JP2005105306A - 真空成膜装置およびその容器搬送方法 - Google Patents

真空成膜装置およびその容器搬送方法 Download PDF

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Tsutomu Shirai
励 白井
Naoto Kusaka
直人 日下
Hidemi Nakajima
英実 中島
Akira Takeda
晃 武田
Yuki Watanabe
祐樹 渡邉
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Abstract

【課題】本発明は、プラスチック容器のプラズマ化学蒸着法(CVD)による真空成膜装置において、成膜処理に必要なサイクル時間が短縮でき、装置も大型化、複雑化、高価にならず、高品質のバリア性を有するプラスチック容器の真空成膜装置およびその容器搬送方法を提供する。
【解決手段】円筒状のプラスチック容器1を収納する真空チャンバー2内に原料ガスを供給するための原料ガス供給管3を配置し、該容器1内に原料ガスを供給して、該容器1内面にプラズマCVD法により、薄膜を成膜するプラスチック容器の真空成膜装置において、真空保持し複数の容器1へ同時に成膜を行う成膜室23と大気圧から真空、真空から大気圧と圧力を変化させる複数の排気室24を有し、該装置全体が回転する事を特徴とするプラスチック容器の真空成膜装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空中にてPET、PPなどのプラスチック容器に真空蒸着法、化学蒸着法(CVD)等の方法により薄膜を形成する真空成膜装置およびその容器搬送方法に関するものである。
現在までプラスチック容器は、その利便性から食品、医療など幅広い分野で包装容器として利用されているが、プラスチックは公知のように酸素、二酸化炭素などの低分子ガスや水蒸気を透過してしまう性質を有しているため内容物が酸化してしまうなど悪影響を及ぼし、その利用範囲に制約を受けていた。
そこで近年プラスチック容器にガスバリア性を有する薄膜を成膜することで、その機能を向上させる技術が知られてきている。
上記のような環境の中、従来、真空成膜装置としては、以下のようなものがある。
例えば、図3に示すように、円筒状のプラスチック容器1を収納する真空チャンバー2内に原料ガスを供給するための原料ガス供給管3を配置し、該容器1内に原料ガスを供給して、該容器1内面にプラズマCVD法により薄膜を成膜する真空成膜装置がある。
前記真空チャンバー2は、外部電極2aと天蓋部2b、及び絶縁部材2cで形成された中空状の真空容器である。
さらに詳しくは、円筒状のプラスチック容器1を収容するために形成され、収容される該容器1の外形とほぼ相似形の隙間5を有する中空状の外部電極2aと、この外部電極2aの空所内に該容器1が収容された際に該容器口部6が当接されると共に外部電極2aを絶縁する絶縁部材2cと接地され、外部電極2aの空所内に収容された容器内側1aに該容器口部6から挿入される原料ガス供給管(内部電極)3と、外部電極2aの空所内に連通されて、排気口8から空所内の排気を行う排気手段と、外部電極2aの空所内に収容された容器1内側に原料ガス供給口7から原料ガスを供給する供給手段と、マッチングボックス9を介して外部電極2aに接続された高周波電源10を備えていることを特徴とする真空成膜装置などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記の基本構成を使用して、これらを生産する場合、図4に示すように、大量に処理する必要から数個、数十個の電極18を整列させ電極群14を形成し、搬送用ロボット15で各々の該電極18に容器1を入れて処理をするか、図5に示すように、円形状に十個から数十個の該電極18を配列し、それらを回転させ容器挿入部16の一箇所から該容器1を挿入し、放電部19で放電を行い、1周中に放電処理を完了し、容器搬出部17から該容器1を取り出す方法がとられる。
しかしながら、上記のような従来技術では、大量に容器を処理する場合に真空成膜であるがゆえに、大気から真空へ排気する時間、成膜時間、真空から大気へ戻す時間、容器の挿入及び排出に必要な時間がサイクル時間となり非常に時間が掛かり無駄を生じると言う問題が発生する。
さらに、それを補う為、複数の電極18を整列させて処理を行うと装置が大型化してしまい、また各電極18に対して排気用ポンプ、放電用高周波電源、容器の挿入、排出機構
が必要となってしまい装置が大型化、複雑化、高価になってしまう。
更に、容器1を整列、反転させる工程にも時間を要し生産量によっては無視できないものとなる。
また、電極18を円形上に配置した方式の場合においても、1周で全ての工程が終わる為にはサイクル時間の短縮が必要不可避であり、真空と大気の切換部分はなくす事が出来ず、最も重要な成膜時間の短縮を行うことになり、薄膜層のバリア性そのものが不十分となってしまう。
そもそもサイクル時間が一定以上掛かる場合においては、電極18を複数個並べて回転させる半径が大きくなり装置の製作そのものが不可能となる。
以下に先行技術文献を示す。
特開平8−53117号公報
本発明は係る従来技術の問題点を解決するものであり、プラスチック容器などにプラズマ化学蒸着法(CVD)等の方法により、薄膜を形成する真空成膜装置において、大量に容器を処理する場合でも、大気から真空へ排気する時間、成膜時間、真空から大気へ戻す時間、容器の挿入及び排出に必要なサイクル時間が短縮でき、装置も大型化、複雑化、高価にならず、高品質のバリア性を有するプラスチック容器を量産可能とした真空成膜装置およびその容器搬送方法を提供する。
本発明は、上記のような課題を解決するために成されたもので、本発明の請求項1に係る発明は、円筒状のプラスチック容器1を収納する真空チャンバー2内に原料ガスを供給するための原料ガス供給管3を配置し、該容器1内に原料ガスを供給して、該容器1内面にプラズマCVD法により、薄膜を成膜するプラスチック容器の真空成膜装置において、真空保持し複数の容器1へ同時に成膜を行う成膜室23と大気圧から真空、真空から大気圧と圧力を変化させる複数の排気室24を有し、該装置全体が回転する事を特徴とする真空成膜装置である。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の真空成膜装置において、複数の容器1を真空成膜装置内で処理する為に該容器1を搬送、保持する絶縁体のカセット32を有し該カセット32内部に電力を均等に分割することを可能とした円筒状の金属電極28及び銅製の配電板31を設置したことを特徴とする真空成膜装置である。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の真空成膜装置において、容器1を保持、搬送するカセット32内の容器保持部29が容器外形と相似形をなし、その隙間を2mm以下とすることを特徴とする真空成膜装置である。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の真空成膜装置の容器搬送方法において、容器1の配置が放射状に等間隔に配列されるカセット32を有し該カセット32に容器1を挿入する際にカセット自体が回転し、1列で搬送されてきた容器反転供給部21より該容器1を反転挿入することが可能であることを特徴とする真空成膜装置の容器搬送方法である。
本発明は、プラスチック容器などにプラズマ化学蒸着法(CVD)等の方法により、薄膜を形成する真空成膜装置において、真空保持し複数の容器へ同時に成膜を行う成膜室と大気圧から真空、真空から大気圧と圧力を変化させる複数の排気室を有し、該装置全体が回転する事を特徴とし、成膜対象となる容器を搬送する際に絶縁体のカセットを利用し、そのカセット内部に電力を均等に分割することを可能とした円筒状の金属電極及び銅製の配電板を設置したことで多量の容器を扱うことが可能となり、該カセット内の容器保持部が容器外形と相似形をなし、その隙間を2mm以下としたことで容器の安定処理、容器形状変化の対応を可能とし、さらに容器の配置が放射状に等間隔に配列されるカセットを有し、カセットに容器を挿入する際にカセット自体が回転し、1列で搬送されてきた容器供給部より容器を反転挿入することを可能としたことで装置形状の簡略化、高速化が可能となった。
以下、本発明における真空成膜装置及びその容器搬送方法の実施例について図1、及び図2に基づいて説明する。
本発明は、図1に示すように、ゲートバルブ22で真空保持し複数のプラスチック容器1へ同時に成膜を行う成膜室23と大気圧から真空、真空から大気圧と圧力を変化させる複数の排気室24を有し、該装置全体が回転するようにしたことにより、ボトルの整列、真空排気、成膜、大気開放が同時に行え、該容器の挿入、取り出しが一箇所で行える真空成膜装置である。
すなわち、成膜中の容器1とは別の排気室で同時に大気から真空へ排気できる事、もう一方の部屋で真空から大気へと圧力を変化させることが出来、更には他の場所で同時にカセット32の出し入れまで出来る特徴がある。
該成膜室23から排出されたカセット32に入っている成膜された容器1は、容器反転排出部25で正立し、容器搬出経路27方向にしたがって1列で搬送される。
同時に該容器1が取り出されて空になった該カセット32は、空カセット搬送経路26方向にしたがって、容器反転供給部21にリサイクルする方法から構成されている。
更に複数の容器1を真空成膜装置内で処理する為に該容器1を搬送、保持する絶縁体のカセット32を有し、該カセット32内部に電力を均等に分割することを可能とした円筒状の金属電極28及び銅製の配電板31を設置したことにより、複数の容器1を同時に真空チャンバー2内に出し入れできる事が容易となり、同時処理可能な容器1の本数が飛躍的に多くなり、高速化することが可能となった。
また、容器1を保持、搬送するカセット32内の容器保持部29が容器外形と相似形をなし、その隙間を2mm以下とすることで容器外部にプラズマを発生させること無く成膜が行えるようになった。
なお絶縁体からなる容器保持部29の厚さ、内面形状を変化させることで金属電極28と容器1の距離を最適化できることもできる。
従って、プラスチック容器1の形状変化に対して、該絶縁体からなる容器保持部29を交換するのみで成膜が可能になった。
該絶縁体に使用するものはガラスの他にプラスチックでも可能であり、機械的強度を満足していれば耐熱性は容器1に使用するプラスチックと同等のものでも構わない。
また、容器1の配置が放射状に等間隔に配列されるカセット32を有し、該カセット32に容器1を挿入する際にカセット32自体が回転し、容器搬送経路20方向にしたがって1列で搬送されてきた容器1を容器反転供給部21より、反転挿入することで、カセット32への容器1の整列、挿入が容易であることから容器1の搬送時間の短縮、装置構成の簡略化が可能となった。
本発明に係る真空成膜装置の一実施例を示す概略説明図である。 本発明に係るプラスチック容器を搬送、成膜を行う電極を兼ね備えたカセットの側断面図である。 従来技術における真空成膜装置の放電部を示す側断面図である。 従来技術における複数個の電極を整列させた装置の概略平面図である。 従来技術における複数個の電極を円形上に配列し回転させながら成膜を行う装置の概略平面図である。
符号の説明
1・・・プラスチック容器 1a・・・容器内側
2・・・真空チャンバー 2a・・・外部電極 2b・・・天蓋部 2c・・・絶縁部材3・・・原料ガス供給管(内部電極)
4・・・ガス供給口
5・・・隙間
6・・・容器口部
7・・・原料ガス供給口
8・・・排気口
9・・・マッチングボックス
10・・・高周波電源
14・・・電極群
15・・・搬送用ロボット
16・・・容器挿入部
17・・・容器搬出部
18・・・電極
19・・・放電部
20・・・容器搬送経路
21・・・容器反転供給部
22・・・ゲートバルブ
23・・・成膜室
24・・・排気室
25・・・容器反転搬出部
26・・・空カセット搬送経路
27・・・容器搬出経路
28・・・金属電極
29・・・容器保持部
30・・・絶縁体
31・・・銅製の配電板
32・・・カセット

Claims (4)

  1. 円筒状のプラスチック容器を収納する真空チャンバー内に原料ガスを供給するための原料ガス供給管を配置し、該容器内に原料ガスを供給して、該容器内面にプラズマCVD法により、薄膜を成膜するプラスチック容器の真空成膜装置において、真空保持し複数の容器へ同時に成膜を行う成膜室と大気圧から真空、真空から大気圧と圧力を変化させる複数の排気室を有し、該装置全体が回転する事を特徴とする真空成膜装置。
  2. 複数の容器を真空装置内で処理する為に該容器を搬送、保持する絶縁体のカセットを有し、該カセット内部に電力を均等に分割することを可能とした円筒状の金属電極及び銅製の配電板を設置したことを特徴とする請求項1記載の真空成膜装置。
  3. 容器を保持、搬送するカセット内の容器保持部が容器外形と相似形をなし、その隙間を2mm以下とすることを特徴とする請求項1又は2記載の真空成膜装置。
  4. 容器の配置が放射状に等間隔に配列されるカセットを有し、該カセットに容器を挿入する際にカセット自体が回転し、1列で搬送されてきた容器反転供給部より該容器を反転挿入することが可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の真空成膜装置の容器搬送方法。
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