JP2005063325A - 被認証装置、認証装置、及び認証システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の被認証装置は、乱数である第1の信号を出力する信号源と、前記第1の信号を引数とする所定の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数の値を計算し、その計算結果である第2の信号を出力する関数計算手段と、前記第1の信号と前記第2の信号とを多重化して出力する信号多重化手段と、を有する。
【選択図】 図1
Description
一方、電池パック702においては、ベクトル信号aを引数とする関数fを有する関数計算手段721は、送られてきたベクトル信号aに基づいてc=f(a)を計算し、応用機器701に送り返す(レスポンス)。ベクトル信号cは、q個の要素(スカラー値)cj(1≦j≦q)を有するベクトル値である。
比較手段713は、比較結果がb=cとなれば装着された電池パックは正当であると判断し、スイッチ714をオンにする。2次電池722が完全放電した場合、商用交流電力(図示しない)を直流電圧に変換する電源回路715は電池パック702の2次電池722を充電する。商用交流電力が供給されない場合、2次電池722が放電して、応用機器701の電源回路715に電力を供給する。比較手段713は、b≠cであれば電池パック702は不正であると判断し、スイッチ714をオフにして、応用機器701と電池パック702との間での充放電を禁止する。
本発明は、被認証装置から認証装置への一方向の通信方式で、認証装置が装着した被認証装置が正当か否かの判断を正確にでき且つなりすましが困難な被認証装置、認証装置及び認証システムを提供することを目的とする。
本発明は、小型で消費電力が少なく安価な被認証装置、認証装置及び認証システムを提供することを目的とする。
本発明によれば、認証装置が被認証装置を認証できる小型で消費電力が少なく安価な被認証装置、認証装置及び認証システムを実現できるという有利な効果が得られる。
図1を用いて本発明の実施の形態1の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態1の認証システムは、被認証装置である電池パック101と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態1において、電子装置は電池パック101を装着したパソコン等の応用機器102である。図1は電池パック101及び応用機器102の構成を示すブロック図である。図1においては、認証システムに係るブロックのみを示す。実施の形態1において、電池パック101は乱数を発生する信号源111、関数計算手段112、多重化手段113、2次電池114を有する。応用機器102は、分離手段121、関数計算手段122、比較手段123、スイッチ124、電源回路125を有する。電池パック101と応用機器102とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
比較手段123は、電池パック101が不正であると判断するとスイッチ124をオフにして、応用機器102と電池パック101との間での充放電を禁止する。電池パック101の充放電を実行しない。電池パック101が正当であれば、電池パック101の関数Fと応用機器102の関数Gとは等しい。
ここで、行列Cを、C=[cij]で表される(p×q)の行列で、1≦i≦p、1≦j≦q、cij∈{0,1}であって、Cの列ベクトル(c1j,c2j,・・・,cpj)Tは任意に定められたpビットの2進数であるとし、実施の形態1において関数Fとして例えば下記式(1)を採用するものとする。演算は行列の対応する要素毎に行う。Cは任意に定められ、送受双方で持つ鍵信号である。
ただし、この簡単な例では、A,Bが判明してしまうと、Cが分かってしまうので、多重化は、A,B=F(A)を単純に並べるだけでは不十分である。信号の個々の成分を所定の規則(勿論これも秘密にしておく。)に従って相互に入れ替えて配置し、多重化することが必要である。
図2を用いて本発明の実施の形態2の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態2の認証システムは、被認証装置である電池パック101と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態2において、電子装置は電池パック101を装着したパソコン等の応用機器201である。図2は電池パック101及び応用機器201の構成を示すブロック図である。図2においては、認証システムに係るブロックのみを示す。図2において、図1と同一のブロックには同一の番号を付す。電池パック101は実施の形態1と同一であり、その説明を省略する。応用機器201は、分離手段121、逆関数計算手段211、比較手段123、スイッチ124、電源回路125を有する。電池パック101と応用機器201とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
比較手段123は電池パック101が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにし、不正と判断した場合はスイッチ124をオフにする。以下の動作は、実施の形態1と同様である。
図3を用いて実施の形態3の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態3の電池パック(被認証装置)及び応用機器(認証装置)は実施の形態1と類似しており、実施の形態3の電池パック301及び応用機器302が、実施の形態1と異なるところは、それぞれ遅延手段311、312を有することである。
実施の形態1において、もし不正な電池パックのメーカが、正当な電池パックの1組の出力信号(例えば、第1の信号Aと第2の信号Bとの多重化信号)を盗みだして、不正な電池パックに、その出力信号として記憶してしまえば、応用機器は、その不正な電池パックの出力信号が正しい故に、装着された不正な電池パックを正当なものであると誤認してしまう。
比較手段123は、第2の信号B(k−n)と関数値B’(k−n)とを入力し、B(k−n)=B’(k−n)であれば、関数FとGは等しく、装着された電池パック301を正当であると判断し、ベクトル信号B(k−n)≠B’(k−n)ならば、関数FとGは等しくなく、装着された電池パック301は不正であると判断する。
比較手段123は電池パック301が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにし、不正と判断した場合はスイッチ124をオフにする。以下の動作は、実施の形態1と同様である。
最初のn組の多重化信号は第1の信号Akを含むが、送るべき第2の信号B(k−n)がない。最初のn組の多重化信号は、第2の信号B(k−n)に代えてダミーデータを含んでも良い。同様に最後のn組の多重化信号は第2の信号B(k−n)を含むが、送るべき第1の信号Akがない。最後のn組の多重化信号は第1の信号Akに代えてダミーデータを含んでも良い。分離手段121は、不要なダミーデータを廃棄すれば良い。
図4を用いて本発明の実施の形態4の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態4の認証システムは、被認証装置である電池パック301と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態4において、電子装置は電池パック301を装着したパソコン等の応用機器401である。図4は電池パック301及び応用機器401の構成を示すブロック図である。図4においては、認証システムに係るブロックのみを示す。図4において、図3と同一のブロックには同一の番号を付す。電池パック301は実施の形態3と同一であり、その説明を省略する。応用機器401は、分離手段121、逆関数計算手段211、nセッション遅延手段312、比較手段123、スイッチ124、電源回路125を有する。電池パック301と応用機器401とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
本発明の実施の形態4の認証システムは、実施の形態3と同様の効果を奏する。
図5を用いて実施の形態5の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態5の電池パック(被認証装置)及び応用機器(認証装置)は、実施の形態3の電池パック及び応用機器と、遅延手段311、312の位置が異なる。
図5は、実施の形態5の電池パック501及び応用機器502の構成を示すブロック図である。図5において、図3と同一のブロックには同一の番号を付す。実施の形態3の電池パック301において、nセッション遅延手段311は、信号源111と関数計算手段112との間に直列に挿入されていた。実施の形態5の電池パック501において、遅延手段311は、信号源111から多重化手段113に向う経路に挿入されている。即ち、第1の信号Akは、関数計算手段112と同時にnセッション遅延手段311に入力される。関数計算手段112が出力する第2の信号Bkとnセッション遅延手段の出力である遅延された第1の信号A(k−n)とが多重化手段113で多重される。その多重化された多重化信号は端子103を通じて応用機器に伝送される。
本発明の実施の形態5の認証システムは、実施の形態3と同様の効果を奏する。
図6を用いて本発明の実施の形態6の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態6の認証システムは、被認証装置である電池パック501と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態6において、電子装置は電池パック501を装着したパソコン等の応用機器601である。図6は電池パック501及び応用機器601の構成を示すブロック図である。図6においては、認証システムに係るブロックのみを示す。図6において、図5と同一のブロックには同一の番号を付す。電池パック501は実施の形態5と同一であり、その説明を省略する。応用機器601は、分離手段121、逆関数計算手段211、nセッション遅延手段312、比較手段123、スイッチ124、電源回路125を有する。電池パック501と応用機器601とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
本発明の実施の形態6の認証システムは、実施の形態3と同様の効果を奏する。
なお、電池パックの多重化手段における多重化において、用いる関数を、A,Bを知っても容易に見破ることが出来ない場合は、第1、第2の信号A,Bを順次並べて送ることでも良いが、実施の形態1で挙げた例のように単純な関数の場合は、そこでも述べたように信号の個々の成分を所定の規則に従って相互に入れ替えて配置し、多重化することが必要になる。勿論この多重化の方法は秘密でなければならない。
更に、第1の信号A、第2の信号Bに加えて、ダミーデータである乱数D(セッションの度に乱数Dの値は異なる。)を多重化しても良い。これにより、関数が簡単な場合であっても、入出力の関係からその関数を見破られる虞が少なくなる。この場合、多重化の方法自体が認証の一つの条件となり、その方法を与える情報も鍵信号となる。
なお、実施の形態1〜6において関数形を設定するとしたが、複数の関数を備えておき、関数形設定信号に従って、その何れかを選ぶという構成にしても良いことは勿論である。
111 信号源
112、122 関数計算手段
113 多重化手段
114 2次電池
102、201、302、401、502、601、701 応用機器
121 分離手段
123 比較手段
124 スイッチ
125 電源回路
211 逆関数計算手段
311、312 遅延手段
Claims (14)
- 乱数である第1の信号を出力する信号源と、
前記第1の信号を引数とする所定の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数の値を計算し、その計算結果である第2の信号を出力する関数計算手段と、
前記第1の信号と前記第2の信号とを多重化して出力する信号多重化手段と、
を有することを特徴とする被認証装置。 - 遅延手段を更に有し、
前記遅延手段は前記信号源が出力した前記第1の信号を所定のセッション回数遅延させてから前記関数計算手段に伝送し、又は前記第2の信号を所定のセッション回数遅延させてから前記信号多重化手段に伝送し、且つ前記信号源が出力した前記第1の信号は、遅延なく前記信号多重化手段に伝送されることを特徴とする請求項1に記載の被認証装置。 - 遅延手段を更に有し、
前記遅延手段は、前記信号源が出力した前記第1の信号を所定のセッション回数遅延させてから前記信号多重化手段に伝送し、且つ前記信号源が出力した前記第1の信号は、遅延なく前記関数計算手段に伝送されることを特徴とする請求項1に記載の被認証装置。 - 前記信号多重化手段は、前記第1の信号と前記第2の信号の個々の成分を所定の規則に従って相互に入れ替えて配置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の被認証装置。
- 前記信号多重化手段は、前記第1の信号と前記第2の信号に加えて、ダミー信号を更に多重化することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の被認証装置。
- 前記被認証装置は電池パックであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の被認証装置。
- 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、第1の信号と、前記第1の信号に基づいて所定の関数により導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
正当な前記被認証装置が有する関数と同一の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数値を計算し、出力する関数計算手段と、
前記第2の信号と前記関数値とを比較し、両者が同一であれば被認証装置との接続を許可し、両者が同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
を有することを特徴とする認証装置。 - 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、第1の信号と、前記第1の信号に基づいて所定の関数により導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
正当な前記被認証装置が有する関数の逆関数を有し、前記第2の信号に基づいて前記逆関数値を計算し、出力する関数計算手段と、
前記第1の信号と前記逆関数値とを比較し、両者が同一であれば被認証装置との接続を許可し、両者が同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
を有することを特徴とする認証装置。 - 遅延手段を更に有し、
前記多重化信号に含まれる前記第2の信号は、その第2の信号を導出した前記第1の信号より所定のセッション回数遅延して伝送され、
前記遅延手段は、前記信号分離手段が出力した前記第1の信号を所定のセッション回数遅延させてから前記関数計算手段に伝送し、又は前記関数値を所定のセッション回数遅延させてから前記比較手段に伝送することを特徴とする請求項7に記載の認証装置。 - 遅延手段を更に有し、
前記多重化信号に含まれる前記第2の信号は、その第2の信号を導出した前記第1の信号より所定のセッション回数遅延して伝送され、
前記遅延手段は、前記信号分離手段が出力した前記第1の信号を所定のセッション回数遅延させてから前記比較手段に伝送することを特徴とする請求項8に記載の認証装置。 - 遅延手段を更に有し、
前記多重化信号に含まれる前記第1の信号は、その第1の信号に基づいて導出された前記第2の信号より所定のセッション回数遅延して伝送され、
前記遅延手段は、前記信号分離手段が出力した前記第2の信号を所定のセッション回数遅延させて前記比較手段に伝送することを特徴とする請求項7に記載の認証装置。 - 遅延手段を更に有し、
前記多重化信号に含まれる前記第1の信号は、その第1の信号に基づいて導出された前記第2の信号より所定のセッション回数遅延して伝送され、
前記遅延手段は、前記信号分離手段が出力した前記第2の信号を所定のセッション回数遅延させてから前記関数計算手段に伝送し、又は前記逆関数値を所定のセッション回数遅延させてから前記比較手段に伝送することを特徴とする請求項8に記載の認証装置。 - 前記被認証装置は2次電池を含む電池パックであって、前記電池パックが正当であれば前記電池パックの2次電池から電力を供給され及び/又は前記電池パックの2次電池を充電する電子装置であることを特徴とする請求項7から請求項12のいずれかの請求項に記載の認証装置。
- 請求項1に記載の前記被認証装置と請求項7又は請求項8に記載の前記認証装置とを有し、又は請求項2に記載の前記被認証装置と請求項9又は請求項10に記載の前記認証装置とを有し、又は請求項3に記載の前記被認証装置と請求項11又は請求項12に記載の前記認証装置とを有することを特徴とする認証システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003295624A JP2005063325A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | 被認証装置、認証装置、及び認証システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005063325A true JP2005063325A (ja) | 2005-03-10 |
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ID=34371803
Family Applications (1)
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JP2003295624A Pending JP2005063325A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | 被認証装置、認証装置、及び認証システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007195155A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-08-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 認証システム、及び認証装置 |
JP2009514502A (ja) * | 2005-10-26 | 2009-04-02 | アイティティ マニュファクチュアリング エンタープライジズ インコーポレイテッド | 暗視システム電力システムにおけるパルス幅通信方法およびシステム |
CN109713747A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-05-03 | 深圳运存科技有限公司 | 一种锂电池充电用智能控制系统 |
-
2003
- 2003-08-19 JP JP2003295624A patent/JP2005063325A/ja active Pending
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