JP2005101687A - ネットワーク接続の管理方法および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワークに接続するための複数の接続端を備えた電子機器において、複雑な操作をすることなく、自動的に適切な接続端を選択して、ネットワークに接続できるようにする。
【解決手段】 2つ以上の接続端11A、11Bのそれぞれには、アクセスコントローラ12A、12Bが設けられ、各接続端のアクセスコントローラによりその接続端についての接続状態の変化、すなわち、インターフェースの挿抜を検出し、これをマイクロコンピュータ13に通知し、インターフェースが接続された接続端11A、11Bのいずれかを通じてネットワークに自動接続し、通信を行えるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、非イベントドリブン方式などのOSを使用した電子機器において、ネットワークに接続する場合に用いられる接続端が複数設けられている場合に、利用すべき接続端の切り替えを簡単に行いネットワークに接続できるようにするためのネットワーク接続の管理方法および電子機器に関する。
AV機器として、ネットワークを通じて外部のサーバからオーディオデータやビデオデータをダウンロードできるようにしたものがある。そのようなAV機器にはネットワークに接続するための接続端が複数設けられたものもある。例えば、複数の端子(例えば、LAN端子、USB端子、i.LINK端子(IEEE1394端子)などのネットワーク接続用端子)が設けられていたり、有線用接続端と無線用接続端との両方の接続端が設けられていたりする場合である。
このように、ネットワークの接続端が複数設けられている場合には、どの接続端を使用するかは、ユーザーの選択によって決められる場合が多い。例えば、OSとしてMicrosoft Windows(登録商標)が用いられているパーソナルコンピュータにおいて、ネットワーク接続用の複数の接続端の内どれを有効にするかは、例えば、マウスなどのポインティングデバイスを用いて、ユーザー(使用者)が用いる接続端の設定を行うことができるようにしている。
また、特許文献1には、無線LAN端末の充電台に有線LAN網への接続端子を設け、充電中は自動的に無線から有線に切り替えたり、通信中においても切り替えが可能になるようにルーティングを制御したり、また、通信相手が同一セル内の端末である場合には、有線LANへの切り替えは行わないようにする技術が開示されている。
この特許文献1に記載の技術を用いた場合には、無線LAN端末のユーザーは、有線と無線とのネットワークの接続端を一々切り替えることなく、無線LAN端末を充電台に置くなどの予め決められた所定の場合には、無線よりも安定に通信を行うことが可能な有線に切り替えて通信を行うことができるようにされている。
なお、上記特許文献1は、以下の通りである。
特開2001−274809号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の技術の場合には、予め決められた場合に、無線から有線、または、有線から無線に通信経路を切り替えるようにするものである。しかし、近年においては、無線通信の品質も向上してきており、ユーザーは、有線を通じて通信が可能な場合であっても、無線により通信を行うようにしたい場合もあれば、逆に、無線による通信が良好に行える場合であっても、有線により通信を行うようにしたい場合もある。
しかし、通信機能を備えたAV機器やLAN端末において、ネットワーク接続用ケーブルを有線用接続端に接続すると共に、その有線用接続端を通じて通信できるように設定したり、また、無線LAN用PCカードをAV機器やLAN端末のPCカードスロット(無線用接続端)に装填すると共に、その無線用接続端を通じて通信できるように設定したりすることは面倒である。ユーザーの利便性を考慮すれば、有線用接続端へのネットワークケーブルの接続や無線用接続端へのPCカードの装填を行うようにするだけで、自動的にネットワークに接続できるようにしたい。
以上のことにかんがみ、この発明は、ネットワークに接続するための複数の接続端を備えた電子機器において、複雑な操作をすることなく、自動的に、適切な接続端を選択して、ネットワークに接続できるようにする方法および装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のネットワーク接続の管理方法は、
ネットワークに接続する場合に用いられる2つ以上の接続端と、
上記2つ以上の接続端の少なくとも1つに対応して設けられ、対応する接続端についての接続状態の変化が生じた場合に、これを検出するアクセスコントローラと、
マイクロコンピュータと
を有する場合に、
上記アクセスコントローラの検出出力を上記マイクロコンピュータに割り込み信号として供給し、
上記マイクロコンピュータは、上記アクセスコントローラの検出出力による割り込みを生じたとき、接続状態の変化に対応する処理を実行する
ようにしたことを特徴とする。
この請求項1に記載の発明のネットワーク接続の管理方法によれば、2つ以上の接続端の少なくとも1つには、接続端についての接続状態の変化、すなわち、ネットワークケーブルなど通信インターフェースが挿されたり、抜かれたりした場合を検出し、これをマイクロコンピュータに通知するアクセスコントローラが設けられる。
マイクロコンピュータは、アクセスコントローラからの通知に基づき、接続端における接続状態の変化を正確に認識し、その認識した接続状態の変化に応じた処理を実行する。つまり、有線用接続端にネットワークケーブルが接続された場合には、有線により通信を行うようにし、有線用接続端からネットワークケーブルが外されたときには、無線により通信を行うようにするなどのことができるようにされる。
これにより、ネットワークへの接続をユーザーのマニュアル操作を介在させることなく、自動的に目的とする通信経路を用いてネットワークに自動接続し、通信を行うようにすることができるようにされる。
この発明によれば、ハードウエア割り込みを使用してネットワークへの接続端における接続状態の変化を検出し、さらに、接続端の接続状態の変化に応じて機器間の接続(リンク)を確立させるようにしたので、システムの負荷を最小にすることができるとともに、ネットワークケーブルを接続すると、ただちにユーザーか目的とする接続端を備えた経路を通じてネットワークを使用することができる。しかも、そのためにコストが上昇することもない。
また、接続端の切り替えをユーザー自身がマニュアル操作で行うこともなく、有線でネットワークに接続できる場合には有線で、また、有線によりネットワークに接続できない場合には、無線でネットワークに接続できるようにすることで、通信処理における通信速度(データ転送速度)と安全性とを確保することができると共に、ユーザーの利便性を向上させることができる。
[第1の実施の形態]
図1はこの発明の一例(第1の実施の形態)を示し、この例においては、OSとしてLinux(登録商標)を搭載し、ネットワークへの有線用接続端と無線用接続端とを備えたAV機器の場合である。なお、以下の説明における符号( 1)〜( 9)、符号(11)〜(19)は、図1の符号( 1)〜( 9)、符号(11)〜(19)に対応する。
図1において、符号10はそのAV機器、符号20はAV機器10が接続される外部のネットワークを示す。そして、AV機器10は、この発明に関係するハードウエアとして、有線用接続端であるイーサネット(登録商標)用のコネクタジャック11Aと、コネクタジャック11Aに対応するアクセスコントローラ12Aと、無線用接続端であるアンテナ部11Bと、アンテナ部11Bに対応するアクセスコントローラ12Bと、システム制御用のマイクロコンピュータ13とを有する。
この場合、コネクタジャック11Bには、後述するように、このAV機器10をネットワーク20に接続するためのLANケーブル22が接続されるものである。また、アンテナ部11Bは、後述する無線アクセスポイント21Bとの間で通信を行うためのものである。このように、このAV機器10は、有線LAN接続機能と無線LAN接続機能とを内蔵するものである。
また、アクセスコントローラ12Aは、コネクタジャック11Aとマイクロコンピュータ13との間に接続され、後述するデバイスドライバの制御にしたがって、イーサネット(登録商標)接続に必要なプロトコル処理を実行する。さらに、アクセスコントローラ12Aは、ネットワーク20から送られてくるビット列を検出し、そのビット列が得られるようになったとき、および得られなくなったとき、これをハードウエア割り込みによりマイクロコンピュータ13に通知する機能を有する。
なお、このようなアクセスコントローラ12Aとして、National Semiconductor Corporation(アメリカ)のIC「DP83815」があり、プロトコルに関係する信号と、接続状態およびハードウエア割り込みに関係する信号とが別個の外部ピンに割り当てられている。
また、アクセスコントローラ12Bは、アンテナ部11Bとマイクロコンピュータ13との間に接続され、後述するデバイスドライバの制御にしたがって、無線接続に必要なプロトコル処理を実行する。
また、マイクロコンピュータ13は、これが実行するソフトウェアの一部として、カーネルkernel、ネットワークデバイスドライバntwrkA、無線LANデバイスドライバntwrkB、ホットプラグスクリプトhotplugA、hotplugB、DHCPクライアントデーモンdhcpcltを有する。
この場合、カーネルkernelは、例えばLinux(登録商標)のKernel2.4である。また、ネットワークデバイスドライバntwrkAは、アクセスコントローラ12Aを制御することにより、ネットワーク20に対するデータのアクセスを可能とするためのものである。さらに、ネットワークデバイスドライバntwrkAは、アクセスコントローラ12Aがネットワーク20に対して信号的にリンクしたかどうかを検出するためのリンク検出ブロックlnkdetをも有する。
また、ホットプラグスクリプトhotplugAは、リンク検出ブロックlnkdetの検出結果により呼び出されるものであり、この呼び出し時、ネットワークデバイスドライバntwrkAから所定の情報を有する環境変数を受け取る。
また、無線LANデバイスドライバntwrkBは、アクセスコントローラ12Bを制御することにより、ネットワーク20に対するデータのアクセスを可能とするためのものである。また、ホットプラグスクリプトhotplugBは、この例の場合、無線LANデバイスドライバntwrkBにより呼び出されるものであり、この呼び出し時、ネットワークデバイスドライバntwrkBから所定の情報を有する環境変数を受け取る。
フックプログラムhookerは、複数のフックプログラムの1つであり、ホットプラグスクリプトhotplugAまたはホットプラグスクリプトhotplugBの最後に記述された呼び出しコードにより実行されるものである。また、DHCPクライアントデーモンdhcpcltは、DHCPプロトコルを実現するためのものである。
一方、ネットワーク20は、図1に示す例においては以下のように構成されている。すなわち、コネクタジャック11Aに対応したコネクタプラグ21AがLANケーブル22Aに接続され、さらに、LANケーブル22Aはブロードバンドルータ23に接続される。また、アンテナ部11との間でデータの送受を行う無線アクセスポイント21BがLANケーブル22Bに接続され、さらに、LANケーブル22Bはブロードバンドルータ23に接続される。
このブロードバンドルータ23は、図示はしないが、イーサネット(登録商標)のポートおよびADSLモデムのポートを有する。そして、このブロードバンドルータ23は、電話回線24を通じてISP25にADSL方式で接続され、さらに、インターネット26を通じてDHCPサーバ27に接続される。
このような構成において、コネクタジャック11Aにコネクタプラグ21Aを差し込むと、
( 1) コネクタジャック11Aの受信側接点にビット列が得られるようになり、これがアクセスコントローラ12Aにより検出される。そして、アクセスコントローラ12Aは、そのビット列を検出すると、マイクロコンピュータ13にハードウエア割り込みをかけ、マイクロコンピュータ13にLANケーブル22Aの接続されたことを通知する。
( 2) マイクロコンピュータ13においては、アクセスコントローラ12Aによる割り込みがかかると、リンク検出ブロックlnkdetが立ち上がってネットワーク20とのリンクが確立しているかどうかを検出し、リンクが確立したとき、ホットプラグスクリプトhotplugAを呼び出す。このとき、ネットワークデバイスドライバnetwrkAからホットプラグスクリプトhotplugAに所定の情報を有する環境変数が送られる。
( 3) ホットプラグスクリプトhotplugAは、リンク検出ブロックlnkdetによって呼び出されると、この呼び出しとともに送られてきた環境変数の情報にしたがって、複数のフックプログラムの中から該当するフックプログラムhookerを呼び出す。
( 4) フックプログラムhookerは、これがホットプラグスクリプトhotplugAにより呼び出されると、カーネルkernelに対してネットワーク20を使用するための準備を行い、その後、DHCPクライアントデーモンdhcpcltにIPアドレスの取得を依頼する。この場合、カーネルkernelのデバイス/ルーティング設定dev/routによって、スイッチ部swは、ネットワークデバイスドライバntwrkA側に切り替えられるようにされ、カーネルkernelとネットワークデバイスドライバntwrkAとがスイッチ部swを通じて接続するようにされる。
( 5) DHCPクライアントデーモンdhcpcltは、フックプログラムhookerの依頼を受けると、カーネルkernelを通じてネットワークデバイスドライバntwrkAにIPアドレスの取得を依頼する。
( 6) ネットワークデバイスドライバntwrkAは、アクセスコントローラ12AにIPアドレスの取得のコマンドをセットする。
( 7) アクセスコントローラ12Aは、ジャック11A→プラグ21A→LANケーブル22A→ブロードバンドルータ23→電話回線24→ISP25→インターネット26のラインを通じてDHCPサーバ27にIPアドレスの割り当てを依頼する。
( 8) DHCPサーバ27は、AV機器10に割り当てたIPアドレスを逆の流れでアクセスコントローラ12Aに与える。
( 9) カーネルkernelは、DHCPサーバ27によりアクセスコントローラ12Aに与えられたIPアドレスを、ネットワークデバイスドライバntwrkAを通じて取り込む。
こうして、AV機器10にLANケーブル22Aを接続すると、AV機器10にIPアドレスが割り当てられ、AV機器10はネットワーク20を使用できるようになる。すなわち、コネクタジャック11AにLANケーブルが接続されると、AV機器10のマイクロコンピュータ13は、アクセスコントローラ12Aからのハードウエア割り込みによって、有線LANモードとなるようにされ、コネクタジャック11A、アクセスコントローラ12A、マイクロコンピュータ13のネットワークデバイスドライバntwrkA、ホットプラグスクリプトhotplugAからなる有線通信系100を通じての通信を行うことができるようにされる。
また、LANケーブル22Aの接続をやめると、上述した(1)〜(4)の処理が同様に実行されてカーネルkernelにLANケーブル22Aの外されたことが設定される。そして、カーネルkernelにより、スイッチ部swを無線LANデバイスドライバntwrkB側に切り替えるようにされ、アンテナ部11B、アクセスコントローラ12B、無線LANデバイスドライバntwrkB、ホットプラグスクリプトhotplugBからなる無線通信系200を通じての通信を行うことができるようにされる。すなわち、LANケーブル22Aのコネクタジャック11Aに対する接続をやめると、無線LANモードに切り替えられるようにされる。
この場合には、
(11) アンテナ部11Bの受信側接点にビット列が得られるようになり、これがアクセスコントローラ12Bにより検出される。そして、アクセスコントローラ12Bは、そのビット列を検出すると、マイクロコンピュータ13にハードウエア割り込みをかけ、マイクロコンピュータ13にLANケーブル22Aの接続されたことを通知する。
(12) マイクロコンピュータ13においては、アクセスコントローラ12Bによる割り込みがかかると、無線LANデバイスドライバntwrkBが、ホットプラグスクリプトhotplugBを呼び出す。このとき、ネットワークデバイスドライバnetwrkBからホットプラグスクリプトhotplugBに所定の情報を有する環境変数が送られる。
以降の処理は、上述した( 3)〜( 9)の処理とほぼ同様の処理により、無線通信系200を通じた通信が可能となるが、その詳細は以下のようになる。すなわち、
(13) ホットプラグスクリプトhotplugBは、送られてきた環境変数の情報にしたがって、複数のフックプログラムの中から該当するフックプログラムhookerを呼び出す。
(14) フックプログラムhookerは、これがホットプラグスクリプトhotplugBにより呼び出されると、カーネルkernelに対してネットワーク20を使用するための準備を行い、その後、DHCPクライアントデーモンdhcpcltにIPアドレスの取得を依頼する。この場合、カーネルkernelのデバイス/ルーティング設定dev/routによって、スイッチ部swは、ネットワークデバイスドライバntwrkB側に切り替えられるようにされ、カーネルkernelとネットワークデバイスドライバntwrkBとがスイッチ部swを通じて接続するようにされる。
(15) DHCPクライアントデーモンdhcpcltは、フックプログラムhookerの依頼を受けると、カーネルkernelを通じてネットワークデバイスドライバntwrkBにIPアドレスの取得を依頼する。
(16) ネットワークデバイスドライバntwrkBは、アクセスコントローラ12BにIPアドレスの取得のコマンドをセットする。
(17) アクセスコントローラ12Bは、アンテナ部11B→無線アクセスポイント21B→LANケーブル22B→ブロードバンドルータ23→電話回線24→ISP25→インターネット26のラインを通じてDHCPサーバ27にIPアドレスの割り当てを依頼する。
(18) DHCPサーバ27は、AV機器10に割り当てたIPアドレスを逆の流れでアクセスコントローラ12Bに与える。
(19) カーネルkernelは、DHCPサーバ27によりアクセスコントローラ12Bに与えられたIPアドレスを、ネットワークデバイスドライバntwrkBを通じて取り込む。
こうして、AV機器10からLANケーブル22Aを取り外すと、上述したように、AV機器10は、無線LANモードとされ、無線通信系200を通じてAV機器10にIPアドレスが割り当てられ、AV機器10は、アンテナ部11B、アクセスコントローラ12B、無線LANデバイスドライバntwrkB、ホットプラグスクリプトhotplugBからなる無線通信系200を通じてネットワーク20を使用できるようになる。
図2は、図1に示したAV機器10において行われる有線LANモードと無線LANモードとの自動切り替え処理を説明するためのフローチャートである。この図2に示す処理は、アクセスコントローラ12Aからのハードウエア割り込みが発生した場合に、マイクロコンピュータ13において行われる処理である。
上述もしたように、コネクタジャック11Aに対するLANケーブル22Aの挿抜(挿し込み、または、抜き取り)が発生すると、これがアクセスコントローラ12Aにより検出され、この検出出力がマイクロコンピュータ13に通知される。すなわち、コネクタジャック11Aに対するLANケーブル22Aの挿抜が発生すると、マイクロコンピュータ13に、LANケーブル22Aがコネクタジャック11Aに差し込まれたのか、抜き取られたのかが通知され、コネクタジャック11Aにおいてどのような状態の変化が生じたのかを知ることができる(ステップS1)。
マイクロコンピュータ13は、ステップS1の変化状態の判別において、コネクタジャック11AにLANケーブル22Aが接続されと判別した場合には、有線LANモードを設定する(ステップS2)。この場合、AV機器10においては、上述もしたように、ネットワークデバイスドライバntwrkAが動作し、リンク検出ブロックlnkdetによりリンクが検出されると、ホットプラグスクリプトhotplugA、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelが動作し、スイッチ部swがネットワークデバイスドライバ側に切り替えられて、これら有線通信系100を通じてネットワーク20に接続され通信を行うことができるようにされる。
一方、マイクロコンピュータ13は、ステップS1の変化状態の判別において、コネクタジャック11AからLANケーブル22Aが外されたと判別した場合には、無線LANモードを設定する(ステップS3)。この場合、AV機器10においては、上述もしたように、ネットワークデバイスドライバntwrkA、ホットプラグスクリプトhotplugA、フックプログラムhookerを通じて、カーネルkernelにLANケーブル22に外されたことが通知され、カーネルkernelのデバイス/ルーティング設定dev/routによって、スイッチ部swが無線LANデバイスドライバ側に切り替えられる。そして、無線LANデバイスドライバntwrkB、ホットプラグスクリプトhotplugB、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelが動作し、これら有線通信系100を通じてネットワーク20に接続され通信を行うことができるようにされる。
このように、この第1の実施の形態のAV機器10の場合、コネクタジャック11Aに対するLANケーブル22Aの挿抜が発生すると、これをアクセスコントローラ12Aがハードウエア割り込みによりシステムに通知するようにしているので、ポーリングによりLANケーブル22Aの挿抜を検出する場合のように、システムの負荷が増大することがない。
すなわち、OSがLinux(登録商標)のような非イベントドリブン方式のOSのときには、通常は、イベントドリブン方式のOSにおけるようなシステムメッセージは用意されていないので、ユーザアプリケーションがネットワークケーブル接続イベントを補捉するには、ユーザアプリケーションが常にポーリングを行っている必要がある。つまり、ユーザアプリケーションは、一定の時間間隔でバスラインをモニタし、ネットワークケーブルの接続イベントが発生したら対応する処理を実行することになる。しかし、この第1の実施の形態の場合には、上述のように、ポーリングによるネットワークケーブルの挿抜の検出を行う必要はない。
また、LANケーブル22Aがコネクタジャック11Aに接続された時には、即座にコネクタジャック11A、アクセスコントローラ12Aなどの有線通信系100を通じてネットワーク20が使用できるようにされ、また、LANケーブル22Aがコネクタジャック11Aから取り外された時には、即座にアンテナ部11B、アクセスコントローラ12Bなどの無線通信系200を通じてネットワーク20が使用できるようにされる。すなわち、有線通信系100、無線通信系200のいずれを用いる場合であっても、ネットワーク20が使用できるようになるまでに時間のかかることもない。
さらに、システムの負荷を軽減できるので、マイクロコンピュータ13に使用するCPUを、パーソナルコンピュータなどに使用するCPUに比べ、能力の低いものとすることができ、したがって、コストの上昇を抑えることができる。また、アクセスコントローラ12はもともとネットワーク接続に必要なものであるから、ハードウエアの追加の必要もなく、やはりコストの上昇がない。
また、コネクタジャック11AへのLANケーブル22Aの挿抜だけで、他に何らの操作も伴うことなく、自動的にAV機器10における通信系を切り替えることができるようにされる。そして、コネクタジャック11AにLANケーブル22Aが接続された場合には、有線通信系100を使用し、コネクタジャック11AからLANケーブル22Aが外された場合には、無縁通信系200を使用するというように、ユーザーにとっても分かりやすい態様で、AV機器の通信経路を切り替えることができる。
[第2の実施の形態]
図3はこの発明の他の例(第2の実施の形態)を示し、この例においても、OSとしてLinux(登録商標)を搭載し、ネットワークへの有線用接続端と無線用接続端とを備えたAV機器の場合である。なお、この例にいても、以下の説明における符号( 1)〜( 9)、符号(11)〜(19)は、図3の符号( 1)〜( 9)、符号(21)〜(29)に対応する。
図3において、符号30はそのAV機器、符号20はAV機器10が接続される外部のネットワークを示す。図3において、図1に示したAV機器10、ネットワーク20と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その詳細な説明については省略することとする。
そして、図3に示すAV機器30と、図1に示したAV機器10との構成上の違いは、図3に示すAV機器30の場合には、PCカードスロット11Cを備え、これに無線LANPCMカード40を装填することにより、無線によりネットワーク20に接続するための無線用接続端を構成するようにしている。したがって、無線LANPCカード40が、PCカードスロット11Cに接続されるまでは、AV機器30の無線通信機能は使用できない。
そして、PCカードスロット11Cの後段には、アクセスコントローラ12Cと、カード検出ブロックcddetを有するPCMCIAデバイスドライバと無線LANデバイスドライバとからなるネットワークデバイスドライバntwrkCが設けられている。すなわち、PCカードスロット11C、アクセスコントローラ12C、ネットワークデバイスドライバntwrkC、ホットプラグスクリプトhotplugCからなる無線通信系300を構成している。
そして、無線LANPCカード40がカードスロット11Cに装填されると、スイッチ部swがネットワークデバイスドライバntwrkC側に切り替えられ、無線LANPCカード40、アクセスコントローラ12C、ネットワークデバイスドライバntwrkC、ホットプラグスクリプトhotplugC、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelを通じて無線通信が行われるようにされる。
すなわち、無線LANPCカード40をPCカードスロット11Cに装填すると、
(21) PCカードスロット11Cの受信側接点にビット列が得られるようになり、これがアクセスコントローラ12Cにより検出される。そして、アクセスコントローラ12Cは、そのビット列を検出すると、マイクロコンピュータ13にハードウエア割り込みをかけ、マイクロコンピュータ13に無線LANPCカード40の接続されたことを通知する。
(22) マイクロコンピュータ13においては、アクセスコントローラ12Cによる割り込みがかかると、カード検出ブロックcddetが立ち上がってネットワーク20とのリンクが確立しているかどうかを検出し、リンクが確立したとき、無線LANデバイスドライバを通じてホットプラグスクリプトhotplugCを呼び出す。このとき、ネットワークデバイスドライバnetwrkCからホットプラグスクリプトhotplugCに所定の情報を有する環境変数が送られる。
(23) ホットプラグスクリプトhotplugCは、カード検出ブロックcddetによって呼び出されると、この呼び出しとともに送られてきた環境変数の情報にしたがって、複数のフックプログラムの中から該当するフックプログラムhookerを呼び出す。
(24) フックプログラムhookerは、これがホットプラグスクリプトhotplugCにより呼び出されると、カーネルkernelに対してネットワーク20を使用するための準備を行い、その後、DHCPクライアントデーモンdhcpcltにIPアドレスの取得を依頼する。この場合、カーネルkernelのデバイス/ルーティング設定dev/routによって、スイッチ部swは、ネットワークデバイスドライバntwrkC側(無線通信系300側)に切り替えられるようにされ、カーネルkernelとネットワークデバイスドライバntwrkCとがスイッチ部swを通じて接続するようにされる。
(25) DHCPクライアントデーモンdhcpcltは、フックプログラムhookerの依頼を受けると、カーネルkernelを通じてネットワークデバイスドライバntwrkCにIPアドレスの取得を依頼する。
(26) ネットワークデバイスドライバntwrkCは、アクセスコントローラ12CにIPアドレスの取得のコマンドをセットする。
(27) アクセスコントローラ12Cは、PCカードスロット11Cに装填された無線LANPCカード40→無線アクセスポイント21B→LANケーブル22B→ブロードバンドルータ23→電話回線24→ISP25→インターネット26のラインを通じてDHCPサーバ27にIPアドレスの割り当てを依頼する。
(28) DHCPサーバ27は、AV機器30に割り当てたIPアドレスを逆の流れでアクセスコントローラ12Cに与える。
(29) カーネルkernelは、DHCPサーバ27によりアクセスコントローラ12Cに与えられたIPアドレスを、ネットワークデバイスドライバntwrkCを通じて取り込む。
こうして、AV機器30に無線LANPCカード40を接続すると、AV機器30にIPアドレスが割り当てられ、AV機器30はネットワーク20を使用できるようになる。
なお、コネクタジャック11AにLANケーブル22Aが接続された場合には、図1に示したAV機器10の場合と同様に、第1の実施の形態において( 1)〜( 9)に分けて説明し、また、図3において( 1)〜( 9)に示したように処理を行うことにより、有線通信系100を通じてネットワーク20に接続し通信を行うことができるようにされる。
そして、図3に示したこの例のAV機器30の場合には、コネクタジャック11AにLANケーブル22Aが接続されると図1に示したAV機器10の場合と同様に、上述した( 1)〜( 9)の処理により、有線通信系100を通じて通信を行い、コネクタジャック11AからLANケーブル22Aが取り外された場合であって、無線LANPCカード40がカードスロット11Cに装填されている場合には、上述した(21)〜(29)の処理により、無線通信系300を通じて通信を行うようにする。
また、図3に示したこの例のAV機器30の場合には、PCカードスロット11Cに無線LANPCカード40が装填されると、上述した(21)〜(29)の処理により、無線通信系300を通じて通信を行い、PCカードスロット11Cから無線LANPCカード40が取り出された場合であって、コネクタジャックにLANケーブル22Aが接続されている場合には、上述した( 1)〜( 9)の処理により、有線通信系100を通じて通信を行うようにする。
すなわち、この例のAV機器30は、コネクタジャック11AにLANケーブルを接続した場合には、有線により通信を行うようにユーザーが意図したものと判断し、例えば、無線LANPCカード40がPCカードスロット11Cに装填されている場合であっても、有線通信系100を通じて通信を行うようにしている。
また、この例のAV機器30は、PCカードスロット11Cに無線LANPCカードを装填した場合には、無線により通信を行うようにユーザーが意図したものと判断し、例えば、コネクタジャック11AにLANケーブルが接続されている場合であっても無線通信系300を通じて通信を行うようにしている。
図4は、図3に示したAV機器30において行われる有線LANモードと無線LANモードとの自動切り替え処理を説明するためのフローチャートである。この図4に示す処理は、アクセスコントローラ12Aまたはアクセスコントローラ12Cからのハードウエア割り込みが発生した場合に、マイクロコンピュータ13において行われる処理である。
上述もしたように、コネクタジャック11Aに対するLANケーブル22Aの挿抜(挿し込み、または、抜き取り)が、または、PCカードスロット11Cに対する無線LANPCカード40の挿抜(挿し込み、または、抜き取り)が発生すると、これがアクセスコントローラ12Aまたはアクセスコントローラ12Cにより検出され、この検出出力がマイクロコンピュータ13に通知され、マイクロコンピュータ13は、コネクタジャック11AまたはPCカードスロット11Cにおいてどのような状態の変化が生じたのかを知ることができる(ステップS11)。
マイクロコンピュータ13は、ステップS11の変化状態の判別において、コネクタジャック11AにLANケーブル22Aが接続されと判別した場合には、有線LANモードを設定する(ステップS12)。この場合、AV機器30においては、上述もしたように、ネットワークデバイスドライバntwrkAが動作し、リンク検出ブロックlnkdetによりリンクが検出されると、ホットプラグスクリプトhotplugA、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelが動作し、スイッチ部swがネットワークデバイスドライバ側に切り替えられて、これら有線通信系100を通じてネットワーク20に接続され通信を行うことができるようにされる。
また、マイクロコンピュータ13は、ステップS11の変化状態の判別において、コネクタジャック11AからLANケーブル22Aが外されたと判別した場合には、アクセスコントローラ12Cからの検出出力に基づいて、無線LANPCカード40がPCカードスロット11Cに装填されているか否かを判断し(ステップS13)、無線LANPCカード40が装填されていると判断したときには、無線LANモードを設定する(ステップS14)。
この場合、ネットワークデバイスドライバntwrkC、ホットプラグスクリプトhotplugC、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelが動作し、これら無線通信系300を通じてネットワーク20に接続され通信を行うことができるようにされる。
また、ステップS13の判断処理において、無線LANPCカード40が接続されていないときには、無線通信も有線通信もできないので、この図4に示す処理を終了し、コネクタジャック11またはPCカードスロット11Cについての状態変化(接続状態の変化)が発生するまで待つことになる。
また、マイクロコンピュータ13は、ステップS11の変化状態の判別において、PCカードスロット11Cに無線LANPCカード40が装填されと判別した場合には、無線LANモードを設定する(ステップS15)。この場合、ネットワークデバイスドライバntwrkC、ホットプラグスクリプトhotplugC、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelが動作し、これら無線通信系300を通じてネットワーク20に接続され通信を行うことができるようにされる。
また、マイクロコンピュータ13は、ステップS11の変化状態の判別において、PCカードスロット11Cから無線LANPCカード40が取り外されたと判別した場合には、さらに、コネクタジャック11Aに有線LANPCケーブル22Aが接続されているか否かを問合せ(ステップS16)、LANケーブル22Aが接続されていると判断したときには、有線LANモードを設定する(ステップS17)。
この場合、AV機器30においては、上述もしたように、ネットワークデバイスドライバntwrkAが動作し、リンク検出ブロックlnkdetによりリンクが検出されると、ホットプラグスクリプトhotplugA、フックプログラムhooker、DHCPクライアントデーモンdhcpclt、カーネルkernelが動作し、スイッチ部swがネットワークデバイスドライバ側に切り替えられて、これら有線通信系100を通じてネットワーク20に接続され通信を行うことができるようにされる。
また、ステップS16の判断処理において、LANケーブル22Aがコネクタジャック11Aに接続されていないときには、無線通信も有線通信もできないので、この図4に示す処理を終了し、コネクタジャック11またはPCカードスロット11Cについての状態変化(接続状態の変化)が発生するまで待つことになる。
そして、この例(第2の実施の形態)の場合にも、コネクタジャック11Aに対するLANケーブル22Aの挿抜、あるいは、PCカードスロット11Cに対する無線LANPCカード40の挿抜が発生すると、これをアクセスコントローラ12Aまたはアクセスコントローラ12Cがハードウエア割り込みによりシステムに通知するようにしているので、ポーリングによりLANケーブル22Aの挿抜や無線LANPCカードの挿抜を検出する場合のように、システムの負荷が増大することがない。
すなわち、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、OSがLinux(登録商標)のような非イベントドリブン方式のOSのときには、通常は、イベントドリブン方式のOSにおけるようなシステムメッセージは用意されていないので、ユーザアプリケーションがネットワークケーブル接続イベントを補捉するには、ユーザアプリケーションが常にポーリングを行っている必要がある。つまり、ユーザアプリケーションは、一定の時間間隔でバスラインをモニタし、ネットワークケーブルや無線LANPCカードの接続イベントが発生したら対応する処理を実行することになる。しかし、この第2の実施の形態の場合にも、上述のように、ポーリングによるネットワークケーブルの挿抜の検出を行う必要はない。
また、LANケーブル22Aがコネクタジャック11Aに接続された場合や、PCカードスロット11Cから無線LANPCカードが取り外された場合であって、LANケーブル22Aがコネクタジャック11Aに接続されている場合には、即座にコネクタジャック11A、アクセスコントローラ12Aなどの有線通信系100を通じてネットワーク20が使用できるようにされる。
また、無線LANPCカード40がPCカードスロット11Cに装填された場合や、コネクタジャック11AからLANケーブル22Aが取り外された場合であって、無線LANPCカード40が、PCカードスロット11Cに装填されている場合には、即座にPCカードスロット11C装填されている無線LANPCカード40、アクセスコントローラ12Cなどの無線通信系300を通じてネットワーク20が使用できるようにされる。
したがって、コネクタジャック11A、PCカードスロット11Cに対する接続状態の変化に応じて、有線通信系100または無線通信系300のいずれかを用いて、迅速にネットワーク20が使用できるようにすることができる。
また、この第2の実施の形態の場合にも、システムの負荷を軽減できるので、マイクロコンピュータ13に使用するCPUを、パーソナルコンピュータなどに使用するCPUに比べ、能力の低いものとすることができ、したがって、コストの上昇を抑えることができる。また、アクセスコントローラ12はもともとネットワーク接続に必要なものであるから、ハードウエアの追加の必要もなく、やはりコストの上昇がない。
また、上述した第2の実施の形態の場合には、コネクタジャック11AにLANケーブル22Aが接続された場合には、ユーザーにより有線通信系100の使用が選択されたと判断し、また、コネクタジャック11AからLANケーブル22Aが外された場合には、他の通信系の利用が選択されたと判断するようにしている。
また、PCカードスロット11Cに無線LANPCカード40が接続された場合には、ユーザーにより無線通信系300の使用が選択されたと判断し、また、PCカードスロット11Cから無線LANPCカード40が外された場合には、他の通信系の利用が選択されたと判断するようにしている。
すなわち、コネクタジャック11AへのLANケーブル22Aの挿抜、または、PCカードスロット11Cへの無線LANPCカード40の挿抜だけで、他に何らの操作も伴うことなく、自動的にAV機器30において用いる通信経路を切り替えることができるようにしている。
そして、上述した第1、第2の実施の形態のAV機器10、30に適用した技術を例えばノートタイプのパーソナルコンピュータに適用することにより、当該ノートタイプのパーソナルコンピュータを居間で使用するときは、LANケーブルが他の人のじゃまになるので、無線LANにより外部のネットワークに接続するようにし、自室に戻って使用するときには、無線LANは低速なので、高速なケーブル接続とすることをLANケーブルの挿抜や無線LANPCカードの挿抜だけで切り替えることが可能になる。
なお、上述した第1、第2の実施の形態においては、DHCPサーバ27が要求に応じてIPアドレスを与えるものとして説明したが、これに限るものではない。図1、図3に示したように、ブロードバンドルータ23が、DHCPサーバ機能231を備えるものである場合には、AV機器10、AV機器30からの要求に応じて、ブロードバンドルータ23が、自己のDHCPサーバ機能231を用いて、AV機器10、30にIPアドレスを割り当てるようにすることも可能である。また、ルータ機器において、自己のDHCPサーバ機能を用いるか否かの切り替えができるようにしておくことにより、ルータがIPアドレスを割り当てるか、外部の機器、例えばDHCPサーバが割り当てるかをユーザーが選択するようにすることも可能である。
また、上述した第1、第2の実施の形態においては、LANケーブルの挿抜や無線LANPCカードの挿抜が発生した場合に、用いる通信系を選択し、その通信系を通じてIPアドレスを取得してネットワーク20に接続し、通信を行えるようにするまでを自動的に行うようにしている。したがって、ユーザーに対して面倒な操作を要求することが一切ないようにされている。
[他の例]
上述した第1、第2の実施の形態においては、AV機器の有する1つの有線通信経路と1つの無線通信経路とを切り替える場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、複数の有線通信経路の利用を切り替える場合や、複数の無線通信経路の利用を切り替える場合や、複数の有線通信経路と複数の無線通信経路とを有する場合に利用する通信経路を切り替える場合、さらには、複数の有線通信経路と1つの無線通信経路とがある場合に利用する通信経路を切り替える場合や複数の無線通信経路と1つの有線通信経路とがある場合に利用する通信経路を切り替える場合など、種々の場合にこの発明を適用することができる。
この場合にも、所定の通信接続端へのLANケーブルや無線LANPCカードの接続があった場合には、その接続があった通信経路の利用が選択されたと判断して、その通信経路を有効とし、通信接続端からのLANケーブルや無線LANPCカードの取り外しがあった場合には、取り外しが発生した通信経路以外の通信経路であって、既にLANケーブルや無線LANPCカードが接続されている通信経路を有効にし、その経路を通じて通信を行うようにすればよい。
例えば、複数の有線通信経路を持つ例としては、複数のLAN端子やUSB端子、i.LINK端子などのネットワーク通信が可能なインターフェースを持つ電子機器が考えられる。この場合、電子機器の後面(バックパネル)にそれぞれ1つ、または、複数の端子があり、前面(フロントパネル)に残りの端子(1つ、または、複数の端子)があるような場合に、通常は、ケーブルが接続された後面の端子を通じて通信を行うが、他の電子機器が前面の端子に接続された場合には、後からケーブルが接続された前面の端子を優先して用いるようにすることができるようになる。
なお、i.LINKやUSBは、既にホットプラグ対応なので、有線LANケーブルや端子が、USB用やi.LINK用のものを用いた場合でも、USB用やi.LINK用のドライバやホットプラグスクリプトを電子機器に用意しておけば、仕組みは上述した実施の形態の場合と何ら変更することなく対応可能である。
また、既にネットワークに接続するようにされ利用することが可能な端子が複数存在する場合には、優先順位を予め決めておくことにより、ユーザーの意図しない接続端が用いられることがないようにすることができる。
なお、上述の第1、第2の実施の形態の場合には、AV機器10、30において用いられるOSがLinux(登録商標)であるものとして説明したが、その他の非イベントドリブン方式のOSや、イベントドリブン方式のOSを用いた種々の電子機器のこの発明を適用することができる。
また、電子機器は、上述しAV機器のほか、パーソナルコンピュータなどの情報機器、携帯通信機器などの通信機能を備えた種々の電子機器に適用することが可能である。
また、通信機能を備えた電子機器の接続は、上述した有線接続、無線接続のほか、光通信や電磁結合型による接続などのいわゆる非接触型の接続方式の場合であっても、この発明を適用することが可能である。
〔この明細書で使用している略語の一覧〕
IEEE1394:Institute of Electrical and Electronics Engineers1394
ADSL :Asymmetric Digital Subscriber Line
AV :Audio and Visual
CPU :Central Processing Unit
DHCP :Dynamic Host Configuration Protocol
IC :Integrated Circuit
IP :Internet Protocol
ISP :Internet Service Provider
LAN :Local Area Network
OS :Operating System
この発明が適用されたAV機器とこれが接続されるネットワークを接続するためのブロック図である。 図1に示したAV機器10における通信経路の切り替え処理を説明するためのフローチャートである。 この発明が適用されたAV機器の他の例とこれが接続されるネットワークを接続するためのブロック図である。 図3に示したAV機器10における通信経路の切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10、30…AV機器、11A…コネクタジャック、12A…アクセスコントローラ、13…マイクロコンピュータ、20…ネットワーク、dhcpclt…DHCPクライアントデーモン、hooker…フックプログラム、hotplugA…ホットプラグスクリプト、kernel…カーネル、lnkdet…リンク検出ブロック、ntwrkA…ネットワークデバイスドライバ、11B…アンテナ部、12B…アクセスコントローラ、ntwrkB…無線LANデバイスドライバ、hotplugB…ホットプラグスクリプト、11C…PCカードスロット、12C…アクセスコントローラ、ntwrkC…ネットワークデバイスドライバ、cddet…カード検出ブロック、hotplugC…ホットプラグスクリプト、40…無線LANPCカード

Claims (6)

  1. ネットワークに接続する場合に用いられる2つ以上の接続端と、
    上記2つ以上の接続端の少なくとも1つに対応して設けられ、対応する接続端についての接続状態の変化が生じた場合に、これを検出するアクセスコントローラと、
    マイクロコンピュータと
    を有する場合に、
    上記アクセスコントローラの検出出力を上記マイクロコンピュータに割り込み信号として供給し、
    上記マイクロコンピュータは、上記アクセスコントローラの検出出力による割り込みを生じたとき、接続状態の変化に対応する処理を実行する
    ようにしたネットワーク接続の管理方法。
  2. 請求項1に記載のネットワーク接続の管理方法であって、
    上記アクセスコントローラは、上記2つ以上の接続端の少なくとも2つ以上に対応して設けられ、
    上記マイクロコンピュータは、2つ以上の上記アクセスコントローラのいずれかからの検出出力による割り込みを生じたとき、接続状態の変化に対応する処理を実行する
    ようにしたネットワーク接続の管理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のネットワーク接続の管理方法であって、
    上記2つ以上の接続端の内の少なくとも1つは、無線接続用の接続端である場合に用いられることを特徴とするネットワーク接続の管理方法。
  4. ネットワークに接続する場合に用いられる2つ以上の接続端と、
    上記2つ以上の接続端の少なくとも1に対応して設けられ、対応する接続端についての接続状態の変化が生じた場合に、これを検出するアクセスコントローラと、
    マイクロコンピュータと
    を有し、
    上記アクセスコントローラの検出出力を上記マイクロコンピュータに割り込み信号として供給し、
    上記マイクロコンピュータは、上記アクセスコントローラの検出出力による割り込みを生じたとき、接続状態の変化に対応する処理を実行する
    ようにした電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器であって、
    上記アクセスコントローラは、上記2つ以上の接続端の少なくとも2つ以上に対応して設けられ、
    上記マイクロコンピュータは、2つ以上の上記アクセスコントローラのいずれかからの検出出力による割り込みを生じたとき、接続状態の変化に対応する処理を実行する
    ようにした電子機器。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電子機器であって、
    上記2つ以上の接続端の内の少なくとも1つは、無線接続用の接続端であることを特徴とする電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007323620A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Takao Ishimaru コンピューターや装置をネットワークに接続する際に、ユーザーによる手作業の設定を省き自動化するプログラム
WO2009057477A1 (ja) * 2007-10-30 2009-05-07 Kyocera Corporation 通信機器および通信経路切替方法
EP2120399A1 (en) 2008-05-13 2009-11-18 Funai Electric Co., Ltd. Network device adapted to recognize a server in the network

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