JP2005109694A - 中継処理装置、通信装置および通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 可用性および保守性を高める。
【解決手段】 物理的に各ポートに接続された各通信装置を論理的にグループ分けし、同じグループに属する通信装置間で、所定のプロトコルデータ単位の中継を行う中継処理装置において、前記各通信装置のうち、前記プロトコルデータ単位の送信元となる接続確認元端末から、当該プロトコルデータ単位の宛先となる接続確認先端末を指定して当該プロトコルデータ単位に収容した接続確認要求メッセージが届いたとき、当該接続確認元端末から接続確認先端末にいたる伝送経路上に散在する前記グループ分けに関連するグループ分け関連情報を収集して、当該接続確認元端末に返送するグループ分け関連情報収集部を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 物理的に各ポートに接続された各通信装置を論理的にグループ分けし、同じグループに属する通信装置間で、所定のプロトコルデータ単位の中継を行う中継処理装置において、前記各通信装置のうち、前記プロトコルデータ単位の送信元となる接続確認元端末から、当該プロトコルデータ単位の宛先となる接続確認先端末を指定して当該プロトコルデータ単位に収容した接続確認要求メッセージが届いたとき、当該接続確認元端末から接続確認先端末にいたる伝送経路上に散在する前記グループ分けに関連するグループ分け関連情報を収集して、当該接続確認元端末に返送するグループ分け関連情報収集部を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は中継処理装置に関し、例えば、VLAN(バーチャルLAN)に対応する機能を備えたスイッチングハブなどに適用して好適なものである。
また、本発明は、当該中継処理装置によって通信の中継を受ける通信装置に関するものである。
さらに、本発明は、当該中継処理装置と通信装置を備えた通信システムに関するものである。
近年、VLANを利用してブロードキャストドメインを論理的に変更することができるようになった。それまでは、物理的なネットワーク構成とブロードキャストドメインは一体不可分の関係にあったため、ブロードキャストドメインを変更するには、物理的なネットワーク構成を変更する必要があり、多大な時間と手間を要したが、VLAN機能によれば、VLANのための論理的な設定を施すだけで、スイッチングハブなどの中継処理装置が、同じVLANに属する通信端末のあいだでのみフレームの中継を行う。
ここで、ネットワークとしてのVLANは、前記ブロードキャストドメインに等しい。また、ブロードキャストドメインとは、ネットワーク上でブロードキャストフレームが到達する範囲を指す。
異なるVLANのあいだでフレームを中継しないことにより、セキュリティの確保、通信帯域の節約などの利点も得られる。
VLANに関連する従来の技術としては下記の特許文献1に記載されたものがあげられる。
特許文献1の技術では、端末のIPアドレスとVLAN−IDの対応を予めネットワーク管理装置の管理テーブルに登録しておき、登録されている端末がスイッチングハブのいずれかのポートに接続されたときには、当該スイッチングハブが当該端末のIPアドレスをネットワーク管理装置に伝え、その応答として当該IPアドレスに対応するVLAN−IDを受け取るものである。スイッチングハブは、受け取ったVLAN−IDを当該ポートに自動的に設定するため、端末を接続するポートを変更した場合などでも、手間をかけることなく、適切なVLANの設定を行うことが可能になる。
ここで、VLAN−IDとは、前記VLANを一意に識別するための識別情報である。
特開2002−64525
ところで、VLANに対応するスイッチングハブは、その性質上、いずれかのVLANに属するある端末が送信したフレームは、基本的に、同じVLANに属する端末にしか中継しないので、端末を利用するユーザの想定と実際の端末やスイッチングハブにおけるVLANの設定が整合しない設定ミスが発生した場合には、当然、送信したフレームを目的の端末まで届けることができず、通信不能となる。
ただし通信不能となる原因には、前記設定ミスのほかにも、LANケーブルの切断など様々なものがあり得るし、また、設定ミスだけに限っても、複数のスイッチングハブが含まれ、多数のVLANが設定されている比較的大きなネットワークの場合などには、いずれの設定に設定ミスがあるのかを特定することにさえ時間と労力を要するため、通信不能の原因を調べる際の効率が悪く、可用性や保守性が低い。
また、上述した特許文献1の技術の場合、前記管理テーブルに対する端末のIPアドレスとVLAN−IDの対応の登録が正しく行われていれば、端末を接続するポートを変更したときのVLANの設定変更を自動的に行うことができるが、当該管理テーブルに対する最初の登録に誤りが含まれていた場合には、前記設定ミスの場合と同様な問題が発生し得る。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、物理的に各ポートに接続された各通信装置を論理的にグループ分けし、同じグループに属する通信装置間で、所定のプロトコルデータ単位の中継を行う中継処理装置において、前記各通信装置のうち、前記プロトコルデータ単位の送信元となる接続確認元端末から、当該プロトコルデータ単位の宛先となる接続確認先端末を指定して当該プロトコルデータ単位に収容した接続確認要求メッセージが届いたとき、当該接続確認元端末から接続確認先端末にいたる伝送経路上に散在する前記グループ分けに関連するグループ分け関連情報を収集して、当該接続確認元端末に返送するグループ分け関連情報収集部を備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明では、物理的に各ポートに接続された各通信装置を論理的にグループ分けし、同じグループに属する通信装置間で、所定のプロトコルデータ単位の中継を行う中継処理装置に接続された通信装置において、自通信装置が前記プロトコルデータ単位の送信元となる場合、当該プロトコルデータ単位の宛先となる宛先通信装置を指定して当該プロトコルデータ単位に収容した接続確認要求メッセージを送信する接続確認要求部と、当該接続確認要求メッセージに応じて、前記中継処理装置が、前記自通信装置から宛先通信装置にいたる伝送経路上に散在する前記グループ分けに関連するグループ分け関連情報を収集して返送してきたとき、そのグループ分け関連情報をもとに、前記伝送経路上で接続性の欠如している箇所および/または接続性欠如の原因を解析する解析実行部を備えたことを特徴とする。
さらに、第3の本発明にかかる通信システムでは、請求項1〜4の中継処理装置と、当該中継処理装置が行う所定のプロトコルデータ単位の中継処理により、当該プロトコルデータ単位を用いた通信を行う請求項5の通信装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、可用性および保守性を高めることが可能である。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる中継処理装置、通信装置および通信システムを、VLANタグを使用するタグVLANと、VLANタグを使用しないタグ無しVLANが混在する通信システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
以下、本発明にかかる中継処理装置、通信装置および通信システムを、VLANタグを使用するタグVLANと、VLANタグを使用しないタグ無しVLANが混在する通信システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
(A−1)実施形態の構成
本実施形態にかかる通信システム10の全体構成例を図6に示す。
本実施形態にかかる通信システム10の全体構成例を図6に示す。
図6において、当該通信システム10は、端末201〜203と、スイッチングハブ210,220,230と、伝送路11〜15とを備えている。
このうち端末201〜203は、例えば、ネットワーク機能を搭載したパーソナルコンピュータなどの通信端末である。したがって当該端末201〜203は、MACフレームの送信や受信を行うことができる。ここで、端末201はユーザU1によって使用され、端末202はユーザU2によって使用され、端末203はユーザU3によって使用されるものとする。
なお、通信システム10内には図示しないサーバ類(例えば、メールサーバ、DNSサーバ、DHCPサーバなど)が存在していてもよいことは当然である。また、端末201〜203のいずれかがこのようなサーバであってもかまわない。
スイッチングハブ210、220,230は、基本的にOSI参照モデルのデータリンク層で中継処理を行う中継装置であるが、必要に応じて、OSI参照モデルのネットワーク層で中継処理を行う機能を搭載しているものであってよい。したがって、当該スイッチングハブ210、220,230はL2スイッチまたはL3スイッチに対応し得るものである。本実施形態の構成上、これらスイッチングハブ210〜230が、VLANに対応する機能を備えていることは必須である。
スイッチングハブ220はポート221を備え、スイッチングハブ210はポート211〜214を備え、スイッチングハブ230はポート231,232を備えている。
端末(例えば、201)とスイッチングハブ(例えば、210)のあいだ、またはスイッチングハブ(例えば、210)とスイッチングハブ(例えば、230)のあいだを接続する伝送路11〜15は、無線伝送路であってもかまわないが、ここでは、ツイストペアケーブルなどの有線伝送路であるものとする。
スイッチングハブ220のポート221とスイッチングハブ210のポート212は伝送路11で接続され、スイッチングハブ210のポート213とスイッチングハブ230のポート231は伝送路14で接続され、スイッチングハブ210のポート211と端末201は伝送路12で接続され、スイッチングハブ210のポート214と端末202は伝送路13で接続され、スイッチングハブ230のポート232と端末203は伝送路15で接続されている。
例えば、あるスイッチングハブが図3に示すように5つのポートPT1〜PT5を備え、ポートPT1〜PT3にはVLANグループ1(すなわち、VLANグループ番号=1のVLAN)が対応づけられ、ポートPT3〜PT5にはVLANグループ2(すなわち、VLANグループ番号=2のVLAN)が対応付けられている場合、ポートPT1で受け取ったフレーム(VLAN1パケット)FL1は、そのフレームが収容している宛先MACアドレスに応じて、ポートPT2〜PT3のいずれか、または全てから送出するが、宛先MACアドレスがどのようなものであったとしても、ポートPT4〜PT5から送出することはない。ポートPT4〜PT5はVLANグループ1とは別のVLANグループ2に属するからである。
同様のことはVLANグループ2に属するポート(例えば、PT4)から受け取ったフレーム(VLAN2パケット)FL2の中継に関しても成立する。
したがって、図2に示すように、VLAN2パケットがポートPT4から送出されたり受信されたりすることはあっても、VLAN2パケットがポートPT1から送出されたり受信されたりすることはない。なお、ここで、VLANグループ番号は、通信システム10内で各VLANを一意に識別するための識別情報であり、上述したVLAN−IDに等しい。
図6に示したスイッチングハブ210〜230はVLANに対応しているため、図3、図2に示した中継動作は、いずれのスイッチングハブ210〜230に関しても当てはまる。
前記スイッチングハブ210の内部構成例を図1に示す。スイッチングハブ220,230の内部構成もこれと同じである。
(A−1−1)スイッチングハブの内部構成例
図1において、当該スイッチングハブ210は、VLAN情報テーブル102と、端末VLAN情報テーブル103と、VLAN情報スイッチ接続テーブル104と、VLAN情報処理部105と、VLAN情報送受信部106と、8つのポート211〜218を備えている。
図1において、当該スイッチングハブ210は、VLAN情報テーブル102と、端末VLAN情報テーブル103と、VLAN情報スイッチ接続テーブル104と、VLAN情報処理部105と、VLAN情報送受信部106と、8つのポート211〜218を備えている。
図6に示したネットワーク構成では、この8つのポート211〜218のうち、ポート211〜214の4ポートだけが使用されている。
前記VLAN情報テーブル102は、各ポートに関するVLAN情報(ポート番号とVLANグループ番号(VLAN−ID)の対応を含む各種情報)を登録することのできるものであればどのような構成を有するものであってもかまわないが、ここでは、一例として、図10に示すデータ項目「物理アドレス」、「ポート番号」、「VLANグループ」、「タグ有無」、「ベースVLAN」、「ルーティング先VLAN」を有するテーブルであるものとする。図10はVLAN情報応答フレーム(FL12)のフォーマット構成を示すものであるが、そのうちポート毎VLAN情報フィールドFD28の構成(各フィールドFD30〜FD35,FD40〜FD45)はそのまま、当該VLAN情報テーブル102の構成に対応する。
ここで、物理アドレスとは、スイッチングハブ210の各ポートや端末(例えば、201)に対して付与されるグローバルに一意な物理的な識別情報のことであり、具体的には、前記MACアドレスを指す。MACアドレスは各製品(例えば、スイッチングハブや端末(さらに具体的には、端末に装着しているLANカード))の製造工程でROM(リードオンリメモリ)などに書き込む形で付与されるため、その後、変更することはできない。
また、ポート番号は、スイッチングハブ210が自身の各ポートを一意に識別するための識別情報である。
さらに、VLANグループは、前記VLANグループ番号(VLAN−ID)のことである。
タグ有無とは、VLANの方式の別を示すデータ項目である。具体的には、上述したタグVLANであるか、タグ無しVLANであるかを示す。タグVLANでは、所定のVLANタグ(例えば、IEEE802.1Q準拠のタグ)をMACフレームのなかに挿入したフレームフォーマットを使用し、そのフレームフォーマットのMACフレームを受信した場合、VLANタグ中に収容されたVLANグループ番号の値を解釈することによって、そのMACフレームが属するVLANを判定(タグVLAN用判定処理)するが、タグ無しVLANではMACフレームのなかにVLANタグを挿入することはない。タグ無しVLANの場合、例えば、同じVLANグループに属する複数のポートを予め対応付けておき、この対応付けに基づいて同じVLANグループに属する他のポートを判定(タグ無しVLAN用判定処理)し、同じVLANグループに属するポート間でMACフレームの中継を行う。複数のスイッチングハブにまたがるVLANグループを設定するには、タグVLANを用いる必要がある。
このように同じVLANであっても、タグVLANとタグ無しVLANでは処理の方法がまったく異なるため、通常、両者のあいだに接続性はない。例えば、タグ無しVLANにのみ対応している端末に、VLANタグを挿入したMACフレームを届けても、正常に処理することができず、通信は成立しないのが普通である。
ベースVLANは、ベースVLANが設定されている場合にそれを記述するためのデータ項目である。
ルーティング先VLANは、異なるVLAN間でMACフレームに収容されているIPパケットの中継を行う場合に設定されるものである。上述したように、VLANに対応したスイッチングハブ(ここでは、210)では、基本的に、異なるVLAN間での中継は行わないため、このような中継を行うのは例外的なケースである。このような中継はOSI参照モデルのネットワーク層で行われるため、スイッチングハブ210がL3スイッチであること、または外部にルータを伴いそのルータのルーティング機能を利用すること等が前提となる。
次に、前記端末VLAN情報テーブル103について説明する。当該端末VLAN情報テーブル103には、スイッチングハブ210に直接、接続されている端末に関するVLAN情報を登録するものとする。したがって図6の構成の場合、スイッチングハブ210の端末VLAN情報テーブル103の各行には、端末201や202に関するVLAN情報は登録されるが、端末203に関するVLAN情報は登録されない。
当該端末VLAN情報テーブル103は、データ項目として、例えば、図4に示すように、「ポート番号」、「接続機器物理アドレス」、「VLANグループ番号」、「タグ有無」を有する。
このうち多くのデータ項目は図10に示したVLAN情報テーブル102のデータ項目と同じである。すなわち、ポート番号は図10のポート番号と同じであり、VLANグループ番号は図10のVLANグループと同じであり、タグ有無は図10のタグ有無と同じである。
また、接続機器物理アドレスは、スイッチングハブ210のポートのうちそのポート番号で指定されるポート(例えば、211)に接続された接続機器(ここでは、端末201)の物理アドレス(MACアドレス)を示すデータ項目である。
この端末VLAN情報テーブル103の各データ項目の値を収集して当該端末VLAN情報テーブル103を作成する際、スイッチングハブ210は、そのポート番号で指定されるポート(例えば、211)から受信されたMACフレームの送信元MACアドレスをもとに、該当する行(レコード)につき、前記接続機器物理アドレスの値を決める。また、そのMACフレームがVLANタグを含むものである場合には、前記タグVLAN用判定処理を実行し、VLANタグを含まないものである場合には、前記タグ無しVLAN用判定処理を実行して、各判定処理の結果として得られたVLANグループ番号の値を、その行のVLANグループ番号の値とする。なお、タグ無しVLAN用判定処理の場合、ポートとポートが対応付けられているか否か(相互にMACフレームの中継を行うか否か)さえわかればよいのだから、その詳細な仕様によっては、判定処理の過程でVLANグループ番号を得る必要がない可能性もあるが、ここでは得るものとする。
一般的なスイッチングハブが搭載している同様な機能としてフィルタリングデータベースがあるが、この端末VLAN情報テーブル103は、到達するMACフレーム内のVLAN情報に関わらず、MACフレーム内の物理アドレスを学習、蓄積していくところがフィルタリングデータベースと異なる。すなわち、この端末VLAN情報テーブル103への登録では、当該ポートで受信されたMACフレームに関し、送信元MACアドレスやVLANグループ番号などの登録を行うものである。
例えば、所属するVLANが異なる等の理由で、本来そのポート(211)に接続することのできない端末(例えば、201)が接続されたとしても、その事実を当該端末201のユーザU1は認識していないのが普通であるから、当該ユーザU1が後で接続確認要求を送信したとき、正常な接続確認応答を返送するには、後述するように、当該端末VLAN情報テーブル103に当該端末201に関する行を登録しておくことが必要だからである。
次に、前記VLAN情報スイッチ接続テーブル104について説明する。
当該VLAN情報スイッチ接続テーブル104は、VLANに関する設定情報を収集して通知する機能を持つスイッチングハブがいずれのポートに接続されているかを登録することができるものであればどのような構成であってもかまわないが、図5の例では、データ項目として、「ポート番号」と、「VLAN情報通知スイッチ物理アドレス」とを有する。
このうちポート番号は図10のポート番号と同じである。
また、VLAN情報通知スイッチ物理アドレスは、VLANに関する設定情報を収集して通知する機能を持つスイッチングハブのMACアドレスを示すデータ項目である。例えば、図6のスイッチングハブ210からみると、ポート212に接続されているスイッチングハブ220と、ポート213に接続されているスイッチングハブ230が、このようなスイッチングハブに該当する。
前記VLAN情報処理部105は、問い合わせ中継部105Aと、応答中継部105Bと、スイッチ間通信部105Cとを備え、これらのテーブル102〜104を参照して、他のスイッチングハブ(例えば、230)に対する問い合わせの中継を行ったり、他のスイッチングハブ(例えば、230)からの問い合わせに対する応答を作成または中継したりする機能を有する部分である。この問い合わせの中継を行うのは、問い合わせ中継部105Aであり、問い合わせに対する応答の作成または中継を行うのは、応答中継部105Bである。
問い合わせ中継部105Aは、いずれかの端末(例えば、211)が送信したVLAN情報要求フレームを中継することにより、問い合わせの中継を行うものである。また、応答中継部105Bは、自スイッチングハブ(ここでは、210)が問い合わせに応えるときには応答の作成を行い、他のスイッチングハブ(例えば、230)からの応答を中継するときには応答の中継を行う。本実施形態では、VLAN情報要求フレームの送信元である端末(例えば、211)から遠い位置にあるVLAN情報から順番に、そのVLAN情報を管理している各スイッチングハブが追加していく形式で、最終的な応答を作成して行くため、応答の作成と中継はほぼ同時に行うことが多い。応答の作成や中継では、VLAN情報応答フレームの作成や中継が行われる。
VLAN情報要求フレームもVLAN情報応答フレームも、通常のMACフレームであるが、ペイロード部分(すなわち、情報フィールドFD14)のフォーマット構成などに特徴がある。
当該VLAN情報要求フレームFL11のフォーマット構成を図9に示し、VLAN情報応答フレームFL12のフォーマット構成を図10に示す。
図9において、VLAN情報要求フレームFL11は、送信先物理アドレスFD11と、送信元物理アドレスFD12と、フレームタイプ(タイプフィールド)FD13と、情報フィールドFD14と、FCS(フレームチェックシーケンス)FD15の各フィールドを備えている。
このうち送信先物理アドレスFD11は当該MACフレームFL11の送信先物理アドレス(宛先MACアドレス)を記述するフィールドであり、送信元物理アドレスFD12は当該MACフレームFL11の送信元物理アドレス(送信元MACアドレス)を記述するフィールドである。
これらのフィールドFD11,FD12には、通常、いずれかの端末のMACアドレスが記述されるが、本実施形態では、フィールドFD11にはブロードキャストアドレスを記述するものとする。ブロードキャストアドレスは、同じブロードキャストドメイン内の全通信装置を宛先として指定する際に使用される所定値のMACアドレスである。また、当該VLAN情報要求フレームFL11の送信元が端末201である場合には、当該フィールドFD12には当初、当該端末201のMACアドレスであるM201が記述されるが、各スイッチングハブ(例えば、210)で中継されるたびにスイッチングハブの各ポート(例えば、213)のMACアドレスに書き換えられる。
前記フレームタイプFD13は当該MACフレームFL11のタイプを示す情報を記述するフィールドである。この場合、当該フレームタイプFD13には、VLAN情報要求フレームであることを示す値を記述する。ただし後述する要求/応答フラグFD16があるため、当該フレームタイプFD13の記述のみで、必ずしも、VLAN情報要求フレームとVLAN情報応答フレームの区別まで行える必要はない。
また、前記情報フィールドFD14には、要求/応答フラグFD16と、情報長FD17と、接続確認元物理アドレスFD18と、接続確認先物理アドレスFD19が含まれる。
このうち要求/応答フラグFD16は、要求と応答の別、すなわち、当該MACフレームFL11がVLAN情報要求フレームであるか、VLAN情報応答フレームであるかを示す情報を記述するフィールドである。ここでは、当該MACフレームはVLAN情報要求フレームであるから、要求であることを示す値が記述されることになる。
情報長FD17は当該情報フィールドFD14のサイズを示す情報を記述するフィールドである。
前記接続確認元物理アドレスFD18は、当該VLAN情報要求フレームFL11の送信元の端末(ここでは、201)のMACアドレスM201が記述される点で、当該端末から送信された当初は前記送信元MACアドレスFD12と同じであるが、各スイッチングハブによる中継が行われても一貫して、当初の送信元の端末(ここでは、201)のMACアドレスM201が記述された状態を維持する点が相違する。
接続確認先物理アドレスFD19には、宛先の端末(ここでは、203とする)のMACアドレスであるM203を記述する。
送信元の端末から宛先(送信先)の端末にいたる伝送経路が複数のスイッチングハブにまたがる場合、個々のスイッチングハブはその伝送経路上の全VLAN情報を持っているわけではないが、伝送経路の一部に関するVLAN情報を、前記VLAN情報テーブル102や端末VLAN情報テーブル103の形で蓄積している。
伝送経路の例としては、例えば、図6に一点鎖線で示した伝送経路PR1や、点線で示した伝送経路PR2がある。各ポートに関するVLAN情報はそのポートを搭載しているスイッチングハブが、前記VLAN情報テーブル104の形で管理し、各端末に関するVLAN情報はその端末を直接、収容している各スイッチングハブが前記端末VLAN情報テーブル103の形で管理しているため、2つのスイッチングハブ210,230にまたがる伝送経路PR2の場合、これら2つのスイッチングハブの連携がなければ、伝送経路PR2上の全ポート(211,213,231,232)および端末に関するVLAN情報を得ることができないが、1つのスイッチング210だけを介して設定される伝送経路PR1の場合には、当該スイッチングハブ210単独で伝送経路PR1上の全ポート(ここでは、211,214)および端末に関するVLAN情報を得ることができる。
このうち伝送経路PR1は例えば、前記接続確認元物理アドレスFD18として端末201のMACアドレスM201を記述し、接続確認先物理アドレスFD19として端末202のMACアドレスM202を記述したケースに対応する伝送経路である。
前記FCSFD15は例えばCRC(巡回冗長符号)などを使用して伝送誤りの有無を検出するために使用されるフィールドである。伝送路(例えば、12)として同軸ケーブルを使用する場合などと異なり、ツイストペアケーブルを使用する場合には通常、MACフレーム間の衝突による伝送誤りは発生し得ないが、その他の原因による伝送誤りは発生する可能性がある。
一方、図10に示すVLAN情報応答フレームFL12の各フィールドのうち、図9の各フィールドと対応する名称を付与したフィールドFD21,FD22,FD23,FD24,FD25,FD26,FD27の機能は図9に示すVLAN情報応答フレームFL11と対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし当該フレームタイプFD23の記述でVLAN情報要求フレームとVLAN情報応答フレームを区別する場合なら、当該フレームタイプFD23には、VLAN情報応答フレームを示す値を記述することになる。
また、VLAN情報応答フレームFL12は、最終的には必要なVLAN情報を収集してVLAN情報要求フレームの送信元の端末(ここでは、201)に届けるために使用されるフレームであるから、前記送信先物理アドレスFD21に記述される値はブロードキャストアドレスではなく、当該端末201のMACアドレスM201または、VLAN情報要求フレームFL11を中継したスイッチングハブの該当ポート(出力ポート)のMACアドレスを記述することになる。
さらに、前記情報フィールドFD24中、要求/応答フラグFD26には、応答であることを示す値を記述する。
ポート毎VLAN情報FD28中の各フィールドFD30〜FD35,FD40〜FD45は、すでに説明したように、前記VLAN情報テーブル102のデータ項目に対応するものである。
VLAN情報テーブル102に対応する構造を有する、当該ポート毎VLAN情報FD28内のデータ構造(テーブルに対応)をTB1とすると、当該テーブルの1行(例えば、L11)が前記伝送経路上に存在するいずれかのスイッチングハブのいずれかのポートに対応するVLAN情報である。したがって、当該テーブルTB1には少なくとも2つのポートに対応し2つの行が存在することになるが、図11に示すように、送信元と宛先の端末のVLAN情報も各ポートのVLAN情報と同様に1行分ずつ付加されるため、最低、4行が含まれることになる。当該テーブルTB1が4行からなるのは、前記伝送経路(例えば、PR1)上に1つのスイッチングハブ(ここでは、210)だけが介在するケースである。
伝送経路上の全ポートに関するVLAN情報は、ここでは、接続確認元端末から遠いポートに関するVLAN情報から順番に配列していくものとする。この配列の最初には、前記宛先の端末(接続確認先端末)に関するVLAN情報が配置され、最後には、接続確認元端末自体に関するVLAN情報が配置されるので、当該伝送経路PR1上の全VLAN情報は、図11に示す形にまとめられて、接続確認元端末201へ返送されることになる。
2つのスイッチングハブ210,230にまたがる前記伝送経路PR2の場合も同様で、最初は、接続確認元端末201から遠いポート等に関するVLAN情報が例えば、図12に示す3つの行にまとめられ、つづいて接続確認元端末201に近いポート等に関するVLAN情報(新たな3行)が追加されて図13に示す形にまとめられる。
以上のようにVLAN情報要求フレームFL11やVLAN情報応答フレームFL12をやり取りし、問い合わせの中継先となるスイッチングハブは、図1に示すような内部構成を有しVLAN情報を通知可能なスイッチングハブである必要がある。図1に示すような内部構成を持たない通常のスイッチングハブでは、VLAN情報要求フレームFL11やVLAN情報応答フレームFL12は、単に、通常のMACフレームとして中継処理されるだけだからである。
本実施形態の通信システム10に含まれる3つのスイッチングハブ210,220,230はすべて、図1に示す内部構成を持つものとするが、一般的には、通信システム(10)中に、図1に示す内部構成を有するスイッチングハブとそうでない通常のスイッチングハブが混在している可能性がある。したがって、図1に示す内部構成を有するスイッチングハブ(例えば、210)は、通信システム10中でいずれのスイッチングハブがVLAN情報を通知可能なスイッチングハブであるかを予め探索し、認識しておく必要がある。
そのために使用されるのが、図7に示すフォーマット構成を持つVLAN情報スイッチ取得フレームFL13である。
図7の各フィールドFD51〜FD55の機能は、対応する名称を付与した図9の各フィールドと対応するので、その詳しい説明は省略する。
ここで、送信先物理アドレスFD51には、図9の送信先物理アドレスFD11と同様、ブロードキャストアドレスを記述する。
どこに存在するかが不明な、図1の内部構成を持つスイッチングハブを探索するためのフレームであるから、当該スイッチングハブ210は、自身の各ポート(211〜214)がいずれのVLANに対応するものであるかにかかわらず、すべてのポートから、当該送信先物理アドレスFD51にブロードキャストアドレスを記述した状態のVLAN情報スイッチ取得フレームFL13を送信することになる。
ただし、そのポートに接続されているものが、中継機能を持つスイッチングハブ等ではなく、クライアント端末やサーバ端末などのエンド端末であることが予め判明している場合には、そのポートからのVLAN情報スイッチ取得フレームFL13の送信は行わないようにしてもかまわない。
また、前記フレームタイプFD53には、VLAN情報スイッチ取得フレームであることを示す値を記述する。VLAN情報スイッチ取得フレームFL13にも、前記VLAN情報要求フレームFL11とVLAN情報応答フレームFL12の場合と同様に、要求と応答の区別があるから、要求/応答フラグFD54には要求または応答のいずれかを示す値を記述する。
通常、スイッチングハブはブロードキャストフレームを受信した場合、そのまま透過させるが、本実施形態におけるスイッチングハブ(例えば、230)は、当該VLAN情報スイッチ取得フレームFL13を受信した場合にはフレームの透過は行わない。VLAN情報スイッチ取得フレームFL13を受けたスイッチングハブ(例えば、230)は、当該フレームFL13内の要求/応答フラグFD54の記述を応答に変更し、送信元のスイッチングハブ(例えば、210)に、自身がVLAN情報を通知可能なスイッチであることを知らせるために、VLAN情報スイッチ取得フレームFL13を返信する。このようにVLAN情報スイッチ取得フレームFL13をやり取りするのは、前記スイッチ間通信部105Cの役割である。
VLAN情報スイッチ取得フレームの応答を受け取ったスイッチングハブ(例えば、210)は、それぞれ、応答を受け取ったポートの接続先がVLAN情報を通知可能なスイッチであることを登録しておく。この登録には、例えば、図8に示す構成を持つVLAN情報スイッチ接続テーブル104を利用する。
図1に示すVLAN情報送受信部106は、前記VLAN情報処理部105内の問い合わせ中継部105Aが中継するMACフレーム(VLAN情報要求フレーム)、応答中継部105Bが作成または中継するMACフレーム(VLAN情報応答フレーム)、スイッチ間通信部105Cがやり取りするMACフレーム(VLAN情報スイッチ取得フレーム)の送受信を行う部分である。当該VLAN情報送受信部106がMACフレームを送信するとき、いずれかのポート(例えば、213など)へ当該MACフレームを送出し、MACフレームを受信するときには、いずれかのポート(例えば、214)からMACフレームを受信する。
1つのスイッチングハブが前記タグVLANとタグ無しVLANの双方に対応することが可能であるので、当該スイッチングハブ210は、例えば、ポート211がタグ無しVLAN、ポート212,213、214がタグ有りVLAN(タグVLAN)であってもよい。さらに具体的には、ポート211がタグ無しVLANグループA、ポート212がタグ有りVLANグループB、ポート213と214がタグ有りVLANグループAであってよい。このとき、全ポート211〜214のベースVLANグループは、Aであってよい。
次に、前記端末201の内部構成例について図17を用いて説明する。端末202,203の内部構成もこれと同様であってよい。
(A−1−2)端末の内部構成例
図17において、当該端末201は、通信部20と、制御部21と、操作部22と、記憶部23と、表示部24と、解析部25と、接続確認処理部26とを備えている。
図17において、当該端末201は、通信部20と、制御部21と、操作部22と、記憶部23と、表示部24と、解析部25と、接続確認処理部26とを備えている。
このうち通信部20は、前記伝送路211を介した通信のために機能する部分である。したがって、この通信部20を介してVLAN情報要求フレームFL11やVLAN情報応答フレームFL12を含む前記MACフレームが送受される。
制御部21は、ハードウエア的には当該端末201のCPU(中央処理装置)に相当し、ソフトウエア的にはOS(オペレーティングシステム)、メーラ、DHCPクライアントソフトなどの各種プログラムに相当する部分である。
操作部22は、前記ユーザU1が操作して当該端末201に指示を伝える部分で、例えば、マウスなどのポインティングデバイスやキーボードなどを有する。
記憶部23はハードウエア的には、RAM(ランダムアクセスメモリ)や、ハードディスクなどによって構成される記憶資源であり、ソフトウエア的には、各種のファイルがこの部分に含まれ得る。前記メーラなどのプログラムファイルもこのようなファイルの一つであるから、メーラなども、その物理的な実体は、この記憶部23に位置する。
表示部24は、当該端末201が搭載するアプリケーションソフト(例えば、メーラなど)の機能に応じて画面表示を行うディスプレイ装置に対応する部分である。前記操作部22と当該表示部24によって、ユーザインタフェースが構成される。
解析部25と接続確認処理部26は本実施形態で特徴的な構成要素である。
このうち接続確認処理部26は、ユーザU1からの指示に応じて接続確認を行うため、前記VLAN情報要求フレームFL11の生成、送信や、VLAN情報応答フレームFL12の受信などを行う部分である。
また、解析部25は、受信したVLAN情報応答フレームFL12の前記ポート毎VLAN情報FD28中の各フィールドFD30〜FD35,FD40〜FD45を解析して解析結果をユーザU1に提供する部分である。
接続確認処理部26に対してユーザU1が指示を出すときには、前記表示部24や操作部22を利用し、解析結果の提供を受けるときには、前記表示部24を利用するものであってよい。IPアドレスやコンピュータ名(FQDNなど)をもとに、対応するMACアドレスを特定することは可能なので、実際の指示を出す場合、必ずしも接続確認先の端末(例えば、203)のMACアドレスをユーザU1が入力しなくても、当該接続確認先の端末のIPアドレスやコンピュータ名を指定するだけとすることもできる。
当該解析部25および接続確認処理部26は、前記メーラなどと同様、ソフトウエア的に実現してもよいことは当然である。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について図14の動作シーケンスを参照しながら説明する。
図14の動作シーケンスは、前記端末201が接続確認元端末となり、接続確認先端末である端末203までのVLANによる通信の接続性(前記伝送経路PR2の接続性)について検査する場合の動作を示しており、S10〜S27の各ステップから構成されている。
(A−2)実施形態の動作
図1に示した構成を有する本実施形態のスイッチングハブ210,220,230は、図7に示した前記VLAN情報スイッチ取得フレームFL13を用いて、図1に示す内部構成を有しVLAN情報を通知可能なスイッチングハブがいずれのスイッチングハブであるかを相互に認識している。この認識は、図5に示すVLAN情報スイッチ接続テーブル104の形で、各スイッチングハブ(例えば、210)のなかに形成される。このVLAN情報スイッチ接続テーブル104は、図14に示す動作シーケンスが開始する前の時点で、例えば図8(A)〜(B)に示すように各スイッチングハブ210,220,230内に蓄積されている必要がある。
図1に示した構成を有する本実施形態のスイッチングハブ210,220,230は、図7に示した前記VLAN情報スイッチ取得フレームFL13を用いて、図1に示す内部構成を有しVLAN情報を通知可能なスイッチングハブがいずれのスイッチングハブであるかを相互に認識している。この認識は、図5に示すVLAN情報スイッチ接続テーブル104の形で、各スイッチングハブ(例えば、210)のなかに形成される。このVLAN情報スイッチ接続テーブル104は、図14に示す動作シーケンスが開始する前の時点で、例えば図8(A)〜(B)に示すように各スイッチングハブ210,220,230内に蓄積されている必要がある。
さらに、図4に示す端末VLAN情報テーブルや、図10に示すVLAN情報テーブル102も、図14に示す動作シーケンスが開始する前の時点で各スイッチングハブ210,220,230内に蓄積されている。
スイッチングハブ210〜230内にテーブル102〜104が生成されている状態では、設定された各VLANグループに対応した中継処理が、各スイッチングハブ210〜230によって実行され得る。
ユーザU1〜U3の想定とVLAN情報の設定が整合しており、各ユーザ(例えば、U1)が、当該通信システム10内の端末と当該通信システム10を介して正常に通信できるときには特に問題はないが、そうでないときには、ユーザ(例えば、U1)によって上述した通信不能として認識され、VLANに関し、上述した設定ミスの存否を確認する必要が生じる。例えば、前記端末201のユーザU1がこの設定ミスの存否を確認しようとしたとき、図14の動作シーケンスが開始される。
前記端末201のユーザU1が、前記接続確認処理部26などが表示部24を介して提供する画面や操作部22を利用して、端末203までの伝送経路PR2に関し、VLANによる通信の接続性について検査を要求したものとすると、前記接続確認処理部26は、図9に示すVLAN情報要求フレームFL11を生成し、ブロードキャストで送信する(S10,S11)。
このVLAN情報要求フレームFL11の各フィールドの値は、具体的には図15に示すものとなる。
このVLAN情報要求フレームFL11にあたるMACフレームを前記ポート211を介して受け取ったスイッチングハブ210は、当該VLAN情報要求フレームFL11の前記フレームタイプFD13と要求/応答フラグFD16を調べることによって、そのMACフレームがVLAN情報要求フレームであることを認識する。次に、当該VLAN情報要求フレームFL11の接続確認先物理アドレスFD19の値(端末203のMACアドレスM203)を検索キーとして図4の端末VLAN情報テーブル103を検索するが、この検索では有効な検索結果は得られない。端末VLAN情報テーブル103には、スイッチングハブ210の各ポート(例えば、211〜213)に直接、接続されている端末(例えば、端末211など)のMACアドレスだけを登録してあるのに、この検索キーは、スイッチングハブ210に直接、接続されていない端末203のMACアドレスM203だからである。
当該スイッチングハブ210自身が搭載している端末VLAN情報テーブル103から有効な検索結果が得られないとき、スイッチングハブ210は、VLAN情報スイッチ接続テーブル105を検索して、VLAN情報を通知可能なスイッチングハブを接続しているポート(ここでは、212,213)のポート番号を特定し、そのポートから、前記VLAN情報要求フレームFL11を送信することにより、VLAN情報要求フレームFL11の中継を行う(S12〜S14)。
ここでは、スイッチングハブ210がVLAN情報を通知可能なスイッチングハブを接続しているポートは212と213の2つであるから、両ポート212,213からVLAN情報要求フレームFL11が送信される(S15,S16)。
ステップS15でポート212から送信されたVLAN情報要求フレームFL11はスイッチングハブ220に届くが、当該スイッチングハブ220は、図6から明らかなように、配下に端末を収容しておらず(例えば、スイッチングハブ210にとっての端末201や202のような端末を持たない)、他のVLAN情報を通知可能なスイッチングハブにも接続されていないため、通知すべきVLAN情報を持たない。この場合、通知すべきVLAN情報を持たないことを伝えるMACフレームをVLAN情報応答フレームとして返送するようにしてもよいが、ここでは、単に、届いたVLAN情報要求フレームFL11を廃棄するものとする(S17〜S19)。
当該スイッチングハブ220は、自身の端末VLAN情報テーブル103に有効な行が存在しないことから配下に端末を収容していないことを認識でき、また、自身のVLAN情報スイッチ接続テーブル104が図8(B)に示す状態で当該VLAN情報要求フレームFL11の中継元であるスイッチングハブ210以外のスイッチングハブに対応する行を持たないことから他のスイッチングハブに接続されていないことを認識できる。
一方、前記ステップS15でポート213から送信されたVLAN情報要求フレームFL11をポート231で受け取ったスイッチングハブ231のほうは、当該VLAN情報要求フレームFL11の接続確認先物理アドレスFD19から抽出した値を検索キーとして自身の端末VLAN情報テーブルを検索することにより、接続機器物理アドレスが当該検索キーに一致する行を特定し、検索結果としてVLAN情報を得ることができる(S20)。
また、当該スイッチングハブ230のVLAN情報テーブル102からも、当該接続確認先物理アドレスFD19から抽出した値を検索キーとした検索により、行を特定してVLAN情報を得ることができる(S21)。
これらステップS20、S21の検索によって特定した行の情報(VLAN情報)は、例えば、図16に示す3つの行L21、L22,L23に対応するものである。この図16中のテーブルTB2は、図13に対応するものである。また、図16中のフィールドFD21,FD22の記述は、スイッチングハブ230からスイッチングハブ210へ返送されるときのVLAN情報応答フレームFL12に対応するものとなっている。
ステップS21につづき、スイッチングハブ230内では、図10の行L11〜L12の替わりにこれら3行L21〜L23の情報を収容したVLAN情報応答フレームFL12が生成され、ポート231からスイッチングハブ210へ返送される(S22,S23)。
当該VLAN情報応答フレームFL12を受け取ったスイッチングハブ210では、前記ステップS12の結果と、ステップS24の結果をもとに図16の3つの行L24,L25,L26のVLAN情報を得て、この順番に前記3行L21〜L23に追加することにより、合計6行(L21〜L26)からなるテーブルTB2がポート毎VLAN情報FD28内に収容されることになる。
なお、ステップS24は前記ステップS21に対応し、ステップS25は前記ステップS22に対応するので、その詳しい説明は省略する。
そしてこれら6行L21〜L26のVLAN情報を収容したVLAN情報応答フレームFL12が、ポート211を介して、スイッチングハブ210から端末201へ送信される(S26)。端末201へ届いたVLAN情報応答フレームFL12は端末201内の前記解析部25によって解析され、その解析結果が、前記表示部24から表示されるので、ユーザU1は、極めて容易に、VLANの設定ミスの有無などを調べることができる。
なお、VLANに関する設定の詳細(VLAN情報の詳細)が、図16のテーブルTB2に示す通りであるとする場合、当該解析部25による解析結果は一例として次のDS1〜DS5に示すものとなる。
DS1:端末201とポート211は、双方ともにタグ無VLANグループAであるため、通信可能。
これは、図16に示す行L26とL25に基づく解析結果である。
DS2:ポート211とポート213は、スイッチングハブ210内で同一VLANグループに属するため通信可能。
これは、行L25とL24に基づく解析結果である。なお、図16から明らかなように、ポート211と213のあいだには、タグの有無に相違があるが、
ポート211のベースVLANはグループAなのでタグ無しフレームはグループAとなり、通信可能となるものである。
ポート211のベースVLANはグループAなのでタグ無しフレームはグループAとなり、通信可能となるものである。
DS3:ポート213とポート231は、双方ともにタグ有りVLAN(タグVLAN)であり、なおかつVLANグループAに属するため通信可能。これは、行L24とL23に基づく解析結果である。
DS4:ポート231とポート232は異なるVLANグループに属するが相互にルーティングされているため、通信可能。
これは、行L23とL22に基づく解析結果である。行L23とL22(図16とともに図13も参照)では、ポート231がVLANグループAに属し、ポート232はVLANグループBに属すため、両者はVLANグループが異なるが、この行L23,L22では、VLANグループA、B間で相互にルーティングされていることから通信可能となるものである。このようなルーティングを行うためには、スイッチングハブ230がL3スイッチであることを要する。
DS5:ポート232と端末203は、双方ともにタグ有りVLAN(タグVLAN)であり、なおかつ、VLANグループBに属するため通信可能。
これは、行L22とL21に基づく解析結果である。
このような解析結果DS1〜DS5が得られた場合、VLANの設定上は端末201と203が通信可能であるはずで、前記設定ミスが無いことがわかる。このような解析結果が得られたにもかかわらず、もしも両端末間で通信が行えないとするなら、LANケーブル(例えば、15)の切断などの原因を疑ってみる必要がある。
また、伝送経路PR2上のいずれかの箇所にVLANに関する設定ミスがあれば、解析部25が提供する解析結果によって直ちにその設定ミスが判明するため、速やかにその箇所の設定を変更し、所望の通信を行うことができるようにすることが可能である。
例えば、前記ポート232が上述したタグ有りVLANグループBではなく、タグ無しVLANグループBに設定されていたものとすると、前記解析結果DS1〜DS5のうちDS4の内容だけが前記と相違するものとなる。
その場合、DS4は例えば次のようなものとなる。
DS4:ポート232はタグ無しVLANグループB、端末203はタグ有りVLAN(タグVLAN)グループBであるため通信不可能。
このようなケースでは、ポート232の設定をタグ有りVLANグループBに変更するか、端末203の設定をタグ無しVLANグループBに変更すること等によって、2つの設定を整合させれば、前記伝送経路PR2全体を通じて接続性が確保され、端末201と203の通信が可能な状態となる。
なお、本実施形態ではブロードキャストを多用し、ブロードキャストフレーム(ブロードキャストされたMACフレーム)を受け取ったときには、各スイッチングハブ(例えば、210)は、そのブロードキャストフレームのフレームタイプ(例えば、FD13)の記述を検査し、VLAN情報のやり取り等に関連する前記フレームFL11〜FL13のいずれであるかを判定する必要がある。ただし、通信システム10内で各スイッチングハブによって中継処理される全MACフレームに占めるブロードキャストフレームの割合は、通常、それほど高いものではないので、このような検査が中継処理のスループットに悪影響を与えることはほとんどない。
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、伝送経路(例えば、PR2)上にVLANに関する設定ミスがあるか否かを速やかに調べることができ、可用性や保守性が向上する。
本実施形態によれば、伝送経路(例えば、PR2)上にVLANに関する設定ミスがあるか否かを速やかに調べることができ、可用性や保守性が向上する。
(B)他の実施形態
上記実施形態では、同じ通信システム上でタグVLANとタグ無しVLANが混在していたが、本発明は、タグVLANのみを用いる場合や、タグ無しVLANのみを用いる場合に適用することが可能である。
上記実施形態では、同じ通信システム上でタグVLANとタグ無しVLANが混在していたが、本発明は、タグVLANのみを用いる場合や、タグ無しVLANのみを用いる場合に適用することが可能である。
また、上記実施形態では、各テーブル102,103,104につき、具体的なデータ項目を列挙してその構成を図示したが、各テーブルの構成は必ずしも図示したものである必要はない。例えば、テーブル間で実質的に重複しているデータ項目はいずれか1つまたは少数のテーブルだけに設けるように変更できる可能性がある。
なお、上記実施形態にかかわらず、一般的にスイッチングハブがデータリンク層での中継処理を行うために搭載しているポートとMACアドレスの対応関係を記述したアドレステーブル(図示せず)を、各スイッチングハブ(例えば、210)内の処理に活用することも可能である。
また、上記実施形態で例示した通信プロトコルは他の通信プロトコルに置換可能である。例えば、前記IPプロトコルはIPXプロトコルなどに置換することが可能である。
さらに、図6に示した通信システム10のネットワーク構成は一例であって、図示した以外のネットワーク構成を取ることができることは当然である。
なお、本発明は上記実施形態に例示した方式のVLAN以外にも適用することが可能である。例えば、各端末(例えば、201)のMACアドレスに基づいてVLANグループを決めるMACアドレスベースVLANや、各端末が搭載するOSI参照モデルのネットワーク層のプロトコル処理機能(例えば、IPプロトコル処理機能やIPXプロトコル処理機能など)の相違に基づいてVLANグループを決めるプロトコルベースVLANなどにも適用することが可能である。
以上の説明では主としてハードウエア的に本発明を実現したが、本発明はソフトウエア的に実現することも可能である。
10…通信システム、11〜15…伝送路、20…通信部、21…制御部、22…操作部、23…記憶部、24…表示部、25…解析部、26…制御確認処理部、102…VLAN情報テーブル、103…端末VLAN情報テーブル、104…VLAN情報スイッチ接続テーブル、105…VLAN情報処理部、105A…問い合わせ中継部、105B…応答中継部、106…VLAN情報送受信部、201〜203…端末、210,220,230…スイッチングハブ、211〜218,221,231,232…ポート。
Claims (6)
- 物理的に各ポートに接続された各通信装置を論理的にグループ分けし、同じグループに属する通信装置間で、所定のプロトコルデータ単位の中継を行う中継処理装置において、
前記各通信装置のうち、前記プロトコルデータ単位の送信元となる接続確認元端末から、当該プロトコルデータ単位の宛先となる接続確認先端末を指定して当該プロトコルデータ単位に収容した接続確認要求メッセージが届いたとき、当該接続確認元端末から接続確認先端末にいたる伝送経路上に散在する前記グループ分けに関連するグループ分け関連情報を収集して、当該接続確認元端末に返送するグループ分け関連情報収集部を備えたことを特徴とする中継処理装置。 - 請求項1の中継処理装置において、
前記伝送経路上に他の中継処理装置が存在する場合、他の中継処理装置から前記グループ分け関連情報を収集するために接続確認元端末からの質問の中継を行う質問中継部を備えたことを特徴とする中継処理装置。 - 請求項1の中継処理装置において、
他の中継処理装置または前記接続確認元端末からグループ分け関連情報を収集するための質問を受けた場合、その質問に対する応答を行うか、またはその質問に対する応答の中継を行う質問応答対応部を備えたことを特徴とする中継処理装置。 - 請求項3の中継処理装置において、
自中継処理装置の各ポートに対応づけて前記グループ分け関連情報を蓄積してある場合、前記質問対応部は、前記質問に対する応答として少なくとも、前記他の中継処理装置に対応づけられたグループ分け関連情報と、自中継処理装置内で前記伝送経路上に存在するもう1つのポートに対応づけられたグループ分け関連情報を返送することを特徴とする中継処理装置。 - 物理的に各ポートに接続された各通信装置を論理的にグループ分けし、同じグループに属する通信装置間で、所定のプロトコルデータ単位の中継を行う中継処理装置に接続された通信装置において、
自通信装置が前記プロトコルデータ単位の送信元となる場合、当該プロトコルデータ単位の宛先となる宛先通信装置を指定して当該プロトコルデータ単位に収容した接続確認要求メッセージを送信する接続確認要求部と、
当該接続確認要求メッセージに応じて、前記中継処理装置が、前記自通信装置から宛先通信装置にいたる伝送経路上に散在する前記グループ分けに関連するグループ分け関連情報を収集して返送してきたとき、そのグループ分け関連情報をもとに、前記伝送経路上で接続性の欠如している箇所および/または接続性欠如の原因を解析する解析実行部を備えたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の中継処理装置と、
当該中継処理装置が行う所定のプロトコルデータ単位の中継処理により、当該プロトコルデータ単位を用いた通信を行う請求項5の通信装置とを備えたことを特徴とする通信システム。
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JP2006311159A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nec Corp | ユーザ側装置、ip電話システム、及び電話機の位置固定方法 |
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JP2013512615A (ja) * | 2009-11-30 | 2013-04-11 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 不整合検出をサポートする方法および装置 |
-
2003
- 2003-09-29 JP JP2003338015A patent/JP2005109694A/ja active Pending
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