JP2005115208A - 波長可変フィルタ - Google Patents

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龍男 内田
Koichi Shimada
耕一 嶋田
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隆宏 石鍋
Takehito Okumura
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Abstract

【要 約】
【課 題】 液晶の応答速度を落とさずに、半値幅が従来よりも格段に狭まった狭半値幅の透過率ピークを所定の観測波長域内に1つだけ現出させ、あるいは複数現出させたうちから1つを正しくとり出しうる波長可変フィルタを提供する。
【解決手段】 液晶セル1,2,3、該液晶セルに重なった位相差フィルム21,22,23、前記液晶セルおよび前記位相差フィルムからなる複合層を挟んだ偏光子10,11,12,13、および前記液晶に印加される電圧源4を具備した液晶フィルタと、該液晶フィルタの出力光をカラーフィルタを介して検出するCCD32,33,34(または41)等の2次元フォトディテクタとを有する波長可変フィルタであって、前記液晶フィルタは、前記電圧源の印加電圧に応じて所定の観測波長域に1電圧につき複数の透過率ピークを発生するものとした。前記カラーフィルタは、前記複数の透過率ピークの個数以上の枚数(=色数)のもの、および/または各カラーフィルタの透過波長域に現出する透過率ピークの個数が1個以下あるいは2個以下となるものが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、波長可変フィルタに関し、特に液晶セルとカラーフィルタとを組み合わせて透過スペクトルのピークの半値幅を狭くした波長可変フィルタに関する。
液晶を用いた波長可変フィルタとして、偏光子と、該偏光子間に挟まれる液晶と、該液晶に印加される電圧源とを具備する波長可変型オプティカル・バンドパスフィルタが知られている(特許文献1)。これによれば、電圧源の調整によって透過スペクトルの波長を任意に制御できる。液晶および偏光子の配置形態は、次のとおりである。
1) 平行偏光子で挟んだ液晶とクロスニコル(:クロスして配置された偏光子=直交偏光子)で挟んだ液晶を重ねて配置した形態。
2) クロスニコルで挟んだ液晶を入力側に1枚配置し、平行偏光子で挟んだ液晶を出力側に重ねて配置した形態。
3) クロスニコルで挟んだ液晶を入力側に1枚配置し、平行偏光子で挟んだ液晶を出力側に2枚重ねて配置した形態。
4) 平行偏光子で挟んだ液晶を入力側に配置し、クロスニコルで挟んだ液晶を出力側に1枚配置した形態。
5) 平行偏光子で挟んだ液晶を入力側に2枚配置し、クロスニコルで挟んだ液晶を出力側に1枚配置した形態。
6) 平行偏光子で挟んだ液晶を入力側および出力側に配置し、クロスニコルで挟んだ液晶を中間に1枚配置した形態。
7) 平行偏光子で挟んだ液晶を入力側および出力側にそれぞれ1枚配置し、クロスニコルで挟んだ液晶を中間に1枚配置した形態。
上記の波長可変型オプティカル・バンドパスフィルタでは、電圧を調整して液晶セルのリタデーション(常光と異常光との位相差Δnd:Δnは複屈折異方性、dは液晶セルの厚さ)を変えることにより透過スペクトルの波長域を連続的に変えることができるのであるが、配置する各液晶ごとに個別に電圧を調整する必要があって、回路が複雑になるという問題があった。この問題の解決手段として、配置する液晶相互のセル厚を特定の比(例えば入力側からd、2d、1.5d)に設定することで、各液晶の電圧を1つの電圧源で制御可能とした波長可変カラーフィルタが知られている(特許文献2)。
特開平3−282417号公報 特開2000−267127号公報
上記従来の波長可変フィルタは、液晶セルへの印加電圧を調整するだけで可視光波長域を透過スペクトルのピークで走査できるというものであるが、得られたスペクトルから物質を同定しようとすると、まだピークの半値幅が広すぎて、例えば黄色光のピークが得られてもそれが黄の単色光なのか赤と緑の合成色光なのかの区別がつかないといったことなどから、物質の同定が困難となる場合が多く、汎用されるまでには至っていない。
発明者らの検討によれば、汎用化のためには、ピークの半値幅をさらに狭くする必要がある。半値幅を減少させるには、1つには液晶セルの枚数を増やすことであるがこの方法は、透過率が低下する問題や、構造が複雑化する問題があり、実用的でない。一方、液晶セルのセル厚を増してリタデーションを大きくする方法もあり、この方法は、透過率の低下や構造の複雑化を伴わないから実用的であると考えられる。もっとも、観測波長域内に複数の透過率ピーク(:透過スペクトルのピーク)が発生するという問題、あるいは液晶の応答速度が低下するという問題があり、これらを解決する必要がある。
本発明は、これらの問題を解決し、液晶の応答速度を落とさずに、半値幅が従来よりも格段に狭まった狭半値幅の透過率ピークを所定の観測波長域内に、1つだけ現出させうる、あるいは複数現出させたうちから1つを正しくとり出しうる波長可変フィルタを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意検討し、次のような知見を得た。
従来の波長可変フィルタでは、例えば図1(a)に示すように、ある印加電圧条件下での透過率ピークの半値幅が100nm強であるとき、液晶セルのリタデーションを3倍に増加させると、例えば図1(b)に示すように、観測波長域内に半値幅が図1(a)の1/3程度に狭まった3つのピークが発生する。なお、ピークは4つ以上発生する場合もある。このように印加電圧の1電圧につき複数のピークが発生すると、検出器側ではピークと波長との対応関係が不確定となる。
これに対し、例えば図1(c)に示すような透過特性を有するカラーフィルタを液晶セルに積層することにより、図1(d)に示すように、不要なピークがカラーフィルタで吸収され、観測波長域(カラーフィルタの透過波長域)内に1つのピークを現出させることができる。なお、カラーフィルタの透過特性は、厳密には図1(a)、(b)、(d)のような山形パターンになるが、それを図1(c)では矩形パターンで近似している。
また、図1(a)のような透過率ピークは、具体的には、例えば図2(a)に示すような、平行ニコルの偏光子(:透過軸が互いに平行となるように配置された1対の偏光子)10、11で挟まれたセル厚d(例えばd=10μm)の液晶セル1、直交ニコルの偏光子(:透過軸が互いに直交するように配置された1対の偏光子)11、12で挟まれたセル厚1.5dの液晶セル2、および平行ニコルの偏光子12、13で挟まれたセル厚2dの液晶セル3をこの順(あるいは他の任意の順でもよい。)に重ねて配置し、各液晶セルに共通の電圧を印加するようにした波長可変フィルタによって得られる。なお、液晶の光軸と偏光子の透過軸とのなす角度を45°とすることが好ましい。そして、この波長可変フィルタの液晶セル1、2、3のセル厚を、例えば図2(b)に示すように、それぞれ3倍にすることにより、図1(b)のような3つの狭半値幅の透過率ピークが得られる。しかしながら、この方法では、液晶の応答性が低下し、実用性に乏しい。
これに対し、例えば図2(c)に示すように、液晶セル1、2、3に対して位相差フィルム21、22、23をそれぞれ重ねて配置し、液晶セル1、2、3のセル厚は電圧調整により透過率ピークが観測波長域を走査しうる必要最小限の値とし、位相差フィルム21、22、23のフィルム厚を、それぞれ対応する液晶セル1、2、3と合成した複合光学系のリタデーションが図2(a)の場合の3倍となるように、予め設定しておくことにより、液晶の応答性を損なうことなく、図1(b)のような3つの狭半値幅の透過率ピークを発生させることができる。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、液晶セル、該液晶セルに重なった位相差フィルム、前記液晶セルおよび前記位相差フィルムからなる複合層を挟んだ偏光子、および前記液晶に印加される電圧源を具備した液晶フィルタと、該液晶フィルタの出力光をカラーフィルタを介して検出するCCD(charge coupled device:電荷結合デバイス)等の2次元フォトディテクタとを有する波長可変フィルタであって、前記液晶フィルタは、前記電圧源の印加電圧に応じて所定の観測波長域に透過率ピークを1電圧につき複数個発生するものとしたことを特徴とする波長可変フィルタで。
本発明では、前記カラーフィルタは、観測波長域を部分的重複を許して分かつ複数の帯域をそれぞれの透過波長域とする複数枚を用い、その枚数(=色数)は、前記複数の透過率ピークの個数以上とすることが好ましい。
また、本発明では、各カラーフィルタは、その透過波長域に現出する透過率ピークの個数が、RGB系のカラーフィルタでは1個以下、CMY系のカラーフィルタでは2個以下となるものとすることが好ましい。
本発明によれば、液晶フィルタで発生させた複数の狭半値幅の透過率ピークから不要なものをカラーフィルタで吸収して抽出した1つを2次元フォトディテクタで検出し、あるいは検出ピークが2つでも演算により1つを正しくとり出しうるから、観測波長域内を1個の狭半値幅の透過率ピークで走査できる。また、位相差フィルムを用いたので、液晶セルのセル厚を必要最小限に抑えることができ、液晶の応答性低下を回避することができる。
本発明に用いる液晶フィルタは、3枚の液晶セルをセル厚方向に配列したものが好ましい。この場合、位相差フィルムは、1枚の液晶セルに1枚ずつ重なるから計3枚であり、偏光子は、1枚の液晶セルと1枚の位相差フィルムとからなる1枚の複合層を2枚で挟むが、隣り合う2枚の複合層間にはその両方の複合層で共用される1枚のみ配置されるから、計4枚である。
3枚の液晶セルのセル厚は互いに異なる値とされる。これら3枚の液晶セルの配列順はとくに限定されない。
位相差フィルムを用いない従来の場合、可視光波長域にN個の透過率ピークを発生させうる液晶フィルタは、次の(1)〜(4)のいずれかである。ここで、液晶フィルタの各液晶セルのセル厚は、式:Δn×d0≧N×λmax(ただし、Δn:液晶の屈折率異方性、N:発生させる透過率ピークの個数、λmax:2次元フォトディテクタが検出可能な最大波長)を満たすように設定した基準セル厚d0に対する比で表すものとした。なお、液晶セルの光軸と入力側の偏光子の透過軸とのなす角度は、好ましくは45°とされる。
(1)両側の偏光子が平行ニコルになる液晶セルを2枚、両側の偏光子が直交ニコルになる液晶セルを1枚用い、セル厚を、平行:平行:直交=1:2:1.5としたもの。
(2)両側の偏光子が平行ニコルになる液晶セルを3枚用い、セル厚を、1:2:4としたもの。
(3)両側の偏光子が直交ニコルになる液晶セルを3枚用い、セル厚を、1:3:5としたもの。
(4)両側の偏光子が直交ニコルになる液晶セルを2枚、両側の偏光子が平行ニコルになる液晶セルを1枚用い、セル厚を、直交:直交:平行=1:3:2(または1)としたもの。
しかしながら、液晶セルのみを用いた従来のものは、セル厚が厚くなりすぎて前述したように液晶の応答性が低下する問題がある。
これに対し、位相差フィルムを用いた本発明では、上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、液晶セルのセル厚を減厚し、それによるリタデーションの減少を位相差フィルムにより補充する。例えば、リタデーションの全体のA%分を位相差フィルムで補充するものとすると、位相差フィルムと液晶セルとの光軸方位を平行とした場合は、液晶セルのセル厚を、減厚前のセル厚の(100−A)%とし、位相差フィルムのフィルム厚を、(セル厚の減厚量)×Δn/Δn’(Δn’:位相差フィルムの屈折率異方性)とする。また、位相差フィルムと液晶セルとの光軸方位を直交とした場合は、液晶セルのセル厚を、減厚前のセル厚の(A−100)%とし、位相差フィルムのフィルム厚を、(2×減厚前のセル厚−セル厚の減厚量)×Δn/Δn’ とする。なお、液晶と位相差フィルムの波長分散は一致していなくてもよい。
これにより、セル厚の増大およびそれに伴う応答性の低下を必要最小限に抑えることができ、前述の問題は解消する。
液晶セルとしては、制御性の点で、ネマティック液晶を用いた電界制御複屈折セル(electrically controlled birefringence cell:ECBセル )が好ましく、なかでも応答性の点で、位相差フィルムと重ね合わされて光学補償されるベンド配向の液晶セル(optically compensated bend cell:OCBセル)がより好ましい。
カラーフィルタは、観測波長域を部分的重複を許して分かつ複数の帯域をそれぞれの透過波長域にもつ複数枚のカラーフィルタを用いるのがよく、しかも、液晶フィルタが印加電圧の1電圧あたりに発生する複数の透過率ピークの個数以上の枚数(=色数)を用いることが好ましい。また、それぞれの透過波長域の部分的重複を許すから、カラーフィルタは、各枚(=各色)の透過波長域が、互いに異なったものであっても、部分的に重なったものであってもよい。例えば透過率ピークが3個の場合、カラーフィルタとしては、通常用いられているRGB(赤、緑、青)系のフィルタ、あるいはCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)系のフィルタがあり、これらのいずれも好ましく用いうる。もっとも、RGB系のフィルタの場合、各フィルタの透過波長域に現出させる透過率ピークの個数は1個以下とするのがよいが、CMY系のフィルタの場合は、前記透過率ピークの個数は2個以下としてもよい。なお、本発明では、前記透過率ピークの個数は、複数発生したもののうち最大ピーク高さの40%以上のピーク高さをもつ透過率ピークの個数であり、ピーク高さが最大ピーク高さの40%に満たない透過率ピークは個数に計上しないものとする。
2次元フォトディテクタとしては、前記CCDのほか、CMOSのイメージセンサ、フォトダイオードのイメージセンサ、フォトトランジスタのイメージセンサなどが使用可能なものとして挙げられる。
CCDは、前記カラーフィルタを既に配設されてなるカラーフィルタ付きCCDが好ましい。かかるカラーフィルタ付きCCDは、放送局用の3板式カラーカメラや、家庭用の1板式カラーカメラの光学系を構成している。この場合、さらに別のカラーフィルタを設ける必要はなくなる。
図3は、本発明の第1例を示す模式図であり、前記基準セル厚d0の値を適正に設定することより、透過率ピークをRGBの各波長域に1個ずつ発生させるようにした液晶フィルタ5を、3板式カラーカメラ30の入力側に配置した構成を示している。液晶フィルタ5から出た光はダイクロイックプリズム31によりRGBの3方向に分けられ、R方向の分光はR-CCD(Rフィルタ付きCCD)32に、G方向の分光はG-CCD(Gフィルタ付きCCD)33に、B方向の分光はB-CCD(Bフィルタ付きCCD)34に、それぞれ入射する。いずれの方向の分光も3個の透過率ピークをもつが、R-CCD32ではRフィルタによりR波長域内の透過率ピークのみが透過され、G-CCD33ではGフィルタによりG波長域内の透過率ピークのみが透過され、B-CCD34ではBフィルタによりB波長域内の透過率ピークのみが透過されるから、各CCDが検出する透過率ピークは1個となる。
図4は、本発明の第2例を示す模式図であり、前記基準セル厚d0の値を適正に設定することより、透過率ピークをCMYの各波長域に2個ずつ発生させるようにした液晶フィルタ6を、1板式カラーカメラ40の入力側に配置した構成を示している。1板式カラーカメラ40は、CMY-CCD(CMYカラーフィルタ付きCCD)41を具備しており、液晶フィルタ6を出た光は、3個の透過率ピークをもちながら、CMY-CCD41のC領域、M領域、Y領域にそれぞれ入り、各領域に入った光は同領域のフィルタにより同領域を走査波長域とする透過率ピークのみが透過されて、各領域のCCDが検出する透過率ピークは2個となるが、各領域のCCDの検出結果より演算にて1つのピークを正しくとり出すことができる。
OCBセルを用いて図5に示すように構成した液晶フィルタ5を、図3に示したように3板式カラーカメラ30と組み合わせて、本発明に係る波長可変フィルタを構成した。液晶はTD6004XX(チッソ(株)製)を用いた。液晶セル1,2,3の光軸Kと入力側の偏光子10の透過軸Tとの角度φ、φ、φはいずれも45°とし、位相差フィルム21,22,23の光軸Kは液晶セル1,2,3の光軸Kと平行とした。液晶セル1,2,3のセル厚d,d,dはそれぞれ10μm、20μm、15μmとし、位相差フィルム21,22,23のフィルム厚d21,d22,d23はそれぞれ15.8μm、31.6μm、23.7μmとした。これを用いて、電圧源4による印加電圧を0〜7Vの範囲で変えながら、透過スペクトルの変化を観測した。その結果、図6に示すように、従来では可視光波長域50の全域を比較的大きな半値幅の1個の透過率ピークで走査していた(図6(a))のに対し、実施例では、半値幅が従来の約1/3に減少した1個の透過率ピークでRGBの各フィルタの透過波長域51,52,53を走査できるようになり、従来よりも格段に鮮明なRGBの単色像が得られた。
本発明は、物質から出た光の透過スペクトルからその物質を同定することを必要とする産業、例えば天体観測や医療、食品等に係わる産業に利用することができる。
本発明の基礎とした知見の説明図である。 本発明の基礎としたもう1つの知見の説明図である。 本発明の第1例を示す模式図である。 本発明の第2例を示す模式図である。 実施例に用いた液晶フィルタの概要を示す模式図である。 実施例の透過率ピークによる走査状況を従来と比較して示す模式図である。
符号の説明
1、2、3 液晶セル
4 電圧源
5、6 液晶フィルタ
10、11、12、13 偏光子
21、22、23 位相差フィルム
30 3板式カラーカメラ
31 ダイクロイックプリズム
32 R-CCD
33 G-CCD
34 B-CCD
40 1板式カラーカメラ
41 CMY-CCD
50 可視光波長域
51 Rフィルタの透過波長域
52 Gフィルタの透過波長域
53 Bフィルタの透過波長域

Claims (4)

  1. 液晶セル、該液晶セルに重なった位相差フィルム、前記液晶セルおよび前記位相差フィルムからなる複合層を挟んだ偏光子、および前記液晶に印加される電圧源を具備した液晶フィルタと、該液晶フィルタの出力光をカラーフィルタを介して検出する2次元フォトディテクタとを有する波長可変フィルタであって、前記液晶フィルタは、前記電圧源の印加電圧に応じて所定の観測波長域に透過率ピークを1電圧につき複数個発生するものとしたことを特徴とする波長可変フィルタ。
  2. 前記カラーフィルタは、観測波長域を部分的重複を許して分かつ複数の帯域をそれぞれの透過波長域とする複数枚のものとし、その枚数は前記複数の透過率ピークの個数以上のものであることを特徴とする請求項1記載の波長可変フィルタ。
  3. 前記カラーフィルタがRGB系のカラーフィルタであり、各カラーフィルタの透過波長域に現出する透過率ピークの個数が1個以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の波長可変フィルタ。
  4. 前記カラーフィルタがCMY系のカラーフィルタであり、各カラーフィルタの透過波長域に現出する透過率ピークの個数が2個以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の波長可変フィルタ。
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