JP2005062875A - 感熱性平版印刷版前駆体 - Google Patents
感熱性平版印刷版前駆体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005062875A JP2005062875A JP2004234783A JP2004234783A JP2005062875A JP 2005062875 A JP2005062875 A JP 2005062875A JP 2004234783 A JP2004234783 A JP 2004234783A JP 2004234783 A JP2004234783 A JP 2004234783A JP 2005062875 A JP2005062875 A JP 2005062875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- coating
- polymer
- printing plate
- lithographic printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】 親水性支持体ならびに赤外光吸収剤及びフェノール性モノマー単位を含んでなる現像液可溶性ポリマーを含んでなる親油性コーティングを含んでなり、ここでフェノール性モノマー単位のフェニル基は基Qにより置換されており、ここでQは構造
【化1】
を有し、且つフェニル基の炭素原子に共有結合しており、ここでL1、L2及びL3は連結基であり、a、b及びcは0又は1であり、そしてT1、T2及びT3は末端基である感熱性平版印刷版前駆体を開示する。基Qにより置換されたポリマーはコーティングの化学的抵抗性を向上させる。
【選択図】 なし
Description
本発明は感熱性平版印刷版前駆体に関する。
平版印刷機は、印刷機の胴上に搭載される印刷版のようないわゆる印刷マスターを使用する。マスターはその表面上に平版印刷画像を保有しており、該画像にインキを適用し、次いでインキをマスターから典型的には紙である受容材料上に転写することにより、プリントが得られる。通常のいわゆる「湿式」平版印刷の場合、インキならびに水性湿し液(aqueous fountain solution)(湿し液(dampening liquid)とも呼ばれる)が、親油性(又は疎水性、すなわちインキ−受容性、水−反発性)領域ならびに親水性(又は疎油性、すなわち水−受容性、インキ−反発性)領域から成る平版印刷画像に供給される。いわゆるドライオグラフィー印刷の場合、平版印刷画像はインキ−受容性及びインキ−非粘着性(ink−abhesive)(インキ−反発性)領域から成り、ドライオグラフィー印刷の間にはインキのみがマスターに供給される。
本発明の一側面は、印刷液及び印刷機化学品に対するコーティングの化学的抵抗性が向上した感熱性コーティングを含む感熱性平版印刷版前駆体を提供することである。
発明の詳細な記述
向上した印刷ランレングスを有する感熱性平版印刷版を得るために、湿し液及びインキのような印刷液に対する、ならびに版のため、ブランケットのため及び印刷機ローラーのための清浄化液のような印刷機化学品に対する感光性コーティングの化学的抵抗性を向上させることが重要である。これらの印刷性はコーティングの組成により影響を受け、ここでポリマーの型はこの性質のための最も重要な要素の1つである。
但しポリマーは以下の構造
L1、L2及びL3がそれぞれ連結基を示し、各基は独立してアルキレン、例えばメチレン、エチレン、プロピレンもしくはブチレン、アリーレン、例えばフェニレンもしくはナフタレン、ヘテロアリーレン、例えばピリジル、ピラジル、ピリミジルもしくはチアゾリルから選ばれるか、あるいはL2及びL3が一緒になって環状構造の形成に必要な原子を示し、
T1、T2及びT3が末端基を示し、各基は独立して水素又は場合により置換されていることができるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキル基から選ばれ、但しcが0である場合、T3は水素ではなく、あるいはT2及びT3が一緒になって、場合により他の環状構造と環付加していることができる環状構造の形成に必要な原子を示し、そしてa、b及びcが0又は1である
式1の構造を有する。
POL−01:ALNOVOL SPN452は、CLARIANT GmbHから得られるDowanol PM中の40重量%のノボラック樹脂の溶液である。
Dowanol PMは、1−メトキシ−2−プロパノール(>99.5%)及び2−メトキシ−1−プロパノール(<0.5%)から成る。
POL−02:ALNOVOL SPN400は、CLARIANT GmbHから得られるDowanol PMA中の44重量%のノボラック樹脂の溶液である。
Dowanol PMAは、2−メトキシ−1−メチル−エチルアセテートから成る。
POL−03:ALNOVOL HPN100は、CLARIANT GmbHから得られるノボラック樹脂である。
POL−04:DURITE PD443は、BORDEN CHEM INCから得られるノボラック樹脂である。
POL−05:DURITE SD423Aは、BORDEN CHEM INCから得られるノボラック樹脂である。
POL−06:DURITE SD126Aは、BORDEN CHEM INCから得られるノボラック樹脂である。
POL−07:BAKELITE 6866LB02は、BAKELITE AGから得られるノボラック樹脂である。
POL−08:BAKELITE 6866LB03は、BAKELITE AGから得られるノボラック樹脂である。
POL−09:KR 400/8は、KOYO CHEMICALS INCから得られるノボラック樹脂である。
POL−10:HRJ 1085は、SCHNECTADY INTERNATIONAL INCから得られるノボラック樹脂である。
POL−11:HRJ 2606は、SCHNECTADY INTERNATIONAL INCから得られるフェノールノボラック樹脂である。
POL−12:LYNCUR CMMは、SIBER HEGNERから得られる4−ヒドロキシ−スチレンとメチルメタクリレートのコポリマーである。
76.5gのPOL−01溶液(Dowanol PM中の40重量%)の混合物を100mlのDowanol PM及び10mlの水で希釈し、30℃とした。この混合物に、最初に4.275gのAM−01(0.07モル)を15分かけて加え、次いで水中のAl−01の35重量%の溶液の6g(0.07モル)を30分かけて加えた。添加の間に温度は35℃に上昇した。続いて混合物を65℃に加熱し、その温度でそれを3時間攪拌した。
ポリマーMP−02の製造:
AM−01の代わりに7.5gのAM−02を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−02の製造を行なった。
ポリマーMP−03の製造:
AM−01の代わりに5.25gのAM−03を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−03の製造を行なった。
ポリマーMP−04の製造:
AM−01の代わりに5.25gのAM−03を用い、AL−01の35重量%の溶液の6gの代わりに4.06gのAL−02(0.07モル)を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−04の製造を行なった。
ポリマーMP−05の製造:
AM−01の代わりに6.8gのAM−04を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−05の製造を行なった。
ポリマーMP−06の製造:
AM−01の代わりに9.3gのAM−05を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−06の製造を行なった。
ポリマーMP−07の製造:
AM−01の代わりに4.98gのAM−06を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−07の製造を行なった。
ポリマーMP−08の製造:
POL−01の代わりに76.5gのPOL−08溶液(Dowanol PM中の40重量%)を用い、AM−01の代わりに4.98gのAM−06を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−08の製造を行なった。
ポリマーMP−09の製造:
AM−01の代わりに6.1gのAM−07を用いる以外は、ポリマーMP−01の製造と同じ方法でポリマーMP−09の製造を行なった。
試験1:
コーティングの調製:
以下の成分を混合することにより、コーティング溶液を調製した:
−206.07gのテトラヒドロフラン、
−Dowanol PM中の40重量%の濃度における、表1に挙げるフェノール性ポリマーの溶液の54.26g、
−371.03gのDowanol PM、
−262.09gのメチルエチルケトン、
−1.96gの赤外染料IR−1、
−Dowanol PM中の1重量%の濃度におけるBasonyl Blau 640の溶液の69.91g;Basonyl Blue 640は、BASFから商業的に入手可能な第4級トリアリールメタン染料である、
−Dowanol PM中の1重量%の濃度におけるTego Glide 410の溶液の27.97g;TegoGlide 410は、Tego Chemie Service GmbHの商業的に入手可能なポリシロキサンとポリ(アルキレンオキシド)のコポリマーである、
−6.71gの3,4,5−トリメトキシ桂皮酸。
−試験溶液1:水中の50重量%の濃度におけるイソプロパノールの溶液、
−試験溶液2:イソプロパノール、
−試験溶液3:ANCHORから商業的に入手可能なEMERALD PREMIUM MXEH。
−0:攻撃なし、
−1:コーティングの表面の光沢が変化、
−2:コーティングの小さい攻撃(厚さが減少する)、
−3:コーティングの重度の攻撃、
−4:完全に溶解したコーティング。
試験2:
コーティングの調製:
試験1において記載した比較実施例1及び本発明の実施例1と同じ方法で比較実施例3及び本発明の実施例10〜18を調製した。
−試験溶液4:ANCHOR WASH R−228は、ANCHORから商業的に入手可能なローラー及びブランケットクリーナーである。
Claims (6)
- L1、L2及びL3がそれぞれ連結基を示し、各基は独立してアルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレンから選ばれるか、あるいはL2及びL3が一緒になって環状構造の形成に必要な原子を示し、
T1、T2及びT3が末端基を示し、各基は独立して水素又は場合により置換されていることができるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキル基から選ばれ、但しcが0である場合、T3は水素ではなく、あるいはT2及びT3が一緒になって、場合により他の環状構造と環付加していることができる環状構造の形成に必要な原子を示し、そしてa、b及びcが0又は1である請求項1に従う平版印刷版前駆体。 - aが0であり、T1が水素である請求項1又は2に従う平版印刷版前駆体。
- T2及び/又はT3が5−もしくは6−員複素芳香族基を含んでなる請求項1〜3のいずれかに従う平版印刷版前駆体。
- 該コーティングがさらに溶解抑制剤を含んでなり、且つ前駆体がポジティブ作用性平版印刷版前駆体である請求項1〜4のいずれかに従う平版印刷版前駆体。
- 該コーティングがさらに潜在的ブレンステッド酸(latent Broensted acid)及び酸−架橋可能な化合物を含んでなり、前駆体がネガティブ作用性平版印刷版前駆体である請求項1〜5のいずれかに従う平版印刷版前駆体。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP03102522 | 2003-08-13 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005062875A true JP2005062875A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34354540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004234783A Pending JP2005062875A (ja) | 2003-08-13 | 2004-08-11 | 感熱性平版印刷版前駆体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005062875A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010906A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | 感光性組成物及びそれを用いた平版印刷版原版 |
JP2007101976A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Fujifilm Corp | 平版印刷版の製造方法 |
EP2161129A2 (en) | 2008-09-09 | 2010-03-10 | Fujifilm Corporation | Photosensitive lithographic printing plate precursor for infrared laser |
JP2010533312A (ja) * | 2007-07-09 | 2010-10-21 | イーストマン コダック カンパニー | 低pH現像液溶解性を有する画像形成性要素 |
-
2004
- 2004-08-11 JP JP2004234783A patent/JP2005062875A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010906A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | 感光性組成物及びそれを用いた平版印刷版原版 |
JP2007101976A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Fujifilm Corp | 平版印刷版の製造方法 |
JP2010533312A (ja) * | 2007-07-09 | 2010-10-21 | イーストマン コダック カンパニー | 低pH現像液溶解性を有する画像形成性要素 |
EP2161129A2 (en) | 2008-09-09 | 2010-03-10 | Fujifilm Corporation | Photosensitive lithographic printing plate precursor for infrared laser |
US8263311B2 (en) | 2008-09-09 | 2012-09-11 | Fujifilm Corporation | Photosensitive lithographic printing plate precursor for infrared laser |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1554347B1 (en) | Polymer for heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
US7781148B2 (en) | Dual-layer heat-sensitive imageable elements with a polyvinyl acetal top layer | |
EP1554117B1 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
JP2006503143A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体のためのポリマー | |
JP2006503144A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体のためのポリマー | |
WO2007099047A1 (en) | A heat-sensitive positive-working lithographic printing plate precursor | |
US7425402B2 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
EP1506858A2 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
JP2005062870A (ja) | 平版印刷版の後焼付けのための方法 | |
EP1738901B1 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
JP2006517306A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体 | |
US10221269B2 (en) | (Ethylene, vinyl acetal) copolymers and their use in lithographic printing plate precursors | |
US7678533B2 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
US7270930B2 (en) | Heat-sensitive positive working lithographic printing plate precursor | |
US7455949B2 (en) | Polymer for heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
JP2005062875A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体 | |
US20060060096A1 (en) | Polymer for heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
US7198877B2 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
US20070292809A1 (en) | Process for the Production of Double-Layer Heat-Sensitive Imageable Elements | |
US7458320B2 (en) | Polymer for heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
EP1297950A2 (en) | Heat-sensitive lithographic printing plate precursor | |
JP2004341484A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体 | |
JP2005181964A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体 | |
JP2003162053A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体 | |
JP2004102279A (ja) | 感熱性平版印刷版前駆体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070731 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080319 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20081110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20081110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091110 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100427 |