JP2005096012A - Positioning device and clamping system equipped with the same - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、工作機械のテーブルや成形機の盤面等の基準ブロックにパレットやワークや金型等の可動ブロックを精密に位置決めするための位置決め装置に関し、更には、その位置決め装置を利用したクランピングシステムに関する。 The present invention relates to a positioning device for precisely positioning a movable block such as a pallet, a workpiece, or a mold on a reference block such as a table of a machine tool or a surface of a molding machine, and further clamping using the positioning device About the system.
この種の装置には例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1の図5においては、ワークパレット(第2ブロックに相当)の位置決め孔に環状シャトル部材を上下移動自在に内嵌し、そのシャトル部材に挿入可能となるようにクランプパレット(第1ブロックに相当)からプラグ部を突出させている。上記シャトル部材の内周面及び前記プラグ部の外周面にはテーパ面を形成しており、前記シャトル部材が前記プラグ部にテーパ係合することにより、前記ワークパレットを前記クランプパレットに精密に位置決めすることができる。
しかし、上記特許文献1の構成は、第2ブロックたるワークパレットに位置決め孔をテーパ状に形成する必要がある。また、このテーパ状の孔の精度が不十分であると位置決めの精度の低下に直結するため、当該テーパ状の孔の精度が厳しく要求される。従って、製作コストが増大し、その点で改善の余地が残されていた。
この問題は、前記クランプパレットに対して複数の前記ワークパレットを交換可能に着脱するような使用態様では、複数の前記ワークパレットのすべてに前記位置決め孔を形成する必要があるので、大きな弊害となる。
However, in the configuration of
This problem is a serious adverse effect in a usage mode in which a plurality of the work pallets are detachably attached to the clamp pallet because the positioning holes need to be formed in all of the plurality of work pallets. .
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、プラグ部側の構成を簡素にできる位置決め装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a positioning device capable of simplifying the configuration on the plug portion side.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。 The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems and the effects thereof will be described.
(第1の発明)
第1の発明の位置決め装置は、例えば図1、図14から図17までの各図に示すように、以下のように構成した。
第2ブロック2に備えた位置決め孔23に挿入可能となるように第1ブロック1からプラグ部24を先端方向へ突出させる。前記位置決め孔23には、前記プラグ部24の外周面に直径方向に密着可能なストレート内面43と、同上のプラグ部24のプラグ壁Wに軸心方向に接当可能な接当部60とが備えられる。前記第2ブロック2と第1ブロック1とが近接されるときに、前記接当部60が前記プラグ部24の前記プラグ壁Wによって押動されて先端方向に移動し、これにより、前記ストレート内面43が縮径して前記プラグ部24の外周面に密着して、前記第1ブロック1に対して前記第2ブロック2を前記の直径方向に位置決めする。
(First invention)
The positioning device of the first aspect of the invention is configured as follows, for example, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17.
The
これによると、位置決め孔23の内周面(縮径して前記プラグ部24の外周面に密着する面)をストレート内面43に形成することによって、プラグ部24の外周面もストレート面に形成できる。即ち、上記プラグ部24の外周面を、前述した従来技術のテーパ面と比べて形状が単純なストレート面に形成することにより、そのプラグ部24の形成コストを大幅に低減できる。
According to this, the outer peripheral surface of the
(第2の発明)
前記第1の発明においては、図1、図14から図17までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記位置決め孔23に、径方向へ拡大及び縮小可能な外スリーブ31のストレート外面32を軸心方向に移動自在に支持し、この外スリーブ31の内周面にはテーパ内面33を形成する。前記外スリーブ31の内側には径方向へ拡大及び縮小可能な内スリーブ41を配置し、この内スリーブ41の外周面には前記テーパ内面33にテーパ係合可能なテーパ外面42を形成し、また、この内スリーブ41の内周面に前記ストレート内面43を形成する。前記テーパ係合を緊密にする方向に前記外スリーブ31を押動する第1進出手段30と、前記テーパ係合を解除する方向に前記内スリーブ41を押動する第2進出手段40とを備える。前記接当部60が前記プラグ部24によって先端方向に押動されると、前記内スリーブ41が前記第2進出手段40に抗する方向に押動されて前記外スリーブ31とテーパ係合し、これによって前記内スリーブ41が径方向へ縮小して前記ストレート内面43が前記プラグ部24の外周面に密着する。
(Second invention)
In the first aspect of the present invention, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17, the following configuration is preferable.
A straight
これによると、前記接当部60が前記プラグ部24によって押動されることで、前記内スリーブ41が前記外スリーブ31に対するテーパ係合により縮径して前記プラグ部24の外周面に密着する。このようにテーパ係合による位置決めを行う構成とすることで、確実な位置決めが達成されるとともに位置決め装置の構成を簡素にできる。
According to this, when the
(第3の発明)
前記第2の発明においては、例えば図1、図14から図17までの各図に示すように、前記接当部60は前記内スリーブ41に形成されていることが好ましい。
(Third invention)
In the second aspect of the invention, for example, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17, the
これによると、前記プラグ部24が前記内スリーブ41を直接押動することにより当該内スリーブ41が縮径する。従って、位置決め装置の一層簡素な構成が実現される。
According to this, when the
(第4の発明)
前記第2又は第3の発明においては、例えば図8から図13までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記位置決め孔23の内周面と、前記ストレート外面32と、前記テーパ内面33と、前記テーパ外面42と、前記ストレート内面43と、前記プラグ部24の外周面とのうちの少なくとも何れかに、半径方向に対面する一対の突出部62・62を設ける。これら突出部62・62の間に逃し溝63・63を形成する。
(Fourth invention)
In the second or third aspect of the invention, for example, as shown in FIGS. 8 to 13, the following configuration is preferable.
At least one of the inner peripheral surface of the
これによると、突出部62・62の突出方向においては前記第1ブロック1に対し前記第2ブロック2を精密に位置決めできる一方、当該方向と垂直な方向においては前記第1ブロック1に対する前記第2ブロック2の心ズレを許容できる。
According to this, the
(第5の発明)
第3又は第4の発明においては、例えば図1、図14、図16、図17に示すように、前記接当部60は前記内スリーブ41の基端面に形成されていることが好ましい。
(Fifth invention)
In the third or fourth invention, for example, as shown in FIGS. 1, 14, 16, and 17, the
これによると、前記内スリーブ41の基端面をプラグ部24により軸心方向(先端方向)に押動することによって前記ストレート内面43が縮径する構成となり、より簡素な装置の構成が達成される。
According to this, the straight
(第6の発明)
第2から第5までの発明においては、例えば図1、図14から図17までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記外スリーブ31の基端面及び前記内スリーブ41の基端面の少なくとも一部を覆う保護壁9を備える。この保護壁9は、少なくとも軸心方向の移動が不能な状態で前記の第2ブロック2に固定されている。
(Sixth invention)
In the second to fifth inventions, for example, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17, the following configuration is preferable.
A
これによると、何らかの事情で前記位置決め孔23と前記プラグ部24との間に大きな軸心ズレが生じた状態で前記第2ブロック2と前記第1ブロック1とが近接され、前記プラグ部24が前記第2ブロック2に衝突したとしても、その衝撃は前記保護壁9で最初に受け止められるので、前記内スリーブ41に伝達される衝撃は緩和される。従って、装置の寿命を延ばすことができる。
According to this, the
(第7の発明)
第2から第4までの発明においては、例えば図1、図15から図17までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記外スリーブ31と前記内スリーブ41を収納可能な中空状のハウジング21を備える。このハウジング21の基端部には前記プラグ部24を挿通可能な挿通孔29を形成する。
(Seventh invention)
In the second to fourth inventions, for example, as shown in FIGS. 1 and 15 to 17, the following configuration is preferable.
A
これによると、位置決め装置の取付け或いは取外しを、前記ハウジング21を第2ブロック2に取り付け或いは取り外すことで簡単に行える。従って、位置決め装置の構築やそのメンテナンスが容易となる。
According to this, the positioning device can be easily attached or detached by attaching or removing the
(第8の発明)
第7の発明においては、例えば図1、図15から図17までの各図に示すように、前記挿通孔29の内周面に、先端方向に向かうにつれて軸心に近づく形状のガイドテーパ面70を有していることが好ましい。
(Eighth invention)
In the seventh invention, for example, as shown in FIGS. 1 and 15 to 17, a
これによると、前記ガイドテーパ面70の誘い込み作用によって、上記プラグ部24の上記位置決め孔23への差込みを容易にできる。この結果、位置決めの作業性が向上される。
According to this, due to the guiding action of the
(第9の発明)
第7又は第8の発明においては、例えば図1、図15から図17までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記ハウジング21は、前記外スリーブ31の基端面及び前記内スリーブ41の基端面の少なくとも一部を覆う保護壁9を備える。この保護壁9は、少なくとも軸心方向の移動が不能な状態で上記ハウジング21に固定されている。
(9th invention)
In the seventh or eighth invention, for example, as shown in FIGS. 1 and 15 to 17, the following configuration is preferable.
The
これによると、何らかの事情で前記位置決め孔23と前記プラグ部24との間に大きな軸心ズレが生じた状態で前記第2ブロック2と前記第1ブロック1とが近接され、前記プラグ部24が前記第2ブロック2に衝突したとしても、その衝撃は前記ハウジング21の前記保護壁9で最初に受け止められるので、前記内スリーブ41に伝達される衝撃は緩和される。従って、装置の寿命を延ばすことができる。
According to this, the
(第10の発明)
第9の発明においては、例えば図15に示すように、前記挿通孔29の周囲に前記保護壁9が形成されており、また、前記挿通孔29の内径は前記ストレート内面43の径とほぼ一致していることが好ましい。
(Tenth invention)
In the ninth invention, for example, as shown in FIG. 15, the
これによると、前記内スリーブ41の基端面のほぼ全体が前記保護壁9によって覆われるので、内スリーブ41に衝撃が伝達されるのを一層確実に回避することができる。
According to this, since almost the entire base end surface of the
(第11の発明)
第1から第4、第6から第9までの発明においては、例えば図15に示すように、前記プラグ部24の先端面27dが前記接当部60を押動可能に構成することが好ましい。
(Eleventh invention)
In the first to fourth and sixth to ninth inventions, for example, as shown in FIG. 15, it is preferable that the
これによると、前記プラグ部24のストレート外周面が前記位置決め孔23のストレート内面43の内部に差し込まれた状態で、当該プラグ部24の先端面27dが前記接当部60を軸心方向に押動することによって、前記ストレート内面43が縮径して前記プラグ部24の外周面に密着する。従って、簡素で合理的な構成にできる。
According to this, in a state where the straight outer peripheral surface of the
(第12の発明)
第11の発明においては、例えば図15に示すように、前記ストレート内面43よりも先端側の位置に内方突出部79を備え、この内方突出部79に前記接当部60が備えられていることが好ましい。
(Twelfth invention)
In the eleventh aspect of the invention, for example, as shown in FIG. 15, an inward protruding
これによると、前記プラグ部24のストレート外周面が前記位置決め孔23のストレート内面43に差し込まれた状態で、当該プラグ部24の先端面27dが前記内方突出部79を軸心方向に押動することによって、前記ストレート内面43が縮径して前記プラグ部24の外周面に密着する。従って、簡素で合理的な構成にできる。
According to this, in a state where the straight outer peripheral surface of the
(第13の発明)
第12の発明においては、例えば図15に示すように、前記内方突出部79は環状に設けられていることが好ましい。
(13th invention)
In the twelfth aspect of the invention, for example, as shown in FIG. 15, the
これによると、前記プラグ部24の先端面27dが確実に且つ安定して前記接当部60を軸心方向に押動できる。
According to this, the
(第14の発明)
第12又は第13の発明においては、例えば図15に示すように、前記内方突出部79は前記内スリーブ41に一体形成されていることが好ましい。
(14th invention)
In the twelfth or thirteenth invention, for example, as shown in FIG. 15, the inward protruding
これによると、位置決め装置の簡素な構成を達成でき、部品点数を少なくできる。 According to this, a simple configuration of the positioning device can be achieved, and the number of parts can be reduced.
(第15の発明)
第1から第9までの発明においては、図1、図14から図17までの各図に示すように、前記プラグ部24の段部27cが前記接当部60を押動可能に構成することが好ましい。
(15th invention)
In the first to ninth inventions, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17, the
これによると、プラグ部24が前記接当部60を押動可能な簡素な構成が実現される。特に、前記位置決め孔23の側の構成を簡素化することができる。
According to this, a simple configuration in which the
(第16の発明)
第1から第15までの発明においては、図1、図14から図17までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい。
クランプ手段10を付設する。このクランプ手段10が、前記第2ブロック2と第1ブロック1のうち少なくとも何れか一方を他方に対して近接させるとともに、前記第1ブロック1に対し前記第2ブロック2を前記プラグ部24の軸心方向に拘束してクランピングする。
(Sixteenth invention)
In the first to fifteenth inventions, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17, it is preferable to configure as follows.
The clamping means 10 is attached. The clamping means 10 causes at least one of the
これによると、前記第2ブロック2を、前記第1ブロック1に対し前記プラグ部24の軸心方向に垂直な方向に精密に位置決めしながら同上の軸心方向に拘束してクランプすることができる。
According to this, the
(第17の発明)
第16の発明においては、例えば図1、図14から図17に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記クランプ手段10は、前記第2ブロック2の被支持面2aと前記第1ブロック1の支持面50aとを接当させることで前記クランピングを行うように構成する。前記被支持面2aと前記支持面50aとの間に接当隙間D(図5)が形成されている状態で、前記ストレート内面43を前記プラグ部24の外周面に密着させて前記第2ブロック2を前記第1ブロック1に対し位置決めする。上記位置決めの後に、前記クランプ手段10を駆動して前記接当隙間Dを消失させて前記被支持面2aと前記支持面50aとを接当させて前記クランピングを行うように構成する。
(Seventeenth invention)
In the sixteenth aspect, for example, as shown in FIGS. 1 and 14 to 17, the following configuration is preferable.
The clamping means 10 is configured to perform the clamping by bringing the supported
これによると、前記接当隙間Dが形成されている状態で前記第1ブロック1に対する前記第2ブロック2の位置決め(即ち、空中調心)が実現される。従って、位置決め時に前記被支持面2aと前記支持面50aとの間に摩擦が生じず、スムーズに位置決めすることができる。
According to this, positioning of the
(第18の発明)
また、本発明のクランピングシステムは、例えば図18から図20までの各図に示すように、前記位置決め装置を備えて構成した。
(18th invention)
In addition, the clamping system of the present invention is configured to include the positioning device as shown in FIGS. 18 to 20, for example.
これによると、第2ブロック2を第1ブロック1に対して精密に位置決めしてクランプできるクランピングシステムを安価に製造できる。
According to this, a clamping system capable of accurately positioning and clamping the
〔第1実施形態〕
図1から図7は、本発明の第1実施形態の位置決め装置を示している。
最初に、図1及び図2を参照して上記位置決め装置の構造を説明する。図1は上記の位置決め装置のリリース状態を示す立面断面図、図2は図1における2−2線断面矢視図である。
[First Embodiment]
1 to 7 show a positioning device according to a first embodiment of the present invention.
First, the structure of the positioning device will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is an elevational sectional view showing a released state of the positioning device, and FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 in FIG.
本実施形態の位置決め装置11は、図1に示すように、第1ブロックであるベースプレート1に対し、第2ブロックであるパレット2を位置決めして固定するためのものである。前記ベースプレート1は、マシニングセンタの図示しないテーブルの上面に固設されている。
As shown in FIG. 1, the
以下、この位置決め装置11の具体的な構成を説明する。即ち図1に示すように、上記パレット2の下面には取付孔20が形成されている。そして、この取付孔20に埋入させるようにして、かつ前記パレット2に対し精密に位置決めされた状態で、ハウジング21が取り付けられる。このハウジング21は、筒部材5と、その筒部材5の上部に螺合された上蓋6を有している。本実施形態では、筒部材5の内周面が、後述のプラグ部24を挿入可能な位置決め孔23の内周面に相当する。この上蓋6の軸心部にはボルト7を下側から螺合しており、これによって、前記ハウジング21を前記パレット2に固定している。
Hereinafter, a specific configuration of the
前記筒部材5の下端部(基端部)には挿通孔29を開口している。この挿通孔29の内周面には、上方(先端方向)に向かうにつれて軸心に近づく形状のガイドテーパ面70が形成されている。この挿通孔29の周囲において、前記筒部材5には環状の支持突起(保護壁)9が内方突出状に形成されている。
An
一方、前記ベースプレート1は、前記挿通孔29を介して前記ハウジング21の内部に挿入可能な(言い換えれば前記位置決め孔23に挿入可能な)柱部材27を上方(先端方向へ)突出させている。この柱部材27の下部は、前記ベースプレート1の上面に開口された取付孔66に埋入されている。これにより、上記の柱部材27が、前記ベースプレート1に対し精密に位置決めされた状態で、ボルト4によって固定される。この柱部材27は、下端側が大径部27aで上端側が小径部27bとなるような段付き円柱状に形成している。これら大径部27a・小径部27bの外周面は、いずれもストレート面に構成している。また、前記大径部27aと前記小径部27bとの境界において、円環状の段部27cが形成されている。本実施形態では、前記柱部材27がプラグ部24を構成し、前記段部27cがプラグ壁Wを構成する。
On the other hand, the
前記ハウジング21の前記筒部材5には、環状の外スリーブ31が上下移動可能に内嵌される。この外スリーブ31は、前記ハウジング21内に収納される外バネ(第1進出手段)30によって下向きに付勢されるとともに、上記の筒部材5の前記支持突起9によって受止め可能になっている。ここでは前記外バネ30は、1枚の皿バネで構成されている。
An annular
より詳しく言えば、上記外スリーブ31は、その外周面をストレート外面32とするとともに、内周面を上向きに窄まるテーパ内面33としている。そして前記外スリーブ31の環状壁には、上下方向のスリット34が設けられている(図2を併せて参照)。これにより上記外スリーブ31は、上記テーパ内面33及びストレート外面32が直径方向へ拡大および縮小するように、弾性変形可能になっている。そして、上記ストレート外面32を上記ハウジング21のストレート内周面に軸心方向へ移動自在に支持している。
More specifically, the
前記外スリーブ31の内側には内スリーブ41が配置される。図1に示すように前記内スリーブ41は、前記外バネ30の内側に配置される内バネ(第2進出手段)40によって下向きに付勢されるとともに、上記の筒部材5の前記支持突起9によって受止め可能になっている。ここでは前記内バネ40は、1枚の皿バネで構成されている。
An
より詳しく言えば、上記内スリーブ41は、その外周面を上向きに窄まるテーパ外面42とするとともに、内周面をストレート内面43としている。そして前記内スリーブ41の環状壁には、上下方向のスリット44が設けられている(図2を併せて参照)。これにより上記内スリーブ41は、上記テーパ外面42及びストレート内面43が直径方向へ拡大および縮小するように、弾性変形可能になっている。そして、上記テーパ外面42を、前記外スリーブ31の前記テーパ内面33にテーパ係合可能としている。
More specifically, the
前記外バネ30は、前記外スリーブ31を前記テーパ係合を緊密にする方向に押動する。前記内バネ40は、前記内スリーブ41を前記テーパ係合を解除する方向に押動する。前記内スリーブ41の下端部の径方向内側には、前記柱部材27の段部27c(プラグ壁W)に接当可能な接当部60が構成されている。
The
図1・図2に示すように、前記外スリーブ31には回り止めピン55の中央部が固着される。この回り止めピン55の外端は前記外スリーブ31の外方に突出して、前記ハウジング21の前記筒部材5に径方向に形成された止め孔56に挿入されている。また、この回り止めピン55の内端は前記外スリーブ31の内方に突出して、前記内スリーブ41の上記スリット44に挿入されている。これにより、前記外スリーブ31及び内スリーブ41の回り止めがなされている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the center portion of the
次に、上記位置決め装置11に付設されるクランプ手段10を説明する。図1に示すように、上記ベースプレート1には、ボス部50が上向き突出状に一体形成されている。このボス部50の上端面にはネジ孔51が開口されるとともに、このネジ孔51の周囲には、平坦な支持面50aが形成されている。
Next, the clamp means 10 attached to the
一方、前記パレット2には、前記ネジ孔51の形成位置に対応する位置に貫通孔52が形成されており、この貫通孔52にはクランプボルト(図3の符号53で図示)を挿通可能になっている。このクランプボルト53は、上記ネジ孔51に螺合可能に構成されている。前記パレット2の下面において、前記貫通孔52の開口部の周囲には平坦な被支持面2aが形成されており、この被支持面2aは前記ベースプレート1の前記支持面50aに対面している。
On the other hand, a through
前記柱部材27の軸心部(前記ボルト4の軸部周囲)には円環状の空気路57が形成され、その一端は前記柱部材27の下端面に開口している。この空気路57に接続させるように前記柱部材27に空気噴出孔58が斜めに形成され、この空気噴出孔58は前記柱部材27の先端部に開口している。なお、上記ベースプレート1にはエア供給路54が形成されており、このエア供給路54が前記取付孔66の底面に開口している。
An
この構成で前記エア供給路54に圧縮空気を供給すると、その圧縮空気は上記空気路57を経由して、上記空気噴出孔58から外部に噴出される。こうして、前記柱部材27や前記位置決め孔23等の各部位をクリーニングすることができる。
When compressed air is supplied to the
以上の構成の位置決め装置11の動作を、図3から図7までを参照して説明する。
図3は、位置決め装置において、図1の状態からパレット2が下降し、柱部材27の段部27cが内スリーブ41の下面に接当した状態を示す立面断面図である。図4は図3の要部拡大図である。
図5は、図4の状態からパレット2が更に下降し、そのパレット2の水平方向の位置決めがされた様子を示す立面断面要部拡大図である。
図6は位置決め装置のロック状態を示す立面断面図、図7は図6の要部拡大図である。
The operation of the
3 is an elevational sectional view showing a state in which the
FIG. 5 is an enlarged elevational cross-sectional view of the main part showing that the
FIG. 6 is an elevational sectional view showing a locked state of the positioning device, and FIG. 7 is an enlarged view of a main part of FIG.
図1のリリース状態では、前記内バネ40が前記内スリーブ41を下降させるとともに、前記外バネ30が前記外スリーブ31を下降させている。前記ベースプレート1に上記パレット2を位置決めするときは、当該パレット2を上記ベースプレート1に向けて自重で下降させ、前記プラグ部24に前記挿通孔29を挿通させていく。
In the released state of FIG. 1, the
すると先ず、図3に示すように、前記柱部材27の前記段部27cが、前記内スリーブ41の下面(前記接当部60)に軸心方向に接当する。図4に示すように、この接当状態では、前記ボス部50上面の上記支持面50aと、前記パレット2の被支持面2aとの間に、離間隙間Aが形成されている。また、前記柱部材27の前記小径部27bの外周面と、前記内スリーブ41のストレート内面43との間には、環状隙間Hが形成されている。
Then, first, as shown in FIG. 3, the stepped
引き続いて、上記パレット2が自重で更に下降することで、前記柱部材27の前記段部27cが前記内スリーブ41の下面(前記接当部60)を上方へ押動する。これによって、前記外バネ30の付勢力によって下降位置に保持された上記外スリーブ31のテーパ内面33に上記内スリーブ41のテーパ外面42がテーパ係合していき、この内スリーブ41が、前記内バネ40の付勢力に抗して相対的に上昇しながら、縮径方向の弾性変形を呈する。この結果、図5に示すように、上記内スリーブ41の前記ストレート内面43が前記位置決め孔23の小径部27bの外周面に直径方向に密着して(即ち、前記の図4の環状隙間Hが消失して)、前記パレット2が直径方向(言い換えれば、前記位置決め孔23の軸心に垂直な方向)に位置決めされる。なお、前記環状隙間Hが消失するまでに前記内スリーブ41が相対的に上昇した距離(図5に示す距離B)が、前記内スリーブ41が縮径するためのストローク(縮径ストローク)となる。この水平位置決め段階では、前記ボス部50の支持面50aと前記パレット2の被支持面2aとの間には、接当隙間Dが存在している(図5)。この接当隙間Dの隙間量は、前記の図4の離間隙間Aから前記縮径ストロークBを減じたものに相当する。
Subsequently, the
その後、前記クランプボルト53を回転させることによって上記パレット2を下方へ駆動する。すると、図6および図7に示すように、前記柱部材27の前記段部27cが前記内スリーブ41を強力に相対上昇させ、この内スリーブ41が前記外バネ30の付勢力に抗して前記外スリーブ31を相対上昇させる。これにより、上記パレット2の被支持面2aを前記ボス部50の支持面50aに接当させる(即ち、前記の図5の接当隙間Dを消失させる)とともに、上記被支持面2aを上記支持面50aに押圧する。
Thereafter, the
こうしてロック状態が現出され、このロック状態では、上記パレット2が前記ボス部50の支持面50aを介して上下方向(前記プラグ部24の軸心方向)に拘束されるとともに、前記外スリーブ31及び内スリーブ41を介して前記柱部材27に水平方向(直径方向)に拘束される。なお、前記水平位置決め段階からこのロック状態に至るまでに前記内スリーブ41及び前記外スリーブ31が相対的に上昇した距離(図7に示す距離E)は、前記接当隙間Dを消失させるためのストローク(クッションストローク)となる。即ち、このクッションストロークEは、前記接当隙間Dに等しい。
In this way, the locked state appears, and in this locked state, the
以上に構成及び動作を説明した本実施形態の位置決め装置は、プラグ部24に上下方向に移動自在にシャトル部材を設ける前記特許文献1の構成に比較して、プラグ部24側の構成を簡素化できる。また、位置決め孔23側において、縮径して前記プラグ部24の外周面に密着する面をストレート内面43とできるから、前記プラグ部24の内周面もストレート面に形成でき、プラグ部24の製造コストを安価にできる。
The positioning device of the present embodiment, which has been described above in terms of configuration and operation, simplifies the configuration on the
また、前記内スリーブ41の下端面(前記接当部60)が前記プラグ部24によって軸心方向に押動されることで、前記内スリーブ41が前記外スリーブ31に対するテーパ係合により縮径して前記プラグ部24の外周面に密着する構成である。このようにテーパ係合による位置決めを行う構成であるから、確実な位置決めが達成されるとともに、位置決め装置の構成を簡素にできる。
Further, the
更に、前記接当部60は前記内スリーブ41に形成されているので、前記プラグ部24が前記内スリーブ41を直接押動することによって当該内スリーブ41が縮径する構成となる。従って、位置決め装置の一層簡素な構成が実現される。
Further, since the
特に、前記接当部60は前記内スリーブ41の下端面に形成されている。従って、前記内スリーブ41の下端面をプラグ部24により上方向に押動することによって前記ストレート内面43が縮径する構成となる。この結果、より簡素な装置の構成が達成される。
In particular, the
なお、前記パレット2の前述の下降時において、何らかの事情で上記位置決め孔23と前記プラグ部24とが大きく心ズレしていた場合は、前記の内スリーブ41及び外スリーブ31が前記プラグ部24と衝突する心配がある。
When the
この点、本実施形態の位置決め装置11においては、前記内スリーブ41及び前記外スリーブ31よりも下端側に、前記支持突起9が配置される。そして、この支持突起9は、前記外スリーブ31の下端面の全部と、前記内スリーブ41の下端面の一部を覆って保護している。従って、前記パレット2を下降させたときに、上記内スリーブ41が前記プラグ部24と直接衝突する可能性は低くなっている。
In this regard, in the
そして、前記プラグ部24が前記支持突起9に衝突したとしても、当該支持突起9は前記パレット2に固定され、軸方向に移動不能とされているから、その衝撃は前記内スリーブ41や前記外スリーブ31に伝達される前に緩和される。従って、前記外スリーブ31の前記テーパ内面33や前記内スリーブ41の前記テーパ外面42、或いは前記外バネ30や前記内バネ40を衝撃から保護でき、長寿命化が達成されている。
Even if the
また本実施形態では、中空状の前記ハウジング21に前記外スリーブ31・内スリーブ41や前記外バネ30・内バネ40を収納する構成となっており、このハウジング21の下端部に、前記柱部材27を挿通可能な挿通孔29を備えている。
Further, in the present embodiment, the
従って、位置決め装置11の位置決め孔23側の構成の取付け或いは取外しは、前記外スリーブ31・内スリーブ41や前記外バネ30・内バネ40を収納した状態のハウジング21を単に取付孔20に取り付け或いは取り外すことで簡単に行える。従って、位置決め装置11を前記ベースプレート1−パレット2間に設置する場合や、交換やメンテナンス作業で位置決め装置11を取り外す場合等に、前記外スリーブ31や内スリーブ41等をバラバラにせずにすみ、その取り回しが便宜である。
Therefore, attachment or removal of the configuration on the
加えて、前記挿通孔29の内周面に形成されている前記ガイドテーパ面70の誘い込み作用によって、上記プラグ部24(柱部材27)を上記位置決め孔23に差し込み易くなっている。この結果、作業性が向上されている。
In addition, the plug portion 24 (column member 27) can be easily inserted into the
更には、前記接当部60が前記内スリーブ41に形成されているから、上記柱部材27(上記段部27c)が直接前記内スリーブ41を押動する構成となっている。この点からも前記位置決め装置11を簡素に構成することができる。
Furthermore, since the
そして、前記柱部材27は段部27cを有する段付き状に形成されており、この段部27cが前記接当部60を軸心方向に押動可能に構成している。従って、プラグ部24が前記接当部60を押動可能な簡素な構成が実現される。特に、前記位置決め孔23側を簡素な構成とすることができる。具体的には、後述する第4実施形態(図15)に比較して、前記内スリーブ41の形状を単純とできる。
The
また本実施形態では、前記クランプ手段10が前記パレット2を前記ベースプレート1に近接させるとともに、当該パレット2を前記ベースプレート1に対し前記柱部材27の軸心方向に拘束してクランピングする構成となっている。
In the present embodiment, the clamping means 10 is configured to clamp the
従って、前記パレット2を前記ベースプレート1に対し前記柱部材27の軸心方向に垂直な方向(直径方向)に精密に位置決めしながら、前記柱部材27の軸心方向に拘束してクランプすることができる。
Accordingly, the
また、前記被支持面2aと前記支持面50aとの間に接当隙間D(図5)が形成されている状態で、前記ストレート内面43を前記柱部材27の外周面に密着させて前記パレット2を前記ベースプレート1に対し位置決めして、その後に、前記クランプ手段10を駆動して前記接当隙間Dを消失させて前記被支持面2aと前記支持面50aとを接当させてクランピングを行うように構成している。
Further, in the state where the contact gap D (FIG. 5) is formed between the supported
従って、前記接当隙間Dが形成されている状態で前記ベースプレート1に対する前記パレット2の位置決め(即ち、空中調心)が実現される。従って、位置決め時に前記被支持面2aと前記支持面50aとの間に摩擦が生じず、スムーズな直径方向の位置決めが行われる構成となっている。
Therefore, positioning of the
次に、図8から図17を参照して、本発明についての他の複数の実施形態及び変形例を説明する。これらの別の実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材又は類似する部材に原則として同一の符号を付している。 Next, a plurality of other embodiments and modifications of the present invention will be described with reference to FIGS. In these other embodiments, the same members as those in the first embodiment described above or similar members are given the same reference numerals in principle.
〔第2実施形態〕
図8は第2実施形態の位置決め装置の平面断面図であって、図2に類似する図である。また、図9から図13までの各図は、第2実施形態の位置決め装置の変形例を平面断面図として示している。
[Second Embodiment]
FIG. 8 is a plan sectional view of the positioning device of the second embodiment, and is similar to FIG. In addition, each drawing from FIG. 9 to FIG. 13 shows a modification of the positioning device of the second embodiment as a plan sectional view.
この第2実施形態の位置決め装置12は、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
即ち、図8に示すように、前記ハウジング21の前記筒部材5の内周面に、半径方向に対面する一対の突出部62・62を設けるとともに、これら突出部62・62の形成部位以外の部位(即ち、突出部62・62の間)には、逃し溝63・63を形成している。
The
That is, as shown in FIG. 8, a pair of projecting
以上の構成で、前記の水平位置決め段階では、上記の突出部62・62が前記内スリーブ41の前記ストレート内面43の対面する2箇所に縮径力を作用させる一方、この縮径力の作用方向と垂直な方向のズレ(前記の図1中の前記の位置決め孔23と前記柱部材27との軸心ズレ)は、前記逃し溝63・63によって許容される。
With the above configuration, in the horizontal positioning step, the
なお、前記突出部62・62や前記逃し溝63・63は、上記ハウジング21の前記筒部材5の内周面に設けることに限定されない。以下に、変形例を説明する。
The
図9に図示の位置決め装置12aは、前記外スリーブ31の前記ストレート外面32に前記突出部62・62及び前記逃し溝63・63を設けた変形例である。
The positioning device 12a illustrated in FIG. 9 is a modification in which the protruding
図10に図示の位置決め装置12bは、前記外スリーブ31の前記テーパ内面33に前記突出部62・62及び前記逃し溝63・63を設けた変形例である。
The
図11に図示の位置決め装置12cは、前記内スリーブ41の前記テーパ外面42に前記突出部62・62及び前記逃し溝63・63を設けた変形例である。
The
図12に図示の位置決め装置12dは、前記内スリーブ41の前記ストレート内面43に前記突出部62・62及び前記逃し溝63・63を設けた変形例である。
The
図13に図示の位置決め装置12eは、前記柱部材27の前記小径部27bの外周面に前記突出部62・62及び前記逃し溝63・63を設けた変形例である。
The
〔第3実施形態〕
図14は第3実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第3実施形態の位置決め装置11xは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
[Third Embodiment]
FIG. 14 is an elevational sectional view of the positioning device of the third embodiment. The
即ち、図14に示すように、前記ベースプレート1の上面には、プラグ部24を設けている。このプラグ部24は、フランジ部65と、このフランジ部65の中央から上方に突出する心柱27とを備える。上記フランジ部65は、その下部を前記取付孔66に埋入させるようにして、かつ前記ベースプレート1に精密に位置決めされた状態で、前記ボルト4によって固定されている。前記心柱27は、前記第1実施形態の柱部材27(図1)と同様に、段付き状に形成される。
That is, as shown in FIG. 14, a
前記支持面50aは、上記フランジ部65の周縁部に環状に設けた突起の上面に形成される。前記被支持面2aは、前記パレット2の下面において、環状の前記支持面50aに対面する位置に設けている。
The
前記外スリーブ31は、前記パレット2の下面に形成される前記取付孔20のストレート内周面に、直接嵌合されている。即ち、この第3実施形態の位置決め装置11xは、前記第1実施形態のようなハウジング21(図1)を有していない。本実施形態では、前記取付孔20のストレート内周面が、前記位置決め孔23の内周面を構成する。前記外スリーブ31に固定される前記回り止めピン55の外端は、前記取付孔20の内周面に上下に細長く形成した止め溝56に挿入される。
The
前記取付孔20の下端部には止め輪28が嵌着され、この止め輪28の上方に環状のストッパ部材9が配置される。前記外スリーブ31の下面及び前記内スリーブ41の下面は、このストッパ部材9によって受け止められる。
A retaining
前記クランプ手段10の前記貫通孔52は、前記位置決め孔23の軸心に同心させて形成される。これに対応させて、前記プラグ部24には軸孔77を貫通状に設ける。この軸孔77の軸心は、前記心柱27の軸心とほぼ一致させている。更には、前記取付孔66の底面に前記ネジ孔51を形成している。
The through
この構成において、前記クランプボルト53は、前記貫通孔52と前記軸孔77とに順に挿通されて前記ネジ孔51に螺合される。このクランプボルト53を回転させることによって、上記パレット2を下方へ駆動することができる。その他の構成及び動作は、前記第1実施形態と全く同様である。
In this configuration, the
〔第4実施形態〕
図15は第4実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第4実施形態の位置決め装置11yは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
[Fourth Embodiment]
FIG. 15 is an elevational sectional view of the positioning device of the fourth embodiment. The
即ち、図15に示すように、前記外スリーブ31や前記内スリーブ41を収納する前記ハウジング21の前記上蓋6は、前記筒部材5の内周面の上端部に嵌着される止め輪95によって受け止めている。
That is, as shown in FIG. 15, the
前記上蓋6は、複数のボルト7(ここでは1本だけ図示)によって前記パレット2に固定している。
The
前記ベースプレート1から突出される前記柱部材27は、第1実施形態(図1)に示すような段部27cを有していない。一方、前記内スリーブ41の前記ストレート内面43より上側(先端側)の位置には、環状の内方突出部79が一体形成されている。この内方突出部79の下面に前記接当部60を形成している。この接当部60は、前記柱部材27(前記プラグ部24)の先端面27dに接当可能に構成している。本実施形態では、前記柱部材27の前記先端面27dが、前記プラグ部24の前記プラグ壁Wに相当する。
The
前記ハウジング21の前記筒部材5において、前記支持突起9が形成されている部分の内径は、前記内スリーブ41の前記ストレート内面43の径とほぼ一致させている。また、前記支持突起9の内端面には、上方(先端側)に向かうに従って軸心に近づく形状のガイドテーパ面70が形成されている。このガイドテーパ面70の誘い込み作用によって、上記柱部材27(上記プラグ部24)を上記位置決め孔23に差し込み易くなっている。
In the
本実施形態の位置決め装置11yの動作が前述の第1実施形態の位置決め装置11の動作と異なる点を説明する。
即ち、前記の第1実施形態(図1)では前記柱部材27の前記段部27cが上記内スリーブ41の下端部(接当部60)を軸心方向に押動していたのに対し、この第4実施形態(図15)では、前記柱部材27の前記先端面27dが前記内方突出部79の前記接当部60を軸心方向に押動する結果、前記内スリーブ41が相対的に上昇して、前述の水平位置決め動作が行われる。
The difference between the operation of the
That is, in the first embodiment (FIG. 1), the
本実施形態の構成では、前記プラグ部24の構成を簡素化できる。具体的には、前記柱部材27を段付き状に形成する必要がないので、前記柱部材27の製造コスト及び製造工数を低減できる。
In the configuration of the present embodiment, the configuration of the
また、本実施形態では、前記ストレート内面43よりも上端側の位置に環状の内方突出部79が備えられ、前記接当部60はこの内方突出部79に備えられている。従って、前記ストレート内面43の内側に前記柱部材27を差し込んだ状態で、それより上側の前記内方突出部79を前記柱部材27の前記先端面27dが軸心方向に押動することによって、前記ストレート内面43が縮径して前記柱部材27の外周面に密着することになる。従って、簡素で合理的な構成にできる。
In this embodiment, an annular inward protruding
また、前記内方突出部79は前記内スリーブ41に一体形成されている。従って、位置決め装置の簡素な構成を達成でき、部品点数を少なくできている。なお、上記の内方突出部79は図示の環状体に限定されず、例えば前記内スリーブ41の上端側から周方向へ複数の棒状の部材(例えば、ピン)を内方に突出させる構成であっても良い。
The inward projecting
また、本実施形態の位置決め装置11yにおいては、前記支持突起9の形成部分の内径が、前記内スリーブ41の前記ストレート内面43の径とほぼ等しい。このように構成することで、前記支持突起9は、前記外スリーブ31の下端面及び前記内スリーブ41の下端面を全体にわたって覆う結果となる。従って、前記パレット2を下降させたときに、前記プラグ部24(具体的には、前記柱部材27の前記先端面27d)が上記内スリーブ41に直接衝突することは一層確実に回避される。
Further, in the
〔第5実施形態〕
図16は第5実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第5実施形態の位置決め装置11zは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
[Fifth Embodiment]
FIG. 16 is an elevational sectional view of the positioning device of the fifth embodiment. The
即ち、図16に示すように、前記外スリーブ31の内周面(上記テーパ内面33)の上端部に縮径フランジ部を設ける。この縮径フランジ部の下面と前記内スリーブ41の上面との間に、コイルバネ状の進出バネ40を設ける。この進出バネ40によって前記の第2進出手段を構成するようにしている。
That is, as shown in FIG. 16, a reduced-diameter flange portion is provided at the upper end portion of the inner peripheral surface of the outer sleeve 31 (the tapered inner surface 33). A coil spring-shaped
また、前記ベースプレート1の上面からは、前記柱部材27とは別にガイドピン96を突設させている。また、これに対応させて、前記パレット2の下面には、前記位置決め孔23とは別にガイド孔97を形成している。前記ガイドピン96と前記ガイド孔97とは、これらの軸心を一致させたときに、前記柱部材27と前記位置決め孔23との軸心も大体一致するように配設されている。前記ガイド孔97の内径は、前記ガイドピン96の外径よりも、やや大きくしている。そのガイドピン96の上端部には、上方に向かうに従って軸心に近づく形状のガイドテーパ面98が形成されている。
A
この構成で前記パレット2を下降させると、前記柱部材27の前記小径部27bが前記位置決め孔23に差し込まれる前の段階で、前記ガイドピン96が前記ガイド孔97に差し込まれ始める。そしてその際に、前記ガイドテーパ面98の奏する誘い込み作用によって、前記ガイドピン96と前記ガイド孔97との大体の心合わせが行われる。この結果、前記柱部材27の前記小径部27bは、前記内スリーブ41に衝突することなく前記ストレート内面43の内部にスムーズに差し込まれることとなって、作業性が向上されている。その他の構成及び動作は、前記第1実施形態と全く同様である。
When the
〔第6実施形態〕
図17は第6実施形態の位置決め装置の立面断面図である。
[Sixth Embodiment]
FIG. 17 is an elevational sectional view of the positioning device of the sixth embodiment.
図17に示すように、マシニングセンタのテーブルT上に固定されている前記ベースプレート1上に、ピストンハウジング67が図示しないボルトによって固定される。このピストンハウジング67からは、環状の柱部材27が、前記位置決め孔23の内部に挿入可能となるよう上向き突出状に一体形成されている。この柱部材27は、大径部27aと小径部27bとを有する段付き状に形成されている。
As shown in FIG. 17, the
前記の柱部材27の下端部周囲において、上記ピストンハウジング67の上面に周方向へ複数のボス部50が形成され、各ボス部50の上面に、前記パレット2の前記被支持面2aに対面する支持面50aが構成されている。
Around the lower end of the
前記パレット2の下面に形成される前記位置決め孔23には、前記ハウジング21が収納される。このハウジング21は筒部材5を有しているが、第1実施形態に示すような前記上蓋6は有していない。
The
前記位置決め孔23の下端部内周面には止め輪7が嵌着されており、これにより前記ハウジング21が固定される。このハウジング21には止め溝68が形成されており、前記位置決め孔23の天井面から突設されたピン59をこの止め溝68に係入させることで、前記ハウジング21の回り止めが行われる。
A retaining
前記ハウジング21の内部には前記外スリーブ31と前記内スリーブ41が収納される。前記外スリーブ31の上端面と前記位置決め孔23の天井面との間には、コイルバネ状の前記外バネ30が配置される。前記内スリーブ41の上端面と前記位置決め孔23の天井面との間には、コイルバネ状の前記内バネ40が配置される。
The
この第8実施形態において、前記位置決め孔23の天井面の軸心部には、更に固定穴80を形成している。この固定穴80の内周面は内方へ突出させており、環状のテーパ縮径部90を形成している。
In the eighth embodiment, a fixing
前記ピストンハウジング67の下部にはピストン22が保密状に挿入される。このピストン22から上向きに突出するようにピストンロッド26が一体形成され、このピストンロッド26は前記柱部材27の軸孔に軸心方向に挿入される。一方、その柱部材27の上部には周方向へ所定の間隔をあけて複数の貫通孔81が形成され、この貫通孔81のそれぞれに、鋼球82が半径方向に移動可能に支持される。なお前記貫通孔81の外端部には図略の縮径部が形成されており、この縮径部によって、前記鋼球82が前記貫通孔81から外れて落下することが防止されている。
The
前記ピストンロッド26の外周面の上部には、前記の鋼球82に対面可能なように、出力傾斜面83と退避溝84とを上下に連ねて形成してある。また、前記心柱27の上端部には伝動具86が保密状に支持され、上下方向移動自在とされている。この伝動具86の下面は前記ピストンロッド26の上端面に接触可能に構成している。また、前記伝動具86と前記ピストンロッド26の上端面との間には付勢バネ88が弾設されて、この付勢バネ88によって前記伝動具86が上方に付勢されている。
On the upper part of the outer peripheral surface of the
前記ピストンハウジング67内には、ロック手段とリリース手段とが設けられている。このうちロック手段は、前記ピストン22と、このピストン22の上側に配置されるロックバネ36とによって構成される。本実施形態において上記ロックバネ36は、複数枚積層された皿バネとして構成される。また前記リリース手段は、前記ピストン22と、このピストン22の下側に形成したリリース用の油圧室35とによって構成される。
In the
この第8実施形態では、貫通孔81と鋼球82とピストンロッド26(出力傾斜面83及び退避溝84を含む)と上記ロック手段とが上記クランプ手段10を構成する。
In the eighth embodiment, the through
前記ピストンハウジング67の下面にはエアポート39が設けられるとともに、このエアポート39は、前記ピストンハウジング67に形成された前記空気路57に連通している。この空気路57は、前記ピストンロッド26を挿入するために前記ピストンハウジング67に形成された孔の内周面に開口している。そして、この開口に対面するように、前記ピストンロッド26の外周面には環状溝71が形成される。また、前記ピストンロッド26の内部には第2空気路72が形成され、当該第2空気路72の一端は前記環状溝71に接続するとともに、他端は前記ピストンロッド26の上端面に開口している。
An
以上の構成において、図17はクランプ手段10のロック状態を示している。即ち、図17には、ベースプレート1に形成された圧油給排路75を介してリリース用の前記油圧室35から圧油を排出した状態が示されている。このロック状態では、ロックバネ36の弾発力によってピストン22及びピストンロッド26が押し下げられる結果、前記鋼球82に出力傾斜面83が対面し、当該鋼球82が外方へ突出して前記テーパ縮径部90のテーパ面に接触し、この鋼球82の外方への突出力が当該テーパ面によって下方への力へ変換され、パレット2を下方へ引っ張っている。この結果、前記被支持面2aと前記支持面50aとが接当している。
In the above configuration, FIG. 17 shows the locked state of the clamping means 10. That is, FIG. 17 shows a state where the pressure oil is discharged from the release
このロック状態では、上記パレット2は、前記の位置決め孔23と前記外スリーブ31と前記内スリーブ41とを介して上記柱部材27によって水平二軸方向に位置決めされるとともに、上記の支持面50aによって上下の一軸方向に拘束(クランプ)される。こうして、上記パレット2を上記のベースプレート1に精密かつ強力に位置決め固定できる。
In this locked state, the
図17のロック状態からリリース状態へ切り替えるときには、リリース用の油圧室35に圧油を供給すれば良い。すると、前記ピストン22を介して上記のピストンロッド26が上昇するので、前記鋼球82が前記退避溝84に対面し、内方へ移動することが許容される。また、前記ピストンロッド26が前記伝動具86を介して前記固定穴80の天井壁91を上方へ押動することによって、上記パレット2を上方へ押し上げる。こうして前記パレット2を上記のベースプレート1から取り外すことができる。
When switching from the locked state of FIG. 17 to the released state, the pressure oil may be supplied to the release
〔クランピングシステム〕
次に、上記実施形態の位置決め装置のクランピングシステムへの適用例について、図18から図20を参照して説明する。
図18は位置決め装置を使用したクランピングシステムの立面図である。図19は図18におけるP−P線矢視図、図20は図18におけるQ−Q線矢視図である。
[Clamping system]
Next, application examples of the positioning device of the above embodiment to the clamping system will be described with reference to FIGS.
FIG. 18 is an elevation view of a clamping system using a positioning device. 19 is a view taken along the line PP in FIG. 18, and FIG. 20 is a view taken along the line QQ in FIG.
図18に示すように、マシニングセンタのテーブルTの上面に、第1ブロックとしてのベースプレート1が固着される。第2ブロックとしてのパレット2は、このクランピングシステムを介して、ベースプレート1に対し着脱自在に構成されている。ベースプレート1には、上述の図1から図7の第1実施形態の位置決め装置(以下、「第1位置決め装置」)11と図8の第2実施形態の位置決め装置(以下、「第2位置決め装置」)12が設置されている。また、前記第1実施形態で説明したボス部50が前記ベースプレート1上に4つ形成されている。これら4つのボス部50は、平面視で矩形の頂点をなすように配置される。また、2つの上記位置決め装置11・12は、上記の矩形内に配置される。
As shown in FIG. 18, the
図18から図20までにはパレット2を1個のみしか図示していないが、このパレット2は複数個用意されており、必要に応じて交換してベースプレート1に対し装着可能となっている。そして、上記パレット2がベースプレート1に対し装着される際は、上記2つの位置決め装置11・12によって位置決めされるとともに、前述のクランプ手段10としてのクランプボルト53(図18)によって固定される。クランピングシステムは、これら位置決め装置11・12とクランプボルト53とによりなる。
Although only one
また、図19と図20に示すように、前記パレット2には、2つの前記柱部材27のそれぞれに対応する位置に位置決め孔23が開口され、2つの前記ボス部50のそれぞれに対応する位置に前記貫通孔52が形成されている。
Further, as shown in FIGS. 19 and 20, the
上記第1位置決め装置11は、前記第1実施形態で詳述したとおり、前記の柱部材27に対して、上記パレット2の上記位置決め孔23を図20に示す基準軸心G上で精密に嵌合できるようになっている。
As described in detail in the first embodiment, the
また、上記第2位置決め装置12には、前記第2実施形態で詳述したとおり、前記突出部62及び上記逃し溝63が形成されている(図8参照)。そして、このクランピングシステムの例においては、前記突出部62の突出方向は、2つの前記位置決め装置11・12を結ぶ線に垂直となるよう設定されている。従って、前記突出部62の作用によって上記パレット2の上記の基準軸心Gに対する周方向の正確な位置決めが行われるとともに、前記逃し溝63の存在によって、上記の基準軸心Gに対する半径方向の誤差を吸収できるようになっている。
In addition, as described in detail in the second embodiment, the
このクランピングシステムでは、プラグ部24にシャトル部材を備える必要がないので、プラグ部24の部分を簡素に構成できている。
In this clamping system, the
なお、上記クランピングシステムの例においては、例えば前記第1位置決め装置11に代えて、図14から図17までの各図に示すような様々な形態の位置決め装置を適用可能であることは勿論である。
In the example of the clamping system described above, for example, various types of positioning devices as shown in FIGS. 14 to 17 can be applied instead of the
〔変更態様〕
以上に本発明の複数の実施形態を示したが、本発明は更に次のように変更して実施することができる。
[Modification]
Although a plurality of embodiments of the present invention have been described above, the present invention can be further modified as follows.
(1)上記第1から第3まで、第5、及び第6の実施形態においては、前記段部27cは前記プラグ部24の軸心に垂直な面に構成している。しかしながらこれに代えて、例えば前記小径部27bから大径部27aにかけて緩やかに拡径するテーパ部を構成し、このテーパ部に前記内スリーブ41の接当部60を接当させるように構成することも可能である。
(1) In the first to third, fifth and sixth embodiments, the stepped
(2)前記第2実施形態の構造、即ち図8から図13の各図に示すような突出部62と逃し溝63とを有する構造は、前記の第3から第6までの実施形態の位置決め装置にも適用することが可能である。
(2) The structure of the second embodiment, that is, the structure having the
(3)前記第1から第6までの実施形態において例示されている前記外バネ30や前記内バネ40は、ゴム等の弾性体や、流体圧(例えば、空気圧)によって前記プラグ部24の基端方向に駆動されるピストン等に置き換えることができる。
(3) The
(4)図18から図20までに例示するクランピングシステムにおいては、前記クランプ手段10は、例示した4つ(図19)に代えて、1つから3つ設置してもよく、又は5つ以上設置してもよい。また、前記クランプ手段10は、図18等に例示のボルト53を用いた構造に限定されるものではなく、別の種類のクランプであってもよい。
(4) In the clamping system illustrated in FIG. 18 to FIG. 20, one to three or five clamping means 10 may be installed instead of the four illustrated (FIG. 19). You may install more. Further, the clamp means 10 is not limited to the structure using the
(5)クランピングシステムにおいては、前記第1位置決め装置11を設置せず、前記第2位置決め装置12を複数設置してもよい。この場合は、第2位置決め装置12のそれぞれにおける前記突出部62の突出方向を異ならせるとよい。
(5) In the clamping system, a plurality of the
(6)位置決め装置及びクランピングシステムにおいては、前記クランプ手段10を設けない構成とすることもできる。例えば、当該パレット2をその自重のみによって下降させ、上記被支持面2aを前記支持面50aに接当させて上下方向の位置決めを行う構成が考えられる。この場合、上記パレット2の下方への移動は前記支持面50aによって阻止される。また、上記パレット2の重量が大きい場合には、当該パレット2の上方への移動は、当該パレット2の自重によって事実上阻止される。従って、前記クランプ手段10によってクランプがなされているのと実質的に等価なものとすることができる。
(6) The positioning device and the clamping system may be configured such that the clamping means 10 is not provided. For example, a configuration in which the
(7)前記位置決め装置及びクランピングシステムにおいては、上記パレット2と前記ベースプレート1の位置関係は任意である。例えば、前記パレット2を左側に、前記ベースプレート1を右側に配置して、水平方向に前記パレット2を駆動して位置決めを行う構成とすることもできる。この場合は、前記位置決め装置は、そのプラグ部24が水平左方を向くように配置すれば良い。また、前記パレット2を前記ベースプレート1に対し斜め方向に着脱する構成であっても良い。
(7) In the positioning device and the clamping system, the positional relationship between the
(8)前記ロック動作においては、前記パレット2が前記ベースプレート1に対して近づくように駆動される場合に限らず、逆に、前記ベースプレート1が前記パレット2に近づくように駆動されても良い。また、前記パレット2と前記ベースプレート1の双方が同時に相手側に近接するように駆動されても良い。
(8) The locking operation is not limited to the case where the
(9)図1の状態となる前に、前記パレット2を水平方向に駆動される動作があっても良い。即ち、上記パレット2を前記ベースプレート1に装着させる前の段階で前記パレット2を水平方向に移動させ、前記位置決め孔23と前記プラグ部24との大体の心合わせを予め行って図1の状態としてから、上記のように前記パレット2を下降させるようにしても良い。上記パレット2が水平方向に駆動される代わりに前記ベースプレート1が水平方向に駆動される構成としても良い。
(9) There may be an operation of driving the
(10)前記の第1ブロックと第2ブロックの組み合わせは、例示したベースプレート1とパレット2の組み合わせに代えて、工作機械のテーブルとワークパレットの組み合わせ、ワークパレットと治具ベースの組み合わせ、治具ベースとワークピースの組み合わせ、溶接治具等の作業用治具とワークピース等の作業物の組み合わせであってもよい。更には、射出成形機やプレス機の盤面と金型の組み合わせであってもよい。このほかにも、本発明は、レーザ加工機や放電加工機などの各種の加工機械のワークピース・ツール等の位置決めにも適用可能である。
(10) The combination of the first block and the second block is a combination of a table of a machine tool and a work pallet, a combination of a work pallet and a jig base, a jig instead of the combination of the illustrated
以上に本発明の好ましい実施形態とその変更態様を示したが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることが可能であることは理解されよう。 The preferred embodiments of the present invention and the modifications thereof have been described above, but the present invention is not limited thereto. It will be understood that various other embodiments may be made without departing from the spirit and scope of the invention.
1 ベースプレート(第1ブロック)
2 パレット(第2ブロック)
23 位置決め孔
24 プラグ部
43 ストレート内面
60 接当部
W プラグ壁
1 Base plate (first block)
2 Pallet (second block)
23
Claims (18)
前記位置決め孔(23)には、前記プラグ部(24)の外周面に直径方向に密着可能なストレート内面(43)と、同上のプラグ部(24)のプラグ壁(W)に軸心方向に接当可能な接当部(60)とが備えられ、
前記第2ブロック(2)と第1ブロック(1)とが近接されるときに、前記接当部(60)が前記プラグ部(24)の前記プラグ壁(W)によって押動されて先端方向に移動し、これにより、前記ストレート内面(43)が縮径して前記プラグ部(24)の外周面に密着して、前記第1ブロック(1)に対して前記第2ブロック(2)を前記の直径方向に位置決めする、
ことを特徴とする位置決め装置。 The plug part (24) protrudes from the first block (1) in the distal direction so that it can be inserted into the positioning hole (23) provided in the second block (2).
The positioning hole (23) has a straight inner surface (43) that can be diametrically adhered to the outer peripheral surface of the plug portion (24) and a plug wall (W) of the plug portion (24) in the axial direction. A contact portion (60) capable of contact;
When the second block (2) and the first block (1) are brought close to each other, the contact portion (60) is pushed by the plug wall (W) of the plug portion (24) to be in the distal direction. As a result, the straight inner surface (43) is reduced in diameter and brought into close contact with the outer peripheral surface of the plug portion (24), and the second block (2) is moved against the first block (1). Positioning in the diametrical direction,
A positioning device characterized by that.
前記位置決め孔(23)に、径方向へ拡大及び縮小可能な外スリーブ(31)のストレート外面(32)を軸心方向に移動自在に支持し、この外スリーブ(31)の内周面にはテーパ内面(33)を形成し、
前記外スリーブ(31)の内側には径方向へ拡大及び縮小可能な内スリーブ(41)を配置し、この内スリーブ(41)の外周面には前記テーパ内面(33)にテーパ係合可能なテーパ外面(42)を形成し、また、この内スリーブ(41)の内周面に前記ストレート内面(43)を形成し、
前記テーパ係合を緊密にする方向に前記外スリーブ(31)を押動する第1進出手段(30)と、前記テーパ係合を解除する方向に前記内スリーブ(41)を押動する第2進出手段(40)とを備え、
前記接当部(60)が前記プラグ部(24)によって先端方向に押動されると、前記内スリーブ(41)が前記第2進出手段(40)に抗する方向に押動されて前記外スリーブ(31)とテーパ係合し、これによって前記内スリーブ(41)が径方向へ縮小して前記ストレート内面(43)が前記プラグ部(24)の外周面に密着する、
ことを特徴とする位置決め装置。 The positioning device according to claim 1,
In the positioning hole (23), a straight outer surface (32) of the outer sleeve (31) that can be enlarged and reduced in the radial direction is supported so as to be movable in the axial direction, and the inner peripheral surface of the outer sleeve (31) Forming a tapered inner surface (33);
An inner sleeve (41) that can be enlarged and reduced in the radial direction is disposed inside the outer sleeve (31), and an outer peripheral surface of the inner sleeve (41) can be taper-engaged with the tapered inner surface (33). Forming a tapered outer surface (42), and forming the straight inner surface (43) on the inner peripheral surface of the inner sleeve (41);
A first advancing means (30) for pushing the outer sleeve (31) in a direction to tighten the taper engagement, and a second for pushing the inner sleeve (41) in a direction to release the taper engagement. Advancing means (40),
When the contact portion (60) is pushed in the distal direction by the plug portion (24), the inner sleeve (41) is pushed in a direction against the second advancing means (40) and the outer portion is pushed. A taper engagement with the sleeve (31), whereby the inner sleeve (41) is reduced in the radial direction, and the straight inner surface (43) is in close contact with the outer peripheral surface of the plug portion (24);
A positioning device characterized by that.
前記位置決め孔(23)の内周面と、前記ストレート外面(32)と、前記テーパ内面(33)と、前記テーパ外面(42)と、前記ストレート内面(43)と、前記プラグ部(24)の外周面とのうちの少なくとも何れかに、半径方向に対面する一対の突出部(62・62)を設け、
これら突出部(62・62)の間に逃し溝(63・63)を形成した、
ことを特徴とする位置決め装置。 The positioning device according to claim 2 or 3,
The inner peripheral surface of the positioning hole (23), the straight outer surface (32), the tapered inner surface (33), the tapered outer surface (42), the straight inner surface (43), and the plug portion (24). A pair of protrusions (62, 62) facing in the radial direction is provided on at least one of the outer peripheral surfaces of
An escape groove (63, 63) was formed between these protrusions (62, 62).
A positioning device characterized by that.
前記外スリーブ(31)の基端面及び前記内スリーブ(41)の基端面の少なくとも一部を覆う保護壁(9)を備え、
この保護壁(9)は、少なくとも軸心方向の移動が不能な状態で前記の第2ブロック(2)に固定されている、
ことを特徴とする位置決め装置。 A positioning device according to any one of claims 2 to 5,
A protective wall (9) covering at least part of the base end surface of the outer sleeve (31) and the base end surface of the inner sleeve (41);
The protective wall (9) is fixed to the second block (2) in a state where at least movement in the axial direction is impossible.
A positioning device characterized by that.
前記外スリーブ(31)と前記内スリーブ(41)を収納可能な中空状のハウジング(21)を備え、
このハウジング(21)の基端部には前記プラグ部(24)を挿通可能な挿通孔(29)を形成した、
ことを特徴とする位置決め装置。 A positioning device according to any one of claims 2 to 4,
A hollow housing (21) capable of accommodating the outer sleeve (31) and the inner sleeve (41);
An insertion hole (29) into which the plug portion (24) can be inserted is formed at the base end portion of the housing (21).
A positioning device characterized by that.
前記ハウジング(21)は、前記外スリーブ(31)の基端面及び前記内スリーブ(41)の基端面の少なくとも一部を覆う保護壁(9)を備え、
この保護壁(9)は、少なくとも軸心方向の移動が不能な状態で上記ハウジング(21)に固定されている、
ことを特徴とする位置決め装置。 The positioning device according to claim 7 or 8, comprising:
The housing (21) includes a protective wall (9) that covers at least a part of the proximal end surface of the outer sleeve (31) and the proximal end surface of the inner sleeve (41),
The protective wall (9) is fixed to the housing (21) in a state in which it cannot move at least in the axial direction.
A positioning device characterized by that.
ことを特徴とする位置決め装置。 It is a positioning device of Claim 11, Comprising: The inward protrusion part (79) is provided in the position of the front end side rather than the said straight inner surface (43), This contact part (60) is provided in this inward protrusion part (79). )
A positioning device characterized by that.
クランプ手段(10)を付設し、
このクランプ手段(10)が、前記第2ブロック(2)と第1ブロック(1)のうち少なくとも何れか一方を他方に対して近接させるとともに、前記第1ブロック(1)に対し前記第2ブロック(2)を前記プラグ部(24)の軸心方向に拘束してクランピングする、
ことを特徴とする位置決め装置。 A positioning device according to any one of claims 1 to 15,
Clamping means (10) is attached,
The clamping means (10) makes at least one of the second block (2) and the first block (1) close to the other and the second block with respect to the first block (1). (2) is clamped by restraining the plug portion (24) in the axial direction.
A positioning device characterized by that.
前記クランプ手段(10)は、前記第2ブロック(2)の被支持面(2a)と前記第1ブロック(1)の支持面(50a)とを接当させることで前記クランピングを行うように構成し、
前記被支持面(2a)と前記支持面(50a)との間に接当隙間(D)が形成されている状態で、前記ストレート内面(43)を前記プラグ部(24)の外周面に密着させて前記第2ブロック(2)を前記第1ブロック(1)に対し位置決めし、
上記位置決めの後に、前記クランプ手段(10)を駆動して前記接当隙間(D)を消失させて前記被支持面(2a)と前記支持面(50a)とを接当させて前記クランピングを行うように構成した、
ことを特徴とする位置決め装置。 A positioning device according to claim 16, comprising:
The clamping means (10) performs the clamping by bringing the supported surface (2a) of the second block (2) into contact with the supporting surface (50a) of the first block (1). Configure
With the contact gap (D) formed between the supported surface (2a) and the support surface (50a), the straight inner surface (43) is in close contact with the outer peripheral surface of the plug portion (24). And positioning the second block (2) with respect to the first block (1),
After the positioning, the clamping means (10) is driven to eliminate the contact gap (D), and the supported surface (2a) and the support surface (50a) are contacted to perform the clamping. Configured to do the
A positioning device characterized by that.
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