張って最下階の床を構築する。
【選択図】図1
Description
この発明はバリアフリー住宅に係り、特に車椅子で住宅の内外移動が容易なバリアフリー住宅に関する。
従来の一戸建て住宅は、基礎の上に土台を置き、その上に柱を立て、柱の上に桁・梁を置いて軸組みを造り、その上に小屋組みを組み、瓦などで屋根をつくる木造住宅が殆どである。そして高温多湿という日本の気候風土やシロアリの害等を考慮し、人間の健康を図る上から、建築基準法(第22条)で木造住宅の床高は45cm以上と定められ、その高低差は、玄関先の階段や框等に分散させ、出入りしやすいよう処理されている。
近年、高齢者の増加や身体障害者の社会参加に伴い、集合住宅・一戸建て住宅を問わず建物内の床面の段差を解消したバリアフリー住宅が推奨され、健常者にもそれは歓迎されている。
このような住居内のバリアフリー化により、車椅子利用者も住居内の移動・活動が可能になってきた。(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、住宅の内外移動となると、建築基準法により床高は45cm以上を求められている木造住宅の場合、その大きな高低差がネックとなり、玄関等の出入り口に車椅子の移動に適したスロープを設けるためには、相当広い敷地が必要となり、一般住宅では実情としてスロープを設けることが困難である。
床下を、土の代わりに防湿のためのコンクリートを使った土間を採用する”土間コンクリート”の鉄骨住宅では、建築基準法の緩和策の適用により、床高は45cm以上という制約はなくなる。これは段差の解消には便利であるが、室内が湿気を帯びたり、かびが発生しやすく、適切な防水処置が施されないと床下のコンクリートの上に水が入ることがあってかえって床下が腐蝕する等、防湿・防水の問題が発生しやすく、また、コンクリートの上に床材が張られるので膝に負担がかかりやすく、膝に水がたまる等の疾病を生じやすいという難点がある。
本発明が解決しようとする課題は、木造一戸建て住宅と同等の住宅において、広くはない敷地でも車椅子で住宅の内外移動が容易なスロープを備え、健康な生活に適したバリアフリー住宅を提供することである。
本発明の第1の態様であるバリアフリー住宅は、住宅の主要構造部であり骨組みをなす主柱、主柱を連結する梁に鉄骨を採用し、住宅の最下階の床の高さを床の直下の地面から床の上面まで20cm以下とし、住宅の開口部の外にスロープを設け、住宅の居住者が住宅の内外を車椅子で移動可能としたものである。
本発明の第2の態様であるバリアフリー住宅は、スロープは傾斜が5パーセント以下である。
本発明の第3の態様であるバリアフリー住宅は、床の直下の地面に、石を敷き、石の上にコンクリートを流し固め、コンクリートの上に調湿剤を敷き、調湿剤の上に床を構成する床材を張って最下階の床を構築したものである。
本発明のバリアフリー住宅の請求項1によれば、主柱と梁に鉄骨を採用することにより、木造住宅の床高は45cm以上という建築基準法の制約はなくなって、狭い敷地でも室内外の出入り口に緩やかなスロープを構成することができる。
また、本発明のバリアフリー住宅の請求項2によれば、緩やかなスロープによって車椅子の移動が容易になる。
また、本発明のバリアフリー住宅の請求項3によれば、最下階の床下への防水対応に適し、住宅の床下の腐蝕を怖れることもない。
以下、本発明のバリアフリー住宅における好ましい実施の形態例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1、図2に示すように、本発明のバリアフリー住宅は、住宅の主要構造部であり骨組みをなす主柱1と主柱1を連結する梁2に鉄骨を採用するラーメン構造であり、各主柱1を連結するため、地中にも鉄骨の梁2が入っている。鉄骨としては鋼材の厚さが6mm以上の重量鉄骨造が好適であるが、6mm未満の軽量鉄骨造も同様に好適である。
鉄骨の採用により、木造住宅に適用される床の直下の地面GLから住宅の最下階の床の上面FLまでの高さ(以下、床下高さH)45cmという建築基準法の制約が外され、床下高さHを20cm以下、より望ましくは18cmとすることができる。
さらに本発明のバリアフリー住宅では、住宅の開口部4の外にスロープ5を設ける。開口部としては掃出し窓4が望ましい。開口部として玄関、その他の開口部戸口にスロープ5を設けても同様に好適であるが、車椅子の回転動作にはスペースを多く必要とするので、スロープ5の上下それぞれに余裕あるスペースが確保し易い掃出し窓4が最適である。
また、スロープ5は傾斜が急では昇り降りに危険や困難を伴うので、適度に緩やかなことが望ましく、図3(a)、(b)に示すように、傾斜(H/D)を3〜5パーセントとするのが最適である。傾斜をより緩やかするとスロープ5が長くなり、広い敷地が必要となるし、登り時にスロープ5上を車椅子の車輪を何回もこいで動かすことは望ましくないので4回前後こいで上れるよう、緩やかにかつ短く設定する。
本発明のバリアフリー住宅において、床下高さHを20cm以下とするため最下階の床を構築するにあたり、図3(a)、(b)に示すように、床の直下の地面GLを掘り下げ、先ず砕石6を敷き固め、砕石6の上に防湿シート12を布設する。防湿シート12の上にコンクリート7を流し固め、コンクリート7表面を地表面GLに一致させる。このとき、砕石6およびコンクリート7の厚さともに10〜14cm、より好ましくはともに12cmが採用される。
このコンクリート7の上に10根太10、10、…を設置する。根太10は周囲を調整モルタル11で固めらている。根太10、10、…間の空間には調湿剤として備長炭8が敷き込まれ、備長炭8の厚さは7〜9cm、より好ましくは8cmが採用される。
備長炭8には無数の小穴があり、湿度が高いときには吸湿して床下を乾燥させ、逆に乾燥時には内包する水分を放出して床下の過乾燥を防ぐと共に、脱臭効果も高い。更に、遠赤外線を発生するので健康にも益するものである。
床下高さHが18cmで、傾斜(H/D)を5パーセントとすると、スロープ5の長さは4m強となり、普通の住宅でも確保可能な長さといえる。
備長炭8の上に数mmの空間を残した状態で床を構成する公知の床材9が張られる。
なお、図3に示すように、鉄骨の柱1は基礎工事された砕石6の上に基礎13を設け、この基礎13の上に設置した土台14の上に組立てられる。
このように構成された本発明のバリアフリー住宅では、住宅の主要構造部であり骨組みをなす主柱1と、主柱1を連結する梁2が鉄骨造のため、柱19や、すじかい3のような斜め材は省略も可能となり、そのぶん自由な間取りや広い開口部の設置が可能となる。また、重量鉄骨造とすることによって、耐震性、耐風性に優れ、十分な防錆措置を施せば耐久性にも優れ、メンテナンスが低コストとなり、また、火災保険が廉価となる等のメリットを生じる。
さらに、掃出し窓4に傾斜が3〜5パーセントのスロープ5を設けたので、緩やかにかつ短いスロープ5利用して、車椅子で室内外の移動が容易となる
また、床下は、先ず砕石6を敷き固め、砕石6の上に防湿シート12を布設し、その上にコンクリート7を流し固めて地表面GLに一致させ、その上に10根太10、10、…を設置し、根太10間の空間に備長炭8を敷き込むので、床下の湿度調節、脱臭、遠赤外線の発生により健康にも益するものである。
また、床下は、先ず砕石6を敷き固め、砕石6の上に防湿シート12を布設し、その上にコンクリート7を流し固めて地表面GLに一致させ、その上に10根太10、10、…を設置し、根太10間の空間に備長炭8を敷き込むので、床下の湿度調節、脱臭、遠赤外線の発生により健康にも益するものである。
このように、本発明によるバリアフリー住宅では、木造一戸建て住宅と同等の住宅において、広くはない敷地でも車椅子で住宅の内外移動が容易なスロープを備え、健康な生活に適したバリアフリー住宅を提供が容易となる。
1…主柱
2…梁
4…開口部
5…スロープ
6…砕石
7…コンクリート
8…備長炭
9…床材
H…床の高さ
2…梁
4…開口部
5…スロープ
6…砕石
7…コンクリート
8…備長炭
9…床材
H…床の高さ
Claims (3)
- 住宅の主要構造部であり骨組みをなす主柱(1)、前記主柱を連結する梁(2)に鉄骨を採用し、前記住宅の最下階の床の高さ(H)を前記床の直下の地面から前記床の上面まで20cm以下とし、前記住宅の開口部(4)の外にスロープ(5)を設け、前記住宅の居住者が前記住宅の内外を車椅子で移動可能としたことを特徴とするバリアフリー住宅。
- 前記スロープは傾斜が5パーセント以下であることを特徴とする請求項1記載のバリアフリー住宅。
- 前記床の直下の地面に、石(6)を敷き、前記石の上にコンクリート(7)を流し固め、前記コンクリートの上に調湿剤(8)を敷き、前記調湿剤の上に前記床を構成する床材(9)を張って前記最下階の床を構築したことを特徴とする請求項1または2記載のバリアフリー住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003375142A JP2005139647A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | バリアフリー住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003375142A JP2005139647A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | バリアフリー住宅 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005139647A true JP2005139647A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34686588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003375142A Withdrawn JP2005139647A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | バリアフリー住宅 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005139647A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101812928A (zh) * | 2010-03-26 | 2010-08-25 | 东莞市莱钢钢结构有限公司 | 整体展开式单层钢结构集成住宅 |
-
2003
- 2003-11-05 JP JP2003375142A patent/JP2005139647A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101812928A (zh) * | 2010-03-26 | 2010-08-25 | 东莞市莱钢钢结构有限公司 | 整体展开式单层钢结构集成住宅 |
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Date | Code | Title | Description |
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