JP2005117526A - データ通信方法及び無線通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 周波数ホッピング型の通信方式での不良な通信周波数域における通信エラーの発生を回避する。
【解決手段】 通信周波数毎のエラー情報を収集しておく。次にパケットを送信するスロット以後の5スロットについて、各スロットにおける通信周波数を予測し、この通信周波数の通信状況をエラー情報に基づいて把握する(ステップS41、S42)。次に送信するスロットの通信状況が不良であるときには、このスロットでの送信は不可として送信は行わず(ステップS48)、2スロット目の通信状況が不良のときにはパケット長を3スロット長とし(ステップS50)、3から5スロット目のいずれかの通信状況が不良のときには、パケット長を5スロット長として設定する(ステップS51)。つまり、通信状況が不良なスロットを含むようにパケット長を設定することで、不良な通信周波数を用いてのパケットの送信を回避する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散方式を用いたデータ通信方法及び無線通信機器に関する。
近距離無線通信の規格の一つであるブルートゥース(登録商標)では、複数の周波数帯域を切り替えて使用するシステムが一般的であり、マスタ無線通信機器が管理する周波数ホッピングパターン及びスロットに番号を付与するためのカウンタを、無線回線にて接続されるマスタ無線通信機器と複数のスレーブ無線通信機器との間で共有し、ピコネットと呼ばれる通信ネットワークを形成している。
そして、例えば、2402MHz〜2480MHzまでの各1MHzに区切られた79チャネルを使用し、巡回的に周波数ホッピングする周波数を、前記周波数ホッピングパターンにしたがって、1秒間に1600回の周期でチャネル切替を行うようにしている。
しかしながら、このように、通信周波数を切り替えて通信を行うようにした場合、使用する周波数帯域の一部に妨害が入っている場合等には、周波数ホッピングした周波数がその妨害帯域に入ると、送受信が失敗する可能性が高くなるという問題がある。
このため、これを回避するために、通信中のパケットエラー率を測定し、各ホッピング周波数での通信状況をデータ化し、その情報に基づいて各ホッピング周波数の通信状況を良/不良に分類し、通信状況が良のホッピング周波数のみを利用するように周波数パターンを変更してエラー率を低減させることで、通信効率を向上させるようにした方法が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
また、例えば、実際に通信を行う前に予め通信に利用する周波数帯域の電波状況を測定し、この通信状況に基づいて、使用する周波数帯域を調整するようにした方法等も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2002−368654号公報 特開2003−37528号公報 特開2003−143059号公報
しかしながら、上述のように、通信時に、通信周波数毎の通信状況を検出し、これに基づいて利用する通信周波数を変更するようにした場合、送信側の無線通信機器と受信側の無線通信機器との間で、同様の周波数ホッピングパターンを用いて通信を行う必要があることから、いずれか一方の無線通信機器において通信状況に応じて利用する通信周波数を変更した場合には、これを他方の無線通信機器においても把握する必要がある。このため、通信周波数の変更を双方で認識するための機能を備えている必要がある。
また、例えば、実際に通信を行う以前に通信周波数毎の通信状況を測定するようにした場合には、電波状況が測定時と同等である場合には、良好な通信を行うことができるが、電波状況が変化した場合には、対処することができない。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、無線通信機器の大幅な機能追加等を伴うことなく、通信状況の良否に関わらず良好な通信を行うことの可能なデータ通信方法及び無線通信機器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、第1の発明に係るデータ通信方法は、スロット毎に通信周波数を切り替える周波数ホッピング型の通信方式によりパケットの授受を行い、且つパケット単位で前記通信周波数を切り替えるようになっている無線通信機器間におけるデータ通信方法であって、前記無線通信機器は、前記通信周波数毎の無線通信状態を検出し、前記通信周波数毎の無線通信状態に応じて送信パケットのパケット長を設定するようになっていることを特徴としている。
この第1の発明では、周波数ホッピングによる通信周波数毎の無線通信状態を検出し、この通信周波数毎の無線通信状態に応じてパケット長を設定する。したがって、例えば、次にパケットを送信するスロットにおいて、これ以後のスロットにおける通信周波数の無線通信状態が不良である場合には、この無線通信状態が不良なスロットを含むように、次にパケットを送信するスロットでのパケット長を設定すれば、次のスロットから前述の不良なスロットにかけて一つのパケットが送信されることになる。このとき、周波数ホッピングにおける通信周波数をパケット単位で切り替えるようになっているから、パケット送信開始時の通信周波数を用いて無線通信状態が不良なスロットを含む複数のスロットにおいて通信が行われることになる。したがって、無線通信状態が不良であると判定されたスロットでも、パケット送信開始時の通信周波数を用いて通信が行われることになり、無線通信状態が不良と判定された通信周波数は用いられないから、不良な通信周波数を用いての通信が回避される。したがって通信エラーの発生を回避することができる。
また、第2の発明に係る無線通信機器は、スロット毎に通信周波数を切り替える周波数ホッピング型の通信方式によりパケットの授受を行い、且つパケット単位で前記通信周波数を切り替えるようになっている無線通信機器において、前記通信周波数毎の無線通信状態を検出する無線通信状態検出手段と、当該無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態に基づいて、送信パケットのパケット長を設定するパケット長設定手段と、を備えることを特徴としている。
この第2の発明では、周波数ホッピングによる通信周波数毎の無線通信状態が無線通信状態検出手段によって検出される。そして、この無線通信状態に基づいて、パケット長設定手段によって送信パケットのパケット長が設定される。
したがって、例えば、次にパケットを送信するスロットにおいて、これ以後のスロットにおける通信周波数の無線通信状態が不良である場合には、この無線通信状態が不良なスロットを含むように次にパケットを送信するスロットでのパケットのパケット長を設定すれば、次のスロットから前述の不良なスロットにかけて一つのパケットが送信されることになる。このとき、周波数ホッピングにおける通信周波数は、パケット単位で切り替えるようになっているから、パケット送信開始時の通信周波数を用いて無線通信状態が不良なスロットを含む複数のスロットにおいて通信が行われることになる。したがって、無線通信状態が不良であると判定されたスロットでも、パケット送信開始時の通信周波数を用いて通信が行われることになり、無線通信状態が不良と判定された通信周波数は用いられないから、無線通信状態が不良な通信周波数を用いての通信が回避される。したがって通信エラーの発生を回避することができる。
また、第3の発明は、前記パケット長設定手段は、一のスロット以後の連続する所定数の調査対象スロットにおける通信周波数を予測する通信周波数予測手段と、当該通信周波数予測手段で予測した前記調査対象スロット毎の通信周波数及び前記無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態に基づいて、前記各調査対象スロットの無線通信状態を検出するスロット状況検出手段と、当該スロット状況検出手段で検出した前記調査対象スロット毎の無線通信状態に基づいて、前記一のスロットから当該一のスロットより後の無線通信状態の不良なスロットにまたがるパケット長を、前記一のスロットのパケット長とするパケット長決定手段と、を備えることを特徴としている。
この第3の発明では、一のスロット以後の連続する所定数の調査対象スロットにおける通信周波数が通信周波数予測手段によって予測される。そして、この予測した各調査対象スロットにおける通信周波数と、無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態とに基づいて、スロット状況検出手段によって、各調査対象スロットの無線通信状態が検出される。そして、パケット長決定手段によって、前記一のスロットからこれより後の無線通信状態の不良なスロットにまたがるパケット長が、一のスロットのパケット長として設定される。
したがって、無線通信状態の不良なスロットの通信周波数として、これよりも前のスロットにおける通信周波数が用いられることになり、すなわち、無線通信状態の不良なスロットで本来用いられるはずの無線通信状態の不良な通信周波数は用いられない。よって、この不良な通信周波数を用いてのパケットの送信を回避することができる。
また、第4の発明は、前記パケット長決定手段は、前記調査対象スロットの中に、予め特定パケットを送信するためのスロットとして規定されている予約スロットを含む場合には、前記一のスロットから前記予約スロットの直前のスロットまでを前記調査対象スロットとみなすようになっていることを特徴としている。
この第4の発明では、調査対象スロットの中に、予め特定パケットを送信するためのスロットとして規定されている予約スロットが含まれる場合には、一のスロットから予約スロットの直前のスロットまでが調査対象スロットとみなされて、パケット長の設定が行われる。したがって、特定パケット用のスロットとして予約されている予約スロットを含んでパケット長が設定され、これによって、予約スロットにおいて特定パケットではない他のパケットが送信されることを回避することができる。
また、第5の発明は、前記パケット長設定手段は、一のスロット以後の連続する所定数の調査対象スロットにおける通信周波数を予測する通信周波数予測手段と、当該通信周波数予測手段で予測した前記調査対象スロット毎の通信周波数及び前記無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態に基づいて、前記各調査対象スロットの無線通信状態を検出するスロット状況検出手段と、当該スロット状況検出手段で検出した調査対象スロット毎の無線通信状態に基づき、前記調査対象スロットについて、パケットの送信スロット及びそのパケット長を決定するパケット送信計画手段と、を備えることを特徴としている。
この第5の発明では、一のスロット以後の連続する所定数の調査対象スロットにおける通信周波数が、通信周波数予測手段によって予測され、この予測した調査対象スロット毎の通信周波数と無線通信状態とに基づいて、各調査対象スロットの無線通信状態がスロット状況検出手段によって検出される。
そして、パケット送信計画手段により、スロット状況検出手段で検出された各調査対象スロットの無線通信状態に基づいて、調査対象スロットについて、パケットを送信するスロット及びそのときのパケット長が決定される。したがって、パケット送信計画手段において、無線通信状態が不良なスロットよりも前のスロットにおけるパケット長として前記不良なスロットを含むパケット長を設定し、且つこのとき、例えば通信レートが最も高くなるようにパケットの送信スロット或いはそのパケット長を設定することにより、通信エラーの発生を回避し且つ通信レートを向上させることができる。
また、第6の発明は、前記パケット送信計画手段は、前記送信パケットが、予め特定パケットを送信するためのスロットとして規定されている予約スロットにまたがらないようにパケットの送信計画を行うようになっていることを特徴としている。
この第6の発明では、パケット送信計画手段では、送信パケットが、予め特定パケットを送信するためのスロットとして規定されている予約スロットにまたがらないようにパケットの送信計画を行うようにしたから、特定パケットを送信するための予約スロットにおいて、特定パケットではない他のパケットが送信されることを回避することができる。
また、第7の発明は、無線通信先の複数の機器とパケットを授受するようになっている無線通信機器であって、前記無線通信先の複数の機器のうち、パケット送信の優先順位がより高い機器であり且つ当該機器に対する送信待ちデータのデータ長が、前記パケット長設定手段で設定したパケット長に相当するデータ長よりも長い機器を選択する送信先機器選択手段を備え、当該送信先機器選択手段で選択した送信先機器に対し、当該送信先機器への送信待ちデータからなる送信パケットを送信するようになっていることを特徴としている。
この第7の発明では、無線通信先の複数の機器のうち、予め設定されているパケット送信の優先順位がより高い機器であり、且つ、送信待ちデータのデータ長が、パケット長設定手段で設定したパケット長に相当するデータ長よりも長い機器が選択され、この機器に対してパケット送信が行われ、且つ、このときパケット長設定手段で設定したパケット長のパケットが送信される。したがって、優先順位にしたがってパケット送信を行うことができると共に、パケット長設定手段で設定したパケット長に対し、これよりも少ないデータ量のパケットが送信されるといった、無駄なパケット送信を行うことを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したネットワークシステムの一例であって、マスタ無線通信機器MSと、スレーブ無線通信機器SLとで構成され、これら間を、例えば、2.4GHzのISM帯の無線回線16で結んでネットワーク10を形成している。
前記マスタ無線通信機器MSとスレーブ無線通信機器SLとの間では、無線回線16を通信媒体とする、例えばブルートゥース(登録商標)等のパケット交換によるデータの近距離無線送受信を行うようになっている。また、前記マスタ無線通信機器MSとスレーブ無線通信機器SLとの間では、周波数ホッピング型のスペクトル拡散方式の通信方式によりパケットの授受を行い、図2に示すように、マスタ無線通信機器MS及びスレーブ無線通信機器SL間で同一の周波数ホッピングパターンで巡回的に通信周波数を切り替え、且つこのとき、通信周波数を、予め設定された所定時間(例えば625μsec)の時間スロット(以後、単にスロットという。)毎に切り替えるようになっている。また、前記通信周波数は、周波数設定用クロックTに基づいて設定され、例えば1MHzで区切られた周波数に設定されるようになっている。
また、マスタ無線通信機器MSとスレーブ無線通信機器SLとの間でのパケットの送受信はポーリング方式に基づいて行われ、偶数番号のスロットにおいてマスタ無線通信機器MSからパケットを受信したスレーブ無線通信機器SLが、パケットを受信した直後の奇数番号スロットにおいてのみ、マスタ無線通信機器MSにパケットを送信するようになっている。
また、前記マスタ無線通信機器MS及びスレーブ無線通信機器SLは、それぞれ図3に示すように、上位層のアプリケーションからの指示に応じてデータを処理するデータ処理部22と、処理したデータに応じたパケットの生成からパケットの送信又はパケットの受信から受信データの処理及び新たなパケットの送信を司る通信処理部24と、パケットの伝送媒体である電磁波の送受信を行うアンテナ17と、を有している。そして、前記マスタ無線通信機器MSとスレーブ無線通信機器SLとは、スロット単位で交互にパケットを送信し、このとき、例えば偶数番目のスロットはマスタ無線通信機器MSからの送信用、奇数番目のスロットはスレーブ無線通信機器SLからの送信用のスロットとして規定されている。
そして、各無線通信機器では、送信用パケットのパケット長として、1スロット長、3スロット長及び5スロット長のいずれかを設定することができ、このように複数のスロットにまたがるパケットを通信する場合には、パケットの送信又は受信開始時のスロットから送信又は受信終了時のスロットまで、このパケットの送信又は受信開始時のスロットにおける通信周波数を維持するようになっている。つまり、複数のスロットにまたがるパケットであっても、一のパケットを送受信する場合には、通信開始スロットから通信終了スロットまで同一の通信周波数を維持するようになっている。また、マスタ及びスレーブ無線通信機器では、任意のタイミング、つまり任意のスロットで送信可能な不定期送信パケットPfと、予めマスタ無線通信機器MSとスレーブ無線通信機器SLとの間で送信タイミングが規定され、特定のスロットで送信される定期送信パケットPtとを送受信するようになっている。
次に、本発明の第1の実施の形態における無線通信機器のパケットの送受信時の処理の流れを以下に説明する。
前記各無線通信機器MS、SLにおける通信処理部24では、図4に示す送受信時の処理を行う。なお、無線通信機器MS及びSLでは、同様の処理を行うのでここでは、無線通信機器Wとして説明する。
通信処理部24では、予め定められたパケットを送信するタイミング、つまり、スロットの設定時間で決定される送信タイミングとなると、ステップS1からステップS2に移行し、データ処理部22が送信したいデータを有しているか、また、送信したいデータがなくても、パケットを送信するべきタイミングであるかを判定する。
前記送信したいデータとは、上位層のアプリケーションからの指示に応じたデータのことを指す。また、前記パケットを送信すべきタイミングであるかどうかは、無線通信機器間で予め設定された送信タイミングに基づいて判定される。ここで、前記各無線通信機器間では、前記送信すべきデータがない場合であっても、例えば、無線通信機器間での制御用にマスタ側の無線通信機器からパケットを送信するようにしており、このように送信すべきデータがない場合であっても、無線通信機器間で所定のタイミングで送信することになっているパケットについて、その予め設定された送信タイミングに基づいて、前記パケットを送信するタイミングかどうかの判定が行われる。
このステップS2で、データ処理部22は送信したいデータを有していると判定されるとき、または、パケットを送信すべきタイミングであると判定されるときには、ステップS3に移行し、後述のパケット送信処理を行って、アクセスコード部、送信アドレスを含むヘッダ部及び送信データを格納したペイロード部で構成されるデータパケットを生成しこのデータパケットを、送信先の無線通信機器宛に送信する。
なお、前記ヘッダ部には、自無線通信機器が、今回送信するパケットの送信先の無線通信機器が時無線通信機器からのパケットを前回受信したときのパケットの受信状態を表す送信状態情報及び前記ヘッダ部に対するCRCチェック用符号も格納するようになっている。また、前記ペイロード部には、このペイロード部に対するCRCチェック用符号を付加する。
また、無線通信機器では、パケット送信時及びパケット受信時にはその通信周波数毎に送信パケット又は受信パケットの総数をカウントするようになっている。
そして、ステップS4に移行し、自無線通信機器がスレーブであるかどうかを判定し、自無線通信機器がスレーブである場合にはステップS5に移行し、スレーブでない場合には、後述のステップS10に移行する。
前記ステップS5では、受信すべきパケットがあるかどうか、又はパケットを受信すべきタイミングかどうかを判定し、受信すべきパケットがない場合にはステップS1に戻り、受信すべきパケットがある場合には、ステップS10に移行する。
また、前記ステップS2で、データ処理部22が送信したいデータを有しておらず、且つパケットを送信すべきタイミングではないと判断された場合には、ステップS7に移行しこのスロットでのパケットの送信処理は行わず、ステップS8に移行して、自無線通信機器がスレーブであるかどうかを判定する。そして、スレーブであるならばステップS5に移行し、自無線通信機器がスレーブでないならばステップS1に戻る。
そして、前記ステップS10では、予め定められたパケットを受信するタイミング、つまり、スロットの設定間隔で決定される受信タイミングとなると、ステップS11に移行し、通信処理部24でパケットを受信したかどうかを判定する。
そして、パケットを受信しない場合にはステップS12に移行し、自無線通信機器がマスタであるかどうかを判定する。そして、自無線通信機器がマスタでない場合には、そのままステップS1に戻る。一方自無線通信機器がマスタである場合にはステップS13に移行し、本来パケットを受信するはずであるにも関わらず、所定の受信タイミングで無線通信機器からパケットを受信しなかった、つまり、異常として、このときの通信処理部24での通信周波数に対応するエラー情報を更新する。
このエラー情報は、通信周波数毎のエラー発生回数をカウントしたものであって、通信周波数毎に、受信エラー発生回数及び送信エラー発生回数をカウントするようになっている。
したがって、このステップS13では、このときの通信周波数に対応する、受信エラー発生回数を“1”だけインクリメントする。そして、前記ステップS1に戻る。
一方、前記ステップS11で、所定の受信タイミングでパケットを受信した場合には、ステップS16に移行して受信したパケットのヘッダ部を読み込む。また、受信したパケットの通信周波数毎に受信パケットの総数をカウントする。
次に、ステップS17でヘッダ部が正常であるかどうかを判定する。例えば、ヘッダ部に、このヘッダ部に対するCRCチェック用符号を付加するようにし、このCRCチェック用符号を参照することによって、正常にパケットを受信することができたかどうかを判定する。そして、ヘッダ部が正常でないときにはステップS18に移行し、このパケットは異常と判断し、このパケットを通信処理部24で受信したときの通信周波数に応じて、受信エラー発生回数を“1”だけインクリメントする。そして、前記ステップS1に戻る。
一方、ステップS17でヘッダ部が正常である場合には、ステップS21に移行し、前記ヘッダ部に格納されている前回このパケットの送信元に対して、パケットを送信したときの前記送信元でのパケットの受信状況を表す送信状態情報を参照し、このパケットの送信元に対するパケットの送信状況が良好であったか、前回送信したパケットを送信先では認識することができたかどうかを判定する。
そして、送信状態情報により正常受信(ACK)が通知された場合には、ステップS22に移行し、正常受信が通知されない場合にはステップS23に移行する。このステップS23では、自無線通信機器からの送信エラーとして、このパケットの送信元に対して前回パケットを送信したときの通信周波数、つまり、正常にパケットを送信することができなかったときの通信周波数に対応する、送信エラー発生回数及び送信パケット総数を“1”だけインクリメントする。
なお、この前回送信時の通信周波数は、パケット送信時にその送信先と送信したときの通信周波数とを対応させて記憶しておけばよい。そして、このようにエラー回数を更新したならばステップS22に移行する。
このステップS22では、パケットにペイロード部が付加されているかどうかを判定する。そして、ペイロード部が付加されていなければデータ送信用のパケットではないと判定し、ステップS1に戻る。
一方、ペイロード部がある場合には、ステップS24に移行してペイロード部を読み込み、ステップS25に移行してそのCRCチェック用符号を参照し、ペイロード部が正常であるかどうかを判定する。そして、ペイロード部が正常であれば、このパケットをデータ処理部22に渡した後、ステップS1に戻る。一方、ペイロード部が異常であれば、ステップS26に移行し、ペイロード部のエラーとして、このパケットを受信したときの通信周波数に対応する受信エラー発生回数を“1”だけインクリメントする。そして、ステップS1に戻る。
図5は、前記ステップS3でのパケット送信処理での処理手順の一例を示すフローチャートである。
このパケット送信処理では、まずステップS31で、所定の領域に格納されているエラー情報に基づいて通信状況のチェックを行う。
この通信状況のチェックは、図6に示すように、まず、ステップS41で、次にパケットを送信する際の、パケット送信時の通信周波数設定用のクロックTを変数CLKとして設定する。次いでステップS42に移行し、変数CLKで特定される通信周波数設定用のクロックに基づいて、予め設定されたネットワークを構成する無線通信機器間で設定された周波数ホッピングパターンにしたがって、ホッピング周波数を算出する。
そして、ステップS43に移行し、ステップS42で算出したホッピング周波数における通信は良好であるかどうかを判定する。この判定は、例えば所定の領域に格納したエラー情報を参照し、ステップS42で算出したホッピング周波数に対応する、送信エラー発生回数及び受信エラー発生回数と、パケット受信時にカウントした通信周波数毎の受信パケット総数及びパケット送信時にカウントした通信周波数毎の送信パケットの総数に基づいて、ホッピング周波数毎のエラー率を算出しこれに基づき判定する。なお、算出したエラー率は、配列等に記憶しておく。
具体的には、次式(1)に基づいて算出し、すなわち、送信エラー率と受信エラー率との平均値をエラー率とする。なお、式(1)において、Rはエラー率、Erは受信エラー数、Nrは受信パケット総数、Esは送信エラー数、Nsは送信パケット総数である。
R=〔(Er/Nr)+(Es/Ns)〕/2 ……(1)
このようにして算出したエラー率Rに基づいて、通信状況を判定し、例えばエラー率Rが予め設定した通信状況判定用のしきい値以下である場合には、通信状況は良好であると判定する。なお、前記しきい値は、例えば予め実験等によって設定すればよい。なお、ここでは、前記(1)式に基づいてエラー率Rを算出し、このエラー率Rがしきい値以下である場合に通信状況は良好であると判定するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、エラー率Rの変化状況や、各種エラーの発生回数等に基づいてその通信状況の良否を判定するための関数式を設定しておき、この関数式に基づいて判定するようにしてもよく、通信状況が良好であるか否かを判定することが可能であればそのような方法であってもよい。
そして、通信状況が良好であると判定されるときにはステップS44に移行し、変数CLKを“1”だけインクリメントした後、ステップS45に移行し、変数CLKが、送信時クロックTに“5”を加算した値よりも大きいかどうかを判定し、これを満足しないときには、ステップS42に戻り、同様にしてホッピング周波数を算出し、そのときの通信状況を推測する。
そして、ステップS43の処理で通信状況が良好であって、変数CLKが“送信時クロックT+5”よりも大きいときには、次にパケットを送信するスロットから継続して5スロットにおける、通信状況は良好と判定し、ステップS46に移行して、1スロット長分のパケットを送信可能と判断する。
一方、前記ステップS43で通信状況が、良好ではないと判定されたときには、ステップS47に移行し、このときの変数CLKが、送信時クロックTと等しいかどうかを判定する。そして、変数CLKと送信時クロックTとが等しいとき、つまり、次にパケットを送信する、送信時クロックTのスロットでの通信周波数の通信状況が不良と予測されるときには、ステップS48に移行し、送信不可と判定し処理を終了する。
一方、ステップS47の処理で、変数CLKが送信時クロックTと等しくない場合にはステップS49に移行し、変数CLKが“送信時クロックT+2”以下であるかを判定する。そして、変数CLKが“送信時クロックT+2”以下であるとき、つまり、次にパケットを送信する送信時クロックTのスロットにおける通信周波数の通信状況は良好ではあるが、その次のスロット又はさらに次のスロットにおける通信周波数の通信状況が良好でない場合には、ステップS50に移行し、3スロット長分のパケットを送信可能と判断する。
一方、ステップS49で変数CLKが“送信時クロックT+2”よりも大きいとき、つまり、送信時クロックTのスロットから3スロット目以降の通信状況が良好ではない場合にはステップS51に移行し、5スロット長分のパケットを送信可能と判断する。
このようにして通信状況を判断したならば、図5に戻って、ステップS32に移行し、次に、送信パケット長を決定する。
このパケット長の決定は、図7に示すように、まずステップS61で送信するパケットが、予め通信スロットが決定されている定期送信パケットPtであるかどうかを判定する。
そして、送信するパケットが、定期送信パケットPtである場合、つまり、送信すべきスロットが規定されている場合には、ステップS62に移行し、送信パケット長は、定期送信パケットPtを送信するための1スロットとして特定する。そして、図5に戻る。
一方、前記ステップS61で定期送信パケットPtではないと判定される場合には、ステップS63に移行し、前記図6のステップS43での判定結果に基づき、送信時クロックTにおける通信周波数は送信可能な状況であるかどうかを判定し、送信可能と判断される場合にはステップS64に移行し、定期送信パケット送信用のスロットとして予約されている定期送信パケット用のスロットを避けて送信することのできるスロットの数を検索する。
すなわち、送信時クロックTのスロット以後の連続する非予約スロットの数、つまり、定期送信パケット用のスロット直前までのスロット数を算出する。そして、送信時のパケット長として規定されている1スロット、3スロット、5スロットのうち、前記算出したスロット数以下の最大となるスロット数を、最大パケット長Isとして設定する。
具体的には、例えば、図8(a)に示すように、次に送信するパケットの送信スロットをn1とし、その次のスロットをn2、以後、n3、n4、……とすると、図8(a)の場合、スロットn3及びn4が定期送信パケットPtの送信スロットとして設定されているから、このスロットn3及びn4では、定期送信パケットPtを送信する必要がある。したがって、この場合、定期送信パケット用のスロットとして予約されていない連続するスロットは、スロットn1及びn2であるから、最大パケット長Isは“1”とする。
次いで、ステップS65に移行し、前記図5のステップS31の通信状況チェック処理において、通信状況から決定した送信可能なパケット長を最大パケット長Itとし、次いでステップS66に移行し、前記ステップS64で特定した最大パケット長Isと、ステップS65で設定した最大パケット長Itとのいずれか小さい方を、送信パケット長とする。そして、図5に戻る。
一方、前記ステップS63で、送信時クロックTのスロットにおける通信周波数の通信状況が良好ではないと判定されるときにはステップS67に移行し、送信パケット長は、零、つまり、送信不可と判定する。そして、図5に戻る。
このようにして、図5のステップS32の処理で送信パケット長を決定したならば、ステップS33に移行し、前記図6のステップ43での処理に基づいて、送信時クロックTのスロットにおける通信周波数の通信状況は良好であるかどうかを判定し、良好ではないと判定されるときには、そのまま処理を終了する。つまり、パケットの送信は行わない。
一方、前記ステップS33で通信状況は良好であると判定された場合には送信可能としてステップS34に移行し、ステップS32で設定した送信パケット長を有するパケットを生成する。そして、ステップS35に移行し、生成したパケットを所定のタイミングで送信する。
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
マスタ無線通信機器MSでは、図4のフローチャートにしたがって、パケットの送受信処理を行い、送信すべきパケットがあればこれを送信し(ステップS2、S3)、送信すべきパケットがなければステップS7からステップS8を経て、次の送信タイミングを待つ(ステップS1)。そして、パケットを送信した後、ステップS4からステップS10に移行し、受信タイミング待ちとなる。そして、送信したパケットに対する応答としてパケットを受信しない場合には、ステップS11からステップS12を経てステップS13に移行し、本来パケットを受信すべきスロットにおける通信周波数の受信エラー発生回数をインクリメントする。
一方、パケットを受信したならば、そのヘッダが正常であるかを判定し、正常でないならば、ステップS18に移行して、このパケットを受信したときの通信周波数における受信エラー発生回数をインクリメントする。
一方、受信したパケットのヘッダ部が正常である場合には、ステップS17からステップS21に移行し、受信パケットでACKが通知されたかどうか、つまり、前回このパケットの送信元宛に送信したパケットを正常に受信したことができていたかどうかを判定する。
そして、送信元側で、正常に受信できており、受信状況としてACKが通知された場合には、ステップS22に移行し、ペイロードが付加されているかどうかを判定し、ペイロードが付加されていれば、ペイロードを読み込みこれが正常であるかどうかを判定し、正常であれば、そのままステップS1に戻って次のパケットの送信タイミングを待つ状態となり、逆に、正常でない場合には、ステップS26に移行し、このパケットを受信したときの通信周波数に対応する受信エラーとして受信エラー発生回数を更新した後、ステップS1に戻る。
一方、受信パケットでACKが通知されていないときには送信時エラーと判定して、ステップS21からステップS23に移行し、前回スレーブ無線通信機器SLに対してパケットを送信したときの通信周波数に対応する送信エラーとして、送信エラー発生回数を構成した後、ステップS22に移行する。この処理を繰り返し行い、受信時エラー及び送信時エラーの発生回数を、通信周波数毎にカウントする。
一方、スレーブ無線通信機器SLでは、所定の送信タイミングとなったならば、ステップS1からステップS2に移行し、送信すべきデータがあれば、ステップS3に移行してパケット送信を行った後、ステップS4からステップS5に移行する。一方、送信すべきデータがなければ、ステップS2からステップS7に移行し、パケット送信は行わず、ステップS8に移行し、スレーブ局であることからステップS5に移行する。
そして、パケットを受信しないならば、ステップS5からステップS1に戻って送信タイミング待ち状態となり、逆にパケットを受信するならば、ステップS5からステップS10に移行し、受信タイミング待ちとなる。
そして、所定の受信タイミングとなったときにステップS10からステップS11に移行し、パケットを受信しなければ、ステップS12を経てステップS1に戻り、逆にパケットを受信したならば、ステップS11からステップS16を経てステップS17に移行し、ヘッダが正常であるか、また、前回マスタ無線通信機器MS宛に送信したパケットはマスタ無線通信機器MS側で正常に受信されていたかどうか、また、ペイロードは正常であるかを判定し、それぞれ正常でない場合には、エラー発生として、受信エラー或いは送信エラーとして、それぞれ対応する通信周波数のエラー発生回数を更新する。
このとき、各無線通信機器では、パケットを送信する場合には、パケット送受信時に検出しているエラー情報を参照し、パケットを送信するスロットの通信周波数について通信状況を検出する。
今、例えば、図9(a)に示すように、次にパケットを送信するスロットをn1、その次のスロットをn2とし、以後、n3、n4、n5とする。そして、周波数ホッピングによって設定される、スロットn1での通信周波数はf1、スロットn2ではf5、スロットn3ではf3、スロットn4ではf4、スロットn5ではf2に設定されるものとする。また、エラー情報のエラー率から判定される通信状況が、通信周波数f5は不良であるが、その他の通信状況については良好であるものとする。
この場合、図6のステップS41、S42で、パケット送信時のクロックTに基づいて特定される通信周波数は、図9(a)に示すようにf1となる。この通信周波数f1の通信状況は良好であるからステップS43からステップS44に移行し、変数CLKを“1”だけインクリントする。
そして、ステップS45を経てステップS42に戻り、スロットn2時点における送信時のクロックで特定される通信周波数f5を算出する。そして、この通信周波数f5の通信状況は、図9(a)に示すように不良と判定されることから、ステップS43からステップS47を経てステップS49に移行し、変数CLKは、“通信時クロックT+1”であって、“通信時クロックT+2”以下であるから、ステップS50に移行し、3スロット長分のパケットを送信可能とする。
つまり、図9(a)に示すように、スロットn2の通信周波数f5が通信不良である場合、パケット長を“1”とし、スロットn1でマスタ無線通信機器MSからスレーブ無線通信機器SLに対して1スロットのパケット長のパケットを送信した場合、次のスロットn2で用いられる通信周波数f5は通信不良であるから、スレーブ無線通信機器SLからマスタ無線通信機器MS宛にパケットを送信したとしても、良好な通信が行われない。
したがって、スロットn1のタイミングでパケットを送信する際に、図9(b)に示すように、スロットn2にまたがってパケットを送信すれば、本来スロットn2での通信周波数として設定される通信周波数f5を用いずにすむ。
そして、このとき、マスタ無線通信機器MSは奇数スロット、スレーブ無線通信機器SLでは偶数スロットでパケットの送信を行う規定となっているから、マスタ無線通信機器MSから、少なくとも2スロットに相当するパケット長のパケットを送信すれば、通信周波数f5を用いずにすむ。したがって、パケット長は、1スロット長、3スロット長、5スロット長のいずれかに規定されているから送信可能なスロット数として3スロットとすることで、通信状況の不良な通信周波数f5でパケット通信を行うことを回避することができる。
そして、このようにして、通信状況に基づいて送信パケット長を決定したならば、次にステップS32に移行し、送信パケット長を決定する。
ここで、図9(a)の各スロットn1〜n5において、スロットn5は、定期送信パケットを送信するパケットとして予約されているものとすると、スロットn1は定期送信パケット用のスロットではないから、ステップS61からステップS63に移行し、スロットn1の通信状況は良好であるからステップS64に移行する。
そして、この場合、n5が定期送信パケットであることから、定期送信パケットを避けて送信できる連続するパケット数の最大数は、スロットn1からn4までであるが、送信時のパケット長の単位は、1、3、5スロットであるから、スロット数は“3”として設定される。そして、通信状況から特定されるパケットの最大数は、前述のように、“3”であるから、これらのうち小さい方、つまり“3”が送信パケット長として設定される。
したがって、送信側の無線通信機器では、3スロット長のパケットを生成しこれを送信する。このとき、例えば、3スロット長分の送信データがない場合には、ダミーデータを格納するようにすればよい。
したがって、スロットn1の送信タイミングで、図9(b)に示すように、3スロット長のパケットが送信される。
ここで、1パケットを送信する間は、複数のスロットにまたがったとしても送信開始時の通信周波数、つまり、この場合はf1が維持され、スロットn1からn3の間は、通信周波数f1で送信が行われる。このとき、通信周波数f1の通信状況は良好であるから、マスタ及びスレーブ間で良好に通信を行うことができる。
このとき、仮に、スロットn1で1スロット長のパケットを送信するようにした場合、スロットn2の通信周波数f5は通信状況が良好ではないことから、スロットn2でパケットを送受信したとしても、良好な通信が行われない場合がある。しかしながら、スロットn1の送信タイミングで3スロット長のパケットを送信するようにしたから、不良な通信周波数f5を用いて通信を行うことを回避することができ、その分、エラーの発生を低減することができる。
また、このとき、複数スロットにまたがるパケットを送信する場合には、送信開始時のスロットにおける通信周波数を維持して送信を行うという機能は予め有しているから、無線通信装置に対して大幅な機能を追加することなく、パケットの生成方法を変更することだけで対応することができる。
このとき、例えば、図8(a)に示すように、スロットn3及びn4が、定期送信パケット用のスロットとして設定されている場合には、スロットn1及びn2が定期送信パケット用のスロットではないから、送信可能なパケット長は“1”となり、通信状況から決定した送信可能なパケット長は“3”であるから、送信パケット長として“1”が設定される。
したがって、図8(b)に示すように、スロットn1で1スロットのパケット長のパケットが送信されることになる。このとき、送信パケット長として通信状況から決定されるパケット長“3”を設定した場合、スロットn2での通信状況の不良な通信周波数f5を使用せずにすむが、3スロット目のスロットn3は、定期送信パケットとして予約されているから、このスロットn3にまたがってパケットを送信することはできない。
したがって、前述のようにスロット数“1”として設定することで、定期送信パケットの送信を妨げることなく且つ不良な通信状況の通信周波数f5を用いることなくパケット通信を行うことができる。
このように、各通信周波数のエラー率を検出し、これに基づいて、この通信周波数を用いないようにしたから、通信状況が不良な通信周波数を用いることで、パケットの通信不良が発生することを回避することができる。
また、このとき、不良な通信周波数を含むようにパケット長を調整することで、不良な通信周波数を用いての通信を回避するようにし、不良なスロットでのパケット送信を行わないのではなく、不良なスロットでのデータの送信を行った状態で、不良な通信周波数の利用のみを回避するようにしているから、送信情報量が低減することなく実現することができる。
また、エラー情報を収集し、これに基づいて送信するパケット長を調整するだけでよい。したがって、例えば、ブルートゥース(登録商標)においては、パケット長として1、3、5スロット長のパケットのいずれかで送信する機能は、すでに備えているから、ブルートゥース(登録商標)規格にのっとった無線通信機器に対し、大幅な変更を伴うことなく実現することができる。
また、上記実施の形態においては、マスタ及びスレーブ無線通信機器の双方において、エラー情報を収集し、これに基づいてパケット長を調整するようにした場合について説明したが、通信状況が不良な通信周波数を用いないようにパケット長を調整するようにしているから、いずれか一方の無線通信機器においてパケット長を調整するだけで、通信状況が不良な通信周波数での通信を回避することができる。
したがって、ブルートゥース(登録商標)規格にのっとった既存の無線通信機器と通信を行う場合であっても、この既存の無線通信機器に対して機能の追加或いは変更等を伴うことなく、通信エラーの発生を回避することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、図10に示すように、複数のスレーブ無線通信機器SL1〜SL4と、マスタ無線通信機器MSとでネットワーク10を構成したものである。
各スレーブ無線通信機器SL1〜SL4は、上記第1の実施の形態におけるスレーブ無線通信機器SLと同様であるが、マスタ無線通信機器MSでの図5に示すパケット送信処理が異なっている。なお、上記第1の実施の形態と同一部には同一符号を付与しその詳細な説明は省略する。
図11は、第2の実施の形態におけるマスタ無線通信機器MSのパケット送信処理の処理手順を示すフローチャートであって、図5に示す第1の実施の形態におけるパケット送信処理において、ステップS32で送信パケット長を決定した後、ステップS32aに移行し、送信先のデバイスを決定する。
このステップS32aにおける送信先デバイス決定処理は、図12に示すように、まずステップS71で、通信回線が確立されているスレーブ無線通信機器(デバイス)SL1〜SL4のうち、次のスロットでパケットの送信を行うという制約のあるデバイスがあるかどうかを判定する。つまり、予めプロトコルによって、次のスロットでパケット送信を行うように規定されているデバイスがあるかどうかを判定する。
そして、制約のあるデバイスがある場合にはステップS72に移行し、制約のあるデバイスを、送信先デバイスとして設定する。そして、図11に戻る。
一方、ステップS71でパケットの送信タイミングに制約のあるデバイスがない場合には、ステップS73に移行して各変数の初期設定を行い、LM=0、Dm=無しに設定する。
次いで、ステップS74に移行し、変数LSとして、ステップS32で決定したパケット長で送信可能な最大データ長LSを設定する。例えば、予め設定可能なパケット長、つまり、スロット数に応じて、送信可能な最大データ長を設定しておき、これに基づいてステップS32で決定したパケット長に対応する最大データ長LSを得る。
次いで、ステップS75に移行し、通信回線が確立中のデバイスのうちマスタ無線通信機器MSと通信を行う優先度の最も高いデバイスを検索し、これをデバイス変数Dとする。これは、例えば、通信回線が確立中の通信中のデバイスを通信中リストとして優先度順に管理するようにし、この通信中リストに基づいて検出する。
次に、ステップS76で、各デバイスに送信すべきデータとしてマスタ無線通信機器MSにおいて保持している送信待ちデータのうち、デバイス変数Dとして設定されたデバイスに対して送信すべきデータのデータ長を検索しこれをLdとする。次いで、ステップS77に移行し、ステップS76で検索した送信待ちデータのデータ長Ldと、ステップS74で検索したスロットn1のタイミングで送信すべきパケットタイプで特定される最大データ長LSとを比較し、デバイス変数Dで特定されるデバイスの送信待ちデータ長Ldの方が大きければステップS78に移行して送信先デバイスとして、デバイス変数Dで特定されるデバイスを設定する。そして、図11に戻る。
一方、ステップS77で、パケットタイプの最大データ長LSがデバイス変数Dで特定されるデバイスの送信待ちデータ長Ld以上である場合には、ステップS79に移行し、デバイス変数Dで特定されるデバイスのデータ長Ldと変数LMとを比較し、変数LMの方が小さければステップS80に移行し、前記デバイス変数Dで特定されるデバイスを変数Dmに設定し、また、そのデータ長を変数LMに更新設定する。そして、ステップS81に移行する。
一方、前記ステップS79で、変数LMが、デバイスのデータ長Ld以下である場合にはそのままステップS81に移行する。このステップS81では、検索すべきデバイスが他にもあるか、つまり通信中リストに登録されており且つ上述の処理が行われていないスレーブ無線通信機器が他にもあるかどうかを判定し、他にもある場合には、ステップS82に移行して、変数Dを、通信中のデバイスのうち、優先順位が次に大きいデバイスに変更した後、前記ステップS76に戻り、逆に、通信中のデバイスが他になければ、ステップS83に移行し、この時点で変数Dmに設定されているデバイスを、送信先デバイスとして設定する。そして、図11に戻る。
つまり、送信先デバイス決定処理32aでは、通信中のデバイスのうち、優先度の高いものから検索し、スロットn1のタイミングで送信すべきパケットタイプで送信可能な、最大長以上の送信待ちデータを有するデバイス、また、このようなデバイスが存在しない場合には、送信待ちデータ長が最大のデバイスを選択し、これを送信先デバイスとして設定している。
そして、このようにして、送信先デバイスを決定したならば、図11に戻り、ステップS33に移行して、スロットn1の通信状況は良好であって送信可能かどうかを判定し、送信可能でなければそのまま処理を終了し、送信可能であれば、ステップS34aに移行し、送信先デバイスとして特定したデバイスの送信待ちデータとして設定されているデータを送信データとし、且つステップS32で設定されたパケット長のパケットを生成し、これを送信する(ステップS35)。
したがって、この第2の実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同様にして、エラー情報に基づいて送信するパケットタイプを特定し、通信中のスレーブ無線通信機器が複数ある場合には、マスタ無線通信機器MSでは、スレーブ無線通信機器SL1〜SL4のうちの優先度の高い順に、送信待ちデータがパケット長で送信可能なデータ長以上のものを選択しこれに基づいてパケットを生成する。
したがって、この場合も上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができると共に、送信すべきパケット長に適した送信待ちデータを検索し、これを送信するようにしているから、例えば3スロット分のパケットデータを送信することができるにも関わらず、1スロット分のパケットデータを送信する等といった、非効率的なパケット送信を行うことなく有効にパケット送信を行うことができ、結果的に通信効率を向上させることができる。
なお、この第2の実施の形態においては、通信の優先順位が高いものから、送信待ちデータを検索するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく任意に設定することができる。例えば、優先度を第一に考え、送信待ちデータ長が短いデバイスを選択するようにすることも可能である。
なお、上記各実施の形態においては、次に送信するスロットにおけるパケット長を通信状況から決定するようにした場合について説明したが、これに限るものではない。
上述のように、パケット受信時にエラー情報を収集することで、通信周波数毎の通信状況を把握することができる。したがって、これ以後の各スロットにおける通信周波数毎の通信状況を把握し、これに基づいて、パケット長を調整することによって、より通信効率を向上させることができる。
具体的には、5スロット以上先に通信状況の不良な通信周波数を使用することになっている場合には、そこに至るまでのパケット長の組み合わせを調整することにより、柔軟でより、効率的なパケット長の選択を行うことができる。
例えば、次にパケットを送信するスロットを1番目スロットm1とし、これを基準として7番目のスロットm7で使用する周波数の通信状況が不良である場合には、その周波数の利用を避けるために、例えば図13に示すように、複数のパケット長の組み合わせが考えられる。なお、図13では、受信したパケットの送信元の無線通信機器からの最大送信パケット長は1スロット長としている。
つまり、7スロット目m7で、パケット送信を行わないか、又は、7スロット目m7でパケットの送信を開始せずに、7スロット目m7を含むようにパケット長を設定してパケット通信を行うように設定する。そして、デバイスの優先順位や、各スロットの送信予約、或いは、処理負荷等を考慮し、最も効率よくデータ送信を行うことのできるパケット長を設定するようにすればよい。
そして、例えば、図13に示すような、組み合わせパターンを、通信状況が不良なスロットの発生箇所毎に設定して記憶しておき、これに基づいてパケットを送信するスロット及びそのときのパケット長を決定するようにすればよい。
つまり、図4のステップS3におけるパケット送信処理において、図14に示すように、まず、ステップS91で、フラグFがF=1であるか否かを判定し、F=1でない場合には、ステップS92に移行し、通信状況のチェックを行う。この場合、図13に示すように、10スロット先までのパケット長の組み合わせパターンが設定されているから、次に送信するパケットから10スロット先までの各スロットについて上記各実施の形態と同様にしてその通信状況をチェックする。
次いでステップS93に移行し、ステップS92で検出した通信状況に基づいて図13に示す組み合わせパターンに基づいて何れの組み合わせでパケット送信を行うかを決定する。そして、ステップS94に移行する。
このステップS94では、ステップS92で決定した組み合わせパターンで次のスロットでパケット送信を行うように設定されているかどうかを判定し、これらを共に満足するときステップS95に移行する。
そして、前記ステップS95では、ステップS92で決定した組み合わせパターンで特定されるパケット長のパケットを生成し、ステップS96に移行して、これを送信する。そして、ステップS97に移行し、ステップS92で決定された組み合わせのパターンで規定されたスロット全てについてパケットの送信が終了したかどうかを判定し、規定されたスロット全てについてパケットの送信が終了していない場合には、そのまま処理を終了し、図4に戻る。
そして、次に、このパケット送信処理を行う場合には、フラグFがF=1であって、次のスロットは、先に決定した組み合わせパターンによって規定されていることからステップS91からステップS94に移行し、次のスロットは組み合わせパターンで規定されているかどうかを判定し、例えば、送信パケットとして規定されていなければ、そのままステップS97に移行し、組み合わせパターンで規定された全てのスロットについて処理を行っていないからそのまま図4に戻る。
そして、以後同様に処理を行って、組み合わせパターンで特定されるスロットにおいて、指定されたスロット長のパケットを送信し、組み合わせパターンで規定されたスロット全てについて処理が終了したときステップS97からステップS98に移行し、フラグFをF=0に設定した後、図4に戻る。
したがって、次に、パケット送信処理を行う場合には、フラグFがF=0であるからステップS91からステップS92に移行し、この時点における各通信周波数毎の通信状況が検出され、次いでステップS93で、図13に示す組み合わせパターンの中から、通信状況に応じた組み合わせパターンが決定される。そして、以後上記と同様に処理が行われる。
なお、ここでは、10スロット先までの、各スロットの通信周波数における通信状況に基づいて、各送信タイミングにおけるパケット長を決定するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、任意に設定することができる。より先のスロットまでを調査対象とすれば、それだけ効率のよいパケット送信を行うことの可能なスケジューリングが可能となるが、その分、演算量も増加し処理時間がかかることになる。したがって、調査するスロット数は、無線通信機器における処理能力及び使用用途を考慮して決定するようにすればよい。つまり、例えば、無線通信機器の処理能力が高いならば、調査対象のスロット数を多くすればよく、逆に処理能力が低いならば、スロット数を少なくすればよい。また、例えば、無線通信機器が、アクセスポイントとして用いられているならば、調査対象のスロット数を多くすればよく、逆に、アクセスポイントへのアクセスを行うデバイスとして用いられるならば、スロット数を少なくすればよい。
なお、上記各実施の形態においては、エラー率の算出及び通信状況の判定処理を、通信状況の良否の情報を必要とする通信周波数が確定した時点で行うようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、パケットを送受信する際のエラー検出処理において、エラーを検出した時点で、通信状況の判定を行い、これを所定の記憶領域に格納するようにしてもよい。通信状況の良否の情報を必要とする通信周波数が確定した時点で行うようにした方が全体の処理量は減少するが、図4のパケット送信処理での処理が多くなるそのため、他の処理との兼ね合いからいずれかもしくは両者を複合した手順を選択するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態において、決定したパケット長よりも、送信するデータが少ない場合には、ダミーデータを含んでパケットを生成するようにした場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、パケットの種類として、前述のように、1スロット長、3スロット長、5スロット長のパケットを規定しているだけでなく、これら各スロット長のパケットに対し、エラー訂正用コードを含むパケット及び含まないパケットを規定しているシステムにおいては、例えば、送信すべきデータ量が、パケットのスロット長に相当するデータ量よりも少ない場合には、エラー訂正用コードを含むパケットを選択し、送信すべきデータと、エラー訂正用コードとを含む特定したスロット長のパケットを生成し、これを送信するようにしてもよい。このようにすることによって、より、的確にデータを送信することができる。
また、上記実施の形態においては、通信周波数毎にエラー率Rを検出するようにした場合について説明したが、これに限らず、例えば、通信先の無線通信機器毎に、通信周波数毎のエラー率を検出するようにし、通信先の無線通信機器と通信周波数とに基づいてパケット長を調整するようにしてもよく、このようにすることによって、通信先の無線通信機器と自無線通信機器との間の通信状況に応じてパケット長を設定することができ、より通信状況に適したパケット長を設定することができる。
また、上記実施の形態においては、エラー情報として、スレーブ無線通信機器からの受信エラー、受信パケットのヘッダエラー、送信エラー及びペイロードエラーについて検出するようにした場合について説明したが、必ずしもこれら全てを検出する必要はなく、また、必要に応じて他のエラーを検出するようにすることも可能である。
また、上記各実施の形態においては、パケットを送信するスロットにおいて、パケット長の設定や、組み合わせパターンの設定等を行うようにした場合について説明したがこれに限るものではなく、数スロット後のスロットにおけるパケット長を予め設定しておくようにしてもよいことはいうまでもない。
また、上記各実施の形態においては、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線送受信を行うようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、周波数ホッピング型の通信方式によってパケットを送受信するようなネットワークシステムであれば適用することができる。
なお、上記実施の形態において、図4のステップS10からステップS26の処理が無線通信状態検出手段に対応し、図5のステップS31及びステップS32の処理がパケット長設定手段に対応し、図6のステップS41及びS42の処理が通信周波数予測手段に対応し、図6のステップS43の処理がスロット状況検出手段に対応し、図6のステップS46からステップS51の処理がパケット長決定手段に対応している。また、図14のステップS92の処理が通信周波数予測手段及びスロット状況検出手段に対応し、図14のステップS93の処理がパケット送信計画手段に対応している。また、図12の処理が送信先機器選択手段に対応している。
本発明の第1の実施の形態におけるネットワークシステムの一例を示す構成図である。 図1のマスタ無線通信機器とスレーブ無線通信機器との間の通信方式を説明するための説明図である。 第1の実施の形態における無線通信機器の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるパケットの送受信時の処理の一例を示すフローチャートである。 図4のパケット送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5の通信状況チェック処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5の送信パケット長決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の動作説明に供する説明図である。 第1の実施の形態の動作説明に供する説明図である。 第2の実施の形態におけるネットワークシステムの一例を示す構成図である。 第2の実施の形態におけるパケット送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図11の送信先デバイスの決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 組み合わせパターンの一例である。 パケット送信処理のその他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
MS マスタ無線通信機器 LS スレーブ無線通信機器

Claims (7)

  1. スロット毎に通信周波数を切り替える周波数ホッピング型の通信方式によりパケットの授受を行い、且つパケット単位で前記通信周波数を切り替えるようになっている無線通信機器間におけるデータ通信方法であって、
    前記無線通信機器は、前記通信周波数毎の無線通信状態を検出し、前記通信周波数毎の無線通信状態に応じて送信パケットのパケット長を設定するようになっていることを特徴とするデータ通信方法。
  2. スロット毎に通信周波数を切り替える周波数ホッピング型の通信方式によりパケットの授受を行い、且つパケット単位で前記通信周波数を切り替えるようになっている無線通信機器において、
    前記通信周波数毎の無線通信状態を検出する無線通信状態検出手段と、
    当該無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態に基づいて、送信パケットのパケット長を設定するパケット長設定手段と、を備えることを特徴とする無線通信機器。
  3. 前記パケット長設定手段は、一のスロット以後の連続する所定数の調査対象スロットにおける通信周波数を予測する通信周波数予測手段と、
    当該通信周波数予測手段で予測した前記調査対象スロット毎の通信周波数及び前記無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態に基づいて、前記各調査対象スロットの無線通信状態を検出するスロット状況検出手段と、
    当該スロット状況検出手段で検出した前記調査対象スロット毎の無線通信状態に基づいて、前記一のスロットから当該一のスロットより後の無線通信状態の不良なスロットにまたがるパケット長を、前記一のスロットのパケット長とするパケット長決定手段と、を備えることを特徴とする請求項2記載の無線通信機器。
  4. 前記パケット長決定手段は、前記調査対象スロットの中に、予め特定パケットを送信するためのスロットとして規定されている予約スロットを含む場合には、前記一のスロットから前記予約スロットの直前のスロットまでを前記調査対象スロットとみなすようになっていることを特徴とする請求項3記載の無線通信機器。
  5. 前記パケット長設定手段は、一のスロット以後の連続する所定数の調査対象スロットにおける通信周波数を予測する通信周波数予測手段と、
    当該通信周波数予測手段で予測した前記調査対象スロット毎の通信周波数及び前記無線通信状態検出手段で検出した無線通信状態に基づいて、前記各調査対象スロットの無線通信状態を検出するスロット状況検出手段と、
    当該スロット状況検出手段で検出した調査対象スロット毎の無線通信状態に基づき、
    前記調査対象スロットについて、パケットの送信スロット及びそのパケット長を決定するパケット送信計画手段と、を備えることを特徴とする請求項2記載の無線通信機器。
  6. 前記パケット送信計画手段は、前記送信パケットが、予め特定パケットを送信するためのスロットとして規定されている予約スロットにまたがらないようにパケットの送信計画を行うようになっていることを特徴とする請求項3記載の無線通信機器。
  7. 無線通信先の複数の機器とパケットを授受するようになっている無線通信機器であって、
    前記無線通信先の複数の機器のうち、パケット送信の優先順位がより高い機器であり且つ当該機器に対する送信待ちデータのデータ長が、前記パケット長設定手段で設定したパケット長に相当するデータ長よりも長い機器を選択する送信先機器選択手段を備え、
    当該送信先機器選択手段で選択した送信先機器に対し、当該送信先機器への送信待ちデータからなる送信パケットを送信するようになっていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の無線通信機器。
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