JP2005124289A - 永久磁石式モータおよび永久磁石式回転子 - Google Patents

永久磁石式モータおよび永久磁石式回転子 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁石の量を増大させることなく出力トルクを増大することができ、コギングトルクの発生やトルクリップルを低減することができる永久磁石式モータ及び永久磁石式ロータを提供する。
【解決手段】 ロータ10の各磁石部12は径方向中心側に同一極を向けて貼着される。突極部13aを介して互いに隣り合う磁石部12a、12bからなる第1ユニット15と、磁石部12cを介して互いに隣り合う突極部13b、13cからなる第2ユニット16とが交互に配列される。それぞれのユニット15、16における磁石部12と突極部13とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように形成され、第1ユニット15の突極部13と、第2ユニット16の磁石部12とは、周方向の長さが等しくなるように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、可動子に磁石部と突極部とが交互に配列されている永久磁石式モータおよびロータに磁石部と突極部とが交互に配列されている永久磁石式回転子に関するものである。
従来、例えば、特許文献1には、ハイブリッド車両等に搭載されるモータとして、界磁用永久磁石を中心軸方向に同一極を向けて粘着して磁石部とし、その永久磁石間に凸状の突極部を同数設けて、円周方向内面にN極、S極を交互に発生させる磁気回路を形成するものが提案されている。これにより、磁石の数の減少や低コスト化、生産性の向上を図っている。
また、特許文献2には、磁石部と突極部の周方向のそれぞれの長さをステータの3スロットピッチの長さに設定して、突極部を磁石部よりも回転方向後方に配置する構造にするものが提案されている。これにより、トルクリップル(トルク変動)や磁石部の量、逆起電力をそれぞれ低減する一方で、リラクタンストルクの増加や、磁石部の温度上昇の低減を図っている。
特許文献3には、単極着磁されたn個の磁石を、コイルに対向する全ての磁極が同一となるようにヨークに等間隔に配置して磁石部とし、互いに隣り合う磁石部の間のn個の突極部が前記磁石部とは反対の磁極に磁化されることで、全体として2n個の磁極が形成される構成としたものが提案されている。これにより、交互に磁極の異なる磁石を配置する場合に比べて磁石の量を半分に低減し、トルクリップルの低減を図っている。
特開平5−316673号公報 特許第328427号公報 特開平10−178752号公報
しかしながら、従来の技術においては、磁石部と突極部とが、周方向に等しい長さでロータヨークに等間隔に配列されている。また、磁石部と突極部とが、それぞれの径方向内側の端面を段差の無い均一な面を形成するように配列しており、磁石と突極部の高さが同一であったため、次のような問題がある。
すなわち、磁石部や突極部にはティースが対向配置されているが、磁石部とティースとの間の磁気抵抗と、突極部とティースとの間の磁気抵抗とが、それぞれ異なる大きさになるため、磁石部と突極部で発生するトルクに差が生じてしまう。このため、コギングトルクの発生につながるとともに、トルクリップルの原因となる。従って、コギングトルクの発生やトルクリップルを低減させるために、突極部の形状を、周方向の長さで規制したり、突極部の端部のエッジを削る作業が必要となるため、ロータ形状が複雑化してしまいその分コストが増大してしまうという問題がある。
さらに、互いに周方向の長さが等しい磁石部と突極部とを交互に配列した場合には、前記磁石部の周方向中央部は周方向端部に比べて出力トルクに対して寄与率が低くなる。従って、従来においては、磁気抵抗が高くなる割には出力トルクを増大することができず、モータの性能向上の妨げとなるという問題がある。
これに対して、出力トルクを増大させるために磁石の量を増やすことも考えられるが、磁石の量を増やすとコストが増大してしまい、さらに逆起電力や逆磁束の増大を伴いため、好ましくない。
従って本発明は、磁石の量を増大させることなく出力トルクを増大することができ、コギングトルクの発生やトルクリップルを低減することができる永久磁石式モータおよび永久磁石式ロータを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、固定子とこれに対向する位置に配置される可動子(例えば、実施の形態におけるロータ10)とを備え、該可動子には固定子と対向する面に磁石部(例えば、実施の形態における磁石部12)と突極部(例えば、実施の形態における突極部13、23)とが交互に配列されているモータにおいて、各磁石部は前記対向する面に同一極を向けて貼着され、突極部を介して互いに隣り合う磁石部からなる第1ユニット(例えば、実施の形態における第1ユニット15)と、磁石部を介して互いに隣り合う突極部からなる第2ユニット(例えば、実施の形態における第2ユニット16)とが交互に配列され、それぞれのユニットにおける磁石部と突極部とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように形成され(例えば、実施の形態における長さL2)、第1ユニットの突極部(例えば、実施の形態における突極部13a)と、第2ユニットの磁石部(例えば、実施の形態における磁石部12c)とは、周方向の長さが等しくなるように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、各磁石部は径方向中心側に同一極を向けて貼着されるため、各磁石部に隣り合う突極部が、磁石からの磁束との同一極による反発作用により、磁石とは反対側の極に着磁され、さらに、第1ユニット及び第2ユニットにおける磁石部と突極部とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように構成されており、このような構成では、前記第1ユニットは隣り合う磁石部の間に突極部が介在しているが、前記第1ユニットを磁石全体で構成した場合に比べ、第2ユニットの両端部分に保持されるトルク発生に有効な磁束量は同等に発生する。また、前記第2ユニットは隣り合う突極部の間に磁石部が介在しているため、第1ユニット全体を磁石部とする一方で第2ユニット全体を突極部とした場合に比べて、第2ユニットの両端部分に保持されるトルク発生に有効な磁束量を前記介在する磁石部により増加させることができる。
したがって、この発明によれば、磁石の使用量を互いに磁極の異なる磁石を配列する場合に比べて略半分の量に抑制できるとともに、前記異なる磁石を配列する場合とほぼ同等のトルクを出力することができる。また、周方向の長さの等しい磁石部と突極部とを交互に配列する場合に比べて発生トルクの増加を図ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のものであって、前記第1ユニットの周方向長さをLu1、前記第1ユニットの突極部の周方向長さをLtとしたとき、該突極部の周方向長さLtを、0<Lt<(1/3)Lu1、とし、前記第2ユニットの周方向長さをLu2、前記第2ユニットの磁石部の周方向長さをLmとしたとき、該磁石部の周方向長さLmを、0<Lm=Lt<(1/3)Lu2、とすることを特徴とする。
この発明によれば、前記第1ユニットの突極部の周方向長さLtを、0<Lt<(1/3)Lu1とし、前記第2ユニットの磁石部の周方向長さLmを、0<Lm=Lt<(1/3)Lu2とすることで、第1ユニットの磁石部と第2ユニットの磁石部の周方向長さが均一になることが避けられるので、第2ユニットの両端部分に保持される有効な磁束量を前記介在する磁石部により増加させることができる。
請求項3に係る発明は、ロータ鉄心の外周または内周に磁石部と突極部とが交互に配列されている永久磁石式回転子において、各磁石部は径方向中心側に同一極を向けて貼着され、突極部を介して互いに隣り合う磁石部からなる第1ユニットと、磁石部を介して互いに隣り合う突極部からなる第2ユニットとが交互に配列され、それぞれのユニットにおける磁石部と突極部とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように形成され、第1ユニットの突極部と、第2ユニットの磁石部とは、周方向の長さが等しくなるように形成されていることを特徴とする。
この発明においても、各磁石部は径方向中心側に同一極を向けて貼着されるため、各磁石部に隣り合う突極部が、磁石からの磁束との同一極による反発作用により、磁石とは反対側の極に着磁され、さらに、第1ユニット及び第2ユニットにおける磁石部と突極部とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように構成されており、このような構成では、前記第1ユニットは隣り合う磁石部の間に突極部が介在しているが、前記第1ユニットを磁石全体で構成した場合に比べて、第2ユニットの両端部分に保持されるトルク発生に有効な磁束量は同等に発生する。また、前記第2ユニットは隣り合う突極部の間に磁石部が介在しているため、第1ユニット全体を磁石部とする一方で第2ユニット全体を突極部とした場合に比べて、第2ユニットの両端部分に保持されるトルク発生に有効な磁束量を前記介在する磁石部により増加させることができる。
したがって、この発明によれば、磁石の使用量を互いに磁極の異なる磁石を配列する場合に比べて略半分の量に抑制できるとともに、前記異なる磁石を配列する場合とほぼ同等のトルクを出力することができる。また、周方向の長さの等しい磁石部と突極部とを交互に配列する場合に比べて発生トルクの増加を図ることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のものであって、前記第1ユニットの周方向長さをLu1、前記第1ユニットの突極部の周方向長さをLtとしたとき、該突極部の周方向長さLtを、0<Lt<(1/3)Lu1、とし、前記第2ユニットの周方向長さをLu2、前記第2ユニットの磁石部の周方向長さをLmとしたとき、該磁石部の周方向長さLmを、0<Lm=Lt<(1/3)Lu2、とすることを特徴とする。
この発明によれば、前記第1ユニットの突極部の周方向長さLtを、0<Lt<(1/3)Lu1とし、前記第2ユニットの磁石部の周方向長さLmを、0<Lm=Lt<(1/3)Lu2とすることで、第1ユニットの磁石部と第2ユニットの磁石部の周方向長さが均一になることが避けられるので、第2ユニットの両端部分に保持される有効な磁束量を前記介在する磁石部により増加させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に記載のものであって、前記突極部は前記磁石部よりも径方向の高さを低く形成していることを特徴とする。
この発明によれば、前記突極部や前記磁石部に対向するステータのティースに対して、前記突極部と前記ティースとの間のエアギャップを、前記磁石部と前記ティースとの間のエアギャップよりも増大させることができるため、前記突極部間に介在する磁石の厚さ分だけ増加したトルクを、前記増大したエアギャップによって減少させることができ、トルクリップルを低減することができる。
また、前記磁石部での逆磁束を低減することができるので、トルクリップルをさらに低減することができる。
請求項6に係る発明は、請求項3から請求項5のいずれかに記載のものであって、前記磁石部と前記突極部の間には、前記ロータ鉄心とこれに対向するティース(例えば、実施の形態におけるティース21)とのエアギャップの大きさよりも深い溝(例えば、実施の形態における溝41)が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、前記溝により前記磁石部と前記突極部との間に空隙を形成することで、前記磁石部と前記突極部との間で磁束の漏洩を遮断することができるため、その分トルクを発生させるための有効磁束量を増やすことができる。
請求項1、請求項3に記載した発明によれば、磁石の使用量を互いに磁極の異なる磁石を配列する場合に比べて略半分の量に抑制できるとともに、前記異なる磁石を配列する場合とほぼ同等のトルクを出力することができる。加えて、各磁石部をトルク発生に有効利用することができ、出力トルクを増大させることが可能となり、モータの性能を向上させることが可能である。
請求項2、請求項4に記載した発明によれば、第1ユニットの磁石部と第2ユニットの磁石部の周方向長さが均一になることが避けられるので、第2ユニットの両端部分に保持される有効な磁束量が前記介在する磁石部により増加させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、前記突極部間に介在する磁石の厚さ分だけ増加したトルクを、前記増大したエアギャップによって減少させることができ、前記磁石部での逆磁束を低減することができるので、トルクリップルを低減することができる。
請求項6に記載した発明によれば、前記磁石部と前記突極部との間で磁束の漏洩を遮断することができるため、その分トルクを発生させるための有効磁束量を増やすことができる。
以下、本発明の実施の形態における永久磁石式モータ及び永久磁石式ロータを図面と共に説明する。この永久磁石式ロータはブラシレスモータに適用される外転式ロータである。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるモータが備える永久磁石式ロータの要部断面図である。また、図2は図1に示す永久磁石式ロータの展開図である。図1に示すように、ロータ10は、断面略円環状に形成されるロータヨーク11と、該ロータヨーク11の内周側に所定間隔で貼付される永久磁石部12と、該磁石部12間に形成される突極部13とを備えて構成される。
ロータヨーク11および突極部13は軟磁性の電磁鋼板を軸方向(紙面に直交する方向)に積層されて構成されている。各電磁鋼板は、その本体部分を略円環状に形成され、その本体部から径方向内側に矩形状に突出する凸部が周方向等間隔に設けられている。このような電磁鋼板を積層することで、略円筒状のロータヨーク11と、該ロータヨーク11から径方向内側に突出する突極部13が形成される。また、各突極部13の間には、断面矩形状の界磁用永久磁石を収容するための凹部14が形成され、該凹部14に貼着された磁石が磁石部12となる。このとき、各磁石部12の磁石は径方向中心側に同一極を向けて貼着される。
また、ロータヨーク11の径方向中心側には、突極部13aを介して互いに隣り合う磁石部12a、12bからなる第1ユニット15と、磁石部12cを介して互いに隣り合う突極部13b、13cからなる第2ユニット16とが交互に配列されている。
また、図2に示すように、第1ユニット15と第2ユニット16とは、それぞれの対応する各部材(磁石部12aと突極部13b、突極部13aと磁石部12c、磁石部12cと突極部13c)のそれぞれの周方向の長さL1〜L3と、全体の周方向の長さLが等しくなるように設定されている。
換言すれば、第1ユニット15全体を磁石部とし、第2ユニット16全体を突極部とした場合のそれぞれ周方向中心側の一部分(この場合は長さL2)を互いに置き換えたものとなっている(図3の矢印A参照)。
そして、各ユニット15、16の周方向中央側に配置される部材(突極部13aと磁石部12c)の周方向の長さL2は、他の部材の周方向の長さL1、L3に対して異なる長さになるように設定されている。より具体的には、周方向の長さL2が、
式(1):0<L2<(1/3)L
となるように設定されている。
次に本発明の磁気回路構造について説明する。図3は図2に示す永久磁石式ロータにおける磁力線の様子を示す説明図である。磁石部12の径方向内側の面の磁束は、径方向外側(ロータヨーク11側)から径方向内側に向かい流れるため、磁石部12はN極となる。また、突極部13の径方向内側の面の磁束は、隣接する界磁用磁石からの磁束との同一極による反発作用により、径方向外側から径方向内側に向かい流れるため、向かい突極部13に流れる。よって突極部13はS極を発生する。この結果、ロータは円周方向内面にN極S極が交互に発生することとなる。従って、同一方向に着磁した磁石部12により、周方向に交互に磁極の異なる磁石部12を着磁した場合と同様の磁気回路を構成することが可能となる。これにより、磁石の使用量を互いに磁極の異なる磁石を配列する場合に比べて略半分の量に抑制できるとともに、前記異なる磁石を配列する場合とほぼ同等のトルクを出力することができる。
加えて、第1ユニット15は隣り合う磁石部12a、12bの間に突極部13aが介在しているため、前記第1ユニット15を磁石全体で構成した場合と同等の磁束を前記第2ユニット16に発生させることができる。また、第2ユニット16は隣り合う突極部13b、13cの間に磁石部12cが介在しているため、第2ユニット16に発生する磁束を磁石部12cによりさらに増加させることができる。従って、第1ユニット15全体を磁石部12とする一方で第2ユニット16全体を突極部13とした場合に比べて、磁石の量を増加させることなく発生する磁束の量を増加させることができる。このため、各磁石部12をトルク発生に有効利用することができ、出力トルクを増大させることが可能となり、モータの性能を向上させることが可能である。
図4は本発明の第2の実施の形態における永久磁石式ロータ20の展開図である。以下の説明において、上述の実施の形態と同様の部材については、同一の番号を付してその説明を適宜省略する。
同図に示すように、本実施の形態においては、突極部23は磁石部12よりも径方向の高さを低く形成している点が上述の実施の形態と異なっている。このようにすると、突極部23や磁石部12に対向するステータのティース21に対して、前記突極部23と前記ティース21との間のエアギャップg2を、前記磁石部12と前記ティース21との間のエアギャップg1よりも増大させることができるため、前記突極部23間に介在する磁石の厚さ分だけ増加したトルクを、前記増大したエアギャップg2によって減少させることができ、トルクリップルを低減することができる。また、前記磁石部12での逆磁束を低減することができるので、トルクリップルをさらに低減することができる。なお、図4や以下に示す図5、図6には、説明を簡単にするため、各ティース21の全体概形のみを示している。
図5は本発明の第3の実施の形態における永久磁石式ロータ30の展開図である。同図に示したように、本実施の形態においては、第1ユニット15の突極部13の径方向の高さを磁石部12の高さと等しくするとともに、第2ユニット16の突極部23の径方向の高さを磁石部12の高さよりも低く形成している点が上述の実施の形態と異なっている。このようにすると、前述の実施の形態と同様にトルクリップルを低減することができるとともに、第1ユニット15に保持される磁石部12の位置決め精度を高めることができ、突極部13の剛性を高めることができる。
図6は本発明の第4の実施の形態における永久磁石式ロータ40の展開図である。同図に示したように、本実施の形態においては、第3の実施の形態における前記磁石部12と前記突極部23の間に溝41が形成されており、この溝41の深さg3は前記ロータ表面とこれに対向するティース21とのエアギャップの大きさg1よりも深くなるように形成されている点が上述の実施の形態と異なっている。このようにすると、前記溝41により前記磁石部12と前記突極部23との間に空隙を形成することで、前記磁石部12と前記突極部23との間で磁束の漏洩を遮断することができるため、その分トルクを発生させるための有効磁束量を増やすことができる。
図7は本発明の第5の実施の形態における永久磁石式ロータ50の展開図である。同図に示したように、本実施の形態においては、第2の実施の形態における前記磁石部12と前記突極部23の間に、第5の実施の形態における溝41が形成されている。このようにすると、前記溝41により有効磁束量を増やすことができるとともに、突極部23のエアギャップの増大によりトルクリップルをさらに低減することができる。
なお、本発明の内容は上述した実施の形態のみに限られるものではないことはもちろんであり、例えば、外転型ロータに限らず内転型ロータにも適用することができる。また、本発明における永久磁石式モータは、ハイブリッド車両のみならずリニアモータカーなどの車両にも搭載することができる。
本発明の第1の実施の形態における永久磁石式モータが備える永久磁石式ロータの要部断面図である。 図1に示す永久磁石式ロータの展開図である。 図2に示す永久磁石式ロータにおける磁力線の様子を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態における永久磁石式ロータの展開図である。 本発明の第3の実施の形態における永久磁石式ロータの展開図である。 本発明の第4の実施の形態における永久磁石式ロータの展開図である。 本発明の第5の実施の形態における永久磁石式ロータの展開図である。
符号の説明
10、20、30、40、50 ロータ
12 磁石部
13、23 突極部
15、25 第1ユニット
16、26 第2ユニット
21 ティース
41 溝

Claims (6)

  1. 固定子とこれに対向する位置に配置される可動子とを備え、
    該可動子には固定子と対向する面に磁石部と突極部とが交互に配列されているモータにおいて、
    各磁石部は前記対向する面に同一極を向けて貼着され、
    突極部を介して互いに隣り合う磁石部からなる第1ユニットと、
    磁石部を介して互いに隣り合う突極部からなる第2ユニットとが交互に配列され、
    それぞれのユニットにおける磁石部と突極部とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように形成され、
    第1ユニットの突極部と、第2ユニットの磁石部とは、周方向の長さが等しくなるように形成されていることを特徴とする永久磁石式モータ。
  2. 前記第1ユニットの周方向長さをLu1、前記第1ユニットの突極部の周方向長さをLtとしたとき、該突極部の周方向長さLtを、0<Lt<(1/3)Lu1、とし、
    前記第2ユニットの周方向長さをLu2、前記第2ユニットの磁石部の周方向長さをLmとしたとき、該磁石部の周方向長さLmを、0<Lm=Lt<(1/3)Lu2、とすることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式モータ。
  3. ロータ鉄心の外周または内周に磁石部と突極部とが交互に配列されている永久磁石式回転子において、
    各磁石部は径方向中心側に同一極を向けて貼着され、
    突極部を介して互いに隣り合う磁石部からなる第1ユニットと、
    磁石部を介して互いに隣り合う突極部からなる第2ユニットとが交互に配列され、
    それぞれのユニットにおける磁石部と突極部とは、少なくともいずれかが周方向の長さを異なるように形成され、
    第1ユニットの突極部と、第2ユニットの磁石部とは、周方向の長さが等しくなるように形成されていることを特徴とする永久磁石式回転子。
  4. 前記第1ユニットの周方向長さをLu1、前記第1ユニットの突極部の周方向長さをLtとしたとき、該突極部の周方向長さLtを、0<Lt<(1/3)Lu1、とし、
    前記第2ユニットの周方向長さをLu2、前記第2ユニットの磁石部の周方向長さをLmとしたとき、該磁石部の周方向長さLmを、0<Lm=Lt<(1/3)Lu2、とすることを特徴とする請求項3に記載の永久磁石式回転子。
  5. 前記突極部は前記磁石部よりも径方向の高さを低く形成していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の永久磁石式回転子。
  6. 前記磁石部と前記突極部の間には、前記ロータ鉄心とこれに対向するティースとのエアギャップの大きさよりも深い溝が形成されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の永久磁石式回転子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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