JP2005062132A - 半導体装置の検査方法および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の半導体解析において外観形状観察だけでは検出することが不可能な、半導体装置内部の欠陥に基づくリーク等の不良箇所を、二次電子像の電位コントラスト差から検出する、荷電粒子ビームおよび集束イオンビームによる半導体装置の検査方法および検査装置を提供する。
【解決手段】 試料表面に荷電粒子ビームを照射して試料表面の各部位の二次電子画像を得る工程と、その画像に基づいて電気特性の不良なパターンを検出する工程を含む。試料のPN特性に応じて選択した荷電粒子ビーム照射によって得られた二次電子像の電位コントラスト差から、半導体装置内部の欠陥に基づくリーク不良箇所を検出する。荷電粒子ビームを選択した場合は入射深度を加速電圧等によって最適化することによって検出が可能になる。集束イオンビームを用いることも可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば荷電粒子ビームおよび集束イオンビームによる半導体装置の検査方法および検査装置に関し、詳しくは半導体装置の製造途中の工程あるいは製造後の評価工程において、プローブの接触なしに、半導体装置上に存在する電気特性の不良なパターンを検出する方法およびその装置に関するものである。
半導体装置の製造工程における解析方法としては、光学顕微鏡あるいは走査型電子顕微鏡を用いて半導体装置の形状異常を検出する方法がある。本方法を用いることによって、製造コストの比較的少ない早期段階で不良半導体装置を除去することが可能になる。
また半導体装置製造後の解析方法としては、まずプローブ接触を伴う電気的測定を行い半導体装置の正常動作を確認することが一般的である。さらに電気的測定で不良が検出された場合は、走査型顕微鏡等を用いて形状観察や二次電子像の電位コントラスト比較を行い不良原因の解明を行う。
半導体装置内部のコンタクト不良を、走査型電子顕微鏡等の二次電子像の電位コントラストの比較によって検出する方法はよく知られている(例えば特許文献1参照)。半導体試料表面に荷電粒子ビームを照射し、得られた二次電子像を比較するものである。この際二次電子放出効率の差によって電位コントラスト差が生じ、電位の低い箇所では二次電子の観測量が多く、白く明度の高い電位コントラストが得られ、電位の高い箇所では二次電子の観測量が少なく、暗く明度の低い電位コントラストが得られるため、良品コンタクトと不良コンタクトとを見分けることができる。
特開平11−8278号公報(第3頁)
しかし製造工程で検出された形状異常が、最終的な半導体装置の電気的特性不良と必ずしも一致するわけではない。また電気的測定で異常が検出された場合の物理的解析においても同様のことが言える。
走査型電子顕微鏡を用いた物理的不良解析は半導体装置の各部位の形状異常を検出するには適切であるが平面的な解析に偏りがちであり、立体構造に起因した不良の検出は困難である。
試料表面の電位コントラスト差を得るためには、荷電粒子ビームの加速電圧を1kV以下に下げて二次電子放出効率を高めるほうが有利である。しかし、試料表面に酸化膜の層間絶縁膜が露出している場合ではチャージアップが激しく、また試料内部の情報が得にくい。しかしチャージアップを防止するために荷電粒子ビームの加速電圧を15kV程度に上げて二次電子像を得ると、図8(a)に示したように荷電粒子ビームは試料に深く注入されて導電性を帯びてしまい表面の帯電が抑制される。1は層間絶縁膜(酸化膜)、2はコンタクト(正常)部、3はコンタクト(異常)部、5はウエル領域、6は基板、7は素子分離領域、8はリーク箇所、14はp+活性領域である。
そのため、図8(b)に示したように接合リーク等の基板起因の不良起因の電位コントラストの差の検出は困難であった。
したがって、この発明の目的は、外観形状観察だけでは検出することが不可能な、半導体装置内部の欠陥に基づくリーク等の不良箇所を、二次電子像の電位コントラスト差から検出することができる半導体装置の検査方法および検査装置を提供することである。
請求項1記載の半導体装置の検査方法は、試料表面に荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを照射して試料表面の各部位の二次電子画像を得る工程と、画像に基づいて電気特性の不良なパターンを検出する工程を含むものである。
請求項1記載の半導体装置の検査方法によれば、加速電圧等の調整によって荷電粒子ビームの注入深さを最適化し、試料表面の二次電子像の電位コントラスト差から結晶欠陥起因等のリーク不良箇所の特定が可能になる。あるいは集束イオンビームの照射によって得られた二次電子像の電位コントラスト差からリーク箇所の特定が可能になる。その際に、不良箇所のPN特性に応じて、最適ビームの選択、ビームの加速電圧や試料への印加電圧を調整するのが好ましい。
この結果、外観形状観察だけでは検出することが不可能な、半導体装置内部の欠陥に基づくリーク等の不良箇所を、荷電粒子ビームや集束イオンビームの照射によって得られた二次電子像の電位コントラスト差から検出することができ、荷電粒子ビームの注入深さを最適化することによってリーク箇所起因等のリーク不良箇所の特定を可能にする効果を有する。またプローブを当てることなく不良の検出ができるため、製造中の検査に使用することも可能である。
請求項2記載の半導体装置の検査方法は、請求項1において、荷電粒子ビームが、その注入深さを変化させるものである。
請求項2記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項3記載の半導体装置の検査方法は、請求項2において、荷電粒子ビームの注入深さを、荷電粒子の加速電圧によって変化させるものである。
請求項3記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項2と同様な効果がある。
請求項4記載の半導体装置の検査方法は、請求項1において、試料のPN特性に応じて荷電粒子ビームの注入深さを変化させるものである。
請求項4記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項5記載の半導体装置の検査方法は、請求項1において、電気特性の不良なパターンが微小リークに起因するものである。
請求項5記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項6記載の半導体装置の検査方法は、請求項1において、集束イオンビームがガリウムイオンビームである。
請求項6記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項7記載の半導体装置の検査方法は、請求項1において、Pch特性をもつ試料に対して、荷電粒子ビームを選択することを特徴とするものである。
請求項7記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果のほか、
特にPch特性をもつ試料に対しては荷電粒子ビームが有効であり、より明確な不良箇所の特定が可能になる。
請求項8記載の半導体装置の検査方法は、請求項1において、Nch特性をもつ試料に対して、荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを選択することを特徴とするものである。
請求項8記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果のほか、
Nch特性をもつ試料に対しては集束イオンビームが有効であるが、荷電粒子ビームも可能である。
請求項9記載の半導体ウエハの検査装置は、試料表面に荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを照射する手段と、試料表面の各部位の二次電子画像を得る手段と、画像に基づいて電気特性の不良なパターンを検出する手段とを備えたものである。
請求項9記載の半導体装置の検査装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項10記載の半導体ウエハの検査装置は、請求項9において、荷電粒子を照射する手段は荷電粒子ビームの注入深さを変化させるものである。
請求項10記載の半導体装置の検査装置によれば、請求項9と同様な効果がある。
請求項11記載の半導体ウエハの検査装置は、請求項9または請求項10において、荷電粒子ビームの注入深さを、荷電粒子の加速電圧によって変化させるものである。
請求項11記載の半導体装置の検査装置によれば、請求項9または請求項101と同様な効果がある。
請求項12記載の半導体ウエハの検査装置は、請求項9において、荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを照射する手段が、荷電粒子ビームと集束イオンビームの発生源を併せ持つものである。
請求項12記載の半導体装置の検査装置によれば、請求項9と同様な効果がある。
請求項1記載の半導体装置の検査方法によれば、加速電圧等の調整によって荷電粒子ビームの注入深さを最適化し、試料表面の二次電子像の電位コントラスト差から結晶欠陥起因等のリーク不良箇所の特定が可能になる。あるいは集束イオンビームの照射によって得られた二次電子像の電位コントラスト差からリーク箇所の特定が可能になる。その際に、不良箇所のPN特性に応じて、最適ビームの選択、ビームの加速電圧や試料への印加電圧を調整するのが好ましい。
この結果、外観形状観察だけでは検出することが不可能な、半導体装置内部の欠陥に基づくリーク等の不良箇所を、荷電粒子ビームや集束イオンビームの照射によって得られた二次電子像の電位コントラスト差から検出することができ、荷電粒子ビームの注入深さを最適化することによってリーク箇所起因等のリーク不良箇所の特定を可能にする効果を有する。またプローブを当てることなく不良の検出ができるため、製造中の検査に使用することも可能である。
請求項2から請求項6および請求項8記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項7記載の半導体装置の検査方法によれば、請求項1と同様な効果のほか、
試料のPN特性に応じて荷電粒子ビームと集束イオンビームとを選択することで、より明確な不良箇所の特定が可能になる。
請求項9から請求項12記載の半導体装置の検査装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
本発明は、外観形状から検出することが困難な、半導体装置のリークによる不良発生箇所を半導体装置表面の二次電子像の電位コントラスト差から検出しようとするものであり、半導体装置の製造中の欠陥検査や、製造後の不良箇所検出等いずれでも使用が可能である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は一つのp+活性領域に接続している孤立のコンタクトを有する試料の解析に本発明を実施した場合について説明する。本実施の形態では荷電粒子ビームを使用する。試料の断面構造を図1(a)に示す。図1(a)はLSIの配線の一部を断面観察したところで、1は層間絶縁膜(酸化膜)、2はコンタクト(正常)部、3はコンタクト(異常)部、4はp+活性領域、5はウエル領域、6はp+基板、7は素子分離領域、8はリーク箇所である。コンタクト2は正常にウエハ導電層と接続しているが、コンタクト3直下には活性領域4にリーク箇所8が存在しているために、ウエル領域5へのリークパスが生じているとする。
試料は製造工程中、製造後のいずれでもよいが、図1(a)に示したように、コンタクト表面が露出した状態で観察する必要がある。
荷電粒子ビームの試料への進入深さは、加速電圧等によって決定される。該当試料表面に高加速電圧15kVの荷電粒子ビームを照射して電荷を注入すると、図8(a)に示したように電荷はウエル領域5をはるかに越えて進入し、電荷が進入した部分は導電性を帯び表面の帯電は抑制されるため、図8(b)のような二次電子像が得られ、リーク不良箇所を検出することができない。
しかし該当試料表面に中加速電圧5kVの荷電粒子ビームを照射して電荷を注入すると、電子の進入深さは500nm以下となり、層間絶縁膜1の表面は電子により帯電を始める。p+活性領域4は荷電粒子ビームの入射に対して逆バイアスとなるため、層間絶縁膜1表面の負の帯電は加速され白く明度の高い電位コントラストで観察される。
ところが図1(a)に示したように、p+活性領域4からウエル領域5に至るリーク箇所8があると、コンタクト3を解してウエル領域5に電子が流出する。ウエル領域5はフローティングな状態であり、基板6から試料台へと電子が逃れるため、図1(b)に示したような層間絶縁膜1表面の負の帯電は解消され黒く明度の低い電位コントラストで観察され、不良箇所を検出することが可能になる。
確実にウエル領域5から電子を逃すためには、あらかじめ集束イオンビーム等でウエル領域5を基板6に接地させればよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態として、一つのp+活性領域4に接続している二つのコンタクトを有する試料の解析に本発明を実施した場合について説明する。本実施の形態では荷電粒子ビームを使用する。断面構造図2(a)を参照して、ウエハへのリークによる不良発生箇所を半導体装置の表面の二次電子像の電位コントラスト差から検出する方法について説明する。
図2(a)はLSIの配線の一部を断面観察したところで、1は層間絶縁膜(酸化膜)、2a、2bはコンタクト(正常活性領域上)部、3a、3bはコンタクト(異常活性領域上)部、4はp+活性領域、5はウエル領域、6はp+基板、7は素子分離領域、8はリーク箇所である。コンタクト2a、2bは正常な活性領域4と接続しているが、コンタクト3a、3bが接続している活性領域4にはリーク箇所8が存在しているために、ウエル領域5へのリークパスが生じているとする。
第1の実施の形態と同様に、該当試料表面に中加速電圧5kVの荷電粒子ビームを照射して電荷を注入すると、層間絶縁膜1の表面は電子により帯電を始める。しかしp+活性領域4からウエル領域5に至るリーク箇所8があると2つのコンタクト3a、3bを介してウエル領域5に電子が流出する。そのため、図2bに示したような層間絶縁膜1の表面の負の帯電は解消されコンタクト3a、3bは黒く明度の低い電位コントラストで観察され、正常活性領域4上にあるコンタクト2a、2bとの電位コントラスト差が生じ、コンタクトが接続する同一活性領域内の不良箇所を検出することが可能になる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態として、ゲート電極で分離された一つのp+活性領域4に接続している二つのコンタクトを有する試料の解析に本発明を実施した場合について説明する。本実施の形態では荷電粒子ビームを使用する。断面構造図3(a)を参照して、ウエハへのリークによる不良発生箇所を半導体装置表面の二次電子像の電位コントラスト差から検出する方法について説明する。
図3(a)はLSIの配線の一部を断面観察したところで、1は層間絶縁膜(酸化膜)、2a、2bはコンタクト(正常活性領域上)部、3a、3bはコンタクト(異常活性領域上)部、4はp+活性領域、5はウエル領域、6はp+基板、7は素子分離領域、8はリーク箇所、9はゲート配線、10はチャネルである。コンタクト2a、2bは正常にウエハ導電層と接続しているが、コンタクト3a、3bが接続している活性領域4にはリーク箇所8が存在しているために、ウエル領域5へのリークパスが生じているとする。
第1の実施の形態と同様に、該当試料表面に中加速電圧5kVの荷電粒子ビームを照射して電荷を注入すると、層間絶縁膜1の表面は電子により帯電を始める。
しかしp+活性領域4からウエル領域5に至るリーク箇所8があるとコンタクト3bを介してウエル領域5に電子が流出する。また同時にゲートがオンする状態になるため、コンタクト3aと形成されたチャネル10を介しても電子が流出する。その結果図3(b)に示したような層間絶縁膜1表面の負の帯電は解消され黒く明度の低い電位コントラストで観察され、正常活性領域上にあるコンタクト2a、2bとの電位コントラスト差が生じ、不良箇所を検出することが可能になる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態として、一つのn+活性領域11に接続している孤立のコンタクトを有する試料の解析に本発明を実施した場合について説明する。本実施の形態では荷電粒子ビームを使用する。断面構造図4(a)を参照して、ウエハへのリークによる不良発生箇所を半導体装置表面の二次電子像の電位コントラスト差から検出する方法について説明する。
図4(a)はLSIの配線の一部を断面観察したところで、1は層間絶縁膜(酸化膜)、2はコンタクト(正常)部、3はコンタクト(異常)部、5はウエル領域、6はp+基板、7は素子分離領域、8はリーク箇所、11はn+活性領域である。コンタクト2は正常にウエハ導電層と接続しているが、コンタクト3が接続している活性領域11にはリーク箇所8が存在しているために、ウエル領域5へのリークパスが生じているとする。
該当試料表面に低加速電圧1kVの荷電粒子ビームを照射して電荷を注入すると、図5(a)に示したように二次電子発生効率が1以上になり、層間絶縁膜1の表面は正に帯電する。n+活性領域11からウエル領域5への方向へは順バイアスとなるため、表面が負に帯電する条件では入射した電子はリーク箇所8の有無に関わらず基板6側へ移動してしまう。しかし低加速条件下で大電流を流せば、表面が正に帯電しているため基板6から欠陥8を介してコンタクト3に電荷が供給され、図4(b)に示したように層間絶縁膜1表面の正の帯電は解消され白く明度の高い電位コントラストで観察され、正常活性領域上にあるコンタクト2との電位コントラスト差が生じ、不良箇所を検出することが可能になる。
この方法は荷電粒子ビームの加速電圧を低電圧にするため二次電子像の分解能が落ちることになる。そのため、ルールの厳しい微細デバイスの観察等には不適な場合がある。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態として、一つのn+活性領域に接続している孤立のコンタクトを有する試料の解析に本発明を実施した場合について説明する。本実施の形態ではガリウムイオンの集束イオンビームを使用する。断面構造図6(a)を参照して、ウエハへのリークによる不良発生箇所を半導体装置表面の二次電子像の電位コントラスト差から検出する方法について説明する。
図6(a)はLSIの配線の一部を断面観察したところで、1は層間絶縁膜(酸化膜)、2はコンタクト(正常)部、3はコンタクト(異常)部、5はウエル領域、6はp+基板、7は素子分離領域、8はリーク箇所、11はn+活性領域である。コンタクト2は正常にウエハ導電層と接続しているが、コンタクト3が接続している活性領域11にはリーク箇所8が存在しているために、ウエル層へのリークパスが生じているとする。
しかし該当試料表面に集束イオンビームを照射すると、層間絶縁膜1の表面は照射されたガリウムイオンの影響で正に帯電する。n+活性領域11からウエル領域5への方向へは逆バイアスとなるため層間絶縁膜1の表面の正の帯電は加速され黒く明度の低い電位コントラストで観察される。
ところが図6(a)に示したように、n+活性領域11からウエル領域5に至るリーク箇所8があると、コンタクト3を解して基板6からコンタクト3に電子が供給される。そのため図6(b)に示したように層間絶縁膜1表面の正の帯電は解消され白く明度の高い電位コントラストで観察され、不良箇所を検出することが可能になる。
なおこの際集束イオンビームの電流値を最適化することによって、優位な電位コントラスト差を得、また集束イオンビームの照射による表面破壊を最低限にする必要があるが、二次電子像の分解能は高いため、n+活性領域11に対する解析手法としては第4の実施の形態よりも適しているといえる。
また、n+活性領域11についても、第2の実施の形態および第3の実施の形態と同様のパターンでもリーク不良箇所の検出が可能であるが、ここでは詳細を記すことを省略する。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態として、本発明の荷電粒子ビームおよび集束イオンビームの発生装置を併設した半導体ウエハ検査装置の一実施形態の構成を示す。図7の検査装置において、電子銃21からウエハ25に向かって荷電粒子ビームを照射しウエハ25に電荷を注入した後、二次電子を二次電子検出器23で検出し増幅器24で増幅し二次電子像を得る。この際に第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態および第4の実施の形態に示したように、荷電粒子ビームの加速電圧を変化させてPNそれぞれの特性に応じたリーク箇所の検出が可能になる。
同様に同一装置内のイオン銃22からウエハ25に向かって集束イオンビームを照射した後、得られた二次電子を二次電子検出器23で検出し増幅器24で増幅し二次電子像を得る。この際に第5の実施の形態に示したようにn+活性領域11でのリーク箇所8の検出が可能になる。26はウエハステージである。
荷電粒子ビームの照射によって得られた二次電子像と集束イオンビームの照射によって得られた二次電子像の電位コントラストは、それぞれ別々に比較してもよいが、両方の差を比較することによって特にPN特性が混在している試料のリーク箇所の分布が明確になる。
また二次電子観測量あるいは電位コントラストのいずれを用いて不良と正常の差を検出するかは、同一の効果をもたらすため、どちらの記述であっても同一の内容であるとする。
本発明の半導体装置の検査方法および検査装置は、外観形状観察だけでは検出することが不可能な、半導体装置内部の欠陥に基づくリーク等の不良箇所を、荷電粒子ビームや集束イオンビームの照射によって得られた二次電子像の電位コントラスト差から検出することができ、荷電粒子ビームの注入深さを最適化することによってリーク箇所起因等のリーク不良箇所の特定を可能にする効果を有する。またプローブを当てることなく不良の検出ができるため、製造中の検査に使用することも可能であるといった効果を有し、荷電粒子ビームおよび集束イオンビームによる半導体装置の検査方法および検査装置に有用である。
本発明の第1の実施の形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は表面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は表面図である。 本発明の第3の実施の形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は表面図である。 本発明の第4の実施の形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は表面図である。 (a)は荷電粒子ビームの加速電圧と二次電子反射効率との関係を示す模式図、(b)は加速電圧に対応する電子ビームの試料内部への飛程イメージ図である。 本発明の第5の実施の形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は表面図である。 本発明の第6の実施の形態を示す半導体ウエハ検査装置の模式図である。 従来例を示し、(a)は断面模式図、(b)は表面図である。
符号の説明
1 層間絶縁膜
2 コンタクト(正常活性領域上)
2a コンタクト(正常活性領域上)
2b コンタクト(正常活性領域上)
3 コンタクト(異常活性領域上)
3a コンタクト(異常活性領域上)
3b コンタクト(異常活性領域上)
4 p+活性領域
5 ウエル領域
6 基板
7 素子分離領域
8 リーク箇所
9 ゲート配線
10 チャネル
11 n+活性領域
21 電子銃
22 イオン銃
23 二次電子検出器
24 増幅器
25 ウエハ
26 ウエハステージ

Claims (12)

  1. 試料表面に荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを照射して前記試料表面の各部位の二次電子画像を得る工程と、前記画像に基づいて電気特性の不良なパターンを検出する工程を含む半導体装置の検査方法。
  2. 荷電粒子ビームは、その注入深さを変化させる請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  3. 荷電粒子ビームの注入深さを、荷電粒子の加速電圧によって変化させる請求項2記載の半導体装置の検査方法。
  4. 試料のPN特性に応じて荷電粒子ビームの注入深さを変化させる請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  5. 電気特性の不良なパターンが微小リークに起因するものである請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  6. 集束イオンビームがガリウムイオンビームである請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  7. Pch特性をもつ試料に対して、荷電粒子ビームを選択することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  8. Nch特性をもつ試料に対して、荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを選択することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  9. 試料表面に荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを照射する手段と、前記試料表面の各部位の二次電子画像を得る手段と、前記画像に基づいて電気特性の不良なパターンを検出する手段とを備えた半導体ウエハの検査装置。
  10. 荷電粒子を照射する手段は荷電粒子ビームの注入深さを変化させる請求項9記載の半導体ウエハの検査装置。
  11. 荷電粒子ビームの注入深さを、荷電粒子の加速電圧によって変化させる請求項9または請求項10記載の半導体ウエハの検査装置。
  12. 荷電粒子ビームあるいは集束イオンビームを照射する手段は、前記荷電粒子ビームと前記集束イオンビームの発生源を併せ持つ請求項9記載の半導体ウエハの検査装置。
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