JP2005092437A - ペン型データ入力装置及び該プログラム - Google Patents

ペン型データ入力装置及び該プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005092437A
JP2005092437A JP2003323291A JP2003323291A JP2005092437A JP 2005092437 A JP2005092437 A JP 2005092437A JP 2003323291 A JP2003323291 A JP 2003323291A JP 2003323291 A JP2003323291 A JP 2003323291A JP 2005092437 A JP2005092437 A JP 2005092437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pen
writing
data input
trajectory information
input device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003323291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4325332B2 (ja
Inventor
Keiichi Sakurai
敬一 櫻井
Akihiko Nagasaka
明彦 長坂
Takeshi Matsuoka
毅 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2003323291A priority Critical patent/JP4325332B2/ja
Publication of JP2005092437A publication Critical patent/JP2005092437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4325332B2 publication Critical patent/JP4325332B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 加速度センサとカメラを設けた電子ペンであって、紙面上から電子ペンが離れた場合には加速度センサより、および紙面に筆記している場合はカメラで撮影した複数の画像より、紙面上のペンの移動情報を計算する電子ペン、及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】 3軸加速度センサと、3軸加速度センサより検出した加速度に基づいて電子ペンの移動した軌跡を示す軌跡情報を取得する機能と、また、筆記者の描いた内容を紙面上に印字するためのインクジェットと、印字内容を撮像するカメラと、カメラで撮影した複数の画像に基づいて印字された軌跡を示す軌跡情報を取得する機能とを備える電子ペンにより、課題の解決を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筆記者により筆記された文字又は図形をコンピュータに取り込むための装置及びプログラムに関する。
現在、個人携帯用端末機またはコンピュータ応用機器にペンの筆記内容を入力するためにLCD(Liquid Crystal Display)タブレットやデジタイザタブレットのような2次元センサ配列を含む入力装置が広く使われている。このような入力装置は、比較的大面積の2次元センサ配列を必要とするために、別の感知平面が必要である。したがって、携帯し難くて所定の空間を占め、またコスト面でも短所がある。
よって、従来においてこのような問題を解消するために、物理的タブレットなしに一般の平面上で単一電子ペンだけを利用した。このとき、この単一電子ペンが文書入力が可能であれば、従来のペン入力装置に比べて広い入力空間を提供されるために自然な筆記入力が可能なので非常に効果的である。
このような自己運動感知方式の電子ペンを利用した文書または絵の入力のためには、ある基準座標系に対する電子ペンチップの位置座標を連続的に求められなければならない。
しかし、大部分の筆記動作はペンを筆記面と接触させたダウン状態で行い、移動する場合にはペンを筆記面と接触しないアップ状態となる。ペンの連続的な座標値を求めるためには、接触または非接触状態でもその位置値を精密に測定できる手段を必要とする。
従来の電子ペン状の入力装置のタイプには、外部座標測定法、内部座標測定法、及び紙面座標印刷法の大きく3種類ある。
外部座標測定法とは、ペン外部でペンチップの座標を測定する方式のことであり、例えば、3角測量方式(特許文献1)、電磁波(特許文献2)、または超音波(特許文献3)の飛行時間差を利用する方式などがある。
しかし、前記方式はペンから発信信号を送って外部から受信する形になっているために、携帯用端末機のような装置では、端末機の本体に受信部を装着しなければならないので携帯が不便な短所がある。
内部座標測定法とは、ペン内部でペンチップの座標を測定する内蔵方式で、ペン内部でペンチップの運動を感知する方式であって、初期にはペン内部に装着された2軸または3軸加速度センサを利用して二重積分を通じて電子ペンの位置運動を求める方式(特許文献4、特許文献5、特許文献6)が提案された。
しかし、加速度センサをペンチップに装着し難い問題点があり、一定の高さに装着する場合にはペン中心軸の傾斜角に対する影響を考慮しないため大きな位置誤差を招く恐れがある。また、加速度信号を二重積分することによって累積誤差が増加するので、正確な運動を測定し難い短所がある。
このようなペンの傾斜角に対する影響を補正するためにA.TCross社(特許文献7)で2軸以上の加速度センサ素子をペンチップに移動させ、信号処理部はペンの上部に移動させる方法を提案しているが、センサ素子及び信号処理部が分離されていて電気的な雑音の影響が大きくて、ペン先端にインクを装着できない問題点がある。
一方、Seiko社(特許文献8)では傾斜角補正のために2軸加速度と2ジャイロを利用して加速度は二重積分でその位置を求め、ペンの角速度を単積分してペンの傾斜角を測定する方式を提案している。また、Richo社(特許文献9、特許文献10)ではペン内部に3軸加速度センサと3軸ジャイロセンサを内蔵して一般的な3次元筆記運動をするペンチップの位置を求める方法を提示している。
しかし、入力する平面が常に重力方向に垂直でなければならないために使用上の制約があり、前記慣性センサ(加速度センサ、ジャイロ)を利用する方式において加速度は二重積分、角速度は単積分を通じてペンの位置及び角度を求めるが、センサ信号の雑音やドリフトにより加速度系の場合は時間の自乗累乗、ジャイロの場合には時間に比例する形に累積誤差が増加して精密なペンチップの運動を推定し難い問題点がある。
前記累積誤差を減らすために、最近インターセンス社では3軸加速度センサ及び3軸ジャイロを使用したペン装置に超音波センサを追加して、慣性センサ(加速度、角速度)から発生する位置累積誤差を減らす技術を提示している。しかし、このような外部センサの追加は携帯性に悪いという問題点がある。
また、これらの改善を行ったものとして、特許文献11では3軸の加速度センサに加えて、電子ペンの中心軸の筆記面に対する傾斜角及び筆記面に対する高さを測定するための光学式3次元測定装置を設けて、この筆記面との高さを用いて、3軸加速度センサからの位置座標を補正することによって精度を高めたものがある。
しかし、この方法では高さ方向に関しては精度よく位置検出を行うが、筆記面に接した状態での移動量検出は加速度センサにて測定を行わざるを得ないので、細かい文字の入力などには適しない。
紙面座標印刷法とは、紙面上一面に細かい点で座標の記録を行い、この座標をペンに実装された2次元イメージセンサ(カメラ)にて読み込み、その座標にてペンの軌跡を算出する方法であって、特許文献12などが提案されている。この方法では紙面上に書かれた座標を読み込むことで、ペンの軌跡を検出するので正確である。
しかし、この方法では予め座標を書いた紙においてのみ動作が可能であり、普通の一般紙では自由にペンの軌跡がとれない問題があった。
米国特許第5166668号明細書 米国特許第5977958号明細書 米国特許第4478674号明細書 米国特許第5247137号 国際公開WO第94/09447号パンフレット 米国特許第5587558号明細書 米国特許第5434371号明細書 特開平6−67799号公報 米国特許第5902968号明細書 米国特許第5981884号明細書 特開2003−029915号公報 国際公開第WO92/17859号パンフレット
以上より、従来の電子ペンは、様々な問題点を抱えており、必ずしも満足のいくものではなかった。
そこで、本発明では、加速度センサやイメージセンサを利用した新しいペンの軌跡取得方式を採用したペン型データ入力装置、およびそのプログラムを提供する。
上記課題は、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明によれば、筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を、電子データとして取得するペン型データ入力装置において、該ペン型データ入力装置を移動させた場合に生じる加速度を検出する加速度検出手段と、該加速度検出手段により検出した前記加速度に基づいて、前記ペン型データ入力装置の移動した軌跡を示す軌跡情報を取得する第1の軌跡情報取得手段と、インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記手段と、該筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像手段と、該撮像手段により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する第2の軌跡情報取得手段と、を備えることを特徴とするペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、紙面に筆記している場合及び紙面から電子ペンを離している場合ともに、ペンの軌跡を取得することができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項2に記載の発明によれば、前記ペン型データ入力装置は、さらに、前記筆記対象媒体に対する圧力変化を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段により検出された前記圧力変化を示す情報に基づいて、前記第1の軌跡情報取得手段と前記第2の軌跡情報取得手段とのうちいずれか1つを選択して前記軌跡情報を取得する選択手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、電子ペンが紙面から離れている場合には加速度検出手段を用いて電子ペンの軌跡を解析し、電子ペンが紙面に接している場合には撮像手段を用いて電子ペンの軌跡を解析することができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項3に記載の発明によれば、前記圧力検出手段により前記圧力変化が検出された場合、前記ペン型データ入力装置の移動する速度に関する情報を補正することを特徴とする請求項2に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、加速度検出手段から得た加速度に基づいて演算される速度の累積誤差を補正することができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項4に記載の発明によれば、前記第2の軌跡情報取得手段は、前記撮像手段により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成することを特徴とする請求項1、又は2に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、連続的に撮影した画像間の差より、軌跡情報を求めることができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項5に記載の発明によれば、前記第2の軌跡情報取得手段は、前記筆記手段により筆記している場合、前記第1の軌跡情報取得手段により今回取得した軌跡情報と前回取得した軌跡情報とに基づいて、前記比較をする範囲を決定することを特徴とする請求項4に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、2つの画像の比較の範囲を筆記している部分付近に限定することで処理の迅速化、処理負担の軽減が図れる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項6に記載の発明によれば、前記ペン型データ入力装置は、さらに、前記第1又は前記第2の軌跡情報取得手段により取得した前記軌跡情報を外部装置に送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、電子ペンで筆記した内容を無線通信等を介してホストコンピュータに送信することができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項7に記載の発明によれば、前記ペン型データ入力装置は、前記外部装置と通信が接続されている場合は、前記送信手段により前記軌跡情報を送信し、前記外部装置と前記通信が切断されている場合は、前記軌跡情報を保持することを特徴とする請求項6に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、ホストコンピュータと通信可能な状態にある場合には、電子ペンで筆記した内容をリアルタイムで無線通信等を介してホストコンピュータに送信することができ、通信不可能な状態にある場合には電子ペンに内蔵されているメモリにその内容を記憶させておくことができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項8に記載の発明によれば、筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を、電子データとして取得するペン型データ入力装置において、インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記手段と、該筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像手段と、該撮像手段により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する軌跡情報取得手段と、を備えることを特徴とするペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、連続的に撮影した複数の画像に基づきペンの軌跡情報を求めることができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項9に記載の発明によれば、前記軌跡情報取得手段は、前記撮像手段により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成することを特徴とする請求項8に記載のペン型データ入力装置を提供することによって達成できる。
このように構成することによって、連続的に撮影した画像間の差より、軌跡情報を求めることができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項10に記載の発明によれば、筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を電子データとして取得するペン型データ入力装置内のコンピュータに、該電子データを取得させる処理を実行させるためのデータ入力プログラムにおいて、該ペン型データ入力装置を移動させた場合に生じる加速度を検出する加速度検出処理と、該加速度検出処理により検出した前記加速度に基づいて、前記ペン型データ入力装置の移動した軌跡を示す軌跡情報を取得する第1の軌跡情報取得処理と、インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記処理と、該筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像処理と、該撮像処理により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する第2の軌跡情報取得処理と、をコンピュータに実行させるためのデータ入力プログラムを提供することによって達成できる。
このように構成することによって、紙面に筆記している場合及び紙面から電子ペンを離している場合ともに、ペンの軌跡を取得することができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項11に記載の発明によれば、前記第2の軌跡情報取得処理は、前記撮像処理により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成する処理をコンピュータに実行させるための請求項10に記載のデータ入力プログラムを提供することによって達成できる。
このように構成することによって、連続的に撮影した画像間の差より、軌跡情報を求めることができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項12に記載の発明によれば、筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を電子データとして取得するペン型データ入力装置内のコンピュータに、該電子データを取得させる処理を実行させるためのデータ入力プログラムにおいて、インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記処理と、該筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像処理と、該撮像処理により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する軌跡情報取得処理と、をコンピュータに実行させるためのデータ入力プログラムを提供することによって達成できる。
このように構成することによって、連続的に撮影した複数の画像軌跡情報を求めることができる。
また上記課題は、特許請求の範囲の請求項13に記載の発明によれば、前記軌跡情報取得処理は、前記撮像処理により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成する処理をコンピュータに実行させるための請求項12に記載のデータ入力プログラムを提供することによって達成できる。
このように構成することによって、連続的に撮影した画像間の差より、軌跡情報を求めることができる。
本発明を用いると、カメラで撮影された画像と重力加速度センサで検出された加速度とを解析することで、精度良い電子ペンの移動検出が可能となる。また紙面に書かれたペンの軌跡を連続して撮像した複数の画像に基づきペンの軌跡情報を求めることが可能となる。
(実施形態1)
本実施形態における電子ペンの特徴は、以下の3つの機能を有していることである。
(1)筆圧に応じてインクの量を電子で制御を行い、ペン字の太さが調整できる。
(2)普通紙に書いた文字や図形のペン軌跡と筆圧を記憶することができる。
(3)無線通信にて上記ペン軌跡をパーソナルコンピュータ(以下、PCという)に転送を行うことができる。それでは、本実施形態について以下に説明する。
図1は、本実施形態における電子ペン1の構成図である。筆圧に応じてペン字の太さが調整できるように、インクジェット17とインクを紙面上に吹き付けるためのインクジェットノズル2を有している。ノズル2は直接紙面上と接しないように、ペン先3がノズル2の隣に実装されている。このペン先3からインクは出ることはなく、ペン1で図形を書いたときに違和感の無いような材料を選んで実装するものとする。
ペン先3の根元には圧力センサ4が実装されており、ペン先3にかかる圧力をこのセンサ4で検出する。これにより、圧力に応じてペン字の太さを調整できるようにしている。さらに、この電子ペン1はカラーインクカートリッジ5を装着できるようになっており、インクカートリッジ5には黒インクだけではなくフルカラーの色が作成可能なようにCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4種類の色を含んでいる。ペン1の色は選択制御が可能になっており、ペン1の色に応じたインクとインクの量が前述したインクジェット17によって、ノズル2を介して筆記面に吹き付け選択された色になるように描画される。
また、ペン1の軌跡を検出するために3軸加速センサ6を有しており、加速センサの精度不足を補うために、紙面に描かれた図形を読み出すためのレンズ7、CMOSイメージセンサ8も有している。また、読み出された画像を処理したり、ペン軌跡などを計算したりするためのプロセッサ9と計算された軌跡や筆圧などを記憶するためのメモリ10も有する。電子回路を動作させるための電池11も実装されている。RF通信回路13は、ホストコンピュータへペンの軌跡等の情報を送信するための回路である。
次に、電子ペン1の描画の動作を図2、図3を用いて説明する。
図2は、本実施形態におけるインクジェットの制御ブロック図を示す。同図は、本実施形態における電子ペン1の構成図である図1の一部ブロックを信号の流れを加えて詳細な回路図にしたものである。本実施形態にかかる電子ペン1を用いて紙(筆記物)に描画を行う場合には、通常のペンと同じようにペン先3を筆記物に当てて滑らして描画を行えばよい。
ペン先3は圧力センサ4と直結しており、ペン先3にかかる圧力がそのまま圧力センサ4に到達できるよう実装されている。したがって、ユーザ(筆記者)がペン1を使用するとき、その筆圧を圧力センサ4で検出できるようになっている。本実施形態での圧力センサ4はピエゾ抵抗型圧力センサを用いており、圧力に応じて抵抗値の変わる性質の材料を用いている。
センサ4には定電流を流して、センサ4端の電圧をプロセッサ9内のAD変換器902で圧力値に応じたデジタル値を得ている。このデジタル圧力値はCPU901で読み出される。CPU901はこの数値に応じて、カラーインクカートリッジ5からインクジェット17に送られるインクの量の調整を行う。インク量の調整は次のような方法で行う。
まず、黒色を描画するときに使う黒インク(K)の量を1としたときの、現在の描画を行おうとしている色(C1)を作成するためのCMYKのインク混合比をKc,Km,Ky,Kkとする。
この混合比については、予め描画したい色に最も近い色になるためのインク混合比を調べておき、その混合比を導出する方法のプログラミングを行うか、またはそれぞれの色に対応するインクの混合比をメモリなどに記憶されることで容易に混合比は得ることはできる。
次に、ペン先3にかかる最大の圧力の値をPmaxとし、現在のペン圧力をPとすると、それぞれインクの混合比はKc*P/Pmax,Km*P/Pmax,Ky*P/Pmax,Kk*P/Pmaxとなる。これらの混合比に応じてCPU901はインクカートリッジ5からインクジェット17に流れるように、各弁103(103a,103b,103c,103d)を制御する。小型の弁は通常流出量をアナログ的に中間値を制御できないので、弁の開いている時間(開)とOFF時間(閉)を高速に制御することで中間量を作成する。
図3は、本実施形態におけるデューティ変調によるペンの線の太さ制御を示す。同図は、3種類の開閉時間に応じて紙面上のインクの径(ペン時の太さ)を変化させるためのデューティ変調を示す。
図3(a)は筆圧が小さいときのデューティ変調を示し、この場合、インクの流出量が少ないので、細い線(図3(a)右図)を描くことができる。図3(b)は筆圧が中間のときのデューティ変調を示し、この場合、インクの流出量が中程度であるので、中間の太さの線(図3(b)右図)を描くことができる。図3(c)は筆圧が大きいときのデューティ変調を示し、この場合、インクの流出量が多いので、太い線を描くことができる(図3(c)右図)。
このようにデューティ変調により、弁103の開閉時間を制御することによって、ペンの圧力に応じてインクジェットノズル2からインクを噴出すことが可能になるから、所望の色のペンの太さが制御可能である。
次に、本実施形態における電子ペン1を用いて普通紙に描画を行った場合、その描画内容を記録するためにペン1の軌跡解析を行う。
図4は、本実施形態における3軸加速度センサ6を用いた位置検出回路の構成を示したものであり、ペン1の基本的な軌跡解析を行うための装置を示したブロック図である。本実施形態の電子ペン1を用いて、紙(筆記物)への描画の動作を前述したが、その描画したときのペン1の軌跡を解析し、データとして取得が可能になっている。
3軸加速度センサ6は、ペン1の動きに応じて加速度を検出する装置である。これを用いてペン1の座標を特定するには、ペン1の位置を計算するのに加速度から2重積分を行うことで求めることができる。
3軸加速度センサ6は、空間3軸方向それぞれに加速度を検出できるピエゾ抵抗などを利用した加速度センサ601(X軸),602(Y軸),603(Z軸)で構成され、それぞれの加速度センサ601,602,603は直角に3軸方向(図4は、それぞれの軸の方向をX,Y,Z軸とした)に配置される。
現在MEMS(マイクロ−エレクトロ−メカニカル−システム)で作られた低コストの2軸加速度センサが開発されているので、そのデバイスを2つ用いて3軸加速度センサとして構成しても良い。ピエゾ抵抗は加速度に応じて抵抗値が変わるので、抵抗に定電流を流すことで加速度を電圧値として読み出すことができるようにして、それぞれの電圧値を、セレクタ604を介して、プロセッサ9内のAD変換器902で加速度の値を時分割に連続に読み出せるように構成される。
本実施形態ではペン1の軌跡を解析する他の手段として、イメージセンサ8も有している。図4左下に示しているものは筆記面20である。電子ペン1ではこのような筆記面20の画像はレンズ7にてCMOSイメージセンサ8に集光され、イメージセンサ8にて画像データに変換される。本実施形態ではこの画像データはDMA(Direct Memory Accessing)回路903にてメモリ10に送られる。これによってCPU901から画像データを操作することが可能になる。
ちなみに、CMOSセンサ8は秒100枚の周期(10m秒間隔)で画像データのサンプリングを行い、順番にメモリに送り出すように構成されている。
図5は、本実施形態における3軸加速度センサ6を用いたプロセッサ9での座標位置を得るアルゴリズムを示す。プロセッサ9では、Taskと呼ばれる単位の処理を複数実行することが可能なようにプログラムされている。
このTask、すなわちTask1では、まず、3軸加速度センサ6からそれぞれの軸の現在の加速度を読み出す(ステップS1、以下ステップをSという)。変数aはそれぞれの軸の加速度の値を有する3次元のベクトルである。加速度aを積分して速度v(3次元ベクトル)を計算する(S2)。すなわち、加速度aを積分するとv’+aTが得られ(v’は前回の速度であり、Tは時間である)、これを速度vとする。さらに積分して3軸絶対位置Px(3次元ベクトル)を計算する(S3)。すなわち、前回の絶対位置Pxに今回移動した距離(v’+v)T/2を加算したものを、Pxとする。このプログラムでは、誤差を少なくするために速度の値として前回の値の平均を用いている(S3)ため、以前の値をv’として保存しておく(S4)。
その後、T秒経過するまで待機する(S5)。これはこのTaskのみ処理を行うと他のTaskの処理ができないためである。その後は上記の処理S1−S5を繰り返す。Pxのメモリ内容を読み出すことで、常に現在の位置Pxが読み出し可能になる。このPxは、同時に実行可能な後述するTask2からアクセスすることができる。
しかしながら、この方法だけでペンの軌跡を得た場合には、通常の加速度センサの加速度検出間隔時間は数m秒であるために検出時間間の加速度変化の誤差が生じる。座標を得るのに積分を行うためにこの誤差も積分されるので、かなり大きな誤差を生じることになる。現状の加速度センサでは、100DPI(Dot Per Inch)の分解能の軌跡を得るのは困難である。
そのため、本実施形態ではカメラを用いてその問題を解決する。すなわち、カメラで撮影した画像を解析することにより、ペンの移動距離を算出する。前述したように筆記者が紙面上に文字図形を描画しているときは、圧力センサにて筆記しているか否かの検出が可能である。
図6は、本実施形態におけるカメラで撮影した文字の筆記例を示す。ここで、カメラとは、本実施形態において少なくともレンズ7とイメージセンサ8とからなる撮像系をいう。同図において、筆記者が電子ペン1で「あ」の文字を描画している途中の連続(10m秒間隔)で撮影された2つの画像図6(a),(b)を示している。
電子ペン1では、このような筆記面20の画像はレンズ7にてCMOSイメージセンサ8に集光され、イメージセンサ8にて画像データに変換される。そして、この画像データはDMA(Direct Memory Accessing)回路903を介して、メモリ10に送られる。
これによってCPU901から画像データを操作することが可能になる。ちなみにCMOSセンサ8は秒100枚の周期(10m秒間隔)で画像データのサンプリングを行い、順番にメモリに送り出すように構成されている。この連続する2つの画像から図7、図8のアルゴリズムによってペンの移動距離du,dvが計算できる。
図7は、本実施形態における画像データに基づくペン座標位置解析タスクのアルゴリズムを示す。前述した3軸加速センサ8で計算される座標系X,Y,Zと区別するために、カメラの画像から計算される紙面上の2次元の座標系をU,V座標とする。また、本実施形態においては、このタスクはTask2という。
まず、電子ペン1が紙面20と接している状態(以下、ペンダウンという)か、または紙面20から離れた状態(以下、ペンアップという)かを判別する(S10)。これの判断は、圧力センサ4の検出結果に基づいて行う。ペンアップの状態の場合には、S10で「No」へ進み、ペンダウンされるのを待つ。ペンダウンされると、S10で「Yes」へ進む。
次に、カメラより画像が入力されるのを待つ(S11)。カメラより画像が入力されるまでは、S11で「No」へ進み、カメラより画像が入力されると、S11で「Yes」へ進む。次に、入力される2つの画像を照合(マッチング)する事前処理として、画像サイズの縮小を行う(S12)。これは、入力される画像をそのままマッチングするのには画素数が多いので入力画像から縮小画像を作成する処理を行う(これについては、後述する)。
次に、マッチングの計算ルーチンの呼び出し(S13)、周期的に撮影された画像のうち、今回入力された画像と前回のタイミングで入力された画像の2つの画像に基づいて移動ベクトルDuを算出する(これについては、後述する)。こうして、直前のペン座標Puに移動ベクトルDuを加算して現在の座標位置が更新される。
図8は、図7のS13のマッチングと移動ベクトルDuの計算のアルゴリズムを示す。このアルゴリズムでは、マッチングは、対比する2枚の画像について、対応する画素同士の画素値の差分の総和を算出することで行う。マッチングを行う画像間の距離(2枚の画像のズレ量)の範囲は引数で渡すようにしている。同図のRANGEは、電子ペン1が移動可能と思われる範囲の最大値(単位は画素数)を示しており、U軸側はDu_Begin〜Du_End、V軸側はDv_Begin〜Dv_Endによって範囲が指定できる。ここでは、画像サンプリング間で通常のペン速度において移動可能な最大の距離RANGEの範囲でマッチングできるよう、Du,Dvともに−Rangeから+Rangeを指定している(Du_Begin=−RANGE、Du_End=+RANGE、Dv_Begin=−RANGE、Dv_End=+RANGE)。
S20,S21は、この引数で指定された2枚の画像間での移動距離(縦、横方向のズレ量)du,dvの範囲を順番に設定している。
そして、S22で、2枚の画像のマッチングを以下に示す式の計算により行っている。
Figure 2005092437
p(n,u,v)は今回の画像nの座標u,vの画素値であって、p(n−1,u−du,v−dv)は、前回の画像n−1において座標点(u,v)から(du,dv)離れた画素の値である。画素値は8ビットで示され、黒が0で白が最大値255を取るものとする。MU,MVはこれらの画像のU,V軸方向の画像サイズであり、マッチングされる画像の範囲を示す。D(du,dv)は2枚の画像を移動距離du,dvずらした状態で、重なった画素同士の画素値の差分の合計した結果を表す。対応する画素の値が同じであるとき差は0になるので、算出されたDが大きいほど(0に近いほど)2枚の画像は類似していることになる。
S22の計算処理は、dvおよびduを以下に示すdu,dvの範囲で1画素ずつ変化させて、前回の画像をずらしながら繰り返し実行される(S20〜S24)。
Figure 2005092437
S20からS24で繰り返し行われた計算が終了すると、S25で、計算されたDの最大値(最も0に近いもの)が探し出される。このときのdu,dvで前回の画像を取らしたときが最もこれらの2枚の画像が類似しているといえるから、このときの値が2つの画像間でペンが移動したベクトルDuを表すと決定する(S26)。このようにして得た移動ベクトルの値を前回までの座標位置データに加算することで、逐次ペンの位置の座標Pu(=Pu+Du)を計算することができる。
次に、カメラの分解能について検討してみる。図8のアルゴリズムを用いて、入力される画像から移動距離が画素単位で計算できる。したがって、ペンの軌跡を記憶するのに必要とする以上にカメラの分解能があればよい。通常、ペンの軌跡を再現するのに100DPIぐらいが望ましいといわれているので、1mmあたり4本以上の走査ラインをもつようにイメージセンサと光学設計を行えばよい。
本実施形態では、画角12mmで、イメージセンサは480×480を用いた。ここで必要以上の解像度であるのは、後述する他の動作に使用する理由からである。マッチングを行うのにこの画像数はオーバスペックなので、マッチングを行う画像は、図7のS12で解像度程度128×128まで画素数を落としている。
次に、移動距離の補正について検討してみる。本実施形態で使用したカメラにより撮影した画像をマッチングして軌跡を解析する方法の場合、ペンがいったん筆記面を遠く離れて、再度、紙面上に置かれた場合、その紙面を離れている間、カメラではもはや紙面上の筆記画像が入手できなくなるため、「もはや、以前の軌跡点との相対座標を求めることはできない」という問題がある。
本実施形態では、この問題を解決するために、前述した3軸加速度センサ6により検出した加速度に基づいて算出された座標位置と合わせることで、ペンが筆記面から離れて移動したときも紙面上の移動座標を推測することを可能にする。まず、3軸加速度による位置座標の計算するタスク(Task1)の改良を行う。
図9は、図5のTask1の改良されたアルゴリズムである。S30〜S33及びS38はそれぞれ、図5のS1〜S5と同様の処理である。それ以外の処理S34〜S37は、筆記面(紙面)が3軸絶対座標でどこに位置しているかの計算を行うものである。それでは、本アルゴリズムについて詳述する。
まず、S30〜S33の処理を行う。これらはそれぞれ、図5のS1〜S4と同様の処理である。次に、ペン1が紙面20にダウンしているか否かを判断する(S34)。ペン1が紙面20にダウンしていない場合には(S34で「No」へ進む)、S38へ進む。ペン1が紙面20にダウンしている場合には(S34で「Yes」へ進む)、3軸パラメータ補正要求があるか否かを判断する(S35)。この3軸パラメータ補正要求があるか否かとは、後述する図12のS55で3軸絶対座標のパラメータ補正要求が行われたか否かということである。
この補正要求がない場合にはS37へ進み(S35で「No」へ進む)、この補正要求がある場合にはS36の処理を行う(S35で「Yes」へ進む)。後述する紙面上の座標計算を行うタスク(Task2)においてペンダウンが起きた際、その時のペン速度はゼロであるので、ペンの速度変数vを0にする(S36)。この速度は加速度センサ6を積分して計算したものであるので、図5では誤差の累積が生じて実際の速度と合っていない可能性があったが、このS36の処理によって、この誤差の累積をクリアすることができる。
次にペンダウンしているときは、紙面の基底ベクトルの作成を行う(S37)。S37の処理後、所定の時間経過するのを待つ(S38)。この処理は、図5のS5と同様である。
図10は、3軸絶対空間と紙面座標との関係を示す図である。すなわち、X,Y,Z軸での3軸加速度から計算される絶対座標の座標系を示す。紙面20で表された四角形領域は、絶対空間上での紙面の位置を示したものである。紙面20上のEu,Evベクトルは、紙面20の座標系を作る基底ベクトルである。
紙面20上では点P1,P2間の線が描画されたときの例を示している。このベクトルがXYZ座標系ではPxとし、紙面20上の座標系ではPuと定義する。X,Y,Z軸とU,V軸との関係は線形であるので次式の関係が成り立つ。
Figure 2005092437
いま、2点において2つの座標の対応点が(x1,y1,z1)→(u1,v1),(x2,y2,z2)→(u2,v2)であるとすると(B−1)式から
Figure 2005092437
の関係が成り立つ。これより、
Figure 2005092437
この結果、基底ベクトルEu,Evは、(B−3)式で求められた係数を用いて(B−1)式の(u,v)にそれぞれ(1,0),(0,1)を代入して得られるので、次式のようになる。
Figure 2005092437
Figure 2005092437
図11は、図9のS37の紙面の基底ベクトルの作成の詳細アルゴリズムを示す。まず、現在の紙面座標のペン位置Puを入手する。これは別タスクTask2にて計算されているので、すでに計算済みの最新のPuを読み出すものとする(S40)。
次に、2種類の座標の対応点数のサンプル数Nsを調べる(S41)。これは予めTask1の開始時に「0」に初期化されているものとする。初期化後、初めてこの処理が行われる場合はNs=0であるので、S42に分岐される。ここで、今回の紙面座標系のペン位置Puを(u1,v1)に、3軸加速度座標系のPxの座標値を(x1,y1,z1)に保存し(S42)、対応点数Nsを1に書き換え(S43)、本フローは終了する。
その後、再度引き続きペン1が紙面にダウンした状態で再度、本処理が呼ばれた場合(図9のS37)は、同様にS40でPuを入手後、Nsは「1」であるので、S41でS44に分岐される。今回の座標の対応点は、Puを(u2,v2)、Pxを(x2,y2,z2)に保存して(S44)、(B−5)式のΔを計算する(S45)。
このΔは、2点のベクトル(u1,v1),(u2,v2)の外積であって、後で求め
る基底ベクトルの計算の精度を上げるためにも、この値が大きいほうが望ましい。そのため、このΔが予め決められた所定の値より大きいか否かを判断する(S46)。このΔが
、この所定の値に達していない場合または所定の値以下の場合は、2点目のサンプルは基底ベクトルを求めるのにふさわしくないと判断し、その後の処理をせずに終了する。
他方、このΔが所定量を超えた場合には、基底ベクトルを精度よく計算できるので、今
回のサンプルを有効として、サンプル数Nsを「2」にする(S47)。そして、(B−4)式にて基底ベクトルEu,Evを計算し(S48)、終了する。
その後、再度引き続きペン1が紙面にダウンした状態で再度、本処理が呼ばれた場合(図9のS27)は、同様にS40でPuを入手後、Nsは「2」であるので、S41でNs>1と判断され、終了する。
以上より、S37において、現在の絶対座標PxとTask2から計算される紙面上の座標Puの参照を行い、これらの2つの座標を対で記憶を行っておいて、過去数点の座標対からEu,Evを求めることができる。本実施形態ではEu,Evの計算をTask1で行ったが、もちろんTask2で行っても構わない。これによって、ペン1を用いて紙面20上に書いている間に基底ベクトルが計算できることになる。
次に、ペンが紙面20上を離れて再度紙面20上にダウンしたときに、その地点の紙面上座標の求め方を図12で説明する。
図12は、図7のTask2に修正を加えたアルゴリズムである。タスクが開始されると、まだ1度もペンが紙面上にダウンしていないことを示すFirstDownフラグをYesにし、またペンの状態を示しているPenStatusはペンアップ状態PEN_UPに初期化する(S50)。
次に、ペン圧センサ4によりペン圧を検出し、ペン1が筆記している状態(ペンダウン状態)であるかどうかの判定を行う(S51)。ペン1がダウン状態であるときは、過去のペン状態をチェックする(S52)。初めてのペンダウンの場合のPenStatusは、PEN_UPである。
S52で、「PenStatus=PEN_UP」であるときは、PenStatusをPEN_DOWNの状態にして(S53)、ペンダウンした紙面20上の位置の3軸絶対座標を読み出す(S54)。ここでは、Task1で求めたPxをPxdに代入する。次に、前述したように、速度誤差のリセットを行うために、3軸絶対座標のパラメータ(速度)の補正要求を行う(S55)。
そして、ペンがこの紙面20において初めてのダウンであるか否かのチェックをFirstDownフラグを参照することで行う(S56)。初めてであるときは(S56で「Yes」に進む)、FirstDownフラグのクリア(FirstDown=No(S61))と紙面座標位置の初期化(Pu=0(S62))のみ行う。そして、紙面20上にダウンしたその紙面座標位置を保存する(Pu_down=Pu)(S60)。
その後、再び処理はループされ、ペンが紙面に描画されている間はS50,S51を経由し、「PenStaus=PEN_DOWN」(S52)であるのでS63に分岐される。
次に、画像が入力されたか否かについて判定される(S63)。前述したように画像イメージデータは定期的(10m秒ごと)に撮影が行われており(図6参照)、画像入力がなされるまで再びループを行い待機される(S63で「No」へ進む)。新しい画像が入力されると(S63で「Yes」に進む)、入力される画像をそのまま画像間のマッチング計算を行うには画素数が多いので、入力画像から縮小画像を作成する(S64)。
次に、S65で画像マッチング処理ルーチンを呼び出し、移動ベクトルDuを得る(詳細の動作は図8で既に説明した)。そして、過去のペン座標Puに差分ベクトルDuを加算して座標位置の更新がされる(S66)。
このように筆記者が紙面20上に描画している間は、画像マッチングを行うことでペンの軌跡と筆圧の追跡が可能である。筆記者がペンアップを行うと、ペン圧がなくなり、その結果、S51でペン圧の判定はアップと判断され、S67の処理へ分岐される。
初めてのペンアップ状態であるか否かがPenStatusに基づいて判定され(S67)、初めてである場合は、PenStatusをPEN_UPにし(S68)、そのときの3軸絶対座標を保存する(S69)。ここでは、Task1で求めたPxをPxuに代入する。その後、紙面座標のアップ位置を保存する(S70)。ここでは、PuをPu_upに代入する。ペンアップ後、ペン1の空中での移動量の計測はTask1によってなされる。
再度、ペンが紙面上にダウンした場合は、S56で2回目以降と判断され、前回のペンアップした座標と現在の絶対座標の値とを用いて移動ベクトル(du,dv)がS57−S59で計算される。まず、S54で取得した3軸絶対座標PxdからS70で取得した3軸絶対座標Pxuを差し引いたものを空中絶対移動ベクトルDxとする(S57)。
次に、空中絶対移動ベクトルDxを紙面上の座標に変換するための処理を行う。Eu,EvはU,V座標のU成分、V成分の単位ベクトルそれぞれのX−Y−Z座標系に対応するベクトルである。いま、X−Y−Z系の空中絶対移動Dxを、U−V座標系に変換することは、DxベクトルをEu,Evに分解することに他ならない。したがって、Dx=(x,y,z),Eu=(xu,yu,zu),Ev=(xv,yv,zv)とすると、求めるDxのUV座標系の成分(du,dv)は、
Figure 2005092437
Figure 2005092437
で求まる。
そして、再度ペンダウンしたときの紙面座標位置Puは、S70でペンアップしたときの座標にS58で求めた(du,dv)を加算すればよい(S59)。このPuをPu_downとして保存する(S60)。このようにして3軸の絶対座標から紙面座標の移動ベクトルが計算することができる。
次に、本実施形態におけるペンの軌跡のホスト転送について説明する。上述した方法によって、ペン1が紙面20上で描画を行ったとき、リアルタイムにペンの軌跡と筆圧をメモリに保存を行った。このメモリ内容を無線がサービスされているときにはリアルタイムで内容を読み出し無線でPC等のホストへ送り出して、また無線がサービスされていないときは、無線がサービスされるまでメモリ10に保存したままにしておき、無線がサービスされたときに保存しておいたデータを一気に呼び出し、PC等のホストへ転送を行う。
これは無線の性格上、通信が不安定になったりするので、それを考慮した設計を施している。また、もちろん、ホスト側がなんらなの理由で動作していない場合、たとえば、出張先でホストであるPCを持たずにペンだけ持ち出しておいて、出張先で議事などを筆記した内容はペンの中にデータを保存しておき、帰社後オフィスのPCにて読み出すことが可能である。なお、本実施形態では、無線によりPCでデータを転送したが、これに限らずに有線でもよい。
以上より、カメラで撮影した画像と3軸加速度センサ信号を用いることで、精度のよい電子ペンの移動検出が行える。
(実施形態2)
本実施形態では、限定マッチングによる高速化について述べる。図7または図12において入力されたカメラ画像のマッチング(S13またはS65)を行うときに、図8よりカメラの画像サンプリング間でペンが動くと思われる最大の範囲内の距離で全てのマッチングがなされていた。
本実施形態では、加速度センサ6から得られた3軸の絶対座標や速度からペン1の移動方向、移動量などを推測し、マッチングする範囲の限定を行い、専用のハードウェアなどを追加せずに高速にマッチングを計算することが可能もなる。
つまり2枚のサンプリングされた画像間で、移動した絶対座標ベクトルをDxとすると、図12のS57,S58と同じ方法で、内積計算を行うことで、紙面座標系(U−V軸)の紙面軸上の移動ベクトルDu=(du,dv)が計算できる。このdu,dvの近傍の範囲で画像マッチングと移動ベクトルを求めればよい。この値が2枚の画像間で移動したおよその移動ベクトルであるので、この近傍で画像マッチングを行えば、効率よく移動ベクトルが求まる。
図13は、本実施形態における限定マッチングを用いたプロセッサ9での座標位置を得るアルゴリズムを示す。S80〜S84の各処理はそれぞれ、図7のS10〜S14と同様である。このとき、S83で図8のアルゴリズムを呼び出すときにこのDu_Begin=du−δ,Du_End=du+δ,Dv_Begin=dv−δ,Dv_End=dv+δ(δは近傍でRANGEに比較して十分小さな値)の引数を渡せばよい。これにより、マッチングする量はかなり削減される。
以上より、過去の撮影画像と今回の撮影画像とを比較し、移動マッチングを行う上で、加速度センサから得られる情報を用いることで、およそのペン移動方向を知ることにより、移動方向が予測できるので、2つの画像のマッチングする方向や移動量を限定できるのでマッチング時間を短時間で行える。
(実施形態3)
本実施形態では、ペンの傾き補正による高精度マッチングを説明する。
図14は、本実施形態におけるペン1の動きの一例を示す。同図において、ペン1が紙面上に沿って動かされるときは、ペン軸と紙面がなす傾きを保持したまま、紙面上に沿って移動する2次元的な移動のほかに、ペン軸の指す位置はそのままでペン軸と紙の傾きが変化する動きもある。
図8に示したペンの移動推測を行うための画像マッチングは、ペンが2次元方向の移動しか想定されていない。これは、通常筆記中のペン軸の傾きは、さほど変化が無く、移動量の分解能しかが必要としない。画像マッチングする場合には無視できる。
しかし、文字の細部の軌跡を記録するには、カメラの解像度をあげるのと同時にこのペン軸の傾きも考慮したマッチングを行う必要がある。2枚の画像間で距離とペン軸の傾きを変えながら画像マッチングするには大量の計算が必要になり、リアルタイムでは非現実的である。
本実施形態では、この問題を解決するために、位置座標の検出のために設けた3軸加速度センサ6の他にもうひとつの3軸加速センサまたは3軸ジャイロの実装を行い、これら2つの加速度を用いて、ペンの角加速度を得て、その結果、ペンの傾きの変化の検出を行う。
これにより、2つの効果が得られるようになった。1つはペンの傾きが得られるので、前述のアルゴリズムではペン浮上中のペン回転が行われると、ペンの空中の軌跡が正確に得られない問題があったが、この問題を解決することができた。
また、もう1つは、ペンの描画中もペンの傾きの変化が検出でき、ペン軸の傾きの変化も推測できるようになる。よって、上記の2枚の画像マッチングにおいて、移動距離に加えて、ペンの傾きもマッチングする範囲を制限できるので、所定時間内に範囲内の画像マッチングが可能になった。
以上より、加速度センサまたは3軸ジャイロをさらにもう1つ設け、ペンの回転角度の測定を行うことで、ペンが紙面上を離れて移動を行った場合の移動ベクトルの精度を向上させ、かつ、ペンが紙面上で描画を行う際の画像マッチングでペン軸の傾きも考慮して測定を行うことで、ペンの移動ベクトルの推測を向上させることができる。
(実施形態4)
図8のS22における類似度計算処理で、類似度を2枚の画像の画素の値の絶対値誤差をとっているので、2枚の画像が白(背景)から黒(線の色)の違いも、黒から白への変化も同じように扱われる。
したがって、2枚の画像の差において、新たに描画した線が多いと類似度が離れていくことになるので、S22において単純な2枚間の類似度をとるのではなく、背景色(白)から黒(線の色)への変化は、2画像間で類似しないので、その画素値の変化を計測の対象外とした方がより正確な移動距離が抽出できる。
つまり、実施形態1では、「類似しない」として扱われて類似度が低くなるように作用していたのだか、白から黒への変化は、用紙に新たに文字が書かれた部分であり、この部分を「類似しない」とすると評価が、新たに文字を多く書かれるとマッチング得点が悪くなるという弊害が発生するので、この部分は類似度評価に考慮しないように作用させた方が、正しくマッチングできる。
よって、S13を下記の式で計算を行う。
Figure 2005092437
Figure 2005092437
以上より、本実施形態では、実施形態1より正確な移動距離を抽出することができる。
実施形態1における電子ペンの構成図である。 実施形態1におけるインクジェットの制御ブロック図である。 実施形態1におけるディーティ変調によるペンの線の太さ制御を示す図である。 実施形態1における3軸加速度センサを用いた位置検出回路の構成を示す図である。 実施形態1における3軸加速度センサを用いた座標位置を得るアルゴリズムを示す図である。 実施形態1におけるカメラで撮影した文字の筆記例を示す図である。 実施形態1における画像データに基づくペン座標位置解析タスクのアルゴリズムを示す。 実施形態1における画像マッチングのアルゴリズムを示す図である。 実施形態1における図5のアルゴリズムを改良したアルゴリズムを示す図である。 実施形態1における3軸絶対空間と紙面座標との関係を示す図である。 実施形態1における基底ベクトルの作成アルゴリズムを示す図である。 実施形態1における図7のTask2に修正を加えたアルゴリズムを示す図である。 実施形態2における限定マッチングによる座標位置を得るアルゴリズムを示す図である。 実施形態3における電子ペンの動きの一例を示す図である。
符号の説明
1 電子ペン
2 インクジェットノズル
3 ペン先
4 圧力センサ
5 カラーインクカートリッジ
6 3軸加速センサ
7 レンズ
8 CMOSイメージセンサ
9 プロセッサ
10 メモリ
11 電池
13 RF通信回路
17 インクジェット
20 紙面
103(103a、103b、103c、103c) 弁
604 セレクタ
901 CPU
902 AD変換器
903 DMA


Claims (13)

  1. 筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を、電子データとして取得するペン型データ入力装置において、
    該ペン型データ入力装置を移動させた場合に生じる加速度を検出する加速度検出手段と、
    該加速度検出手段により検出した前記加速度に基づいて、前記ペン型データ入力装置の移動した軌跡を示す軌跡情報を取得する第1の軌跡情報取得手段と、
    インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記手段と、
    該筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する第2の軌跡情報取得手段と、
    を備えることを特徴とするペン型データ入力装置。
  2. 前記ペン型データ入力装置は、さらに、
    前記筆記対象媒体に対する圧力変化を検出する圧力検出手段と、
    該圧力検出手段により検出された前記圧力変化を示す情報に基づいて、前記第1の軌跡情報取得手段と前記第2の軌跡情報取得手段とのうちいずれか1つを選択して前記軌跡情報を取得する選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のペン型データ入力装置。
  3. 前記圧力検出手段により前記圧力変化が検出された場合、前記ペン型データ入力装置の移動する速度に関する情報を補正することを特徴とする請求項2に記載のペン型データ入力装置。
  4. 前記第2の軌跡情報取得手段は、前記撮像手段により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成すること
    を特徴とする請求項1、又は2に記載のペン型データ入力装置。
  5. 前記第2の軌跡情報取得手段は、前記筆記手段により筆記している場合、前記第1の軌跡情報取得手段により今回取得した軌跡情報と前回取得した軌跡情報とに基づいて、前記比較をする範囲を決定すること
    を特徴とする請求項4に記載のペン型データ入力装置。
  6. 前記ペン型データ入力装置は、さらに、
    前記第1又は前記第2の軌跡情報取得手段により取得した前記軌跡情報を外部装置に送信する送信手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のペン型データ入力装置。
  7. 前記ペン型データ入力装置は、前記外部装置と通信が接続されている場合は、前記送信手段により前記軌跡情報を送信し、前記外部装置と前記通信が切断されている場合は、前記軌跡情報を保持すること
    を特徴とする請求項6に記載のペン型データ入力装置。
  8. 筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を、電子データとして取得するペン型データ入力装置において、
    インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記手段と、
    該筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する軌跡情報取得手段と、
    を備えることを特徴とするペン型データ入力装置。
  9. 前記軌跡情報取得手段は、前記撮像手段により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記手段により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成すること
    を特徴とする請求項8に記載のペン型データ入力装置。
  10. 筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を電子データとして取得するペン型データ入力装置内のコンピュータに、該電子データを取得させる処理を実行させるためのデータ入力プログラムにおいて、
    該ペン型データ入力装置を移動させた場合に生じる加速度を検出する加速度検出処理と、
    該加速度検出処理により検出した前記加速度に基づいて、前記ペン型データ入力装置の移動した軌跡を示す軌跡情報を取得する第1の軌跡情報取得処理と、
    インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記処理と、
    該筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像処理と、
    該撮像処理により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する第2の軌跡情報取得処理と、
    をコンピュータに実行させるためのデータ入力プログラム。
  11. 前記第2の軌跡情報取得処理は、前記撮像処理により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成する処理
    をコンピュータに実行させるための請求項10に記載のデータ入力プログラム。
  12. 筆記対象媒体に筆記した文字又は図形を電子データとして取得するペン型データ入力装置内のコンピュータに、該電子データを取得させる処理を実行させるためのデータ入力プログラムにおいて、
    インクを用いて前記筆記対象媒体に前記文字又は前記図形を筆記する筆記処理と、
    該筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形を撮像する撮像処理と、
    該撮像処理により撮像された複数の前記文字又は前記図形の画像に基づいて、前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を取得する軌跡情報取得処理と、
    をコンピュータに実行させるためのデータ入力プログラム。
  13. 前記軌跡情報取得処理は、前記撮像処理により今回撮像された前記画像と前回撮影された前記画像との比較をして、該比較結果に基づいて前記筆記処理により筆記された前記文字又は前記図形の軌跡を示す軌跡情報を生成する処理
    をコンピュータに実行させるための請求項12に記載のデータ入力プログラム。


JP2003323291A 2003-09-16 2003-09-16 ペン型データ入力装置及び該プログラム Expired - Fee Related JP4325332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003323291A JP4325332B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 ペン型データ入力装置及び該プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003323291A JP4325332B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 ペン型データ入力装置及び該プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005092437A true JP2005092437A (ja) 2005-04-07
JP4325332B2 JP4325332B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=34454407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003323291A Expired - Fee Related JP4325332B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 ペン型データ入力装置及び該プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4325332B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077661A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Samsung Electronics Co Ltd 入力装置および前記入力装置の移動情報を提供する方法
JP2008210019A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Nintendo Co Ltd 情報処理プログラムおよび情報処理装置
JP2009223839A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Ricoh Co Ltd ペン型入力装置及び手書き入力方法
JP2011040003A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Sony Corp 操作入力システム、制御装置、ハンドヘルド装置及び操作入力方法
JP2011248494A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像合成装置、画像合成方法、及びそのプログラム
JP2013093738A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 移動距離計測装置及び撮影カメラ
JP2014063249A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Wacom Co Ltd 位置検出装置
JP2019107861A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077661A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Samsung Electronics Co Ltd 入力装置および前記入力装置の移動情報を提供する方法
JP2008210019A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Nintendo Co Ltd 情報処理プログラムおよび情報処理装置
JP2009223839A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Ricoh Co Ltd ペン型入力装置及び手書き入力方法
JP2011040003A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Sony Corp 操作入力システム、制御装置、ハンドヘルド装置及び操作入力方法
JP2011248494A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像合成装置、画像合成方法、及びそのプログラム
JP2013093738A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 移動距離計測装置及び撮影カメラ
JP2014063249A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Wacom Co Ltd 位置検出装置
JP2019107861A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP7006242B2 (ja) 2017-12-20 2022-01-24 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4325332B2 (ja) 2009-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7952561B2 (en) Method and apparatus for controlling application using motion of image pickup unit
CN101601276B (zh) 抖动测定系统及抖动测定方法
EP1441279A2 (en) Input device integrating inertial sensors
KR100947405B1 (ko) 메모판에서 정보를 광학적으로 추론하는 도구
CN106525074B (zh) 一种云台漂移的补偿方法、装置、云台和无人机
JP5463790B2 (ja) 操作入力システム、制御装置、ハンドヘルド装置及び操作入力方法
WO2022002133A1 (zh) 手势追踪方法及装置
US9261953B2 (en) Information processing apparatus for displaying virtual object and method thereof
KR20070017321A (ko) 긴 물체의 자세에서 유도한 자세데이터를 처리하는 방법과장치
EP2392991A1 (en) Hand-held pointing device, software cursor control system and method for controlling a movement of a software cursor
KR100777107B1 (ko) 가속도 센서를 이용한 문자인식 장치 및 방법
US20120013578A1 (en) Pen-shaped pointing device and shift control method thereof
US20170102790A1 (en) Navigation trace calibrating method and related optical navigation device
CN111344654B (zh) 通过惯性传感器确定书写方向
JP4325332B2 (ja) ペン型データ入力装置及び該プログラム
CN102868811A (zh) 一种基于实时视频处理的手机屏幕操控方法
CN105389578A (zh) 信息处理装置、信息处理系统以及信息处理方法
US20080074641A1 (en) Precise, no-contact, position sensing using imaging
US20070192691A1 (en) Input position setting method, input position setting device, input position setting program, and information input system
KR20010052283A (ko) 목적물을 제어하는 제어 장치 및 방법
JP4292927B2 (ja) ペン型データ入力装置及び該プログラム
KR102242154B1 (ko) 필기 및 메모기능을 가지는 디지털 펜 시스템
JP2005092436A (ja) 符号情報読み出し装置、そのプログラム、及びそれを利用したペン型データ入力装置
CN111489376A (zh) 跟踪交互设备的方法、装置、终端设备及存储介质
KR100446610B1 (ko) 펜형 컴퓨터 입력 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees