JP2005116645A - プラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体基板を冷却ガスによって冷却しながら各種の成膜を行う場合において、成膜温度を高精度に制御し得るプラズマ装置及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
【解決手段】 反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部1を配置する。基板支持部1の半導体基板が載置される領域Xには、半導体基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段を設ける。領域Xの外側には、半導体基板の位置ズレを抑制する突起7を設ける。基板支持部1の半導体基板が載置される領域Xを、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体基板に対して高密度プラズマによるプラズマ処理を行うプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に詳しくは、プラズマ処理装置を構成する静電チャックに関する。
近年、半導体集積回路における素子パターンの微細化に伴い、配線間のスペースのアスペクト比が向上している。従って、このような高アスペクト比の配線間のスペースを層間絶縁膜によって、如何にしてボイドの発生を抑制しつつ埋めるかが重要となっている。また、配線間の静電容量を低誘電率膜によって如何にして低減し、配線遅延を低減させるかも重要となっている。
このため、成膜とArによるスパッタリングとの同時実施、及び絶縁膜などの埋め込み特性の向上を可能とし、更に、低誘電率化のためにフッ素が添加された高品質の絶縁膜の形成をも可能とする高密度プラズマCVD技術が必須となってきている。
また、このような高密度プラズマCVD技術を実施する高密度プラズマCVD装置においては、処理対象となる半導体基板を設置するための基板支持部として、静電チャックが使用されている。通常、静電チャックは、半導体基板を冷却する機構と高周波バイアスを印加する機構とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図8〜図9を用いて、従来における高密度プラズマCVD装置の静電チャックについて以下に説明する。最初に、図8を用いて、従来の高密度プラズマCVD装置の大まかな構成について説明する。図8は、従来の高密度プラズマCVD装置の構成を概略的に示す図である。
図8に示すように、高密度プラズマCVD装置は高密度プラズマ反応室131を備えており、高密度プラズマ反応室131を構成する壁材133の外側にはプラズマ発生用のコイル132が設けられている。
また、高密度プラズマ反応室131には、半導体基板102が載置される基板支持部101と、高密度プラズマ反応室131の内部に原料ガスを供給するガスノズル136とが設置されている。138は、プラズマ処理の終了後に原料ガスを排出するための排気管である。
図8の例では、半導体基板102はシリコン基板である。また、基板支持部101は、静電気を利用して半導体基板102を保持する静電チャックである。基板支持部101には、バイアス用高周波電源137が接続されている。
また、基板支持部101は半導体基板102を冷却するための冷却機構(後述の図9参照)を備えている。このため、基板支持部101には、この冷却機構に冷却ガスを供給する冷却ガス供給機構135が接続されている。
冷却ガス供給機構135は、冷却ガスの導入を切り替える複数のバルブ135aと、圧力を一定に保つために冷却ガス流量を制御する冷却ガス流量コントローラー135bと、冷却ガスの圧力を測定する圧力計135cとを備えている。
また、冷却ガス供給機構135は排気管138にも接続されており、基板支持部101の冷却機構に冷却ガスを供給する必要がない場合は、バルブ135aが切り替えられ、冷却ガスは排気管138へと送られる。
更に、基板支持部101は、基板支持部101自体を冷却水によって冷却する冷却機構(後述の図9参照)も備えている。このため、基板支持部101には、この冷却機構に冷却水を供給する冷却水供給機構134が接続されている。
このように構成された高密度プラズマCVD装置によるプラズマ処理は次のようにして行われる。先ず、半導体基板102が搬送機構(図示せず)によって基板支持部101へと搬送され、基板支持部101によって保持される。
次に、ガスノズル136から原料ガスが導入され、プラズマが生成される。これにより、半導体基板102上には、例えば酸化シリコン膜等が成膜される。酸化シリコン膜等の成膜が終了すると、半導体基板102は搬送機構によって高密度プラズマ反応室131から排出される。
このプラズマ処理において、基板支持部101は、冷却水供給機構134によって送液された冷却水により一定の温度に制御される。また、半導体基板102は、冷却ガス供給機構135から供給されたHeガス等の冷却ガスにより一定の温度に制御される。
次に、図9を用いて、静電チャックの構造について説明する。図9は、図8に示す従来の静電チャックの構成を示す図であり、図9(a)は、図8に示す従来の静電チャックの上面を示し、図9(b)は、図8に示す従来の静電チャックの断面を示し、図9(c)は、図8に示す従来の静電チャックの下面を示している。なお、図9(b)に示された断面は、図9(a)及び(c)中の切断線H―H´に沿って切断した断面である。
図9に示すように、基板支持部101は、円柱状の本体103を備えている。本体103の上面側の外縁には、環状の段差部105が設けられている。また、本体103には、半導体基板(図8参照)の載置や取り外しに用いる押し上げピンを挿入するための押し上げピン送り穴109が4箇所に設けられている。
更に、図9に示すように、本体103の上面全体には、押し上げピン送り穴109の開口を除き、誘電体層108が設けられている。誘電体層108は、誘電体(アルミナ)によって平滑に形成されている。半導体基板は、誘電体層108に接することになる。
また、本体103の環状の段差部105には、プラズマによる基板支持部101へのダメージを防止するために、誘電体層108を介して、環状のカバーリング106が嵌め込まれている。カバーリング106には、載置された半導体基板の位置ズレを防止するための突起107が形成されている。
図9(b)に示すように、本体103の内部には、環状の空洞112、空洞112と本体103の下面とを結ぶ第1のガス導管111、及び空洞112と本体の上面とを結ぶ第2のガス導管113が設けられている。第2のガス導管113は、複数個設けられており、本体103の円周方向にそって配置されている。
また、図9(c)に示すように、第1のガス導管111の開口は、ヘリウム等の冷却ガスを引き入れるための引き入れ口110として機能し、冷却ガス供給機構(図8参照)に接続される。
図9に示すように、誘電体層108における複数の第2のガス導管113に対向する領域には、環状の溝104が設けられている。更に、環状の溝104の底面には、この底面と第2のガス導管113の開口とを結ぶ送り穴114が設けられている。なお、送り穴114の直径は、第2のガス導管113の直径よりも小さく設定されている。
また、誘電体層108の上面における溝104によって囲まれた領域には、格子状の供給溝パターン115が設けられており、供給溝パターン115は環状の溝104と接続している。
このため、引き入れ口110から第1のガス導管111へと冷却ガスを供給すると、冷却ガスは、空洞112を経由して第2のガス導管113へと送られ、更に、複数の送り穴114、環状の溝104、供給溝パターン115を順次通って誘電体層108の上面全体へと行き渡ることになる。
従って、半導体基板を基板支持部101の上面(誘電体層108の上面)に配置した状態で、引き入れ口110から冷却ガスを供給すると、環状の溝104及び供給溝パターン115と半導体基板の裏面とで形成された隙間を冷却ガスが流れ、半導体基板の冷却が行われることになる。
供給溝パターン115が形成されている領域Yの外縁(環状の溝104の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lpは、5mm〜8mに設定されている。更に、供給溝パターン115が形成されている領域(環状の溝104によって囲まれた領域)の面積は、基板支持部101における半導体基板が載置される領域の面積の85%〜90%となっている。
また、基板支持部101の本体103には、基板支持部101自体を冷却する冷却機構として、冷却水が通る水路が設けられている。図9(c)において、116は冷却水を本体103に引き入れるための冷却水供給穴を示しており、117は本体103を循環した冷却水を排出するための冷却水排出穴を示している。
なお、図9(c)に示すように、基板支持部101の本体103の裏面には、異なるシステム(例えば、冷却水、冷却ガス、処理室)を分離するため、Oリング取り付け用の複数のOリング溝が機械加工によって形成されている。
具体的には、第2のガス導管111の開口を囲むように、Oリング溝118が形成されている。また、各押上げピン送り穴109の開口を囲むように、4つのOリング溝119が形成されている。更に、冷却水供給穴116の開口及び冷却水排出穴117の開口それぞれを囲むように、2つのOリング溝121が形成されている。また、本体103の外縁の近傍にも、Oリング溝120が形成されている。
ところで、上記に示した基板支持部101が設置された高密度プラズマCVD装置を用いて成膜を行う場合、特に、アルミ合金等の金属材料によって形成された配線上に層間絶縁膜を成膜する場合は、成膜温度を高精度に制御する必要がある。
これは、成膜温度が高すぎると、配線材料が融解し、成膜温度が低すぎると、層間絶縁膜の膜特性が劣化するからである。例えば、フッ素が添加されたシリコン酸化膜の成膜において成膜温度が低すぎると、フッ素の結合が不安定になるため、遊離したフッ素により膜特性が劣化し、結果、半導体素子の特性も劣化する。
このため、上記に示した高密度プラズマCVD装置においては、半導体基板102と基板支持部101とが一定の圧力で接触するように、供給するヘリウム(冷却ガス)の圧力を一定に制御した状態で、成膜温度の制御を行っている。
また、半導体基板102と基板支持部101との隙間から漏洩するヘリウムのリーク量が増加すると、半導体基板102の冷却効果が損なわれ、半導体基板102の温度が上昇してしまう。このため、上記に示した高密度プラズマCVD装置においては、ヘリウムのリーク量も厳密に管理されている。例えば、成膜条件によっては、リーク量を1[ml/min]以下に管理する必要がある。
特開平6−318566号公報(第2図、第3図、第5図、第6図、第10図−第12図、第14図、第15図)
しかしながら、上記に示した高密度プラズマCVD装置においては、以下に具体的に示すように、厳密なヘリウムのリーク量の制御が行えず、結果、成膜温度の制御が困難になるという問題がある。
例えば、半導体基板102を高密度プラズマ反応室131へと搬送する際に、わずかな位置ズレが発生し、これによって、半導体基板102が、カバーリング106に設けられた突起107に接触した状態で、基板支持部101上に配置されることがある。
ここで、上記に示した高密度プラズマCVD装置において成膜を開始すると、プラズマにより半導体基板102及び突起107は共に成膜温度まで熱せられて膨張するが、上記に示した高密度プラズマCVD装置においては、半導体基板102及び突起107の形成材料の違いから、両者の熱膨張係数が異なっている。
このため、このような突起107に半導体基板102が接触した状態で成膜を行うと、半導体基板102は突起107に乗り上げ、浮きあがった状態となってしまう。この結果、半導体基板102と基板支持部101との間に隙間が生じ、結果、ヘリウムのリーク量が増加して成膜温度の制御にエラーが発生してしまう。
また、別の例として、半導体基板102の裏面や基板支持部101の上面にゴミが付着し、この付着したゴミによって半導体基板102が基板支持部101から浮き上がってしまう場合がある。この場合も、半導体基板102と基板支持部101との間に隙間が生じ、結果、ヘリウムのリーク量が増加して成膜温度の制御にエラーが発生してしまう。
本発明の目的は、上記問題を解消し、半導体基板を冷却ガスによって冷却しながら各種の成膜を行う場合において、成膜温度を高精度に制御し得るプラズマ装置及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明にかかる第1のプラズマ処理装置は、反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制する突起が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域は、前記基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成されていることを特徴とする。
この特徴により、上記第1のプラズマ処理装置においては、プラズマ発生中における基板の外周部での温度上昇を抑制できるため、基板が載置される領域における温度分布を均一なものとできる。このため、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
上記目的を達成するために本発明にかかる第2のプラズマ処理装置は、反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制する突起を備えた外周部材が設けられており、前記外周部材は、前記基板を構成する材料よりも熱伝導度及び熱膨張係数の高い材料で形成されていることを特徴とする。
この特徴により、基板の温度がプラズマ処理によって上昇して、基板が半径方向に膨張しても、位置ズレ抑制用の突起を備えた外周部材も同様に熱膨張する。このため、半導体基板が基板支持部の所定の位置から多少ずれて設置されていても、従来のように半導体基板の端部が突起に乗り上げるということは抑制される。よって、半導体基板が浮き上がってヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができるので、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
上記目的を達成するために本発明にかかる第3のプラズマ処理装置は、反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制するピン部材が配置されており、前記ピン部材は、前記ピン部材の一端の位置が、載置された前記基板における前記基板支持部との接触面よりも高い位置から前記基板支持部における前記基板との接触面と同じ位置又はそれよりも低い位置までの間で変位するように可動することを特徴とする。
この特徴によれば、基板の温度がプラズマ処理によって上昇して、基板が熱膨張しても、位置決め用のピン部材を基板に接触しないようにできるため、従来のように基板の端部がピン部材に乗り上げるということは抑制される。よって、基板が浮き上がってヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができるので、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
上記目的を達成するために本発明にかかる第4のプラズマ処理装置は、反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制するピン部材が配置されており、前記ピン部材は、その一部分が載置された前記基板の外周端に接触する状態と、前記一部分が前記外周端から予め設定された距離だけ離れた状態とが生じるように、可動することを特徴とする。
この特徴によっても、基板の温度がプラズマ処理によって上昇して、基板が熱膨張しても、位置決め用のピン部材を基板に接触しないようにできるため、従来のように基板の端部がピン部材に乗り上げるということは抑制される。よって、基板が浮き上がってヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができるので、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
上記目的を達成するために本発明にかかる第1の半導体装置の製造方法は、前記請求項6に記載のプラズマ処理装置を用いる半導体装置の製造方法であって、(a)ピン部材の一端の位置が、処理対象となる基板における基板支持部との接触面よりも高くなるようにして、前記基板を前記基板支持部に載置する工程と、(b)前記プラズマ処理装置によって前記基板に対してプラズマ処理を行う前に、前記ピン部材の一端の位置を前記基板支持部における前記基板との接触面と同じ又はそれよりも低くなるようにする工程とを含むことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明にかかる第2の半導体装置の製造方法は、前記請求項7に記載のプラズマ処理装置を用いる半導体装置の製造方法であって、(a)前記ピン部材の一部分が処理対象となる基板の外周端に接触するようにして、基板支持部に前記基板を載置する工程と、(b)前記プラズマ処理装置によって前記基板に対してプラズマ処理を行う前に、前記ピン部材の一部分が前記外周端から予め設定された距離だけ離れるようにする工程とを含むことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、半導体基板を冷却ガスによって冷却しながら各種の成膜を行う場合において、成膜温度を高精度に制御することができる。このため、形成される膜における膜厚均一性や物性の均一性を従来に比べて改善することができる。
上記第1のプラズマ処理装置においては、前記冷却手段が、前記基板支持部の前記基板が載置される領域に形成された溝パターンであり、前記溝パターンが形成されている領域の面積は、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の面積の64%〜81%であるのが好ましい。
また、前記冷却手段が、前記基板支持部の前記基板が載置される領域に形成された溝パターンであり、前記溝パターンが形成されている領域の外縁と前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外縁との距離が10mm〜20mmであるのも好ましい。
この場合、半導体基板と密着する静電チャック領域の面積を増加させることができるため、プラズマ処理における半導体基板の熱膨張による半導体基板の突起への接触や、半導体基板や基板支持部に付着したゴミ等による浮き上がりを抑制できる。よって、ヘリウム等の冷却ガスのリーク量を従来に比べて減少させることができるので、成膜温度の制御をいっそう高精度に行うことができる。
また、上記第1のプラズマ処理装置においては、前記基板がシリコン基板である場合、前記基板支持部の前記基板が載置される領域は、酸化ベリリウム、炭化シリコン、窒化アルミ、及び窒化ボロンのうち少なくとも一種を含む材料によって形成することができる。
上記第2のプラズマ処理装置においては、前記基板がシリコン基板である場合、前記外周部材が、酸化ベリリウム及び窒化アルミニウムのうち少なくとも一種を含む材料によって形成されているのが好ましい。
上記第4のプラズマ処理装置においては、前記ピン部材が、少なくとも前記基板側における前記ピン部材の端部を前記基板の厚み方向に対して傾斜させることができるように構成されているのが好ましい。また、前記距離は、前記プラズマ処理時の温度上昇による前記基板の外周側への熱膨張量以上に設定されているのが好ましい。
また、上記第2の半導体装置の製造方法においても、前記距離は、前記プラズマ処理時の温度上昇による前記基板の外周側への熱膨張量以上に設定されているのが好ましい。
以下、本発明のプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
最初に、本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。本実施の形態1におけるプラズマ処理装置は、反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行う装置であり、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部を備えている。
また、本実施の形態1におけるプラズマ処理装置は、その反応室の内部に設置された基板支持部の構成が、従来技術において図9に示した基板支持部101の構成と異なる以外は、従来技術において図8を用いて説明したプラズマ処理装置と同様に構成されている。本実施の形態1におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部について図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図1(a)は基板支持部の上面を示し、図1(b)は基板支持部の断面を示し、図1(c)は基板支持部の下面を示している。なお、図1(b)に示された断面は、図1(a)及び(c)に示す切断線A−A´に沿って切断した断面である。
図1に示す基板支持部1は、静電気を利用して、処理対象となる半導体基板(図示せず。図8参照)を保持する静電チャックである。図1に示すように、基板支持部1は、円柱状の本体3を備えている。本体3の上面側の外縁には、環状の段差部5が設けられている。また、本体3には、半導体基板の載置や取り外しに用いる押し上げピン(図示せず)を挿入するための押し上げピン送り穴9が4箇所に設けられている。
また、図1に示すように、本体3の上面全体には、押し上げピン送り穴9の開口を除き、誘電体層8が設けられている。環状の段差部5には、誘電体層8を介して環状の外周部材6が嵌め込まれている。
外周部材6は、プラズマによる基板支持部1へのダメージを抑制するためのものであり、カバーリングと呼ばれるものである。外周部材6は、アルミナ(Al23)によって形成されている。
図1に示す基板支持部1では、誘電体層8において外周部材6に接触していない領域X(図1(a)参照)が、半導体基板が載置される領域となる。誘電体層8は、この半導体基板が載置される領域Xにおいて半導体基板の裏面に接触する。
図1に示すように、半導体基板が載置される領域Xの外側には、載置された半導体基板の位置ズレを防止するための突起7が形成されている。本実施の形態1においては、突起7は、外周部材6と一体的に形成されている。
また、本実施の形態1においては、半導体基板が載置される領域Xは、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成されている。つまり、誘電体層8の形成材料として、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料が用いられている。
例えば、半導体基板がシリコンによって形成されたシリコン基板である場合は、シリコンの熱伝導度151[W/(m・K)]より熱伝導度の高い材料で誘電体層8が形成される。このような材料としては、熱伝導度が251[W/(m・K)]の酸化ベリリウム(BeO)や、熱伝導度が210[W/(m・K)]の炭化シリコン(SiC)等が挙げられる。その他、窒化アルミ(AlN)や窒化ボロン(BN)も挙げられる。図1の例では、酸化ベリリウムが用いられている。
また、図1(b)に示すように、本体3の内部には、環状の空洞12、空洞12と本体3の下面とを結ぶ第1のガス導管11、及び空洞12と本体の上面とを結ぶ第2のガス導管13が設けられている。第2のガス導管13は、複数個設けられており、本体3の円周方向にそって配置されている。第1のガス導管11の開口は、ヘリウム等の冷却ガスを引き入れるための引き入れ口10(図1(c)参照)として機能しており、冷却ガス供給機構(図8参照)に接続される。
図1(a)及び(b)から分るように、誘電体層8における複数の第2のガス導管13に対向する領域には、環状の溝4が設けられている。更に、環状の溝4の底面には、この底面と第2のガス導管13の開口とを結ぶ送り穴14が設けられている。なお、送り穴14の直径は、第2のガス導管13の直径よりも小さく設定されている。更に、誘電体層8における溝4によって囲まれた領域Y(図1(a)参照)には、格子状の供給溝パターン15が設けられており、供給溝パターン15は環状の溝4と接続している。
このため、引き入れ口10から第1のガス導管11へと冷却ガスを供給すると、冷却ガスは、空洞12を経由して第2のガス導管13へと送られ、更に、複数の送り穴14、環状の溝4、供給溝パターン15を順次通って誘電体層8の上面全体へと行き渡ることになる。
従って、半導体基板を領域Xに載置した状態で、引き入れ口10から冷却ガスを供給すると、環状の溝4及び供給溝パターン15と半導体基板の裏面とで形成された隙間を流れる冷却ガスによって、載置された半導体基板の冷却が行われることになる。
このように、本実施の形態1においても、従来技術において図9に示した静電チャックと同様に、半導体基板を載置する領域Xに供給溝パターン15が設けられており、この供給溝パターン15は半導体基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段として機能している。
但し、図1に示す基板支持部1においては、供給溝パターン15が形成されている領域Yの外縁(環状の溝4の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lは、図9に示した従来の静電チャックに比べて小さく設定されている。更に、供給溝パターン15が形成されている領域Yの面積も、図9に示した従来の静電チャックに比べて小さく設定されている。
具体的には、供給溝パターン15が形成されている領域Yの外縁(環状の溝4の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lは、10mm〜20mm、好ましくは10mm〜15mmに設定されている。また、溝パターン15が形成されている領域Yの面積は、基板支持部1の半導体基板が載置される領域Xの面積の64%〜81%、好ましくは72%〜81%に設定されている。
このため、図1に示す基板支持部1によれば、従来に比べて、半導体基板と密着する静電チャック領域の面積を増加させることができるため、プラズマ処理における半導体基板の熱膨張による半導体基板の突起7への接触や、半導体基板や基板支持部に付着したゴミ等による浮き上がりを抑制できる。よって、ヘリウム等の冷却ガスのリーク量を従来に比べて減少させることができるので、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
ところで、図9に示した従来の静電チャックにおいては、半導体基板102がシリコン基板である場合、誘電体層108はアルミナによって形成されており、半導体基板102が載置される領域を形成する材料の熱伝導度は半導体基板102を構成する材料の熱伝導度よりも小さくなっている。このため、プラズマ処理の際に、半導体基板102の周辺部の温度が中心部の温度に比べて高くなり、成膜温度の制御を困難にしている。
それに対して、上述したように、図1に示す基板支持部1においては、半導体基板が載置される領域Xは、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成されており、半導体基板内を熱が伝導する速度よりも誘電体層8内を熱が伝導する速度の方が速くなっている。このため、プラズマ処理による熱は、半導体基板の外周部においても、速やかに誘電体層8へと拡散するため、従来に比べて半導体基板の温度分布を均一なものとできる。
このことから、本実施の形態1においては、半導体基板が載置される領域Xを、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成することによっても、成膜温度の制御における高精度化が図られている。
なお、本実施の形態1においても、図9に示した従来の静電チャックと同様に、基板支持部1の本体3には、冷却水が通る水路(図示せず)が設けられている。この水路は基板支持部1を冷却する冷却機構として機能する。図1(c)において、16は冷却水を本体3に引き入れるための冷却水供給穴を示しており、17は本体3を循環した冷却水を排出するための冷却水排出穴を示している。
また、図1(c)に示すように、本実施の形態1においても、基板支持部1の裏面には、図9に示した従来の静電チャックと同様に、Oリング取り付け用の複数のOリング溝18〜21が機械加工によって形成されている。
また、本実施の形態1における半導体装置の製造方法は、図1に示した基板支持部1を備えた本実施の形態1におけるプラズマ処理装置を用いて行われる。先ず、プラズマ処理の対象となる半導体基板が、搬送機構(図示せず)によって、反応室(図示せず)に配置された基板支持部1へと搬送され、基板支持部1によって保持される。次に、ガスノズル(図示せず)から原料ガスが導入され、プラズマが生成される。これにより、半導体基板上には、例えば酸化シリコン膜等が成膜される。酸化シリコン膜等の成膜が終了すると、半導体基板は搬送機構によって反応室から排出される。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかるプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態2におけるプラズマ処理装置は、実施の形態1におけるプラズマ処理装置と同様に構成されており、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部を備えている。
但し、本実施の形態2においては、基板支持部の構成の点で、実施の形態1と異なっている。以下に図2を用いて具体的に説明する。
図2は、本発明の実施の形態2におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図2(a)は基板支持部の上面を示し、図2(b)は基板支持部の断面を示し、図2(c)は基板支持部の下面を示している。なお、図2(b)に示された断面は、図2(a)及び(c)に示す切断線B−B´に沿って切断した断面である。
図2に示すように、本実施の形態2における基板支持部は、実施の形態1における基板支持部と共通の構成を有しており、載置された半導体基板を冷却する機能を備えている。但し、本実施の形態2における基板支持部1においては、実施の形態1と異なり、外周部材6は、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度及び熱膨張係数が共に高い材料で形成されている。
例えば、半導体基板がシリコンによって形成されたシリコン基板である場合は、シリコンの熱伝導度151[W/(m・K)]より熱伝導度が高く、又シリコンの熱膨張係数4.2×10-6[K-1]よりも熱膨張係数が高い材料で、外周部材6は形成される。このような条件を満たす材料としては、酸化ベリリウム(BeO)や窒化アルミニウム(AlN)等が挙げられる。
なお、酸化ベリリウムにおいては、熱伝導度は251[W/(m・K)]、熱膨張係数は7.6×10-6[K-1]である。また、窒化アルミニウムにおいては、熱伝導度は180[W/(m・K)]、熱膨張係数は4.5×10-6[K-1]である。図2の例では、酸化ベリリウムが用いられている。
このように、本実施の形態2においては、外周部材6の形成材料として、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度及び熱膨張率が高い材料が用いられている。よって、プラズマの発生によって成膜が開始されて半導体基板が昇温すると、外周部材6の温度は、半導体基板の昇温速度に追随して、又は半導体基板よりも速く昇温することになる。
さらに、このとき、外周部材6は半導体基板よりも大きく膨張するため、半導体基板が基板支持部1の所定の位置から多少ずれて設置されていても、従来のように半導体基板の端部が突起7に乗り上げるということは抑制される。よって、半導体基板が浮き上がってヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができるので、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
なお、図2の例では、半導体基板が設置される領域Xを形成する誘電体層8は、アルミナで形成されており、半導体基板が載置される領域Xを形成する材料の熱伝導度は半導体基板を構成する材料の熱伝導度よりも小さくなっている。但し、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、半導体基板が載置される領域Xは、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成することもできる。
また、図2の例では、供給溝パターン15が形成されている領域Yの外縁(環状の溝4の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lは、図9に示した従来の静電チャックと同様に設定されており、静電チャック領域の面積は従来と同様である。但し、本実施の形態2においても、静電チャック領域の面積の増加を図るため、距離Lを実施の形態1と同程度に設定することもできる。
また、本実施の形態2における半導体装置の製造方法は、図2に示した基板支持部1を備えた本実施の形態2におけるプラズマ処理装置を用いて、実施の形態1における半導体装置の製造方法と同様に行われる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかるプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態3におけるプラズマ処理装置は、実施の形態1におけるプラズマ処理装置と同様に構成されており、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部を備えている。
但し、本実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、基板支持部の構成の点で、実施の形態1と異なっている。以下に図3を用いて具体的に説明する。
図3は、本発明の実施の形態3におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図3(a)は基板支持部の上面を示し、図3(b)は基板支持部の断面を示し、図3(c)は基板支持部の下面を示している。なお、図3(b)に示された断面は、図3(a)及び(c)に示す切断線C−C´に沿って切断した断面である。
図3に示すように、本実施の形態3における基板支持部1は、実施の形態1における基板支持部と共通の構成を有しており、載置された半導体基板を冷却する機能を備えている。但し、本実施の形態3における基板支持部1においては、実施の形態1と異なり、外周部材6には、図1に示す4つの突起7の代わりに、4本のピン部材31が配置されている。
図3の例では、半導体基板を載置する領域Xの外側の4箇所に、凹部30が設けられている。また、凹部30の底面には、半導体基板の厚み方向に沿って、外周部材6、誘電体層8及び本体3を順に貫通する貫通穴33が設けられており、ピン部材31は貫通穴33に挿入されている。
また、基板支持部1の下面側には、ピン部材31の半導体基板側の端部が外周部材から突き出す量を調整する送り機構(図示せず)が設置されている。
このため、ピン部材31の半導体基板側の一端(先端)の位置は、載置された半導体基板における基板支持部1との接触面よりも高い位置から基板支持部1における半導体基板との接触面と同じ位置又はそれよりも低い位置までの間で変位することができる。
なお、ピン部材31を半導体基板の厚み方向に可動させる送り機構としては、ボールネジと原動機とを利用したものや、空気圧や油圧を利用したもの等が挙げられる。また、図3(c)に示すように、基板支持部1の下面における貫通穴33の開口の周囲にも、第1のガス導管11や押し上げピン送り穴9と同様に、Oリング取り付け用のOリング溝34が機械加工によって形成されている。
ここで、本実施の形態3における半導体装置の製造方法について説明する。本実施の形態3における半導体装置の製造方法は、図3に示した基板支持部1を備えた本実施の形態3におけるプラズマ処理装置を用いて行われる。具体的には、先ず、プラズマ処理の対象となる半導体基板が、搬送機構(図示せず)によって、反応室(図示せず)に配置された基板支持部1へと搬送され、基板支持部1によって保持される。
このとき、実施の形態1及び2と異なり、ピン部材31の先端の位置が、処理対象となる半導体基板における基板支持部1との接触面よりも高くなるようにした状態で、半導体基板は基板支持部1に載置される。
次に、ガスノズル(図示せず)から原料ガスが導入され、プラズマが生成される。但し、本実施の形態3においては、プラズマ処理の前に、ピン部材31は引っ込められ、ピン部材31の先端の位置は、基板支持部1における半導体基板との接触面と同じか又はそれよりも低くなるようにされる。
次いで、プラズマ処理により、半導体基板上には、例えば酸化シリコン膜等が成膜され、酸化シリコン膜等の成膜が終了すると、半導体基板は搬送機構によって反応室から排出される。
このように、本実施の形態3によれば、半導体基板を基板支持部1に載置するときは、ピン部材31の先端が半導体基板の上面より上に突き出した状態にできるので、半導体基板の位置決めを容易なものとできる。
また、プラズマ処理によって半導体基板に各種の膜を成膜する前に、ピン部材の先端の位置を半導体基板の下面と同じか、それよりも低くできるので、半導体基板の端部がピン部材31に乗り上げて、ヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができる。よって、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
なお、図3の例では、半導体基板が設置される領域Xを形成する誘電体層8は、アルミナで形成されており、半導体基板が載置される領域Xを形成する材料の熱伝導度は半導体基板を構成する材料の熱伝導度よりも小さくなっている。但し、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、半導体基板が載置される領域Xは、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成することもできる。
また、図3の例では、供給溝パターン15が形成されている領域Yの外縁(環状の溝4の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lは、図9に示した従来の静電チャックと同様に設定されており、静電チャック領域の面積は従来と同様である。但し、本実施の形態3においても、静電チャック領域の面積の増加を図るため、距離Lを実施の形態1と同程度に設定することもできる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4にかかるプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態4におけるプラズマ処理装置は、実施の形態1におけるプラズマ処理装置と同様に構成されており、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部を備えている。
但し、本実施の形態4においても、実施の形態2と同様に、基板支持部の構成の点で、実施の形態1と異なっている。以下に図4を用いて具体的に説明する。
図4は、本発明の実施の形態4におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図4(a)は基板支持部の上面を示し、図4(b)は基板支持部の断面を示し、図4(c)は基板支持部の下面を示している。なお、図4(b)に示された断面は、図4(a)及び(c)に示す切断線D−O−Eに沿って切断した断面である。
図4に示すように、本実施の形態4における基板支持部1は、実施の形態1における基板支持部と共通の構成を有しており、載置された半導体基板を冷却する機能を備えている。但し、本実施の形態4における基板支持部1においては、実施の形態1と異なり、外周部材40には、図1に示す4つの突起7の代わりに、4本のピン部材41が配置されている。
本実施の形態4においては、ピン部材41は、その一部分が載置された半導体基板(図示せず)の外周端に接触する状態と、その一部分が半導体基板の外周端から予め設定された距離だけ離れた状態とが生じるように、可動することができる。
具体的には、図4の例では、半導体基板を載置する領域Xの外側の4箇所に、半導体基板の厚み方向に沿って、外周部材40、誘電体層8及び本体3を順に貫通する貫通穴45が設けられており、ピン部材41は貫通穴45に挿入されている。また、外周部材40の上面には、貫通穴45に接続された溝46が設けられている。図4において46a及び46bは、貫通穴45と溝46とを接続する接続面である。
また、図4の例では、ピン部材41は、基部42と先端部43とをヒンジ44によって接続して構成されており、先端部43は半導体基板の厚み方向に対して傾斜することができる。更に、基板支持部1の下面側には、ピン部材41を半導体基板の厚み方向に可動させる送り機構(図示せず)が設置されている。
このため、送り装置によってピン部材41の基部42を半導体基板の厚み方向に可動させると、接続面46a又は46bが先端部43の傾斜角度を決定するガイドとして機能し、先端部43は、半導体基板の外周端に接触する位置から、半導体基板の外周端から予め設定された距離だけ離れた位置まで変位する。なお、この点について図5を用いて後述する。また、図4(b)では、先端部43の位置が、半導体基板の外周端から予め設定された距離だけ離れた位置にある状態が示されている。
なお、ピン部材41を半導体基板の厚み方向に可動させる送り機構としては、ボールネジと原動機とを利用したものや、空気圧や油圧を利用したもの等が挙げられる。また、図4(c)に示すように、基板支持部1の下面における貫通穴45の開口47の周囲にも、第1のガス導管11や送り穴9と同様に、Oリング取り付け用のOリング溝48が機械加工によって形成されている。
ここで、本実施の形態4における半導体装置の製造方法について図5を用いて説明する。本実施の形態4における半導体装置の製造方法は、図4に示した基板支持部1を備えた本実施の形態4におけるプラズマ処理装置を用いて行われる。このため、以下においては、プラズマ処理装置の動作を説明することによって、半導体装置の製造方法の説明を行う。
図5は、本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法及び実施の形態4におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の動作を示す断面図であり、図5(a)〜図5(e)は連続した主な一連の工程を示している。
先ず、図5(a)に示すように、搬送機構(図示せず)によって基板支持部1上に搬送された半導体基板2は、基板支持部1から突き出た押し上げピン49上に受け渡される。
次に、図5(b)に示すように、押し上げピン49が下降を開始すると、それに連動してピン部材41の基部42も下降を開始する。このとき、ピン部材41の先端部43は、溝46と貫通穴45を接続する接続面46bに接触し、これに押されて立ち上がり始める。
次いで、図5(c)に示すように、更に押し上げピン49が下降すると、ピン部材41の基部42も更に下降する。これにともない、ピン部材41の先端部43は、更に接続面46bに押されて直立状態に近づいていく。
更に、図5(d)に示すように、押し上げピン49が下降して、押し上げピン49の先端の位置が基板支持部1の上面の位置となると、半導体基板2は基板支持部1に載置され、これに保持される。同時に、ピン部材41も更に下降し、先端部43は、ガイドとして機能する接続面46aに接触して最も直立に近い状態となる。
なお、各ピン部材41については、先端部43が最も直立した状態となったときに、全ての先端部43が半導体基板2の外周端に接触することによって、半導体基板2が所定の位置に位置決めされるように、予め位置調整が行われている。よって、この場合は、半導体基板2は自動的に基板支持部1の中央に配置されることになる。
次いで、図5(e)に示すように、押し上げピン49及びピン部材41は更に下降する。このため、押し上げピン49の先端の位置と先端部43の先端の位置は、基板支持部1の上面より下に位置することになり、押し上げピン49及びピン部材41は基板支持部1の上面から引っ込んだ状態となる。
その後、図5(e)に示す状態で、ガスノズル(図示せず)から原料ガスが導入され、プラズマが生成されて、半導体基板2上には、例えば酸化シリコン膜等が成膜される。酸化シリコン膜等の成膜が終了すると、半導体基板2は搬送機構によって反応室から排出される。
このように、本実施の形態4によれば、半導体基板2を基板支持部1に載置するときは、ピン部材41の先端を半導体基板の上面より上に突き出した状態にできるので、半導体基板の位置決めを自動的に行うことができる。また、半導体基板の位置ズレの防止も図ることができる。
また、プラズマ処理によって半導体基板に各種の膜を成膜する前に、ピン部材41の先端部43を基板支持部1の上面から引っ込めることができ、先端部43の先端の位置を半導体基板の下面(接触面)と同じか、それよりも低くできるので、半導体基板2の端部がピン部材41に乗り上げて、ヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができる。よって、本実施の形態4においても、実施の形態1と同様に、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
なお、図4及び図5の例では、半導体基板が設置される領域Xを形成する誘電体層8は、アルミナで形成されており、半導体基板が載置される領域Xを形成する材料の熱伝導度は半導体基板を構成する材料の熱伝導度よりも小さくなっている。但し、本実施の形態4においても、実施の形態1と同様に、半導体基板が載置される領域Xは、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成することもできる。
また、図4及び図5の例では、供給溝パターン15が形成されている領域Yの外縁(環状の溝4の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lは、図9に示した従来の静電チャックと同様に設定されており、静電チャック領域の面積は従来と同様である。但し、本実施の形態4においても、静電チャック領域の面積の増加を図るため、距離Lを実施の形態1と同程度に設定することもできる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5にかかるプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態5におけるプラズマ処理装置は、実施の形態1におけるプラズマ処理装置と同様に構成されており、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部を備えている。
但し、本実施の形態5においても、実施の形態2と同様に、基板支持部の構成の点で、実施の形態1と異なっている。以下に図6を用いて具体的に説明する。
図6は、本発明の実施の形態5におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図6(a)は基板支持部の上面を示し、図6(b)は基板支持部の断面を示し、図6(c)は基板支持部の下面を示している。なお、図5(b)に示された断面は、図6(a)及び(c)に示す切断線G−G´に沿って切断した断面である。
図6に示すように、本実施の形態5における基板支持部1は、実施の形態1における基板支持部と共通の構成を有しており、載置された半導体基板を冷却する機能を備えている。但し、本実施の形態5における基板支持部1においては、実施の形態1と異なり、外周部材50には、図1に示す4つの突起7の代わりに、4本のピン部材51が配置されている。
また、実施の形態4において図4及び図5に示したピン部材41と同様に、本実施の形態5においても、ピン部材51は、その一部分が載置された半導体基板(図示せず)の外周端に接触した状態と、その一部分が半導体基板の外周端から予め設定された距離だけ離れた状態とが生じるように可動する。
具体的には、図6の例では、半導体基板を載置する領域Xの外側の4箇所にガイド穴53が設けられており、ピン部材51はガイド穴53に軸52によって回転可能に取り付けられている。
また、ガイド穴53は、ピン部材51が軸52を中心とする回転運動を行うことによって、ピン部材51の先端の位置が半導体基板の外周端に接触する位置から外周端から一定距離だけ離れた位置まで変位できるように形成されている。
誘電体層8及び本体3には、ガイド穴53に整合するように貫通穴55が設けられている。貫通穴55には、基板支持部1の半径方向に移動可動な駆動部材54が配置されている。駆動部材54は、ピン部材51の後端に接触した状態で半径方向に移動することによってピン部材51に回転運動を行わせる。
なお、貫通穴55は、駆動部材54を半径方向に移動させるため、基板支持部1の半径方向における長さが、円周方向における長さよりも長い断面形状を有している。また、基板支持部1の下面における貫通穴55の開口の周囲にも、第1のガス導管11や送り穴9と同様に、Oリング取り付け用のOリング溝56が機械加工によって形成されている。
駆動部材54には、押し上げピン送り穴9に挿入される押上げピン(図示せず)の上下動に連動して、駆動部材54を基板支持部1の半径方向に移動させる駆動機構(図示せず)が取り付けられている。駆動機構としては、例えば、押し上げピンの上下動に連動して回転するカムを備え、このカムによって駆動部材54を半径方向に移動させるものが挙げられる。
図6の例では、駆動機構は、押し上げピンが基板支持部1の上面から突き出た状態から下降を始めると、駆動部材54を半径方向外側に移動させる。これにより、ピン部材51は徐々に立ち上がり、押し上げピンの先端の位置が基板支持部1の上面と同じか、それよりも低い位置となると、半導体基板の外周端に接触する。
更に、駆動機構は、押し上げピンの先端の位置が基板支持部1の上面と同じか、それよりも低い位置となると、駆動部材54を半径方向内側に移動させる。これにより、ピン部材51は先端が半導体基板の外周端から離れるように傾斜し、ピン部材51の先端は外周端から一定距離だけ離れた位置まで移動する。
なお、図6の例では、上記の「一定距離」は、プラズマ処理時の温度上昇による半導体基板の外周側への熱膨張量以上に設定されている。また、ここでいう「熱膨張量」は、半導体基板が図6に示すように円形である場合においては、半導体基板の半径の熱膨張による伸びをいう。
その後、ガスノズル(図示せず)から原料ガスが導入され、プラズマが生成されて、半導体基板上には、例えば酸化シリコン膜等が成膜される。
このように、本実施の形態5においても、実施の形態4と同様に、半導体基板を基板支持部1に載置するときは、ピン部材51の先端を半導体基板の外周端に接触させることができるので、半導体基板の位置決めを自動的に行うことができる。また、半導体基板の位置ズレの防止も図ることができる。
また、プラズマ処理によって半導体基板に各種の膜を成膜する前に、ピン部材51の半導体基板の外周端から離すことができるので、半導体基板の端部がピン部材51に乗り上げて、ヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができる。よって、本実施の形態5においても、実施の形態1と同様に、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
なお、図6の例では、半導体基板が設置される領域Xを形成する誘電体層8は、アルミナで形成されており、半導体基板が載置される領域Xを形成する材料の熱伝導度は半導体基板を構成する材料の熱伝導度よりも小さくなっている。但し、本実施の形態5においても、実施の形態1と同様に、半導体基板が載置される領域Xは、半導体基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成することもできる。
また、図6の例では、供給溝パターン15が形成されている領域Yの外縁(環状の溝4の内縁)と半導体基板が設置される領域Xの外縁との距離Lは、図9に示した従来の静電チャックと同様に設定されており、静電チャック領域の面積は従来と同様である。但し、本実施の形態5においても、静電チャック領域の面積の増加を図るため、距離Lを実施の形態1と同程度に設定することもできる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6にかかるプラズマ処理装置及び半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態6におけるプラズマ処理装置は、実施の形態1におけるプラズマ処理装置と同様に構成されており、反応室の内部に、処理対象となる半導体基板が載置される基板支持部を備えている。
本実施の形態6において、プラズマ処理装置を構成する基板支持部1は、実施の形態5において図6に示した基板支持部1と同様の構成を有している。但し、以下の点において異なっており、この点について図7を用いて具体的に説明する。
図7は、本発明の実施の形態6におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成及び動作、更に本発明の実施の形態6における半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図7(a)〜図7(b)は連続した主な一連の工程を示している。
図7に示すように、本実施の形態6においても、実施の形態5と同様に、基板支持部1の半導体基板2を載置する領域の外側には、ガイド穴53が設けられており、ガイド穴53内にピン部材51が回転可能に取り付けられている。また、誘電体層8及び本体3には、貫通穴55が設けられており、貫通穴55内には駆動部材54が配置されている。
但し、本実施の形態6においては、実施の形態5と異なり、駆動部材54と貫通穴55の側壁との間であって、駆動部材54の半径方向外側に、弾性体57が配置されている。このため、本実施の形態6においては、駆動部材54の半径方向内側への移動は、弾性体57によって行われる。
なお、駆動部材54の半径方向外側への移動は、実施の形態6と同様の駆動機構によって行われる。また、図7の例では、弾性体57はコイルスプリングであるが、本発明はこれに限定されず、コイルスプリング以外の板バネ等であっても良い。
ここで、本実施の形態6における基板支持部の動作と半導体装置の製造方法について説明する。先ず、図7(a)に示すように、搬送機構(図示せず)によって基板支持部1上に搬送された半導体基板2は、基板支持部1から突き出た押し上げピン49上に受け渡される。
このとき、駆動部材54は、弾性体57によって、貫通穴55の半径方向内側の側面に押し付けられるため、ピン部材51は先端が半導体基板2の外周端から離れるように傾斜する。
次に、図7(b)に示すように、押し上げピン49が下降を開始し、押し上げピン49の先端の位置が基板支持部1の上面の位置となると、半導体基板2は基板支持部1に載置され、これに保持される。
また、このとき、押し上げピン49の下降に連動して、駆動機構は、駆動部材54を半径方向外側へと移動させる。これにより、ピン部材51は軸52を中心に回転し、ピン部材51は直立状態へと近づく。
押し上げピン49が更に下降し、押し上げピン49の先端の位置が基板支持部1の上面と同じか、それよりも低い位置となると、ピン部材51は直立した状態となり、半導体基板2の外周端に接触する。この結果、半導体基板2の位置決めが行われることになる。
次に、図7(c)に示すように、押し上げピンの先端の位置が基板支持部1の上面よりも低い位置となると、駆動機構による駆動が停止され、駆動部材54は弾性体57によって半径方向内側に移動する。これにより、ピン部材51は先端が半導体基板の外周端から離れるように傾斜し、ピン部材51の先端は外周端から一定距離だけ離れた位置まで移動する。
その後、図7(c)に示す状態で、ガスノズル(図示せず)から原料ガスが導入され、プラズマが生成されて、半導体基板上には、例えば酸化シリコン膜等が成膜される。酸化シリコン膜等の成膜が終了すると、半導体基板は搬送機構によって反応室から排出される。
このように、本実施の形態6においても、実施の形態5と同様に、半導体基板2を基板支持部1に載置するときは、ピン部材51の先端を半導体基板2の外周端に接触させることができるので、半導体基板2の位置決めを自動的に行うことができる。また、半導体基板2の位置ズレの防止も図ることができる。
また、プラズマ処理によって半導体基板2に各種の膜を成膜する前に、ピン部材51の先端を半導体基板2の外周端から離すことができるので、半導体基板2の端部がピン部材51に乗り上げて、ヘリウム等の冷却ガスのリーク量が増加するのを抑制することができる。よって、本実施の形態6においても、実施の形態1と同様に、成膜温度の制御を従来に比べて高精度に行うことができる。
本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図1(a)は基板支持部の上面を示し、図1(b)は基板支持部の断面を示し、図1(c)は基板支持部の下面を示している。 本発明の実施の形態2におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図2(a)は基板支持部の上面を示し、図2(b)は基板支持部の断面を示し、図2(c)は基板支持部の下面を示している。 本発明の実施の形態3におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図3(a)は基板支持部の上面を示し、図3(b)は基板支持部の断面を示し、図3(c)は基板支持部の下面を示している。 本発明の実施の形態4におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図4(a)は基板支持部の上面を示し、図4(b)は基板支持部の断面を示し、図4(c)は基板支持部の下面を示している。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法及び実施の形態4におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の動作を示す断面図であり、図5(a)〜図5(e)は連続した主な一連の工程を示している。 本発明の実施の形態5におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成を示す図であり、図6(a)は基板支持部の上面を示し、図6(b)は基板支持部の断面を示し、図6(c)は基板支持部の下面を示している。 本発明の実施の形態6におけるプラズマ処理装置を構成する基板支持部の構成及び動作、更に本発明の実施の形態6における半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図7(a)〜図7(b)は連続した主な一連の工程を示している。 従来の高密度プラズマCVD装置の構成を概略的に示す図である。 図8に示す従来の静電チャックの構成を示す図であり、図9(a)は、図8に示す従来の静電チャックの上面を示し、図9(b)は、図8に示す従来の静電チャックの断面を示し、図9(c)は、図8に示す従来の静電チャックの下面を示している。
符号の説明
1 基板支持部
2 半導体基板
3 本体
4 溝
5 段差部
6、40、50 外周部材
7 突起
8 誘電体層
9 押上げピン送り穴
10 引き入れ口
11 第1のガス導管
12 空洞
13 第2のガス導管
14 送り穴
15 供給溝パターン
16 冷却水供給穴
17 冷却水排出穴
18、19、20、21、34、48、56 Oリング溝
30 凹部
31、41、51 ピン部材
33、45、55 貫通穴
42 基部
43 先端部
44 ヒンジ
46 溝
46a、46b 接続穴
47 貫通穴の開口
49 押し上げピン
52 軸
53 ガイド穴
54 駆動部材
57 弾性体
101 基板支持部
102 半導体基板
103 本体
104 溝
105 段差部
106 カバーリング
107 突起
108 誘電体層
109 押し上げピン送り穴
110 引き入れ口
111 第1のガス導管
112、空洞
113 第2のガス導管
114 送り穴
115 供給溝パターン
116 冷却水供給穴
117 冷却水排出穴
118 Oリング溝
119 Oリング溝
120 Oリング溝
121 Oリング溝
131 高密度プラズマ反応室
132 コイル
133 壁材
134 冷却水供給機構
135 冷却ガス供給機構
135a バルブ
135b 冷却ガス流量コントローラー
135c 圧力計135c
136 ガスノズル
137 バイアス用高周波電源
138 排気管

Claims (13)

  1. 反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、
    前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制する突起が設けられ、
    前記基板支持部の前記基板が載置される領域は、前記基板を構成する材料よりも熱伝導度の高い材料で形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記冷却手段が、前記基板支持部の前記基板が載置される領域に形成された溝パターンであり、前記溝パターンが形成されている領域の面積は、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の面積の64%〜81%である請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記冷却手段が、前記基板支持部の前記基板が載置される領域に形成された溝パターンであり、前記溝パターンが形成されている領域の外縁と前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外縁との距離が10mm〜20mmである請求項1記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記基板がシリコン基板であり、前記基板支持部の前記基板が載置される領域が、酸化ベリリウム、炭化シリコン、窒化アルミ、及び窒化ボロンのうち少なくとも一種を含む材料によって形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、
    前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制する突起を備えた外周部材が設けられており、
    前記外周部材は、前記基板を構成する材料よりも熱伝導度及び熱膨張係数の高い材料で形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 前記基板がシリコン基板であり、前記外周部材が、酸化ベリリウム及び窒化アルミニウムのうち少なくとも一種を含む材料によって形成されている請求項5記載のプラズマ処理装置。
  7. 反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、
    前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制するピン部材が配置されており、
    前記ピン部材は、前記ピン部材の一端の位置が、載置された前記基板における前記基板支持部との接触面よりも高い位置から前記基板支持部における前記基板との接触面と同じ位置又はそれよりも低い位置までの間で変位するように可動することを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 反応室内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させて、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記反応室の内部に、処理対象となる基板が載置される基板支持部を有し、
    前記基板支持部の前記基板が載置される領域には、前記基板を冷却ガスによって冷却する冷却手段が設けられ、前記基板支持部の前記基板が載置される領域の外側には、前記基板の位置ズレを抑制するピン部材が配置されており、
    前記ピン部材は、その一部分が載置された前記基板の外周端に接触する状態と、前記一部分が前記外周端から予め設定された距離だけ離れた状態とが生じるように、可動することを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 前記ピン部材が、少なくとも前記基板側における前記ピン部材の端部を前記基板の厚み方向に対して傾斜させることができるように構成されている請求項8記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記距離が、前記プラズマ処理時の温度上昇による前記基板の外周側への熱膨張量以上に設定されている請求項8記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記請求項6に記載のプラズマ処理装置を用いる半導体装置の製造方法であって、
    (a)ピン部材の一端の位置が、処理対象となる基板における基板支持部との接触面よりも高くなるようにして、前記基板を前記基板支持部に載置する工程と、
    (b)前記プラズマ処理装置によって前記基板に対してプラズマ処理を行う前に、前記ピン部材の一端の位置を前記基板支持部における前記基板との接触面と同じ又はそれよりも低くなるようにする工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記請求項7に記載のプラズマ処理装置を用いる半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記ピン部材の一部分が処理対象となる基板の外周端に接触するようにして、基板支持部に前記基板を載置する工程と、
    (b)前記プラズマ処理装置によって前記基板に対してプラズマ処理を行う前に、前記ピン部材の一部分が前記外周端から予め設定された距離だけ離れるようにする工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記距離が、前記プラズマ処理時の温度上昇による前記基板の外周側への熱膨張量以上に設定されている請求項12記載の半導体装置の製造方法。
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