JP2005102773A - 学生の行動管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 学生の行動パターンデータを測定するための運動測定装置と、学生の行動パターンデータを処理するためのコンピュータ装置と、から構成される学生の行動管理システムであって、運動測定装置は、学生の身体における所定部分の少なくとも1つの方向の加速度および角速度、あるいはいずかれ一方の速度データ、または学生の他の身体的データを測定することにより、学生の行動パターンデータを測定し、コンピュータ装置は、測定された学生の行動パターンデータから、異常行動や、肥満や拒食症を判断して評価し、当該評価結果を、コンピュータ装置を管理するデータ管理者が、コンサルタント等を介して、学校の責任者に対して通知する。
【選択図】 図1
Description
例えば、加速度計を備えた携帯端末を身に付け、自動計測した運動量を外部のセンタコンピュータに電話送信し、予め入力しておいた個人データと比較して、所定の健康診断を実施し、その健康診断結果を、携帯端末において表示する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、行動データ収集装置側での個人情報の入力や、大量の2次加工情報の蓄積を不要とし、操作性やメモリ容量の削減を図るために、行動データ収集装置の体動センサが検出した体動データを1次加工し、それを受信した行動データ出力装置(外部パソコン側)が、予め入力しておいた個人情報を用いて2次加工したデータを出力する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、行動情報検出機器のメモリ容量を低減するために、センサと、体動検出回路の出力より内部MPUを用いて歩数、歩行ペース、行動の種類、運動強度、消費カロリー等の生体情報を計算し、所定時間毎に計算結果を記憶、表示、あるいは外部に送信する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、日常的な生活における、人体の運動(動作を含む)を分類したり、その分類結果に従って運動の消費エネルギを算出したり、あるいはさらにその消費エネルギを長時間積算したりすることができる運動測定装置も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
一方、従来は、個人の行動パターンに関する情報のみならず、体重や身長等を含めた個人情報のデータ管理について、十分な注意が払われておらず、かかる個人情報が漏洩して、個人の尊厳が冒されやすいという問題も見られた。
そこで、本発明の目的は、コンピュータ装置の管理者等である第三者としてのデータ管理者が、学生の行動(運動)パターンを測定、分類し、その分類結果に従って、異常行動を行なっていることや、行動パターンの消費エネルギを算出し、さらにはその消費エネルギを栄養摂取データとの関係において評価することにより、学生の健康管理や異常行動の矯正等に役立たせる学生の行動管理システムを提供することである。
なお、上述した学生の行動パターンデータに基づく評価結果には、行動パターンの適切性はもちろんのこと、個人特性に関する抽出結果も含まれ、例えば、多食系行動、少食系行動、多動系行動、少動系行動等とするような評価結果も含まれることが好ましい。
また、学校の責任者とは異なるデータ管理者、例えば、コンピュータ装置を管理するデータ管理者が存在し、そのデータ管理者が、学生の健康状態について評価するため、個人情報の秘密化が図られるとともに、広範なデータを集積できるため、評価結果の信頼性を高めることができる。
さらに、所定のデータ管理者から、客観的に評価された学生の健康状態等に関する評価結果が、専門化としての学校の責任者(親権者、教育委員会、あるいはコンサルタント等を含む場合がある。)に対して迅速に通知されるため、手遅れになる前に、学生の健康管理や異常行動の矯正等に役立たせることができる。
なお、学校であれば、体育館での体育や、教室における授業等が設定されているものの、基本的には同一クラスであれば同様の行動を取るため、行動パターンデータを測定しやすいとともに、学生の健康状態等を正確かつ客観的に評価することができる。
なお、学生における健康状態等に対して、家庭における朝食や夕食の栄養摂取データも影響することはもちろんであるが、それらの好き嫌いや食事量については、昼食(給食)における好き嫌いや食事量と所定の相関関係があることが判明しており、栄養摂取データとして、昼食に関するデータのみを用いたとしても、学生の行動管理システムの評価結果の正確性や客観性に関して特に問題となることはない。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明の実施形態について、具体的に説明する。
図2は、図1に例示する学生の行動管理システムのより詳細な具体例を示す図である。かかる行動管理システムは、学生の行動パターンデータを測定するための運動測定装置3と、測定された学生の行動パターンに関するデータから消費カロリーを算出するとともに、別途入力された栄養摂取データと、消費カロリーと、を比較演算して、得られた評価結果(演算結果)を出力するためのコンピュータ装置8と、から基本的に構成されている。
なお、図1において、学生と、運動測定装置3との間のライン3aが、任意ではあるが、所定の行動パターン等の情報を、学生に対して表示していることを示しており、ライン3bが、学生の行動パターンデータを運動測定装置3が測定していることを示している。
そして、運動測定装置3と、コンピュータ装置8と、の間で通信する充電・通信アダプタ4と、複数の無線LAN端末との間でルートを開設してネットワークを構築する無線LANルータ5と、身体の体重を測定するための無線LAN体重計6と、身体の体脂肪や内臓脂肪を測定するための無線LAN体脂肪計(無線LAN内臓脂肪を含む。)7とが設けてあり、充電・通信アダプタ4上に装着された運動測定装置3からライン4cを介して受信した運動パターンデータをもとに、消費カロリーに関する演算を行った後に、健康管理に関するデータを示すためのモニタ9と、をさらに含んでいることが好ましい。
ここで、加速度出力P13と、角速度出力P14は、それぞれ加速度演算回路15および角速度演算回路16によって所定の演算が施される。この所定の演算とは、信号P13、P14の波形に加工を施して信号を変換することであり、たとえば入力波形のピーク値を抽出する、整流・平滑化を行って平均化する、所定期間に現れる波形のピーク値の分散値を求める、所定期間の信号を細かくサンプリングしてその分散値を出す、またさらにそれらの対数を求める、あるいはその他の数学的処理を行うことや、振動する波形の周期を求めること等を意味する。それらの出力である運動データは、加速度演算出力P15および角速度演算出力P16である。
これらの情報を含む判定結果信号P17は、記憶装置19に記憶されるとともに表示装置18(必要な回路を含む)に送られて、その内容(運動の種類、強度、その評価)等が予め登録されていた学生の個人情報や、栄養摂取データとともに表示され、医療担当者等を含むデータ管理者による診断や判断を可能にする。また、記憶装置19に記憶された内容を含む記憶信号P19は、再生回路20によって必要に応じて再生信号P20として随時再生され、表示装置18により表示される。
また、制御回路26は、運動測定装置3内の各回路に作用し、制御信号P261、P62、P263、P264、P265を発生し、各回路の動作タイミングや各回路間の連携動作を調整することが好ましい。
したがって、図2に示すように、コンピュータ装置8は、演算および制御を行うCPU31、BIOSを記憶するROM32、ハードディスクHD34からOSソフトウエアおよびアプリケーションソフトウエアをブートして書き込むRAM33、OSソフトウエアおよびアプリケーションソフトウエアを記憶するとともにソフトウエアからなるカロリー演算部34aと表示制御部34bを記憶するハードディスクHD34、VRAMに表示データを描画してモニタ9に表示する表示制御回路35、COMポートおよびUSBポートとの間でシリアル通信を制御する通信制御回路36、キー操作によりキーコードを入力するキーボード37、画面上に表示されたカーソル位置を移動するとともにクリック情報を入力するマウス38、無線LANルータ5との間で無線LAN通信を行う無線LAN制御回路39から構成されていることが好ましい。
そして、ハードディスクHD34には、摂取カロリーに相当する食事メニュー等の情報を記憶するデータベースを有していることが好ましい。
なお、運動測定装置3には、図示しないものの、学生の身体における所定部分の少なくとも一つの方向の加速度および角速度以外の測定装置として、学生の身体的データとしての脈拍、心拍数、血圧等を測定するための機能を備えることが好ましい。
次に、運動測定装置3による学生の行動パターンの認識方法について詳しく説明する。かかる運動測定装置3は、図2に示すように、内部には少なくとも運動センサ11、12と、各種測定回路13、14、15、16、17、18、19、20、27とを内蔵していることが好ましい。また、その形態としては、図3に示すように、学生が違和感なく装着できるように、腕時計に似た形としてあることが好ましい。そして、図示しないが、腕巻きバンドによって、例えば、学生の手首に装着することが好ましい。ただし、運動測定装置3を、ペンダント風にアレンジしたり、腰や足に装着したりする構成であってもよい。
なお、複数の学生間で、一つまたは少数の運動測定装置を共用できるように、かかる運動測定装置の周囲を抗菌性材料で被覆したり、取替え可能な透明材料で被覆したりすることも好ましい。
また、運動測定装置3の運動センサ11、12において、かかる運動測定装置3の固有の方向に対する少なくともそれぞれ1つの方向の加速度(Gx)および角速度(ωz)、あるいはいずれか一方の速度データを測定することが好ましい。測定される加速度(Gx)の方向は、着用者が立って腕を自然に体側に下げたとき、体の上下方向(すなわち鉛直方向。これをX軸とする)に相当する方向である。また、測定される角速度(ωz)の方向は、腕を体側面に平行に振るときの、身体の左右軸(Z軸)回りに手首の自然な回転方向に相当するものである。
そして、測定された加速度(Gx)や、角速度(ωz)のデータは様々に加工され、運動パターンや運動種類の識別や、消費エネルギの計算に用いることができる。その場合、加速度(Gx)や、角速度(ωz)の運動データをコンピュータ装置8に転送し、コンピュータ装置8が演算して、視覚化するとともに、所定の記録をすることが好ましい。
なお、学生の行動パターンにおいて測定される加速度(Gx)や角速度(ωz)は、測定周波数10〜100Hz(例えば20または50Hz)でサンプリングしたデータを用いることが好ましい。また加速度(Gx)や角速度(ωz)の大きさを示す量として、サンプリングしたデータの所定個数の絶対値の和、あるいは2乗和を使用することが好ましい。
測定される加速度(Gx)や、角速度(ωz)のサンプリングデータにおいて、所定の周期性が見られれば、身体の行動パターン、例えば、体育時間や教室移動において、歩行状態や、走行状態であることを推定することができる。一方、サンプリングデータにおいて、所定の周期性が認められないような場合には、他の運動、例えば、机にすわった状態での授業等を受けていると判断することができる。
さらに、歩行状態や、走行状態の差については、加速度(Gx)の差が顕著に見られることで区別することができる。これらの行動は、加速度(Gx)または角速度(ωz)の大きさを示す量によって、強度を何段階かに分けることもできる。さらに、歩行状態や、走行状態であると判断された場合には、データの周期性から歩数や歩幅等をカウントすることも容易に実施することができる。
従来の広範な研究データにより、例えば、20〜29歳の男性を基準として、種々の行動の形態毎に単位体重(kg)当たりの消費エネルギが「行動別係数」として図6に示す[表1]のように与えられている。(日本体育協会スポーツ科学委員会による。)
さらに、年齢や性別の異なる被験者(使用者)については、消費エネルギに関する補正係数が図6に示す[表2]のように与えられている。(第4次改定「日本人の栄養所要量」による。)
したがって、学生が行っていると推定される運動パターンや運動の種類が決まれば、独自に取得した基礎データに基づくこともできるが、このような外部機関によって得られた基礎データに基づいて、行動パターンにおける短時間の消費エネルギ(基礎代謝エネルギを含む)について計算することができる。
長時間の消費エネルギについては、時間的に変化する短時間の消費エネルギを積分することにより、算出することができる。あるいは、運動センサを常時ではなく間欠的に動作させ、動作中のデータより識別された運動パターンの種類および強度が、例えば数分〜10数分である間欠動作の間隔期間中に持続するものと推定し、それより計算した消費エネルギを積算してもよい。
(4)−1 測定時期
また、学生の行動パターンを認識するにあたり、学生が、学校に滞在している時間内に実施することが好ましい。この理由は、所定の運動測定装置を共通して用いることができ、経済的にデータ取得ができるとともに、健康状態のみならず異常行動状態の原因となりやすい学校での行動を評価することができるためである。
また、学校内の測定であれば、体育館での体育や、教室における授業等が設定されているものの、基本的には同一クラスであれば同様の行動を取るため、行動パターンデータを測定しやすいとともに、学生の健康状態等を正確かつ客観的に評価することができるためである。
また、学生の行動パターンを認識するにあたり、所定単位で学生の行動パターンデータの測定を実施することが好ましい。すなわち、各学校単位、各学年単位、各クラス単位、または1クラスの構成人数の20〜80%の単位の少なくとも一つで実施することが好ましい。
例えば、各学校単位で実施することにより、学生の健康状態を学校間で比較することができ、一定の学校で学生間に健康問題や異常行動の問題があることを客観的に判断することができる。また、各学年単位で実施することにより、学生の年齢に応じた健康状態を把握したり、所定の学年のみに異常行動を行なったりする学生が存在することを客観的に判断することができる。
また、各クラス単位で測定することにより、学生間の差別感をなくするとともに、所定のクラスのみに異常行動を行なう学生が存在したり、健康問題をかかえている学生がいたりすることを客観的に判断することができる。
さらには、クラスの一部の学生をランダム抽出し、所定人数だけ測定したとしても、ある程度の客観的データがとれるばかりか、少数の運動測定装置を用いて、迅速に測定することができる。
また、学生の行動パターンを認識するにあたり、学生の健康状態等を、データ管理者が識別番号をもとに管理することが好ましい。すなわち、学生の氏名と、その学生に対応したランダムな識別番号の対応表を作成しておき、データ管理者側には、識別番号のみを通知しておくことにより、データ管理者側から、仮に何らかのデータが漏洩したとしても、学生個人に対する影響を少なくすることができる。
逆に言えば、図1に示すように、データ管理者側は、学生の行動パターンに関する個人情報を一般的見地や医療的見地から所定評価するものの、その個人と関係付けた情報自体については、守秘義務を有する学校の責任者が、基本的に蓄積データとして、保管することが好ましい。
さらに、学校の関係者と学生との間において、学校の責任者が学生の尊厳を尊重しつつ、得られた個人情報を学生にフィードバックすることも好ましい。
また、学生の行動パターンを認識するにあたり、対象とする学生が12歳以下の小学生であることが好ましい。もちろん、学生には、幼稚園生、小学生、中学生、高校生、大学生、予備校等の所定の同一的教育行動をとる可能性が高い人が対象になるが、12歳以下の小学生の場合、将来を含めて健康状態等を含む生活習慣について、最も影響力があるためである。また、小学生であれば、運動測定装置による行動パターンの測定についても、より安全かつ精度良く実施することができるためである。
よって、12歳以下の小学生を対象にした場合、不適当な生活習慣が身につく前に、本発明の行動管理システムを有効活用し、肥満や拒食症、さらには学級崩壊に連鎖する異常行動やいじめ行動等を矯正することができる。
次いで、行動管理システムによる測定動作を説明する。図4は、運動測定装置の測定動作を表すフローチャートであり、図5は、そのうちのエネルギ計算を行う部分のフローチャートの動作を示す。
まず、図4に示すステップS1ではユーザの年齢、性別、体重、さらに、昼食、例えば、給食の内容や摂取量、さらには残量等のデータを入力する。
なお、上述したように、栄養摂取データとして、平均化された昼食に関する栄養摂取データを用いるため、学生の健康状態等について、さらに正確かつ客観的に評価することができる。さらに、学生における健康状態等に対して、家庭における朝食や夕食の栄養摂取データも影響するものの、それらの好き嫌いや食事量については、昼食(給食)における好き嫌いや食事量と所定の相関関係があることより、昼食に関するデータを利用することは極めて有効である。
次いで、ステップS2では、電源がONになると、運動センサおよび測定回路が動作を開始し、ステップS3において所定のタイミングでGxとωzを多数測定することを示している。
次いで、ステップS4では、ωzを例えば20Hzでサンプリングし、4Hz以下の周波数がないかを0.1Hzおきに精査する周波数分析(Short time DFTによる)を行うことを示している。このデータは、一例として2秒毎に更新することが好ましい。また、歩行の周波数は0.5〜1.8Hz程度であることが好ましい。
次いで、ステップS5では、期間中のGxデータの平均値aと、ピーク値bとの比を計算することを示している。
次いで、ステップS6では、周期性の判定を行うことを示している。周期性が認められないか、b/a<7である場合には、周期性がなしとして、図5に示す分岐A点に移行し、非周期運動のエネルギ計算が行われる。一方、周期性があることが明瞭であって、b/a≧7である場合には、ステップS7で歩行または走行を行っていると識別され、ステップS8でωzのピーク周波数の2倍×2秒を2秒間の歩数としてカウントする。
次いで、ステップS9では、その歩数が表示され、またその変化についても記憶保存されることを示している。そしてさらに走行や歩行のエネルギ計算のフローの開始点Bに移行する。
すなわち、Gx<2ならば教室における勉強等の行動をしており、2<Gx<6なら教室における楽器演奏や立位での歩行等の行動をしており、6<Gx<16なら清掃や軽いスポーツ等の行動をしており、16<Gxなら体育における激しい運動等の行動をしていると推定できる。なお、それぞれ分類された運動パターンに対して、所定の行動係数を適用する。
なお、ここで用いているGxやωzの大きさを表す数値は、本実施の形態において用いた測定回路の出力電圧値であり、加速度や角速度またはそれらの絶対値(あるいは2乗和)との比例的な関係はあるものの、それらの力学的な単位を持つ値ではない。
消費エネルギ=行動別係数[kcal/kg/分]×体重[kg]×時間[分]×補正係数 (1)
次いで、ステップS14では、消費エネルギ値の表示と、保存とが行われることを示している。すなわち、消費エネルギとしては、例えば、学校生活における1日毎の値を表示する。また、データ処理が終了したならば、終点Cから図4に示すステップS4のC点に戻り、次の運動解析を行うことが好ましい。
すなわち、走行や、歩行の行動をしている場合にはB点より、ステップS15においてさらにその分類を行い、それぞれ行動係数を決定することが好ましい。より具体的には、Gxおよびωzの2乗和(または絶対値の和)を用いて、Gx<8かつωz<2.8なら歩行1、2.8<ωz<5なら歩行2、5<ωz<7.2なら歩行3、7.2<ωzなら歩行4、8<Gx<16なら走行1、16<Gxなら走行2の評価とする。
次いで、図5に示すステップS16では、行動係数を用いて既述の式により、消費エネルギを計算する。D点を出たフローは、図5のステップS14に送られてデータの表示と、保持とを行う。
ただし、コンピュータ装置の管理者である第三者からの漏洩についても防止するために、上述したように、データ管理者側では、学生に付与された所定の識別番号のみでもって管理し、学生と、識別番号との間の対応表については、さらに学校側の責任者のみが管理できる体制であることがより好ましい。
したがって、幼稚園生、小学生、中学生、高校生、大学生、予備校等の所定の同一的教育行動をとる可能性が高い人を対象として、健康状態や異常行動等を含む学校生活について、指導したり、矯正したりすることが容易にできるようになった。
また、学生の親権者に対しても、客観的かつ具体的な説明を実施することも可能となり、ひいては、家庭内での教育や栄養指導にも役立たせることができるようになった。
3:運動測定装置
4:充電・通信アダプタ
6:無線LAN体重計
7:無線LAN体脂肪計
8:コンピュータ装置
9:モニタ
Claims (12)
- 学生の行動パターンデータを測定するための運動測定装置を用いた学生の行動管理システムであって、
前記運動測定装置は、学生の行動パターンデータを測定し、この行動パターンデータを演算して得られた評価結果を、学校の責任者とは異なるデータ管理者が、学校の責任者に対して通知することを特徴とする学生の行動管理システム。 - 前記学生の行動パターンデータは、前記運動測定装置により測定される学生の身体における所定部分の少なくとも一つの方向の加速度および角速度、あるいはいずかれ一方の速度データ、または学生の他の身体的データに基づくものであることを特徴とする請求項1に記載の学生の行動管理システム。
- 前記行動パターンデータに関する演算を、コンピュータ装置を用いて行うことを特徴とする請求項1または2に記載の学生の行動管理システム。
- 前記行動パターンデータに関する評価結果を、前記データ管理者が、コンサルタントを介して、前記学校の責任者に対して通知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記行動パターンデータに関する演算において、測定された学生の行動パターンデータから消費カロリーを算出するとともに、当該消費カロリーと、別途入力された栄養摂取データと、を比較演算することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記運動測定装置により測定される学生の行動パターンデータから、異常行動を判定し、その判定結果を、前記評価結果とともに、前記学校の責任者とは異なるデータ管理者が、前記学校の責任者に対して通知することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記学生の行動パターンデータの測定を、前記学生が、学校に滞在している時間内に実施することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記運動測定装置による学生の行動パターンデータの測定を、各学校単位、各学年単位、各クラス単位、または1クラスの構成人数の20〜80%の単位の少なくとも一つで実施することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記学生に対して、識別番号をそれぞれ割り当て、当該識別番号をもとに、前記評価結果をデータ管理者が管理することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記栄養摂取データが、昼食に関する栄養摂取データであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記コンピュータ装置に対して、前記栄養摂取データとともに、学生の体重データおよび身長データを入力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
- 前記対象となる学生が、小学生であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の学生の行動管理システム。
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