JP2005061120A - 光ファイバを用いた施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 信頼性が高く且つ堅牢な施錠装置を実現する。
【解決手段】 鍵1の内部に光ファイバ4をU字形状に収容する。この鍵1が錠2に差し込まれ、錠2の光源24から光ファイバ4に入射した光が、光ファイバ4内を伝わる過程でその鍵に特有のモードとなり、光ファイバ4の他端から出射する。出射した光52はFθレンズ25及び2次元撮像素子26を経て電気信号に変換される。電気信号に変換された識別情報(ファーフィールドパターン)が、判定部27により、記憶部28に記憶された正しい鍵の識別情報と比較部され、合致する場合のみ、判定部27が電気信号により施錠部3が解錠する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、建築物のドア、金庫の扉、自動車のドアなどに適用される施錠装置に係る。特に、本発明は、堅牢な施錠装置を実現するための改良に関する。
従来より、施錠装置としては、シリンダ錠と呼ばれる機械的な装置が一般的に普及している。このシリンダ錠は、鍵を鍵穴に挿し込んで回転する際に、鍵に刻まれた凹凸が錠に合致した場合に限り解錠できるというものである。この種の施錠装置は、構造が単純であるため、鍵を持たない者(悪意を持って解錠しようとする者)でも錠を開くことが可能であるといった問題がある。近年では、ピッキング等と呼ばれる不法な解錠行為が横行しており社会問題となっている。これを阻止するために、新しい施錠装置の開発が近年活発になってきている。
上述したシリンダ錠では鍵に刻まれた凹凸が識別情報となり、鍵及び錠の両方の識別情報が合致すれば解錠することになる。このため、施錠装置にあっては、この識別情報をどの様に具体化するか、また、識別情報の鍵から錠への伝え方をどうするか、といった組み合わせがこれまでに多数提案されている。例えば、バーコードを持ったカードを光学的に読み取り、この読み取ったバーコード情報が所定情報に合致した場合に解錠する方法は、既にホテルの部屋の施錠装置等に多く用いられている。また、半導体ROMの中の識別情報を電波で送信して受信器で受け取ったり、発光器からの赤外線を受光素子によって受光し、その電波情報や赤外線情報が所定情報に合致した場合に解錠する方法は、車のキーレスエントリシステム等において既に用いられている。
ところで、鍵が盗難にあった場合、ユーザが錠をすばやく取り替えれば、その盗難にあった鍵では解錠することができなくなるため被害を回避できる。このことから、鍵が盗まれたことをユーザが早期に知ることができて、(1)鍵の複製(偽造)が出来ないことが、鍵に必要な機能であることが判る。
また、上述したバーコードを識別情報とするものではコピー機での複製が容易にできてしまう。一方、上記半導体ROMの中の識別情報は、電気的にROMに接続できればコピーが可能である。更に、無線式のものでは盗聴により、識別情報を盗まれる可能性がある。このことから、施錠装置では、(2)正しい鍵(解錠を可能にする正当な情報を持った鍵)を用いなければ解錠が出来ないことが、必要な機能であることが判る。
鍵の識別情報が多ければ多いほど、その場での合鍵の作製が困難となるため、上記(1)(2)の機能を実現するには識別情報を多くする事が有効である。
バーコードは識別情報が少ないため、上述した如くコピー機や、スキャナとパソコンとプリンタ等があれば容易に合鍵の作製が可能である。
半導体ROMでは識別情報を多くする事が可能であるが、合鍵の作製が電気的に高速度で行えるため、施錠装置としての安全性に課題が残る。
この課題を解決すべく、下記の特許文献1では、導波路を鍵とする施錠装置が提案されている。この特許文献1には、キー側導波路を有するキーと、ロック側導波路を有するロックとにより構成された施錠装置が開示されている。そして、キーの挿入によりキー側導波路をロック側導波路に対向させ、光源からの光を、キー側導波路、光分岐、波長フィルタに通過させて、全ての光出力端から出力させる。そして、ロックに備えられた受光部の出力により、判別部が正しいキーであると判別した場合に施錠機構を解錠するようになっている。この特許文献1のものは、識別情報としてはキー側導波路とロック側導波路の光導波路の位置関係である。尚、このような光分岐だけで無く、波長分離導波路を用いて識別情報を多くすることも提案されている。
特開平5−311932号公報
しかしながら上述した特許文献1に開示されている施錠装置にあっては、以下に述べる課題が存在する。
つまり、識別情報を多くするために光分岐数や波長分離を多くすると光損失が多くなるため、受光素子で十分な信号を得ることができない可能性がある。このため、正当な鍵を使用しても解錠ができなくなる虞があり、施錠装置としての信頼性に欠けるものである。
また、合鍵の作製を困難にするべく鍵の識別情報を多くしようとすると、多数の導波路を設ける必要があり、これら多数の導波路を正しく光結合させることが困難になってしまい、一つでも導波路の光結合が正しく行われない状況が発生すると、解錠ができなくなってしまうため、この点からも施錠装置としての信頼性に欠けるものである。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、信頼性が高く且つ堅牢な施錠装置を実現することにある。
−発明の概要−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決手段は、鍵の内部に光ファイバを備えさせ、この光ファイバを通過する光を識別情報とした鍵のファーフィールドパターンを設定し、このファーフィールドパターンが、錠に予め記憶されているファーフィールドパターンに一致した場合に限り施錠部が解錠するようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、鍵を使用して錠を作動させることにより施錠部を解錠する施錠装置を前提とする。この施錠装置に対し、上記鍵に、少なくとも一本の光ファイバを備えさせる。一方、上記錠に、上記鍵が勘合する勘合部と、上記光ファイバの一端に光を入射する光源及びレンズを備えた入射側光学系と、光ファイバの他端から出射した光のファーフィールドパターンを得るFθレンズ及び2次元撮像素子を備えた出射側光学系と、正当な鍵のファーフィールドパターンを記憶する記憶部と、上記勘合部に勘合している鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとを比較する判定部とを備えさせる。そして、鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとが一致したことを上記判定部が判定した場合にのみ、この判定部からの信号により上記施錠部が機械的な解錠動作を行う構成としている。
上記の目的を達成するための他の解決手段としては以下の構成が掲げられる。つまり、鍵を使用して錠を作動させることにより施錠部を解錠する施錠装置を前提とする。この施錠装置に対し、上記鍵に、一端面にミラーを取り付けた少なくとも一本の光ファイバを備えさせる。一方、上記錠に、上記鍵が勘合する勘合部と、上記光ファイバの他端に光を入射する光源及びレンズを備えた入射側光学系と、光ファイバの一端面に取り付けられたミラーによって反射して光ファイバの他端から出射した光のファーフィールドパターンを得るFθレンズ及び2次元撮像素子を備えた出射側光学系と、上記入射側光学系と出射側光学系とを光ファイバの他端に光結合させる光分岐素子と、正当な鍵のファーフィールドパターンを記憶する記憶部と、上記勘合部に勘合している鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとを比較する判定部とを備えさせる。そして、鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとが一致したことを上記判定部が判定した場合にのみ、この判定部からの信号により上記施錠部が機械的な解錠動作を行う構成としている。
これら特定事項により、鍵の識別情報を光ファイバ中の光モードとすることが可能な構成が実現でき、従来のような光分岐や波長分離を用いないため、光学系の光損失を低減できる。従って、識別情報を多くでき、堅牢な施錠装置を実現することが可能になる。
鍵のファーフィールドパターンを決定する手法としては以下の種々のものが掲げられる。先ず、入射側光学系の光ファイバへの光入射位置を、光ファイバの中心軸とは異なる位置に設定し、その光ファイバの中心軸に対する光入射位置によって鍵のファーフィールドパターンを決定するものである。
また、入射側光学系の光ファイバへの光入射方向を、光ファイバの中心軸の延長方向に対して傾斜するよう設定し、その光ファイバへの光入射角度によって鍵のファーフィールドパターンを決定するものである。
更に、入射側光学系に複数の光源を備えさせ、各光源の点灯順序によって鍵のファーフィールドパターンを決定するものである。
これら特定事項により、鍵の識別情報を多くすることができ、合鍵の作製を困難にすることが可能になって施錠装置の信頼性の向上を図ることができる。
また、鍵の具体構成としては以下の各タイプが掲げられる。先ず、鍵に、1本の光ファイバと、光ファイバの収納部とを備えさせ、光ファイバの両端を2芯光プラグに取り付けて、2芯光プラグを前記収納部と一体にした構成である。
また、鍵に、一端面にミラーを取り付けた1本の光ファイバと、光ファイバの収納部とを備えさせ、光ファイバの他端を1芯キー付き光プラグに取り付けて、光プラグを前記収納部と一体にした構成である。
鍵の識別情報を更に多くするための構成としては以下のものが掲げられる。先ず、光ファイバにおける光入射側及び光出射側の端面の少なくとも一方にレンズを設けた構成である。
また、光ファイバにおける光入射側及び光出射側の端面の少なくとも一方に回折格子を設けた構成である。
本発明では、鍵の内部に光ファイバを備えさせ、この光ファイバを通過する光を識別情報とした鍵のファーフィールドパターンを設定し、このファーフィールドパターンが、錠に予め記憶されているファーフィールドパターンに一致した場合に限り施錠部が解錠するようにしている。このため、光分岐や波長分離を用いないために光学系の光損失を低減しながらも、識別情報を多くできて、堅牢で且つ信頼性の高い施錠装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本形態に係る施錠装置は、鍵1(図1〜図3参照)と錠2(図4参照)とを備えており、鍵1を使用して錠2を作動させることにより施錠部3を解錠するものである。以下、これら鍵1及び錠2について説明する。
図1は本実施形態に係る施錠装置の鍵1を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
これら図に示すように、鍵1は、2芯光コネクタとしてSMIコネクタを用いている。そして、この鍵1は、長さが約5cmの光ファイバ4が収納されるハウジング11、光ファイバ4の端面41が中央に配置される左右一対のSMI光プラグ12,12、光コネクタ抜け止め部13を備えている。
図2は鍵1の断面図を示しており、図2(a)は図1(c)におけるA−A線断面図、図2(b)は図1(c)におけるB−B線断面図である。
これら図に示すように、鍵1のハウジング11内には光ファイバ4が、その両端がSMI光プラグ12に挿入され且つU字状に曲げられて配置されている。
上記光ファイバ4は、ハウジング11内に充填されたエポキシ樹脂14等の充填材料によってハウジング11内に固定され、その形状(U字形状)が維持されている。尚、図2に示す鍵1では光ファイバ4は同一平面上でU字形状に屈曲されている。また、この光ファイバ4の形状としてはU字形状に限るものではない。
図3は、鍵の変形例(図2に示すものとは異なる鍵1’)を示す図2に相当する図である。図2に示したものとの違いは、ハウジング11内の光ファイバ4の敷設状態にある。つまり、この図3に示すものでは、光ファイバ4は、アクリル樹脂製のコアとその周囲を囲むフッ素系樹脂の同心構造を採り、コア径980μm、クラッド径1000μmとコア径が大きいマルチモードファイバを用いている。ここでいうモードとはファイバ中の光線がファイバの中心軸と成す角度を意味する。
十分に長さの長い(例えば50m)マルチモードファイバのモードは安定し、横軸を角度、縦軸をモードのエネルギとすると、3次元の山の形となる。しかし、本実施形態の如く鍵1に内装される光ファイバ4の場合には、長さ寸法は5cm程度と短いため、モードの状態が光ファイバ4の敷設状態に大きく依存する。光ファイバ4の長さ、光ファイバ4の種類(構造NA)、光ファイバ4の敷設状態がモードの状態を決める変数となる。
図3に示すものでは、敷設状態として、光ファイバ4を1方向(光ファイバ4のU字部分に向かって鍵1’の厚み方向の一方側:図3(b)では下側)に曲げた形状としている。これに限らず、光ファイバ4をねじるなど多数の敷設状態が適用可能である。
従って、鍵1の識別信号を光ファイバ4のモード状態とすると、容易に多数のモード状態を得る事ができ、複数種類の鍵が作製可能となる。
図4は本形態に係る錠2及び施錠部3の構成を示すブロック図である。この錠2は、勘合部としてのSMI光レセプタクル21を備えていると共に、ハウジング22内に配置された、集光レンズ23、光源24、Fθレンズ25、2次元撮像素子26、ファーフィールドパターンを比較する判定部27、正しい(正規の)鍵のファーフィールドパターンを記憶する記憶部28を備えている。
施錠部3は、機械的な施錠及び解錠を行うものであって、上記判定部27によって解錠動作が行われるようになっている。つまり、施錠状態において、判定部27がファーフィールドパターンが正当なものであると判定した場合に限り、この判定部27からの信号に従って解錠動作が行われる構成となっている。
図5は上記図1で示した鍵1と図4で示した錠2とが組み合わされた状態を示している。発光ダイオードや半導体レーザー素子等で構成される上記光源24から出た光線51は、集光レンズ23により集光され、光ファイバ4の一方の端面から入射する。これら光源24及び集光レンズ23により本発明でいう入射側光学系が構成されている。
この光ファイバ4に入射した光は、光ファイバ4内を伝わる過程でその鍵に特有のモードとなり、他端(他方の端面)から出射する。出射した光52はFθレンズ25により、角度が位置に変換されて(モードがファーフィールドパターンに変換されて)、位置を読み取る2次元撮像素子26に入り、電気信号に変換される。これらFθレンズ25及び2次元撮像素子26により本発明でいう出射側光学系が構成されている。その後、判定部27により、電気信号に変換された識別情報(=モード状態=ファーフィールドパターン)は、記憶部28に記憶された正しい鍵の識別情報と比較部されて、合致する場合のみ、判定部27が電気信号により施錠部3の図示しない機械的な錠を開く事により、施錠装置として機能する。
光ファイバ4のモードは、鍵側の変数(光ファイバ4の長さ、光ファイバ4の種類(構造NA)、光ファイバ4の敷設状態)だけでなく、錠2側の励振条件によっても変わる。ここで励振条件とは光51の光ファイバ4への入射位置、入射角度、波長である。これは鍵1と錠2によりモードが決定する事を意味するため、鍵1だけが盗まれても、モード自身のコピーが不可能である事を示す。
図6は錠2の外観を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。この図に示すように、錠2は外部への入出力端子62を有している。図7は錠2の内部構造を具体的に示す断面図であり、図7(a)は図6(c)におけるA−A線断面図、図7(b)は図6(c)におけるB−B線断面図である。
この錠2は、上記光プラグ(SMI光プラグ)12,12が挿入する円筒部22a,22aと、SMI光プラグ12の抜け止め部13を保持するフック22bを有するSMI光レセプタクル21、光源24、Fθレンズ25と2次元撮像素子26を一体にした受光素子29、メモリを持つCPU6、それらを電気的に接続する基板61、この基板61に接続された入出力端子62を備えている。
上記光源24はアクリル樹脂でモールドされたLEDであり、先端にレンズ(上記集光レンズ23)が形成されている。本実施形態のものでは、光源24を光ファイバ4の入射側端面に対し斜めに配置しているが、これは励振条件を変える一例を示したものである。
また図示しないが、光源が複数ある方が、モードが複雑になり、より複雑な識別情報を得ることができる。
受光素子29は、アクリル樹脂で成形されたFθレンズ25をCCD(上記2次元撮像素子26)に一体化して形成されている。このCCDからの電気信号は、CPU6に入力され、CPU6内部のメモリに記憶された識別情報と比較され、正しい鍵と判断された場合には入出力端子62を通して、機械的な施錠を行う施錠部3を駆動する。
光源が複数ある場合は、同時に点灯する場合だけで無く、決まった順序で光源を点灯し、各々の光源により得られる鍵の識別情報を比較する事により、より多くの識別情報を得ることができる。
図8は錠Aに対して、鍵A、鍵B、鍵Cを挿入した場合のCCD出力であるファーフィールドパターンを示している。このパターンは2次元だが、実際は紙面に直交する方向にもパターンがあり、3次元情報である。この図8により、鍵毎にパターンが違っており、識別が可能となっていることが判る。
図9は錠Bに対して、鍵A、鍵B、鍵Cを挿入した場合のCCD出力であるファーフィールドパターンを示している。各々のパターンは錠Aの場合と異なっており、錠と鍵とにより識別情報が決定する事が判る。
尚、上記説明では、2芯光コネクタとしてSMIコネクタを採用したが、他の2芯光コネクタを用いる事が出来るのは言うまでも無い。
(変形例1)
図10は、変形例1における鍵1を示しており、(a)は鍵1の側面図であり、(b)は鍵1の内部を示す断面図である。この図10に示すものでは、1芯光コネクタとしてφ2.5光コネクタを用いており、鍵1は、長さ5cm程度の光ファイバ4が収納されるハウジング11、光ファイバ4の端面41が中央に配置される光プラグ12、光コネクタの抜け止め部15を備えている。光ファイバ4の他端(ハウジング11内に位置する端面)にはアルミ蒸着などにより反射膜(本発明でいうミラー)42が形成されている。これにより、光ファイバ4に入射された光が反射膜42によって反射されるようになっている。図10に示すものでは、光ファイバ4の他端を斜め(傾斜面としてカット)としているが、垂直〜斜め3°程度の角度とする事により、敷設状態を変えることが可能である。もちろん図3に示した場合と同じく、光ファイバ4を曲げる事によっても敷設状態を変化させることは可能である。
図11は、本変形例1における錠2を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。これら図に示すように、錠2は外部への入出力端子62を有している。
図12は図11(c)におけるXII-XII線に沿った断面図である。この図に示すように、本変形例1における錠2は上記鍵1のSMI光プラグ12が挿入される円筒部22aと、φ2.5光プラグ12の抜け止め部15を保持するフック22bを持つφ2.5光レセプタクル21、発光素子2B、Fθレンズ25と2次元撮像素子26(図13参照)を一体にした受光素子29、光ファイバ4の片側端面に光結合させる光分岐素子2A、メモリを持つCPU6、それらを電気的に接続する基板61、基板に接続された入出力端子62を備えている。
光コネクタに1芯光コネクタを用い、発光素子2Bと受光素子29を光ファイバ4の片側端面に光結合させる光分岐素子2Aを用いたため、鍵1を小型化することが可能になる。また軸回転可能(光ファイバ4の中心を軸に回転可能)なφ2.5光プラグを用いているため、プラグ挿入時に、ユーザは挿入の向きを考慮する必要が無く、上述した実施形態のような2芯コネクタのものに比べて使い勝手が良好である。
図13は、上記図10を用いて説明した鍵1と図11及び図12を用いて説明した錠2とを組み合わせた状態の構造を示すブロック図である。ここでは、上述した実施形態との相違点についてのみ説明する。
発光素子2Bから出た光線53は、光分岐素子2Aによって反射され、光ファイバ4に入射する。光ファイバ4に入射した光は、この光ファイバ4を伝わる過程でその鍵1に特有のモードとなり、光ファイバ4の他端の反射膜42によって反射された後、光ファイバ4から出射する。出射した光54は光分岐素子2Aを通過し、受光素子29に入り、電気信号に変換される。
尚、ここではφ2.5光コネクタを例としたが、他の1芯コネクタ(軸回転不可能なFCコネクタなど)を用いる事が出来るのは言うまでも無い。
(変形例2)
図14は、変形例2に係る鍵1の断面図(図2(a)に相当する図)である。ここでは、図1及び図2を用いて説明した鍵1との相違点についてのみ説明する。
図14に示すように、光ファイバ4の各端面41,41は曲面に加工されている。これにより励振条件が変化するため、曲率を変化させる事により、多数の鍵を作成することが可能となる。
(変形例3)
図15は、変形例3に係る鍵1の断面図(図2(a)に相当する図)である。ここでも、図1及び図2を用いて説明した鍵との相違点についてのみ説明する。
図15に示すように、光ファイバ4の各端面には回折格子43,43が取り付けられている。この回折格子43,43を通過した光は複数に分岐するため、これは光源が複数ある場合と同様の状態を得ることができる。従って、先に説明したように、複雑な励振条件が得る事ができる。また回折格子43,43のピッチを変えることにより、多数の鍵を作成することが可能となる。
(変形例4)
図16は、変形例4に係る鍵1の断面図(図10(b)に相当する図)である。ここでは、図10を用いて説明した鍵1との相違点についてのみ説明する。
この図16に示すように、光ファイバ4の端面41が曲面に加工されている。これにより励振条件が変化するため、曲率を変化させる事により、多数の鍵を作成することが可能となる。
(変形例5)
図17は、変形例5に係る鍵1の断面図(図10(b)に相当する図)である。ここでも、図10を用いて説明した鍵との相違点についてのみ説明する。
この図17に示すように、光ファイバ4の端面には回折格子43が取り付けられている。回折格子43を通過した光は複数に分岐するため、これは光源が複数ある事と同じである。従って、先に説明したように、複雑な励振条件が得る事ができる。また回折格子のピッチを変えることにより、多数の鍵を作成することが可能となる。
−その他の実施例−
以上説明した実施例及び変形例では、鍵1を2芯光コネクタや1芯光コネクタにより構成したが、3芯以上の光コネクタにより構成してもよい。また、鍵1の内部に複数本の光ファイバを収納して鍵1の識別情報を更に多くするようにしてもよい。
実施形態に係る施錠装置の鍵を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 鍵の断面図を示し、(a)は図1(c)におけるA−A線断面図、(b)は図1(c)におけるB−B線断面図である。 鍵の変形例を示す図2相当図である。 錠及び施錠部の構成を示すブロック図である。 鍵と錠とが組み合わされた状態を示す図である。 錠の外観を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 錠の内部構造を具体的に示す断面図であり、(a)は図6(c)におけるA−A線断面図、(b)は図6(c)におけるB−B線断面図である。 錠Aに対して、鍵A、鍵B、鍵Cを挿入した場合のCCD出力であるファーフィールドパターンを示す図である。 錠Bに対して、鍵A、鍵B、鍵Cを挿入した場合のCCD出力であるファーフィールドパターンを示す図である。 変形例1における鍵を示しており、(a)は鍵の側面図であり、(b)は鍵の断面図である。 変形例1における錠を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図11(c)におけるXII-XII線に沿った断面図である。 変形例1における鍵と錠とを組み合わせた状態の構造を示すブロック図である。 変形例2に係る鍵の断面図である。 変形例3に係る鍵の断面図である。 変形例4に係る鍵の断面図である。 変形例5に係る鍵の断面図である。
符号の説明
1 鍵
2 錠
2A 光分岐素子
21 SMI光レセプタクル(勘合部)
23 集光レンズ
24 光源
25 Fθレンズ
26 2次元撮像素子
27 判定部
28 記憶部
3 施錠部
4 光ファイバ
42 反射膜(ミラー)
43 回折格子

Claims (9)

  1. 鍵を使用して錠を作動させることにより施錠部を解錠する施錠装置において、
    上記鍵には、少なくとも一本の光ファイバが備えられている一方、
    上記錠には、上記鍵が勘合する勘合部と、上記光ファイバの一端に光を入射する光源及びレンズを備えた入射側光学系と、光ファイバの他端から出射した光のファーフィールドパターンを得るFθレンズ及び2次元撮像素子を備えた出射側光学系と、正当な鍵のファーフィールドパターンを記憶する記憶部と、上記勘合部に勘合している鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとを比較する判定部とが備えられており、
    上記施錠部は、鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとが一致したことを上記判定部が判定した場合にのみ、この判定部からの信号により機械的な解錠動作を行う構成とされていることを特徴とする施錠装置。
  2. 鍵を使用して錠を作動させることにより施錠部を解錠する施錠装置において、
    上記鍵には、一端面にミラーを取り付けた少なくとも一本の光ファイバが備えられている一方、
    上記錠には、上記鍵が勘合する勘合部と、上記光ファイバの他端に光を入射する光源及びレンズを備えた入射側光学系と、光ファイバの一端面に取り付けられたミラーによって反射して光ファイバの他端から出射した光のファーフィールドパターンを得るFθレンズ及び2次元撮像素子を備えた出射側光学系と、上記入射側光学系と出射側光学系とを光ファイバの他端に光結合させる光分岐素子と、正当な鍵のファーフィールドパターンを記憶する記憶部と、上記勘合部に勘合している鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとを比較する判定部とが備えられており、
    上記施錠部は、鍵のファーフィールドパターンと記憶部に記憶されている鍵のファーフィールドパターンとが一致したことを上記判定部が判定した場合にのみ、この判定部からの信号により機械的な解錠動作を行う構成とされていることを特徴とする施錠装置。
  3. 請求項1または2記載の施錠装置において、
    入射側光学系の光ファイバへの光入射位置は、光ファイバの中心軸とは異なる位置に設定されており、その光ファイバの中心軸に対する光入射位置によって鍵のファーフィールドパターンが決定される構成となっていることを特徴とする施錠装置。
  4. 請求項1、2または3記載の施錠装置において、
    入射側光学系の光ファイバへの光入射方向は、光ファイバの中心軸の延長方向に対して傾斜するよう設定されており、その光ファイバへの光入射角度によって鍵のファーフィールドパターンが決定される構成となっていることを特徴とする施錠装置。
  5. 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の施錠装置において、
    入射側光学系は複数の光源を備えており、各光源の点灯順序によって鍵のファーフィールドパターンが決定される構成となっていることを特徴とする施錠装置。
  6. 請求項1記載の施錠装置において、
    鍵は、1本の光ファイバと、光ファイバの収納部とを備え、光ファイバの両端を2芯光プラグに取り付けて、2芯光プラグが前記収納部と一体となった構成であることを特徴とする施錠装置。
  7. 請求項2記載の施錠装置において、
    鍵は、一端面にミラーを取り付けた1本の光ファイバと、光ファイバの収納部とを備え、光ファイバの他端を1芯キー付き光プラグに取り付けて、光プラグが前記収納部と一体となった構成であることを特徴とする施錠装置。
  8. 請求項6または7記載の施錠装置において、
    光ファイバにおける光入射側及び光出射側の端面の少なくとも一方にレンズが設けられていることを特徴とする施錠装置。
  9. 請求項6または7記載の施錠装置において、
    光ファイバにおける光入射側及び光出射側の端面の少なくとも一方に回折格子が設けられていることを特徴とする施錠装置。
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