JP2005128006A - 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム - Google Patents

3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005128006A
JP2005128006A JP2004274380A JP2004274380A JP2005128006A JP 2005128006 A JP2005128006 A JP 2005128006A JP 2004274380 A JP2004274380 A JP 2004274380A JP 2004274380 A JP2004274380 A JP 2004274380A JP 2005128006 A JP2005128006 A JP 2005128006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern light
pixel
image
slit light
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004274380A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sasaki
博幸 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2004274380A priority Critical patent/JP2005128006A/ja
Publication of JP2005128006A publication Critical patent/JP2005128006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/50Depth or shape recovery
    • G06T7/521Depth or shape recovery from laser ranging, e.g. using interferometry; from the projection of structured light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 パターン光が投光された状態の対象物体を撮像したパターン光投光画像からパターン光を高精度で検出することができる3次元形状検出装置を提供する。
【解決手段】 対象物体のパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出し、抽出されたパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する。撮像されたパターン光投光画像の色値データに基づき、パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータを画素単位で算出し、色値データに基づき、輝度パラメータを画素単位で算出し、算出される輝度パラメータと色相パラメータとを用いて、パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出する。検出されるパターン光を含む画素に基づいて、パターン光の位置を抽出する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、パターン光を用いて対象物体の3次元形状を検出する3次元形状検出装置、撮像装置、及び3次元形状検出プログラムに関する。
従来より、対象物体としてホワイトボードや書籍等を撮像し、その撮像画像から対象物体の3次元形状を検出することで、ホワイトボードや書籍等を、その正面に対して斜め方向となる位置から撮像したとしても、あたかも正面から撮像したように、その撮像画像を補正する補正手段を備えた撮像装置が知られている。例えば、下記特許文献1の図1等には、そのような補正手段を備えた可搬型のデジタルカメラが開示されている。
特許文献2の第10段落、図3等には、上述した補正手段に必要なパラメータとしての対象物体の3次元形状を検出する技術が開示されている。より詳細には、特許文献2には、据え置き型の3次元形状測定装置が開示されており、この装置は、スリット光が投光された状態の対象物体を撮像したスリット光投光時画像と、スリット光が投光されていない状態の対象物体を撮像したスリット光非投光時画像との減算を行うことでスリット光を抽出し、その抽出したスリット光に基づいて対象物体の3次元形状を検出する。
特開平9−289611号公報(図1等) 特許3282331号公報(第10段落、図3等)
上述した3次元形状測定装置は据え置き型で、撮像時の自由度が制限され不便であるため、3次元形状測定装置は可搬型であることが望ましい。しかしながら、3次元形状測定装置を可搬型とした場合には、「手ぶれ」によってスリット光投光時画像の撮像位置と、スリット光非投光時画像の撮像位置とがずれる場合がある。このような場合には、当然にスリット光投光時画像とスリット光非投光時画像との間にもズレが生じ、スリット光投光時画像とスリット光非投光時画像との減算を行ったとしても、正確にスリット光を抽出できないという問題点があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、パターン光が投光された状態の対象物体を撮像したパターン光投光画像からパターン光を高精度で検出することができる3次元形状検出装置、撮像装置、及び3次元形状検出プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成する為に、本発明の一つの側面によって提供されるのは、3次元形状検出装置であって、パターン光を投光する投光手段と、前記パターン光が投光される状態における対象物体のパターン光投光画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像されたパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出するパターン光位置抽出手段と、前記パターン光位置抽出手段で抽出されたパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する3次元形状算出手段とを備える。3次元形状検出装置は、更に、前記撮像手段で撮像されたパターン光投光画像の色値データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された色値データに基づき、前記パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータを画素単位で算出する色相パラメータ算出手段と、前記記憶手段に記憶された色値データに基づき、輝度パラメータを画素単位で算出する輝度パラメータ算出手段と、前記輝度パラメータ算出手段により算出される前記輝度パラメータと前記色相パラメータ算出手段により算出される前記色相パラメータとを用いて、前記パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出するパターン光検出手段とを備える。パターン光位置抽出手段は、パターン光検出手段で検出されるパターン光を含む画素に基づいて、パターン光の位置を抽出する。
このような構成によれば、一般照明環境下で撮像された画像においてもパターン光を含む画素と他の画素との差異が明確となり、パターン光を含む画素を高精度に検出できる。それによって、パターン光の位置を高精度に抽出することが可能になる。
また、パターン光を含む画素は、パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータと輝度パラメータとに基づき求められるので、パターン光を含む画素が、たとえ彩度が低い照明反射部分や、輝度が低くパターン光と近い色で印刷された印刷部に含まれていたとしても、パターン光を含む画素と他の画素との差異が明確となり、高精度にパターン光を含む画素を検出できる。その結果、パターン光の位置を高精度に抽出することが可能になる。
色相パラメータ算出手段は、パターン光を構成する主な色相に対応する色値から他の色値の平均値を減算して求められるパラメータを色相パラメータとして算出する構成であっても良い。
このような構成によれば、色相パラメータは、パターン光を構成する主な色相に対応する色値から他の色値の平均値を減算して求められるので、パターン光を構成する主な色相に対応する色値が大きい値を有する画素を他の画素に比べて強調させることができる。即ち、パターン光を含む画素は、パターン光を構成する主な色相に対応する色値が大きい値を有するので、パターン光を含む画素を他の画素よりも強調させることができる。逆に言えば、複数の色値が近い値を持つ画素を検出対象から除外することができる。
3次元形状検出装置は、輝度パラメータ算出手段で算出される輝度パラメータと、色相パラメータ算出手段で算出される色相パラメータとに基づき、パターン光投光画像内においてパターン光を含む画素を他の画素より強調させるための強調パラメータを画素単位で算出する強調パラメータ算出手段を更に備えていても良い。この場合、パターン光検出手段は、強調パラメータ算出手段で算出される強調パラメータに基づいて、パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出する。
強調パラメータ算出手段は、色相パラメータと輝度パラメータとを乗じて求められるパラメータを強調パラメータとして算出する構成であっても良い。
このような構成によれば、強調パラメータは、色相パラメータと輝度パラメータとを乗じて算出されるので、色相パラメータと輝度パラメータとの双方の値が高い場合には、強調パラメータの値を際だたせることができ、パターン光を含む画素と他の画素との差異が一層明確となり、一層高精度にパターン光を含む画素を検出することができるという効果が得られる。
強調パラメータには所定の閾値が設定されており、パターン光検出手段は、パターン光投光画像内から強調パラメータが閾値を越える画素をパターン光を含む画素であると検出するように構成されていても良い。
このような構成によれば、パターン光検出手段は、パターン光投光画像内から強調パラメータが閾値を越える画素をパターン光を含む画素であると検出するので、推定される強調パラメータの値より低い値で閾値に設定することで、明らかにパターン光を含む画素ではない画素を検出対象から除外することができるという効果が得られる。
パターン光検出手段は、パターン光投光画像内においてパターン光に沿った所定領域毎に、パターン光を含む画素を検出するものであり、且つ、その所定領域内において強調パラメータが最大である画素をパターン光を含む画素であると検出するよう構成されていても良い。
このような構成によれば、パターン光検出手段は所定領域内において強調パラメータが最大である画素をパターン光を含む画素であると検出するので、所定領域内を構成する画素の内からパターン光を含む画素である可能性が最も高い画素を検出することができるという効果が得られる。
撮像手段は、パターン光投光画像に加え、パターン光投光画像に対応した、パターン光が投光されていない状態における対象物体のパターン光非投光画像をも撮像するよう構成されていても良い。この場合、3次元形状検出装置は、パターン光検出手段によって検出されるパターン光を含む画素に対応する画素が、パターン光非投光画像内に存在するか否かを検索する検索手段をさらに備えていても良い。さらに、パターン光位置抽出手段は、パターン光検出手段によって検出される画素に対応する画素が、検索手段によってパターン光非投光画像内から検索されない場合に、パターン光検出手段によって検出される画素に基づいて、パターン光の位置を抽出するよう構成されていても良い。
このような構成によれば、パターン光位置抽出手段はパターン光検出手段によって検出される画素に対応する画素が、パターン光非投光画像内から検索されない場合に、その検出された画素に基づいてパターン光の軌跡を抽出する。したがって、パターン光検出手段によって検出される画素の内から、パターン光非投光画像には存在しないパターン光投光画像に固有の画素、即ち、パターン光を含む画素だけを抽出対象とすることができる。その結果、パターン光の位置の抽出精度を一層向上させることができるという効果が得られる。
3次元形状検出装置は、パターン光投光画像に対するパターン光非投光画像の移動量を算出する移動量算出手段をさらに備えていても良い。この場合、検索手段は、移動量算出手段によって算出される、パターン光投光画像に対するパターン光非投光画像の移動量を踏まえて、パターン光非投光画像内を検索することができる。
このような構成によれば、検索手段は、移動量算出手段によって算出されるパターン光投光画像に対するパターン光非投光画像の移動量を踏まえて、パターン光非投光画像内を検索することができる。したがって上記構成によれば、手ぶれによってパターン光投光画像とパターン光非投光画像とがずれた場合を考慮して検索範囲を広範囲に設定することも可能であるが、このような場合に比べて、検索範囲を絞り込め、高速に、且つ、高い精度で検索を実行することができるという効果が得られる。
上記目的を達成する為に、本発明の別の側面によって提供されるのは、3次元形状検出装置であって、パターン光を投光する投光手段と、前記パターン光が投光される状態における対象物体のパターン光投光画像を撮像することに加え、前記パターン光投光画像に対応した、前記パターン光が投光されていない状態における対象物体のパターン光非投光画像をも撮像するよう構成された撮像手段と、前記撮像手段によって撮像されたパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出するパターン光位置抽出手段と、前記パターン光位置抽出手段で抽出されたパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する3次元形状算出手段とを備える。3次元形状検出装置は、更に、パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出するパターン光検出手段と、パターン光検出手段によって検出されるパターン光を含む画素に対応する画素が、パターン光非投光画像内に存在するか否かを検索する検索手段とを備える。パターン光位置抽出手段は、パターン光検出手段によって検出される画素に対応する画素が、前記検索手段によって前記パターン光非投光画像内から検索されない場合に、前記パターン光検出手段によって検出される画素に基づいて前記パターン光の位置を抽出する。
この構成によれば、パターン光検出手段によって、パターン光投光画像に基づいてパターン光を含む画素として検出される場合であっても、それらの画素に対応する画素がパターン光非投光画像内において検索される場合には、パターン光の位置の抽出は行われない(すなわち、パターン光としての抽出の対象とされない)。一方、パターン光を含む画素がパターン光投光画像からは検出され、それに対応する画素がパターン光非投光画像からは検索されないような場合に、パターン光の位置の抽出が行われる。したがって、高精度にパターン光の位置を抽出することができる。
本発明の別の側面によれば、以上述べた3次元形状検出装置と、3次元形状検出装置の3次元形状算出手段により算出される対象物体の3次元形状に基づいて、3次元形状検出装置の撮像手段によって撮像されるパターン光が投光されていない状態における対象物体のパターン光非投光画像を対象物体の所定面の略鉛直方向から観察される平面画像に補正する平面画像補正手段と、を備える撮像装置が提供される。
このような撮像装置によれば、3次元形状検出装置によって高精度にパターン光の位置を抽出して正確な3次元形状を算出することができ、パターン光非投光画像を正確な平面画像に補正することができるという効果が得られる。
上記目的を達成する為に、本発明の一つの側面によって提供されるのは、3次元形状検プログラムであって、パターン光が投光されている状態における対象物体のパターン光投光画像を撮像する撮像手段によって撮像されたパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出するパターン光位置抽出ステップと、前記パターン光位置抽出ステップで抽出されるパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する3次元形状算出ステップとを備える。更に、この3次元形状検出プログラムは、前記パターン光投光画像の色値データを記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにおいて記憶された色値データに基づき、前記パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータを画素単位で算出する色相パラメータ算出ステップと、前記記憶ステップにおいて記憶された色値データに基づき輝度パラメータを画素単位で算出する輝度パラメータ算出ステップと、前記輝度パラメータ算出ステップで算出される輝度パラメータと、前記色相パラメータ算出ステップで算出される色相パラメータとを用いて、前記パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出するパターン光検出ステップとを備える。パターン光位置抽出ステップでは、前記パターン光検出ステップで検出されるパターン光を含む画素に基づいて前記パターン光の位置が抽出される。
このような構成によれば、一般照明環境下で撮像された画像においてもパターン光を含む画素と他の画素との差異が明確となり、パターン光を含む画素を高精度に検出でき、それによって、パターン光の軌跡を高精度に抽出することが可能になる。
また、パターン光を含む画素は、パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータと輝度パラメータとに基づき求められるので、パターン光を含む画素が、たとえ色相パラメータが低い照明反射部分や輝度パラメータが低いパターン光と近い色で印刷された印刷部に含まれていたとしても、パターン光を含む画素と他の画素との差異が明確となり、高精度にパターン光を含む画素を検出できる。その結果、パターン光の位置を高精度に抽出することが可能になる。
3次元形状検出プログラムは、輝度パラメータ算出ステップで算出される輝度パラメータと、色相パラメータ算出ステップで算出される色相パラメータとに基づき、パターン光投光画像内においてパターン光を含む画素を他の画素より強調させるための強調パラメータを画素単位で算出する強調パラメータ算出ステップを更に備えていても良い。この場合、パターン光検出ステップにおいて、強調パラメータ算出ステップで算出される強調パラメータに基づいてパターン光投光画像内からパターン光を含む画素が検出される構成であっても良い。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の実施形態による撮像装置1の外観斜視図であり、図1(b)は撮像装置1の概略断面図である。尚、本発明の実施形態としての3次元形状検出装置は撮像装置1に含まれるものである。
撮像装置1は、方形箱形の本体ケース10と、本体ケース10の正面に設けられた結像レンズ31と、結像レンズ31の後方(撮像装置1の内部側)に設けられたCCD画像センサ32と、結像レンズ31の下方に設けられたスリット光投光ユニット20とを有する。さらに、撮像装置1は、本体ケース10に内蔵されたプロセッサ40と、本体ケース10の上部に設けられたレリーズボタン52及びモード切替スイッチ59と、本体ケース10に内蔵されるメモリカード55とを有する。これらの構成品は図4に示すように、それぞれ信号線により繋がっている。
さらに、撮像装置1には、撮像装置1による撮像範囲を使用者が決定する際に利用するものとして、本体ケース10の背面に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)51と、本体ケース10の背面から前面を通して配設されるファインダ53とが装備されている。
結像レンズ31は、複数枚のレンズで構成されている。撮像装置1はオートフォーカス機能を有し、自動で焦点距離及び絞りを調整することにより、外部からの光がCCD画像センサ32上に結像されるよう撮像レンズ31を駆動する。
CCD画像センサ32は、CCD(Charge Coupled Device)素子などの光電変換素子がマトリクス状に配列されて構成されている。CCD画像センサ32は、表面に結像される画像の光の色及び強さに応じた信号を生成し、これをデジタルデータに変換してプロセッサ40へ出力する。尚、CCD素子一つ分のデータが画像を形成する画素の画素データであり、画像データはCCD素子の数の画素データで構成される。
スリット光投光ユニット20については、図2及び図3を参照して説明する。図2は、スリット光投光ユニット20の構成を示す図である。図3は、スリット光の角度幅を説明するための図である。スリット光投光ユニット20は、レーザーダイオード21と、コリメートレンズ22と、アパーチャ23と、透明平板24と、シリンドリカルレンズ25と、反射ミラー26と、ロッドレンズ27とを有する。
レーザーダイオード21は、赤色レーザー光線を放射する。プロセッサ40からの指令に応じて、レーザーダイオード21におけるレーザー光線の放射及び停止が切り換えられる。レーザーダイオード21の出力は、最大出力定格(例えば5mW)に対して、レーザービームの広がり角の個体ばらつきを考慮して、アパーチャ23を通った箇所で一定の出力(例えば1mW)を得られるように定格出力が調整されている。
コリメートレンズ22は、レーザーダイオード21からのレーザー光線を、スリット光投光ユニット20からの基準距離VP(例えば330mm)に焦点を結ぶように集光する。
アパーチャ23は、矩形に開口された開口部を有する板で構成され、コリメートレンズ22からのレーザー光線を開口部で透過して矩形に整形する。
透明平板24は、無垢のガラス材料などの透明な平板で構成され、裏面にはARコート(無反射コーティング)が施されている。透明平板24は、アパーチャ23からのレーザー光線の光軸に直交する面に対して、本体ケース10の正面側に所定角度β(例えば33度)傾斜して配設されている。透明平板24は、アパーチャ23から入射するレーザー光線のパβ、約95%(約950μW)を透過する。尚、透明平板24によりレーザー光線が反射される方向(撮像装置1の前方へ水平面に対して33度上向きの方向)を第2の方向と呼ぶ。
透明平板24の裏面にARコートを施すことにより、透明平板24内に入射したレーザー光線の透明平板24から出射する際の反射が少なくなり、透明平板24内でのレーザー光線の損失が少なくなるようになっている。また、透明平板24で反射するレーザー光線の割合を、透明平板24の材質の屈折率より決まる表面反射率5%として設定することにより、通常のハーフミラーで実現する場合に必要な、反射面に金属蒸着膜を形成するプロセスを省略することができる。
反射ミラー26は、鏡など、レーザー光線を全反射する部材で構成される。反射ミラー26は、透明平板24を透過したレーザー光線の下流に、本体ケース10の正面側に45度傾斜して配設され、レーザー光線を全反射して光路の向きを90度変える。反射ミラー26によりレーザー光線が反射される方向(撮像装置1の前方へ水平面に対して0度の向き)を第1の方向と呼ぶ。
ロッドレンズ27は、正の焦点距離が短い円筒形状のレンズで構成される。ロッドレンズ27は、反射ミラー26で反射されるレーザー光線の下流に、円筒形状の軸方向が垂直方向になるように配設されている。ロッドレンズ27は、焦点距離が短い。したがって、図3(a)に示すように、ロッドレンズ27を通過したレーザ光線は、ロッドレンズ27近傍の焦点位置から直ちに広がり始め、所定の広がり角度ε(例えば48度)のスリット光として第1の方向へ出射される。尚、ロッドレンズ27から出射されるスリット光を第1スリット光71と呼ぶ。
シリンドリカルレンズ25は、負の焦点距離となるように一方向が凹形状となったレンズである。シリンドリカルレンズ25は、透明平板24で反射されたレーザー光線の下流に、第2の方向に対してレンズ面が直交するように配設さている。図3(b)に示すように、シリンドリカルレンズ25は、透明平板24から入射されるレーザー光線を、広がり角度κで広がるスリット光として出射する。尚、シリンドリカルレンズ25から出射されるスリット光を第2スリット光72と呼ぶ。シルンドリカルレンズ25による広がり角度κは、第1スリット光71の広がり角度εと第2スリット光72の広がり角度κの比が、透明平板24によりレーザー光線が分割される際のパワーの比と同等となるようになっている。つまり、第2スリット光72の広がり角度κは第1スリット光の広がり角度εの5%(2.4度)となっている。
以上述べた構成により、スリット光投光ユニット20は、プロセッサ40からの指令に応じて、レーザーダイオード21からレーザー光線を放射して、第1の方向へ第1スリット光71を、及び、第2の方向へ第2スリット光72を、本体ケース10の結像レンズ31の下方に設けられた窓29から出射する。なお、レーザーダイオード21からは赤色レーザー光線が放射されるため、その赤色レーザー光線から生成される第1スリット光71と第2スリット光72とは、主に赤値Rから構成されている。
上述したように構成されるスリット光投光ユニット20によれば、レーザダイオード21から出力されるパワーのうち、透明平板24で分割される第1スリット光71のパワーは95%に対し、第2スリット光72のパワーは約5%と少ないが、角度幅あたりのパワーで見ると、広がり角が48度の第1スリット光71の単位角度あたりのパワーが約20μW/度で、広がり角が2.4度の第2スリット光72の単位角度あたりのパワーも約21μW/度であり、ほぼ変わらない。そして、原稿Pが基準距離VPである330mmの位置にある白色の用紙の場合、第1スリット光71及び第2スリット光72による照度は約1260ルクスとなり、一般的な室内の明るさである500〜1000ルクスの場所でも、スリット光の軌跡と原稿Pとの輝度差が十分ある。したがって、後述する差分抽出プログラム422にてスリット光の軌跡画像を確実に抽出することができる。
再び、図1に戻り説明を続ける。レリーズボタン52は、押しボタン式のスイッチで構成され、プロセッサ40に接続されている。プロセッサ40にて使用者によるレリーズボタン52の押し下げ操作が検知される。
モード切替スイッチ59は、2つの位置に切換え可能なスライドスイッチなどで構成される。モード切替スイッチ59における一方のスイッチ位置は「ノーマルモード」として、他方のスイッチ位置は「補正撮像モード」として検知されるようにプロセッサ40にて割り当てられている。「ノーマルモード」は、撮像した原稿Pのそのものを画像データとするモードであり、「補正撮像モード」は、原稿Pを斜め方向から撮像した場合に、その画像データを原稿Pを正面から撮像したような補正された画像データとするモードである。
メモリカード55は、不揮発性で書き換え可能なメモリで構成され、本体ケース10に着脱可能である。
LCD51は、画像を表示する液晶ディスプレイなどで構成され、プロセッサ40からの画像信号を受けて画像を表示する。プロセッサ40からLCD51に対しては、状況に応じてCCD画像センサ32で受光したリアルタイムの画像や、メモリカード55に記憶された画像や、装置の設定内容の文字等を表示するための画像信号が送られて来る。
ファインダ53は、光学レンズで構成される。ファインダ53は、使用者が撮像装置1の後ろ側からファインダ53をのぞき込んだ時に、結像レンズ31がCCD画像センサ32上に結像する範囲とほぼ一致する範囲が見えるように構成されている。
図4は、撮像装置1の電気的構成を示したブロック図である。撮像装置1に搭載されたプロセッサ40は、CPU41、ROM42、RAM43を備えている。
CPU41は、ROM42に記憶されたプログラムによる処理に応じて、RAM43を利用して、レリーズボタン52の押し下げ操作の検知、CCD画像センサ32から画像データの取り込み、画像データのメモリカード55への書き込み、モード切替スイッチ59の状態検出、スリット光投光ユニット20によるスリット光の出射切り換え等の各種処理を行う。
図4に示すように、ROM42には、カメラ制御プログラム421と、スリット光軌跡抽出プログラム422と、三角測量演算プログラム423と、原稿姿勢演算プログラム424と、平面変換プログラム425とが格納されている。
カメラ制御プログラム421とは、図5に示すフローチャートの処理(詳細は後述する。)を含む撮像装置1全体の制御に関するプログラムである。スリット光軌跡抽出プログラム422は、スリット光を投光した原稿Pの画像からスリット光の軌跡を抽出するプログラムである。三角測量演算プログラム423は、スリット光軌跡抽出プログラム422で抽出されたスリット光の軌跡の各画素に対する3次元空間位置を演算するためのプログラムである。原稿姿勢演算プログラム424は、第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72bの3次元空間位置から、原稿Pの3次元形状を推定して求めるプログラムである。平面変換プログラム425は、原稿Pの位置及び姿勢が与えられて、スリット光無画像格納部432に格納された画像データを、原稿Pの正面から撮像したような画像に変換するためのプログラムである。
図4に示すようにRAM43には様々な格納部が割り当てられている。すなわち、RAM43には、記憶領域として、CCD画像センサ32からの画像データをRGB値で表現された色値データとして保存するためのスリット光有画像格納部431と、スリット光無画像格納部432とが割り当てられている。さらに、RAM43には、スリット光有画像の内で、探索範囲に含まれる各画素について、その赤値Rから緑値Gと青値Bとの平均を減算して求められる赤差分値Rdと、輝度値Yとを乗算して得られる値(Rd・Y値)を保存するための検出対象画素値一時格納部433が割り当てられている。さらに、RAM43には、スリット光有画像の各ポイントの位置を演算した結果を保存するための三角測量演算結果格納部434と、原稿Pの位置及び姿勢の演算結果を保存するための原稿姿勢演算結果格納部435とが割り当てられている。更にRAM43には、後述するスリット光重心位置計算処理において計算される重心位置を保存するためのスリット光軌跡情報格納部436と、CPU41での演算のために一時的にデータを記憶させるのに使用するためのワーキングエリア437とが割り当てられている。
次に、上述したように構成された撮像装置1に関し、使用者によりレリーズボタン52が押されてからの動作について図5を参照しながら説明する。図5は、撮像装置1のプロセッサ40での処理手順を示すフローチャートである。
使用者によりレリーズボタン52が押されると、まず、モード切替スイッチ59のスイッチの位置を検知され、そのスイッチの位置が「補正撮像モード」の位置であるか否かが判別される(S110)。判別の結果、「補正撮像モード」の位置にある場合には(S110:Yes)、処理はステップS120に進む。ステップS120では、スリット光投光ユニット20に対しレーザーダイオード21の発光が指令され、第1スリット光71及び第2スリット光72が出射されると、CCD画像センサ32からRGB値で表現された画像データがスリット光有画像として読み込まれる。さらに、S120では、読み込まれた画像データがRAM43のスリット光有画像格納部431へ格納される。
スリット光有画像の画像データが読み込まれると(S120)、次に処理はステップS130に進む。ステップS130では、スリット光投光ユニット20に対しレーザーダイオード21の発光停止が指令され、第1スリット光71及び第2スリット光72が出射されなくなると、CCD画像センサ32からRGB値で表現された画像データがスリット光無画像として読み込まれる。さらに、S130では、読み込まれた画像データがRAM43のスリット光無画像格納部432へ格納される(S130)。
スリット光無画像の画像データが読み込まれると(S130)、処理はステップS140に進む。ステップS140では、スリット光軌跡抽出プログラム422により、スリット光有画像格納部431に読込まれたスリット光有画像の画像データからスリット光を抽出するスリット光軌跡抽出処理(S140)が実行される。
ここで、図6乃至図9を参照して、スリット光軌跡抽出処理(S140)について詳細に説明する。スリット光軌跡抽出処理は、スリット光有画像においてスリット光を含む画素と、スリット光を含まない画素との差異を明確にして、スリット光有画像からスリット光の軌跡を高精度で抽出するための処理である。
まず、図6(a)及び図6(b)を参照して、その原理を説明する。図6(a)は、スリット光が照射されている状態の原稿Pの撮像画像を示している。原稿P上には、原稿の幅方向に複数列に並ぶ文字部分Mと、矩形状に示した照明反射部分Sと、円状に囲んで示す主の色成分として赤(R)成分を持つ印刷部分Iと、原稿Pの幅方向に延びる第1、第2スリット光の軌跡71a,72aとが形成されている。原稿Pの幅方向と直交する方向に延びる1点鎖線はスリット光検出位置を示し、そのスリット光検出位置と第1スリット光の軌跡71aとの交点をスリット光検出画素Kとする。
図6(b)は、スリット光検出位置(図中の1点鎖線参照)における所定パラメータ値を示すグラフであり、スリット光検出位置から各グラフに向かって真っ直ぐに延長線を引いた部分が、そのスリット光検出位置の各所定パラメータ値を示している。つなわち、図6(b)の各グラフの縦軸上の位置は、図6(a)の図の縦方向の位置に対応している。所定パラメータとしてグラフA1は赤値R、グラフA2は赤差分値Rd、グラフA3は輝度値Y、グラフA4は赤差分値Rdと輝度値Yとの積値Rd・Yを採用している。
赤差分値Rdは、赤値Rから緑値Gと青値Bとの平均を減算して算出される。即ち、この赤差分値Rdによって、スリット光検出位置において、スリット光の主成分であるR成分に対応する赤値Rを他の成分(G値、B値)より強調させることができる。赤値Rが緑値G、青値Bと近い値を有する画素は、赤差分値Rd値が低く、逆に、赤値Rが緑値G、青値Bに比べて高い画素は、赤差分値Rd値が高い値となる。
輝度値Yは、スリット光検出位置における各画素の輝度を示す。輝度値Yは、YCbCr空間におけるY値であり、RGB空間からYCbCr空間へは以下の計算式で変換される。
Y = 0.2989*R+0.5866*G+0.1145*B
Cb=−0.1687*R−0.3312*G+0.5000*B
Cr= 0.5000*R−0.4183*G−0.0816*B
グラフA1からは、スリット光検出画素K、R成分を持つ印刷部分I、照明反射部分Sでは赤値Rが高いことが分かる。ここで、赤値Rの高低を基準に、スリット光検出画素Kを検出しようとすると、スリット光検出画素Kが、R成分を持つ印刷部分Iや照明反射部分Sに含まれている場合には、赤値Rについて両者に明確な差異がないので、R成分を持つ印刷部分Iや照明反射部分Sからスリット光検出画素Kを正確に検出できない。
グラフA2からは、照明反射部分Sは、スリット光検出画素K、R成分を持つ印刷部分Iより赤差分値Rdが低いことが分かる。よって、赤差分値Rdの高低を基準に、スリット光検出画素Kを検出すれば、スリット光検出画素Kが照明反射部分Sに含まれていたとしても、赤差分値Rdに関する両者の差異は明確なので照明反射部分Sからスリット光検出画素Kを正確に検出することは可能である。しかし、スリット光検出画素KがR成分を持つ印刷部分Iに含まれている場合には、赤差分値Rdに関して両者に明確な差異がないので、R成分を持つ印刷部分Iからスリット光検出画素Kを正確に検出できない。
グラフA3からは、R成分を持つ印刷部分Iが、スリット光検出画素K、照明反射部分Sより輝度値Yが低いことが分かる。よって、輝度値Yの高低を基準に、スリット光検出画素Kを検出すれば、たとえスリット光検出画素KがR成分を持つ印刷部分Iに含まれていたとしても、輝度値Yに関する両者の差異は明確なので、R成分を持つ印刷部分からスリット光検出画素Kを検出することは可能である。しかし、スリット光検出画素が照明反射部分Sに含まれている場合には、輝度値Yに関して両者に明確な差異がないので、照明反射部分Sからスリット光検出画素Kを正確に検出できない。
そこで、グラフA2及びグラフA3に示す通り、スリット光検出画素Kは、赤差分値Rdと輝度値Yとの両方が、照明反射部分SやR成分を持つ印刷部分Iよりも高い値を有していることに着目し、その赤差分値Rdと輝度値Yとの積値Rd・Y(以下Rd・Y値)の高低を基準に、スリット光を含む画素を検出することとする。
グラフA4に示す通り、スリット光検出位置画素KのRd・Y値は、照明反射部分SのRd・Y値やR成分を持つ印刷部分IのRd・Y値よりも高い。したがって、たとえスリット光検出画素Kが照明反射部分SやR成分を持つ印刷部分Iに含まれていたとしても、Rd・Y値に関する両者の差異は明確なので、照明反射部分SやR成分を持つ印刷部分Iからスリット光検出画素Kを正確に検出することができる。
次に、スリット光軌跡抽出処理の具体的な処理の流れを図7乃至図9を参照して説明する。図7はスリット光軌跡抽出処理のフローチャートである。図8は、スリット光軌跡抽出処理に含まれるスリット光重心計算処理のフローチャートである。図9(a)は、スリット光が照射されている状態の原稿Pの撮像画像を示している。図9(b)は、スリット光検出位置cXにおける周辺画素を模式的に示した拡大図である。尚、本実施形態では、撮像画像画素数を幅W=1200(pixel)、高さH=1600(pixel)としている。
スリット光軌跡抽出処理(S140)では、まず、第2スリット光の軌跡72aを抽出する探索範囲を指定する探索パラメータを設定する(S701)。この探索パラメータは、図9に示すように第2スリット光の軌跡72a上のccdx方向におけるcX2と、ccdy方向のyMin2からyMax2の範囲とで設定される。
具体的には、cX2の値としては、撮像画像の幅Wの中心位置とし、cX2=600の1点が設定され、yMin2からyMax2の範囲としては、撮像画像の上半分の領域である0から799の範囲で設定される。
ccdx方向に関してcX2を1点に設定するのは、本実施形態では、第1スリット光の軌跡71aにより湾曲φを算出するため、第2スリット光の軌跡72aとしては、傾きθ(実空間においてX軸を中心とした回転角)を求めるのに用いるccdy軸上の軌跡座標のみを抽出すれば良いためである。
探索パラメータを設定すると(S701)、次に、後述するスリット光重心位置計算処理が実行される(S702)。そのスリット光重心位置計算処理(S702)で算出される重心位置は、スリット光軌跡情報格納部436に記憶される(S703)。
次に、第1スリット光の軌跡71aを抽出する探索範囲を指定する探索パラメータを設定する(S704)。この探索パラメータは、ccdy方向のyMin1からyMax1の範囲で設定される。
具体的には、撮像画像の下半分の領域の内、950から1599の範囲で設定される。尚、下半分の全部の領域を設定しないのは、本実施形態では、第1スリット光71は結像レンズ31の光軸と平行で、且つ、結像レンズ31より下から照射されるので、第1スリット光71の存在する範囲は、原稿Pを撮像する場合の使用に耐え得る原稿Pと結像レンズ31との距離から逆算できるため、探索範囲を予め絞りこみ、高速に処理させるためである。
また、本実施形態では、第1スリット光の軌跡71aについては、撮像画像の幅W方向に所定間隔毎の画素を順次検出していくため、ccdx方向に関する探索パラメータは設定されず、第1スリット光の軌跡71aを検出する位置を示す変数cXの初期値として0、cXの最大値cXMaxとして幅W方向の画素数−1、検出間隔dxとして20(pixel)が設定される。cXの初期値から検出間隔dx毎に最大値cXMaxまで順次検出が行われる。尚、そのための処理がS705からS709までの繰り返し処理に該当する。
探索パラメータが設定されると(S704)、変数cXが初期化(cX=0)される(S705)。次に、変数cXが最大値cXMaxより小さいか否かが判定される(S706)。判定の結果、変数cXが最大値cXMaxより小さいと判定されれば(S706:Yes)、そのcXに関し後述するスリット光重心計算処理(S707)が実行され、そのスリット光重心位置計算処理(S707)で算出される重心位置が、スリット光軌跡情報格納部436へ記憶する(S708)。
次に、変数cXに検出間隔dxを加算することにより検出位置が更新され(S709)、このS706からS709までの処理が繰り返される。そして、変数cXが最大値cXMaxより大きくなった時点で(S706:No)、当該処理を終了する。
次に、図8のフローチャートを参照して、上述したスリット光重心計算処理(S702・S707)について説明する。スリット光重心計算処理は、スリット光を含む画素として検出される画素の位置と、スリット光の輝度中心位置とは、スリット光を構成するレーザー光の特性、撮像対象物の表面の細かな凹凸により必ずしも一致ないため、検出される画素を中心とする一定の範囲内でRd・Y値の重心位置を求め、その重心位置をスリット光を含む位置とするための処理である。尚、本実施形態では、その一定の範囲内としてccdx方向にxRange=2,ccdy方向にgRange=5が設定されている(図9(b)参照)。
スリット光重心計算処理では、まず、与えられた変数cX(cX2についても同様)について、ccdx方向の探索範囲を示すxMinとxMaxとを設定する(S801)。xMinは、変数cXが最小値cXmin(=初期値=0)の場合には、最小値cXmin(=初期値=0)に設定され、それ以外の場合には、cXからxRangeを減算した値(=cX−xRange)に設定される。xMaxは、変数cXが最大値cXmaxの場合には、その最大値cXmaxに設定され、それ以外の場合には、cXにxRangeを加算した値(=cX+xRange)に設定される。
ccdx方向の探索範囲が設定されると(S801)、xMin□ccdx□xMaxとyMin□ccdy□yMaxとの範囲における各画素について赤差分値Rdと輝度値Yとが計算される(S802,S803)。次に、その各画素について計算された赤差分値Rdと輝度値Yとを乗算することにより、各画素についてRd・Y値が計算され、その結果が検出対象画素値一時格納部433に記憶される(S804)。
次に、与えられた変数cXの±xRangeの範囲における検出位置を示す変数ccXが初期化され(ccX=xMin)(S805)、その変数ccXが探索範囲(ccX□xMax)を超えていないか否かが判定される(S806)。変数ccXが探索範囲を超えていなければ(S806:Yes)、更に、変数ccXが画像範囲(ccX□0、ccX<cMAX)を超えていないか否かが判定される(S807)。変数ccXが画像範囲をも超えていなければ(S807:Yes)、検出対象画素値一時格納部433に記憶されている探索範囲内の各画素のRd・Y値の中から、最大値を有しており、且つ、予め設定した閾値vThを越えている画素が検索される(S808)。
上述した通りに、最大のRd・Y値を有する画素は、探索範囲内でスリット光を含む画素である可能性が極めて高いためである。また、その画素が閾値vThを超えていることを条件とするのは、たとえ最大のRd・Y値を有する画素であっても、閾値vThを越えていない画素は、撮像対象物から外れた遠方の物体にスリット光が当たっている画素(この場合、非常に弱い輝度を持っている)である可能性があり、その画素はスリット光を含む画素の対象候補から外すことで、より高精度にスリット光を含む画素を検出するためである。
探索範囲内で最大のRd・Y値を有し、且つ、閾値vThを越える画素を検索したら(S808)、その検索された画素の画素位置±gRangeの範囲で、Rd・Y値についての重心位置が計算される(S809)。次に、検出位置は更新され(S810)、上述したS806からSS810までの処理が繰り返される。
こうして、cXの±xRangeの範囲における変数ccXの各位置での重心の計算が終了したと判断された場合には(S806:No)、cXの±xRangeの範囲における各ccXで求めた重心位置と、Rd・Y値とを用いて更に、ccdy方向についての重心位置を求め、それをcXにおけるスリット光軌跡のccdy値(Yg)とし(S811)、当該処理を終了する。
尚、重心位置Ygは下記の計算式で算出される。ただし、下記計算式における(Rd*Y)は、YrdyMax−gRange□y□YrdyMax+gRangeにおけるRd・Y値を示す。
Figure 2005128006
再び、図5に戻り、説明を続ける。上述した通りにスリット光軌跡抽出処理(S140)が終了すると、次に収差補正処理(S150)が実行される。収差補正処理は、光軸からの角度に依存する画像の歪みを補正するための処理である。
収差補正処理(S150)が終了すると、三角測量演算処理(S160)が実行される。この三角測量演算処理は、三角測量演算プログラム423により、第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72aの画素毎の3次元空間位置を演算する処理である。
この三角測量演算処理では、検出対象画素値一時格納部433に読込まれた画像データに基づいて、第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72aの縦方向のピークを重心計算によって画像データの横方向座標毎に求め、このピーク抽出座標に対する3次元空間位置を次のようにして求める。
図10(a)及び図10(b)は、スリット光有画像を説明するための図である。図11(a)及び図11(b)は、スリット光の3次元空間位置を算出する方法を説明するための図である。ここで、図11(a)に示すように撮像される横方向に湾曲した原稿Pに対する撮像装置1の座標系を、結像レンズ31の光軸方向をZ軸として、撮像装置1から基準距離VP離れた位置をX,Y,Z軸の原点位置として、撮像装置1に対して水平方向をX軸、垂直方向をY軸とする。
CCD画像センサ32のX軸方向の画素数をResX、Y軸方向の画素数をResYと呼び、X−Y平面に、結像レンズ31を通してCCD画像センサ32を投影した位置の上端をYftop、下端をYfbottom、左端をXfstart、右端をXfendと呼ぶ。また、結像レンズ31の光軸から、スリット光投光ユニット20から出射される第1スリット光71の光軸までの距離をD、第1スリット光71がX−Y平面に交差するY軸方向の位置をlas1、第2スリット光72がX−Y平面に交差するY軸方向の位置をlas2とする。
このとき、第1スリット光の軌跡71aの画像の画素の1つに注目した注目点1のCCD画像センサ32上の座標(ccdx1,ccdy1)に対応する3次元空間位置(X1,Y1,Z1)を、CCD画像センサ32の結像面上の点と、第1スリット光71及び第2スリット光72の出射点と、X−Y平面に交差する点とで形成される三角形について立てた次の5つの連立方程式の解から導き出す。
(1)Y1=−((las1+D)/VP)Z1+las1
(2)Y1=−(Ytarget/VP)Z1+Ytarget
(3)X1=−(Xtarget/VP)Z1+Xtarget
(4)Xtarget=Xfstart+(ccdx1/ResX)×(Xfend−Xfstart)
(5)Ytarget=Yftop−(ccdy1/ResY)×(Yftop−Yfbottom)
尚、本実施形態では、第1スリット光71がZ軸に対して平行のためlas1=−Dであり、Y1=−Dである。
同様に、CCD画像センサ32上の第2スリット光の軌跡72aの画像の画素の一つに注目した注目点2の座標(ccdx2,ccdy2)に対応する3次元空間位置(X2,Y2,Z2)を、次に5つの連立方程式の解から導き出す。
(1)Y2=−((las2+D)/VP)Z2+las2
(2)Y2=−(Ytarget/VP)Z2+Ytarget
(3)X2=−(Xtarget/VP)Z2+Xtarget
(4)Xtarget=Xfstart+(ccdx2/ResX)×(Xfend−Xfstart)
(5)Ytarget=Yftop−(ccdy2/ResY)×(Yftop−Yfbottom)
こうして算出されたスリット光の3次元空間位置を、三角測量演算結果格納部434へ書き込み、当該処理を終了する。
三角測量演算処理(S160)が終了すると、次に、原稿姿勢演算処理(S170)が実行される。原稿姿勢演算処理は、各スリット光の3次元空間位置に基づいて、原稿姿勢演算プログラム424により、原稿Pの位置及び姿勢を演算する処理である。ここで、図12(a)から図12(c)を参照して、この原稿姿勢演算処理について説明する。図12(a)から図12(c)は、原稿姿勢演算の際の座標系を説明するための図である。
この原稿姿勢演算処理(S170)では、例えば、三角測量演算結果格納部434のデータから、第1スリット光の軌跡71aに対応する3次元空間位置の各点を回帰曲線近似した線を求め、この曲線のX軸方向の位置が「0」における点と、第2スリット光の軌跡72aのX軸方向の位置が「0」における3次元位置とを結ぶ直線を想定し、この直線がZ軸と交わる点、つまり、光軸が原稿Pと交差する点を、原稿Pの3次元空間位置(0,0,L)とする(図12(a)参照)。そして、この直線がX−Y平面となす角を原稿PのX軸まわりの傾きθとする。
図12(b)に示すように、第1スリット光の軌跡71aを回帰曲線近似した線を、先に求めたX軸まわりの傾きθ分だけ逆方向に回転変換し、つまり、原稿PをX−Y平面に対して平行にした状態を考える。そして、図12(c)に示すように、原稿PのX軸方向の断面形状を、X−Z平面における原稿Pの断面について、Z軸方向の変位を複数のX軸方向の点で求めてその変位度から、X軸方向の位置を変数としたX軸方向の傾きの関数である湾曲φ(X)を求め、当該処理を終了する。
原稿姿勢演算処理(S170)が終了すると、次に、平面変換処理(S180)が実行される。平面変換処理は、3次元形状データから、平面変換プログラム425により、スリット光無画像格納部432に記憶された画像データを、正面から観察されたような画像の画像データに変換する処理である。
ここで、平面変換処理について図13のフローチャートを参照しながら説明する。図13は平面変換処理を示すフローチャートである。
平面変換処理では、まず、RAM43のワーキングエリア437に当該処理の処理領域が割り当てられ、カウンタのための変数など当該処理に用いる変数bの初期値が設定される(S1300)。
次に、原稿Pの文字等が書かれた面が略鉛直方向から観察された場合の画像である正立画像の領域を、原稿姿勢演算プログラム425での演算結果による原稿Pの3次元空間位置(0,0,L)と、X軸まわりの傾きθと、湾曲φ(X)とに基づき、スリット光無画像の4隅の点を変換して設定し、この領域内に含まれる画素数aを求める(S1301)。
まず、変数bが前記画素数aに達しているか判断される(S1302)。そして、設定された正立画像の領域を、まずX−Y平面に配置して(S1303)、その中に含まれる画素毎に、各々の3次元空間位置を、湾曲φ(X)に基づいてZ軸方向に変位させ(S1304)、傾きθでX軸まわりに回転移動し(S1305)、Z軸方向に距離Lだけシフトする(S1306)。次に、求められた3次元空間位置を、先の3角測量の関係式により理想カメラで写されたCCD画像上の座標(ccdcx,ccdcy)に変換し(S1307)、使用している結像レンズ31の収差特性に従って、公知のキャリブレーション手法により、実際のカメラで写されたCCD画像上の座標(ccdx,ccdy)に変換し(S1308)、この位置にあるスリット光無画像の画素の状態を求めて、RAM43のワーキングエリア437に格納する(S1309)。これを画素数aだけ繰り返し(S1310,S1302)、正立画像の画像データが生成され、前記ワーキングエリア437の処理領域が開放された後(S1311)、当該処理を終了する。
再び、図5に戻り、説明を続ける。平面変換処理(S180)が終了すると、生成された正立画像の画像データはメモリカード55に書き込まれる(S190)。
一方、S110における判別の結果が、「補正撮像モード」ではなく「ノーマルモード」の位置の場合には(S110:NO)、スリット光投光ユニット20のレーザーダイオード21が発光せず、第1スリット光71及び第2スリット光72が出射されていない状態で、CCD画像センサ32からスリット光無画像が読み込まれる(S200)。読み込まれた画像データはメモリカード55に書き込まれる(S210)。尚、「ノーマルモード」の場合には、上述したような原稿Pの3次元空間位置L、傾きθ、湾曲φは算出されず、これらのデータがメモリカード55に書込まれることはない。
以上説明したように、「撮像補正モード」における撮像装置1は、第1スリット光71及び第2スリット光72の2列のスリット光を原稿Pに投光し、その原稿Pを結像レンズ31によってCCD画像センサ32に結像させて撮像し、続けて、スリット光が投光されていない原稿Pの画像を撮像する。
そして、この2つの撮像画像の内、スリット光が原稿Pに投光された状態を撮像したスリット光有画像から、スリット光の軌跡を抽出する場合には、所定範囲毎にRd・Y値が、閾値Ythを越え、且つ、最大値を有する画素を検出する。この場合、たとえスリット光を含む画素が、照明反射部分Sに含まれていたとしても、照明反射部分Sでは赤値Rが低く、Rd・Y値が低いので、その照明反射部分Sと最大のRd・Y値を有するスリット光を含む画素との差異が明確となり、高精度にスリット光を含む画素を検出できる。
また、たとえスリット光を含む画素が、R成分を持つ印刷部分Iに含まれていたとしても、R成分を持つ印刷部分Iでは、輝度値Yが低く、Rd・Y値が低いので、そのR成分を持つ印刷部分Iと最大のRd・Y値を有するスリット光を含む画素との差異が明確となり、高精度にスリット光を含む画素を検出できる。
こうしてスリット光の軌跡が抽出され、三角測量原理によりスリット光の軌跡各部の3次元空間位置が演算され、これらから原稿Pの位置、傾き、及び湾曲状態(3次元形状データ)が求められ、これらの3次元形状データとスリット光無画像の画像データとがメモリカード55に書き込まれる。
よって、撮像装置1によれば、使用者は、モード切替スイッチ59を「補正撮像モード」側に切り換え、ファインダ53、又は、LCD51で原稿Pの所望の範囲が撮像範囲に入っているか確認し、レリーズボタン52を押して画像を撮影することによって、湾曲などの形状変形した原稿Pを斜めから撮像した場合でも、平らな原稿Pを正面から撮像したかのような画像データをメモリカード55に記憶させることができる。一般に、3次元形状検出装置を可搬型とした場合の「手ぶれ」対策として、スリット光投光時画像とスリット光非投光時画像との減算を行うことなくスリット光投光時画像だけからスリット光を抽出することが考えられる。例えば、スリット光を赤外領域とする方法も考えられるが、光学系を赤外領域と可視領域との2系統を用意する必要があり、可搬型としての装置の大型化、構造の複雑化、コストアップ等の問題を招来する。一方、可視領域のスリット光を照射したスリット光投光時画像から正確にスリット光を抽出できることが望ましいが、一般照明環境下で撮像された画像におけるスリット光の軌跡部分と他の部分とでは輝度や彩度が近似しており、明らかな差異が得られず、特に、スリット光と近い色で印刷された印刷部分や照明の反射部分では、その傾向が強く、スリット光を高精度に検出するのが困難である。また、スリット光の出力を上げることでスリット光の検出精度を向上させることも考えられるが、かかる場合には、スリット光発生装置の大型化によるコストアップや、安全性への配慮も生ずる。本実施形態では、上記のような問題点を解消し、スリット光の出力を上げることなく、高精度にスリット光を含む画素を検出することができる。
次に、図14乃至図17を参照して上述したスリット光軌跡抽出処理(S140)に関する第2の実施形態について説明する。原稿P上にR成分が他の成分よりも際だって強い部分があったり、反射率が際だって高い部分があったり(正反射するため、反射したスリット光がカメラ方向へ十分戻ってこない)、反射率が際だって低い部分があったり(吸収されてしまうため、反射したスリット光がカメラ方向へ十分戻ってこない)した場合には、スリット光を含む画素のRd・Y値が、他の部分と比べて大きな値を持つことができず、Rd・Y値の最大値を持つ画素が必ずしもスリット光を含む画素であるとは限らないことがある。
そこで、この第2の実施形態のスリット光軌跡抽出処理では、上述したスリット光重心計算処理で算出される重心位置の画素であっても、即座にスリット光を含む画素であるとは扱わず、更に、その画素に対応する画素が、スリット光無画像内に存在するか否かを検索する。そして、重心位置の画素に対応する画素が、スリット光無画像中に存在していなければ、その画素は、スリット光有画像固有の画素、即ち、スリット光を含む画素であると判定することとした。
図14は、この第2の実施形態のスリット光軌跡抽出処理を実行する撮像装置1の電気的構成を示したブロック図である。尚、図14は図4に対応する図であり、図4で示した構成と同一の構成には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
ROM42は、図4で説明したプログラムに加え、スリット光無画像内の小領域毎に色値に関する標準偏差を演算する輝度分散演算プログラム426と、スリット光有画像とスリット光無画像とのズレ量を演算する相互相関係数演算プログラム427と、スリット光有画像内から検出された画素が、スリット光無画像内に存在するか否かを検索する対応画素検索プログラム428とを備えている。RAM43は、図4で説明した種々の格納部に加え、相互相関係数演算プログラム428によって演算されたスリット光有画像とスリット光無画像とのズレ量を格納する手ぶれ量格納部438を備えている。
次に、第2の実施形態のスリット光軌跡抽出処理を図15のフローチャートを参照して説明する。第2の実施形態のスリット光軌跡抽出処理では、まず、スリット光有画像とスリット光無画像とのズレ量が計算される(S1501)。
スリット光有画像とスリット光無画像とは、同時に撮像されていないため、ユーザの「手ぶれ」等に起因して、スリット光有画像とスリット光無画像との対応する画素が一致しないことがある。そこで、スリット光重心算出処理で算出される重心位置に対応する画素が、スリット光無画像内に存在するか否かを検索する前に、両画像のズレ量を計算し、そのズレ量を加味した上で、スリット光無画像内を検索する。
スリット光有画像とスリット光無画像とのズレ量は、相互相関係数演算プログラム427により2つの画素間の相互相関係数ccを計算することで得ることができる。尚、相互相関係数ccは−1〜1の値を持ち、最大の値を持つ位置がズレ量となる。
また、相互相関係数ccを計算するに当たっては、画像中の特徴ある部分で計算することが好ましい。黒べた部分、白べた部分、或いは特定の色によるべた部分等において相互相関係数ccを計算しても、相互相関係数ccに明確な差異が得られないためである。そこで、相互相関係数ccを計算する前に、スリット光無画像内において特徴ある部分を探索する探索処理を行う。
この探索処理では、図16に示すように、スリット光無画像を4つの大領域1〜4に分け、更に、その各大領域1〜4を各大領域内の端(領域1では右上、領域2では左上、領域3では左下、領域4では右下)から中央に向かって小領域に分け、その小領域毎に輝度Yの標準偏差を求める。輝度Yの標準偏差σYは輝度分散演算プログラム426により以下の計算式を使って計算される。
尚、計算式において(xc、yc)は小領域中心画素、Rdは小領域のサイズを2等分したサイズを示しており、具体的には、画像サイズが1200pixel×1600pixel程度の場合には、小領域のサイズは41pixel×41pixel程度(計算式におけるRd=20)で良い。
Figure 2005128006
Figure 2005128006
各大領域1〜4内において最大の標準偏差を有する小領域の中心座標を相互相関係数ccを求める中心位置(xc、yc)として、スリット光有画像とスリット光無画像の2画像の中心座標付近の画素の位置の差を(xd,yd)として、各(xd,yd)における相互相関係数cc(xd,yd)を求め、最大の相互相関係数を持つ場合の(xd,yd)をずれ量とすることができる。
尚、計算式では、スリット光有画像とスリット光無画像との画素の位置の差を(xd、yd)とし、スリット光有画像の画素の輝度をY1、スリット光無画像の輝度をY2とする。また、画像サイズが1200pixel×1600pixel程度の場合には、相互相関係数ccを求める範囲も41pixel×41pixel(Rc=20)程度でよい。
Figure 2005128006
再び、図15に戻って説明を続ける。上述した通りに、スリット光有画像とスリット光無画像とのズレ量が算出されると(S1501)、図7のS701,S702で説明したのと同様に、第2スリット光の軌跡72aを抽出する探索範囲を指定する探索パラメータが設定され(S1502)、スリット光重心位置計算処理が実行される(S1503)。そして、そのスリット光重心位置計算処理(S1503)で算出される重心位置の画素に対応する画素が、スリット光無画像内に存在するか否かが検索される(S1504)。
ここで、この検索範囲に関しては、例えば、図17に示すように、スリット光有画像からスリット光を含む画素として検出された画素が、大領域4内の(xp、yp)において見つかったとする。この場合には、S1501で算出したスリット光無画像内の大領域4のズレ量(dx4、dy4)を考慮に入れて、xp+dx4−Rs□x□xp+dx4+Rsと、xp+dy4−Rs□y□yp+dy4+Rsとの範囲で、検出された画素に対応する画素を探索する。
尚、対照物体までの距離が350mm程度、画像サイズが1200pixel×1600pixel程度の場合、手ぶれ量は数10ピクセル程度なので、Rsは数10ピクセル程度で設定すれば良い。
そして、スリット光無画像内を検索した結果、対応する画素が検索された場合には(S1505:Yes)、その画素はスリット光有画像にも、スリット光無画像にも共通に存在する画素ということになる。即ち、スリット光有画像内において検出された画素は、スリット光を含む画素とは認められないため、計算された重心位置まわりの画素を抽出対象から外し(S1506)、再び、S1503からS1505までの処理を繰り返す。一方、対応する画素がスリット光無画像内で検索されなければ(S1505:NO)、その画素はスリット光無画像には存在せず、スリット光有画像固有の画素ということになる。即ち、その画素は、スリット光を含む画素であると判定され、その計算された重心位置はスリット軌跡情報格納部436に記憶される(S1507)。
こうして、第2スリット光の軌跡72aが抽出されると、次に、第1スリット光の軌跡71aを抽出すべく、図7のS704の処理と同様に、第1スリット光の軌跡71aを抽出する探索範囲を指定する探索パラメータが設定され(S1509)、その後、図7のS705〜S711までの処理に相当するS1509〜S1516までの処理が繰り返される。
但し、上述した通りに、第2の実施形態のスリット光軌跡抽出処理においては、第2スリット光の軌跡72aの場合と同様に、スリット光重心計算処理(S1511)で算出される重心位置に対応する画素が、スリット光無画像内に存在するか否かが検索される(S1512)。そして、スリット光無画像内を検索した結果、対応する画素が検索された場合には(S1513:Yes)、その画素を計算された重心位置周りの画素は抽出対象から外され(S1514)、再び、S1511からS1513までの処理が行われる。一方、対応する画素がスリット光無画像内で検索されなければ(S1513:NO)、その計算された重心位置はスリット軌跡情報格納部436に格納される(S1515)。
以上説明したように、第2の実施形態のスリット光軌跡抽出処理では、Rd・Y値が、閾値Ythを越え、且つ、最大値を有する画素であるとして検出されたとしても、更に、その検出された画素に対応する画素が、スリット光無画像内に存在するか否かが検索される。その結果、存在すると判断された場合には、その検出された画素は、スリット光有画像とスリット光無画像とに共通する画素、即ち、スリット光を含む画素ではないとして抽出対象から除外される。一方、存在しないと判断された場合には、その画素はスリット光有画像にのみ存在する画素、即ち、スリット光を含む画素であるとして、抽出対象画素とされる。よって、第1の実施形態のスリット光軌跡抽出処理に比べ、一層高精度にスリット光を含む画素が検出され、ひいては、高精度にスリット光の軌跡を抽出することができる。
上記実施形態において、図5のフローチャートのS140の処理は、パターン光位置抽出手段やパターン光位置抽出ステップとして位置づけられる。図5のフローチャートのS150ないしS170の処理は、3次元形状算出手段や3次元形状検出ステップとして位置付けられる。図8のフローチャートのS802の処理は、色相パラメータ算出手段や色相パラメータ算出ステップとして位置付けられる。図8のフローチャートのS803の処理は、輝度パラメータ算出手段や輝度パラメータ算出ステップとして位置付けられる。図8のフローチャートのS804の処理は、強調パラメータ算出手段や強調パラメータ算出ステップとして位置付けられる。図8のS808の処理は、パターン光検出手段やパターン光検出ステップとして位置付けられる。図15のフローチャートのS1504、S1505の処理及びS1512、S1513の処理は、検索手段として位置付けられる。図15のフローチャートのS1501の処理は、移動量算出手段として位置付けられる。
以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、赤成分を主成分とするスリット光を抽出する場合について説明したが、主成分となる成分は赤成分に限定されるものではなく、緑成分、青成分を主成分とするスリット光であっても良い。例えば、赤成分を主成分とするスリット光に代えて緑成分を主成分とするスリット光を抽出する場合には、赤差分値Rd(=R−(G+B/2))に代えて、緑差分値Gd(=G−(R+B/2))を算出し、Rd・Y値に代えてGd・Y値を採用することもできる。
また、上記実施形態では、赤差分値Rdは、赤値Rから緑値Gと青値Bとの平均値を減算することにより算出していたが、赤差分値Rdを算出する方法としては、赤値Rから緑値Gと青値Bとの重み付け平均を減算して算出するようにしても良い。例えば、Rd=R−(2・G+1・B)/3等の計算式により算出するようにしても良い。
また、撮像装置1で撮像する対象物体は、シート状の原稿Pの他にも、固体ブロックの滑らかな表面であったり、場合によっては稜線をもつ物体の表面であっても良く、およそ2列のスリット光の軌跡から、その3次元空間における3次元形状を希求したい用途にはすべて同様に、対象物体の3次元形状を検出する効果を発揮することができる。
但し、本実施形態のように、対象物体がシート状の原稿Pであれば、第1スリット光の軌跡71aを原稿Pの断面形状であるとして、原稿Pの全体の形状を推定し、原稿Pの湾曲などの形状変形に対する画像補正をすることができる。
また、本実施形態の撮像装置1では、スリット光投光ユニット20が、第1スリット光71と、第2スリット光72の2列のスリット光を出射するように構成されているが、出射するスリット光は、2列に限らず、3列以上を出射するように構成されるものであっても良い。例えば、図10(b)に示す原稿Pのスリット光の軌跡画像のように、第1スリット光71及び第2スリット光72に加えて、第2スリット光72と同様の第3スリット光が、原稿Pにて第2スリット光72の上方に投光されるようにスリット光投光ユニット20が構成されていても良い。この場合、第1〜第3スリット光のスリット光の軌跡の各点の位置から、原稿Pの縦方向の湾曲形状についても推定することができ、これによりスリット無し画像を補正して、更に見やすい画像とすることができる。
本実施形態では光源に、赤色レーザー光線を放射するレーザーダイオード21を用いているが、その他、面発光レーザー、LED、EL素子など、光ビームを出力できるものであれば、いずれを用いるものであっても良い。
透明平板24に代えて、入射するレーザー光線のパワーの所定の割合を所定方向に回折する回折格子を1面に形成した透明平板が用いられても良い。この場合、回折格子で回折された1次光のレーザー光線を第2スリット光72とし、そのまま透過する0次光のレーザー光線を第1スリット光71とすることができる。
スリット光投光ユニット20から出射されるスリット光は、長手方向に直交する方向に、急峻に絞り込まれた細線の他に、一定の幅を備えたストライプ状の光パターンでも良い。
第1スリット光71と、第2スリット光72の位置関係は逆転しても良く、第1の方向つまり撮像装置1から見て下側に第2スリット光72が、そして、第2の方向に第1スリットが形成されるように各光学素子が配設されていても良い。
撮像装置1は、スリット光有画像及びスリット光無画像を、結像レンズ31及びCCD画像センサ32を用いて撮像するよう構成されている。これに対して、撮像装置は、結像レンズ31及びCCD画像センサ32の他に、スリット有り画像を撮像するための結像レンズ及びCCD画像センサが別途追加して設けられていても良い。このように構成することにより、スリット光有画像とスリット光無画像とを撮像する間の時間経過(CCD画像センサ32の画像データを転送する時間など)を無くすることができる。したがって、スリット光有画像に対してスリット光無画像の撮像範囲のずれが無く、検出する対象物体の3次元形状の精度が高いものとすることができる。但し、本実施形態の撮像装置1の方が、構成部品が少なく、小型で安価なものとすることができる。
図1(a)は撮像装置の外観斜視図であり、図1(b)は撮像装置1の概略断面図である。 スリット光投光ユニットの構成を示す図である。 図3(a)及び図3(b)は、スリット光の角度幅を説明するための図である。 撮像装置の電気的構成を示したブロック図である。 プロセッサでの処理手順を示すフローチャートである。 図6(a)及び図6(b)は、スリット光軌跡抽出処理の原理を説明するための図である。 スリット光軌跡抽出処理を示すフローチャートである。 スリット光重心計算処理を示すフローチャートである。 図9(a)は、スリット光が照射されている状態の原稿Pの撮像画像を示し、図9(b)は、スリット光検出位置cXにおける周辺画素を模式的に示した拡大図である。 図10(a)及び図10(b)は、スリット光有画像を説明するための図である。 図11(a)及び図11(b)は、3次元空間位置算出方法を説明するための図である。 図12(a)、図12(b)及び図12(c)は、原稿姿勢演算の際の座標系を説明するための図である。 平面変換処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の撮像装置の電気的構成を示したブロック図である。 第2実施形態のスリット光軌跡抽出処理を示すフローチャートである。 スリット光無画像内において対応画素を探索する際の探索範囲を設定する方法を説明するための図である。 手ぶれ量を考慮してスリット光無画像内の探索範囲を設定する方法を説明するための図である。
符号の説明
1 撮像装置(3次元形状検出装置を含む)
20 スリット光投光ユニット(パターン光投光手段)
32 CCD画像センサ(撮像手段)
55 メモリカード
421 カメラ制御プログラム(撮像手段)
422 スリット光軌跡抽出プログラム(パターン光軌跡抽出手段 色相パラメータ算出手段 輝度パラメータ算出手段 強調パラメータ算出手段 パターン光検出手段)
423 三角測量演算プログラム(パターン光軌跡抽出手段)
424 原稿姿勢演算プログラム(3次元形状算出手段)
425 平面変換プログラム(平面画像補正手段)
426 輝度分散演算プログラム
427 相互相関係数演算プログラム
428 対応画素検索プログラム(検索手段)
431 スリット光有画像格納部(記憶手段)
432 スリット光無画像格納部

Claims (12)

  1. パターン光を投光する投光手段と、
    前記パターン光が投光される状態における対象物体のパターン光投光画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像されたパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出するパターン光位置抽出手段と、
    前記パターン光位置抽出手段で抽出されたパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する3次元形状算出手段と、
    前記撮像手段で撮像されたパターン光投光画像の色値データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された色値データに基づき、前記パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータを画素単位で算出する色相パラメータ算出手段と、
    前記記憶手段に記憶された色値データに基づき、輝度パラメータを画素単位で算出する輝度パラメータ算出手段と、
    前記輝度パラメータ算出手段により算出される前記輝度パラメータと前記色相パラメータ算出手段により算出される前記色相パラメータとを用いて、前記パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出するパターン光検出手段と、を備え、
    前記パターン光位置抽出手段は、前記パターン光検出手段で検出されるパターン光を含む画素に基づいて、前記パターン光の位置を抽出することを特徴とする3次元形状検出装置。
  2. 前記色相パラメータ算出手段は、前記パターン光を構成する主な色相に対応する色値から他の色値の平均値を減算して求められるパラメータを前記色相パラメータとして算出することを特徴とする請求項1に記載の3次元形状検出装置。
  3. 前記輝度パラメータ算出手段で算出される輝度パラメータと、前記色相パラメータ算出手段で算出される色相パラメータとに基づき、前記パターン光投光画像内において前記パターン光を含む画素を他の画素より強調させるための強調パラメータを画素単位で算出する強調パラメータ算出手段を更に備え、
    前記パターン光検出手段は、前記強調パラメータ算出手段で算出される強調パラメータに基づいて前記パターン光投光画像内から前記パターン光を含む画素を検出すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の3次元形状検出装置。
  4. 前記強調パラメータ算出手段は、前記色相パラメータと前記輝度パラメータとを乗じて求められるパラメータを前記強調パラメータとして算出することを特徴とする請求項3に記載の3次元形状検出装置。
  5. 前記強調パラメータには所定の閾値が設定されており、
    前記パターン光検出手段は、前記パターン光投光画像内から前記強調パラメータが前記閾値を越える画素をパターン光を含む画素であると検出することを特徴とする請求項3に記載の3次元形状検出装置。
  6. 前記パターン光検出手段は、前記パターン光投光画像内において前記パターン光に沿った所定領域毎に前記パターン光を含む画素を検出するものであり、且つ、その所定領域内において前記強調パラメータが最大である画素をパターン光を含む画素であると検出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の3次元形状検出装置。
  7. 前記撮像手段は、前記パターン光投光画像に加え、前記パターン光投光画像に対応した、前記パターン光が投光されていない状態における対象物体のパターン光非投光画像をも撮像するよう構成され、
    前記パターン光検出手段によって検出されるパターン光を含む画素に対応する画素が、前記パターン光非投光画像内に存在するか否かを検索する検索手段をさらに備え、
    前記パターン光位置抽出手段は、前記パターン光検出手段によって検出される画素に対応する画素が、前記検索手段によって前記パターン光非投光画像内から検索されない場合に、前記パターン光検出手段によって検出される画素に基づいて、前記パターン光の位置を抽出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の3次元形状検出装置。
  8. 前記パターン光投光画像に対する前記パターン光非投光画像の移動量を算出する移動量算出手段を備え、
    前記検索手段は、前記移動量算出手段によって算出される前記パターン光投光画像に対する前記パターン光非投光画像の移動量を踏まえて、前記パターン光非投光画像内を検索することを特徴とする請求項7に記載の3次元形状検出装置。
  9. パターン光を投光する投光手段と、
    前記パターン光が投光される状態における対象物体のパターン光投光画像を撮像することに加え、前記パターン光投光画像に対応した、前記パターン光が投光されていない状態における対象物体のパターン光非投光画像をも撮像するよう構成された撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像されたパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出するパターン光位置抽出手段と、
    前記パターン光位置抽出手段で抽出されたパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する3次元形状算出手段と、
    前記パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出するパターン光検出手段と、
    前記パターン光検出手段によって検出されるパターン光を含む画素に対応する画素が、前記パターン光非投光画像内に存在するか否かを検索する検索手段と、を備え、
    前記パターン光位置抽出手段は、
    前記パターン光検出手段によって検出される画素に対応する画素が、前記検索手段によって前記パターン光非投光画像内から検索されない場合に、前記パターン光検出手段によって検出される画素に基づいて前記パターン光の位置を抽出すること、を特徴とする3次元形状検出装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の3次元形状検出装置と、
    前記3次元形状検出装置の3次元形状算出手段により算出される対象物体の3次元形状に基づいて、前記3次元形状検出装置の撮像手段によって撮像されるパターン光が投光されていない状態における対象物体のパターン光非投光画像を対象物体の所定面の略鉛直方向から観察される平面画像に補正する平面画像補正手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  11. パターン光が投光されている状態における対象物体のパターン光投光画像を撮像する撮像手段によって撮像されたパターン光投光画像に基づき、対象物体に投光されたパターン光の位置を抽出するパターン光位置抽出ステップと、
    前記パターン光位置抽出ステップで抽出されるパターン光の位置に基づき、対象物体の3次元形状を算出する3次元形状算出ステップと、
    前記パターン光投光画像の色値データを記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにおいて記憶された色値データに基づき、前記パターン光を構成する主な色相に対応する色相パラメータを画素単位で算出する色相パラメータ算出ステップと、
    前記記憶ステップにおいて記憶された色値データに基づき輝度パラメータを画素単位で算出する輝度パラメータ算出ステップと、
    前記輝度パラメータ算出ステップで算出される輝度パラメータと、前記色相パラメータ算出ステップで算出される色相パラメータとを用いて、前記パターン光投光画像内からパターン光を含む画素を検出するパターン光検出ステップとを備え、
    前記パターン光位置抽出ステップでは、前記パターン光検出ステップで検出されるパターン光を含む画素に基づいて前記パターン光の位置が抽出されること、を特徴とする3次元形状検出プログラム。
  12. 前記輝度パラメータ算出ステップで算出される輝度パラメータと、前記色相パラメータ算出ステップで算出される色相パラメータとに基づき、前記パターン光投光画像内においてパターン光を含む画素を他の画素より強調させるための強調パラメータを画素単位で算出する強調パラメータ算出ステップを更に備え、
    前記パターン光検出ステップにおいて、前記強調パラメータ算出ステップで算出される前記強調パラメータに基づいて前記パターン光投光画像内からパターン光を含む画素が検出されることを特徴とする請求項11に記載の3次元形状検出プログラム。
JP2004274380A 2003-09-29 2004-09-22 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム Pending JP2005128006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004274380A JP2005128006A (ja) 2003-09-29 2004-09-22 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003337066 2003-09-29
JP2004274380A JP2005128006A (ja) 2003-09-29 2004-09-22 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005128006A true JP2005128006A (ja) 2005-05-19

Family

ID=34655484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004274380A Pending JP2005128006A (ja) 2003-09-29 2004-09-22 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005128006A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101346982B1 (ko) 2010-11-08 2014-01-02 한국전자통신연구원 텍스쳐 영상과 깊이 영상을 추출하는 장치 및 방법
KR101407818B1 (ko) 2009-12-08 2014-06-17 한국전자통신연구원 텍스쳐 영상과 깊이 영상을 추출하는 장치 및 방법
JP2020198540A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社シグマ 画像信号処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101407818B1 (ko) 2009-12-08 2014-06-17 한국전자통신연구원 텍스쳐 영상과 깊이 영상을 추출하는 장치 및 방법
KR101346982B1 (ko) 2010-11-08 2014-01-02 한국전자통신연구원 텍스쳐 영상과 깊이 영상을 추출하는 장치 및 방법
JP2020198540A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社シグマ 画像信号処理方法
JP7423033B2 (ja) 2019-06-03 2024-01-29 株式会社シグマ 画像信号処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9826216B1 (en) Systems and methods for compact space-time stereo three-dimensional depth sensing
EP3422955B1 (en) System and method for assisted 3d scanning
WO2016158856A1 (ja) 撮像システム、撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム
US20070229850A1 (en) System and method for three-dimensional image capture
US20140267427A1 (en) Projector, method of controlling projector, and program thereof
US6856341B2 (en) Viewpoint detecting apparatus, viewpoint detecting method, and three-dimensional image display system
US9253457B2 (en) Image processing apparatus, projection apparatus, and computer readable medium
WO2019184185A1 (zh) 目标图像获取系统与方法
WO2019184184A1 (zh) 目标图像获取系统与方法
WO2005029408A1 (ja) 画像処理装置、及び、撮像装置
WO2019184183A1 (zh) 目标图像获取系统与方法
US11836956B2 (en) Control method for electronic device, electronic device and computer readable storage medium
US7365301B2 (en) Three-dimensional shape detecting device, image capturing device, and three-dimensional shape detecting program
JP2003207324A (ja) 3次元情報取得装置及び3次元情報取得方法
WO2005031253A1 (ja) 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム
JP2005128006A (ja) 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出プログラム
JP2005148813A5 (ja)
WO2005008174A1 (ja) 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出方法
US7372580B2 (en) Three-dimensional shape detecting device, three-dimensional shape detecting system, and three-dimensional shape detecting program
JP6740614B2 (ja) 物体検出装置、及び物体検出装置を備えた画像表示装置
JP4360145B2 (ja) 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出方法
JP4608855B2 (ja) 3次元形状検出装置、撮像装置、及び、3次元形状検出方法
WO2005080915A1 (ja) 3次元形状検出装置および撮像装置
JP5785896B2 (ja) 3次元形状計測装置
JP2005083816A (ja) 3次元形状検出装置、及び、撮像装置