JP2005133702A - 排熱利用の複合発電 - Google Patents
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Abstract
【目的】 この出願は、原子力発電設備や火力発電設備の排熱、または高温型燃料電池の再排熱を、媒体熱交換器に設けたバイナリサイクル発電2による排熱利用の複合発電に関するものである。
【構成】1・原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた排熱利用の複合発電。
2・火力発電設備(気力発電とコンバインドサイクル発電)の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた排熱利用の複合発電。
3・高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた排熱利用の複合発電。
【選択図】 図1
【構成】1・原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた排熱利用の複合発電。
2・火力発電設備(気力発電とコンバインドサイクル発電)の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた排熱利用の複合発電。
3・高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた排熱利用の複合発電。
【選択図】 図1
Description
この出願は、原子力発電設備や火力発電設備の排熱、または高温型燃料電池の再排熱を媒体加熱に設けたバイナリサイクル発電2との複合発電に関するものである。
原子力発電設備の発電用原子炉の形式には、軽水減速冷却炉(加圧水形・沸騰水形)・ガス冷却炉・改良形ガス冷却炉・重水減速炉・高温ガス炉・高速増殖炉がある。現在、日本および世界中で建設されている発電炉の主流は軽水炉であり、冷却材および減速材に軽水を使用するもので、加圧水形原子炉(PWR)の蒸気温度は270℃程度であり、沸騰水形原子炉(BWR)の蒸気温度は285℃程度である。冷却材に炭酸ガス、減速材に黒鉛を用いる改良形ガス冷却炉(AGR)の蒸気温度は540℃程度である。冷却材にヘリウム、減速材に黒鉛を用いる高温ガス炉(HTGR)のヘリウムガス温度は750〜850℃と高いので、熱交換器を通して得られる蒸気は気力発電並みである。冷却材に重水を用いるものと軽水や炭酸ガスなどを用い、減速材には重水を用いた重水炉がある。重水減速重水冷却炉はカナダで開発されたCANADU−PHW炉があり、重水減速沸騰軽水冷却炉は日本で開発された新形転換炉(ATR)の「ふげん」がある。冷却材にナトリウムまたはナトリウ厶−カリウム合金などの熱のよく伝わる液体金属を用いるのであるが、ナトリウム温度が約700℃のため熱交換器を通して気力発電並みの蒸気および熱効率が得られる高速増殖炉(FBR)があり、日本では「もんじゅ」がある。このような発電用原子炉では蒸気タービンによる発電であり、腹水器により蒸気熱を失うのである。
現在、高温ガス炉や高速増殖炉等が水素製造の熱源にと検討および試験や研究に着手した。水の熱分解による水素では可能な熱化学サイクルが多数提案され、東京大学を中心とするグループが開発を進めてきたUT−3プロセスでは水素と酸素を生成する試験に成功した。一方、日本原子力研究所などで研究が進められてきたISプロセスも2003年8月21日に900℃で水素の取り出しに成功と発表した。高温ガス炉では冷却材にヘリウムガスを用い、900℃を超える熱を取り出すことができ、高温ガス炉とISプロセスによる水素製造である。また、高温ガス炉や高速増殖炉の核熱を水蒸気改質熱源として利用する研究も進められている。
火力発電設備の原動機による分類では、気力発電・内燃力発電・ガスタービン発電がある。気力発電設備は、ボイラーを用いた蒸気タービンによる発電であり、蒸気温度は520〜570℃程度の温度であるが、復水器により蒸気熱を失うのである。ガスタービン発電は加圧した空気が燃焼器に送られ、燃料を燃焼するとともに600〜800℃の高温ガスとなりガスタービンに入り、断熱膨張の際にガスタービンに機械的な仕事を与え、回転力を得て発電機を駆動する方式であるが、排気を大気に放出しているのである。また、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて熱効率を向上させるコンバインドサイクル発電の採用が最近多くなってきたのである。
高温型燃料電池は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)と固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。溶融炭酸塩形燃料電池の動作温度は600〜650℃であり、ガスタービンとのコンバインドサイクルシステムを目指した研究開発が進められている。固体酸化物形燃料電池の動作温度は900〜1000℃であり、ガスタービンなどと組み合わせたコンバインドサイクルによって、高い発電効率の実現が期待できるとともに、固体酸化物形燃料電池/GTコンバインドサイクルの実証運転研究が始められようとしている。
現在、高温ガス炉や高速増殖炉等が水素製造の熱源にと検討および試験や研究に着手した。水の熱分解による水素では可能な熱化学サイクルが多数提案され、東京大学を中心とするグループが開発を進めてきたUT−3プロセスでは水素と酸素を生成する試験に成功した。一方、日本原子力研究所などで研究が進められてきたISプロセスも2003年8月21日に900℃で水素の取り出しに成功と発表した。高温ガス炉では冷却材にヘリウムガスを用い、900℃を超える熱を取り出すことができ、高温ガス炉とISプロセスによる水素製造である。また、高温ガス炉や高速増殖炉の核熱を水蒸気改質熱源として利用する研究も進められている。
火力発電設備の原動機による分類では、気力発電・内燃力発電・ガスタービン発電がある。気力発電設備は、ボイラーを用いた蒸気タービンによる発電であり、蒸気温度は520〜570℃程度の温度であるが、復水器により蒸気熱を失うのである。ガスタービン発電は加圧した空気が燃焼器に送られ、燃料を燃焼するとともに600〜800℃の高温ガスとなりガスタービンに入り、断熱膨張の際にガスタービンに機械的な仕事を与え、回転力を得て発電機を駆動する方式であるが、排気を大気に放出しているのである。また、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて熱効率を向上させるコンバインドサイクル発電の採用が最近多くなってきたのである。
高温型燃料電池は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)と固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。溶融炭酸塩形燃料電池の動作温度は600〜650℃であり、ガスタービンとのコンバインドサイクルシステムを目指した研究開発が進められている。固体酸化物形燃料電池の動作温度は900〜1000℃であり、ガスタービンなどと組み合わせたコンバインドサイクルによって、高い発電効率の実現が期待できるとともに、固体酸化物形燃料電池/GTコンバインドサイクルの実証運転研究が始められようとしている。
原子力発電設備または火力発電設備は、核熱またはボイラー(排熱回収ボイラー)等により発生した蒸気をタービンに送り、所定の仕事をした後に復水器に送られた蒸気は熱を失うのであるが、所定の仕事をした後の蒸気および排熱を熱源に用いたバイナリサイクル発電2をしようとするものである。高温型燃料電池の動作温度を設けたガスタービンやマイクロガスタービンとのコンバインドサイクルシステム等の実証運転や研究等が進められているのであるが、水素の製造に高温型燃料電池の動作温度を設けた水の熱化学法や水蒸気改質法に用いた後の、再排熱を熱源にバイナリサイクル発電2しようとするのである。
したがって、排熱および再排熱を用いた複合発電の開発をしようとするものである。
したがって、排熱および再排熱を用いた複合発電の開発をしようとするものである。
1・原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた、原子力発電とバイナリサイクル発電2との複合発電である。
2・火力発電設備の発電用タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた、火力発電とバイナリサイクル発電2との複合発電である。
3・高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた、高温型燃料電池による水素の製造とバイナリサイクル発電との複合発電である。
2・火力発電設備の発電用タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた、火力発電とバイナリサイクル発電2との複合発電である。
3・高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた、高温型燃料電池による水素の製造とバイナリサイクル発電との複合発電である。
原子力発電設備または気力発電やコンバインドサイクル発電の火力発電設備の蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に導き、加熱媒体の蒸気をタービンに送り、コンデンサで冷却し、ポンプで循環させる発電である。このバイナリサイクル発電2は、原子力発電設備または火力発電設備の排熱を用いることにより、熱および発電効率が高率となる排熱を利用した複合発電である。
高温型燃料電池の動作温度を用いた、水の熱化学法・化石燃料の水蒸気改質法による水素の製造後の再排熱を、媒体熱交換器に用いたバイナリサイクル発電2であり、高温型燃料電池の再排熱を用いた複合発電である。
高温型燃料電池の動作温度を用いた、水の熱化学法・化石燃料の水蒸気改質法による水素の製造後の再排熱を、媒体熱交換器に用いたバイナリサイクル発電2であり、高温型燃料電池の再排熱を用いた複合発電である。
請求項1の実施例について説明する。
原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた構成。
発電用原子炉には、天然ウランガス冷却炉・改良形ガス冷却炉・軽水炉・重水炉・高温ガス炉・高速増殖炉があり、原子炉の温度等は異なるのであるが、蒸気タービンによる発電方法は同じである。現在、最も多く建設され運転中の加圧水形軽水炉(PWR:pressurized water reactor)と沸騰水形軽水炉(BWR:boiling water reactor)の原子力発電を例にとると、加圧水形(PWR)の熱交換器からの発生蒸気(圧力55〜60kg/cm2・温度269〜274℃)は高圧タービンで所定の仕事をする間接サイクルであり、沸騰水形(BWR)の発生蒸気(圧力70kg/cm2・温度285℃程度)は原子炉の内部蒸気を直接タービンで利用するため、熱交換器(蒸気発生器)が不要の直接サイクルである。このように高圧タービンおよび低圧タービンによる発電であるが、熱効率は32%〜33%前後であり、復水器冷却水により熱を失うのである。
熱効率向上には、蒸気タービン出口に熱交換器1を設けて、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器の加熱媒体熱源に排熱を用いるのである。この熱交換器1を設けることにより、原子力発電とバイナリサイクル発電2の熱サイクルが間接的になり、放射能を帯びた蒸気熱が媒体熱交換器に流入しない、このため保守点検が容易となり、安全性が向上すのである。また、蒸気タービン出口に熱交換器1を設けるので、原子力発電の熱および発電効率が低下しないのである。
したがって、原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器の加熱媒体熱源に用いた熱効率向上の排熱利用の複合発電である。
原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた構成。
発電用原子炉には、天然ウランガス冷却炉・改良形ガス冷却炉・軽水炉・重水炉・高温ガス炉・高速増殖炉があり、原子炉の温度等は異なるのであるが、蒸気タービンによる発電方法は同じである。現在、最も多く建設され運転中の加圧水形軽水炉(PWR:pressurized water reactor)と沸騰水形軽水炉(BWR:boiling water reactor)の原子力発電を例にとると、加圧水形(PWR)の熱交換器からの発生蒸気(圧力55〜60kg/cm2・温度269〜274℃)は高圧タービンで所定の仕事をする間接サイクルであり、沸騰水形(BWR)の発生蒸気(圧力70kg/cm2・温度285℃程度)は原子炉の内部蒸気を直接タービンで利用するため、熱交換器(蒸気発生器)が不要の直接サイクルである。このように高圧タービンおよび低圧タービンによる発電であるが、熱効率は32%〜33%前後であり、復水器冷却水により熱を失うのである。
熱効率向上には、蒸気タービン出口に熱交換器1を設けて、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器の加熱媒体熱源に排熱を用いるのである。この熱交換器1を設けることにより、原子力発電とバイナリサイクル発電2の熱サイクルが間接的になり、放射能を帯びた蒸気熱が媒体熱交換器に流入しない、このため保守点検が容易となり、安全性が向上すのである。また、蒸気タービン出口に熱交換器1を設けるので、原子力発電の熱および発電効率が低下しないのである。
したがって、原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器の加熱媒体熱源に用いた熱効率向上の排熱利用の複合発電である。
バイナリサイクル発電2は、地熱流体を熱交換器へ導き、熱交換器で別媒体を加熱し、この媒体の蒸気をタービンへ導き、コンデンサで冷却し、ポンプを用いて循環させる発電方法である。媒体としては、イソブタンおよびイソペンタンなどが使用され、地熱用に開発された発電である。このバイナリサイクル発電2の媒体加熱に、原子力発電設備の発電用蒸気タービン出口に設けた熱交換器1の排熱を用いるのである。バイナリサイクル発電2の媒体加熱温度は、180〜250℃程度の温度が必要であり、加圧水形(PWR)沸騰水形(BWR)軽水炉原子力発電の排熱を媒体熱交換器に用いるのである。原子力発電とバイナリサイクル発電2の複合発電により軽水炉原子力発電の熱効率がより高率になるのであり、媒体熱交換器への排熱温度が200〜250℃程度の発電用原子炉が対象である。また、高温ガス炉(HTGR:high temperature gascoolant reactor)は発電用のほか、高温ヘリウムガスを製鉄や、化石燃料を高温高圧でガス化する方法に用いるなどの多目的原子炉であるが、このような方法による排熱もバイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いて熱効率を高率にするのであり、排熱利用の複合発電である。
請求項2の実施例について説明する。
火力発電設備の発電用蒸気タービン等の出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた構成。
火力発電設備の原動機上の分類では、蒸気タービンを使用する気力発電・ディーゼル機関などの内燃機関を利用した内燃力発電およびガスタービンを利用するガスタービン発電に分類される。
気力発電の実用蒸気サイクルには、熱効率の向上を目的とした再生サイクル、膨張の途中で圧力の下がった蒸気を再びボイラーで加熱する再熱サイクル、再熱サイクルと再生サイクルとを組み合わせた再熱再生サイクルがあり、現在の気力発電のほとんどがこの再熱再生サイクルが採用されている。この実用蒸気サイクルの発電用蒸気タービン出口に熱交換器1を設けて復水器で熱を失うのである。熱交換器1を発電用蒸気タービン出口に設けるため、気力発電の熱効率が低下をしないのである。この熱交換器1の排熱を媒体熱交換器の加熱熱源に用いてバイナリサイクル発電2により、電力を得るのである。
気力発電は容量(MW)により異なるのであるが、蒸気圧力102〜246kg/cm2・蒸気温度520〜570℃程度である。バイナリサイクル発電2の媒体加熱温度は、180〜250℃程度の温度が必要であり、媒体熱交換器への排熱温度が200〜250℃程度の気力発電による蒸気温度が必要となる。
気力発電とバイナリサイクル発電2との複合発電により、熱効率が高率になるのである。
火力発電設備の発電用蒸気タービン等の出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた構成。
火力発電設備の原動機上の分類では、蒸気タービンを使用する気力発電・ディーゼル機関などの内燃機関を利用した内燃力発電およびガスタービンを利用するガスタービン発電に分類される。
気力発電の実用蒸気サイクルには、熱効率の向上を目的とした再生サイクル、膨張の途中で圧力の下がった蒸気を再びボイラーで加熱する再熱サイクル、再熱サイクルと再生サイクルとを組み合わせた再熱再生サイクルがあり、現在の気力発電のほとんどがこの再熱再生サイクルが採用されている。この実用蒸気サイクルの発電用蒸気タービン出口に熱交換器1を設けて復水器で熱を失うのである。熱交換器1を発電用蒸気タービン出口に設けるため、気力発電の熱効率が低下をしないのである。この熱交換器1の排熱を媒体熱交換器の加熱熱源に用いてバイナリサイクル発電2により、電力を得るのである。
気力発電は容量(MW)により異なるのであるが、蒸気圧力102〜246kg/cm2・蒸気温度520〜570℃程度である。バイナリサイクル発電2の媒体加熱温度は、180〜250℃程度の温度が必要であり、媒体熱交換器への排熱温度が200〜250℃程度の気力発電による蒸気温度が必要となる。
気力発電とバイナリサイクル発電2との複合発電により、熱効率が高率になるのである。
コンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた熱効率向上の発電であり、最近は多く採用される発電である。このコンバインドサイクル発電の蒸気タービン出口に熱交換器1を設け、排熱を媒体熱交換器に設けて、バイナリサイクル発電2により電力を得るのである。
コンバインドサイクル発電には、排熱回収複合サイクル・排気助燃複合サイクル・排気再燃複合サイクル・直結形複合サイクル・別置形複合サイクル・混圧式複合サイクルがある。この複合サイクルの蒸気タービン出口に熱交換器1を設けるので、熱および発電効率が低下しないのである。
したがって、熱交換器1の排熱を媒体熱交換器の加熱媒体熱源に用いて、バイナリサイクル発電2により電力を得るので、熱および発電効率が高効率となる。熱交換器1を設けるので熱サイクルが間接的であり、媒体が流入しない、このため保守点検が容易である。このバイナリサイクル発電2の媒体加熱温度は180〜250℃程度が必要であり、媒体熱交換器への排熱温度は200〜250℃程度のコンバインドサイクル発電の蒸気温度が必要となる。
コンバインドサイクル発電には、排熱回収複合サイクル・排気助燃複合サイクル・排気再燃複合サイクル・直結形複合サイクル・別置形複合サイクル・混圧式複合サイクルがある。この複合サイクルの蒸気タービン出口に熱交換器1を設けるので、熱および発電効率が低下しないのである。
したがって、熱交換器1の排熱を媒体熱交換器の加熱媒体熱源に用いて、バイナリサイクル発電2により電力を得るので、熱および発電効率が高効率となる。熱交換器1を設けるので熱サイクルが間接的であり、媒体が流入しない、このため保守点検が容易である。このバイナリサイクル発電2の媒体加熱温度は180〜250℃程度が必要であり、媒体熱交換器への排熱温度は200〜250℃程度のコンバインドサイクル発電の蒸気温度が必要となる。
請求項3の実施例について説明する。
高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた構成。
高温型燃料電池には、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)動作温度600〜700℃と固体酸化物形燃料電池(SOFC)動作温度900〜1000℃がある。この動作温度の再排熱をバイナリサイクル発電2の媒体熱交換器の加熱媒体熱源に用いて、発電および電力を得るのである。
バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器での媒体加熱温度は、180〜250℃程度が必要である。高温型燃料電池の動作温度は600〜1000℃であるので、水の熱化学法または化石燃料の水蒸気改質法による水素の製造(出願申請番号 2003−153524号)に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いて媒体を加熱するのである。水の熱分解は、熱化学サイクルであり、代表的なUT−3プロセスとISプロセスがある。熱化学法によるUT−3プロセスの温度は750〜400℃であり、ISプロセスの温度は室温〜800℃である。また、化石燃料の水蒸気改質温度は600〜950℃である。このように高温であり、水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた発電であり、排熱利用の複合発電である。
高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けた構成。
高温型燃料電池には、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)動作温度600〜700℃と固体酸化物形燃料電池(SOFC)動作温度900〜1000℃がある。この動作温度の再排熱をバイナリサイクル発電2の媒体熱交換器の加熱媒体熱源に用いて、発電および電力を得るのである。
バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器での媒体加熱温度は、180〜250℃程度が必要である。高温型燃料電池の動作温度は600〜1000℃であるので、水の熱化学法または化石燃料の水蒸気改質法による水素の製造(出願申請番号 2003−153524号)に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いて媒体を加熱するのである。水の熱分解は、熱化学サイクルであり、代表的なUT−3プロセスとISプロセスがある。熱化学法によるUT−3プロセスの温度は750〜400℃であり、ISプロセスの温度は室温〜800℃である。また、化石燃料の水蒸気改質温度は600〜950℃である。このように高温であり、水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に用いた発電であり、排熱利用の複合発電である。
本出願の排熱利用の複合発電に関係する工業所有権等の出願。
特許出願申請番号 2003−153524号 発電所の排気熱利用による水素と発電。
特許出願申請番号 2003−153524号 発電所の排気熱利用による水素と発電。
本出願の参考文献等。
1) 発電・変電、第3編 火力発電 第4編 原子力発電 電気学会。
2) 小口芳徳:発変電、2章 火力発電 3章 原子力発電 オーム社。
3) 文部科学省・科学技術政策研究所・科学技術動向研究センター編著:図解水素エネルギー最前線、第3章 さまざまな燃料電池システム 第5章 水素の製造 工業調査会。
4) 清水幸丸編著:自然エネルギー利用学、第10章 地熱エネルギーの利用技術 パワー社。
5) 池田宏之助編著:燃料電池のすべて、第1章〜第7章 日本実業出版社。
6) ジェレミー・リフキン著者 柴田裕之訳者:水素エコノミー、第八章 水素エコノミーの夜明け 日本放送出版協会。
1) 発電・変電、第3編 火力発電 第4編 原子力発電 電気学会。
2) 小口芳徳:発変電、2章 火力発電 3章 原子力発電 オーム社。
3) 文部科学省・科学技術政策研究所・科学技術動向研究センター編著:図解水素エネルギー最前線、第3章 さまざまな燃料電池システム 第5章 水素の製造 工業調査会。
4) 清水幸丸編著:自然エネルギー利用学、第10章 地熱エネルギーの利用技術 パワー社。
5) 池田宏之助編著:燃料電池のすべて、第1章〜第7章 日本実業出版社。
6) ジェレミー・リフキン著者 柴田裕之訳者:水素エコノミー、第八章 水素エコノミーの夜明け 日本放送出版協会。
原子力発電設備の排熱または火力発電設備の排熱を用いたバイナリサイクル発電2であり、高温型燃料電池の再排熱を用いたバイナリサイクル発電2である。この発電は熱効率が高率となる複合発電であり、排熱および再排熱を用いた発電により電力を得るのである。したがって、二酸化炭素量を増やすことなく電力を得る環境型の発電である。
1 熱交換器
2 バイナリサイクル発電
2 バイナリサイクル発電
Claims (3)
- 原子力発電設備の発電用蒸気タービンの出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けたことを特徴とした排熱利用の複合発電。
- 火力発電設備の発電用蒸気タービン等の出口に設けた熱交換器1の排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けたことを特徴とした排熱利用の発複合電。
- 高温型燃料電池の動作温度を水素の製造に用いた後の再排熱を、バイナリサイクル発電2の媒体熱交換器に設けたことを特徴とした排熱利用の複合発電。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003406521A JP2005133702A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 排熱利用の複合発電 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003406521A JP2005133702A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 排熱利用の複合発電 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005133702A true JP2005133702A (ja) | 2005-05-26 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003406521A Withdrawn JP2005133702A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 排熱利用の複合発電 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005133702A (ja) |
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