JP2005118953A - 管内検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管内を走行するロボットに設置される検査技術者の頭部を模擬した疑似頭35を有し、擬似頭35には視覚情報取り込み器71、72および聴覚情報取り込み器31、32、周囲の匂い情報を取り込む匂い取り込み器101および/或いは周囲の温度情報を取り込む温度情報取り込み器102を設置し、検査技術者に対するマルチ情報ディスプレイ103を有する外部装置16を有し、管内部と外部装置16の間を通信する伝送装置14、17を有し、外部装置16に接続する検査技術者の頭部の動作を検知する頭部動き検出器および頭部動き解析装置を有し、擬似頭35を検査技術者の頭部の動作に対応して運動せしめる管内検査装置。
【選択図】図10
Description
また、バイノーラル録音する構成を採用した擬似頭に小型カメラを設けて、聴覚情報に対して違和感のない精度良好な視覚情報を付加する聴覚視覚複合情報を遠隔地に伝送する技術も開発されている(特許文献3 参照)。
また、請求項3:請求項1および請求項2の内の何れかに記載される管内検査装置において、アーム管42および自由ジョイント43を介してロボット11に結合する打検用ハンマー41を具備する管内検査装置を構成した。
更に、請求項4:請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載される管内検査装置において、聴覚情報、視覚情報、匂い情報、温度情報を提示するマルチ情報ディスプレイ103を検査技術者の頭部に装着するウェアラブル・マルチ情報ディスプレイに構成する管内検査装置を構成した。
周囲の環境の情報を取り込む機器として、左用聴覚情報取り込み装置および右用聴覚情報取り込み装置を人頭を模擬した擬似頭に設置する構成を採用しており、これより取り込まれる両耳聴覚情報は外部装置に伝送され、外部装置のマルチ情報ディスプレイに提示される両耳聴覚情報を検査技術者は立体的に知覚し、検査を効率的かつ多面的に行うことができる。そして、擬似頭を検査技術者自身の頭部の動作に対応して運動せしめることにより、検査技術者は、両耳聴覚情報が自分と同じ目線で提示されることになり、検査をより効率的かつ多面的に行うことができる。
先ず、図1を参照するに、11はロボット、12は知覚情報取り込み器、13は移動機、14はロボット側の内部通信機、15は検査されるべき管を示す。16は管15の外側に設置される外部装置、17は外部装置に設置される外部通信機である。ロボット11には、知覚情報取り込み器12が取り付けられており、周囲の環境の知覚情報を取り込み、これを内部通信機14から外部装置16の外部通信機17に伝送する。外部装置16には、検査技術者に対する知覚情報が提示される。検査技術者は、知覚情報が提示されることにより、検査を管15の外部から安全な状況で検査作業を行うことができる。ロボット11側の内部通信機14と外部装置16側の外部通信機17の間の信号情報の伝送は、検査環境に対応して有線伝送或いは無線伝送を使い分ける。両者を共用する場合もある。以下の実施例においては、無線伝送が採用されている。
ロボット11の知覚情報取り込み器12には、左用マイクロフォン31および右用マイクロフォン32が取り付けられた人頭を模擬した擬似頭35が設置されており、2チャネルで周囲の環境の聴覚情報を高臨場感で取り込み、それぞれ左右のアンプ36、37を介して増幅され、通信処理器23で高S/N化処理、符号化処理その他の一般的な通信に適した信号処理を施される。通信処理器23で信号処理を施された音響信号情報は、内部通信機14から外部装置16の外部通信機17に伝送される。外部装置16には、検査技術者に対して両耳聴覚情報を提示する聴覚ディスプレイ38が接続されている。検査技術者は、両耳聴覚情報が聴覚ディスプレイ38に提示されることにより、立体的に音響信号を知覚し、検査を効率的かつ多面的に行うことができる。更に、収音用の左用マイクロフォン用反射板33、右用マイクロフォン用反射板34を用いると、収音性能が向上する。
41は打検用ハンマー、42はアーム、43は自由ジョイントである。打検用ハンマー41は、これまで人間が実施していたハンマーたたきを行うハンマーであり、アーム管42および自由ジョイント43を介してロボット11に結合している。15を構成する壁を叩いて衝撃音を発生させる。視覚情報取り込み器51により得られる情報を参照して、打検用ハンマー41を、アーム42と自由ジョイント43を介して、衝撃を与えるポイントに正確に移動させることができる。壁を叩いて発生させた衝撃音は、左用マイクロフォン31および右用マイクロフォン32により2チャネルで高臨場感で取り込まれ、それぞれ左右のアンプ36、37を介して増幅され、通信処理器23で高S/N化処理、符号化処理その他の一般的な通信に適した信号処理を施される。通信処理器23で信号処理を施された衝撃音信号情報は、内部通信機14から外部装置16の外部通信機17に伝送される。
35は疑似頭より成る視覚情報取込装置保持器を構成する疑似頭、62は管15の外部に設置される視覚情報ディスプレイである。
ロボット11内の知覚情報取り込み器12には、目に対応するところに、周囲の視覚情報を取り込む視覚情報取り込み器51が取り付けられた疑似頭35が設置されている。視覚情報取り込み器51により取り込まれた視覚情報は、通信処理器23で、高S/N化処理、符号化処理その他の通信に適した一般的な信号処理を施されて、内部通信機14から外部装置16の外部通信機17に無線伝送される。外部装置16には、検査技術者に対して視覚情報を提示する視覚情報ディスプレイ62が具備される。
図7を参照するに、これは視覚情報取り込み器とライトを疑似頭に2チャネルで取り付けたところを説明する図である。71は左用視覚情報取り込み器、72は右用視覚情報取り込み器、73は左用視覚情報取り込み器用ライト、74は右用視覚情報取り込み器用ライトである。
図8を参照するに、これは擬似頭を管の外部からロー、ヨー、ピッチ方向に回転運動せしめる運動制御装置を説明する図である。
91は検査技術者頭部、92は頭部動き検出器、93は頭部動き解析装置である。検査技術者91は、頭部動き検出器92を頭部に装着している。頭部動き検出器92としてヘッドトラッカを用いることができる。頭部動き検出器92で検出された情報は、頭部動き解析装置93で、動きの方向、位置座標、その他の頭部運動情報を解析して求める。求められた頭部運動情報は、外部装置6の外部通信機17から、管15内のロボット11の内部通信機14に伝送される。内部通信機14で受信された頭部運動情報は、モータ制御装置82でモータ駆動用の信号に変換され、3次元制御モータ83を制御する。これにより、検査技術者は、自分の頭の動きに追随して収音装置保持器または視覚情報取込装置保持器を構成する疑似頭35を所望の方向に制御することができるところから、検査を自然に違和感なく、効率的かつ多面的に行うことができる。
101は周囲の匂い情報を取り込む匂い取り込み器である。匂い取り込み器としては、水晶振動子式匂い取り込み器が開発されている。これは水晶振動子の表面に匂い感応膜を貼り付けた構造を有している。匂い分子が匂い感応膜に吸着すると、匂い感応膜の質量が増加し、吸着物質の質量に対応して水晶振動子の共振周波数が低下する性質を利用して匂いの濃度を測定する。半導体式匂い取り込み器も知られている。これは感ガス材料が塗布された半導体の表面に匂い分子が吸着すると、半導体表面の反応で半導体の抵抗が変化する性質を利用して匂いの濃度を測定する。102は周囲の温度情報を取り込む温度情報取り込み器である。温度情報取り込み器102としては、管15内の環境に対応することができる温度計を適宜に使用することができる。103はマルチ情報ディスプレイである。図10においては、周囲の聴覚情報を取り込む取り込み器である左用マイクロフォン31および右用マイクロフォン32、周囲の視覚情報を取り込む取り込み器である左用視覚情報取り込み器71および右用視覚情報取り込み器72をも併せて示してある。ロボット11の知覚情報取り込み器12には、更に匂い情報取り込み器101および/或いは温度情報取り込み器102も取り付けられた疑似頭35が設置されており、周囲の環境の匂い情報或いは温度情報を取り込み、通信処理器23で高S/N化処理、符号化処理その他の通信に適した信号処理を施される。通信処理器23で信号処理を施された信号は、内部通信機14から外部装置16の外部通信機17に伝送される。外部装置16には、検査技術者に匂い情報或いは温度情報が提示される。匂い情.報は、単に文字、図表、等で表示してもよいが、匂い情報に基づいて等価な匂いを合成して発散させることも可能である。また、温度情報も単に文字、図表等で表示してもよいが、温度情報に基づいて、等価な温度を触感で提示することができる。これら聴覚情報、視覚情報、匂い情報、温度情報を提示するマルチ情報ディスプレイ103を検査技術者の頭部に装着するウェアラブル・マルチ情報ディスプレイに構成すると、検査技術者にとって作業には便利である。検査技術者は、匂い情報或いは温度情報が提示されることにより、検査を効率的かつ多面的に行うことができる。更に、ウェアラブルなマルチ情報ディスプレイに、聴覚情報ディスプレイ、視覚情報ディスプレイの機能、例えば両耳がヘッドホンとヘッドマウンテッドディスプレイの機能を併せ持つものとすると、一層、検査を効率的かつ多面的に行うことができる。
13 移動機 14 内部通信機
15 管 16 外部装置
17 外部通信機 21 マイクロフォン
22 アンプ 23 通信処理器
31 左用聴覚情報取り込み器 32 右用聴覚情報取り込み器
33 左用聴覚情報取り込み器用反射板 34 右用聴覚情報取り込み器用反射板
35 擬似頭 36 左マイクロフォン用アンプ
37 右マイクロフォン用アンプ 38 聴覚ディスプレイ
41 打検用ハンマー 42 アーム
43 自由ジョイント 51 視覚情報取り込み器
52 ライト 62 視覚情報ディスプレイ 71 左用視覚情報取り込み器 72 右用視覚情報取り込み器
73 左用視覚情報取り込み器用ライト 74 右用視覚情報取り込み器用ライト
81 3次元運動情報入力装置 82 モータ制御装置
83 3次元制御モータ 91 検査技術者頭部
92 頭部動き検出器 93 頭部動き解析装置
101 匂い取り込み器 102 温度情報取り込み器
103 マルチ情報ディスプレイ
Claims (4)
- 管内を走行するロボットに設置される検査技術者の頭部を模擬した疑似頭を有し、擬似頭には視覚情報取り込み器および聴覚情報取り込み器を設置し、擬似頭をロー、ヨー、ピッチ方向に回転運動せしめる運動制御装置を有し、検査技術者に対するマルチ情報ディスプレイを有する外部装置を有し、外部装置に接続する検査技術者の頭部の動作を検知する頭部動き検出器および頭部動き解析装置を有し、管内部と外部装置の間を通信する伝送装置を有し、擬似頭を検査技術者の頭部の動作に対応して運動せしめる管内検査装置において、
聴覚情報取り込み器は疑似頭の両耳に相当する位置に設置され、マルチ情報ディスプレイは聴覚情報取り込み器で収音された音響信号を検査技術者の両耳に再生し、視覚情報取り込み器は疑似頭の両眼に相当する位置に設置され、マルチ情報ディスプレイは視覚情報取り込み器で撮像された撮像信号を検査技術者の両目に再生することを特徴とする管内検査装置。 - 請求項1に記載される管内検査装置において、
擬似頭には、更に、周囲の匂い情報を取り込む匂い取り込み器および/或いは周囲の温度情報を取り込む温度情報取り込み器を設置したことを特徴とする管内検査装置。 - 請求項1および請求項2の内の何れかに記載される管内検査装置において、
アーム管および自由ジョイントを介してロボットに結合する打検用ハンマーを具備することを特徴とする管内検査装置。 - 請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載される管内検査装置において、
聴覚情報、視覚情報、匂い情報、温度情報を提示するマルチ情報ディスプレイを検査技術者の頭部に装着するウェアラブル・マルチ情報ディスプレイに構成することを特徴とする管内検査装置。
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