JP2005060733A - Rust-preventive - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な防錆処理剤に関する。詳しくは、クロメート系の防錆処理剤と同等の優れた防錆性能を有するノンクロム系防錆処理剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属の防錆処理剤は種々のものが知られている。その一つの有力なものはクロメート処理が知られており、その優れた防錆効果が確認されている。
【0003】
しかしながら、近年、地球汚染物質の有害成分に対する環境保全問題の中に、クロムを含有する防錆処理剤は、クロメート化合物(6価クロム)が発ガン性、肝臓不全、皮膚障害などが指摘されており、使用が制限されるようになった。そのため、ノンクロム防錆処理剤の要望が高まり、クロムを含有しない種々の防錆剤が検討されている。
【0004】
そのうち、シリカを主成分とした防錆剤についても研究が成されている。例えば、コロイダルシリカの如き、水分散性シリカ、有機重合体樹脂、及びシラン化合物若しくは有機チタン化合物からなる無機−有機複合反応物にモリブデン等の酸素酸、酸素酸塩を添加した防錆剤(特許文献1参照)、珪酸ナトリウムとシリコーン樹脂等の疎水性高分子により表面が変性された高分子変性シリカをが有する水性液体よりなる防錆剤(特許文献2参照)等が提案されている。
【0005】
上記のように、シリカ成分と共に有機重合体樹脂や疎水性高分子等の有機高分子を併用する系は得られる皮膜の防食性を向上させるために有効であり、また、モリブデンの酸素酸(塩)は、防食性の向上や可撓性の付与等の効果を発揮することが報告されている。
【0006】
しかしながら、防錆剤の主成分であるシリカについての検討報告は殆ど無く、シリカ成分として珪酸ナトリウム、コロイダルシリカ等をベースとしたものが一般的であった。そして、上記シリカ成分を使用して形成される皮膜の防食性、耐久性については、未だ、改良の余地があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、クロメート系防錆処理剤と同等或いはそれ以上の優れた防食性能を有する、シリカ成分を主成分としたノンクロム系防錆処理剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。とりわけ、水溶性珪酸塩と有機高分子により変性したシリカ粒子とを含有する防錆剤について研究を重ねた。その結果、水溶性珪酸塩に、酸性シリカゾルを添加混合して得られる水性懸濁液は、水溶性珪酸塩及びシリカゾル粒子と共に、酸性シリカゾルと珪酸塩との反応によって生成した微細固体粒子よりなる少なくとも3つの形態のシリカ成分を含有するものとなり、これに、有機高分子としてシリコン樹脂を使用して上記微細固体粒子を変性することによって、得られる皮膜に、優れた防食性、耐久性を付与し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、水溶媒中に、水溶性珪酸塩、少なくとも一部がシリコン樹脂によって変性され、且つ、光散乱回析法によって測定される平均粒子径が0.1〜0.8μmのシリカの微細固体粒子及びシリカゾル粒子を含有する、pHが10.5〜12の水性懸濁液よりなることを特徴とする防錆剤である。
【0010】
また、本発明の防錆剤の好ましい態様を具体的に示せば下記の態様が挙げられる。
(1)総珪素濃度がSiO2換算で7〜12g/100mlであること、
(2)上記微細固体粒子の濃度が、SiO2換算で、前記総珪素濃度に対して30〜60重量%であること、及び
(3)上記微細固体粒子を分離後の、シリカゾル粒子を含有する液の光透過率が波長800nmで80〜90%であること。
【0011】
上記防錆剤は、水溶性ケイ酸塩に、単に、シリカ粒子の分散液を添加混合して得られる従来の防錆剤に比べて、pHが1〜3という極めて酸性度の高い酸性シリカゾルと水溶性ケイ酸塩との反応によって生成する微細固体粒子をも含有することによって、従来の防錆剤によって達成できなかった、シリカによる高い緻密性を有する皮膜を形成することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の防錆剤は、水溶媒中に、水溶性珪酸塩、少なくとも一部がシリコン樹脂によって変性されたシリカの微細固体粒子及びシリカゾル粒子を含有する水性懸濁液よりなる。
【0013】
本発明の防錆剤において、総珪素濃度とは、上記水性懸濁液中に存在する全ての珪素の合計量を酸化物換算で示したものである。そして、上記総珪素濃度は、7〜12g/100ml、好ましくは、7.5〜10g/100mlであることが、防錆を必要とする被処理面に形成する皮膜を安定して形成するために好ましい。即ち、本発明の防錆剤において、水性懸濁液中の総珪素濃度が7g/100mlより低い場合は、安定した皮膜の形成が困難となる傾向があり、また、該総珪素濃度が12g/100mlを越えた場合、ゲル化が起こり易くなり、保存安定性が低下する傾向がある。
【0014】
本発明において、水溶性珪酸塩は、水に可溶の珪酸塩が特に制限無く使用されるが、珪酸アルカリ、とりわけ、珪酸ナトリウムが好適である。かかる水溶性珪酸塩のモル比は、例えば、珪酸ナトリウムの場合、SiO2/Na2Oモル比が2〜4のものが好適である。また、上記水溶性珪酸塩中のシリカ濃度は、27〜30g/100ml、好ましくは、28〜29g/100mlが好ましい。
また、本発明において、微細固体粒子は、光散乱回析法によって測定される、平均粒子径が0.1〜0.8μm、好ましくは、0.1〜0.5μmのシリカを主成分とする粒子である。上記平均粒子径を有する微細固体粒子は、後記の製造方法において、水溶性珪酸塩の一部が酸性シリカゾルとの混合によって中和されて析出したシリカと、該酸性シリカゾルの一部が単独で、或いは上記微細固体粒子と共に凝集して生成したものと推定される。
【0015】
尚、上記平均粒子径を測定するための光散乱回析法は、実施例の項において詳細に説明を行なうこととする。
【0016】
上記微細固体粒子は、水性懸濁液を長時間、例えば、12時間程度静置すると水性懸濁液中で相分離する。この場合、該微細固体粒子は、シリコン樹脂により変性されているため、シリカゾルが存在する水相の上部に分離相を形成する。本発明において、前記微細固体粒子の平均粒子径は、上記シリコン樹脂により変性された状態で測定されるものである。
【0017】
また、上記微細固体粒子は、適当な目開きを有する濾材、例えば、目開き0.2μmのハニカム状アルミナフィルターを用いた濾過によって、前記シリカゾルと再現性良く分離することができる。上記方法によって測定される微細固体粒子の量は、前記総珪素濃度に対して、酸化物換算で、30〜60重量%、好ましくは、40〜55重量%であることが好ましい。上記微細固体粒子の含有量が30重量%より少ない場合、得られる防錆剤を使用して形成される皮膜の緻密化が不十分となり、優れた耐食性、耐久性を該皮膜に与えることが困難となる場合がある。また、上記微細固体粒子の含有量が60重量%を越えた場合、水溶性珪酸塩の反応量の増加により、ゲル化が進行し、保存安定性が悪くなる傾向がある。
【0018】
更に、本発明において、シリカゾル粒子は、粒子径2〜5nm程度の粒子であり、本発明の水性懸濁液中では、安定して存在する粒子である。このシリカゾル粒子の粒子径の測定は、前記光散乱回析法によって行なうことができない。そして、その存在量は、防錆剤を構成する水性懸濁液より前記方法により微細固体粒子を分離して得られる液の光透過率を測定することによって特定することができる。即ち、上記液について、光透過率が波長800nmで80〜90%、好ましくは、83〜87%となるようにシリカゾル粒子が含有されていることが好ましい。かかる光透過率が80%より少ない場合は、シリカゾル粒子が多量に存在することにより液粘度が上昇し、ゲル化が進行し、保存安定性が悪くなる傾向がある。また、上記光透過率が90%を越える場合は、シリカゾル粒子が不足し、該シリカゾルによる皮膜の形成率が低下し、形成される皮膜の耐食性の性能が低下する傾向がある。
【0019】
本発明において、上記水性懸濁液のpHは、10.5〜12、好ましくは、10.6〜11.4であることが必要である。即ち、水性懸濁液のpHが10.5より低い場合、ゲルが発生するため、保存安定性の問題が生じ、本発明の目的とする防錆剤を得ることができない。また、水性懸濁液のpHが12より高い場合、シリカゾル粒子の含有量が少なくなり、塗膜の強度及び耐水性が劣り、耐食性の問題が生じ、同様に、本発明の目的とする防錆剤を得ることができない。
【0020】
本発明の防錆剤は、上記構成によって、極めて高い防食性、耐久性を示すが、更に、可撓性を付与するために、モリブデン酸塩を添加することが好ましい。
【0021】
上記モリブデン酸塩としては、珪酸ソーダに対して可溶性であれば、特に制限無く使用される。代表的なものを例示すれば、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸亜鉛等が挙げられる。
【0022】
上記モリブデン酸塩の含有量は、前記総珪素濃度に対する該モリブデンの濃度が重量比(Mo/SiO2)で0.04〜0.20、好ましくは、0.06〜0.17の範囲となるように配合することが好ましい。
【0023】
また、本発明の防錆剤には、本発明の効果を著しく阻害しない範囲で、公知の添加剤を配合することができる。上記添加剤としては、例えば、Ti、Zn、Mn、Wの無機化合物等が挙げられる。
【0024】
本発明の防錆処理剤は、公知の方法によって被処理面に塗工して、防錆被膜を形成することが出来る。具体的には、塗布、浸漬の方法により、処理面に本発明の防錆処理剤を塗装した後、110℃で乾燥した後、200℃で20分熱処理ことによって、防錆効果に極めて優れた塗膜を得ることが出来る。
【0025】
本発明の防錆剤の製造方法は特に制限されないが、好適な製造方法として、下記の方法が提供される。
【0026】
即ち、水溶性珪酸塩の水溶液、酸性シリカゾル及びアニオン性シリコン樹脂エマルジョンを、混合液のpHが10.5〜12となるように混合することを特徴とする防錆剤の製造方法である。
【0027】
上記本発明の防錆剤の製造方法において、水溶性珪酸塩の水溶液は、珪酸アルカリ、とりわけ、珪酸ナトリウムが好適である。かかる水溶性珪酸塩のモル比は、例えば、珪酸アルカリの場合、SiO2/M2O(Mはアルカリ金属を示す。
)モル比は、2〜4、特に、3〜3.3が好ましい。また、上記水溶性珪酸塩の濃度は、27〜30g/100ml、好ましくは、28〜29g/100mlが好ましい。
【0028】
また、酸性シリカゾルは、公知の方法で得られたものが特に制限無く使用されるが、特に、pHが1〜3のものが好適である。
【0029】
上記酸性シリカゾルの製造方法を例示すれば、水溶性珪酸塩、具体的には、珪酸アルカリと酸とを衝突混合して得られるシリカゾル、珪酸アルカリ水溶液をイオン交換樹脂により脱アルカリして得られたシリカゾルが一般的に使用される。
本発明においては、珪酸アルカリと酸とを衝突混合して得られるシリカゾルが前記pHを容易に満足し得るため、好適に使用される。
【0030】
上記衝突混合によりシリカゾルを得る方法について詳述すれば、珪酸アルカリとしては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等が代表的であり、酸としては、硫酸が好適である。
【0031】
上記衝突混合は、公知のY字管を使用し、分岐した2本の管より、それぞれ珪酸アルカリと酸とを供給して、対向衝突せしめる装置によって行うことが好ましい。この場合、各分岐管における液の線速は、10m/秒以上、好ましくは10〜15m/秒が好ましい。
【0032】
尚、本発明の防錆処理剤の製造方法において、モリブデン酸塩を含有する防錆剤を製造する場合、該モリブデン酸塩は、水溶性珪酸塩の水溶液に予め溶解しておくことが好ましい。かかる溶解量は、前記防錆剤の組成となるように適宜決定される。また、上記溶解時の温度は、30〜50℃が好ましい。
【0033】
また、本発明の上記方法に使用するアニオン性シリコーンエマルジョンは、公知のアニオン性を示す基を有するシリコーンのエマルジョンを使用することが出来る。
【0034】
かかるアニオン性シリコーンエマルジョンは、例えば、Polon MF−33A(商品名;
信越化学製)等として市販されており、本発明においては、かかる市販品が好適に使用される。
【0035】
本発明において、アニオン性シリコーンエマルジョンの使用割合は特に制限されないが、その有効成分(アニオン性の基を有するシリコーン)が総珪酸濃度に対して10〜60重量%、好ましくは、30〜50重量%の濃度となるように決定する事が好ましい。
【0036】
次に、上記の方法で製造した酸性シリカゾル、水溶性珪酸塩の水溶液及びアニオン性シリコーンエマルジョンを添加混合し、混合液のpHが10〜12となるように混合する。
【0037】
上記混合において、各原料の添加割合は、目的とする前記防錆剤を構成する水性懸濁液の組成となるように適宜決定すればよい。前記微細固体粒子の量は、酸性シリカゾルと水溶性珪酸塩との混合割合によって調整することができ、シリカゾル粒子の量は、酸性シリカゾルの濃度、使用量によって、また、水溶性珪酸塩の量は、その珪酸濃度、使用量等によって調整することができる。
【0038】
具体的には、水溶性珪酸塩の水溶液のシリカ濃度を11〜15%程度に調整した後、シリカ濃度3〜7%の酸性シリカゾルを所定のpH領域になるように添加して10分間攪拌混合し、次いで、所定量のアニオン性シリコーンエマルジョン溶液を混合する方法が好適である。
【0039】
また、上記方法においては、得られる防錆剤の防食性能をさらに向上させる目的で、必要に応じて、モリブデン酸塩を使用することができる。かかるモリブデン酸塩を使用する場合の防錆剤の製造方法は、上記水溶性珪酸塩の水溶液に予めモリブデン酸塩を溶解した後、上記方法に従い、酸性シリカゾルと混合し、更に、アニオン性シリコーンエマルジョンと混合する方法によって実施することが好ましい。
【0040】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0041】
(1)耐食性試験方法
試験片を水に濡らした後、室温において、10ヶ月間(2002.9.6〜2003.7.10)放置し、試験片の表面に形成された防錆被膜について耐食性を評価した。かかる評価は、試験片の腐蝕の程度を肉眼観察し、赤錆の発生の状態を下記の3段階で判定評価した。
【0042】
A:赤錆びが全く発生していない。
【0043】
B:赤錆の発生が僅かに観察される。
【0044】
C:赤錆の発生が著しい。
【0045】
(2)シリカゾルの製造方法
珪酸ナトリウム(SiO2、28.14g/100ml、Na2O、9.59g/100ml)1.04l/min.の流量と硫酸(20.11g/100ml)0.94l/min.の流量をY字型の衝突混合器へ供給し、SiO2濃度14.79%、pH1.61のシリカゾル溶液5Lを作成した。この溶液を水9.79Lで希釈し、SiO2濃度5%pH1.87の酸性シリカゾルを作成した。これの比表面積は931m2/gであった。
【0046】
(3)比表面積の測定方法
Sears著、Analytical Chemistry VOL.28、NO.12(1956)に記載されているNaOHによる滴定により測定した。
【0047】
(4)微細固体粒子の分離方法及び分離後の液の光透過率の測定方法
水性懸濁液、5.6gを採取し、0.2μmのハニカム状アルミナフィルター(厚み:60μm、Whattman社製Anodisk47)を使用して、2時間掛けて減圧濾過した後、固形分と濾液を得た。固形分は110℃で、1時間フィルターごと乾燥し、固形分量を測定した。
【0048】
又、濾液については、光路長10mmの石英セルを用いて、UV/VIS spectrophotometer(日本分光株式会社製、Ubest−35型)で、波長800nmでの光透過率を測定した。
【0049】
(5)粒子径の測定方法
懸濁液を超音波分散機で五分間処理した後、光散乱回析式の粒度分布測定装置(コールター製、コールターLS−230)を用いて測定した。測定に際して、分散媒(水)の屈折率を1.332、シリカの屈折率を1.458とした。
【0050】
実施例1
珪酸ナトリウム(SiO2、28.14g/100ml、Na2O、9.59g/100ml)100mlを水100mlで希釈した後、溶液を50℃に加温した。次にモリブデン酸ナトリウム二水和物(和光純薬工業製)5gを混合し、30分攪拌しながら溶解した。次に、酸性シリカゾル100mlを添加し、混合した。この珪酸ナトリウムとシリカゾルの混合液に、シリコーンエマルジョン(信越化学製、Polon MF−33A、有効成分30%、アニオン性)を44ml添加し、5分間攪拌した後、SiO2濃度9.6%の水性懸濁液よりなる防錆処理剤を得た。この液のpHは10.62であった。
【0051】
次に、この液をろ過分離し、懸濁液中の固形分とその濾液の光透過率を測定した。
【0052】
次に、70×150mm、厚み0.8mmの軟鋼板よりなる試験品の表面をサンドペーパーで磨いた後、アルカリクリーナーで予め脱脂した。この試験片を上記防錆処理剤溶液に浸漬後、余滴を除去した。次いで、該試験片を熱風循環乾燥機で、110℃、1時間で乾燥した後、温度200℃の電気炉で20分熱処理した後、これを室温まで放冷した。
【0053】
このようにして、防錆塗膜を形成された試験片を水に浸漬し、水切りしたものを耐食性試験に供し、耐食性を測定した。その結果を表1に示す。
【0054】
実施例2
実施例1において、モリブデン酸ナトリウムの量を10gにした以外は実施例1と同様に実施した。その結果を表1に示す。
【0055】
実施例3
珪酸ナトリウム(SiO2、21g/100ml)100mlを水100mlで希釈した後、溶液を50℃に加温した。次にモリブデン酸ナトリウム二水和物(和光純薬工業製)9gを混合し、30分攪拌しながら溶解した。次に酸性シリカゾル100mlを混合した。この時のpHは11.26であった。この珪酸ナトリウムとシリカゾルの混合液に、シリコーンエマルジョン(Polon MF−33A、信越化学製)を52ml添加した以外は実施例1と同様に実施した。その結果を表1に示す。
【0056】
実施例4
実施例1において、モリブデン酸ナトリウムを添加せず、酸性シリカゾル80mlにした以外は実施例1と同様に実施した。その結果を表1に示す。
【0057】
比較例1
実施例1において、酸性シリカゾルに代えて、電気透析法で製造したシリカゾル(SiO2 6.79w/v%,Na2O 0.69w/v%,pH:11.4)を74ml使用した以外は実施例1と同様に実施した。その結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【発明の効果】
以上の説明より理解されるように、本発明の防錆処理剤は、ノンクロメート系で有りながら、クロメート系の防錆処理剤に匹敵する極めて優れた防錆効果を長期間発揮すると共に、液としての安定性にも優れたものであり、工業的価値は極めて高いものである。
【0059】
また、この防錆処理剤は、セラミックス等の固体表面に不燃性の塗膜を形成することが出来、耐熱塗料としても使用出来る。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel antirust treatment agent. Specifically, the present invention provides a non-chromium rust preventive agent having excellent rust preventive performance equivalent to a chromate rust preventive agent.
[0002]
[Prior art]
Various types of metal rust preventives are known. One prominent one is known as chromate treatment, and its excellent antirust effect has been confirmed.
[0003]
However, in recent years, it has been pointed out that among the environmental protection problems against harmful components of earth pollutants, chromium-containing rust-preventive treatment agents have chromate compounds (hexavalent chromium) that are carcinogenic, liver failure, and skin disorders. And its use is now restricted. Therefore, the demand for a non-chromium rust preventive agent has been increased, and various rust preventive agents not containing chromium have been studied.
[0004]
Among them, research has also been conducted on rust preventives mainly composed of silica. For example, a rust inhibitor (such as colloidal silica) in which an oxygen acid such as molybdenum or an oxyacid salt is added to a water-dispersible silica, an organic polymer resin, and an inorganic-organic composite reaction product composed of a silane compound or an organic titanium compound (patent Reference 1), and a rust inhibitor (see Patent Document 2) made of an aqueous liquid having polymer-modified silica whose surface is modified with a hydrophobic polymer such as sodium silicate and silicone resin has been proposed.
[0005]
As described above, a system in which an organic polymer such as an organic polymer resin or a hydrophobic polymer is used in combination with a silica component is effective for improving the anticorrosive property of the resulting film. ) Has been reported to exhibit effects such as improved corrosion resistance and imparting flexibility.
[0006]
However, there have been almost no studies on silica, which is the main component of the rust preventive agent, and those based on sodium silicate, colloidal silica or the like as a silica component are generally used. And there was still room for improvement about the anti-corrosion property and durability of the film | membrane formed using the said silica component.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a non-chromium-based rust preventive having a silica component as a main component and having an anticorrosive performance equivalent to or better than that of a chromate-based rust preventive.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has intensively studied to solve the above problems. In particular, research was repeated on a rust inhibitor containing water-soluble silicate and silica particles modified with an organic polymer. As a result, an aqueous suspension obtained by adding and mixing acidic silica sol to water-soluble silicate is composed of at least fine solid particles generated by the reaction of acidic silica sol and silicate together with water-soluble silicate and silica sol particles. It will contain three forms of silica component, and it will give excellent corrosion resistance and durability to the resulting film by modifying the fine solid particles using silicon resin as the organic polymer. The present invention has been found and the present invention has been completed.
[0009]
That is, the present invention relates to a silica having a water-soluble silicate, at least partly modified with a silicon resin, and an average particle diameter of 0.1 to 0.8 μm measured by a light scattering diffraction method in an aqueous solvent. A rust preventive agent comprising an aqueous suspension having a pH of 10.5 to 12 and containing fine solid particles and silica sol particles.
[0010]
Moreover, if the preferable aspect of the rust preventive agent of this invention is shown concretely, the following aspect will be mentioned.
(1) The total silicon concentration is 7 to 12 g / 100 ml in terms of SiO 2 ;
(2) the concentration of the fine solid particles, in terms of SiO 2, said 30 to 60% by weight relative to the total silicon concentration, and (3) after separation of the fine solid particles, containing silica sol particles The light transmittance of the liquid is 80 to 90% at a wavelength of 800 nm.
[0011]
The above-mentioned rust preventive agent is an acidic silica sol having a very high acidity of pH 1 to 3 compared to a conventional rust preventive agent obtained by simply adding and mixing a dispersion of silica particles to a water-soluble silicate. By containing the fine solid particles produced by the reaction with the water-soluble silicate, it is possible to form a highly dense film made of silica that could not be achieved by the conventional rust preventive agent.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The rust inhibitor of the present invention comprises an aqueous suspension containing a water-soluble silicate, fine solid particles of silica modified with a silicon resin, and silica sol particles in an aqueous solvent.
[0013]
In the rust preventive agent of the present invention, the total silicon concentration indicates the total amount of all silicon present in the aqueous suspension in terms of oxide. The total silicon concentration is 7 to 12 g / 100 ml, preferably 7.5 to 10 g / 100 ml in order to stably form a film to be formed on the surface to be treated that requires rust prevention. preferable. That is, in the rust inhibitor of the present invention, when the total silicon concentration in the aqueous suspension is lower than 7 g / 100 ml, it tends to be difficult to form a stable film, and the total silicon concentration is 12 g / 100 ml. When it exceeds 100 ml, gelation tends to occur, and the storage stability tends to decrease.
[0014]
In the present invention, as the water-soluble silicate, a water-soluble silicate is used without particular limitation, and alkali silicates, particularly sodium silicate are preferred. For example, in the case of sodium silicate, the molar ratio of the water-soluble silicate is preferably a SiO 2 / Na 2 O molar ratio of 2 to 4. The silica concentration in the water-soluble silicate is 27 to 30 g / 100 ml, preferably 28 to 29 g / 100 ml.
In the present invention, the fine solid particles are mainly composed of silica having an average particle diameter of 0.1 to 0.8 μm, preferably 0.1 to 0.5 μm, measured by a light scattering diffraction method. Particles. The fine solid particles having the above average particle diameter are, in the production method described later, silica precipitated by neutralizing a part of the water-soluble silicate by mixing with the acidic silica sol, and a part of the acidic silica sol alone. Or it is estimated that it produced | generated by agglomerating with the said fine solid particle.
[0015]
The light scattering diffraction method for measuring the average particle diameter will be described in detail in the Examples section.
[0016]
The fine solid particles phase separate in the aqueous suspension when the aqueous suspension is allowed to stand for a long time, for example, about 12 hours. In this case, since the fine solid particles are modified by the silicon resin, a separated phase is formed on the upper part of the aqueous phase in which the silica sol is present. In the present invention, the average particle size of the fine solid particles is measured in a state modified with the silicon resin.
[0017]
The fine solid particles can be separated from the silica sol with good reproducibility by filtration using a filter medium having an appropriate opening, for example, a honeycomb alumina filter having an opening of 0.2 μm. The amount of fine solid particles measured by the above method is 30 to 60% by weight, preferably 40 to 55% by weight, in terms of oxide, with respect to the total silicon concentration. When the content of the fine solid particles is less than 30% by weight, densification of a film formed using the obtained rust preventive agent becomes insufficient, and it is difficult to give the film excellent corrosion resistance and durability. It may become. Moreover, when content of the said fine solid particle exceeds 60 weight%, gelatinization advances with the increase in the reaction amount of water-soluble silicate, and there exists a tendency for storage stability to worsen.
[0018]
Furthermore, in the present invention, the silica sol particles are particles having a particle diameter of about 2 to 5 nm, and are particles that exist stably in the aqueous suspension of the present invention. Measurement of the particle size of the silica sol particles cannot be performed by the light scattering diffraction method. And the abundance can be specified by measuring the light transmittance of the liquid obtained by isolate | separating a fine solid particle by the said method from the aqueous suspension which comprises a rust preventive agent. That is, it is preferable that the liquid contains silica sol particles so that the light transmittance is 80 to 90%, preferably 83 to 87% at a wavelength of 800 nm. When the light transmittance is less than 80%, the liquid viscosity increases due to the presence of a large amount of silica sol particles, gelation proceeds, and storage stability tends to deteriorate. On the other hand, when the light transmittance exceeds 90%, the silica sol particles are insufficient, the film formation rate of the silica sol is lowered, and the corrosion resistance performance of the formed film tends to be lowered.
[0019]
In the present invention, the pH of the aqueous suspension needs to be 10.5 to 12, preferably 10.6 to 11.4. That is, when the pH of the aqueous suspension is lower than 10.5, a gel is generated, which causes a problem of storage stability, and the rust inhibitor targeted by the present invention cannot be obtained. Further, when the pH of the aqueous suspension is higher than 12, the content of silica sol particles is reduced, the coating film strength and water resistance are inferior, and the problem of corrosion resistance is caused. Cannot get the agent.
[0020]
Although the rust preventive agent of the present invention exhibits extremely high anticorrosion properties and durability due to the above-described configuration, it is preferable to add a molybdate to impart flexibility.
[0021]
The molybdate is not particularly limited as long as it is soluble in sodium silicate. Illustrative examples include sodium molybdate, zinc molybdate, and the like.
[0022]
The content of the molybdate is such that the molybdenum concentration relative to the total silicon concentration is in the range of 0.04 to 0.20, preferably 0.06 to 0.17 in terms of weight ratio (Mo / SiO 2 ). It is preferable to blend as described above.
[0023]
Moreover, a well-known additive can be mix | blended with the rust preventive agent of this invention in the range which does not inhibit the effect of this invention remarkably. Examples of the additive include inorganic compounds of Ti, Zn, Mn, and W.
[0024]
The rust preventive agent of the present invention can be applied to the surface to be treated by a known method to form a rust preventive film. Specifically, after applying the rust preventive agent of the present invention on the treated surface by coating and dipping methods, drying at 110 ° C., and then heat-treating at 200 ° C. for 20 minutes, the rust preventive effect was extremely excellent. A coating film can be obtained.
[0025]
Although the manufacturing method in particular of the rust preventive agent of this invention is not restrict | limited, The following method is provided as a suitable manufacturing method.
[0026]
That is, it is a method for producing a rust inhibitor, comprising mixing an aqueous solution of a water-soluble silicate, an acidic silica sol, and an anionic silicone resin emulsion so that the pH of the mixed solution becomes 10.5 to 12.
[0027]
In the method for producing a rust inhibitor of the present invention, the aqueous solution of the water-soluble silicate is preferably an alkali silicate, particularly sodium silicate. For example, in the case of an alkali silicate, the molar ratio of the water-soluble silicate is SiO 2 / M 2 O (M represents an alkali metal).
) The molar ratio is preferably 2 to 4, particularly 3 to 3.3. The concentration of the water-soluble silicate is 27 to 30 g / 100 ml, preferably 28 to 29 g / 100 ml.
[0028]
As the acidic silica sol, those obtained by a known method are used without particular limitation, and those having a pH of 1 to 3 are particularly suitable.
[0029]
For example, the method for producing the acidic silica sol was obtained by dealkaliating a water-soluble silicate, specifically, a silica sol obtained by collision mixing of an alkali silicate and an acid, and an alkali silicate aqueous solution with an ion exchange resin. Silica sol is generally used.
In the present invention, a silica sol obtained by collision-mixing an alkali silicate and an acid can be preferably used because the pH can be easily satisfied.
[0030]
If it explains in full detail about the method of obtaining a silica sol by the above-mentioned collision mixing, sodium silicate, potassium silicate, etc. are typical as an alkali silicate, and sulfuric acid is suitable as an acid.
[0031]
The above-mentioned collision mixing is preferably performed using a known Y-shaped pipe and an apparatus in which an alkali silicate and an acid are respectively supplied from two branched pipes to collide with each other. In this case, the linear velocity of the liquid in each branch pipe is 10 m / second or more, preferably 10 to 15 m / second.
[0032]
In addition, in the manufacturing method of the antirust treatment agent of this invention, when manufacturing the antirust agent containing a molybdate, it is preferable to previously melt | dissolve this molybdate in the aqueous solution of water-soluble silicate. The amount of dissolution is appropriately determined so as to be the composition of the rust inhibitor. Moreover, 30-50 degreeC is preferable for the temperature at the time of the said melt | dissolution.
[0033]
Moreover, the anionic silicone emulsion used for the said method of this invention can use the emulsion of the silicone which has a group which shows a well-known anionic property.
[0034]
Such an anionic silicone emulsion is, for example, Polon MF-33A (trade name;
Manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) and the like, and in the present invention, such a commercial product is preferably used.
[0035]
In the present invention, the use ratio of the anionic silicone emulsion is not particularly limited, but the active ingredient (silicone having an anionic group) is 10 to 60% by weight, preferably 30 to 50% by weight based on the total silicic acid concentration. It is preferable to determine so as to be a concentration of.
[0036]
Next, the acidic silica sol produced by the above method, an aqueous solution of a water-soluble silicate, and an anionic silicone emulsion are added and mixed, and mixed so that the pH of the mixed solution becomes 10-12.
[0037]
In the above mixing, the addition ratio of each raw material may be appropriately determined so as to be the composition of the aqueous suspension constituting the target rust preventive. The amount of the fine solid particles can be adjusted by the mixing ratio of the acidic silica sol and the water-soluble silicate. The amount of the silica sol particles depends on the concentration and amount of the acidic silica sol, and the amount of the water-soluble silicate is , And can be adjusted by the silicic acid concentration, the amount used, and the like.
[0038]
Specifically, after adjusting the silica concentration of the aqueous solution of the water-soluble silicate to about 11 to 15%, an acidic silica sol having a silica concentration of 3 to 7% is added so as to be in a predetermined pH range, and the mixture is stirred for 10 minutes. Then, a method of mixing a predetermined amount of the anionic silicone emulsion solution is preferable.
[0039]
Moreover, in the said method, a molybdate can be used as needed in order to further improve the anticorrosion performance of the obtained rust preventive agent. In the case of using such a molybdate, a method for producing a rust inhibitor is obtained by dissolving molybdate in an aqueous solution of the water-soluble silicate in advance and then mixing with an acidic silica sol according to the method described above. It is preferable to carry out by a method of mixing with.
[0040]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention concretely, this invention is not limited to these Examples.
[0041]
(1) Corrosion resistance test method After the test piece is wetted with water, it is allowed to stand at room temperature for 10 months (2002.9.6 to 2003.3.7.10), and the corrosion resistance of the anticorrosive film formed on the surface of the test piece. Evaluated. For this evaluation, the degree of corrosion of the test piece was observed with the naked eye, and the state of occurrence of red rust was judged and evaluated in the following three stages.
[0042]
A: No red rust has occurred.
[0043]
B: The occurrence of red rust is slightly observed.
[0044]
C: The occurrence of red rust is remarkable.
[0045]
(2) Method for producing silica sol Sodium silicate (SiO 2 , 28.14 g / 100 ml, Na 2 O, 9.59 g / 100 ml) 1.04 l / min. Flow rate and sulfuric acid (20.11 g / 100 ml) 0.94 l / min. Was supplied to a Y-shaped collision mixer to prepare 5 L of a silica sol solution having a SiO 2 concentration of 14.79% and a pH of 1.61. This solution was diluted with 9.79 L of water to prepare an acidic silica sol having a SiO 2 concentration of 5% and a pH of 1.87. Its specific surface area was 931 m 2 / g.
[0046]
(3) Specific surface area measurement method by Sears, Analytical Chemistry VOL. 28, NO. 12 (1956) and measured by titration with NaOH.
[0047]
(4) Separation method of fine solid particles and measurement method of light transmittance of liquid after separation 5.6 g of an aqueous suspension was sampled and 0.2 μm honeycomb-shaped alumina filter (thickness: 60 μm, Anodsk 47 manufactured by Whatman) ) To obtain a solid and a filtrate after filtration under reduced pressure for 2 hours. The solid content was dried at 110 ° C. for 1 hour together with the filter, and the solid content was measured.
[0048]
Moreover, about the filtrate, the light transmittance in wavelength 800nm was measured with UV / VIS spectrophotometer (The JASCO Corporation make, Ubest-35 type | mold) using the quartz cell of optical path length 10mm.
[0049]
(5) Measuring method of particle diameter The suspension was treated with an ultrasonic disperser for 5 minutes, and then measured using a light scattering diffraction type particle size distribution measuring apparatus (Coulter LS-230). In the measurement, the refractive index of the dispersion medium (water) was 1.332, and the refractive index of silica was 1.458.
[0050]
Example 1
After 100 ml of sodium silicate (SiO 2 , 28.14 g / 100 ml, Na 2 O, 9.59 g / 100 ml) was diluted with 100 ml of water, the solution was warmed to 50 ° C. Next, 5 g of sodium molybdate dihydrate (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) was mixed and dissolved while stirring for 30 minutes. Next, 100 ml of acidic silica sol was added and mixed. 44 ml of a silicone emulsion (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Polon MF-33A, active ingredient 30%, anionic) was added to the mixed solution of sodium silicate and silica sol, stirred for 5 minutes, and then an aqueous solution having a SiO 2 concentration of 9.6%. A rust preventive agent comprising a suspension was obtained. The pH of this solution was 10.62.
[0051]
Next, this liquid was separated by filtration, and the solid content in the suspension and the light transmittance of the filtrate were measured.
[0052]
Next, the surface of a test product made of a mild steel plate having a size of 70 × 150 mm and a thickness of 0.8 mm was polished with sandpaper and then degreased with an alkali cleaner in advance. After this test piece was immersed in the rust preventive agent solution, excess drops were removed. Next, the test piece was dried with a hot air circulating dryer at 110 ° C. for 1 hour, then heat-treated in an electric furnace at a temperature of 200 ° C. for 20 minutes, and then allowed to cool to room temperature.
[0053]
Thus, the test piece in which the rust-proof coating film was formed was immersed in water, and what was drained was used for the corrosion resistance test, and corrosion resistance was measured. The results are shown in Table 1.
[0054]
Example 2
In Example 1, it implemented like Example 1 except the quantity of the sodium molybdate having been 10 g. The results are shown in Table 1.
[0055]
Example 3
After 100 ml of sodium silicate (SiO 2, 21 g / 100 ml) was diluted with 100 ml of water, the solution was warmed to 50 ° C. Next, 9 g of sodium molybdate dihydrate (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) was mixed and dissolved while stirring for 30 minutes. Next, 100 ml of acidic silica sol was mixed. The pH at this time was 11.26. The same procedure as in Example 1 was performed except that 52 ml of a silicone emulsion (Polon MF-33A, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was added to the mixed solution of sodium silicate and silica sol. The results are shown in Table 1.
[0056]
Example 4
The same procedure as in Example 1 was performed except that sodium molybdate was not added and the acidic silica sol was 80 ml. The results are shown in Table 1.
[0057]
Comparative Example 1
In Example 1, instead of acidic silica sol, 74 ml of silica sol (SiO 2 6.79 w / v%, Na 2 O 0.69 w / v%, pH: 11.4) produced by electrodialysis was used. The same operation as in Example 1 was performed. The results are shown in Table 1.
[0058]
[Table 1]
【The invention's effect】
As can be understood from the above explanation, the rust preventive agent of the present invention is a non-chromate type, while exhibiting an extremely excellent rust preventive effect comparable to a chromate type rust preventive agent for a long period of time. As a result, the industrial value is extremely high.
[0059]
Moreover, this rust preventive agent can form a nonflammable coating film on a solid surface such as ceramics, and can also be used as a heat-resistant paint.
Claims (6)
(1)総珪素濃度がSiO2換算で7〜12g/100mlであること、
(2)上記微細固体粒子の濃度が、SiO2換算で、前記総珪素濃度に対して30〜60重量%であること、
(3)上記微細固体粒子を分離後の、シリカゾル粒子を含有する液の光透過率が波長800nmで80〜90%であること、及びThe rust preventive according to claim 1, which satisfies the following conditions.
(1) The total silicon concentration is 7 to 12 g / 100 ml in terms of SiO 2 ;
(2) The concentration of the fine solid particles is 30 to 60% by weight with respect to the total silicon concentration in terms of SiO 2 ;
(3) The light transmittance of the liquid containing silica sol particles after separating the fine solid particles is 80 to 90% at a wavelength of 800 nm, and
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