JP2005117398A - データ放送用情報生成プログラム、データ放送用情報送信装置、データ放送用情報受信装置ならびにvics情報生成プログラム、vics情報送信装置、vics情報受信装置 - Google Patents
データ放送用情報生成プログラム、データ放送用情報送信装置、データ放送用情報受信装置ならびにvics情報生成プログラム、vics情報送信装置、vics情報受信装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 地上波デジタル放送を利用したデータ放送用情報生成プログラム、送信装置、受信装置ならびに地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用することができる地上波デジタル放送を利用したVICS情報生成プログラム、送信装置、受信装置を提供する。
【解決手段】 道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報の生成を行って送信するVICS情報送信装置1であって、項目別データに任意ビットのデータ長を割り当てて、基本情報と拡張情報とからなるVICS情報を構成するVICS情報構成手段5と、拡張情報の直前の位置にフラグを配置するフラグ設置手段7と、VICS情報を地上波デジタル放送として送信するVICS情報送信手段9と、備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報の生成を行って送信するVICS情報送信装置1であって、項目別データに任意ビットのデータ長を割り当てて、基本情報と拡張情報とからなるVICS情報を構成するVICS情報構成手段5と、拡張情報の直前の位置にフラグを配置するフラグ設置手段7と、VICS情報を地上波デジタル放送として送信するVICS情報送信手段9と、備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、データ放送用情報、VICS情報の伝送に関し、具体的には、データ放送用情報、VICS情報の伝送上の効率的なデータ構成あるいは符号化に関し地上波デジタル放送を利用したデータ放送用情報生成プログラム、データ放送用情報送信装置、データ放送用情報受信装置ならびにVICS情報生成プログラム、VICS情報送信装置、VICS情報受信装置に関する。
従来、刻々と変化する道路交通情報を車輌の現在走行位置に即して提供するサービスとしてVICS(Vehicle Information and Communication System)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このVICSは、種々の手段で得た道路交通情報(渋滞、事故、規制、駐車場、区間旅行時間)を、道路管理者および都道府県警察が収集し、VICSセンターが処理・編集し、カーナビゲーション等のVICS対応車載機にリアルタイムで提供するシステムである。
このVICSによって提供された情報(以下、VICS情報という)をカーナビゲーション等のVICS対応車載機で受信すると、VICS情報の一部である、渋滞や交通規制等の道路交通情報を、当該VICS対応車載機に備えられている表示手段の表示画面に表示されているカーナビゲーションのための地図上に、文字や図形として表示することができる。
そして、このVICS情報の情報提供手段(メディア)としては、電波ビーコン・光ビーコン・FM多重放送があり、これらのメディアは、それぞれの特性に応じた使い分けがなされている。
例えば、電波ビーコンは、主に高速道路に設置されており、この電波ビーコンによって、車輌の進行方向に対して、前方200km程度の高速道路および周辺一般道の情報が提供されている。また、光ビーコンは、一般道に設置されており、この光ビーコンによって、車両の進行方向に対して、前方10〜30km程度の一般道と高速道路の情報が提供されている。さらに、FM多重放送は、都道府県単位の広域にわたる概要的な情報が提供されている。なお、これら各種のメディアから提供されるVICS情報は、数分間隔(1分〜5分)で更新され、24時間提供されている。
一方、このVICS情報には、VICS対応車載機における表示のされ方(情報量の多寡による)によって、3段階のレベル(レベル1〜レベル3)があり、レベル1は文字表示型、レベル2は簡易図形表示型、レベル3は地図表示型となっている。
このレベル3の地図表示型は、VICS対応車載機の表示手段に表示されている地図表示画面に、渋滞や交通規制等の道路交通情報を重ね書きするタイプである。レベル3の地図表示型では、地図表示画面上に、道路交通情報を重ね書きしているので、VICS対応車載機のユーザは、自車輌の走行地点と渋滞箇所との関係がひと目でわかり、刻々と変化する道路交通状況に合わせ、渋滞を避けたコース(道路)の選択をすることができ、最短の旅行時間(所要時間)で目的地に到着することができる。
ところで、VICS情報として提供される道路に関する道路交通情報は、当該道路を管理単位(交差点間)で区分したリンク毎に提供されており、詳細には、渋滞の度合いを数値化した渋滞度(4段階)、渋滞の長さを示す渋滞長(距離表示)、道路を移動するのに要する時間を示す旅行時間(時間表示)などがある。
道路交通情報のリンクは、管理対象となる道路(管理対象道路)について、当該管理対象道路と、他の管理対象道路との接続点、または、管理対象となる交差点(管理対象交差点)がある場合、ある管理対象交差点から次の管理対象交差点まで、進行方向に沿って、単一の番号が設定されている。また、この道路交通情報のリンク(VICSリンク)では、ある道路のある方向のある複数の区分(区間)を指定する場合、それぞれの道路区分(区間)毎に特有の単一のコードが振り当てられている。
なお、この単一のコードそれぞれが割り振られている道路区分(区間)は、現在、VICSリンクと称され、それぞれのコードはVICSリンク番号と呼ばれている。この明細書中では、道路区分、リンク、VICSリンクと表現しているものは同一のものを指しており、同様に、道路区分番号、リンク番号、VICSリンク番号と表現しているものも同一のものを指している。
また、VICS情報には、道路種別があり、この道路種別では、都市間高速、都市内高速、一般道、その他有料道路など、の4つの種別がなされている。これらの道路では、道路の延長(複数の道路のつながり方、交差の仕方)に従って、原則的には、連続したリンク番号、すなわち、道路区分番号が割り振られている。ちなみに、各道路に道路区分番号が付された後、別の道路が新設された場合、当該道路区分番号の連続性が崩れている箇所が少なからず存在している。
ところでまた、データ放送を利用して、車輌を運転するユーザに、観光情報、レストラン・ホテル情報、各種イベント情報等(データ放送用情報)の有益な情報を提供するサービスが行われている。
特開2001−101580号公報(段落番号0039〜0070、図2)
ところで、上述したように、VICS情報提供手段(メディア)としては、電波ビーコン・光ビーコン・FM多重放送となっている。
一方、テレビジョン放送業界では、総務省の要請により、すでに始まっているCSデジタル並びにBSデジタル放送に続いて、地上波テレビジョン放送のデジタル化が推進されつつあり、三大広域圏(関東、中京、近畿)では2003年末までに、その他地域では2006年末までに地上波デジタル放送を開始し、2011年にはアナログ放送を終了する予定となっている。
一方、テレビジョン放送業界では、総務省の要請により、すでに始まっているCSデジタル並びにBSデジタル放送に続いて、地上波テレビジョン放送のデジタル化が推進されつつあり、三大広域圏(関東、中京、近畿)では2003年末までに、その他地域では2006年末までに地上波デジタル放送を開始し、2011年にはアナログ放送を終了する予定となっている。
しかしながら、地上波デジタル放送の各種検討会等において、現状では、この地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用する旨の提案がなされているものの、その技術、特に、符号化に関しては具体的な提案はなされておらず、VICS情報を受信する受信側で、当該VICS情報を効率よく処理することができるVICS情報の生成手法、送信手法、受信手法が望まれていた。
さらに、データ放送によって送信されるデータ放送用情報を提供するサービスでは、伝送されるデータ放送用情報の情報量が増加しており、伝送周期が長くなり、データ放送用情報を受信する受信側の負担が増加してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するため、伝送効率のよく、データ放送用情報を受信する側の負担を軽減することができるデータ放送用情報生成プログラム、データ放送用情報を送信するデータ放送用情報送信装置、データ放送用情報を受信するデータ放送用情報受信装置ならびに地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用することができる具体的な生成を行うVICS情報生成プログラム、VICS情報を送信するVICS情報送信装置、VICS情報を受信するVICS情報受信装置を提供することを目的とする。
その目的を達成するため、請求項1に記載のデータ放送用情報生成プログラムは、データ放送用の複数の項目別データからなるデータ放送用情報の生成を行う装置を、情報構成手段、フラグ設置手段として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、データ放送用情報生成プログラムは、情報構成手段によって、項目別データに、可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足(補充)する拡張情報とに分けて、データ放送用情報を構成する。例えば、可変ビットのデータ長とは、自在に変更可能な任意のビット数、1ビット、2ビット、・・・nビットのデータの長さを指すものである。そして、このデータ放送用情報生成プログラムは、フラグ設置手段によって、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、項目別データの中において拡張情報が格納される直前の位置に配置する。つまり、例えば、データ放送用情報を再現(受信)する側では、このフラグを検出して、確認することによって、拡張情報の有無を検出することができ、再現(受信)する際に、データ放送用情報に含まれている各項目別データを高速に処理することができる。
請求項2に記載のVICS情報生成プログラムは、道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報の生成を行う装置を、情報構成手段、フラグ設置手段として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、VICS情報生成プログラムは、情報構成手段によって、項目別データに、可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足(補充)する拡張情報とに分けて、VICS情報を構成する。例えば、可変ビットのデータ長とは、自在に変更可能な任意のビット数、1ビット、2ビット、・・・nビットのデータの長さを指すものであり、基本情報は、道路を区分したリンクの連続する個数を示す連続リンク数と、当該道路中においてリンクを開始する数を示す開始リンク数と、当該道路の渋滞の度合いを示す渋滞度とを指すものである。また、例えば、拡張情報は、リンク間を移動する所要時間(旅行時間)を示すリンク旅行時間と、道路中において渋滞の先頭位置を示す渋滞先頭位置と、渋滞の長さを示す渋滞長とを指すものである。
そして、このVICS情報生成プログラムは、フラグ設置手段によって、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、項目別データの中において拡張情報が格納される直前の位置に配置する。つまり、例えば、VICS情報を再現(受信)する側では、このフラグを検出して、確認することによって、拡張情報の有無を検出することができ、再現(受信)する際に、VICS情報に含まれている各項目別データを高速に処理することができる。
請求項3に記載のVICS情報生成プログラムは、請求項2に記載のVICS情報生成プログラムにおいて、前記VICS情報は、前記項目別データのデータ構造を記述するヘッダ部を備え、当該ヘッダ部には、前記項目別データが生成された時刻を示す時間情報と、前記項目別データが更新される時刻を示す更新情報とを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、VICS情報のヘッダ部に、項目別データが生成された時刻を示す時刻情報と、項目別データが更新される時刻を示す更新情報とを含んでいるので、このVICS情報を受信して再現する場合には、これらの時刻情報と更新情報とを参照することによって、項目別データが最新のものであるのか、いつ更新されるのかといったことを把握することができる。
請求項4に記載のVICS情報生成プログラムは、請求項2または請求項3に記載のVICS情報生成プログラムにおいて、前記拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には、前記フラグ設置手段によって、当該拡張情報群それぞれに前記フラグが前記項目別データの中において前記拡張情報群の格納される直前の位置に配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、VICS情報生成プログラムは、フラグ設置手段によって、拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には、当該拡張情報群それぞれが格納される直前の位置にフラグを配置する。つまり、このフラグを配置することによって、拡張情報が拡張情報群として複数含まれていたとしても、それぞれの拡張情報群の有無を別個に検出することができる。
請求項5に記載のVICS情報生成プログラムは、請求項4に記載のVICS情報生成プログラムにおいて、前記拡張情報群が第1拡張情報群と第2拡張情報群とに分かれている場合には、前記第1拡張情報群の先頭に配置されたフラグの後に、道路の所定区間における所要時間を表すためのリンク旅行時間の有無を示す集約フラグと、当該リンク旅行時間を実測した場合および予測した場合の時間種別を示す種別フラグとを備えると共に、前記第2拡張情報群の先頭に配置されたフラグの後に、道路上において渋滞の先頭位置を示す情報である渋滞先頭位置および渋滞の長さを示す情報である渋滞長の有無を示す第一継続フラグと、渋滞の度合いを示す情報である渋滞度の有無を示す第二継続フラグとを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、VICS情報生成プログラムは、拡張情報が第1拡張情報群と第2拡張情報群とに分かれている場合には、第1拡張情報群の先頭に配置されたフラグの後に、集約フラグと、種別フラグとを備え、さらに、第2拡張情報群の先頭に配置されたフラグの後に、第一継続フラグと、第二継続フラグとを備えている。つまり、これらのフラグによって、拡張情報に含まれている情報の種別を示すと共に、各拡張情報(第1拡張情報、第2拡張情報)を段階的に詳しく記述することができる。
請求項6に記載のデータ放送用情報送信装置は、データ放送用の複数の項目別データからなるデータ放送用情報の生成を行う装置を、情報構成手段、フラグ設置手段と、データ放送用情報送信手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、データ放送用情報送信装置は、情報構成手段によって、項目別データに可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、データ放送用情報を構成する。続いて、このデータ放送用情報送信装置は、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、拡張情報が格納される直前の位置に配置し、データ放送用情報送信手段によって、フラグを配置したデータ放送用情報を送信する。なお、このデータ放送用情報は、データ放送用情報送信手段によって地上放送デジタル波として、送信(放送)される。
請求項7に記載のVICS情報送信装置は、道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報の生成を行って送信するVICS情報送信装置であって、情報構成手段と、フラグ設置手段と、VICS情報送信手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、VICS情報送信装置は、情報構成手段によって、項目別データに可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、VICS情報を構成する。続いて、このVICS情報送信装置は、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、拡張情報が格納される直前の位置に配置し、VICS情報送信手段によって、フラグを配置したVICS情報を送信する。なお、このVICS情報は、VICS情報送信手段によって地上放送デジタル波として、送信(放送)される。
請求項8に記載のデータ放送用情報受信装置は、データ放送用の複数の項目別データからなるデータ放送用情報を受信するデータ放送用情報受信装置であって、データ放送用情報受信手段と、フラグ検出手段と、情報出力手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、データ放送用情報受信装置は、データ放送用情報受信手段によって、データ放送用情報を受信する。このデータ放送用情報は、地上放送デジタル波として送信されたものである。続いて、データ放送用情報受信装置は、フラグ検出手段によって、項目別データに割り当てられている基本情報および拡張情報の中から、当該基本情報に連続するか、または、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグを検出する。そして、このデータ放送用情報受信装置は、情報出力手段によって、フラグ検出手段で検出したフラグに基づいて、データ放送用情報に含まれている項目別データを出力する。
請求項9に記載のVICS情報受信装置は、道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報を受信するVICS情報受信装置であって、VICS情報受信手段と、フラグ検出手段と、情報出力手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、VICS情報受信装置は、VICS情報受信手段によって、VICS情報を受信する。このVICS情報は、地上放送デジタル波として送信されたものである。続いて、VICS情報受信装置は、フラグ検出手段によって、項目別データに割り当てられている基本情報及び拡張情報の中から、当該基本情報に連続するか、または、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグを検出する。このフラグ検出手段によって、拡張情報の有無を識別するフラグ、リンク旅行時間の有無を示す集約フラグ、リンク旅行時間の時間種別を示す種別フラグ、渋滞先頭位置および渋滞長の有無を示す第一継続フラグ、渋滞度の有無を示す第二継続フラグが検出される。そして、このVICS情報受信装置は、情報出力手段によって、フラグ検出手段で検出したフラグに基づいて、VICS情報に含まれている項目別データを出力する。
請求項1に記載の発明によれば、項目別データに、可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足(補充)する拡張情報とに分けて、データ放送用情報を構成し、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、項目別データの中において拡張情報が格納される直前の位置に配置する。これによって、地上波デジタル放送に適合するデータ放送用情報を生成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、項目別データに、可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足(補充)する拡張情報とに分けて、VICS情報を構成し、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、項目別データの中において拡張情報が格納される直前の位置に配置する。これによって、VICS情報用の生成が設定され、この生成が地上波デジタル放送に適合しているので、VICS情報提供手段として、地上波デジタル放送を利用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、VICS情報のヘッダ部に、項目別データが生成された時刻を示す時刻情報と、項目別データが更新される時刻を示す更新情報とを含んでいるので、このVICS情報を受信して再現する場合には、これらの時刻情報と更新情報とを参照することによって、項目別データが最新のものであるのか、いつ更新されるのかといったことを把握することができる。
請求項4に記載の発明によれば、拡張情報群それぞれが格納される直前の位置にフラグを配置することによって、拡張情報が拡張情報群として複数含まれていたとしても、それぞれの拡張情報群の有無を別個に検出することができる。
請求項5に記載の発明によれば、拡張情報が第1拡張情報群と第2拡張情報群とに分かれている場合に、第1拡張情報群のフラグの後に、集約フラグと、種別フラグとを備え、さらに、第2拡張情報群のフラグの後に、第一継続フラグと、第二継続フラグとを備えることによって、拡張情報に含まれている情報の種別を示すと共に、各拡張情報を段階的に詳しく記述することができる。
請求項6記載の発明によれば、項目別データに、可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足(補充)する拡張情報とに分けて、データ放送用情報を構成し、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、項目別データの中において拡張情報が格納される直前の位置に配置して送信する。これによって、地上波デジタル放送を利用して、データ放送用情報を効率よく送信することができる。
請求項7に記載の発明によれば、項目別データに可変ビットのデータ長を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、VICS情報を構成し、拡張情報の有無を識別するためのフラグを、拡張情報が格納される直前の位置に配置し、フラグを配置したVICS情報を送信する。これによって、VICS情報用の生成が設定され、この生成が地上波デジタル放送に適合しているので、VICS情報提供手段として、地上波デジタル放送を利用することができる。また、VICS情報の生成は、拡張情報が可変長のデータフォーマットから構成されていることにより、不要なダミーデータを使用することなく必要なデータのみで地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用することができる。
請求項8に記載の発明によれば、地上放送デジタル波として送信されたデータ放送用情報を受信し、項目別データに割り当てられている基本情報および拡張情報の中から、当該基本情報に連続するか、または、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグを検出し、この検出したフラグに基づいて、データ放送用情報に含まれている項目別データを出力する。このため、地上波デジタル放送を利用して、データ放送用情報を受信し、効率よく処理することができる。
請求項9に記載の発明によれば、地上放送デジタル波として送信されたVICS情報を受信し、項目別データに割り当てられている基本情報および拡張情報の中から、当該基本情報に連続するか、または、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグを検出し、この検出したフラグに基づいて、VICS情報に含まれている項目別データを出力する。このため、VICS情報の生成が地上波デジタル放送に適合しており、送信側で付されたフラグを検出しこのフラグに基づいて項目別データを出力しているので、地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用することができる。
次に、本発明の地上波デジタル放送を利用したVICS情報符号送信装置およびVICS情報符号受信装置を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施の形態では、使用する電波が地上波デジタル放送用であるため、VICS情報として、レベル3の符号を対象に説明する。
ところで、以下の説明において、本発明では可変ビット長方式を採用している。これは、固定長方式を採用すると、データがあってもなくてもその領域を確保する必要があり、データが存在しないないときは、その領域は無駄なデータ、即ち、ダミーデータを挿入する(特許文献1の段落0020等参照)こととなり、この必要でもないダミーデータを送受信することは伝送上の無駄となる。
(VICS情報符号送受信システムの構成)
図1はVICS情報符号送受信システムのブロック図である。この図1に示すように、VICS情報符号送受信システムAは、VICS情報符号送信装置1と、VICS情報符号受信装置3と、表示装置2とから構成されている。このVICS情報符号送受信システムAは、道路交通情報に係る複数の項目別データからなる、映像を伴うレベル3のVICS情報をVICS情報符号送信装置1から、地上波デジタル放送によって出力し、車載されているVICS情報符号受信装置3によって、このVICS情報を受信し、表示装置2に出力するものである。
図1はVICS情報符号送受信システムのブロック図である。この図1に示すように、VICS情報符号送受信システムAは、VICS情報符号送信装置1と、VICS情報符号受信装置3と、表示装置2とから構成されている。このVICS情報符号送受信システムAは、道路交通情報に係る複数の項目別データからなる、映像を伴うレベル3のVICS情報をVICS情報符号送信装置1から、地上波デジタル放送によって出力し、車載されているVICS情報符号受信装置3によって、このVICS情報を受信し、表示装置2に出力するものである。
そして、このVICS情報符号送受信システムAは、送信側のVICS情報符号送信装置1で、VICS情報を地上波デジタル放送の放送波として出力する際に、項目別データを基本情報と、必要に応じた拡張情報とに分けると共に、拡張情報が格納される直前の位置にフラグを設置することによって、受信側のVICS情報符号受信装置3で、拡張情報の有無を即座に検出できるようにしたものである。すなわち、このVICS情報符号送受信システムAは、地上波デジタル放送に適合するように、VICS情報の生成を効率よく行うようにしたものである。
(VICS情報符号送信装置の構成)
VICS情報符号送信装置1は、項目別データを取得して、VICS情報を構成して地上波デジタルの放送波として出力するもので、VICS情報構成手段5と、フラグ設置手段7と、VICS情報送信手段9とを備えている。なお、このVICS情報符号送信装置1は、放送局等に備えられている放送設備の一部分のハードウェア、つまり、主にVICS情報を処理する機能を抜粋したものである。本発明は、これらのハードウェアを有効活用するプログラム(VICS情報生成プログラム)である。また、これらの各手段5〜9は、当該放送設備の一部分のハードウェアと協働するソフトウェアの機能を特定したものである。
VICS情報符号送信装置1は、項目別データを取得して、VICS情報を構成して地上波デジタルの放送波として出力するもので、VICS情報構成手段5と、フラグ設置手段7と、VICS情報送信手段9とを備えている。なお、このVICS情報符号送信装置1は、放送局等に備えられている放送設備の一部分のハードウェア、つまり、主にVICS情報を処理する機能を抜粋したものである。本発明は、これらのハードウェアを有効活用するプログラム(VICS情報生成プログラム)である。また、これらの各手段5〜9は、当該放送設備の一部分のハードウェアと協働するソフトウェアの機能を特定したものである。
VICS情報構成手段5は、入力された複数の項目別データの項目毎に予め割り振ったデータ格納領域を有しており、このデータ格納領域に、当該項目別データを格納することで、VICS情報の生成を行うものである。また、このVICS情報構成手段5は、VICS情報にヘッダ部を付加するものである。
なお、項目別データは、道路交通情報に係るもので、基本情報として、連続しているリンク(道路区分)の数を示す連続リンク数、道路中においてリンクを開始する数を示す開始リンク数、渋滞の度合いを数値化した渋滞度を、拡張情報として、リンク間を移動する移動時間を示したリンク旅行時間、渋滞の先頭位置を示した渋滞先頭位置、渋滞の長さを示した渋滞長を含むものである。
また、データ格納領域は、可変ビットのデータ長を備えるものである。基本情報である連続リンク数には4bit、開始リンク数には12bit、渋滞度には2bit、拡張情報としてリンク旅行時間には13bit、渋滞先頭位置には12bit、渋滞長には12bitが割り当てられている。
さらに、VICS情報のヘッダ部は、項目別データが生成された時刻(生成時刻)を示す時間情報と、項目別データが更新される時刻(更新時刻)を示す更新情報とを記述したものである。
フラグ設置手段7は、VICS情報構成手段5によって、構成されたVICS情報中において拡張情報の直前の位置に、当該拡張情報の有無を報知するフラグを設置するものである。すなわち、拡張情報に割り当てられた項目別データが存在する場合には、フラグを“1”とし、拡張情報に割り当てられた項目別データ存在しない場合には、フラグを“0”と設置するものである。
また、このフラグ設置手段7は、拡張情報が複数の拡張情報群に分けられている場合、例えば、第1拡張情報群、第2拡張情報群とに分けられている場合であり、且つ、第1拡張情報群がリンク旅行時間である場合には、当該リンク旅行時間の直前の位置に、リンク旅行時間の有無を示す集約フラグ、リンク旅行時間を実測した場合および予測した場合の時間種別を示す種別フラグを設置する。
さらに、第2拡張情報が渋滞先頭位置、渋滞長、渋滞度(詳細)である場合、渋滞先頭位置および渋滞長の有無を示す第一継続フラグを、これら渋滞先頭位置および渋滞長の直前の位置に配置すると共に、渋滞度(詳細)の有無を示す第二継続フラグを、当該渋滞度の直前の位置に配置する。
なお、このフラグ設置手段7には、図示を省略したが、VICS情報中に含まれている情報の種別を判定する判定手段が備えられており、この判定手段によって、判定された結果に基づいて、通常のフラグ、集約フラグ、種別フラグ、第一継続フラグおよび第二継続フラグをそれぞれの情報(拡張情報、リンク旅行時間、渋滞先頭位置、渋滞度)の直前の位置に配置する。
VICS情報送信手段9は、フラグ設置手段7によって、種々のフラグが設置されたVICS情報を符号化し、地上波デジタル放送の放送波として出力するものである。
VICS情報符号送信装置1によれば、VICS情報構成手段5で、項目別データに可変ビットのデータ長が割り当てられると共に、当該項目別データが基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けられて、VICS情報が構成され、フラグ設置手段7で、拡張情報の有無を識別するためのフラグが、拡張情報が格納される直前の位置に配置され、VICS情報送信手段9で、フラグが配置したVICS情報が、地上波デジタル放送の放送波として出力される。これによって、VICS情報用の生成が設定されることになり、この生成が地上波デジタル放送に適合しているので、VICS情報提供手段として、地上波デジタル放送を利用することができる。また、VICS情報の生成は、拡張情報が可変長のデータフォーマットから構成されていることにより、不要なダミーデータを使用することなく必要なデータのみで地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用することができる。
(VICS情報符号受信装置の構成)
VICS情報符号受信装置3は、地上波デジタル放送の放送波として出力されたVICS情報を受信して、表示装置2に出力するもので、VICS情報受信手段11と、フラグ検出手段13と、情報出力手段15とを備えている。このVICS情報受信装置3は、主に車両等の移動体に設置されているものであり、これらの各手段11〜15は、VICS情報を処理するソフトウェアの機能を特定したものである。
VICS情報符号受信装置3は、地上波デジタル放送の放送波として出力されたVICS情報を受信して、表示装置2に出力するもので、VICS情報受信手段11と、フラグ検出手段13と、情報出力手段15とを備えている。このVICS情報受信装置3は、主に車両等の移動体に設置されているものであり、これらの各手段11〜15は、VICS情報を処理するソフトウェアの機能を特定したものである。
VICS情報受信手段11は、地上波デジタル放送の放送波として出力されたVICS情報を受信して、復号するものである。このVICS情報受信手段11は、受信した放送波を検波、増幅し、誤り訂正符号を検出した後に、VICS情報を復号して、出力するものである。
フラグ検出手段13は、VICS情報受信手段11で受信され、復号されたVICS情報に含まれている種々のフラグを検出するものである。このフラグ検出手段13は、VICS情報に含まれている複数の項目別データにおいて、基本情報に連続するフラグと、拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群に含まれているフラグ(集約フラグ、種別フラグ、第一継続フラグおよび第二継続フラグ)とを検出するものである。
情報出力手段15は、フラグ検出手段13で検出されたフラグに基づいて、VICS情報に含まれている項目別データを出力するものである。つまり、それぞれのフラグにおいて、“1”が検出された場合、後続する拡張情報、拡張情報群(第1拡張情報群、第2拡張情報群)とが存在していることになり、これらの拡張情報、拡張情報群(第1拡張情報群、第2拡張情報群)を出力し、“0”が検出された場合、後続する拡張情報、拡張情報群(第1拡張情報群、第2拡張情報群)とが存在していないことになり、出力されない。
VICS情報符号受信装置3によれば、VICS情報受信手段11で、地上放送デジタル波(地上波デジタル放送の放送波)として送信されたVICS情報が受信され、フラグ検出手段13で、項目別データに割り当てられている基本情報および拡張情報の中から、当該基本情報に連続するフラグと、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグとが検出され、情報出力手段15で、検出されたフラグに基づいて、VICS情報に含まれている項目別データが表示装置2に出力される。このため、VICS情報の生成が地上波デジタル放送に適合しており、送信側で付されたフラグを検出し、このフラグに基づいて項目別データを出力しているので、地上波デジタル放送をVICS情報提供手段として利用することができる。
以上、説明したように、従来、複数の項目別データ(種々のデータ)からなるVICS情報を伝送(放送)する符号形式を設計する場合に、各々の項目別データに合わせたビット数を設定していたのに比べ、VICS情報符号送受信システムAでは、項目別データの拡張情報全体がある場合とない場合とが存在するようなVICS情報について、拡張情報の直前にフラグを配置し、有無の判別を行っている。このように、VICS情報全体の伝送符号の無駄を減らすことができ、受信側のVICS情報受信装置3では、フラグを検出することによって、拡張情報の有無の判別ができるので、処理が簡単になる。
なお、従来では、符号形式を設計する場合、8ビット(1バイト)単位に項目別データ(種々のデータ)を配置するのが通例とされており、8ビット(1バイト)に満たない場合には、項目別データを組み合わせて8ビット(1バイト)とする。しかし、丁度、8ビットにならない場合、例えば、項目別データが2ビットと、別の項目別データが5ビットである場合には、1ビットの余りが生じ無駄となる。
また、従来では、一般的にフラグが配置される位置は、項目別データの拡張情報の直前位置ではなく、離れた位置に格納されており、この離れた位置に格納されたフラグは、一旦メモリ(記憶手段、図示せず)に記憶されて、処理する際に読み出されてから行われている。このためVICS情報を処理する過程が複雑となり、このフラグを処理する処理プログラムを作成する場合、フラグと拡張情報との対応付けについて、間違いを生じやすかった。
(VICS情報符号送信装置の動作)
次に、図2に示すフローチャートを参照して、VICS情報符号送信装置1の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、VICS情報符号送信装置1は、VICS情報構成手段5によって、複数の項目別データを取得し、この取得した項目別データそれぞれについて、基本情報および拡張情報のデータ格納領域を割り当てると共に、ヘッダ部を付加してVICS情報を生成する(S21)。
次に、図2に示すフローチャートを参照して、VICS情報符号送信装置1の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、VICS情報符号送信装置1は、VICS情報構成手段5によって、複数の項目別データを取得し、この取得した項目別データそれぞれについて、基本情報および拡張情報のデータ格納領域を割り当てると共に、ヘッダ部を付加してVICS情報を生成する(S21)。
続いて、VICS情報符号送信装置1は、フラグ設置手段7によって、拡張情報の格納される直前の位置および拡張情報群が格納される直前の位置にフラグを設置する(S22)。そして、VICS情報符号送信装置1は、VICS情報送信手段9によって、地上波デジタル放送の放送波として、フラグを設置したVICS情報を出力(放送)する(S23)。
(VICS情報符号受信装置の動作)
次に、図3に示すフローチャートを参照して、VICS情報符号受信装置3の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、VICS情報符号受信装置3は、VICS情報受信手段11によって、地上波デジタル放送の放送波として出力(放送)されたVICS情報を受信し、復号して、フラグ検出手段13に出力する(S31)。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、VICS情報符号受信装置3の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、VICS情報符号受信装置3は、VICS情報受信手段11によって、地上波デジタル放送の放送波として出力(放送)されたVICS情報を受信し、復号して、フラグ検出手段13に出力する(S31)。
続いて、VICS情報符号受信装置3は、フラグ検出手段13によって、VICS情報中の項目別データに含まれているフラグ(通常のフラグ、集約フラグ、種別フラグ、第一継続フラグおよび第二継続フラグ)を検出する(S32)。そして、VICS情報符号受信装置3は、情報出力手段15によって、フラグ検出手段15で検出されたフラグに基づいて、VICS情報中の項目別データを出力する(S33)。
(VICS情報の生成の例)
次に、図4、図5を参照して、VICS情報の生成(データフォーマット)の例について説明する。
図4は渋滞情報のデータフォーマットを示した説明図、図5は渋滞情報のデータフォーマットをビット割当で示した説明図である。
次に、図4、図5を参照して、VICS情報の生成(データフォーマット)の例について説明する。
図4は渋滞情報のデータフォーマットを示した説明図、図5は渋滞情報のデータフォーマットをビット割当で示した説明図である。
図4および図5において、基本情報(24ビット割当)としては、連続リンク数(4ビット)、開始リンク番号(12ビット)、渋滞度(2ビット)の各項目(以降の6ビットは省略)がある。ここで示す渋滞度としては、「渋滞」「混雑」「渋滞なし」「不明」の4区分がある。
また、拡張情報は第1拡張情報群および第2拡張情報群に分かれ、第1拡張情報群(16ビット割当)としては、フラグF1(1ビット)、リンク旅行時間の集約(1ビット)、実測か予測かの種別(時間種別、1ビット)、交差点間(リンク)の所要時間であるリンク旅行時間(13ビット)の各項目があり、第2拡張情報群(24ビット割当)としては、フラグF2(1ビット)、フラグF3(1ビット)、渋滞先頭位置(12ビット)、渋滞長(12ビット)、フラグF4(1ビット)、渋滞度(2ビット)の各項目(以降の3ビットは省略)がある。
図4において、基本情報としての連続リンク数、開始リンク番号、渋滞度の基本情報の後段には、第1拡張情報としてのリンク旅行時間に関するデータの有無を示すフラグF1がリンク旅行時間に関するデータの先頭に配置されている。
このフラグF1によって識別されるデータとしては、リンク旅行時間の集約データ、実測か予測かの時間種別データと、リンク旅行時間データとがある。
また、第2拡張情報としての部分渋滞に関するデータの有無を示すフラグF2が部分渋滞に関するデータの先頭に配置されている。
また、第2拡張情報としての部分渋滞に関するデータの有無を示すフラグF2が部分渋滞に関するデータの先頭に配置されている。
フラグF2により、データ有り(例えば、フラグ“1”)の場合には、引き続き渋滞の先頭位置が「0」であるか「否」かをフラグF3を用いて認識させる。
即ち、渋滞の表し方は、道路上の交差点間のリンクに対して、そのリンク全体が渋滞であればフラグF3は“0”となるが、リンクの中が一様でない場合には、フラグF2を“1”とし、先頭の位置とそこからの渋滞の長さを示す。このとき、殆どの場合は先頭位置が「0」となるので、フラグF3は“0”となり、「0」以外の場合は「否」となってフラグF3を“1”として渋滞先頭位置(12ビット)並びに渋滞長(12ビット)のデータを処理することとなる。
即ち、渋滞の表し方は、道路上の交差点間のリンクに対して、そのリンク全体が渋滞であればフラグF3は“0”となるが、リンクの中が一様でない場合には、フラグF2を“1”とし、先頭の位置とそこからの渋滞の長さを示す。このとき、殆どの場合は先頭位置が「0」となるので、フラグF3は“0”となり、「0」以外の場合は「否」となってフラグF3を“1”として渋滞先頭位置(12ビット)並びに渋滞長(12ビット)のデータを処理することとなる。
図6は、VICS情報のレベル3におけるバイナリーフォーマットを示し、基本的には各バイナリーの項目とFM多重放送の項目とが同一となるように割り当てられている。このデータ構造では、2次メッシュ単位にまとめられたデータが扱えるようになっており、データが多いときは分割を行う。なお、図6では、各フィールドの番号を丸囲み文字で示す。
図6において、第0フィールドは識別子(8ビット)であり、仮に50(16進数、以下同じ)とする。
第1フィールドはヘッダ長(4ビット)であり、0は拡張型で第3ワードでバイト数を指定する。拡張以外は1〜15の値をとり、これに“8”を加えた値が全ヘッダ長となる。
第1フィールドはヘッダ長(4ビット)であり、0は拡張型で第3ワードでバイト数を指定する。拡張以外は1〜15の値をとり、これに“8”を加えた値が全ヘッダ長となる。
第2フィールドはヘッダ長(12ビット)であり、このデータユニットの全バイト数を示す。
第3フィールドは拡張ヘッダ長で、第1ワード=0のときは8ビットを使って、この数値は拡張ヘッダ長の直後からヘッダ部のデータバイト数とする。第1ワード≠0のときは省略される。
第3フィールドは拡張ヘッダ長で、第1ワード=0のときは8ビットを使って、この数値は拡張ヘッダ長の直後からヘッダ部のデータバイト数とする。第1ワード≠0のときは省略される。
第4フィールドは情報種別(8ビット)であり、b4:渋滞、b3:事象、b2:駐車場、b1:SA・PA、b0:区間旅行に区分される。
なお、VICSセンターから発信されている現在の情報に即して説明すれば、b4:渋滞は、渋滞情報(区間・程度)を示し、b3:事象は事象規制情報で規制内容や原因などについて事象ごとに規定されており、たとえば規制内容については、通行止め、速度規制など、大まかに14種類に分類し、その内容は細かく定義されている。また、b2:駐車場は駐車場情報で、各駐車場の状況を、「空車」「混雑」「満車」「閉鎖」「不明」という区分で提供されるほか、駐車場の中心座標位置、駐車場名、営業時間、料金、車種制限、高さ制限なども提供されている。また、b1:SA・PAはサービスエリアとパーキングエリアである。
なお、VICSセンターから発信されている現在の情報に即して説明すれば、b4:渋滞は、渋滞情報(区間・程度)を示し、b3:事象は事象規制情報で規制内容や原因などについて事象ごとに規定されており、たとえば規制内容については、通行止め、速度規制など、大まかに14種類に分類し、その内容は細かく定義されている。また、b2:駐車場は駐車場情報で、各駐車場の状況を、「空車」「混雑」「満車」「閉鎖」「不明」という区分で提供されるほか、駐車場の中心座標位置、駐車場名、営業時間、料金、車種制限、高さ制限なども提供されている。また、b1:SA・PAはサービスエリアとパーキングエリアである。
第5フィールドは更新(1ビット)を示し、更新のとき“1”、再送のとき“0”となっている。
第6フィールドはバージョン(7ビット)で0〜127である。
第7フィールドは時間(5ビット)で0〜23である。
第6フィールドはバージョン(7ビット)で0〜127である。
第7フィールドは時間(5ビット)で0〜23である。
第8フィールドは分(6ビット)で0〜59である。
第9フィールドは有効時間(5ビット)であり、分として0〜31(0は指定無し)である。
第10フィールドは符号形式(8ビット)であり、binary(b2=1)、XML(b1=1)、圧縮(b0=1)、テスト(b7=1)である。
第9フィールドは有効時間(5ビット)であり、分として0〜31(0は指定無し)である。
第10フィールドは符号形式(8ビット)であり、binary(b2=1)、XML(b1=1)、圧縮(b0=1)、テスト(b7=1)である。
第11フィールドはプロバイダ(8ビット)である。
第12フィールドは2次メッシュ座標軸X(8ビット)である。
第13フィールドは2次メッシュ座標軸Y(8ビット)である。
第14フィールドはリンク区分(2ビット)である。
第12フィールドは2次メッシュ座標軸X(8ビット)である。
第13フィールドは2次メッシュ座標軸Y(8ビット)である。
第14フィールドはリンク区分(2ビット)である。
第15フィールドは2次メッシュ分割総数(頁総数)(3ビット)である。
第16フィールドは分割した頁番号数1〜7まで(3ビット)としている。
なお、第1フィールドで指定し、この第1フィールドが4のときこの部分はない。また、第1フィールドが15のときこの部分は11バイト増加する。このとき全体でヘッダ部は24バイトとなる。第3フィールドの指定の場合は、全ヘッダ長がその指定数となる。
第16フィールドは分割した頁番号数1〜7まで(3ビット)としている。
なお、第1フィールドで指定し、この第1フィールドが4のときこの部分はない。また、第1フィールドが15のときこの部分は11バイト増加する。このとき全体でヘッダ部は24バイトとなる。第3フィールドの指定の場合は、全ヘッダ長がその指定数となる。
(VICS情報の処理の詳細)
次に、このようなビット配置のデータの受信側での処理ルーチンを、図7のフロー図に基づいて説明する。
(ステップS1)
ステップS1では、基本情報の先頭である連続リンク数が読み込まれてステップS2へと移行する。
次に、このようなビット配置のデータの受信側での処理ルーチンを、図7のフロー図に基づいて説明する。
(ステップS1)
ステップS1では、基本情報の先頭である連続リンク数が読み込まれてステップS2へと移行する。
(ステップS2)
ステップS2では、基本情報のうちの開始リンク番号が読み込まれてステップS3へと移行する。
(ステップS3)
ステップ3では、基本情報から読み込まれた開始リンク番号が設定されてステップS4へ移行する。
ステップS2では、基本情報のうちの開始リンク番号が読み込まれてステップS3へと移行する。
(ステップS3)
ステップ3では、基本情報から読み込まれた開始リンク番号が設定されてステップS4へ移行する。
(ステップS4)
ステップS3では、「渋滞」「混雑」「渋滞なし」「不明」の4種類のいずれに属するかの渋滞度が読み込まれて基本情報の読み込みが終了し、ステップS5へと移行する。
ステップS3では、「渋滞」「混雑」「渋滞なし」「不明」の4種類のいずれに属するかの渋滞度が読み込まれて基本情報の読み込みが終了し、ステップS5へと移行する。
(ステップS5)
ステップS4では、フラグF1が“1”であるか否かが判断され、フラグF1が“1”の場合にはステップS6へと移行し、フラグF1が“1”でない場合、すなわち、フラグF1が“0”の場合にはステップS9へと移行する。
ステップS4では、フラグF1が“1”であるか否かが判断され、フラグF1が“1”の場合にはステップS6へと移行し、フラグF1が“1”でない場合、すなわち、フラグF1が“0”の場合にはステップS9へと移行する。
(ステップS6)
ステップS6では、リンク旅行時間の集約フラグが判断される。集約フラグの「集約」はリンクを纏めて旅行時間を表すものであるため、リンク単独ではリンク旅行時間が存在しない。したがって、集約なし=“1”のときはステップS7へと移行し、集約なし=“1”でないとき、すなわち、(集約あり=“0”の場合にはステップS9へと移行する。なお、リンク旅行時間の単位は秒であり、0〜8190(16進数表記で1FFE)を表し、8191(16進数表記で1FFF)のときは不明を表す。
ステップS6では、リンク旅行時間の集約フラグが判断される。集約フラグの「集約」はリンクを纏めて旅行時間を表すものであるため、リンク単独ではリンク旅行時間が存在しない。したがって、集約なし=“1”のときはステップS7へと移行し、集約なし=“1”でないとき、すなわち、(集約あり=“0”の場合にはステップS9へと移行する。なお、リンク旅行時間の単位は秒であり、0〜8190(16進数表記で1FFE)を表し、8191(16進数表記で1FFF)のときは不明を表す。
(ステップS7)
ステップS7では、リンク旅行時間が実測か予測かの時間種別を識別してステップS8へと移行する。
(ステップS8)
ステップS8では、交差点間のリンク旅行時間を読み込んでステップS9へと移行する。
ステップS7では、リンク旅行時間が実測か予測かの時間種別を識別してステップS8へと移行する。
(ステップS8)
ステップS8では、交差点間のリンク旅行時間を読み込んでステップS9へと移行する。
(ステップS9)
ステップS9では、ステップS4でフラグF1が“0”であった場合、即ち、リンク旅行時間に関するデータが存在しなかった場合、ステップS6でリンク旅行時間が集約でなかった場合、ステップS7およびステップS8で各データを読み込んだ場合に、フラグF2が“1”であるか否かが判断され、フラグF2が“1”の場合には第2拡張情報のデータが存在することとなってステップS10へと移行し、フラグF2が“1”でない場合、すなわち、フラグF2が“0”の場合には第2拡張情報のデータが存在しないこととなってステップS15へと移行する。
ステップS9では、ステップS4でフラグF1が“0”であった場合、即ち、リンク旅行時間に関するデータが存在しなかった場合、ステップS6でリンク旅行時間が集約でなかった場合、ステップS7およびステップS8で各データを読み込んだ場合に、フラグF2が“1”であるか否かが判断され、フラグF2が“1”の場合には第2拡張情報のデータが存在することとなってステップS10へと移行し、フラグF2が“1”でない場合、すなわち、フラグF2が“0”の場合には第2拡張情報のデータが存在しないこととなってステップS15へと移行する。
(ステップS10)
ステップS10では、フラグF3が“1”であるか否かが判断され、フラグF3が“1”の場合には渋滞先頭位置≠0mとして渋滞先頭位置データを読み出すためにステップS11へと移行し、フラグF3が“1”でない場合、すなわち、フラグF3が“0”の場合には渋滞先頭位置=0mとして渋滞先頭位置データが存在しないこととなってステップS12へと移行する。
ステップS10では、フラグF3が“1”であるか否かが判断され、フラグF3が“1”の場合には渋滞先頭位置≠0mとして渋滞先頭位置データを読み出すためにステップS11へと移行し、フラグF3が“1”でない場合、すなわち、フラグF3が“0”の場合には渋滞先頭位置=0mとして渋滞先頭位置データが存在しないこととなってステップS12へと移行する。
(ステップS11)
ステップS11では、渋滞先頭位置を読み込んでステップS12へと移行する。
(ステップS12)
ステップS12では、渋滞長を読み込んでステップS13へと移行する。この渋滞長はmで表し、0〜4093(16進数表記でFFD)のときはこの数値を10倍した値が実際の渋滞長となり、4094(16進数表記でFFE)のときは渋滞長がリンク始点まで続くことを表し、4095(16進数表記でFFF)のときには不明を表す。
ステップS11では、渋滞先頭位置を読み込んでステップS12へと移行する。
(ステップS12)
ステップS12では、渋滞長を読み込んでステップS13へと移行する。この渋滞長はmで表し、0〜4093(16進数表記でFFD)のときはこの数値を10倍した値が実際の渋滞長となり、4094(16進数表記でFFE)のときは渋滞長がリンク始点まで続くことを表し、4095(16進数表記でFFF)のときには不明を表す。
(ステップS13)
ステップS13では、フラグF4が“1”であるか否かが判断され、フラグF4が“1”の場合には、引き続き部分渋滞にあるとしてステップS14へと移行し、フラグF4が“1”でない場合、すなわち、フラグF4が“0”の場合には第2拡張情報が終了するとしてステップS15へと移行する。
ステップS13では、フラグF4が“1”であるか否かが判断され、フラグF4が“1”の場合には、引き続き部分渋滞にあるとしてステップS14へと移行し、フラグF4が“1”でない場合、すなわち、フラグF4が“0”の場合には第2拡張情報が終了するとしてステップS15へと移行する。
(ステップS14)
ステップS14では、ステップS4と同様に、「渋滞」「混雑」「渋滞なし」「不明」の4種類のいずれに属するかの渋滞度が読み込まれて再びステップS10へとループされる。
(ステップS15)
ステップS15では、連続リンクが終了したか否かが判断され、連続リンクが終了した場合には一連の作業が終了し、連続リンクが終了していない場合には、ステップS16へ移行する。
ステップS14では、ステップS4と同様に、「渋滞」「混雑」「渋滞なし」「不明」の4種類のいずれに属するかの渋滞度が読み込まれて再びステップS10へとループされる。
(ステップS15)
ステップS15では、連続リンクが終了したか否かが判断され、連続リンクが終了した場合には一連の作業が終了し、連続リンクが終了していない場合には、ステップS16へ移行する。
(ステップS16)
ステップS16では、開始リンク番号(n)に1加算され、ステップS4へとループされる。
ステップS16では、開始リンク番号(n)に1加算され、ステップS4へとループされる。
このように、項目別データの拡張情報の先頭にあるフラグを監視することによって、その各項目別データの拡張情報の存在を認識することができるため、可変長のビット配置での簡素なプログラム処理が可能となる。
したがって、各項目に対するデータの存在を各フラグF1〜F4であらわし、フラグが“0”であればそのフラグF1〜F4の次の項目であるデータの読み込みをスキップすることができるうえ、拡張情報の直前に当該拡張情報に対するフラグを配置していることにより、対応する項目別データの種類も容易に識別することができ、フラグと拡張情報との対応関係の識別プログラムを簡素にすることができる。
これは、固定長の場合のように、各項目別データに対するフラグを対応する拡張情報の直前に配置せずに、予め確保された領域(数ビット)にまとめられたフラグをRAM等に記憶させておく必要がなく、ハードウエアも安価且つ簡素な構造とすることができる。
なお、図5に示したデータフォマットにおいて、省略されるビットおよび項目は順次前に詰められるので、必ずしも表示した状態となるものではなく、バイト単位になるものでもない。
なお、図5に示したデータフォマットにおいて、省略されるビットおよび項目は順次前に詰められるので、必ずしも表示した状態となるものではなく、バイト単位になるものでもない。
(項目別データがバイト単位で扱われる場合)
ところで、各項目別データは、8ビット単位のバイトで扱われるとした場合、図8のビット処理の説明図に示すように、その際に必要な情報を切り出すには、その情報のビット数を引き出す必要がある。
計算処理上では、シフトとマスクとを使用すれば演算速度は速くなる。情報の最初のビット位置、全情報を通じての最初のバイトのMSBを“0”としてカウントするSbit、そこから切り出す情報数をLbitとする。
ところで、各項目別データは、8ビット単位のバイトで扱われるとした場合、図8のビット処理の説明図に示すように、その際に必要な情報を切り出すには、その情報のビット数を引き出す必要がある。
計算処理上では、シフトとマスクとを使用すれば演算速度は速くなる。情報の最初のビット位置、全情報を通じての最初のバイトのMSBを“0”としてカウントするSbit、そこから切り出す情報数をLbitとする。
例えば、下記の式(1)、(2)に示すように、第1バイトに先頭があるとすれば、Sbitを3シフト(8で割る)した値がバイトの位置となり、Sbitの下位3bitがビット位置であるから、1ビット切り出すにためには(7・下位3bitの値Ibit)、右にシフトして1でマスクすることで“0”か“1”かを判別することができる。
第Iワード=Sbit/8 …(1)
Ibit=Sbit%8(8で割った余り) …(2)
第Iワード=Sbit/8 …(1)
Ibit=Sbit%8(8で割った余り) …(2)
図9は、この際の詳細なデータ処理に関するフロー図である。
このルーチンにおいて、xxの値でIbitより左側の値は、前のデータ分として処理する必要があり、これを取り除くには、Ibit左にシフトし、255でマスクし、Ibit右にシフトすればよい。
また、このルーチンにおいて1bit切り出すには、ステップS12の判定は行わず、ステップS13の処理を行い、その結果を“1”でマスクすればよい。
このルーチンにおいて、xxの値でIbitより左側の値は、前のデータ分として処理する必要があり、これを取り除くには、Ibit左にシフトし、255でマスクし、Ibit右にシフトすればよい。
また、このルーチンにおいて1bit切り出すには、ステップS12の判定は行わず、ステップS13の処理を行い、その結果を“1”でマスクすればよい。
以上、実施の形態では、道路交通情報の渋滞情報について説明したが、VICS情報符号送受信システムAは、道路交通情報に係る事象規制情報、駐車場情報、区間旅行時間情報にも適用可能である。さらに、VICS情報符号送受信システムAは、観光情報、レストラン・ホテル情報、各種イベント情報等(データ放送用情報)のデータ放送にも活用可能である。
なお、一般に、データ放送は、サービスが開始された当初、取り扱われるデータ放送用情報の情報量が少なく、伝送容量も十分であったが、サービスが充実するに従って、取り扱われるデータ放送用情報の情報量が多くなり、伝送容量が不足がちになり、データ放送用情報の伝送周期が長くなっているため、随時更新されるデータ放送用情報に適しておらず、最適なサービスを実現できない。そこで、伝送周期を短くするために、データ放送用情報の伝送効率をできるだけ高くしておく必要がある。伝送効率を高くするためには、通常データ圧縮方式が用いられているが、データ放送用情報を圧縮した圧縮データを受信した受信側では、当該圧縮データを解凍する処理が必要となり、データ放送用情報がリアルタイムのものである場合、問題となることが多い。しかしながら、本発明では、可変ビットのデータ長の領域に、データ放送用情報の項目別データを割り当てて、当該項目別データを基本情報と拡張情報とに分け、さらに、拡張情報の有無を示すフラグを当該拡張情報の直前の位置に配置したので、伝送効率よく(無駄を省いて)送信することができる。すなわち、本発明は、データ放送に適した符号方式と言える。
本発明の地上波デジタル放送を利用したVICS情報用生成、地上波デジタル放送用送信機、地上波デジタル放送用受信機、及び地上波デジタル放送用送受信システムは、上述したカーナビゲーションといった専用機以外にもモバイル用の衛星放送やインターネットなどのダウンロードデータとしても使用し得るものと想定される。
なお、デジタル地上波放送は、その使用周波数帯域(UHF)の調整を含め、本件出願時現在にて調整中の部分が多々あるが、その調整に伴う伝送技術に対する設計変更的な対応が可能なことは勿論である。
また、それに付随して、従前のVICS情報がレベル1、レベル2、レベル3といったように、受信側の媒体に応じて出力可能な範囲が拡大され、しかも、電波受信環境が従前の各レベルよりも一層リアルタイムな情報提供が可能となるといった地上波デジタル放送の適用に伴って新たに追加された事項、特に、情報提供の電波送受信信号に関する拡張情報の追加事項に対する適用も可能であることは勿論である。
また、それに付随して、従前のVICS情報がレベル1、レベル2、レベル3といったように、受信側の媒体に応じて出力可能な範囲が拡大され、しかも、電波受信環境が従前の各レベルよりも一層リアルタイムな情報提供が可能となるといった地上波デジタル放送の適用に伴って新たに追加された事項、特に、情報提供の電波送受信信号に関する拡張情報の追加事項に対する適用も可能であることは勿論である。
1 VICS情報符号送信装置(VICS情報送信装置)
3 VICS情報符号受信装置(VICS情報受信装置)
5 VICS情報構成手段
7 フラグ設置手段
9 VICS情報送信手段
11 VICS情報受信手段
13 フラグ検出手段
15 情報出力手段
3 VICS情報符号受信装置(VICS情報受信装置)
5 VICS情報構成手段
7 フラグ設置手段
9 VICS情報送信手段
11 VICS情報受信手段
13 フラグ検出手段
15 情報出力手段
Claims (9)
- データ放送用の複数の項目別データからなるデータ放送用情報の生成を行う装置を、
前記項目別データに、可変ビットのデータ長の領域を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、前記データ放送用情報を構成する情報構成手段、
前記拡張情報の有無を識別するためのフラグを、前記項目別データの中において前記拡張情報が格納される直前の位置に配置するフラグ設置手段、
として機能させることを特徴とするデータ放送用情報生成プログラム。 - 道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報の生成を行う装置を、
前記項目別データに、可変ビットのデータ長の領域を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、前記VICS情報を構成する情報構成手段、
前記拡張情報の有無を識別するためのフラグを、前記項目別データの中において前記拡張情報が格納される直前の位置に配置するフラグ設置手段、
として機能させることを特徴とするVICS情報生成プログラム。 - 前記VICS情報は、前記項目別データのデータ構造を記述するヘッダ部を備え、当該ヘッダ部には、
前記項目別データが生成された時刻を示す時間情報と、前記項目別データが更新される時刻を示す更新情報とを含むことを特徴とする請求項2に記載のVICS情報生成プログラム。 - 前記拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には、前記フラグ設置手段によって、当該拡張情報群それぞれに前記フラグが前記項目別データの中において前記拡張情報群の格納される直前の位置に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のVICS情報生成プログラム。
- 前記拡張情報群が第1拡張情報群と第2拡張情報群とに分かれている場合には、
前記第1拡張情報群の先頭に配置されたフラグの後に、
道路の所定区間における所要時間を表すためのリンク旅行時間の有無を示す集約フラグと、当該リンク旅行時間を実測した場合および予測した場合の時間種別を示す種別フラグとを備えると共に、
前記第2拡張情報群の先頭に配置されたフラグの後に、
道路上において渋滞の先頭位置を示す情報である渋滞先頭位置および渋滞の長さを示す情報である渋滞長の有無を示す第一継続フラグと、渋滞の度合いを示す情報である渋滞度の有無を示す第二継続フラグとを備えることを特徴とする請求項4に記載のVICS情報生成プログラム。 - データ放送用の複数の項目別データからなるデータ放送用情報の生成を行って送信するデータ放送用情報送信装置であって、
前記項目別データに、可変ビットのデータ長の領域を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、前記データ放送用情報を構成する情報構成手段と、
前記拡張情報の有無を識別するためのフラグを、前記項目別データの中において前記拡張情報が格納される直前の位置に配置するフラグ設置手段と、
このフラグ設置手段によってフラグを配置したデータ放送用情報を送信するデータ放送用情報送信手段と、
を備えることを特徴とするデータ放送用情報送信装置。 - 道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報の生成を行って送信するVICS情報送信装置であって、
前記項目別データに、可変ビットのデータ長の領域を割り当てると共に、当該項目別データを基本情報と、この基本情報を補足する拡張情報とに分けて、前記VICS情報を構成する情報構成手段と、
前記拡張情報の有無を識別するためのフラグを、前記項目別データの中において前記拡張情報が格納される直前の位置に配置するフラグ設置手段と、
このフラグ設置手段によってフラグを配置したVICS情報を送信するVICS情報送信手段と、
を備えることを特徴とするVICS情報送信装置。 - データ放送用の複数の項目別データからなるデータ放送用情報を受信するデータ放送用情報受信装置であって、
前記データ放送用情報を受信するデータ放送用情報受信手段と、
前記項目別データに割り当てられている基本情報および拡張情報の中から、当該基本情報に連続するか、または、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグを検出するフラグ検出手段と、
このフラグ検出手段で検出したフラグに基づいて、前記データ放送用情報に含まれている項目別データを出力する情報出力手段と、
を備えることを特徴とするデータ放送用情報受信装置。 - 道路交通情報に係る複数の項目別データからなるVICS情報を受信するVICS情報受信装置であって、
前記VICS情報を受信するVICS情報受信手段と、
前記項目別データに割り当てられている基本情報および拡張情報の中から、当該基本情報に連続するか、または、当該拡張情報が複数の拡張情報群に分かれている場合には当該拡張情報群の中に含まれているフラグを検出するフラグ検出手段と、
このフラグ検出手段で検出したフラグに基づいて、前記VICS情報に含まれている項目別データを出力する情報出力手段と、
を備えることを特徴とするVICS情報受信装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003349481A JP2005117398A (ja) | 2003-10-08 | 2003-10-08 | データ放送用情報生成プログラム、データ放送用情報送信装置、データ放送用情報受信装置ならびにvics情報生成プログラム、vics情報送信装置、vics情報受信装置 |
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ID=34541336
Family Applications (1)
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JP2003349481A Pending JP2005117398A (ja) | 2003-10-08 | 2003-10-08 | データ放送用情報生成プログラム、データ放送用情報送信装置、データ放送用情報受信装置ならびにvics情報生成プログラム、vics情報送信装置、vics情報受信装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007040875A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Nissan Motor Co Ltd | 交通情報送信装置、および交通情報送信方法 |
JP2013140505A (ja) * | 2012-01-05 | 2013-07-18 | Mitsubishi Electric Corp | 監視画面表示装置および監視画面編集装置 |
CN114518750A (zh) * | 2021-12-15 | 2022-05-20 | 电子科技大学 | 一种基于阿米巴运动机制的路径规划方法 |
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2003
- 2003-10-08 JP JP2003349481A patent/JP2005117398A/ja active Pending
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