JP2005091467A - フォトニック結晶光機能素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】
作製を容易化し、高い分波効率が得られる分波器を実現するフォトニック結晶光機能素子の提供。
【解決手段】
フォトニック結晶10内部に、2本の線欠陥光導波路11を有し、2本の線欠陥光導波路の間の領域に、リング状に光の導波する線欠陥型のリング光共振器12を有し、リング光共振器12に共振する波長の光に対して、一の線欠陥光導波路11から、他の線欠陥光導波路11へ光が取り出され、分波器を構成する。
【選択図】
図1

Description

本発明は、フォトニック結晶を用いる光機能素子に関し、特に、分波器、光スイッチ、及び光センサに適用して好適なフォトニック結晶光機能素子に関する。
屈折率の異なる2種類以上の物質を、光の波長オーダー(通常0.3〜0.7μm)で多次元周期的に配列させたフォトニック結晶は、フォトニックバンドギャップによる強い光閉じ込め効果が期待できる。フォトニック結晶の光閉じ込め効果を利用した様々な光学素子や微小光回路などへの応用が期待されている。
また、フォトニック結晶に線状欠陥を導入することにより、フォトニック結晶の内部に光導波路が形成できることも知られている。
さらに、フォトニック結晶に点欠陥を導入することにより、フォトニック結晶の内部に微小な光共振器が形成できることも知られている。
そして、フォトニック結晶の内部に導入したこれら線欠陥および点欠陥を用いることにより、高い波長分解能を有する分波器も提案・試作されている。
このようなフォトニック結晶による分波器は、従来の石英光導波路などによる分波器(AWG)等に比べて、特段の小型化が期待できる。
しかしながら、従来のフォトニック結晶を用いた分波器では、点欠陥の大きさが分波する波長を決めている。このため、その作製には、特段に精密な加工が要求されている。また、光の分波効率は、原理的に50%を超えることはない。
図9を参照して、フォトニック結晶を用いた従来の分波器について説明する(例えば特許文献1参照)。図9には、フォトニック結晶による線欠陥光導波路と点欠陥型光共振器を組み合わせたチャネル・ドロップ・フィルター(分波器)の構成が示されている。フォトニック結晶は、2次元の屈折率周期分布により面内方向にバンドギャップを有する2次元フォトニック結晶であり、例えばスラブ材料50に円柱孔51を規則的(三角格子状)に配列したものである。円柱孔51の一部を線状に抜き取ることで、フォトニック結晶に線状に欠陥が導入され、線状欠陥には導波モードが存在し導波路(「線欠陥光導波路」ともいう)52が形成される。導波路近傍に点欠陥53(「点欠陥光共振器」ともいう)を設けると、特定波長の光が捕獲され、欠陥内部で共振され、上下方向に光が放射される。すなわち、線欠陥光導波路52の一方の端から入射した光は導波され、点欠陥光共振器の共振波長に共鳴する、特定波長成分(λi)の光のみが、点欠陥53から取り出される。この場合、共振波長は、点欠陥の大きさにより決まることから、点欠陥の大きさに関してきわめて高精度な加工が要求される。また、共振波長(λi)において、入射した光が出力される分波効率は、原理的に50%を超えることはない。
次に、フォトニック結晶を用いた従来のM−Z(マッハツェンダー)干渉計型光スイッチについて説明する。図10は、フォトニック結晶内に設けた線欠陥光導波路による従来のM−Z干渉計型光スイッチの構成を示す図である(例えば特許文献2、3参照)。図10に示すように、空気孔三角格子フォトニック結晶60の中に、線欠陥光導波路61によってM−Z干渉計を構成し、光がM−Z干渉計の異なるブランチ(分岐)を伝搬する時に、ブランチ間で位相差が生じた場合、光の進路をスイッチングできるようにしたものである。しかしながら、このような構成のフォトニック結晶によるM−Z干渉計型光スイッチは、Y分岐62の設計や導波路曲がり部63の設計が難しく、理想的な光スイッチの動作を得ることは困難である。
なお、フォトニック結晶のセンサへの応用例として、フォトニック結晶を、偏向子、検光子として用いた光センサ等は知られている(例えば特許文献4参照)が、フォトニック結晶の気体、液体等の媒質状態を検出するセンサ等への応用は、従来、例が無い。
特開2001−272555号公報(第4頁、第1図) 特開2002−303836号公報(第7頁、第7図) 特開2001−174652号公報(第3頁、第1図) 特開2002−236226号公報(第31頁、第26図)
上記したように、フォトニック結晶による分波器は、作製に、特段に精密な加工が要求される。また、光の分波効率は原理的に50%を超えられない。
また、光スイッチも、フォトニック結晶光導波路による方向性結合器型や、マッハツェンダー(M−Z)干渉計型のものが提案されており、LN(LiNbO)や半導体を用いる従来のものに比べて大幅な小型化が期待できるが、電極構造の導入や、分岐導波路の作製はきわめて困難である。
したがって、本発明の目的は、作製を容易化し、高い分波効率が得られる分波器を実現するフォトニック結晶光機能素子を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、作製を容易化する光スイッチとして機能するフォトニック結晶光機能素子を提供することにある。
さらに、本発明のさらに他の目的は、気体や液体、分子や細胞等のセンサ機能を実現するフォトニック結晶光機能素子を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の一のアスペクトに係るフォトニック結晶を用いた分波器は、屈折率の異なる2種類以上の部材を周期的に配列させてなるフォトニック結晶を有し、分波器として機能するフォトニック結晶光機能素子において、前記フォトニック結晶内に配設され、互いに離間して延在されてなる第1及び第2の光導波路と、前記フォトニック結晶内の前記第1及び第2の光導波路の間の領域に配設され、閉路を構成する光導波路よりなる光共振器と、を含む。
本発明に係るフォトニック結晶を用いた分波器において、前記第1及び第2の光導波路のうち一方の光導波路は、前記一方の光導波路への入射端をなす一側端部から反対側の端部まで直線状に延在され、前記第1及び第2の光導波路の他方の光導波路は、前記フォトニック結晶内を前記一方の光導波路と平行に延在されている。
本発明に係るフォトニック結晶を用いた分波器において、前記第1及び第2の光導波路の一方の光導波路に入射された光のうち、前記光共振器に共振する波長の光が、前記一方の光導波路から前記光共振器を介して他方の光導波路へ取り出される。
本発明に係るフォトニック結晶を用いた分波器において、前記第1及び第2の光導波路、及び、前記光共振器を構成する光導波路が、線欠陥型光導波路よりなる。前記光共振器の閉路の周回長さで決まる波長間隔で分波出力が得られる。
本発明に係るフォトニック結晶を用いた分波器において、前記第1及び第2の光導波路の一方の光導波路の一端に入射された光のうち前記光共振器の共振波長以外の波長成分の光は、前記一方の光導波路の他端にほぼ100%出力される。
本発明の他のアスペクトに係るフォトニック結晶光スイッチは、屈折率の異なる2種類以上の部材を周期的に配列させてなるフォトニック結晶を備えた光スイッチにおいて、前記フォトニック結晶は、前記フォトニック結晶の一側の端部から反対側の端部まで互いに平行に延在されてなる第1及び第2の光導波路を有し、前記第1及び第2の光導波路の一端に、それぞれ、一端が接続され、平面形状がS字状の第1、第2のチャネル光導波路と、前記第1及び第2の光導波路の他端に、それぞれ一端が接続され、平面形状がS字状の第3、第4のチャネル光導波路と、前記第1及び第2のチャネル光導波路の他端同士を接続する第1のY分岐と、前記第3及び第4のチャネル光導波路の他端同士を接続する第2のY分岐と、を前記フォトニック結晶外部に備えている。
本発明の他のアスペクトに係るフォトニック結晶を用いたセンサは、屈折率の異なる2種類以上の部材を、2次元、或いは3次元周期的に配列させることによって得られるフォトニック結晶において、前記フォトニック結晶内に2本の平行な光の導波が可能な構成の光導波路を有しており、前記フォトニック結晶内の前記光導波路に挟まれた領域に、点欠陥による微小な空洞光共振器を備え、前記点欠陥による空洞の光共振器を満たす媒質の屈折率の変化により、前記光共振器の共振波長の変化を生じさせるものであり、前記光共振器の共振波長の変化を読み取る手段を備え、前記媒質の状態を検知する。
本発明において、前記媒質として、前記点欠陥光共振器を満たすように、気体又は液体を導入し、前記媒質の種類、濃度、温度、圧力、密度の変化が、前記媒質の屈折率変化をもたらすことを利用して、前記媒質の状態を検知する。
本発明において、点欠陥光共振器を満たすように、蛋白質や血球、遺伝子(DNA)を導入し、前記分子や細胞の大きさ、質量、分子量等の違いが、それら媒質或いはそれらの媒質を浮かべている溶液の屈折率変化をもたらすことを利用して、それら媒質の状態を検知するようにしてもよい。
本発明の他のアスペクトに係るフォトニック結晶センサは、屈折率の異なる2種類以上の部材を、2次元、或いは3次元周期的に配列させることによって得られるフォトニック結晶において、前記フォトニック結晶を構成する部材の一つが空洞からなり、前記フォトニック結晶中に光ビームを入射させ、フォトニック結晶中での光ビームの伝搬状態が、前記空洞を満たす媒質の屈折率の変化により変化することを利用して、前記空洞を満たしている媒質の状態を検知する。
本発明に係るフォトニック結晶センサにおいて、空洞を満たすように気体或いは液体を導入し、前記空洞を満たしている気体或いは液体の種類、濃度、温度、或いは気体の圧力、密度の変化が、それら媒質の屈折率変化をもたらすことを利用して、それら媒質の状態を検知するようにしてもよい。
本発明に係るフォトニック結晶センサにおいて、空洞を満たすように蛋白質や血球、遺伝子(DNA)を導入し、それら分子や細胞の大きさ、質量、分子量等の違いが、それら媒質或いはそれらの媒質を浮かべている溶液の屈折率変化を齎すことを利用して、それら媒質の状態を検知するようにしてもよい。
本発明によれば、線欠陥導波路とリング状の共振型導波路とを組み合わせることで、分波器を構成しており、作製を容易化し、高い分波効率が得られる分波器を実現することができる。
本発明によれば、M−Z干渉型光スイッチのY分岐、曲がり部を、フォトニック結晶上に作製しないため、光スイッチの作製を容易化することができる。
さらに、本発明によれば、フォトニック結晶を用いることで、気体や液体、分子や細胞等のセンサを実現することができる。
本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明の一実施形態のフォトニック結晶光機能素子は、2次元又は3次元周期構造を有するフォトニック結晶(10)内に、互いに離間して、平行に設けられる第1及び第2の光導波路(11、11)を有し、フォトニック結晶(10)内の第1、第2の光導波路(11、11)の間の領域に設けられ、閉路を構成する光導波路よりなり、閉路に沿ってリング状に光を導波する光共振器(12)と、を含む。光共振器(12)に共振する波長の光に対して、第1及び第2の光導波路の一方から、他方へ光が取り出される。第1及び第2の光導波路(11、11)、及び、閉路をなす光共振器(12)は、線欠陥型光導波路よりなる。
また本発明の別の実施形態のフォトニック結晶光機能素子は、フォトニック結晶を備えた光スイッチにおいて、フォトニック結晶(20)は、フォトニック結晶(20)の一側の端部から反対側の端部まで互いに平行に延在されてなる第1、第2光導波路(21、21)を有し、第1及び第2の光導波路(21、21)の一端に、それぞれ、一端が接続された、平面形状がS字状の第1、第2のチャネル光導波路(22、22)と、第1及び第2の光導波路の他端に、それぞれ一端が接続された、平面形状がS字状の第3、第4のチャネル光導波路(22、22)と、前記第1及び第2のチャネル光導波路の他端同士を接続する第1のY分岐(25)と、前記第3及び第4のチャネル光導波路の他端同士を接続する第2のY分岐(25)を、いずれもフォトニック結晶(20)外部に備えている。
本発明の別の実施形態のフォトニック結晶光機能素子は、フォトニック結晶内に設けられる、少なくとも2本の平行な光導波路(31、31)と、フォトニック結晶内の2本の光導波路の間の領域に、点欠陥による空洞の光共振器(32)を備え、空洞(32)に、検知対象の媒質(「被検媒質」という)が充填される。被検媒質の屈折率の変化から、媒質の状態が検知される。
本発明の別の実施形態のフォトニック結晶光機能素子は、前記フォトニック結晶(周期構造)を構成する一つの部材が空洞よりなり、前記空洞に被検媒質を充填し、被検媒質の屈折率の変化から、媒質の状態が検知される。
本発明の実施例について図面を参照して以下に説明する。まず、フォトニック結晶光機能素子の一例として、フォトニック結晶を用いた分波器について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例をなす分波器の構成を示す図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施例の分波器は、ガラスに埋め込まれたSi円柱ロッドからなるフォトニック結晶10に、2本の平行な線欠陥光導波路11、11と、2本の平行な線欠陥光導波路11、11の間の領域に設けられたリング型の線欠陥光導波路からなるリング光共振器12と、から構成されるチャネル・ドロップ・フィルター(分波器)である。なお、本実施例の分波器は、リング光共振器を用いているため、「リング光共振器型分波器」ともいう。
本実施例において、2本の平行な線欠陥光導波路11、11のうちのいずれか一方の線欠陥光導波路(図1では線欠陥光導波路11とする)の一端である入力(In)ポート13から入射した光のうち、リング光共振器12の共振波長に共鳴する波長成分(λi)の光のみが、他方の線欠陥光導波路11の一端であるドロップ出力(Drop Out)ポート14から取り出される。リング光共振器12の共振波長(λi)以外の波長成分の光は、入力(In)ポート13から入射し、そのまま線欠陥光導波路11を直進し、反対側のスルー出力(Through Out)ポート15から出力される。図1において、リング光共振器12は、その平面形状として、平行な線欠陥光導波路11、11とそれぞれ平行な2辺と、該2辺に直交する2辺を有する4本の線欠陥光導波路が4辺を構成する四角形形状とされているが、リング状の閉路をなし、リング状に光を導波するものであれば、閉路の形状は、四角形形状に限定されるものではない。
図2及び図3は、図1について、2次元電磁界解析を行った結果を示す図である。図2に示すように、共振波長(λi)の光は、ほぼ100% 、ドロップ出力(Drop Out)ポート14から取り出される(図の黒点で示す)。また、図3に示すように、非共振波長の光は、ほぼ100%スルー出力(Through Out)ポート15に出力されることが分かる(図の黒点で示す)。従って、分波効率は、ほぼ100%である。
図4は、ドロップ出力(Drop Out)ポート14への分波特性を示す図である。図1のリング共振器102の周回長さで決まる波長間隔(自由スペクトルレンジ)で、ドロップ出力(Drop Out)ポート14から、分波出力が得られることが分かる。すなわち、図4において、分波出力の各スペルトルのピーク間の波長間隔は、リング光共振器12の周回長さで決定される。なお、波長分解能は、2nm以下である。
本実施例では、フォトニック結晶の構造として、ガラスに埋め込まれたSi円柱ロッドからなる正方格子状のものが用いられているが、三角格子であってもよいことは勿論である。また、Si薄板に丸い空気孔を三角格子状に開けた、公知のスラブ型空気孔フォトニック結晶であってもよい。また、フォトニック結晶を構成する部材は、Si(シリコン)やガラスにのみ限定されるものでないことは勿論である。
次に、本発明の第2の実施例をなす光スイッチについて説明する。図5は、本発明によるM−Z(マッハツェンダー)干渉計型光スイッチの構成を示す図である。図10に示した従来のM-Z干渉計型光スイッチでは、Y分岐部分を含め、全てフォトニック結晶中の線欠陥光導波路で構成されている。これに対して、本実施例では、Y分岐部(光結合器)24やS字導波路部分22は、フォトニック結晶ではなく、Siなどによるチャネル光導波路で構成している。本実施例では、これらの部分を、フォトニック結晶に設けられる線欠陥光導波路ではなく、チャネル光導波路で構成することにより、フォトニック結晶光導波路に、Y分岐(図10の62)や曲がり導波路(図10の63)を設計・作製することが不要とされる。Y分岐(図10の62)や導波路曲がり(図10の63)は、光スイッチの動作にとって本質的ではなく、敢えて設計の難しいフォトニック結晶光導波路で構成する必要は無い。
M−Z干渉計を伝搬する光に位相差を与えるブランチ部分は光スイッチの動作にとって本質的であり、フォトニック結晶で構成することにより、全体のサイズを大幅に小型化できる。この場合、フォトニック結晶20内の線欠陥光導波路21、21の両端と、Siチャネル光導波路22、22、及び22、22をそれぞれ接続する必要が有るが、この接続は、困難ではない。
なお、フォトニック結晶やチャネル光導波路の材料に関しては、Siである必要は全くなく、他の半導体、誘電体材料はもとより、LNのような光学材料であってもよいことは勿論である。
次に、本発明の第3の実施例をなすフォトニック結晶によるセンサについて説明する。以下に説明されるセンサは、フォトニック結晶をもちいたコンパクトなセンサであり、従来には、例が無いものである。
図6は、本発明の第3の実施例をなす、フォトニック結晶を用いた気体(液体)センサの構造概略を示す図である。図6に示すように、フォトニック結晶30内に2本の平行な光導波路(例えば、線欠陥光導波路からなる)31、31が設けられ、2本の平行な光導波路31、31に挟まれて点欠陥(例えば空気孔)による微小光共振器(「点欠陥型光共振器」ともいう)32が設けられている。かかる構造において、2本の平行な光導波路31、31のうちいずれか一方の光導波路(図では、線欠陥光導波路31)の一方の端33から光(例えばLED等の白色光)を入射させると、点欠陥光共振器32に共振する波長の光のみが他方の光導波路31の端部34から取り出される。従って、点欠陥光共振器32に共振する波長の光のみを取り出すことができる、一種の波長フィルタとして機能する。この場合、点欠陥光共振器32の共振波長は、点欠陥の形状や大きさ、点欠陥を満たす媒質の屈折率により決まる。
従って、点欠陥の形状や大きさを、不変とした(固定とした)場合には、点欠陥を満たす媒質が変われると、その共振波長は、図7に示すように変化する。
次に、図6に示すセンサにおいて、点欠陥の中に、何等かの気体(センサにより検査対象とされる媒質)を導入する。点欠陥を満たす媒質が気体の場合、その屈折率は、気体の種類や密度、圧力、温度等により変化する。この屈折率の変化を、点欠陥光共振器32の共振波長の変化として読み取ることができれば、図6のフォトニック結晶を用いた波長フィルタは、気体の種類や密度、圧力、温度等の状態を検知するセンサとして、機能する。
一方、点欠陥を満たす媒質が、液体であっても、その屈折率は、液体の種類や濃度、温度等により変化する。この場合、図6のフォトニック結晶を用いた波長フィルタは、液体の種類や濃度、温度等の状態を検知するセンサとして機能する。
また、点欠陥を満たす媒質が、蛋白質や血球、遺伝子(DNA)等の分子や細胞を浮かべた溶液の場合も、これら分子や細胞の大きさ、質量、分子量の違いにより屈折率が変化する。この場合は、図6のフォトニック結晶を用いた波長フィルタは、分子や細胞の大きさ、質量、分子量を検知するセンサとして機能する。このように、フォトニック結晶の点欠陥光共振器を用いた各種センサが実現される。
図6のフォトニック結晶を用いた波長フィルタにおいて、共振波長の変化を読み取るための手法としては、例えば、図6に示すように、広いスペクトルを有する白色光源の光(LED等の白色光)を、2本の線欠陥光導波路の一方(図では線欠陥光導波路31)の端33から入射し、他の線欠陥光導波路31の一端34からの出射光の波長を、不図示の公知の分光器で解析することで行われる。
次に、フォトニック結晶を用いたセンサの別の例について説明する。図8は、本発明の第4の実施例をなすセンサの構成を示す図である。フォトニック結晶内部での光の伝搬状態(伝搬経路や光ビームの広がり方)は、フォトニック結晶格子を構成する媒質の屈折率や結晶格子の構造により決まる。従って、結晶格子の構造が一定の場合、フォトニック結晶格子を構成する媒質の屈折率が変化すると、フォトニック結晶内部での光の伝搬状態も変化する。
本実施例においては、図8に示すように、フォトニック結晶の周期構造をなす部材の一つが空気孔40のような空洞である場合、この空洞を、気体や液体、分子や細胞を浮かべた溶液で満たすことができる。このような状態で、フォトニック結晶内に、光ビーム41(白色光)を入射する。この場合、空洞(空気孔41)を満たす気体や液体、あるいは分子や細胞を浮かべた溶液の状態が変化して、屈折率が変化すると、フォトニック結晶内部での光の伝搬状態も変化する。
空洞を満たす媒質が気体の場合、その屈折率は、気体の種類や密度、圧力、温度等により変化する。一方、空洞を満たす媒質が液体の場合も、その屈折率は、液体の種類や濃度、温度等により変化する。さらに、空洞を満たす媒質が、蛋白質や血球、遺伝子(DNA)等の分子や細胞を浮かべた溶液の場合も、これら分子や細胞の大きさ、質量、分子量の違いにより屈折率が変化する。
従って、この屈折率の変化を、フォトニック結晶中での光の伝搬状態の変化から読み取ることで、気体や液体の種類や密度、濃度、圧力、温度等の状態を検知するセンサとして機能する。また、空洞を満たす媒質が、蛋白質や血球、遺伝子(DNA)等の分子や細胞を浮かべた溶液の場合であれば、分子や細胞の大きさ、質量、分子量を検知するセンサとして機能する。
フォトニック結晶中での光の伝搬状態を直接読み取ることは困難である。このため、本実施例では、例えば、図8に示すように、フォトニック結晶中での光の伝搬経路が変化する場合、フォトニック結晶の出口42において、フォトニック結晶の出射光が、どの場所から出てきたかを、不図示の光検出器で計測することで、フォトニック結晶中での光の伝搬状態を読み取る。あるいは、フォトニック結晶から光ビームが出てくる角度の違いとして、読み取ることができる。これらの測定系は、公知(市販)の光検出器と、光学系を用いて構成することができる。
本発明の各種光機能素子の構造は、フォトニック結晶格子の構造や材料を特に限定するものではなく、結晶の次元は、2次元でも3次元でも良く、また、スラブ型のような擬似的な2次元構造でも構わない。また、結晶格子の構造も、正方格子、三角格子、六方格子、同心円構造、ペンローズ型のような準周期構造であっても構わない。さらに、結晶格子を構成する材料も、Si、GaAs、InPのような半導体から、SiOガラスのような酸化物、各種誘電体材料、LNのような光学結晶であっても構わない。また、センサの場合、ここで紹介した気体や液体、分子や細胞といったもの以外でも、フォトニック結晶格子の中に導入できる媒質であり、その媒質の何等かの状態の変化が、その媒質の屈折率の変化として反映されるようであれば検知することは可能であり、そのようなものであれば任意である。
以上、本発明を上記実施例に則して説明したが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、本発明の原理に準ずる範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の実施例の分波器の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例の分波器の電磁界解析結果の一例を示す図である。 本発明の第1の実施例の分波器の電磁界解析結果の一例を示す図である。 本発明の第1の実施例の分波器の電磁界解析結果の一例(スペクトラム)を示す図である。 本発明の第2の実施例の光スイッチの構成を示す図である。 本発明の第3の実施例のセンサの構成を示す図である。 本発明の第3の実施例のセンサの動作原理を説明するための図である。 本発明の第4の実施例のセンサの構成を示す図である。 従来のフォトニック結晶を用いたチャネル・ドロップ・フィルタを示す図である。 従来のフォトニック結晶を用いた光スイッチの構成を示す図である。
符号の説明
10 フォトニック結晶
11 線欠陥光導波路
12 リング光共振器
13 入力ポート
14 ドロップ出力ポート
15 スルー出力ポート
21 線欠陥光導波路
22 Sチャネル光導波路
23 Si
24 Y分岐
25 光ファイバ
30 フォトニック結晶
31 光導波路
32 点欠陥型光共振器
33 光導波路の入力端
34 光導波路の出力端
40 フォトニック結晶
41 ガス、液体
42 単色光
50 フォトニック結晶
51 孔
52 線欠陥型光導波路
53 点欠陥
60 フォトニック結晶
61 線欠陥光導波路
62 Y分岐
63 導波路曲がり

Claims (18)

  1. 屈折率の異なる2種類以上の部材を周期的に配列させてなるフォトニック結晶を有し、分波器として機能するフォトニック結晶光機能素子において、
    前記フォトニック結晶内に配設され、互いに離間して延在されてなる第1及び第2の光導波路と、
    前記フォトニック結晶内の前記第1及び第2の光導波路の間の領域に配設され、閉路を構成する光導波路よりなる光共振器と、
    を含む、ことを特徴とするフォトニック結晶光機能素子。
  2. 前記第1及び第2の光導波路のうち一方の光導波路は、前記一方の光導波路への入射端をなす一側端部から反対側の端部まで直線状に延在され、前記第1及び第2の光導波路の他方の光導波路は、前記フォトニック結晶内を前記一方の光導波路と平行に延在されている、ことを特徴とする請求項1記載のフォトニック結晶光機能素子。
  3. 前記第1及び第2の光導波路の一方の光導波路に入射された光のうち、前記光共振器に共振する波長の光が、前記一方の光導波路から前記光共振器を介して他方の光導波路へ取り出される、ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトニック結晶光機能素子。
  4. 前記第1及び第2の光導波路、及び、前記光共振器を構成する光導波路が、線欠陥型光導波路よりなる、ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトニック結晶光機能素子。
  5. 前記光共振器の閉路の周回長さで決まる波長間隔で分波出力が得られる、ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトニック結晶光機能素子。
  6. 前記光共振器が、リング状の閉路よりなる、ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトニック結晶光機能素子。
  7. 前記光共振器が、前記第1及び第2の光導波路の延在方向に沿ってそれぞれ延在される2辺と、前記2辺の対応する端部同士を接続する2辺の計4辺の閉路よりなる、ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトニック結晶光機能素子。
  8. 前記第1及び第2の光導波路の一方の光導波路の一端に入射された光のうち前記光共振器の共振波長以外の波長成分の光は、前記一方の光導波路の他端にほぼ100%出力される、ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトニック結晶光機能素子。
  9. 屈折率の異なる2種類以上の部材を周期的に配列させてなるフォトニック結晶を有し、光スイッチとして機能するフォトニック結晶光機能素子において、
    前記フォトニック結晶内に、前記フォトニック結晶の一側の端部から反対側の端部まで互いに平行に延在されてなる第1及び第2の光導波路を備え、
    前記第1及び第2の光導波路の一端に、それぞれ、一端が接続され、平面形状がS字状の第1、第2のチャネル光導波路と、
    前記第1及び第2の光導波路の他端に、それぞれ一端が接続され、平面形状がS字状の第3、第4のチャネル光導波路と、
    前記第1及び第2のチャネル光導波路の他端同士を接続する第1のY分岐と、
    前記第3及び第4のチャネル光導波路の他端同士を接続する第2のY分岐と、を前記フォトニック結晶外部に備えている、ことを特徴とするフォトニック結晶光機能素子。
  10. 屈折率の異なる2種類以上の部材を周期的に配列させてなるフォトニック結晶を有し、センサとして機能するフォトニック結晶光機能素子であって、
    前記フォトニック結晶内に、互いに離間して平行に延在される第1及び第2の光導波路と、
    前記フォトニック結晶内の前記第1及び第2の光導波路の間の領域に設けられ、点欠陥による空洞の光共振器と、
    を備え、前記空洞内に被検媒質が導入される、ことを特徴とするフォトニック結晶光機能素子。
  11. 請求項10記載のフォトニック結晶光機能素子において、前記空洞を満たす前記被検媒質の屈折率の変化により前記光共振器の共振波長に変化が生じ、
    前記フォトニック結晶から出力される光を検出し、前記光共振器の共振波長の変化を検出する測定手段を備え、前記被検媒質の状態の検知が行われる、ことを特徴とするセンサ。
  12. 前記被検媒質として、前記光共振器の空洞を満たすように、気体又は液体を導入し、
    前記媒質の種類、濃度、温度、圧力、密度のうちの少なくとも1つの変化が、前記被検媒質の屈折率の変化をもたらすことを利用して、前記被検媒質の状態が検知される、ことを特徴とする請求項11記載のセンサ。
  13. 前記被検媒質として、前記空洞に、蛋白質、血球、遺伝子(DNA)のうちの少なくとも1つを導入し、
    前記分子、細胞の大きさ、質量、分子量のうち少なくとも1つの相違が、前記被検媒質又は前記被検媒質を含む溶液の屈折率変化をもたらすことを利用して、前記被検媒質の状態が検知される、ことを特徴とする請求項11記載のセンサ。
  14. 屈折率の異なる2種類以上の部材を周期的に配列させてなるフォトニック結晶を有しセンサとして機能するフォトニック結晶光機能素子であって、
    前記フォトニック結晶を構成する1つの部材が空洞よりなり、
    前記空洞に被検媒質が導入される、ことを特徴とするフォトニック結晶光機能素子。
  15. 前記フォトニック結晶に入射された光ビームの伝搬状態が、前記空洞を満たす媒質の屈折率の変化により変化し、前記被検媒質の状態の検知が行われる、ことを特徴とする請求項14記載のフォトニック結晶光機能素子。
  16. 請求項14記載のフォトニック結晶光機能素子を有し、
    前記被検媒質として、前記空洞を満たすように気体又は液体を導入し、
    前記媒質の種類、濃度、温度、圧力、密度のうちの少なくとも1つの変化が、前記媒質の屈折率の変化をもたらすことを利用して、前記媒質の状態が検知される、ことを特徴とするセンサ。
  17. 請求項14記載のフォトニック結晶光機能素子を有し、
    前記被検媒質として、前記空洞に、蛋白質、血球、遺伝子(DNA)のうちの少なくとも1つを導入し、
    前記分子、細胞の大きさ、質量、分子量のうち少なくとも1つの相違が、前記被検媒質又は前記被検媒質を含む溶液の屈折率変化をもたらすことを利用して、前記被検媒質の状態が検知される、ことを特徴とするセンサ。
  18. 前記フォトニック結晶が、2次元又は3次元周期構造を有する、ことを特徴とする請求項1乃至9、10、14、15のいずれか一に記載のフォトニック結晶光機能素子。
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