JP2005092372A - 演算処理回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗算、除算、及び、平方根算出は個別に設けられた演算回路を用いて、実行されるため、乗算、除算、及び、平方根算出に必要な全加算器(FA)アレイは個別に設けられるのが普通であり、このため、回路構成が複雑化してしまう。
【解決手段】FAアレイを乗算及び除算において共通に使用できるようにし、各FAの入力信号を各演算に応じて切り替えるように構成する。これによって、単一の回路をプログラマブルに使用できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、携帯電話等において使用される高度の信号処理アルゴリズムを実行できる演算処理回路に関するものである。
従来、CDMA方式等の携帯電話では、FFT(Fast Fourier Transform)等、高度の信号処理アルゴリズムにしたがって演算処理が行われている。このようなFFTを含む高度な信号処理アルゴリズムとして、位相限定相関アルゴリズム及び位相インパルス応答アルゴリズムがある。このうち、例えば、位相限定相関アルゴリズムでは、通常、フーリエ変換、合成、位相限定、逆フーリエ変換を順次行った後、相関値の算出を行なうことにより、画像データ等の処理が行われている。これらのアルゴリズムは基本的に2の補数によってあらわされた複素数及び実数の四則演算機能、平方根算出機能(開平演算機能)、及び、積和演算によって実現されている。具体的に云えば、位相限定相関アルゴリズムでは、FFTバタフライ演算、積和演算、開平演算、除算、相関演算、逆FFTバタフライ演算が順次行われている。位相限定相関アルゴリズムに限らず、四則演算機能、平方根算出機能、及び、積和演算機能により、他の算術演算系アルゴリズムも実現できる。
通常、この種の演算処理回路は半導体回路によって構成されており、四則演算機能、平方根算出機能、及び、積和演算機能は個別に半導体チップ化されているのが普通である。
上記した演算機能のうち、開平演算機能を有する数学関数演算装置が特開平7−160481号公報(特許文献1)で開示されており、特許文献1は除算装置にも適用できる。特許文献1に示された数学関数演算装置は、2ビット単位に正規化された入力オペランドの平方根を求めるために、平方根の近似逆数を格納するテーブルを備えている。このテーブルは、入力オペランドの先頭2ビットが10又は11のとき、入力オペランドの先頭からNビット(Nは3以上の正整数)ビットをアドレスとしてアクセスされるエントリと、入力オペランドが01のとき、入力オペランドの先頭から(N+1)ビットをアドレスとしてアクセスされるエントリとを備え、この構成によって、テーブルの記憶容量を低減することができる。
一方、特開平7−49772号公報(特許文献2)は被除数を除数で割って概算商を求める除算演算と、ある値の概算平方根を求める開平算演算の少なくとも一方を実行する浮動小数点演算装置を開示している。
また、非特許文献1には、改良された引き放し平方根算出アルゴリズム及びその回路が記載されている。
特開平7−160481号公報 特開平7−49772号公報 IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS−II:ANALOG AND DIGITAL SIGNAL PROCESSING,VOL.48,NO.1,JANUARY 2001,page 177〜179 IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS,VOL.38,NO.4,APRIL 1991,page 358〜375
特許文献1に記載された演算装置はテーブルからの平方根の近似逆数と剰余保持回路の出力との乗算を行う乗算回路を含むと共に、加算部をも有している。
一方、特許文献2に記載された浮動小数点演算装置は、除数の逆値と、ある値の平方根の逆値を初期近似値として供給する手段と、除算及び開平算マイクロコードを用いて、除算及び開平算を実行している。
しかしながら、特許文献1及び2は四則演算、積和演算、及び、開平演算に共通に用いられる演算ユニットの構成自体については何等言及していないし、共通の演算ユニットを複数の演算に共用することについても示唆されていない。
更に、非特許文献1は平方根算出だけを目的とした回路を開示しているだけで、平方根算出以外の演算については何等言及していない。
本発明の目的は、複数の演算に共通に使用できる基本演算ユニットを提供することである。
本発明の他の目的は、共通に使用できる基本演算ユニットによって構成された演算処理回路を提供することである。
本発明の具体的な目的は、高度な信号処理アルゴリズムを高速且つ小電力で実行できる半導体回路を提供することである。
四則演算、積和演算、及び、開平演算に共通に不可避的に必要な演算ユニットが加算機能であることを考慮して、本発明は上記演算に共通に使用できるように構成された加算機能を有する基本演算ユニットを構成する。
更に、本発明の態様によれば、基本演算ユニットを含むことによって、乗算、除算、及び、開平演算を選択的に行うことができる演算処理回路が得られる。
本発明の別の態様によれば、乗算、除算、及び、開平演算を選択的に行える演算処理回路を含む半導体回路が得られる。
本発明では、複数の演算に共通に使用できる複数の基本演算ユニットを含み、これら基本演算ユニットをプログラマブルに制御することにより、高度な信号処理アルゴリズムを高パフォーマンス、短期間、且つ、低コストで実現できる演算処理回路が得られる。このような演算処理回路は、特に、開発期間が限られ、モデルチェンジ等が頻繁に行われるような携帯電話のようなシステムLSIにおいて、同一のシステムLSIをプログラマブルに変更することにより、他の演算にも再利用することができるため、モデルチェンジに柔軟に対処できると云う利点がある。
発明の原理:
ここでは、まず、本発明の原理について説明する。
図1を参照すると、8ビットの被乗数(a7〜a0)と、8ビットの乗数(b7〜b0)とを乗算して、16ビット(m15〜m0)の積を得る完全並列アレイ乗算器が示されている。図示されているように、当該乗算器は8行8列の論理積回路と、7行8列の加算器とを含んでいる。図1の加算器には、全加算器(Full Adder)FAと、半加算器HA、HA’が含まれており、これらFA、HA、HA’の真理値表が表1に示されている。
Figure 2005092372
表1からも明らかな通り、HAはFAの入力Cが論理”0”を取る場合に相当し、他方、HA’はFAの入力Cが論理”1”を取る場合に相当している。
図1では、FAの出力信号Xを塗りつぶした矢印によってあらわし、出力信号(キャリー信号)Yを塗りつぶしのない矢印によってあらわしている。このことは他の図面においても同様である。図1に示されているように、各FAのキャリー信号Yは同一行に属する左隣のFA,HA’に遅延無く直接入力されており、出力信号Xは右下に位置するFAに出力されている。
図2を参照すると、8ビットの被除数(b7〜b0)を8ビットの除数(a7〜a0)によって除算し、8ビットの商(q7〜q0)を得る完全並列引き放し除算回路が示されている。図からも明らかな通り、当該除算回路は7行8列の排他的論理和回路と、7行8列の全加算器FAによって構成されている。
また、各FAのキャリー信号が各FAの同一行で且つ左に位置するFAに出力されている点で、図2のFAは図1の場合と同様であり、各FAにおける出力信号Xが出力されるFAは図1と相違している。また、図2に示された各FAには、キャリー信号のほか、排他的論理和回路の出力信号が入力されている点でも、図1に示された各FAと相違している。
図3を参照すると、16ビットの入力数(被開数)(a7〜a0およびb7〜b0)の8ビット(r7〜r0)の平方根(開数)を求める完全並列引き放し平方根算出回路(開平回路)の改善例が示されている。
ここで、引き放し平方根算出(nonrestoring square root)アルゴリズムについては、前述したように、非特許文献1に記載されている。
当該非特許文献1には、引き放し平方根算出アルゴリズム及びそのアルゴリズムに基づく回路構成が記載されていると共に、修正された引き放し平方根算出アルゴリズム及びその回路構成が示されている。修正された引き放し平方根算出アルゴリズムによれば、回路構成を修正しないアルゴリズムに基づく回路構成に比較して簡略化できる。ここで、当該非特許文献1に書かれたCASセル(CAS)は、非特許文献2を参照すると、図7(a)中1301として示す4入力4出力の回路であり、図7(b)に示す真理値表を持つ。したがって、CAS回路1301は、図7(c)に示すように、1個の全加算器1302および1個のXOR回路1303を含む回路構成を取ることがわかる。したがって、当該非特許文献1に記載された複数のCASを具備する引き放し平方根算出アルゴリズムに基づく回路は、複数の全加算器と複数のXOR回路によって構成されていることがわかる。
しかしながら、修正されたアルゴリズムに基づく回路構成にも冗長性があり、この冗長性を省けば、更に、図3に示すように、回路構成を簡略化できることが判明した。具体的には、nビットの被開数の最下位2ビット(b1b0)と各行のLeast Significant Bitに関連する全加算器およびXOR回路をなくすることができ、この結果、回路面積及び演算遅延を減少させることが可能である。
このように、図3に示された改善例は非特許文献1における冗長性を省いた成を有しており、被開数の最下位2ビットは論理和回路を介して、半加算器HAに入力される構成を有している。この結果、当該平方根算出回路は最右列から最左列まで直列的に接続された最大8行の加算器を含んでいる。これら加算器は全加算器FA、半加算器HA、HA’を含むと共に、各HA、HA’には、直接又はインバータを介して入力数の各ビット(a7〜a0,b7〜b0)が与えられている。更に、全加算器には、排他的論理和回路に接続された全加算器FAと、HA、HA’、又は、FAに接続された全加算器FAとが含まれている。図3からも明らかな通り、FA,HA,HA’の出力信号Yは同一行の左隣のFAに与えられている点で、図1及び2と同様である。
ここで、表1の真理値表からも明らかな通り、全加算器FAの入力信号を制御することにより、FAをHA又はHA’として使用することができる。また、図1〜図3を比較すると、FAの入力信号及び出力信号を選択することにより、FAの物理的な配列位置を変更することなく、図1の乗算器、図2の除算器、及び、図3の平方根算出回路を構成することができることが判る。
したがって、図1〜2に示された7行8列のFA、HA、及び、HA’を乗算、除算、及び、平方根算出の際に共通に使用するものとし、この関係で、図1及び図2に示された最上行最左列のFA(HA’)、あるいは図3に示された最上行の1行下の最左端のFAを原点(1,1)とすると、各FA(HA,HA’)は行方向(x方向)及び列方向(y方向)の位置によって、特徴付けることができる。例えば、図1及び図2の最上行に示された8個のHA’,FA,HAは(1,1)〜(1,8)によってあらわすことができ、最左列のHA’又はFAは(1,1)〜(8,1)によってあらわすことができる。
図4(a)を参照すると、本発明に係る基本演算ユニットの回路構成が示されている。図示された基本演算ユニットは、除算(division)、平方根算出(square−root)、乗算(multiplication)の3つ演算を行うために使用される基本演算ユニット(DSM)である。
図示された基本演算ユニットは、全加算(FA)部10と、FA部10の前段に設けられた入力選択回路20とによって構成されている。FA部10は入力信号A、B、Cを受けて、出力信号X、Yを出力する回路であり、入力信号A、B、C(又はポートA、B、C)と、出力信号X、Yとの関係は表1及び図4(b)の真理値表からも明らかである。尚、入力信号C及び出力信号Yはキャリィ信号である。FA部10は、図からも明らかな通り、排他的論理和回路(XOR)101、102とマルチプレクサ回路(MUX)103とによって構成され、XOR101は入力信号AとBの排他的論理和を取り、その結果をXOR102及びMUX103に出力する。XOR102はXOR101の結果と入力信号Cとの排他的論理和を取り、出力信号Xを送出する。
他方、MUX103は入力信号B、CをXOR101の結果に応じて選択し、出力信号Yを送出する。図示された例では、XOR101の結果が論理”0”の時、入力信号Bを選択して、出力信号Yとして出力する一方、XOR101の結果が論理”1”の時、入力信号Cを選択して、出力信号Yとして出力する。
ここで、図示された基本演算ユニット(DSM)のFA部10が図1〜3のFA(4,4)として使用される場合について説明する。この場合、図1からも明らかな通り、入力選択回路20に、a4、b4及びFA(4,5)からのキャリー信号cinを与え、出力信号XをFA(5,5)に出力することによって、乗算器を構成できる。
また、図2からも明らかな通り、FA(4,4)には、a4とx31の反転値のXOR出力、FA(4,5)のキャリー信号cin及びFA(3,5)の出力信号Xが与えられると共に、出力信号XをFA(5,3)に出力し、且つ、キャリー信号cinをFA(3,4)に出力する構成により、図2に示された除算器を構成できる。
更に、図3からも明らかな通り、FA(4,4)に、r5,r4のXOR出力,HA’(3,5)の出力信号Xを与え、FA(4,4)のキャリー信号cinをFA(4,3)に出力し、FA(4,4)の出力信号XをFA(5,3)に出力することによって、図3と同様な平方根算出回路を構成できる。
これらのことを考慮して、図4(a)に示された入力選択回路20はキャリー信号cinを直接FA部10に出力する一方、排他的論理演算(EX)部30及びマルチプレクサ32とを含んでいる。このうち、マルチプレクサ32には、FA(3,3)及びFA(3,5)の出力信号Xがそれぞれy1及びy2として与えられており、乗算の際、選択信号S1によってy1が選択され、除算及び平方根算出の際、y2がマルチプレクサ32からFA10の入力信号Bとして出力される。
一方、図示されたEX部30はAND302、XOR304、及び、マルチプレクサ306とを含み、マルチプレクサ306はAND302及びXOR304の出力を選択し、FA部10の入力信号Aとして出力している。ここで、マルチプレクサ306はマルチプレクサ32と同様に選択信号S1によって制御されており、このことからも明らかな通り、マルチプレクサ306は乗算の際に、AND302出力をFA部10の入力信号Aとして選択し、他方、除算及び平方根算出の際、XOR304の出力を入力信号Aとして選択する。
次に、図4に示された基本演算ユニット(DSM)のFA部10が図1〜3のFA(4,4)として共有化されて使用される場合について説明する。その時のDSMおよび周辺回路を図8に示す。この構成では、乗算の際、マルチプレクサ76によってa4が選択されて、DSMのin2ポートを通じてEX部60のAND602に出力され、AND602はa4とb4との論理積演算を行い、その結果をマルチプレクサ606を介して、FA40に入力信号Aとして出力する。
除算の際、マルチプレクサ76によってa4が選択されて、DSMのin2ポートを通じてEX部60のAND604に出力され、また、マルチプレクサ78によってx31が選択されて、その反転値はDSMのin3ポートを通じてEX部60のXOR604に出力され、XOR604はa4とx31の反転値との論理積演算を行い、その結果をマルチプレクサ606を介して、FA40に入力信号Aとして出力する。
他方、平方根算出の際には、選択信号S2によりインバータ付きマルチプレクサ77およびマルチプレクサ78はr5を選択し、EX部60のXOR604に出力する。さらに、マルチプレクサ78によってr5が選択されて、DSMのin3ポートを通じてEX部60のXOR604に出力され、XOR604はr4とr5との排他的論理和演算を行う。その結果は、選択信号S1として論理”0”が入力されたマルチプレクサ606を介して、FA40に入力信号Aとして出力する。ここで、77および78に示すインバータ付きマルチプレクサの回路の真理値表を図8(b)に示す。図8(b)から明らかなように、マルチプレクサの選択信号S2が0のときは、xの反転値が出力ポートであるoutから出力され、S2が1のときは、rの値がそのまま出力ポートであるoutから出力される。
S1が論理”0”であり、かつS2が論理”0”である場合、図1からも明らかな通り、入力選択回路50に、a4、b4及びFA(4,5)からのキャリー信号cinを与え、出力信号XをFA(5,5)に出力することによって、乗算器を構成できる。
また、S1が論理”1”であり、かつS2が論理”0”である場合、図2からも明らかな通り、FA(4,4)には、a4とx31の反転値のXOR出力、FA(4,5)のキャリー信号cin及びFA(3,5)の出力信号Xが与えられると共に、出力信号XをFA(5,3)に出力し、且つ、キャリー信号cinをFA(3,4)に出力する構成により、図2に示された除算器を構成できる。
更に、S1が論理”1”であり、かつS2が論理”1”である場合、図3からも明らかな通り、FA(4,4)に、r5,r4のXOR出力,FA(3,5)の出力信号Xを与え、FA(4,4)のキャリー信号cinをFA(4,3)に出力し、FA(4,4)の出力信号XをFA(5,3)に出力することによって、図3と同様な平方根算出回路を構成できる。このとき、図6に示すFA(3,5)のAポートには、図6に示すOR回路1200が出力する論理”1”が入力され、それにより図6に示すFA(4,4)は図3に示すFA(4,4)と等価な論理演算をおこなう回路構成となる。
したがって、図4(a)の基本演算ユニットは図1〜3に示されたFA(4,4)と、当該FA(4,4)に接続された論理積、排他的論理和回路の組み合わせと等価であることが判る。図4(a)の基本演算ユニットは等価的に図4(c)に示すand/xorによってあらわすことができる。
次に、図4に示された基本演算ユニット(DSM)のFA部10が図1〜2のFA(4,4)として共有化されて使用される場合について説明する。その時のDSMおよび周辺回路を図9に示す。この構成では、乗算の際、a4がDSMのin2ポートを通じてEX部100のAND1002に出力され、AND1002はa4とb4との論理積演算を行い、その結果をマルチプレクサ1006を介して、FA80に入力信号Aとして出力する。
除算の際、a4がDSMのin2ポートを通じてEX部100のXOR1004に出力され、また、インバータ118によって値が反転したx31が、DSMのin3ポートを通じてEX部100のXOR1004に出力され、XOR1004はa4とx31の反転値との論理積演算を行い、その結果をマルチプレクサ1006を介して、FA80に入力信号Aとして出力する。
S1が論理”0”である場合、図1からも明らかな通り、入力選択回路90に、a4、b4及びFA(4,5)からのキャリー信号cinを与え、出力信号XをFA(5,5)に出力することによって、乗算器を構成できる。
また、S1が論理”1”である場合、図2からも明らかな通り、FA(4,4)には、a4とx31の反転値のXOR出力、FA(4,5)のキャリー信号cin及びFA(3,5)の出力信号Xが与えられると共に、出力信号XをFA(5,3)に出力し、且つ、キャリー信号cinをFA(3,4)に出力する構成により、図2に示された除算器を構成できる。
したがって、図4(a)の基本演算ユニットは図1〜2に示されたFA(4,4)と、当該FA(4,4)に接続された論理積、排他的論理和回路の組み合わせと等価であることが判る。
更に、本発明のように、乗算、除算、及び、平方根算出に共通の入力選択回路20を構成する場合、EX部30として、and/xorのほかに、nand/xor、and/xnor、及び、nand/xnorの4種類の論理回路を用意すれば良い。このうち、nand/xorを構成する場合、EX部30のAND302をNANDに置き換えれば良く、また、and/xnorの場合、EX部30のXOR304をXNORに置換すれば良い。更に、nand/xnorの場合には、EX部30のAND302及びXOR304をそれぞれNAND及びXORに置換すれば良い。
いずれにしても、図4(a)に示された基本演算ユニットを図1〜3に示されたFA及び各FAに付随する論理回路の代わりに用いることにより、FAを共通に使用して、乗算、除算、及び、平方根算出のうち、少なくとも乗算、除算を行う演算処理回路を構成することができる。
図5を参照すると、本発明の第1の実施例に係る演算処理回路は乗算及び除算を共通のFAアレイを使用して実行できる回路であり、図示された演算処理回路は8ビットの被乗数a(7:0)と8ビットの乗数b(7:0)を乗算することにより、16ビットの積m(15:0)を得ることができると共に、8ビットの被除数b(7:0)を8ビットの除数a(7:0)によって割り算して、8ビットの商q(7:0)を得ることができる。
図5に示されているように、原点(1,1)から(8,7)の位置に配置されたFAは図4(a)に示されたFA部10と同様な回路構成を有しており、各FAには図4(a)と同様に、入力選択回路30が接続されている。図5に示された入力選択回路はマルチプレクサ32とそれ以外のEX部30とによって構成されていおり、EX部30は図4に関連して説明したように、and/xor、nand/xor、and/xnor、及び、nand/xnorの4種類の回路を含んでいる。
図5には、図9に示されたインバータ118に対応するインバータ1205が接続されている。
また、各FAに接続されたマルチプレクサには、塗りつぶした矢印からも明らかな通り、FAの各位置に応じた他の行及び列位置のFAから入力信号Aが与えられている。更に、塗りつぶしのない矢印からも明らかな通り、図5に示された各行のFA,HAのキャリー信号cinは前列に位置するFAに直接与えられており、キャリー信号cinの転送による時間遅延が実質上生じない構成であることが判る。
尚、乗算に使用される被乗数、乗数、被除数、除数はそれぞれレジスタ、即ち、記憶装置に格納されると共に、演算結果である積、及び、商も、レジスタに格納される。更に、各マルチプレクサに与えられる選択信号は図示しない制御回路から与えられる。
図6を参照すると、本発明の第2の実施例に係る演算処理回路は乗算、除算、及び、平方根算出の3つの演算を共通のFAアレイを用いて演算する回路である。図6には、図8(a)に示されたマルチプレクサ77,78に対応するマルチプレクサ1201,1202が示されており、更に、図8(a)に示されたマルチプレクサ76に対応するマルチプレクサ1203が示されており、更に、図4(a)のFA部10に対応する各FAには、EX部(and/xor等)が接続されていると共に、マルチプレクサ32に対応するマルチプレクサ1204が接続されている。
図示された演算処理回路は、図5に示された乗算及び除算のほかに、16ビットの被開数(a(7:0),b(7:0))から8ビットの開数、即ち、開平結果r(7:0)を得ることができる。
図6に示したように、図4(a)に示した前段マルチプレクサ32を設けることにより、図6中のマルチプレクサ76に対応するマルチプレクサ1203を各行で共通に使用できるため、図6に示された演算処理回路は構成を簡略化できると言う利点がある。
図6に示された演算処理回路は、3つの演算を共通のFAアレイを用いて実行できるため、乗算、除算、及び、平方根算出を個別に行う場合に比較して、ゲート数を少なくすることができ、更に、消費電力を少なくすることができる。
実際に、8ビットの乗算、8ビットの除算、及び、16ビットの平方根算出を個別に行う回路では、約1200以上のゲートが必要であり、且つ、消費電力も21.5mWと高かったが、本発明に係る演算処理回路では、ゲート数を1060程度に少なくすることができ、また、消費電力も10.6mWまで半減させることができた。このことは、本発明に係る演算処理回路を半導体チップによって構成した場合、小さい面積で形成できることを意味している。
先に述べた位相限定相関アルゴリズムでは、2の補数によってあらわされた複素数及び実数を用いてFFTバタフライ演算、積和演算、開平演算、除算、相関演算、逆FFTバタフライ演算が順次行われている。この場合、FFTバタフライ演算では4個の乗算器が必要で、4入力の場合は計16個の乗算器を備えなければならない。次の積和演算では各2個合計8個の乗算器を必要とするが、これはすでに備えられている16個の乗算器を用いればよい。次の開平演算では各1個、合計4個の開平演算器を備えなければならない。その次の除算では、各2個合計8個の除算器を必要とする。次の相関演算および逆FFTバタフライ演算では、それぞれの演算に各4個、計16個の乗算器をそれぞれ必要とするが、これもすでに備えられている16個の乗算器を用いればよい。従って、従来位相限定相関アルゴリズムを実行する回路は、乗算器16個、除算器8個、開平演算器4個を必要とする。これに対して本発明を用いれば、乗算・除算・開平演算が選択実施可能な回路4個、乗算・除算が選択実施できる回路4個、および従来の乗算器8個を備えればよい。従って、従来技術での演算器20個(乗算器8個+除算器8個+開平演算器4個)を、本発明の演算器8個で置き換えることができ、その効果は絶大である。
本発明は高度な信号処理アルゴリズムを実行する携帯電話等のLSI製品に適用して、プログラマブルな製品設計を可能する。また、本発明では、共通のFAアレイを使用して、種々の演算をプログラマブルに実行できるため製品の小型化が実現できる。したがって、本発明は小型化が要求される様々な電子機器に応用できる。
本発明の原理を説明するために使用される完全並列アレイ乗算器を示すブロック図である。 本発明の原理を説明するために使用される完全引き放し除算回路を示すブロック図である。 本発明の原理を説明するために使用される完全引き放し平方根算出回路を示すブロック図である。 (a)、(b)、及び(c)は本発明に係る基本演算ユニットの回路構成、論理構成、及び、真理値を示す図である。 本発明の実施例1に係る演算処理回路を説明する回路図である。 本発明の実施例2に係る演算処理回路を説明する回路図である。 (a),(b),及び(c)は従来提案されている引き放し平方根算出アルゴリズムを説明する回路構成、真理値、及び、等価回路を示す図である。 (a)及び(b)は図6に示された演算処理回路に使用される基本演算ユニット及び周辺回路の構成及び真理値を示す図である。 図5に示された演算処理回路に使用される基本演算ユニットの構成を説明する回路図である。
符号の説明
10 全加算器
101 XOR
102 XOR
103 マルチプレクサ
20 入力選択回路
30 EX部
32 マルチプレクサ
302 AND
77 インバータ付きマルチプレクサ
118 インバータ
1200 OR
1301 CASセル

Claims (11)

  1. 1つ以上の数の演算データおよび命令を受け、前記命令に応じて前記演算データを演算処理する演算処理回路であって、前記演算データを前記命令に応じて選択する選択回路と、前記選択された結果を演算する基本演算ユニットとを具備し、前記基本演算ユニットは、乗算、除算、及び、開平演算を含む算術演算機能のうち、前記命令で指定された1つの演算処理を前記選択回路で選択された演算データに対して行う構成を備え、前記基本演算ユニットから演算結果を出力することを特徴とする演算処理回路。
  2. 請求項1において、前記基本演算ユニットは、全加算器を具備していることを特徴とする演算処理回路。
  3. 複数個の加算器を具備したアレイと、外部から与えられる命令に応じて、前記アレイにおいて、乗算、除算、及び、開平演算のうち、1つの演算を行わせるように、前記加算器への入力信号を生成する入力信号生成機構とを有することを特徴とする演算処理回路。
  4. 請求項3において、前記アレイが開平演算の演算処理を行う構成となるとき、回路における冗長性を省いた構成を備え、開平演算に必要な前記アレイの面積を
  5. 請求項3又は4において、ある一定の時間を経過した後,乗算、除算および開平演算のうちのいずれか1つの演算を行う演算ブロックであって、
    該演算ブロックは、1個以上の前記演算ユニットと、
    前記演算ユニットの演算結果を格納するメモリと、
    前記メモリの出力あるいは前記演算ブロックの外部から入力される数のデータのいずれかを前記演算ユニットへ出力するスイッチ機構と、
    1あるいはそれ以上の演算時間単位にわたって前記演算ユニットの構成を決定する復号機構を具備し、
    前記演算ブロックの内部で乗算および除算および開平演算を組み合わせた演算処理を行うことを特徴とする演算処理回路。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記演算処理回路は半導体チップ内に形成されていることを特徴とする演算処理回路。
  7. 乗算、除算、及び、平方根算出のうち、少なくとも乗算及び除算に共通に使用される基本演算ユニットであって、前記乗算及び除算に必要なデータ信号を選択する選択回路と、前記選択されたデータ信号とキャリー信号とを受け、全加算を行い出力信号を出力する全加算器とを有することを特徴とする基本演算ユニット。
  8. 請求項7において、前記基本演算ユニットは行及び列方向に複数個配列され、アレイを構成していることを特徴とする演算処理回路。
  9. 請求項8において、前記各基本演算ユニットの選択回路は、前記データ信号を排他的に演算する排他演算部と、他の行/列に配置された全加算器からの出力信号を選択するマルチプレクサとを備え、更に、各全加算器には、同一行の全加算器のキャリー信号が与えられていることを特徴とする演算処理回路。
  10. 請求項9において、前記排他演算部は、and/xor,nand/xor,and/xnor,及び、nand/xnorのいずれかを実行する回路を含んでいることを特徴とする演算処理回路。
  11. 加算器を行列状に配列し、第1の加算器の演算結果を該第1の加算器が属する行に属しかつ前記第1の加算器に隣接する第2の加算器に送るとともに前記行に隣接する行であって前記第1の加算器の属する列に隣接する列に属する第3の加算器へ送るようにした演算処理回路において、前記第3の加算器として存在する4つの加算器のうちの特定の1つを前記演算処理回路のなすべき演算に応じて選択できるようにし、該選択によって乗算、除算及び開平演算のうちの1つの演算を行わせるようにしたことを特徴とする演算処理回路。
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