JP2005051295A - Original reader and image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿読取装置およびそれを用いる画像形成装置に関し、例えば、原稿スキャナ,複写機およびファクシミリに使用することが出来る。
【0002】
【従来技術】
オフィスでの取り扱い文書は増加の一途を辿っており、それら文書管理の効率化を図るため、原稿スキャナを用いて、紙文書を2値化処理した電子イメージデータに落とし込む電子ファイリングシステムのニーズが高まっている。オートドキュメントフィーダーを具備する原稿スキャナにおいては、通紙時の擦れ等により通紙経路に紙粉等を発生し、大量に通紙を重ねていくと紙粉等のゴミや汚れが通紙経路に蓄積する。この読み取り走査線上のゴミや汚れが原因となって、スジ状の異常画像を発生する。ゴミや汚れが読み取り走査線上に付着することによる異常画像を防止するため、通紙枚数による通紙経路のクリーニングを、サービスマンやユーザーが行うことで、異常画像発生の防止を図ってはいるが、紙粉の発生頻度は「紙質/紙厚」や「温湿度等の使用環境」にも影響され、通紙枚数を見て清掃することはあまり正確ではない。上記のゴミや汚れがシェーディング補正の基準データに入り込んだ場合、スジ状の異常画像が特に発生しやすい。
【0003】
【特許文献1】特開平09−074465号公報に記載の原稿画像読取では、原稿を送り駆動して静止の撮像装置で原稿画像を読取るシートスルーの原稿読取において、原稿移動領域の白基準板を読取ってシェーディング補正する場合には、白基準板が汚れ易く読取画像に黒筋が発生しやすいので、原稿を載置固定するコンタクトガラスに沿って読取光学系を走査する原稿読取のために備わった、原稿移動領域外の白基準板を、シートスルーの原稿読取の直前に読取ってシェーディング補正に用いる。
【0004】
【特許文献2】特開2002−165074号公報は、シートスルーの原稿読取の背景板(原稿背面支持板)を読取窓を通して読取って、読取データに基いて読取窓の汚れを検出する画像読取装置が記載されている。
【0005】
【特許文献3】特開2000−115488号公報は、シェーディング補正した読取データを白紙読取データと比較してゴミ位置を検出し、ゴミ位置の読取データを近傍画素のデータに基いて補正する画像読取を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
いずれも、万全の処置とはなりえないので、通紙経路,基準白板のクリーニング,基準白板の張替え等をサービスマンやユーザが行うことが一番の対策である。ところが通紙経路,基準白板のクリーニングは、ユーザが清掃することは逆にゴミや汚れを固着させてしまう可能性や、他の部分に新たな汚れを生む場合がある。また、安全性の面から機械内部に入り込んだゴミを、ユーザが機械を分解して取り除くことはできない。従って、ユーザからサービス店にクレームが届くということにもなる。
【0007】
サービスマンが機械内部に入り込んだゴミを取り除く場合、機械の分解等が必要になるため必然的にメンテナンスに要する時間が長くなる。この間装置は使えなくなるためユーザの作業効率を著しく劣化させる。また、通常サービスマンは通紙経路のクリーニングを、装置外部から届く範囲で実施するため、クリーニング後にまだ装置内部に入り込んだゴミの有無が正確に判断できないと、そのままメンテナンス終了とし、後ほどユーザからクレームが再度届き、ユーザの使い勝手の面、サービスマンのメンテナンス性の両面から、さらに状況が悪くなることがある。
【0008】
本発明は、白基準面の読取りにゴミや汚れが原因で異常画像が発生するかを容易に確認できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)原稿の画像を読取り画像信号を発生する撮像装置(232−236,207/408),該画像信号をデジタルデータすなわち画像データに変換する手段(209/209a),前記撮像装置が白基準面(239/409)を読取った白基準面データを記憶するメモリ手段(215/255a)、および、前記撮像装置が原稿を読取った画像データに、前記メモリ手段の白基準面データを用いてシェーディング補正する手段(216/216a)、を備える原稿読取装置において、
白基準面データを記憶する不揮発性メモリ(214/255a);
前記撮像装置が白基準面(239/409)を読取った白基準面データの、前記不揮発性メモリの白基準面データに対する差分を演算する手段(217/256a);および、
該差分を画像データとしてその画像を出力する手段(79);
を備えることを特徴とする原稿読取装置(図3,11,19)。
【0010】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素または対応事項の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0011】
これによれば、白基準面に汚れがあると、汚れの部位の差分値が大きく、それが高濃度画像で出力される。この出力の目視により、白基準面から撮像素子に至る光路にゴミや汚れがあるかを目視確認できる。そのことによって、ゴミや汚れが原因で異常画像を発生してしまうという装置の状態を正確に把握することが可能となり、サービスマンのメンテナンス時の確認作業効率が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)白基準面読取テストを指示する入力手段(80d,79);および、
該白基準面読取テストの指示に応答して前記撮像装置にて白基準面を読取り前記差分演算手段が算出した差分を画像データとしてその画像を前記出力手段(79)にて出力する読取テスト制御手段(220,31a,206);を更に備える上記(1)に記載の原稿読取装置。
【0013】
これによればユーザ又はサービスマンが、入力手段(80d,79)を用いて白基準面読取テストの指示入力をするだけで、白基準面の汚れ画像が出力される。白基準面の汚れ確認作業効率が向上する。
【0014】
(2a)前記撮像装置が白基準面を読取った白基準面データに前記シェーディング補正をした画像データに基いて異常画素を検出する手段;を更に備える上記(1)又は(2)に記載の原稿読取装置。これによれば、白基準面から撮像素子に至る光路に汚れ又はゴミが発生すると、その部位が異常画素と検出される。この検出に答えて入力手段(80d,79)を用いて白基準面読取テストの指示入力をすると、白基準面の汚れ画像が出力され、確認が容易である。さらには、白基準面から撮像素子に至る光路をクリーニングした作業直後に、入力手段(80d,79)を用いて白基準面読取テストの指示入力を汚れ除去の確認をすることができる。
【0015】
(3)原稿を載置するコンタクトガラス(231);該コンタクトガラスに載置固定された原稿の画像を、コンタクトガラスと平行な光学系又は撮像素子の機械走査によって読取り画像信号を発生する撮像装置(232−236,207);および、原稿走査領域外に配置され、前記撮像装置によって読取ることができる白基準面(239);を備える上記(1)又は(2)に記載の原稿読取装置(図3)。これは、ブック原稿の読取が可能な光学走査方式の実施形態である。基準白板239の表面である白基準面(239)から撮像素子207までの光路の経時的に発生する汚れ又はゴミの有無確認が容易になる。
【0016】
(4)原稿読取窓(240);該原稿読取窓に原稿を送り込み原稿読取窓を横切って通過させる原稿移送手段(242−247);前記原稿読取窓を通してそれを横切る原稿の画像を読取り画像信号を発生する撮像装置(232−236,207);および、前記原稿読取窓の外に配置され、前記撮像装置によって読取ることができる白基準面(239);を備える上記(1)乃至(3)の何れか1つに記載の原稿読取装置。
【0017】
これは、シートスルー読取方式の実施形態であるが、白基準面(239)は原稿読取窓(240)に対向する白色背板244(搬送ドラム)の表面ではなく、基準白板239の表面である。その理由は、白色背板244および原稿読取窓(240)が汚れ易くゴミが付着し易く、これによる誤ったシェーディング補正を回避するためである。基準白板239は汚れることもあるが、白色背板244および原稿読取窓(240)よりも圧倒的に汚れにくい。しかし、本実施態様によれば、基準白板239の表面である白基準面から撮像素子207までの光路の経時的に発生する汚れ又はゴミの有無確認が容易になる。
【0018】
(5)給紙台(141)の原稿を送給し排紙台(248)に移送する原稿移送手段(242−247);該移送される原稿の画像を読取り画像信号を発生する撮像装置(232−236,207/408);および、該撮像装置に対向し移送される原稿の背部に位置する白基準面(244/409);を備える上記(1)乃至(3)の何れか1つに記載の原稿読取装置。
【0019】
これはシートスルー読取方式の実施形態であり、白基準面(244/409)は原稿読取窓240又は撮像装置409に対向する白色背板244(搬送ドラム)又は白色背板409である。白色背板244および原稿読取窓240,白色背板409および撮像装置408は汚れ易い。本実施態様によれば、白色背板244/409から撮像素子207/撮像装置408内撮像素子までの光路の、経時的に発生する汚れ又はゴミの有無確認が容易になる。
【0020】
(5a)原稿を載置するコンタクトガラス(231);
該コンタクトガラスに載置固定された原稿の画像を、コンタクトガラスと平行な光学系又は撮像素子の機械走査によって読取り画像信号を発生する第1撮像装置(232−236,207);
原稿走査領域外に配置され、第1撮像装置によって読取ることができる第1白基準面(239);
原稿走査領域外に配置され、第1撮像装置によって透視し得る原稿読取窓(240);
該原稿読取窓に原稿を送り込み原稿読取窓を横切って通過させる原稿移送手段(242−247);
前記原稿読取窓に対向し移送される原稿の背部に位置する第2白基準面(244);
第1撮像装置が第1白基準面を読取った白基準面データを記憶する第1メモリ手段(215);
第1撮像装置が原稿を読取った画像データを、第1メモリ手段の白基準面データを用いて補正する第1シェーディング補正手段(216);
第1組の白基準面データを記憶する第1不揮発性メモリ(214);
第1撮像装置が第1白基準面(239)を読取った第1白基準面データの、第1不揮発性メモリ(214)の第1組の白基準面データに対する第1組の差分を演算する第1差分演算手段(217);
第2組の白基準面データを記憶する第2不揮発性メモリ(255);
第1撮像装置が第2白基準面(244)を読取った第2白基準面データの、第2不揮発性メモリ(255)の第2組の白基準面データに対する第2組の差分を演算する第2差分演算手段(256);および、
第1組および第2組の差分を画像データとしてそれらの画像を出力する手段(79);を備える原稿読取装置。
【0021】
これは上記(3)と(5)の組合せの態様であり、上記(3)と(5)に記載した作用効果が得られる。
【0022】
(5b)更に、前記原稿移送手段によって移送される原稿の、前記原稿読取窓(240)に対向する面の背面の画像を読取り画像信号を発生する第2撮像装置(408);
第2撮像装置に対向し移送される原稿の背部に位置する第3白基準面(409);
第2撮像装置(408)が第3白基準面(409)を読取った白基準面データを記憶する第3メモリ手段(255a);
第2撮像装置(408)が原稿を読取った画像データを、第3メモリ手段(255a)の白基準面データを用いて補正する第2シェーディング補正手段(216a);および、
第2撮像装置(408)が第3白基準面(409)を読取った第3白基準面データの、第3不揮発性メモリ(255a)の第3組の白基準面データに対する第3組の差分を演算する第3差分演算手段(256a);を備え、
前記画像出力手段(79)は、第3組の差分を画像データとしてその画像を出力する;上記(5a)に記載の原稿読取装置。これは上記(5a)に、裏面読取りの撮像装置(408)と白色背板409を、上記(5)の態様で付加した態様であり、上記(3)と(5)に記載した作用効果が表面読取および裏面読取のいずれでも得られる。
【0023】
(5c)前記不揮発性メモリの初期の白基準面データは、原稿読取装置の工場出荷前に前記撮像装置が白基準面を読取った白基準面データである;上記(1)乃至(5b)の何れか1つに記載の原稿読取装置。これによれば、新品のときの白基準面を読取った白基準面データが不揮発性メモリの初期値となるので、機械の個体差による汚れ又はゴミの有無検出エラーがなく、機械の使い始めの汚れ又はゴミの有無検出が正確になる。
【0024】
(5d)前記不揮発性メモリに、前記撮像装置が白基準面を読取った白基準面データを更新書込する手段を更に備える;上記(1)乃至(5c)の何れか1つに記載の原稿読取装置。これによれば、白基準面の経時的な変質にともなって不揮発性メモリが現状の白基準面の状態を表すものに更新されるので、汚れ又はゴミの有無検出が経時的に正確に安定する。
【0025】
(5e)前記更新書込する手段は、原稿読取回数が設定値に達すると前記更新書込をする;上記(5d)に記載の原稿読取装置。これによれば、原稿読取回数の増加につれて自動的に不揮発性メモリの白基準面データが更新されるので便利である。
【0026】
(5f)前記差分を画像データとしてその画像を出力する手段(79)は、ディスプレイ(79:図19)である;上記(1)乃至(5e)の何れか1つに記載の原稿読取装置。
【0027】
(5g)前記不揮発性メモリの白基準面データ量は、前記撮像装置が白基準面を読取って発生する白基準面データ量より少なく;前記差分演算手段は、データ量の違い分を補正した整合するデータ間の差分を算出する;上記(1)乃至(5f)の何れか1つに記載の原稿読取装置。これによれば、不揮発性メモリの白基準面データ記憶に所要の容量が少なくて済む。
【0028】
(5h)前記不揮発性メモリの白基準面データの各データを構成するビット数(7)は、前記撮像装置が白基準面を読取って発生する白基準面データの各データを構成するビット数(8)よりa(a=1)だけ少なく;前記差分演算手段は、前記不揮発性メモリから読み出した白基準面データの、2のa乗倍のデータ(8ビット)に対する前記撮像装置が白基準面を読取って発生する白基準面データの差分を算出する;上記(5g)に記載の原稿読取装置。これによれば、不揮発性メモリの白基準面データ記憶に所要の容量が少なくて済む。
【0029】
(5i)前記不揮発性メモリの白基準面データは、前記撮像装置が白基準面を読取って発生する白基準面データを間引き摘出した少量(1/2)のデータ量であり;前記差分演算手段は、前記不揮発性メモリの白基準面データを読み出して補間により間引き分を補充(2×1/2)したデータに対する前記撮像装置が白基準面を読取って発生する白基準面データの差分を算出する;上記(5g)又は(5H)に記載の原稿読取装置。間引き摘出は所謂画像の縮小処理であり、補充は画像の拡大処理である。これによっても、不揮発性メモリの白基準面データ記憶に所要の記憶容量が少なくて済む。
【0030】
(5j)前記差分演算手段は、前記不揮発性メモリの白基準面データを読み出し、前記撮像装置が白基準面を読取って発生する白基準面データを読み出しデータ量に整合するものに減量して差分を算出する;上記(5g)に記載の原稿読取装置。これによれば、差分データ量も少なく、差分値算出から画像としての出力までのデータ量が少なくて済む。
【0031】
(6)上記(1)乃至(5j)の何れか1つに記載の原稿読取装置(210,230);該原稿読取装置が出力するシェーディング補正をした画像データを、印刷用の画像データに変換する画像データ処理装置(ACP);および、該印刷用の画像データが表わす画像を用紙上に形成する印刷手段(100);を備える画像形成装置。
【0032】
これによれば、上記(1)乃至(5j)の何れかに記載した作用効果が、画像形成装置に於いて得られる。
【0033】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0034】
【実施例】
図1に、本発明の1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)230と、操作ボード220と、カラースキャナ210と、カラープリンタ100の各ユニットで構成されている。なお、操作ボード220と、ADF230付きのカラースキャナ210は、プリンタ100から分離可能なユニットであり、カラースキャナ210は、動力機器ドライバやセンサ入力およびコントローラを有する制御ボードを有して、プリンタ100の機内の制御ボードの画像データ処理装置ACP(図4)と直接または間接に通信を行いタイミング制御されて原稿画像の読み取りを行う。
【0035】
画像データ処理装置ACP(図4)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、ファクシミリコントロールユニットFCU(図4)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙スタック26(図2)に排出される。
【0036】
図2に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットa〜dが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0037】
回転可能に支持され矢印方向に回転する第1の像担持体である感光体1の外周部には除電装置5、クリーニング装置4、帯電装置2、現像装置3が配備されている。帯電装置2と現像装置3の間には、露光装置6から発せられる光情報の入るスペースが確保されている。感光体1は4個(a,b,c,d)あるが、それぞれ周囲に設けられる画像形成用の部品構成は同じである。現像装置3が扱う色材(トナー)の色が異なる。
【0038】
第1の像担持体である感光体1は直径が30から100mm程度のアルミニュム円筒表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けた感光体である。その一部が、第2の像担持体である第1転写ベルト7に接している。ベルト状の感光体1も採用可能である。
【0039】
第1転写ベルト7は矢印方向に移動可能に、回転するローラ8,9および10間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第1転写手段11が感光体1の近傍に配備されている。ベルトループの外側に、第1転写ベルト用のクリーニング装置12が配備されている。第1転写ベルト7より転写した後にその表面に残留する不要のトナーを拭い去る。
【0040】
露光装置6は公知のレーザ方式で、フルカラー画像形成に対応した光情報を、一様に帯電された感光体表面に潜像として照射する。LEDアレイと結像手段から成る露光装置も採用できる。第1転写ベルト7は、基体の厚みが50μm乃至600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、感光体1からトナーを転写可能とする抵抗値を備える。
【0041】
図2上で、第1転写ベルト7の右方には、第3の像担持体である第2転写ベルト13が配備されている。第2転写ベルト13は矢印方向に移動可能に、回転ローラ14,15および16間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第2転写手段17が配備されている。ベルトループの外側に、第2転写ベルト用のクリーニング装置18、チャージャ19、などが配備されている。クリーニング装置18は、用紙にトナーを転写した後、残留する不要のトナーを拭い去る。
【0042】
第2転写手段17,ローラ16、第1転写ベルト7を支持するローラ8により、第1転写ベルト7と第2転写ベルト13は接触し、あらかじめ定められた転写ニップを形成する。第2転写ベルト13は、基体の厚みが50μm乃至600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第1転写ベルト7からトナーを転写可能とする抵抗値を備えるベルトである。
【0043】
記録媒体である用紙20は、図の下方の給紙カセット21,22に収納されており、最上の用紙が給紙ローラ31又は32で1枚づつ、複数の用紙ガイドを経てレジストローラ33に搬送される。第2転写ベルト13の上方に、定着器23、排紙ガイド24、排紙ローラ25、排紙スタック26が配備されている。
【0044】
第1転写ベルト7の上方で、排紙スタック26の下方には、補給用のトナーが収納できる収納部27が設けてある。トナーの色はマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの四色があり、カートリッジ28の形態にしてある。粉体ポンプ等により対応する色の現像装置3に適宜補給される。
【0045】
本体の一部のフレーム29は、開閉支軸30を中心として、回動開放が可能な構造にしてあるので、記録媒体の搬送路は大きく開き、ジャムした記録媒体(用紙)の処理を容易にしている。
【0046】
ここで両面印刷のときの各部の動作を説明する。まず感光体1による、作像が行われる。すなわち、露光装置6の作動により、不図示のLD光源からの光は、不図示の光学部品を経て、帯電装置2で一様に帯電された感光体1のうち、作像ユニットaの感光体上に至り、書き込み情報(色に応じた情報)に対応した潜像を形成する。感光体1上の潜像は現像装置3で現像され、トナーによる顕像が感光体1の表面に形成され保持される。このトナー像は、第1転写手段11により、感光体1と同期して移動する第1転写ベルト7の表面に転写される。感光体1の表面は、残存するトナーがクリーニング装置4でクリーニングされ、除電装置5で除電され次の作像サイクルに備える。
【0047】
第1転写ベルト7は、表面に転写されたトナー像を坦持し、矢印の方向に移動する。作像ユニットbの感光体1に、別の色に対応する潜像が書き込まれ、対応する色のトナーで現像され顕像となる。この像は、すでに第1転写ベルト7に乗っている前の色の顕像に重ねられ、最終的に4色重ねられる。なお、単色黒のみを形成する場合もある。
【0048】
このとき同期して第2転写ベルト13は矢印方向に移動していて、第2転写手段17の作用で、第2転写ベルト13の表面に第1転写ベルト7表面に作られた画像が転写される。いわゆるタンデム形式である4個の作像ユニットa〜dの各感光体1上で画像が形成されながら、第1,第2転写ベルト7,13が移動し、作像が進められるので、その時間が短縮できる。
【0049】
第1転写ベルト7が、所定のところまで移動すると、用紙の別の面に作成されるべきトナー画像が、前述したような工程で再度感光体1により作像され、給紙が開始される。給紙ローラ31又は32が反時計方向に回転すると、給紙カセット21又は22内の最上部にある用紙20が引き出され、レジストローラ33に搬送される。
【0050】
レジストローラ33を経て、第1転写ベルト7と第2転写ベルト13の間に送られる用紙の片側の面に、第1転写ベルト7表面のトナー像が、第2転写手段17により転写される。更に記録媒体は上方に搬送され、第2転写ベルト13表面のトナー像が、チャージャ19により用紙のもう一方の面に転写される。転写に際して、用紙は画像の位置が正規のものとなるよう、タイミングがとられて搬送される。
【0051】
本実施例では、感光体1に作像されるトナーの極性はマイナスである。第1転写手段11にプラスの電荷を与えることで、感光体1に作像されたトナーは第1転写ベルト7に転写される。第2転写手段17にプラスの電荷を与えることで、第1転写ベルト7に転写されたトナーは、第2転写ベルト13に転写される。用紙を第1,第2転写ベルト7,13間に送り込み、第2転写手段17にプラスの電荷を与えることで、第1転写ベルト7に転写されたトナーが用紙の片側の面に転写され、また、第2転写ベルト13に転写されたトナーは、転写チャージャ19からプラス極性の電荷与えることで、第2転写ベルト13表面のマイナス極性のトナーは吸引されて、用紙の他の面に転写される。
【0052】
上記のステップで両面にトナー像が転写された用紙は、定着器23に送られ、用紙上のトナー像(両面)が一度に溶融、定着され、ガイド24を経て排紙ローラ25により本体フレーム上部の排紙スタック26に排出される。
【0053】
図2のように、排紙部24〜26を構成した場合、両面画像のうち後から用紙に転写される面(頁)、すなわち第1転写ベルト7から用紙に直接転写される面が下面となって、排紙スタック26に載置されるから、頁揃えをしておくには2頁目の画像を先に作成し、第2転写ベルト13にそのトナー像を保持し、1頁目の画像を第1転写ベルト7から用紙に直接転写する。
【0054】
第1転写ベルト7から直接に用紙に転写される画像は、感光体表面で正像にし、第2転写ベルト13から用紙に転写されるトナー像は、感光体表面で逆像(鏡像)になるよう露光される。このような頁揃えのための作像順、ならびに、正、逆像(鏡像)に切り換える画像処理も、IMACによるメモリMEMに対する画像データの読書き制御によって行っている。
【0055】
第2転写ベルト13から用紙に転写した後、ブラシローラ,回収ローラ,ブレード等を備えたクリーニング装置18が、第2転写ベルト13に残留する不要のトナーや紙粉を除去する。
【0056】
図2ではクリーニング装置18のブラシローラが第2転写ベルト13の表面から離れた状態にある。支点18aを中心として揺動可能で、第2転写ベルト13の表面に接離可能な構造になっている。用紙に転写する以前で、第2転写ベルト13がトナー像を担持しているとき離し、クリーニングが必要のとき、図で反時計方向に揺動し接触させる。除去された不要トナーはトナー収納部34に集められる。
【0057】
以上が、「両面転写モード」を設定した両面印刷モードの作像プロセスである。両面印刷の場合には、常にこの作像プロセスで印刷が行われる。片面印刷の場合には、「第2転写ベルト13による片面転写モード」と「第1転写ベルト7による片面転写モード」の2つがあり、前者の第2転写ベルト13を用いる片面転写モードを設定した場合には、第1転写ベルト7に4色重ね(又は単色黒)で形成された顕像が第2転写ベルト13に転写され、そして用紙の片面に転写される。用紙の他面には画像転写はない。この場合、排紙スタック26に排出された印刷済用紙の上面に印刷画面がある。
【0058】
後者の第1転写ベルト7を用いる片面転写モードを設定した場合には、第1転写ベルト7に4色重ね(又は単色黒)で形成された顕像が、第2転写ベルト13には転写されずに、用紙の片面に転写される。用紙の他面には画像転写はない。この場合は、排紙スタック26に排出された印刷済用紙の下面に印刷画面がある。
【0059】
図3に、スキャナ210およびそれに装着されたADF230の、原稿画像読み取り機構を示す。このスキャナ210のコンタクトガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向yに反射されて、レンズ236により集束され、CCD207に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モーター238を駆動源として、y方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0060】
スキャナ210には、自動原稿供給装置ADF230が装着されている。ADF230の原稿トレイ241に積載された原稿は、ピックアップローラ242およびレジストローラ対243で搬送ドラム(プラテン)244と押さえローラ245の間に送り込まれて、搬送ドラム244に密着して読み取りガラス240の上を通過し、そして排紙ローラ246,247で、原稿トレイ241の下方の圧板兼用の排紙トレイ248上に排出される。
【0061】
原稿の表面の画像は、原稿読取窓である読み取りガラス240を通過する際に、その直下に移動している照明ランプ232により照射され、原稿の表面の反射光は、第1ミラー233以下の光学系を介してCCD207に照射され光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。搬送ドラム244の表面は、読み取りガラス240に対向する白色背板であり、白基準面となるように白色である。
【0062】
また、原稿の裏面の画像は、光源および撮像素子を内蔵する撮像装置408で読取られ光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。撮像装置408に対向する白色背板409があり、撮像装置408と白色背板409の間を原稿が通過する。
【0063】
読み取りガラス240と原稿始端の位置決め用のスケール251との間には、基準白板239、ならびに、第1キャリッジを検出する基点センサ249がある。基準白板239は、照明ランプ232の個々の発光強度のばらつき,また主走査方向のばらつきや、CCD207の画素毎の感度ムラ等が原因で、一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらず、読み取りデータがばらつく現象を補正(シェーディング補正)するために用意されている。
【0064】
図4に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット211と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)212でなるカラー原稿スキャナ210が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ100が接続されている。カラープリンタ100は、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134YMCK記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
【0065】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリMEM(メモリモジュール;以下では単にMEMと記述),ハードディスク装置HDD(以下では単にHDDと記述),システムコントローラ31a,RAM34,不揮発メモリ35,フォントROM36,CDIC,IPP等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。操作ボード220はシステムコントローラ31aに接続している。
【0066】
カラー原稿スキャナ210の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット211のCCD207および撮像装置208の撮像素子のそれぞれが発生するRGB画像信号は、センサボードユニットSBU上の信号処理しかつRGB画像データに変換しかつシェーディング補正して、出力I/F212を介してCDICに送出する。
【0067】
CDICは、画像データに関し、出力I/F212,パラレルバスPb,IPP間のデータ転送,プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ31aとの間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0068】
半導体メモリMEMの他に、多くの画像データを収納するためにHDDがある。HDDを用いる事により、外部電源が不要で永久的に画像を保持できる特徴もある。多くの原稿の画像をスキャナで読み込んでHDDに保持し、また、PCが与える多くのドキュメント画像を保持できる。
【0069】
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMおよびHDDに対する画像データ,制御データの書き込み/読み出しを制御する。システムコントローラ31aは、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM34はシステムコントローラ31aのワークエリアとして使用され、不揮発メモリ35はシステムコントローラ31aの動作プログラム等を記憶している。
【0070】
操作ボード220は、ACPがおこなうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0071】
スキャナ210およびADFのCCD207および撮像装置208で読取ったRGB画像データは、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEMに蓄積する。MEMの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0072】
IMACは、システムコントローラ31aの制御に基づいて、画像データとMEM,HDDのアクセス制御,LAN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEM,HDDの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0073】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEM又はHDDに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙(用紙)上に再生画像を形成する。
【0074】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、スキャナ210,ADF230で読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPPへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0075】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット211,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ31aはシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード220においておこなわれ、操作ボード220の選択入力によって、画像読取機能,画像データ登録機能,コピー機能,プリント機能,ファクシミリ機能,連結転送機能等の処理内容を設定する。
【0076】
システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0077】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 37、シリアルバスI/F 39、ローカルバスI/F 33AAおよびネットワークI/F 38は、IMACに接続されている。システムコントローラ31aは、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0078】
システムコントローラ31aは、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ31aは、IMACに対して、画像データをMEM,HDDに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F 37、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0079】
この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 37を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM又はHDDに格納されることになる。
【0080】
一方、ACPのシステムコントローラ31aは、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F 38を介してプリント出力要求データを受け取る。
【0081】
汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 39経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 39は複数種類の規格に対応している。
【0082】
PCからのプリント出力要求データはシステムコントローラ31aにより画像データに展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 33aおよびローカルバスRb経由でフォントROM36aを参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ31aを不揮発メモリ35aおよびRAM34aと接続する。
【0083】
シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート32a以外に、ACPの操作部である操作ボード220との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ31aと通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0084】
システムコントローラ31aとMEM,HDDおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEM,HDDを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0085】
図5に、CDICの機能構成の概要を示す。画像データ入出力制御161は、カラー原稿スキャナ210(SBU)が出力する画像データを受けて、IPPに出力する。IPPは、「スキャナ画像処理」190(図7)をして、CDICの画像データ入力制御162に送りだす。画像データ入力制御162が受けたデータは、パラレルバスPbでの転送効率を高めるためにデータ圧縮部163に於いて、画像データの1次圧縮を行う。圧縮した画像デ−タは、データ変換部164でパラレルデータに変換してパラレルデータI/F165を介してパラレルバスPbへ送出される。パラレルデータバスPbからパラレルデータI/F165を介して入力される画像データは、データ変換部164でシリアル変換される。このデータは、バス転送のために1次圧縮されており、データ伸張部166で伸張される。伸張された画像データは、画像データ出力制御167によってIPPへ転送される。IPPでは、「画質処理」300(図7)によりRGB画像データをYMCK画像データに変換し、プリンタ100の画像出力用の画像データYp,Mp,Cp,Kpに変換してカラープリンタ100に出力する。
【0086】
CDICは、パラレルバスPbで転送するパラレルデータとシリアルバスSbで転送するシリアルデータの変換機能を併せ持つ。システムコントローラ31aは、パラレルバスPbにデータを転送し、プロセスコントローラ131は、シリアルバスSbにデータを転送する。2つのコントローラ31a,131の通信のために、デ−タ変換部164およびシリアルデ−タI/F169で、パラレル/シリアルデータ変換を行う。シリアルデータI/F168は、IPP用であり、IPPともシリアルデ−タ転送する。
【0087】
図6に、IMACの構成の概略を示す。IMACは、アクセス制御172、メモリ制御173、2次圧縮/伸張モジュール176、画像編集モジュール177、システムI/F 179、ローカルバス制御180、パラレルバス制御171、シリアルポート制御175、シリアルポート174およびネットワーク制御178を備えている。2次圧縮/伸張モジュール176、画像編集モジュール177、パラレルバス制御171、シリアルポート制御175およびネットワーク制御178は、それぞれDMAC(ダイレクトメモリアクセス制御)を介してアクセス制御172に接続されている。
【0088】
システムI/F 179はシステムコントローラ31aに対する命令またはデータの送受信をおこなう。基本的に、システムコントローラ31aはACP全体を制御する。また、システムコントローラ31aはMEM,HDDの資源配分を管理し、他のユニットの制御は、システムI/F 179、パラレルバス制御171およびパラレルバスPbを介しておこなう。
【0089】
ACPの各ユニットは基本的にパラレルバスPbに接続されている。したがって、パラレルバス制御171は、バス占有の制御をおこなうことによってシステムコントローラ31aおよびMEM,HDDに対するデータの送受信を管理する。
【0090】
ネットワーク制御178は、LANとの接続を制御する。ネットワーク制御178は、ネットワークに接続された外部拡張機器に対するデータの送受信を管理する。ここで、システムコントローラ31aは、ネットワーク上の接続機器の動作管理には関与しないが、IMACにおけるインターフェースについては制御をおこなう。
【0091】
シリアルバスに接続されるシリアルポート174は複数のポートを備えている。シリアルポート制御175は、用意されているバスの種類に対応する数のポート制御機構を備えている。外部シリアルポートとは別に、操作部とのコマンド受け付けまたは表示に関するデータの送受信の制御を行う。
【0092】
ローカルバス制御180は、システムコントローラ31aを起動させるために必要なRAM34a,不揮発メモリ35aおよびプリンタコードデータを展開するフォントROM36aが接続されたローカルシリアルバスRbとのインターフェースをおこなう。
【0093】
動作制御は、システムI/F 179からシステムコントローラ31aによるコマンド制御を実施する。データ制御はMEM,HDDを中心に、外部ユニットからのMEM,HDDアクセスを管理する。画像データはCDICからパラレルバスPbを介してIMACに転送される。そして、その画像データはパラレルバス制御171においてIMAC内に取り込まれる。
【0094】
取り込まれた画像データのメモリアクセスは、システムコントローラ31aの管理から離れる。すなわち、そのメモリアクセスは、システム制御から独立してダイレクトメモリアクセス制御(DMAC)によりおこなわれる。MEM,HDDへのアクセスについて、アクセス制御172は複数ユニットからのアクセス要求の調停をおこなう。そして、メモリ制御173は、MEM,HDDのアクセス動作またはデータの読み出し/書き込みを制御する。
【0095】
ネットワークからMEM,HDDへアクセスする場合、ネットワークからネットワーク制御178を介してIMAC内に取り込まれたデータは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACによりMEM,HDDへ転送される。アクセス制御172は、複数ジョブでのMEM,HDDへのアクセスの調停をおこなう。メモリ制御173は、MEM,HDDに対するデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0096】
シリアルバスからMEM,HDDへアクセスする場合、シリアルポート制御175によりシリアルポート174を介してIMAC内に取り込まれたデータは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACによりMEM,HDDへ転送される。アクセス制御172は、複数ジョブでのMEM,HDDへのアクセスの調停をおこなう。メモリ制御173は、MEM,HDDに対するデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0097】
ネットワークまたはシリアルバスに接続されたPCからのプリント出力データは、システムコントローラ31aにより、ローカルバス上のフオントデータを用いて、MEM,HDD内のメモリエリアに展開される。
【0098】
各外部ユニットとのインターフェースについては、システムコントローラ31aが管理する。IMAC内に取り込まれた後のデータ転送については、図6に示すそれぞれのDMACがメモリアクセスを管理する。この場合、各DMACは、お互いに独立してデータ転送を実行するため、アクセス制御172は、MEM,HDDへのアクセスに関するジョブの衝突、または各アクセス要求に対する優先付けをおこなう。
【0099】
ここで、MEM,HDDへのアクセスには、各DMACによるアクセスの他に、格納データのビットマップ展開のためにシステムI/F 179を介してシステムコントローラ31aからのアクセスも含まれる。アクセス制御172において、MEM,HDDへのアクセスが許可されたDMACデータ、またはシステムI/F 179からのデータは、メモリ制御173によりMEM,HDDに直接転送される。
【0100】
IMACは、その内部でのデータ加工に関して2次圧縮/伸張モジュール176および画像編集モジュール177を有する。2次圧縮/伸張モジュール176は、画像データまたはコードデータをMEM,HDDへ有効に蓄積できるようにデータの圧縮および伸張をおこなう。2次圧縮/伸張モジュール176はDMACによりMEM,HDDとのインターフェースを制御する。
【0101】
MEM,HDDに一旦格納された画像データは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACによりMEM,HDDからメモリ制御173、アクセス制御172を介して2次圧縮/伸張モジュール176に呼び出される。そこでデータ変換された画像データは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACにより、MEM,HDDへ戻されるか、外部バスへ出力される。
【0102】
画像編集モジュール177は、DMACによりMEM,HDDを制御し、MEM,HDD内でのデータ加工をおこなう。具体的には、画像編集モジュール177は、メモリ領域のクリアの他に、データ加工として画像データの回転処理,異なる画像同士の合成などをおこなう。画像編集モジュール177は、MEM,HDDから2次圧縮データを読出して2次圧縮/伸張モジュール176で1次圧縮データに伸張し、モジュール177内で、CDICのデータ伸張163と同じ復号化ロジックで1次圧縮データを画像データに伸張してモジュール177内のメモリに展開し、それを加工する。加工した画像データは、CDICの1次圧縮ロジックと同じ符号化ロジックで1次圧縮して、2次圧縮/伸張モジュール176で更に2次圧縮してMEM,HDDに書込む。
【0103】
図7に、IPPの画像処理機能の概要を示す。IPPは分離生成(画像が文字領域か写真領域かの判定:像域分離)192,地肌除去193,スキャナガンマ変換194,フィルタ195,色補正302,変倍303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および階調処理606を行う。IPPは画像処理をおこなうプログラマブルな演算処理手段である。スキャナ210の出力I/F12からCDICに入力された画像データは、CDICを経由してIPPに転送され、IPPにて光学系およびデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、再度、CDICへ出力(送信)される。CDICからIPPへ戻される画像データに対して、IPPにおいては、「画質処理」300を行う。「画質処理」300では、色補正302でRGB信号をYMCK信号に色変換し、変倍303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および、階調変換,ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理306などをおこなう。
【0104】
図8に示す様に、操作ボード220には、液晶タッチパネル79のほかに、テンキー80a,クリア/ストップキー80b,スタートキー80c,初期設定キー80d,モードクリアキー80e,テスト印刷キー80fがある。テスト印刷キー80fは、設定されている印刷部数に関わらず1部だけを印刷し、印刷結果を確認するためのキーである。初期設定キー80dを押す事で、機械の初期状態を任意にカスタマイズする事が可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキーを押したときに設定される状態を任意に設定可能である。初期設定キ−80dが操作されると、各種初期値を設定するための「初期値設定」機能ならびに「ID設定」機能,「著作権登録/設定」機能および「使用実績の出力」機能等を指定するための選択ボタンが表示される。また、一定時間操作が無いときに優先して選択されるアプリケーション等も選択する事、国際エネルギースター計画に従った低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定する事が可能である。
【0105】
液晶タッチパネル79には、各種機能キー及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。液晶液晶タッチパネル79には、「コピー」機能,「スキャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミリ」機能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能,「連結」機能およびその他の機能の選択用および実行中を表わす機能選択キー80gが表示される。機能選択キー80gで指定された機能に定まった入出力画面が表示され、例えば「複写」機能が指定されているときには、図8に示すように、機能キー79a,79bならびに部数及び画像形成装置の状態を示すメッセージが表示される。オペレータが液晶タッチパネル79に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが灰色に反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えばページ印字の種類等)はキーにタッチする事で詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0106】
図9に、スキャナ10およびADF230の画像読み取りの電気系統の構成を示す。イメージセンサ207から出力される電気信号すなわち、R,G,B各色アナログ画像信号はそれぞれ、信号処理208で増幅され、A/D変換209によってデジタル画像信号すなわち画像データに変換される。この画像データは、読取処理213によって補正処理を受け、IPPに出力される。A/D変換209では、ディジタル変換した画像データを、黒側のオフセット分となる部分を取り除いたものに変換する。この際の黒側のオフセット分には、イメージセンサ207からの出力が、R,G,B各色成分につき2チャンネル構成の場合、チャンネル間の差分を含んでいる。ここでの演算処理は、チャンネル間の誤差成分を除くのが大きな目的である。
【0107】
撮像装置408から出力されるR,G,B各色アナログ画像信号はそれぞれ、信号処理208aで増幅され、A/D変換209aによって画像データに変換される。この画像データは、読取処理213aによって補正処理を受け、IPPに出力される。
【0108】
スキャナ制御回路206は、システムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131からの指示に従って、ランプ制御回路205,タイミング制御回路211及びモータ制御ユニット260を制御する。ランプ制御回路205は、スキャナ制御回路206からの指示に従って露光ランプ232(232a,232b)のオン/オフを制御するとともに、読取処理213が指示する照度(光量)に露光ランプ232の明るさ(時系列平均値又は平滑値)を定める。なお、参照符号232a,232bを総括的に参照符号232で示すことがある。
【0109】
モータ制御ユニット260は、スキャナ制御回路206からの指示に従って、副走査駆動モータ238及びADFモータ224を制御する。これらモータは、いずれもステッピングモータであり、駆動系統の軸にはロータリエンコーダ(E)221及び225が連結されている。第1キャリッジの走査位置(y)および駆動量ならびにADF送り原稿の先,後端位置および送り量は、各ロータリエンコーダ221,225が発生する電気パルスを計数して把握される。図9に示す紙センサ223は、ADF30の原稿トレイ241上に原稿があるかを検知するもの,ペーパジャム検知のもの及び原稿サイズ検知のものを含む。
【0110】
タイミング制御回路211は、スキャナ制御回路206,システムコントローラ31a及びプロセスコントローラ131からの指示あるいは制御信号に従って、各種信号を生成する。即ち、画像読み取りを開始すると、イメージセンサ207に対しては、1ライン分のデータをシフトレジスタに転送する転送ゲート信号及びシフトレジスタのデータを1ビットずつ出力するシフトクロックパルスを与え、システムコントローラ31aに対しては、画素同期クロックパルスCLK,ライン同期信号LSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力する。この画素同期クロックパルスCLKは、イメージセンサ207に与えるシフトクロックパルスと略同一の信号である。また、ライン同期信号LSYNCは、プリンタ100の作像ユニット135のビームセンサが出力するライン同期信号MSYNCと対応する信号であるが画像読み取りを行なっていない時は出力が禁止される。主走査有効期間信号LGATEは、イメージセンサ207が出力する画信号が有効と見なせるタイミングで高レベルHになる。
【0111】
スキャナ制御回路206は、プロセスコントローラ131から読み取り開始指示を受けると、タイミング制御回路211を制御してイメージセンサ207の読み取りを開始し、露光ランプ232を点灯し、副走査駆動モータ238(手差しモード)又はADFモータ(ADFモード)を駆動開始する。また、副走査有効期間信号FGATEを高レベルH(原稿領域外)にセットする。この信号FGATEは、手差しモードでは第1キャリッジが原稿始端位置(ホームポジションHPからa+bの位置)に達したときに、原稿領域内を示すLに切り替えられ、ADFモードでは、レジストローラからの原稿(先端)の送り出し搬送量が、ADF30を使用するシートスルー画像読取りモードでの原稿読み取り位置であるHP位置(「レジストローラ243から基点センサ249までの送り量Df」−「HPから基点センサ249までの送り量a」)に達したときに原稿領域内を示すLに切り替えられる。そして、手差しモードでは原稿尾端を第1キャリッジが通過すると、ADFモードでは原稿尾端がHPを通過すると、副走査有効期間信号FGATEは原稿領域外を示すHに戻される。
【0112】
図10に、スキャナ制御回路206の構成を示す。CPU254は、スキャナ制御回路206の入出力制御ならびに副走査駆動モータ238およびADFモータの駆動制御を行う。すなわち、システムコントローラ31a又はプロセスコントローラ131からの、テストコマンド,原稿読み取りコマンド等の指令に応答して、キャリッジ駆動又はADF駆動および画像読取を行う。ROM255には、スキャナ制御回路206の制御プログラムが書かれている。RAM256は、CPU254で使用する作業用メモリである。
【0113】
図11に、図9に示す読取処理213および213aの機能構成を示す。A/D変換209,209aは、画像読取信号を8ビットのデジタル信号に変換して読取処理213,213aに出力する。
【0114】
読取処理213において、シェーディング補正216は、走査ライン毎にシェーディング補正を行ない、照明ムラやCCDの画素毎の感度ムラに等に起因するバラツキ補正をする。CCD207からの画像読取信号は、CCDの画素毎の感度ムラ,照明ランプからの光量が走査線上の中央部で一番高くなることによる照度歪みが原因で、一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらずバラツキや歪みを持っている。この歪みを補正するために、均一白となる基準白板239を読み取り、得た画像データを「白基準面データ」として揮発性メモリ215に保存する。すなわち前記した主走査方向の「バラツキ,歪み」の具合を示す白基準面データが揮発性メモリ215に取り込まれる。シェーディング補正216は、CCD207で読取った原稿の画像データに対して、画素毎に対応する「白基準面データ」を揮発性メモリ215から読み出してこれに基いて、原稿の画像データの「バラツキ,歪み」を補正し、次段の変倍処理219に出力する。
【0115】
シェーディング補正216にはシェーディング補正ROMがあり、それには、「白基準面データ」のとり得る値0〜255および原稿の画像データのとり得る値0〜255の各値の組合せのそれぞれについて、白基準面データが均一と仮定した場合に得られるはずの原稿画像データが書きこまれている。このシェーディング補正ROMのアドレスに、CCD207で読取った原稿の画像データとその画素宛ての白基準面データ(揮発性メモリ215)の組合せを与えることにより、該原稿の画像データの読取歪を補正した画像データがシェーディング補正ROMから出力され、セレクタ218を通して「変倍処理」219に与えられる。
【0116】
次に変倍処理219は、ユーザから指定される変倍率に従って、拡大/縮小処理を施す。本実施例では主副独立の変倍処理を行なっている。主走査方向の読み取り密度変換を変倍処理219で行なう。レンズ236の絞り(集束率)及びCCD207上の読み取り画素数は固定であるため、主走査方向の読み取り密度は一定値となる。本実施例ではこの主走査方向の読み取り密度が600dpiになるように構成している。この600dpiでの読み取りデータに対して、変倍処理219はラインメモリ(図示しない)を使用した間引き処理や2度書きなどの補間処理を行なうことで、任意のdpiに密度変換する。例えば、300dpiに縮小(50%)するには、600dpi読み取りデータの隣合う2画素をそれらの平均値(1画素)に変換しながら間引き処理し、2画素から1画素に変換する。また、1200dpiに拡大(200%)するには、1画素を2度書き(2画素)する補間処理によって2画素に変換する。
【0117】
副走査方向の読み取り密度変換は機械変倍により行なう。走行体モータ238および搬送モータ224にはステッピングモータを使用し、CPU254がこれらモータの駆動スピードを変えることによって、原稿の副走査方向の走査スピードを変化させ、すなわち副走査方向の読み取り密度を変えることによって密度変換する。例えば、600dpiでの走査スピード:Vに対して、300dpi(50%縮小)で読み取るには、走査スピード:2×Vで走査するようにモータを駆動し、1200dpi(200%拡大)で読み取るには、走査スピード:V/2で走査するようにモータを駆動する。
【0118】
基準白板239の表面(白基準面)からCCD207までの光路のゴミや汚れを検出するために不揮発性メモリ214および差分演算217が備わっており、また、画像読取窓であるガラス240の前方の搬送ドラム244の白色表面からガラス240を通してCCD207までの光路のゴミや汚れを検出するために不揮発性メモリ255および差分演算256が備わっており、さらには、ガラス240を通して原稿の表面を読取る表面シートスルー読取で、各原稿の読取直前に搬送ドラム244の白色表面からガラス240を通してCCD207までの光路のゴミや汚れの発生による、読取濃度異常画素を検出するために、加算252,揮発性メモリ253および異常画素検出254が備わっている。
【0119】
コンタクトガラス231上に載置された原稿の読取を行う光学系走査による画像読取、ならびに、ガラス240を通して搬送ドラム244で移送される原稿の表面の読取を行う表面シートスルーの画像読取のいずれにおいても、各原稿の画像読取を行う直前に基準白板239の画像(白)読取をして、揮発性メモリ215に画像データ(白基準面データ)を書込む。参考として、図16に「白基準面データ」の概要を示す。表面シートスルーの画像読取の場合には、基準白板239の画像(白)読取のときに、読取濃度異常画素の検出を行う。その内容は後述する。
【0120】
原稿の読取を開始すると、読取った画像データと、その画素位置の揮発性メモリ215の白基準面データとをシェーディング補正216に与えて、シェーディングROMから両画像データ対応の画像データを読み出してセレクタ218を通して変倍処理219に出力し、指定倍率の変倍処理を施してから画像データ処理装置ACP(図4)に出力する。差分演算217,256は後述する。
【0121】
読取処理213aにおいは、シェーディング補正216aが、走査ライン毎にシェーディング補正を行ない、撮像装置408の照明ムラやCCDの画素毎の感度ムラに等に起因するバラツキ補正をする。シェーディング補正216aは前述の216と同一機能である。しかし、撮像装置408がそれに対向する白色背板409の表面(白基準面)を読取って、不揮発メモリ255aに格納した白基準面データと、撮像装置408が裏面シートスルー読取で原稿裏面を読取った画像データがシェーディング補正216aに与えられる。変倍処理219aは、前述の219と同一機能である。白色背板409の表面から撮像装置408の撮像素子(CCD)207までの光路のゴミや汚れを検出するために差分演算256aが備わっており、このありこの差分演算256aには、不揮発メモリ255aに格納した白基準面データと、撮像装置408が白色背板409の表面を読取った画像データガ与えられる。また、裏面シートスルー読取で各原稿の読取直前に、白色背板409の白色表面から撮像装置408内部の撮像素子までの光路のゴミや汚れの発生による、読取濃度異常画素を検出するために、加算252a,揮発性メモリ253aおよび異常画素検出254aが備わっている。
【0122】
裏面シートスルー読取で原稿裏面の読取を開始すると、読取った画像データと、その画素位置の揮発性メモリ255aの白基準面データとをシェーディング補正216aに与えて、その内部のシェーディングROMから両画像データ対応の画像データを読み出してセレクタ218aを通して変倍処理219aに出力し、指定倍率の変倍処理を施してから画像データ処理装置ACP(図4)に出力する。差分演算256a及び読取濃度異常画素の検出は後述する。
【0123】
図12に、スキャナ制御回路206のCPU254による、システムコントローラ31aが与える画像読取スタート信号(スタート指示)に応答した、原稿読取制御の概要を示す。なお、システムコントローラ31aは、操作ボード20又はパソコンPCから画像読取スタートが入力されたときに、これに応答して画像読取スタート信号をCPU254に与える。
【0124】
CPU254は、画像読取スタート信号に応答してホームポジションHPから第1および第2キャリッジの往走査駆動を開始して(ステップ1)、第1ミラー233の読取視野に基準白板239が入るタイミングで、読取処理213に与えるシェーディングゲート信号を”H”から”L”に切換え、基準白板239の中心あたりに読取視野が進んだタイミングで補正ゲート信号を”H”から”L”に切換えて、両信号が”L”の間に、読取処理213により、「白基準面データの更新1」を行う(ステップ2)。なお、以下においては、括弧内には、ステップという語を省略して、ステップ番号のみを記す。「白基準面データの更新1」では、基準白板239の表面の画像データを読取って、1ライン分の読取画像データを、白基準面データとして揮発性メモリ215に更新書込する。
【0125】
白基準面データの更新1を終えるとCPU254は、シェーディングゲート信号および補正ゲート信号を”H”に戻す。そしてADF30の原稿トレイ241の原稿の有無を検出するセンサの検出信号を参照して、それが原稿なしであるときには、往走査を継続して、コンタクトガラス231上の原稿画像読取りと、読取った画像データのシェーディング補正216を行う(4)。コンタクトガラス231上の原稿の尾端を通過すると、キャリッジの往走査駆動を止めて、続いて反転して復走査(リターン)駆動して、第1キャリッジをHPに位置決めしてキャリッジ駆動を終了する(5)。そして不揮発性メモリ257のレジスタNsa(メモリの1領域)の原稿読取回数値Nsaを1インクレメントする(6)。
【0126】
ADF30の原稿トレイ241の原稿の有無を検出するセンサの検出信号が原稿ありであった場合には、キャリッジの往駆動を止めて、HPに戻す。すなわち、第1キャリッジ(第1ミラー233)を、表面シートスルーの画像読取り位置(ガラス240)に位置決めする(7)。そして「表面のシートスルー読取」(8)に進んで、主走査数ライン分の背板(搬送ドラム244の白色表面)の画像読取を行ってシェーディング補正を施して同一画素位置の画像データを加算して揮発性メモリ253に蓄積し(9,10)、異常画素検出254で、揮発性メモリ253上の1ライン分の積算画像データのライン平均値を算出する(11)。そして画素単位の積算画像データが平均値より所定比率低い閾値Th1以下の濃度レベルの画素を異常画素候補として抽出する。次にこの異常画素候補の主走査方向の連続分布の画像数に着目して、異常画素を確定する。異常画素候補群の大きさを検出するための所定の閾値Th2以上に連続分布する異常画素候補群を汚れによる異常画素と確定する(11)。異常画素を検出すると、汚れ警告を操作ボード220の液晶タッチパネル79に表示する(13,14)。パソコンPCからの画像読取りコマンドに応答してADF30給紙による画像読取りの開始であった場合には、この汚れ警告がPCに送信されてPCに接続したディスプレイにも表示される。異常画素を検出しなくなったときには、この汚れ警告表示を消去する(14)。
【0127】
そして、異常画素を検出したか否かに係らず、ADF30が読取りガラス240に送り込んで移送する原稿の表面画像を読取ってシェーディング補正を施す(15)。一枚の原稿の画像読取を終えると、レジスタNsaの原稿読取回数値Nsaを1インクレメントし(17)、そしてADF30の原稿トレイ241の原稿の有無を検出するセンサの検出信号を再度参照し(18)、原稿ありであると、続いて「表面のシートスルー読取」(8)を行う。ADF30の原稿トレイ241の原稿がなくなるまで、各原稿に関して「表面のシートスルー読取」(8)を行う。ADF30にあった最後の原稿の「表面のシートスルー読取」(8)を終えると、CPU254はそこで原稿画像読取制御を終える。
【0128】
画像読取指令が両面(表裏面)読取であったときには、各原稿につき、「表面のシートスルー読取」(8)に進んでから、読取ガラス240から撮像装置408に原稿が進んだタイミングで「裏面のシートスルー読取」(16)を開始する。この内容は前述の「表面のシートスルー読取」(8)の内容と同様である。なお、「表面のシートスルー読取」(8)の画像データ処理は読取処理213で、「裏面のシートスルー読取」(16)の画像データ処理は読取処理213aで行われる。
【0129】
上述のように、原稿1枚の読取を行う度に、レジスタNsaの原稿読取回数値Nsaを1インクレメントされる(6,17)。そしてスキャナ210,ADF230による、指示された原稿(単数又は複数)の読取を完了した時点で、CPU254は、不揮発メモリ257の枚数テーブル(表1)の、不揮発メモリ257のレジスタRaのデータRaをアドレスとする閾値データRsaを読み出す(19)。次に原稿読取回数値Nsaが、読み出した閾値データRsaであるかをチェックして(20)、そうであると「白基準面データの更新2」(21)を実行してレジスタRaのデータを1インクレメントする(22)。
【0130】
「白基準面データの更新2」(21)ではCPU254は、揮発性メモリ215の、各データが8ビット構成の白基準面データを読み出して、各データを上位7ビットを摘出して、すなわちデータ値を1/2として、不揮発性メモリ214に更新書込みする。データ値を1/2とするのは、不揮発性メモリ214の所要メモリ容量を少なくするためである。
【0131】
表1に、枚数テーブルの閾値データを示す。最初はゴミや汚れが付着する確率が少ないので、原稿読取回数積算値Nsaの少ない増分の間隔で、不揮発性メモリ214の白基準面データの更新を行うが、積算値Nsaが大きくなるとこの間隔を大きくしている。また、通紙経路のメンテナンスが行われると不揮発性メモリ214の白基準面データの更新間隔は初期状態に戻る(図14の43)。このことにより、経時的な原稿照射ランプの劣化等の影響も加味して、後述する基準白板239の読取テスト(図14の32〜34)を実施することが可能になり、より安定した、基準白板239の汚れ確認(図14の32〜34)ができるようになる。
【0132】
【表1】
【0133】
操作ボード220の初期設定キー80dが押されたときには、操作ボード220は、液晶タッチパネル79の表示を図13に示す初期設定メニュー画面に切換える。このメニュー画面上の「スキャナ初期設定」ボタンをクリックすると、操作ボード220がその液晶タッチパネル79に、スキャナ初期設定のメニュー画面を表示する。該メニュー画面には、「白基準面の読取テスト」の項目があり、これをユーザがクリックすると、「白基準面の読取テスト」コマンドをシステムコントローラ31aがCPU254に与える。このコマンドに応答して、CPU254が、「白基準面の読取テスト」を実行する。
【0134】
図14に、「白基準面の読取テスト」の内容を示す。これに進むとCPU254は、ホームポジションHPから第1および第2キャリッジの往走査駆動を開始して(ステップ1)、第1ミラー233の読取視野に基準白板239が入るタイミングで、読取処理213に与えるシェーディングゲート信号を”H”から”L”に切換え、基準白板239の中心あたりに読取視野が進んだタイミングで補正ゲート信号を”H”から”L”に切換えて、両信号が”L”の間に、読取処理213により、「白基準面データの更新1」を行う(31,32)。「白基準面データの更新1」(32)では、基準白板239の表面の画像データを読取って、1ライン分の読取画像データを、白基準面データとして揮発性メモリ215に更新書込する。そしてキャリッジをHPに戻す(33)。HPは、原稿読取窓であるガラス240を通して、表面シートスルー読取を行うことができる位置である。
【0135】
次にCPU251は、読取処理213(図11)で差分演算を行って、差分値を画像濃度すなわち画像データとして、操作ボード220の液晶タッチパネル79に表示する(34)。このとき読取処理213の差分演算217は、不揮発性メモリ214より7ビット構成の白基準面データを読み出して上位桁方向の桁シフトにより8ビットデータにして、すなわち読み出しデータ値の2倍を表す白基準面データに変換して、この白基準面データに対する、揮発性メモリ215に更新書込みした白基準面データの差分値を算出する。差分値の算出を次に記す:
Dkn:揮発性メモリ215に蓄積した白基準面データ(8ビット),
nは1〜7200,
Dfn:不揮発性メモリ214に蓄積した白基準面データ(7ビット),
Sn :差分データ,
Sn =|(Dfn×2)−Dkn|。
【0136】
差分値データSnは、通常の原稿画像データとしてセレクタ218および変倍処理219を経て、更にACPで画像処理されてMEMに蓄積され、そして操作ボード220の液晶タッチパネル79に、画像として表示される。図19に表示例を示す。液晶タッチパネル79の「基準白板の汚れ」と付記したブロックに、差分値データが複数ラインに及んで繰返し書込表示されるが、図19では、基準白板239に汚れを生じていないため、画像は現れていない。図19に示す液晶タッチパネル79に表示された主走査画素位置スクロール矢印をユーザがクリックすることにより、1ライン上の表示領域が変更され、これにともなって横軸の主走査画素位置数字も切り換る。
【0137】
次にCPU254は、ガラス240を通して表面シートスルー読取を行ない、読取った画像データを揮発性メモリ215に更新書込する(35)。ここでは、原稿の送給を行わないので、搬送ドラム244の白色表面を読取った白基準面データが揮発性メモリ215に書きこまれる。一方、不揮発性メモリ255には、以前に搬送ドラム244の白色表面を読取った白基準面データの、上位7ビット(読取データ値の1/2を表わすデータ)が白基準面データとして蓄積されている。次にCPU251は、読取処理213の差分演算256を用いて、不揮発性メモリ255より7ビット構成の白基準面データを読み出して上位桁方向の桁シフトにより8ビットデータにして、すなわち読み出しデータ値の2倍を表す白基準面データに変換して、この白基準面データに対する、揮発性メモリ215に更新書込みした白基準面データの差分値を算出する。差分値データは、通常の原稿画像データとしてセレクタ218および変倍処理219を経て、更にACPで画像処理されてMEMに蓄積され、そして操作ボード220の液晶タッチパネル79に、画像として表示される(36)。図19に表示例を示す。液晶タッチパネル79の「表面読取の汚れ」と付記したブロックに、差分値データが複数ラインに及んで繰返し書込表示される。図19には、搬送ドラム244の表面からCCD207に至る光路に汚れ又はゴミがあることを表している。
【0138】
次にCPU254は、撮像装置408による裏面シートスルー読取で白色背板409の読取を行ない、読取った画像データを揮発性メモリ257に更新書込する(37)。一方、不揮発性メモリ2255aには、以前に白色背板409の白色表面を読取った白基準面データの、上位7ビット(読取データ値の1/2を表わすデータ)が白基準面データとして蓄積されている。次にCPU251は、読取処理213aの差分演算256aを用いて、不揮発性メモリ255aより7ビット構成の白基準面データを読み出して上位桁方向の桁シフトにより8ビットデータにして、すなわち読み出しデータ値の2倍を表す白基準面データに変換して、この白基準面データに対する、揮発性メモリ257に読込んだ白基準面データの差分値を算出する。差分値データは、通常の原稿画像データとしてセレクタ218aおよび変倍処理219aを経て、更にACPで画像処理されてMEMに蓄積され、そして操作ボード220の液晶タッチパネル79に、画像として表示される(38)。図19に表示例を示す。液晶タッチパネル79の「裏面読取の汚れ」と付記したブロックに、差分値データが複数ラインに及んで繰返し書込表示される。図19には、白色背板409の表面から撮像装置408の内部の撮像素子に至る光路に汚れあるいはゴミがないことを表している。
【0139】
次にCPU254は、システムコントローラ31aから、操作ボード220の液晶パネル79に表示した「印刷」,「更新」あるいは「終了」の、ユーザによるクリックに応答する「印刷」,「更新」あるいは「終了」のコマンドが到来するのを待つ(39,41,44)。「印刷」がクリックされるとシステムコントローラ31aが、MEMに蓄積した各差分データに印刷出力のための処理を施して、同一ライン情報を繰返しプリンタ100に出力して、1枚の用紙上にプリントアウトする(39,40)。大略で、図19に示す液晶タッチパネル79上の3個の表示ブロックを、1ライン長全体を表わすように広げた形の画像が、用紙上に印刷される。
【0140】
「更新」コマンドが到来するとCPU254は、揮発性メモリ215にある、表面シートスルー読取による搬送ドラム244の白色表面読取の白基準面データ(8ビット)の上位7ビットを摘出して、不揮発性メモリ2に書込み、揮発性メモリ257にある撮像装置408の裏面シートスルー読取による白色背板409の白色表面読取の白基準面データ(8ビット)の上位7ビットを摘出して、不揮発性メモリ2に書込み、そして、キャリッジを走査駆動して基準白板239の白色表面を読取って不揮発メモリ215に書込みキャリッジをHPにもどしてから揮発性メモリ215にある基準白板239の白色表面の白基準面データ(8ビット)の上位7ビットを摘出して、不揮発性メモリ214に書込む41,42)。すなわち不揮発性メモリ214,255および255aの白基準面データを更新する。そして、レジスタNsaの原稿読取積算値Nsaを0に初期化する(43)。
【0141】
「終了」コマンドが到来するとCPU254は、「白基準面の読取テスト」を終了する(44)。
【0142】
なお、工場出荷時すなわち基準白板239,搬送ドラム244および白色背板409のいずれも新品でピカピカで、いずれの読取光路にも汚れやゴミがないときに、出荷テスト要員が、上述の「白基準面の読取テスト」を指示し更に「更新」を指示することにより、不揮発性メモリ214,255および255aには、それぞれ基準白板239,搬送ドラム244および白色背板409の表面を読取った白基準面データが格納されている。
【0143】
各基準面および読取光路に汚れやゴミ等がない場合、白基準面データは、図16に示すような状態であるが、汚れあるいはゴミ付着が発生すると、図17に示すように異常低濃度ピークが現れ、その差分演算の結果は、図18に示すものとなる。図16から図18を参照すると、ゴミや汚れの影響がない場合は、画像は全面白のデータとなるが、ゴミや汚れの影響があった場合は、図19に示すように、汚れに対応する位置に黒縦スジが現れる。このことにより、ゴミや汚れの影響が一目瞭然に確認可能とすることができる。
【0144】
例えば、図12に示す「表面のシートスルー読取り」(8)又は「裏面のシートスルー読取り」(16)によって異常画素が検出されたとき、あるいは定期メンテナンスで、サービスマン等がメンテナンス(基準面,読取光路のクリーニング)を行ったあとに、上述の「白基準面の読取テスト」を指示入力することにより、基準面,読取光路のゴミや汚れがうまく除去できたかを確認することができる。もしクリーニング後においても黒縦スジが認められる場合は、クリーニングした範囲外にまだゴミ等が入り込んでいるものとして、更に装置内部のクリーニング迄実施する判断をすることができる。「白基準面の読取テスト」の結果、ゴミや汚れ対応の黒縦スジがないと、「更新」をクリックして、不揮発性メモリの白基準面データを、最新の読取データに更新しておくことができる。
【0145】
図20に、読取処理213,213aの第1変形例を示す。この変形例は、変倍処理218,218aを、白基準面データを格納する不揮発性メモリ214,255および255aの前段に配置して、不揮発性メモリ214,255および255aに書込む白基準面データの1ライン分の数を、変倍処理218,218aによる1画素おきの間引き(50%の縮小)により、半分に減量し、不揮発性メモリ214,255および255aから白基準面データを読出す時には変倍処理218,218aによる1画素の読み出し白基準面データを2画素に割りつける補間(200%の拡大)により2倍に拡張する。その他の機能は、図11に示す読取処理213,213aと同様である。
【0146】
読取処理213,213aの第2変形例では、第1変形例と同様に、不揮発性メモリ214,255および255aに書込む白基準面データの1ライン分の数を、変倍処理218,218aによる1画素おきの間引き(50%の縮小)により、半分に減量する。そして、差分演算217,256,256aで、不揮発性メモリ214,255および255aから読み出した白基準面データは拡張することなく、基準白板239,搬送ドラム244,白色背板409の新たな読取で得る白基準面データの1ライン分の数を、変倍処理218,218aによる1画素おきの間引き(50%の縮小)により、半分に減量して、差分演算に用いる。この第2変形例での差分演算は、
Dkn:基準面読取りの白基準面データ,nは1〜3600,
Dfn:不揮発性メモリに蓄積した白基準面データ,
Sn :差分データ,
Sn =|Dfn−Dkn|
となる。
【0147】
この差分データSnが画像データとしてACPに転送されて液晶タッチパネル79に表示されるので、液晶タッチパネル79まで転送されるデータ量が半分になる。このことにより本来具備している変倍処理を活用させながら、不揮発性メモリのサイズを小さくすることが可能となる。
【0148】
【発明の効果】
白基準面(239,244,409)に汚れがあると、汚れの部位の差分値が大きく、それが高濃度画像で出力される。この出力の目視により、白基準面から撮像素子に至る光路にゴミや汚れがあるかを目視確認できる。そのことによって、ゴミや汚れが原因で異常画像を発生してしまうという装置の状態を正確に把握することが可能となり、サービスマンのメンテナンス時の確認作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の、複合画像処理機能があるフルカラー複写機の外観を示す拡大正面図である。
【図2】図1に示すカラープリンタ100の拡大縦断面図である。
【図3】図1に示すカラースキャナ210およびADF230の拡大縦断面図である。
【図4】図1に示す複写機内の、画像処理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す画像データインターフェース制御CDICの構成を示すブロック図である。
【図6】図4に示す画像メモリアクセス制御IMACの構成を示すブロック図である。
【図7】図4に示す画像データ処理器IPPの画像データ処理機能を示すブロック図である。
【図8】図1に示す操作ボード220の一部の拡大平面図である。
【図9】図1に示す原稿スキャナ210,ADF230の画像読み取り電気回路系の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すスキャナ制御回路206およびモータ制御ユニット260の構成を示すブロック図である。
【図11】図9に示す読取処理213,213aの機能構成を示すブロック図である。
【図12】図10に示すCPU254の、画像読取制御の概要を示すフローチャートである。
【図13】図8に示す初期設定キー80dが操作されたときに操作ボード220が液晶タッチパネル79に表示するメニュー画面を示す平面図である。
【図14】図13に示す「スキャナー初期設定」がクリックされ、それに応答して走査ボード220が液晶タッチパネル79に表示したメニュー画面上の「白基準面の読取テスト」がクリックされたときに、図4に示すシステムコントローラ31aおよび図10に示すCPU254が協働して実行する「白基準面の読取テスト」の内容を示すフローチャートである。
【図15】図3に示すスキャナ10の、コンタクトガラス231上の原稿の画像読取走査の間に発生するタイミング信号のレベル変化を示すタイムチャートである。
【図16】基準白板239,搬送ドラム244,白色背板409の読取データである1ライン分の白基準面データの分布の概要を示すグラフである。
【図17】読取面又は読取光路に汚れ又はゴミがある場合の1ライン分の白基準面データの分布の概要を示すグラフである。
【図18】図16に示す基準の白基準面データに対する図17に示す現在読取した白基準面データの差分値の1ライン上の分布を示すグラフである。
【図19】図8に示す液晶タッチパネル79に表示される差分データの画像表示を示す平面図である。
【図20】図9に示す読取処理213,213aの第1変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:感光体 2:帯電装置
3:現像装置 4:クリーニング装置
5:除電装置 6:露光装置
7:第1転写ベルト
8〜10:ローラ
11:第1転写手段
12:クリーニング装置
13:第2転写ベルト
14〜16:回転ローラ
17:第2転写手段
18:クリーニング装置
19:チャージャ
20:用紙(記録媒体)
21,22:給紙カセット
23:定着器 24:排紙ガイド
25:排紙ローラ
26:排紙スタック
27:補給トナー収納部
28:カートリッジ
29:フレーム 30:開閉支軸
31,32:給紙ローラ
33:レジストローラ
221,225:ロータリエンコーダ
224:ステッピングモータ
231:原稿台ガラス 232:照明ランプ
233:第1ミラー 234:第2ミラー
235:第3ミラー 236:レンズ
207:イメージセンサ 238:ステッピングモータ
239:基準白板 240:ガラス
241:原稿トレイ 242:ピックアップローラ
243:レジストローラ対 244:搬送ドラム
245:押さえローラ 246,247:排紙ローラ
248:排紙トレイ兼用の圧板
249:基点センサ 250:軸
251:スケール 260:モータ制御ユニット
408:撮像装置 409:白色背板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a document reading apparatus and an image forming apparatus using the same, and can be used for, for example, a document scanner, a copying machine, and a facsimile.
[0002]
[Prior art]
The number of documents handled in the office continues to increase, and in order to improve the efficiency of document management, there is an increasing need for electronic filing systems that use a manuscript scanner to drop paper documents into binarized electronic image data. ing. In an original scanner equipped with an auto document feeder, paper dust or the like is generated in the paper passing path due to rubbing during paper passing. If a large amount of paper passes, dust and dirt such as paper dust enter the paper passing path. accumulate. A streaky abnormal image is generated due to dust and dirt on the scanning line. In order to prevent abnormal images due to dust and dirt adhering to the scanning line, servicemen and users can clean the paper passing route by the number of paper passing to prevent the occurrence of abnormal images. The frequency of occurrence of paper dust is also affected by “paper quality / paper thickness” and “use environment such as temperature and humidity”, and it is not very accurate to clean by looking at the number of sheets passed. When the above dust and dirt enter the shading correction reference data, streaky abnormal images are particularly likely to occur.
[0003]
In the document image reading described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 09-074465, in the sheet-through document reading in which the document is fed and driven to read the document image with a stationary imaging device, the white reference plate in the document moving area is used. When reading and shading correction, the white reference plate is easily soiled and black stripes are likely to occur in the read image. Therefore, the reading optical system is provided for scanning the reading optical system along the contact glass on which the document is placed and fixed. The white reference plate outside the document movement area is read immediately before reading the sheet-through document and used for shading correction.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-165074 discloses an image reading apparatus that reads a sheet-through background plate (document back support plate) through a reading window and detects stains on the reading window based on the read data. Is described.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-115488 detects image dust position by comparing shading-corrected read data with blank paper read data, and corrects the read data at the dust position based on the data of neighboring pixels. Is disclosed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Neither of them can be a perfect measure, so it is the best countermeasure that a serviceman or user performs a paper passing route, cleaning of the reference white plate, re-covering the reference white plate, and the like. However, the cleaning of the paper passing path and the reference white plate may cause dust and dirt to adhere to the user and may cause new dirt on other parts. In addition, the user cannot disassemble and remove the dust that has entered the inside of the machine from the viewpoint of safety. Therefore, the complaint reaches the service store from the user.
[0007]
When the service person removes the dust that has entered the machine, the machine needs to be disassembled and the time required for maintenance is inevitably increased. During this time, the device becomes unusable and the user's work efficiency is significantly degraded. In addition, since the normal service man performs the cleaning of the paper passage route within the reach of the outside of the device, if the presence or absence of dust still entering the device after cleaning cannot be accurately determined, the maintenance is finished as it is, and the user will complain later. May be received again, and the situation may be further deteriorated from the viewpoints of user convenience and serviceman maintenance.
[0008]
An object of the present invention is to make it easy to confirm whether an abnormal image is generated due to dust or dirt in reading a white reference surface.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
(1) An image pickup device (232-236, 207/408) that reads an image of a document and generates an image signal, means (209 / 209a) for converting the image signal into digital data, that is, image data, and the image pickup device is a white reference The memory means (215 / 255a) for storing the white reference plane data obtained by reading the plane (239/409), and the image data obtained by reading the document by the image pickup device is used for shading using the white reference plane data of the memory means. In a document reading device comprising a correction means (216 / 216a),
A non-volatile memory (214 / 255a) for storing white reference plane data;
Means (217 / 256a) for calculating a difference between the white reference plane data obtained by the imaging device reading the white reference plane (239/409) and the white reference plane data of the nonvolatile memory; and
Means for outputting the difference as image data (79);
A document reading apparatus (FIGS. 3, 11, and 19), comprising:
[0010]
In addition, in order to make an understanding easy, the code | symbol of the corresponding element or the corresponding matter of the Example shown in drawing and mentioned later in parentheses was added as reference for reference. The same applies to the following.
[0011]
According to this, if there is dirt on the white reference surface, the difference value of the dirt part is large, and it is output as a high density image. By visually checking this output, it can be visually confirmed whether there is dust or dirt in the optical path from the white reference plane to the image sensor. As a result, it is possible to accurately grasp the state of the apparatus that causes an abnormal image due to dust or dirt, and the efficiency of confirmation work at the time of maintenance by a service person is improved.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(2) input means (80d, 79) for instructing a white reference surface reading test; and
Read test control for reading the white reference plane by the imaging apparatus in response to the white reference plane reading test instruction and outputting the image as the difference calculated by the difference calculation means by the output means (79). The document reading device according to (1), further comprising means (220, 31a, 206).
[0013]
According to this, a user or a service man simply inputs a white reference surface reading test instruction using the input means (80d, 79), and a smear image of the white reference surface is output. Improves the efficiency of checking the dirt on the white reference surface.
[0014]
(2a) The document according to (1) or (2), further comprising: means for detecting abnormal pixels based on image data obtained by performing the shading correction on the white reference plane data obtained by reading the white reference plane by the imaging device. Reader. According to this, when dirt or dust occurs in the optical path from the white reference plane to the image sensor, the part is detected as an abnormal pixel. In response to this detection, when an instruction for a white reference surface reading test is input using the input means (80d, 79), a smear image of the white reference surface is output, and confirmation is easy. Furthermore, immediately after the work of cleaning the optical path from the white reference surface to the image sensor, the input of the white reference surface reading test can be confirmed to be removed using the input means (80d, 79).
[0015]
(3) Contact glass (231) on which an original is placed; an image pickup apparatus that reads an image of an original placed on and fixed to the contact glass by an optical system or an image sensor parallel to the contact glass and generates an image signal (232-236, 207); and a white reference surface (239) disposed outside the document scanning area and readable by the imaging device (1) or (2). FIG. 3). This is an embodiment of an optical scanning method capable of reading a book document. The presence or absence of dirt or dust generated with time in the optical path from the white reference surface (239), which is the surface of the reference
[0016]
(4) Document reading window (240); Document transfer means for feeding the document into the document reading window and passing it through the document reading window (242-247); Reading the image of the document crossing the document reading window through the document reading window (1) to (3), comprising: an imaging device (232-236, 207) that generates image data; and a white reference surface (239) that is disposed outside the original reading window and can be read by the imaging device. The document reading apparatus according to any one of the above.
[0017]
In this embodiment, the white reference surface (239) is not the surface of the white back plate 244 (conveying drum) facing the document reading window (240), but the surface of the reference
[0018]
(5) Document transport means (242-247) for feeding the document on the sheet feed table (141) and transporting it to the sheet discharge table (248); an image pickup device for reading an image of the transported document and generating an image signal ( 232-236, 207/408); and a white reference surface (244/409) positioned on the back of the document that is transported facing the imaging device, and any one of (1) to (3) above The document reading device described in 1.
[0019]
This is an embodiment of the sheet-through reading method, and the white reference plane (244/409) is the white back plate 244 (conveying drum) or the
[0020]
(5a) contact glass (231) for placing a document;
A first imaging device (232-236, 207) that reads an image of a document placed and fixed on the contact glass and generates an image signal by mechanical scanning of an optical system or an image sensor parallel to the contact glass;
A first white reference surface (239) disposed outside the document scanning area and readable by the first imaging device;
A document reading window (240) which is disposed outside the document scanning area and can be seen through by the first imaging device;
Document transport means (242-247) for feeding a document into the document reading window and passing the document across the document reading window;
A second white reference surface (244) located on the back of the document to be transferred facing the document reading window;
First memory means (215) for storing white reference plane data obtained by reading the first white reference plane by the first imaging device;
First shading correction means (216) for correcting image data read by the first imaging device using white reference plane data of the first memory means;
A first non-volatile memory (214) for storing a first set of white reference plane data;
The first imaging device calculates a first set of differences between the first white reference plane data read from the first white reference plane (239) and the first set of white reference plane data in the first nonvolatile memory (214). First difference calculation means (217);
A second non-volatile memory (255) for storing a second set of white reference plane data;
The first imaging device calculates a second set of differences of the second white reference plane data read from the second white reference plane (244) with respect to the second set of white reference plane data in the second nonvolatile memory (255). Second difference calculation means (256); and
A document reading device comprising means (79) for outputting the difference between the first set and the second set as image data.
[0021]
This is a mode of combination of the above (3) and (5), and the effects described in the above (3) and (5) can be obtained.
[0022]
(5b) Further, a second image pickup device (408) that reads an image of a back surface of the document transported by the document transport means and faces the document reading window (240) and generates an image signal;
A third white reference surface (409) located on the back of the document to be transferred facing the second imaging device;
3rd memory means (255a) which memorize | stores the white reference plane data which the 2nd imaging device (408) read the 3rd white reference plane (409);
Second shading correction means (216a) for correcting image data read by the second imaging device (408) using white reference plane data of the third memory means (255a);
The third set of differences between the third white reference plane data obtained by the second imaging device (408) reading the third white reference plane (409) and the third set of white reference plane data in the third nonvolatile memory (255a). A third difference calculating means (256a) for calculating
The image output means (79) outputs the image as a third set of differences as image data; the document reading apparatus according to (5a) above. This is a mode in which the back side reading imaging device (408) and the
[0023]
(5c) The initial white reference plane data of the non-volatile memory is white reference plane data obtained by reading the white reference plane by the image pickup apparatus before the document reader is shipped from the factory; the above (1) to (5b) The document reading apparatus according to any one of the above. According to this, since the white reference plane data obtained by reading the white reference plane when it is new becomes the initial value of the nonvolatile memory, there is no error in detecting the presence or absence of dirt or dust due to individual differences in the machine, and the machine can be used for the first time. Accurate detection of dirt or dust.
[0024]
(5d) The apparatus according to any one of (1) to (5c), further including means for updating and writing white reference plane data obtained by the imaging device reading the white reference plane in the nonvolatile memory; Reader. According to this, the non-volatile memory is updated to the one representing the current state of the white reference surface as the white reference surface changes over time, so that the detection of the presence or absence of dirt or dust can be accurately stabilized over time. .
[0025]
(5e) The update writing unit performs the update writing when the number of times of document reading reaches a set value; the document reading device according to (5d) above. This is convenient because the white reference plane data of the nonvolatile memory is automatically updated as the number of document readings increases.
[0026]
(5f) The means (79) for outputting the image using the difference as image data is a display (79: FIG. 19); The document reading apparatus according to any one of (1) to (5e) above.
[0027]
(5g) The amount of white reference plane data in the non-volatile memory is smaller than the amount of white reference plane data generated by the imaging device reading the white reference plane; The document reading apparatus according to any one of (1) to (5f) above is calculated. According to this, the capacity required for storing the white reference plane data in the nonvolatile memory can be reduced.
[0028]
(5h) The number of bits (7) constituting each data of the white reference plane data of the nonvolatile memory is the number of bits constituting each data of the white reference plane data generated by the imaging device reading the white reference plane ( 8) less by a (a = 1) than the difference calculating means, the difference between the imaging device for the white reference plane data read from the non-volatile memory and data (8 bits) times 2 a times The difference between the white reference plane data generated by reading is calculated; the document reading apparatus according to (5g) above. According to this, the capacity required for storing the white reference plane data in the nonvolatile memory can be reduced.
[0029]
(5i) The white reference plane data of the nonvolatile memory is a small amount (1/2) of data amount obtained by thinning out the white reference plane data generated by the imaging device reading the white reference plane; Reads the white reference plane data of the non-volatile memory and calculates the difference of the white reference plane data generated by the imaging device reading the white reference plane with respect to the data that has been supplemented with thinning (2 × 1/2) by interpolation The document reading apparatus according to (5g) or (5H) above. Thinning out is a so-called image reduction process, and replenishment is an image enlargement process. This also requires less storage capacity for storing the white reference plane data in the nonvolatile memory.
[0030]
(5j) The difference calculation means reads the white reference plane data of the non-volatile memory, reduces the white reference plane data generated when the imaging device reads the white reference plane to a value that matches the read data amount, and performs the difference. The document reading apparatus according to (5g) above. According to this, the amount of difference data is also small, and the amount of data from difference value calculation to image output can be small.
[0031]
(6) Document reading device (210, 230) according to any one of (1) to (5j); converting image data subjected to shading correction output from the document reading device into image data for printing An image forming apparatus comprising: an image data processing apparatus (ACP); and a printing unit (100) for forming an image represented by the image data for printing on a sheet.
[0032]
According to this, the effect described in any of (1) to (5j) can be obtained in the image forming apparatus.
[0033]
Other objects and features of the present invention will become apparent from the following description of embodiments with reference to the drawings.
[0034]
【Example】
FIG. 1 shows a multi-function full color digital copying machine according to an embodiment of the present invention. This full-color copying machine is roughly constituted by units of an automatic document feeder (ADF) 230, an
[0035]
The image data processing device ACP (FIG. 4) is connected to a LAN (Local Area Network) connected to a personal computer PC, and the facsimile control unit FCU (FIG. 4) is connected to a telephone line PN (facsimile communication line). The exchange PBX is connected. The printed paper of the
[0036]
FIG. 2 shows the mechanism of the
[0037]
A static eliminating
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
On the right side of the
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
A
[0045]
The
[0046]
Here, the operation of each unit during duplex printing will be described. First, image formation by the
[0047]
The
[0048]
At this time, the
[0049]
When the
[0050]
The toner image on the surface of the
[0051]
In this embodiment, the polarity of the toner imaged on the
[0052]
The paper on which the toner images are transferred on both sides in the above steps is sent to the fixing
[0053]
As shown in FIG. 2, when the
[0054]
The image directly transferred from the
[0055]
After the transfer from the
[0056]
In FIG. 2, the brush roller of the
[0057]
The image forming process in the duplex printing mode in which the “duplex transfer mode” is set has been described above. In the case of duplex printing, printing is always performed by this image forming process. In the case of single-sided printing, there are two types of "single-sided transfer mode by the
[0058]
When the single-sided transfer mode using the latter
[0059]
FIG. 3 shows a document image reading mechanism of the
[0060]
The
[0061]
When the image on the surface of the document passes through the reading
[0062]
Further, the image on the back side of the document is read and photoelectrically converted by an
[0063]
A reference
[0064]
FIG. 4 shows the system configuration of the image processing system of the copying machine shown in FIG. In this system, a
[0065]
The image data processing device ACP (hereinafter simply referred to as ACP) includes a parallel bus Pb, an image memory access control IMAC (hereinafter simply referred to as IMAC), an image memory MEM (memory module; hereinafter simply referred to as MEM), and a hard disk device. An HDD (hereinafter simply referred to as HDD), a
[0066]
The RGB image signals generated by the
[0067]
The CDIC performs communication between the output I /
[0068]
In addition to the semiconductor memory MEM, there is an HDD for storing a lot of image data. By using the HDD, there is a feature that an external power source is unnecessary and an image can be held permanently. Many original images can be read by a scanner and held in the HDD, and many document images provided by the PC can be held.
[0069]
Image memory access control IMAC (hereinafter simply referred to as IMAC) controls writing / reading of image data and control data to / from MEM and HDD. The
[0070]
The
[0071]
The RGB image data read by the
[0072]
Based on the control of the
[0073]
The image data sent to the IMAC is stored in the MEM or HDD after data compression, and the stored image data is read out as necessary. The read image data is decompressed, returned to the original image data, and returned from the IMAC to the CDIC via the parallel bus Pb. After transfer from the CDIC to the IPP, the image quality processing is performed and the image is output to the writing I /
[0074]
In the flow of image data, the functions of the digital multi-function peripheral are realized by the bus control by the parallel bus Pb and the CDIC. Facsimile transmission is performed by performing image processing on the image data read by the
[0075]
In a situation where a plurality of jobs, for example, a copy function, a facsimile transmission / reception function, and a printer output function operate in parallel, the usage rights of the
[0076]
The
[0077]
Various bus interfaces such as a parallel bus I /
[0078]
The
[0079]
In response to this operation control command, the image data is sent from the CDIC to the IMAC via the parallel bus Pb and the parallel bus I /
[0080]
On the other hand, the
[0081]
In the case of a general-purpose serial bus connection, the IMAC receives print output request data via the serial bus I /
[0082]
Print output request data from the PC is developed into image data by the
[0083]
Regarding the serial bus Sb, in addition to the external
[0084]
Data transmission / reception between the
[0085]
FIG. 5 shows an outline of the functional configuration of the CDIC. The image data input /
[0086]
The CDIC has a conversion function of parallel data transferred by the parallel bus Pb and serial data transferred by the serial bus Sb. The
[0087]
FIG. 6 shows an outline of the configuration of the IMAC. The IMAC includes an
[0088]
The system I /
[0089]
Each unit of ACP is basically connected to the parallel bus Pb. Therefore, the
[0090]
The
[0091]
The serial port 174 connected to the serial bus has a plurality of ports. The
[0092]
The
[0093]
In the operation control, command control is performed by the
[0094]
Memory access of the captured image data leaves the management of the
[0095]
When accessing the MEM and HDD from the network, data taken into the IMAC from the network via the
[0096]
When accessing the MEM and HDD from the serial bus, the data taken into the IMAC via the serial port 174 by the
[0097]
Print output data from a PC connected to the network or serial bus is developed by the
[0098]
The
[0099]
Here, the access to the MEM and the HDD includes an access from the
[0100]
The IMAC has a secondary compression /
[0101]
The image data once stored in the MEM and HDD is called from the MEM and HDD to the secondary compression /
[0102]
The
[0103]
FIG. 7 shows an outline of the image processing function of IPP. IPP is separated and generated (determination of whether an image is a character area or a photographic area: image area separation) 192,
[0104]
As shown in FIG. 8, in addition to the liquid
[0105]
On the liquid
[0106]
FIG. 9 shows a configuration of an electric system for image reading of the
[0107]
The R, G, B color analog image signals output from the
[0108]
The
[0109]
The
[0110]
The
[0111]
Upon receiving a reading start instruction from the
[0112]
FIG. 10 shows the configuration of the
[0113]
FIG. 11 shows a functional configuration of the reading processes 213 and 213a shown in FIG. The A /
[0114]
In the
[0115]
The
[0116]
Next, the
[0117]
The reading density conversion in the sub-scanning direction is performed by mechanical scaling. Stepping motors are used for the traveling
[0118]
In order to detect dust and dirt on the optical path from the surface of the reference white plate 239 (white reference surface) to the
[0119]
In both of the image reading by the optical system scanning for reading the document placed on the
[0120]
When reading of the document is started, the read image data and the white reference plane data of the
[0121]
In the
[0122]
When reading of the back side of the document is started by back side sheet through reading, the read image data and the white reference plane data of the
[0123]
FIG. 12 shows an outline of document reading control in response to an image reading start signal (start instruction) given by the
[0124]
In response to the image reading start signal, the
[0125]
When the white reference
[0126]
If the detection signal of the sensor for detecting the presence or absence of the document on the
[0127]
Regardless of whether or not an abnormal pixel is detected, the ADF 30 reads the surface image of the document that is sent to the
[0128]
When the image reading command is double-sided (front and back) reading, for each original, the process proceeds to “front-side sheet-through reading” (8), and at the timing when the original advances from the reading
[0129]
As described above, every time one original is read, the original reading count value Nsa of the register Nsa is incremented by 1 (6, 17). When the reading of the designated document (s) by the
[0130]
In “White reference
[0131]
Table 1 shows threshold value data of the number table. Initially, since there is a low probability of dust and dirt being attached, white reference plane data in the
[0132]
[Table 1]
[0133]
When the initial setting key 80d of the
[0134]
FIG. 14 shows the content of the “white reference surface reading test”. When proceeding to this, the
[0135]
Next, the
Dkn: white reference plane data (8 bits) stored in the
n is 1-7200,
Dfn: white reference plane data (7 bits) stored in the
Sn: difference data,
Sn = | (Dfn × 2) −Dkn |.
[0136]
The difference value data Sn passes through the
[0137]
Next, the
[0138]
Next, the
[0139]
Next, the
[0140]
When the “update” command arrives, the
[0141]
When the “end” command arrives, the
[0142]
At the time of shipment from the factory, that is, when the reference
[0143]
When there is no dirt or dust on each reference surface and reading optical path, the white reference surface data is in a state as shown in FIG. 16, but when dirt or dust adheres, an abnormally low density peak is obtained as shown in FIG. And the difference calculation result is as shown in FIG. Referring to FIGS. 16 to 18, when there is no influence of dust or dirt, the image is white data, but when there is an influence of dirt or dirt, as shown in FIG. A black vertical streak appears at the position. As a result, the influence of dust and dirt can be clearly confirmed.
[0144]
For example, when an abnormal pixel is detected by the “sheet through reading of the front surface” (8) or “sheet through reading of the back surface” (16) shown in FIG. After performing the cleaning of the reading optical path, it is possible to confirm whether dust or dirt on the reference plane and the reading optical path have been successfully removed by inputting the above-described “white reference plane reading test”. If black vertical streaks are recognized even after cleaning, it can be determined that dust and the like are still outside the cleaned range, and further cleaning inside the apparatus is performed. If there is no black vertical streak for dust and dirt as a result of the “White Reference Plane Reading Test”, click “Update” to update the white reference plane data in the non-volatile memory to the latest reading data. be able to.
[0145]
FIG. 20 shows a first modification of the reading processes 213 and 213a. In this modification, the
[0146]
In the second modification of the reading processes 213 and 213a, as in the first modification, the number of one line of white reference plane data to be written in the
Dkn: white reference surface data for reference surface reading, n is 1 to 3600,
Dfn: white reference plane data stored in the non-volatile memory,
Sn: difference data,
Sn = | Dfn−Dkn |
It becomes.
[0147]
Since the difference data Sn is transferred to the ACP as image data and displayed on the liquid
[0148]
【The invention's effect】
If the white reference plane (239, 244, 409) is contaminated, the difference value between the contaminated parts is large and is output as a high-density image. By visually checking this output, it can be visually confirmed whether there is dust or dirt in the optical path from the white reference plane to the image sensor. As a result, it is possible to accurately grasp the state of the apparatus that causes an abnormal image due to dust or dirt, and the efficiency of confirmation work at the time of maintenance by a service person is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged front view showing an appearance of a full-color copying machine having a composite image processing function according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged longitudinal sectional view of the
3 is an enlarged vertical sectional view of the
4 is a block diagram showing a configuration of an image processing system in the copying machine shown in FIG. 1. FIG.
5 is a block diagram showing a configuration of an image data interface control CDIC shown in FIG. 4. FIG.
6 is a block diagram showing a configuration of an image memory access control IMAC shown in FIG. 4. FIG.
7 is a block diagram showing an image data processing function of the image data processor IPP shown in FIG. 4. FIG.
FIG. 8 is an enlarged plan view of a part of the
9 is a block diagram showing a configuration of an image reading electric circuit system of the
10 is a block diagram showing a configuration of a
11 is a block diagram illustrating a functional configuration of reading
12 is a flowchart showing an outline of image reading control of a
13 is a plan view showing a menu screen displayed on the liquid
14 is clicked when “scanner initial setting” shown in FIG. 13 is clicked, and in response to this, “white reference plane reading test” on the menu screen displayed on the liquid
15 is a time chart showing a level change of a timing signal generated during image reading scanning of a document on a
16 is a graph showing an outline of the distribution of white reference plane data for one line, which is read data of the reference
FIG. 17 is a graph showing an outline of the distribution of white reference plane data for one line when there is dirt or dust on the reading surface or the reading optical path.
18 is a graph showing a distribution on one line of a difference value of the currently read white reference plane data shown in FIG. 17 with respect to the reference white reference plane data shown in FIG. 16;
19 is a plan view showing an image display of difference data displayed on the liquid
20 is a block diagram illustrating a first modification of reading
[Explanation of symbols]
1: Photoconductor 2: Charging device
3: Developing device 4: Cleaning device
5: Static elimination device 6: Exposure device
7: First transfer belt
8-10: Roller
11: First transfer means
12: Cleaning device
13: Second transfer belt
14-16: Rotating roller
17: Second transfer means
18: Cleaning device
19: Charger
20: Paper (recording medium)
21, 22: Paper cassette
23: Fixing device 24: Paper discharge guide
25: Paper discharge roller
26: Output stack
27: Supply toner storage unit
28: Cartridge
29: Frame 30: Opening and closing spindle
31, 32: Paper feed roller
33: Registration roller
221 and 225: Rotary encoder
224: Stepping motor
231: Platen glass 232: Illumination lamp
233: First mirror 234: Second mirror
235: Third mirror 236: Lens
207: Image sensor 238: Stepping motor
239: Reference white plate 240: Glass
241: Document tray 242: Pickup roller
243: Registration roller pair 244: Conveying drum
245: Pressing
248: Pressure plate also serving as a discharge tray
249: Base point sensor 250: Axis
251: Scale 260: Motor control unit
408: Imaging device 409: White backboard
Claims (6)
白基準面データを記憶する不揮発性メモリ;
前記撮像装置が白基準面を読取った白基準面データの、前記不揮発性メモリの白基準面データに対する差分を演算する手段;および、
該差分を画像データとしてその画像を出力する手段;
を備えることを特徴とする原稿読取装置。An image pickup apparatus that reads an image of a document and generates an image signal, means for converting the image signal into digital data, that is, image data, memory means for storing white reference plane data obtained by reading the white reference plane by the image pickup apparatus, and In a document reading apparatus comprising: image data obtained by reading an original by an imaging device; and means for correcting shading using white reference plane data of the memory means.
Non-volatile memory for storing white reference plane data;
Means for calculating a difference of white reference plane data obtained by reading the white reference plane by the imaging device with respect to white reference plane data of the nonvolatile memory; and
Means for outputting the difference as image data;
An original reading apparatus comprising:
該白基準面読取テストの指示に応答して前記撮像装置にて白基準面を読取り前記差分演算手段が算出した差分を画像データとしてその画像を前記出力手段にて出力する読取テスト制御手段;を更に備える請求項1に記載の原稿読取装置。Input means for instructing a white reference plane reading test; and
A reading test control means for reading a white reference plane by the imaging device in response to an instruction of the white reference plane reading test and outputting the image by the output means using the difference calculated by the difference calculating means as image data; The document reading device according to claim 1, further comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003202895A JP2005051295A (en) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | Original reader and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9179012B2 (en) | 2013-12-26 | 2015-11-03 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image reading apparatus, image forming apparatus, image reading method and recording medium that ensure simplified detection of noise mixed in image signal |
-
2003
- 2003-07-29 JP JP2003202895A patent/JP2005051295A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9179012B2 (en) | 2013-12-26 | 2015-11-03 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image reading apparatus, image forming apparatus, image reading method and recording medium that ensure simplified detection of noise mixed in image signal |
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