JP2005050081A - 3次元仮想空間情報を共有する通信装置 - Google Patents

3次元仮想空間情報を共有する通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大規模ネットワーク上の性能の異なる端末の負荷に応じた負荷分散、ネットワーク上の端末同士のシームレスな連携を可能とする3次元仮想空間共有を目的とする。
【解決手段】3次元仮想空間情報を複数のユニット間で空間共有する3D仮想空間共有部と、空間内の視点位置、物体形状および物体位置を操作者の意思、自律性を持って操作する操作情報入力部と、複数のユニットにおいて、第一ユニットとそれ以外の3次元空間共有する複数の共有サーバあるいは複数ユニット間で、共有データを送受信するユニット連携部と、空間内の物体を曲面で定義し、その曲面の制御点情報をもとに描画に必要なポリゴンデータに変換し描画する曲面処理部と、空間を共有している複数ユニットの状態をリアルタイムで管理・情報通信するユニット管理部を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はネットワークに繋がった複数の計算機環境での分散、協調演算およびデータ共有に関し、特に3次元形状を用いた仮想空間共有を目的としたソフトウエア処理および装置に関する。
従来の3次元仮想空間の処理装置では、例えばゲーム端末に代表されるように、専用のグラフィックスハードウエアを搭載した端末に、CD−ROMやDVDなどの記録媒体に格納されたアプリケーションソフトウエアを読込み、ゲームパッドのような入力装置を用いることで、3次元空間でのゲームを楽しんでいた。あるいは汎用のPCに、3Dグラフィックスアクセラレータを付加し、上記の記録媒体に格納されたアプリケーションを読込み利用していた。これらは基本的にはスタンドアロンの3次元CG利用用途であった。
3次元仮想空間を共有する装置としては、上記のゲーム機やPCなどをLAN(ローカルエリアネットワーク)や電話線等で接続し、インターネット経由で他のユーザと仮想の3次元空間を共有する、多人数参加型の対戦ゲームや体験ゲームなどがある。この場合、ユーザは予めユーザ登録したインターネットのサイトにアクセスし、同様の他のユーザとともにゲームなどを楽しんでいる。一般に現状のネットゲームなどでの3次元仮想空間の共有システムでは、3次元形状などの殆どのデータは記録媒体で配布、あるいは予めまとめてダウンロードされ、参加した仮想空間内での各ユーザの操作情報(例えば、ゲームキャラクタの移動や視点操作情報等)のみを複数のユーザで共有することで実現されている。また、上記の仮想の3次元空間も比較的限られた規模(例えばゲームタイトルの場合、建物の中や、限られた範囲のシーン、場面や部屋など)で、複数のネットワークに跨る大規模の3次元仮想空間共有はゲーム等ではコストとハード性能の制約で限られたものであるのが現状である。
さらに、一部の先進的なインターネットのWebサイトでは、バーチャルモールの3次元化を試みた実験が幾つかなされた。通常のインターネットのWebサイトではHTML(Hyper Text Markup Language)と呼ぶ、記述言語を用いてWebページを記述する。HTMLで記述されたWebページをそれを解釈するブラウザを用いて閲覧することで、通常のホームページを楽しむことができる。前述の3次元化されたサイトでは、VRML(Virtual Reality Modeling Language)と呼ぶ言語を用いて3次元の仮想空間を記述している。VRMLは前述のHTMLの3次元版で、1998年から2000年にかけて標準化(現在VRML Ver 2.0)されている(例えば、非特許文献1)。VRMLを用いるとWeb上の3次元空間が再現できる。通常はPCなどのインターネットブラウザのプラグインとして、VRMLブラウザを組み込み、これを用いて3次元空間を閲覧できる。この場合の3次元仮想空間の共有形態は、基本的にWebサーバ上にVRMLで記述されたコンテンツを置き、それを複数のユーザがそれぞれVRMLブラウザでアクセス(ダウンロード)する一対多の共有で、本当の意味での共有(端末同士が双方向共有)の形態ではない。
VRMLで記述されたWeb上の仮想空間内で、3次元空間を共有するための技術として、1997年代にVRMLマルチユーザサーバが幾つか提案された(例えば、非特許文献2)。ここではネットワーク上にマルチユーザサーバを設け複数のPCからアクセスしたユーザの操作を他のユーザにブロードキャストすることで、仮想空間を共有した事例が紹介されている。
3次元仮想空間を共有することの最大の目的はコミュニケーションを含む情報交換にある。その場合、TV電話のように自分の顔画像をもとにコミュニケーションする以外に、自分の化身(以降アバターと呼ぶ)を用いてコミュニケーションする場合がある。通常アバターは3次元のCGキャラクタを用い、このCGキャラクタを操作して相手とコミュニケーションする(例えば、特許文献1)。前述の3次元仮想空間記述言語VRML2.0をさらに拡張するフォーマットとして、特に3次元アバターを記述するフォーマットとしてH−Anim(Humanoid Animation)という基本仕様が決っている。H−Animを用いると3Dアバターを関節構造をもつ階層的なノードの集合として表し、その関節の動きを定義することで、3次元仮想空間内での形状の動きを定義することが可能である。H−Animでは関節構造をもつCGアバターの動きは定義できるが、よりリアルな顔の動きや手の皺の動きに至るまでの細部にわたる表現は今だ標準化の途上である。
次に、3次元仮想空間での形状の描画方法について説明する。一般にCADやゲームなどの3次元CG画像生成では、モデラと呼ぶ3次元形状を作成するソフトを用いて物体を作成する。この単位は、車や家、人間などの3次元仮想空間で表現したい形状の単位でモデリングする。さらに前述のモデリングされた3次元形状部品を例えばさらに上位の空間(例えば、家やビルなど)に配置する。次に上記空間を観察するための3次元の視点位置と照明位置などの光学条件を定義し、さらに上述の各物体の表面属性(光学属性、反射率など)を定義する。上記のモデラで定義された3次元の部品の形状(以降、プリミティブと呼ぶ)は、一般には多角形(以降ポリゴンと呼ぶ)の頂点の3次元座標で定義される。一般に3次元仮想空間の緻密さはポリゴンの細かさに比例し、細かいポリゴンで記述すると表現力は向上するが、反面データ量と描画時の演算量が増える。ポリゴンの細かさは、ハードウエアやネットワークの通信速度、さらに3次元仮想空間を共有する場合は、共有するサーバの性能などによって決るものである。
さらに、上記のポリゴンのような多角形で形状を表現すると、基本的には近似形状なので、滑らかな流線型を持った物体などは滑らかな形状として表現できない。そこで、一般に自動車や航空機、人物などの曲面を必要とする分野で用いる3次元形状を表現する方法として、ポリゴン以外に自由曲面を用いる。自由曲面では曲面を定義する制御点とその制御点間を補間する方法で形状プリミティブを定義する。デザイン分野のCADなどではNURBUSやベジェと言ったパラメトリックな自由曲面で形状プリミティブを定義する。上記のパラメトリック曲面で形状プリミティブを定義すると演算性能が高いハードウエアでないとリアルタイムでの描画は難しい。さらに、上記の自由曲面で定義された形状プリミティブも、各端末で描画処理する場合は、ハードウエアの制限から何らかの形で、ポリゴンに再分割してから描画処理する必要がある。
近年、ハードウエアの性能向上とネットワークを介した連携が進む中、グリッドコンピューティングなどの超分散、共有処理環境が提案されている。ここではネットワーク上に分散された計算機環境を有効利用して、従来スタンドアロンの計算機環境では実現不可能であったより大規模の演算を分散処理しようとしている。
さらに、近年のユビキタスネットワーク環境では上述のグリッドコンピューティングのような高度な計算機環境の概念が、家庭内のネットワークにも流用され宅内の家電機器と宅外のモバイル機器やWeb連携でのサービスにも応用されようとしている。
The VRML 2.0 Handbook, Addison Wesley Developers Press VRML97 Second Symposium on the Virtual Reality Modeling Language, ACM SIGGRAPH, 1997 特開平10−40418号公報
しかしながら、従来の前記の3次元仮想空間の処理装置では、複数のネットワークに跨る複数の端末間での3次元仮想空間共有のような非常に大規模の空間共有は不可能であった。また、共有される3次元データも端末の演算性能の制約などで自由曲面を用いた滑らかな曲面表現などは不可能であった。また、大規模のネットワークに跨った性能の異なる端末の動的あるいは静的な負荷の状況を反映した負荷分散を実現した3次元仮想空間の共有環境は提供されていなかった。さらに、ネットワーク上の端末同士が互いに協調しあい、ユーザ操作に応じたシームレスな3次元仮想空間の共有環境が提供できなかった。
本発明は上記課題を解決するため、複数のネットワークに跨る大規模な3次元仮想空間の共有、共有される3次元仮想空間の形状表現も自由曲面を用いた滑らかな表現、大規模ネットワーク上の性能の異なる端末の負荷に応じた負荷分散、ネットワーク上の端末同士のシームレスな連携を可能とする3次元仮想空間共有を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、3次元仮想空間をネットワークに繋がった複数の共有ユニットを介して共有し、必要に応じて3次元仮想空間内の物体および視点を操作者の意志に基づいて操作することによって情報共有する通信装置であって、3次元仮想空間情報を複数のユニット間で空間共有するための3D仮想空間共有部と、3次元仮想空間内の視点位置、物体形状および物体位置を操作者の意思または自律性を持って操作する操作情報入力部と、前記複数のユニットにおいて、第一ユニットとそれ以外の3次元空間共有する複数の共有サーバあるいは複数ユニット間で、共有データを送受信するユニット連携部と、3次元仮想空間内の物体を曲面で定義し、その曲面の制御点情報をもとに描画に必要なポリゴンデータに変換し描画する曲面処理部と、3次元仮想空間を共有している複数ユニットの状態をリアルタイムで管理・情報通信するユニット状態管理部を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、前記複数の3次元仮想空間共有ユニットは、その目的および用途に応じて再構成可能な複数のユニット集合として、単一ユニットと同等の機能で動作することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、3次元仮想空間を構成する3次元データを共有する為の3次元仮想空間共有サーバを、前記複数の3次元仮想空間共有ユニットが繋がったネットワーク上に持ち、前記3次元仮想空間共有サーバは、3次元仮想空間を共有する複数のユニット数および3次元仮想空間を共有する3次元仮想空間データ量に応じて階層的に機能分担し、前記機能分散された共有サーバをネットワーク上の複数のユニットに機能に応じて分散し、協調処理することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、前記3次元仮想空間の共有サーバは、共有に必要な3次元仮想空間データを多次元曲面の制御点情報のみを送受信し、ネットワークに繋がった前記曲面処理部で、描画に必要な多角形データに変換および描画することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、前記3次元仮想空間の共有サーバは、ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットの静的あるいは動的な演算性能に応じて、共有に必要な3次元仮想空間データを多次元曲面の制御点情報あるいは、多次元曲面の制御点を補間したデータ、あるいは多次元曲面の制御点データをポリゴンに変換した頂点データ、あるいは多次元曲面をポリゴンに変換し2次元投影面に投影したデータに変換し、前記変換データを必要に応じて複数ユニットに送受信することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットに対して、前記操作ユニットの操作者の視点変更操作に応じて、視点情報が変更されることにより決定される視点および、視線方向に応じて、前記曲面処理部において、前記3次元仮想空間共有サーバから送信される3次元仮想空間を構成する物体形状の多次元曲面制御点データから、操作者の操作に応じて視点が変わるごとに、視点から物体の距離、画角、および視線と物体を構成する多次元曲面の法線の傾きとの角度に応じて、実時間でポリゴンデータの粒度を変えて変換することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットに対して、前記視点情報に応じて、実時間で描画形状データの粒度を変えて変換する複数ユニット処理において、複数ユニットの演算負荷を実時間で、前記ユニット状態管理部で状態管理し、各ユニットの負荷状態をネットワークに繋がる複数ユニット状態管理サーバで一元管理し、複数ユニットのうち負荷の大きいユニットの演算処理を、ネットワーク上の残りの演算処理負荷の少ないユニットに分担し、必要な共有3次元仮想空間内のデータを、前記複数ユニット間で送受信する実時間負荷分散機能を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットに対して、前記視点情報に応じて、実時間で描画形状データの粒度を変えて変換する複数ユニット処理において、複数ユニットの演算負荷を実時間で、前記ユニット状態管理部で状態管理し、各ユニットの負荷状態をネットワークに繋がった複数のユニット同士でブロードキャストしあい、複数のユニットのうち負荷の大きいユニットの演算処理を、ネットワーク上の残りの演算処理負荷の少ない複数のユニットに分担し、必要な共有3次元仮想空間内のデータを、前記複数のユニット間で送受信する実時間負荷分散機能を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、操作者の代理となる擬人化形状(アバター)を用いて情報共有し、擬人化形状の表情、身振り、手振りを表わす3次元あるいは2次元(画像)形状を多次元曲面形状、動作、音あるいは2次元のコントロールポイントで定義し、表現すべき表情に応じた、表情を構成する多次元曲面形状あるいは2次元コントロールポイントを、ネットワークに繋がった複数のユニット上の感情演算サーバで計算し、その計算結果の多次元曲面制御点情報あるいは2次元コントロールポイント情報を実時間で複数の3次元仮想空間ユニットに送受信することで、3次元仮想空間内の操作者の代理となる擬人化形状の表情の実時間再現することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、前記操作情報入力部でネットワーク上の複数のユニットの演算性能あるいはユニットの表示性能に応じて、操作者の操作入力の精度を変更し、3次元仮想空間を共有するネットワーク上の全てのユニットで、ユニットの性能に応じた入力操作を実現することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、前記第一ユニットを用いて共有していた3次元仮想空間情報を、前記再構成された複数のユニット集合から構成されるユニット集合を用いて共有することが可能で、その空間共有シーンの物理的な連続性を、前記3次元仮想空間共有サーバから、3次元共有データの多次元曲面制御点情報を実時間で送受信しあうことによってシームレスかつ共有ユニットの演算性能に応じて表現することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、ローカルネットワーク上に繋がった複数のユニットで、3次元仮想空間を共有し、ローカルネットワーク上の複数の再構成可能な共有ユニットの演算負荷を、ローカルネットワーク上のユニット管理サーバで実時間に把握し、複数の共有ユニットのうち演算負荷が高い場合に、その負荷をローカルネットワーク上の複数ユニットのうち、演算負荷の低いユニットに分散し、3次元空間共有データを、ローカルネットワーク上の3次元仮想空間共有サーバで共有し、ローカルネットワーク上の複数ユニットの演算稼動状況を、実時間で管理および集積することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、ローカルネットワーク上の複数ユニットが、ローカルネットワーク外のネットワーク上の複数ユニットと、3次元仮想空間を共有する際に、前記ユニット管理サーバの上位ユニット管理サーバをローカルネットワーク外のネットワーク上に設け、前記上位のユニット管理サーバで、ネットワーク上の複数ユニットの演算負荷を実時間で把握し、ローカルネットワーク上の複数の再構成可能な共有ユニットの演算負荷を、ローカルネットワーク上のユニット管理サーバで実時間に把握し、前記複数の共有ユニットのうち演算負荷が高い場合に、その負荷を前記ネットワーク上の複数ユニットのうち、演算負荷の低いユニットに分散し、3次元空間共有データを、ネットワーク上の3次元仮想空間共有サーバで共有し、ネットワーク上の複数ユニットの演算稼動状況を、実時間で管理および集積することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、前記ユニット管理サーバで管理したネットワーク上の複数ユニットの実時間での演算稼動状況に応じて、予め決められた従量課金率に応じて課金計算することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、ローカルネットワークあるいはネットワーク上の複数のユニット上のユーザで、前記3次元仮想空間を共有し、その共有状況を前記曲面処理部で演算した結果として複数のユニット上の画面に表示する際に、ローカルネットワーク上の共有状態とそれ以外のネットワーク上の共有状態とを、同一画面上の複数のウインドウ上に併記することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の3次元仮想空間情報を共有する通信装置は、ネットワーク上の複数のユニットにおいて、演算の負荷を分散する際に、前記複数ユニット状態管理サーバで、前記複数ユニットの負荷を実時間で管理する際に、それぞれのユニットの時間的あるいは物理的な稼動状況をモニタリングし、それぞれの稼動状況をニューラルネットを用いて重み付けすることで最適な負荷分散、あるいは成長する負荷分散を可能とすることを特徴とする。
本発明の3次元仮想空間情報の共有通信装置を用いることで、複数のネットワークに跨る3次元仮想空間の共有、共有される3次元仮想空間の形状表現も自由曲面を用いた滑らかな表現、大規模ネットワーク上の性能の異なる端末の負荷に応じた負荷分散、ネットワーク上の端末同士のシームレスな連携を可能とする。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における3次元仮想空間情報の共有通信装置の基本構成である。図1において3D仮想空間共有ユニット10は、本発明の3次元仮想空間の共有装置を構成する最小単位である。さらに、3D仮想空間共有ユニット10は、ネットワークに繋がった他の3D仮想空間共有ユニット10、あるいはネットワーク上の複数のサーバとの間で3D仮想空間共有するための3D仮想空間共有部11と、各ユーザが自分の意志に基づいて、あるいは予め定義された自立性を持った操作量に基づいて共有された3D仮想空間上の物体及び視点情報を変更したり、新規に定義する操作情報入力部12と、ネットワーク上の複数の3D仮想空間共有ユニット10が連携する場合に必要な情報を送受信するユニット連携部13と、共有された3次元仮想空間情報を曲面形状プリミティブデータから描画に必要な多角形プリミティブデータに変換し、描画処理する曲面処理部14と、ネットワークに繋がった複数の3D仮想空間共有ユニット10の動的または静的な状態を管理するユニット状態管理部15から構成される。
3D仮想空間共有部11は、ネットワークに繋がった他の3D仮想空間共有ユニット10と、後述する3D仮想空間共有サーバとの間で共有する3D仮想空間の情報を共有する。
図2に基本的な3D仮想空間共有ユニット21と3D仮想空間共有サーバ23の構成例を示す。ここで共有に必要な情報とは以下のデータから構成される。3D仮想空間を構成する全ての形状プリミティブデータ、物体を構成する属性データ、光学条件を既定する光学データ、3D仮想空間内の動きが必要な物体の動きのデータ、これは通常それぞれの物体の重心位置の3次元軌跡情報、あるいはアバターなどを表現する場合は、各関節構造の動き情報(関節角度、関節移動量など)の3次元の時系列データである。通常、前記3D仮想空間の情報は前述したVRML2.0等の標準フォーマットを用いて定義する(VRML2.0のフォーマット詳細に関してはVRML2.0仕様書参照:The VRML 2.0 Handbook)。
操作情報入力部12は、通常3D仮想空間共有ユニット10に接続されたマウスやジョイパッド等(図には不記載)の入力装置からの操作者の入力操作17に基づいて、それを3D仮想空間のワールド座標系での3次元座標値の時系列データで表現する。
ユニット連携部13は、ネットワークに繋がった複数の3D仮想空間共有ユニット10同士、あるいは後述の空間共有サーバの間で各3D仮想空間共有ユニット10の状態や性能などの情報(性能に関してはプロファイルデータとして予め定義し、定義フォーマットなどはXMLなどを用いる)、さらには3D仮想空間データ等を通信する。各3D仮想空間共有ユニット10同士の通信プロトコルは通常TCP/IPなどの汎用プロトコルを用い、その上位のアプリケーションプロトコルとしては、SOAPやXMLなどの汎用性の高いアプリケーションフォーマットで通信する。
曲面処理部14は、3D仮想空間共有サーバ23から送信された前述の3D仮想空間のデータを変換し、3D仮想空間共有ユニット10の画面表示18に表示する。
ここで本発明の3D仮想空間共有ユニット10の特徴である曲面描画に関して詳説する。通常の3D描画システム(PCやゲーム機など)では、表現する3D仮想空間内の各形状プリミティブはポリゴンと呼ぶ多角形の集合体として定義する。さらに、形状データはPC上のモデリングソフトと呼ばれるツールを使って、3D仮想空間の制作者が予め作成する。ポリゴンデータは頂点の3次元座標で定義され、描画処理とは、各形状プリミティブのローカル座標系で表された3次元頂点座標に関して、その形状を観察する視点が決った際に、視点位置から見たときの視点座標系に変換する幾何学計算を施す。その後、視点位置から観察したスクリーンと呼ぶ2次元平面へ投影した際のポリゴンの投影後の形状を各頂点間で補間しながら輝度計算を行う。
本発明の3D仮想空間共有ユニット10では、表現する3D仮想空間内の各形状プリミティブを通常のポリゴンで表現せずにパラメトリックな自由曲面で表す。図3に基本的な自由曲面を表す。自動車や航空機、インテリアデザイン分野で滑らかな曲面を表す手法として自由曲面で形状プリミティブを表す手法がある。この手法は、前述のポリゴンと呼ぶ多角形で表す方法に比べ、特に曲面を滑らかに表現するのに向いている。その反面、曲面処理(曲面形状プリミティブから描画ポリゴンプリミティブ変換)に特殊な専用のハードウエアが必要であることからゲーム機などでは実現が難しい。パラメトリック自由曲面は図3のように曲面上に制御点31とよぶコントロールポイントを定義し、その制御点間をどのように補間するかで、形状を定義する。制御点位置の定義の仕方や、補間の仕方でNURBUSやベジェなどを曲面が定義されている。
本発明の3D仮想空間共有ユニット10の曲面処理部14では、視点が決った時点で視点情報に応じて最適に曲面プリミティブデータ31からポリゴンプリミティブデータ32への変換を行う。図4にその基本概念を示す。3D仮想空間を構成する各形状プリミティブは3D仮想空間曲面形状41で定義されている。操作者42がこの3D仮想空間曲面形状41を観察する視点情報が決ったとき(入力操作17で指定)、操作者の視線44が決る。通常、操作者の視線44は視点位置と画角、視線ベクトルで定義される。曲面処理部14では、3D仮想空間曲面形状41を、操作者が観察するユニット画面43へ投影処理する。この際、操作者視線44と3D仮想空間曲面形状41の三次元仮想空間内での位置関系に応じてアダプティブに座標変換処理を施す。
ここでアダプティブとは、例えば(条件1)ユニット操作者42と3D仮想空間曲面形状41との3次元空間内での距離、(条件2)操作者視線44と法線45のベクトルのなす角度(内積)で決定する。(条件1)の条件でユニット操作者42と3D仮想空間曲面形状41との3次元空間内での距離が、予め決められた閾値を超えていると物体が遠くにあると判断し、3D仮想空間曲面形状41をポリゴンに変換する際に粗く分割する。ここで閾値は、操作者の視点座標系での値で、複数の閾値を設けても同等の効果を得ることは言うまでもない。また、(条件2)で、操作者視線44と法線45のベクトルのなす角度(内積)がある閾値以上であると、物体の傾きが操作者視線から大きい(大きく傾いている)と判断し、3D仮想空間曲面形状41をポリゴンに変換する際に粗く分割する。ここで閾値は、操作者の視点座標系であらわし、複数の閾値を設けても同等の効果を得ることは言うまでもない。上記の条件で3D仮想空間曲面形状41を描画の際にリアルタイムでポリゴンプリミティブに変換する仕組みを曲面処理部14に持たせる。これは、従来の3D描画端末と異なり、図2に示すネットワーク上の各3D仮想空間共有ユニット21の全てにおいて、同一の3D仮想空間曲面形状41を観察している場合であっても、各3D仮想空間共有ユニット21を操作するユニット操作者42の観察条件によって、観察条件が変更される毎に曲面処理部14の処理負荷が異なり、後述する負荷分散処理を施す必要性が生じる点が従来例と異なる本発明の最大のポイントである。以上が本発明の基本的な構成例である。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。図1に示す基本構成ユニットは通常、図2に示すように、ネットワーク20上で複数のユニット同士で3D仮想空間を共有する。この場合、3D仮想空間共有ユニット21は単一のユニットとしても機能するが、複数ユニットが集合した3D仮想空間共有ユニット集合22としても同等の機能を果たす。この場合、基本の機能は同じであるが処理性能は共有ユニットの集合の数に応じて高くなる。図2の3D仮想空間共有ユニット集合22で、各ユニット間の協調処理は、図1に示したユニット連携部13及びユニット状態管理部15で、各3D仮想空間ユニット21の状態を管理し機能を分散、協調処理する。図2において、各3D仮想空間共有ユニット21は有線LANを介してネットワーク20にアクセスしても良いし(図2中実線矢印)、無線LANなどの無線システムを通じてネットワーク20にアクセス(図2中点線矢印)可能なことは言うまでもない。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。図2に示す3D仮想空間共有システムにおいて、ネットワーク20に繋がった3D仮想空間共有ユニット21から3D仮想空間を共有する際に、前述したように共有する3D仮想空間の必要な情報はネットワーク上の3D仮想空間共有サーバ23から各3D仮想空間共有ユニット21及び22に送受信される。ここで、3D仮想空間共有サーバ23は通常IDで管理されたネットワーク上の全ての各3D仮想空間共有ユニット21及び22に対して、プッシュ型あるいはプル型で3D仮想空間の情報を転送する。また、3D仮想空間共有サーバ23は、各3D仮想空間共有ユニット21及び22を用いて3D仮想空間を共有している各ユーザの操作入力(視点の移動や、物体移動、音声など)をネットワーク上の全ての共有している他の各3D仮想空間共有ユニット21及び22に対して送受信することで、3D仮想空間の共有が実現する。
ここで、3D仮想空間共有サーバ23は図5に示すように、階層構造をもったサーバ体系で実現することが可能である。この場合、下位の3D仮想空間共有サーバ51は、上位の3D仮想空間共有サーバ50によって状態管理される上下の階層管理関係を持たせる。例えば、下位3D仮想空間共有サーバ51に管理されるネットワーク20上の3D仮想空間共有ユニット21は、基本的に下位3D仮想空間共有サーバ51のみとデータ、情報の共有を行う。上述のような階層構造をもたせることによって、サービス規模、3D仮想空間の表現規模(例えば、仮想の3Dショッピングモールの部屋単位)、仮想空間を共有するユーザの数に応じてシステムを階層化でき、メンテナンスやセキュリティ管理が容易となる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4について説明する。図2に示した3D仮想空間の共有システムにおいて、ネットワーク20に繋がった3D仮想空間共有ユニット21、22から3D仮想空間を共有する際に、3D仮想空間共有ユニット21、3D仮想空間共有ユニット集合22の演算規模あるいは動的な演算負荷に応じて3D仮想空間共有サーバ23から送受信する3D仮想空間情報を変換し、後述のレベル分けし、各3D仮想空間共有ユニット21、22へレベルに応じた3D仮想空間情報を送受信する。
具体的には、(条件3)予めネットワーク20上の3D仮想空間共有ユニット21、22について機器性能などを機器プロファイルとして定義する。通常機器性能とは、3D仮想空間共有ユニット10の集合ユニット数、曲面処理部14の演算性能、3D仮想空間共有ユニット10の基本演算性能(CPU、メモリサイズ、基本バス性能など)、画面表示性能(解像度、諧調数など)に応じて、3D仮想空間共有サーバ23あるいは、ネットワーク20上の他の余剰の3D仮想空間共有ユニット21、22で後述する代替演算処理を施し、その処理結果のみを3D仮想空間共有ユニット21、22に送受信する。
あるいは、(条件4)ネットワーク20上の3D仮想空間共有ユニット21、22の静的な性能が判明している場合でも、ネットワーク20上の3D仮想空間共有に必要な3D仮想空間共有ユニット21、22の動的な処理性能の変動、例えば、任意の3D仮想空間共有ユニット10に関して、3D仮想空間共有に必要な処理以外の処理の負荷が重い場合、ネットワーク20との回線の混雑度などに応じて、3D仮想空間共有サーバ23あるいは、ネットワーク20上の他の余剰の3D仮想空間共有ユニット21、22で後述する代替演算処理を施し、その処理結果のみを3D仮想空間共有ユニット21、22に送受信する。
次に、前述の3D仮想空間共有サーバ23あるいは、ネットワーク20上の他の余剰の3D仮想空間共有ユニット21、22での代替演算処理について説明する。通常の3D仮想空間共有系では、実施の形態1で述べたように、ネットワーク20に繋がった3D仮想空間共有サーバ23から、3D仮想空間共有に必要な共有情報を各3D仮想空間共有ユニット21、22に送受信する。本発明の3D仮想空間共有系では、共有情報のうちの形状プリミティブに関するデータは前述の曲面の制御点関連情報として送受信するが、前述の(条件3)や(条件4)に基づいて、ネットワーク20上の各3D仮想空間共有ユニット21、22の性能や動的な負荷状態に応じて、3D仮想空間共有サーバ23やネットワーク20に繋がった3D仮想空間共有ユニット21、22のうちで、3D仮想空間を共有する必要がない余剰のユニットを用いて以下の演算を施した後、各3D仮想空間共有ユニット21、22に送受信する。1)多次元曲面プリミティブの制御点を補間した制御点データ、2)多次元曲面プリミティブの制御点データをポリゴンプリミティブに変換した頂点データ、3)あるいは多次元曲面プリミティブをポリゴンプリミティブに変換し2次元投影面に投影したプリミティブ2次元投影データに変換したデータの3段階の演算処理である。基本的に1)>2)>3)の順で代替処理された3D仮想空間共有ユニット21、22側での後の演算量は少なくてよい。
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5について説明する。図2に示す3D仮想空間共有系において、ネットワーク20に繋がった各3D仮想空間共有ユニット21、22の負荷分散、協調の仕組みについて説明する。
実施の形態1で述べたように、図2に示すネットワーク20上の各3D仮想空間共有ユニット21、22において、同一の3D仮想空間曲面形状51を観察している場合であっても、各3D仮想空間共有ユニット21を操作するユニット操作者42の観察条件によって、その都度曲面処理部14の処理負荷が異なり、後述する負荷分散を施す必要性が生じる点が従来例と異なる本発明の最大のポイントである。従って、本発明では、図2に示す3D仮想空間系での3D仮想空間共有ユニットに対する前述の性能面での静的な負荷分散処理や、前述の操作者の視点操作や演算負荷変動あるいはネットワークの状態に応じた動的な負荷分散処理、さらには協調処理が重要となる。その基本的な仕組みを図6に示す。
図6に示すようにネットワーク60に繋がった各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62、3D仮想空間共有サーバ64(これらは図2と同一構成)、以外にネットワーク60上の各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62の負荷状態を管理する複数ユニット状態管理サーバ63を設ける。この複数ユニット状態管理サーバ63は、ネットワーク60上の各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62のユニット連携部13およびユニット状態管理部15と連携し、各ユニットの負荷状態を管理する。
図7に一般的な3D仮想空間共有ユニット(ID=N:Nはネットワーク上の共有ユニット数)の動的な負荷変動例を示す。図6の複数ユニット状態管理サーバ63ではネットワーク60上の各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62の図7に示すような動的な負荷状態を微小時間Δt73毎にユニット連携部13およびユニット状態管理部15を介して管理し、任意の各3D仮想空間共有ユニット61、62の動的な負荷状態が、予め決められた負荷閾値74を超えた範囲をその各3D仮想空間共有ユニット61、62が負荷大と見なし、その処理をネットワーク60上の他のサーバか、あるいは他の動的な負荷の少ない各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62に、処理指示をユニット連携部13経由で送信する。この際、処理を指示されたネットワーク60上の他のサーバか、あるいは他の動的負荷の少ない各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62に対して、ネットワーク60上の3D仮想空間共有サーバ64は必要な共有情報を同時に送受信する。
上記の系で、複数ユニット状態管理サーバ63は、実施の形態3で述べた図5に示す3D仮想空間共有サーバの場合と同様に、必要に応じて階層構造で実現しても良いことは言うまでもない。
また。上記の例ではネットワーク60上の各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62の動的負荷管理をネットワーク上の複数ユニット管理サーバ63で集中管理する例を示したが、図6に示すように、ネットワーク60上の各3D仮想空間共有ユニット61および3D仮想空間共有ユニット集合62同士が、各ユニット連携部13及びユニット状態管理部15を介して動的に負荷分散、協調処理の指示をユニット状態ブロードキャスト65することで実現しても良い。
(実施の形態6)
次に本発明の実施の形態6について説明する。図2に示す3D仮想空間共有系において、3D仮想空間共有の主な目的は情報交換にある。例えば、あるWeb上のサイトにアクセスすると、3次元のショッピングサイトや対戦ゲームサイトがあり、ユーザは3D仮想空間共有ユニット10を用いて他のユーザとの間でチャットなどをしながら情報交換する。
その際、従来のTV電話のように自分の顔映像をもとに他のユーザと情報交換する以外に、自分の化身(アバター)を用いて情報交換する手法がある。特に本発明のような3D仮想空間共有系では、3Dアバターを用いて情報交換する方が効果が大きい(臨場感、匿名性など)。以下にアバターを用いた3D仮想空間共有例について説明する。
図2に示した本発明の3D仮想空間共有系では、3Dアバターの情報(主に形状データと動作情報)も実施の形態1で説明したように図2の3D仮想空間共有サーバ23を用いて曲面情報レベルで送受信することで実現できる。この場合、本発明の3D仮想空間共有系では、臨場感を伴ったリアルな3Dアバターによる3D仮想空間共有を目的としているため、3Dアバターの形状は3次元の骨格構造で定義し、動作情報は前述の骨格情報の各関節角度と移動量で表す(詳細は特開平10−40418号公報参照)。さらに上述の骨格構造に基づくスキン(皮膚や表情など)は本発明の曲面プリミティブ処理の仕組みを用いることで、臨場感が表現できる。つまり通常のゲームソフトのように3Dアバターの形状プリミティブをポリゴンで表さずに曲面の制御点で表現する。そのため、本発明の3D仮想空間共有系では図1の曲面処理部14のような専用の処理系と前述の実施の形態で述べたような空間共有の仕組みと負荷分散および協調の仕組みが必須となる。
図8に示すネットワーク80に繋がった3D仮想空間共有ユニット81及び3D仮想空間共有ユニット集合82において、表情などの臨場感を有する3Dアバターを再現する方法について以下に説明する。
一般に3DCGの分野で、3Dアバターの表情、感情を表現するには、目や口の動き以外に、手や指にいたるきめ細かな動き(身振りや手振りも含む)、さらには皺の動きや、衣服の靡きといった情報を再現する必要がある。通常これを実現するには、まず、形状データを細かく(多数のポリゴン)表現し、それぞれのポリゴンに対して物理シミュレーションを施す必要があるが、現状のゲーム機やPCなどの計算機環境では演算量の点で問題があり、大規模な3D仮想空間になればなるほど実現が困難である。そこで本発明では、1)3Dアバターなどを構成するプリミティブを自由曲面で表現する。2)図2に示すようにネットワーク20に繋がった複数の3D仮想空間共有ユニット20および3D仮想空間共有ユニット集合22、さらに3D仮想空間共有サーバ23で動的な分散、協調処理することで解決することを目的とする。
図8で、3D仮想空間内の3Dアバターの細かな表情を再現する場合、3Dアバターの顔を構成するプリミティブの曲面制御点のうち、顔の皺の動きなどの演算処理をネットワーク80に繋がった感情演算サーバ83に分担させる。この際、ネットワーク80上を送受信されるデータは顔プリミティブの制御点の情報とプリミティブ間の連携度、顔を構成する骨格構造の関節情報等で、データの転送先や分担処理はネットワーク上の3D仮想空間共有サーバ(図中不記載)と複数ユニット状態管理サーバ(図中不記載)で管理する。感情演算サーバ83では、3Dアバターの表情演算を顔を構成する曲面プリミティブの制御点情報についてのみ演算し、計算の結果は、各プリミティブの制御点の時系列の3次元情報として、3D仮想空間共有サーバ及び複数ユニット状態管理サーバからの指示に基づき、ネットワーク80上の各3D仮想空間共有ユニット81及び3D仮想空間共有ユニット集合82に、各3D仮想空間共有ユニット10のユニット連携部13及びユニット状態管理部15を介して送受信される。さらに演算結果は、曲面処理部14で時間ごとの顔を構成する曲面プリミティブの動的な変形処理で再現される。
3Dアバターの表情再現における動的な負荷分散の仕組みは、実施の形態5で述べた負荷分散の仕組みと同等である。
(実施の形態7)
次に本発明の実施の形態7について説明する。操作情報入力部でネットワーク上の複数のユニットの演算性能に応じて、操作者の操作入力の精度を変換し、3次元仮想空間を共有するネットワーク上の全てのユニットで、ユニットの性能に応じた入力操作を実現する例について説明する。
図2に示す本発明の3D仮想空間共有系において、実施の形態1、2で述べたように、3D仮想空間共有ユニット10は、3D仮想空間共有ユニット21および3D仮想空間共有ユニット集合22に示すように再構成が可能である。従ってユニットの数や動的な負荷状態に応じて性能に変動があることは上述した。
一方、図2の3D仮想空間共有ユニット21、22には、必要に応じて操作者の入力操作17によって3D仮想空間を操作するが、入力操作17は、通常マウスパッド、ジョグダイヤル、テンキーなど3D仮想空間ユニットによってユーザによる選択が可能である。従って入力操作17は、前述の入力デバイスやネットワーク20上の3D仮想空間共有ユニット21、22の性能に従って操作情報入力部12で変換する必要がある。つまり、入力操作17が3D座標系列で細かく指定しても、任意の3D仮想空間共有ユニット10の画面表示18の性能、例えば、表示解像度や演算速度(動画表示フレームレイト等)を超えた精度の値を指定しても再現ができないばかりか、操作レスポンスの悪さをユーザに与える。そこで、前述の3D仮想空間共有ユニット10の画面表示18の性能に応じて、操作情報入力部12で、入力操作17を3D座標系列を線型補間やスプライン補間などで間引く処理を施す。これによって、任意の3D仮想空間共有ユニット10のユニット数や操作入力デバイスの精度に関係なく統一操作が可能となる。
(実施の形態8)
次に本発明の実施の形態8について説明する。実施の形態1および2で説明した本発明の基本的な実施の形態を用いて、複数のローカルネットワークに跨る複数の3D仮想空間共有ユニット10同士での機器間の連携について説明する。
図9に基本的な3D仮想空間共有ユニット10を用いた機器間連携を示す。図9では、宅内ユニット99(複数の3D仮想空間共有ユニット10の集合)と宅外ユニット98(複数の3D仮想空間共有ユニット10の集合)が連携する場合の例である。通常、宅内ユニット99は大規模の3D仮想空間共有ユニット10の集合で構成され、演算性能、表示性能ともに高性能である。一方、宅外ユニット98は、モバイル用途の端末で通常、宅内ユニット99と比較すると演算性能、表示性能ともに低い。図9に示したネットワーク上の仮想空間共有サーバ群91、仮想空間DBサーバ群92によって、宅内ユニット99と宅外ユニット98の間で3D仮想空間の共有が実現できる(基本のメカニズムは実施の形態1および2で説明済み)。
さらにこの系で機器連携97とは、例えば屋外で宅外ユニット98を使って3D仮想空間共有操作していたある操作者が、宅内に入ると、その3D仮想空間の共有の続きを宅内ユニット99でシームレスに共有可能になる。ここで、3D仮想空間共有の続きとは、操作イベント94を仮想空間共有サーバ91が集約し、宅内ユニット99に送受信する。同時に3D仮想空間の情報を双方で送受信することで実現される。この場合、ネットワーク上をやり取りされる共有情報は、基本的に曲面の制御点情報である。
機器連携97は、前述の宅内と宅外での連携以外に、物理的に大きな距離を隔てた別のネットワーク96上の機器とも上位サーバ群93を解して連携できることは言うまでもない。
(実施の形態9)
次に本発明の実施の形態9について説明する。実施の形態1および2で説明した本発明の基本的な実施の形態を用いて、ローカルネットワーク上の複数の再構成可能な共有ユニットの動的な演算負荷を、ローカルネットワーク上のユニット管理サーバが実時間で把握し、複数の共有ユニットのうち動的な演算負荷が高い場合に、その負荷をローカルネットワーク上の複数ユニットの内、動的な演算負荷の低いユニットに分散し、同時に3次元空間共有データを、ローカルネットワーク上の3次元仮想空間共有サーバで共有し、ローカルネットワーク上の複数ユニットの演算稼動状況を実時間で管理および集積する実施の形態について説明する。
図10に基本的な構成例を示す。図10では、例えば宅内のLANに繋がった複数の3D仮想空間共有ユニット10、例えばDTV/PDP(プラズマTV)106、冷蔵庫107、ホームサーバ109あるいは車載サーバ110を例にあげる。一般に電力供給量や物理的スペース的に余力のある冷蔵庫107やホームサーバ109などは3D仮想空間共有ユニット10の集合の規模が大きく大画面高画質、大計算力、大メモリである。一方、モバイル系の車載サーバ110などは、3D仮想空間共有ユニット10の集合の数は前述のものと比較すると小さく、小画面低画質、小計算力、小メモリである。これらのLAN上の機器は、宅内サーバ群101で管理されている。さらに宅内サーバ群101はユニット管理サーバ群102と3D仮想空間共有サーバ群103から成る。上述の各機器の性能は機器プロファイルなどで予め定義されており、この情報が静的な3D仮想空間共有ユニット10の集合の性能である。
次に図10の系で宅内の各ユーザが各ユニット群を用いて3D仮想空間を共有した場合、各ユニットの動的な負荷は変動する。負荷の変動要因としては、例えば各3D仮想空間共有ユニット10の3D仮想空間共有処理以外の演算の負荷やネットワークのトラフィックなどが考えられる。図10のユニット管理サーバ群102は、LAN上の3D仮想空間共有ユニット10の集合(総数をNとする)の全ての各3D仮想空間共有ユニット10に関して動的な負荷変動を集中管理する。その動的な負荷変動は図7に示した通りで、予め決められた閾値を超えるとある微小期間Δtでは、LAN上の他の負荷の低い各3D仮想空間共有ユニット10に処理を分散する。さらに、ユニット管理サーバ群102ではトータル時間(例えば1日や1週間単位)内で、各3D仮想空間共有ユニット10がトータルでどの程度稼動したかの積算時間も管理する。
上述の宅内LANでの3D仮想空間の共有状態はさらに上位サーバ群104で同等の情報を管理することで、宅外のLANと繋がった各3D仮想空間共有ユニット10の積算稼働時間を管理できる。この値を用いることで、余剰の演算能力を時間貸ししたり、その分を課金処理することも可能である。課金の仕組みに関しては従来のインターネットなどのネットワーク上での課金処理と同等なので説明を省略する。また、一般に前述のネットワークを介した演算能力の時間貸し処理などでは、必要な空間共有ユニット10同士、或いは共有サーバ間で処理に先立ち認証処理が必要である。
(実施の形態10)
次に本発明の実施の形態10について説明する。実施の形態1および2で説明した本発明の基本的な実施の形態を用いて、LANあるいはネットワーク上の複数のユニット上のユーザで3次元仮想空間を共有し、その共有状況を曲面処理部で演算した結果として、複数のユニット上の画面に表示する際に、LAN上の共有状態とそれ以外のネットワーク上の共有状態とを、同一画面上の複数のウインドウ上に併記する例について説明する。
図10において、LAN上の各3D仮想空間共有ユニット10の3D仮想空間共有状態をGUI(グラフィカルユーザインターフェース)として、例えば、DTV/PDP(プラズマディスプレイ)106などの大画面にGUI表示する際に、マルチ画面で表示し、例えば宅内ユーザの間での3D仮想空間共有情報は宅内用GUI112に表示し、宅外の各3D仮想空間共有ユニット10との共有状態は宅外用GUI111に表示することで、両者の状態が併記可能である。
(実施の形態11)
次に本発明の実施の形態11について説明する。実施の形態1および2で説明した本発明の基本的な実施の形態において、図2に示したネットワーク20に繋がった複数の3D仮想空間共有ユニット10の動的な負荷を実時間で管理する際に、それぞれのユニットの時間的あるいは物理的な稼動状況をモニタリングし、それぞれの稼動状況をニューラルネット(図示しない)を用いて重み付けする。動的負荷の管理メカニズムは実施の形態5で説明したが、図6の複数ユニット状態管理サーバ63で各ユニットの稼動状態を管理する場合、ニューラルネットの各ノードを、ネットワーク上の各3D仮想空間共有ユニット10に対応付け、さらにニューラルネット間の重み係数を複数ユニット状態管理サーバ63からの指示に基づいて動的に負荷分散された各3D仮想空間共有ユニット10の稼動実績を対応付ける。上述の機構により、ニューラルネットの基本操作により、図2の3D仮想空間共有系において、使っていくうちに学習効果による最適あるいは成長する自律的な負荷分散が可能となる。
本発明の3次元仮想空間情報の共有通信装置を用いることで、複数のネットワークに跨る3次元仮想空間の共有、共有される3次元仮想空間の形状表現も自由曲面を用いた滑らかな表現、大規模ネットワーク上の性能の異なる端末の負荷に応じた負荷分散、ネットワーク上の端末同士のシームレスな連携が可能なり、その産業上の利用可能性は非常に広く且つ大きい。
本発明の実施の形態1における3D仮想空間共有ユニットの基本構成図 本発明の実施の形態1、2におけるネットワーク上の3D仮想空間共有の基本構成図 本発明の実施の形態1、2における自由曲面形状の基本構成図 本発明の実施の形態1、2における操作者の視点情報と自由曲面の関係を表す基本構成図 本発明の実施の形態3における3D仮想空間共有サーバの階層的な構成図 本発明の実施の形態4、5におけるネットワーク上の3D仮想空間共有ユニットの負荷分散の基本構成図 本発明の実施の形態4、5におけるネットワーク上の3D仮想空間共有ユニット(ID=N)の動的な負荷変動の図 本発明の実施の形態6におけるアバターの表情管理系の基本構成図 本発明の実施の形態7、8、9、10における宅内外の機器連携における基本構成図 本発明の実施の形態7、8、9、10、11における宅内外の機器連携および負荷分散における基本構成図
符号の説明
11 3D仮想空間共有部
12 操作情報入力部
13 ユニット連携部
14 曲面処理部
15 ユニット状態管理部
16 ユニット連携
17 入力操作
18 画面表示
20 ネットワーク
21 3D仮想空間共有ユニット
22 3D仮想空間共有ユニット集合
23 3D仮想空間共有サーバ
31 曲面制御点
32 ポリゴン
41 3D仮想空間曲面形状
42 ユニット操作者
43 ユニット画面
44 操作者視線
45 法線
50 上位3D仮想空間共有サーバ
51 下位3D仮想空間共有サーバ
60 ネットワーク
61 3D仮想空間共有ユニット
62 3D仮想空間共有ユニット集合
63 複数ユニット状態管理サーバ
64 3D仮想空間共有サーバ
71 時間軸
72 負荷量
73 微小時間Δt
74 負荷閾値
80 ネットワーク
81 3D仮想空間共有ユニット
82 3D仮想空間共有ユニット集合
83 感情演算サーバ
91 仮想空間共有サーバ
92 仮想空間DBサーバ
93 上位サーバ群
94 操作イベント
95 操作イベント/データ配信
96 ネットワーク
97 機器連携
98 宅外ユニット
99 宅内ユニット
101 宅内サーバ群
102 ユニット管理サーバ
103 3D仮想空間共有サーバ群
104 上位サーバ群
105 センサーユニット
106 ユニット群
107 ユニット群
108 ユニット群
109 ユニット群
110 ユニット群
111 宅外用GUI
112 宅内用SUI

Claims (16)

  1. 3次元仮想空間をネットワークに繋がった複数の共有ユニットを介して共有し、必要に応じて3次元仮想空間内の物体および視点を操作者の意志に基づいて操作することによって情報共有する通信装置であって、
    3次元仮想空間情報を複数のユニット間で空間共有するための3D仮想空間共有部と、3次元仮想空間内の視点位置、物体形状および物体位置を操作者の意思または自律性を持って操作する操作情報入力部と、前記複数のユニットにおいて、第一ユニットとそれ以外の3次元空間共有する複数の共有サーバあるいは複数ユニット間で、共有データを送受信するユニット連携部と、3次元仮想空間内の物体を曲面で定義し、その曲面の制御点情報をもとに描画に必要なポリゴンデータに変換し描画する曲面処理部と、3次元仮想空間を共有している複数ユニットの状態をリアルタイムで管理・情報通信するユニット状態管理部を有することを特徴とする3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  2. 前記複数の3次元仮想空間共有ユニットは、その目的および用途に応じて再構成可能な複数のユニット集合として、単一ユニットと同等の機能で動作することを特徴とする請求項1記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  3. 3次元仮想空間を構成する3次元データを共有する為の3次元仮想空間共有サーバを、前記複数の3次元仮想空間共有ユニットが繋がったネットワーク上に持ち、前記3次元仮想空間共有サーバは、3次元仮想空間を共有する複数のユニット数および3次元仮想空間を共有する3次元仮想空間データ量に応じて階層的に機能分担し、前記機能分散された共有サーバをネットワーク上の複数のユニットに機能に応じて分散し、協調処理することを特徴とする請求項2記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  4. 前記3次元仮想空間の共有サーバは、共有に必要な3次元仮想空間データを多次元曲面の制御点情報のみを送受信し、ネットワークに繋がった前記曲面処理部で、描画に必要な多角形データに変換および描画することを特徴とする請求項3記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  5. 前記3次元仮想空間の共有サーバは、ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットの静的あるいは動的な演算性能に応じて、共有に必要な3次元仮想空間データを多次元曲面の制御点情報あるいは、多次元曲面の制御点を補間したデータ、あるいは多次元曲面の制御点データをポリゴンに変換した頂点データ、あるいは多次元曲面をポリゴンに変換し2次元投影面に投影したデータに変換し、前記変換データを必要に応じて複数ユニットに送受信することを特徴とする請求項3記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  6. ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットに対して、前記操作ユニットの操作者の視点変更操作に応じて、視点情報が変更されることにより決定される視点および、視線方向に応じて、前記曲面処理部において、前記3次元仮想空間共有サーバから送信される3次元仮想空間を構成する物体形状の多次元曲面制御点データから、操作者の操作に応じて視点が変わるごとに、視点から物体の距離、画角、および視線と物体を構成する多次元曲面の法線の傾きとの角度に応じて、実時間でポリゴンデータの粒度を変えて変換することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  7. ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットに対して、前記視点情報に応じて、実時間で描画形状データの粒度を変えて変換する複数ユニット処理において、複数ユニットの演算負荷を実時間で、前記ユニット状態管理部で状態管理し、各ユニットの負荷状態をネットワークに繋がる複数ユニット状態管理サーバで一元管理し、複数ユニットのうち負荷の大きいユニットの演算処理を、ネットワーク上の残りの演算処理負荷の少ないユニットに分担し、必要な共有3次元仮想空間内のデータを、前記複数ユニット間で送受信する実時間負荷分散機能を有することを特徴とする請求項6記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  8. ネットワークに繋がった3次元仮想空間を共有する複数のユニットに対して、前記視点情報に応じて、実時間で描画形状データの粒度を変えて変換する複数ユニット処理において、複数ユニットの演算負荷を実時間で、前記ユニット状態管理部で状態管理し、各ユニットの負荷状態をネットワークに繋がった複数のユニット同士でブロードキャストしあい、複数のユニットのうち負荷の大きいユニットの演算処理を、ネットワーク上の残りの演算処理負荷の少ない複数のユニットに分担し、必要な共有3次元仮想空間内のデータを、前記複数のユニット間で送受信する実時間負荷分散機能を有することを特徴とする請求項6記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  9. 複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、操作者の代理となる擬人化形状(アバター)を用いて情報共有し、擬人化形状の表情、身振り、手振りを表わす3次元あるいは2次元(画像)形状を多次元曲面形状、動作、音あるいは2次元のコントロールポイントで定義し、表現すべき表情に応じた、表情を構成する多次元曲面形状あるいは2次元コントロールポイントを、ネットワークに繋がった複数のユニット上の感情演算サーバで計算し、その計算結果の多次元曲面制御点情報あるいは2次元コントロールポイント情報を実時間で複数の3次元仮想空間ユニットに送受信することで、3次元仮想空間内の操作者の代理となる擬人化形状の表情の実時間再現することを特徴とする請求項1記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  10. 複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、前記操作情報入力部でネットワーク上の複数のユニットの演算性能あるいはユニットの表示性能に応じて、操作者の操作入力の精度を変更し、3次元仮想空間を共有するネットワーク上の全てのユニットで、ユニットの性能に応じた入力操作を実現することを特徴とする請求項1記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  11. 複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、前記第一ユニットを用いて共有していた3次元仮想空間情報を、前記再構成された複数のユニット集合から構成されるユニット集合を用いて共有することが可能で、その空間共有シーンの物理的な連続性を、前記3次元仮想空間共有サーバから、3次元共有データの多次元曲面制御点情報を実時間で送受信しあうことによってシームレスかつ共有ユニットの演算性能に応じて表現することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  12. 複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、ローカルネットワーク上に繋がった複数のユニットで、3次元仮想空間を共有し、ローカルネットワーク上の複数の再構成可能な共有ユニットの演算負荷を、ローカルネットワーク上のユニット管理サーバで実時間に把握し、複数の共有ユニットのうち演算負荷が高い場合に、その負荷をローカルネットワーク上の複数ユニットのうち、演算負荷の低いユニットに分散し、3次元空間共有データを、ローカルネットワーク上の3次元仮想空間共有サーバで共有し、ローカルネットワーク上の複数ユニットの演算稼動状況を、実時間で管理および集積することを特徴とする請求項1記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  13. ローカルネットワーク上の複数ユニットが、ローカルネットワーク外のネットワーク上の複数ユニットと、3次元仮想空間を共有する際に、前記ユニット管理サーバの上位ユニット管理サーバをローカルネットワーク外のネットワーク上に設け、前記上位のユニット管理サーバで、ネットワーク上の複数ユニットの演算負荷を実時間で把握し、ローカルネットワーク上の複数の再構成可能な共有ユニットの演算負荷を、ローカルネットワーク上のユニット管理サーバで実時間に把握し、前記複数の共有ユニットのうち演算負荷が高い場合に、その負荷を前記ネットワーク上の複数ユニットのうち、演算負荷の低いユニットに分散し、3次元空間共有データを、ネットワーク上の3次元仮想空間共有サーバで共有し、ネットワーク上の複数ユニットの演算稼動状況を、実時間で管理および集積することを特徴とする請求項12記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  14. 複数の3次元仮想空間共有ユニットを用いてネットワークに繋がった複数のユーザが3次元仮想空間を共有する際に、前記ユニット管理サーバで管理したネットワーク上の複数ユニットの実時間での演算稼動状況に応じて、予め決められた従量課金率に応じて課金計算することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  15. ローカルネットワークあるいはネットワーク上の複数のユニット上のユーザで、前記3次元仮想空間を共有し、その共有状況を前記曲面処理部で演算した結果として複数のユニット上の画面に表示する際に、ローカルネットワーク上の共有状態とそれ以外のネットワーク上の共有状態とを、同一画面上の複数のウインドウ上に併記することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
  16. ネットワーク上の複数のユニットにおいて、演算の負荷を分散する際に、前記複数ユニット状態管理サーバで、前記複数ユニットの負荷を実時間で管理する際に、それぞれのユニットの時間的あるいは物理的な稼動状況をモニタリングし、それぞれの稼動状況をニューラルネットを用いて重み付けすることで最適な負荷分散、あるいは成長する負荷分散を可能とすることを特徴とする請求項7または請求項8記載の3次元仮想空間情報を共有する通信装置。
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