JP2005136273A - 半導体レーザダイオード及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザダイオード及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不純物拡散による活性層の劣化を防ぎ、なおかつp型クラッド層のキャリア濃度を十分に高くすることを実現し、高品質なAlGaInP系半導体レーザダイオードを得ることを可能とする。
【解決手段】活性層4の成長後、p型クラッド層5成長開始後のしばらくの間は十分なMg原料を供給しながらp型クラッド層(第一部分5a)を成長させ、途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長(第二部分5b)を続行し、再びMg原料を供給しながらp型クラッド層(第三部分5c)を成長し、最後にZn−GaAsコンタクト層6を成長する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、Mg及びZnをp型層の導電性制御に用いたAlGaInP系半導体レーザダイオード及びその製造方法に関するものである。
AlGaInP系の半導体レーザダイオード(LD)はデジタルバーサタイルディスク(DVD)の読み取り用光源、書き込み用光源として広く用いられている。最近の電子機器は高密度実装を行うため、特に高温での動作電流の低減が重要である。このためLDのp型クラッド層のドーピング量を増やしキャリア濃度を大きくして、ヘテロ界面での漏れ電流を低減したり、直列抵抗成分を低減するなどの施策が行われている。
AlGaInP系化合物半導体のp型ドーパントとしてはベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)等が挙げられる。このうち分子線エピタキシー(MBE)で用いられているBe原料は、高濃度で低拡散のドーピングが可能であるが、極めて毒性が強いという欠点を有する。またZnは、AlGaInP系化合物半導体内のp型ドーパントとして広く用いられているものの、拡散定数が比較的大きく熱工程等による悪影響が生ずることが知られている。
図8に、AlGaInP系半導体材料を用いた従来の半導体レーザダイオード(LD)の一例として、特開平9−219567号公報(特許文献1)に開示されたものを示す。図において、201はn型GaAs基板、202は基板201上に形成されたn型AlGaInPからなるクラッド層である。203はn型AlGaInPからなるクラッド層である。205はAlGaInPからなる活性層であり、その上下にノンドープAlGaInP層を有する。207はp型AlGaInPからなるクラッド層である。すなわち、AlGaInP活性層204〜206をn型AlGaInPクラッド層203とp型AlGaInPクラッド層207で挟んだダブルヘテロ構造を有している。
208はp型GaInPコンタクト層、209はp型GaAsキャップ層で、ストライプ構造となっており、そのストライプ構造の両側には電流狭窄を行う目的でGaAsからなる電流ブロック層210が設けられている。
上記AlGaInP系半導体レーザダイオードの特徴は、p型AlGaInPクラッド層207のうちのノンドープAlGaInP層206と接する第1の部分207aには、p型不純物として、従来より用いられているZnの代わりに、このZnに比べて化合物半導体の固体中で拡散しにくいMgがドープされ、残りの第2の部分207bにはZnがドープされている点にある。
このように構成された半導体レーザにおいては、p型クラッド層の活性層側の第1の部分にZnがドープされていないか、または、Znがドープされる場合であっても非常に低濃度で済むことにより、p型クラッド層中のZnが活性層中に入り込むのを有効に防止することができる。また、p型クラッド層中のZnが活性層中に入り込むのを防止するためにp型クラッド層の第2の部分を活性層から過度に離す必要がないので、p型クラッド層の直列抵抗を十分に低くすることができる。
また一般に、コンタクト層をp型GaAsで構成することも多い(例えば特許文献2参照)。
特開平9−219567号公報(図1) 特許第3053836号公報(第3図)
しかしながら、我々の調査によれば、AlGaInP系の半導体レーザダイオードのクラッド層及びコンタクト層のp型ドーパントとしてMgを用いた場合に、次のような問題が生じることがわかった。
第1に、最表面のGaAsコンタクト層をMgドープによって作製する場合に、十分に抵抗の小さいMg−GaAs層を得ることが困難である。コンタクト層としての低抵抗化に必要な2×1018cm-3から5×1019cm-3程度のキャリア濃度を得ようとしても、GaAs層の膜厚方向に均一にMgが入らず、GaAs層の成長初期に特にMgが入りにくいためである。
図3はGaAs基板上にキャリア濃度1×1019cm-3のMg−GaAs層を育成し、これを2次イオン分析(SIMS)により、膜厚方向のMg濃度分布を調べたものである。これから明らかなように成長初期にMgが十分に入っておらず、低抵抗のMg−GaAs層を得ることが困難であることがわかる。抵抗が高い場合にはレーザ素子を駆動しているときに発熱が大きくなり、その結果、動作電流の上昇や信頼性の低下をもたらす。
第2の問題としては、図4に示すように気相中のMg(またはZn)濃度とキャリア濃度の関係を調べると、同一のZn気相濃度ではGaAsとAlGaInPではGaAsの方が遥かにZnが入り易いが、同一のMg気相濃度ではGaAsとAlGaInPではMgの入り易さは同程度である。コンタクト層は良好な電気的接触を得るために1×1019cm-3前後のキャリア濃度が必要である。これに必要なMg原料を供給しながらMg−GaAs層を成長した場合には、レーザダイオードの結晶成長終了後に過剰なMgが成長炉内に残留してしまう。これにより次成長の初期に意図せずにMgが結晶中に取り込まれてしまう。特にMgは基板とエピタキシャル層との界面付近や、エピタキシャル層同士の界面付近に偏析しやすく、これは素子抵抗を上昇させる原因となってしまい好ましくない。
本発明は、上記欠点を解消するためになされたものであり、不純物拡散による活性層の劣化を防ぎ、なおかつp型クラッド層キャリア濃度を十分に高くすることを実現することにより、高品質なAlGaInP系半導体レーザダイオードを得ることを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1の発明に係る半導体レーザダイオードは、n型のGaAs基板と、該基板上に形成したAlGaInPからなるn型クラッド層と、該n型クラッド層上に形成した活性層と、該活性層上に形成したAlGaInPからなるp型クラッド層と、該p型クラッド層上に形成したp型コンタクト層を備えたAlGaInP系半導体レーザダイオードにおいて、上記p型コンタクト層がZn(亜鉛)ドープGaAs層からなり、上記p型クラッド層が、Mg(マグネシウム)がドープされた第一部分と、Mgがドープされていないか又はMg濃度が前記第一部分よりも低い領域である第二部分と、Mgがドープされた第三部分とを有することを特徴とする。ここで、Mgがドープされていないか又はMg濃度が前記第一部分よりも低い領域である第二部分とは、Mgの供給を停止した状態で成長た領域部分を意味する。
請求項2の発明は、請求項1記載の半導体レーザダイオードにおいて、上記第2クラッド層及びp型コンタクト層がリッジ構造を有しており、該リッジ構造の左右に電流ブロック層を具備していることを特徴とする。
請求項3の発明に係る半導体レーザダイオードの製造方法は、MOVPE(有機金属気相成長)法により、n型GaAs基板上に、AlGaInPからなるn型クラッド層、活性層、MgドープのAlGaInPからなるp型クラッド層、ZnドープGaAsからなるp型コンタクト層を順次成長させるAlGaInP系半導体レーザダイオードの製造方法において、上記p型クラッド層の成長時に、Mg原料を一時的に供給停止したまま成長する工程を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の半導体レーザダイオードの製造方法において、活性層の成長後、p型クラッド層成長開始後のしばらくの間は十分なMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長させ、途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し、再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長し、最後にZn−GaAsコンタクト層を成長することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4記載の半導体レーザダイオードの製造方法において、Mg原料としてシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いることを特徴とする。
<発明の要点>
コンタクト層のp型ドーパントとしてMgを用いるのは、前述の問題があるため好ましくないため、Mgよりも拡散定数が大きいが高キャリア濃度を得やすいZn−GaAsをコンタクト層とすればよいと考えられる。また一般にZn−GaAsは従来より広く用いられてきている。
ところが、この場合においては、p型クラッド層成長時にはZnを供給せず、Mgを供給しながら成長したにもかかわらず、コンタクト層のZnがp型クラッド層側に拡散し、更には活性層内部まで拡散し、素子特性を著しく劣化させてしまうという問題があった。
我々は、コンタクト層からp型クラッド層へのZnの拡散量は、p型クラッド層のMg濃度に大きく依存することを見出した。つまりZnは、Mgの存在によって拡散が助長されることが分かった。
図5、図6、図7はp型クラッド層(図中ではpクラッド層と略称している)のMg濃度を3段階変化させたときの、コンタクト層からのZn拡散の状況を示している。Mgをドーピングしない図5の場合には、コンタクト層からp型クラッド層へのZn拡散量はほとんどなく、2次イオン分析の検出下限以下であるが、p型クラッド層のMg濃度を増やすのに従って(図6、図7)、コンタクト層からのZn拡散の程度が著しくなることが明らかとなった。
活性層近傍におけるp型クラッド層のキャリア濃度を下げると障壁が小さくなるためバンド端でのリーク電流が増大し、レーザダイオードの高温動作特性が大幅に低下する。このため、本発明では、活性層成長後、p型クラッド層成長開始後のしばらくの間は十分なMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長させ、途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し、再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長し、最後にZn−GaAsコンタクト層を成長した。この場合、コンタクト層からp型クラッド層へのZn拡散量を抑えつつ、活性層近傍でのMg濃度を下げることなく、活性層内部へのZn拡散量を低減させることができた。このときの2次イオン分析の結果を図2に示す。
本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
まず、p型クラッド層がMgドープであることにより、拡散定数の大きいZnをp型クラッド層にドーピングする場合と比較して、熱履歴による活性層の劣化を少なくすることができる。
活性層成長後、p型クラッド層成長開始後のしばらくの間は十分なMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長させ、途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し、再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長し、最後にZn−GaAsコンタクト層を成長することにより、p型クラッド層内部でMg濃度が低い領域においてコンタクト層からp型クラッド層へのZn拡散量を抑えつつ、活性層近傍でのMg濃度を下げることなく、活性層内部へのZn拡散量を低減させることができた(図2)。これにより高温特性が優れ、信頼性の高い、AlGaInP系半導体レーザダイオードを得ることができる。
従って、本発明によれば結晶中の不純物拡散が少ないことにより、閾電流が小さく出力が大きいAlGaInP系半導体レーザダイオード用エピタキシャルウェハを容易に製造することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1に示すごとく、n型GaAs基板1上に、これと格子整合したn型GaAsバッファ層2、n型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層3を順次エピタキシャル成長し、その上にAlGaInP系の歪量子井戸から成る活性層4、さらにMgドープのp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(p型クラッド層)5、Znドープのp型GaAsコンタクト層6を成長し、ダブルヘテロ構造を作製した。
上記p型クラッド層5は、Mg(マグネシウム)がドープされた第一部分5aと、Mgがドープされていない第二部分5b(Mgの供給を停止した状態で成長した部分)と、Mgがドープされた第三部分5cとから成る。
このように構成することにより、p型クラッド層5内部で、Mg濃度が低い領域である第二部分5bにおいて、コンタクト層6からp型クラッド層5へのZn拡散量を抑えつつ、活性層4近傍でのMg濃度を下げることなく、活性層4内部へのZn拡散量を低減させることができる(図2)。これにより高温特性が優れ、信頼性の高い、AlGaInP系半導体レーザダイオードを得ることができる。
MOVPE(有機金属気相成長)法により、図1の如く、n型基板1上に、MgドープAlGaInP層からなるp型クラッド層5と、ZnドープGaAs層からなるコンタクト層6を有する、AlGaInP系半導体レーザダイオード用エピタキシャルウェハを作製した。基板としてはn型GaAs単結晶基板を使用し、Ga、Al、In原料としてはトリエチルガリウム又はトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリメチルインジウムを使用した。P原料としてはフォスフィン(PH3)を使用した。As原料としてはアルシン(AsH3)を使用した。発光層の組成は発光波長に応じて適当な組成にしても良く、量子井戸構造としてもよい。
まず、成長炉内にGaAs基板1を配置し、基板温度700℃においてn型の導電性を有し、厚さ0.5μmのSiドープGaAsバッファ層2を形成した。次に、同じ基板温度で、Siドープ(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるn型クラッド層3、AlGaInP系の歪み量子井戸からなる活性層4を形成した。活性層4の成長後、Mgドープ(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるp型クラッド層5を形成した。その際、p型クラッド層成長開始後のしばらくの間は十分なMg原料を供給しながらp型クラッド層(第一部分5a)を成長させ、途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長(第二部分5b)を続行し、再びMg原料を供給しながらp型クラッド層(第三部分5c)を成長した。次に、基板温度を650℃まで下げたのちに、コンタクト層6のZn−GaAs層を成長した。p型クラッド層5のキャリア濃度は(1.0〜1.5)×1018cm-3とした。Zn−GaAsコンタクト層6のキャリア濃度は(0.5〜2.5)×1019cm-3とした。
p型クラッド層成長時に絶え間無くIII族原料並びにV族原料及びMg原料を供給する場合(比較例)と、p型クラッド層成長時に途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し再びMg原料を供給しながらPクラッド層を成長した場合(本実施例)とを比較した。なおMg原料としてシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いた。
完成したエピタキシャルウェハについて2次イオン分析(SIMS)を行った結果は図6〜図7、図2に示したとおりである。p型クラッド層成長時に絶え間無くIII族原料並びにV族原料及びMg原料を供給する場合(比較例)には、図6〜図7から分かるように、p型クラッド層のMg濃度を増やすのに従ってコンタクト層からのZn拡散の程度が著しくなる。一方、p型クラッド層成長時に途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長した場合(本実施例)には、図2に示すように、活性層近傍でのMg濃度を下げることなく、活性層内部へのZn拡散量を低減させることができた。
これらのエピタキシャルウェハのコンタクト層を硫酸系エッチング液で除去し、更に塩酸系エッチング液でp型クラッド層を半分程度除去したのちに、波長488nmのArレーザを用いて活性層のフォトルミネッセンススペクトルを測定したところ、p型クラッド層成長時に絶え間無くIII族原料並びにV族原料及びMg原料を供給する場合(比較例)には半値幅が12〜25nmであり、p型クラッド層成長時に途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長した場合(本実施例)には11nmとなり、2次イオン分析でのZn拡散状況と矛盾しない結果が得られた。すなわち、p型クラッド層成長時に途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長した場合(本実施例)には良質な活性層が得られた。
また、このようにして得られたLDエピタキシャルウェハからLDチップを作製した。この場合、図8の場合と同様に、第2クラッド層5及びp型コンタクト層6をリッジ構造とし、該リッジ構造の左右に電流ブロック層を設け、上下にp側電極11、n側電極12を設けた。このLDにおいて、p型クラッド層成長時に絶え間無くIII族原料並びにV族原料及びMg原料を供給する場合(比較例)では、閾電流が140〜220(mA)であったのに対し、p型クラッド層成長時に途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長した場合(本実施例)では100(mA)となり、2次イオン分析や、フォトルミネッセンス測定から得られた活性層品質評価結果との関係が明確に現れた。
本発明の一実施形態に係る半導体レーザダイオード用エピタキシャルウェハの構造を示した図である。 本発明に従い、p型クラッド層成長時に途中で一時的にMg原料の供給を停止したまま、p型クラッド層の成長を続行し再びMg原料を供給しながら、p型クラッド層を成長して製作したエピタキシャルウェハの2次イオン分析結果を示す図である。 厚さ1ミクロンのMgドープGaAsプロファイル(2次イオン分析による)を示す図である。 Mg、Znの取り込み効率を比較して示した図である。 従来の、p型クラッド層成長時にMg原料を供給せずに、製作した半導体レーザダイオード用エピタキシャルウェハの2次イオン分析結果を示す図である。 p型クラッド層成長時にMg濃度が1×1018cm-3となるように、Mg原料を供給しながら製作したエピタキシャルウェハの2次イオン分析結果を示す図である。 p型クラッド層成長時にMg濃度が1.5×1018cm-3となるように、Mg原料を供給しながら製作したエピタキシャルウェハの2次イオン分析結果を示す図である。 従来の半導体レーザダイオード用エピタキシャルウェハの構造を示した図である。
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 n型クラッド層
4 活性層
5 p型クラッド層
5a 第一部分
5b 第二部分
5c 第三部分
6 p型コンタクト層

Claims (5)

  1. n型のGaAs基板と、該基板上に形成したAlGaInPからなるn型クラッド層と、該n型クラッド層上に形成した活性層と、該活性層上に形成したAlGaInPからなるp型クラッド層と、該p型クラッド層上に形成したp型コンタクト層を備えたAlGaInP系半導体レーザダイオードにおいて、
    上記p型コンタクト層がZnドープGaAs層からなり、
    上記p型クラッド層が、Mgがドープされた第一部分と、Mgがドープされていないか又はMg濃度が前記第一部分よりも低い領域である第二部分と、Mgがドープされた第三部分とを有することを特徴とする半導体レーザダイオード。
  2. 請求項1記載の半導体レーザダイオードにおいて、
    上記第2クラッド層及びp型コンタクト層がリッジ構造を有しており、該リッジ構造の左右に電流ブロック層を具備していることを特徴とする半導体レーザダイオード。
  3. MOVPE法により、n型GaAs基板上に、AlGaInPからなるn型クラッド層、活性層、MgドープのAlGaInPからなるp型クラッド層、ZnドープGaAsからなるp型コンタクト層を順次成長させるAlGaInP系半導体レーザダイオードの製造方法において、
    上記p型クラッド層の成長時に、Mg原料を一時的に供給停止したまま成長する工程を含むことを特徴とする半導体レーザダイオードの製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体レーザダイオードの製造方法において、
    活性層の成長後、p型クラッド層成長開始後のしばらくの間はMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長させ、途中で一時的にMg原料の供給を停止したままp型クラッド層の成長を続行し、再びMg原料を供給しながらp型クラッド層を成長し、最後にZn−GaAsコンタクト層を成長することを特徴とする半導体レーザダイオードの製造方法。
  5. 請求項3又は4記載の半導体レーザダイオードの製造方法において、
    Mg原料としてシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いることを特徴とする半導体レーザダイオードの製造方法。
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