JP2005132246A - 車両、大気汚染低減システム、大気汚染低減方法、それを用いた税金算出装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents

車両、大気汚染低減システム、大気汚染低減方法、それを用いた税金算出装置、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 交差点等の、部分的に汚染濃度が高い地点の汚染濃度を低減させることができなかった。
【解決手段】
外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出装置3と、その現在位置を検出する位置検出装置5と、少なくとも前記検出装置3により検出された所定の大気汚染物質の濃度、および位置検出装置5により検出された位置を送信する送受信装置7と、を有する車両1と、各車両1から送信された位置および所定の大気汚染物質の濃度に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶された情報に基づいて所定の処理をするための演算手段とを有する情報処理装置11と、を備え、情報処理装置11は、車両1に対して、所定の処理に基づいて車両1の目的地に至るルートのうち、前記大気汚染物質の濃度が所定の値を下回るルートを伝達する、大気汚染低減システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大気汚染物質を低減するための車両、大気汚染低減システム、大気汚染低減方法、それを用いた税金を算出する税金算出装置、そのプログラム、記録媒体に関する。
現在、大気汚染物質による地球環境への影響が問題とされている。大気汚染物質には、窒素酸化物(NOx;NO,NOなど)、硫黄酸化物(SOx;SO,SOなど)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(SPM)、光化学オキシダントなどがある。わが国では、これらの大気汚染物質について環境基準及び指針値を設定し、排出規制を中心に各種政策を実施している。その結果、硫黄酸化物などは排出が改善され、それらの濃度が年々減少している。
しかしながら、自動車などの車両から排出される窒素酸化物、浮遊粒子状物質などの濃度の年推移はほとんど変化がなく改善されていない。特に大都市では、これらの大気汚染物質濃度の環境基準及び指針値の達成状況が低く、しかも、交通量の多い交差点においてこれらの濃度が非常に高いと報告されている。また、大気中の炭化水素や窒素酸化物が太陽などの紫外線を吸収し、光化学反応で生成される光化学オキシダントは、主にオゾンからなっているが、年々、光化学オキシダントに起因する光化学スモッグ警報の発令される年間日数が増加している。
環境保護および対人保護の理由から、内燃機関を有する自動車または定常的な燃焼装置によるエネルギー生産から生じる有害物質負荷を低減すべきであることは明らかである。これまで有利であった解決法は、適切な燃焼を実施することによって有害物質の発生量全体を低減することであった。これは最近の自動車エンジンでは、センサもしくは特性マップにより制御されるエンジン管理システムと組み合わせた適切なエンジン構成により行うとともに、通常、排気ガス触媒を使用して排気ガスを浄化する。
また、有害物質による負荷を低減するためのもう1つの取り組みは、有害物質を環境大気から積極的に除去することである。これは、特定のシステムからの排気ガス流を直接検査するものではない。この方法は特に、その強力な酸化作用によって人間の健康状態に著しい影響を与える、地上付近の光化学オキシダントの主成分であるオゾンを除去するために有望である。オゾン自体は直接放出される気体ではなく、従って排気ガス流中で除去することができない。オゾンは外気中で窒素酸化物の存在下で太陽光線の照射の際に、複雑な光化学反応平衡によって生じ、その際、太陽光線の紫外線割合がこの反応のために重要な役割を果たしている。
オゾンは著しく反応性であるので、空気が流通する触媒系を用いて良好に、定量的に、つまり完全に分解することができる。通例、自動車ラジエータは触媒で被覆されており、地上付近のオゾン(O)は触媒被覆を用いて酸素(O)へと分解され、環境大気のための清浄化システムを有している。(例えば、特許文献1参照。)
さらに、車両の操作者(乗務員)に対しては、環境負荷を低減するような運転を心掛ける点で注意が喚起されており、これに応じた良心的な乗務員はアイドリングストップを励行し、急発進、急ブレーキを避けている。また、これに関連して、車両の運行事業者は各乗務員の運行業務を管理するための運行管理システムを設けることにより、各乗務員による運転内容を記録して、安全性、経済性の高い運転を心掛けるように指導している。(例えば、特許文献2参照。)
一方、各地の自治体では環境負荷を抑えるために、所定の地域内で放出可能である環境負荷物質の排出量の上限を定めて、これを規制することも検討されている。前記環境負荷物質の排出量は車両の型式と、決められた地域内を走行した走行距離によって下記の(数1)に示すような計算によって算出することが検討されている。
(数1)
環境負荷物質の排出量≒K×走行距離
但し、Kは車両の仕様によって定められた係数で、所定の走行パターンに従って走行したときの単位走行距離あたりの環境負荷物質の排出量を示している。(例えば、特許文献3参照。)
特公表11−500656号公報 特開2002−197158号公報 特開2002−230233号公報
しかしながら、現行の運行管理システムでは、車両の運行事業者の管理項目は車両に関しては定期的な整備と故障による整備、また乗務員に関しては安全運転や配送の効率化が中心であり、実際の環境負荷物質の放出量が不明であるから、環境負荷物質の低減に効果的な運転能力の向上を促進することができなかった。
また、特に大都市では、各種大気汚染防止対策が施されて、都市全体としては汚染物質の濃度が減少していても、依然として交通量の多い交差点等、部分的に大気汚染物質の濃度が非常に高い地点が存在していた。
さらに、特開2002−197158では、環境負荷の低減をより効果的に行うための車両運行管理システムとして、運行管理と共に環境負荷の大きさを正確に測定し、この計測結果を車両および乗務員にフィードバックして、環境負荷を低減する適正な運転技術の習得を各乗務員に促すための環境負荷低減システムが開示されているが、車両自身の発生量のみを低減するものであった。
また、上述したような従来の計算方法では各車両による正確な環境負荷物質の排出量を求めることは到底できなかった。すなわち、前記式(1)に示すような従来の計算方法では車両の整備状況や運転状況とは無関係に車両の型式、年式と走行距離のみで環境負荷物質の放出量を計算しているので、実際の環境負荷状況とはかけ離れた値を算出できるに過ぎず、その実態にそぐわないものとなっていた。また、所定の地域を走行した距離を積算するのは煩わしい作業であり、虚偽の報告をした場合には前記規制が何の意味も持たなくなる可能性もある。
気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で、京都議定書の中に明記された二酸化炭素の排出量を削減する方法として、化石燃料の消費を低減する省エネルギー技術の開発を推進することにも限界があり、二酸化炭素の排出量の大きい製品・サービスへの需要を低減する炭素税が議論されている。自動車の排気ガスは、大気汚染の一つの原因でもあり、環境への負荷に応じて課税する環境税として施行されるべきではあるが、従来、環境負荷となる各物質の排出量を正確に測定し、課税することは困難であった。
新たに、環境負荷を低減する目的である環境税を課税するためには、従来の課税方法とは異なって、自動車から排出される排気ガスの成分、その質量を推定し、環境負荷に合わせた課税を行う方法が存在しなくては、負担者間の公平性が保てなく、実際の環境負荷の低減への寄与が低くなる。例えば、環境負荷は、使用する自動車の特性と、自動車を使用する個人によって大きく異なり、環境負荷を低減させる判断を各個人にさせるような課税方法とすることである。従来のように、自動車税は、自動車の使用頻度にかかわらず一律に課税しており、また、軽油引取税は揮発油税に比べて低い税率であり、更に、自動車取得税は低公害車へ一回限りの低減などでは、徴収は簡単であるが、使用者間の公平感がなくなる。
特許文献3では、道路を走行する走行手段を使用する者の個人情報を取得し、前記走行手段の走行に関する走行記録を取得し、前記個人情報及び前記走行記録に基づき環境負荷に対する税金算出方法が開示されているが、大気汚染物質の分解除去など、環境負荷の低減に対する効果については全く考慮されていない。
本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、本発明の目的は、周囲の大気汚染物質を低減するための車両、または大気汚染低減方法を提供することである。
また、本発明の別の目的は、交差点等の、部分的に汚染濃度が高い地点の汚染濃度を低減させることができる、大気汚染低減システムを提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、環境負荷の低減を考慮に入れた税金を算出する税金算出装置を提供することである。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出装置と、
前記検出装置が所定の値以上の濃度を検出したとき、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う空気浄化装置と、を備える車両である。
第2の本発明は、走行距離(d)、および前記空気浄化装置が駆動した時間(h)を記録する、運行管理データ記憶装置をさらに備える、第1の本発明の車両である。
第3の本発明は、外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出装置と、
その現在位置を検出する位置検出装置と、
少なくとも前記濃度検出装置により検出された前記所定の大気汚染物質の濃度、および前記位置検出装置により検出された位置を送信する送受信装置と、を有する車両と、
各車両から送信された位置および所定の大気汚染物質の濃度に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶された情報に基づいて所定の処理をするための演算手段とを有する情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、前記車両に対して、前記所定の処理に基づいて、前記車両の目的地に至るルートのうち、前記大気汚染物質の濃度が所定の値を下回るルートを伝達する、大気汚染低減システムである。
第4の本発明は、前記所定の処理は、前記演算手段が、前記記憶手段に格納されている情報に基づいて、前記所定の大気汚染物質の濃度の分布を算出する処理である、第3の本発明の大気汚染低減システムである。
第5の本発明は、前記情報処理装置は、大気汚染物質の濃度が前記所定の値以上の値を検出した車両に対して、前記ルートを伝達する、第3または4の本発明の大気汚染低減システムである。
第6の本発明は、前記車両は、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う空気浄化装置をさらに備え、前記検出装置が所定の値以上の濃度を検出したとき、前記空気浄化装置が、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う、第3〜5のいずれかの本発明の大気汚染低減システムである。
第7の本発明は、前記所定の大気汚染物質が、窒素酸化物、炭化水素、光化学オキシダントのいずれか少なくとも一つを含む、第3〜6のいずれかの本発明の大気汚染低減システムである。
第8の本発明は、各車両に応じた大気汚染物質の排出係数(K)を記憶した第1記憶部と、
各車両における空気浄化装置の、1時間あたりの大気汚染物質の処理量(s)を記憶した第2記憶部と、
大気汚染物質の排出量に応じた税金額を記憶した第3記憶部と、
前記排出係数、および第2の本発明の車両から得られた、前記車両の走行距離(d)からK×dを算出する第1演算部と、
前記処理量(s)、および第2の本発明の車両から得られた前記空気浄化装置が駆動した時間(h)から、s×hを算出する第2演算部と、
前記第1演算部の演算結果から前記第2演算部の演算結果を減算することにより得られた前記車両が実質上排出した大気汚染物質量を算出する第3演算部と、
前記第3演算部により得られた大気汚染物質量に対応する税金額を決定する第4演算部と、を備えている、税金算出装置である。
第9の本発明は、外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出工程と、
前記検出工程において所定の値以上の濃度を検出したとき、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う空気浄化工程と、を備える大気汚染低減方法である。
第10の本発明は、第3の本発明の大気汚染低減システムの、前記情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第11の本発明は、第8の本発明の税金算出装置の、前記第1記憶部、前記第2記憶部、前記第1演算部、前記第2演算部、前記第3演算部、および前記第4演算部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第12の本発明は、第10または11の本発明のプログラムを担持させた記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明によれば、周囲の大気汚染物質を低減するための車両、または大気汚染低減方法を提供することができる。
また、本発明によれば、交差点等の、部分的に汚染濃度が高い地点の汚染濃度を低減させることができる、大気汚染低減システム、そのプログラム、記録媒体を提供することができる。
また、本発明によれば、環境負荷の低減を考慮に入れた税金を算出する税金算出装置、そのプログラム、記録媒体を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態の大気汚染低減システムの代表的な構成図である。図1において、自動車1内に導入された外気2に対し、窒素酸化物、炭化水素、光化学オキシダントなどの大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出装置3により、あらかじめ設定された大気汚染物質の基準値を越えた場合に、乗務員に警告を発する警告手段を有するとともに、外気中の大気汚染物質を自動車用空気浄化装置4が分解除去を行う。なお、濃度検出装置3には、半導体式、電気化学式、光学式、光音響式などのガスセンサなどが用いることができるが、半導体式ガスセンサが好ましい。また、自動車用空気浄化装置には、ラジエータやコンデンサ、これらを一体化したクーリングユニットに、窒素酸化物、炭化水素、光化学オキシダントなどの大気汚染物質を25℃以上で分解除去可能な触媒を塗布したものを用いることができる。
車載用情報処理装置8は、車両の現在位置を検出する位置検出装置5と濃度検出装置3を用いて、少なくとも前記大気汚染物質の濃度と車両の位置を運行管理データとして運行管理データ記憶装置6に記録したのち、運行管理データを送受信装置7により管理センタ9に送信する。このとき、管理センタ9は車載用情報処理装置8から送信された運行管理データに基づき、情報処理装置11によって解析された結果得られた運行指針データ10を、車載用情報処理装置8に送信する。情報処理装置11は、各車両から送信された位置および所定の大気汚染物質の濃度に関する情報を記憶する記憶手段と、記憶された情報に基づいて所定の処理をするための演算手段とを有する。演算手段は、記憶手段に格納されている大気汚染物質の濃度に基づいて、対象エリアの各位置における大気汚染物質の濃度分布を算出する。情報処理装置11は、情報を送信してきた車両に対して、所定の処理に基づいて、車両の目的地に至るルートのうち、大気汚染物質の濃度が所定の値を下回るルートに関する情報である運行指針データ10を伝達する。所定の処理としては、例えば、大気汚染物質の濃度が所定の値以上の地点を走行する車両が、その目的地に至るルートのうち、大気汚染物質の濃度が所定値を下回り、かつ最も濃度値が低いルートを選択すること等が挙げられる。そして、前記送受信装置7によって、前記運行指針データ10は前記車載用情報処理装置8に受信される。
図2は本発明の大気汚染低減システムの代表的な概略図である。ここで、12は信号機である。この一連の動作および情報処理によって、管理センタ9は自動車1から検出される大気汚染物質の濃度を監視し、この大気汚染物質が基準値より大きい位置にある車両に対して、大気汚染物質の濃度の低い道順への変更を指示する機能を有するとともに、大気汚染物質の発生量の低減と、大気汚染物質の濃度の増加を抑えることができる。
図3は本発明の大気汚染低減システムに用いられる半導体式ガスセンサの代表的な概略断面図である。図3において、13はアルミナ、ムライトなどの絶縁性基板、14は金、銀、白金等の金属からなる電極、15はガス感応体で、酸化インジウム、酸化スズ、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化チタンなどを主成分とする金属酸化物薄膜からなっている。
基板13は、表面が金属酸化物で絶縁性を有し、加熱機能を備えているものであれば、いずれのものも使用することができ、材料や構成等を限定するものではない。しかしながら、アルミナ、ムライト、フォルステライト、ステアタイト、コージェライトなどの金属酸化物で、基板の表面粗さは0.01〜1μmの間であることが好ましい。
電極14は、ガス感応体15に電圧印加し、その抵抗値を測定することが主たる目的であり、電極の材料、構成、パターン、製造方法等を限定するものではない。しかしながら、電極13の厚さは0.1〜20μmの間であることが好ましい。
ガス感応体15は、金属酸化物半導体であればよく、酸素欠陥が生じることにより高い導電性を有する酸化インジウム、酸化スズ、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化チタンなどが挙げられるが、酸化インジウムが最も好ましい。なお、前記金属酸化物の製膜方法も熱分解法、ゾルゲル法やCVD法などの化学的製膜法と、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法やレーザアブレーション法などの物理的製膜法も用いることができるが、化学的製膜法の方が好ましく、その中でも熱分解法およびゾルゲル法が最も好ましい。
次に、本発明の大気汚染低減システムを用いた代表的な税金算出装置についてその構成、動作について、図1、4を参照しながら以下に述べる。図4は、そのような税金算出装置41の構成を示す。税金算出装置41は、図1に示す情報処理装置11の一部として構成されている。自動車1内に導入された外気2に対し、濃度検出装置3により、外気中の大気汚染物質濃度を測定する。外気中の大気汚染物質を自動車用空気浄化装置4が分解除去を行うが、このとき、濃度検出装置3によって、分解除去後の大気汚染物質濃度を測定することにより、大気汚染物質の分解除去量を求めることができる。車載用情報処理装置8は、前記大気汚染物質の分解除去量と車両の現在位置を検出する位置検出装置5を用いて、少なくとも空気浄化装置4の駆動時間(h)と自動車1の走行距離(d)を運行管理データとして記録したのち、この運行管理データを送受信装置7により管理センタ9に送信する。
税金算出装置41は、各車両に応じた大気汚染物質の排出係数(K)が格納されている第1記憶部と、各車両における空気浄化装置の、1時間あたりの大気汚染物質の処理量(s)を記憶した第2記憶部と、各車両の大気汚染物質の排出量に応じた税金額が格納されている第3記憶部23と、第1演算部31と、第2演算部32と、第3演算部と、第4演算部とを有する。第1演算部31は、当該自動車1に該当する排出係数(K)と、自動車1から送信された運行データから抽出された自動車1の走行距離(d)と、をかけ算する。第2演算部32は、各自動車1における空気浄化装置4に該当する1時間あたりの大気汚染物質の処理量(s)と、送信された運行データから抽出された空気浄化装置4の駆動時間(h)をかけ算する。そして、第3演算部33は、第1演算部31から得られた演算結果から、第2演算部32から得られた演算結果を引き算する。以上のような演算は、下記のように表すことができる。
(数2)
大気汚染物質実質排出量=K×d−s×h
そして、第4演算部34は、第3記憶部23に格納されている税金額から、上記のように得られた大気汚染物質実質排出量に対応する税金額を決定する。
このような税金算出装置によれば、環境負荷の低減努力を加味することができるので、環境負荷税等の税制において公平な課税をすることができる。
なお、このように決定された税金は、通常、1年間の自動車税もしくは車検時の自動車重量税などのときに考慮されることが好ましいが、リアルタイムに処理することも原理的には可能である。
また、以上までの説明において、本発明の車両は、自動車1であるとしてきたが、自動車以外の車両であってもよく、大気汚染物質の放出に関係なく、移動を伴う車両であれば、上記と同様の効果を得ることができる。
尚、本発明のプログラムは、上述した本発明の大気汚染低減システム、または税金算出装置の全部又は一部の手段(又は、装置、素子等)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
又、本発明の記録媒体は、上述した本発明の大気汚染低減システム、または税金算出装置の全部又は一部の手段(又は、装置、素子等)の全部又は一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する記録媒体である。
尚、本発明の上記「一部の手段(又は、装置、素子等)」とは、それらの複数の手段の内の、一つ又は幾つかの手段を意味する。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、本発明のデータ構造としては、データベース、データフォーマット、データテーブル、データリスト、データの種類などを含む。
又、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
又、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる、車両、大気汚染低減システム、大気汚染低減方法、そのプログラム、記録媒体によれば、周囲の大気汚染物質を低減することができ、または、交差点等の、部分的に汚染濃度が高い地点の汚染濃度を低減させることができ、大気汚染低減システム、それを用いた税金算出装置として有用である。
図1は本発明の大気汚染低減システムの代表的な構成図である。 図2は本発明の大気汚染低減システムの代表的な概略図である。 図3は本発明の大気汚染低減システムに用いられる半導体式ガスセンサの代表的な概略断面図である。 図4は本発明の税金算出装置を示す構成図である。
符号の説明
1 自動車
2 外気
3 濃度検出装置
4 自動車用空気浄化装置
5 位置検出装置
6 運行管理データ
7 送受信装置
8 車載用情報処理装置
9 管理センタ
10 運行指針データ
11 情報処理装置
12 信号機
13 基板
14 電極
15 ガス感応体

Claims (12)

  1. 外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出装置と、
    前記検出装置が所定の値以上の濃度を検出したとき、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う空気浄化装置と、を備える車両。
  2. 走行距離(d)、および前記空気浄化装置が駆動した時間(h)を記録する、運行管理データ記憶装置をさらに備える、請求項1に記載の車両。
  3. 外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出装置と、
    その現在位置を検出する位置検出装置と、
    少なくとも前記濃度検出装置により検出された前記所定の大気汚染物質の濃度、および前記位置検出装置により検出された位置を送信する送受信装置と、を有する車両と、
    各車両から送信された位置および所定の大気汚染物質の濃度に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶された情報に基づいて所定の処理をするための演算手段とを有する情報処理装置と、を備え、
    前記情報処理装置は、前記車両に対して、前記所定の処理に基づいて、前記車両の目的地に至るルートのうち、前記大気汚染物質の濃度が所定の値を下回るルートを伝達する、大気汚染低減システム。
  4. 前記所定の処理は、前記演算手段が、前記記憶手段に格納されている情報に基づいて、前記所定の大気汚染物質の濃度の分布を算出する処理である、請求項3に記載の大気汚染低減システム。
  5. 前記情報処理装置は、大気汚染物質の濃度が前記所定の値以上の値を検出した車両に対して、前記ルートを伝達する、請求項3または4に記載の大気汚染低減システム。
  6. 前記車両は、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う空気浄化装置をさらに備え、前記検出装置が所定の値以上の濃度を検出したとき、前記空気浄化装置が、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う、請求項3〜5のいずれかに記載の大気汚染低減システム。
  7. 前記所定の大気汚染物質が、窒素酸化物、炭化水素、光化学オキシダントのいずれか少なくとも一つを含む、請求項3〜6のいずれかに記載の大気汚染低減システム。
  8. 各車両に応じた大気汚染物質の排出係数(K)を記憶した第1記憶部と、
    各車両における空気浄化装置の、1時間あたりの大気汚染物質の処理量(s)を記憶した第2記憶部と、
    大気汚染物質の排出量に応じた税金額を記憶した第3記憶部と、
    前記排出係数、および請求項2に記載の車両から得られた、前記車両の走行距離(d)からK×dを算出する第1演算部と、
    前記処理量(s)、および請求項2に記載の車両から得られた前記空気浄化装置が駆動した時間(h)から、s×hを算出する第2演算部と、
    前記第1演算部の演算結果から前記第2演算部の演算結果を減算することにより得られた前記車両が実質上排出した大気汚染物質量を算出する第3演算部と、
    前記第3演算部により得られた大気汚染物質量に対応する税金額を決定する第4演算部と、を備えている、税金算出装置。
  9. 外気中の所定の大気汚染物質の濃度を検出する濃度検出工程と、
    前記検出工程において所定の値以上の濃度を検出したとき、外気中の大気汚染物質の分解除去を行う空気浄化工程と、を備える大気汚染低減方法。
  10. 請求項3に記載の大気汚染低減システムの、前記情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 請求項8に記載の税金算出装置の、前記第1記憶部、前記第2記憶部、前記第1演算部、前記第2演算部、前記第3演算部、および前記第4演算部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  12. 請求項10または11に記載のプログラムを担持させた記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
JP2003371205A 2003-10-30 2003-10-30 車両、大気汚染低減システム、大気汚染低減方法、それを用いた税金算出装置、プログラム、記録媒体 Pending JP2005132246A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015039976A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 三菱電機株式会社 車両用外気情報提示装置
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CN112711775A (zh) * 2020-12-28 2021-04-27 航天信息股份有限公司 一种污染物数据完整性验证方法、装置、设备及介质
CN113792085A (zh) * 2021-08-16 2021-12-14 天津布尔科技有限公司 一种高污染车辆经常行驶路段监控方法、装置及存储介质

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