JP2005099800A - 光線用空間位相フィルタ、フィルタシステム及びフィルタ計算方法 - Google Patents

光線用空間位相フィルタ、フィルタシステム及びフィルタ計算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シングルモード光ファイバにおけるデカップリングに最適な光フィルタを提供する。
【解決手段】 入射光線を受光してこの光線をシングルモード出力ファイバに伝送することが可能であり、この光線の伝搬方向に対して実質的に垂直に配置されるのに適合し空間的に可変な位相プロファイルを備え、前記出力ファイバのエバネッセントモードを励起するのに適合した空間位相フィルタが提供される。本フィルタにおいて、前記位相プロファイルは、その位相分布が少なくとも1次元(301)上の正規分布の少なくとも1つの四分位数の組み合わせに実質的に対応する調整パターンと、前記少なくとも1次元において入射光線に関連して範囲が制限された位相シフトゾーンのサポート(320)と、から成ることを特徴とする。複数の前記フィルタを具備するフィルタシステムと、関連するフィルタ計算方法も提供される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光減衰器(optical attenuators)、特にWDM方式(波長分割多重伝送方式)光ネットワーク用の可変波長セレクタブロッカ(selector brokers)を形成するストリップまたはアレイから成る個別の形態にあって可変的な光減衰器に関する。
このタイプの機能の特徴は高い減衰量(通常35dBを上回る)を必要とし、一般的に50GH乃至100GHの範囲内の帯域幅で動作することにある。異なる技術がこの目的を実現するために使用される。
それらの技術の1つは、空間フィルタ(spatial filter)を使い、光線がシングルモード光ファイバに入力される前にその光線に干渉を生じさせてより高次のモードを励起させるようにすることにあるが、高次モードほど急速に減衰する。また挿入損失(insertion losses)を最適化することが望ましいとすれば、純粋な位相フィルタ(簡単さの理由から通常2値)を用いることが好ましい。
このアイデアは特に非特許文献1と非特許文献2に開示されている。これらの文献は、より高次のモードを励起するために導波路内に吸収性のある散乱素子または回折素子を導入することに関する技術について記述している。それでもなお、これらの従来技術にはパラメータをプログラミングで調整することができないという不都合がある。
米国Xtellus(登録商標)社は実施が比較的容易な異なった形態の光ファイバ用減衰器を開示している(特許文献1参照)。この特許文献に示された技術によれば、入射光線は電子制御される液晶ゾーンを通過する。このゾーンの断面にピクセルを画定するために電極が設けられる。こうして図3aに関して示された第1の形態として、水平軸301と垂直軸300でマークされた断面の大きさのプロファイルは、それぞれ等しい幅Lの2つのピクセル310と311に分割される。また、ピクセル310は電極によって操作される。幅Lは入射光線302の半径R(ガウスビームの場合にはネックで表される)よりも大きい。このため、電極に所定電圧を印加することによってピクセル310を制御してピクセル311に対する位相シフトを、ゼロに等しく、このとき入射信号は減衰されないようにする、又はπに等しく、このとき入射信号は高次モードに変換されてその信号がシングルモードファイバに侵入するのを阻止して印加電圧に応じて可変的な減衰を引き起こすようにすることが可能である。
まとめると、電極にコマンドを与えることにより、入射信号を出力ファイバを伝搬することのみ可能な高次モードに変換することによって信号を減衰し、または変換しないようにすることによって信号を減衰しないようにすることが可能となる。
別の態様として、断面のプロファイルは2次元で軸300と301によって分割されたそれぞれ等しい幅Lを有する4つの正方形ゾーン400乃至403を画定する態様もある(特許文献1参照)。各ゾーン400乃至403は別々の電極によって操作できる。
国際公開WO02/071133号パンフレット スナイダ(Snyder)著「誘電体ファイバまたは光ファイバにおけるモードの励起及び散乱(Excitation and scattering of modes on a dielectric or optical fibre)」、マイクロ波理論に関するIEEEトランザクション(IEEE Trans. on Microwave Theory)、1969年、MIT第17巻、第12号 M.イケダ(M.Ikeda)及びK.キタヤマ(K.Kitayama)共著「モードスクランブラを用いた長い中継されたグレーデッドインデックス形光ファイバの伝達関数(Transfer function of long spliced graded index fibers with mode scramblers)」、応用光学(Applied Optics)、1978年、第17巻、p.63−67
しかしながら、上記従来技術には、より高次のモードの結合に対して最適化されないという不都合がある。さらに、特に複数の波長を独立に濾光するのに適合した形態に対しても最適化されない。
代替形態の1つとしては、入射光線に関してポジショニングエラーが存在する場合にポジショニングエラーに関するより十分な公差(tolerance)を有するものがある。それでもなお、この代替形態は結合係数(減衰損失)に関しては最適化されない。
そこで本発明の課題は、従来技術が有する上記の不都合を克服することにある。
より具体的に言えば、本発明の課題は、シングルモード光ファイバにおけるデカップリング(decoupling)に最適な光フィルタを提供することにある。
本発明のもう1つの課題は、実施が特にストリップまたはアレイの形態で比較的シンプルに行えるようにし、特に寸法を小さくすることができるようにすることにある。
本発明の更にもう1つの課題は、十分なポジショニング公差を保証して、光学的な配置をしやすくことにある。
本発明の課題は、様々な技術に基づいた光フィルタの具体化を可能にすることにもある。
上記課題を解決するため本発明は、入射光線を受光してこの光線をシングルモード出力ファイバに伝送することが可能であり、この光線の伝搬方向に対して実質的に垂直に配置でき、かつ空間的に可変な位相プロファイルを備え、前記出力ファイバのエバネッセントモード(evanescent modes)を励起するのに適合した空間位相フィルタを提供する。本発明の空間位相フィルタにおいて、前記位相プロファイルは、その位相分布が少なくとも1次元上の正規分布の少なくとも1つの分位の組み合わせに実質的に対応する調整可能パターンと、前記少なくとも1次元において入射光線に対して限定的な位相シフトゾーン(phase shifting zone)のサポート(support、台またはささえ)とを備えていることを特徴とする。
さらには、前記調整可能パターンは、このまたはこれらの次元における正規分布の少なくとも1つの分位(at least one quantile)の組み合わせに実質的に対応する位相分布に従う。つまり、信号の一定振幅Aが、1(減衰が無い場合)から乃至0(減衰が完全な場合)の間で変化することができるサポートD(台、ささえ)((x、y)平面)上にある場合では、位相分布は次の関係式に基づく正規分布のある分位(quantile)に対応する。
Figure 2005099800
本発明に特定の特徴として、本発明の空間位相フィルタにおいて前記位相プロファイルはその位相分布が入射光線の伝搬方向に対して垂直な次元上における正規分布の奇数次の四分位(odd quartile)に実質的に対応する調整可能パターンを有する。
従って、前記位相シフトゾーンのサポートは、次のような意味で、限定的である。つまり、1次元の場合には、入射光線のフットポイント(またはガウスビームの場合にはそのネック)が、この次元に応じた調整可能パターンを完全にカバーするものであり、2次元の場合には、入射光線(またはガウスビームの場合にはそのネック)のフットポイントがこの光線の伝搬方向に実質的に垂直な平面(横断面)を形成する2次元に応じた調整可能パターンを完全にカバーするものである。
正規分布の奇数次の四分位は以下の関係式に基づいて定義される。
Figure 2005099800
(第1四分位)
または、
Figure 2005099800
(第3四分位)
ここでqは四分位(quantile)を表す。この四分位とは、本発明のフィルタの調整可能部分の境界(限定された次元によるx座標)を表す。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間位相フィルタにおいて前記位相分布は入射光線の伝搬方向に対して垂直な次元上における正規分布の第3四分位に実質的に対応することが挙げられる。
これら1次元フィルタはシングルモードファイバにおけるデカップリングデカップリング(decoupling)に特に適する。これらのフィルタの中でも、奇数次の四分位(特に第3四分位)は技術的な具体化(implantation)を考慮している点で決定的に重要な利点を有する。それらは特に、ガウスビームのネックと比較して、作用ゾーンのサイズを小さくすることを可能にする。
この特徴は、特にDCE(Dynamic Channel Equalizer)またはROADM(Reconfigurable Optical Add & Drop & Multiplexer)を構築するのに必要なストリップ形態またはアレイ形態で複数のフィルタが提供されるときに特に関連がある。というのは、3次四分位を使用することにより各位相シフトゾーンまたは遅延ゾーンを解像度を損なったり帯域幅の拘束条件を新たに追加すること無く最適化することができるためである。
この第3四分位の使用は、位相シフト手段が電気光学的調整装置(非等方的(例えば液晶タイプ)または等方的(例えばナノPDLCタイプ))を含むときにも特に関連がある。というのは、それら電気光学的調整装置を使用すると、スポット(入射光線に対応し、基準は光線のネックがカバーする表面積とする)の表面積と比較して作用ゾーンの表面積を最適化することが可能になるからである。これによって特に、隣接するピクセルに起因する横電界効果(transversal field effects)を抑えることが可能となる。
さらに、複数のフィルタを備えたシステムにおいて第3四分位を使用することにより、中間ゾーン(例えば、感光性樹脂、ガラス、シリコンその他のエッチングできそうな素材で調整システム(特に、電気光学的または電子機械的装置)の中央ゾーンと比較して固定した遅延を示すものから成る)を光学的に不活性なものにすることがより容易になる。従って、連続的に調整可能なストリップ(SLM)を使用した場合に比べて位相変化がよりはっきり(stiffer)するなる。
さらに、この第3四分位を使用すれば、2つのフィルタに対応する2つの作用ゾーンを分離する中間ゾーンのより容易な分離が可能となり、従って位相シフト材料が電気光学的なときには、横電界効果の抑制が可能となる。
2つの別個のフィルタを分離する材料は電気絶縁体(誘電体)でありかつまた光学的受動体(optical passivator)であることが可能であることに注意する。
本発明の特定の特徴として、前記組み合わせは入射光線の伝搬方向に対して垂直な1次元上における正規分布の2つの四分位の少なくとも1つの差の和が1/4または3/4に等しいものであることが挙げられる。
フィルタはこうして最適化される。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタは軸対称になっていることが挙げられる。
このため、入射光線に対するフィルタのポジショニングエラーに関してより十分な公差が得られる。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて前記位相プロファイルは、その位相分布が前記入射光線の伝搬方向に対する横断面を形成する2次元上における正規分布の少なくとも1つの分位の組み合わせに実質的に対応する調整可能パターンと、前記2次元において前記入射光線に対して限定的な作用ゾーンのサポート(台、ささえ)と、から成ることが挙げられる。
従って複数のこのようなフィルタから成るアレイの形態で好適に実施することができるフィルタが得られる。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて前記組み合わせは、正規分布の四分位と、正規分布の2つの別個の四分位の差とを含むグループに属することが挙げられる。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタは点対称を有することが挙げられる。
このため、入射光線に対するフィルタのポジショニングエラーに関するより十分な公差が得られる。
基本フィルタのアレイの形態で実施する場合において、基本フィルタが(特に、縮小した基本フィルタの中でも)正方形または円盤形であるときにアレイのサイズは最適化される。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて前記位相プロファイルの第1部分は前記次元上において正方形または長方形であることが挙げられる。
少なくとも1つの部分において正方形または長方形のプロファイルを有するフィルタ(例えば2値以上)は、位相シフト手段が適したものである場合(特に電気光学的位相シフト手段の場合)には、実施が比較的単純である。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて前記位相プロファイルの前記第1部分における位相シフトはπに等しいことが挙げられる。
このため、フィルタが作動(作用)して光線を減衰または遮光することが可能になると出力ファイバのエバネッセントモードが励起される。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて前記位相プロファイルの第2部分は前記次元上において放物線形であることが挙げられる。
したがって、位相プロファイルは、全体的または部分的に放物線形である(別の部分は特に線形であることが可能である)。
放物線形プロファイルを有するフィルタは、そのわん曲が放物線形状である膜を有する電磁ミラー(electromagnetic mirrors)の使用に基づく位相シフト手段を備えたフィルタに特に適する。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて前記位相プロファイルの第3部分は前記次元上において三角形であることが挙げられる。
位相プロファイルはつまり全体的または部分的に三角形である(従って別の部分は特に放物線形または長方形であることが可能である)。
それぞれ放物線形及び三角形のプロファイルを有するフィルタの作用ゾーンの寸法を最小化するには、対応する最大位相シフトはそれぞれ3π/2と8π/5に実質的に等しくなるように選ばれることが好ましい。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタは前記位相プロファイルの1つの部分における可変的な減衰量を制御するための手段を具備することが挙げられる。
本発明の特定の特徴として、本発明の空間フィルタにおいて、前記手段は制御可能な電気光学的または電子機械的な調整装置を最小限具備することが挙げられる。
本発明は、少なくとも1本の入射光線を受光することが可能であり、上記した本発明の位相空間フィルタ、より正確に言えば、入射光線を受光してこの光線をシングルモード出力ファイバに伝送することが可能であり、この光線の伝搬方向に対して実質的に垂直に配置されるのに適合しかつ空間的に可変な位相プロファイルを備え、前記出力ファイバのエバネッセントモードを励起するのに適合した空間位相フィルタを最小限1つ具備するシステムも提供する。本発明の特徴として、本発明のシステムにおいて前記フィルタの位相プロファイルは、その位相分布が少なくとも1次元上の正規分布の少なくとも1つの四分位(quartile)の組み合わせに実質的に対応する調整可能パターンと、前記少なくとも1次元において入射光線に対して限定的な位相シフトゾーンのサポートとを備えている。
本発明の特定の特徴として、本発明のシステムは少なくとも2つの前記フィルタを具備することが挙げられる。
従って、より高次のモードの結合と技術的な組込を共に最適化するフィルタは、例えば複数のフィルタを含むストリップまたはアレイの形態で実施するのに特に適合する。
本発明の特定の特徴として、本発明のシステムにおいて各前記フィルタは電子制御される調整ゾーンを具備することが挙げられる。
このため、本発明のシステムは特にコンパクトな装置の形態で実施することが可能である。
本発明の特定の特徴として、本発明のシステムはイメージング手段を具備し、少なくとも1つの前記フィルタはこのイメージング手段のイメージング平面(imaging plane)内に配置されることが挙げられる。
本発明のシステムは従って例えばレンズを用いて形成され、前記イメージング手段は複数のイメージング平面から構成できる。本発明のシステムに特有な機能(特に、波長多重化、逆多重化、増幅など)を実行することが可能な光学素子は前記イメージング手段のレンズ焦点面内に有利に導入できる。
本発明の特定の特徴として、本発明のシステムは、前記フィルタによって濾光することを目的として逆多重化した光線を生成するために入射光線を波長逆多重化するための手段に基づいて構成することが可能であることが挙げられる。
こうしたシステムは、ファイバまたはイメージング手段に付随した例えばプリズムタイプの、またはAWG(Arrayed Wave Guide)原理に基づくフェーザ(phaser)タイプの、多重化(multiplexing)/逆多重化(demaultiplexing)手段に基づいて構成できる。
本発明の特定の特徴として、本発明のシステムは光線の少なくともいくつかの波長を選択的に遮光するための手段を具備することが挙げられる。
本発明の特定の特徴として、本発明のシステムは光線をルーティング(routing)するための手段を具備することが挙げられる。
従って、本発明のフィルタシステムは、特にDCE及びROADMタイプの波長・空間ルーティング機能の組込に適している。
本発明は更に、上記した本発明のフィルタの位相プロファイル、最大位相及びサポート(台、ささえ)に応じてフィルタの結合係数を決定するステップと、前記結合係数を最小化するためのステップと、最小結合係数に実質的に対応するように前記サポートを決定するためのステップ段階とを実行することを特徴とするフィルタ計算方法も提供する。
従って、最適化されたフィルタは、位相分布が、1次元上の正規分布の奇数次の分位、あるいは2次元上の正規分布の分位の組み合わせに実質的に対応するように構成することができる。
本発明のシステム及び方法の利点は上記フィルタの利点と同じであるので、システム及び方法における利点についての重複する説明は省略する。
以下、本発明の実施の最良の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の一般原理はシングルモード光ファイバ(single mode optical fiber)に注入されるエネルギの最適なデカップリングを可能にするフィルタの一カテゴリに関するものである。
これらのフィルタの中でも、軸対称性(axial symmetry)または点対称性(punctual symmetry)のあるフィルタのカテゴリはよりよい位置合わせ許容度を実現し、後述されるようにその一部は組込がより簡単でDCE及びROADMの構築に特に適している。
DCEを構築するコンテクストにおいて液晶パネル(SLM:spatial light modulators)の形態で組み込むのに特に適したピクセルギャップを最適化する利点を更に有するフィルタタイプは好ましくはストリップまたはフィルタアレイを形成するために選ばれる。異なる技術的形態は、光減衰手段(電気光学的または電子機械的)または光線伝送手段(フィルタに並置したファイバ、フォーカライジング、多重化もしくは逆多重化のための手段、ルーティング、増幅のための手段など)に関連した技術的選択に応じて可能である。
フィルタは薄いものとされ、位相シフト以外はガウスビームの歪みを一切もたらさない(特にフィールドの湾曲やネックの拡大が全くないこと)ことが好ましい。
図1a乃至図1dは本発明に基づく実施の異なる形態を示している。
より正確に述べると、図1aは、それぞれ入射光線100と出力ビーム104を伝搬させることが可能な2本のシングルモード光ファイバ101及び103の間に配置された本発明に基づくフィルタ102または液晶パネルを示している。本発明によれば、フィルタ102の作用ゾーン(active zone)は少なくとも1次元において範囲が制限されたサポート(support、台あるいはささえ)を有しており、このことは対応する調整可能パターンの幅が入射光線の幅(ガウスビームの場合にはネックによって表される)よりも厳格に小さいことを意味している。ファイバ101と103はフィルタ102の両側に並置されている。フィルタ102の1つまたは複数の制御電圧によって、出力ビーム104を得るために入射光線100の位相シフトの範囲をより大きくしたりまたはより小さくしたりすることが可能で、出力ビームに結合する時点での減衰量が変化する。
図1bは、図1aのシステムと同じようなアーキテクチャを有するDCEを表している。図1aと異なり、図1bではフィルタ102は、本発明により、いくつかのフィルタのストリップ112に置き換えられており、マルチプレクサまたはデマルチプレクサを備えたイメージングシステムを更に具備している。本発明によれば、ストリップ112の各フィルタの作用ゾーンは、あるパターンが反復している次元を最小限含む次元において限定的なサポートを有し、このことは対応する調整パターンが入射光線の幅(ガウスビームの場合にはそのネックで表される)よりも厳密に小さい幅(パターンが反復する次元において)を有することを意味している。より正確に述べると、このDCEは(図では左から)順に、光線110が伝搬する入力ファイバ101と、フィルタ102上に光線110の(波長に応じて)空間的に逆多重化した像を生成することが可能な第1イメージングシステムと、フィルタのストリップ112と、フィルタのストリップ112を通過した光線から出力ファイバ103の開口部に多重化した像を生成することが可能な第2イメージングシステムと、入射光線110の波長に応じてフィルタのストリップ112によって等化された光線111が伝搬する出力ファイバ103とを具備することを特徴とする。
本発明の1つの代替となる態様として、入力ファイバ101及び第1イメージングシステムの間と、第2イメージングシステム及び出力ファイバ103の間とに、コリメート手段(means for collimating)が設けられる。これらのコリメート手段はそれぞれの入力ファイバ101と出力ファイバ103に並設される。
第1イメージングシステムは(図では左から)順に、光ファイバの出口101から距離f1の所に配置された焦点距離f1を有するレンズ113と、入射光線をその波長に応じて空間的に逆多重化することが可能であり、レンズ113から距離f1の所に配置され、入射光線の像がその上に転写されるようにしたデマルチプレクサ(例えばプリズム)118と、デマルチプレクサ118と(フィルタの)ストリップ112から距離f2の所に配置され、逆多重化されたビームの像(空間的に分離したスペクトル成分を持つ)がストリップ112上に転写されるようにする、焦点距離f2を有するレンズ114とを具備する。
第2イメージングシステムは(図では左から)順に、ストリップ112から距離f3の所に配置された焦点距離f3を有するレンズ115と、ストリップ112によってそのスペクトル成分に応じて等化された入射光線を多重化することが可能であり、レンズ115からf3の距離の所に配置されたマルチプレクサ(例えばプリズム)119と、マルチプレクサ119と出力ファイバ103から距離f4だけ離れた所に配置され、等化され多重化されたビームの像が出力ファイバ103上に転写されるようにする、焦点距離4を有するレンズ116とを具備する。
図1bに関する代替態様として、システムに特有な機能を実行することが可能な光学素子(特に波長逆多重化装置)がイメージングシステムのレンズ焦点面に(マルチプレクサ/デマルチプレクサ118及び119に代えて、あるいは加えて)導入される。
図1cと図1dはそれぞれ図1aと図1bに示されたシステムをミラーを使って実現するものである。同一の構成には同一の符号を付し、その重複する説明は省略する。
図1cによれば、このシステムは本発明によるフィルタ102または空間的光変調器をシングルモード光ファイバ101とミラー120で挟んで並置する形で具備する。光ファイバ101は、入射光線100と、フィルタ102によって濾光されミラー120によって反射された後の出力ビーム104と、をそれぞれ伝搬させることが可能である。
図1dによれば、光等化器(optical equaliser)は(図では左から)順に、シングルモード入力/出力ファイバ111と、第1イメージングシステムと、フィルタのストリップ112と、ストリップ112の横に並置したミラー130と、を具備する。従って、ファイバ111は、入射光線100と、空間的に逆多重化された像をストリップ112で濾光してミラー130で反射した後に得られる出力ビーム104と、を伝搬させることが可能である。
図2aを参照して、図1bと図1d(コリメート手段は図示されていない)に提示されたシステムの動作原理について説明する。波長λ1乃至λnのn個のスペクトル成分を持つ入射光線が空間的に逆多重化され、図2aに示されるように空間的に逆多重化された像がストリップ112上に生成される。ストリップ112はn個の独立に(好ましくは電子的に)制御されるフィルタ211乃至21nを具備する。こうしてストリップ112は入射光線のスペクトル成分を減衰、あるいは遮光することさえ可能である。
図2bは、本発明の上記態様の代替として、フィルタ211乃至21nから成るストリップ112と、n本の入力ファイバ201乃至20nと、各入力ファイバにそれぞれ対応するn本の出力ファイバ221乃至22nと、を導入したシステムを示している。フィルタ211乃至21nの各フィルタは入力ファイバ201乃至20nと出力ファイバ221乃至22nのそれぞれの対応するファイバの間に挿入される。こうして図2bのシステムはn本の入力ビーム241乃至24nを減衰または遮光して対応するn本の出力ビーム251乃至25nを生成することが可能となる。
次に本発明におけるフィルタ減衰プロファイルの最適化を可能にする理論的根拠について述べる。
シングルモードファイバのモードは次のガウス分布に従う。
Figure 2005099800
上式において、ω0はオリジナルネック(ガウスビームのエネルギー分布において最高点の1/2の高さになるところでのビーム半径)を表し、xとyはファイバの横断面における2本の直交軸に基づく空間座標(座標原点はファイバ中心とする)を表す。
位相シフトΔφが2値の場合、結合係数(coupling coefficients)ηは、αとβをフィルタのサポートに依存する2つの正値係数(positive coefficients)として、η=α+βcosΔφと表現される。結合係数を最小にするには、Δφはπに等しくなければならない。
シングルモードファイバにおける最適なデカップリング(最小結合係数ηに対応する)を実現する空間フィルタ(x、y)はその位相2値関数(位相シフトΔφはπに等しい)のサポートDが次の積分関係式(結合係数ηが依存する差α−βを最小にする)を満たすフィルタに対応する。
Figure 2005099800
信号の一定振幅Aが、1(減衰がないとき)から0(完全減衰のとき)まで変化可能なサポートD上にある場合には、数5は次のように一般化できる。
Figure 2005099800
例えば位相シフトが残留する吸収または分散に伴って起こり得る電気光学的部品の場合には残留減衰という概念が関与する。
数5及び数6を満足する空間フィルタの中でも、実用上の利点に繋がる理由から、軸対称性(1次元の場合)または点対称性(2次元の場合)を有するフィルタとフィルタの作用部分(変調部)における有限なサポート(limited support)に特に注意が払われる。
特にフィルタをストリップ形態(例えば図1b、1d、2a及び2bのストリップ)にする場合に対応するように、1つの次元が事実上無限大(その他の次元と比べて非常に長い)と見なされ得る場合には、数5に基づく基準は次のようになる(Dxはフィルタの作用部分のx方向のサポートで、サポートDはy方向に無限大とする)。
Figure 2005099800
図3aはフィルタプロファイルを示している(特許文献1参照)が、このプロファイルの特徴として、フィルタの作用部分のサポートは横断面において無限大である(このことは横断面を形成する2次元においては入射光線に関連して範囲が制限されないことを意味する)。しかし、この技術には特に入射光線のポジショニングエラーが存在する場合には最適化されないという不都合がある。この問題はフィルタのストリップまたはアレイの形態で使用される場合には特に重大である。
本発明によれば、1次元のフィルタ102またはストリップフィルタ112は、
Figure 2005099800
または、
Figure 2005099800
のどちらかの式に基づいて定義される奇数次四分位正規分布型(odd quantile normal distribution)のものである。qは分位数(次数)を表す。例えば第1または第3四分位の場合、フィルタの作用部分の境界(x座標)を表す。
正規分布の奇数次四分位の数学的特徴は1996年にドゥノ(Dunod)社から出版されたA.レニィ(A.Renyi)著「確率代数(Calcul des probabilites)」の201頁(「中央値と四分位数(Mediane et Quantiles)」と題されたIV章の第13パラグラフ)に記載されている。
次に図3b乃至図3dにフィルタ102またはストリップ112内のフィルタの異なる態様を示す。これらのフィルタは反転されており(2値位相0またはπを意味する)、数8または数9のいずれかを満足する。
より正確に言えば、図3bは第3四分位の数9を満足する四分位数に対応するもので、フィルタの中央部分320は軸300に沿って軸対称性を有しており、軸300に直交する軸301に沿って約3.0352μmの幅L1を有する。フットプリント(footprint)322で記された入射光線は実質約4.5μmに等しい半径Rの断面を有し、軸300と301の交点に中心がある。またビーム断面は軸300と301で定まる横断面内にある。
一方、図3aに示すそれ自体公知の1/2分位のフィルタ(メディアンフィルタ)は数7を満足するが、少なくとも1次元において入射光線に対して限定的なサポートを有さず、従って数8と数9を満足することはできない。
本発明によれば2次元に限定されたサポートも考えることができ、この形態は特にフィルタアレイの製作において有用である。
制限サポートを持つフィルタの中でも点対称性を有するフィルタは数5と数6を満足する。
図3cは2つの分離した分位フィルタの組み合わせ、より正確には四分位の差が1/4に等しく次の関係式を満足するものに対応している。
Figure 2005099800
ここでq1=L2/2、q2=q1+L3。
L2はほぼ2μmで、軸300に沿って軸対称性を有する図3cに図示されたフィルタのそれぞれ等しい幅L3(ほぼ0.867μm)を持つ2つのサイド部分330と331の間の間隔距離を表している。
前記したように、入射光は、実質的に4.5μmに等しい断面を有し、軸300と301の交点に集中し、前記断面は軸300と301により定義される横断面に存在する。
本発明によれば、分位(quantiles)の他の組み合わせ、特に分位の組み合わせが分位の差の和から構成されるものも実施可能である。1次元の場合では、分位の差はそれぞれ2つの対応する対称的な帯域に付随する2つの作用ゾーンに対応する。
各帯域毎に、各境界はこれら2つの分位の1つによって画定される。従って、2つの別個の帯域に関連する分位の差は重なり合わないことが必要である。
1次元の標準的な場合において正規分布の(2n+2)個の分位の組み合わせは次のような関係式で書き表される。
Figure 2005099800
i<jの場合、qi<qj。
nが0の場合、正規分布の分位の単純な差が存在する。一方においてq1が0に等しい場合、差の第2項は1/2に等しく、1次元の第3分位の場合に帰着する。q1が−∞である場合、差の第2項は0に等しく、1次元の第1分位が得られる。
本発明によれば、q2n+1は、サポートが少なくとも1次元において入射光線に対して限定的な値をとるということでもあるということに注意すべきである。
図3dは、次のような分位の3つの差の和に対応する1次元の分位の組み合わせに基づくフィルタを示している。
Figure 2005099800
ここでq1<q2<q3<q4<q5<q6である。
和の中の各項は軸300(この軸に沿ってはフィルタは限定されない)に関して対称的な2つのバンドに対応する。3対の対称バンド(340と343)、(341と344)、及び(342と345)はそれぞれ差(q2−q1)、(q4−q3)、及び(q6−q5)に対応し、異なるバンドは、入射光線に対して軸301に沿って限定的なものとなっている。ガウスビームの場合では、図3dに示されるように、ビームのネック322は軸301に沿ってバンド340と343を全体的にカバーし、バンド341と344は部分的にカバーする。フットプリント322から外れた帯域342と345も、エネルギーがガウスビームのネックの外に存在するので有用である。
図4b乃至図4dはこれらの条件を満足するストリップ112内のフィルタ102の異なった態様を示している(2つの直交するメジアン(中央値)を組み合わせて得られる図4aのフィルタはそれ自体公知であり、数6を満たし点対称性を備えるが、限定的なサポート(limited support)を持たない)。
この限定的なサポートの概念は実用上重要である。なぜならば、この場合における1次元でのビームの切り捨ては、無限の別次元によって埋め合わせすることができないからである。
2次元フィルタ構成(限定的なサポート上)では、我々は一般には計算を1次元の場合と同じように簡単なものにすることができる直交座標表現または極座標表現を考える。
より正確に言えば、図4bにおけるフィルタ410は2次元を有しており、上記条件(制限サポート、点対称性、数6)を満足する。フィルタ410はさらに、2本の直交軸300と301に沿って軸対称性を有し、長さが1.032μmに近い辺L5を有する正方形を生成し、これはビーム断面が4.5μmに実質的に等しい半径Rを持ち直交軸300と301の交点に中心を持つ入射光線に対して正方形調整パタンを持つ最小フィルタに対応する。この場合、フィルタ410が満足する数6は次のようになる。
Figure 2005099800
q3は(1/2)+(1/2√2)オーダまたは(1/2)−(1/2√2)オーダの正規分布の分位である。
図4cにおけるフィルタ420は√(log2/2)μm(log2は2の自然対数(Napier's logarithm))に近い半径R1の円盤形状を有し、これはビーム断面が4.5μmに実質的に等しい半径Rを持ち直交軸300と301の交点に中心を持つ入射光線に対する最小円盤に対応する。フィルタ420は作用ゾーンのサポートが入射光線に関連して範囲が制限された2次元上の正規分布の四分位数に対応する数6を満足する(ビームのネックを基準とする)。
本発明によれば、1次元フィルタに対応する分位の組み合わせは2次元の場合にも適用される。2次元における2つの特有の場合、次式に基づく回転対称の場合(円盤、リング、または一連のリングの場合)(この場合、積分は極座標で計算される)
Figure 2005099800
i<jの場合、qi<qj、q’i<q’j、
・次式に基づく正方形または長方形の場合(二重積分は1次元の場合に対応する2つの積分に変数分離できる)、
Figure 2005099800
i<jの場合、qi<qjとq’i<q’j、
は、組み合わせを使って容易にモデリングできる。
図4dはリング形状の調整パターンフィルタ430を示している。このフィルタは2.48μmに近い外径R3と約1.1μmの内径R2を有しており、ビーム断面が4.5μmに実質的に等しい半径Rを持ち直交軸300と301の交点に中心を持つ入射光線を濾光することが可能である。フィルタ430は関係式(2)を満足し、より正確には制限サポートの動径(中心から外側に向かう)方向の分位、それぞれD3(半径R3)とD2(半径R2)、の差に対応する。
Figure 2005099800
図3b、3c、及び4b乃至4dに関して示されたフィルタは0からπの間の範囲内にある2値位相トリップ(binary phase trip)Δφに対して定義される。本発明の代替態様として、一部の技術的制約を満足するために、位相トリップのかたさ(stiffness)が減じられ、かつ/またはより複雑な位相プロファイルが導入される。これにはフィルタまたは位相トリップのかたさに関する技術的制約をはずすという利点がある。
1次元の場合には、数8と数9に基づく分位原理は有効のままであり、位相値のみが修正される。
より一般に、任意の可変位相プロファイルを有する1次元または2次元のフィルタの場合、最適なサポートの幾何学的形状を決定するために、まず最初に結合係数が位相プロファイルと最大位相と試験済みサポートに基づいて計算される。減衰を最大にするために、結合係数を0にすること(nullifying)が追求され、その後に最大位相と対応する最適なサポートを選ぶことができる。
本発明によれば、フィルタを最適化するため、最初に、位相プロファイルと最大位相とフィルタサポートに基づいてフィルタの結合係数ηを決定し、結合係数を最小化し、最小結合係数に実質的に対応するサポートを決定する方法が適用される。
図8a乃至図8dは2つの単純な場合(放物線形または三角形の位相プロファイル)においてこの原理を示すもので、さらにこれは実際の場合における近似的な限界を構成するので技術的に注目されるものである。
放物線形位相プロファイル(特にマイクロレンズ型)は例えば、電気光学空間変調器の場合における横電界効果(transversal field effect)またはDMD膜の放物線形歪曲に対応する。後者については1974年に発行された応用物理学レター(Applied Physics Letters)第25巻311乃至313頁に掲載されたJ.ファインライプ(J. Feinleib)、S.リプソン(S.Lipson)及びP.コーン(P.Cone)の共著論文「波面補正のためのモノリシック圧電性ミラー(Monolithic Piezoelectric Mirror for Wavefront Correction)」に記述されている。
この場合においては、最適位相はもはやπではなく、必要な分位と位相シフト値Δφの解析表現は、以下のように書き表すことができる結合係数ηを計算することによって得られる。
Figure 2005099800
係数値B(B>0)は変調器の寸法に依存し、次式を解くことによって1にもっていくことができる。
Figure 2005099800
ここでXはフィルタサポートのガウスビームのネックに対する比の自乗であり、ηをゼロにする最小位相シフトは3π/2(sin(Δφ)=−1に対応する)である。
このとき、数17は、η=Aφ(1+sin(Δφ))のように書くことができる。
この関係式から、フィルタは最小結合係数に実質的に対応するサポートを定めることによって最適化される。
図8aは2値プロファイル82または位相放物線形プロファイル83の場合の四分位数値の適応原理を示している。
図8bは2値プロファイル及び放物線形プロファイルの小片(bits)の組み合わせを示している。図においてlは放物線形半サポート、Lは2値半サポートである。このとき最適位相は比L/lに応じてπ(l=0)と3π/2(L=0)の間で変化する。
最小サポートはlが0に等しいときに得られる(2値の場合のプロファイル82に対応する)。
三角形位相プロファイル(特にマイクロプリズム型)は例えば、エッチングエラー(シャドウ効果)またはJ.ファインライプ(J. Feinleib)等の前記論文に記述されているようなマイクロアクチュエータによるミラーの歪みに対応する。
この場合については、横電界効果(transversal field effect)を粗っぽくモデリングすることもできる。第1変数はプリズムの勾配である。
図8cは二等辺三角形型(ダブルプリズム)の位相変調に基づく四分位の変化を示している。この場合、デカップリングを最適化する四分位が存在し、ηをゼロにする最小位相シフトが8π/5に近いことが示されている。サポートは等価な2値フィルタより小さいことに注意する。
図8dに基づく三角形プロファイル及び2値プロファイルの小片による組み合わせも考慮される。この場合はエッチング効果とマイクロミラーの膜歪曲の良いモデリングを提供する台形プロファイルに対応する。このとき最適位相は比L’/l’に応じてπ(l’=0)と8π/5(L’=0)の間で変化する(l’は三角形半サポート、L’は2値半サポートである)。最小サポートはL’が0に等しいとき(ダブルプリズムに対応する)に得られる。
上述したように、正規分布の奇数次四分位はポジショニングエラーに関するより十分な公差を有する図2aと図2bに関して示されたようなフィルタ102またはストリップフィルタ112にとって利点がある。このことは、ピクセルを覆うスポットの面積が全面積の半分に等しいときにダイナミクスが最適になるという事実からきている。故にピクセル上におけるスポットのポジショニングはエネルギー分布がガウス則に従うときには非常に重要なステップである。
この点は、DCEの場合に必要とされるようにフィルタストリップ上において複数のスポットを位置合わせするときになお一層重要になる。図5はこの干渉の影響(フィルタ中心に関してのポジショニングエラーは遮断ポイント501にミクロン単位で表されている)を特に減衰率の動的変化(y軸500にdB単位で表されている)として、図3aに関して示されたプロファイルに基づく自体公知のメディアン(中央値)フィルタについては曲線512で、図3bに関して示されたプロファイルに基づく第3四分位(奇数次四分位)については曲線510で、図3cに関して示されたプロファイルに基づく分位の組み合わせについては曲線511で示している。
第3四分位に基づくフィルタはスポットに関するポジショニングに対する影響が最も小さい。従って、0.2μmに等しいスポットのポジショニングエラーに対しては、曲線512(メディアンの場合)と曲線510(奇数次の四分位の場合)の減衰率の差は約25dBである。この奇数次の四分位フィルタには技術的実施に関する他の利点もある。
ポジショニングパラメータは、例えば2001年に発行されたJOSA-A第18巻546乃至554頁に掲載されたV.ヌーリッ(V.Nourrit)、JL.ドゥ・ブグレネ・ドゥ・トクナイ(JL de Bougrenet de la Tocnaye)及びP.シャクロー(P.Chanclou)の共著論文「切り取られたガウスビームの伝搬及び回折(Propagation and Diffraction of Truncated Gaussian Beam)」に詳述されているようなシングルモードファイバを使用する場合にはフォーカライジングエラー(focalising error)よりも重要である。
従って奇数次の四分位フィルタはDCEの構築に特に好適である。
奇数次の四分位フィルタの中でも、図3bに示された第3四分位数フィルタは特有の利点を有する。波長が図2aに基づいて空間的に逆多重化されあるいは図2bに基づいて分離されるところにおいて各波長毎に動作する並列したピクセルに関係する構成の場合において、これらのスペクトルチャネルまたは帯域が(ブロッカ(broker)またはDCEの場合に)うまく確立されたときには、これらのフィルタの各フィルタの間隔をチャネル毎の帯域幅に関して最適化することは必要である。
図6cと図6dはそれぞれ第3四分位タイプまたは四分位組み合わせタイプのフィルタ623乃至625から成るストリップ112であって2つの作用ゾーン(すなわち位相変化ゾーンまたは遅延変化ゾーン)の間隔のサイズ(それぞれd1とd2)を最適化する構成にあるものを示している。
図3aにおけるメディアン(中央値)フィルタで同じ結果(作用ゾーン寸法/全ピクセル寸法)を得るには、2つの構成に基づく図6aと図6bに関して示されるように帯域幅は2/3だけ減らさなければならない。
従ってフィルタ102は技術的に製作がもっとも容易で、ストリップ112(バンド幅を最適化する)の形態の実施に特に好適である。さらに最大のピクセル間ゾーンを可能にするのは2値フィルタである。後者の特徴の利点について以下説明する。
例えば位相変調に対しては例えば電気光学材料、光路長の可変的な遅延に対しては電子機械(electro-mechanic)を使用すると、位相シフト手段の技術的選択に応じて、活性ゾーンとピクセルの全寸法の間の比率に対する制約が追加される可能性があるかもしれない。ストリップまたはアレイの形態で実現する場合、この充填率(filling factor)を最適化することは非常に有用である。今後、2つのタイプの位相シフト、電子機械手段(例えばMEMS型可鍛性マイクロミラー、DMD可鍛性膜)と、電気光学変調器(特に液晶タイプ、ナノPDLCタイプなど)とについて考えることにする。
a)電子機械手段の場合(マイクロミラー(MEMS)または可鍛性膜(DMD))
それぞれの可鍛性ミラーまたは可鍛性膜(malleable mirror or membrane)は1つまたは複数の調整素子(アクチュエータ)またはカンチレバー装置によって引き離される。これらのゾーンは、不可欠で、特にビットマップ形式において変調器の本来の死角である。例えば図4bと図4cに関して述べられたような2次元のプロファイルに基づく第3四分位を使用すると、この四分位は充填率を最適化する2値四分位であるので、上記死角を最適化することができる。
図7aと図7bはそれぞれ、図4cに関して示されたような2次元のプロファイルに基づく本発明によるフィルタ701乃至704のストリップ700の平面図と断面図である。本発明の異なる代替態様として、フィルタ701乃至704は、図3b及び図3c並びに図4b乃至4dに関して示されたような本発明に基づくどのようなタイプのものでもよい。好適なフィルタ701乃至704は特にどのような幾何学的形状(例えばDMDでは放射形対称)にあることも、あるいは例えばMEMSもしくはDMDタイプの位相シフト手段を実現する1次元もしくは2次元の形態で組み込まれることも可能である。フィルタ701乃至704には対応する電圧710乃至713をそれらに印加する電極が付随的に設けられる。
b)電気光学変調器の場合
電気光学変調器(例えば電子制御式液晶またはナノPDLC(高分子分散型液晶)タイプ)の場合、図7c乃至図7fに関して示されているような2つの構成が可能である。
第1の構成として、図7c(平面図)と図7d(断面図)に示された変調器は等間隔に並列したピクセル721乃至724及び730乃至735から成る。この構成において第3四分位数を使用するには3つごとのピクセルの中から1つのピクセルを活性化する手段を取る(ピクセル721乃至724は741乃至744を制御するためのそれぞれの手段によって電圧Vを印加することにより活性化され、ピクセル730乃至735は750乃至755を制御するためのそれぞれの手段によりゼロ電圧を印加することによって不活性化される)。従って電気的相互作用は隣接するピクセルに限ることができる(採用技術に応じて多かれ少なかれ横電界効果の影響を受ける)。
図7e(平面図)と図7f(断面図)に示された第2の構成はフィルタ761乃至764から成る調整ゾーンだけを中央ゾーンに配置するものである。フィルタ761乃至764に活性ゾーンの死角ゾーンに対する比を最適化する第3四分位を使用するとこの技術的作業がより容易になる。間隔の寸法を考慮すると、このゾーンは作用ゾーンを電圧源770乃至773を使って電気的に不活性化するために使用することができる。代替として、不活性化を光学的に行う態様もある。
上記第2の構成には、上記第1の構成と比較して2つの位相レベル間のより尖鋭な遷移が可能になるということ、そしてさらに、ピクセル間の電気的相互作用を制限して結果的に横電界効果を抑えるという、更なる利点がある。
これら2つの場合において、第3四分位フィルタは組込が最も容易な2値フィルタであって最大のピクセル間隔を有し、従ってピクセル間の不活性化作業と横電界効果の制限の両方を実行しやすくする。
正規分布の奇数次四分位2値フィルタの原理は長方形モードのわずかにマルチモードに導波される構造の場合に適用可能である。このフィルタは電気光学素子を用いて別々に製作される。この場合においては電界(field)は光軸に平行ではないがそれと直角に与えられる。
図9にAWG(Arrayed Wave Guide)を示す。これは、入力ファイバ(図示されていない)に付随した入力導波路900と、フェーザー(phaser)(導波路の形態にある遅延線)910乃至915及び930乃至935と、入力導波路900をフェーザー910乃至915と結合するスターカプラ901と、フェーザー910乃至915をそれぞれフェーザー930乃至935に繋ぐ位相シフトフィルタ920乃至925と、それぞれ異なる波長λi(iは1乃至nの整数)に関連しており、それぞれ出力ビームを出力ファイバに向けて伝送する出力導波路903乃至906と、フェーザー930乃至935を導波路903乃至906に繋げるレンズ902とを具備する。
フィルタ920乃至925は同様のものである。図示されているように、例えばフィルタ921はフェーザー911と931を繋ぐ活性ゾーン940を含んでいる。この態様においては、調整ゾーンは導波路内に直にエッチングされ、位相シフトは導波路に対して垂直に電場を印加することによって得られる。この位相シフトの値は特に活性ゾーンの長さLによって決まる。このためこの導波構造は、2値位相シフトを保証することから第3四分位数の組込に特に適する。
AGW構成は、図1bに示されているようなフリースペースアセンブリ(free space assembly)、すなわちf4、と等価で、アセンブリ中心にフーリエ面を備える。
このソリューションの主たる利点は、1998年に発行されたJLT第16巻第7号1259乃至1270頁に掲載されたM.C.パーカー(M.C.Parker)、A.D.コーエン(A.D.Cohen)及びR.J.メアズ(R.J.Mears)の共著論文「動的デジタルホログラフィク波長フィルタリング(Dynamic Digital Holographic Wavelength Filtering)」に示されたようなAWGタイプの逆多重化構成を使用するこの手段によって等化器ないしスペクトル帯域セレクタ(spectral band selector)を製作することが可能であることである。
もちろん、本発明は上記形態に限定されない。
特に、当業者は前述の条件を満足するフィルタ、特に奇数次の分位フィルタ及び限定的なサポートの分位の組み合わせフィルタの定義において代替となる形態を開発することができる。
本発明のフィルタの実施は減衰機能に限定されず、シングルモード出力ファイバを備えた全てのシステム、特に等価器、減衰器(attenuator)、セレクタスイッチ、モードコンバータなどにまで拡張されることに注意する。
本発明の実施形態は、調整可能パターンが同一平面内にあるフィルタのみに限定されず、少なくとも1次元(入射光線に関しての)上の限定的サポートパタンが別個の平面内にあるフィルタにまで拡張される。例えば、図3に関して示されたフィルタの2つの部分330と331は必ずしも同一平面になくてもよく、入射光線の方向に関して互いにずれた平面内にそれぞれ配置することができる。より一般には、プログラマブルなフィルタパタンは入射光線の伝搬方向の軸に対して垂直な複数の平面内に配置することができ、調整可能パターンのフットプリントの和(あるいは大域的フットプリント)は少なくとも1次元上における入射光線に対する限定的なサポートの条件を満足し、かつ分位の組み合わせに対応する。
a乃至dはそれぞれ本発明の実施の異なる形態における光学フィルタリングシステムのブロックである。 a及びbはそれぞれ図1aに示されたような光学フィルタのストリップを具備するフィルタリングシステムを示した図である。 aは従来の1次元フィルタを示した図、b乃至dは図1a乃至図1dのシステムに導入されるそれぞれ本発明の異なる態様にある1次元の四分位数フィルタを示した図である。 aは従来の2次元フィルタを示した図、b乃至dは図1a乃至図1dのシステムに導入されるそれぞれ本発明の異なる態様にある2次元の四分位数フィルタを示した図である。 図1a乃至図1dのシステムにおけるピクセルのポジションに関する公差曲線を示した図である。 a乃至dは図1a乃至図1dのフィルタにおけるピクセルに関してスポット光の大きさと位置を示した図である。 図1a乃至図1dに関して示されたフィルタの不活性化(passivation)を説明するための図である。 図1a乃至図1dに関して示されたフィルタの不活性化(passivation)を説明するための図である。 a乃至dは図1a乃至図1dに示されたような1次元フィルタの放射形または台形放物線形プロファイルを示した図である。 本発明のフィルタを導入したAWGベースの等化器の構造図である。
符号の説明
101、103 シングルモード光ファイバ
102、112 位相フィルタ
100、110 入射光線
113〜116 レンズ
118 デマルチプレクサ
119 マルチプレクサ
120、130 ミラー
300 垂直軸
301 水平軸
320、330、331、340〜345 位相シフトゾーン
322 光線横断面
83〜87 位相プロファイル

Claims (22)

  1. 入射光線を受光して該光線をシングルモード出力ファイバに伝送することが可能であり、該光線の伝搬方向に対して実質的に垂直に配置でき、空間的に可変な位相プロファイルを備え、前記出力ファイバのエバネッセントモードを励起するのに適合した空間位相フィルタであって、
    前記位相プロファイルは、
    少なくともある1次元上の正規分布の少なくとも1つの分位の組み合わせに実質的に対応する位相分布を有する調整可能パターンと、
    前記少なくとも1次元により前記入射光線に対して限定的な位相シフトゾーンのサポートと
    を備える、光線用空間位相フィルタ。
  2. 前記位相プロファイルはその位相分布が前記入射光線の伝搬方向に対して垂直な次元上における正規分布の奇数次の四分位に実質的に対応する調整可能パターンを有することを特徴とする請求項1に記載の光線用空間位相フィルタ。
  3. 前記位相分布は前記入射光線の伝搬方向に対して垂直な次元上における正規分布の第3四分位に実質的に対応することを特徴とする請求項2に記載の光線用空間位相フィルタ。
  4. 前記組み合わせは前記入射光線の伝搬方向に対して垂直な1次元上における正規分布の2つの分位の差の少なくとも1つの差の和であり、該和は1/4または3/4であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタ。
  5. 軸対称であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタ。
  6. 前記位相プロファイルは、
    が前記入射光線の伝搬方向に対する横断面を形成する2次元上における正規分布の少なくとも1つの分位の組み合わせに実質的に対応する調整可能パターンと、
    前記2次元において前記入射光線に対して限定された活性ゾーンのサポートと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の光線用空間位相フィルタ。
  7. 前記組み合わせは、
    正規分布のある分位と、
    正規分布の2つの別個の分位の間の差と
    からなるグループに属することを特徴とする請求項6に記載の光線用空間位相フィルタ。
  8. 点対称であることを特徴とする請求項6または7に記載の光線用空間位相フィルタ。
  9. 前記位相プロファイルの第1部分は前記次元上において正方形または長方形であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタ。
  10. 前記位相プロファイルの前記第1部分における位相シフトはπに等しいことを特徴とする請求項9に記載の光線用空間位相フィルタ。
  11. 前記位相プロファイルの第2部分は前記次元上において放物線形であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタ。
  12. 前記位相プロファイルの第3部分は前記次元上において三角形であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタ。
  13. 前記位相プロファイルの一部分における可変的な減衰量を制御するための手段を具備することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタ。
  14. 前記手段は制御可能な電気光学的または電子機械的な調整素子を少なくとも具備することを特徴とする請求項13に記載の光線用空間位相フィルタ。
  15. 少なくとも1本の光線を受光することが可能であり、かつ請求項1乃至14のいずれかに記載された少なくとも1つのフィルタを具備することを特徴とする光線用空間位相フィルタシステム。
  16. 少なくとも2つの前記フィルタを具備することを特徴とする請求項15に記載の光線用空間位相フィルタシステム。
  17. 各前記フィルタは電子制御される調整可能ゾーンを具備することを特徴とする請求項16に記載の光線用空間位相フィルタシステム。
  18. イメージング手段を具備し、少なくとも1つの前記フィルタは該イメージング手段のイメージング平面内に配置されることを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタシステム。
  19. 前記フィルタによって濾光することを目的として逆多重化した光線を生成するために前記入射光線を波長逆多重化するための手段を具備することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタシステム。
  20. 前記光線の少なくともいくつかの波長を選択的に遮光するための手段を具備することを特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタシステム。
  21. 前記光線をルーティチングするための手段を具備することを特徴とする請求項15乃至20のいずれかに記載の光線用空間位相フィルタシステム。
  22. 請求項1乃至14のいずれかに記載されたフィルタの位相プロファイル、最大位相及びサポートに応じて、前記フィルタの結合係数を決定するステップと、
    前記結合係数を最小化するためのステップと、
    最小結合係数に実質的に対応するように前記サポートを決定するステップと
    を含むことを特徴とする光線用空間位相フィルタ計算方法。
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