JP2005130204A - 情報別埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、コンテンツ利用端末及びコンテンツ配信システム - Google Patents

情報別埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、コンテンツ利用端末及びコンテンツ配信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 コンテンツに識別情報を埋め込む際の負荷を軽減し、かつ、記録媒体に記憶するコンテンツの容量を抑えることを可能にする情報別埋め込みコンテンツ生成装置を提供する。
【解決手段】 情報別埋め込みコンテンツ生成装置21は、埋め込み手段21aによって、コンテンツを構成する部分コンテンツ単位に、異なる情報を埋め込んで、部分コンテンツを情報別に複製した、複数の複製部分コンテンツを生成し、差分コンテンツ生成手段21bによって、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを生成し、圧縮手段21cによって、差分コンテンツを圧縮して圧縮差分コンテンツを生成し、合成手段21dによって、参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを対応付けて、情報別埋め込みコンテンツとすることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コンテンツに、そのコンテンツの利用者を識別する識別情報を埋め込むための情報別埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、コンテンツ利用端末及びコンテンツ配信システムに関する。
近年、映像、音声等のマルチメディアコンテンツ(以下コンテンツという)を流通させる場合、インターネット等のネットワーク上でコンテンツの売買を行う方法がとられるようになってきている。この場合、コンテンツが不正に使用されないように、コンテンツそのものに、そのコンテンツの利用者を識別する識別情報であるユーザID(Identification)を電子透かしにより埋め込む技術が存在する(例えば、特許文献1等)。このようにコンテンツに識別情報(ユーザID)を埋め込むことで、不正にコンテンツが流通しても、その不正コンテンツから識別情報を検出して、不正を行った利用者を検出することができるようにしている。
なお、コンテンツ配信の不正等を検出するために、コンテンツに埋め込まれる情報は、一般にフィンガープリントと呼ばれている。
このフィンガープリントをコンテンツに埋め込む手法は、種々存在する。
例えば、第一の手法としては、コンテンツ提供者(コンテンツ配信サーバ)が、コンテンツを要求した利用者のIDを、コンテンツ配信の際にコンテンツに埋め込んで利用者側のコンテンツ利用端末に配信する手法である。この手法では、コンテンツの要求毎にコンテンツ配信サーバが、フィンガープリントの埋め込みを行うため、利用者の数が増大すると、コンテンツ配信サーバの埋め込み処理の負荷が大きくなり、コンテンツ配信の妨げとなってしまう。
また、第二の手法としては、コンテンツを要求した利用者のIDを、利用者側のコンテンツ利用端末上で、コンテンツ利用時に埋め込む手法である。この手法では、コンテンツ利用端末に負荷をかけることになり、コンテンツ利用端末のCPU性能によっては、埋め込み処理が行えない場合がある。
さらに、コンテンツ配信サーバやコンテンツ利用端末に対する負荷軽減を目的とした第三の手法が存在する。この第三の手法としては、フィンガープリントを埋め込んだコンテンツを予め準備しておき、利用者のIDに適合するコンテンツを選択して配信する手法である。
ここで、図13を参照して、フィンガープリント(ここでは利用者のID(識別情報))をコンテンツに埋め込む第三の手法について説明する。図13は、フィンガープリントをコンテンツに埋め込む従来の手法を示す概念図である。ここでは、具体例として、動画コンテンツ(映像)にフィンガープリントを埋め込む例について説明する。また、ここでは、動画コンテンツの1フレーム毎に1ビットの情報を埋め込むものとする。
まず、フィンガープリントを埋め込んだコンテンツとして、同一のコンテンツCに、1フレーム毎(F1,F2,F3,…)に情報“0”の値を埋め込んだ「情報0埋め込みコンテンツC0」と、1フレーム毎に情報“1”の値を埋め込んだ「情報1埋め込みコンテンツC1」を準備する。すなわち、「情報0埋め込みコンテンツC0」には、各フレーム(F01,F02,F03,…)に1ビットの情報“0”が埋め込まれている。また、「情報1埋め込みコンテンツC1」には、各フレーム(F11,F12,F13,…)に1ビットの情報“1”が埋め込まれている。なお、ここでは、説明の都合上、埋め込んだ値(“0”又は“1”)をフレーム上に図示しているが、実際は、電子透かしによって不可視状態になっている。すなわち、「情報0埋め込みコンテンツC0」及び「情報1埋め込みコンテンツC1」は、同一のコンテンツCから生成された、埋め込み情報のみが異なる複製コンテンツである。
そして、識別情報(ID)のビットの値に基づいて、第一フレームから順に、「情報0埋め込みコンテンツC0」のフレームを使用するのか、「情報1埋め込みコンテンツC1」のフレームを使用するのかを選択する。例えば、識別情報(ID)が16進数で“C17A…”であった場合、識別情報の第一ビットの値は、“1”であるので、第一フレームは、「情報1埋め込みコンテンツC1」の第一フレームであるF11が選択される。このように、順次フレームを選択(F11,F12,F03,…)することで、識別情報(ID)が埋め込まれた動画コンテンツである識別情報埋め込みコンテンツCIが生成される。
なお、ここでは、1フレームに1ビットの値を埋め込んだ例を示したが、1フレームに複数ビットの値を埋め込む手法も存在する。
特開2002−368985号公報(段落0016〜0019、図3)
しかし、前記した第三の手法である、フィンガープリントを埋め込んだコンテンツを予め準備しておき、利用者の識別情報(ID)に適合するコンテンツを選択して配信する手法においては、1フレームに1ビットの値を埋め込む場合、1つのコンテンツに対して、異なる情報を埋め込んだ2つのコンテンツを準備しておかなければならず、これらのコンテンツを保存するためのメモリ、ハードディスク等の記録媒体の容量が、2倍必要になってしまう。
また、1フレームに複数ビット(例えば、kビット)の値を埋め込む場合、2のk乗個のフレームが必要となる。すなわち、1つのコンテンツに対して、2のk乗個のコンテンツを準備しなければならず、大容量の記録媒体が必要となるため、装置が高価格、大規模になってしまうという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、コンテンツに識別情報を埋め込む際の負荷を軽減し、かつ、記録媒体に必要な容量の増大を抑えることを可能にする情報別埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム、並びに、コンテンツ利用端末及びコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の情報別埋め込みコンテンツ生成装置は、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成する情報別埋め込みコンテンツ生成装置において、埋め込み手段と、差分コンテンツ生成手段と、圧縮手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、情報別埋め込みコンテンツ生成装置は、埋め込み手段によって、コンテンツを構成する部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を、電子透かしにより個別に埋め込んで、部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する。ここで、所定単位とは、コンテンツに複数の情報を埋め込む際の、個々の情報を埋め込む単位となるコンテンツの区分を示す量である。例えば、コンテンツが動画像コンテンツの場合、1フレーム又は複数フレームを単位とする。また、部分コンテンツは、コンテンツを所定単位に区分したものであって、例えば、動画像コンテンツでは、1フレーム又は複数フレームのデータそのものである。そして、この部分コンテンツに異なる複数の埋め込み情報を個別に埋め込むことで、異なる情報が埋め込まれた複数の複製部分コンテンツが生成される。この複製部分コンテンツをそれぞれ部分コンテンツ数分連結すれば、例えば、“0”の情報をフレーム毎に埋め込んだコンテンツ、“1”の情報をフレーム毎に埋め込んだコンテンツ等、1つのコンテンツから、情報別に複数のコンテンツが生成されることになる。
また、情報別埋め込みコンテンツ生成装置は、差分コンテンツ生成手段によって、埋め込み手段で生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、部分コンテンツ数分の差分コンテンツを生成する。これによって、参照コンテンツを基準とし、他の複製部分コンテンツは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツとなる。
さらに、情報別埋め込みコンテンツ生成装置は、圧縮手段によって、差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する。このように生成された、部分コンテンツ数分の参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを対応付けたものを、情報別埋め込みコンテンツとする。これによって、ある情報を埋め込んだコンテンツ以外は、すべて参照コンテンツを基準に圧縮された状態になり、データ量を、埋め込む情報の数分のコンテンツより少なくすることができる。なお、参照コンテンツは、差分コンテンツを生成以降、単独で圧縮することとしてもよい。
また、請求項2に記載の識別情報埋め込みコンテンツ生成装置は、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに、利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する識別情報埋め込みコンテンツ生成装置であって、伸張手段と、加算手段と、分割手段と、選択手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置は、伸張手段によって、圧縮差分コンテンツを、その圧縮差分コンテンツを生成した圧縮方式の逆変換によって伸張する。これによって、参照コンテンツとの差分となる差分コンテンツが再生される。そして、加算手段によって、差分コンテンツと、圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算する。これによって、部分コンテンツに情報を埋め込んだ複製部分コンテンツが再生される。
また、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置は、分割手段によって、利用者を識別する情報である識別情報を所定単位に分割して、分割識別情報を生成する。例えば、1ビット毎の情報に分割する。そして、選択手段によって、分割識別情報に合致する複製部分コンテンツを選択する。例えば、第一の分割識別情報が、“1”の場合、“1”を埋め込んだ複製部分コンテンツを選択する。この選択を分割識別情報分順次行うことで、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置は、コンテンツの部分コンテンツ毎、例えば、動画コンテンツにおけるフレーム毎に、識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する。
さらに、請求項3に記載のコンテンツ利用端末は、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに、利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成し、当該識別情報埋め込みコンテンツを前記利用者に提示するコンテンツ利用端末であって、コンテンツ受信手段と、請求項2に記載の識別情報埋め込みコンテンツ生成装置と、再生手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、コンテンツ利用端末は、コンテンツ受信手段によって、コンテンツの所定単位の部分コンテンツ毎、例えば、動画コンテンツにおけるフレーム毎に、基準となる参照コンテンツと、その参照コンテンツの差分を圧縮した圧縮差分コンテンツとを受信する。この参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとには、それぞれ異なる情報が、電子透かしによって埋め込まれている。
そして、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置によって、参照コンテンツとなる複製部分コンテンツと、圧縮差分コンテンツを伸張し、参照コンテンツと加算することで生成される複製部分コンテンツとから、利用者を識別する識別情報に合致する複製部分コンテンツを順次選択することで、コンテンツに識別情報が埋め込まれた識別情報埋め込みコンテンツを生成する。
そして、再生手段によって、識別情報埋め込みコンテンツを映像、音声データとして再生し、視聴者に提示する。例えば、MPEG等で符号化された映像、音声を復号することで、視聴データに再生する。
なお、ここで再生されたコンテンツには、例えば、フレーム単位に利用者固有の識別情報が埋め込まれているため、不正にコピーをした場合であっても、利用者を特定することができる。
また、請求項4に記載の情報別埋め込みコンテンツ生成方法は、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成する情報別埋め込みコンテンツ生成方法において、埋め込みステップと、差分コンテンツ生成ステップと、圧縮ステップと、を含んでいることを特徴とする。
この手順によれば、情報別埋め込みコンテンツ生成方法は、埋め込みステップによって、コンテンツを構成する部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を、電子透かしにより個別に埋め込んで、部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する。
また、情報別埋め込みコンテンツ生成方法は、差分コンテンツ生成ステップによって、埋め込みステップで生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、部分コンテンツ数分の差分コンテンツを生成する。これによって、参照コンテンツを基準とし、他の複製部分コンテンツは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツとなる。
さらに、圧縮ステップによって、差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する。ここでは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツを圧縮するため、データ量を大きく削減することができる。
このように生成された、部分コンテンツ数分の参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを対応付けたものを、情報別埋め込みコンテンツとする。
さらに、請求項5に記載の情報別埋め込みコンテンツ生成プログラムは、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成するために、コンピュータを、埋め込み手段、差分コンテンツ生成手段、圧縮手段、として機能させることを特徴とする。
かかる構成によれば、情報別埋め込みコンテンツ生成プログラムは、埋め込み手段によって、コンテンツを構成する部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を、電子透かしにより個別に埋め込んで、部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する。
また、情報別埋め込みコンテンツ生成プログラムは、差分コンテンツ生成手段によって、埋め込み手段で生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、部分コンテンツ数分の差分コンテンツを生成する。これによって、参照コンテンツを基準とし、他の複製部分コンテンツは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツとなる。
さらに、圧縮手段によって、差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する。ここでは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツを圧縮するため、データ量を大きく削減することができる。
このように生成された、部分コンテンツ数分の参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを対応付けたものを、情報別埋め込みコンテンツとする。
また、請求項6に記載の識別情報埋め込みコンテンツ生成方法は、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに、利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する識別情報埋め込みコンテンツ生成方法であって、伸張ステップと、加算ステップと、分割ステップと、選択ステップと、を含んでいることを特徴とする。
この手順によれば、識別情報埋め込みコンテンツ生成方法は、伸張ステップによって、圧縮差分コンテンツを、その圧縮差分コンテンツを生成した圧縮方式の逆変換によって伸張する。これによって、参照コンテンツとの差分となる差分コンテンツが再生される。そして、加算ステップによって、差分コンテンツと、圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算する。これによって、部分コンテンツに情報を埋め込んだ複製部分コンテンツが再生される。
また、識別情報埋め込みコンテンツ生成方法は、分割ステップによって、利用者を識別する情報である識別情報を所定単位に分割して、分割識別情報を生成する。例えば、識別情報を1ビット毎の情報に分割する。そして、選択ステップによって、分割識別情報に合致する情報を埋め込んだ複製部分コンテンツを選択する。この選択を分割識別情報分順次行うことで、識別情報埋め込みコンテンツ生成方法は、コンテンツの部分コンテンツ毎、例えば、動画コンテンツにおけるフレーム毎に、識別情報が埋め込まれた識別情報埋め込みコンテンツを生成する。
さらに、請求項7に記載の識別情報埋め込みコンテンツ生成プログラムは、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成するために、コンピュータを、伸張手段、加算手段、分割手段、選択手段、として機能させることを特徴とする。
かかる構成によれば、識別情報埋め込みコンテンツ生成プログラムは、伸張手段によって、圧縮差分コンテンツを、圧縮差分コンテンツを生成した圧縮方式の逆変換によって伸張する。これによって、参照コンテンツとの差分となる差分コンテンツが再生される。そして、加算手段によって、差分コンテンツと、圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算する。これによって、部分コンテンツに情報を埋め込んだ複製部分コンテンツが再生される。
また、識別情報埋め込みコンテンツ生成プログラムは、分割手段によって、利用者を識別する情報である識別情報を所定単位に分割して、分割識別情報を生成する。例えば、1ビット毎の情報に分割する。そして、選択手段によって、分割識別情報に合致する複製部分コンテンツを選択する。この選択を分割識別情報分順次行うことで、識別情報埋め込みコンテンツ生成方法は、コンテンツの部分コンテンツ毎、例えば、動画コンテンツにおけるフレーム毎に、識別情報が埋め込まれた識別情報埋め込みコンテンツを生成する。
また、請求項8に記載のコンテンツ配信システムは、コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成する情報別埋め込みコンテンツ生成装置と、前記情報別埋め込みコンテンツを用いて、前記コンテンツに当該コンテンツの利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する識別情報埋め込みコンテンツ生成装置とからなるコンテンツ配信システムであって、前記情報別埋め込みコンテンツ生成装置が、埋め込み手段と、差分コンテンツ生成手段と、圧縮手段と、合成手段と、を備え、前記識別情報埋め込みコンテンツ生成装置が、分離手段と、伸張手段と、加算手段と、分割手段と、選択手段と、コンテンツ送信手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、コンテンツ配信システムは、情報別埋め込みコンテンツ生成装置において、埋め込み手段が、コンテンツを構成する部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を、電子透かしにより個別に埋め込んで、部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する。
また、差分コンテンツ生成手段が、埋め込み手段で生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、部分コンテンツ数分の差分コンテンツを生成する。これによって、参照コンテンツを基準とし、他の複製部分コンテンツは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツとなる。
さらに、圧縮手段が、差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する。ここでは、参照コンテンツとの差分情報のみを有する差分コンテンツを圧縮するため、データ量を大きく削減することができる。また、合成手段が、部分コンテンツ数分の参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを部分コンテンツ数分合成して、情報別埋め込みコンテンツを生成する。なお、この合成は、参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを対応付けるだけでよい。
そして、コンテンツ配信システムは、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置において、分離手段が、情報別埋め込みコンテンツを、部分コンテンツ分の参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとに分離する。
そして、伸張手段が、圧縮差分コンテンツを、その圧縮差分コンテンツを生成した圧縮方式の逆変換によって伸張する。これによって、参照コンテンツとの差分となる差分コンテンツが再生される。そして、加算手段が、差分コンテンツと、圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算する。これによって、部分コンテンツに情報を埋め込んだ複製部分コンテンツが再生される。
また、識別情報埋め込みコンテンツ生成装置において、分割手段が、利用者を識別する情報である識別情報を所定単位に分割して、分割識別情報を生成する。例えば、識別情報を1ビット毎の情報に分割する。そして、選択手段が、分割識別情報に合致する情報を埋め込んだ複製部分コンテンツを選択する。この選択を分割識別情報分順次行うことで、識別情報が埋め込まれた識別情報埋め込みコンテンツが生成される。
そして、コンテンツ送信手段が、識別情報埋め込みコンテンツを、当該コンテンツを要求したコンテンツ利用端末に送信する。
請求項1、請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、埋め込む情報毎に、コンテンツを複製した複製コンテンツを生成することができる。このとき、ある情報を埋め込んだコンテンツを参照コンテンツとし、他の情報を埋め込んだコンテンツは、参照コンテンツとの差分のみを圧縮したものであるため、データ量を、埋め込み情報分のコンテンツのデータ量より少なくすることができる。そして、この複製されたコンテンツを用いることで、コンテンツに利用者の識別情報を部分コンテンツ毎に埋め込む、いわゆるフィンガープリントの埋め込み処理を高速に行うことができる。
請求項2、請求項6又は請求項7に記載の発明によれば、コンテンツの部分コンテンツ毎、例えば、動画コンテンツにおけるフレーム毎に、識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成することができる。また、ここで生成された識別情報埋め込みコンテンツには、利用者固有の識別情報が埋め込まれているため、コンテンツが不正に利用された場合でも、利用者を特定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、コンテンツ利用端末で、コンテンツの部分コンテンツ毎、例えば、動画コンテンツにおけるフレーム毎に、識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成することができる。また、コンテンツ利用端末側で識別情報埋め込みコンテンツを生成するため、コンテンツ配信側の負荷を軽減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、コンテンツ配信システムは、情報別の複製コンテンツを用意しておくため、コンテンツに利用者固有の識別情報を埋め込む処理の負荷が軽減される。また、情報別の複製コンテンツは、ある情報を埋め込んだコンテンツを参照コンテンツとし、他の情報を埋め込んだコンテンツは、参照コンテンツとの差分のみを圧縮したものであるため、データ量を、埋め込み情報分のコンテンツのデータ量より少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
ここでは、まず、本発明における、コンテンツに、そのコンテンツを利用する利用者固有の識別情報をフィンガープリントとして埋め込む手法について、その概要を説明し、続いて、その識別情報を埋め込んだコンテンツを配信するコンテンツ配信システムについて、順次説明を行うこととする。
[フィンガープリント埋め込み手法の概要]
まず、図11及び図12を参照して、本発明におけるフィンガープリント(利用者の識別情報)の埋め込み手法の概要を説明する。図11は、コンテンツから情報別埋め込みコンテンツを生成する手法を示す概念図である。図12は、情報別埋め込みコンテンツから識別情報埋め込みコンテンツを生成する手法を示す概念図である。
まず、図11を参照して、コンテンツから情報別埋め込みコンテンツを生成する手法について説明する。また、ここでは、動画コンテンツの1フレーム毎に1ビットの情報を埋め込むものとして説明するが、数フレーム毎に情報を埋め込んだり、あるいは、1フレームに数ビットの情報を埋め込むこととしてもよい。
図11に示すように、本手法は、同一のコンテンツCに、1フレーム毎(F1,F2,F3,…)に情報“0”の値を電子透かしとして埋め込んだ「情報0埋め込みコンテンツC0」と、1フレーム毎に情報“1”の値を電子透かしとして埋め込んだ「情報1埋め込みコンテンツC1」を生成する。すなわち、「情報0埋め込みコンテンツC0」には、各フレーム(F01,F02,F03,…)に1ビットの情報“0”が埋め込まれている。また、「情報1埋め込みコンテンツC1」には、各フレーム(F11,F12,F13,…)に1ビットの情報“1”が埋め込まれている。
さらに、本手法は、「情報0埋め込みコンテンツC0」と「情報1埋め込みコンテンツC1」とにおいて、1フレーム毎に差分をとる。ここでは、「情報0埋め込みコンテンツC0」を基準(参照コンテンツ)として、「情報1埋め込みコンテンツC1」から「情報0埋め込みコンテンツC0」を減算することで、差分コンテンツD1を生成する。そして、この差分コンテンツD1を1フレーム毎に圧縮し、圧縮差分コンテンツM1を生成する。なお、「情報0埋め込みコンテンツC0」と「情報1埋め込みコンテンツC1」とは、埋め込んだ情報以外は同一の画像であるため、差分コンテンツD1は、情報“0”又は情報“1”を埋め込んだ領域以外は“0”となる。これによって、「情報1埋め込みコンテンツC1」を単に圧縮する場合に比べて、圧縮効率を高めることができる。
そして、参照コンテンツである「情報0埋め込みコンテンツC0」と、圧縮差分コンテンツM1とを、情報別埋め込みコンテンツBとする。
なお、電子透かしの性質として、電子透かしを埋め込んだ場合の変化は、知覚できない程度である。ここで知覚できない程度とは、例えば、画像の画素値が1〜2レベルの変化量である。すなわち、差分コンテンツD1の画素値は−2から+2の値となり、必要ビット数は3ビット以下となる。これによって、差分コンテンツD1を公知の圧縮方式で圧縮することにより、圧縮率を高めることができる。
次に、図12を参照して、情報別埋め込みコンテンツから、コンテンツに識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する手法について説明する。なお、情報別埋め込みコンテンツは、図11で説明した手法によって生成されたものとする。
図12に示すように、本手法は、情報別埋め込みコンテンツBに含まれる圧縮差分コンテンツM1を1フレーム毎に伸張し、差分コンテンツD1を再生する。そして、この差分コンテンツD1と、参照コンテンツである「情報0埋め込みコンテンツC0」とを加算することで、「情報1埋め込みコンテンツC1」を再生する。
そして、本手法は、識別情報(ID)のビットの値に基づいて、第一フレームから順に、「情報1埋め込みコンテンツC1」のフレームを使用するのか、「情報1埋め込みコンテンツC1」のフレームを使用するのかを選択することで、識別情報埋め込みコンテンツCIを生成する。例えば、識別情報(ID)が16進数で“C17A…”であった場合、識別情報の第一ビットの値は、“1”であるので、第一フレームは、「情報1埋め込みコンテンツC1」の第一フレームであるF11が選択される。このように、順次フレームを選択(F11,F12,F03,…)ことで、識別情報(ID)が埋め込まれた動画コンテンツである識別情報埋め込みコンテンツCIが生成される。
以上、本手法においては、コンテンツに異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、コンテンツを埋め込み情報別に複製する際に、ある埋め込み情報を埋め込んだコンテンツを参照コンテンツとし、他の埋め込み情報を埋め込んだコンテンツを圧縮して、保持しておくため、コンテンツの情報量を抑えたままで、高速に識別情報を埋め込みコンテンツを生成することができる。
[コンテンツ配信システムの構成:第一の実施の形態]
次に、図1を参照して、本発明における第一の実施の形態であるコンテンツ配信システムの構成について説明する。図1は、コンテンツ配信システムの構成を示したブロック図である。コンテンツ配信システム1は、コンテンツの配信者(プロバイダ)側にイントラネット5で接続された情報埋め込みサーバ2と、コンテンツサーバ3と、コンテンツ配信サーバ4と、ゲートウェイ(GW)6とを備え、インターネット7を経由してコンテンツの利用者側の端末であるコンテンツ利用端末8に、利用者固有の識別情報であるフィンガープリントを埋め込んだコンテンツを配信するシステムである。
情報埋め込みサーバ2は、情報別埋め込みコンテンツ生成手段21を備え、映像、音声等のマルチメディアコンテンツ(以下コンテンツという)を構成する所定単位の部分コンテンツ(例えば、動画コンテンツにおけるフレーム)毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、コンテンツを埋め込み情報別に複製するものである。ここで複製された埋め込み情報別のコンテンツ(情報別埋め込みコンテンツ)は、コンテンツサーバ3に送信され、記憶される。
コンテンツサーバ3は、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30を備え、情報埋め込みサーバ2で複製された情報別埋め込みコンテンツを、元となるコンテンツを識別するための識別情報と対応付けて記憶するものである。このコンテンツの識別情報は、例えば、コンテンツ固有のコンテンツ名やファイル名である。このコンテンツサーバ3は、コンテンツ配信サーバ4からの要求により、対応する情報別埋め込みコンテンツを情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30から読み出して、コンテンツ配信サーバ4に送信する。
コンテンツ配信サーバ4は、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44を備え、コンテンツ利用端末8から受信した、利用者が所望するコンテンツを記述したコンテンツ要求書に基づいて、コンテンツサーバ3に記憶されている情報別埋め込みコンテンツから、コンテンツに利用者固有の識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成するものである。ここで生成された識別情報埋め込みコンテンツは、コンテンツ利用端末8に送信される。
コンテンツ利用端末8は、利用者が所望するコンテンツをコンテンツ配信サーバ4に要求し、その要求したコンテンツを、コンテンツ配信サーバ4から取得し、再生することで、利用者に提示するものである。
なお、ゲートウェイ(GW)6は、イントラネット5とインターネット7との各ネットワークを接続するための装置である。このゲートウェイ6は、例えば、IPルータ(IP:Internet Protocol)であり、イントラネット5内への不正アクセスを防ぐファイア・ウォールの機能を有するものである。
以下、情報埋め込みサーバ2、コンテンツサーバ3及びコンテンツ配信サーバ4について詳細に説明を行う。
(情報埋め込みサーバの構成)
まず、図2を参照(適宜図1参照)して、情報埋め込みサーバの構成について説明する。図2は、情報埋め込みサーバの構成を示したブロック図である。情報埋め込みサーバ2は、コンテンツを構成する部分コンテンツ毎に、異なる複数の情報を埋め込んで、情報別埋め込みコンテンツ(図11参照)を生成するものである。ここで、部分コンテンツとは、コンテンツを所定単位で区切ったコンテンツであって、例えば、映像(動画コンテンツ)を構成するフレーム、音声を所定のサンプル数毎にブロック化したフレーム等をいう。
ここでは、情報埋め込みサーバ2は、コンテンツ記憶手段20と、情報別埋め込みコンテンツ生成手段21と、コンテンツ送信手段22とを備えて構成されている。
コンテンツ記憶手段20は、映像、音声等のコンテンツを記憶しておくもので、一般的なハードディスク等の記憶媒体である。このコンテンツ記憶手段20に記憶されているコンテンツは、情報別埋め込みコンテンツ生成手段21から読み出される。なお、ここでは、コンテンツをコンテンツ記憶手段20に記憶しているが、コンテンツ受信手段(図示せず)を備え、外部からコンテンツを入力することとしてもよい。
情報別埋め込みコンテンツ生成手段(情報別埋め込みコンテンツ生成装置)21は、コンテンツを構成する部分コンテンツ毎に、異なる複数の情報を埋め込んで、情報別埋め込みコンテンツを生成するものである。なお、ここでは、異なる複数の情報として、“0”及び“1”の2値の値を埋め込むこととする。
この情報別埋め込みコンテンツ生成手段21は、図示していない入力手段から指示されたコンテンツを、コンテンツ記憶手段20から読み出して、情報別埋め込みコンテンツを生成し、コンテンツ送信手段22に出力する。ここでは、情報別埋め込みコンテンツ生成手段21は、埋め込み手段21aと、差分コンテンツ生成手段21bと、圧縮手段21cと、合成手段21dとを備えて構成されている。
埋め込み手段21aは、コンテンツ記憶手段20から読み出したコンテンツに、部分コンテンツであるフレーム単位に、異なる情報(“0”又は“1”)を埋め込んで、部分コンテンツを情報別に複製した複数の複製部分コンテンツを生成するものである。ここでは、複製部分コンテンツとして、情報“0”を埋め込んだ情報0埋め込みコンテンツと、情報“1”を埋め込んだ情報1埋め込みコンテンツを生成するものとする。ここで生成された複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ及び情報1埋め込みコンテンツ)は、差分コンテンツ生成手段21bに出力される。
なお、ここで部分コンテンツに情報を埋め込む手法としては、一般的な電子透かし技術を用いることができる。
差分コンテンツ生成手段21bは、埋め込み手段21aで生成された特定の複製部分コンテンツを基準(参照コンテンツ)とし、他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを生成するものである。例えば、情報1埋め込みコンテンツから情報0埋め込みコンテンツを減算することで差分コンテンツを生成する。ここで生成された差分コンテンツは圧縮手段21cに出力される。また、参照コンテンツである情報0埋め込みコンテンツは、そのまま合成手段21dに出力される。
圧縮手段21cは、差分コンテンツ生成手段21bで生成された差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツを生成するものである。この圧縮には、LZ(Lempel−Ziv)圧縮、ハフマン符号、算術符号等の可逆圧縮方式を用いてもよい。あるいは、画像の圧縮に用いられるMPEG、JPEG圧縮等を用いてもよい。ここで生成された圧縮差分コンテンツは、合成手段21dに出力される。
なお、埋め込み手段21aにおいて、電子透かしによって情報を埋め込む場合、電子透かしは、その情報が埋め込まれたことを認識できない程度にしか、元のコンテンツを変化させない。また、差分コンテンツ生成手段21bにおいて、情報0埋め込みコンテンツと情報1埋め込みコンテンツとは、埋め込んだ情報以外は同一のデータであるため、差分コンテンツは、情報“0”又は情報“1”を埋め込んだ領域以外は“0”となる。すなわち、差分コンテンツは、非常に分散が少ないデータとなっている。そこで、この圧縮手段21cで、差分コンテンツを圧縮すると、データ量を大きく削減することができる。
合成手段21dは、差分コンテンツ生成手段21bから出力される参照コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ)と、圧縮手段21cで圧縮された圧縮差分コンテンツとを、コンテンツ固有の識別情報を付加して合成し、情報別埋め込みコンテンツとするものである。なお、コンテンツ固有の識別情報は、コンテンツ名やファイル名であって、特に図示はしていない。この情報別埋め込みコンテンツは、コンテンツ送信手段22に出力される。
なお、この合成手段21dは、例えば、フレーム単位に参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとを対応付けて、逐次フレーム単位でコンテンツ送信手段22に出力してもよいし、コンテンツを構成する全てのフレームが処理された段階で、コンテンツ送信手段22に出力することとしてもよい。
コンテンツ送信手段22は、情報別埋め込みコンテンツ生成手段21で生成された情報別埋め込みコンテンツを、イントラネット5を介して、コンテンツサーバ3に送信するものである。
このように情報埋め込みサーバ2を構成することで、コンテンツに異なる複数の情報を埋め込んだ、情報別埋め込みコンテンツを生成することができる。このとき、ある情報を埋め込んだコンテンツを参照コンテンツとし、他の情報を埋め込んだコンテンツは、参照コンテンツとの差分のみが圧縮されるため、埋め込む情報の数だけコンテンツを準備する場合に比べて、データ容量を低く抑えることができる。
以上、情報埋め込みサーバ2の構成について説明したが、情報埋め込みサーバ2は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。また、情報埋め込みサーバ2における情報別埋め込みコンテンツ生成手段21は、モジュール化された情報別埋め込みコンテンツ生成プログラムとして機能させることができる。
(コンテンツサーバの構成)
次に、図3を参照(適宜図1参照)して、コンテンツサーバの構成について説明する。図3は、コンテンツサーバの構成を示したブロック図である。コンテンツサーバ3は、情報埋め込みサーバ2で複製された情報別埋め込みコンテンツを、元となるコンテンツを識別するための識別情報と対応付けて記憶するとともに、要求のあった情報別埋め込みコンテンツをコンテンツ配信サーバ4に送信するものである。
ここでは、コンテンツサーバ3は、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30と、コンテンツ受信手段31と、コンテンツ要求受信手段32と、コンテンツ送信手段33とを備えて構成されている。
情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30は、情報埋め込みサーバ2(図2参照)で生成された情報別埋め込みコンテンツを記憶するもので、一般的なハードディスク等の記憶媒体である。情報別埋め込みコンテンツにおける参照コンテンツ以外のコンテンツは圧縮されているため、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30は、埋め込む情報数倍のコンテンツの容量を必要としない。
コンテンツ受信手段31は、情報埋め込みサーバ2から、イントラネット5を介して、情報別埋め込みコンテンツを受信するものである。ここで受信した情報別埋め込みコンテンツは、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30に記憶される。
コンテンツ要求受信手段32は、コンテンツ配信サーバ4から、イントラネット5を介して、コンテンツ要求を受信するものである。ここで受信したコンテンツ要求は、コンテンツ固有の識別情報(コンテンツ名等)を付加した要求であって、コンテンツ送信手段33に出力される。
コンテンツ送信手段33は、コンテンツ要求受信手段32で受信したコンテンツ要求に含まれるコンテンツ固有の識別情報に基づいて、その識別情報に対応する情報別埋め込みコンテンツを、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30から読み出して、コンテンツ配信サーバ4に送信するものである。
このように、コンテンツサーバ3を構成することで、コンテンツに異なる複数の情報を埋め込んだ情報別埋め込みコンテンツを準備することができる。
(コンテンツ配信サーバの構成)
次に、図4を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ配信サーバの構成について説明する。図4は、コンテンツ配信サーバの構成を示したブロック図である。コンテンツ配信サーバ4は、コンテンツ利用端末8から送信される、利用者が所望するコンテンツの識別情報(コンテンツ名等)と、利用者の識別情報(ユーザID)とを記述した要求書(以下、コンテンツ要求書という)を受信して、利用者が所望するコンテンツに利用者の識別情報をフィンガープリントとして埋め込んで、コンテンツ利用端末8に配信するものである。
ここでは、コンテンツ配信サーバ4は、コンテンツ要求書受信手段40と、識別情報分離手段41と、コンテンツ要求送信手段42と、コンテンツ受信手段43と、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44と、コンテンツ送信手段45とを備えて構成されている。
コンテンツ要求書受信手段40は、コンテンツ利用端末8から送信されるコンテンツ要求書を受信するものである。ここで受信したコンテンツ要求書は、識別情報分離手段41に出力される。
識別情報分離手段41は、コンテンツ要求書受信手段40で受信したコンテンツ要求書を、コンテンツ固有の識別情報を含んだコンテンツ要求と、利用者固有の識別情報とに分離するものである。ここで分離されたコンテンツ要求は、コンテンツ要求送信手段42に出力される。また、利用者の識別情報は、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44に出力される。
コンテンツ要求送信手段42は、識別情報分離手段41で分離されたコンテンツ要求を、イントラネット5を介して、コンテンツサーバ3に送信するものである。なお、このコンテンツ要求を受信したコンテンツサーバ3は、該当するコンテンツに対応する情報別埋め込みコンテンツを、コンテンツ配信サーバ4に送信する。
コンテンツ受信手段43は、コンテンツサーバ3から、イントラネット5を介して、情報別埋め込みコンテンツを受信するものである。ここで受信した情報別埋め込みコンテンツは、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44に出力される。
識別情報埋め込みコンテンツ生成手段(識別情報埋め込みコンテンツ生成装置)44は、コンテンツ受信手段43で受信した情報別埋め込みコンテンツと、識別情報分離手段41で分離された利用者の識別情報とに基づいて、利用者が所望するコンテンツに、利用者の識別情報をフィンガープリントとして埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成するものである。ここで生成された識別情報埋め込みコンテンツは、コンテンツ送信手段45に出力される。
ここで、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44は、分離手段44aと、伸張手段44bと、加算手段44cと、分割手段44dと、選択手段44eとを備えて構成されている。
分離手段44aは、コンテンツ受信手段43で受信した情報別埋め込みコンテンツを、参照コンテンツと圧縮差分コンテンツとに分離するものである。ここで分離された参照コンテンツは、加算手段44c及び選択手段44eに出力される。
なお、参照コンテンツは、情報“0”を埋め込んだ複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ)とし、圧縮差分コンテンツは、情報“1”を埋め込んだ複製部分コンテンツ(情報1埋め込みコンテンツ)と参照コンテンツとから生成されたものとする。
伸張手段44bは、分離手段44aで分離された圧縮差分コンテンツを伸張することで差分コンテンツを再生するものである。ここで再生された差分コンテンツは、加算手段44cに出力される。なお、この伸張手段44bにおける伸張には、圧縮手段21c(図2参照)において行った圧縮方式に対応する伸張方式を用いる。例えば、エントロピ符号化によって圧縮を行った場合は、エントロピ復号によって、圧縮差分コンテンツを伸張する。
加算手段44cは、分離手段44aで分離された参照コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ)と、伸張手段で44bで再生された差分コンテンツとを加算することで、情報“1”を埋め込んだ複製部分コンテンツ(情報1埋め込みコンテンツ)を再生するものである。ここで再生された情報1埋め込みコンテンツは、選択手段44eに出力される。
分割手段44dは、識別情報分離手段41でコンテンツ要求書から分離された利用者の識別情報を分割して分割識別情報を生成するものである。ここで生成された分割識別情報は、順次、選択手段44eに出力される。この分割手段44dは、例えば、識別情報を1ビット単位の分割識別情報に分割し、識別情報の上位ビットから順次、選択手段44eに出力する。
選択手段44eは、分割手段44dで分割された分割識別情報に基づいて、加算手段44cで再生された複製部分コンテンツ(情報1埋め込みコンテンツ)と、分離手段44aで分離された参照コンテンツである複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ)とを、順次選択して出力するものである。
この選択手段44eは、例えば、入力される分割識別情報の値が“0”の場合は、情報0埋め込みコンテンツを出力し、“1”の場合は、情報1埋め込みコンテンツを出力する。このように、選択手段44eから選択された複製部分コンテンツが連続して出力されることで、コンテンツに利用者の識別情報が埋め込まれた識別情報埋め込みコンテンツが生成されることになる。
コンテンツ送信手段45は、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44で生成された識別情報埋め込みコンテンツを、コンテンツ要求書を送信したコンテンツ利用端末8に送信するものである。
このようにコンテンツ配信サーバ4を構成することで、コンテンツに利用者の識別情報を埋め込むことができる。
以上、コンテンツ配信サーバ4の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、コンテンツに埋め込む異なる複数の情報として、1フレームに“0”又は“1”の2値の情報を埋め込むこととしたが、多値の情報を埋め込むこととしてもよい。この場合、図2の情報別埋め込みコンテンツ生成手段21は、多値(例えばn個の値)の数だけ複製部分コンテンツを生成し、その中の1つを参照コンテンツとする。そして、参照コンテンツを基準として、他の複数(n−1個)の複製部分コンテンツから差分コンテンツを生成し、圧縮する。これによって、参照コンテンツと、複数(n−1個)の圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツを生成することができる。
また、図4の識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44では、個々の圧縮差分コンテンツを、参照コンテンツに基づいて伸張し、それぞれ参照コンテンツと加算することで、多値の数だけ複製部分コンテンツを再生することができる。これによって、1フレームに複数ビットの情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成することも可能である。
また、ここでは、参照コンテンツについては、そのまま配信することとしているが、参照コンテンツを単独で圧縮することとしてもよい。これによって、情報別埋め込みコンテンツの容量をさらに抑えることが可能になる。
また、コンテンツ配信サーバ4は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。さらに、コンテンツ配信サーバ4における識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44は、モジュール化された識別情報埋め込みコンテンツ生成プログラムとして機能させることができる。
[コンテンツ配信システムの動作]
次に、図5及び図6を参照して、本発明における第一の実施の形態であるコンテンツ配信システムの動作について説明する。
(情報別埋め込みコンテンツ生成動作)
ここでは、まず、図5を参照(構成については適宜図1乃至図3参照)して、コンテンツ配信システム1において、コンテンツから情報別埋め込みコンテンツを生成する動作について説明する。図5は、情報別埋め込みコンテンツを生成する動作を示すフローチャートである。
まず、情報埋め込みサーバ2の情報別埋め込みコンテンツ生成手段21において、埋め込み手段21aが、コンテンツの部分コンテンツであるフレーム単位に、コンテンツに異なる情報(“0”又は“1”)を埋め込んで、部分コンテンツを情報別に複製した複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ及び情報1埋め込みコンテンツ)を生成する(ステップS1;埋め込みステップ)。
また、差分コンテンツ生成手段21bが、ステップS1で生成した複製部分コンテンツの中で特定の複製部分コンテンツ(ここでは情報0埋め込みコンテンツとする)を参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツ(ここでは情報1埋め込みコンテンツとする)と差分をとることで、差分コンテンツを生成する(ステップS2;差分コンテンツ生成ステップ)。また、圧縮手段21cが、ステップS2で生成した差分コンテンツを圧縮することで、圧縮差分コンテンツを生成する(ステップS3;圧縮ステップ)。
そして、合成手段21dが、参照コンテンツ及び圧縮差分コンテンツを、コンテンツ固有の識別情報を付加して合成し、情報別埋め込みコンテンツとする(ステップS4)。
なお、ステップS1からステップS4までの動作は、コンテンツの全ての部分コンテンツについて動作するものとする。すなわち、ステップS1からステップS4までの動作によって、コンテンツを構成するフレームの数だけ参照コンテンツ及び圧縮差分コンテンツが生成されることになる。
また、この段階で情報別埋め込みコンテンツが生成されたことになるが、ここでは、その情報別埋め込みコンテンツを記憶しておくため、情報別埋め込みコンテンツをコンテンツサーバ3に送信する。すなわち、コンテンツ送信手段22が、イントラネット5を介して、情報別埋め込みコンテンツをコンテンツサーバ3に送信する(ステップS5)。
そして、コンテンツサーバ3において、コンテンツ受信手段31が、情報埋め込みサーバ2から送信された情報別埋め込みコンテンツを受信し(ステップS6)、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30に記憶する(ステップS7)。
これによって、コンテンツに利用者の識別情報を埋め込むための準備が完了したことになる。
(識別情報埋め込みコンテンツ生成動作)
次に、図6を参照(構成については適宜図1、図3及び図4)して、コンテンツ配信システム1において、コンテンツに利用者の識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作について説明する。図6は、識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作を示すフローチャートである。
まず、コンテンツ利用端末8が、利用者が所望するコンテンツの識別情報(コンテンツ名等)と、利用者の識別情報(ユーザID)を記述したコンテンツ要求書を生成し(ステップS10)、インターネット7を介して、コンテンツ要求書をコンテンツ配信サーバ4に送信する(ステップS11)。
そして、コンテンツ配信サーバ4において、コンテンツ要求書受信手段40が、コンテンツ利用端末8から送信されるコンテンツ要求書を受信する(ステップS12)。また、識別情報分離手段41が、コンテンツ要求書を、コンテンツ固有の識別情報を含んだコンテンツ要求と、利用者固有の識別情報とに分離する(ステップS13)。そして、コンテンツ要求送信手段42が、ステップS13で分離されたコンテンツ要求を、イントラネット5を介して、コンテンツサーバ3に送信し(ステップS14)、コンテンツに対応する情報別埋め込みコンテンツを要求する。
また、コンテンツサーバ3において、コンテンツ要求受信手段32が、コンテンツ配信サーバ4から送信されるコンテンツ要求を受信する(ステップS15)。そして、コンテンツ送信手段33が、ステップS15で受信したコンテンツ要求に含まれるコンテンツ固有の識別情報に基づいて、その識別情報に対応する情報別埋め込みコンテンツを、情報別埋め込みコンテンツ記憶手段30から読み出して(ステップS16)、コンテンツ配信サーバ4に送信する(ステップS17)。これによって、利用者が所望するコンテンツに対応した情報別埋め込みコンテンツが、コンテンツ配信サーバ4に送信される。
また、コンテンツ配信サーバ4において、コンテンツ受信手段43が、コンテンツサーバ3から送信される情報別埋め込みコンテンツを受信する(ステップS18)。
そして、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44の分離手段44aが、情報別埋め込みコンテンツを、参照コンテンツ及び圧縮差分コンテンツに分離する(ステップS19)。なお、この参照コンテンツは、複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ)に相当する。
また、伸張手段44bが、ステップS19で分離した圧縮差分コンテンツを伸張することで、差分コンテンツを再生する(ステップS20)。そして、加算手段44cが、ステップS19で分離した参照コンテンツと、ステップS20で再生した差分コンテンツとを加算することで、複製部分コンテンツ(情報1埋め込みコンテンツ)を再生する(ステップS21)。
この段階で、異なる情報(“0”又は“1”)を埋め込んだ複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ及び情報1埋め込みコンテンツ)が再生されたことになる。
一方、分割手段44dが、ステップS13でコンテンツ要求書から分離した利用者固有の識別情報を分割して、分割識別情報を生成する(ステップS22)。
さらに、選択手段44eが、ステップS22で分割された分割識別情報の値に対応する複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ及び情報1埋め込みコンテンツ)を、順次選択して出力する(ステップS23)。なお、この出力結果が、元となるコンテンツに利用者の識別情報をフレーム単位に埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツとなる。また、ステップS20からステップS23までの動作は、コンテンツの全ての部分コンテンツについて動作するものとする。
そして、コンテンツ送信手段45が、ステップS23で生成された識別情報埋め込みコンテンツを、インターネット7を介して、コンテンツ利用端末8に送信する(ステップS24)。
また、コンテンツ利用端末8が、コンテンツ配信サーバ4から送信される識別情報埋め込みコンテンツを受信する(ステップS25)。さらに、利用者の指示に基づいて、コンテンツ利用端末8が、識別情報埋め込みコンテンツを再生する(ステップS26)。これによって、利用者はコンテンツを視聴することができる。
なお、コンテンツ利用端末8に送信された識別情報埋め込みコンテンツには、利用者固有の識別情報が埋め込まれているため、そのコンテンツを利用者が不正にコピーした場合、その利用者を検出することが可能になる。
以上説明したように、コンテンツ配信システム1は、予め情報別に個々の情報を埋め込んだ情報別埋め込みコンテンツを準備しておくため、利用者の識別情報をコンテンツに埋め込む際のコンテンツ配信サーバの負荷を軽減することができる。また、情報別埋め込みコンテンツは、参照コンテンツを基準として、他の複製部分コンテンツは圧縮されているので、情報別埋め込みコンテンツの容量を抑えることができる。
[コンテンツ配信システムの構成:第二の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明における第二の実施の形態であるコンテンツ配信システムの構成について説明する。図7は、コンテンツ配信システムの構成を示したブロック図である。コンテンツ配信システム1Bは、プロバイダ側にイントラネット5で接続された情報埋め込みサーバ2と、コンテンツサーバ3と、コンテンツ配信サーバ4Bと、ゲートウェイ(GW)6とを備え、プロバイダ側から配信されるコンテンツ(情報別埋め込みコンテンツ)に、利用者側のコンテンツ利用端末8Bが、利用者固有の識別情報(ユーザID)を埋め込むシステムである。
図7に示したコンテンツ配信システム1Bは、図1に示したコンテンツ配信システム1における識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44を、プロバイダ側のコンテンツ配信サーバ4から、コンテンツ利用端末8に移動した構成となっている。ここで、コンテンツ配信サーバ4Bと、コンテンツ利用端末8B以外の構成は、図1に示したコンテンツ配信システム1と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、コンテンツ配信サーバ4B及びコンテンツ利用端末8Bについて説明を行う。
(コンテンツ配信サーバの構成)
まず、図8を参照(適宜図7参照)して、コンテンツ配信サーバの構成について説明する。図8は、コンテンツ配信サーバの構成を示したブロック図である。コンテンツ配信サーバ4Bは、コンテンツ利用端末8Bから送信される、利用者が所望するコンテンツの識別情報(コンテンツ名等)を記述した要求書(コンテンツ要求書)を受信して、利用者が所望するコンテンツに対応する情報別埋め込みコンテンツをコンテンツサーバ3から取得し、コンテンツ利用端末8Bに送信するものである。
ここでは、コンテンツ配信サーバ4Bは、コンテンツ要求書受信手段40Bと、コンテンツ要求送信手段42と、コンテンツ受信手段43と、コンテンツ送信手段45とを備えて構成されている。図8に示したように、コンテンツ配信サーバ4Bは、図4で説明したコンテンツ配信サーバ4から、識別情報分離手段41と、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44とを省いた構成としている。すなわち、コンテンツ配信サーバ4Bは、コンテンツ配信サーバ4から、利用者の識別番号をコンテンツに埋め込む機能を省いたものである。
コンテンツ要求書受信手段40Bは、コンテンツ利用端末8から送信されるコンテンツ要求書を受信し、コンテンツ固有の識別情報を含んだコンテンツ要求を抽出して、コンテンツ要求送信手段42に送信するものである。
なお、コンテンツ要求書受信手段40B以外のコンテンツ要求送信手段42、コンテンツ受信手段43及びコンテンツ送信手段45は、図4で説明したコンテンツ配信サーバ4の構成と同一のものであるので、説明を省略する。
このように、コンテンツ配信サーバ4Bを構成することで、コンテンツ配信サーバ4Bは、コンテンツサーバ3とコンテンツ利用端末8Bとの間を仲介する単純な構成となり、コンテンツ配信システム1Bにおけるプロバイダ側の負荷を軽減することができる。
(コンテンツ利用端末の構成)
次に、図9を参照(適宜図7参照)して、コンテンツ利用端末の構成について説明する。図9は、コンテンツ利用端末の構成を示したブロック図である。コンテンツ利用端末8Bは、利用者が所望するコンテンツをコンテンツ配信サーバ4Bに要求し、その要求したコンテンツを、コンテンツ配信サーバ4Bから取得し、再生することで、利用者に提示するものである。なお、コンテンツ利用端末8Bは、コンテンツ配信サーバ4Bから取得したコンテンツに利用者固有の識別情報(ユーザID)を埋め込む。
ここでは、コンテンツ利用端末8Bは、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44と、識別情報記憶手段80と、コンテンツ要求書生成手段81と、コンテンツ要求書送信手段82と、コンテンツ受信手段83と、再生手段84とを備えて構成されている。
識別情報埋め込みコンテンツ生成手段(識別情報埋め込みコンテンツ生成装置)44は、コンテンツ受信手段83で受信した情報別埋め込みコンテンツと、識別情報記憶手段80に記憶されている利用者の識別情報とに基づいて、利用者が所望するコンテンツに、利用者の識別情報をフィンガープリントとして埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成するものである。
なお、この識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44は、図4で説明したコンテンツ配信サーバ4の識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44と同様の構成であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
識別情報記憶手段80は、コンテンツを利用する利用者固有の識別情報(ユーザID)を記憶しておくもので、一般的なハードディスク等の記憶媒体である。この識別情報記憶手段80に記憶される識別情報は、プロバイダ側からコンテンツを利用するための登録を受けた利用者固有の番号等であって、予め図示していない入力手段から入力した情報、あるいは、インターネット7を介してプロバイダから取得した情報である。この識別情報記憶手段80に記憶されている識別情報は、コンテンツ要求書生成手段81及び識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44から読み出される。
コンテンツ要求書生成手段81は、利用者が所望するコンテンツの識別情報(コンテンツ名等)と、利用者の識別情報(ユーザID)とを記述した要求書(コンテンツ要求書)を生成するものである。なお、ここで用いるコンテンツの識別情報は、利用者が、図示していない入力手段からコンテンツのファイル名等を入力することによって得ることとしてもよいし、予め準備した複数のコンテンツ名の中から、利用者が視聴したいコンテンツを選択することによって得ることとしてもよい。また、利用者の識別情報は、識別情報記憶手段80に記憶されている識別情報を用いる。ここで生成されたコンテンツ要求書は、コンテンツ要求書送信手段82に出力される。
コンテンツ要求書送信手段82は、コンテンツ要求書生成手段81で生成されたコンテンツ要求書を、プロバイダ側のコンテンツ配信サーバ4Bに送信するものである。
コンテンツ受信手段83は、プロバイダ側のコンテンツ配信サーバ4Bから送信される情報別埋め込みコンテンツを、インターネット7を介して受信するものである。ここで受信された情報別埋め込みコンテンツは、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44に出力される。
再生手段84は、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44で生成された識別情報埋め込みコンテンツを映像、音声データ(視聴データ)として再生し、視聴者に提示するものである。例えば、MPEG等で符号化された映像、音声を復号し、図示していないモニタ、スピーカ等に出力する。なお、ここで再生されたコンテンツには、例えば、フレーム単位に利用者固有の識別情報が埋め込まれているため、不正にコピーをした場合であっても、利用者を特定することができる。
このように、コンテンツ利用端末8Bを構成することで、識別情報の埋め込み処理を各コンテンツ利用端末8Bに分散できるため、プロバイダ側の処理を軽減し、コンテンツの配信を円滑に行うことが可能になる。また、コンテンツ利用端末8Bにおける識別情報の埋め込み処理は、予め個々の情報を埋め込んだ情報別埋め込みコンテンツを再生し、選択するだけの簡易な処理であるため、コンテンツ利用端末8Bに大きな負荷を与えるものではない。
また、コンテンツ利用端末8Bは、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。さらに、コンテンツ利用端末8Bにおける識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44は、モジュール化された識別情報埋め込みコンテンツ生成プログラムとして機能させることができる。
[コンテンツ配信システムの動作]
次に、図面を参照して、本発明における第二の実施の形態であるコンテンツ配信システムの動作について、主に識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作を中心に説明する。なお、情報別埋め込みコンテンツを生成する動作については、図5で説明した動作と同じである。図10は、識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作を示すフローチャートである。
そこで、図10を参照(構成については適宜図7乃至図9参照)して、識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作について説明する。なお、図10において、ステップS30からステップS37については、図6で説明したステップS10からステップS17の動作と同様であるので、説明を省略する。
以下、ステップS38以降の動作について説明する。
コンテンツ配信サーバ4Bにおいて、コンテンツ受信手段43が、コンテンツサーバ3から送信される情報別埋め込みコンテンツを受信する(ステップS38)。そして、コンテンツ送信手段45が、インターネット7を介して、情報別埋め込みコンテンツをコンテンツ利用端末8Bに送信する(ステップS39)。
そして、コンテンツ利用端末8Bにおいて、コンテンツ受信手段83が、コンテンツ配信サーバ4Bから送信される情報別埋め込みコンテンツを受信する(ステップS40)。
さらに、コンテンツ利用端末8Bにおいて、識別情報埋め込みコンテンツ生成手段44の分離手段44aが、情報別埋め込みコンテンツを、参照コンテンツ及び圧縮差分コンテンツに分離する(ステップS41)。なお、この参照コンテンツは、複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ)に相当する。
また、伸張手段44bが、ステップS41で分離した圧縮差分コンテンツを、伸張することで差分コンテンツを再生する(ステップS42)。そして、加算手段44cが、ステップS41で分離した参照コンテンツと、ステップS42で再生した差分コンテンツとを加算することで、複製部分コンテンツ(情報1埋め込みコンテンツ)を再生する(ステップS43)。
この段階で、異なる情報(“0”又は“1”)を埋め込んだ複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ及び情報1埋め込みコンテンツ)が再生されたことになる。
一方、分割手段44dが、ステップS33でコンテンツ要求書から分離した利用者固有の識別情報を分割して、分割識別情報を生成する(ステップS44)。
さらに、選択手段44eが、ステップS44で分割された分割識別情報の値に対応する複製部分コンテンツ(情報0埋め込みコンテンツ及び情報1埋め込みコンテンツ)を、順次選択して出力する(ステップS45)。なお、この出力結果が、元となるコンテンツに利用者の識別情報をフレーム単位に埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツとなる。また、ステップS42からステップS45までの動作は、コンテンツの全ての部分コンテンツについて動作するものとする。
そして、利用者の指示に基づいて、再生手段84が、識別情報埋め込みコンテンツを再生する(ステップS46)。これによって、利用者はコンテンツを視聴することができる。
以上説明したように、コンテンツ配信システム1Bは、予め情報別に個々の情報を埋め込んだ情報別埋め込みコンテンツを準備しておくとともに、識別情報の埋め込み処理を各コンテンツ利用端末8Bに分散するため、コンテンツの配信を円滑に行うことが可能になる。
本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示したブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係る情報別埋め込みコンテンツ生成手段(装置)を含んだ情報埋め込みサーバの構成を示したブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツサーバの構成を示したブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係る識別情報埋め込みコンテンツ生成手段(装置)を含んだコンテンツ配信サーバの構成を示したブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、情報別埋め込みコンテンツを生成する動作を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示したブロック図である。 本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信サーバの構成を示したブロック図である。 本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ利用端末の構成を示したブロック図である。 本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、識別情報埋め込みコンテンツを生成する動作を示すフローチャートである。 コンテンツから情報別埋め込みコンテンツを生成する手法を示す概念図である。 情報別埋め込みコンテンツから識別情報埋め込みコンテンツを生成する手法を示す概念図である。 フィンガープリントをコンテンツに埋め込む従来の手法を示す概念図である。
符号の説明
1、1B コンテンツ配信システム
21 情報別埋め込みコンテンツ生成手段
(情報別埋め込みコンテンツ生成装置)
21a 埋め込み手段
21b 差分コンテンツ生成手段
21c 圧縮手段
21d 合成手段
44 識別情報埋め込みコンテンツ生成手段
(識別情報埋め込みコンテンツ生成装置)
44a 分離手段
44b 伸張手段
44c 加算手段
44d 分割手段
44e 選択手段
45 コンテンツ送信手段
8、8B コンテンツ利用端末
83 コンテンツ受信手段
84 再生手段

Claims (8)

  1. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成する情報別埋め込みコンテンツ生成装置において、
    前記部分コンテンツ毎に、前記異なる複数の埋め込み情報を個別に埋め込んで、前記部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する埋め込み手段と、
    この埋め込み手段で生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、差分コンテンツを生成する差分コンテンツ生成手段と、
    この差分コンテンツ生成手段で生成された差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する圧縮手段と、を備え、
    前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとを、それぞれ前記情報別埋め込みコンテンツとすることを特徴とする情報別埋め込みコンテンツ生成装置。
  2. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに、利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する識別情報埋め込みコンテンツ生成装置であって、
    前記情報別埋め込みコンテンツにおける圧縮差分コンテンツを伸張して、前記差分コンテンツを再生する伸張手段と、
    この伸張手段で再生された差分コンテンツと、前記圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算することで、前記複製部分コンテンツを再生する加算手段と、
    前記識別情報を所定単位に分割して分割識別情報を生成する分割手段と、
    前記加算手段で再生された複製部分コンテンツと、前記参照コンテンツである複製部分コンテンツとから、前記分割手段で分割された分割識別情報毎に、その分割識別情報と合致する埋め込み情報を埋め込んだ複製部分コンテンツを順次選択して、前記識別情報埋め込みコンテンツを出力する選択手段と、
    を備えていることを特徴とする識別情報埋め込みコンテンツ生成装置。
  3. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに、利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成し、当該識別情報埋め込みコンテンツを前記利用者に提示するコンテンツ利用端末であって、
    前記情報別埋め込みコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
    このコンテンツ受信手段で受信した情報別埋め込みコンテンツから、当該コンテンツの利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する請求項2に記載の識別情報埋め込みコンテンツ生成装置と、
    この識別情報埋め込みコンテンツ生成装置で生成された識別情報埋め込みコンテンツを、視聴データに再生する再生手段と、
    を備えていることを特徴とするコンテンツ利用端末。
  4. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成する情報別埋め込みコンテンツ生成方法において、
    前記部分コンテンツ毎に、前記異なる複数の埋め込み情報を個別に埋め込んで、前記部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する埋め込みステップと、
    この埋め込みステップで生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、差分コンテンツを生成する差分コンテンツ生成ステップと、
    この差分コンテンツ生成ステップで生成された差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する圧縮ステップと、を含み、
    前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとを、それぞれ前記情報別埋め込みコンテンツとすることを特徴とする情報別埋め込みコンテンツ生成方法。
  5. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成するために、コンピュータを、
    前記部分コンテンツ毎に、前記異なる複数の埋め込み情報を個別に埋め込んで、前記部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する埋め込み手段、
    この埋め込み手段で生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、差分コンテンツを生成する差分コンテンツ生成手段、
    この差分コンテンツ生成手段で生成された差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する圧縮手段、として機能させ、
    前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとを、それぞれ前記情報別埋め込みコンテンツとすることを特徴とする情報別埋め込みコンテンツ生成プログラム。
  6. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに、利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する識別情報埋め込みコンテンツ生成方法であって、
    前記情報別埋め込みコンテンツにおける圧縮差分コンテンツを伸張して、前記差分コンテンツを再生する伸張ステップと、
    この伸張ステップで再生された差分コンテンツと、前記圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算することで、前記複製部分コンテンツを再生する加算ステップと、
    前記識別情報を所定単位に分割して分割識別情報を生成する分割ステップと、
    前記加算ステップで再生された複製部分コンテンツと、前記参照コンテンツである複製部分コンテンツとから、前記分割ステップで分割された分割識別情報毎に、その分割識別情報と合致する埋め込み情報を埋め込んだ複製部分コンテンツを順次選択して、前記識別情報埋め込みコンテンツを出力する選択ステップと、
    を含んでいることを特徴とする識別情報埋め込みコンテンツ生成方法。
  7. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで複製した複製部分コンテンツの中で、特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、かつ、その参照コンテンツと他の複製部分コンテンツとの差分をとった差分コンテンツを圧縮した圧縮差分コンテンツとし、前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとからなる情報別埋め込みコンテンツに基づいて、前記コンテンツに利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成するために、コンピュータを、
    前記情報別埋め込みコンテンツにおける圧縮差分コンテンツを伸張して、前記差分コンテンツを再生する伸張手段、
    この伸張手段で再生された差分コンテンツと、前記圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算することで、前記複製部分コンテンツを再生する加算手段、
    前記識別情報を分割して分割識別情報を生成する分割手段、
    前記加算手段で再生された複製部分コンテンツと、前記参照コンテンツである複製部分コンテンツとから、前記分割手段で分割された分割識別情報毎に、その分割識別情報と合致する埋め込み情報を埋め込んだ複製部分コンテンツを順次選択して、前記識別情報埋め込みコンテンツを出力する選択手段、
    として機能させることを特徴とする識別情報埋め込みコンテンツ生成プログラム。
  8. コンテンツを構成する所定単位の部分コンテンツ毎に、異なる複数の埋め込み情報を埋め込んで、前記コンテンツを前記埋め込み情報別に複製した情報別埋め込みコンテンツを生成する情報別埋め込みコンテンツ生成装置と、前記情報別埋め込みコンテンツを用いて、前記コンテンツに当該コンテンツの利用者を識別する識別情報を埋め込んだ識別情報埋め込みコンテンツを生成する識別情報埋め込みコンテンツ生成装置とからなるコンテンツ配信システムであって、
    前記情報別埋め込みコンテンツ生成装置が、
    前記部分コンテンツ毎に、前記異なる複数の埋め込み情報を個別に埋め込んで、前記部分コンテンツを複製した複数の複製部分コンテンツを生成する埋め込み手段と、
    この埋め込み手段で生成された特定の複製部分コンテンツを参照コンテンツとし、他の複製部分コンテンツとの差分をとることで、差分コンテンツを生成する差分コンテンツ生成手段と、
    この差分コンテンツ生成手段で生成された差分コンテンツを圧縮して、圧縮差分コンテンツを生成する圧縮手段と、
    前記部分コンテンツ数分の前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとを、前記部分コンテンツ数分合成して、前記情報別埋め込みコンテンツを生成する合成手段と、を備え、
    前記識別情報埋め込みコンテンツ生成装置が、
    前記情報別埋め込みコンテンツ生成装置で生成された情報別埋め込みコンテンツを、前記部分コンテンツ毎に前記参照コンテンツと前記圧縮差分コンテンツとに分離する分離手段と、
    この分離手段で分離された圧縮差分コンテンツを伸張して、前記差分コンテンツを再生する伸張手段と、
    この伸張手段で再生された差分コンテンツと、前記圧縮差分コンテンツに対応する参照コンテンツとを加算することで、前記複製部分コンテンツを再生する加算手段と、
    前記識別情報を分割して分割識別情報を生成する分割手段と、
    前記加算手段で再生された複製部分コンテンツと、前記参照コンテンツである複製部分コンテンツとから、前記分割手段で分割された分割識別情報毎に、その分割識別情報と合致する埋め込み情報を埋め込んだ複製部分コンテンツを順次選択して、前記識別情報埋め込みコンテンツを出力する選択手段と、
    この選択手段で選択された複製部分コンテンツを、前記コンテンツ利用端末に送信するコンテンツ送信手段と、
    を備えていることを特徴とするコンテンツ配信システム。
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JP2009048330A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Kansai Electric Power Co Inc:The コンテンツ保護システム、コンテンツ保護方法、及びコンテンツ保護プログラム
JP2013539547A (ja) * 2010-08-03 2013-10-24 トムソン ライセンシング 提示されるオリジナルオーディオ又はビデオデータの不正利用に対する透かしによるプロテクションの方法及びシステム

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