JP2005065760A - Screw pin, and wound external fixing utensil equipped with the screw pin - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、骨の骨折部位を貫通し、該骨折部位を固定するスクリューピンおよびこのスクリューピンを備えた創外固定器に関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、骨折等の場合に、骨を固定する固定器具が知られている。このような固定器具には、固定対象となる骨に挿入される複数の軸状部材と、これらを保持固定する固定部材を備えて構成されるものがある。そして、このような固定器具として、大腿骨頚部に用いられる固定器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14には、大腿骨頚部を固定する従来の固定器具9が示されている。
図14に示すように、固定器具9は、主に骨粗鬆症患者の大腿骨8の転子部82に用いられ、固定部材としてのプレート91と、大腿骨転子部82から大腿骨骨頭83にかけて挿入される軸状部材としての頚部用スクリュー92と、大腿骨骨幹81に挿入される骨幹用スクリュー93とを備えて構成されている。この固定器具9は、プレート91を、皮膚を切開して大腿骨骨幹81側面に当接させ、プレート91に形成された孔911から頚部用スクリュー92を、大腿骨転子部82に挿入し、骨折箇所を有する大腿骨転子部82および大腿骨骨頭83を固定する。
【0004】
頚部用スクリュー92の先端側には、二条のねじ山922が形成されており、頚部用スクリュー92の大腿骨転子部82からの引抜強度を高め、頚部用スクリュー92が転子部82を強固に固定できるようにしている。
この際、プレート91を体内に挿入する方法としては、患部をプレート91の大きさに応じて切開し、プレート91を大腿骨骨幹81側面に当接させた状態で、頚部用スクリュー92を挿入して骨折部位を貫通させた後、切開部分を縫合する。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−112290号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、切開部分が大きくなるため、出血が多くなるなど、患者にかかる負担が大きくなってしまうという問題がある。特に、高齢者の場合、なるべく負担をかけないで治療する低侵襲の方法が強く要望されている。
また、高齢者の場合、骨粗鬆症等により骨の強度が低いことがあり、より固定度の高い固定器が要望されている。
【0007】
本発明の目的は、切開部分を最小限に抑え、強固に骨を固定でき、患者の負担を低減させるスクリューピンおよびこれを備えた創外固定器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のスクリューピンは、骨の骨折部位を貫通し、該骨折部位を固定するスクリューピンであって、貫通側先端に形成され、高さの異なるねじ山が交互に配置された二条ねじ部、及び、体内に埋設される中間部分に形成される一条ねじ部を備えたピン本体と、このピン本体が挿入される孔部を有し、前記骨折部位に貫通した際、体内に埋設されて前記骨の外面に当接する座金と、前記一条ねじ部と螺合し、この座金を前記骨の外面に固定する螺合部材とを備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、ピン本体の先端側に高さの異なる二条ねじ部が形成されているので、ピン本体が挿入される骨折部位の骨密度が低くても、高い方のねじ山がピン本体の引抜に対して抗するので、ピン本体の引抜強度を高めることができる。従って、スクリューピンの引抜強度を高め、骨粗鬆症等により骨の強度が低い場合でも、骨折部位をより強固に固定することができる。
また、ねじ山の半数だけが大きい径寸法を有することとなるので、ピン本体を骨折部位に挿入する際のトルク量を減少させることができる。従って、ピン本体の挿入を容易にし、また、挿入の際に骨折部位にかける負担を低減することができる。
さらに、ピン本体が挿通する座金が、骨外面に当接されるので、座金を骨外面に当接させるだけの切開で、スクリューピンにより骨折部位を固定することができる。従って、切開部分を小さくできるので、出血を少なくでき、スクリューピン装着者の負担を軽減することができる。このような固定は、低侵襲なので、特に高齢者には好適である。
加えて、ピン本体先端側に設けられた螺合部材が、座金を骨外面に固定するので、座金により骨外面を確実に押さえつけることができる。
【0010】
本発明では、前記二条ねじ部は、ねじ山の先端側フランク角が基端側フランク角より小さい非対称な逆かさ状に形成されていることが好ましい。
この場合、前記二条ねじ部のねじ山は、先端側フランク角が略0°で、基端側フランク角が略45°で形成されていることが好ましい。
ここで、フランク角とは、ねじ山の断面において、個々のフランクが、スクリューピンの軸線に直交する直線となす角度を言い、フランクとは、ねじ山の頂と谷底とを連絡する面を言う。
本発明によれば、二条ねじ部のねじ山は、非対称の逆かさ状に形成され、好ましくは、二条ねじ部の先端側フランク角が略0°となり、基端側フランク角が略45°となるように形成されているので、骨折部位からピン本体を引き抜く方向の力に対して、二条ねじ部の抵抗、すなわち引抜強度を大きくすることができる。従って、スクリューピンの引抜強度を一層高めることができ、骨折部位を一層強固に固定することができる。
【0011】
本発明では、前記二条ねじ部の先端には、前記ピン本体の軸方向に沿って延びるセルフドリリング用の切込みが形成されていることが好ましい。
本発明によれば、二条ねじ部先端の切込みにより、骨折部位へのピン本体の挿入とともに、骨折部位にねじ溝が形成されることとなるので、前以ってピン本体の挿入部位にねじ溝を形成する必要がない。従って、ピン本体の挿入作業を簡素化することができる。また、骨折部位に挿入するピン本体の先端部分の面積を小さくすることができるので、骨折部位への挿入を容易に行うことができる。
【0012】
本発明では、前記螺合部材の先端部分は、略球面状に形成され、前記座金の孔部は、前記ピン本体の径よりも径の大きなルーズ孔とされ、この座金の前記螺合部材との当接面は、略球面状の先端部分に応じた略凹曲面状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、座金の当接面における略球面状の先端を有する螺合部材との係合により、座金のピン本体に対する角度を調節できるので、ピン本体の骨に対する挿入角に合わせて、座金を骨の外面に略平行に配置して、確実に当接させることができる。従って、骨折部位の固定を確実に行うことができる。
【0013】
また、本発明の創外固定器は、先端側が骨折部位を貫通し、基端側が創外に突出する骨折部位固定用スクリューピンと、この骨折部位固定用スクリューピンを創外で固定する固定器本体とを備えた創外固定器であって、前記骨折部位固定用スクリューピンは、前述のスクリューピンであることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、前述のように、切開部分を小さくして、患者の負担を軽減することができる。また、骨を強固に固定することができ、創外固定器を安定して骨に取り付けることができる。
【0015】
本発明では、前記固定器本体は、先端部分にねじ山が形成され、骨折部位を有する骨の骨幹を貫通する少なくとも一対の骨幹部固定用スクリューピンと、これら複数の骨幹部固定用スクリューピン及び前記骨折部位固定用スクリューピンとを連結する連結具とを備え、前記少なくとも一対の骨幹部固定用スクリューピンは、ねじ山の先端側フランク角が基端側フランク角より小さい逆かさ状に形成された逆かさ状スクリューピンと、先端側フランク角が基端側フランク角より大きい順かさ状に形成された順かさ状スクリューピンとを含んで構成されることが好ましい。
また、この場合、前記逆かさ状スクリューピンは、先端側フランク角が15°、基端側フランク角が30°となるように形成され、前記順かさ状スクリューピンは、先端側フランク角が30°、基端側フランク角が15°となるように形成されていることが好ましい。
【0016】
本発明によれば、骨幹部固定用スクリューピンとして、順かさと逆かさの少なくとも一対のスクリューピンを備えている。これによれば、骨幹部固定用スクリューピンに対する押込方向の力には、順かさ状スクリューピンが抵抗するようにすることができ、また、引抜方向の力に対しては、逆かさ状スクリューピンが抵抗するようにすることができる。ここで、従来の創外固定器に用いられるスクリューピンには、先端側フランク角および基端側フランク角が略同じ角度で形成された対称なねじ山が形成されているので、スクリューピンが挿入される骨幹に対する押込強度および引抜強度が高くない。これに対して、一対の順かさ状スクリューピンおよび逆かさ状スクリューピンを設けたことにより、高い押込強度が求められる挿入位置には、順かさ状スクリューピンを挿入し、逆に、高い引抜強度が求められる挿入位置には、逆かさ状スクリューピンを挿入することで、創外固定器の押込強度および引抜強度を向上することができる。従って、創外固定器における骨の固定強度を一層高めることができ、安定して創外固定器を骨に装着することができる。
【0017】
このような順かさ状スクリューピンおよび逆かさ状スクリューピンを一対で用いる骨幹部固定用スクリューピンに関する上記発明は、複数のスクリューピンとこれらスクリューピンを保持する固定器具との組み合わせにより、骨折部位を有する長管骨を固定する場合や、関節部位を挟むそれぞれの骨を固定する場合にも有用である。
【0018】
骨折部位を有する長管骨を固定する場合、骨折部位を挟んで、内側に順かさ状スクリューピンを、また、外側に逆かさ状スクリューピンをそれぞれ該長管骨の骨幹に挿入する態様が考えられる。ここで、骨折部位を有する長管骨に対して、歩行運動時の大腿骨および脛骨のように、該長管骨の少なくとも一方の端部から該長管骨を圧縮する方向に力が加わった場合、骨折部位を挟むようにして挿入される複数のスクリューピンのうち、骨折部位に近い内側のスクリューピンには、高い押込強度が求められ、骨折部位から離れた外側のスクリューピンには、高い引抜強度が求められる。
しかしながら、前述のように、従来の創外固定器には、略対称なねじ山が形成されたスクリューピンが用いられており、このようなスクリューピンに要求される骨幹に対する押込強度および引抜強度を実現することができなかった。
これに対して、このような場合に、骨折部位に近い部位に押込強度の高い順かさ状スクリューピンを挿入し、また、骨折部位から離れた部位に引抜強度の高い逆かさ状スクリューピンをそれぞれ骨幹に挿入することにより、該長管骨に対する押込強度および引抜強度を向上することができる。
【0019】
また、関節部位を挟むそれぞれの骨を固定する場合においても同様に、それぞれの骨の関節部位に近い内側の箇所に挿入されるスクリューピンには、高い押込強度が要求され、関節部位から離れた外側の箇所に挿入されるスクリューピンには、高い引抜強度が要求される。この場合に、順かさ状スクリューピンを関節部位に近い箇所に挿入し、関節部位に対して順かさ状スクリューピンの外側の箇所に、逆かさ状スクリューピンを挿入すれば、高い押込強度および引抜強度を実現することができる。
従って、これらスクリューピンを保持する創外固定器による骨の固定強度を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る創外固定器と、この創外固定器に固定される骨とを示す側面図が示されている。
【0021】
(1)構成
図1に示すように、創外固定器1は、骨折等の際に長管骨を固定するものとして用いられるものであり、特に大腿骨5の頚部51およびその周辺、すなわち、大腿骨骨頭53から転子部の範囲における骨折に対して有効である。この創外固定器1は、大腿骨頚部51に挿入される2本の頚部用スクリューピン2、6を保持する固定器本体11と、大腿骨骨幹52に挿入される一対の固定用スクリューピンである順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4を保持する連結具12とを備えて構成されている。
【0022】
頚部用スクリューピン2は、大腿骨頚部51と骨幹52との交差角、すなわち略135°に合わせた角度で大腿骨頚部51に挿入される。また、頚部用スクリューピン6は、大腿骨頚部51の大転子54寄りの部位に挿入される。
【0023】
順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4は、大腿骨骨幹52の骨軸の軸方向に対して略直交する方向に大腿骨骨幹52に挿入される。ここで、順かさ状スクリューピン3は、その大腿骨骨幹52への挿入位置が、骨折部位または骨切り部位に対して、逆かさ状スクリューピン4の挿入位置に対して内側になるように挿入される。すなわち、挿入されるスクリューピンに高い押込強度が求められる部位には、順かさ状スクリューピン3が挿入され、高い引抜強度が求められる部位には、逆かさ状のスクリューピン4が挿入される。
【0024】
なお、本実施形態では、大腿骨頚部51に骨折部位55があり、創外固定器1を大腿骨5の固定に用いる場合として説明するが、例えば、上腕骨や脛骨に代表される略全ての長管骨に対して頚部用スクリューピン2、6、および、一対の順かさ状スクリューピン3と逆かさ状スクリューピン4とにより構成される固定用スクリューピンを使用してもよく、この場合、該長管骨の骨端および骨幹にそれぞれ頚部用スクリューピン2、6、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4を挿入して、それぞれを固定すればよい。また、骨折以外においても、例えば、骨切り術における変形矯正や骨延長に使用してもよい。
【0025】
(2)頚部用スクリューピン
図2には、頚部用スクリューピン2の概要斜視図が示されている。
図2に示すように、頚部用スクリューピン2は、大腿骨頚部51(図1)に挿入されるピン本体21と、このピン本体21が挿入され、大腿骨5側面に当接される座金22と、ピン本体21に係合し、座金22を大腿骨5側面に固定する螺合部材であるナット23とを備えて構成されている。
なお、頚部用スクリューピン2を構成するこれら各部材は、ステンレス等の金属によって形成されている。
【0026】
(2−1) ピン本体21
ピン本体21の先端部分には、大腿骨頚部51にピン本体21を挿入するための二条ねじ部211が形成されている。また、この二条ねじ部211には、二条のねじ山211Aと、切込み211Bとが形成されている。
また、ピン本体21には、中間部分の外周面に、ピン本体21の軸方向に沿って一条のねじ山が形成された一条ねじ部212が形成され、基端部分に、略六角形状の係合部213が形成されている。この係合部213は、ピン本体21を大腿骨頚部51に挿入する際に用いられる図示しない取付部材と係合する部分である。
【0027】
図3には、ピン本体21の二条ねじ部211を示す平面図が示されている。
図3に示すように、二条ねじ部211に形成されたねじ山211Aは、高さの異なるねじ山が交互に配置されて形成されている。すなわち、高さ寸法の大きい高ねじ山211A1は、ピン本体21の軸方向に直交する断面における径寸法が、高さ寸法の小さい低ねじ山211A2に比べて大きく形成されている。ここで、高ねじ山211A1および低ねじ山211A2それぞれの径寸法は、ピン本体21の径寸法よりも大きく形成されている。このような二条ねじ部211は転造または切削によって形成することができる。なお、切削によれば、より精度の高いねじ山を形成すことができる。
また、ねじ山211Aは、先端側および基端側の径寸法が中間部分の径寸法に比べ小さく形成されており、大腿骨頚部51(図1)にピン本体21を挿入する際に、ピン本体21自体がねじ溝を形成しながら挿入されることを可能としている。
【0028】
また、二条ねじ部211の先端には、ピン本体21の軸を中心として点対称に、かつ、ピン本体21の軸方向に沿ってセルフドリリング用の切込み211Bが2つ形成されている。これにより、ピン本体21挿入に際して、ピン本体21自身が大腿骨頚部51にねじ溝を形成しつつ挿入される。また、ピン本体21の挿入時のトルク量が減少する。
【0029】
図4には、二条ねじ部211に形成されたねじ山211Aの軸方向における一部断面図が示されている。なお、図4中矢印Aで示す方向は、ピン本体21の先端側を示し、一点鎖線A1は、ピン本体21の軸方向と平行な直線を、一点鎖線A2は、ピン本体21の軸方向に直交する直線を、また、一点鎖線A3は、基端側のフランク、すなわち、追い側フランクに沿った直線を示している。
図4に示すように、ねじ山211Aは、高ねじ山211A1および低ねじ山211A2のどちらも、それぞれの先端側フランク角が基端側フランク角よりも小さい非対称な逆かさ状に形成されている。詳述すると、高ねじ山211A1および低ねじ山211A2のそれぞれのフランクは、先端側においては、一点鎖線A2とフランクに沿った直線との交差角度、すなわち、先端側フランク角が略0°となり、基端側においては、一点鎖線A2とフランクの沿った直線である一点鎖線A3との交差角度、すなわち、基端側フランク角が略45°となるように形成されている。
【0030】
(2−2) 座金22
図5には、頚部用スクリューピン2における座金22とナット23の配置を示す斜視図が示されている。
図5に示すように、座金22は、略円形状部材であり、大腿骨頚部51側面(図1)に当接され、大腿骨頚部51をピン本体21とともに固定する部材である。この座金22は、大腿骨頚部51外面に当接される面(図示省略)は、中央部分が盛り上がった断面略台形状をしており、また、その反対側の面22Aは、中央に向かうに従って盛り上がった略山型形状を有している。
座金22の略中央には、ピン本体21が挿通される長孔221が形成されており、この長孔221は、ピン本体21の外径寸法より大きいルーズ孔として形成されている。また、面22Aに形成された長孔221の開口には、長孔221の長手方向に対する直交方向両端部が略凹曲面状に凹んでおり、この部分にナット23が当接される当接面222が形成されている。
【0031】
(2−3) ナット23
ナット23は、ピン本体21の一条ねじ部212(図2)に螺合して、ピン本体21の軸方向に摺動自在に取り付けられている。このナット23は、座金22を大腿骨頚部51外面に当接させて固定するためのものである。
ナット23には、ねじ孔231が形成され、このねじ孔231内部に形成されたねじ溝231Aと、ピン本体21に形成された一条ねじ部212のねじ山(図示省略)とが螺合する。
ナット23の先端側には、座金22の当接面222と係合する略球面状の球面部232が形成されている。また、ナット23の基端側には、略六角形状の突出部233が形成されており、この突出部233は、ナット23を締める図示しない取付部材と係合する。
【0032】
図6には、頚部用スクリューピン6の一部拡大図が示されている。
頚部用スクリューピン6は、ステンレス等の金属製部材であり、頚部用スクリューピン2とともに大腿骨頚部51(図1)に挿入されるが、前述のように、頚部用スクリューピン2より大転子54(図1)寄りの部位に挿入される。すなわち、頚部用スクリューピン6は、頚部用スクリューピン2に比べ、関節に近い位置に挿入される。この頚部用スクリューピン6は、頚部用スクリューピン2のピン本体21(図2)と略同じ外径寸法および長さ寸法で形成されている。
【0033】
図6に示すように、頚部用スクリューピン6は、頚部用スクリューピン2のピン本体21と同様に、先端側に二条のねじ山611を有する二条ねじ部61と、図示を略したが、基端側に取付部材と係合する係合部とが形成されている。
二条ねじ部61の頚部用スクリューピン6における形成範囲は、頚部用スクリューピン2における二条ねじ部211の形成範囲より長く形成されている。この二条ねじ部61には、頚部用スクリューピン2と同様に、二条のねじ山611および切込み612が形成されている。
二条のねじ山611には、高さの異なる高ねじ山611Aおよび低ねじ山611Bが形成されている。これら高ねじ山611Aおよび低ねじ山611Bは、二条ねじ部211と同様に、それぞれ先端側フランク角が略0°、基端側フランク角が略45°の逆かさ状に形成されている。また、高ねじ山611Aおよび低ねじ山611Bの径寸法は、頚部用スクリューピン6の径寸法と略同じに形成されている。このようなねじ山611は、前述の頚部用スクリューピン2の二条ねじ部211と同様に、転造または切削によって形成することができるが、切削によって加工すれば、より精度の高いねじ山611を形成することができる。 切込み612は、二条ねじ部61の先端部に、頚部用スクリューピン6の軸線を中心に点対称に形成され、頚部用スクリューピン6の軸方向に沿い、かつ、周方向に捻じれて形成されている。
また、二条ねじ部61の先端は、図示を略したが、略120°の鈍角を有するように形成されている。これは、ピンの先端を鈍角とすると、ピンの貫通能力が下がる傾向があり、頚部用スクリューピン6を大腿骨頚部51に挿入する際に、骨密度が低下するなどして強度が低下した大腿骨5を、頚部用スクリューピン6が容易に貫通することを防ぐための措置である。
【0034】
ここで、頚部用スクリューピン2、6の構造の違いを詳述する。
前述のように頚部用スクリューピン2は、大腿骨頚部51と大腿骨骨幹52の傾斜角に合わせて、大腿骨頚部51に挿入され、骨折部位55から大腿骨5端部に二条ねじ部211を挿入して固定する。これに対し、頚部用スクリューピン6は、頚部用スクリューピン2が挿入された部位から関節寄りの位置に挿入される。例えば、大腿骨頚部51に挿入される場合では、頚部用スクリューピン6は、大転子54寄りの部位に挿入される。
ここで、頚部用スクリューピン2の二条ねじ部211に形成されたねじ山211Aの外径寸法が大きく形成されているのは、骨折部位55から先の骨端を強固に把持するためである。また、頚部用スクリューピン2における二条ねじ部211の形成範囲が頚部用スクリューピン6の場合に比べて小さく形成されているのは、骨端に二条ねじ部211全体が達し、骨端の把持が強固に出来れば、二条ねじ部211の形成範囲を大きくする必要がないためである。また、二条ねじ部211の形成範囲を大きくすると、広範囲にねじ山211Aがかかり、挿入する大腿骨頚部51、特に骨折部位55に大きな負担をかけることとなるため、このような負担を低減するためである。
また、頚部用スクリューピン6の二条ねじ部61に形成されたねじ山611の外径寸法が小さく形成されているのは、大腿骨頚部51に頚部用スクリューピン2を挿入した後では、同じ大腿骨頚部51に頚部用スクリューピン6を挿入する空間が確保できないためである。このため、ねじ山611の外径寸法を小さくして、挿入する空間を確保し、固定強度を確保するために、二条ねじ部61を大きく形成している。
なお、頚部用スクリューピン2を複数本挿入できるだけの空間が確保されているのであれば、頚部用スクリューピン6の代わりに、頚部用スクリューピン2を挿入してもよい。この場合、一層強固に骨を固定できる。
【0035】
(3)固定用スクリューピン(順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4)
図7には、順かさ状スクリューピン3の平面図が示されている。
前述のように、固定用スクリューピンは、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4を含んで構成され、これら順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4は、大腿骨骨幹52(図1)に挿入される軸状部材である。このうち、順かさ状スクリューピン3の先端部には、一条のねじ山31および切込み32が形成されている。この切込み32は、頚部用スクリューピン6の切込み612と同様に、順かさ状スクリューピン3の先端に軸線を中心に点対称に2つ形成され、軸方向および周方向に沿って捻じれて形成されている。また、基端部には、頚部用スクリューピン2、6と同様に、略六角形状の係合部33が形成されている。
なお、図示を省略するが、順かさ状スクリューピン3に対して、大腿骨骨幹52の骨折部位55(図1)から離れた位置に挿入される他方の逆かさ状スクリューピン4についても、順かさ状スクリューピン3と略同形状とされ、先端部に一条のねじ山および切込みが形成されている。また、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4の先端は、頚部用スクリューピン6と同様に、略120°の鈍角を有するように形成され、大腿骨骨幹52の貫通力を低下させている。なお、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4は、ステンレス等の金属により形成されている。
【0036】
図8には、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4に形成されたねじ山31、41の軸方向断面における拡大図が示されている。ここで、図8(A)には、順かさ状スクリューピン3のねじ山31が示されており、図8(B)には、逆かさ状スクリューピン4のねじ山41が示されている。
なお、これらの図8(A)および(B)において、矢印BおよびCで示される方向は、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4の先端方向を示している。また、一点鎖線B1、C1は、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4の各軸線を示し、一点鎖線B2、C2は、各軸線に直交する直線を示し、また、一点鎖線B3およびC3と、B4およびC4とは、各スクリューピン3、4のねじ山31、41における先端側のフランクに沿った直線および基端側のフランクに沿った直線を示している。
【0037】
図8(A)に示すように、順かさ状スクリューピン3のねじ山31は、先端側フランク角が基端側フランク角より大きな順かさ状に形成されている。詳述すると、ねじ山31は、軸線に直交する直線である一点鎖線B2と先端側のフランクに沿った直線である一点鎖線B3との交差角度、すなわち、先端側フランク角が略30°となり、一点鎖線B2と基端側のフランクに沿った直線としての一点鎖線B4との交差角度、すなわち、基端側フランク角が略15°となるように形成されている。
一方、逆かさ状スクリューピン4のねじ山41は、図8(B)に示すように、順かさ状スクリューピン3のねじ山31とは逆に、一点鎖線C2と先端側のフランクに沿った直線である一点鎖線C3との交差角度、すなわち、先端側フランク角が略15°となり、一点鎖線C2と基端側のフランクに沿った直線である一点鎖線C4との交差角度、すなわち、基端フランク角が略30°となるように形成されている。
【0038】
(4)引抜強度の測定
以下、逆かさのスクリューピンの引抜強度について、U字型および順かさのスクリューピンの引抜強度と対比して説明する。
正常な骨と同等の密度を有する発泡樹脂サンプルと、骨粗鬆症の骨と同等の密度を有する発泡樹脂サンプルとを治具に固定し、それぞれの発泡樹脂サンプルに、U字型、順かさ、逆かさのねじ山を有する各スクリューピンを略垂直に所定の長さ挿入し、以下の測定条件にて、各スクリューピンの引抜強度を測定する。この場合の引抜強度は、この測定における荷重−変位曲線から得られる最大荷重(最大抵抗)を示す測定値とする。これら測定に際しては、それぞれの発泡樹脂サンプルを固定する治具の突き出し間の長さ寸法を、スクリューピンの外径寸法の5倍以上とすることが好ましい。
なお、各スクリューピンの構成を表1に、測定結果を表2に示す。
(測定条件)
測定機器:万能試験機 EHF−FB(島津製作所製)
正常な骨としての発泡樹脂サンプル:
スタイロフォーム RB−GK(ダウ化工株式会社製)
(密度:36.6kg/m3)
骨粗鬆症患者の骨としての発泡樹脂サンプル:
スタイロフォーム B2(ダウ化工株式会社製)
(密度:28.5kg/m3)
引抜速度:5mm/min
荷重 :10kN
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
表2の試験結果に示されるように、正常な骨および骨粗鬆症患者の骨に見立てた2種類の発泡樹脂サンプルを用いた試験では、ともに平均値が最も高いのは、ねじ山の形状が逆かさのスクリューピンである。U字型のねじ山を有するスクリューピンの平均値を100として、順かさおよび逆かさのねじ山を有するスクリューピンとの相対比較を行うと、逆かさのスクリューピンにおいては、U字型および順かさのスクリューピンに比べ、略1割程度の測定値の増加が見られる。従って、これらのねじ山形状のうち、逆かさ形状のスクリューピンの引抜強度が最も高く、逆かさのスクリューピンが、引抜方向に対して最も高い固定力を備えていることとなる。
【0042】
(5)第1実施形態の効果
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(5−1) 頚部用スクリューピン2のピン本体21の先端側には、二条ねじ部211が形成され、この二条ねじ部211には、それぞれ高さの異なる高ねじ山211A1および低ねじ山211A2が形成されている。これによれば、ピン本体21が挿入される大腿骨頚部51の骨密度が低くても、高い方の高ねじ山211A1がピン本体21の引抜方向の力に対して抗するので、ピン本体21の引抜強度を高めることができる。従って、頚部用スクリューピン2の引抜強度を高め、大腿骨頚部51をより強固に固定することができる。
また、ねじ山211Aの半数が高さ寸法の大きい高ねじ山211A1となるので、ピン本体21を大腿骨頚部51に挿入する際のトルク量を減少させることができる。従って、ピン本体21の挿入を容易にし、また、挿入の際に大腿骨頚部51にかける負担を低減することができる。
【0043】
(5−2) 頚部用スクリューピン2に設けられた座金22は、ピン本体21が挿通され、大腿骨頚部51外面に当接される。これによれば、人体の大腿部における切開部分を、座金22が大腿骨頚部51外面に当接させる程度とすることができる。従って、切開部分を小さくでき、頚部用スクリューピン2装着者の負担を軽減することができる。
【0044】
(5−3) ピン本体21の一条ねじ部212のねじ山に螺合するナット23が、座金22を大腿骨頚部51外面に固定する。これによれば、座金22が大腿骨頚部51外面を確実に押さえつけることができる。従って、大腿骨5を一層強固に固定することができる。
【0045】
(5−4) 二条ねじ部211のねじ山211Aは、先端側フランク角が略0°で、基端側フランク角が略45°の逆かさ状に形成されている。ここで、実施例に示したように、逆かさのねじ山を有するスクリューピンは、順かさやU字型のねじ山を有するスクリューピンに比べ、高い引抜強度を示す。従って、逆かさのねじ山211Aが形成された頚部用スクリューピン2は、引抜強度を一層高めることができ、大腿骨頚部51を一層強固に固定することができる。
【0046】
(5−5) 頚部用スクリューピン2、6、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4の先端には、セルフドリリング用の切込み211B、612、32(逆かさ状スクリューピン4の切込みは図示省略)が形成されている。これによれば、それぞれのスクリューピンの挿入とともに、その挿入部分にねじ溝が形成されることとなるので、前以って大腿骨頚部51および骨幹52にねじ溝を形成する必要がない。従って、それぞれのスクリューピンの挿入作業を簡素化することができる。また、それぞれのスクリューピンの先端部分の面積を小さくすることができるので、大腿骨頚部51および骨幹52への挿入を容易に行うことができる。なお、頚部用スクリューピン6、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4では、切込み612、32が捻じれて形成されているので、それぞれのスクリューピンの回転に伴う大腿骨頚部51および骨幹52への挿入力を低減することができる。
【0047】
(5−6) 座金22には、ナット23の球面部232と当接する当接面222が形成され、この当接面222は、球面部232の略球面形状に合わせた略凹曲面状に形成されている。これによれば、球面部232と当接面222とが接する角度を調整して、座金22のピン本体21に対する角度を調節することができるので、ピン本体21の大腿骨頚部51への挿入角に合わせて、座金22を大腿骨頚部51骨外面に略平行に配置して確実に当接させることができる。従って、頚部用スクリューピン2による大腿骨頚部51の固定を、確実に行うことができる。また、座金22が当接される骨およびピン本体21に対する座金22の角度は、調節が可能であるので、頚部用スクリューピン2の汎用性を向上することができる。
【0048】
(5−7) 創外固定器1は、頚部用スクリューピン2を備えているので、前述のように、大腿骨頚部51を確実にまた強固に固定することができる。また、座金22が大腿骨頚部51外面に当接される程度の切開とすることができるので、創外固定器1装着者の負担を軽減することができる。
【0049】
(5−8) 固定用スクリューピンとして、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4を備えている。これらのうち、順かさ状スクリューピン3は、大腿骨骨幹52において、骨折部位に近い、高い押込強度が求められる部位に挿入され、また、逆かさ状スクリューピン4は、骨折部位から離れ、高い引抜強度が求められる部位に挿入される。これによれば、順かさ状スクリューピン3が、押し込み方向の力に抗するので、大腿骨骨幹52に対する押込強度を向上することができる。また、逆かさ状スクリューピン4が、前述の頚部用スクリューピン2の場合と同様に、引抜方向の力に抗するので、大腿骨骨幹52に対する引抜強度を向上することができる。従って、一対の固定用スクリューピンによる大腿骨骨幹52の固定強度を向上することができる。
【0050】
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と比較して、頚部用スクリューピンに設けられた各部材の構造において相異点を有する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】
図9には、本発明の第2実施形態に係る創外固定器1に用いられる頚部用スクリューピン7が示されている。
頚部用スクリューピン7は、第1実施形態の頚部用スクリューピン2と同様に、長管骨の固定、特に大腿骨頚部51(図1)の固定に有効である。また、頚部用スクリューピン7は、図9に示すように、頚部用スクリューピン2と略同じ構成を備え、ピン本体71と、ピン本体71が挿通される座金72と、ピン本体71に係合するナット73とを備えている。
ピン本体71には、頚部用スクリューピン2のピン本体21と同様に、先端側に二条のねじ山が形成された二条ねじ部711と、中間部に一条のねじ山が形成され、ナット73が螺合する一条ねじ部712と、基端部に図示しない連結部材と係合する係合部713とが形成されている。
なお、頚部用スクリューピン7は、前述の各スクリューピン2、3、4、6と同様に、ステンレス等の金属により形成されている。
【0052】
図10には、ピン本体71の二条ねじ部711を示す平面図が示されている。
図10に示すように、二条ねじ部711には、頚部用スクリューピン2の二条ねじ部211と同様に、高さ寸法の大きい高ねじ山711A1および高さ寸法の小さい低ねじ山711A2が交互に形成された二条のねじ山711Aが形成されている。また、図示を略したが、この高ねじ山711A1および低ねじ山711A2は、それぞれ先端側フランク角が略0°、基端側フランク角が略45°で形成されており、ピン本体71が全体として逆かさ状に形成されている。
【0053】
ここで、二条ねじ部711の先端側および基端側には、セルフドリリング用の切込み711Bが、ピン本体71の軸を中心として点対象に、かつ、先端側から基端に向かってピン本体71の軸方向に沿って形成されている。この切込み711Bは、ピン本体21に形成された切込み211Bと異なり、ピン本体71の周方向沿って捻じれて形成されている。このため、二条ねじ部711を大腿骨頚部51に挿入する際に、ピン本体71の外径寸法より小さな穴を穿設しておけば、ピン本体71の周方向の回転によりドリルのように、ピン本体71が挿通する穴をピン本体71自身で形成させることができる。
【0054】
また、二条ねじ部711の先端部は、図示を略したが、略120°の角度をもって形成されている。これは、第1実施形態の頚部用スクリューピン6、一対の固定用スクリューピンである順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4と同様に、大腿骨頚部51にピン本体71を挿入する際に、ピン本体71の先端が大腿骨5を容易に貫通しないようにするための措置である。
【0055】
図11には、頚部用スクリューピン7における座金72とナット73の配置を示す斜視図が示されている。また、図12には、図11の一点鎖線XIIにおける座金72の断面図が示されている。
図11および図12に示すように、座金72は、頚部用スクリューピン2に設けられた座金22と同様に、大腿骨5側面に当接される部材であり、頚部用スクリューピン7では、平面視略長円形状に形成されている。この座金72の略中央には、ピン本体71が挿通する長孔721が形成されている。この長孔721は、ピン本体71の外径寸法より大きいルーズ孔として形成され、また、ナット73と対向する座金72の面72Aから反対側の面72Bにかけて傾斜して形成されている。
また、座金72の面72Aには、ナット73の先端部分が当接される第1当接面722および第2当接面723が形成されている。これらのうち、第1当接面722は、座金72の略中央に形成された長孔721の開口の周囲を囲むように形成されている。また、第2当接面723は、ナット73の先端部分の形状に応じて略凹曲面状に凹んで形成されている。
【0056】
ナット73は、頚部用スクリューピン2のナット23と同様に、座金72を固定する部材であり、ピン本体71の一条ねじ部712のねじ山に螺合する螺合部材である。このナット73は、ナット23と形状が異なる。すなわち、図11に示すように、ナット73は、座金72と対向する先端から基端にかけて、ピン本体71が挿通するねじ孔731が形成されており、このねじ孔731の内部には、ピン本体71の一条ねじ部712に螺合するねじ溝731Aが形成されている。また、ナット73の先端側には、略球面状に形成され、座金72と係合する球面部732が形成されており、基端側には、ねじ孔731の周囲を囲むように、4つの突出部733が等間隔で配置されている。
【0057】
ここで、座金72とナット73との係合について、図12を用いて説明する。
図12に示すように、座金72の第2当接面723は、ナット73の球面部732の形状に応じて略凹曲面状に形成され、この第2当接面723には、球面部732が傾斜して当接される。すなわち、球面部732の側面と、第2当接面723の曲面が合致するように当接される。このとき、ナット73が螺合しているピン本体71の軸線(図中一点鎖線X1)と、座金72の中心線と平行な直線(図中一点鎖線X2)とは、略135°の角度で交差する。この角度は、大腿骨頚部51と大腿骨骨幹52との交差角に略等しい角度である。
また、第1当接面722は、座金72の面72Aに形成されており、ナット73の球面部は、第1当接面722に略直交するように当接される。従って、図示を略したが、第1当接面722にナット73が当接した場合、ナット73が螺合するピン本体71と座金72とは、略直交する。
【0058】
従って、本発明の第2実施形態によれば、前述の(5−1) 〜(5−5) 、(5−7) および(5−8) と略同じ効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
座金72のナット73に対向する面72Aには、ナット73の先端に形成された略球面状の球面部732が当接される第1当接面722および第2当接面723が形成されている。このうち、第2当接面723は、球面部732の形状に合わせて略凹曲面状に形成されており、ナット73と傾斜状態で係合する。これによれば、ナット73が螺合するピン本体71と座金72との交差角度を、略135°とすることができる。従って、大腿骨頚部51と大腿骨骨幹52との交差角度と略同じ角度で大腿骨頚部51に頚部用スクリューピン7を挿入できるので、頚部用スクリューピン7による大腿骨5の接触面積が多くなり、大腿骨5の固定を強固に行うことができる。また、このとき、座金72は、大腿骨5側面に沿うように配置できるので、座金72による大腿骨5の固定を一層強固に行うことができる。さらに、座金72の面72Bは、大腿骨5側面と面で接触するので、座金72に対する荷重を大腿骨5に拡散させることができる。従って、座金72による大腿骨5の固定の際に、座金72が当接される大腿骨5側面を損傷することを防ぐことができる。
【0059】
座金72の第1当接面722に、ナット73を当接させた場合、ピン本体71の軸線と座金72の中心線とは、略直交する。従って、ピン本体72が固定する骨の骨軸に略直交して挿入される場合においても、座金72を骨の側面に沿って配置することができる。従って、前述の第2当接面723での場合と同様に、骨の固定を一層強固に行うことができるとともに、骨の損傷を防ぐことができる。また、頚部用スクリューピン7を、大腿骨頚部51に用いるだけでなく、大腿骨骨幹52や他の骨に対しても利用することもできるので、頚部用スクリューピン7の汎用性を拡張することができる。
【0060】
ナット73と当接する座金72の当接面を、第1当接面722および第2当接面723としたことにより、ナット73の球面部732が接触する座金72の面72Aの面積を小さくすることができる。従って、座金72の大きさを、第1実施形態の頚部用スクリューピン2の座金22に比べて小さく形成することができる。
【0061】
〔3.第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態および第2実施形態と比較して、創外固定器の形状、構成、創外固定器が装着される骨の骨折位置において相異点を有する。
【0062】
図13には、本発明の第3実施形態に係る創外固定器1Aが示されている。
創外固定器1Aは、骨、特に長管骨の固定する固定器具である。この創外固定器1Aは、図13に示すように、長管骨50に装着されており、長管骨50の骨軸に略平行に配置される軸状部材であるパイプ1A1と、このパイプ1A1の両端部に取り付けられる2つの取付部材1A2とを備えている。これら取付部材1A2のそれぞれには、2つの保持部材1A3が設けられており、それぞれの保持部材1A3には、第1実施形態で示した固定用スクリューピンとしての一対の順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4のいずれかが保持されている。これら順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4は、長管骨50の骨折部位503を挟む第1骨片501および第2骨片502に、それぞれの骨軸に対して略直交するように、それぞれ一対ずつ挿入される。
ここで、第1骨片501および第2骨片502の骨折部位503に近い部位には、順かさ状スクリューピン3が挿入され、逆に、骨折部位503から離れた部位には、逆かさ状スクリューピン4が挿入される。
【0063】
従って、本発明の第3実施形態の創外固定器によれば、前述の(5−5) および(5−8) と略同じ効果を奏することができる。
すなわち、長管骨50において、骨折部位503に近い部位は、押込強度が求められるが、この部位には、高い押込強度を有する順かさ状スクリューピン3が挿入される。また、骨折部位503から離れた部位は、引抜強度が求められるが、この部位には、高い引抜強度を有する逆かさ状スクリューピン4が挿入される。これによれば、創外固定器1Aに対して、押し込み方向の力が加わった場合には、順かさ状スクリューピン3がその力に抗し、引抜方向の力が加わった場合には、逆かさ状スクリューピン4がその力に抗する。従って、強固に長管骨50を固定できるとともに、創外固定器1Aを安定して長管骨50に装着することができる。
【0064】
また、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4の先端には、切込み32(逆かさ状スクリューピン4の切込みは図示省略)が形成されているので、それぞれの順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4の周方向の回転に伴う挿入を容易に行うことができる。また、挿入に伴って、それぞれのスクリューピン3、4が挿通するねじ溝を形成することができるので、挿入作業を簡素化することができる。
【0065】
〔4.実施形態の変形〕
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
[4−1] 前記第1および第2実施形態では、創外固定器1に保持される頚部用スクリューピン2、6、7を大腿骨頚部51に挿入し、また、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4を大腿骨骨幹52に挿入したが、本発明はこれに限らず、他の骨に本発明を採用してもよい。すなわち、略全ての長管骨の固定に、本発明を採用してもよい。また、この場合、頚部用スクリューピン2、6、7を長管骨の頚部に挿入するだけでなく、骨幹に挿入してもよい。
【0066】
[4−2] 前記第1および第2実施形態では、創外固定器1に頚部用スクリューピン2、7を用いたが、本発明は、これに限らない。すなわち、体内埋め込み式の固定器に採用してもよい。この場合、頚部用スクリューピン2の長さ寸法等は適宜変更してもよい。また、創外固定器1の構成等も変更可能である。すなわち、頚部用スクリューピン2を保持する固定器であれば、創外固定器の構成およびスクリューピンの保持本数等は問わない。なお、第3実施形態で示した創外固定器1Aにおいても、同様のことが言える。
【0067】
[4−3] 前記第1および第2実施形態では、頚部用スクリューピン2、7のピン本体21、71に形成されたねじ山211A、711Aは、先端側フランク角が略0°で、基端側フランク角が略45°となるように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、先端側フランク角が、基端側フランク角より小さくなるようにねじ山211A、711Aが形成されていればよい。
同様に、前記各実施形態で示した一対の固定用スクリューピンである順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4においても、角度を限定するものではない。すなわち、順かさ状スクリューピン3のねじ山31においては、先端側フランク角が基端側フランク角より大きい順かさ状に形成され、また逆かさ状スクリューピン4のねじ山41においては、先端側フランク角が基端側フランク角より小さい逆かさ状に形成されていればよい。これによれば、逆かさ状に形成したスクリューピンにより、引抜強度を向上することができ、順かさ状に形成したスクリューピンにより、押込強度を向上することができる。
【0068】
[4−4] 前記第1および第2実施形態では、座金22、72は、略円形状部材および長円形状部材とし、略中央に長孔221、721が形成されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、ピン本体21、71が挿入され、固定する骨の外面に当接されるように角度調整が可能、または、所定の角度で当接されるような構成であれば、略矩形状部材であってもよく、座金22、72の形状変更等は問わない。
【0069】
[4−5] 前記第2実施形態では、頚部用スクリューピン7において、座金72の第2当接面723とナット73との当接により決定される座金72の中心線とピン本体71の軸線との交差角は、略135°としたが、本発明はこの角度に限定されるものではない。すなわち、頚部用スクリューピン7を挿入する骨の形状に合わせて、交差角は適宜変更して構成してもよい。なお、座金72の中心線とピン本体71の軸線との交差角を略135°とすれば、大腿骨頚部51を固定する場合において、大腿骨頚部51と大腿骨骨幹52との傾斜角に合わせて、頚部用スクリューピン7を大腿骨頚部51に挿入することができるので、大腿骨5の固定をより強固に行うことができる。
【0070】
[4−6] 前記各実施形態では、頚部用スクリューピン2、6、7、順かさ状スクリューピン3および逆かさ状スクリューピン4は、ステンレス等の金属製部材としたが、本発明はこれに限らず、チタン等の他の金属や合金により形成してもよい。これらスクリューピンの材料としてチタンを採用した場合、経年安定性を向上することができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、切開部分を最小限に抑え、強固に骨を固定でき、患者の負担を低減させるスクリューピンおよびこれを備えた創外固定器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る創外固定器を示す側面図
【図2】前記実施形態における頚部用スクリューピンを示す平面図
【図3】前記実施形態におけるピン本体の二条ねじ部を示す平面図
【図4】前記実施形態におけるピン本体のねじ山を示す一部断面図
【図5】前記実施形態における頚部用スクリューピンの座金およびナットを示す斜視図
【図6】前記実施形態における頚部用スクリューピンを示す平面図
【図7】前記実施形態における順かさ状スクリューピンを示す平面図
【図8】(A)前記実施形態における順かさ状スクリューピンのねじ山を示す一部断面図
(B)前記実施形態における逆かさ状スクリューピンのねじ山を示す一部断面図
【図9】本発明の第2実施形態に係る頚部用スクリューピンを示す平面図
【図10】前記実施形態におけるピン本体の二条ねじ部を示す平面図
【図11】前記実施形態における頚部用スクリューピンの座金およびナットを示す斜視図
【図12】前記実施形態における座金を示す断面図
【図13】本発明の第3実施形態に係る創外固定器を示す側面図
【図14】従来の固定器具を示す側面図
【符号の説明】
1・・・創外固定器
2、7・・・頚部用スクリューピン(スクリューピン)
3・・・順かさ状スクリューピン(固定用スクリューピン)
4・・・逆かさ状スクリューピン(固定用スクリューピン)
11・・・固定器本体
12・・・連結具
21、71・・・ピン本体
22、72・・・座金
23、73・・・ナット(螺合部材)
31・・・ねじ山
41・・・ねじ山
211、711・・・二条ねじ部
212、712・・・一条ねじ部
221、721・・・長孔(孔部)
222・・・当接面
723・・・第2当接面(当接面)
211A、711A・・・ねじ山
211B、711B・・・切込み[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a screw pin that penetrates a bone fracture site and fixes the bone fracture site, and an external fixator including the screw pin.
[0002]
[Background]
2. Description of the Related Art Conventionally, fixing devices that fix bones in the case of fractures and the like are known. Such a fixing device includes a plurality of shaft-like members inserted into bones to be fixed and a fixing member that holds and fixes these members. As such a fixing device, a fixing device used for the femoral neck is known (for example, see Patent Document 1).
[0003]
FIG. 14 shows a conventional fixing device 9 for fixing the femoral neck.
As shown in FIG. 14, the fixation device 9 is mainly used for the
[0004]
Two threaded
At this time, as a method of inserting the
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-8-112290
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, such a method has a problem that the burden on the patient becomes large, such as bleeding, because the incised portion becomes large. In particular, in the case of elderly people, there is a strong demand for a minimally invasive method for treatment with as little burden as possible.
In addition, in the case of elderly people, bone strength may be low due to osteoporosis or the like, and a fixing device with a higher degree of fixation is desired.
[0007]
An object of the present invention is to provide a screw pin and an external fixator including the screw pin that can minimize the incision portion and can firmly fix the bone to reduce the burden on the patient.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The screw pin of the present invention is a screw pin that penetrates a fracture site of a bone and fixes the fracture site, and is formed at the distal end of the penetration side, and a double thread portion in which screw threads having different heights are alternately arranged, And a pin body having a single thread formed in an intermediate portion embedded in the body, and a hole portion into which the pin body is inserted, and when penetrating through the fracture site, A washer that abuts on the outer surface of the bone, and a screwing member that is screwed into the single threaded portion and fixes the washer to the outer surface of the bone.
[0009]
According to the present invention, since the double thread portion having different heights is formed on the distal end side of the pin body, even if the bone density of the fracture site where the pin body is inserted is low, the higher thread is the pin body. Since it resists pulling out, the pulling strength of the pin body can be increased. Therefore, the pull-out strength of the screw pin is increased, and the fracture site can be more firmly fixed even when the bone strength is low due to osteoporosis or the like.
Also, since only half of the threads have a large diameter, the amount of torque when inserting the pin body into the fracture site can be reduced. Therefore, the insertion of the pin body can be facilitated, and the burden applied to the fracture site during the insertion can be reduced.
Furthermore, since the washer through which the pin main body is inserted is brought into contact with the outer surface of the bone, the fracture site can be fixed by the screw pin only by making an incision by bringing the washer into contact with the outer surface of the bone. Therefore, since the incision portion can be made small, bleeding can be reduced and the burden on the screw pin wearer can be reduced. Since such fixation is minimally invasive, it is particularly suitable for elderly people.
In addition, since the screwing member provided on the distal end side of the pin body fixes the washer to the outer surface of the bone, the outer surface of the bone can be reliably pressed by the washer.
[0010]
In this invention, it is preferable that the said double thread part is formed in the asymmetrical reverse bevel shape in which the front end side flank angle of a screw thread is smaller than a base end side flank angle.
In this case, it is preferable that the thread of the double threaded portion is formed with a distal flank angle of approximately 0 ° and a proximal flank angle of approximately 45 °.
Here, the flank angle means an angle formed by each flank with a straight line perpendicular to the axis of the screw pin in the cross section of the screw thread, and the flank means a surface connecting the top of the screw thread and the valley bottom. .
According to the present invention, the thread of the double threaded portion is formed in an asymmetric inverted head shape, and preferably the distal flank angle of the double threaded portion is approximately 0 ° and the proximal flank angle is approximately 45 °. Therefore, the resistance of the double thread portion, that is, the pulling strength can be increased with respect to the force in the direction of pulling out the pin body from the fracture site. Therefore, the pull-out strength of the screw pin can be further increased, and the fracture site can be more firmly fixed.
[0011]
In this invention, it is preferable that the notch for self-drilling extended along the axial direction of the said pin main body is formed in the front-end | tip of the said double thread part.
According to the present invention, a thread groove is formed in the fracture site together with the insertion of the pin body into the fracture site by cutting the tip of the double threaded portion. There is no need to form. Therefore, the insertion work of the pin body can be simplified. Moreover, since the area of the front-end | tip part of the pin main body inserted in a fracture site | part can be made small, insertion to a fracture site | part can be performed easily.
[0012]
In the present invention, the front end portion of the screwing member is formed in a substantially spherical shape, and the hole portion of the washer is a loose hole having a diameter larger than the diameter of the pin body, and the screwing member of the washer The contact surface is preferably formed in a substantially concave curved surface shape corresponding to the substantially spherical tip portion.
According to the present invention, the angle of the washer with respect to the pin body can be adjusted by the engagement with the screwing member having a substantially spherical tip at the contact surface of the washer. The washer can be placed in substantially parallel to the outer surface of the bone to ensure contact. Therefore, the fracture site can be reliably fixed.
[0013]
The external fixator of the present invention includes a fracture site fixing screw pin having a distal end penetrating the fracture site and a proximal end projecting outward from the fracture site, and a fixer body for fixing the fracture site fixing screw pin externally. The fracture pin fixing screw pin is the aforementioned screw pin.
[0014]
According to the present invention, as described above, the incised portion can be made smaller to reduce the burden on the patient. Further, the bone can be firmly fixed, and the external fixator can be stably attached to the bone.
[0015]
In the present invention, the fixator body has at least a pair of shaft-fixing screw pins penetrating the shafts of the bone having a fracture site, and a plurality of these shaft-fixing screw pins, A screw for fixing the fracture site, and the at least one pair of screw pins for fixing the diaphyseal portion is formed in an inverted shape in which the distal flank angle of the thread is smaller than the proximal flank angle. It is preferable to include a beveled screw pin and a forward beveled screw pin formed in a forward bevel shape in which the distal flank angle is larger than the proximal flank angle.
Further, in this case, the inverted beveled screw pin is formed so that the distal end side flank angle is 15 ° and the proximal end side flank angle is 30 °, and the forward beveled screw pin has a distal end side flank angle of 30 °. The base end side flank angle is preferably 15 °.
[0016]
According to the present invention, as the shaft pin fixing screw pin, at least a pair of screw pins that are forward and reverse are provided. According to this, the forward beveled screw pin can resist the force in the pushing direction with respect to the shaft pin fixing screw pin, and the reverse beveled screw pin can be resisted against the force in the pulling direction. Can resist. Here, the screw pin used in the conventional external fixator is formed with a symmetrical thread formed with substantially the same flank angle at the distal end and the flank angle at the proximal end. The indentation strength and pull-out strength against the diaphysis are not high. On the other hand, by providing a pair of forward beveled screw pins and reverse beveled screw pins, a forward beveled screw pin is inserted at the insertion position where high indentation strength is required. The insertion strength and the pull-out strength of the external fixator can be improved by inserting an inverted beveled screw pin at the insertion position where is required. Therefore, the bone fixing strength of the external fixator can be further increased, and the external fixator can be stably attached to the bone.
[0017]
The above invention relating to a diaphyseal fixing screw pin using a pair of such a forward beveled screw pin and an inverted beveled screw pin has a fracture site by a combination of a plurality of screw pins and a fixing device for holding these screw pins. It is also useful when fixing long bones or fixing bones sandwiching joint parts.
[0018]
In the case of fixing a long bone having a fracture site, a mode is considered in which a forward beveled screw pin is inserted inside and a reverse beveled screw pin is inserted into the shaft of the long bone with the fracture site in between. It is done. Here, a force was applied to the long bone having the fracture site in the direction of compressing the long bone from at least one end of the long bone, like the femur and tibia during walking motion. In this case, among a plurality of screw pins inserted so as to sandwich the fracture site, the inner screw pin close to the fracture site requires high indentation strength, and the outer screw pin away from the fracture site requires high pullout strength. Is required.
However, as described above, a conventional external fixator uses a screw pin having a substantially symmetrical thread, and the pushing strength and pull-out strength against the diaphysis required for such a screw pin are increased. Could not be realized.
On the other hand, in such a case, a forward beveled screw pin with a high indentation strength is inserted in a part close to the fractured part, and an inverted beveled screw pin with a high pulling strength is provided in a part away from the fractured part. By inserting it into the diaphysis, it is possible to improve the indentation strength and the pull-out strength with respect to the long bone.
[0019]
Similarly, in the case of fixing each bone sandwiching the joint part, similarly, a high push strength is required for the screw pin inserted in the inner part near the joint part of each bone, and it is separated from the joint part. A high pulling strength is required for the screw pin inserted in the outer portion. In this case, if the forward beveled screw pin is inserted at a location close to the joint site and the inverted beveled screw pin is inserted at a location outside the forward beveled screw pin with respect to the joint location, high indentation strength and pulling can be achieved. Strength can be realized.
Therefore, the bone fixing strength by the external fixator holding these screw pins can be increased.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, a first embodiment of the invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing an external fixator and a bone fixed to the external fixator according to the first embodiment of the present invention.
[0021]
(1) Configuration
As shown in FIG. 1, the
[0022]
The
[0023]
The forward
[0024]
In this embodiment, there is a
[0025]
(2) Neck screw pin
FIG. 2 is a schematic perspective view of the
As shown in FIG. 2, the
These members constituting the
[0026]
(2-1)
A double threaded
Further, the
[0027]
FIG. 3 is a plan view showing the double threaded
As shown in FIG. 3, the
In addition, the
[0028]
In addition, two
[0029]
FIG. 4 shows a partial cross-sectional view in the axial direction of the
As shown in FIG. 4, the
[0030]
(2-2)
FIG. 5 is a perspective view showing the arrangement of the
As shown in FIG. 5, the
A
[0031]
(2-3)
The
A
A substantially spherical
[0032]
FIG. 6 shows a partially enlarged view of the
The
[0033]
As shown in FIG. 6, the
The formation range of the
The two
Moreover, although the illustration of the tip of the double threaded
[0034]
Here, the difference in the structure of the cervical screw pins 2 and 6 will be described in detail.
As described above, the
Here, the reason why the outer diameter of the
The outer diameter of the
In addition, as long as the space which can insert two or more cervical screw pins 2 is ensured, you may insert the
[0035]
(3) Fixing screw pin (forward
FIG. 7 shows a plan view of the forward
As described above, the fixing screw pin is configured to include the forward
Although not shown, the other inverted beveled screw pin 4 inserted in a position away from the fracture site 55 (FIG. 1) of the
[0036]
FIG. 8 shows an enlarged view of the
8A and 8B, the directions indicated by the arrows B and C indicate the tip directions of the forward
[0037]
As shown in FIG. 8 (A), the
On the other hand, as shown in FIG. 8B, the
[0038]
(4) Measurement of pull-out strength
Hereinafter, the pullout strength of the screw pins having the inverted bevel will be described in comparison with the pullout strength of the U-shaped and forward beveled screw pins.
A foamed resin sample having a density equivalent to that of normal bone and a foamed resin sample having a density equivalent to that of osteoporotic bone are fixed to a jig, and each of the foamed resin samples has a U-shape, forwardness, and inverted bulkiness. Each screw pin having a screw thread is inserted approximately vertically into a predetermined length, and the pullout strength of each screw pin is measured under the following measurement conditions. The pullout strength in this case is a measured value indicating the maximum load (maximum resistance) obtained from the load-displacement curve in this measurement. In these measurements, it is preferable that the length between the protrusions of the jig for fixing each foamed resin sample is 5 times or more the outer diameter of the screw pin.
The configuration of each screw pin is shown in Table 1, and the measurement results are shown in Table 2.
(Measurement condition)
Measuring instrument: Universal testing machine EHF-FB (manufactured by Shimadzu Corporation)
Foamed resin sample as normal bone:
Styrofoam RB-GK (Dow Chemical Co., Ltd.)
(Density: 36.6 kg / m 3 )
Sample of foam resin as bone of osteoporosis patient:
Styrofoam B2 (Dow Chemical Co., Ltd.)
(Density: 28.5 kg / m 3 )
Drawing speed: 5mm / min
Load: 10kN
[0039]
[Table 1]
[0040]
[Table 2]
[0041]
As shown in the test results in Table 2, in the test using two types of foamed resin samples that are considered to be normal bones and bones of osteoporosis patients, the average value is the highest in both cases. It is a screw pin. When an average value of screw pins having U-shaped threads is set to 100, and relative comparison is made with screw pins having forward and reverse beveled threads, U-shaped and forward bevels are obtained in the case of reverse beveled screw pins. The measured value is increased by about 10% compared to the screw pin. Accordingly, among these screw thread shapes, the pulling strength of the inverted beveled screw pin is the highest, and the screw pin having the inverted bevel has the highest fixing force in the pulling direction.
[0042]
(5) Effects of the first embodiment
According to this embodiment, there are the following effects.
(5-1) A double threaded
In addition, since half of the
[0043]
(5-2) The
[0044]
(5-3) The
[0045]
(5-4) The
[0046]
(5-5) Self-
[0047]
(5-6) The
[0048]
(5-7) Since the
[0049]
(5-8) A forward
[0050]
[2. Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. 2nd Embodiment has a different point in the structure of each member provided in the screw pin for neck parts compared with 1st Embodiment. In the following description, parts that are the same as or substantially the same as those already described are assigned the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0051]
FIG. 9 shows a cervical screw pin 7 used in the
Similarly to the
Similar to the
The cervical screw pin 7 is formed of a metal such as stainless steel like the above-described
[0052]
FIG. 10 is a plan view showing the
As shown in FIG. 10, in the
[0053]
Here, on the distal end side and the proximal end side of the double threaded
[0054]
In addition, the tip of the double threaded
[0055]
FIG. 11 is a perspective view showing the arrangement of the
As shown in FIGS. 11 and 12, the
A first abutting
[0056]
Similar to the
[0057]
Here, the engagement between the
As shown in FIG. 12, the
The
[0058]
Therefore, according to the second embodiment of the present invention, substantially the same effects as the above (5-1) to (5-5), (5-7) and (5-8) can be obtained. The effect of can be produced.
A first abutting
[0059]
When the
[0060]
The contact surface of the
[0061]
[3. Third Embodiment]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. The third embodiment differs from the first and second embodiments in the shape and configuration of the external fixator and the bone fracture position where the external fixator is mounted.
[0062]
FIG. 13 shows an
The
Here, the forward
[0063]
Therefore, according to the external fixator of the third embodiment of the present invention, substantially the same effects as the above (5-5) and (5-8) can be obtained.
That is, in the long bone 50, a portion close to the fractured portion 503 is required to have indentation strength, and the forward
[0064]
Further, since the notches 32 (the notches of the inverted beveled screw pins 4 are not shown) are formed at the ends of the forward beveled screw pins 3 and the inverted beveled screw pins 4, the respective forward beveled screw pins 3. And the insertion accompanying the rotation of the inverted beveled screw pin 4 in the circumferential direction can be easily performed. Moreover, since the screw groove which each
[0065]
[4. Modification of Embodiment]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and includes other configurations and the like that can achieve the object of the present invention, and includes the following modifications and the like.
[4-1] In the first and second embodiments, the cervical screw pins 2, 6, 7 held by the
[0066]
[4-2] In the first and second embodiments, the cervical screw pins 2 and 7 are used for the
[0067]
[4-3] In the first and second embodiments, the
Similarly, the angle is not limited in the forward
[0068]
[4-4] In the first and second embodiments, the
[0069]
[4-5] In the second embodiment, in the neck screw pin 7, the center line of the
[0070]
[4-6] In each of the above embodiments, the cervical screw pins 2, 6, 7, the forward
[0071]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a screw pin that can minimize an incision portion and can firmly fix a bone and reduce a burden on a patient, and an external fixator including the screw pin.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an external fixator according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a cervical screw pin in the embodiment.
FIG. 3 is a plan view showing a double thread portion of the pin body in the embodiment.
4 is a partial cross-sectional view showing a thread of a pin body in the embodiment. FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a washer and a nut of a neck screw pin in the embodiment.
FIG. 6 is a plan view showing a cervical screw pin in the embodiment.
FIG. 7 is a plan view showing a forward beveled screw pin in the embodiment.
FIG. 8A is a partial cross-sectional view showing a thread of a forward beveled screw pin in the embodiment.
(B) Partial sectional view showing the thread of the inverted beveled screw pin in the embodiment
FIG. 9 is a plan view showing a screw pin for a neck according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a plan view showing a double thread portion of the pin body in the embodiment.
11 is a perspective view showing a washer and a nut of a neck screw pin in the embodiment. FIG.
FIG. 12 is a sectional view showing a washer in the embodiment.
FIG. 13 is a side view showing an external fixator according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a side view showing a conventional fixing device.
[Explanation of symbols]
1 ... external fixator
2, 7 ... Neck screw pin (screw pin)
3 ... Forward beveled screw pin (fixing screw pin)
4 ... Reverse beveled screw pin (fixing screw pin)
11 ... Fixture body
12 ... Connector
21, 71 ... Pin body
22, 72 ... Washers
23, 73... Nut (screwing member)
31 ... Thread
41 ... Thread
211, 711 ... Double threaded thread
212, 712 ... single thread
221, 721 ... long hole (hole)
222 ... Contact surface
723 ... 2nd contact surface (contact surface)
211A, 711A ... Thread
211B, 711B ... cutting
Claims (8)
貫通側先端に形成され、高さの異なるねじ山が交互に配置された二条ねじ部、及び、体内に埋設される中間部分に形成される一条ねじ部を備えたピン本体と、
このピン本体が挿入される孔部を有し、前記骨折部位に貫通した際、体内に埋設されて前記骨の外面に当接する座金と、
前記一条ねじ部と螺合し、この座金を前記骨の外面に固定する螺合部材とを備えていることを特徴とするスクリューピン。A screw pin that penetrates the fracture site of the bone and fixes the fracture site,
A pin main body provided with a double thread portion formed at the tip of the penetrating side and alternately arranged with different thread heights, and a single thread portion formed at an intermediate portion embedded in the body;
A washer that has a hole into which the pin body is inserted, and is inserted into the body and contacts the outer surface of the bone when penetrating the fracture site;
A screw pin comprising: a screwing member that is screwed to the single threaded portion and fixes the washer to the outer surface of the bone.
前記二条ねじ部は、ねじ山の先端側フランク角が基端側フランク角より小さい非対称な逆かさ状に形成されていることを特徴とするスクリューピン。The screw pin according to claim 1,
The screw pin is characterized in that the double threaded portion is formed in an asymmetrical inverted bevel shape in which the tip flank angle of the thread is smaller than the base end flank angle.
前記二条ねじ部のねじ山は、先端側フランク角が略0°で、基端側フランク角が略45°で形成されていることを特徴とするスクリューピン。The screw pin according to claim 2,
The screw thread of the said double thread part is a screw pin characterized by the front end side flank angle being substantially 0 ° and the base end side flank angle being substantially 45 °.
前記二条ねじ部の先端には、前記ピン本体の軸方向に沿って延びるセルフドリリング用の切込みが形成されていることを特徴とするスクリューピン。In the screw pin according to any one of claims 1 to 3,
A screw pin, characterized in that a self-drilling cut extending along the axial direction of the pin body is formed at the tip of the double threaded portion.
前記螺合部材の先端部分は、略球面状に形成され、
前記座金の孔部は、前記ピン本体の径よりも径の大きなルーズ孔とされ、この座金の前記螺合部材との当接面は、略球面状の先端部分に応じた略凹曲面状に形成されていることを特徴とするスクリューピン。In the screw pin according to any one of claims 1 to 4,
The tip portion of the screwing member is formed in a substantially spherical shape,
The hole portion of the washer is a loose hole having a diameter larger than the diameter of the pin main body, and the contact surface of the washer with the screwing member has a substantially concave curved surface shape corresponding to the substantially spherical tip portion. A screw pin that is formed.
前記骨折部位固定用スクリューピンは、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスクリューピンであることを特徴とする創外固定器。An external fixator comprising a fracture pin fixing screw pin having a distal end penetrating the fracture site and a proximal end projecting outward from the wound, and a fixer body for fixing the fracture site fixing screw pin externally. ,
The external fixation device, wherein the fracture site fixing screw pin is the screw pin according to any one of claims 1 to 5.
前記固定器本体は、先端部分にねじ山が形成され、前記骨折部位を有する骨の骨幹を貫通する少なくとも一対の骨幹部固定用スクリューピンと、これら複数の骨幹部固定用スクリューピン及び前記骨折部位固定用スクリューピンとを連結する連結具とを備え、
前記少なくとも一対の骨幹部固定用スクリューピンは、ねじ山の先端側フランク角が基端側フランク角より小さい逆かさ状に形成された逆かさ状スクリューピンと、先端側フランク角が基端側フランク角より大きい順かさ状に形成された順かさ状スクリューピンとを含んで構成されることを特徴とする創外固定器。The external fixator according to claim 6,
The fixing device main body has a screw thread formed at a distal end portion thereof, at least a pair of screw pins for fixing a diaphyseal portion penetrating through a bone shaft having the fracture portion, the plurality of diaphyseal portion fixing screw pins, and the fracture site fixing. A connector for connecting the screw pin for
The at least one pair of diaphyseal screw pins includes an inverted beveled screw pin formed in an inverted bevel shape in which the distal flank angle of the thread is smaller than the proximal flank angle, and the distal flank angle is the proximal flank angle. An external fixator comprising a forward beveled screw pin formed in a larger forward bevel shape.
前記逆かさ状スクリューピンは、先端側フランク角が15°、基端側フランク角が30°となるように形成され、
前記順かさ状スクリューピンは、先端側フランク角が30°、基端側フランク角が15°となるように形成されていることを特徴とする創外固定器。The external fixator according to claim 7,
The inverted beveled screw pin is formed so that the distal flank angle is 15 ° and the proximal flank angle is 30 °,
The external fixator, wherein the forward beveled screw pin is formed so that a distal flank angle is 30 ° and a proximal flank angle is 15 °.
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090224 |