JP2005048388A

JP2005048388A - Dew proofing sheet in wall body

Info

Publication number: JP2005048388A
Application number: JP2003204304A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Araki; 忠志荒木; Noboru Watanabe; 昇綿奈部
Original assignee: Kanebo Synthetic Fibers Ltd; Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Synthetic Fibers Ltd; Kanebo Ltd
Priority date: 2003-07-31
Filing date: 2003-07-31
Publication date: 2005-02-24
Anticipated expiration: 2023-07-31
Also published as: JP4080971B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a thin and lightweight dew proofing sheet superior in workability while preventing generation of dew condensation, particularly, summer type condensation, by absorbing moisture in the wall body. <P>SOLUTION: This dew proofing sheet in the wall body is composed of a two-layer structure of a moisture impermeable layer and a moisture desorption layer. The thickness of the moisture impermeable layer is set to 7 to 400 μm. Weight per unit area of the moisture absorbing-desorbing layer is set to 20 to 200 g/m<SP>2</SP>. The thickness in two layers is set to 1.5 mm or less. A difference between a moisture absorption quantity in 90 % RH at 30 °C and a moisture desorption quantity in 50 % RH at 10 °C falls within a range of 1 to 50 g/m<SP>2</SP>. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は建物の壁体内に使用されるシートに関し、特に壁体内での結露の発生を防止する優れた防露性を有し、さらには軽量で施工性にも優れた結露防止シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年の住宅においては、省エネルギー化が進められ、高気密・高断熱建築が一般的となっている。しかしながら、高気密・高断熱建築においては、室内の湿気が壁体内に逃げるのを抑制できる代わりに、一旦壁体内に入り込んだ湿気は逃げ場がなく、壁体内に蓄積される。この壁体内に蓄積された湿気は、夏期には日射により暖められ蒸発し、壁体内を高湿度状態とする。
【０００３】
さらに、夏期には室内は冷房により冷やされることが多いため、壁体内の高湿度の空気が冷やされた内壁面に接触することにより壁体内で結露が発生する。これは一般に夏型結露と呼ばれる。壁体内で結露が発生すると、カビやダニ等の温床となるばかりか、断熱性能の低下あるいは柱の腐食を招くこととなる。
【０００４】
このような壁体内での結露の発生を抑制するために、種々の方法が提案されている。もっとも一般的に知られるものとして通気層工法がある。通気層工法とは外壁と断熱材の間に空気の通気する通気層を設け、高湿度状態となった空気をこの通気層を通して屋外へ逃がすことにより、壁体内の空気を低湿度状態に保ち、結露の発生を抑制しようとするものである。
【０００５】
しかしながら、実際には通気層を設けるだけでは空気の流動は起こりにくく、壁体内の湿気を屋外へ逃がすことはできない。したがって、壁体内は高湿度状態のままとなり、結露が発生する。そこで、この通気層のを有効利用するために強制換気設備を導入する必要があるが、この場合にはコスト面で問題となる。
【０００６】
一方、特許文献１、特許文献２および特許文献３には壁体内に調湿性材料を使用することにより壁体内の湿気を吸収し、壁体内の高湿度化を抑制する壁体構造が記載されている。特許文献１は内壁の外側に防湿層、さらにその外側に吸放湿材層を用いたものである。吸放湿材層としては、湿気容量が０．０２×１０^−６ｋｇ／（ｍ^２・（Ｊ／ｋｇ））以上で、素材としては、有機繊維不織布および多孔質ボード等が例示されており、柔軟で可撓性を有した不織布等のシート状材料が好ましいと記載されている。
【０００７】
さらには厚さとしては、０．０３〜４ｍｍと記載されている。また、実施例には目付け４００ｇ／ｍ^２の不織布が使用されている。しかしながら、このような柔軟な不織布は部分的に圧力をかけると、その部分が凹んでしまう。したがって、壁体に施工する場合はこの不織布の上から内壁が釘等で打ち付けられるため釘付けされた部分が陥没してしまう恐れがある。さらに釘付けされてない部分は押さえると不織布が撓むため、内壁も撓んでしまう問題がある。
【０００８】
また、特許文献２は珪藻土等からなる調湿材を建築現場にて塗布または吹付け施工するものであるが、調湿材を使用する場所が外壁の外側または内側と室内壁面であるため、外部から進入する湿気は効果的に遮断することができるが、壁体内部で発生する湿気を吸収することは困難である。特に、壁体内の高湿度の空気が冷やされた内壁面に接触することにより発生する夏型結露にはほとんど効果がなかった。
【０００９】
また、特許文献３は壁体内で用いられる断熱材に調湿性能を持たせたものである。断熱材は壁体内の大半の容積を占めるため、壁体内で発生する湿気を吸収することは十分可能である。しかしながら、水分を吸収した断熱材は熱伝導率が上昇し、断熱性能が低下するという問題がある。
【００１０】
また、最近の技術として、内壁の屋外側に透湿性フィルムを使用し、壁体内の湿気を透湿性シートを通して室内へ逃がす手法が提案されている。しかしながら、透湿性フィルムを使用することにより壁体内の高湿度化は防ぐことができるが、湿気は室内へ入るため、室内が蒸し暑くなる恐れがある。また、冬季においては室内の湿気が壁体内さらには屋外へ逃げて行く恐れもある。さらには、住宅金融公庫の基準では内壁の外側に防湿フィルムを使用することが義務付けられているため、透湿性フィルムを使用した場合は住宅金融公庫の基準を満たすことができない。
【００１１】
【特許文献１】
特開平１１−２４１４２７号公報
【特許文献２】
特開２００１−２２７０７５号公報
【特許文献３】
特開２００２−２１２１１号公報
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は壁体内の湿気を吸収し、結露の発生、特に夏型結露を防止するとともに、厚さが薄く軽量で施工性にも優れた壁体内の結露防止シートを提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明の壁体内の結露防止シートは、前記課題を解決するために以下のような構成を有する。
【００１４】
すなわち、本発明は、非透湿層と吸放湿層の二層構造からなり、非透湿層の厚さが７〜４００μｍ、吸放湿層の目付けが２０〜２００ｇ／ｍ^２、二層での厚さが１．５ｍｍ以下であり、３０℃、９０％ＲＨにおける吸湿量と１０℃、５０％ＲＨにおける吸湿量の差が１〜５０ｇ／ｍ^２の範囲内であることを特徴とする壁体内の結露防止シートを要旨をする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図１は本実施形態にかかる壁体内結露防止シートの断面図、図２は本発明の結露防止シートを使用した壁体構造の一例である。
【００１６】
本発明の結露防止シート１は、図１に示すように、非透湿層２と吸放湿層３の二層構造からなる。住宅金融公庫の基準では内壁の屋外側に防湿材を使用することが義務付けられており、本発明の結露防止シート１の非透湿層２はこの防湿材に相当する。したがって、非透湿層２に吸放湿層３を積層することにより、住宅金融公庫の規定する住宅素材に適合し、なおかつ壁体内の結露も防ぐことができるシートとなる。
【００１７】
さらに、非透湿層２と吸放湿層３が一体化されていることにより、通常の防湿材の施工時と同様の手間と時間で施工することができる。
【００１８】
本発明の結露防止シート１は、図２に示すように、内壁４の屋外側に非透湿層２を室内側に向けて使用する。このように使用することにより壁体内の湿気を室内へ逃がすことなく吸放湿層３で吸収することができる。
【００１９】
本発明の結露防止シート１の非透湿層２は、厚さが７〜４００μｍの範囲内である必要がある。この範囲内であれば壁体内と室内の湿気の行き来を防ぐことができ、取り扱い性にも優れたものとなる。非透湿層の厚さが７μｍ未満では、壁体内と室内の湿気の移動を抑制することができず、防湿材として満足するものとならない。さらに、住宅金融公庫の規定する住宅素材に適合しない。一方、４００μｍを超えるとシートが固くなりロール状での輸送が困難となり、取り扱い性が低下する。
【００２０】
非透湿層２の素材は特に限定しないが、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂を使用する場合は、厚さが５０〜４００μｍであることが好ましい。中でも柔軟性、加工性、透湿性、コスト等の点からポリエチレンが好適である。合成樹脂以外のの素材としては、アルミニウム箔にクラフト紙を裏打ちしたものあるいはアスファルトコートクラフト紙等が使用できる。
【００２１】
本発明の結露防止シート１の吸放湿層３は、目付けが２０〜２００ｇ／ｍ^２の範囲内である必要がある。この範囲内であると軽量で扱いやすく、施工性にも優れたものとなる。２０ｇ／ｍ^２未満では強度が低くなり加工性が低下する。一方、２００ｇ／ｍ^２を超えると重くなり、施工がやり難くなる。好ましくは３０〜１５０ｇ／ｍ^２である。さらに好ましくは５０〜１００ｇ／ｍ^２である。
【００２２】
本発明の結露防止シート１は、厚さが１．５ｍｍ以下である必要がある。１．５ｍｍ以下であると、内壁と一緒に釘付けした場合も釘付け部分の陥没の影響はなく、また、釘付けされていない部分の撓みも問題ないものが得られる。さらに非常に薄いため防湿材と同様に取り扱うことができる。好ましくは０．０５〜１．０ｍｍである。
【００２３】
本発明の結露防止シート１は、３０℃、９０％ＲＨにおける吸湿量と１０℃、５０％ＲＨにおける吸湿量の差が１〜５０ｇ／ｍ^２の範囲内である必要がある。吸湿量の差が１〜５０ｇ／ｍ^２の範囲内であると、壁体内の高湿度化を防ぐことができ、結露の発生を防止することができる。吸湿量の差が１ｇ／ｍ^２未満では、吸湿量が不足し壁体内が高湿度となり、ひどい時には結露が発生する。吸湿量の差が５０ｇ／ｍ^２を超えると吸湿した時にシートとしての強度が弱くなり、また吸放湿による寸法変化が大きくなる。さらにコストアップにもなる。好ましくは、３０℃、９０％ＲＨにおける吸湿量と１０℃、５０％ＲＨにおける吸湿量の差が３〜３０ｇ／ｍ^２である。なお、「ＲＨ」とは「相対湿度」の意味である。
【００２４】
本発明の吸放湿層３は、吸放湿性繊維を含有した不織布であることが好ましい。吸放湿性繊維とは、周囲の湿度環境に応じて吸湿・放湿を行なう繊維である。不織布を用いることにより、柔軟で一般的に防湿材として使用されているポリエチレンフィルムと同様にロール巻きでの保管、輸送および施工が可能なものとなる。
【００２５】
吸放湿性繊維の例としては、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩系繊維、アクリル繊維を後加工によりその表面を加水分解させた繊維などが挙げられる。これらの繊維は単独でまたは２種以上を併用してもよい。
【００２６】
これらの吸放湿性繊維の市販品としては、例えばカネボウ合繊（株）製、商品名「ベルオアシス」や東洋紡績（株）製、商品名「モイスケア」が挙げられる。特にベルオアシスは２０℃、４０％ＲＨにおける吸湿率が２２％、９５％ＲＨにおける吸湿率が１４０％で、その差が１００％を超えている。さらに該繊維は吸湿速度と放湿速度がほぼ同じであり、急激な湿度変化においても十分に対応することができる。
【００２７】
本発明の吸放湿層３に使用する不織布は、吸放湿性繊維と他の繊維を混用したものである。他の繊維の種類は特に限定しない。合成繊維、天然繊維、再生繊維等、全ての繊維を使用することができる。しかし、長期間使用することを考慮すると腐敗、虫食い等の心配のない合成繊維を使用することが好ましい。また、非透湿層２との接着性を向上および不織布の厚みの抑制のために熱接着性繊維を使用することが好ましい。さらに、難燃繊維、消臭繊維、防カビ繊維等の機能性繊維を使用することにより、それぞれの機能を付与することもできる。これらの繊維は２種以上を混合して用いてもよい。
【００２８】
本発明の吸放湿層３に中には必要に応じて、例えば粉末あるいは粒状の難燃剤、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤等の各種の添加剤を添加することもできる。
【００２９】
本発明の結露防止シート１はＪＩＳＺ０２０８のカップ法による４０℃、９５％ＲＨにおける透湿度が７５ｇ／（ｍ^２・２４ｈ）以下であることが好ましい。
透湿度が７５ｇ／（ｍ^２・２４ｈ）以下であると、室内と壁体内の湿気の行き来を防ぐことができる。さらに好ましくは５０ｇ／（ｍ^２・２４ｈ）以下であり、もっとも好ましくは３０ｇ／（ｍ^２・２４ｈ）以下である。
【００３０】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００３１】
（実施例１）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）７５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け５０ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを５０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け８５ｇ／ｍ^２、厚さ０．１８ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３２】
（実施例２）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）３０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）５５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け５０ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを５０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け８５ｇ／ｍ^２、厚さ０．１８ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３３】
（実施例３）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）７５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け１００ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを５０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け１３５ｇ／ｍ^２、厚さ０．４５ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３４】
（実施例４）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）３０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）５５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け１００ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを２００μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け２３５ｇ／ｍ^２、厚さ０．６５ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３５】
（実施例５）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）３０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）５５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け１５０ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを８０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け２１０ｇ／ｍ^２、厚さ０．８１ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３６】
（比較例１）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）３０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）３０重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）４０重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け１５ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。この吸放湿層にポリエチレンのラミネートを試みたが、熱接着性繊維の混率を増やしたにもかかわらず、強度が弱く、ラミネート中に吸放湿層が切れて結露防止シートを得ることができなかった。
【００３７】
（比較例２）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）８４重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け５０ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを５０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け８５ｇ／ｍ^２、厚さ０．１８ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３８】
（比較例３）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）７５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け１００ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを５０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け１３５ｇ／ｍ^２、厚さ１．５５ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００３９】
（比較例４）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）７５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け３００ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを８０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け３６０ｇ／ｍ^２、厚さ１．２５ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００４０】
（比較例５）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）５０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）３５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け１５０ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを８０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け２１０ｇ／ｍ^２、厚さ０．８３ｍｍの結露防止シートを作製した。
【００４１】
（比較例６）
カネボウ合繊（株）製吸放湿性繊維「ベルオアシス」（１０ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１０重量％、ユニチカ（株）製熱接着性繊維「メルティー（タイプ４０８０）」（２．２ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）１５重量％およびレギュラーポリエステル繊維（３．３ｄｔｅｘ、５１ｍｍ）７５重量％を混綿し、カーディングを行なってウェブを作製し、熱ローラーによる加熱処理を施し、目付け５０ｇ／ｍ^２の吸放湿層を得た。さらに、この吸放湿層にポリエチレンを４５０μｍの厚さになるようにラミネートし、トータル目付け３５０ｇ／ｍ^２、厚さ０．５９ｍの結露防止シートを作製した。
【００４２】
次に各実施例および比較例の結露防止シートの吸湿量差測定、透湿度測定、施工試験および調湿性能測定を実施した。
【００４３】
吸湿量差測定：２００ｍｍ×２００ｍｍの試料を１０℃×５０％ＲＨの環境下に一昼夜放置し調湿した後、試料を３０℃×９０％ＲＨの環境下に移し、８時間吸湿させた後の重量（Ｗ_１）を測定する。次に試料を再度１０℃×５０％ＲＨの環境下に移し、３時間放湿させた後の重量（Ｗ_２）を測定する。下式より単位面積あたりの吸湿量差を算出する。測定結果を表１に示す。
吸湿量差（ｇ／ｍ^２）＝（Ｗ_１−Ｗ_２）／０．０４
【００４４】
透湿度の測定：ＪＩＳＺ０２０８に規定するカップ法で、雰囲気条件を４０℃、９５％ＲＨとして測定する。測定結果を表１に示す。
【００４５】
施工試験：木造軸組通気層工法の家屋に図２に示すように結露防止シートを使用し、６月初旬に施工した。壁の高さ３０００ｍｍに対して上下に隙間ができないように結露防止シート（１０００ｍｍ×３０００ｍｍ）を柱にタッカーで固定した。また、巾方向の継目は柱のあるところで１００ｍｍ以上重ね合わせタッカーで固定した。その上から内壁材として厚さ９．５ｍｍのせっこうボードを釘付けした。これらの作業は一人で行ない、作業時の作業性を以下の評価基準に基づいて評価した。評価結果を表１に示す。
【００４６】
○：一人作業に支障なし。
△：一人作業は可能だが、作業性が低下。
×：一人作業不可。
【００４７】
また、施工直後のせっこうボードの撓み具合を以下の評価基準に基づいて評価した。評価結果を表１に示す。
○：撓みなし。
×：撓みあり。
【００４８】
また、施工後４ヶ月間経過したところでせっこうボードを剥がし結露防止シートの状態を確認した。確認結果を表１に示す。
【００４９】
調湿性能測定：あらかじめ内壁面に２００ｍｍ×１００ｍｍの大きさにカットした試料を２枚張り付けた容積６７００ｃｍ^３のデシケーターを３０℃×５０％ＲＨに調整した恒温恒湿槽内に蓋を開けたまま６時間放置する。その後、デシケーター中に湿度記録計を入れて蓋を閉じ、さらに６時間放置する。次いで、デシケーターの周辺温度を１０℃として６時間放置する。さらに、３０℃と１０℃を６時間ずつ繰返し、デシケーター内の相対湿度の変化を測定する。実施例１、実施例４および比較例２の測定結果を図３に示す。
【００５０】
【表１】

【００５１】
表１および図３から次のことが明らかである。比較例２は吸湿性能に乏しいため周辺温度の変化とともにデシケーター内の湿度も大きく変化し、周辺温度１０℃では湿度が１００％ＲＨを超え、デシケーター内に結露が発生した。比較例３はシートの厚さが厚かったため施工後の撓みが大きかった。比較例４は吸放湿層の目付けが高くシート重量が重くなり一人で施工することができなかった。比較例５は吸湿性能および作業性は問題なかったが、吸放湿によるシートの収縮が大きく、４ヶ月後にはタッカーで固定した部分に裂け目が発生していた。比較例６は非透湿層が厚すぎたため柔軟性に乏しくロール状での輸送が困難であり、作業性が悪かった。
【００５２】
一方、実施例１〜実施例５は作業性、撓みともに問題なく、吸放湿による状態変化もなかった。さらに、調湿性能にも優れ、周辺温度を１０℃に下げても本発明の結露防止シートが素早く湿気を吸収し湿度の上昇を抑制した。さらに、周辺温度を３０℃に上げると本発明の結露防止シートが吸湿していた湿気を素早く放湿し、デシケーター内の湿度低下を抑制した。再度、周辺温度を１０℃にしても本発明の結露防止シートを使用しているとデシケーター内の湿度変化を低く抑え、結露の発生を防ぐことができた。
【００５３】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、優れた吸放湿性を有しているため急激な湿度の変化に対しても素早く応答し、壁体内の湿度上昇を抑制し、結露の発生を防ぐことができる結露防止シートを得ることができる。また、本発明の結露防止シートは非透湿層と吸放湿層の２層構造からなり、柔軟性があり、軽量であるため、通常の防湿材の施工時と同じ手間と時間と方法で防湿と結露防止の二つの効果を持たせることができ、従来のような結露防止のための材料の準備や施工を行なう必要がない。さらに、本発明の結露防止シート中の非透湿層は防湿材としての役割をするため、住宅金融公庫の規定する住宅素材に適合したものとなる。さらには、本発明の結露防止シートは厚さが薄く、吸湿性能を適度な範囲で抑えているため、施工後の撓みや吸放湿による収縮の心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態にかかる壁体内結露防止シートの断面図である。
【図２】本発明の結露防止シートを使用した壁体構造の一例の断面図である。
【図３】実施例１、実施例４および比較例２の調湿性能測定結果である。
【符号の説明】
１結露防止シート
２非透湿層
３吸放湿層
４内壁
５断熱材
６柱
７透湿防水シート
８通気層
９外壁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet used in a wall of a building, and in particular, to a dew prevention sheet having excellent dew-proofing property that prevents the occurrence of dew condensation in the wall, and further being lightweight and excellent in workability. is there.
[0002]
[Prior art]
In recent years, energy saving has been promoted in houses, and highly airtight and highly heat-insulated buildings are common. However, in a highly airtight and highly heat-insulated building, instead of being able to suppress the escape of indoor moisture into the wall, the moisture once entering the wall has no escape and accumulates in the wall. The moisture accumulated in the wall body is warmed and evaporated by solar radiation in summer, and the wall body is brought into a high humidity state.
[0003]
Furthermore, since the room is often cooled by the cooling in the summer, dew condensation occurs in the wall when high humidity air in the wall contacts the cooled inner wall. This is generally called summer-type condensation. If dew condensation occurs in the wall, not only will it become a hotbed of mold, mites, etc., but it will also result in a decrease in thermal insulation performance or column corrosion.
[0004]
Various methods have been proposed to suppress the occurrence of condensation in the wall. The most commonly known method is a ventilation layer method. With the ventilation layer construction method, a ventilation layer that allows air to flow between the outer wall and the heat insulating material is provided, and the air inside the wall is kept in a low humidity state by letting the air in a high humidity state escape through the ventilation layer, It is intended to suppress the occurrence of condensation.
[0005]
However, in practice, air flow hardly occurs only by providing a ventilation layer, and moisture in the wall cannot escape to the outdoors. Therefore, the wall remains in a high humidity state and condensation occurs. Therefore, it is necessary to introduce forced ventilation equipment in order to effectively use the ventilation layer, but in this case, there is a problem in terms of cost.
[0006]
On the other hand, Patent Document 1, Patent Document 2 and Patent Document 3 describe a wall structure that absorbs moisture in the wall body and suppresses high humidity in the wall body by using a humidity control material in the wall body. Yes. Patent Document 1 uses a moisture-proof layer on the outer side of the inner wall and a moisture absorbing / releasing material layer on the outer side. The moisture absorbing / releasing material layer has a moisture capacity of 0.02 × 10 ⁻⁶ kg / (m ² · (J / kg)) or more, and examples of the material include organic fiber nonwoven fabric and porous board. It is described that a sheet-like material such as a nonwoven fabric having softness and flexibility is preferable.
[0007]
Further, the thickness is described as 0.03 to 4 mm. In the examples, a nonwoven fabric having a basis weight of 400 g / m ² is used. However, if such a flexible nonwoven fabric is partially pressurized, that portion will be recessed. Therefore, when constructing on the wall body, the inner wall is driven from above the nonwoven fabric with a nail or the like, so that the nailed portion may be depressed. Furthermore, there is a problem that the inner wall is also bent because the non-woven fabric is bent when the non-nailed portion is pressed.
[0008]
In addition, Patent Document 2 applies or sprays a humidity control material made of diatomaceous earth or the like at a building site. However, the place where the humidity control material is used is the outside or the inside of the outer wall and the indoor wall surface. Moisture entering from the wall can be effectively blocked, but it is difficult to absorb moisture generated inside the wall. In particular, there was little effect on summer-type dew condensation that occurs when high-humidity air in the wall contacts the cooled inner wall.
[0009]
Moreover, patent document 3 gives the humidity control performance to the heat insulating material used in a wall. Since the heat insulating material occupies most of the volume in the wall, it is possible to absorb moisture generated in the wall. However, the heat insulating material that has absorbed moisture has a problem that the thermal conductivity increases and the heat insulating performance decreases.
[0010]
Further, as a recent technique, a technique has been proposed in which a moisture permeable film is used on the outside of the inner wall, and moisture inside the wall is released into the room through the moisture permeable sheet. However, the use of a moisture permeable film can prevent the humidity in the wall from increasing, but the moisture enters the room, which may cause the room to become muddy and hot. Further, in the winter season, there is a risk that indoor moisture may escape to the walls or to the outdoors. Furthermore, since the standards of the Housing Finance Corporation require that a moisture-proof film be used on the outside of the inner wall, the use of a moisture-permeable film cannot satisfy the standards of the Housing Finance Corporation.
[0011]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-241427 [Patent Document 2]
JP 2001-227075 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-21111
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a dew condensation prevention sheet in the wall that absorbs moisture in the wall and prevents the occurrence of dew condensation, particularly summer-type dew condensation, and is thin and lightweight and excellent in workability.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The condensation prevention sheet in the wall of the present invention has the following configuration in order to solve the above problems.
[0014]
That is, the present invention has a two-layer structure of a moisture-impermeable layer and a moisture-absorbing / releasing layer, the moisture-impermeable layer has a thickness of 7 to 400 μm, and the moisture-absorbing and releasing layer has a basis weight of 20 to 200 g / m ² . The difference between the moisture absorption amount at 30 ° C. and 90% RH and the moisture absorption amount at 10 ° C. and 50% RH is in the range of 1 to 50 g / m ^2. Summarize the anti-condensation sheet in the wall.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a sectional view of a dew condensation prevention sheet according to the present embodiment, and FIG. 2 is an example of a wall structure using the dew condensation prevention sheet of the present invention.
[0016]
As shown in FIG. 1, the dew condensation preventing sheet 1 of the present invention has a two-layer structure of a moisture impermeable layer 2 and a moisture absorbing / releasing layer 3. According to the standards of the Housing Finance Corporation, it is obliged to use a moisture-proof material on the outdoor side of the inner wall, and the moisture-impermeable layer 2 of the condensation prevention sheet 1 of the present invention corresponds to this moisture-proof material. Therefore, by laminating the moisture-absorbing / releasing layer 3 on the moisture-impermeable layer 2, the sheet can be adapted to the housing material specified by the Housing Finance Corporation and can also prevent condensation in the wall.
[0017]
Furthermore, since the moisture-impermeable layer 2 and the moisture-absorbing / releasing layer 3 are integrated, it can be constructed with the same effort and time as in the construction of a normal moisture-proof material.
[0018]
As shown in FIG. 2, the dew condensation prevention sheet 1 of the present invention uses the moisture-impermeable layer 2 on the outdoor side of the inner wall 4 so as to face the indoor side. By using in this way, the moisture in the wall can be absorbed by the moisture absorption / release layer 3 without escaping into the room.
[0019]
The moisture-impermeable layer 2 of the condensation prevention sheet 1 of the present invention needs to have a thickness in the range of 7 to 400 μm. Within this range, it is possible to prevent moisture in and out of the wall and indoors, and the handling is excellent. If the thickness of the moisture-impermeable layer is less than 7 μm, the movement of moisture in the wall and the room cannot be suppressed, and the moisture-proof material is not satisfactory. Furthermore, it does not conform to the housing materials specified by the Housing Finance Corporation. On the other hand, if the thickness exceeds 400 μm, the sheet becomes hard and it becomes difficult to transport in a roll shape, and the handleability is lowered.
[0020]
The material of the moisture-impermeable layer 2 is not particularly limited, but when a synthetic resin such as polyethylene, polyester, or polypropylene is used, the thickness is preferably 50 to 400 μm. Among these, polyethylene is preferable from the viewpoints of flexibility, workability, moisture permeability, cost, and the like. As materials other than synthetic resin, aluminum foil with kraft paper lined or asphalt coated craft paper can be used.
[0021]
The moisture absorption / release layer 3 of the dew condensation prevention sheet 1 of the present invention needs to have a basis weight within a range of ²⁰ to 200 g / m ² . Within this range, it is lightweight and easy to handle and has excellent workability. If it is less than 20 g / m ² , the strength is lowered and the workability is lowered. On the other hand, when it exceeds 200 g / m ² , it becomes heavy and construction becomes difficult. Preferably it is 30-150 g / m < ² >. More preferably, it is 50-100 g / m < ² >.
[0022]
The condensation prevention sheet 1 of the present invention needs to have a thickness of 1.5 mm or less. When it is 1.5 mm or less, there is no influence of the depression of the nailed portion even when nailed together with the inner wall, and there is no problem with the bending of the nailed portion. Furthermore, since it is very thin, it can be handled in the same way as a moisture-proof material. Preferably it is 0.05-1.0 mm.
[0023]
In the dew condensation prevention sheet 1 of the present invention, the difference between the moisture absorption at 30 ° C. and 90% RH and the moisture absorption at 10 ° C. and 50% RH needs to be in the range of 1 to 50 g / m ² . When the difference in moisture absorption is within the range of 1 to 50 g / m ² , it is possible to prevent high humidity in the wall and to prevent the formation of condensation. If the difference in moisture absorption amount is less than 1 g / m ² , the moisture absorption amount is insufficient, the inside of the wall becomes high humidity, and dew condensation occurs in severe cases. When the difference in moisture absorption exceeds 50 g / m ² , the sheet strength is weakened when moisture is absorbed, and the dimensional change due to moisture absorption / release is increased. In addition, the cost increases. Preferably, the difference between the moisture absorption at 30 ° C. and 90% RH and the moisture absorption at 10 ° C. and 50% RH is 3 to 30 g / m ² . “RH” means “relative humidity”.
[0024]
The moisture absorbing / releasing layer 3 of the present invention is preferably a nonwoven fabric containing moisture absorbing / releasing fibers. The hygroscopic fiber is a fiber that absorbs and releases moisture according to the surrounding humidity environment. By using a non-woven fabric, it can be stored, transported, and constructed in rolls as with a polyethylene film that is flexible and generally used as a moisture-proof material.
[0025]
Examples of the moisture absorbing / releasing fibers include crosslinked polyacrylic acid sodium salt fibers, fibers obtained by hydrolyzing the surface of acrylic fibers by post-processing, and the like. These fibers may be used alone or in combination of two or more.
[0026]
Examples of commercially available hygroscopic fibers include Kanebo Gosei Co., Ltd., trade name “BEL OASIS”, Toyobo Co., Ltd., and trade name “MOISCARE”. In particular, Beloasis has a moisture absorption rate of 22% at 20 ° C. and 40% RH, and a moisture absorption rate of 140% at 95% RH, with the difference exceeding 100%. Further, the moisture absorption rate and moisture release rate of the fiber are almost the same, and can sufficiently cope with a sudden change in humidity.
[0027]
The nonwoven fabric used for the moisture absorbing / releasing layer 3 of the present invention is a mixture of moisture absorbing / releasing fibers and other fibers. Other fiber types are not particularly limited. All fibers such as synthetic fibers, natural fibers, and regenerated fibers can be used. However, in consideration of long-term use, it is preferable to use a synthetic fiber that is free from worries such as decay and insect erosion. Moreover, it is preferable to use a heat-adhesive fiber for improving the adhesiveness with the moisture-impermeable layer 2 and suppressing the thickness of the nonwoven fabric. Furthermore, each function can also be provided by using functional fibers such as flame retardant fibers, deodorant fibers, and mold-proof fibers. These fibers may be used in combination of two or more.
[0028]
Various additives such as powdered or granular flame retardants, deodorants, antibacterial agents, and antifungal agents can be added to the moisture absorbing / releasing layer 3 of the present invention as needed.
[0029]
The dew condensation preventing sheet 1 of the present invention preferably has a moisture permeability of not more than 75 g / (m ² · 24 h) at 40 ° C. and 95% RH according to the cup method of JISZ0208.
When the water vapor transmission rate is 75 g / (m ² · 24 h) or less, it is possible to prevent moisture from passing between the room and the wall. More preferably, it is 50 g / (m ² · 24 h) or less, and most preferably 30 g / (m ² · 24 h) or less.
[0030]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention in detail, this invention is not limited to this.
[0031]
(Example 1)
Kanebo Synthetic Co., Ltd. hygroscopic fiber “Bel Oasis” (10 dtex, 51 mm) 10% by weight, Unitika Co., Ltd. thermal adhesive fiber “Melty (Type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) 15% by weight and A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 75% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 50 g / m ² . Further, polyethylene was laminated on the moisture absorbing / releasing layer so as to have a thickness of 50 μm to produce a dew condensation preventing sheet having a total basis weight of 85 g / m ² and a thickness of 0.18 mm.
[0032]
(Example 2)
30% by weight of moisture absorbing / releasing fiber “BEL OASIS” (10 dtex, 51 mm) manufactured by Kanebo Synthetic Co., Ltd., 15% by weight of thermal adhesive fiber “Melty (type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) manufactured by Unitika Co., Ltd. A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 55% by weight was mixed and carded to produce a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 50 g / m ² . Further, polyethylene was laminated on the moisture absorbing / releasing layer so as to have a thickness of 50 μm to produce a dew condensation preventing sheet having a total basis weight of 85 g / m ² and a thickness of 0.18 mm.
[0033]
(Example 3)
Kanebo Synthetic Co., Ltd. hygroscopic fiber “Bel Oasis” (10 dtex, 51 mm) 10% by weight, Unitika Co., Ltd. thermal adhesive fiber “Melty (Type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) 15% by weight and A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 75% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 100 g / m ² . Furthermore, polyethylene was laminated on this moisture absorption / release layer so as to have a thickness of 50 μm to produce a dew condensation prevention sheet having a total basis weight of 135 g / m ² and a thickness of 0.45 mm.
[0034]
(Example 4)
30% by weight of moisture absorbing / releasing fiber “BEL OASIS” (10 dtex, 51 mm) manufactured by Kanebo Synthetic Co., Ltd., 15% by weight of thermal adhesive fiber “Melty (type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) manufactured by Unitika Co., Ltd. A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 55% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 100 g / m ² . Furthermore, polyethylene was laminated on the moisture absorption / release layer so as to have a thickness of 200 μm to produce a dew condensation prevention sheet having a total basis weight of 235 g / m ² and a thickness of 0.65 mm.
[0035]
(Example 5)
30% by weight of moisture absorbing / releasing fiber “BEL OASIS” (10 dtex, 51 mm) manufactured by Kanebo Synthetic Co., Ltd., 15% by weight of thermal adhesive fiber “Melty (type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) manufactured by Unitika Co., Ltd. A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 55% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 150 g / m ² . Further, polyethylene was laminated on the moisture absorption / release layer so as to have a thickness of 80 μm, and a dew condensation prevention sheet having a total basis weight of 210 g / m ² and a thickness of 0.81 mm was produced.
[0036]
(Comparative Example 1)
30% by weight of Kanebo Gosei Co., Ltd. hygroscopic fiber “Bel Oasis” (10 dtex, 51 mm), 30% by weight of thermal adhesive fiber “Melty (Type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) manufactured by Unitika Ltd. Regular polyester fibers (3.3 dtex, 51 mm) 40% by weight were mixed, carded to produce a web, and heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorption / release layer with a basis weight of 15 g / m ² . Attempts were made to laminate polyethylene into this moisture-absorbing / releasing layer, but despite increasing the mixing ratio of heat-adhesive fibers, the strength was weak, and the moisture-absorbing / releasing layer was cut during the lamination, and a dew condensation prevention sheet could be obtained. There wasn't.
[0037]
(Comparative Example 2)
1% by weight of moisture absorbing / releasing fiber “BEL OASIS” (10 dtex, 51 mm) manufactured by Kanebo Synthetic Co., Ltd. 15% by weight of thermal adhesive fiber “Melty (type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) manufactured by Unitika Ltd. 84% by weight of regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 50 g / m ² . Further, polyethylene was laminated on the moisture absorbing / releasing layer so as to have a thickness of 50 μm to produce a dew condensation preventing sheet having a total basis weight of 85 g / m ² and a thickness of 0.18 mm.
[0038]
(Comparative Example 3)
Kanebo Synthetic Co., Ltd. hygroscopic fiber “Bel Oasis” (10 dtex, 51 mm) 10% by weight, Unitika Co., Ltd. thermal adhesive fiber “Melty (Type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) 15% by weight and A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 75% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 100 g / m ² . Furthermore, polyethylene was laminated on this moisture absorption / release layer so as to have a thickness of 50 μm to produce a dew condensation prevention sheet having a total basis weight of 135 g / m ² and a thickness of 1.55 mm.
[0039]
(Comparative Example 4)
Kanebo Synthetic Co., Ltd. hygroscopic fiber “Bel Oasis” (10 dtex, 51 mm) 10% by weight, Unitika Co., Ltd. thermal adhesive fiber “Melty (Type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) 15% by weight and A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 75% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorption / release layer with a basis weight of 300 g / m ² . Further, polyethylene was laminated on the moisture absorbing / releasing layer so as to have a thickness of 80 μm, and a dew condensation preventing sheet having a total basis weight of 360 g / m ² and a thickness of 1.25 mm was produced.
[0040]
(Comparative Example 5)
50% by weight of moisture absorbing / releasing fiber “BEL OASIS” (10 dtex, 51 mm) manufactured by Kanebo Synthetic Co., Ltd., 15% by weight of thermal adhesive fiber “Melty (type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) manufactured by Unitika Ltd. Regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 35% by weight was mixed, carded to produce a web, and heated with a heat roller to obtain a moisture absorption / release layer with a basis weight of 150 g / m ² . Further, polyethylene was laminated on the moisture absorbing / releasing layer so as to have a thickness of 80 μm to produce a dew condensation preventing sheet having a total basis weight of 210 g / m ² and a thickness of 0.83 mm.
[0041]
(Comparative Example 6)
Kanebo Synthetic Co., Ltd. hygroscopic fiber “Bel Oasis” (10 dtex, 51 mm) 10% by weight, Unitika Co., Ltd. thermal adhesive fiber “Melty (Type 4080)” (2.2 dtex, 51 mm) 15% by weight and A regular polyester fiber (3.3 dtex, 51 mm) 75% by weight was mixed and carded to prepare a web, which was then heat-treated with a heat roller to obtain a moisture absorbing / releasing layer having a basis weight of 50 g / m ² . Furthermore, polyethylene was laminated on this moisture absorption / release layer so as to have a thickness of 450 μm, and a dew condensation prevention sheet having a total basis weight of 350 g / m ² and a thickness of 0.59 m was produced.
[0042]
Next, the moisture absorption amount difference measurement, the moisture permeability measurement, the construction test, and the humidity control performance measurement of the condensation prevention sheets of each Example and Comparative Example were performed.
[0043]
Moisture absorption difference measurement: A sample of 200 mm × 200 mm was left to stand overnight in an environment of 10 ° C. × 50% RH for humidity control, and then the sample was transferred to an environment of 30 ° C. × 90% RH and allowed to absorb moisture for 8 hours. The weight (W ₁ ) is measured. Next, the sample is again transferred to an environment of 10 ° C. × 50% RH, and the weight (W ₂ ) after allowing the sample to dehumidify for 3 hours is measured. Calculate the moisture absorption difference per unit area from the following formula. The measurement results are shown in Table 1.
Moisture absorption difference (g / m ² ) = (W ₁ −W ₂ ) /0.04
[0044]
Measurement of moisture permeability: Measured by the cup method specified in JISZ0208 at an atmospheric condition of 40 ° C. and 95% RH. The measurement results are shown in Table 1.
[0045]
Construction test: Condensation prevention sheets were used at the beginning of June as shown in FIG. A dew condensation prevention sheet (1000 mm × 3000 mm) was fixed to the column with a tacker so that there was no gap in the vertical direction with respect to the wall height of 3000 mm. In addition, the seam in the width direction was fixed with a stacking tucker at 100 mm or more where the pillars exist. From there, a plasterboard with a thickness of 9.5 mm was nailed as an inner wall material. These operations were performed alone, and the workability during the operations was evaluated based on the following evaluation criteria. The evaluation results are shown in Table 1.
[0046]
○: There is no hindrance to work alone.
Δ: Work alone is possible, but workability is reduced.
×: One person cannot work.
[0047]
Moreover, the bending condition of the gypsum board immediately after construction was evaluated based on the following evaluation criteria. The evaluation results are shown in Table 1.
○: No bending.
X: There is bending.
[0048]
In addition, the plaster board was peeled off after 4 months from the construction, and the state of the condensation prevention sheet was confirmed. The confirmation results are shown in Table 1.
[0049]
Humidity control performance measurement: With a 6700 cm ³ desiccator in which two samples cut to 200 mm × 100 mm in advance on the inner wall surface are pasted, the lid is opened in a constant temperature and humidity chamber adjusted to 30 ° C. × 50% RH Leave for 6 hours. Then, put a humidity recorder in the desiccator, close the lid, and let stand for another 6 hours. Next, the ambient temperature of the desiccator is set to 10 ° C. and left for 6 hours. Furthermore, 30 degreeC and 10 degreeC are repeated for 6 hours at a time, and the change of the relative humidity in a desiccator is measured. The measurement results of Example 1, Example 4, and Comparative Example 2 are shown in FIG.
[0050]
[Table 1]

[0051]
The following is apparent from Table 1 and FIG. Since Comparative Example 2 has poor moisture absorption performance, the humidity in the desiccator changed greatly with changes in the ambient temperature. At an ambient temperature of 10 ° C., the humidity exceeded 100% RH, and dew condensation occurred in the desiccator. In Comparative Example 3, since the thickness of the sheet was large, the deflection after the construction was large. In Comparative Example 4, the weight of the moisture absorbing / releasing layer was high, and the weight of the sheet became heavy, and it was impossible to perform the work alone. In Comparative Example 5, there was no problem in moisture absorption performance and workability, but the sheet contracted due to moisture absorption and desorption, and after 4 months, a tear occurred in a portion fixed with a tucker. In Comparative Example 6, since the moisture-impermeable layer was too thick, it was poor in flexibility and difficult to transport in a roll shape, and workability was poor.
[0052]
On the other hand, in Examples 1 to 5, there was no problem in workability and bending, and there was no state change due to moisture absorption and desorption. Furthermore, the humidity control performance is excellent, and even when the ambient temperature is lowered to 10 ° C., the dew condensation prevention sheet of the present invention quickly absorbs moisture and suppresses an increase in humidity. Furthermore, when the ambient temperature was raised to 30 ° C., the moisture absorbed by the dew condensation prevention sheet of the present invention was quickly released, and the humidity reduction in the desiccator was suppressed. Again, even when the ambient temperature was 10 ° C., when the dew condensation prevention sheet of the present invention was used, the humidity change in the desiccator was kept low, and the occurrence of dew condensation could be prevented.
[0053]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since it has excellent moisture absorption and desorption properties, it responds quickly to sudden changes in humidity, suppresses the increase in humidity within the wall, and prevents the occurrence of condensation. It is possible to obtain a condensation prevention sheet that can In addition, since the dew condensation prevention sheet of the present invention has a two-layer structure of a moisture impermeable layer and a moisture absorption / release layer, and is flexible and lightweight, the same effort, time and method as in the construction of a normal moisture barrier material are used. It is possible to have two effects of moisture prevention and prevention of condensation, and it is not necessary to prepare and construct a material for preventing condensation as in the conventional case. Furthermore, since the non-moisture permeable layer in the dew condensation prevention sheet of the present invention serves as a moisture proof material, it is suitable for a housing material defined by the Housing Finance Corporation. Furthermore, since the dew condensation prevention sheet of the present invention is thin and suppresses moisture absorption performance within an appropriate range, there is no fear of bending after construction or shrinkage due to moisture absorption / release.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a dew condensation prevention sheet in a wall according to the present embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view of an example of a wall structure using a dew condensation prevention sheet of the present invention.
FIG. 3 shows humidity control performance measurement results for Example 1, Example 4, and Comparative Example 2.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Condensation prevention sheet 2 Non-moisture permeable layer 3 Moisture absorption / release layer 4 Inner wall 5 Heat insulating material 6 Pillar 7 Moisture permeable waterproof sheet 8 Ventilation layer 9 Outer wall

Claims

A sheet used in the wall of a building, comprising a two-layer structure of a moisture-impermeable layer and a moisture-absorbing / releasing layer. 200 g / m ² , the thickness of the two layers is 1.5 mm or less, and the difference between the moisture absorption at 30 ° C. and 90% RH and the moisture absorption at 10 ° C. and 50% RH is in the range of 1 to 50 g / m ² . An anti-condensation sheet in the wall, characterized by being

The dew condensation preventing sheet in the wall according to claim 1, wherein the moisture absorbing / releasing layer is made of a nonwoven fabric containing moisture absorbing / releasing fibers.

The dew condensation preventing sheet in the wall according to claim 1 or 2, wherein the moisture-impermeable layer is a polyethylene sheet having a thickness of 50 to 400 µm.

The dew condensation prevention sheet in a wall body in any one of Claims 1-3 whose water vapor transmission rate is 75 g / (m < ² > * 24h) or less.