JP2005115428A - 携帯型情報端末機及びソフトウェア - Google Patents
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Abstract
【課題】
携帯型情報端末機はその性格上、小型化(特にバッテリーの小型化)及び使用時間の長時間化が望まれており、消費電力を低減し、使用時間の延長を図った携帯型情報端末機を実現する。
【解決手段】
画面表示を必要としない処理において、処理の開始を定型的なコマンドの発行検知により表示装置への電力供給を切断し、処理が終了したら表示装置への電源供給を再開し、電源の無駄な消費をなくした。また表示内容が処理の進行状況のみを表している場合は、消費電力が大きなLCDへの電源供給を止め、消費電力の少ないLEDの点滅による進行状況の表示を行うことにより、処理の進行状況を把握できるようにした。また、これら表示画面への非表示の設定を使用者が容易に設定することができるメニュー画面を設けた。
【選択図】 図1
携帯型情報端末機はその性格上、小型化(特にバッテリーの小型化)及び使用時間の長時間化が望まれており、消費電力を低減し、使用時間の延長を図った携帯型情報端末機を実現する。
【解決手段】
画面表示を必要としない処理において、処理の開始を定型的なコマンドの発行検知により表示装置への電力供給を切断し、処理が終了したら表示装置への電源供給を再開し、電源の無駄な消費をなくした。また表示内容が処理の進行状況のみを表している場合は、消費電力が大きなLCDへの電源供給を止め、消費電力の少ないLEDの点滅による進行状況の表示を行うことにより、処理の進行状況を把握できるようにした。また、これら表示画面への非表示の設定を使用者が容易に設定することができるメニュー画面を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は省電力を図る携帯型情報端末機及びソフトウェアに関する。
携帯型情報端末機では、小型・高機能化にともない省電力化が製品開発の大きな課題となってきている。特に画面表示においては、消費電力が大きいため、いろいろな低消費電力化が図られている。
従来の携帯型情報端末機においては、使用者が表示を必要としない処理、例えば音楽再生の場合、表示を消すことが行なわれていた。しかしながらこの場合は、あらかじめ設けられた画面表示を中止するスイッチを操作して画面表示が必要でないタイミングで使用者が画面表示の中止を実行する必要があり、操作上煩わしさがあった。
また、別の従来技術ではあらかじめ設定した時間の間に入力がなかった場合に、自動的に画面表示を消し、再び入力を検知したら画面を表示させる処理を行い電池の消耗を抑えていた。
さらに、他の従来技術では、使用者がネットワークから配信されるマルチメディアコンテンツ(音楽情報)を情報端末機にダウンロードして再生を行う場合、ダウンロードの時に音楽データとともに様々なデータを端末の記憶領域に記録、管理し、その音楽を再生する時、端末の記憶領域に記録されている、その音楽に関連した情報のなかに画像データがあるか確認を行い、画像データが存在する場合は画像情報の表示を行い、画像データが無く音声のみのデータである場合は表示部への電源供給を行わないようにしたものである。(例えば、特許文献参照)
携帯型情報端末機では通常の操作および処理において、例えば、携帯型情報端末機に搭載された機能を実行するためのアプリケーションプログラムの起動コマンド受付から起動完了までや、ファイルのオープンコマンド受付からファイルのオープン完了までや、ファイルの貼り付けコマンド受付からファイルの貼付け完了まで等、表示を必要としない場面が多く存在する。これらそれぞれの処理時間は短い場合も多いが、実施回数が多くなるとより多くの電力を消費することになり、小さな電池しか搭載できない、小型軽量化を見据えた携帯型情報端末機にとっては電力的に厳しい状況になる。しかしながら、上記特許文献1等記載の従来技術では、このような時間が短くても表示を必要としない操作または処理の間、表示を消灯して省電力することには配慮されていないという問題があった。すなわち、音楽再生のような長い時間の場合に限って表示を消すだけではなく、時間が短くても通常使用中に表示を必要としない処理中でも積極的に画面表示を消灯することにより消費電力を抑え、電池の有効利用を図ることには配慮されていなかった。
本発明の目的は、任意のアプリケーションプログラムの起動開始から終了までの処理等の期間には表示装置を消灯することで、表示に使う電力を抑えることで、電池の消費を低減することができ、操作可能時間を長くすることができる情報処理端末機及びソフトウェアを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の携帯型情報端末機は、表示手段への電源供給を切断または低減させる電源制御手段と、各種処理の指示を出す処理コマンドの種類を判別する処理コマンド判別手段と、を備え、前記処理コマンド判別手段によって判別した処理コマンドの種類によって、前記電源制御手段による電源供給の切断または低減を制御する。
さらに、前記処理コマンドの種類により、前記処理コマンドの受付時より前記表示装置への電源供給を切断または低減し、前記処理コマンドの処理終了後前記表示手段への電源供給を再開することを特徴とした。
これにより、ファイルのオープン、ファイルのコピー、などのコマンドを受付けた時点から表示手段への電源供給を切断し表示手段は消灯し、コマンドの処理が終了した時点で表示手段への電源の供給を再開し表示を行い、省電力を図ることができる。
さらに、前記処理コマンドの受付から処理終了までの間は、任意の機能を起動させるアプリケーションの起動開始から起動終了までの間であり、この期間前記表示手段への電源供給を切断または低減することを特徴とした。これにより、アプリケーション(たとえばブラウザ)の起動指示時点から表示手段への電源の供給を中止し、表示画面の消灯を行う、アプリケーションの起動が完了した時点で表示手段への電源の供給を再開し、表示手段を点灯することにより、省電力を図ることができる。
さらに、前記電源制御手段による前記表示手段への電源供給の制御を、所定の操作により、前記処理コマンドの種類によって選択できることを特徴とした。これにより、表示を消すかどうかを使用者が選択することができる。
さらに、複数の非表示処理の処理コマンドの一覧を前記表示手段に表示し、所定の操作により選択された処理コマンドの種類にしたがって、前記電源制御手段による前記表示手段への電源供給を制御することを特徴とした。これにより、表示手段への電源の供給の有無を複数の中から使用者が容易に選択して省電力モードを設定することができ、省電力を図ることが出来る。
さらに、前記アプリケーションの起動終了時、起動後実行する機能に表示するべき情報が含まれているかどうかを判別する表示情報判別手段を設け、表示するべき情報がある場合は前記表示手段への電源の供給を再開し、表示すべき情報がない場合には前記表示手段への電源の供給を切断または低減することを特徴とした。これにより、アプリケーション起動終了後に起動したアプリケーションを実行する時に表示用のデータがない場合には再度表示を消灯するので、省電力化できる。
また、本発明のソフトウェアは、画像を表示する表示手段と、電源制御手段と、制御手段と、を有する携帯型情報端末機に、前記制御手段が、省電力が設定されている処理コマンド及びまたは表示すべき情報の有無を判別する手順と、前記電源制御手段が、前記判別に応じて前記表示手段への電源の供給の切断または低減を行う手順と、を実行させることを特徴とする。これにより、上記記載の処理を実行するためのプログラムを記憶媒体に登録することにより、本機能を内蔵していない携帯情報端末機にも適用することができる。
本発明により、任意のアプリケーションプログラムの起動開始から終了までの処理等の期間には表示装置を消灯することで、表示に使う電力を抑えることで、電池の消費を低減することができ、操作可能時間を長くすることができる。
以上説明したように本発明によれば、表示のために消費する電力を抑えることができるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態について、図に従って説明する。
図1は、本発明である携帯型情報端末機の構成を示すブロック図である。図1において、携帯型情報端末機1は、CPU10と、電源制御部11と、ROM12と、RAM13と、終了入力部14と、実行入力部15と、画面入力部(タッチパネル)16と、表示部(LCD)17と、バックライト部18と、LED表示部19と、通信I/F部20と、電池21 から構成されている。
CPU10は、携帯型情報端末機1を動作させるための中心的な役割を果たす装置で、プログラムを実行させるための演算等の処理を行う。電源制御部11は、後述する電池21から供給される電力をCPU10の指示に従って、必要箇所(各種モジュール)に電力の供給を入り切りする。ROM12は Read Only Memory の略で、携帯型情報端末機1を起動させるための基本動作プログラム(オペレーティングシステム)や、基本動作プログラムとハードウエアを結びつけるドライバプログラム、基本動作プログラム上で動作するアプリケーションプログラムが記憶されている。RAM13は Random Access Memory の略で、プログラムや使用者が作ったデータ等を一時的に記憶させておく装置である。終了入力部14は、実行しているプログラムの終了を決定や、一つ前の動作に戻るときの指示を入力する電気的な信号(トリガ)を発生する装置である。一般的にはキャンセルキーと呼ばれる入力手段である。実行入力部15はプログラムの開始等の確定を認識する電気的な信号(トリガ)を発生する装置であり、一般的にエンターキーと呼ばれる入力手段である。画面入力部(タッチパネル)16は、後述する表示部(LCD)17上に重ねて配置し、後述する表示部(LCD)17が表示する情報とリンクさせて情報(データ)を入力する装置である。専用ペンや指で画面に触れると、入力信号(データ)と認識され、指示されたプログラムの実行や、入力データの確定をすることができる。前述した終了入力部14や、実行入力部15と同じ機能や処理を実現することができる電気的な信号を発生させる装置である。表示部(LCD)17は文字、静止画、動画等を人間の目で認識させるための出力装置で、液晶表示装置が代表的である。バックライト部18は、表示部(LCD)17を暗い場所でも表示内容が見えるように明かりを照射する装置で、液晶表示装置の背後から明かり照らして暗いところでも表示を認識できようにする装置である。LED表示部19は、携帯型情報端末機1において消費電力を抑えるため、後述する表示ユニット32(画面入力部(タッチパネル)16、表示部(LCD)17、バックライト部18)の電源を切断したとき、省電力モードに移行していることを知らせるために消費電力が最も少ない表示手段として設けてある。通信I/F部20は、携帯型情報端末機1が外部とのデータを送受信するための装置である。例としては、無線LAN、有線LAN、Bluetooth、IrDA、モデム、無線電話等が挙げられる。電池21は、携帯型情報端末機1を動作させるための電力を蓄積、供給する装置である。携帯型情報端末機1を構成させるための最重要課題である小型軽量化を実現するために、限られた電池容積で効率的に電源を使用することが求められている。
図2は、携帯型情報端末機1の電力供給図である。携帯型情報端末機1は、電源ユニット30、システムユニット31、表示ユニット32に大きく分けられる。電源ユニット30からの電力供給は、システムユニット31に向けたシステムユニット電力供給経路34と、表示ユニット32に向けた表示ユニット電力供給経路33と、通信I/F部20に向けた通信I/F部電力供給経路35を持ち、必要に応じて電力の入り切り制御を行っている。システムユニット31は、携帯型情報端末機1の制御全てを行っている。システムユニット31は、電力供給の指示も行っており、中心的な処理を常に行っているユニットなので、システムユニット電力供給経路34を切断することは、携帯型情報端末機1がサスペンド状態(電源がOFF)の場合以外はありえない。通信I/F部20に向けた通信I/F部電力供給経路35は通信機能を使って外部とのデータ送受信を実行していないとき、電力供給をしない。表示ユニット32は、電力を多く消費するユニットで使用者にとって表示すべき情報が無い場合はできるだけ長く表示ユニット電力供給経路33を遮断し電池を有効利用することが望まれている。表示ユニット32は、画面入力部(タッチパネル)16、表示部(LCD)17、バックライト部18から構成されており、使用者が見る必要のない情報を表示しようとする場合、画面入力部(タッチパネル)16、表示部(LCD)17、バックライト部18の3箇所全てに対して電力の供給を切断して無駄な電力消費を抑える。
以下、本発明の制御方法について、図3から図12を使用して詳細を説明する。
図3の省電力モード設定画面図は、アプリケーションプログラムである省電力モード設定プログラムを起動した際の表示内容である。全体画面表示40は表示デザインの一例として記載した。要否チェックエリア41は、表示を不必要とする項目に対して、画面入力部(タッチパネル)16へ、専用ペン等でチェックを入れると白丸内部に黒丸でチェックされた表示に変わる。黒丸チェックが入った情報は省電力モード設定認識実行キー42を、専用ペン等でタップ、または省電力モード設定認識実行キー42をアクティブ表示状態のまま実行入力部15を押して、要否チェックエリア41の情報をシステムに伝える。キャンセルキー43は、省電力モード設定プログラムを強制的に終了またはキャンセルするためのキーで、キャンセルエリアを専用ペン等でタップするか、終了入力部14の入力によって、省電力モード設定プログラムを強制終了させる。次に、省電力モードの各項目について説明する。アプリケーションの起動44は、携帯型情報端末機1にインストールされている実行型プログラムの起動開始から起動完了までの期間表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。ファイルのオープン45は、文書や図形等のデータ型ファイルを直接たたいてアプリケーションプログラム起動開始からデータのセット完了までの期間、表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。ファイルのコピーおよび移動46は、ファイルの貼り付け開始から、貼り付け処理が完了するまでの期間表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。Webブラウザ使用中47は、インターネットエクスプローラに代表されるWebブラウザプログラムの起動開始から起動完了まで、およびWebブラウザプログラムを実行中に、各のコンテンツへの移動開始から終了までの期間、表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。
図3の省電力モード設定画面図は、アプリケーションプログラムである省電力モード設定プログラムを起動した際の表示内容である。全体画面表示40は表示デザインの一例として記載した。要否チェックエリア41は、表示を不必要とする項目に対して、画面入力部(タッチパネル)16へ、専用ペン等でチェックを入れると白丸内部に黒丸でチェックされた表示に変わる。黒丸チェックが入った情報は省電力モード設定認識実行キー42を、専用ペン等でタップ、または省電力モード設定認識実行キー42をアクティブ表示状態のまま実行入力部15を押して、要否チェックエリア41の情報をシステムに伝える。キャンセルキー43は、省電力モード設定プログラムを強制的に終了またはキャンセルするためのキーで、キャンセルエリアを専用ペン等でタップするか、終了入力部14の入力によって、省電力モード設定プログラムを強制終了させる。次に、省電力モードの各項目について説明する。アプリケーションの起動44は、携帯型情報端末機1にインストールされている実行型プログラムの起動開始から起動完了までの期間表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。ファイルのオープン45は、文書や図形等のデータ型ファイルを直接たたいてアプリケーションプログラム起動開始からデータのセット完了までの期間、表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。ファイルのコピーおよび移動46は、ファイルの貼り付け開始から、貼り付け処理が完了するまでの期間表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。Webブラウザ使用中47は、インターネットエクスプローラに代表されるWebブラウザプログラムの起動開始から起動完了まで、およびWebブラウザプログラムを実行中に、各のコンテンツへの移動開始から終了までの期間、表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。
音楽再生中48は、音楽再生アプリケーションプログラムで、音楽のみを再生中に表示ユニット32への電力供給を絶つ省電力手段を実行する処理である。また、アプリケーションの起動44、ファイルのオープン45、ファイルのコピーおよび移動46、Webブラウザ使用中47、音楽再生中48の設定を同時にできるように、すべて選択49を用意した。
図4は省電力モード設定フロー図である。図3の省電力モード設定画面図で説明した設定情報を、携帯型情報端末機1のシステムに伝えるための手段を説明する図である。データ取り込み処理を説明する前に、各省電力モードに関連付けた記号を記載した、各省電力モード記号対応表65と省電力モードテーブル64を説明する。アプリケーションの起動44はItem1、ファイルのオープン45はItem2、ファイルのコピーおよび移動46はItem3、Webブラウザ使用中47はItem4、音楽再生中48はItem5、全て選択49はItem6と割り当て、今後の処理説明では記号表記とする。省電力モードテーブル64は、使用者が必要とする省電力モード(図3の設定)を携帯型情報端末機1のRAM13に記憶するデータテーブルであり、各Itemに省電力モードが設定されていればフラグを「1」とし、省電力モードが設定されていなければフラグを「0」とする。
省電力モード設定プログラム起動処理50は、省電力モード設定プログラムを起動し設定情報を入力できる状態にする。起動時の画面は図3省電力モード設定画面図の通りである。実行キーの入力処理51は、省電力モード設定認識実行キー42を、専用ペン等でタップ、または省電力モード設定認識実行キー42をアクティブ表示状態のまま実行入力部15を押した処理で、画面入力情報をシステムに対して取り込みを開始する手入力操作である。
Item6指示欄=○分岐処理52において、要否チェックエリア41のすべて選択49が○なら「真」、●なら「偽」に分岐する。Item6指示欄=○分岐処理52が「偽」の場合、省電力モードテーブル64の省電力フラグItem1、Item2、Item3、Item4、Item5全てに「1」をセットするItem1〜5フラグ1にセット処理58を実行し、処理を終了する。Item6指示欄=○分岐処理52が「真」の場合、Item5指示欄=○分岐処理53へ移行する。Item5指示欄=○分岐処理53が「偽」の場合、省電力モードテーブル64の省電力フラグItem5に「1」をセットするItem5フラグ1にセット処理59を実行し、Item4指示欄=○分岐処理54へ移行する。Item5指示欄=○分岐処理53が「真」の場合、そのままItem4指示欄=○分岐処理54を実行する。Item4指示欄=○分岐処理54が「偽」の場合、省電力モードテーブル64の省電力フラグItem4に「1」をセットするItem4フラグ1にセット処理60を実行し、Item3指示欄=○分岐処理55へ移行する。Item4指示欄=○分岐処理54が「真」の場合、そのままItem3指示欄=○分岐処理55を実行する。Item3指示欄=○分岐処理55が「偽」の場合、省電力モードテーブル64の省電力フラグItem3に「1」をセットするItem3フラグ1にセット処理61を実行し、Item2指示欄=○分岐処理56へ移行する。Item3指示欄=○分岐処理55が「真」の場合、そのままItem2指示欄=○分岐処理56を実行する。Item2指示欄=○分岐処理55が「偽」の場合、省電力モードテーブル64の省電力フラグItem2に「1」をセットするItem2フラグ1にセット処理62を実行し、Item1指示欄=○分岐処理57へ移行する。Item2指示欄=○分岐処理56が「真」の場合、そのままItem1指示欄=○分岐処理57を実行する。Item1指示欄=○分岐処理57が「偽」の場合、省電力モードテーブル64の省電力フラグItem1に「1」をセットするItem1フラグ1にセット処理63を実行し、プログラムを終了する。Item1指示欄=○分岐処理57が「真」の場合、そのままプログラムを終了する。
次に、図5の省電力開始フロー図について説明する。一般実行キー入力処理70は、携帯型情報端末機1の実行入力部15または画面入力部(タッチパネル)16から手入力された確定入力信号(一般的にエンターキー入力という)で、携帯型情報端末機1に対して実行コマンドを発行する実行処理開始指示手段である。APの実行コマンド有り分岐処理71の「AP」はアプリケーションプログラムのことでOSと呼ばれる基本プログラム上で動作している。以後アプリケーションプログラムのことをAPと記載する。APを起動するきっかけとなる情報はAPの呼び出しコマンドの発行である。すなわち、APの実行コマンド有り分岐処理71が「真」の場合には省電力フラグ=10000分岐処理72で、省電力モードへ移行するか否かを判定をする。省電力モードへ移行する場合、すなわち省電力フラグ=10000分岐処理72 が「真」の場合は、表示ユニット電力供給OFF処理73を実行する。表示ユニット電力供給OFF処理73Aは、CPU10から電源制御部11に対して、表示ユニット32に向けた電力供給を切断するよう指示する処理である。表示ユニット電力供給OFF処理73Aの実行で表示ユニット32への電力供給が切断されると、次に、省電力モードへの移行を知らせるLED表示部19を点灯させるためにLEDフラグ=1・FILE_INFO=NULL処理74を実行し、後述する「表示電力復帰処理A」75へ移行する。FILE_INFO=NULLは、LEDの点滅間隔で省電力処理の経過を表すための情報をセットする処理である。アプリケーションの起動処理は短いので、LEDの点滅処理はしない。よって、「何も無い」を意味するNULLをセットする。省電力フラグ=10000分岐処理72 が「偽」の場合は、一般実行キー入力処理70に戻る。APの実行コマンド有り分岐処理71が「偽」の場合は、ファイルとAPの関連付実行コマンド有り分岐処理76へ移行する。文書や画像等のデータファイルを直接たたいた場合(ファイルを直接実行する処理)、まず文書や画像等を表示させるためのAPが起動し、その後文書や画像等データをAP内に取り込む処理を実行する。文書や画像等データファイルとAPは予め関連付け(ファイル形式の違いで起動するAPが決められている)されていて、その情報がROM12またはRAM13の保存エリアに登録されている。ファイルとAPの関連付処理の開始は、ファイルとAPの関連付実行コマンドを検知することで認識できる。
ファイルとAPの関連付実行コマンド有り分岐処理76で、「真」と判断した場合、次に、省電力フラグ=01000分岐処理77で、省電力モードへ移行するか否かを判定をする。省電力モード移行する場合、すなわち省電力フラグ=0100分岐処理77 が「真」の場合は、表示ユニット電力供給OFF処理73Bを実行する。表示ユニット電力供給OFF処理73Bは、CPU10から電源制御部11に対して、表示ユニット32に向けた電力供給を切断するよう指示する処理である。表示ユニット電力供給OFF処理73Bの実行で表示ユニット32への電力供給が切断されると、次に、省電力モードへの移行を知らせるLED表示部19を点灯させるためにLEDフラグ=1・FILE_INFO=ファイル容量処理78を実行し、後述する表示電力復帰処理B79へ移行する。FILE_INFO=ファイル容量は後述するファイルの容量から表示復活までの時間を推測し、LEDの点滅間隔で省電力処理の経過を表すための情報である。省電力フラグ=01000分岐処理77 が「偽」の場合は、一般実行キー入力処理70に戻る。ファイルとAPの関連付実行コマンドあり分岐処理76が「偽」の場合は、貼付け実行コマンド有り分岐処理80へ移行する。ファイルのコピーや移動(コピー、カット)処理を実行する場合は、必ず貼付処理(ペースト)を実行する。貼付処理は、ファイル管理APで、貼付実行コマンドをシステムが受付けることにより、貼付処理関数をROM12またはRAM13の保存エリアからRAM13のワークエリアへの取り込む。貼付け実行コマンド有り分岐処理80が「真」である場合、次に、省電力フラグ=00100分岐処理81で、省電力モードへ移行するか否かを判定をする。省電力モード移行する場合、すなわち、省電力フラグ=00100分岐処理81 が「真」の場合は、表示ユニット電力供給OFF処理73Cを実行する。表示ユニット電力供給OFF処理73Cは、CPU10から電源制御部11に対して、表示ユニット32に向けた電力供給を切断するよう指示する処理である。表示ユニット電力供給OFF処理73Cの実行で表示ユニット32への電力供給が切断されると、次に、省電力モードへの移行を知らせるLED表示部19を点灯させるためにLEDフラグ=1・FILE_INFO=ファイル容量処理78を実行し、後述する表示電力復帰処理C82へ移行する。省電力フラグ=00100分岐処理81 が「偽」の場合は、一般実行キー入力処理70に戻る。貼付け実行コマンド有り分岐処理80が「偽」の場合は、Webブラウザプロセス有り分岐処理83へ移行する。Webブラウザプロセス有り分岐処理83は、Webブラウザが起動しているか否かを判断すればよい。
アプリケーションプログラムの起動情報は、RAM13のワークエリアにあるアプリケーションプログラムのプロセス情報を見れば確認できる。Webブラウザプロセス有り分岐処理83が、「真」である場合、次に、省電力フラグ=00010分岐処理84で、省電力モードへ移行するか否かを判定をする。省電力モード移行する場合、すなわち省電力フラグ=00010分岐処理84 が「真」の場合は、表示ユニット電力供給OFF処理73Dを実行する。表示ユニット電力供給OFF処理73Dは、CPU10から電源制御部11に対して、表示ユニット32に向けた電力供給を切断するよう指示する処理である。
表示ユニット電力供給OFF処理73Dの実行で表示ユニット32への電力供給が切断されると、次に、省電力モードへの移行を知らせるLED表示部19を点灯させるためにLEDフラグ=1・FILE_INFO=WEB処理85を実行し、後述する表示電力復帰処理D86へ移行する。FILE_INFO=WEB処理は、Webアプリケーションプログラムが実行されていることをシステムが認識するために実行される処理である。省電力フラグ=00010分岐処理85 が「偽」の場合は、一般実行キー入力処理70に戻る。Webブラウザプロセス有り分岐処理83が「偽」の場合は、音楽・動画ファイル実行コマンド有り分岐処理87へ移行する。音楽・動画ファイル実行コマンド有り分岐処理87は、音楽・動画ファイルの再生開始を知らせる音楽・動画ファイル実行コマンドがあるか否かを判断する処理である。音楽・動画ファイル実行コマンドを検知した場合、ROM12またはRAM13の記憶エリアからRAM13のワークエリアへ音声・動画ファイルをロードし、実行する。音楽・動画ファイル実行コマンド有り分岐処理87が、「真」である場合、次に、省電力フラグ=00001分岐処理88で、省電力モードへ移行するか否かを判定をする。省電力モード移行する場合、すなわち省電力フラグ=00001分岐処理88 が「真」の場合は、表示ユニット電力供給OFF処理73Eを実行する。表示ユニット電力供給OFF処理73Eは、CPU10から電源制御部11に対して、表示ユニット32に向けた電力供給を切断するよう指示する処理である。
表示ユニット電力供給OFF処理73Eの実行で表示ユニット32への電力供給が切断されると、次に、省電力モードへの移行を知らせるLED表示部19を点灯させるためにLEDフラグ=1・FILE_INFO=ファイル容量処理78を実行し、後述する表示電力復帰処理E89へ移行する。FILE_INFO=ファイル容量は、LEDの点滅間隔で省電力処理の経過を表すための情報をセットする処理である。音楽ファイル再生処理は音を聞いていれば終わりが分かるのでLEDの点滅処理はしないが、音楽・動画APの起動やファイルのオープンにLEDの情報が必要になる。よって、ファイルの容量をセットし、音楽・動画再生までの期間、LEDで知らせるようにする。省電力フラグ=00001分岐処理88 が「偽」の場合は、一般実行キー入力処理70に戻る。音楽・動画ファイル実行コマンド有り分岐処理87が「偽」の場合は、処理を終了する。何も処理せずに、また一般実行キーの入力処理70に戻り、次の実行キー入力を待つ。
次に、図5の省電力開始フロー図に従って省電力モードに移行した状態から省電力モードの解除方法について図6から図10を使用して説明する。図6「表示電力復帰処理A(アプリケーションの起動)図」の(b)AP起動完了検知処理 は、図5「省電力開始フロー図」の表示電力復帰処理A75の続き処理であり省電力モードからの復帰処理を説明する流れ図である。(a)AP起動完了表示データ は、図に示すように、各々のAP起動完了表示90をROM12またはRAM13の保存エリアに登録されている電子データである。AP起動完了データ一致分岐処理91は、RAM13のワークエリアで処理されるAPの画面データとROM12またはRAM13の保存エリアに予め登録してある各々のAP起動完了表示90とを比較する処理である。AP起動完了データ一致分岐処理91が「真」の場合は、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。
次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。AP起動完了データ一致分岐処理91が「偽」の場合は、終了キー入力分岐処理94に移行する。終了キー入力は終了入力部14からの信号で、表示を消している状態から強制的に表示を点ける指示をするための手入力手段である。終了キー入力分岐処理94が「偽」である場合、AP起動完了データ一致分岐処理91に戻り、終了キー入力分岐処理94が「真」である場合は、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。
図7「表示電力復帰処理B(ファイルのオープン)図」の(c)AP起動とデータ表示完了処理 は、図5省電力開始フロー図の表示電力復帰処理B79の続き処理であり省電力モードからの復帰処理を説明する流れ図である。処理としては、図6「表示電力復帰処理A(アプリケーションの起動)図」で説明した処理にAP枠内データ有り分岐処理101を加えた処理である。AP枠内データ有り分岐処理101は(b)AP内表示データに示すようにAP起動後の枠内にデータ(図の場合テキストデータ)があるか否かを判断する処理を追加したものである。AP起動完了データ一致分岐処理91が「真」の場合は、AP枠内データ有り分岐処理101に移行する。AP枠内データ有り分岐処理101が「真」の場合、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。AP起動完了データ一致分岐処理91またはAP枠内データ有り分岐処理101が「偽」の場合は、終了キー入力分岐処理94に移行する。終了キー入力分岐処理94が「偽」である場合、AP起動完了データ一致分岐処理91に戻り、終了キー入力分岐処理94が「真」である場合は、LEDフラグ=0処理92で、「LED表示部」19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。
図8「表示電力復帰処理C(ファイルのコピーおよび移動)図」の(a)貼り付け関数開放検知処理 は、図5省電力開始フロー図の表示電力復帰処理C82の続き処理であり省電力モードからの復帰処理を説明する流れ図である。貼り付け処理関数開放分岐処理110は、システムが貼り付け処理を実施する場合、プログラムが貼り付け処理を実行する関数を呼び出し、処理が終了したら貼り付け処理関数を開放する。貼り付け処理関数開放分岐処理110が「真」の場合は、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。
次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。貼り付け処理関数開放分岐処理110が「偽」の場合は、終了キー入力分岐処理94に移行する。終了キー入力分岐処理94が「偽」である場合、貼り付け処理関数開放分岐処理110に戻る。終了キー入力分岐処理94が「真」である場合は、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。
図9「表示電力復帰処理D(Webブラウザ使用中)図」の(a)インジケータ表示データ はWebブラウザ120のウインド枠下方に表示される情報でRAM13のワークエリア内で計算処理をしている。(b)インジケータ表示検出処理 は、図5省電力開始フロー図の表示電力復帰処理D86の続き処理であり省電力モードからの復帰処理を説明する流れ図である。インジケータ情報有り分岐処理121は、インジケータの処理があるか否かを判別する手段である。インジケータ情報有り分岐処理121が、「偽」の場合は、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。
次に、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。インジケータ情報有り分岐処理121が、「真」の場合は、終了キー入力分岐処理94に移行する。終了キー入力分岐処理94が「偽」である場合、インジケータ情報有り分岐処理121に戻り、終了キー入力分岐処理94が「真」である場合は、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。次に、表示ユニット電力供給ON93の処理で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。
図10「表示電力復帰処理E(音楽・動画再生)図」の(a)音楽再生中表示データは、音楽・動画APの最終表示形態および音声再生中画面150 に示すように、音楽・動画APの起動が完了した表示の最終形態であり、かつ、音楽を再生しているだけで、音声・動画APの枠内が変化しないことを示している。この表示情報は、電子データで、ROM12またはRAM13の保存エリアに予め登録されている。(b)動画再生中表示データは、動画再生中表示画面151に示すように、画像を表示させるために、音声・動画APの枠内に絵が表示されていることを示している。画像を表示させるためのデータはRAM13のワークエリアに作られ、音楽・動画APの最終表示形態および音声再生中画面150の電子データと比較される。(c)音楽・動画終了検知処理 は、図5省電力開始フロー図の表示電力復帰処理E89の続き処理であり省電力モードからの復帰処理を説明する流れ図である。音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理152は、音声・動画APの起動完了最終表示形態の電子データと実際に表示させるために作った表示データをRAM13のワークエリアで比較する処理である。音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理152が「偽」の場合、終了キー入力分岐処理94に移行する。終了キー入力分岐処理94は終了入力部14からの信号で、表示を消している状態から強制的に表示をつける指示をするための手入力手段である。終了キー入力分岐処理94が「偽」である場合、音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理152に戻り、終了キー入力分岐処理94が「真」である場合は、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。
音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理152が「真」の場合、表示データが一致したことを意味するので、LEDフラグ=0処理92で、LED表示部19のLEDを消灯するために、「1」にセットされていたLEDフラグを「0」にセットする。音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理152が「真」以降の処理は音楽再生処理で、省電力モード処理の進捗状況は音楽を聴いていればわかるのでLEDフラグを「0」にセットする。次に音楽動画AP枠内データ有り分岐処理153を実行する。音楽動画AP枠内データ有り分岐処理153は、音楽・動画APの最終表示形態および音声再生中画面150の枠内に表示データがあるかどうかを判断する処理である。音楽動画AP枠内データ有り分岐処理153が「偽」の場合、ファイルのアンロード分岐処理154を実行する。ファイルのアンロード分岐処理154は、実行しているファイルが終了し、RAM13のワークエリアからアンロードされたか否かで音楽再生の終了を検知する。ファイルのアンロード分岐処理154が「偽」の場合は、終了キー入力分岐処理94に移行する。終了キー入力分岐処理94が「偽」である場合、音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理152に戻り、終了キー入力分岐処理94が「真」である場合は、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。ファイルのアンロード分岐処理154が「真」の場合も、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。また、音楽動画AP枠内データ有り分岐処理153が「真」の場合も、表示ユニット電力供給ON処理93で、CPU10から電源制御部11へ、表示ユニット32への電力を供給する指示をし、電源制御部11は表示ユニット32へ電力を供給する。
次に、図11、図12に示す、省電力モードへ移行中に点灯しているLED表示で、処理経過を知らせる仕組みについて説明する。
図11 省電力モード経過表示処理(ファイル処理)図は、「ファイルのオープン」、「ファイルのコピーおよび移動」処理時の経過処理表示を説明する図である。LEDフラグ=0分岐処理130はLEDフラグが「0」か「1」を判別する処理で、「真」の場合はLEDフラグが1になるまで繰り返し確認処理をし、LEDを点灯させる場合は「偽」が選択される。次のFILE_INFO=NULL分岐処理131は、省電力モード処理の種類を判別する手段で、NULLすなわち「真」場合は、アプリケーションの起動処理を意味する。携帯型情報端末1のアプリケーション起動処理は比較的短い処理(1〜2秒)なので、省電力モードへ移行した場合、LEDの点灯だけで十分である。FILE_INFO=NULL分岐処理131が「偽」である場合は次のFILE_INFO=ファイル容量分岐処理132へ進む。FILE_INFO=ファイル容量分岐処理132が「偽」の場合は、処理を終了し、「真」場合はTIME=ファイル容量÷1M÷5処理133を実行する。ここでは、1MBのファイルオープンに約1秒として換算し、5段階に分割して表示させることを意味する処理である。LED=点滅速度1処理134は、LEDを省電力モードの処理残量(経過)を点滅の早さであらわす第1段階の設定(初期値)で、LEDの点滅はしない。LED表示処理135はLEDの点滅速度1〜5に従い、点滅速度を変えてLEDを表示する処理である。COUNT=TIME分岐処理136は一定の点滅間隔のLED表示をTIME=ファイル容量÷1M÷5処理133で計算した時間分点滅LEDを表示させる処理である。
COUNT=TIME分岐処理136が「偽」の場合は、LED表示処理135に戻り、「真」の場合は、LED=LED+点滅速度1処理136を実行する。LED=LED+点滅速度1処理136はLED点滅速度を1段階速めるデータをセットする処理である。次に、LED=点滅速度6分岐処理137を判別する。LED=点滅速度6分岐処理137が「偽」の場合は、LED表示処理135に戻る。このときLEDの表示は点滅速度は速くなっている。LED=点滅速度6分岐処理137が「真」の場合は、5段階の処理が終了したことを意味するのでLED表示処理135を終了する。
図12 省電力モード経過表示処理(Web表示)図は、Webブラウザを使用中の経過処理表示を説明する図である。LEDフラグ=0分岐処理130とFILE_INFO=NULL分岐処理131は図11と同じである。FILE_INFO=NULL分岐処理131が「偽」である場合は次のFILE_INFO=WEB分岐処理140へ進む。FILE_INFO=WEB分岐処理140が「偽」の場合は、処理を終了し、「真」場合はCAPA=1/5処理141を実行する。CAPAは図9、Webブラウザ120で示すインジケータを表示させるためのデータで、第1段階すなわちインジケータ全体の1/5をセットする処理である。次に、LED=点滅速度1処理134、LED表示処理135を処理する。インジケータ=CAPA分岐処理142はひとつのLED表示段階を表示させる時間を判断する処理であり、「偽」の場合はLED表示処理135を繰り返す。「真」場合は、CAPAの値を一段増やすCAPA=CAPA+1/5処理143を実行する。次に、LED=LED+点滅速度1処理137を実行し、LED=点滅速度6分岐処理138を処理する。
以上に述べた表示装置への電源供給を制御する省電力プログラムはアプリケーションプログラムとしてRAM13に保存されている。このことは、他の記憶媒体に記録することにより、本機能を内蔵していない他の携帯型情報端末においても適用できることは言うまでもない。
以上の実施の形態では、表示ユニット32に対して電力の供給を切断して無駄な電力消費を抑えていたが、電力の供給を切断せずとも、電力の供給量を低減することによって電力消費を抑えるようにしてもよい。
また、実施の形態では、画面入力部(タッチパネル)16を備えているが、これを備えていない携帯型情報端末装機であっても、実施の形態を適用可能であり、無駄な電力消費を抑えることができることは言うまでもない。
以上より、表示手段による電力消費を抑えることができるので、電池の消費を低減することができ、操作可能時間を長くすることができる。
1・・・携帯型情報端末機、10・・・CPU、11・・・電源制御部、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・終了入力部、15・・・実行入力部、
16・・・画面入力部(タッチパネル)、17・・・表示部(LCD)、
18・・・バックライト部、19・・・LED表示部、20・・・通信I/F部、
21・・・電池、30・・・電源ユニット、31・・・システムユニット、
32・・・表示ユニット、33・・・表示ユニット電力供給経路、
34・・・システムユニット電力供給経路、35・・・通信I/F部電力供給経路、
40・・・全体画面表示、41・・・要否チェックエリア、
42・・・省電力モード設定認識実行キー、
43・・・省電力モード設定プログラム終了キー、44・・・アプリケーションの起動、
45・・・ファイルのオープン、46・・・ファイルのコピーおよび移動、
47・・・Webブラウザ使用中、48・・・音楽再生中、49・・・全て選択、
50・・・省電力モード設定プログラム起動処理、51・・・実行キーの入力処理、
52・・・Item6指示欄=○分岐処理、53・・・Item5指示欄=○分岐処理、
54・・・Item4指示欄=○分岐処理、55・・・Item3指示欄=○分岐処理、
56・・・Item2指示欄=○分岐処理、57・・・Item1指示欄=○分岐処理、
58・・・Item1〜5フラグ1にセット処理、
59・・・Item5フラグ1にセット処理、
60・・・Item4フラグ1にセット処理、
61・・・Item3フラグ1にセット処理、
62・・・Item2フラグ1にセット処理、
63・・・Item1フラグ1にセット処理、64・・・省電力モードテーブル、
65・・・各省電力モード記号対応表、70・・・一般実行キー入力処理、
71・・・APの実行コマンド有り分岐処理、
72・・・省電力フラグ=10000分岐処理、
73・・・表示ユニット電力供給OFF処理、
74・・・LEDフラグ=1・FILE_INFO=NULL処理、
75・・・表示電力復帰処理A接続、
76・・・ファイルとAPの関連付実行コマンド有り分岐処理、
77・・・省電力フラグ=01000分岐処理、
78・・・LEDフラグ=1・FILE_INFO=ファイル容量処理、
79・・・表示電力復帰処理B接続、80・・・貼付け実行コマンド有り分岐処理、
81・・・省電力フラグ=00100分岐処理、82・・・表示電力復帰処理C接続、
83・・・Webブラウザプロセス有り分岐処理、
84・・・省電力フラグ=00010分岐処理、
85・・・LEDフラグ=1・FILE_INFO=WEB、
86・・・表示電力復帰処理D接続、
87・・・音楽・動画ファイル実行コマンド有り分岐処理、
88・・・省電力フラグ=00001分岐処理、89・・・表示電力復帰処理E接続、
90・・・各々のAP起動完了表示、91・・・AP起動完了データ一致分岐処理、
92・・・LEDフラグ=0処理、93・・・表示ユニット電力供給ON処理、
94・・・終了キー入力処理、100・・・AP内表示データ、
101・・・AP枠内データ有り分岐処理、
110・・・貼り付け処理関数開放分岐処理、
120・・・Webブラウザ、121・・・インジケータ情報有り分岐処理、
130・・・LEDフラグ=0分岐処理、
131・・・FILE_INFO=NULL分岐処理、
132・・・FILE_INFO=ファイル容量分岐処理、
133・・・TIME=ファイル容量÷1M÷5処理、
134・・・LED=点滅速度1処理、135・・・LED表示処理、
136・・・COUNT=TIME、
137・・・LED=LED+点滅速度1処理、
138・・・LED=点滅速度6分岐処理、
140・・・FILE_INFO=WEB分岐処理、
141・・・CAPA=1/5処理、142・・・インジケータ=CAPA分岐処理、
143・・・CAPA=CAPA+1/5処理、
150・・・音楽・動画APの最終表示形態および音声再生中画面、
151・・・動画再生中表示画面、
152・・・音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理、
153・・・音楽動画AP枠内データ有り分岐処理、
154・・・ファイルのアンロード分岐処理
16・・・画面入力部(タッチパネル)、17・・・表示部(LCD)、
18・・・バックライト部、19・・・LED表示部、20・・・通信I/F部、
21・・・電池、30・・・電源ユニット、31・・・システムユニット、
32・・・表示ユニット、33・・・表示ユニット電力供給経路、
34・・・システムユニット電力供給経路、35・・・通信I/F部電力供給経路、
40・・・全体画面表示、41・・・要否チェックエリア、
42・・・省電力モード設定認識実行キー、
43・・・省電力モード設定プログラム終了キー、44・・・アプリケーションの起動、
45・・・ファイルのオープン、46・・・ファイルのコピーおよび移動、
47・・・Webブラウザ使用中、48・・・音楽再生中、49・・・全て選択、
50・・・省電力モード設定プログラム起動処理、51・・・実行キーの入力処理、
52・・・Item6指示欄=○分岐処理、53・・・Item5指示欄=○分岐処理、
54・・・Item4指示欄=○分岐処理、55・・・Item3指示欄=○分岐処理、
56・・・Item2指示欄=○分岐処理、57・・・Item1指示欄=○分岐処理、
58・・・Item1〜5フラグ1にセット処理、
59・・・Item5フラグ1にセット処理、
60・・・Item4フラグ1にセット処理、
61・・・Item3フラグ1にセット処理、
62・・・Item2フラグ1にセット処理、
63・・・Item1フラグ1にセット処理、64・・・省電力モードテーブル、
65・・・各省電力モード記号対応表、70・・・一般実行キー入力処理、
71・・・APの実行コマンド有り分岐処理、
72・・・省電力フラグ=10000分岐処理、
73・・・表示ユニット電力供給OFF処理、
74・・・LEDフラグ=1・FILE_INFO=NULL処理、
75・・・表示電力復帰処理A接続、
76・・・ファイルとAPの関連付実行コマンド有り分岐処理、
77・・・省電力フラグ=01000分岐処理、
78・・・LEDフラグ=1・FILE_INFO=ファイル容量処理、
79・・・表示電力復帰処理B接続、80・・・貼付け実行コマンド有り分岐処理、
81・・・省電力フラグ=00100分岐処理、82・・・表示電力復帰処理C接続、
83・・・Webブラウザプロセス有り分岐処理、
84・・・省電力フラグ=00010分岐処理、
85・・・LEDフラグ=1・FILE_INFO=WEB、
86・・・表示電力復帰処理D接続、
87・・・音楽・動画ファイル実行コマンド有り分岐処理、
88・・・省電力フラグ=00001分岐処理、89・・・表示電力復帰処理E接続、
90・・・各々のAP起動完了表示、91・・・AP起動完了データ一致分岐処理、
92・・・LEDフラグ=0処理、93・・・表示ユニット電力供給ON処理、
94・・・終了キー入力処理、100・・・AP内表示データ、
101・・・AP枠内データ有り分岐処理、
110・・・貼り付け処理関数開放分岐処理、
120・・・Webブラウザ、121・・・インジケータ情報有り分岐処理、
130・・・LEDフラグ=0分岐処理、
131・・・FILE_INFO=NULL分岐処理、
132・・・FILE_INFO=ファイル容量分岐処理、
133・・・TIME=ファイル容量÷1M÷5処理、
134・・・LED=点滅速度1処理、135・・・LED表示処理、
136・・・COUNT=TIME、
137・・・LED=LED+点滅速度1処理、
138・・・LED=点滅速度6分岐処理、
140・・・FILE_INFO=WEB分岐処理、
141・・・CAPA=1/5処理、142・・・インジケータ=CAPA分岐処理、
143・・・CAPA=CAPA+1/5処理、
150・・・音楽・動画APの最終表示形態および音声再生中画面、
151・・・動画再生中表示画面、
152・・・音楽・動画AP起動完了データ一致分岐処理、
153・・・音楽動画AP枠内データ有り分岐処理、
154・・・ファイルのアンロード分岐処理
Claims (7)
- 情報を画面に表示する表示手段を少なくとも備える携帯型情報端末機において、
前記表示手段への電源供給を切断または低減させる電源制御手段と、
各種処理の指示を出す処理コマンドの種類を判別する処理コマンド判別手段と、を備え、
前記処理コマンド判別手段によって判別した処理コマンドの種類によって、前記電源制御手段による電源供給の切断または低減を制御することを特徴とした携帯型情報端末機。 - 請求項1記載の携帯型情報端末機において、
前記処理コマンドの種類により、前記処理コマンドの受付時より前記表示装置への電源供給を切断または低減し、前記処理コマンドの処理終了後前記表示手段への電源供給を再開することを特徴とした携帯型情報端末機。 - 請求項1または2記載の携帯型情報端末機において、
前記処理コマンドの受付から処理終了までの間は、任意の機能を起動させるアプリケーションの起動開始から起動終了までの間であり、この期間前記表示手段への電源供給を切断または低減することを特徴とした携帯型情報端末機。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯型情報端末機において、
前記電源制御手段による前記表示手段への電源供給の制御を、所定の操作により、前記処理コマンドの種類によって選択できることを特徴とした携帯型情報端末機。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯型情報端末機において、
複数の非表示処理の処理コマンドの一覧を前記表示手段に表示し、所定の操作により選択された処理コマンドの種類にしたがって、前記電源制御手段による前記表示手段への電源供給を制御することを特徴とした携帯型情報端末機。 - 請求項3乃至5のいずれかに記載の携帯型情報端末機において、
前記アプリケーションの起動終了時、起動後実行する機能に表示するべき情報が含まれているかどうかを判別する表示情報判別手段を設け、
表示するべき情報がある場合は前記表示手段への電源の供給を再開し、表示すべき情報がない場合には前記表示手段への電源の供給を切断または低減することを特徴とした携帯型情報端末機。 - 画像を表示する表示手段と、電源制御手段と、制御手段と、を有する携帯型情報端末機に、
前記制御手段が、省電力が設定されている処理コマンド及びまたは表示すべき情報の有無を判別する手順と、
前記電源制御手段が、前記判別に応じて前記表示手段への電源の供給の切断または低減を行う手順と、
を実行させることを特徴とするソフトウェア。
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- 2003-10-03 JP JP2003345163A patent/JP2005115428A/ja active Pending
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