JP2005062453A - 秘話送信装置、秘話受信装置、秘話プログラム - Google Patents

秘話送信装置、秘話受信装置、秘話プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 小容量のCPUでも充分に秘話機能を実現可能な秘話送信装置及び秘話受信装置を提供する。
【解決手段】 符号化により圧縮された複数のインデックスを伝送し、各インデックスにより各種パラメータを再現し、音声を復号する形式の音声符号化方法で通信を行なう場合、伝送するインデックスを正規のインデックスから他のインデックスに変換し、受信側ではその変換されたインデックスを正規のインデックスに復元して正しい音声を復号する。インデックスを正しいインデックスに復元できない受信者は正常な復号が阻害され、音声の受聴は不能となる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、VoIP等を使用する際、インターネットなどのオープンなネットワークにおいて、悪意のある第三者によりその情報が盗聴されないように伝送する秘話送信装置及び秘話受信装置、秘話プログラムに関する。
IP(Internet Protocol)を用いた安価な通信手段であるVoIP(Voice over Internet Protocol)は、従来の固定電話と異なりIP技術を用いネットワーク(NW)を他のデータとともに利用することで、安価な通信を実現している。用いるネットワークとしてインターネットなどのオープンなネットワークを利用することが多いため、第三者によって通信内容が盗聴される危険性は、従来の固定電話よりはるかに高いといえる。
従来、通信の秘密を保護するため、無線通信では暗号化やスクランブルの技術が用いられてきた。音声反転法のような単純な方式では、容易に解読されてしまうため、通信ごとにスクランブルパターンを変化させている。
一方、ネットワーク上の情報は必要に応じて、SSL(Secure Socket Layer)やIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)などの高度な暗号化技術を用いてその内容が保護されている。ただ、これらの暗号化技術は非常に多くの演算が必要であり、保護すべきデータが少ない場合には問題にならないが、音声通信など大量のデータをリアルタイムで保護するには専用のICチップが必要となる。
最近、パソコンやPDA(Personal Digital Assistance)を端末としてVoIP通信が行われるようになっている。手軽で便利であるが、これらの通信でもその内容を保護する必要がある。しかし、端末のCPU能力が限られている、あるいはバッテリィの制約により、少ない演算による保護法が必要である。
VoIPによる通信にはNWの有効利用などを図るため、種々の高能率符号化法が用いられている。用いる音声符号化方式としては、CELP(符号駆動型線形予測)、G.729または、AMR,AMR−WBなどが知られている。
それぞれの技術については、非特許文献1や非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4などに述べられている。
図11にG.729規格で用いられている伝送ビットの対応表を示す。音声符号化方式では例えば10msec程度の時間間隔で音声データをフレーム単位に区切り、各フレーム毎に図11に示す例では80ビットのビット系列に変換して伝送する。ビット系列の内部はインデックスと呼ばれる単位に区切られており、受信側では着信したビット系列を各インデックスに切り分けし、各インデックスに従って各種の符号帳を読み出し、符号帳から読み出したパラメータを用いて音声を再生する。
図12に一般によく知られている音声符号化器の一例を示す。音声符号化器はLSP(線形予測係数)計算部12と、LSP量子化部13と、合成フィルタ14と、ピッチ符号帳15と、雑音符号帳16と、利得部17と、加算部18と、利得予測部19と、利得符号帳20と、予測利得部21と、減算部22と、聴覚重み付けフィルタ23と、歪パワー計算部24と、符号出力部25とを具備して構成される。
LSP計算部12は入力音声データの各フレーム毎にLSP係数を算出する。LSP量子化部13はLSP計算部12で算出したLSP係数を量子化する。G.729規格では第nフレームのLSPパラメータΩn はフレーム間相関を用いる2段のベクトル量子化により量子化される。2段のベクトル量子化は次式で表わされる。
Figure 2005062453
Mは予測次数、Gi は予測係数、Cn は2段の量子化出力ベクトルであり、次式で表される。
Figure 2005062453
1Jは一段目の量子化出力を示し、図11に示す7ビットのインデックスL1−0〜L1−6に量子化される。C2J L は二段目低次の量子化出力、C2J Hは二段目高次の量子化出力を示す。これら二段目の量子化出力は5ビットのインデックスL1−0〜LL−4とLH−0〜LH−4に量子化される。
量子化により得られたLSP一段目インデックスL1−0〜L1−6とLSPニ段目インデックスLL−0〜LL−4及びLH−0〜LH−4は合成フィルタ14に設定され、合成フィルタ14の伝達関数A(Z)を決定する。これと共に、ピッチ符号帳15と雑音符号帳16から適当なピッチ周期と雑音パターンが読み出され、ピッチ周期と雑音パターンに利得部17で適当な利得を加算し、利得が加算されたピッチ周期と雑音パターンが加算部18で加算され、その加算結果が駆動信号として合成フィルタ14に印加され、合成フィルタ14で音声を合成する。
合成された音声は減算部22で入力音声から減算されその減算値として歪み成分を取り出す。歪み成分に聴覚重み付けフィルタ23で重み付けされ、歪パワー計算部24で歪パワーが計算される。歪パワー計算部24はピッチ符号帳15と雑音符号帳16と利得符号帳20のそれぞれで選択するピッチ周期、雑音パターン、利得のそれぞれを探索し、歪パワーが最小となるパラメータを抽出する。歪パワーが最小となるパラメータの各符号帳の格納位置からピッチ周期インデックスP1−0〜P1−7とP2−0〜P2−4及び雑音符号帳パルス位置インデックスC1−0〜C1−9とC2−0〜C2−12及び雑音符号帳パルス符号インデックスS1−0〜S1−3と、S2−0〜S2−3及び利得符号帳1インデックスGA1−0〜GA1−2とGA2−0〜GA2−2及び利得符号帳2インデックスGB1−0〜GB2−3とGB2−0〜GB2−3が決定され、これらの各インデックスが符号出力部25に寄せ集められ、80ビットのビット系列に整列されて送り出される。この符号化動作がフレーム毎に繰返されてビット系列が受信装置に送り届けられる。
図13に受信装置側に設けられる復号化器の構成を示す。復号化器にはインデックス分離部31が設けられ、このインデックス分離部31で送られて来た80ビットのビット系列から各インデックスを分離し、分離した各インデックスをピッチ符号帳32、雑音符号帳33、利得符号帳40及びLSP係数復号化部39のそれぞれに分配し、送られて来たインデックスに従って各符号帳でパラメータを選択し、選択されたパラメータを用いて合成フィルタ38の伝達関数A(Z)を選定し、合成フィルタ38で音声を復号する。
M.R.Schroeder and B.S.Atal:"Code-Excited Linear Prediction(CELP):High-quality Speech at Very LowRates",Proc.ICASSP’85,25.1.1, pp.937-940,1985 ITU-T Recommendation G.729-Coding of speech at 8-kbit/s using conjugate-structure algebraic-code-excited linear-prediction(CS-ACELP),COM 15-152-E,July,1995 AMR Speech Codec;General description,3GPP TS 26.071 AMR Wideband Speech Codec;General description,3GPP TS 26.171
インターネットなどのオープンなネットワークを用いて通信する際、悪意のある第三者により情報が搾取され、会話の内容が盗聴されないように伝送する情報を処理して、その通話内容や話者がわからないようにすることで通信の秘密を保護し、VoIPでの通話の安全性の向上を図ることである。また、演算量がほとんどかからない簡便な秘話方法であることが必要である。
この発明では音声符号化器から送り出される複数のインデックスで構成されるビット系列の中の少なくとも一つのインデックスを他のインデックスに変換するインデックス変換手段を設けた構成を特徴とするものである。
この発明の構成によれば符号化により抽出された正規のインデックスを他のインデックスに変換することにより、変換されたインデックスを用いて復号した場合には復号される音声は正規の復号条件とは異なる条件で復号される。この結果、歪みが与えられた状態で復号され、聴取が困難となり秘話が達せられる。
一方、正規の受信者はインデックスの復元方法を知ることができるから、着信したインデックスを正規のインデックスに復元することができる。この結果正規のインデックスを得ることができるから、正しい復号を実行することができる。
このように、この発明によればインデックスを変更するだけの操作により秘話を達することができるから、演算量を少なくすることができ、容量の小さいCPUでも充分に秘話を実現することができる。
この発明によれば音声符号器側にインデックスの変換を行なうインデックス変換手段を設けると共に受信側にはインデックス復元手段を設ける。インデックス変換手段とインデックス復元手段は対で構成され、各対が複数組設けられ、利用に当ってはどの対のインデックス変換手段とインデックス復元手段を用いるかを相互で決定する。この決定によりこの決定したインデックス変換手段を備えた符号化器にインデックス復元手段を備えた復号化器のみが通話が可能となり、秘話が達せられる。
図1にこの発明の実施例を示す。この実施例はこの発明の基本構成を示している。図1に示す符号化器100は図12を用いて説明した音声符号化器と等価である。また復号化器200は図13を用いて説明した音声復号化器と等価である。この発明では符号化器100側にインデックス変換手段110を設けると共に、復号化器200側にインデックス復元手段210を設けた構成を特徴とするものである。
インデックス変換手段110は図11に示した各インデックス内の任意の数のビットを入れ替えるか又は全てのビット変換する操作を実行する。インデックス内のビットの入れ替えを行なう場合、入れ替えによって大きい歪みが発生するビットの組合せ(インデックス相互の組合せ)を探索しておきマップを用意する。
マップには歪みが大きく発生するインデックスの組合せを複数用意し、どの組合せを使用するかを選択できるようにする。インデックス復元手段210にはインデックス変換手段110に用意したマップの逆変換テーブルを用意し、送信側からどの組合せを使用するかを受信側に連絡することにより適正な手順でインデックスを復元することができる。
インデックスの種類としては上述したようにLSP一段目インデックス及びLSP二段目インデックスと、ピッチ周期インデックス、利得インデックス等が存在する。以下に各インデックスを変換操作した場合の作用効果を説明する。
LSP量子化器の構成上、LSP一段目インデックスが音声の復号化性能に重要な役割を果たしている。従って、この発明による秘話装置を構成する場合、LSP一段目インデックスに変換操作を施すことは有効な方法となる。
7ビットのLSP一段目インデックスL1−0〜L1−6の中の一部のビットを入れ替えるか、又は全ビットを入れ替える変換マップを用意する。インデックスの変換としては例えばインデックスNO.に一定数を加算又は減算して新たなインデックスNO.に変換する等の方法が考えられる。
LSP一段目インデックスを変換操作した場合の性能を評価するため、学習外の音声男女各10名、計40サンプルに対して復号音声の歪みを求めた評価結果を図2に示す。図2において、CD(dB)はケプストラムディスタンスを指す。このケプストラムディスタンスは数値が大きい程歪み量が大きいことを表わす。SegSNR(dB)はセグメンタルSNRと称し、図3に示す測定回路で測定される。図3はこの発明を評価するための歪み測定回路を示す。図3に示す歪み測定回路では復号化器200−1にビット系列をそのまま入力し、復号化器200−2には外乱を与える手段としてインデックス変換手段110を通じてここではLSP一段目インデックスに変換操作を加えたビット系列を入力する。両復号化器200−1と200−2から出力される復号信号をSiとSnとした場合SegSNR測定器300では
SegSNR=10 log Si2/(Si−Sn)2 …(3)
を演算しセグメンタルSNRを算出する。(3)式から明らかなように、セグメンタルSNRは数値が小さい程歪み量が大きいことを意味する。
比較のためにLSP一段目インデックスを一定数ランダムに符号を誤らせた場合の評価結果を図4に示す。この実験ではフレーム毎にLSP一段目インデックスの中の1ビットの符号を反転させた場合、2ビットの符号を反転させた場合、3ビットの符号を反転させた場合、…の各場合のCDとSegSNRを測定した。この実験結果から明らかなようにLSP一段目インデックスの全ビット(7ビット)を所定のフレーム毎に反転させた場合より、本願発明のインデックス変換操作の方が歪み量が大きく、本願発明が効果的に機能していることがわかる。
AMR規格のLSF(LSPと等価)量子化法はG.729規格と同様に線形予測を用い、10次元のベクトルを3つにサブベクトル(3次元,3次元,4次元)に分割しベクトル量子を行なう。これら3分割したLSFベクトルのうち、一番ビット反転感度が高いベクトルのインデックスを他のインデックスに変換することにより復号音声に大きな劣化が生じ秘話を実現させる。そのため、3つのサブベクトルのうち、一番反転感度が高いベクトルのインデックスをあらかじめ作成したマッピングテーブルによって他のインデックスへ変換する。あるいは一定の規則にしたがって他のインデックスにマッピングする。例えば、一番低次のベクトルを対象とし、マッピングを行う等によりAMR規格にも本発明を適用することができる。
AMR−WB規格のLSI(LSPと等価)量子化法もG.729規格と同様に線形予測を用い、16次元のベクトルを2つにサブベクトル(9次元、7次元)に分割しベクトル量子化する。これらのサブベクトルはマルチステージの量子化により量子化される。一段目はサブベクトルをそのまま量子化し、二段目は9次元ベクトルをさらに3つにベクトル(サブサブベクトル)に分割、7次元ベクトルは3と4次元に分割し、それぞれ量子化される。これらのベクトルのうち一番ビット反転感度が高いベクトルのインデックスを他のインデックスに変換することにより復号音声に大きな劣化が生じ秘話を実現させる。そのため、これらのサブベクトルあるいはサブサブベクトルのうち、一番反転感度が高いベクトルのインデックスをあらかじめ作成したマッピングテーブルによって他のインデックスへ変換する。あるいは一定の規則にしたがって他のインデックスにマッピングする。例えば、低次のベクトルの一段目を対象とし、マッピングを行う等によりAMR−WB規格にも本発明を適用することができる。
(G.729規格において4周期インデックスの変換操作)
ピッチ周期は符号化処理では、復号音声の品質を大きく左右する要因であり、適切な処理によって復号音声を大きく歪ませることができる。
G.729規格では第1サブフレームのピッチ成分P1−0〜P1−7(図11)の一部(ビット反転感度が高いビット)がパリティビットPAによって保護されており、ビットNO.19〜ビットNO.24のいずれかが誤った場合には、パリティビットPAによって前フレームのピッチ周期が用いられる。
本発明では、この補間処理を用いてピッチ周期が一定値になるような操作をする。つまり、第1サブフレームのピッチ成分6ビット(ビットNO.19〜24)のいずれかのビットを反転操作する。本操作によりパリティビットは誤りと判定し、前フレームのピッチ周期値をそのまま用いる。第2サブフレームのピッチ周期は第1サブフレームの差分を±3の範囲で表現しているため、ピッチ周期はわずかな変化しかできず、ピッチ変化がなく抑揚が失われ秘話が達せられる。
ただし、この方法を採る場合保護されているピッチの特定のビットを単純に反転すると、容易に解読されるため、6ビットの任意の1ビットを操作する。例えば、LSPインデックスにもとづいて決定する。つまり、そのフレームで送られて来たLSPインデックスを6で割った余りの値とビットNO.19〜24を対応づけておき、各フレームごとに送られて来た逆変換前のLSPインデックスにもとづき対応ビットを反転する。
図5にある音声サンプルのフレーム番号310〜360におけるピッチ周期TOの変化を示す。原ピッチ周期(図5A)がフレーム番号340以降上昇に変化しているのに対して、本操作によってピッチ周期(図5B)がほとんど変化していないことがわかる。
AMR規格とAMR−WB規格のピッチの情報のビット反転感度に基づき、ビット反転感度の高いビットの幾つかを規則に従い反転し、秘話を実現する。両規格ともフレームを4つのサブフレームに分割しており、第2,4サブフレームのピッチ情報は第1、3サブフレームのピッチに対する差分で表現されている。すべてのサブフレームのピッチ情報のうちビット反転感度の高いものについて反転操作を行う、あるいは第1,3サブフレームのピッチ情報ビットのうち、ビット反転感度の高いものについて操作を行うことにより本発明を適用することができる。
(G.729規格において利得インデックスの変換操作)
利得に対する処理は、ピッチと同様にLSPインデックスにもとづき各サブフレームの該当ビットを反転する。より効率的に復号音声の歪を大きくするため、例えば、LPSの各インデックスごとに最もSegSNRが低下するビットをあらかじめ求めておき、LSPのマッピングテーブルに反転すべき利得インデックスのビットを付記しておく。フレームごとにLSPのインデックスに基づき、各サブフレームの該当ビットを反転操作する。
(AMR規格,AMR−WB規格への適用)
ビットが反転した時、最もSegSNRが低下する利得インデックスのビットをあらかじめ求めておき、フレームごとに符号化器と復号化器間で定めた規則に基づき、各サブフレームの該当ビットを反転操作することによりAMR規格及びAMR−WB規格でも利得インデックスへの変換操作を実現することができる。
(ビット反転感度)
ビットの符号が反転した時の復号音声の劣化の程度(ビットの反転感度)をセグメンタルSNR(SegSNR)によって分析した。客観値は図6に示す測定回路で測定した。つまり、図2との違いは復号化器200−2に外乱を与える手段としてビット符号反転器112を挿入した点である。このビット符号反転器112によりビット反転のない復号音声と反転を含む復号音声の間で求めた。各ビットの対応は図11に示す。各ビットの反転感度は、該当するビットを2フレーム毎に強制反転して求めた(R.V.Cox, W.B.Kleijn, and P.Kroon,“Robust CELP coders for noisy backgrounds and noisy channels,”Proc.ICASSP‘89, pp.739-742, 1989.)。各ビットに対する反転時のセグメンタルSNR(dB)の結果を図7に示す。入力音声は日本語計40文章を用いた。
ビット反転しないときには、セグメンタルSNRは非常に大きな値であり、セグメンタルSNRの低下が大きいほど反転感度が高いことを示す。
図7よりビットによって反転感度に大きな差があることがわかる。ピッチ周期とLSPパラメータの1段目の符号帳のインデックスがもっとも反転感度が高いことがわかる。第1サブフレームのピッチ周期インデックスの反転感度が等しいのは、パリティビットが付加されているためである。次に各利得インデックスの一部の感度が高いことがわかる。また、雑音符号帳やLSPパラメータの2段目の高次の符号帳のインデックスの感度が低い。雑音符号帳の位置情報の特定のビット(31,60)の感度が他より低いのは、第4のパルスが他のパルスとは量子化法が異なるためである。また、パルスの極性を示すビットが位置情報より反転感度が高いことがわかる。LSPパラメータの2段目の符号帳はスプリットベクトル量子化を用いているため、低次と高次のビットでは反転感度が異なる。また、ゲイン符号帳のインデックスはビットによってバラツキがあることがわかる。
(方式の評価,G.729)
本発明の秘話装置による音声波形の変化を図8に示す。原波形Aに対して、LSPインデックスを操作することで波形Bが大きく歪んでいることがわかる。次にピッチ周期インデックスの操作では、波形の変化は少ないが、より聞き取り難くなっている。最後に利得インデックスを操作することで、波形がさらに大きく歪んでいることがわかる。本方式を客観値で評価するため、音声40サンプルに対する客観評価結果を図9に示す。セグメンタルSNRの低下が大きいほど、CD値は大きいほど復号音声が劣化していることを示し、LSPインデックス、ピッチ周期インデックスおよび利得インデックスを操作することにより、セグメンタルSNRとCD値が大幅に劣化していることがわかる。
また、本発明を評価するため、フレームごとにランダムにビット誤りを挿入した場合と比較した。1フレーム80ビットに対して、10〜100%のビット誤りをランダムに挿入した時のセグメンタルSNRとCD値を図10に示す。本発明によれば、LSPインデックス7ビット、ピッチ周期インデックス1ビット及び利得インデックス2ビットの計10ビット(80ビットの内10ビット)を操作することによってセグメンタルSNRで約60〜70%(48〜56ビット)の誤り発生と同様の歪を生じさせていることがわかる。
図1に示した符号化器100及び復号化器200とインデックス変換手段110、インデックス復元手段210はそれぞれ秘話送信装置及び秘話受信装置として機能し、これら秘話送信装置及び秘話受信装置はコンピュータが読取り可能な符号によって記述された秘話プログラムをコンピュータにインストールし、コンピュータに実行させることにより実現することができる。この発明による秘話プログラムは磁気ディスク或はCD−ROMのような記録媒体からコンピュータにインストールするか、又は通信回線を通じてコンピュータにインストールすることができる。
この発明による秘話送信装置及び秘話受信装置はパーソナルコンピュータ或はPDAのような簡便なコンピュータにこの発明による秘話プログラムをインストールして実現され、インターネットのような通信網を通じてVoIP電話として利用することができる。
この発明の基本構成を説明するためのブロック図。 この発明の有効性を説明するための歪み測定値を表示した図。 図2に示した測定値を測定するための回路構造を説明するためのブロック図。 一般的な方法で復号音声に歪みを発生させた場合の歪み値を測定した測定例を説明するための図。 ピッチ周期インデックスを操作した場合と、操作しない場合のピッチ周期の変化を説明するためのグラフ。 ビット反転感度を測定する測定回路を説明するためのブロック図。 各ビットのビット反転感度の測定結果を示すグラフ。 各インデックスを操作した場合の波形の変化を説明するための波形図。 本発明による秘話装置の性能評価結果を説明するための図。 伝送されるビット系列の全ビットに対してランダムに誤りを挿入した場合の評価結果と本発明の評価結果を比較して示した図。 G.729規格で伝送されるビット系列のビットとインデックスとの対応を説明するための図。 G.729規格で用いられる符号化器の構成及び動作を説明するためのブロック図。 G.729規格で用いられる復号化器の構成及び動作を説明するためのブロック図。
符号の説明
100 符号化器
110 インデックス変換手段
200 復号化器
210 インデックス復元手段

Claims (9)

  1. 少なくとも入力音響信号の線形予測係数を計算する線形予測係数計算手段と、線形予測合成フィルタと、この線形予測合成フィルタを駆動するための駆動音源を生成するピッチ周期符号帳及び雑音符号帳と、音声の音量を合致させるための利得符号帳とを具備し、入力音響信号と前記線形予測合成フィルタで生成される合成音との誤差が最小となる状態を維持するための前記ピッチ符号帳で選択されるピッチ周期のパターン番号及び雑音符号帳で選択する雑音パターンのパターン番号、利得符号帳のパターン番号をそれぞれ複数のビットで構成されるインデックスとして抽出し、これら複数のインデックスを各フレーム毎にビット系列に整列して伝送する符号化器において、
    上記抽出された複数のインデックスの中の少なくとも一つのインデックスを他のインデックスに変換するインデックス変換手段を設けたことを特徴とする秒話送信装置。
  2. 線形予測合成フィルタと、この線形予測合成フィルタを駆動するための駆動音源を生成するピッチ符号帳と雑音符号帳及びこれらピッチ符号帳と雑音符号帳から読み出したピッチ周期パターン及び雑音パターンの利得を制御する利得制御手段とを具備し、着信したインデックスに従って上記線形予測合成フィルタの線形予測係数を決定し、更に送られて来たインデックスにより上記ピッチ符号帳及び雑音符号帳のそれぞれから各インデックスによって決定されるパターン番号のピッチ周期及び雑音パターンを読み出して上記駆動音源を生成し、上記線形予測合成フィルタで音響信号を復号する復号化器において、
    着信したインデックスを予め約束された手順に従って正規のインデックスに戻すインデックス復元手段を設けたことを特徴とする秘話受信装置。
  3. 請求項1に記載の秘話送信装置において、前記インデックス変換手段は量子化された線形予測係数のパターン番号を表わす正規のインデックスを他のインデックスに変換することを特徴とする秘話送信装置。
  4. 請求項1に記載の秘話送信装置において前記インデックス変換手段はピッチ周期符号帳により選択された正規のインデックスを他のインデックスに変換することを特徴とする秘話送信装置。
  5. 請求項4に記載の秘話送信装置において、前記インデックス変換手段は前記ピッチ周期符号帳により選択されたインデックスのうち、該当サブフレームのみで量子化される正規のインデックスを他のインデックスに変換することを特徴とする秘話送信装置。
  6. 請求項1に記載の秘話送信装置において、前記インデックス変換手段は前記利得符号帳のパターン番号を表わすインデックスのうち、利得符号帳により選択された正規のインデックスを他のインデックスに変換することを特徴とする秘話送信装置。
  7. 請求項1及び3乃至6のいずれかに記載の秘話送信装置において、前記インデックス変換手段は前記量子化された線形予測係数のパターン番号を表わすインデックス、ピッチ周期のパターン番号を表わすインデックス、利得符号帳のパターン番号を表わすインデックスのうち、2つ以上のパラメータの正規のインデックスを他のインデックスに変換することを特徴とする秘話通信装置。
  8. 請求項1及び3乃至6のいずれかに記載の秘話送信装置において、前記インデックス変換手段は前記量子化された線形予測係数のパターン番号を表わすインデックス、ピッチ周期のパターン番号を表わすインデックス、利得符号帳のパターン番号を表わすインデックスの全てのパラメータの正規のインデックスを他のインデックスに変換することを特徴とする秘話送信装置。
  9. コンピュータが読み取り可能な符号によって記述され、コンピュータを上記請求項1乃至8記載の秘話送信装置又は秘話受信装置の何れかとして機能させる秘話プログラム。
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