JP2005051680A - マルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式またはビデオ配信システムおよびビデオ会議システム - Google Patents

マルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式またはビデオ配信システムおよびビデオ会議システム Download PDF

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Abstract

【課題】音声や映像をネットワークで伝送するマルチメディア通信においてデータ系で使用するUDP上のプロトコルは、アドレス変換機構を持つブロードバンドルータを介すると通信できないという問題を解決することを目的とする。
【解決手段】動画端末103がサーバ104側にNATテーブル作成パケットを送信する。また、RTSPなどの制御系通信プロトコルでサーバが送るマルチメディアデータの送り先ポートを決めるという従来の方法を改め、サーバ104がコンテンツの配信を開始する前に、動画端末103からのNATテーブル作成パケットの受信を待ち、サーバ104が送るコンテンツ配信の宛先のIPアドレスおよびポート番号として、このパケットの発信元IPアドレスおよび発信元ポート番号を使う。
【選択図】図4

Description

本発明は、グローバルネットワークであるインターネットあるいはイントラネットと、ローカルネットワークがアドレス変換機能を持ったルータによって接続されたネットワーク上に接続するコンテンツ配信サーバ、コンテンツ再生端末、IP電話、ビデオ会議用端末、ビデオ会議サーバなどの通信装置を用いるマルチメディア通信装置およびマルチメディア通信方式に関する。
近年、急速なインターネットの普及とともに、従来のWWWやメールなどパソコン向けのサービスに加えて、動画配信やIP電話、TV会議などのマルチメディア通信への用途が広がりつつある。
一方、急速な普及によりインターネットのアドレス(グローバルアドレス)が不足しており、接続できる端末を増やすために、ローカルアドレスを用いたローカルネットワークを構築し、ローカルネットワークとインターネットをアドレス変換機能を持ったルータにより接続する例が増えてきている(例えば特許文献1参照)。
例えば、家庭内にはパソコンのほかに動画配信を視聴するための端末などをインターネットに接続する。パソコン、動画視聴端末はローカルネットワークに接続される。ローカルネットワークとインターネットを接続するのがアドレス変換機能を持つブロードバンドルータ(以下、単にルータと呼ぶ)である。ルータはADSL、FTTH、CATV等のインターネットプロバイダを経由してインターネットに接続されている。通常インターネットプロバイダはIPアドレス(グローバルアドレス)を1つしか割り当てないので、ルータはアドレス変換機能を用いてローカルネットワークの複数のアドレスをグローバルアドレスに変換する。これにより複数のローカルアドレスの端末をあたかも1台の端末のようにみせて、インターネットに接続することが可能になる。
ルータのアドレス変換機能は、NATとIPマスカレードという技術により実現されている。これはネットワーク接続の開始をローカルネットワークに接続した装置からグローバルネットワークへの装置に対して行なうという前提で成り立っている。この前提は、メールやWWWを使うには想定可能な前提である。アドレス変換を行なうため、ルータはNATテーブルという表を用いる。NATテーブルは最初は空である。
図1はそのようなローカルネットワークとインターネットが接続されたネットワークの構成図、図2はNATテーブルを示す。図において、ローカルネットワークのパソコン101がインターネット上のコンテンツの配信サーバ(以下、単にサーバと呼ぶ)104と通信を行なう場合、パソコン101が送信したIPパケットは先ずルータ102に届く。ルータ102はパソコン101からのIPパケットの送信元アドレスをインターネットプロバイダから与えられたグローバルIPアドレスに変更し、ポート番号をルータ102がインターネット側で使用していないポート番号に変換する。この結果が変換後ポート番号である。なお、送信元のポート番号がインターネット側でも使用していない場合、送信元のポート番号と同じものを使ってもよい。ルータ102は変換後のIPパケットをインターネット側に送信する。
NATテーブルは、少なくとも送信元IPアドレス(以下S−IP)、送信元ポート番号(以下S−Port)、変換後ポート番号(以下T−Port)、グローバルネットワークに接続されている送信先IPアドレス(以下D−IP)、送信先ポート番号(以下D−Port)、タイムアウト(以下Timeout)の要素を持つ。
例えば、パソコン101のIPアドレスがS−IP1、ポート番号がS−Port1、送信先のIPアドレスがD−IP1、ポート番号がD−Port1、ルータ102での変換後ポート番号をT−Port1、ルータ102のインターネット側のIPアドレスをR−IPとすると、図2で示すエントリがNATテーブルに登録される。
サーバ104からパソコン101に返されるIPパケットは、サーバ104が送信した時点では送信先IPアドレスはルータ102のIPアドレス(以下R−IP)になっているので、ルータ102に届く。ルータ102はNATテーブルを調べ、届いたIPパケットの送信元IPアドレスと送信元ポート番号、送信先ポート番号がそれぞれNATテーブルのD−IP、D−Port、T−portと一致するエントリを探す。該当するものがあればIPパケットの送信先IPアドレスをS−IP、送信先ポート番号をS−Portに変換し、ローカルネットワーク側に中継する。該当するものが無ければ受信したIPパケットを破棄する。
NATテーブルのエントリは、一定期間条件を満たすIPパケットが無ければ破棄する。このため、Timeoutのフィールドを定期的に減少させて行き、値が0になればエントリを破棄する。また、IPパケットの変換に使われたエントリは使われるたびにタイムアウトの値を初期値に戻す。図2の例では3600秒としている。
このように、パソコン101から最初IPパケットを送信しその後受信する場合には通信は正しく行える。
しかし、最近のアプリケーションとして音声や映像をネットワークで伝送するマルチメディア通信がある。これらのアプリケーションでは従来のデータ通信と異なり、リアルタイム性が求められる。つまり、送信側で定期的に送信したデータは受信側でも同じタイミングで受信されることを求められる。ネットワーク障害のために送信あるいは受信されなかったデータは、遅延して送信あるいは受信するのではなく、データを破棄することが望ましいアプリケーションである。
この種類のアプリケーションでは、制御のための通信とデータ伝送の通信を分離するのが一般的である。制御プロトコルとして、コンテンツ配信サーバと動画再生端末との間の通信ではRTSP等が用いられ、ビデオ会議、IP電話などではH.323、SIPなどが用いられている。これらは通信の信頼性を得るため、通常TCPを用いる。一方データ系はリアルタイム性を確保するため、RTP、RTCPやUDPを用いるのが一般的である。
特開2003−8660号公報
音声や映像をネットワークで伝送するマルチメディア通信においてデータ伝送で使用するUDP上のプロトコルは、アドレス変換機構を持つブロードバンドルータを介すると通信できないという問題がある。
この理由はデータ伝送の通信がローカルネットワークに接続した装置からグローバルネットワークに接続するという前提を満たさないために生じる。
また、制御プロトコルでは、端末がマルチメディアデータを受信するポート番号をサーバと折衝するが、そのポート番号がルータのアドレス変換機構により変更されてもそれを認識できないという問題がある。
以下に、制御プロトコルにRTSP、データ系にUDPを用いた通信が、上記図1において、ルータ102を経由した動画端末103とサーバ104の間で通信を行なう場合、何故通信できないかを図3を用いて説明する。この図で、例えば(R−IP,xxxx)←(D−IP1,yyyy)は通信のトランスポートデータのヘッダの内容を表す。送信先IPアドレスがR−IP、送信先ポート番号がxxxx、送信元IPアドレスがD−IP1、送信元ポート番号がyyyyである。
RTSPでは、まず、図1における動画端末103がサーバ104と接続し、[301]〜[302]のシーケンスで配信すべきコンテンツ(映像データあるいは、オーディオデータ等のマルチメディアデータ)のURLを指定し、このコンテンツをどのポート番号を用いて通信するかの折衝を行なう。この例では動画端末103がxxxxのポートを使用するとサーバ104に伝え、サーバ104がyyyyのポート番号を使うと動画端末103に伝えている。[303]のPLAYによりサーバ104からコンテンツ配信[305]が開始される。このマルチメディアデータの送信先IPは、通常RTSPのコネクションの接続元のIPアドレスを用いる。従って送信先IPはルータ102のR−IPになる。
この結果、コンテンツの送信はルータ102に対して行なわれる。しかし、ルータ102のNATテーブルには該当のD−IP、D−Port、T−Portは登録されていない。従ってルータ102はそのデータの転送先を決めることが出来ず破棄する。その結果通信が行なわれない。
本課題を解決する手段のポイントは2つである。1つ目のポイントは動画端末がサーバ側にNATテーブル作成パケットを送信することである。NATテーブル作成パケットとはサーバがコンテンツ配信のために準備したUDPポート番号に対して動画端末が送信する任意のUDPパケットである。もう1つのポイントは、RTSPなどの制御通信プロトコルでサーバが送るマルチメディアデータの送り先ポートを決めるという従来の方法を改め、サーバがコンテンツの配信を開始する前に、動画端末からのNATテーブル作成パケットの受信を待ち、サーバが送るコンテンツ配信の送信先のIPアドレスおよびポート番号として、このパケットの送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を使うことである。
本発明によれば、コンテンツ配信サーバと動画端末の間にネットワークアドレス変換機能を有するルータが入っても正しく配信できる。また、ネットワークアドレス変換機能を有するルータがビデオ会議端末とサーバとの間にはいるネットワーク構成においても、正しくマルチメディア通信が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図1および、図4から図10を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図4は本発明の第1の実施の形態に係るマルチメディア通信装置のシーケンスを説明する図である。また、ネットワークの構成図として従来例で説明した図1を使用する。図において、例えば(S−IP1,xxxx)→(D−IP1,yyyy) は通信のトランスポートデータのヘッダの内容を表す。送信元IPアドレスがS−IP1、送信元ポート番号がxxxx、送信先IPアドレスがD−IP1、送信先ポート番号がyyyyであることを意味する。
シーケンスの[401]〜[404]は従来のシーケンスである[301]〜[304]と同一である。従来と異なるところは、動画端末103が[404]のパケットを受け取った後、NATテーブル作成パケット[405]を送信する点である。また、サーバ104に関して述べれば、[404]のパケットを送信後、従来であればすぐにコンテンツ配信を開始していたが、本発明ではこれを行わず、動画端末103からのNATテーブル作成パケットの受信を待つ点である。さらに、従来と異なるところは、サーバ104がコンテンツを配信する配信先を、従来は動画端末103のSETUPメソッドにclient_port=xxxxの形で記載されたポート番号としていた点を改め、本発明では受信したNATテーブル作成パケットの送信元アドレスおよび送信元ポートとする点である。
以下その動作を説明する。
動画端末103が送信したNATテーブル作成パケットにより、ルータ102は図5のNATテーブルエントリを作成する。サーバ104が受け取ったNATテーブル作成パケットの送信元IPはルータ102のインターネット側のIPドレスであるR−IP、送信元ポートはT−Port1である。このIPアドレスおよびポート番号にサーバ104がコンテンツのパケットを配信すると、ルータ102はNATテーブルにそのエントリが登録されているため、そのパケットを動画端末103に転送する。
NATテーブル作成パケットにより作成されたNATテーブルのエントリは一定時間経過すると破棄されるため、定期的に動画端末103からサーバ104に同様のパケットを送信することでエントリが破棄されないようにする。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態は、インターネット、あるいはイントラネット上に配置されたMPEG2あるいはMPEG4のコンテンツの配信サーバと、配信サーバから配信されたコンテンツを視聴する動画端末から構成される、ビデオオンデマンドシステムへの適応例である。
図6は本発明の第2の実施の形態に係るマルチメディア通信装置のシーケンスを説明する図である。また、ネットワークの構成図として従来例で説明した図1を使用する。
制御プロトコルとしてRTSP、ビデオおよびオーディオデータを配信するプロトコルとしてRTPおよびRTCPを用いる。なお、ビデオおよびオーディオデータを配信するプロトコルとしてUDPを用いてもよい。この場合以下の説明において、RTPをUDPと読み替え、RTCPの記述を削除すれば同様に適応できる。
動画端末と配信サーバの間にルータが存在する場合と存在しない場合の両方で、本発明が適切に動作することを説明する。
図6の[604]までは図4の[404]までと同じであり、すでに説明した。
本方式では、[604]のシーケンスが終了後、NATテーブル作成パケット[605]を動画端末103が送信する。RTPとRTCPの2つのプロトコルが存在するので、NATテーブル作成パケットはRTPポート用のものとRTCPポート用の2つのパケットが必要である。まず、パケットを送信するために動画端末103は自分のRTP用ポートとRTCP用ポートを準備する。これらのポート番号は[601]のシーケンスのclient_port=で指定した値を用いる。例えば、client_port=4000でサーバ104に通知していれば、4000をRTP用、4001をRTCP用とする。NATテーブル作成パケットの送信先ポートは[602]のシーケンスで指定されたserver_portで決定する。例えば、サーバ104の応答の中にserver_port=8000と記載されていれば、RTPポート用としてはポート番号8000向けに送信し、RTCPポート用としてはその次のポート番号であるポート番号8001に送信する。
従来の方式では、NATテーブル作成パケットはなく、RTSPのPLAYメソッドを受信するとすぐに配信を開始する。サーバ104はRTSPの接続元のIPアドレスを送信先のIPアドレスとし、SETUPメソッドのclient_portで指定されたポート番号を送信先のポート番号とする。
本発明の方式でルータが存在しない場合、サーバ104が受け取るRTP用のNATテーブル作成パケットの送信元アドレスおよび送信元ポートは、動画端末103のIPアドレスおよびマルチメディアデータを受信すべきポートである。このポート番号は、動画端末103が送信するRTSPのSETUPメソッドに含まれるclient_portである4000の値と一致している。その結果、サーバ104は従来の方式と同じ送信先にRTPパケットを送信することになり正しく送信が行われる。
ルータが存在する場合、従来の方法では通信が行なえないことを、「発明が解決しようとする課題」において説明した。
本発明の方式でルータが存在する場合、NATテーブル作成パケットはルータ102を通過するときにその送信元IPと送信元ポート番号が変更される。送信元IPはルータ102のインターネット側IPアドレスになる。送信元ポートはルータ102がインターネット側で未使用のポート番号を選択して割り当てる。その値を例えば16384とする。この場合、ルータ102のNATテーブルには図7のステップ1のエントリが追加される。
ルータ102を通ったNATテーブル作成パケットはサーバ104に到着する。本発明を実施したサーバ104はその発信元アドレスと発信元ポートを取り出し、そのIPアドレスおよびポート(16384)にマルチメディアデータであるRTPデータを送信する。RTPデータはルータ102に到着し、変換後ポート番号16384がNATテーブルに登録されているので、RTPパケットの送信先を動画端末103のIPアドレスであるS−IP1、ポート番号を4000に変更してローカルネットワーク側に転送する。その結果RTPデータが動画端末103に到着する。
なお、NATテーブル作成パケットは、動画端末103からサーバ104に送信するパケットであれば、特別に準備したパケットである必要はない。この理由により、RTCPに関しては特別なNATテーブル作成パケットを送信しなくとも、RTCPパケット自身をNATテーブル作成パケットとして使うことが出来る。
RTCPは動画端末103とサーバ104の間で通信状態を互いに報告するための機能を提供している。RTCPパケットはサーバ104から動画端末103に送信するだけでなく、動画端末103からサーバ104にも送信する。従ってRTCP用のNATテーブル作成パケットとして、例えばRTCPのReceiver Report(RR)パケットを使うことが出来る。この場合、サーバ104は動画端末103からの最初のRTCPパケットを受信を待ち、その後RTCPパケットの送信元IP、送信元ポートあてにサーバ104からのRTCPパケットを送信する。動画端末103はRTCPパケットを定期的に送信するため、NATテーブルのエントリのタイムアウトによる破棄を防止する事が出来る。
例えば、図6の[611]は動画端末103からサーバ104へのRTCPパケットである。このパケットにより、ルータのNATテーブルは図7のステップ2になる。ここでルータ102の変換ポート番号は16386が割り当てられたとする。
サーバ104が受信したRTCPパケットの送信元IPと送信元PortをサーバのRTCPパケットの送り先にして送信する[613]。
これにより、本発明の実施形態としてRTP用のNAT作成パケットを送信すればRTCP用のNAT生成パケットはRTCPの従来のプロトコルをそのまま使うことでルータを経由した場合でも通信を行うことが出来る。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態は、インターネット、あるいはイントラネット上に配置された会議サーバ、MCUなどを経由してビデオ会議端末間でのビデオ会議システムへの適応例である。
図8は本発明の第3の実施の形態に係るビデオ会議システムにおけるネットワークの構成図、図9はシーケンスを説明する図である。図において、例えば(R1−IP,T1−Port)の記載はIPアドレスがR1−IP、 ポートがT1−Portであることをあらわす。
ネットワークは、ビデオ会議を行うビデオ会議端末804、805、ビデオ会議端末804、805からの会議参加要求を受付、会議を設定する会議サーバ801、3人以上の会議において、音声や映像を合成するMCU806で構成される。図には含まれないが、ビデオ会議端末804、805にはカメラが接続され、自分の映像をキャプチャする。またビデオ会議端末804、805に接続したTVなどにより相手の映像を表示する。
会議サーバ801とビデオ会議端末804、805の間にはアドレス変換機能を持つルータ802、803がそれぞれのビデオ会議端末804、805ごとに存在する。この構成では従来の方法ではビデオ会議を行うことが出来なかった。
ビデオ会議システムの制御プロトコルとして、SIPを用いる。ビデオおよびオーディオというマルチメディアデータを送受信するプロトコルとしてRTP、RTCPを用いる。
ビデオ会議のシーケンスを図9を用いて説明する。
ビデオ会議の開始時、SIPプロトコルにより会議セッションの確立が行われる。例えば、ビデオ会議端末804とビデオ会議端末805がビデオ会議を行う場合、まずビデオ会議端末804が会議室IDを指定して会議のセッションを確立する(901)。次にビデオ会議端末805が同じ会議IDの会議のセッションを確立する(903)。会議サーバ801は2つのセッションを接続し、ビデオ会議端末804からの映像データをビデオ会議端末805へ、ビデオ会議端末805のデータをビデオ会議端末804に転送する(905、906)。マルチメディアデータに関しては、ビデオ会議端末805が会議セッションを確立し、最初のマルチメディアデータを受信するまでのビデオ会議端末804からのデータは破棄する(902、904)。
ビデオ会議システムでは、RTPおよびRTCPの両方ともビデオ会議端末から送信を行うので、NATテーブル作成パケットは、ビデオ会議端末からのRTPパケットおよびRTCPパケットにより代用することが出来る。
本発明の実施形態である会議サーバは、各ビデオ会議端末から送信されてくるマルチメディアデータの送信元IPアドレスおよび送信元ポートを取り出し、そのあて先にそのビデオ会議端末に送信すべきマルチメディアデータを送信する。図8においては、902のパケットによりビデオ会議端末804に送るときのIPアドレスとポート番号を決定する。902のパケットを受け取ったとき、ルータ802、ルータ803のNATテーブルの状態は図10のステップ1のとおりである。ルータ802には902のパケットによるNATエントリが登録されている。
会議サーバは上記アルゴリズムにより、ビデオ会議端末804に送る時の送信先IPアドレスはルータ802のIPアドレスR1−IP、送信先ポートはルータ802の変換後のポート番号であるT1−Portになる。
ビデオ会議端末805が会議セッションを確立(903)後、ビデオ会議端末805はマルチメディアデータを送信する(905)。このときのルータ803のNATテーブルの状態は図10のステップ2のとおりである。このデータの送信元IPアドレスはルータ803のIPアドレスR2−IP、送信元ポート番号はT2−Portになる。会議サーバ801はこのマルチメディアデータをビデオ会議端末804に送るため、受け取ったパケットの送信元IPをSRV−IP、送信元ポート番号をSRV−Port1、送信先IPアドレスをR1−IP、送信先ポート番号をT1−Portにして送信する。一方、会議サーバ801は905以降に受け取ったビデオ会議端末804からのマルチメディアデータ(906)をビデオ会議端末805に送るため、受け取ったパケットの送信元IPをSRV−IP、送信元ポート番号をSRV−Port2、送信先IPアドレスをR2−IP、送信先ポート番号をT2−Portにして送信する。
ビデオ会議端末804、ビデオ会議端末805に送信されたマルチメディアデータの送信先IP、送信先ポート番号、送信元IP、送信元ポート番号はNATテーブルに登録されたエントリと一致するので、各ルータによってビデオ会議端末804あるいはビデオ会議端末805のIPアドレスおよびポート番号に変換され送信される。その結果としてビデオ会議端末804とビデオ会議端末805のビデオ会議システムは正しく動作する。
なお、この実施形態はビデオ会議であったが、マルチメディアデータとして音声だけを扱えば、容易にIP電話に適応できる。また、今回、ビデオ会議システムの制御プロトコルとしてSIPプロトコルを用いたが、H.323を用いてもマルチメディアデータの転送方法はSIPと同じであるため、本方式が適応できる。
本発明のマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式は、コンテンツ配信サーバと動画端末の間にネットワークアドレス変換機能を有するルータが入っても正しく配信できる。また、ネットワークアドレス変換機能を有するルータがビデオ会議端末とサーバとの間にはいるネットワーク構成においても、正しくマルチメディア通信が可能となるという効果を有し、グローバルネットワークであるインターネットあるいはイントラネットと、ローカルネットワークがアドレス変換機能を持ったルータによって接続されたネットワーク上に接続するコンテンツ配信サーバ、コンテンツ再生端末、IP電話、ビデオ会議用端末、ビデオ会議サーバなどの通信装置を用いるマルチメディア通信装置等として有用である。
ローカルネットワークとインターネットが接続されたネットワーク構成図 従来の方式で通信を行ったときのルータのNATテーブルの内容を示す図 従来の通信方式におけるシーケンスの説明図 本発明の第1の実施の形態に係るマルチメディア通信装置におけるシーケンスの説明図 本発明の第1の実施の形態に係るマルチメディア通信装置におけるルータのNATテーブルの内容を示す図 本発明の第2の実施の形態に係るマルチメディア通信装置におけるシーケンスの説明図 本発明の第2の実施の形態に係るマルチメディア通信装置におけるルータのNATテーブルの内容を示す図 本発明の第3の実施の形態に係るビデオ会議システムにおけるネットワークの構成図 本発明の第3の実施の形態に係るビデオ会議システムにおけるシーケンスの説明図 本発明の第3の実施の形態に係るビデオ会議システムにおけるルータのNATテーブルを示す図
符号の説明
101 パソコン
102 ルータ
103 動画端末
104 配信サーバ
801 会議サーバ
802、803 ルータ
804、805 ビデオ会議端末

Claims (8)

  1. インターネットあるいはイントラネット上にあり、サーバ機能を有し、マルチメディアデータを送信する第1の通信装置と、ローカルネットワーク上にあり、クライアント機能を有し、前記マルチメディアデータを受信する第2の通信装置と、インターネットとローカルネットワークを接続するネットワークアドレス変換機能を有するルータとを備え、マルチメディアデータ伝送開始時、前記第2の通信装置のマルチメディアデータを受信すべきポートから、前記第1の通信装置のマルチメディアデータを送信するポートあてに任意のUDPパケット(以下NATテーブル作成パケットと呼ぶ)を送信することを特徴とするマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式。
  2. 第2の通信装置から、第1の通信装置あてにNATテーブル作成パケットを送信し、その後一定期間毎に同様のNATテーブル作成パケットを送信することを特徴とする請求項1記載のマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式。
  3. 第1の通信装置は、マルチメディアデータ伝送開始時、第2の通信装置からのNATテーブル作成パケットの受信を待ち、前記NATテーブル作成パケットのIPパケットに含まれる送信元アドレスとポート番号をもとに、マルチメディアデータ送信先を決めることを特徴とする請求項1記載のマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式。
  4. マルチメディアデータの通信をコネクションレストランスポートプロトコルにて実施することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式。
  5. コネクションレストランスポートプロトコルとしてUDPを用いることを特徴とする請求項4記載のマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式。
  6. コネクションレストランスポートプロトコルとしてUDP上に実装されたRTPプロトコルあるいは、RTPプロトコルとRTCPプロトコルの組合せを用いることを特徴とする請求項4記載のマルチメディア通信装置またはマルチメディア通信方式。
  7. 請求項5または請求項6記載のマルチメディア通信装置において、第1の通信装置をコンテンツ配信装置、第2の通信装置をコンテンツ視聴端末とし、マルチメディアデータとしてMPEGなどの映像データを扱い、マルチメディアデータの配信開始、マルチメディアデータの配信終了などを制御するプロトコル(以下制御プロトコルと呼ぶ)としてRTSPを用い、マルチメディアデータを伝送するプロトコルとしてUDPあるいはUDPの上に実装されたRTPあるいはRTPとRTCPの組合せを用い、RTCPの通信のためのNATテーブル作成パケットとしてRTCPパケット自身を用いることを特徴とするビデオ配信システム。
  8. 請求項5または請求項6記載のマルチメディア通信装置において、第1の通信装置をビデオ会議サーバ、第2の通信装置をビデオ会議端末とし、マルチメディアデータとしてMPEGなどの映像データを扱い、制御プロトコルとしてSIPあるいはH.323プロトコルを用い、マルチメディアデータを伝送するプロトコルとしてUDPあるいはUDPの上に実装されたRTPあるいはRTPとRTCPの組合せを用い、NATテーブル作成パケットとして前記ビデオ会議端末から前記ビデオ会議サーバに送信する映像および音声のデータパケットおよびそれぞれのRTCPパケットを用いることを特徴とするビデオ会議システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100454905C (zh) * 2006-06-09 2009-01-21 华为技术有限公司 穿越网络地址转换的方法
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