JP2005084118A - カクテルレシピ表示具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 家庭またはバーテンダーのような特殊技能を有する者がいない飲食店において、特殊な器具もレシピの記憶も必要とすることなく、容易に所望のカクテルを造ることができる、カクテルレシピ表示具を提供すること。
【解決手段】 カクテルを容易に製造することのできるカクテルレシピ表示具が開示されている。本発明のカクテルレシピ表示具は、異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの区画を有し、かつ該区画がそれぞれ連続して配置された表示区画を有する。本発明によれば、副数種の複雑なカクテルレシピを記憶することも、高価な器具を揃えることもなく、所望のカクテルを製造することができる。また、飲用する者の趣向に合わせて、基酒の含有量を変更させたカクテルを容易に製造することもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明はカクテルレシピ表示具に関し、より詳細には、シェイカーなどの追加器具およびバーテンダーの特殊技能を用いることなく、所望のカクテルを容易に作製することのできる、カクテルレシピ表示具に関する。
単一の酒類、果汁、清涼飲料水などをそのまま飲むストレート・ドリンクに対して、幾つかの材料を混ぜ合わせた飲料が、ミックス・ドリンクと言われている。ミックス・ドリンクの歴史は古く、酒が誕生した頃より、ビール、ワインなどの酒に、蜂蜜、ジュース、スパイスなどの成分を混ぜて、飲みやすくすることが行われてきた。
カクテルは、広義には、このミックス・ドリンク全般を指す。カクテルは、1870年代のカール・フォン・リンデによる製氷機の発明が完成して以来、欧米から世界各地に広く普及したドリンクである。
カクテルに用いる材料は非常に多種にわたる。近年、カクテルは主に、蒸留酒をベースとした基酒、および副材料を混ぜ合わせたものと、ノンアルコールカクテルとも呼ばれる上記基酒を用いることなく複数の副材料を混ぜ合わせたものに大別することができる。これにより、世界的に有名なカクテルは、現在、数百種類に達していると言われる。
カクテルに用いられ得る基酒には、ジン、ウォッカ、ウイスキー、ブランデー、ラム、テキーラに加えて、シャンパン、日本酒、焼酎、白酎を加えると10種類以上が挙げられる。また、副材料には、リキュール、アペリテフ、ビターズ、シロップ、果汁、オリーブ、チェリー、薬味料、芳香料などがあり、リキュール類に分類されるものでも数百種類が知られている。カクテルは、このような材料を複雑に組合わせることにより、アペリティフ(食前酒)、ディジェスティフ(食後酒)、ナイト・キャップ、サパー・カクテル(夜遅くのむ比較的強めで辛いカクテル)、リバイバー(迎え酒)などの種々の用途で飲用される。
カクテルに用いる材料の計量にはレシピに忠実であることが要求される。複数の材料における計量が微妙に異なると、本来の風味と色彩を有するカクテルを得ることができない。そのため、従来のカクテルに用いる材料の計量では、メジャーカップを用いて慎重に行われる。この計量は、ショット切りと言われ、バーテンダーの高度な技能が要求される点の1つである。これが、カクテルを提供するバー、ナイトクラブによって風味、色彩の微妙な差異を生み出す一因である。
他方、カクテルは、その風味、色彩およびバリエーションの多彩さによって、より多くの者に好まれるドリンクとなってきた。特に、カクテル愛好家の中には、自宅に小規模なバーを設置して、多数の器具およびグラスを揃えて、自らカクテルを造って楽しむ者もいる。しかし、このような器具等は一般に高価かつ多種であり、一般個人が容易に準備できるものではない。また、一般個人がバーテンダーと同様のショット切りの技能を容易に修得することもできない。このため、個人が造るカクテルまたはそのような技能を有するバーテンダーがいない飲食店においては、満足し得るカクテルを造り出すことは比較的困難である。
さらに、上述したように、カクテルを造るには、複数の材料を計量するためのレシピを正確に記憶しておく必要があり、この点においても、個人が造るカクテルまたはそのような技能を有するバーテンダーがいない飲食店においては、満足し得るカクテルを造り出すことは比較的困難である。
またさらに、近年では、個人の嗜好に合わせて、従来より存在するカクテルを変化させたいと考える者も存在する。すなわち、家庭でカクテルを楽しむ場合、基酒の含有量を上げたい者もいれば、基酒の含有量を低下させたい者もいる。あるいは基酒を含有させることなくノンアルコールカクテルに仕上げたいと考える者もいる。このような嗜好にあわせて、風味および色彩をある程度満足し得るようにレシピを個人で用意することは必ずしも容易ではない。
このような問題を解決するために、カクテルを造るために必要な基酒と副材料とを予めレシピに従って計量し、個別の容器に収納したものを組合わせたカクテル材料セットが提案されている(特許文献1)。また、このようなカクテル材料セットを組み立てるとミキシング用具として使用することのできるカクテル材料の缶詰も提案されている(特許文献2)。
しかし、これらの材料セットおよび缶詰はいずれも、一旦カクテルを造った後、容器または缶詰を廃棄しなければならない。そのため、空き容器または空き缶詰が数多く残る点で不経済である。また、基酒の含有量を微妙に変化させたいような者への提供を考慮すれば、より多くの種類でなる材料セットまたは缶詰を製造する必要があり、この点で必ずしも満足し得るものとはいえない。
特開2002−264968号公報 特開2002−262852号公報
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、家庭またはバーテンダーのような特殊技能を有する者がいない飲食店において、特殊な器具もレシピの記憶も必要とすることなく、容易に所望のカクテルを造ることができる、カクテルレシピ表示具を提供することにある。
本発明は、異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの区画がそれぞれ連続して配置された表示部を有する、カクテルレシピ表示具である。
好ましい実施態様では、上記表示部は透明なベース板上に設けられている。
さらに好ましい実施態様では、上記表示部は半透明である。
好ましい実施態様では、上記表示部はベース板上に設けられており、かつ該ベース板は、上記区画が連続して配置された方向に沿ってスリットを有する。
本発明はまた、異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの仮想区画がそれぞれ連続して配置されてなり、かつ該仮想区画の上端に対応する部分に表示目盛が設けられている、カクテルレシピ表示具である。
好ましい実施態様では、上記表示目盛は透明なベース板上に設けられている。
好ましい実施態様では、上記表示目盛はベース板上に設けられており、かつ該ベース板は、前記仮想区画が連続して配置された方向に沿ってスリットを有する。
本発明はまた、上記表示部または表示目盛を有するカクテルレシピ表示具が、撹拌部下端から上端に向かって配置されている、カクテルマドラーである。
本発明によれば、副数種の複雑なカクテルレシピを記憶することも、高価な器具を揃えることもなく、所望のカクテルを造ることができる。また、飲用する者の趣向に合わせて、基酒の含有量を変更させたカクテルを容易に造ることもできる。これにより、家庭内あるいはバーテンダーが存在しない飲食店においても、所望の風味および色彩を有するカクテルを容易に提供することができる。
以下、本発明を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明のカクテルレシピ表示具の一例を説明するための当該表示具の模式図である。
図1に示されるように、本発明のカクテルレシピ表示具100は、異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの区画(例えば、区画12、14、16、18)がそれぞれ連続して配置された表示部60を有する。
図1は、焼酎を基酒に用いる場合のカクテルレシピ表示具を表す。本発明のレシピ表示具100は、当該表示具の下方から、焼酎(基酒)の添加量を示す区画12と、オレンジジュースの添加量を示す区画14と、カシスジュースの添加量を示す区画16とが表示され、最終的に氷を入れることにより、液面が区画18の上端にまで達するように調製すればよいことが表示されている。図1に示される区画12、14、16、18は、例えば、それぞれ矩形であり、各区画が連続して(すなわち、区画12の上端と区画14の下端;区画14の上端と区画16の下端;および区画16の上端と区画18の下端がそれぞれ接した状態で)配置されている。本発明においては、各区画の長さh、h、h、hの比が、目的のカクテルを製造するために必要な各カクテル材料の容量(添加量)の比に一致する。各区画の上記長さは、別途設定されたカクテルレシピにしたがって当業者により予め決定されている。さらに、本発明のカクテルレシピ表示具100では、例えば、各区画の境界(より具体的には各区画の上端)付近に、各区画を表すカクテル材料の名称が印字されていてもよい。
なお、本発明のカクテルレシピ表示具100は、その表示部に設けられる区画が必ずも矩形であることに限定されない。すなわち、上記のように各区画が連続して配置される限り、区画自体はそれぞれ円形、楕円形またはその他の幾何学的形状を有していてもよい。また、区画の数は、調製されるカクテルに必要なカクテル材料の種類に応じて設定される。
さらに、本発明のカクテルレシピ表示具100は、同一のカクテルを調製するものであっても、使用するグラスの形状によって表示部60を構成する各区画12、14、16、18の上記長さh、h、h、hが任意に設定されていることが好ましい。例えば、ブランデーグラス、フルート型シャンパングラス、ソーサ型シャンパングラス、カクテルグラス(逆三角形のカクテル専用グラス)、ゴブレット、リキュールグラス、パンチボウル、シェリーグラス、サワーグラス、またはワイングラスのような内部形状が非円筒状のグラスに使用する場合、区画12、14、16、18の長さh、h、h、hは、使用するグラスに応じて個別に設定される。他方、タンブラー(ハイボールグラス)、コリンズグラス、ジョッキ、またはオールドファッションドグラスのような内部形状がほぼ円筒状のグラスに使用する場合は、これらグラスの高さがほぼ一致する範囲において、区画12、14、16、18の上記長さh、h、h、hは同一のカクテルレシピ表示具100を使用することができる。なお、本発明のカクテルレシピ表示具に使用されるグラスは透明または半透明のグラスであることが好ましい。
本発明のカクテルレシピ表示具100では、各区画に異なる彩色が施されていることが好ましい。これにより、本発明のレシピ表示具を使用する者は、添加されるカクテル材料の量を視覚的に確認することがさらに容易となるためである。
次いで、本発明のカクテルレシピ表示具100においては、上記区画12、14、16、18でなる表示部60が、例えば、矩形でなるベース板70上に配置されていることが好ましい。なお、本発明のカクテルレシピ表示具を後述するグラスへの配置を容易にすることを考慮すれば、ベース板70の下端は水平であることが好ましい。また、本発明においては、表示部60の高さ方向(区画12、14、16、18が連続して配置された方向)が、ベース板70の下端とほぼ垂直な関係にあるように配置されている。
本発明に用いられるベース板は、主に透明または不透明な材料で構成されている。ベース板を構成する材料の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンのような比較的透明な合成樹脂;アルミニウムなどの金属;または紙のような材料が挙げられる。ベース板はまた、プレート状の形態であってもよく、あるいは表示部60が設けられた面と反対の面に任意の粘着層を有するシール状の形態であってもよい。ベース板70自体の大きさは、後述するグラスの大きさに依存するため、必ずしも限定されない。ベース板70の厚みも限定されず、当業者によって適切な厚みが選択され得る。
ベース板が透明な材料でなる場合、表示部60を構成する各区画12、14、16、18はそれぞれ半透明となるように当業者に周知の手段を用いて印刷されていてもよく、あるいは半透明な樹脂製フィルムの形態で当該ベース板に貼着されていてもよい。表示部60が半透明であることにより、本発明のレシピ表示具100をグラスの外部に配置した際、各区画の境界が透けてグラスの内部を見ることができる。その結果、後述するカクテル材料の添加時において、液面をより容易に把握することができる。
ベース板が不透明な材料でなる場合、表示部60を構成する各区画12、14、16、18はそれぞれ当業者に周知の手段を用いて印刷されていてもよく、あるいは樹脂製フィルムの形態で当該ベース板に貼着されていてもよい。この場合、後述するカクテル材料の添加は、表示部60内の各区画の境界線から延長される仮想線分を通じて液面を把握することができる。
本発明のカクテルレシピ表示具100はまた、ベース板70の適切な部分(好ましくは表示部60が配置されていない部分)に、調製可能なカクテルの種類および/またはその他情報(例えば、アルコール度数、カロリー数、および/または調製され得る全体容量(ml))を記載した表示区画72を有していてもよい。
図2は、本発明のカクテルレシピ表示具の他の例を説明するための当該表示具の模式図である。
図2に示されるカクテルレシピ表示具200は、図1に示されるカクテルレシピ表示具100に対して、基酒の添加量を増加させた場合のカクテルを調製するための表示具である。本発明のカクテルレシピ表示具200は、アルコール度数の高い、すなわち、アルコールが強めのカクテルを楽しみたい者に提供されるものである。
図2において、基酒となる焼酎の添加量を示す区画12’は、図1に示される区画12よりも長さh1’あるいは表示面積自体が広くなっている。このことから、使用者には、当該表示具200がアルコール度数の高いカクテルを調製するためのものであると、より視覚的に認識することができる。また、ベース板70の適切な部分には、図1と同様、調製可能なカクテルの種類および/またはその他情報を記載した表示区画72’を有していてもよい。これにより、使用者は、表示区画72’に記載された情報と、区画12’の面積との両方から、当該表示具200を用いて調製可能となるカクテルがどのようなものかをより正しく認識することができる。
さらに、図2に示されるカクテルレシピ表示具200では、表示部60’自体の長さの合計(すなわち区画12’、14’、16’、18’の長さh1’、h2’、h3’、h4’の合計)は、図1に示される表示具60の長さの合計(すなわち区画12、14、16、18の長さh、h、h、hの合計)とほぼ同様に設定されているが、区画12’、14’、16’、18’のそれぞれの長さh1’、h2’、h3’、h4’の比は、対応する図1の区画のものと比較してそれぞれ独立して設定されていてもよい。すなわち、区画12’の長さh1’を拡大して単にアルコール度数を上げるのみでは、調製されるカクテルの風味自体が大きく損なわれる恐れがある。このため、アルコール度数(区画12’の長さh1’)の変更に応じて、当業者は、予めカクテルレシピを別途作成し、これに応じて個別に各区画の長さを設定することが好ましい。
次に、図1に示される本発明のカクテルレシピ表示具100を用いて、カクテルを調製するための手順について説明する。
図3は、図1に示されるカクテルレシピ表示具100を用いて、カクテルを調製するための手順を説明するための図であって、(a)は、グラスに各カクテル材料を添加する際の工程を説明するための模式図であり、そして(b)は、各カクテル材料を添加した後の状態を説明するための模式図である。
図3の(a)に示されるように、本発明のカクテルレシピ表示具100を用いてカクテルを調製する際、まず、グラス80に本発明のカクテルレシピ表示具100が配置される。
グラス80へのカクテルレシピ表示具100の配置手法は、特に限定されない。すなわち、表示具100を両面テープを介してグラス80に貼付けてもよく、表示具100をグラス80に立てかけてもよく、あるいは表示具100の上端等を手で持ったままの状態を保ってもよい。なお、このとき、表示部60の下端(すなわち、区画12の底辺)がグラスの内底と同一の高さに位置するように配置させる。
次いで、表示部60の区分12の上端に一致するグラスの高さaまで、指定されたのカクテル材料(図1の表示具においては焼酎)が添加される。その後、区分14の上端に一致するグラスの高さbまで、指定された次のカクテル材料(図1の表示具においてはオレンジシュース)が添加され、そして区分16の上端に一致するグラスの高さcまで、指定されたさらに別のカクテル材料(図1の表示具においてはカシスジュース)が添加される。各カクテル材料が添加された後、液面が表示部60の上端(区分18の上辺)に一致するグラスの高さdに達するまで氷またはクラッシュドアイスが添加される。最終的に、図3の(b)に示されるように、マドラー等の撹拌手段82を用いてグラス内部が適切に撹拌される。その後、本発明のカクテルレシピ表示具100はグラス80から取り外される。このようにして、所望のカクテルを容易に調製することができる。
上記のように、本発明のカクテルレシピ表示具100は、氷またはクラッシュドアイスを最終的に添加して調製するものであるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、最初に指定量の氷またはクラッシュドアイスを添加した後、各区分の上端まで各種カクテル材料が添加される手順で調製が行われるように、各区分の上記長さを予め別に設定しておいてもよい。
図4は、本発明のカクテルレシピ表示具のさらに他の例を説明するための当該表示具およびグラスの模式図である。
図4に示されるように本発明のカクテルレシピ表示具300は、実質的に、各区画の組合わせで構成された表示部のみでなる。本発明のカクテルレシピ表示具は必ずしもベース板を備えていなくてもよい。本発明のカクテルレシピ表示具300は、図1に示されるような表示具と同様の材料で構成されていてもよく、あるいはグラスに直接印刷されたものであってもよい。
図5は、本発明のカクテルレシピ表示具のさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。
図5に示されるように、本発明のカクテルレシピ表示具400では、ベース板70のうち、表示部60の側方に沿って(すなわち、区画12、14、16、18が連続して配置された方向)に沿ってスリット92が形成されている。スリット92は、表示具400をグラスに配置した際、グラスの内部がスリット92を通して容易に確認できる程度の幅で設けられている。また、図5において、スリット92は連続した1本の溝として表現されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、区画12と区画14との境界、区画14と区画16との境界、ならびに区画16と区画18との境界において、それぞれグラスの内部が確認され得る程度に不連続に設けられていてもよい。図5に示されるカクテルレシピ表示具400は、特にベース板70が不透明な材料で構成されている場合であっても、グラス内部の確認をより容易にする点で有用である。スリット92はまた、表示部60内の各区画間の境界における視認性を高めるために、表示部60との間に実質的に間隔が設けられていないか、あるいは当該間隔が可能な限り短くなるように設けられていることが好ましい。
本発明のカクテルレシピ表示具400は、図6に示されるように、上記図1に示されるカクテルレシピ表示具100と同様、グラス80に適切に配置される。その後、例えば、表示部60の区分12の上端に一致するグラスの高さaまで、区分14の上端に一致するグラスの高さbまで、区分16の上端に一致するグラスの高さcまで、それぞれ異なるカクテル材料が添加され、最終的に液面が表示部60の上端(区分18の上辺)に一致するグラスの高さdに達するまで氷またはクラッシュドアイスが添加される。このようなカクテル材料、氷またはクラッシュドアイスの添加の際、各液面の状態は、表示部60の側方に隣接して設けられたスリット92を通じて、より容易に確認することができる。これにより、より正確にカクテル材料等の添加を行うことができ、調製毎に得られるカクテルの風味、色彩などの品質がより均質化される。
図7は、本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。
図7に示されるように、本発明のカクテルレシピ表示具500は、複数の表示部60、60’、60”が並列された様式で配置されている。図7において表示部は3個設けられているが、この数に限定されない。なお、これら表示部60、60’、60”には、それぞれ異なるレシピを表示する区画が設けられている。ここで、図7に示される表示部60は他の表示部と比較してアルコール度数が最も低いカクテルを調製するためのものであり、表示部60”は他の表示部と比較してアルコール度数が最も高いカクテルを調製するものである。他方、表示部60’は、アルコール度数が表示部60、60”で示されるものの間となるカクテルを調製するためのものである。各表示部60、60’、60”の下端は、好ましくはほぼ水平となるように揃えて配置されている。各表示部60、60’、60”に設けられる区画は、例えば、上記図1に示されるものと同様に、当業者が予め設定したカクテル材料のレシピに沿って、それぞれ個別に設定されている。本発明のレシピ表示具500において、表示部60、60’、60”を構成する各区画の形状は、図7に示されるような矩形に必ずしも限定されず、カクテル材料の添加量の比を区画の長さ(高さ)の比として表示され得るものであれば、その他の幾何学的形状等を有していてもよい。
本発明のカクテルレシピ表示具500はまた、ベース板70の適切な部分、(好ましくは各表示部60、60’、60”が配置されていない部分)に、それぞれの表示部を用いて調製可能なカクテルの種類および/またはその他情報(例えば、アルコール度数、カロリー数、および/または調製され得る全体容量(ml))を記載した表示区画72、72’、72”を有していることが好ましい。
このように、本発明のカクテルレシピ表示具500は、1つの表示具で複数のカクテルレシピを表示することができる。このカクテルレシピ表示具により、使用者は、カクテルの種類、アルコール度数等を任意に選択することができ、これに対応する表示部から所望のカクテルを調製することができる。なお、本発明のカクテルレシピ表示具500を用いて、カクテルは上記と同様して調製され得る。
図8は、本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。
図8に示されるように、本発明のカクテルレシピ表示具600は、図7に示されるカクテルレシピ表示具500の変形例である。本発明のカクテルレシピ表示具600は、並列して配置された複数の表示部60、60’、60”を有し、かつ当該表示部の側方にスリット92、92’、92”がそれぞれ設けられている。スリット92、92’、92”は、表示具600をグラスに配置した際、グラスの内部がスリット92、92’、92”のそれぞれを通して容易に確認できる程度の幅で設けられている。スリット92、92’、92”はまた、表示部60、60’、60”に設けられた複数の区画の境界において、それぞれグラスの内部が確認され得る程度に連続または不連続に設けられている。対応するスリット(例えば、92)と表示部(例えば、60)との間の間隔は、区画の境界における視認性を高めるために実質的に間隔が設けられていないか、あるいは当該間隔が可能な限り短くなるように設けられていることが好ましい。なお、本発明のカクテルレシピ表示具600を用いて、カクテルは上記と同様して調製され得る。
図9は、本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。
図9に示される本発明のカクテルレシピ表示具700は、ベース板70上に、異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの仮想区画13、15、17、19がそれぞれ連続して配置されてなり、かつ該仮想区画の上端に対応する部分に表示目盛13’、15’、17’、19’が設けられている。また、本発明の表示具700には、配置するグラス(図示せず)の底面に一致させるべき基底目盛21も設けられていることが好ましい。ここで、本発明のカクテルレシピ表示具700では、各仮想区画13、15、17、19は実際には視覚可能に表示されておらず、表示目盛13’、15’、17’、19’および必要に応じて基底目盛21のみが表示されている。なお、図9において、表示目盛および基底目盛は、それぞれ線分として表示されているが、本発明はこれらに限定されない。すなわち、本発明に使用される表示目盛および基底目盛は、破線のような不連続の線分で構成されていてもよく、あるいは添加すべきカクテル材料の添加量をそれぞれ認識し得るようなその他の幾何学的形状で構成されていてもよい。
図9に示される各仮想区画13、15、17、19の長さh、h、h、hの比は、目的のカクテルを製造するために必要な各カクテル材料の容量(添加量)の比に一致する。各仮想区画の上記長さは、別途設定されたカクテルレシピにしたがって当業者により予め決定されている。例えば、各表示目盛の側方には、必要のに応じて添加されるべきカクテル材料、添加量などの情報が印刷されていてもよい。
図9に示されるカクテルレシピ表示具700は、上記と同様にしてグラスに適切に配置された後、表示目盛13’、15’、17’、19’に達するまでカクテル材料を当該グラス内にそれぞれ添加することにより目的のカクテルを容易に調製することができる。
図10は、本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。
図10に示される本発明のカクテルレシピ表示具800は、グラス自体を兼ねている、カクテルレシピ表示具800は、図9と同様に、異なるカクテル材料の添加量に対応する表示目盛13’、15’、17’、19’が表示されており、これらの表示目盛によって構成される各仮想区画13、15、17、19の長さh、h、h、hの比は、目的のカクテルを製造するために必要な各カクテル材料の容量(添加量)の比に一致する。
図10に示されるカクテルレシピ表示具800は、表示目盛13’、15’、17’、19’に達するまでカクテル材料をそれぞれ添加することにより目的のカクテルを容易に調製することができる。
図11は、本発明のカクテルレシピ表示具を用いたカクテルマドラーの一例を説明するための、当該マドラーの正面図である。
本発明のカクテルマドラー900は、把持部910と撹拌部920とで構成されている。撹拌部920は、その下端からカクテルレシレシピ表示具930が印刷またはシールとして貼着されている。図11におけるカクテルレシピ表示具930はその全体が複数の区画12、14、16、18がそれぞれ連続して配置された表示部でなる。本発明においては、各区画の長さh、h、h、hの比が、目的のカクテルを製造するために必要な各カクテル材料の容量(添加量)の比に一致する。各区画の上記長さは、別途設定されたカクテルレシピにしたがって当業者により予め決定されている。
次に、図11に示される本発明のカクテルマドラー900を用いて、カクテルを調製するための手順について説明する。
図12は、図11に示されるカクテルマドラー900を用いたカクテルの調製手順を説明するための、当該マドラーおよびグラスの一部切欠断面図である。
図12に示されるように、本発明のカクテルマドラー900を用いてカクテルを調製する際、まず、グラス80に本発明のカクテルマドラー900が、例えば、把持部910を手で持つことによりグラス80の底面に対してほぼ垂直な状態で固定される。
次いで、カクテルレシピ表示具930の区分12の上端に一致するグラスの高さまで、指定されたのカクテル材料が添加される。その後、区分14の上端に一致するグラスの高さまで、指定された次のカクテル材料が添加され、そして区分16の上端に一致するグラスの高さまで、指定されたさらに別のカクテル材料が添加される。各カクテル材料が添加された後、液面が区分18の上辺に一致するグラスの高さに達するまで氷またはクラッシュドアイスが添加される。最終的に、把持部930を手で持ったまま、本発明のカクテルマドラー900をグラス80内で回転させることにより、所望のカクテルを容易に調製することができる。
さらに、本発明のマドラーにおいては、上記区分に代えて、図9に示されるような表示目盛が、撹拌部の下端から添加すべきカクテル材料の量比(すなわち、レシピ)に一致する間隔で設けられていてもよい。
このようにして所望のカクテルを容易に調製することができる。本発明のカクテルレシピ表示具は、いずれも視覚的に各カクテル材料の添加量を把握することができ、シェイカーなどの特別な器具を使用する、あるいはその器具を洗浄する必要も生じない。このため、家庭またはバーテンダーのような特殊技能を有する者がいない飲食店においても、風味、色彩をより均質にしたカクテルを短時間に調製することができる。また、カクテルの種類に応じて、表示具を取り替えるだけでよいため、複雑なレシピを記憶または記録しておく必要もない点で有用である。
本発明のカクテルレシピ表示具の一例を説明するための当該表示具の模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具の他の例を説明するための当該表示具の模式図である。 図1に示されるカクテルレシピ表示具を用いて、カクテルを調製するための手順を説明するための図であって、(a)は、グラスに各カクテル材料を添加する際の工程を説明するための模式図であり、そして(b)は、各カクテル材料を添加した後の状態を説明するための模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具のさらに他の例を説明するための当該表示具およびグラスの模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具のさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。 図5に示されるカクテルレシピ表示具を用いてカクテルを調製するための手順を説明するための図である。 本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具のまたさらに他の例を説明するための当該表示具の模式図である。 本発明のカクテルレシピ表示具を用いたカクテルマドラーの一例を説明するための、当該マドラーの正面図である。 図11に示されるカクテルマドラーを用いたカクテルの調製手順を説明するための、当該マドラーおよびグラスの一部切欠断面図である。
符号の説明
区画 12、12’、14、14’、16、16’、18、18’
仮想区画 13、15、17、19
表示目盛 13’、15’、17’、19’
表示部 60、60’、60”
ベース板 70
表示区画 72、72’、72”
グラス 80
スリット 92、92’、92”
カクテルレシピ表示具 100、200、300、400、500、600、700、800、930
カクテルマドラー 900
把持部 910
撹拌部 920

Claims (9)

  1. 異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの区画がそれぞれ連続して配置された表示部を有する、カクテルレシピ表示具。
  2. 前記表示部が、透明なベース板上に設けられている、請求項1に記載のカクテルレシピ表示具。
  3. 前記表示部が半透明である、請求項2に記載のカクテルレシピ表示具。
  4. 前記表示部がベース板上に設けられており、かつ該ベース板が、前記区画が連続して配置された方向に沿ってスリットを有する、請求項1に記載のカクテルレシピ表示具。
  5. 異なるカクテル材料の添加量を表示するための少なくとも2つの仮想区画がそれぞれ連続して配置されてなり、かつ該仮想区画の上端に対応する部分に表示目盛が設けられている、カクテルレシピ表示具。
  6. 前記表示目盛が透明なベース板上に設けられている、請求項1に記載のカクテルレシピ表示具。
  7. 前記表示目盛がベース板上に設けられており、かつ該ベース板が、前記仮想区画が連続して配置された方向に沿ってスリットを有する、請求項5に記載のカクテルレシピ表示具。
  8. 請求項1に記載のカクテルレシピ表示具が撹拌部下端から上端に向かって配置されている、カクテルマドラー。
  9. 請求項5に記載のカクテルレシピ表示具が撹拌部下端から上端に向かって配置されている、カクテルマドラー。
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