JP2005094940A - 電磁鋼板ロータの製造方法 - Google Patents

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尚 茂木
Kazufumi Hanzawa
和文 半澤
Yoneo Yamada
米男 山田
Takeshi Kubota
猛 久保田
Yosuke Kurosaki
洋介 黒崎
Munekatsu Shimada
宗勝 島田
Masaru Owada
優 大和田
Makoto Kano
眞 加納
Hideaki Ono
秀昭 小野
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Abstract

【課題】 鉄損の低い電磁鋼板、すなわち機械的強度はそれほど高くない電磁鋼板を使って、高速回転化を達成すること、およびロータの発熱による熱を放散するモータのロータ鉄心とこれに関する技術を提供すること。
【解決手段】 モータのロータ電磁鋼板の製造方法において、磁石に働く遠心力により高い応力が働くところを加工硬化によって強化し、かつ、肉厚が減った部分を接着剤で埋め、加工強化と抜熱性を高めることでモータのロータを構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、モータ等のアクチュエータに用いられる電磁鋼板コアに関し、より具体的には永久磁石式モータにおけるロータの電磁鋼板ロータの製造方法に関するものである。
永久磁石式同期モータは、ロータに永久磁石を内蔵(IPM)したもので、EV、HEV、FCVの駆動モータとして用いられている。そのロータのコア形状の例を図1に示す。このロータ1は8極で、磁石1極が2個(符号2、3で示す)に分割されており、磁石間の部分をセンターブリッジ4と呼ぶことにする。ロータによってはこのセンターブリッジが無い場合もある。また、ロータの外周部において磁石を保持する部分をアウターブリッジ5と呼ぶ。ロータが回転すると磁石に遠心力が働きこれらのブリッジに力が加わる。
モータは高速回転させた方が小型にできるので、モータの高速回転化が図られている。モータの最高回転数は、ロータに使われている電磁鋼板の強度に依存する。できるだけ回転数を上げるために、例えば特許文献1に開示されているような、応力集中を拡散させる磁石挿入口の形に関する技術がある。この形は応力集中を外周より最短の部位からずれた部位に生じさせる形状としている。さらに高速回転化を可能にする技術内容として例えば、特許文献2を挙げることができる。その技術では1極の磁石が2個に分割されており、磁石間の真中に(センター)ブリッジが設けてあるから、遠心耐力がさらに増す。すなわちより高速回転化が可能になる。
また、ロータコアに機械的強度の高い電磁鋼板を使うことも考えられるが、強度の高い電磁鋼板の鉄損は大きいため、ロータの冷却、ロータ軸の冷却が必要になる。
特開2001−16809号公報 特開2002−112481号公報
本発明は、鉄損の低い電磁鋼板、すなわち機械的強度はそれほど高くない電磁鋼板を使って、高速回転化を達成すること、およびロータの発熱による熱を放散することを課題とするものである。
本発明の具体的な手段は以下の通りである。
(1) 磁石を内蔵するロータを有するモータ用の電磁鋼板ロータの製造方法において、磁石を抱えるブリッジ部の一部に塑性加工により板厚減少部を形成し、該板厚減少部を接着剤で埋めつつ、一体化することを特徴とする電磁鋼板ロータの製造方法。
(2) 前記板厚減少部を磁束流れの少ない部分に回転軸に至るまで設けることを特徴とする(1)記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
(3) 板厚減少部形成手段がプレスによる塑性加工であることを特徴とする(1),(2)記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
(4) 板厚減少部形成手段としてプレスによる塑性加工、更にレーザーピーニングを施すことを特徴とする(1),(2)記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
(5) 前記レーザーピーニングを油中で施すことを特徴とする(4)記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
(6) (1)乃至(5)のいずれかに記載の方法で製造した電磁鋼板ロータを用いたことを特徴とするモータ。
(7) (6)に記載のモータを搭載したことを特徴とする車両。
以上のように本発明によれば、これまでの技術で、設計を工夫しても電磁鋼板基材の強度を超えられなかったが、本技術をもってすれば基材強度の低い低鉄損の電磁鋼板が用いて、高速回転化を可能にすることができるという優れた効果がもたらされる。
上記の各請求項に記載の各条件を満足させることにより、鉄損増加がほとんどなく高速回転化を可能にすることが確認できた。また、モータ性能(トルク・効率)への影響もほとんどなく改善されることも確認された。
発明者等は本発明の技術を構築するために、以下に示す基礎的な解析を行ってきた。図1における形状のロータが回転状態で、磁石に加わる遠心力による応力分布をFEM弾性解析にて求めた。その結果、アウターブリッジ部の磁石側とセンターブリッジ部の付け根部に応力集中部があることがわかった。
また、電磁鋼板1枚からなるダミーロータをワイヤカットにて試作し、ロータスピンテストを行い、ロータにおける塑性変形の進行を調査した。ロータスピンテストは大気との摩擦熱の影響を排除するため、真空チャンバー内において室温にて実施した。磁石の挿入口には電磁鋼板1枚分に相当するダミー磁石を入れた。このロータスピンテストにおいては、塑性変形の始まる回転数を応力解析より予測し、数水準の回転数でテストしたロータサンプルを作製した。塑性変形の度合いはエッチピット法により、エッチピットの発生している面積の大きさにより見積もった。その結果、塑性変形は応力の分布の中で、アウターブリッジ部とセンターブリッジ部の応力集中部より開始することがわかった。しかも、塑性変形が開始する条件は、最大応力が電磁鋼板の引張試験より求めた降伏応力の値に達するとき(回転数)であることがわかった。
塑性変形は回転数が塑性変形開始回転数より増すにつれて進行する。寸法変化が外径において明らかに認められる状態は、塑性変形が進行し、変形がブリッジ部を貫通してからである。これはピット発生領域の観察により確認することができた。
磁石ブリッジ部の静的な強度は図2に示す方法で測定した。磁石1極分に分割された1枚のロータ部(この場合は60度分)を図のように径方向において拘束する。磁石穴には磁石形状の治具6を入れる。治具6のセンター(重心位置)にはピン穴7がありピン8が入れてあるため治具6は回転自在で、引っ張りの方向に落ち着く構造である。また、治具6は磁石挿入穴のロータ径方向外側の直線辺部のみで図示のように接触している。
ピン8を上方に引っ張ったときの変位と力(荷重)Fの関係を実測した一例を図3に示す。ロータは磁石6極の形状で、外径100mmであり、0.35tの電磁鋼板(市販の35H300)を打ち抜いて作製した。
変位−荷重曲線は応力−歪曲線と似た関係になり、直線的に立ち上がるが、やがて直線から外れてくる。応力集中部において降伏が起こり、塑性変形が始まるからである。さらに変位が増すと加工硬化しながら塑性変形する。
図3において、変位−荷重曲線の接線から変位量が10μm離れたところでの力は210Nとなっている。以下においては10μm変位での力を降伏力(あるいは強度)と定義して用いる。この電磁鋼板ロータのブリッジ部強度は210Nである。
また、ロータスピンテストにおける強度と上記静的強度の関係も把握できている。ロータスピンテストにおいては、回転数を増すにつれて永久変形が残り、径は指数関数的に増加する。径が規定した量だけ(例えば20μm)増加する回転数を使用限界回転数と定義することにすると、上記打ち抜きロータの場合20.8krpmになる。
なお、上記した静的引張のFEM弾性解析も実施している。その応力分布は回転状態における応力分布と類似の応力分布となっている。特に、応力集中部の位置は同じになっている。
また、図4に示した領域9を部分的に強化すれば、ロータの強度向上が図れることも既に確認済みである。図4の領域9の強化手段の一つとして、レーザーピーニングがある。レーザーピーニング(以下ではLPと表記する)は文献:小畑稔他「パルス状レーザー照射による応力改善技術---SUS304鋼に対する応力改善効果の検討」(「材料」、第49巻、第2号、193−199ページ、平成12年、2月発行)にあるものと同様な装置によって実施した。グリーンのレーザーパルス光を水中にて電磁鋼板ロータに照射することによってピーニングした。なお、LPによる強化メカニズムは、衝撃波による加工硬化である。また、水中ばかりではなく、油中でも行え、レーザー光に対して透明な媒質であれば可能である。LP条件として例えば、エネルギー:60mJ、スポット径:φ0.4mm、パルス密度:50P/mmの場合、前述の引張試験でのブリッジ部強度は約250Nであった。
また、ブリッジ部に図4の9で示す領域に段差を設けるとロータ強度向上が図れることもわかっている。特に、プレスにより段差を設けた場合には塑性変形により加工硬化するので、強度向上効果が著しい。図4の9で示す領域に、約3%の段差(約10μmのへこみ段差)をプレスにて設けた場合、電磁鋼板ロータにおけるブリッジ部強度はLPと同程度で約250Nであった。
電磁鋼板には20−30ppm程度のC、Nが含有されており、加工硬化させた状態でさらに200℃以上、350℃以下で1時間保持するとC、Nが転位に固着することにより強度が向上する。これにより引張強度はさらに約5%向上した。
さて、鋼板を積層する際、かしめや溶接せずに接着剤を用いた接着コーティングの技術がある。これは鋼板間にエポキシ系またはアクリル系の接着剤を鋼板に塗布し、これを積層し300℃で乾燥すると積層状態で接着できる技術である。接着は剛性を高めるのでさらなる強度向上が期待できる。また、接着コーティングは接着した方向、すなわち板間の熱伝導も良い。したがって抜熱向上も期待できる。
以下、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
プレスにて板厚の約3%の板厚減少部(図4において9、10で示す斜線部)を設けた電磁鋼板ロータシート(外径φ150mm、6極、35H300)に250℃にて1時間の加熱を試みた。引張試験によるブリッジ部の強度は約5.6%上昇し、板厚減少部形成の際の加工強化と合わせると従来法に対し約24%上昇していた。
さらに、プレス加工部を強化するため、この板厚減少部分に接着剤を塗布・充填した。この接着剤は電磁鋼板の接着コーティングに用いられるもので、エポキシ系有機樹脂を主成分とする物などがある。さらに強度を増すため、磁束の流れが少ないロータd軸上の磁石穴間であるセンターブリッジ部から回転軸へ向かう方向に板厚減少部を形成し、当該部分に接着材を塗布・充填した。表1に本発明方法、従来法及び比較法におけるブリッジ強度とロータ温度をそれぞれ示す。本発明によりロータシートにおけるブリッジ部強度は約288Nになり、比較法に比べ約10%の増加になった。尚、接着時の強度は4層で測定した値を枚数(4枚)で割り、1枚あたりの強度として換算した。
ロータの冷却・抜熱を考えると軸方向に熱を逃がす方法しかない。前述の接着部は他の部分と比較し、積層方向の熱伝導率が高い。これらの接着部を軸から放射状に配置する構造にし、抜熱性を高めた。その結果、温度上昇は従来のロータと比較し30℃(160℃→130℃)低減した。
Figure 2005094940
実施例1と同様なプレスにて板厚減少部を設けた電磁鋼板ロータシート(外径φ130mm、6極)に、レーザピーニング条件としてエネルギー:60mJ、スポット径:φ0.4mm、パルス密度:50P/mmを施した。前述の引張試験でのブリッジ部強度は約273Nであった。このロータシートに250℃、1時間の加熱を加えると、引張強度は約5%上昇し、288Nとなった。
さらに、プレス加工部を強化するためこの板厚減少部分に接着剤を塗布・充填した。この接着剤は電磁鋼板の接着コーティングに用いられるもので、エポキシ系有機樹脂を主成分とする物などがある。さらに強度を増すため、磁束の流れが少ないロータd軸上の磁石穴間であるセンターブリッジ部から回転軸へ向かう方向に板厚減少部を形成し、当該部分に接着材を塗布・充填した。表2に本発明方法、従来法及び比較法1、2におけるブリッジ強度とロータ温度をそれぞれ示す。本発明によりロータシートにおけるブリッジ部強度は約317Nとなり、比較法2より10%強度が高くなった。
ロータの冷却・抜熱を考えると軸方向に熱を逃がす方法しかない。前述の接着部は他の部分と比較し、積層方向の熱伝導率が高い。これらの接着部を軸から放射状に配置する構造にし、抜熱性を高めた。その結果、温度上昇は従来のロータと比較し25℃(155℃→120℃)低減した。
Figure 2005094940
プレスにて板厚の3%の段差(板厚減少部)を設けた電磁鋼板ロータシート(外径φ125mm、8極)を用い、実施例2と同一の条件にてレーザピーニングしたロータシートに250℃、1時間の加熱を試みた。この場合の引張強度の上昇は従来法に対し約24%であった。
さらに、プレス加工部を強化するためこの板厚減少部分に接着剤を塗布・充填した。この接着剤は電磁鋼板の接着コーティングに用いられるもので、エポキシ系有機樹脂を主成分とする物などがある。さらに強度を増すため、磁束の流れが少ないd軸上の磁石穴間であるセンターブリッジ部から回転軸へ向かう方向に板厚減少部分を形成し、当該部分に段差がついている部分に接着材を塗布した。表3に本発明方法、従来法及び比較法1、2におけるブリッジ強度とロータ温度をそれぞれ示す。本発明によりロータシートにおけるブリッジ部強度は約319Nとなり、比較法2より10%強度が高くなった。
ロータの冷却・抜熱を考えると軸方向に熱を逃がす方法しかない。前述の接着部は他の部分と比較し、積層方向の熱伝導率が高い。これらの接着部を軸から放射状に配置する構造にし、抜熱性を高めた。その結果、温度上昇は従来のロータと比較し5℃(140℃→135℃)低減した。
Figure 2005094940
以上のように本発明のロータの例について説明したが、次に実施例4として本発明のロータを用いた埋込磁石同期モータ(IPM)を説明する。
図5は本実施形態の埋込磁石同期モータ14の概略構成を示している。ロータ15はロータ鉄心16と、ロータ鉄心に設けられた挿入口17に挿入される永久磁石18を有する。また、図示していないが、ロータはその中心に取り付けられた軸を有する。
ロータ鉄心は、例として上記図4に示される電磁鋼板ロータシートを複数枚にわたって積層して構成されている。このとき、ロータシートはそれぞれの挿入口が整列するように積層される。
複数枚のロータシートは、たとえば所定の焼きばめ温度にて軸に焼きばめされる。また、磁石18は挿入口内に接着剤で接着される。また、接着の際には接着剤のキュアリング温度にて接着剤のキュアリングがなされる。
このように上述した板厚減少部を持ったロータシートを積層したロータ鉄心を持つ本実施形態のロータによれば、遠心力に対する耐性が高く、高速回転性の向上を図ることができる。
そして、図5に示されるように、本実施形態の埋込磁石同期モータはこのような本発明のロータと、このロータの外周側に配置されるステータを有する。なお、ステータの構造は従来のものと同様であるので、詳しい説明を省略する。
次に、本実施形態の埋込磁石同期モータの性能を評価するために出力50kWクラスの埋込磁石同期モータを製作した。なお、比較例として板厚減少部がないことを除いて形状が同じであるロータシートを複数にわたって積層して構成したロータを製作し、そのロータをステータに組み込んだモータについても性能を評価した。そして、本実施形態の埋込磁石同期モータと比較例としてのモータの性能を比較した。
具体的には15000rpm(回転/分)、50kWでの効率を比較したところ、本実施形態の埋込磁石同期モータの方が比較例と比べて効率が上回っていた。このような結果の主な要因は、トルクが増大しているためと考えられる。したがって、各ロータシートに段差形状を持たせることに起因するロータ鉄心の鉄損の増加はわずかであり、問題とならないことがわかった。
また、本発明のロータを作製する過程で加えられる温度および埋込磁石同期モータの動作温度では、ロータ強度の低下は現れなかった。このことは、これらの温度で板厚減少部を形成する際に導入された加工硬化は劣化しないことを示している。
なお、以上の説明では図5の埋込磁石同期モータを例にとって説明したが、埋込磁石型の回転機に本発明を適用することが出来ることは明らかである。すなわち、本発明は同期モータ以外の電動機にも適用することもでき、また、高速回転性が要求されている発電機にも適用することができる。
以上のように、本実施形態によれば、遠心力に対する耐性が強く、高速回転可能なロータが実現できる。また、本実施の形態の埋込磁石同期モータによれば、性能を悪化させること無く、高速回転可能なモータを実現することが出来る。
次に本発明の車両について説明する。本発明のロータを搭載した車両はEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド電気自動車)、またはFCV(燃料電池自動車)である。本実施形態では、EVを例にとって説明する。
図6は本実施形態にかかわるEVを模式的に示している。図6に示されるEV21は、上記実施例4で説明した埋込磁石同期モータ20によりトランスミッション22およびデファレンシャルギヤ23を介してトルクを分配してタイヤ24を駆動している。
しかしながら、本発明の車両はこの場合に限られない。トランスミッション機械を持っていないタイプ、モータ2つでそれぞれ独立に車輪を駆動するタイプ、車輪の内部にモータを取り付けたホイールインモータによってタイヤを独立駆動するタイプなど、種々のタイプの車両に利用することが出来ることはもちろんである。
本実施形態の車両によれば、高速回転性能の高い埋込磁石型モータを駆動力源として用いているので、駆動部分の機械強度に優れ、かつ高速回転領域を含む広範囲にわたっての出力運転を容易に達成する車両を提供できる。
以上の通り、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこれらの場合に限られるものではなく、当業者によって種々の追加、省略、および変形が可能であることは明らかである。たとえば、上記の説明ではロータシートの材料として0.35mm厚の電磁鋼板を使用する場合を示したが、本発明はこの場合に限らない。たとえば、0.20mm厚の電磁鋼板を使用する場合にも適用することが出来る。
従来技術のおけるIPMのロータコア形状の図である。 変位−荷重曲線を求める治具等のレイアウトを説明する図である。 図2で求めた変位と荷重の関係を示すデータ図である。 ブリッジ部の強化領域を示す説明図である。 本発明の埋込磁石同期モータの一例を示す図である。 本発明の車両の一例を示す図である。

Claims (7)

  1. 磁石を内蔵するロータを有するモータ用の電磁鋼板ロータの製造方法において、磁石を抱えるブリッジ部の一部に塑性加工により板厚減少部を形成し、該板厚減少部を接着剤で埋めつつ、一体化することを特徴とする電磁鋼板ロータの製造方法。
  2. 前記板厚減少部を磁束流れの少ない部分に回転軸に至るまで設けることを特徴とする請求項1記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
  3. 板厚減少部形成手段がプレスによる塑性加工であることを特徴とする請求項1または2記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
  4. 板厚減少部形成手段としてプレスによる塑性加工、更にレーザーピーニングを施すことを特徴とする請求項1または2記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
  5. 前記レーザーピーニングを油中で施すことを特徴とする請求項4項記載の電磁鋼板ロータの製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法で製造した電磁鋼板ロータを用いたことを特徴とするモータ。
  7. 請求項6に記載のモータを搭載したことを特徴とする車両。
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