JP2005103995A - 印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷媒体に発生し得るコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制して、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態の検出による印刷装置の種々の動作状態の正確な判定を可能とする印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法と光学式センサ調整方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法は、印刷媒体の終端部が印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、印刷媒体が印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、印刷動作状態判定用印刷パターン若しくは光学式センサ調整用印刷パターンの印刷、又は、印刷動作状態判定用印刷パターン若しくは光学式センサ調整用印刷パターンの光学式センサによる走査を行うものである。
【選択図】図17

Description

本発明は、印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法に係り、特に、印刷装置の主走査方向における双方向(Bi−D)印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定等、光学式センサの反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態を検出することによる印刷装置の種々の動作状態の判定を行う印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法に関する。
さらに、本発明は、上記印刷動作状態判定に使用される光学式センサの発光部の発光量及び受光部の検出感度を調整するための光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法に関する。
多数のインク吐出部としてのノズルが配設された印刷ヘッドを備えた印刷装置としてのインクジェットプリンタは、印刷ヘッドの各ノズルからインク滴を吐出して、印刷用紙等の印刷媒体に滴下することにより画像や文字等を印刷する。
ところが、インクの粘度の増加やインクへの気泡の混入等の原因によって、印刷ヘッドに設けられた多数のノズルのうちのいずれかが目詰まりしてインク滴を吐出できなくなる場合がある。
ノズルが目詰まりしてインク滴を吐出できなくなると、インク滴により形成される多数のドットから構成される画像内にドット抜けが生じ、画質の劣化を招くこととなる。
ノズルからのインク滴の吐出状態を検査し判定する装置としては、印刷媒体に1ノズルごとに一つの印刷ブロックを形成する判定用パターンを印刷し、かつ、印刷媒体に照射した光の反射光の強度を検出することにより各ノズルからのインク吐出の有無を判定するインク吐出判定装置を搭載した印刷装置が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
斯かるインク吐出判定装置は、発光部と受光部とを有する光学式センサ(以下、「光センサ」ともいう。)を内蔵しており、各ノズルに対応してそれぞれ印刷媒体上に形成された判定用パターンに発光部から光を照射し、判定用パターンの印刷状態を反映する強度を有する反射光を受光して検出し、検出した反射光の強度に応じた大きさのセンサ受光出力信号を変換生成すると共に、予め設定された一定の閾値と当該センサ受光出力信号とを比較することにより、各ノズルからのインク吐出の有無を判定する。
上述のような光学式センサは、各インク吐出部からのインク吐出の有無を判定するインク吐出判定装置に限らず、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態を検出することにより印刷装置の種々の動作状態を判定する印刷動作状態判定装置として使用することが可能である。
特に、印刷装置の主走査方向における双方向印刷を行う場合において、印刷ヘッドを搭載したキャリッジの往路駆動動作中に印刷する往路印刷パターンと復路駆動動作中に印刷する復路印刷パターンとからなるBi−D調整用印刷パターンの印刷濃度を検出することにより、往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置が最適調整状態となっているBi−D調整用印刷パターンを判定すると共に、当該判定結果に基づき最適調整状態となるようにBi−D印刷設定を行うときにも、印刷動作状態判定装置としての光学式センサは非常に有用である。
特開平6−297728号公報
しかし、印刷媒体、特に印刷用紙は、理想的な状態では平坦な形態をとっているが、湿度や温度の影響、あるいは、物理的外力の作用により、うねり即ちコックリング(cockling)を生ずることがある。
コックリングの生じた印刷用紙表面をインク吐出判定装置としての光学式センサによって走査すると、光を照射する位置の移動に伴って、発光部と印刷用紙表面との距離及び印刷用紙表面と受光部との距離が逐次変動することとなる。
このように光学式センサの検出距離が変動すると、検出対象である印刷用紙表面の印刷状態が一様であっても、検出距離の変動に応じてセンサ受光出力信号の大きさは変動する。
従って、例えば、Bi−D印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定のため、往路印刷パターンと復路印刷パターンとからなるBi−D調整用印刷パターンの印刷濃度を検出する際に、印刷媒体にコックリングが生じていると、Bi−D調整用印刷パターンの印刷濃度検出が不正確なものとなる。
その結果、往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置が最適調整状態となっているBi−D調整用印刷パターンの判定において、誤判定を招く可能性がある。そして、誤判定に基づいてBi−D印刷設定が行われると、当該印刷装置によりBi−D印刷を行う場合の画質が低下することとなる。
また、上記のような問題は、Bi−D調整のための印刷パターン検出に限らず、光学式センサの反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態を検出することにより印刷装置の種々の動作状態を判定する際にも共通する問題である。
さらに、上記のような問題は、上記印刷動作状態判定に使用される光学式センサの発光部の発光量及び受光部の検出感度を調整するために、光学式センサの調整状態を判定する際にも共通する問題である。
本発明の目的は、印刷媒体に発生し得るコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制して、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態の検出による印刷装置の種々の動作状態の正確な判定を可能とする印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法を提供すること、並びに、上記印刷動作状態判定に使用される光学式センサの発光部の発光量及び受光部の検出感度を調整するための光学式センサの調整状態の正確な判定を可能とする光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法を提供することである。
本発明の実施の一形態に係る印刷動作状態判定システムによれば、
印刷装置の動作状態を反映する印刷動作状態判定用印刷パターンが印刷された印刷媒体と、
上記印刷媒体の終端部が上記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、上記印刷媒体が上記印刷装置の上記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、上記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、上記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
上記受光出力信号の値に基づいて印刷装置の動作状態を判定する判定部と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る印刷動作状態判定システムの上記構成において、上記印刷媒体は、上記印刷媒体の終端部が上記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、上記印刷媒体が上記印刷装置の上記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、上記印刷動作状態判定用印刷パターンが印刷されたものとするとよい。
また、上記動作状態の判定は、インクを吐出する複数のインク吐出部のそれぞれからのインク吐出状態の判定、上記印刷媒体搬送方向に直交する上記印刷装置の主走査方向における双方向(Bi−D)印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定、上記印刷媒体搬送方向に直交する上記印刷装置の主走査方向における単方向(Uni−D)印刷を行う場合の各走査におけるインク滴下位置の調整状態の判定、上記印刷媒体搬送方向としての上記印刷装置の副走査方向における紙送り量の調整状態の判定を含むものとするとよい。
さらに、上記動作状態の判定は、上記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われるものとするとよい。
本発明の実施の一形態に係る光学式センサ調整システムによれば、
印刷媒体と、
上記印刷媒体の終端部が上記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、上記印刷媒体が上記印刷装置の上記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、上記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、上記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
上記受光出力信号の値に基づいて上記光学式センサの上記発光部の発光量及び上記受光部の検出感度の調整状態を判定する判定部と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る光学式センサ調整システムの上記構成において、上記調整状態の判定は、上記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われるものとするとよい。
また、本発明の実施の一形態に係る光学式センサ調整システムの上記構成において、上記印刷媒体は、光学式センサ調整用印刷パターンが印刷されているものとするとよい。又は、上記印刷媒体は、未印刷状態のものとしてもよい。
本発明の実施の一形態に係る印刷動作状態判定方法によれば、
印刷装置の動作状態を反映する印刷動作状態判定用印刷パターンが印刷された印刷媒体の終端部が上記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、上記印刷媒体が上記印刷装置の上記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、上記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、上記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、上記印刷媒体表面を走査する走査過程と、
上記受光出力信号の値に基づいて印刷装置の動作状態を判定する判定過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る印刷動作状態判定方法の上記構成において、上記印刷媒体の終端部が上記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、上記印刷媒体が上記印刷装置の上記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、上記走査過程の前に、上記印刷動作状態判定用印刷パターンを上記印刷媒体に印刷する印刷過程をさらに備えているものとするとよい。
また、上記動作状態の判定は、インクを吐出する複数のインク吐出部のそれぞれからのインク吐出状態の判定、上記印刷媒体搬送方向に直交する上記印刷装置の主走査方向における双方向(Bi−D)印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定、上記印刷媒体搬送方向に直交する上記印刷装置の主走査方向における単方向(Uni−D)印刷を行う場合の各走査におけるインク滴下位置の調整状態の判定、上記印刷媒体搬送方向としての上記印刷装置の副走査方向における紙送り量の調整状態の判定を含むものとするとよい。
さらに、上記動作状態の判定は、上記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われるものとするとよい。
本発明の実施の一形態に係る光学式センサ調整方法によれば、
印刷媒体の終端部が上記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、上記印刷媒体が上記印刷装置の上記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、上記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、上記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、上記印刷媒体表面を走査する走査過程と、
上記受光出力信号の値に基づいて上記光学式センサの上記発光部の発光量及び上記受光部の検出感度の調整状態を判定する判定過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る光学式センサ調整方法の上記構成において、上記調整状態の判定は、上記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われるものとするとよい。
また、本発明の実施の一形態に係る光学式センサ調整方法の上記構成において、上記印刷媒体は、光学式センサ調整用印刷パターンが印刷されているものとするとよい。又は、上記印刷媒体は、未印刷状態のものとしてもよい。
本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法によれば、印刷媒体に発生し得るコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制して、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態を検出することによる印刷装置の種々の動作状態の正確な判定が可能となる。
また、本発明に係る光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法によれば、印刷媒体に発生し得るコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制して、上記印刷動作状態判定に使用される光学式センサの発光部の発光量及び受光部の検出感度を調整するための光学式センサの調整状態の正確な判定が可能となる。
以下、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
最初に、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法の構成の主な適用対象であるインクジェットプリンタの概略構成について説明する。
図1は、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法の構成の主な適用対象であるインクジェットプリンタにおける主要部の概略構成を示す斜視図である。
インクジェットプリンタの一例としてのプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないモータにより駆動され、印刷媒体としての印刷用紙Pを搬送する搬送ローラ24と、プラテン板26と、キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28を案内するためのガイドレール34とを備えている。
キャリッジ28には、印刷用紙Pの搬送方向(以下、副走査方向ともいう。)に沿って配設されたインク吐出部としての複数個のノズルをそれぞれ含む複数列のノズル列を有する印刷ヘッド36,各ノズルからのインク吐出の有無を判定する判定装置としての光センサ41,及び、符号板33を読み取るためのリニアエンコーダ29が搭載されている。
搬送ローラ24の軸にはロータリーエンコーダ25が設けられており、このロータリーエンコーダ25の出力に基づいて印刷用紙Pの搬送量を制御している。従って、印刷用紙の搬送方向と直交する方向(以下、主走査方向ともいう。)におけるキャリッジ28の位置はリニアエンコーダ29により検知し、印刷用紙Pの位置はロータリーエンコーダ25により検知することが可能である。即ち、プリンタ20は、エンコーダ25,29の出力信号に基づいて、キャリッジ28と印刷用紙Pとの相対位置を正確に認識可能な構成とされている。
印刷用紙Pは、図示しない給紙ローラにより用紙スタッカ22から給紙されて搬送ローラ24により搬送され、プラテン板26の表面上を副走査方向SSへ送られる。
キャリッジ28は、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向MSに移動する。主走査方向MSと副走査方向SSとは直交している。
図2は、印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと光センサ41との配置を示す透視図である。
印刷ヘッド36には、淡ブラックインクを吐出するための淡ブラックインクノズル列KLと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル列MLと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル列CLと、主に自然画を印刷する際に用いるブラックインクを吐出するためのフォトブラックインクノズル列KPと、濃ブラックインクを吐出するための濃ブラックインクノズル列KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル列CDと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル列MDと、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル列YDと、が設けられている。尚、この例では、印刷用紙Pの搬送方向下流側に1番ノズル#1が配置されている。
キャリッジ28に搭載された光センサ41は、印刷ヘッド36の最も反ホームポジション側に位置するイエローインクノズル列YDの1番ノズル#1より搬送方向下流側であって、さらに反ホームポジション側に配置されている。この例では、例えば、イエローインクノズル列YDの1番ノズルより搬送方向下流側に8.58mm、反ホームポジション側に51.75mmの位置に設けられている。
ガイドレール34に沿って移動するキャリッジ28の移動範囲内における印刷領域外部には、キャリッジ28に搭載された印刷ヘッド36の下方にクリーニング機構200が設けられている。尚、図1においては、クリーニング機構200はヘッドキャップ210のみ示し、他の構成は省略している。
ヘッドキャップ210は、機密性のあるキャップであり、印刷をしていないときに印刷ヘッド36に被せてノズル内のインクの乾燥を防止するものである。そのため、ヘッドキャップ210は、キャリッジ28の待機位置、いわゆるホームポジション側に設けられている。また、ノズルが詰まった場合にも印刷ヘッド36にヘッドキャップ210を被せてノズルからインクを吸引し、クリーニングを実行する。
各ノズルからのインク吐出の有無を判定する光センサ41については、後に詳述する。
図3は、プリンタ20の電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ20は、ホストコンピュータ100から供給された信号を受信する受信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56とを備えている。
システムコントローラ54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査ドライバ61と、搬送モータ31を駆動する副走査ドライバ62と、光センサ41を駆動する光センサドライバ63と、印刷ヘッド36を駆動するヘッドドライバ66とが接続されている。
光センサドライバ63は、光センサ41に備えられた発光部41aの発光量を調整可能な光量制御部と、同じく光センサ41に備えられた受光部41bの出力を調整可能な出力制御部とを備えている。
従って、例えば、所定の印刷用紙により反射した光を受けた受光部41bの出力が所定の値となるように、発光部41aの発光量又は受光部41bの出力を調整することが可能である。調整は、システムコントローラ54が光センサドライバ63を制御することにより行う。
ホストコンピュータ100のプリンタドライバ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高速印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷動作を規定する各種のパラメータ値を決定する。このプリンタドライバは、さらに、これらのパラメータ値に基づいて、その印刷を行うための印刷データを生成し、プリンタ20に転送する。
転送された印刷データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プリンタ20内では、システムコントローラ54が、受信バッファメモリ50に蓄えられた印刷データの中から必要な情報を読み取り、それに基づいて各ドライバに対して制御信号を送る。
イメージバッファ52には、受信バッファメモリ50において受信された印刷データを色成分ごとに分解して得られた複数の色成分の印刷データが格納される。
ヘッドドライバ66は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読み出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズル列を駆動する。尚、プリンタ20各部を制御するのは、システムコントローラ54である。
また、ホストコンピュータ100から転送される印刷データは、ホストコンピュータ100からの転送前に色成分ごとに分解されている印刷データであってもよい。
図4は、印刷動作状態判定用光学式センサの二種類の構成を模式的に示す説明図である。尚、ここでは印刷動作状態判定用光学式センサをインク吐出判定用光学式センサとして説明するが、光学式センサは、後述するように、インク吐出判定用光学式センサとしての用途に限らず、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態又は印刷媒体の有無の検出による印刷装置の種々の動作状態の判定を行う印刷動作状態判定装置として広く使用することができる。
インク吐出判定用光学式センサとしては、図4(a)に示すように、照射光Laが印刷媒体としての印刷用紙表面に対し垂直に照射されるように発光部41aの向きが設定されている構成のものと、図4(b)に示すように、照射光41aが印刷媒体としての印刷用紙表面に対し斜めに照射されるように発光部41aの向きが設定されている構成のものとがある。
ノズルからのインク吐出の有無を判定するための光センサ41は、図4(a)及び図4(b)に示すように、発光部41aと受光部41bとを備えている。本実施の形態においては、受光部41bとして、主に反射光の拡散反射成分を受光するための受光部が一つ設けられた例を示しているが、このほかに、主に反射光の正反射成分を受光するための別の受光部を設けた構成としてもよい。
発光部41aは、印刷用紙に向けて光を照射するための発光装置である。インク吐出判定の際には、ノズルから吐出したインクにより各ノズルに対応してそれぞれ印刷形成される印刷ブロックを含む印刷パターンが印刷されているべき印刷用紙の領域に向けて光が照射される。
光センサ41の通常の構成においては、発光部からの照射光の焦点が印刷媒体表面上に合わせられたときに、当該照射光により印刷用紙が照射される領域(以下、「スポット」という。)内に上記印刷パターンの印刷ブロックBLが1個含まれるようにスポットが設定されている。
尚、印刷パターンの詳細は、後述する。
発光部41aには、発光ダイオード、レーザダイオード、白熱電球等の任意の発光装置を用いることができる。発光部41aからの照射光の色は、印刷パターン等の判定対象印刷画像の色に対して補色の関係にある色であることが好ましい。例えば、シアンの印刷画像を検出するには赤色の照射光を用い、マゼンタの印刷画像を検出するためには緑色の照射光を用い、イエローの印刷画像を検出するには青色の照射光を用いるとよい。
照射光の色と印刷画像の色とを補色の関係にすると、そうでない場合に比べて高いレベルの出力信号を得ることができる。
従って、いずれの色の印刷画像に対しても安定した出力を得るためには、照射光が白色である発光装置を用いるとよい。
受光部41bは、印刷パターンにより反射された反射光を検出して電気的信号に変換する光電変換装置である。受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用いるとよい。好ましくは、可視光に対し良好な感度特性を有する受光素子を用いるとよい。
主に拡散反射成分を受光するための受光部41bの位置は、発光部41aに対し正反射の位置にないことが望ましい。
例えば、図4(a)に示すように、発光部41aからの照射光が印刷媒体としての印刷用紙表面に対し垂直に照射されるように発光部41aの向きを設定すると共に、印刷用紙表面から斜めに反射された反射光を検出するように受光部41bの向きを設定するとよい。又は、図4(b)に示すように、発光部41aからの照射光が印刷媒体としての印刷用紙表面に対し斜めに照射されるように発光部41aの向きを設定すると共に、印刷用紙表面に対し垂直な反射光を検出するように受光部41bの向きを設定してもよい。
特に光沢系印刷用紙のように、表面にコーティング層が形成されている印刷媒体においては、入射光の大半が表面のコーティング層により正反射されてしまうが、受光部41bを発光部41aに対して正反射の位置に取り付けない場合は、コーティング層の下にある印刷ブロックの色も確実に判別することができる。
発光部41aから出射された照射光は、印刷ブロックが印刷された印刷用紙により反射され、その反射光の拡散反射成分が受光部41bに到達する。受光部41bは、検出した反射光の強度に応じた電気的信号を発生し、出力信号として出力する。
この出力信号のレベルが予め設定された閾値より小さい場合には、発光部41aからの照射光により照射された印刷ブロックを形成すべきノズルからインクが正常に吐出されたと判定し、出力信号のレベルが閾値以上である場合には、当該ノズルからインクが正常に吐出されなかったと判定する。
このとき、光センサ41は、例えば、所定の未使用印刷用紙や、所定の印刷媒体上に印刷された各色の印刷パターン等により反射された反射光を検出した受光部41bからの出力信号のレベルが所定値となるように、システムコントローラ54によって制御される光センサドライバ63の光量制御部により発光部41aの発光量が調整されるか、又は、光センサドライバ63の出力制御部により受光部41bの出力が調整されている。
尚、複数の発光装置を比較すると、同じ白色の発光装置であっても個体差があり、特定の印刷パターンを照射した際の出力値に差が生ずる。
従って、実際に搭載された光センサと、実際の印刷媒体と、実際のインクにより印刷された印刷パターンとを使用して、発光部の発光量又は受光部の出力を調整することにより、発光装置の個体差、印刷媒体の種類、インク色の種類等により発生し得る誤判定を防止することが可能となる。
図5は、一色のインクにより印刷形成された検査用パターンの一例を模式的に示す説明図であり、図6は、検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを模式的に示す説明図である。
インク吐出検査に際しては、先ず、検査用パターンを作成する。この検査用パターンは、各色のインクを吐出するノズル列によりインク色ごとにそれぞれ印刷形成される検査用パターンである。即ち、総てのノズルのインク吐出状態を検査する場合には、印刷ヘッド36が有するノズル列から吐出されるインクの色数分の検査用パターンが形成される。
従って、本実施の形態においては、八つの検査用パターンが作成されることになる。また、一色のノズル列にN個のノズルが配列されていて、それらN個のノズルの検査を行う場合の検査用パターンには、N個の印刷ブロックBLが印刷されることになる。
検査用パターンは、各ノズルから吐出されるインクによりノズルごとにそれぞれ形成される複数の検査用印刷ブロックBLにより構成され、一つの印刷ブロックBLは、図6に示すように、複数のインクドットPXにより形成される。
一つの印刷用検査ブロックBLは一つのノズルから吐出されるインクのみによって印刷形成されるので、一つの印刷用検査ブロックBLはそれに対応する一つのノズルの検査に用いられる。図5は、54個のノズルを有するノズル列により形成される検査用パターンを示している。
この検査用パターンは、主走査方向(左右方向)に9個、副走査方向に6個の検査用印刷ブロックBLが配置されて構成されている。即ち、主走査方向に配列された9個の検査用印刷ブロックにより構成される検査用印刷ブロックアレイが、副走査方向に6段形成されている。
搬送方向の最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイは、9番ノズル#9から1番ノズル#1までにより印刷され、2段目の検査用印刷ブロックアレイは、18番ノズル#18から10番ノズル#10までにより印刷され、以下同様に、6段目の検査用印刷ブロックアレイは54番ノズル#54から46番ノズル#46までにより印刷される。
検査用パターンを構成する各検査用印刷ブロックアレイの印刷に際しては、所定の位置に位置決めされた印刷用紙に対し、例えばキャリッジ28を図5における左側から右側へ走査しつつ、54番、45番、36番、27番、18番、9番ノズル#54、#45、#36、#27、#18、#9からインクを吐出して所定数のドットを形成し、検査用印刷ブロックBLの主走査方向の幅の分だけ印刷する。キャリッジ28は走査を継続しつつ、53番、44番、35番、26番、17番、8番ノズル#53、#44、#35、#26、#17、#8からインクを吐出して、第2列の検査用印刷ブロックを形成するための所定数のドットによりドット列又はラインを形成する。
このように、ノズル列を構成する各ノズルは、検査用パターンの主走査方向に配置される検査用印刷ブロック数に等しい数ごとのノズルを順にそれぞれグループ化してサブノズルグループとされ、各サブノズルグループの副走査方向において同一の順番に位置するノズルごとにインクを吐出して各検査用印刷ブロックを形成していく。
図5における左側から右側へのキャリッジ28による走査が終了すると、印刷用紙を副走査方向にノズルピッチ分だけ搬送する。その後、右側から左側へキャリッジ28による走査を行い、直前の走査と逆の順序で所定のノズルからインクを吐出してドット列又はラインを形成する。
このように、印刷用紙を副走査方向にノズルピッチ分だけ搬送する動作と、各サブノズルグループの副走査方向における同一の順番に位置するノズルごとにインクを吐出しながら主走査方向における走査を行う動作とを繰り返し、9本のドット列又はラインを形成すると検査用印刷ブロックが形成される。総てのノズルから正常にインクが吐出されると、最終的に54個の検査用印刷ブロックを有する検査用パターンが印刷される。
尚、図5からも分かるように、主走査方向(左右方向)において相互に隣接する検査用印刷ブロック、例えば、54番ノズル#54により形成された検査用印刷ブロックと、53番ノズル#53により形成された検査用印刷ブロックとは、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷される。
各検査用印刷ブロックを形成するドットは、相互に隣接する検査用印刷ブロック間においても等間隔に形成され、各検査用印刷ブロック間には余白部分は生じない。
本実施の形態では、キャリッジ28の各走査の間に実行される印刷用紙の搬送における搬送量をノズルピッチ分としたが、当該搬送量は任意であり、例えば搬送量をノズルピッチの半分とすると、各検査用印刷ブロックを構成するドットの数が多くなり、各検査用印刷ブロックの濃度は高くなる。このとき、各検査用印刷ブロックを構成するドット列又はラインの数は18本となる。
図7は、光センサによる走査の際の検査用パターン上におけるスポットの軌跡を模式的に示す説明図である。尚、図5の説明において前述したように、主走査方向において相互に隣接する検査用印刷ブロックは、厳密には、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷されるのであるが、図7においては簡略化のため、各検査用印刷ブロックがずれのないマトリクス状に配置形成された状態の検査用パターン71を示している。
インク吐出の有無の判定に際しては、キャリッジ28(図1)に取り付けられた光センサ41と印刷用紙Pとを相対的に移動させ、検査用印刷ブロックBL上を光センサ41により走査する。
このとき、光センサ41の発光部41aからの照射光La(図4)のスポットを、図7の軌跡XYのように各検査用印刷ブロックBLに順次当てていき、検査用印刷ブロックBLからの反射光Lbを受光部41bにより検出し、検出した反射光Lbの強度に応じて受光部41bから出力された電気信号のレベルを所定の閾値と比較することによりインク吐出の有無を判定する。出力信号レベルと所定の閾値との比較は、各検査用印刷ブロックBLごとに行う。
尚、図2に示すように、本実施の形態においては、光センサ41は、印刷ヘッド36が有する総てのノズルより下流側に配置されているので、下流側の一部の印刷ブロックBLについては、上流側の一部の印刷ブロックBLを印刷する際のキャリッジ28の移動動作において光センサ41による走査を行い、同時にインク吐出の有無を判定する。
また、光センサ41の発光部41aからの照射光により印刷用紙が照射される領域は、印刷用紙上において円形のスポットとなるが、本実施の形態においては、スポット内に検査用印刷ブロックBLが1個含まれるようにスポットが設定されている。
図8は、インク吐出の有無の判定における出力信号レベルと判定閾値との関係を示すグラフである。
目詰まりによりインクが吐出されないノズルが存在する場合、印刷用紙上に形成される検査用印刷ブロックBLのうち当該ノズルに対応する印刷ブロックは、インクが滴下されない空白印刷ブロックBLaとなる。
光センサ41の発光部41aから出射された照射光のスポットにより照射される印刷ブロックが空白印刷ブロックBLaである場合は、光センサ41の受光部41bが検出する反射光Lbの強度が増加するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは上昇する。
一方、スポットにより照射される印刷ブロックが正常に印刷された正常印刷ブロックBLbである場合は、受光部41bが検出する反射光Lbの強度が減少するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは低下する。
即ち、発光部41aにより形成されたスポットが空白印刷ブロックBLaを走査した際の出力信号レベルVLは相対的に高い値となり、スポットが正常印刷ブロックBLbを走査した際の出力信号レベルV0は相対的に低い値となる。
従って、図8に示すように、空白印刷ブロックBLaに対応する出力信号レベルVLと正常印刷ブロックBLbに対応する出力信号レベルV0との間に、判定閾値Vthを設定しておくことにより、出力信号レベルと判定閾値Vthとを比較して、各ノズルにおけるインク吐出の有無を判定することができる。
以上のようなインク吐出の有無の判定を行う際におけるハードウェアの動作は、以下の通りである。
システムコントローラ54(図3)の判定部54aは、インク吐出の有無を判定するために、光センサ41からの出力信号レベルと、予め設定されメインメモリ56に記憶された判定閾値Vthとを比較する。
出力信号レベルが閾値Vthより小さい場合、スポットに含まれている印刷ブロックは正常に印刷された正常印刷ブロックであり、当該印刷ブロックの印刷に用いられたノズルからはインクが正常に吐出されていると判定する。逆に、出力信号レベルが閾値Vthより大きい場合、スポットに含まれている印刷ブロックはインクが滴下されなかった空白印刷ブロックであり、当該印刷ブロックの印刷に用いられたノズルからはインクが正常に吐出されていないと判定する。
プリンタ20は、発光部41aからの照射光により印刷用紙が照射される領域、即ち、スポット内に一つの印刷ブロックが含まれる構成とすると共に、リニアエンコーダ29の出力とロータリーエンコーダ25の出力とにより、キャリッジ28と印刷用紙との相対位置を認識可能とし、さらに、総てのノズルより搬送方向の下流側に設けた光センサ41と各ノズルとの相対位置が予め正確に調整され且つ認識されているものとする。
従って、インク吐出の有無を判定するために、キャリッジ28の走査動作によって、光センサ41による検査用印刷ブロックの走査を行った結果、インクが滴下されなかった空白印刷ブロックが検出された場合には、リニアエンコーダ29及びロータリーエンコーダ25の出力に基づいて、当該空白印刷ブロックに対応するノズルを、インク吐出が正常に行われない異常ノズルとして特定することが可能である。
インク吐出が正常に行われない異常ノズルが特定されたときは、当該異常ノズルのみに対しフラッシング等を実行して良好な状態に回復させたり、あるいは、当該異常ノズルが本来形成すべきドットを他のノズルを用いて形成させて印刷することも可能である。
図9は、光学式センサの受光出力信号波形と判定閾値との関係を示すグラフである。
上述のように、光学式センサのスポットにより照射される印刷ブロックが正常に印刷された正常印刷ブロックBLbである場合は、受光部41bが検出する反射光Lbの強度が減少するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは低下する。従って、スポットが正常印刷ブロックBLbを走査した際の出力信号レベルV0は相対的に低い値となり、この出力信号レベルV0を基準レベルとして受光出力信号波形は変動することとなる。
一方、光学式センサのスポットにより照射される印刷ブロックが空白印刷ブロックBLaである場合は、光センサ41の受光部41bが検出する反射光Lbの強度が増加するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは上昇する。従って、発光部41aにより形成されたスポットが空白印刷ブロックBLaを走査した際の出力信号レベルVLは相対的に高い値となり、図9に示すような受光出力信号波形においては、極大値VLのピークとして観測される。
それ故に、通常は、基準レベルとなる出力信号レベルV0とピークレベルとなる出力信号レベルVLとの間に、判定閾値Vthを設定しておくことにより、センサ受光出力信号レベルと判定閾値Vthとを比較して、各ノズルにおけるインク吐出の有無を判定することができる。
さて、前述のように、光学式センサは、インク吐出判定用光学式センサとしての用途に限らず、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態又は印刷媒体の有無の検出による印刷装置の種々の動作状態の判定を行う印刷動作状態判定装置として広く使用することができる。
ここで、Bi−D印刷の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定を、光学式センサによる印刷パターンの印刷濃度検出を通じて行う方法について説明する。
双方向(Bi−D)印刷とは、印刷ヘッドを搭載したキャリッジの主走査方向駆動動作における往路駆動動作及び復路駆動動作の双方において印刷ヘッドのノズルからインクを吐出して印刷を行う印刷方式であり、印刷効率の向上、印刷画像の高画質化等の観点から採用されている技術である。
このBi−D印刷では、往路駆動動作及び復路駆動動作の双方において印刷媒体に対しインク滴下を行うので、印刷画像の高画質化のためには、往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置が正確に調整されていなければならない。
そこで、Bi−D調整用印刷ブロックパターンをBi−D印刷により形成し、各印刷ブロックパターンの印刷濃度を光学式センサを用いて検出することにより、Bi−D印刷の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定を行い、その判定結果に基づいてBi−D印刷設定を行う。
図10は、Bi−D調整用印刷ブロックパターンの一例を示す平面図である。
Bi−D調整用印刷ブロックパターンは、図10に示すように、往路印刷パターンFWPと復路印刷パターンBWPとから構成される。往路印刷パターンFWP及び復路印刷パターンBWPはいずれも主走査方向、即ち、印刷ヘッドを搭載したキャリッジの駆動方向に直交する縦ライン状印刷パターンである。
Bi−D印刷設定においては、各Bi−D調整用印刷ブロックパターン形成領域上を印刷ヘッドが通過する際に、往路駆動動作中は一様な吐出タイミングでインクをノズルから吐出して滴下して往路印刷パターンFWPを各Bi−D調整用印刷ブロックパターン形成領域に印刷し、復路駆動動作中は各Bi−D調整用印刷ブロックパターンごとに少しずつ吐出タイミングをずらしながらインクをノズルから吐出して滴下して往路印刷パターンFWPを各Bi−D調整用印刷ブロックパターン形成領域の往路印刷パターンFWPに重ねて印刷することにより、往路印刷パターンFWPと復路印刷パターンBWPとの相対位置、即ち、往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置が少しずつ異なる複数のBi−D調整用印刷ブロックパターンを印刷形成する。
このBi−D調整用印刷ブロックパターンにおいて、往路印刷パターンFWPを構成する縦ライン状印刷パターンと復路印刷パターンBWPを構成する縦ライン状印刷パターンとが、図10(a)に示すように、交互に印刷されている場合は、当該Bi−D調整用印刷ブロックパターンBLPn−Dを印刷した際のインク吐出タイミングの誤差が最大になっているということを意味する。
尚、インク吐出タイミングの誤差が最大になっている図10(a)に示すようなBi−D調整用印刷ブロックパターンBLPn−Dは、余白部分が非常に少ないので、Bi−D調整において印刷される一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群のなかでは最も印刷濃度が高くなる。
一方、Bi−D調整用印刷ブロックパターンにおいて、往路印刷パターンFWPを構成する縦ライン状印刷パターンと復路印刷パターンBWPを構成する縦ライン状印刷パターンとが、図10(b)に示すように、ちょうど重なり合って印刷されている場合は、当該Bi−D調整用印刷ブロックパターンBLPn−Aを印刷した際のインク吐出タイミングの誤差が最小になっており、当該印刷装置における最適なBi−D印刷設定であるということになる。
従って、当該Bi−D調整用印刷ブロックパターンBLPn−Aを印刷した際のインク吐出タイミングを当該印刷装置のBi−D印刷設定として採用すれば、当該印刷装置によるBi−D印刷において高画質を実現することができる。
尚、インク吐出タイミングの誤差が最小になっている図10(b)に示すようなBi−D調整用印刷ブロックパターンBLPn−Aは、余白部分が非常に多いので、Bi−D調整において印刷される一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群のなかでは最も印刷濃度が低くなる。
図11は、Bi−D調整において印刷される一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群の一例を示す平面図である。
Bi−D調整のためのBi−D印刷設定においては、上述のように、各Bi−D調整用印刷ブロックパターン形成領域上を印刷ヘッドが通過する際に、往路駆動動作中は一様な吐出タイミングでインクをノズルから吐出して滴下し、復路駆動動作中は各Bi−D調整用印刷ブロックパターンごとに少しずつ吐出タイミングをずらしながらインクをノズルから吐出して滴下して、各Bi−D調整用印刷ブロックパターンを印刷形成する。
従って、一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群は、図11に示すように、各Bi−D調整用印刷ブロックパターンごとに段階的かつ周期的に印刷濃度が変化するものとなる。
図11においては、一例として、13個のBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP1,BLP2,...,BLP13が4段階の印刷濃度A,B,C,D(A<B<C<D)に印刷されているものとし、各符号に当該印刷ブロックパターンの印刷濃度を示す符号−A,−B,−C,−Dを付記して示している。印刷濃度が周期的に変化しているので、付記される符号もA,B,C,D,C,B,A,...という順に並んでいる。
Bi−D調整において印刷される一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群は、図11に示すように、通常、最高印刷濃度Dの2個のBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP4−D,BLP10−Dの中間位置に最低印刷濃度AのBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP7−Aが印刷される形態となる。
そして、このBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP7−Aを印刷した際のインク吐出タイミングが、当該印刷装置における最適なBi−D印刷設定であるということになる。従って、Bi−D調整用印刷ブロックパターンBLP7−Aを印刷した際のインク吐出タイミングを当該印刷装置のBi−D印刷設定として採用することにより、当該印刷装置によるBi−D印刷において高画質を実現することができる。
尚、図11に示すように、一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群においては、最高印刷濃度Dの2個のBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP4−D,BLP10−Dの外側にも、2個の最低印刷濃度AのBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP1−A,BLP13−Aが現れる場合が多い。
しかし、これら両端の最低印刷濃度AのBi−D調整用印刷ブロックパターンは、図10(b)に示す往路印刷パターンFWPを構成する縦ライン状印刷パターンと復路印刷パターンBWPを構成する縦ライン状印刷パターンとがちょうど一列分だけずれて重なり合って印刷されたことにより、見かけ上、中央のBi−D調整用印刷ブロックパターンBLP7−Aと同様の最低印刷濃度Aとなっているものである。
従って、これら両端の最低印刷濃度AのBi−D調整用印刷ブロックパターンを印刷した際のインク吐出タイミングは、通常、当該印刷装置におけるBi−D印刷設定として採用しない。
以上のようなBi−D調整のための印刷パターン検出の他にも、光学式センサは、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態又は印刷媒体の有無の検出による印刷装置の種々の動作状態の判定を行う印刷動作状態判定装置として広く使用することができ、例えば、紙送り誤差検出装置としても使用することができる。
そこで、光学式センサを紙送り誤差検出装置として使用する場合における紙送り誤差検出方法について説明する。
図12は、光学式センサを紙送り誤差検出装置として使用する紙送り誤差検出方法において印刷する紙送り誤差検出用印刷パターンの構成を模式的に示す平面図である。
光学式センサを紙送り誤差検出装置として使用する紙送り誤差検出方法においては、先ず、印刷ヘッドに形成された複数のインク吐出部の一部により構成される上流側ノズル列によりライン状の基準パターンR(N)を印刷した後、その上流側ノズル列の直下に位置していた印刷媒体領域が、印刷媒体搬送方向において上流側ノズル列よりも下流側に位置する複数のインク吐出部の一部により構成される下流側ノズル列の直下に位置することとなる紙送り量の理論値に補正値を適宜加算しながら紙送り動作を実行する。
ここで、紙送り量の理論値とは、紙送りローラが偏心又は偏摩耗等の生じていない設計データ通りの寸法のものであると仮定した場合において、印刷しようとする画像データから算出された紙送り量の値をいう。
そして、基準パターンR(N)と同様のライン状の調整用パターンA(N)を上端部ノズル列36Aにより基準パターンR(N)に重ねて印刷する。
尚、この紙送り誤差検出用印刷パターンを構成する基準パターンR(N)及び調整用パターンA(N)は、紙送り誤差を検出するためのものであるから、印刷媒体の搬送方向としての副走査方向に直交する主走査方向に平行な横ライン状印刷パターンである。紙送り誤差検出用印刷パターンは、この点において、キャリッジの駆動方向としての主走査方向に直交する副走査方向に平行な縦ライン状印刷パターンである往路印刷パターンFWP及び復路印刷パターンBWPにより構成されるBi−D調整用印刷ブロックパターンと異なっている。
紙送り誤差が最小限に抑制されている場合、即ち、紙送り量に全く誤差が生じていない場合には、図10(b)に示すように、基準パターンR(N)と調整用パターンA(N)とはちょうど重なり合って印刷され、基準パターンR(N)及び調整用パターンA(N)からなる紙送り誤差検出用印刷パターンの印刷濃度は最小となる。
一方、ノズルピッチの範囲内で最大限の紙送り誤差が生じている場合、即ち、ノズルピッチの1/2だけ紙送り誤差が生じている場合には、図10(a)に示すように、基準パターンR(N)を構成するラインと調整用パターンA(N)を構成するラインとが交互に印刷され、基準パターンR(N)及び調整用パターンA(N)からなる紙送り誤差検出用印刷パターンの印刷濃度は最大となる。
光学式センサを紙送り誤差検出装置として使用する紙送り誤差検出方法では、上述のようなライン状の基準パターンR(N)及び調整用パターンA(N)からなる紙送り誤差検出用印刷パターンの印刷濃度を検出することにより実際に発生している紙送り誤差を検出し、紙送り動作を実行する際に紙送り量の理論値に加算すべき補正値を決定する。
具体的には、紙送り量の理論値に加算する補正値をノズルピッチの±1/2の範囲で変動させながら、紙送り動作の前に基準パターンR(N)を、紙送り動作の後に調整用パターンA(N)をそれぞれ印刷し、各補正値に対応する紙送り誤差検出用印刷パターンの印刷濃度を検出して、最も印刷濃度の低い紙送り誤差検出用印刷パターンを特定することにより、紙送り量の理論値に加算すべき補正値の最適値を決定する。
補正値を±1/2ノズルピッチの範囲、即ち、1ノズルピッチの範囲で変動させることとしているのは、その範囲で補正値を変動させれば、必ずいずれかの値の補正値を用いたときに、基準パターンR(N)と調整用パターンA(N)とがちょうど重なり合って印刷されるはずだからである。
上述のようなBi−D調整により最適なBi−D印刷設定を行ったり、紙送り誤差検出により紙送り誤差の補正を行って高画質を実現するためには、前提条件として、一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群を構成する各Bi−D調整用印刷ブロックパターンの印刷濃度、及び、一連の紙送り誤差検出用印刷パターン群を構成する各紙送り誤差検出用印刷パターンの印刷濃度を正確に検出することが必要とされる。
しかしながら、光学式センサには、検出距離、即ち、発光部と印刷媒体表面との距離及び印刷媒体表面と受光部との距離が変動すると、印刷媒体表面の印刷状態が一様であっても受光出力信号レベルが変動するという特性がある。
図13は、光学式センサの検出距離変動に対する受光出力特性を示すグラフである。尚、図13のグラフの横軸では、検出距離が小さくなる方向を−、検出距離が大きくなる方向を+としている。
図13のグラフに示されるように、光学式センサにおいては、検出距離が最適値に設定されているときに最も大きくかつ安定した受光出力信号が得られる。
しかし、検出距離が最適値より小さくなったり大きくなったりすると、得られる受光出力信号の大きさは小さくなり、しかも、僅かな検出距離変動に対する受光出力信号の変動幅も大きくなる。
このような光学式センサの特性は、走査及び検出の対象である印刷媒体表面の印刷状態が一様であっても、印刷媒体のコックリングにより検出距離が変動すると受光出力信号の大きさも変動して、印刷媒体表面の印刷状態を正確に反映した検出結果が得られず、印刷動作状態判定において誤判定が発生し得るということを意味する。
図14は、コックリングによる検出距離変動により受光出力信号レベルが変動した場合の印刷動作状態判定における問題点を示す第1のグラフであり、図15は、コックリングによる検出距離変動により受光出力信号レベルが変動した場合の印刷動作状態判定における問題点を示す第2のグラフである。
印刷媒体のコックリングにより光学式センサの検出距離が変動すると、走査及び検出の対象である印刷媒体表面の印刷状態が一様であるにも拘わらず、図14に示すように、予め設定された一定値の判定閾値Vthを超えて受光出力信号レベルが変動することがある。
即ち、光学式センサの検出距離変動により判定閾値Vthを超えるピークVxがセンサ受光出力信号に発生すると、例えば、Bi−D調整用印刷ブロックパターンの印刷濃度検出の場合には、印刷濃度が相対的に低い印刷ブロックパターンを最高印刷濃度の印刷ブロックパターンとして判定してしまうという誤判定が発生することとなり、また、インク吐出有無の判定の場合には、インクが正常に吐出されて印刷された正常印刷ブロックが走査及び検出の対象であったにも拘わらず、インクが吐出されずに正常に印刷されなかった空白印刷ブロックとして判定してしまうという誤判定が発生することとなる。
また一方では、印刷媒体のコックリングにより光学式センサの検出距離が変動すると、走査及び検出の対象である印刷媒体表面の印刷状態が一様であるにも拘わらず、図15に示すように、予め設定された一定値の判定閾値Vthを大きく下回って受光出力信号レベルが変動することがある。
即ち、一様な印刷状態の印刷媒体表面を走査及び検出している際の受光出力信号レベルが光学式センサの検出距離変動により判定閾値Vthを大きく下回ると、本来、判定閾値Vthを超えるものとして検出されるべき受光出力信号のピークVL’が判定閾値Vthを下回ってしまい、例えば、Bi−D調整用印刷ブロックパターンの印刷濃度検出の場合には、最高印刷濃度の印刷ブロックパターンとして判定されるべき印刷ブロックパターンを識別し損なってしまうという誤判定が発生することとなり、また、インク吐出有無の判定の場合には、インクが吐出されずに正常に印刷されなかった空白印刷ブロックとして検出及び判定すべき走査対象が、検出されずに見過ごされてしまうという誤判定が発生することとなる。
ところで、このような誤判定の原因となるコックリングは、印刷のために搬送過程にある印刷媒体における印刷可能領域の総ての部分において同程度の大きさで現れているわけではなく、印刷可能領域の部位によってコックリングの大きさは異なっている。
図16は、印刷中の印刷媒体の状態及び印刷装置各部の概略構成を示す側面図である。
印刷装置の給紙トレイ90に装填されている印刷媒体としての印刷用紙Pは、給紙ローラ64により繰り出されて紙送りローラ(搬送ローラ)24及びその従動ローラ27により挟持された後、プラテン板26に支持されながら印刷ヘッド36の下を通過して、紙送りローラ24及びその従動ローラ27により搬送方向下流側へ順次搬送される。
尚、印刷用紙Pが紙検出センサ15上を通過する際には、印刷用紙Pの先端部及び終端部が紙検出センサ15により検出され、その検出タイミングと紙送りローラ24による紙送り量とから、印刷用紙Pの位置制御が行われる。
印刷用紙Pが紙送りローラ24及びその従動ローラ27により所定の紙送り量だけ搬送方向下流側へ搬送されると、印刷用紙Pの先端部は排紙ローラ76及びその従動ローラ75により挟持され、さらに印刷用紙Pが搬送方向下流側へ搬送されると、最後は、排紙ローラ76及びその従動ローラ75によって搬送され排紙される。
印刷ヘッド36は、印刷媒体搬送方向としての副走査方向に直交する主走査方向において往復駆動されるので、印刷ヘッド36直下の領域が印刷可能領域である。従って、印刷用紙Pが印刷ヘッド36の下を通過する際、一定の紙送り量ごとに印刷用紙Pが一時的に停止している間に、印刷ヘッド36直下の印刷可能領域に位置する印刷用紙Pの表面に印刷が行われる。
印刷用紙Pの表面への印刷は、通常、印刷用紙Pの先端部近傍から開始されて終端部近傍まで行われ、機種によっては、印刷用紙Pの先端部及び終端部に余白無しの印刷が可能なものもある。従って、通常、1枚の印刷用紙Pに対する印刷が終了する時点では、当該印刷用紙Pの終端部は印刷ヘッド36直下の領域内の印刷媒体搬送方向における最も下流側近傍に位置しており、当該印刷用紙Pの終端部は既に紙送りローラ24及びその従動ローラ27には挟持されていない状態となっている。
また、印刷動作状態判定装置としての光学式センサ41は、図2及び図16に示すように、通常、印刷ヘッドの印刷媒体搬送方向下流側端部に付設されるので、印刷動作状態判定のための印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷を印刷用紙Pの先端部から開始した場合、印刷動作状態判定用印刷パターンの既に印刷された部分から順次、光学式センサ41による走査及び検出が行われることとなる。そして、印刷用紙Pの終端部まで印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷が終了し、印刷用紙Pの終端部近傍における印刷動作状態判定用印刷パターンの光学式センサ41による走査及び検出が行われている時点においては、当該印刷用紙Pの終端部は既に紙送りローラ24及びその従動ローラ27には挟持されていない状態である。
従って、印刷動作状態判定のための印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷を印刷用紙Pの終端部近傍まで行う場合には、印刷用紙Pの所定部位から終端部までは、印刷用紙Pの終端部が既に紙送りローラ24及びその従動ローラ27に挟持されていない状態で、印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷が行われ、光学式センサ41による走査及び検出が行われることとなる。
印刷用紙Pにコックリングが発生していた場合、印刷用紙Pの終端部が既に紙送りローラ24及びその従動ローラ27に挟持されていない状態では、印刷ヘッド36及び光学式センサ41直下の領域に位置している印刷用紙Pの部分には、発生したコックリングがそのままの大きさで現れていることとなり、そのコックリングの影響により印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷精度が低下したり、光学式センサ41による検出精度が低下したりすることが十分にあり得る。
そして、印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷精度及び光学式センサによる検出精度の低下は、印刷動作状態判定における前述のような誤判定の原因となる。
従って、印刷動作状態判定における誤判定を回避するためには、仮に印刷用紙Pにコックリングが発生している場合であっても、可能な限り、そのコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制する条件の下で、印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷並びに光学式センサによる走査及び検出を行うことが望ましい。
そこで、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法は、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態の検出による印刷装置の種々の動作状態の正確な判定を可能とすべく、印刷媒体に発生し得るコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制することが可能な条件の下で印刷動作状態判定に使用する判定用印刷パターンを印刷し、かつ、光学式センサによる当該判定用印刷パターンの走査及び検出を行って、印刷動作状態判定を行う。
また、本発明に係る光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法は、上記印刷動作状態判定に使用される光学式センサの発光部の発光量及び受光部の検出感度を調整するための光学式センサの調整状態の正確な判定を可能とすべく、印刷媒体に発生し得るコックリングの影響を回避し又は最小限に抑制することが可能な条件の下で光学式センサの調整に使用する調整用印刷パターンを印刷し、かつ、光学式センサによる当該調整用印刷パターンの走査及び検出を行って、光学式センサの調整状態の判定を行う。
本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法と、本発明に係る光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法とは、基本構成が共通しているので、以下の説明では、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法を中心として説明を行う。
図17は、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法による印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷並びに光学式センサによる走査及び検出を実行する際の条件を示すための印刷装置の側面図である。
印刷用紙Pにコックリングが発生している場合、前述のように、印刷用紙Pの終端部が既に紙送りローラ24及びその従動ローラ27に挟持されていない状態では、印刷ヘッド36及び光学式センサ41直下の領域に位置している印刷用紙Pの部分には、発生したコックリングがそのままの大きさで現れていることになり、印刷動作状態判定における誤判定を招く原因となる。
そこで、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法においては、印刷用紙Pの終端部が印刷ヘッド36直下の領域内の印刷媒体搬送方向における最も下流側近傍に到達するまで印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷並びに光学式センサによる走査及び検出を継続せず、印刷用紙Pの終端部が紙送りローラ24及びその従動ローラ27の挟持位置を通過する前に、印刷用紙Pが紙送りローラ24及びその従動ローラ27並びに排紙ローラ76及びその従動ローラ75に挟持されている状態で、印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷並びに光学式センサによる走査及び検出を実行し且つ終了する。
このように、印刷用紙Pが紙送りローラ24及びその従動ローラ27並びに排紙ローラ76及びその従動ローラ75に挟持されている状態では、仮に印刷用紙Pにコックリングが発生していたとしても、紙送りローラ24及びその従動ローラ27と排紙ローラ76及びその従動ローラ75との間に位置する印刷用紙Pの部分、即ち、印刷ヘッド36及び光学式センサ41直下の領域に位置している印刷用紙Pの部分においては、コックリングが非常に小さく抑制された状態となっている。
従って、印刷用紙Pの終端部が紙送りローラ24及びその従動ローラ27の挟持位置を通過する前に、印刷用紙Pが紙送りローラ24及びその従動ローラ27並びに排紙ローラ76及びその従動ローラ75に挟持されている状態で印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷を実行し且つ終了することにより、印刷媒体のコックリングの影響を非常に小さく抑制し又はほぼ完全に回避して、判定対象となる印刷動作状態を高精度に反映する判定用印刷パターンを得ることができる。
また、その高精度な判定用印刷パターンを使用して、同様に印刷用紙Pが紙送りローラ24及びその従動ローラ27並びに排紙ローラ76及びその従動ローラ75に挟持されている状態で光学式センサによる走査及び検出を実行し且つ終了することにより、印刷媒体のコックリングの影響を非常に小さく抑制し又はほぼ完全に回避して、正確な印刷動作状態判定を行うことができるので、その判定結果に基づいて印刷装置の設定を最適化し又はメンテナンスを行うことにより高画質印刷を実現することができる。
以上に説明した本発明に係る印刷動作状態判定システム、印刷装置及び印刷動作状態判定方法は、印刷装置の主走査方向における双方向(Bi−D)印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置を調整するBi−D調整のための印刷パターン検出、紙送り誤差を検出して紙送り量を調整するための印刷パターン検出の他、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態を印刷動作状態判定装置としての光学式センサによって検出することにより印刷装置の種々の動作状態を正確に判定するための印刷動作状態判定システム、印刷装置及び印刷動作状態判定方法として広く適用することが可能である。
例えば、各インク吐出部からのインク吐出状態の判定にも適用することが可能であり、さらに、前述の双方向(Bi−D)印刷を行う場合のみならず、印刷装置の主走査方向における単方向(Uni−D)印刷を行う場合の各走査におけるインク滴下位置を調整するためのUni−D調整のための印刷パターン検出にも適用することが可能である。
また、本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法の上記基本構成は、本発明に係る光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法においても同様である。即ち、光学式センサ41の発光部41aの発光量及び受光部41bの検出感度の調整のための印刷パターン検出にも、上記基本構成は適用することができる。
本発明に係る光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法により光学式センサ41の発光部41aの発光量及び受光部41bの検出感度の調整を行う場合、印刷媒体に印刷されるのは、正確には、印刷装置の動作状態を反映する印刷動作状態判定用印刷パターンではなく、光学式センサ41の調整用サンプルとしての調整用印刷パターンである。また、その調整用印刷パターンは、光学式センサによる走査及び検出の直前に又は並行して印刷してもよいし、予め印刷媒体に印刷されているものとしてもよい。
さらに、本発明に係る光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法において使用する印刷媒体は、光学式センサ調整用印刷パターンが印刷されているものの他、未印刷状態のものを使用してもよい。
本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法は、インクジェットプリンタに限らず、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態を検出することにより印刷装置の種々の動作状態を判定するための印刷動作状態判定装置として光学式センサを搭載している印刷装置全般の印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法に適用することが可能である。
本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法の構成の主な適用対象であるインクジェットプリンタにおける主要部の概略構成を示す斜視図である。 印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと光センサ41との配置を示す透視図である。 プリンタ20の電気的構成を示すブロック図である。 印刷動作状態判定用光学式センサの通常の構成を模式的に示す説明図である。 一色のインクにより印刷形成された検査用パターンの一例を模式的に示す説明図である。 検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを模式的に示す説明図である。 光センサによる走査の際の検査用パターン上におけるスポットの軌跡を模式的に示す説明図である。 インク吐出の有無の判定における出力信号レベルと判定閾値との関係を示すグラフである。 光学式センサの受光出力信号波形と判定閾値との関係を示すグラフである。 Bi−D調整用印刷ブロックパターンの一例を示す平面図である。 Bi−D調整において印刷される一連のBi−D調整用印刷ブロックパターン群の一例を示す平面図である。 光学式センサを紙送り誤差検出装置として使用する紙送り誤差検出方法において印刷する紙送り誤差検出用印刷パターンの構成を模式的に示す平面図である。 光学式センサの検出距離変動に対する受光出力特性を示すグラフである。 コックリングによる検出距離変動により受光出力信号レベルが変動した場合の印刷動作状態判定における問題点を示す第1のグラフである。 コックリングによる検出距離変動により受光出力信号レベルが変動した場合の印刷動作状態判定における問題点を示す第2のグラフである。 印刷中の印刷媒体の状態及び印刷装置各部の概略構成を示す側面図である。 本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法による印刷動作状態判定用印刷パターンの印刷並びに光学式センサによる走査及び検出を実行する際の条件を示すための印刷装置の側面図である。
符号の説明
10 照射領域(スポット)
20 プリンタ
22 用紙スタッカ
25 ロータリーエンコーダ
26 プラテン板
28 キャリッジ
29 リニアエンコーダ
30 キャリッジモータ
31 搬送モータ
32 牽引ベルト
33 符号板
34 ガイドレール
36 印刷ヘッド
41 光センサ
41a 発光部
41b 受光部
50 受信バッファメモリ
52 イメージバッファ
54 システムコントローラ
54a 判定部
61 主走査ドライバ
62 副走査ドライバ
63 光センサドライバ
66 ヘッドドライバ
71 印刷パターン
15 紙検出センサ
64 給紙ローラ
24 紙送りローラ(搬送ローラ)
27 紙送りローラの従動ローラ
75 排紙ローラの従動ローラ
76 排紙ローラ
90 給紙トレイ
100 ホストコンピュータ
200 クリーニング機構
210 ヘッドキャップ
BL 印刷ブロック
BLa 空白印刷ブロック
BLb 正常印刷ブロック
CD 濃シアンインクノズル列
CL 淡シアンインクノズル列
KD ブラックインクノズル列
KL 淡ブラックインクノズル列
KP フォトブラックインクノズル列
MD 濃マゼンタインクノズル列
ML 淡マゼンタインクノズル列
YD イエローインクノズル列
La 投射光
Lb 反射光
MS 主走査方向
P 印刷用紙
SS 副走査方向
Vth 判定閾値
V0 空白印刷ブロックの出力信号レベル
VL 正常印刷ブロックの出力信号レベル(受光出力信号のピーク)
VL’検出距離変動や低周波ノイズにより下降した受光出力信号のピーク
Vx 検出距離変動や低周波ノイズにより上昇した受光出力信号のピーク
BLPn Bi−D調整用印刷ブロックパターン
FWP 往路印刷パターン
BWP 復路印刷パターン
BLPn−A Bi−D調整誤差最小(最低印刷濃度)印刷ブロックパターン
BLPn−D Bi−D調整誤差最大(最高印刷濃度)印刷ブロックパターン
R(N) 紙送り誤差検出用印刷パターンの基準パターン
A(N) 紙送り誤差検出用印刷パターンの調整用パターン

Claims (16)

  1. 印刷装置の動作状態を反映する印刷動作状態判定用印刷パターンが印刷された印刷媒体と、
    前記印刷媒体の終端部が前記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、前記印刷媒体が前記印刷装置の前記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、前記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、前記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
    前記受光出力信号の値に基づいて印刷装置の動作状態を判定する判定部と、
    を備えていることを特徴とする印刷動作状態判定システム。
  2. 前記印刷媒体は、前記印刷媒体の終端部が前記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、前記印刷媒体が前記印刷装置の前記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、前記印刷動作状態判定用印刷パターンが印刷されたものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷動作状態判定システム。
  3. 前記動作状態の判定は、インクを吐出する複数のインク吐出部のそれぞれからのインク吐出状態の判定、前記印刷媒体搬送方向に直交する前記印刷装置の主走査方向における双方向(Bi−D)印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定、前記印刷媒体搬送方向に直交する前記印刷装置の主走査方向における単方向(Uni−D)印刷を行う場合の各走査におけるインク滴下位置の調整状態の判定、前記印刷媒体搬送方向としての前記印刷装置の副走査方向における紙送り量の調整状態の判定を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷動作状態判定システム。
  4. 前記動作状態の判定は、前記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷動作状態判定システム。
  5. 印刷媒体と、
    前記印刷媒体の終端部が前記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、前記印刷媒体が前記印刷装置の前記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、前記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、前記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
    前記受光出力信号の値に基づいて前記光学式センサの前記発光部の発光量及び前記受光部の検出感度の調整状態を判定する判定部と、
    を備えていることを特徴とする光学式センサ調整システム。
  6. 前記調整状態の判定は、前記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われることを特徴とする請求項5に記載の光学式センサ調整システム。
  7. 前記印刷媒体は、光学式センサ調整用印刷パターンが印刷されているものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の光学式センサ調整システム。
  8. 前記印刷媒体は、未印刷状態のものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の光学式センサ調整システム。
  9. 印刷装置の動作状態を反映する印刷動作状態判定用印刷パターンが印刷された印刷媒体の終端部が前記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、前記印刷媒体が前記印刷装置の前記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、前記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、前記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、前記印刷媒体表面を走査する走査過程と、
    前記受光出力信号の値に基づいて印刷装置の動作状態を判定する判定過程と、
    を備えていることを特徴とする印刷動作状態判定方法。
  10. 前記印刷媒体の終端部が前記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、前記印刷媒体が前記印刷装置の前記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、前記走査過程の前に、前記印刷動作状態判定用印刷パターンを前記印刷媒体に印刷する印刷過程をさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の印刷動作状態判定方法。
  11. 前記動作状態の判定は、インクを吐出する複数のインク吐出部のそれぞれからのインク吐出状態の判定、前記印刷媒体搬送方向に直交する前記印刷装置の主走査方向における双方向(Bi−D)印刷を行う場合の往路インク滴下位置と復路インク滴下位置との相対位置調整状態の判定、前記印刷媒体搬送方向に直交する前記印刷装置の主走査方向における単方向(Uni−D)印刷を行う場合の各走査におけるインク滴下位置の調整状態の判定、前記印刷媒体搬送方向としての前記印刷装置の副走査方向における紙送り量の調整状態の判定を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷動作状態判定方法。
  12. 前記動作状態の判定は、前記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の印刷動作状態判定方法。
  13. 印刷媒体の終端部が前記印刷装置の紙送りローラ及びその従動ローラの挟持位置を通過する前に、前記印刷媒体が前記印刷装置の前記紙送りローラ及びその従動ローラ並びに排紙ローラ及びその従動ローラに挟持されている状態の下で、前記印刷媒体に対し照射光を出射する発光部、及び、前記印刷媒体表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、前記印刷媒体表面を走査する走査過程と、
    前記受光出力信号の値に基づいて前記光学式センサの前記発光部の発光量及び前記受光部の検出感度の調整状態を判定する判定過程と、
    を備えていることを特徴とする光学式センサ調整方法。
  14. 前記調整状態の判定は、前記受光出力信号の値と所定の閾値との比較により行われることを特徴とする請求項13に記載の光学式センサ調整方法。
  15. 前記印刷媒体は、光学式センサ調整用印刷パターンが印刷されているものであることを特徴とする請求項13又は14に記載の光学式センサ調整方法。
  16. 前記印刷媒体は、未印刷状態のものであることを特徴とする請求項13又は14に記載の光学式センサ調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019206090A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、コックリング判定方法、機械学習装置

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