JP2005102674A - 使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法 - Google Patents

使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005102674A
JP2005102674A JP2003376311A JP2003376311A JP2005102674A JP 2005102674 A JP2005102674 A JP 2005102674A JP 2003376311 A JP2003376311 A JP 2003376311A JP 2003376311 A JP2003376311 A JP 2003376311A JP 2005102674 A JP2005102674 A JP 2005102674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion exchange
exchange resin
exchange resins
powder
cat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003376311A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Maekawa
文男 前川
Masayo Maekawa
雅代 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003376311A priority Critical patent/JP2005102674A/ja
Publication of JP2005102674A publication Critical patent/JP2005102674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

〔課題〕狭い閉鎖系空間でペットを飼育する人が多くなり、都会のマンションでの飼育も法的に認められるようになり、室内飼育が奨励されるようになった。それに伴い排泄物の処理問題、特に、猫の尿に存在する悪臭が、次第に大きな社会問題になりつつあり、機能性のみならず取り扱いにも優れたトイレや猫砂の提供が切望されている。これらペット臭以外にも、広い範囲で悪臭除去策が望まれている。
〔解決手段〕粉末イオン交換樹脂の持つ脱臭機能を猫砂に応用して、取り扱い易く、脱臭機能を発揚し易い粉末イオン交換樹脂を用いた、猫砂補填剤を提供するものであり、好ましくは、0.1〜10mmの粒状多孔体の製造方法であって、使用済み粒状イオン交換樹脂のリサイクル利用であって、産業廃棄物としてのイオン交換樹脂を有効利用する新たな分野を提供するものであり、従来殆ど用途のなかった陽イオン交換樹脂を含めた粉末イオン交換樹脂による環境浄化方法を提供する。

Description

発明の詳細な説明
〔発明の属する技術分野〕
使用済みイオン交換樹脂をリサイクル使用する資源の有効利用に関する発明であり、既に、陰イオン交換樹脂については、溶液の清浄剤として再利用方法を、本発明者等が見出し、既に工業的規模で使用されているが、陽イオン交換樹脂については、現在でも産業廃棄物として処理されている。本発明で始めて、陽イオン交換樹脂の大量リサイクル利用方法を可能にした。該イオン交換樹脂は、破砕粉末化することで、吸着性能が著しく向上し、該粉末イオン交換樹脂と、動物の排泄物中に存在する有機酸やアンモニア、アミンで代表される悪臭成分を接触させることで、イオン交換樹脂の交換基が、これら揮発成分を吸着捕捉して、これら悪臭成分を化学的に無臭化する。特に、猫砂として利用することで、卓越した消臭機能を持った差別化商品を提供する。
〔従来の技術〕
ペットを狭い閉鎖系空間で飼育する必要性が高まる中で、脱臭力に優れた猫砂が望まれているが、この面の高性能製品はなく、ベントナイト等の粘土鉱物、シリカゲル、木粉・紙粉、植物繊維を顆粒状とした猫砂が主流であり、ポリマーを添加することで吸水性を高めたり、ゲル化剤を添加することで塊の形成を高めることで、排泄物の分散を防ぐ工夫をしたり、マスキング剤を添加することで、悪臭を緩和させることで高性能化を計っている。脱臭能力のあるポリアクリルポリマー等を添加して消臭機能を高める試みもあるが、最も重要な脱臭機能に難点があり、高性能猫砂の開発が強く望まれている。
粉末イオン交換樹脂は、悪臭吸着作用のあることは判っていたが、実用上、使用不可能であると考えられていた。その最大の理由は、当該樹脂が高価で、研究対象にならなかったことによるものと思われる。通常使用形態である粒状イオン交換樹脂では、新品でも悪臭除去作用は弱く、当然の事として、使用済みイオン交換樹脂をリサイクル使用しようとする発想はなく、未踏の分野であったが、乾燥品が、猫尿と接触することで、尿を吸蔵し、悪臭を和らげることを知った。この発明は、使用済みのイオン交換樹脂をリサイクル使用することで安価に原材料が得られること及び微粒子化することで、脱臭力が著しく向上し、陽イオン交換樹脂に於いても消臭作用を持つという予期しない知見で始めて可能になった新しい技術の一つでもある。
イオン交換樹脂は工業的規模で、水や各種溶液の精製に使用されるが、使用済みのイオン交換樹脂は、産業廃棄物として埋め立て処理するか焼却処理をしている。この使用済みイオン交換樹脂に、悪臭の酷い猫の尿を通流する時、悪臭が低下し、特に、この効果は、粒径が小さくなるほど、その効果は大きいことも知った(特許請求範囲1)。該樹脂を、尿(水溶液)と接触し易すく、使い易い形態にすること即ち、該イオン交換樹脂を機械粉砕し、イオン交換樹脂の機能を維持しながら、猫が好んで排泄し、飛散しない形状に再加工することで、機能性のみならず、取り扱い易い高性能猫砂の製造出来ることを知った(特許請求範囲2)。
工業的に使用されているイオン交換樹脂は、スチレンとジビニールベンゼンとの共重合体に酸性或いはアルカリ性の交換基を付与した高分子体で、直径0.3〜2mmの球形の粒状物質であり、揮発性悪臭成分よりなる有機酸、アンモニアが水に溶解していると、樹脂交換基と反応して、これを吸着捕捉し無臭成分にする。イオン交換樹脂交換基の違いで陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂に区分され、その作用も異なるが、猫砂に併用した時の悪臭の除去作用は、陽イオン交換樹脂交換樹脂単独でも、陰イオン交換樹脂単独でも大きいことが判った。従来、リサイクル利用の難しかった陽イオン交換樹脂単独でも、陰イオン交換樹脂に優るとも劣らない効果があることが判った。このことは資源の有効利用の見地からは非常に重要なことである。これらイオン交換樹脂は粉砕微粒子化することで、物理吸着作用が著しく向上し、使用済みイオン交換樹脂の破砕品であっても、粒状イオン交換樹脂とは比較にならない程の優れた消臭作用を発揚する。
本発明で使用して効果的なイオン交換樹脂は、工業的に常用されている粒状イオン交換樹脂を多サイクル利用して能力低下した使用済みイオン交換樹脂や樹脂製造工程で発生する規格外製品を、機械粉砕により平均粒径250μm以下の微粒子状に調製したもので充分あり、本発明で言う使用済みイオン交換樹脂には、当然の事として、樹脂製造工程で発生する規格外製品を始め、新品樹脂の適用を除外するものではない。
本発明者等が、粉末イオン交換樹脂を利用した水の濾過清浄剤や代替土壌について、特開2000−312881他で開示し、粉末イオン交換樹脂を特願2002−373423で悪臭除去、空気清浄に利用する特許申請をしているが、吸着体の形態や使用方法が著しく異なり、本発明で言う猫砂等としての適用は、全く不可能である。
特願2002−373423の製法による消臭剤を用いて、猫砂として利用する工夫を試み、数々の難点があることが判ったが、該繊維状吸着体に、粉末活性炭及び又は珪藻土焼結造粒品を添加、ミキサーで高速攪拌することで、粉末活性炭及び又は珪藻土焼結造粒品を均一に包含した粉末イオン交換樹脂繊維状吸着体を製造することに成功し、この吸着体は、従来品にはない優れた機能を持つことが判った。特に粉末活性炭をイオン交換樹脂と併用する効果は大きく、猫のトイレに充満する空気中の悪臭成分、イオン交換樹脂では除去し難い特殊な臭いを、効率良く捕捉消臭することが判った。更に、珪藻土焼結造粒品を包含させることで、該繊維状吸着体の非圧縮性を高め、特に、両者の混合割合に応じて、その機能性は変わるが、繊維状吸着体が主体の場合、溶液や空気の通流時に発生する濾過抵抗を小さくし、該繊維状樹脂の機能を高め、適用範囲を広めるばかりでなく操作をも容易にすると言う予期しない効果のあることを知った。深層濾過に珪藻土焼結造粒品を用いて、溶液を通流する時、運転を容易にし、通流濾過性能を著しく高めることを知り、本発明(特許請求範囲3)に至った。
〔発明が解決しようとする課題〕
猫の排泄物より発する臭気は、低級脂肪酸が主成分であり、これを除けば約92%の臭気が除去できると言われている。含有量の多い順に、n−酪酸(閾値;0.19ppb)、トリメチルアミン(閾値;0.027ppb)、n−カプロン酸(閾値;0.6ppb)、アセトアルデヒド(閾値;1.5ppb)、アンモニア(閾値;1500ppb)である。排泄物に含有されているこれら成分は、尿水に溶解されているが、水の蒸発に伴い、揮発成分として空気中に逸散し悪臭を発する。多孔性固体に粉末イオン交換樹脂を均一に分散させることで、空気中に揮発する前に、水中に溶解した悪臭成分と樹脂と接触反応させ、イオン交換作用により交換捕捉させ非揮発性にすると共に、化学成分として悪臭揮発成分を無臭の化学成分に変換することを特徴とするが、この様な機能を持った消臭剤(猫砂)は、少なく、一部ゼオライト系の商品が見られるが、機能的に、本発明品に及ばない。
〔問題を解決するための手段〕
排泄物、特に尿から揮発成分が空中に揮発する前に、尿が粉末イオン交換樹脂と接触し易い形態の粒状消臭剤を工夫することであり、イオン交換樹脂の化学作用で、尿そのものの悪臭含量を減少させる。特に猫砂に於いては、猫の習性(排泄後、砂を掻き混ぜる)を理解した上で、作成する必要がある。具体的には、0.1〜10mmの粒状の固体であって、比表面積が大きく、吸水性に優れ、粉末イオン交換樹脂を均一に包含し、尿を吸収し易く、外乱によりイオン交換樹脂とこれの支持体とが分離しないことが望ましい。この様な性質を持つ多孔性の粉末イオン交換樹脂支持固体を、多方面に求めた。これら多数の試作品を用いて、実証試験を実施することで、猫砂としての適性を求め、本発明に到達した。
〔発明実施の形態〕
本発明の効果の主体は、粉末イオン交換樹脂であるが、この粉末樹脂単独の使用では、機能的には充分であるが、取り扱い上難点が多い。在来の猫砂に、その形態を損なうことなく、均一に添加出来れば、それだけでよく、粉末イオン交換樹脂による脱臭機能を付加した高機能猫砂が造れる。猫砂の原料としてベントナイト、シリカゲルで代表される鉱物、木材繊維・紙・食物等の繊維状固体を使用するが、これらに粉末イオン交換樹脂を混合することでも、従来品とは比較にならない高付加価値猫砂を製造できるが、粉末イオン交換樹脂と親和性の優れた粉末イオン交換樹脂の支持体を選択することで、既存猫砂にはない優れた猫砂を安価に製造できることを知った。優れた機能を発揮する多孔性固体として、前述の鉱石や繊維以外に、珪藻土、パーライト、軽石、赤玉土・鹿沼土、ゼオライト、パーミキュライト等を使用することができる。数多くの試作品の中で、特に優れた機能を示す粉末イオン交換樹脂支持体は、珪藻土焼結造粒品であることが判った。該粉末イオン交換樹脂包含珪藻土焼結品は、水溶液を通流しても、イオン交換樹脂を剥離することもなく、溶液中に存在する濁質成分や色素を吸着する能力を持つことが判った。これを使用することで、悪臭除去を主目的とする猫砂ばかりでなく、特許請求範囲3で言う繊維状樹脂と混合した吸着体は、消臭剤として利用のみならず、液体の優れた清浄濾過剤として利用できることを知った。
珪藻土焼結造粒品は、珪藻土を加熱焼結後、粉砕分級して各種形状の製品が、昭和化学工業(株)や中央シリカ(株)で生産販売されている。
珪藻土焼結造粒品は0.01mmから10mmと任意の粒径があり、粉末イオン交換樹脂特に陰イオン交換樹脂と強い親和力があることがわかった。粉末イオン交換樹脂の粒径はμオーダーであり、これの懸濁水と多孔性固体溶液を混合接触させることで、粉末イオン交換樹脂は、瞬時に細孔内部に浸透凝縮し一体化することを知った。
粉末イオン交換樹脂の粒径は、可及的に微粒である方がよいが、250ミクロン以下であれば、実用上問題なく、粉末陰イオン交換樹脂は、付着し易く、容易に凝縮体を作る。この凝縮体に、粉末陽イオン交換樹脂や粉末活性炭や微粒子状酸化チタンを接触させることで、これら粉末をも併せて吸着し、これら粉末を均一に包含した多孔性固体を得る。
猫砂として珪藻土焼結造粒品を使用する場合、猫用トイレの形態により、使用して、効果的な多孔性固体の粒径は異なる。粒径は小さいほど、粉末イオン交換樹脂と排泄物は、一体化し易く、分離して飛散することもなく、消臭効果に優れ、粒径0.1〜1mm程度の細粒品が良いが、猫の手足への付着による逸散を防ぐためには、1〜10mm前後の粗粒品が良い。
尿を閉じ込め固めることで臭いの分散を防止している従来の猫砂と異なり、猫の排泄物(水分)中の悪臭成分を、化学反応で無臭成分に変化させることが本特許の特徴である。その為には、粉末イオン交換樹脂と尿中の悪臭成分との接触が必要であり、猫の習性としての排尿後に実施する砂の掻き混ぜは有効に働くので、掻き混ぜ易い形状が好ましいが、飛散や猫の手足への付着を少なくする必要がある。
猫トイレに、仕切り板を持っているか否かで、望ましい猫砂の形態は異なるが、仕切り板を持っているトイレ用に、本発明の猫砂を適用する効果の大きいことも判った。
猫が、排尿後、その部分が固化したり、色を変化させることで、汚染砂を分別し易くする工夫を施したり、尿が分散しないように工夫されたものが上市されている。本発明品である粉末イオン交換樹脂を、これら猫砂に添加して併用することは、最も理に適った使用方法である。この場合、粉末樹脂単独で使用してもよいが、粒径0.1mm〜1mmの前述珪藻土焼結動流品やゼオライト等と混合して流動性を高めて、使用し易い形態に加工することも重要なことである。
細孔に粉末イオン交換樹脂を包含した本発明の多孔性鉱物や特開2000−312881で本発明者等が開示している繊維状粉末イオン交換樹脂吸着体と粉末活性炭を接触攪拌させることで、粉末活性性炭包含吸着体を製作出来ることを知った。特に、繊維状吸着体と粉末活性炭を混合して、ミキサーで高速攪拌することで、優れた消臭能力を持つ繊維状吸着体を作ることができた。本発明は、猫の臭いを対象に実施したが、愛玩動物、家畜、工場排水等、適用範囲は広く、以下に示す実施例に制約されるものではない。
〔実施例1〕
各種粒状イオン交換樹脂を機械粉砕して調製した平均粒径15ミクロンの粉末イオン交換樹脂(Ambalite401;1gとAmbalite120;1g)を用いて、アンモニア、蟻酸、ホルムアルデヒドの代表的な悪臭成分の吸着特性を求めた。コントロールとして市販の備長炭;2gを用いた。
測定方法、内容量20リットルのポリプロピレン製の密閉容器に、該粉末イオン交換樹脂を入れ、サンプリング孔より各臭気を所定量注入し、シリンジで数回ピストンし、容器内の臭気の拡散を図る。その後、所定時間毎に、サンプリング孔に検知管をセットし、容器内の臭気を測定した。試験結果を、次表に示す。
Figure 2005102674
〔実施例2〕
ボイラー用水の脱塩工程に使用して能力の低下した使用済みイオン交換樹脂を、気流粉砕法により調製した粉末陽イオン交換樹脂(ダイアイオン PK216)約10リットルを、200リットルの容器に採取し、水を約50リットル加え攪拌する。該イオン交換樹脂懸濁液に、約100リットルの鹿沼土(小粒、加藤産業)を混合し、5分間ゆっくりと攪拌する。約30分放置後、細孔に粉末イオン交換樹脂を吸着した鹿沼土と水を分離し、表層細孔に均一に、該粉末陽イオン交換樹脂包含した鹿沼土(猫砂)を製造する。1週間、放置後の水分含量約60%前後で、重量変化の少なくなった本発明品を用いて、動物園の猫ハウス(岡崎市、IPC)で、フード付き猫用トイレのトレイに約8リットルの本発明品を使用して、従来品との比較実証試験を行った。従来品はベントナイトの鉱石系、紙、木、オカラ系の4種類のものを同量用いた。これらの猫砂は、排尿を固め、取り除くことを前提に造られているので、後処理が重要であるが、本発明品については、大便以外は、必ずしも実施しなくても、著しい悪臭の発散はなく、猫トイレフード内の悪臭が著しく低下することを、試験に関与した5名全てが認めた。猫一匹を1ヶ月飼育し、汚れた猫砂の悪臭発生量は、従来品と比較して少なく、庭の土壌に廃棄しても苦情はなく、土に還元し易い猫砂であることも判った。尚、従来品各々10リットルに、該粉末イオン交換樹脂1リットルを添加混合して、その効果を調べたが、この場合、汚れた猫砂の分別の程度によって、多少の差異があるが、添加併用することによる消臭効果は甚大で、その有効性を全員が認めた。更に特徴的なことは、特に、汚染砂を放置した場合でも、悪臭の発生は抑制され、従来廃棄に当たって問題点のあった苦情を和らげる効果のあることを知った。従来、使用済み陽イオン交換樹脂のリサイクル用途先が見付からず廃棄されていただけに、今回の発明で、猫砂に始まる消臭剤として利用できることが明らかになった意義は大きい。
〔実施例3〕
実施例1と同様にして調製した粉末陰イオン交換樹脂(ダイアイオン PA418)約10リットルを、同量の水に懸濁し、充分に混合し均一化する。そこへ、粒径0.1〜0.6mmの珪藻土焼結造粒品(中央シリカ(株)製品)約100リットルを投入し、充分に攪拌混合する。次いで、約10リットルの粉末陽イオン交換樹脂(ダイアイオン WK11)を添加し、混合攪拌して、均一な砂状粒体を得る。これを用いて、実施例1と同様にして、猫用トイレのトレイに10リットルの本発明による猫砂を敷き、実証試験を行った。その結果、猫は、好んで排泄し、尿は周辺の本発明の細粒猫砂となじみ、排尿後も、著しい独特の悪臭を発することも無く、閉鎖的空間である猫部屋(約6畳)の雰囲気は次第に改善され、悪臭が著しく改善された。
〔実施例4〕
微小セルローズ(商品名セリッシュ;ダイセル(株))100gとセルローズ繊維(大和紡レーョン)100gに、ポリエステル繊維1kgを水中に投入して攪拌する。そこへ、実施例1と同様にして調製した使用済み粉末陰イオン交換樹脂1kgと使用済み陽イオン交換樹脂1kgを添加し、繊維と樹脂を接触させることで、繊維状イオン交換樹脂吸着体を得る。この吸着体1リットルを採取し、5リットルの水に懸濁し、そこへ、約10gの粉末活性炭を添加し、高速回転ミキサーにより1分間処理する。10メッシュ金網で繊維状吸着体と水を分離し、粉末活性炭包含繊維状イオン交換樹脂吸着体を得る。実施例1で用いたフード付きトイレの頂部に、本発明による粉末活性炭包含繊維吸着体;200mlを装填し、これの効果を調べた。その結果、実施例1と比較して、フード内部の臭い成分は緩和し、閉鎖系空間としての部屋の雰囲気は、更に改善されたことを、試験に関与した5人が全て認めた。本発明は、猫砂としての適用に限定されるものでなく、ハムスター、兎、犬などの動物のみならず、人間の生活空間に発生する悪臭を除去し、快適空間を造る消臭剤として広く適用できることも判った。特に、特許請求範囲3で言う粉末活性炭包含繊維状イオン交換樹脂吸着体は、安価な優れた空気清浄消臭剤として、特許請求範囲3で言う粉末イオン交換樹脂包含珪藻土焼結品は優れた溶液清浄剤として、多方面に利用出来ることが判った。
〔実施例5〕
実施例4の繊維状吸着体の調製方法で、粉末活性炭に替えて、実施例3で使用した砂状粒体1kgを混合し、実施例4と同様にして、珪藻土焼結造粒品包含粉末イオン交換樹脂繊維吸着体を得る。該粉末イオン交換樹脂包含繊維状吸着体40mlを、内容積50mlの保温管付きカラムに、充填し、製糖工場に使用される原糖を溶解した着色糖液(Bx;60、,RBU;1、500、濁度:5)を60℃、SV1で通流し、清浄試験を実施した。珪藻土焼結造粒品が混在することで、吸着体の圧蜜化はなく、差圧の上昇は、殆ど認められなかった。処理溶液中への粉末イオン交換樹脂のリークは認められず、懸濁成分のない透明な処理液(RBU;500、濁度;1)500mlを得た。再生反復使用する時、この作用効果は大きい。

Claims (3)

  1. 使用済み粒状イオン交換樹脂を破砕して調製した粉末イオン交換樹脂と動物の尿を接触させることで、尿中の揮発成分をイオン交換樹脂に吸着捕捉することを特徴とする閉鎖系空間の消臭方法。
  2. 粒径250μm以下の使用済み粉末イオン交換樹脂を0.1mmから10mmの粒径の多孔性固体と接触させ表層に該粉末イオン交換樹脂を保持する粒状塊を調製すること及び又は該粉末イオン交換樹脂を粉状及び又は繊維状物質と混合して造粒することで0.1〜10mmの粒状塊を調製することを特徴とする消臭剤の製造方法。
  3. 粒径250μm以下の使用済み粉末イオン交換樹脂とカット繊維よりなる繊維状イオン交換樹脂吸着体と粉末活性炭及び又は珪藻土焼結造粒品及を接触混合することを特徴とする粉末活性炭及び又は珪藻土焼結造粒品包含粉末イオン交換樹脂繊維状吸着体の製造方法。
JP2003376311A 2003-09-30 2003-09-30 使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法 Pending JP2005102674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003376311A JP2005102674A (ja) 2003-09-30 2003-09-30 使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003376311A JP2005102674A (ja) 2003-09-30 2003-09-30 使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005102674A true JP2005102674A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34544355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003376311A Pending JP2005102674A (ja) 2003-09-30 2003-09-30 使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005102674A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100665127B1 (ko) 2005-10-19 2007-01-04 건웅식품 주식회사 재활용 이온교환수지막의 제조방법
JP2009153468A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Lion Shoji Kk 排泄物処理材及びその製造方法
JP2012011348A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Fumio Maekawa 粉末イオン交換樹脂を主成分とする液状組成物と粉末イオン交換樹脂包含支持体
JP2017018073A (ja) * 2015-07-15 2017-01-26 文男 前川 畜養水の浄化
CN116998410A (zh) * 2023-08-10 2023-11-07 山东凯大新型材料科技有限公司 一种吸湿抗菌的硅藻泥猫砂及其制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100665127B1 (ko) 2005-10-19 2007-01-04 건웅식품 주식회사 재활용 이온교환수지막의 제조방법
JP2009153468A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Lion Shoji Kk 排泄物処理材及びその製造方法
JP2012011348A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Fumio Maekawa 粉末イオン交換樹脂を主成分とする液状組成物と粉末イオン交換樹脂包含支持体
JP2017018073A (ja) * 2015-07-15 2017-01-26 文男 前川 畜養水の浄化
CN116998410A (zh) * 2023-08-10 2023-11-07 山东凯大新型材料科技有限公司 一种吸湿抗菌的硅藻泥猫砂及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9861071B2 (en) Composite absorbent particles
US9283540B2 (en) Composite absorbent particles
CA2431141C (en) Animal litter composition containing silica gel and methods therefor
EP0823206A1 (en) Absorbents containing activated carbons
JPH0739751A (ja) 液体を吸収するための収着剤の製造方法
JP6029333B2 (ja) 動物用トイレ砂
JP6531198B1 (ja) 吸水処理材及びその製造方法
JP2005102674A (ja) 使用済みイオン交換樹脂を用いた消臭剤と製造方法
JP4649707B2 (ja) 金属化合物担持粒状体の製造方法
JP6525927B2 (ja) ペット用排尿処理材
CN113692224B (zh) 垫料组合物
JP2012066085A (ja) 消臭剤
JP2004313179A (ja) ペット用排泄物処理材
JP2766632B2 (ja) 小動物用トイレ砂
JP4883828B2 (ja) 消臭組成物
JP4748882B2 (ja) 排泄物処理剤
JP4395648B2 (ja) 微粒子状酸化チタン含有粉末イオン交換樹脂吸着体の製法及びこれを用いた空気又は水の清浄方法及びその装置
JP2007308325A (ja) ミミズ糞土炭化物と吸着剤
JP2003190263A (ja) 固形脱臭剤
JP2002191966A (ja) 脱臭性組成物
JP3533056B2 (ja) 脱臭剤及びその製造方法
JP3910456B2 (ja) ペット排泄物処理剤およびその製造方法
JP2005334857A (ja) 微粒子状粉末イオン交換樹脂とおからを原料とした多孔性固体の製法と使用方法。
JP2001079596A (ja) 汚物の迅速固化処理剤
JP2004136189A (ja) 多孔質粒状成形体の製造方法、多孔質粒状成形体及びその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106