JP2005069705A - 差圧・圧力検出器 - Google Patents

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Toshiyuki Takano
敏行 高野
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Fuji Electric Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】配管を流れる気体の質量流量を測定する際に、配管内に設けた絞り機構の上流側(高圧側)圧力P1と下流側(低圧側)圧力P2との差圧(P1−P2)並びに上流側の圧力P1を検出するに用いる検出器、その周辺機器、付帯設備、配線等の構成を簡単化し、低コスト化する。
【解決手段】差圧(P1−P2)を検出する静電容量式の差圧センサ3Dと、圧力P1を検出する静電容量式の圧力センサ3Aとを同一材質のブロックからなるハウジング4に穿たれた2つの円筒状の凹穴40内にそれぞれ収納するようにして差圧検出器と圧力検出器を一体に構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の圧力と第2の圧力との間の差圧を検出する差圧センサと、大気圧を基準にした第1の圧力を検出する圧力センサとを検出部の同一ハウジングに収納した検出器であって、差圧と圧力を同時に測定することにより気体の質量流量を測定することを容易にした差圧・圧力検出器に関する。
なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】
図3は、この種の用途に用いられる従来の差圧検出器の一例についての断面図である。同図に示すように、差圧検出器01Dは大別して、差圧センサ3Dをハウジング4Dに格納してなる検出部1、検出対象の差圧を形成する高,低の2つの導入された圧力P1,P2をそれぞれ本体8a,8bの右,左の側面上のシールダイアフラム10a,10bで受けて、差圧センサ3Dの耐圧強度を超える差圧が検出部1に伝達されないように保護すると共に安全な差圧を差圧センサ3Dに伝達するための保護部2、検出部1と保護部2とを連結して高,低の2つの圧力P1,P2をそれぞれ保護部2側から検出部1側に伝える導圧管11a、11bからなる。
【0003】
保護部2は、本例では主として円形平膜状の保護ダイアフラム9と、この保護ダイアフラム9を挟んで相互に嵌合しながら対向し、保護ダイアフラム9および導圧孔13a,13bの中心線を軸とするほぼ円柱状の本体8a,8bと、本体8a,8bと同軸で回転対称の波形断面を持ち本体8a,8bのそれぞれ右,左の端面に互いに面対称に取付けられた円形薄膜状の前述のシールダイアフラム10a,10bとからなる。
そして本例の場合、本体8aと8bは、本体8aの左側端面上に本体8aと同軸に、保護ダイアフラム9の外径にほぼ等しく設けられた円柱状の突出部81と、本体8bの右側端面上に本体8bと同軸に突出部81に対応して設けられた円環状の凹部82とで嵌合し、本体8aと8bの外周の溶接部W2にて相互に結合されている。
【0004】
なお、保護ダイアフラム9は、本体8aと8bのこの結合に先立って本体8aの突出部81の先端外周縁の溶接部W1にて突出部81に溶接にて接合され、本体8aと8bとが結合される際に保護ダイアフラム9の周縁部分にてその両面を本体8aの突出部81の先端面と本体8bの凹部82の底面とで圧着保持される。
ここで、保護ダイアフラム9は、この差圧検出器01Dが検出する差圧の範囲内では保護ダイアフラム9の両面間に加わる圧力差に対して、その変位(歪み)が比例するような弾性変形を行い、他方、シールダイアフラム10a,10bは上記測定差圧の範囲内では、その剛性が無視できる状態で変位する。
高圧側の本体8aの左端面の中心側は本体8aの軸に回転対称に擂鉢状に凹んでおり、これにより保護ダイアフラム9との間に保護ダイアフラム室14aが形成されている。また、本体8aの右端面は本体8aの軸に回転対称のシールダイアフラム10aの波形断面とほぼ同じ断面形状を持つ波形面に形成され、シールダイアフラム10aは本体8aのこの右端面との間にシールダイアフラム室12aを形成するようにその周縁部で本体8aに接合されている。
【0005】
導圧孔13aは本体8aをその軸線に沿つて貫通し、シールダイアフラム室12aと保護ダイアフラム室14aとに連通している。また、本体8aに別に穿たれた導圧孔15aは一方では保護ダイアフラム室14aの外周近傍に開口し、他方では導圧管11aを経て検出部1の高圧側の導圧孔16aに連通している。
同様に、低圧側の本体8bの右端面の中心側は本体8bの軸に回転対称に擂鉢状に凹んでおり、これにより保護ダイアフラム9との間に保護ダイアフラム室14bが形成されている。また、本体8bの左端面は本体8bの軸に回転対称のシールダイアフラム10bの波形断面とほぼ同じ断面形状を持つ波形面に形成され、シールダイアフラム10bは本体8bのこの左端面との間にシールダイアフラム室12bを形成するようにその周縁部で本体8bに接合されている。
【0006】
導圧孔13bは本体8bをその軸線に沿つて貫通し、シールダイアフラム室12bと保護ダイアフラム室14bとに連通している。また、本体8bに別に穿たれた導圧孔15bは一方では保護ダイアフラム室14bの外周近傍に開口し、他方では導圧管11bを経て検出部1の低圧側の導圧孔16bに連通している。
保護ダイアフラム9により右側に仕切られた、シールダイアフラム室12a、導圧孔13a、保護ダイアフラム室14a、導圧孔15a、導圧管11a、検出部1内の導圧孔16a等からなる内部空間には高圧側圧力P1の伝達用の封入液LQ1が充填されている。
同様に、保護ダイアフラム9により左側に仕切られた、シールダイアフラム室12b、導圧孔13b、保護ダイアフラム室14b、導圧孔15b、導圧管11b、検出部1内の導圧孔16b等からなる内部空間には低圧側圧力P2の伝達用の封入液LQ2が充填されている。
【0007】
検出部1においては、ハウジング4Dに、その左側面を開口側、図の左右方向を軸方向とし、右に向かって順次内径が少しずつ階段状に小さくなっている同軸の3つの内周面43,42,41を持つ円筒穴40が穿たれており、円柱状の外形を持つ差圧センサ3Dが円筒穴40の内周面41の内部空間に絶縁筒51、絶縁スペーサ52、基台6を介して、円筒穴40とほぼ同軸に格納されたうえ、円筒穴40の入口が蓋部材7によって閉じられている。
ここで、厚肉円筒状の絶縁筒51は、外径が円形穴40の内周面41の内径にほぼ等しく、内径が差圧センサ3Dの外径よりやや大きく形成され、その右端面が円筒穴40の底面に接するように円形穴40の内周面41部分にはめ込まれ、その内側空間に差圧センサ3Dをハウジング4Dから絶縁して収容している。
【0008】
厚肉円盤状の基台6は、その外周が円形穴40の内周面41に嵌合し、その外周面の左端の周縁の溶接部W3にて円形穴40の内周面41の左端の周縁に溶接され、基台6の右端面で絶縁筒51の左端面に接して絶縁筒51の軸方向の位置決めをすると共に、絶縁スペーサ52を介して差圧センサ3Dを保持している。薄肉円板状の絶縁スペーサ52は、その右と左の両面でそれぞれ差圧センサ3Dの左端面と基台6の右端面に同軸に接着され、差圧センサ3Dを基台6、従ってハウジング4Dから絶縁しながら基台6に結合している。
厚肉円盤状の蓋部材7は、その左半部の外周面が右半部の外周面に対し階段状に突出して円筒穴40の内周面43に嵌合し、蓋部材7のこの突出した外周面の右端部は円筒穴40の内周面43と42との段付部に突き当てられている。
【0009】
そして、蓋部材7の左端面はハウジング4Dの左端面にほぼ一致するように形成され、蓋部材7はその左端面の外周縁の溶接部W4にて円筒穴40の内周面43の左端の周縁に溶接されている。
また、蓋部材7の右半部の外周面は円筒穴40の内周面42に導圧空隙17Dを介して対向し、蓋部材7の右端面は基台6の左端面に導圧空隙18Dを介して対向している。
差圧センサ3Dは、その両面間の差圧、本例では(P1−P2)に比例して変位する円形平膜状の可動電極(ダイアフラム)33と、この可動電極33の図の右左両側にそれぞれ可動電極の面に平行に対向して配置された厚肉円盤状の2つの固定電極31および32とで一対のキャパシタを形成した周知の静電容量式差圧センサからなる。
【0010】
差圧センサ3Dの固定電極31の軸心には導圧孔19D1が穿たれて導圧孔16aに連通し、可動電極33の膜面の右側の空間には導圧孔19D1と共に高圧側圧力P1の伝達用の封入液LQ1が充填されている。
また、差圧センサ3Dの固定電極32の軸心には、基台6および絶縁スペーサの軸心を通る導圧孔19D2が穿たれて導圧空隙18Dおよび17Dを介し導圧孔16bに連通している。そして、可動電極33の膜面の左側の空間には導圧孔19D2、導圧空隙18Dおよび17Dと共に低圧側圧力P2の伝達用の封入液LQ2が充填されている。
また、差圧センサ3Dの電極31〜33からハウジング4Dの外部へそれぞれ絶縁かつ気密状態で電極端子31a〜33aが引き出されている。
【0011】
可動電極33の膜の両面間の差圧(P1−P2)に応じて差圧センサ3Dの出力が変化し、この出力は差圧センサ3Dから引き出された電極端子31a〜33aにより差圧検出信号3Dout(図5参照)として取り出される。
なお、保護部2の動作を述べると、測定対象の2ケ所の圧力P1,P2がシールダイアフラム10a,10bにそれぞれ印加されると、シールダイアフラム10aに印加された圧力P1は、高圧側内部空間の封入液LQ1を媒体にして検出部1の高圧側に、またシールダイアフラム10bに印加された圧力P2は、低圧側内部空間の封入液LQ2を媒体にして検出部1の低圧側にそれぞれ伝達される。
ここで、高圧側(低圧側)から過大圧が作用した場合、その圧力に応じて保護ダイアフラム9が低圧側(高圧側)へ変位して、その変位体積分だけシールダイアフラム10a(10b)が対向する本体8a(8b)側に変位する。
【0012】
そして、シールダイアフラム室12a(12b)にあった封入液が保護ダイアフラム室14a(14b)に移動し、シールダイアフラム10a(10b)が対向する本体8a(8b)の右側(左側)の波形表面に着座すると、それ以上の過大圧は検出部1へは伝達されなくなり、検出部1は過大圧から保護されることになる。
図4は、この種の用途に用いられる従来の圧力検出器の一例についての断面図である。
図4の圧力検出器01Aと図3の差圧検出器01Dとの構成は、本例では基本的には同じであり、両者01Aと01Dの相違は圧力検出器01Aでは低圧側が大気圧P0に開放されている点である。(但し、厳密にはセンサの可動電極33および保護ダイアフラム9の、(膜面両側の圧力差)/(膜面の変位)の係数、従ってその膜厚が異なり得る。)
なお、図4では図3の差圧センサ3D、ハウジング4D、導圧空隙17D,18D、導圧孔19D1,19D2、差圧検出信号3Dout、封入液LQ2、低圧側圧力P2をそれぞれ圧力センサ3A、ハウジング4A、導圧空隙17A,18A、導圧孔19A1,19A2、圧力検出信号3Aout、封入液LQ0、大気側圧力P0に置換えて区別してある。
【0013】
図4では可動電極33の膜の両面間の差圧(P1−P0)、つまり大気圧P0に対する高圧側圧力P1に応じて圧力センサ3Aの出力が変化し、出力はその電極端子31a〜33aにより圧力検出信号3Aout(図5参照)として取り出される。
図5は従来の気体の質量流量測定装置の要部の構成例を示す模式図である。同図に示すように、測定対象の気体が流れる配管04内に絞り機構05を設け、この絞り機構05の上流側圧力、下流側圧力をそれぞれ差圧検出器01Dへ高圧側圧力P1、低圧側圧力P2として印加すると共に、絞り機構05の上流側圧力を圧力検出器01Aへ高圧側圧力P1として印加し、また絞り機構05の上流側に温度検出器02を配置している。
【0014】
そして、差圧検出器01Dの出力である差圧検出信号3Dout、圧力検出器01Aの出力である圧力検出信号3Aout、温度検出器02の出力である温度検出信号02outを演算器03に与え、測定対象気体の質量流量Qmを求めている。
ここで気体の質量流量Qmの測定の原理を説明する。
周知の通り差圧を測定し、それを演算することで流量が測定できる。その関係は下式(1)により表される。
【0015】
【数1】
Figure 2005069705
この式(1)に基づき、原則的には流体の密度ρが一定として絞り機構05で発生した差圧(P1−P2)を測定し、質量流量Qmを算出する。しかし、気体の場合、密度ρは温度や圧力により変化してしまう。そこで、演算器03を介して、圧力検出器01Aの出力である圧力検出信号3Aoutおよび温度検出器02の出力である温度検出信号02outによりそれぞれ演算測定された気体の圧力P1と温度から気体の密度ρを補正し、この補正された密度ρと、差圧検出器01Dの出力である差圧検出信号3Doutにより演算測定された差圧(P1−P2)とを用いて正しい質量流量Qmを算出するものである。
【0016】
なお、差圧から流量を求める測定技術に関連するものとして、例えば、特許第3166477号公報(特許文献1参照)、特開平10−253410号公報(特許文献2参照)に記載の装置が知られている。
【0017】
【特許文献1】
特許第3166477号公報
【特許文献2】
特開平10−253410号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の質量流量測定装置には次のような問題があり、その改善が望まれている。
▲1▼差圧検出器と圧力検出器の2台の検出器が必要となりコストが高くなる。
▲2▼差圧検出器と圧力検出器へ付随する設備(例えば供給電源)も2台分必要となる。
▲3▼配線コスト、設置工事コストなどが2台分発生する。
本発明は上記の問題を解消できる差圧・圧力検出器を提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために請求項1の差圧・圧力検出器は、
検出対象の差圧に応じた信号を出力するセンサであって大気圧と異なる第1および第2の流体の圧力(高圧側圧力P1および低圧側圧力P2)相互の差圧(P1−P2)を検出対象とする第1のセンサ(差圧センサ3D)と、同じく大気圧(P0)と第1の流体の圧力(高圧側圧力P1)との差圧を検出対象とする第2のセンサ(圧力センサ3A)とを同一のハウジング(4)に収納してなるようにする。
また請求項2の差圧・圧力検出器は、請求項1に記載の差圧・圧力検出器において、
前記第1,第2のセンサが、それぞれ、膜面両側の圧力差に比例して変位し該膜面を可動電極の電極面とする平膜状のダイアフラム(33)と、該ダイアフラムの両面側にそれぞれ該ダイアフラムの膜面に対向するように設けられた第1,第2の固定電極(31,32)とを備え、
第1の固定電極と可動電極との間に形成される第1の静電容量と第2の固定電極と可動電極との間に形成される第2の静電容量とを測定する静電容量式のセンサからなるようにする。
【0020】
また請求項3の差圧・圧力検出器は、請求項2に記載の差圧・圧力検出器において、
前記ハウジングが同一材質のブロックからなり、前記第1,第2のセンサが該ブロックに穿たれた2つの円筒状の凹穴(円筒穴40)内にそれぞれ収納されてなるようにする。
また請求項4の差圧・圧力検出器は、請求項1ないし3のいずれかに記載の差圧・圧力検出器において、
前記第1,第2の圧力は前記第1,第2のセンサに対してそれぞれ第1,第2の封入液(LQ1,LQ2)を介して伝達され、
周縁が固定されると共に第1の封入液が充填された第1の液体空間に対する外部からの第1の圧力の入力面を構成し、第1の圧力が第2の圧力に対し、所定の第1の差圧分高まった第1の過大圧状態において該差圧に対する剛性が無視できる状態で、その支持体(本体8a)に着座し第1の液体空間側への変位を停止する第1のシールダイアフラム(10a)と、
同じく周縁が固定されると共に第2の封入液が充填された第2の液体空間に対する外部からの第2の圧力の入力面を構成し、第2の圧力が第1の圧力に対し、所定の第2の差圧分高まった第2の過大圧状態において該差圧に対する剛性が無視できる状態で、その支持体(本体8b)に着座し第2の液体空間側への変位を停止する第2のシールダイアフラム(10b)と、
周縁が固定されて第1の液体空間と第2の液体空間との界面を構成し、前記第1の過大圧状態では第2の液体空間側に弾性変形によって変位し、前記第2の過大圧状態では第1の液体空間側に弾性変形によって変位する保護ダイアフラム(9)とを持つ保護部(2)を備えたものとする。
【0021】
また請求項5の差圧・圧力検出器は、請求項1ないし4のいずれかに記載の差圧・圧力検出器において、
前記第1および第2の流体が気体であり、該気体の質量流量を測定するために用いられるようにする。
即ち、本発明の作用は、検出対象の差圧(P1−P2)に応じた信号を出力する差圧センサ3Dと、検出対象の圧力P1に応じた信号を出力する圧力センサ3Aとを同一のハウジング4からなる差圧・圧力検出器01内に配置し、流体の差圧および圧力を同時に測定することを可能にして、気体の質量流量測定装置の構成を簡単化するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例としての差圧・圧力検出器01の構成を示す断面図である。本実施例の従来例と異なる点は、差圧センサと圧力センサが同一の検出部1内に配置されていることである。
即ち、図1の検出部1においては共通のハウジング4の左右両側面をそれぞれ開口側として、ハウジング4に図の左右方向を軸方向とする同軸かつ面対称の、図3,図4と同形状の円筒穴40が穿たれており、左と右の円筒穴40にはそれぞれ差圧センサ3Dと圧力センサ3Aが格納されている。
ここで、差圧センサ3D側(左側)の円筒穴40内における各手段の構成は図3と同様である。また、圧力センサ3A側(右側)の円筒穴40内における各手段の構成は蓋部材7が7aに置き換わっている点を除いて図4と同様である(但し左右を反転している)。なお、右側の円筒穴40の各内周面41〜43および溶接部W3,W4の符号は省略されている。
【0023】
蓋部材7aはハウジング4の内側では蓋部材7と同じ形状を持ち、ハウジング4に同様に結合されている。しかし蓋部材7aの開放側である右端面は軸に回転対称の波形面に形成され、この波形面とほぼ同じ断面形状を持ち蓋部材7aと同軸のシールダイアフラム10cが、蓋部材7aの右端面との間にシールダイアフラム室12cを形成するようにその周縁部で蓋部材7aに接合されている。
このシールダイアフラム室12cは蓋部材7aの軸心を通る導圧孔13cを介して圧力センサ3Aの導圧孔19A2に連通しており、この連通空間内には液体LQ0が充填されてシールダイアフラム10cに加わる大気側圧力P0を伝達する。
なお、圧力センサ3Aについては過大圧保護の必要はなく、このシールダイアフラム10cおよびシールダイアフラム室12cは、圧力センサ3Aの大気圧側空間内への塵埃等の進入を防ぐために設けられている。
【0024】
次に、図1の導圧管11a、11bを含む保護部2の構成は、導圧管11a、11bの検出部1側の結合先がそれぞれハウジング4の導圧孔16a,16bに置き換わったのみで図3と同じである。
そして導圧管11aは、ハウジング4側の導圧孔16aと、左右の円筒穴40の底部間をその軸心部分で連結する導圧孔19とを介して、差圧センサ3Dの導圧孔19D1および圧力センサ3Aの導圧孔19A1に連通し、この連通空間には液体LQ1が充填されて保護部2からの高圧側圧力P1を伝達する。
また、導圧管11bはハウジング4側の導圧孔16bを介して、図3と同様に導圧空隙17D、18Dを経て差圧センサ3Dの導圧孔19D2に連通し、この連通空間には液体LQ2が充填されて保護部2からの低圧側圧力P2を伝達する。
【0025】
そして差圧センサ3Dの電極端子31a〜33aからは図3と同様に差圧検出信号3Doutが出力され、圧力センサ3Aの電極端子31a〜33aからは図4と同様に圧力検出信号3Aoutが出力される。
なお、保護部2の構成としては、差圧(P1−P2)が大きいような場合、図1の構成に代わりシールダイアフラム室12a,導圧管11a、およびシールダイアフラム室12b,導圧管11bにそれぞれ連通する保護ダイアフラム室14aおよび14bと、保護ダイアフラム室14a,14bを両側面に配した保護ダイアフラム9とを複数組設けて保護ダイアフラムに生ずる応力を抑制するようにしてもよい。
図2は、図1の差圧・圧力検出器01を用いた気体の質量流量測定装置の要部の構成を示す模式図で、従来の図5に対応するものである。図2では図5と異なり、従来別々に配置されていた差圧検出器01Dと圧力検出器01Aが一体となり、構成が簡略化されている。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、差圧検出器、圧力検出器を一体に構成したので、差圧および圧力の検出を従来2台の検出器で行ない、気体の質量流量測定を実施したのに対し、本発明では1台の検出器で実施できることになる。
これにより、検出器本体のみならず、その周辺機器のコストを低減することができ、さらに付随する供給電源等の設備、配線、設置工事等のコストも低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての差圧・圧力検出器の断面図
【図2】本発明による気体の質量流量測定装置の要部の構成を示す模式図
【図3】従来の差圧検出器の一例の断面図
【図4】従来の圧力検出器の一例の断面図
【図5】従来の気体の質量流量測定装置の要部の構成を示す模式図
【符号の説明】
01 差圧・圧力検出器
02 温度検出器
03 演算器
04 配管
05 絞り機構
1 検出部
2 保護部
3D 差圧センサ
3A 圧力センサ
3Dout 差圧検出信号
3Aout 圧力検出信号
4 ハウジング
6 基台
7,7a 蓋部材
8a,8b 本体
9 保護ダイアフラム
10a〜10c シールダイアフラム
11a,11b 導圧管
12a〜12c シールダイアフラム室
13a,13b 導圧孔
14a,14b 保護ダイアフラム室
15a,15b 導圧孔
16a,16b 導圧孔
17D,18D 導圧空隙
19,19D1,19D2,19A1,19A2 導圧孔
31,32 固定電極
33 可動電極(ダイアフラム)
31a〜33a 電極端子
40 円筒穴
41〜43 円筒穴40の内周面
51 絶縁筒
52 絶縁スペーサ
81 突出部
82 円環状凹部
P0 大気側圧力
P1 高圧側圧力
P2 低圧側圧力
W1〜W4 溶接部
LQ0〜LQ2 封入液

Claims (5)

  1. 検出対象の差圧に応じた信号を出力するセンサであって大気圧と異なる第1および第2の流体の圧力相互の差圧を検出対象とする第1のセンサと、同じく大気圧と第1の流体の圧力との差圧を検出対象とする第2のセンサとを同一のハウジングに収納してなることを特徴とする差圧・圧力検出器。
  2. 請求項1に記載の差圧・圧力検出器において、
    前記第1,第2のセンサが、それぞれ、膜面両側の圧力差に比例して変位し該膜面を可動電極の電極面とする平膜状のダイアフラムと、該ダイアフラムの両面側にそれぞれ該ダイアフラムの膜面に対向するように設けられた第1,第2の固定電極とを備え、
    第1の固定電極と可動電極との間に形成される第1の静電容量と第2の固定電極と可動電極との間に形成される第2の静電容量とを測定する静電容量式のセンサからなることを特徴とする差圧・圧力検出器。
  3. 請求項2に記載の差圧・圧力検出器において、
    前記ハウジングが同一材質のブロックからなり、前記第1,第2のセンサが該ブロックに穿たれた2つの円筒状の凹穴内にそれぞれ収納されてなることを特徴とする差圧・圧力検出器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の差圧・圧力検出器において、
    前記第1,第2の圧力は前記第1,第2のセンサに対してそれぞれ第1,第2の封入液を介して伝達され、
    周縁が固定されると共に第1の封入液が充填された第1の液体空間に対する外部からの第1の圧力の入力面を構成し、第1の圧力が第2の圧力に対し、所定の第1の差圧分高まった第1の過大圧状態において該差圧に対する剛性が無視できる状態で、その支持体に着座し第1の液体空間側への変位を停止する第1のシールダイアフラムと、
    同じく周縁が固定されると共に第2の封入液が充填された第2の液体空間に対する外部からの第2の圧力の入力面を構成し、第2の圧力が第1の圧力に対し、所定の第2の差圧分高まった第2の過大圧状態において該差圧に対する剛性が無視できる状態で、その支持体に着座し第2の液体空間側への変位を停止する第2のシールダイアフラムと、
    周縁が固定されて第1の液体空間と第2の液体空間との界面を構成し、前記第1の過大圧状態では第2の液体空間側に弾性変形によって変位し、前記第2の過大圧状態では第1の液体空間側に弾性変形によって変位する保護ダイアフラムとを持つ保護部を備えたことを特徴とする差圧・圧力検出器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の差圧・圧力検出器において、
    前記第1および第2の流体が気体であり、該気体の質量流量を測定するために用いられることを特徴とする差圧・圧力検出器。
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