JP2005115497A - 連立一次方程式反復求解計算機、及び、連立一次方程式反復求解計算方法 - Google Patents

連立一次方程式反復求解計算機、及び、連立一次方程式反復求解計算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全体系方程式の求解の高速化と記憶容量の低減。
【解決手段】連立一次方程式を作成する作成計算器5と、連立一次方程式を前処理つき反復解法で解く反復求解器5と、反復過程の中の前処理演算において、与えられた右辺ベクトルFとGに対して、主未知数ベクトルXvを近似的に消去する消去計算器5と、主未知数ベクトルXvが近似的に消去され拘束的未知数ベクトルXpが未知数として残る主未知数消去後拘束方程式を内部の反復求解により解いて拘束的未知数ベクトルの近似解Vを求める第1近似計算器5と、近似解Vを主方程式に代入して主未知数ベクトルの近似解Vを求める第2近似計算器5とから構成されている。全体系の行列に対して近似精度の良い前処理行列を構成する際に現れる密な係数行列をもつ主未知数消去後拘束方程式を疎行列演算のみで効率的に解くことにより、収束解を得るまでの演算量を削減して高速化を実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連立一次方程式反復求解計算機に関し、特に、流体、機械構造、電磁場のような物理状態を数学的に解析する混合型有限要素離散化法を適用する際に現れる大規模連立一次方程式を安定的に、且つ、高速に解く連立一次方程式反復求解計算機、及び、連立一次方程式反復求解計算方法に関する。
拘束条件付き線形・非線形方程式の離散化により現れる大規模連立一次方程式、又は、流体、構造、電磁場、それらの相互作用を扱う連成解析で適用される混合型有限要素離散化法で現れる大規模連立一次方程式を安定的に、且つ、高速に解くことは、高度な科学技術の発展のために求められている。
拘束条件付き方程式が離散化される場合に生じる係数行列の拘束条件式に対応する行の優対角性が保証されないので、離散化による連立方程式は標準的な反復解法では解くことができないことが知られている。質量保存、電荷量保存のような保存則に基づく連続の式が拘束条件である流体問題、構造問題、又は、電磁場問題を解く際に、主方程式と拘束方程式が合わさる混合型有限要素法により離散化が行われる場合に、その連立方程式に現れる係数行列の拘束方程式に対応する行の対角成分が零又は零に非常に近い値になるので、その離散化により生ずる膨大な数の連立方程式は標準的な反復解法では解くことができないことが知られている。
このような困難性を排除するために、離散化の際に、inf-sup条件と呼ばれる安定条件を満たす離散化手法が適用され、Uzawaアルゴリズム、又は、これを修飾するInexact Uzawaアルゴリズムが用いられる手法(特許文献1参照)、又は、拘束方程式が最後尾に並べられて係数行列が作成され不完全LU分解の際に生じる非零の対角成分フィルインを取り込み、その不完全LU分解行列を前処理付き反復法の前処理演算における前処理行列として用いる手法(非特許文献2)が採り入れられている。
非圧縮性流体解析では、PSPG(Pressure Stabilization Petrov Galcrkin)法のようなinf-sup条件が満たされない圧力変数に安定性をもたらしつつ非零成分の密度を適度に抑えることができる離散化法、又は、MAC(Marker and Cell)法のように流体の運動方程式に対応する主方程式と連続の式に対応する拘束方程式の組合せを主方程式と圧力に関するポアッソン方程式の組合せに変換した後に離散化する手法が知られている。これらの2手法は、通常、2組の方程式を交互に解く準陰解法が適用されている。
inf-sup条件を満たす有限要素離散化法が適用される場合に、単純な有限要素離散化法との比較で、要素内の節点の数が増加するため離散化時の演算量が大幅に増加し、且つ、係数行列の中の非零成分の密度が増加する。このような増加は、反復法の演算量の増加を招いて高速性の点で好ましくない。PSPG法、又は、MAC法により問題を離散化する離散化手法では、2組の方程式を同時に高速に解くことができる反復解法は提案されていない。2組の方程式を交互に解く準陰解法が適用される場合には、流体と構造が強く相互作用する連成問題では収束解を得ることが困難である。主方程式の中の主部未知数を近似的に消去し、拘束的未知数のみからなる変換された拘束方程式を近似的に解くことにより、前処理演算を実装する手法が提案的に考えられているが、そのような手法では、変換後の拘束方程式の係数行列が密行列になって、その方程式を近似的に解くことは困難であることが知られている。
主方程式と拘束方程式から形成される全体系方程式の収束解を適度な演算量で得ることができることが求められ、特に、inf-sup条件のような安定化条件を満たさない簡易な混合型有限要素離散化を拘束条件付き物理問題に対して実行する場合、又は、PSPG法のような簡易な安定化手法を拘束条件付き物理問題に対して適用する場合に、主方程式と拘束方程式から形成される全体系方程式の収束解を適度な演算量で得ることができることが求められる。
James H. Bramble, Joseph E. Pasciak and Apostol T. Vassilev, Analysis of inexact UZAWA algorithm for saddle point problems, SLAM J. Numer, Anal. 34, (1997), pp. 1072-1092 G. Segal and K. Vuik. A Simple iterative linear solver for the 3D incompressible Navier-Stokes equations discretized by the finite element method, Faculty of Technical Mathematics and Informatics, Delft University of Technology, 1995, TUD Report 95-37
本発明の課題は、主方程式と拘束方程式から形成される全体系方程式の収束解を適度な演算量で得る連立一次方程式反復求解計算機を提供することにある。
本発明の他の課題は、特に、inf-sup条件のような安定化条件を満たさない簡易な混合型有限要素離散化を拘束条件付き物理問題に対して実行する場合、又は、PSPG法のような簡易な安定化手法を拘束条件付き物理問題に対して適用する場合に、主方程式と拘束方程式から形成される全体系方程式の近似解を適度な演算量で計算し、それを前処理付き反復法の前処理演算として適用することにより収束解を適度な演算量で得る連立一次方程式反復求解計算機を提供することにある。
本発明による連立一次方程式反復求解計算機は、現象を記述する主方程式と前記現象を拘束する拘束方程式とを分離し、且つ、前記主方程式と前記拘束方程式をそれぞれに多変数次元メッシュ上で離散化して下記の2式:
物理方程式:AvvXv+AvpXp=Bv
拘束方程式:ApvXv+AppXp=Bp
Avv,Avp,Apv,App:係数行列
Bv,Bp:既知ベクトル
Xv,Xp:求解対象未知ベクトル
として連立一次方程式を作成する作成計算器(5)と、前記方程式を前処理つき反復解法で解く反復求解計算器で構成され、反復過程の中の前処理演算において前記1式および前記2式の右辺ベクトルBvおよびBpの代わりに与えられる右辺ベクトルFおよびにGに対して、主未知数ベクトルXvを近似的に消去し、主未知数消去後拘束方程式の右辺ベクトルQを作成する消去計算器(5)と、2式から主未知数ベクトルXvが近似的に消去され拘束的未知数ベクトルXpが未知数として残る主未知数消去後拘束方程式を内側において前処理つき反復解法を実行することにより拘束的未知数ベクトルの近似解Pを求める第1近似計算器(5)と、近似解Pを主方程式に代入して主未知数ベクトルXvの近似解Vを求める第2近似計算器(5)とから構成されている。
全体系の方程式が主方程式と拘束方程式とに分離され、主方程式に対応する主未知数ベクトルが近似的に消去され、拘束方程式が拘束的未知数ベクトルのみが未知数として残存する主未知数消去後拘束方程式に変換される。このような変換後の主未知数消去後拘束方程式の係数行列は一般に密行列となるが、適当な疎行列をもとに作成したその近似行列を前処理行列とする前処理つき反復解法を適用することにより、この密行列の成分を陽に保持することなく、主未知数消去後拘束方程式を近似的に解くことができる。このことが、精度の高い全体系方程式に対する近似解法を適切な演算量で実現できる理由である。混合型有限要素離散化法が適用される際に現れる大規模疎行列連立一次方程式を解く際の前処理つき反復法の前処理演算として、前記近似解法を適用することにより、全体系の方程式は高速に、且つ、安定に解かれ得る。主方程式としては、物理現象を記述する物理方程式に限られず、経済現象を記述する経済学方程式が好適に例示される。
消去計算器(5)は、主方程式を下記の2式:
MvvV+AvpP=F
ApvV+AppP=G
F,G:全体系に対する前処理つき反復解法の反復過程の中で前処理演算の右辺ベクトルとして作成される既知ベクトル
のうちの第1式の初期近似解を下記式:
MvvV’=F
の解としてV’を求め、主未知数消去後拘束方程式の右辺ベクトルQを下記式:
Q=G−ApvV’
より作成する。
第1近似計算器は、下記式:
Cpp=App−ApvMvv∧(−1)Avp
で定義される係数行列により定義される主未知数消去後拘束方程式:
CppP=Q
を近似的に解くことにより前記拘束的未知数ベクトルの近似解 Pを求める。
主未知数消去後拘束方程式の係数行列Cppに対して、Mvvの代わりに対角行列Dを代入し、Cppを近似する疎行列Qpp:
Qpp=App−ApvD∧(−1)Avp
の不完全LU分解行列を前処理行列として前処理つき反復解法を適用することにより、主未知数消去後拘束方程式の近似解を計算する。これにより、一般に密行列となってしまう係数行列Cppの成分を陽に保持することなく、適度な演算量でその近似解を得ることができる。
主未知数消去後拘束方程式の係数行列Cppに対して、Cppを近似する疎行列Qpp:
Qpp=App−TpvD∧(−1)Tvp
をAvvの不完全LU分解行列:
Mvv=(Lv+Dv)Dv∧(−1)(Dv+Uv)
Uv:狭義上三角行列
Lv:狭義下三角行列
Dv:対角行列
に対して次式:
Tpv(Dv+Uv)=Apv
(Lv+Dv)Tvp=Avp
を近似的に満たす疎行列TpvおよびTvpにより作成し、Qppの不完全LU分解行列を前処理行列として前処理つき反復解法することにより、主未知数消去後拘束方程式の近似解を計算する。これにより、一般に密行列となってしまう係数行列Cppの成分を陽に保持することなく、適度な演算量でその解を得ることができる。
このような作成は、異方性がある現象に対して有効である。
本発明による連立一次方程式反復求解計算方法は、既述の計算器を用いることにより下記のステップ:
主方程式を離散化する主離散化式と拘束方程式を離散化する拘束離散化式を計算器の中に記述して全体系を記述するステップ、主離散化式に対応する主未知数のうちの主未知数を近似的に計算器の中で消去することにより拘束離散化式を拘束離散化式に対応する拘束的未知数で表される主未知数消去後拘束離散化式で前記計算器の中で記述するステップ、主未知数消去後拘束離散化式の係数行列を疎行列化することにより疎行列化主未知数消去後拘束離散化式を計算器の中で記述するステップ、主未知数消去後拘束離散化式を前処理つき反復解法により解くときの前処理演算として疎行列化主未知数消去後拘束離散化式を計算器の中で記述するステップにより、流体、超弾性体に現れる運動方程式を表現する主方程式と連続の式を表現する拘束方程式を同時に満たす近似解を疎行列演算のみ高速な演算で計算でき、これを前処理つき反復解法の前処理演算として適用することにより、適度な演算量および少ない反復回数で収束が達成され、高度科学技術計算に寄与することができる。詳細に具体的に後述されるように、前処理つき反復解法の反復過程の中の前処理演算において主未知数を近似的に消去した後の主未知数消去後拘束離散化式を解くにあたって、内側においても前処理つき反復解法を用いる。これにより、主未知数消去後拘束離散化式の密な係数行列を陽に保持する必要がなくなり適度な演算量で近似精度の高い全体系の前処理演算が実現でき、外側の前処理つき反復解法に対して高速な収束性が実現される。
本発明による連立一次方程式反復求解計算機は、前処理つき反復解法の反復過程の中で用いる近似精度の良い前処理演算を実現するにあたって現れる密な係数行列を持つ方程式を再び内側の疎行列演算のみの前処理つき反復解法で解くものである。これにより全体系の係数行列に対して近似精度の良い前処理演算が実現でき、外側反復が高速に収束する。特に、inf-sup条件を満たさない混合型有限要素離散化において主方程式と拘束方程式が一体化した全体系方程式に対して有効な前処理演算を実現することができる。
本発明による連立一次方程式反復求解計算機の実現態は、図に対応して、更に詳細に記述される。その実現態は、図1に示されるように、ベクトルデータ保存器1が反復求解計算器2とともに設けられている。ベクトルデータ保存器1は、反復演算に必要であるベクトルデータ3を保存する。反復求解計算器2は、行列ベクトル積演算器4と、近似行列求解器5と、ベクトル積和演算器6と、内積演算器7とから構成されている。行列ベクトル積演算器4には、係数行列データ8を記憶する係数行列データ保持器9を備えている。近似行列求解器5は、近似行列に対して逆行列演算を実行するためのデータ11を保存する近似行列保存器12を備えている。
行列ベクトル積演算器4は、ベクトルデータ保存器1から与えられるベクトルデータ3と係数行列データ8との積として行列ベクトル積13を計算により求める。係数行列データ8は、係数行列データ保持器9に蓄積されている複数の行列データのうちから指定されている行列データである。行列ベクトル積演算器4により計算された行列ベクトル積13は、ベクトルデータ保存器1に戻されてベクトルデータ3で記憶される。近似行列求解器5は、ベクトルデータ保存器1から与えられるベクトルデータを右辺ベクトルとし、近似行列保存器12に蓄積されている近似行列に関わるデータにより指定される近似行列を係数とする連立一次方程式を解いてその連立一次方程式解14を求める。連立一次方程式解14は、近似行列求解器5からベクトルデータ保存器1に戻される。ベクトル積和演算器6は、ベクトルデータ保存器1から与えられる単数又は複数のベクトルデータと単数又は複数のスカラデータに対して、指定されるベクトル積和演算(ベクトルのスカラ倍とベクトルの足し算との組合せ)を実行して、ベクトル積和15を求める。ベクトル積和15は、ベクトル積和演算器6からベクトルデータ保存器1に戻される。内積演算器7は、ベクトルデータ保存器1から与えられる2つのベクトルデータの内積16を計算する。内積16は、内積演算器7からベクトルデータ保存器1に戻される。
連立一次方程式を作成する作成計算器5で記述されている連立一次方程式の主方程式は、下記のように表される。
AvvXv+AvpXp=Bv・・・(1)
作成計算器5で記述されている連立一次方程式の拘束方程式は、下記のように表される。
ApvXv+AppXp=Bp・・・(2)
式(1)と式(2)とから、主未知数ベクトルXvと拘束的未知数ベクトルXpの組み合わせが前処理つき反復解法により求められ得る。係数Avvと係数Avpは、主方程式の係数行列を表し、係数Apvと係数Appは、拘束方程式の係数行列を表わしている。Bvは主方程式の右辺ベクトルを表し、Bpは拘束方程式の既述の右辺ベクトルを表わしている。
図2は、式(1)と式(2)を同時に満たす主未知数ベクトルXvと拘束的未知数ベクトルXpの組み合わせを求める前処理つき反復解法の計算フローを示している。初期ステップS0では、式(1)と式(2)の右辺ベクトルBv,Bpと未知数ベクトルの適当な初期解Xv,Xpとが反復求解計算器2に入力される。外部から適当な初期解が与えられない場合には、未知数ベクトルXv,Xpの適正な初期解としてゼロベクトルが代入される。
前処理つき反復解法の一反復は、ベクトルの積和と、内積演算と、係数行列Avv,Avp,Apv,Appに対する行列ベクトル積演算と、係数行列の近似行列に対して連立一次方程式を解く前処理演算とで構成される。その前処理演算は、それ以前の積和と内積演算より算出されるF,Gを右辺とし、式(1)の係数行列Avvをその逆行列演算を少ない演算量で実行することができる近似行列Mvvに置き換えた下記の連立方程式を近似的に解く演算処理である。
MvvV+AvpP=F・・・(1’)
ApvV+AppP=G・・・(2’)
式(1’)にMvvの逆行列Mvv∧(−1)が掛けられて未知数ベクトルVが未知数Pで表される。以下、”∧(−1)”は、A∧(−1)がAの逆行列を表すことを示す記号として用いられる。
V=Mvv∧(−1)F−Mvv∧(−1)AvpP
これが式(2’)に代入されて、主未知数ベクトルVが消去され、拘束的未知数ベクトルPのみからなる主未知数消去後の拘束方程式が得られる。
(App−ApvMvv∧(−1)Avp)P
=G−ApvMvv∧(−1)F・・・(3)
この式の左辺の第1因数がCppで表される。
Cpp=App−ApvMvv∧(−1)Avp・・・(4)
式(3)を解くにあたって、その右辺ベクトルを計算するため、まず式(1’)の近似初期解V’を
V’=Mvv∧(−1)F・・・(5)
により計算する。
式(3)と式(4)と式(5)とから、
CppP=G−ApvMvv∧(−1)F
=G−ApvV’・・・(6)
式(6)の解Pを式(1’)に代入すると、式(5)から、
V=Mvv∧(−1)F−Mvv∧(−1)AvpP
=V’−Mvv∧(−1)AvpP・・・(7)
前処理つき反復解法においては、前処理演算の後、その前処理演算の結果得られるベクトルV、Pにもとの全体系に対する方程式(1)(2)の係数行列を行列ベクトル積演算器4により掛ける。
Zv=AvvV+AvpP・・・(1”)
Zp=ApvV+AppP・・・(2”)
このように求められるZv,Zpと反復過程の中で生成されるその他のベクトルに対して内積と積和演算がベクトル積和演算器6と内積演算器7で実行され、ステップS4で、求解対象未知ベクトルXv,Xpが更新される。更新された求解対象未知ベクトルXv,Xpに対してステップS5で収束判定が行われ、収束していなければ再びステップS1にもどる。このような反復計算ステップS1〜S4が繰り返され、解Xv,Xpが収束すれば(ステップS5)、ステップS6で、その収束解Xv,Xpが式(1)と式(2)の未知数解Xv,Xpとして収束的に定められる。
図3は、ステップS2において、式(1’)および式(2’)の近似解V,Pを求める計算過程を示している。図3のステップS7では、式(5)が計算され、ステップS8では、式(6)の右辺が計算され、ステップS9では、式(6)の近似解Pが計算され、ステップS10では、式(7)の右辺第2項の因数(W=−AvpP)が計算され、ステップS11では、式(7)の右辺第2項のU=−Mvv∧(−1)AvpPが計算される。このUが式(7)に代入されて、ステップS12でVが更新される。ここで計算されたVとPを図2のステップS2での近似解V,Pとする。ステップS7、S11でのMvvに対する逆行列演算は図1の近似行列求解器5を用いて計算する。ステップS8、S10での係数行列Apv,Avpに対する行列ベクトル積演算は図1の行列ベクトル積演算器を用いて計算する。その他のベクトルの和は、図1のベクトル積和演算器6を用いて計算する。
式(4)で定義される行列Cppの右辺第2項の因数Mvv∧(−1)は一般に密行列であるので、行列Cppは大概の場合で密行列である。このため、Cppの成分を陽に求めることは記憶容量と演算量の両面で得策ではない。記憶容量と演算量の増大を抑制するために、ステップS9でCppに関する連立一次方程式を解く際に、Cppの成分が陽に現れない前処理付き反復解法が内部で用いられる。
図4は、そのような内部前処理付き反復解法の計算フローを示している。ここでは、内部反復で用いられる内部反復用前処理行列Mppとして、式(4)で定義される行列Cppに代えられて、下記式:
Qpp=App−ApvD∧(−1)Avp・・・(8)
で定義される疎行列Qppを計算し、それの不完全LU分解行列が用いられる。式(8)では、式(4)のMvv∧(−1)がD∧(−1)に変更されている。行列D∧(−1)は、行列Mvv∧(−1)が適当に近似されていて、特に、対角行列である。前処理演算のためにCppを近似する行列Mppは、このようなQppの不完全LU分解行列として与えられる。
式(6)の右辺ベクトルとして与えられたQを入力したのち、ステップS13においてPの初期解としてゼロベクトルを設定し、内部反復回数ITをゼロに初期化する。ステップ14において、内部反復回数ITをインクリメントした後、ステップS15において内部反復で生成されるベクトルに対して内積および積和演算を行いステップS16の前処理演算に用いられるベクトルYを計算する。
ステップS16では、X=Mpp∧(−1)Yを計算し、得られたベクトルXに対してステップS17では、式(6)の係数行列Cppを掛ける。ここで、Cppを掛けるにあたってその行列成分を用いるのではなく、Cppの定義式(4)より得られる次式:
W=CppX=(App−ApvMvv∧(−1)Avp)X ・・・(9)
にしたがって、App、Apv、Avpに対する行列ベクトル積演算とMvvに対する逆行列演算により、Wを計算する。より具体的には、ステップS17に示すように、
Z=AvpX
を計算し、次に
T=Mvv∧(−1)Z
を求め、最後に
W=AvpX−ApvT
を計算することにより、式(9)のWを求める。このようにして求めたWと内部反復過程で生成されるその他のベクトルに対して内積と積和演算がベクトル積和演算器6と内積演算器7で実行され、ステップS18で、内部反復における求解対象ベクトルPが更新される。ステップS16でのMppに対する逆行列演算、ステップS17でのMvvに対する逆行列演算は、図1の近似行列求解器5により実行する。また、ステップS17でのAvp、App、Apvに対する行列ベクトル積演算は、行列ベクトル積演算器4にて実行する。
一般にMvv∧(−1)が密行列となるために、Cppも密行列となり、Cppの行列成分を陽に用いてそれを係数行列とする連立方程式の求解を行うことは、大規模問題に対して記憶容量および計算量の点から現実的ではない。そこでステップS17では、Cppに対する行列ベクトル積がその行列成分を直接用いることなしに実行される。
ここでの内側反復は、図2の外側反復においてステップS2が実行されるたびに実行する必要があるので、演算量を適度な量に抑える必要がる。ステップS14で設定される反復回数ITが設定数ITmaxに達すれば、内部反復計算のステップS15〜S18は強制終了され、その演算量の過度の増大が抑制される。
図5は、本発明による連立一次方程式反復求解計算機の具体的な実施例を示している。本実施例では、非圧縮性流体方程式が混合型有限要素法で離散化されて線形化される。そのように線形化される非圧縮性流体方程式は、既述の式(1)と式(2)で表される。本実施例では、式(1)で表される主方程式は流体の運動方程式の離散化式に一致し、その式の主未知数ベクトルXvは流速ベクトルV(=(Vx,Vy))に一致し(対応し)ている。式(2)で表される拘束方程式は、流体の非圧縮性に起因する体積保存を表す連続の式の離散化式に一致していて、完全非圧縮の場合には、App=0になる。拘束的未知数ベクトルVpは圧力ベクトルP(=(Px,Py))に一致する(対応する)。一般的には、流速と圧力は3次元化される。前処理つき反復求解計算器2により実行されるステップS2の前処理演算では、そのMvvとして、Avvの不完全LU分解行列が用いられる。ステップS2の内部で実行するステップS9において式(6)をステップS13〜S19の内部の前処理つき反復解法で解く際に、式(8)の対角行列Dは、行列Avvの対角成分が取り出され、又は、行列Avvの各行の絶対値の和を対応する行の対角成分に代置することにより定められ、その不完全LU分解行列により、ステップS16の計算で用いられるCppの近似行列Mppが定められる。
図6は、本発明による連立一次方程式反復求解計算機の具体的な他の実施例を示している。本実施例では、メッシュ上で、ゴム、生体の筋肉のような柔らかい材質を有する超弾性体に関する超弾性体方程式が離散化されて線形化される。そのように線形化される超弾性体方程式は、既述の式(1)と式(2)で表される。本実施例では、式(1)で表される主方程式は超弾性体の運動方程式の離散化式に対応し、式(2)の拘束方程式は非圧縮性条件に対応し、その主方程式の主未知数ベクトルXvは変位ベクトルV(=(Ux,Uy))に対応し、拘束的未知数ベクトルXpは圧力ベクトルP(=(Px,Py))に対応する。ステップS2の前処理では、そのMvvとして、Avvの不完全LU分解行列が用いられる。ステップS16で用いられるCppに対する前処理行列Mppの作成では、筋肉のように繊維に沿う異方性がある場合には、式(8)に示されるように行列Avvから定められる対角行列を用いるだけではCppにも引き継がれる異方性を近似する前処理行列Mppを作成することができない。
このような場合には、式(8)のQppの不完全LU分解によりMppを作成するMpp作成方法は、下記のように改善される。Avvの不完全LU分解Mvvは、
Mvv=(Lv+Dv)Dv∧(−1)(Dv+Uv)・・・(10)
により設定的に与えられる。ここで、Lvは狭義下側三角行列を示し、Uvは狭義上側三角行列を示し、Dvは共通の対角行列を示す。この場合には、式(4)は、下記式で表さ
れる。
Cpp
=App−Apv(Dv+Uv)∧(−1)Dv(Lv+Dv)∧(−1)Avp・・・(11)
ここで、式(11)の中の因数Apv(Dv+Uv)∧(−1),(Lv+Dv)∧(−1)Avpを、
Spv=Apv(Dv+Uv)∧(−1)
Svp=(Lv+Dv)∧(−1)Avp
とおけば、因数Spv,Svpは、
Spv(Dv+Uv)=Apv・・・(12)
(Lv+Dv)Svp=Avp・・・(13)
で表される。このような未知行列Spv,Svpの近似解行列Tpv,Tvpは、不完全LU分解により求められる。式(10)は、TpvとTvpにより下記式:
Qpp=App−TpvDvTvp・・・(14)
で表され、このQppはAvvの異方性が考慮されてCppの近似になっている。TpvとTvpを求める際に、AvpとApvの非零成分以外へのフィルインが無視され、式(14)のQppは、疎行列である点で式(8)に同じである。
本発明は、詳細に記述されているように、与えられた拘束条件付き方程式を離散化した際に、又は、流体解析、構造解析、電磁場解析、それらの相互作用を扱う連成解析に混合型有限要素離散化法を適用する際に生じる大規模疎行列連立一次方程式を前処理付き反復法で解く際に、その前処理演算において、全体系の方程式を主方程式と拘束方程式に分離し、主方程式に対応する主未知数を近似的に消去し、残りの拘束方程式をそれに対応する拘束的未知数のみからなる主未知数消去後拘束方程式に変換し、拘束的未知数のみを未知数とする変換後の主未知数消去後拘束方程式をその係数行列を陽に保持することなしに内部の前処理付き反復解法により近似的に解くことにより、その近似解を求め、その近似解を主方程式に代入して、主未知数の近似解を計算するごとに、全体系に対する外側の反復過程の中の前処理演算における主未知数と拘束的未知数の近似解を求めている。
既述の前処理つき反復解法の実施例:
解くべき連立一次方程式は、係数行列をA、右辺ベクトルをB、未知数ベクトルをXとして、以下のように表されているものとする。
AX=B・・・(イ)
更に、Aを近似し、与えられた右辺ベクトルFに対して、Vを未知数ベクトルとする連立一次方程式:
MV=F・・・(ロ)
を容易に解くことができる行列Mが与えられている。以下では、Richardson反復法に前処理を適用した実施例を示す。Richardson反復では、単位行列Iを用いて、係数行列AをA=I+(A−I)と分離し、以下の漸化式に基づき反復解X{k}を更新する。
X{k+1}+(A−I)X{k}=B・・・(ハ)
式(ハ)の近似更新は、次式で示されるアルゴリズムにより実行される。
F{k}=B−AX{k}
X{k+1}=X{k}+F{k}
Richardson反復法に近似行列Mにより前処理を適用する際は、もとの方程式(イ)を
AM∧(−1)(MX)=B
と書き換え、その係数行列をAM∧(−1)、未知数ベクトルをMXとみなして、Richardson反復法を適用する。
MX{k+1}+(AM∧{−1}−I)MX{k}=B
これは、下記の反復アルゴリズムで計算される。
F{k}=B−AX{k}
V{k}=M∧{−1}F{k}
X{k+1}=X{k}+V{k}
このような反復計算で解が収束すれば(X{k+1}−X{k}が十分に小さくなれば)、式(ハ)は、
X{k+1}−X{k}+AX{k}=B
であるので、もとの式(イ)にX{k}を代入した式:
AX{k}=B
は、十分な精度で満足される。収束までの反復回数kはもとの係数行列Aに対するMの近似度に依存し、MがAをよく近似しているほど小さくなる。
図1は、本発明による連立一次方程式反復求解計算機の実現態を示す回路ブロック図である。 図2は、本発明による連立一次方程式反復求解計算機の実現態を示す計算フロー図である。 図3は、本発明による連立一次方程式反復求解計算機の他の実現態を示す計算フロー図である。 図4は、本発明による連立一次方程式反復求解計算機の更に他の実現態を示す計算フロー図である。 本発明による連立一次方程式反復求解計算機の実現態の実施例を示す有限要素メッシュ図である。 本発明による連立一次方程式反復求解計算機の実現態の他の実施例を示す有限要素メッシュ図である。
符号の説明
5…作成計算器、反復求解計算器(消去計算器、第1近似計算器、第2近似計算器)

Claims (9)

  1. 現象を記述する主方程式と前記現象を拘束する拘束方程式とを分離し、且つ、前記主方程式と前記拘束方程式をそれぞれに多変数次元メッシュ上で離散化して下記の2式:
    主方程式:AvvXv+AvpXp=Bv
    拘束方程式:ApvXv+AppXp=Bp
    Avv,Avp,Apv,App:係数行列
    Bv,Bp:既知ベクトル
    Xv,Xp:求解対象未知ベクトル
    として連立一次方程式を作成する作成計算器と、
    前記連立一次方程式を前処理つき反復解法で解く反復求解計算器とを構成し、
    前記反復求解計算器は、
    前記前処理つき反復解法の反復過程の中の前処理演算で前記2式の右辺ベクトルBvおよびBpの代わりに与えられる右辺ベクトルF,Gに対して主未知数ベクトルXvを近似的に消去し主未知数消去後の拘束方程式の右辺ベクトルQを作成する消去計算器と、
    前記2式から主未知数ベクトルXvが近似的に消去され拘束的未知数ベクトルXpが未知数として残る前記主未知数消去後の前記拘束方程式を内側で前記前処理つき反復解法を実行することにより前記拘束的未知数ベクトルの近似解Pを求める第1近似計算器と、
    前記近似解Pを前記主方程式に代入して前記主未知数ベクトルXvの近似解Vを求める第2近似計算器とを形成する
    連立一次方程式反復求解計算機。
  2. 前記消去計算器は、前記主方程式の係数行列Avvを逆行列演算を容易に行うことができる近似行列Mvvで置き換えた下記の2式:
    MvvV+AvpP=F
    ApvV+AppP=G
    F,G:全体系に対する前処理つき反復解法の反復過程の中で前処理演算の右辺ベクトルとして作成される既知ベクトル
    のうちの第1式の初期近似解を下記式:
    MvvV’=F
    の解としてV’を求め、前記主未知数消去後の前記拘束方程式の右辺ベクトルQを下記式:
    Q=G−ApvV’
    より作成する消去計算器部分を形成する
    請求項1の連立一次方程式反復求解計算機。
  3. 前記第1近似計算器は、下記式:
    Cpp=App−ApvMvv∧(−1)Avp
    で定義される係数行列により定義される前記主未知数消去後の拘束方程式:
    CppP=Q
    を近似的に解くことにより前記拘束的未知数ベクトルの近似解Pを求める
    請求項2の連立一次方程式反復求解計算機。
  4. 前記第2近似計算器は、前記主未知数消去後の前記拘束方程式の近似解Pに対して、次式:
    MvvU=−ApvP
    を解き、前記第1式の初期近似解V’を式:
    V=V’+U
    により更新して主未知数ベクトルの近似解Vを求める
    請求項2または3の連立一次方程式反復求解計算機。
  5. 前記主未知数消去後の前記拘束方程式の係数行列Cppに対して前記Mvvの代わりに対角行列Dを代入し、前記Cppを近似する疎行列Qpp:
    Qpp=App−ApvD∧(−1)Avp
    の不完全LU分解行列を前処理行列として前記前処理つき反復解法により前記主未知数消去後の前記拘束方程式が解かれる
    請求項5の連立一次方程式反復求解計算機。
  6. 前記主未知数消去後の前記拘束方程式の係数行列Cppに対して、
    前記Cppを近似する疎行列Qpp:
    Qpp=App−TpvDv’∧(−1)Tvp
    をAvvの不完全LU分解行列:
    Mvv=(Lv+Dv)Dv∧(−1)(Dv+Uv)
    Uv:狭義上三角行列
    Lv:狭義下三角行列
    Dv:対角行列
    に対して次式:
    Tpv(Dv+Uv)=Apv
    (Lv+Dv)Tvp=Avp
    を近似的に満たす疎行列TpvとTvpを用いることにより作成し、前記Qppの不完全LU分解行列を前処理行列として前記前処理つき反復解法により前記主未知数消去後の前記拘束方程式が解かれる
    請求項3の連立一次方程式反復求解計算機。
  7. 前記現象は物理現象である
    請求項1〜6から選択される1請求項の連立一次方程式反復求解計算機。
  8. 前記現象は経済学現象である
    請求項1〜6から選択される1請求項の連立一次方程式反復求解計算機。
  9. 主方程式を離散化する主離散化式と拘束方程式を離散化する拘束離散化式を計算器の中に記述して全体系を記述するステップと、
    前記主離散化式に対応する主未知数のうちの主未知数を近似的に前記計算器の中で消去することにより前記拘束離散化式を前記拘束離散化式に対応する拘束的未知数で表される主未知数消去後拘束離散化式で前記計算器の中で記述するステップと、
    前記主未知数消去後拘束離散化式の係数行列を疎行列化することにより疎行列化主未知数消去後拘束離散化方程式を前記計算器の中で記述するステップと、
    前記主未知数消去後拘束離散化式を前処理つき反復解法により解くときの前処理演算として前記疎行列化主未知数消去後拘束離散化式を前記計算器の中で記述するステップとを構成する
    連立一次方程式反復求解計算方法。
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